JP2020001070A - 缶の成形装置、缶の成形装置の中子、および成形方法 - Google Patents

缶の成形装置、缶の成形装置の中子、および成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】缶本体の胴部に凹凸形状を成形するのに胴部が張り付くのを防ぐ。【解決手段】缶本体1の胴部2内に挿入される中子11と、胴部2に外周側から応力を付加する応力付加手段とを備え、中子11はその中心線O方向から見て弧状の外周面12aを有して中心線Oに対する半径方向に拡縮径可能に支持され、中心線O回りの周方向に配設される複数の支持部材12と、支持部材12に対して進退可能とされて、支持部材12が拡径した状態で周方向に隣接する支持部材12の間に挿入される挿入部13aを有する挿入部材13とを備え、支持部材12と挿入部13aの外周面12aは、支持部材12が拡径して間に挿入部13aが挿入された状態で胴部2の内周面に対向または密着するとともに、支持部材12と挿入部13aの外周面12aには胴部2に成形される凹凸形状の凹となる部分に対応して凹部20が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、缶軸を中心とした円筒状の胴部と、この胴部の一端に形成されて胴部の缶軸方向の一端側開口部を閉塞する底部とを備えた有底円筒状の缶本体(DI缶)の胴部に凹凸形状を成形するための缶の成形装置、缶の成形装置の中子、および成形方法に関するものである。
このような有底円筒状の缶本体を有する缶は、通常はカッピングプレス機によるカッピングプレス工程において、金属板を円板状に打ち抜いて絞り加工を施すことにより深さの浅いカップ状素材を製造し、このカップ状素材にDIプレス機によるDIプレス工程において再絞りおよびしごき加工を施して底部を成形するとともにカップ状素材の周面を缶軸方向に延伸して胴部を成形することにより、製造される。
ここで、上述のようなDI缶を製造する製造方法および製造装置として、特許文献1には、絞りしごき(DI)成形後に塗装印刷されたアルミニウム製のDI缶の内側に電磁成形用の通電コイルを同心的に介挿するとともに、外側に所望の型面を有する例えば割り型によって形成された外型を同心的に囲繞させて、通電コイルの電磁力に基づく拡張作用によってDI缶を外型に押し付けて、所要の缶外径に拡げることが記載されている。また、この特許文献1には、缶本体にエンボス形状やディンプル形状等の凹凸形状を成形することも記載されている。
この特許文献1によれば、電磁成形とは、数kVの高電圧で蓄荷電されている電荷を、成形された通電コイルに瞬時に放電させると、この電荷は×10Aというオーダーの巨大な電流のパルスとなってコイルを流れ、その周りに4〜8ミリ秒という極く短時間の強力な磁界が発生し、この通電コイルの周りの磁界が形成する磁場の中に筒状のワークを置くと、誘導によりワークの表面にエディカレントと呼ぶ2次電流が誘起し流れ、通電コイルによって生起した磁場と誘導電流によって生起した磁場は、互いに逆向きの関係であるから、遠ざけようと反発し合って、ワークは強い拡張力を受け、その結果ワークは外型に押し付けられて速やかに型成形されるというものである。
特開平9−029370号公報
しかしながら、この特許文献1に記載された発明では、絞りしごき成形された胴部の直径が一定のストレート缶である缶本体を外型内に配設し、胴部を拡げる処理を行うとともにエンボス形状やディンプル形状等の凹凸形状を成形するものであり、特にこの特許文献1に記載されているように電磁成形によって胴部を拡径させる場合には、上述した強い拡張力によって凹凸形状が成形されるとともに、拡げられた缶本体の胴部が外型の内周面に張り付いてしまうおそれがある。
このため、外型が割り型の場合に外型を開いたとき、缶本体の胴部が割り型の1つに張り付いたまま開いてしまって取り外すのに手間がかかったり、胴部が複数の割り型に強固に張り付いた場合には、張り付いた缶本体を切断しなければ割り型を開くことができなくなったりするおそれがある。従って、そのような特許文献1に記載された成形装置および成形方法は、短時間で大量の缶本体を成形しなければならない缶の成形に適用することは難しい。
本発明は、このような背景の下になされたもので、缶本体の胴部にエンボス形状やディンプル形状等の凹凸形状を成形するのに、缶本体の胴部が装置に張り付くのを防いで、短時間で大量の缶本体に安定して凹凸形状を成形することが可能な缶の成形装置、缶の成形装置の中子、および成形方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の缶の成形装置は第1に、缶軸を中心とした円筒状の胴部と、この胴部の一端に形成されて該胴部の上記缶軸方向の一端側開口部を閉塞する底部とを備えた有底円筒体の缶本体の上記胴部に凹凸形状を成形する缶の成形装置であって、上記缶軸と同軸となる中心線を有して上記缶本体の上記胴部内に上記缶軸方向の他端側から相対的に挿入される中子と、この中子が挿入された上記缶本体の上記胴部に外周側から応力を付加する応力付加手段とを備え、上記中子は、該中子の外周部に、上記中心線回りの周方向に配設される複数の支持部材を備え、これらの支持部材は、上記中心線方向から見て外周側に凸となる弧状の外周面を有し、拡縮手段によって上記中心線に対する半径方向に拡縮径可能に支持され、上記支持部材の外周面は、上記支持部材が拡径した状態で、上記胴部の内周面に対向または密着するとともに、上記支持部材の外周面には、上記胴部に成形される上記凹凸形状の凹となる部分に対応して凹部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の缶の成形装置は第2に、缶軸を中心とした円筒状の胴部と、この胴部の一端に形成されて該胴部の上記缶軸方向の一端側開口部を閉塞する底部とを備えた有底円筒体の缶本体の上記胴部に凹凸形状を成形する缶の成形装置であって、上記缶軸と同軸となる中心線を有して上記缶本体の上記胴部内に上記缶軸方向の他端側から相対的に挿入される中子と、この中子が挿入された上記缶本体の上記胴部に外周側から応力を付加する応力付加手段とを備え、上記中子は、該中子の外周部に、上記中心線回りの周方向に配設される複数の支持部材と、これらの支持部材に対して上記中心線方向に相対的に進退可能とされる挿入部材とを備え、上記複数の支持部材は、上記中心線方向から見て外周側に凸となる弧状の外周面を有し、拡縮手段によって上記中心線に対する半径方向に拡縮径可能に支持されるとともに、上記挿入部材は、上記複数の支持部材が拡径した状態で周方向に隣接する支持部材の間に挿入される挿入部を有し、上記支持部材と上記挿入部の外周面は、上記支持部材が拡径して該支持部材の間に上記挿入部が挿入された状態で、上記胴部の内周面に対向または密着するとともに、これら支持部材と挿入部とのうち少なくとも一方の外周面には、上記胴部に成形される上記凹凸形状の凹となる部分に対応して凹部が形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明の缶の成形装置の中子は、缶軸を中心とした円筒状の胴部と、この胴部の一端に形成されて該胴部の上記缶軸方向の一端側開口部を閉塞する底部とを備えた有底円筒体の缶本体の上記胴部に凹凸形状を成形する缶の成形装置において、上記缶軸と同軸となる中心線を有して上記缶本体の上記胴部内に上記缶軸方向の他端側から相対的に挿入される中子であって、上記中心線方向から見て外周側に凸となる弧状の外周面を有して上記中心線に対する半径方向に拡縮径可能に支持され、上記中心線回りの周方向に配設される複数の支持部材を備え、上記支持部材の外周面は、上記支持部材が拡径した状態で、上記胴部の内周面に対向または密着するとともに、上記支持部材の外周面には、上記胴部に成形される上記凹凸形状の凹となる部分に対応して凹部が形成されていることを特徴とする。
さらにまた、本発明の缶の成形方法は、上述のような構成の缶の成形装置を用いた缶の成形方法であって、上記支持部材を縮径した状態で上記中子を上記缶軸方向の他端側から上記缶本体の上記胴部内に相対的に挿入し、次いで、上記支持部材を拡径して該支持部材の外周面を上記胴部の内周面に対向または密着させ、さらに、上記応力付加手段によって上記缶本体の上記胴部に外周側から応力を付加することにより、該胴部の上記凹部に対応する位置を凹ませて上記胴部に上記凹凸形状を成形し、しかる後、上記支持部材を縮径して上記中子を上記缶本体の上記胴部内から抜き出すことを特徴とする。
上記第1の缶の成形装置、およびこれを用いた成形方法において、缶本体は、その胴部内に挿入された中子の複数の支持部材が拡縮手段によって拡径することにより、これらの支持部材の外周面が胴部の内周面に対向または密着して胴部が内周側から支持される。さらに、これに加えて、第2の缶の成形装置、およびこれを用いた成形方法においては、拡径した支持部材の間に挿入部材の挿入部が挿入されることにより、これらの支持部材と挿入部の外周面が胴部の内周面に対向または密着して胴部が内周側から支持される。そして、この状態から、応力付加手段によって缶本体の胴部に外周側から応力を付加すると、これら支持部材の外周面、または支持部材と挿入部とのうち少なくとも一方の外周面に形成された凹部に倣うように胴部が部分的に凹んで塑性変形し、エンボス形状やディンプル形状等の凹凸形状が成形される。
このとき、胴部の凹部に倣って凹む部分以外の部分は、その内周面が、支持部材の外周面、または支持部材と挿入部の外周面に対向または密着して支持された状態とされているので、この部分が大きく塑性変形して縮径することにより支持部材や挿入部の外周面に張り付くのを避けることができる。また、第2の成形装置においては、拡径によって隙間が空いた周方向に隣接する支持部材同士の間にも、挿入部材の挿入部が挿入されて胴部の内周面に対向または密着しているので、応力が付加された缶本体の胴部がこの間の部分に入り込んで不要な縦溝が胴部に成形されたり、胴部に亀裂や破断が生じたりするようなこともない。なお、第1の成形装置において、支持部材同士の間に挿入部材の挿入部が挿入されていなくても、応力付加手段によって付加される応力を調整することにより、胴部に亀裂や破断が生じるのは防いで、缶軸方向に沿った縦溝を凹凸形状として成形することができる。
そして、このように凹凸形状が成形された後は、第2の成形装置においては挿入部材を相対的に後退させて挿入部を支持部材の間から引き抜き、次いで支持部材を拡縮手段によって縮径させて胴部の内周面から離間させることによって中子を胴部内から抜き出すことができ、胴部に凹凸形状が成形された缶本体を得ることができる。従って、上記構成の缶の成形装置および成形方法によれば、応力付加手段が電磁成形手段であっても、缶本体の胴部が中子に張り付くのを防ぐことができ、張り付いた缶本体を取り除く手間を必要としたり、缶本体を切断して中子を引き抜いたりせざるを得なくなることがなくなって、短時間で大量の缶本体の胴部に凹凸形状を成形することが可能となる。
ここで、上記応力付加手段としては、例えば缶本体の胴部の外周からノズル等によって高圧の水や圧縮空気を噴射することにより応力を付加して胴部を塑性変形させるものでもよいが、上述のように特許文献1に記載された電磁成形手段を用いた電磁成形によって応力を付加することにより胴部を押し付けて塑性変形させるのが、より短時間で効率的かつ一層確実に凹凸形状を成形することができるため望ましい。
また、上記中子には、上記拡幅手段として、上記複数の支持部材に対して上記中心線方向に相対的に進退可能とされるスライド部材をさらに備え、上記複数の支持部材の内周に上記缶軸方向の他端側から相対的に挿入される上記スライド部材の先端部の外周には、先端側に向かうに従い先細りとなるスライド面が形成し、上記支持部材を、該支持部材の内周部が上記スライド面に摺接することにより、上記スライド部材の相対的な前進によって拡径させることで、支持部材を確実に拡径させてその外周面を缶本体の胴部に対向または密着させることにより支持することができ、一層安定して胴部に凹凸形状を成形することができる。
以上説明したように、本発明によれば、応力付加手段が電磁成形手段であっても、凹凸形状を成形する際に缶本体の胴部が中子の支持部材や挿入部の外周面に張り付くのを避けることができ、短時間で大量の缶本体の胴部に確実かつ効率的に凹凸形状を成形することができる。
本発明の缶の成形装置の一実施形態における支持部材が縮径した状態の中子と缶本体とを示す斜視図である。 図1に示す実施形態の中子の中心線と缶軸に沿った斜視断面図である。 図1に示した状態から中子の支持部材を缶本体の胴部内に挿入した状態を示す中子の中心線と缶軸に沿った側断面図である。 図3に示す状態から中子の支持部材を中間位置まで拡径した状態を示す中子の中心線と缶軸に沿った側断面図である。 図4に示す状態から中子の支持部材を最大拡径位置まで拡径した状態を示す中子の中心線と缶軸に沿った側断面図である。 図5に示す状態の斜視図である(ただし、中子の支持部材は、実際には缶本体の胴部内に挿入されている。)。 図5に示す状態から周方向に隣接する支持部材の間に挿入部材の挿入部を挿入した状態を示す中子の中心線と缶軸に沿った側断面図である。 図7に示す状態の斜視図である(ただし、中子の支持部材と挿入部材の挿入部は、実際には缶本体の胴部内に挿入されている。)。 本発明の缶の成形装置に用いられる応力付加手段の斜視図である。
図1ないし図9は、本発明の缶の成形装置の一実施形態を示すものであって、特に上述した第2の成形装置の一実施形態を示すものである。本実施形態の成形装置によって凹凸形状が成形される缶本体(DI缶)1は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属材料により形成されて、図1および図2等に示されるように缶軸Cを中心とした円筒状の胴部2と、この胴部2の一端に形成されて胴部2の缶軸C方向の一端側(図1等において左下側。図2等においては左側)の開口部を閉塞する底部3とを備えた有底円筒体をなしており、この缶本体1の胴部2に凹凸形状が成形される。
ここで、底部3の中央部3aは、例えば缶軸Cに沿った断面が円弧をなしてドーム状に缶軸C方向の他端側に凹むように成形されるとともに、底部3の外周部には、缶軸C方向の一端側に突出する環状凸部3bが缶軸C回りの周方向に連続して形成されている。さらに、胴部2は、この底部3の環状凸部3bの外周から一定の直径で缶軸C方向の他端側(図1等において右上側。図2等においては右側)に延びている。
このような缶本体1を製造するには、まずカッピングプレス機によるカッピングプレス工程において、アルミニウム合金等の金属板を円板状に打ち抜いて絞り加工を施すことにより深さの浅いカップ状素材を製造する。次いで、このカップ状素材にDIプレス機によるDIプレス工程において再絞りおよびしごき加工を施して缶軸C方向に延伸することにより、外周部に上記缶軸Cを中心とした胴部2を成形するとともに、底部3には缶本体1と同様の中央部3aと環状凸部3bを成形する。
さらに、このように胴部2と底部3が成形された缶本体1は、トリマーによるトリミング工程において円筒部の上端縁が所定のトリム代で切断されて高さが揃えられてから、第1の洗浄工程において洗浄、乾燥され、次に塗装工程において内外面に塗装が施されて焼き付けられ、本実施形態ではこうして内外面に塗装が施された缶本体1に凹凸形状が成形される。次いで、この凹凸形状が成形された缶本体1は、ネッキング工程において缶軸C方向の他端部に縮径するネック部と拡径するフランジ部が成形され、さらにフランジ部がカールさせられてカール部が成形される。
さらにまた、このように成形された缶本体1は、第2の洗浄工程によって洗浄、乾燥された後に、検査工程においてピンホールの有無や外面の異物付着、傷、汚れ、印刷不良等が検査されて飲料工場等に搬送され、飲料等の内容物が充填された後にキャッピング工程において上記カール部に蓋体が取り付けられて封止され、出荷される。なお、缶本体1の上記各成形工程の間には、必要に応じて底部3の環状凸部3bの断面形状を再成形するボトムリフォームが行われてもよい。
このような缶本体1の胴部2に凹凸形状を成形する本実施形態の缶の成形装置は、本発明の中子の一実施形態である、缶軸Cと同軸となる中心線Oを有して缶本体1の胴部2内に缶軸C方向の他端側から相対的に挿入される中子11と、この中子11が挿入された缶本体1の胴部2に外周側から応力を付加する図5および図9に示すような応力付加手段Pとを備えている。この応力付加手段Pは、本実施形態では電磁成形手段であり、中子11が挿入された缶本体1の胴部2の外周に間隔をあけて、電源に接続された図示されない通電コイルが胴部2を取り囲むように配設されたものとされている。
このうち、上記中子11は、上記中心線O方向から見て外周側に凸となる弧状の外周面12aを有して中心線Oに対する半径方向に拡縮径可能に支持され、中心線O回りの周方向に配設される複数(本実施形態では4つ)の支持部材12と、本実施形態ではこれらの支持部材12に対して中心線O方向に相対的に進退可能とされて、複数の支持部材12が拡径した状態で周方向に隣接する支持部材12の間に挿入される挿入部13aを有する挿入部材13と、さらに本実施形態では、これら支持部材12と挿入部材13に対して中心線O方向に相対的に進退可能とされる本実施形態における拡縮手段としてのスライド部材14とを備えている。
このスライド部材14は、缶本体1の缶軸C方向他端側と同じ向きの中子11の中心線O方向後端側の後端部14aが中心線Oを中心とした外形円柱状に形成されるとともに、この後端部14aの最後端には外周側に突出する円板状のフランジ部14bが形成されている。また、挿入部材13は、このスライド部材14の後端部14aの外周部に内周部が嵌め入れ可能な円筒状に形成されている。ただし、この挿入部材13の後端には、スライド部材14のフランジ部14bよりも大きな外径で外周側に突出する円環状のフランジ部13bが、スライド部材14のフランジ部14bよりも先端側に位置するように形成されている。
さらに、挿入部13aは、中心線Oに対する半径方向に挿入部材13の外周面から突出して、中心線Oに平行に延びる長方形板状に形成されている。ただし、挿入部13aの先端部は外周側から見て先端側に向かうに従い先細りとなる二等辺三角形状に形成されるとともに、後端はフランジ部13bに連続している。このような挿入部13aが、周方向に等間隔に支持部材12と同数形成されるとともに、周方向に隣接する挿入部13a同士の間の中央部には、挿入部材13を径方向に貫通する外周側から見て長方形状のスリット13cが、挿入部材13の先端面から中心線Oに平行に後端側に延びてフランジ部13bの手前にまでそれぞれ形成されている。
一方、スライド部材14の先端面から後端側に向けては、中心線Oに沿って取付孔14cが形成されており、この取付孔14cにはスライド部15が取り付けられている。このスライド部15は、後端部の外形が取付孔14cに嵌め入れ可能な円柱状とされて、図2等に示すようにスライド部材14の外周面から突出しない止めネジ14dにより固定されるとともに、先端部の外形は、支持部材12と同数の先端側に向かうに従い先細りとなる中心線Oを中心とした正多角錐状(本実施形態では正四角錐状)とされており、この正多角錐の各錐面がスライド面15aとされる。
また、スライド部15の内周には、中心線Oに沿って貫通孔15bが形成されており、この貫通孔15bにはピン16が中心線O方向に摺動可能に挿入されていて、ピン16の先端部はスライド部15の先端面から突出している。なお、スライド部15の先端部には外周側に突出する円環板状のフランジ部15cが形成されている。さらに、スライド部15の先端面から突出したピン16の先端部には、中心線Oを中心とした有底円筒状の缶押さえ部材17が、スライド部15のフランジ部15cとの間にコイルスプリング等の付勢部材18を介して先端側に付勢されて取り付けられている。
この缶押さえ部材17は、その底部を後端側に向けてピン16の先端部に取り付けられるとともに、中子11の先端側に向けられる缶押さえ部材17の円筒部の先端面は、中心線Oに沿った断面において、缶本体1の缶軸Cに沿った断面における底部3の環状凸部3bの突端部の内面と略等しい形状、寸法に形成されていて、図2等に示すようにこの缶押さえ部材17の先端面が全周に亙って環状凸部3bの内面に密着可能または当接可能とされている。
また、この缶押さえ部材17の後端面には、付勢部材18の外周側に、支持部材12と同数のレバー19の一端が周方向に等間隔に取り付けられている。これらのレバー19はスライド部15のスライド面15aに垂直で中心線Oに沿った平面内で回転自在に支持されており、後端側に向かうに従い外周側に延びている。さらに、これらのレバー19の他端は、各支持部材12の内周側の摺動部12bの先端部に、やはりスライド面15aに垂直で中心線Oに沿った平面内で回転自在に支持されている。
ここで、各支持部材12は、内周側の上記摺動部12bの外周側に、上述のような外周面12aを有する外周側から見て中心線O方向に延びる長方形状の支持板部12cが取り付けられて形成されている。また、摺動部12bは、中子11の周方向に板厚方向を有する板状であり、中子11の内周側を向く摺動部12bの内周面は、図2等に示すように中心線Oに対してスライド部材14のスライド面15aがなす傾斜角と等しい傾斜角で先端側に向かうに従い内周側に延びる傾斜平面とされて、スライド面15aに摺接可能とされている。
なお、摺動部12bの内周部は、中心線Oに垂直な断面において中子11の内周側が幅広となるT字状をなしているとともに、スライド部15には、摺動部12bの摺動を許容しつつ、この摺動部12bの内周側の幅広となった部分を周方向の両側から中子11の内周側に押さえる押さえ板15dが設けられており、この押さえ板15dによって支持部材12の摺動部12bは、中心線Oに対する径方向外周側にもスライド部材14と係合した状態で摺動可能とされている。
これにより、スライド部材14を付勢部材18の付勢力に抗して支持部材12に対し相対的に前進させたときには、摺動部12bはレバー19によって缶押さえ部材17との間隔が略等しい位置に配置されつつ、スライド面15aに沿ってスライド部材14の後端側に相対的に摺動して支持部材12の外周面12aが中子11の中心線Oに垂直に外周側に突出するように拡径する。一方、スライド部材14を支持部材12に対して相対的に後退させたときには、摺動部12bは押さえ板15dと摺接してスライド部材14の先端側に相対的に摺動し、拡径した支持部材12の外周面12aが中子11の中心線Oに垂直に内周側に後退するように縮径することになる。
また、支持部材12の支持板部12cは、こうして支持部材12が縮径した状態では、周方向に隣接する支持板部12cの互いに対向する周方向を向く側縁同士が当接させられるとともに、支持部材12が拡径した状態では、これらの側縁同士の間に間隔があけられる。さらに、支持部材12の外周面12aは、このように支持部材12が拡径した状態において、凹凸形状を成形する缶本体1の胴部2の内周面に僅かなクリアランスをあけて対向可能、またはクリアランスをあけずに対向可能すなわち密着可能な中心線Oを中心とした円筒面上に配置される。
さらにまた、挿入部材13の各挿入部13aの周方向の位置と幅は、挿入部材13を相対的に前進させたときに、こうして支持部材12が拡径した状態での周方向に隣接する各支持板部12cの互いに対向する周方向を向く側縁同士の間隔部分に嵌め入れられるように挿入可能とされるとともに、挿入部材13のスリット13cの周方向の位置と幅は、各支持部材12の摺動部12bが挿入可能とされている。また、挿入部13aの外周面は、拡径した状態の支持部材12の外周面12aが位置する上記円筒面上に位置していて、すなわち凹凸形状を成形する缶本体1の胴部2の内周面に僅かなクリアランスをあけて対向可能または密着可能とされている。
そして、この挿入部13aの外周面と支持部材12の外周面12aの少なくとも一方には、支持部材12が拡径するとともに周方向に隣接する支持板部12cの間に挿入部13aが挿入された状態で、缶本体1の胴部2に成形される凹凸形状のうち凹となる部分に対応して、図8等に示すように凹部20が形成されている。本実施形態では、挿入部13aの外周面と支持部材12の外周面12aの双方に凹部20が形成されている。ここで、この凹部20は、本実施形態では胴部2に缶軸C方向に延びる直線と、この直線に直交して周方向に延びる曲線とを組み合わせた凹となる部分を有する凹凸形状を成形するものであって、中子11の中心線O方向に延びる直線状の凹部20と周方向に延びる曲線状の凹部20とを組み合わせたものとなっているが、球面状に凹むディンプル形状の凹部20であったり、不定型な形状であったりしてもよい。
このような構成の缶の成形装置によって缶本体1の胴部2に凹凸形状を成形する本発明の缶の成形方法の一実施形態においては、まず缶本体1の底部3を図示されないホルダーによって保持した上で、図5だけに示すように胴部2を、図9に示すような応力付加手段Pである電磁成形手段の通電コイルの内周に配設する。次いで、図1および図2に示すように支持部材12が縮径するとともに挿入部材13が後退した状態の中子11の先端部を缶軸C方向の他端側から缶本体1の胴部2内に相対的に挿入する。本実施形態では、胴部2の外周に通電コイルが配設された缶本体1の缶軸C方向他端側から中子11を前進させて胴部2内に挿入するものとする。
こうして中子11を前進させて胴部2内に挿入し、図3に示すように缶押さえ部材17の先端面が缶本体1の底部3の内面に密着または当接したところから、付勢部材18の付勢力に抗してスライド部材14をさらに前進させると、レバー19を回転させながら図4に示すようにスライド部15のスライド面15aに摺動部12bの内周面が摺接した支持部材12は拡径し、最大拡径位置で図5に示すように支持部材12の外周面12aが胴部2の内周面の内周面に対向または密着するとともに、図6に示すように周方向に隣接する支持部材12の支持板部12c同士の間に間隔があけられる。
そこで、この状態から挿入部材13を支持部材12およびスライド部材14に対して前進させることにより、図7に示すように摺動部12bをスリット13cに挿入して収容するとともに、図8に示すように挿入部13aを支持板部12c同士の間の間隔があけられた部分に挿入して、挿入部13aの外周面を胴部2の内周面に対向または密着させる。なお、このようなスライド部材14の前進と、スライド部材14および支持部材12に対する挿入部材13の前進とは、スライド部材14の後端と、スライド部材14のフランジ部14bの外周側にはみ出た挿入部材13のフランジ部13bとにそれぞれ連結される図示されないシリンダー装置等によって行えばよい。
そして、このように挿入部13aが支持板部12c同士の間の間隔があけられた部分に挿入されて、支持部材12の外周面12aと挿入部13aの外周面が胴部2の内周面に対向または密着することにより、胴部2に成形される凹凸形状の凹となる部分に対応した凹部20が形成されたなら、応力付加手段Pである電磁成形手段の上記電源に蓄荷電された電荷を通電コイルから放電することにより、通電コイルの周囲に磁界を発生させて缶本体1の胴部2に外周側から応力を付加し、凹部20に対応した位置の胴部2を部分的に凹部20に押し込んで瞬時に塑性変形させ、胴部2に凹凸形状を成形する。
こうして胴部2に凹凸形状が成形されたなら、上記とは逆に挿入部材13を後退させて挿入部13aを支持板部12cの間から引き抜き、次いでスライド部材14を後退させて支持部材12を縮径させた後、中子11を缶本体1の胴部2内から抜き出す。さらに、缶本体1を通電コイルの内周から取り出して上記ホルダーによる缶本体1の保持を解除し、ネッキング工程以降の工程に缶本体1を搬送する。
このように構成された缶の成形装置、缶の成形装置の中子11、および成形方法においては、缶本体1の胴部2が、この胴部2内に挿入された中子11の複数の支持部材12の外周面12aと挿入部13aの外周面が対向または密着することによって内周側から支持された状態で、応力付加手段によって外周側から応力が付加されることにより凹凸形状が成形される。このため、凹凸形状の凹となる部分以外の部分が大きく塑性変形して支持部材12の外周面12aや挿入部13aの外周面に張り付くのを避けることができ、張り付いた胴部2を引き剥がすのに手間を要したり、胴部2が引き剥がせなくなって缶本体1を切断しなければならなくなるような事態が生じたりするのを避けることができて、長期に亙って円滑な凹凸形状の成形を行うことが可能となる。
また、本実施形態の缶の成形装置、中子11、および成形方法では、支持部材12を拡径させて缶本体1の胴部2を支持する際に周方向に隣接する支持部材12の支持板部12c間に形成される間隔部分に挿入部材13の挿入部13aが挿入されて、この間隔部分に位置する缶本体1の胴部2も挿入部13aの外周面によって支持される。従って、この間隔部分が空いたまま外周側から応力が付加されることによって胴部2が間隔部分に入り込むことにより、缶本体1の胴部に不要な深い縦溝が形成されたり、こうして間隔部分に入り込んだ箇所から胴部2に亀裂や破断が生じたりするのも防ぐことができる。
ただし、上記実施形態では、このように支持部材12を拡径させたときに支持板部12cの間に形成される間隔部分に挿入部材13の挿入部13aを挿入して胴部2を支持しているが、上記実施形態の変形例として、このような挿入部13aを有する挿入部材13を備えない缶の成形装置、中子、および成形方法としてもよい。この場合には、拡径した支持板部12cの間に間隔部分が残されることになるが、応力付加手段Pによって胴部2に付加される応力を調整することにより、胴部2に亀裂や破断が生じるのは防いで、缶軸C方向に沿った縦溝を凹凸形状として胴部2に成形することができる。
ところで、本実施形態の缶の成形装置および成形方法では、上記応力付加手段Pとして電磁成形手段を用いて通電コイルを胴部2の外周側に配置して電磁成形により凹凸形状を成形しているが、このような電磁成形手段以外にも、例えば高圧の水や圧縮空気を缶本体1の外周側から胴部2に噴射して塑性変形させることにより凹凸形状を成形することも可能ではある。
しかしながら、高圧の水を噴射する場合には、外周側から噴射した水が周囲に飛散したり、凹凸形状を成形した後に噴射した水を回収したりする必要がある。また、圧縮空気を噴射する場合には、極めて高い圧力で噴射しなければ胴部2を確実に塑性変形させることができない。しかも、いずれの場合も凹凸形状を成形する範囲全体に高圧の水や圧縮空気を噴射しなければならず、成形に時間を要することにもなる。
そのような場合に対して、本実施形態のような電磁成形手段による応力付加手段Pによれば、上述したように瞬時に胴部2の凹凸形状を成形する範囲全体に応力を付加することにより、凹部20に対応する部分を塑性変形させて凹凸形状を成形することができる。しかも、噴射した水の飛散や回収の必要がなく、また高圧の圧縮空気を噴射する必要もない。従って、大量の缶本体1の胴部2に短時間で凹凸形状を確実かつ効率的に成形することが可能である。
また、本実施形態では、支持部材12を拡径する拡縮手段として、複数の支持部材12と挿入部材13に対して中心線O方向に相対的に進退可能とされて、複数の支持部材12の内周に缶軸C方向の他端側から相対的に挿入される先端部の外周に先端側に向かうに従い先細りとなるスライド面15aが形成されたスライド部材14を上記中子11にさらに備え、支持部材12の内周部を上記スライド面15aに摺接させることにより、スライド部材14の相対的な前進によって支持部材12を拡径させるようにしている。このため、支持部材12を確実に拡径させてその外周面12aを缶本体1の胴部2に対向または密着させることにより胴部2を支持することができ、一層安定して凹凸形状を成形することが可能となる。
しかも、本実施形態では、支持部材12の摺動部12bは、上記押さえ板15dによって中心線Oに対する径方向外周側にもスライド部材14と係合した状態で摺動して縮径可能とされている。このため、本実施形態のように電磁成形手段によって応力を外周側から付加して凹凸形状を成形する場合に、強い磁場によって支持部材12の外周面12aに胴部2が張り付いてしまっても、強制的に支持部材12を縮径させて胴部2から離間させ、確実に中子11を引き抜くことができる。
1 缶本体
2 胴部
3 底部
11 中子
12 支持部材
12a 支持部材12の外周面
12b 支持部材12の摺動部
13 挿入部材
13a 挿入部材13の挿入部
14 スライド部材(拡縮手段)
15 スライド部
15a スライド面
20 凹部
C 缶軸
O 中子11の中心線
P 応力付加手段

Claims (6)

  1. 缶軸を中心とした円筒状の胴部と、この胴部の一端に形成されて該胴部の上記缶軸方向の一端側開口部を閉塞する底部とを備えた有底円筒体の缶本体の上記胴部に凹凸形状を成形する缶の成形装置であって、
    上記缶軸と同軸となる中心線を有して上記缶本体の上記胴部内に上記缶軸方向の他端側から相対的に挿入される中子と、この中子が挿入された上記缶本体の上記胴部に外周側から応力を付加する応力付加手段とを備え、
    上記中子は、該中子の外周部に、上記中心線回りの周方向に配設される複数の支持部材を備え、
    これらの支持部材は、上記中心線方向から見て外周側に凸となる弧状の外周面を有し、拡縮手段によって上記中心線に対する半径方向に拡縮径可能に支持され、
    上記支持部材の外周面は、上記支持部材が拡径した状態で、上記胴部の内周面に対向または密着するとともに、
    上記支持部材の外周面には、上記胴部に成形される上記凹凸形状の凹となる部分に対応して凹部が形成されていることを特徴とする缶の成形装置。
  2. 缶軸を中心とした円筒状の胴部と、この胴部の一端に形成されて該胴部の上記缶軸方向の一端側開口部を閉塞する底部とを備えた有底円筒体の缶本体の上記胴部に凹凸形状を成形する缶の成形装置であって、
    上記缶軸と同軸となる中心線を有して上記缶本体の上記胴部内に上記缶軸方向の他端側から相対的に挿入される中子と、この中子が挿入された上記缶本体の上記胴部に外周側から応力を付加する応力付加手段とを備え、
    上記中子は、該中子の外周部に、上記中心線回りの周方向に配設される複数の支持部材と、これらの支持部材に対して上記中心線方向に相対的に進退可能とされる挿入部材とを備え、
    上記複数の支持部材は、上記中心線方向から見て外周側に凸となる弧状の外周面を有し、拡縮手段によって上記中心線に対する半径方向に拡縮径可能に支持されるとともに、
    上記挿入部材は、上記複数の支持部材が拡径した状態で周方向に隣接する支持部材の間に挿入される挿入部を有し、
    上記支持部材と上記挿入部の外周面は、上記支持部材が拡径して該支持部材の間に上記挿入部が挿入された状態で、上記胴部の内周面に対向または密着するとともに、
    これら支持部材と挿入部とのうち少なくとも一方の外周面には、上記胴部に成形される上記凹凸形状の凹となる部分に対応して凹部が形成されていることを特徴とする缶の成形装置。
  3. 上記応力付加手段が、電磁成形手段であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の缶の成形装置。
  4. 上記中子は、上記拡縮手段として、上記複数の支持部材に対して上記中心線方向に相対的に進退可能とされるスライド部材をさらに備え、
    上記複数の支持部材の内周に上記缶軸方向の他端側から相対的に挿入される上記スライド部材の先端部の外周には、先端側に向かうに従い先細りとなるスライド面が形成され、
    上記支持部材は、該支持部材の内周部が上記スライド面に摺接することにより、上記スライド部材の相対的な前進によって拡径することを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の缶の成形装置。
  5. 缶軸を中心とした円筒状の胴部と、この胴部の一端に形成されて該胴部の上記缶軸方向の一端側開口部を閉塞する底部とを備えた有底円筒体の缶本体の上記胴部に凹凸形状を成形する缶の成形装置において、上記缶軸と同軸となる中心線を有して上記缶本体の上記胴部内に上記缶軸方向の他端側から相対的に挿入される中子であって、
    上記中心線方向から見て外周側に凸となる弧状の外周面を有して上記中心線に対する半径方向に拡縮径可能に支持され、上記中心線回りの周方向に配設される複数の支持部材を備え、
    上記支持部材の外周面は、上記支持部材が拡径した状態で、上記胴部の内周面に対向または密着するとともに、
    上記支持部材の外周面には、上記胴部に成形される上記凹凸形状の凹となる部分に対応して凹部が形成されていることを特徴とする缶の成形装置の中子。
  6. 請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の缶の成形装置を用いた缶の成形方法であって、
    上記支持部材を縮径した状態で上記中子を上記缶軸方向の他端側から上記缶本体の上記胴部内に相対的に挿入し、
    次いで、上記支持部材を拡径して該支持部材の外周面を上記胴部の内周面に対向または密着させ、
    さらに、上記応力付加手段によって上記缶本体の上記胴部に外周側から応力を付加することにより、該胴部の上記凹部に対応する位置を凹ませて上記胴部に上記凹凸形状を成形し、
    しかる後、上記支持部材を縮径して上記中子を上記缶本体の上記胴部内から抜き出すことを特徴とする缶の成形方法。
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