JP2020000738A - 塗布液用容器 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、上記のような容器に入ったマニキュアは、事前に用意した紙やシート上に試し塗りを行う必要があり、その点において操作性を改善する余地があった。
塗布液が収容される容器本体と、容器本体の口筒部に冠着される蓋体とを備える塗布液用容器であって、
容器本体の内部には、内周面から容器軸に向かって突出し、且つ幅方向において断面視湾曲形状を有して形成される突出板が設けられていることを特徴とする、と云うものである。
本発明の主たる手段では、容器本体内に設けられた突出板上に試し塗りを行うことができる。
上記手段では、貫通孔の縁部にエッジを形成することができ、また貫通孔を、塗布具を立て置くための支持部として利用し得る。
上記手段では、突出板を爪形状に似せることが可能となるため、マニキュア用の容器としての使用に適するものとすることができる。
上記手段では、実際の爪の表面に塗布するような感覚で試し塗りを行うことができると共に、しごき落とされた塗布液を収容部内に戻しやすくすることができる。
上記手段では、突出板が形成された中栓を、容器本体とは別部材とすることができるため、塗布液用容器の製造を容易化することができる。
環状係合部と環状凸部と間の係合力が、複数の突起と凸部の間の係合力よりも大きく設定されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、初期状態において蓋体に取り付けられていた中栓を、蓋体を容器本体に冠着することにより容器本体に移動させことができる。
上記手段では、ブラシを蓋体で保持することが可能となるため、ブラシの転動や落下を防止し得る。
また突出板を爪形状に形成することにより、塗布液を実際の爪の表面に塗布しなくても突出板上に試し塗りを行うことにより、塗布後の爪の表面の状態をイメージしやすくできる。
先ず本発明の第1実施例の構成について図1乃至図5を用いて説明する。
図1に示すように、塗布液用容器1は、例えばマニキュアなどの図示しない塗布液を収容する容器本体10と、この容器本体10の口筒部12に冠着して封止する蓋体20と、容器本体10内に嵌合される中栓30とを有して構成されている。これらは、例えば合成樹脂材料を射出成形することにより形成されるが、これに限られるものではない。
蓋体20は、円板状の頂壁21の外縁部に側壁部22が垂下設された有頂円筒状の部材であり、側壁部22の内周面には凸部23が周設され、さらにその下端には容器本体10側の雄ネジ15に螺合可能な雌ネジ24が刻設されている。また蓋体20の頂壁21の内面には、シール性を確保するパッキン40が図示しない両面テープを介して貼着されている。尚、パッキン40を有さない構成でも良く、例えば蓋体20の頂壁21の内面に垂下設されたインナーシールが容器本体10の口筒部12の内周面に密着することでシール性を確保する構成であってもよい。
突出板34は、周壁部31の内周面33に設けられた一対の基端部34aと、この基端部34aから容器軸O方向に向けて突出する先端部34bとを有し、基端部34aに対して先端部34bが上方に持ち上がる傾斜姿勢を有して形成されている。
ここで幅方向とは、一対の基端部34a間の中点と先端部34bとを通る仮想軸線x(図3、図4参照)に対して交差する方向(例えば図4におけるc−c線に沿う方向)と規定するが、この幅方向は仮想軸線xの軸回りにある程度の角度を有して交差する方向をも含むものである。
尚、突出板34の傾斜姿勢は、上記のように基端部34aに対して先端部34bが上方に持ち上がる傾斜姿勢に限られるものではなく、例えば図5に示すように、基端部34aに対して先端部34b側が下方に下がる傾斜姿勢とすることもできる。
また中栓30の内周面33と突出板34との間に貫通孔35を有さない構成とすることも可能であるが、上記のように貫通孔35を備える構成とすることにより、上記のようにエッジ36を備える構成とすることができ、また例えばブラシ50の毛部51側を貫通孔35に挿入し、軸部52を突出板34の基端部34a又は中栓30のフランジ32の内縁で支えることにより、ブラシ50を容器本体10内に立てた状態で保持できるようになる。
塗布液用容器1は蓋体20を螺脱させ、中栓30を外部に露出させた状態にして使用される。使用者は中栓30を介して収容部14内に塗布具の一態様を構成するブラシを挿入することにより、ブラシの毛部に塗布液を付着させる。
尚、使用後は、突出板34の表面34Aに塗布された塗布液をテッシュ等で拭き取り、あるいは除光液を使用して落とすことにとり、再び表面34Aに塗布することが可能となる。
第2実施例に示す塗布液用容器1は、上記第1実施例と異なる点は主として中栓30の構成にあり、その他の構成及び効果は上記第1実施例同様である。よって、以下においては第1実施例と異なる点を中心に説明するが、第1実施例と同一の部材については同一の符号を用いて説明する。
図7(a)(b)に示すように、第2実施例に示す中栓30のフランジ32の側面には、外径方向に突出する複数(第2実施例では6ヶ)の突起32aが形成されている。図5に示すように、中栓30は複数の突起32aが蓋体20の側壁部22の内周面に周設された凸部23を乗り越えることによって蓋体20の頂壁21の内面に保持可能に構成されている。
また中栓30の周壁部31の外周面には外径方向に向かって断面凸状に形成された環状係合部31aが形成され、これに対向する容器本体10の口筒部12の内周面には容器軸O方向に突出する環状凸部12aが周設されており、環状係合部31aが環状凸部12aを高さ方向に乗り越えることにより、中栓30と容器本体10とが係合状態及び係合解除状態に設定可能となっている。
次に、塗布液を容器本体10の収容部14内に充填し、その後に蓋体20を容器本体10の口筒部12に螺合させて閉塞する。そして、図6に示すように、蓋体20を完全に締め込むと、中栓30側の環状係合部31aが環状凸部12aを乗り越えて環状係合部31aと環状凸部12aとが係合するため、中栓30を容器本体10内に取り付けることができる。
図8(a)は蓋体の第1実施例として蓋体を下端側から示す斜視図、図8(b)は蓋体の第2実施例として蓋体を下端側から示す斜視図、図9(a)は蓋体の第3実施例として蓋体を天面側から示す斜視図、図9(b)は蓋体の第4実施例として蓋体を天面側から示す斜視図である。
マニキュアなどの塗布液を塗布する塗布具としてのブラシ50は、多くの場合細い円筒状の軸部52の先端に毛部51を有して構成されるが、使用中においてブラシ50を机等の台座の上にそのまま放置すると、ブラシ50が台座上を転動したり、落下したりする虞がある。
10 : 容器本体
11 : 開口端
12 : 口筒部
12a: 環状凸部
13 : 外壁部
14 : 収容部
15 : 雄ネジ
20 : 蓋体
21 : 頂壁
22 : 側壁部
23 : 凸部
24 : 雌ネジ
25 : 保持用凹部
26 : 保持用凸部
30 : 中栓
31 : 周壁部
31a: 環状係合部
32 : フランジ
32a: 突起
33 : 内周面
34 :突出板
34A: 表面
34a: 基端部
34b: 先端部
35 : 貫通孔
36 : エッジ
37 : 丸み
40 : パッキン
50 : ブラシ(塗布具)
51 : 毛部
52 : 軸部
O : 容器軸
R1 : 貫通孔の曲率半径
R2 : 先端部の曲率半径
x : 仮想軸線
Claims (7)
- 塗布液が収容される容器本体(10)と、該容器本体(10)の口筒部(12)に冠着される蓋体(20)とを備える塗布液用容器であって、
前記容器本体(10)の内部には、内周面から容器軸(O)に向かって突出し、且つ幅方向において断面視湾曲形状を有して形成される突出板(34)が設けられていることを特徴とする塗布液用容器。 - 突出板(34)の基端部(34a)に貫通孔(35)が形成されている請求項1記載の塗布液用容器。
- 突出板(34)は、先端部(34b)は平面視円形状に形成されており、前記先端部(34b)の曲率半径(R1)が、基端部(34a)の曲率半径(R2)よりも小さく設定されている請求項2記載の塗布液用容器。
- 突出板(34)は、基端部(34a)に対して先端部(34b)が上方に持ち上がる傾斜姿勢を有して形成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の塗布液用容器。
- 容器本体(10)内に嵌合する中栓(30)が設けられており、該中栓(30)の内周面(33)に突出板(34)が形成されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の塗布液用容器。
- 中栓(30)のフランジ(32)に複数の突起(32a)が形成されると共に、これにと対向する蓋体(20)側に前記突起(32a)と係合可能な凸部(23)が周設され、前記中栓(30)の周壁部(31)の外周面に環状係合部(31a)が形成されると共に、これに対向する容器本体(10)側の口筒部(12)の内周面に、前記環状係合部(31a)に係合可能な環状凸部(12a)が周設され、
前記環状係合部(31a)と環状凸部(12a)と間の係合力が、前記複数の突起(32a)と前記凸部(23)の間の係合力よりも大きく設定されている請求項5記載の塗布液用容器。 - 蓋体(20)の頂壁(21)又は側壁部(22)の下端に、保持用凹部(25)又は保持用凸部(26)が形成されている請求項1乃至6のいずれか一項に記載の塗布液用容器。
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