JP2019534077A - 香気グラス - Google Patents

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Abstract

芳香ディフューザは、第1のタンクと第2のタンクとを連結するディフューザ要素を有する。両タンクの間を芳香性オイルが流れると、ディフューザー要素が、このオイルによって飽和して、芳香または香気を拡散させる。ディフューザは、必要なものをすべて備えており、インタラクトが容易で、汚れを生じない。ディフューザの一端からオイルが流れ出て、他端から滴が落ち、その度に小さな気泡が1つ出てくる様子は、見ていてリラックス感があり心地よい。ディフューザは、補充でき、持ち運びでき、木製部を飽和させる頻度を増減させることによって、香気の放出強度を容易に制御できる。

Description

関連出願との相互参照
本特許出願は、2016年10月12日に出願された米国特許出願第62/407,410号の利益を主張し、この米国特許出願は、本願で引用された他のすべての引例とともに、引用により援用される。
発明の背景
本発明は、概して、芳香を定量吐出するデバイスまたは装置に関し、より具体的には、芳香または香気ディフューザに関する。
人間は五感を有し、そのなかでも嗅覚は非常に重要である。嗅覚は、健康や記憶、感情、および、人間の生活と幸福に関わるその他多くの側面に影響を及ぼす。人は、自分のいる場所や環境においてよい香りがすることを好む。根本的に、人は、よい香りに囲まれていると、幸せでよりよい生活を送ることができるのである。実際、世界の芳香市場は規模が大きく、成長を続けている。
人は、よい香りが広がるようにするための、より良い方法を求めている。芳香を定量吐出する手段としては、リードディフューザ、キャンドル、プラグインディフューザ、ジェルディフューザ、ルームスプレー、ポプリ、および超音波ミスト発生器などがある。こうした製品は、エアフレッシュナとしての使用やアロマテラピーでの使用が成功しているが、欠点もある。
こうした製品の短所として、以下のことが挙げられる。リードディフューザの場合、こぼれやすく、放出時間を設定できず、一旦開封すると容易に動かせず、こぼれた時に家具に損傷が及び、触ると汚れる。キャンドルの場合、公共の場所の多くでは火の使用が許可されておらず、吹き消した後に煙が発生し、補充できず、日中に使用すると目立つ。プラグインディフューザの場合、自然のものではなく、装飾性がない。ジェルディフューザの場合、天然油ではなく、インタラクティブでなく、優美でなく、補充できない。ルームスプレーの場合、蒸発するのが早く、自然のものではない。ポプリの場合、放出時間を設定できず、インタラクティブでなく、優美でなく、補充できない。超音波ミスト発生器の場合、コンセントに差し込まなくてはならず、インタラクティブでない。
こうした事情から、芳香および香気を定量吐出するための、改善されたデバイス、装置、および技術が必要とされている。
発明の簡単な概要
芳香ディフューザは、第1のタンクと第2のタンクとを連結するディフューザ要素を有する。両タンクの間を芳香性オイルが流れると、ディフューザ要素が、このオイルによって飽和して、芳香または香気を拡散させる。ディフューザは、必要なものをすべて備えており、インタラクトが容易で、汚れを生じない。ディフューザの一端からオイルが流れ出て、他端から滴が落ち、その度に小さな気泡が1つ出てくる様子は、見ていてリラックス感があり心地よい。ディフューザは、補充でき、持ち運びでき、木製部を飽和させる頻度を増減させることによって、香気の放出強度を容易に制御できる。
一実現例において、2つのガラス製の容器が木片で連結され、香気液が、木片を通る際に、木片に吸収され、浸み込み、香気液が蒸発する際に、香気が周囲に拡散する。木片は、これを貫通する穴を有し、この穴の他にも、香気液を木製部に十分に浸透させて木製部を飽和させるための穴を、2〜3個有する。木片は、2つの層を有する。固体であり且つ完全に飽和する内層と、複数のスラットまたはリッジが切り込まれている外層とである。外層は、触れると、常に乾いているか、または比較的乾いており、その間に空間があるために蒸発が可能となって、内層の香気が拡散する。
木片は、幅の狭い2つの端部を有し、この2つの端部は、香気液の滴が2つのガラス製の容器の間を落ちることができるよう、正確な角度をつけて切削されている。木片は、さらに、2つのプラスチック製オーリングを有し、この2つのオーリングは、木製部にあいた上述の小穴の外側を通って香気液が浸出するのを防ぐ障壁として機能する。他の実現例においては、木片が複数用いられ、これら複数の木片は、香気液が過剰に漏出するのを防ぐ目的で、互いに接着されている。上記2つのガラス製の容器は、形状およびサイズが同一である。上記2つのガラス製の容器は、他の非浸透性材料で形成されていてもよい。
一実現例において、装置は、第1のタンクを備え、第1のタンクは、第1のタンクの第1のチャンバに第1の開口部を含み、さらに、第2のタンクを備え、第2のタンクは、第1のタンクの第2のチャンバに第2の開口部を含み、さらに、ディフューザ要素を備え、ディフューザ要素はセルロース(木など)を含み、ディフューザ要素は、第1のタンクの第1の開口部と第2のタンクの第2の開口部との間に連結され、ディフューザ要素の外表面は複数のスラットおよび複数のグルーブを含み、複数のスラットは互いに平行に延在し、さらに、第1の管を備え、第1の管は、ディフューザ要素を貫通して延在し、第1の管は、第1のチャンバと第2のチャンバとを連結する。
一実現例において、装置は、第1のタンクを備え、第1のタンクは、第1のタンクの第1のチャンバに第1の開口部を含み、第1の開口部は第1の雄ねじ部を含み、さらに、第2のタンクを備え、第2のタンクは、第1のタンクの第2のチャンバに第2の開口部を含み、第2の開口部は第2の雄ねじ部を含み、さらに、ディフューザ要素を備え、ディフューザ要素はセルロース(木など)を含み、ディフューザ要素は、第1のタンクの第1の開口部と第2のタンクの第2の開口部との間に連結され、ディフューザ要素の外表面は複数のスラットおよび複数のグルーブを含み、複数のスラットは互いに平行に延在し、さらに、第1の雌ねじ状受け部を備え、第1の雌ねじ状受け部は、ディフューザ要素の第1の端部に形成され、第1の雌ねじ状受け部は、第1のタンクの第1の雄ねじ部と連結しており、またはこれと噛み合っており、さらに、第2の雌ねじ状受け部を備え、第2の雌ねじ状受け部は、ディフューザ要素の第2の端部に形成され、第2の端部は第1の端部の逆側であり、第2の雌ねじ状受け部は、第2のタンクの第2の雄ねじ部と連結しており、またはこれと噛み合っており、さらに、第1のガスケットを備え、第1のガスケットは、ディフューザ要素の第1の雌ねじ状受け部と、第1のタンクの第1の開口部との間に連結され、さらに、第2のガスケットを備え、第2のガスケットは、ディフューザ要素の第2の雌ねじ状受け部と、第1のタンクの第2の開口部との間に連結され、さらに、第1の管を備え、第1の管は、ディフューザ要素を貫通して延在し、第1の管は、第1のチャンバと第2のチャンバとを連結する。
一実現例において、方法は、第1のタンクを提供する工程であって、第1のタンクは、第1のタンクの第1のチャンバに第1の開口部を含む、工程と、第2のタンクを提供する工程であって、第2のタンクは、第1のタンクの第2のチャンバに第2の開口部を含む、工程と、第1のタンクと第2のタンクとの間にディフューザ要素を連結する工程であって、ディフューザ要素はセルロースを含み、ディフューザ要素は、第1のタンクの第1の開口部と第2のタンクの第2の開口部との間に連結され、ディフューザ要素の外表面は複数のスラットおよび複数のグルーブを含み、複数のスラットは互いに平行に延在する、工程と、ディフューザ要素を貫通して延在する第1の管を提供する工程であって、第1の管は第1のチャンバと第2のチャンバとを連結する、工程とを含む。
本発明の他の目的、特徴、および利点は、以下の詳細な説明および添付の図面を考慮することで明らかになるであろう。図面中、同様の参照記号は、すべての図面を通して同様の特徴を表す。
香気グラスディフューザの一実現例を示す。 上記ディフューザのディフューザ要素の拡大図である。 ディフューザの機能ブロック図である。 一塊の材料からディフューザ要素を作製する方法を示す。 芳香ディフューザの別の一実現例を示す。 芳香ディフューザの上記別の一実現例を示す。 芳香ディフューザの上記別の一実現例を示す。 芳香ディフューザの上記別の一実現例を示す。 芳香ディフューザの上記別の一実現例を示す。 芳香ディフューザの上記別の一実現例を示す。 芳香ディフューザの上記別の一実現例を示す。 芳香ディフューザの上記別の一実現例を示す。 芳香ディフューザの上記別の一実現例を示す。 芳香ディフューザの他の実現例を示す。 芳香ディフューザの上記他の実現例を示す。 芳香ディフューザのさらに別の一実現例を示す。 芳香ディフューザの上記さらに別の一実現例を示す。 芳香ディフューザの上記さらに別の一実現例を示す。 芳香ディフューザの上記さらに別の一実現例を示す。 芳香ディフューザの上記さらに別の一実現例を示す。 芳香ディフューザのディフューザリング要素の詳細を示す。 上記芳香ディフューザのディフューザリング要素の詳細を示す。 芳香ディフューザの木製コア要素の詳細を示す。 上記芳香ディフューザの木製コア要素の詳細を示す。 上記芳香ディフューザの木製コア要素の詳細を示す。 上記芳香ディフューザの木製コア要素の詳細を示す。 芳香ディフューザのボトルの詳細を示す。 上記芳香ディフューザのボトルの詳細を示す。 芳香ディフューザの一実現例の写真である。
発明の詳細な説明
図1は、ガラス製の容器、ディフューザ要素、オーリング、および芳香性オイルを含む香気グラスディフューザの一実現例を示す。図2は、上記ディフューザ要素の拡大図または近接図である。
図3は、芳香ディフューザまたはディフューザの機能ブロック図である。この芳香ディフューザの一実現例は、「香気グラス」と称される。ディフューザは、第1のタンク308および第2のタンク310を含む。第1のタンクは開口部311を有し、第2のタンクは開口部313を有する。
2つのタンクは、ガラス製の容器、フラスコ、または広口ビンであってよいが、ポリマー、プラスチック、ポリカーボネートなどの、液体を保持できる任意の材料からなる器であってもよい。2つのタンクは、タンクの内容物がタンクの外から見えるよう、透明または半透明(たとえば、つや消しまたはエッチングを施した材料)である。使用者は、ディフューザ内のオイルの量を確認できる。しかしながら、他の実現例においては、タンクは不透明であってもよい。2つのタンクは、同一の形状を有してもよく、または、異なる形状を有してもよい。ガラスは、吹きガラス、クリスタルガラス、または鉛クリスタルガラスであってよい。
ディフューザ要素、または拡散を行なう要素、317がある。ディフューザ要素は、第1のタンクの開口部311と第2のタンクの開口部313との間に連結される。ディフューザ要素は、これを貫通して延在する内部管322(図中に破線で示す)を有する。この管は、第1のタンクの内部チャンバ325と、第2のタンクの内部チャンバ328とを連結する。一実現例において、ディフューザ要素は、木、植物性材料、またはセルロース繊維材料から作製される。しかしながら、他の実現例において、同等の拡散能力または拡散機能性を示す他の材料が使用されてもよい。
ディフューザ要素の外表面は、複数のグルーブ333および337を含む。複数のグルーブは互いに平行に延在する。ディフューザ要素に含まれるグルーブの数は任意の数でよく、図中に示される数より多くても少なくてもよく、たとえば、2、3、4、5、10、20、またはそれを超える数のグルーブが含まれてよい。複数のグルーブは、ディフューザ要素の周りに延在する。スラットまたはリッジ338は、グルーブがあることによって形成されるもので、たとえば、2つのグルーブの間に1つのスラットが形成される。スラットまたはリッジは、フィンまたは突出部とも称されてよい。グルーブは、スラットまたはリッジに隣接する空間と考えてよい。
図1および図2中に示すように、三次元において、グルーブが円筒形を形成していて、複数のスラットまたはリッジが平行な円盤状であるように見える。この円盤の形状は、円形であってよいが、他の実現例においては、楕円形、長円形(oval)、長楕円形(obround)、多角形、四角形、矩形といった他の形状であってもよい。グルーブおよびスラットまたはリッジは、ディフューザ要素の中央または中心を第1の方向339に沿って通る軸に対して対称であり、複数のスラットまたはリッジは、この軸に対して横方向または垂直に、第2の方向340に沿って延在する。スラットまたはリッジの向きは、オイルが管を通って流れる方向に対して垂直である。しかしながら、他の実現例においては、スラットまたはリッジの向きは、第1の方向339に平行であってもよく、または、軸もしくはオイルが流れる方向に対して他の角度を有していてもよい。
一実現例において、第1の方向339に沿ったディフューザ要素の全長は、第2の方向340に沿った全幅より長い。しかしながら、他の実現例においては、第1の方向339に沿ったディフューザ要素の長さは、第2の方向340に沿ったその幅より短い。
オーリング、ガスケット、座金、または封止材341および343が、ディフューザ要素の窪み346および348に連結される。ガスケット341は、第1のタンクの開口部311を封止し、これにより、タンクからの芳香性オイル350の漏出が防止される。ガスケット343は、第2のタンクの開口部313を封止する。ガスケットは、ゴム、ネオプレン、または、オイルもしくは他の液体と共存でき且つこれを封止できる他の材料であってよい。1つの側に図示されているガスケットは1つのみであるが、必要に応じて、封止を改善する目的から、たとえば、2個、3個、4個、またはそれを超える数といったように、複数のガスケットを1つの側に用いてもよい。典型的には、両側のガスケットの数は同一であるが、この数は異なってもよい(たとえば、1個と2個、および2個と3個、といった任意の組み合わせでもよい)。
他の実施形態において、木製部にねじ山が切られていることにより、ガラス製のタンクをねじ込んで付け外しすることができる。ねじ山の最下部に円形ガスケットがあり、これにより、ガラス製のタンクの首部の上部が木製部に対して封止される。また、パズル様式のスナップフィットを部分的に用いて、正確なグルーブ固定機構により、ガラス製のタンクの首部を木製部に取りつけてもよい。
パッケージまたはキットは、タンクの1つ(たとえば、第1のタンク)にアロマ性芳香オイルまたは液体があらかじめ充填された香気グラスまたは芳香ディフューザを含む。使用する際、使用者は、芳香を定量吐出したい空間または場所において、テーブルまたは他の表面に、ディフューザを載置する。各タンクの底面は比較的平坦であるため、平坦な表面に安定して載置できる。
芳香オイルでディフューザ要素が飽和され得たら、オイル(たとえば、オイル350)の入ったタンク(たとえば、第1のタンク)がディフューザ要素および他のタンク(たとえば、第2のタンク)より上にくるように、ディフューザが表面に載置される。オイルが重力によって流れ得て、ディフューザ要素に接触し、ディフューザ要素が、オイルの一部を吸収する。オイルの一部がディフューザ要素内部の管を通り抜け得て、滴363が、下側のタンク(たとえば、第2のタンク)の中に落ちる。オイル滴が下側のタンクの中に落ちると、気泡366がいくつか、上側のタンク内のオイルの中を浮き上がってきてよい。しばらく後に、上側のタンク内のオイルの全量が下側のタンク内に(たとえば、オイル370として)回収され得て、オイルの落下が停止し得る。
一実現例において、オイルで満たされた上側のタンクが、下側のタンク中への滴の落下によって空になるまでの時間は、約20分間である。厳密な時間は、6分間、8分間、10分間、15分間、25分間、30分間、40分間、50分間、60分間(すなわち1時間)、90分間、または120分間などのように変動してよく、管のサイズ、温度、ならびにオイルの粘度および量などの要因に依存してよい。次いで、使用者が、ディフューザを逆さに向けて、上側だったタンク(たとえば、第2のタンク)を下側のタンク(たとえば、第1のタンク)とし、かつ、下側だったタンクを上側のタンクとすることにより、上記のプロセスを再度開始してよい。
芳香オイルは、使用および蒸発によって経時的に消費され得る。空になった際、または一部に空間ができた際、使用者は、タンクの1つからディフューザ要素(栓としても機能している)を外して、その芳香オイルと同一のまたは異なるオイル(たとえば、異なる香気)を用いて、その空間に補充、またはその空間を満たし、次いで、そのタンクに補充してよい。ディフューザ要素がタンクに元通り挿入されることにより、補充プロセスが完了となる。いくつかの実現例において、芳香ディフューザを含むパッケージまたはキットには、オイルがあらかじめ充填されておらず、使用者が、上述の手順などによって、オイルを充填してよい。
芳香性オイルは、精油などの、揮発性芳香成分または揮発性アロマ性成分を含有する任意の液体またはオイルであってよい。芳香性オイルは、キャリアオイルと精油との混合物であってよい。キャリアオイルは、顕著な匂いがなく且つ一般的に揮発性が精油より低いオイルである。精油は、アロマを有する植物に由来するオイルである。精油の代わりに、または精油に加えて、上記アロマ性成分は、合成のアロマ性成分(たとえば、合成油、アルデヒド、ケトン、またはアルコール)であってもよい。上記芳香性オイル混合物は、また、アルコール(たとえば、イソプロピルアルコールまたはエタノール)および水を含んでもよい。このアルコールは溶液の乳化を助け、また、溶液中のアロマ性成分の揮発を助け得る。使用される芳香性オイル溶液は、たとえば、消費者が入手できる多くのリードディフューザ補充用オイルのうちの1種であってよい。
キャリアオイルの例としては、たとえば、スイートアーモンド、キョウニン、アボカド、マツヨイグサ、ホホバなど、およびこれらの組み合わせが挙げられる。精油の例としては、たとえば、ベルガモット、クラリセージ、ケイヒ、ユーカリ、クチナシ、グレープフルーツ、ジャスミン、ラベンダー、レモン、ライム、パチュリ、ペパーミント、ローズマリー、スペアミント、スイートオレンジ、バニラ、ティーツリー、およびタイム、およびこれらの組み合わせが挙げられる。合成芳香の例としては、たとえば、アマ、リンゴ、バナナ、ベリー類、柑橘類、綿菓子、キャラメルコーン、ケトルコーン、アップルパイ、マンダリン、草原、雨、クリスマスツリー、パンプキンスパイス、チョコレート、ジンジャーブレッド、潮風、花束、ハワイアンなどが挙げられ、これらのうちいくつかは、恣意的な名称または意味を有したものであってもよい。芳香は、植物性または天然の芳香と、合成または人工の芳香との組み合わせであってもよい。
一実現例において、ディフューザ要素は、木、植物性材料、または、セルロース繊維を含有する他の材料で作製されていてよい。植物材料の細胞壁は、主としてセルロースからなる。ディフューザ要素が芳香性オイルを吸収し、この芳香性オイルにより、ディフューザ要素の表面が湿潤するまたは飽和する。この表面が、外部空間の空気に曝露される。オイルが蒸発することにより、オイルから揮発した化学物質(芳香の元となる分子を含む)が、外部空間の空気中に運ばれる。
ディフューザ要素に使用できる木の例としては、たとえば、マツ(pine)、ナラ(oak)、サクラ(cherry)、ポプラ(poplar)、ヤナギ(willow)、トウ(rattan)、ヒマラヤスギ(cedar)、モミ(fir)、ツガ(hemlock)、セコイア(redwood)、トウヒ(spruce)、ブナ(beech)、イトスギ(cypress)、ハンノキ(alder)、アスペン(aspen)、カバ(birch)、マホガニー(mahogany)、シタン(rosewood)、チーク(teak)、ウェンジ(wenge)、カエデ(maple)など、およびこれらの任意の組み合わせが挙げられる。たとえば、2つの部材からなるディフューザ要素(下記を参照のこと)の場合、一方の部材はある種類の木から作製され、もう一方の部材は別の種類の木から作製されていてよい。
芳香ディフューザは、リードディフューザと比較して、著しく改善されている。典型的には、現行のリードディフューザは、蓋のない容器1つと、開口部に突き刺さった何本かの木製リードとからなる。まず、底にある液体をリードが吸収した後、リードを容器から取り出して逆さに向ける必要がある。こうすることにより、飽和した方の端が外部の空気に曝露され、外部環境中への拡散が生じ得る。
慣習的なリードディフューザの場合、空気を新鮮にする過程で汚れが生じる。というのは、リードから液滴が落ち、多くの場合には、周りの家具を損傷するからである。また、リードに触れる必要があるため、手の皮膚にも液体が吸収される。香気リフレッシュをする際において、心地のよいインタラクティブな要素はない。というのは、香気のついたリードが、使用者により制御されることなく、空気を飽和させ、場合によっては、香気の濃度が、使用者にとって心地よい濃度をはるかに超えてしまう。
リードを逆さにし、飽和したリード端を空気に曝露する、リードディフューザとは異なり、芳香ディフューザは、その全体を上下反転させて香気リフレッシュする。芳香ディフューザを上下反転させると、滴として下のタンクに落ちた芳香オイルが、上下反転して上のタンクになる。そして、芳香性オイルが、再度、ディフューザ要素を湿潤させる、または飽和させる。
木、植物性材料、またはセルロース繊維材料が、オイル吸収性を有していることから、ディフューザ要素に使用される。こうした材料は、隙間、細胞間隙、または細孔、またはそれらの組み合わせを有し、そこにオイルが溜まる。拡散の原理に基づき、毛管作用によってオイルが表面へと運搬され、そこで、オイルが蒸発し得る。
具体的には、フィックの拡散法則に基づいて特徴づけられてもよい拡散の原理に基づいて、材料の細胞間隙または細孔の中にオイルが吸収される。したがって、ディフューザ要素の表面にはオイルの高張溶液が存在し(たとえば、オイルの濃度が材料中より高い)、オイルが、平衡に達するまで、材料中に吸収される。平衡状態では、オイルは材料に対して等張液であり得る。空気に曝露されるディフューザ要素の表面には、オイルの低張液が存在し得る。オイルおよび芳香が空気中に蒸発または拡散し得て、この現象が、平衡に達するまで継続し得る。
この拡散サイクルが継続する限り、ディフューザ要素は芳香を定量吐出し続ける。つまり、ディフューザ(オイルの濃度が高い)の中から、部屋または空間の空気中(オイルの濃度が低い)へと、オイルをゆっくりと移動させ続ける。平衡に達し得る状況とは、オイルとディフューザ要素との接触がなくなる、またはオイルの全量が消費される、といった状況である。
芳香の拡散サイクルを維持するためには、内部表面オイルがオイルと接触し続けている必要がある。したがって、オイルの全量が下側のタンク中に排出された際に、使用者は、ディフューザを上下反転させて、オイルを再度、ディフューザ要素(たとえば、ディフューザ要素の反対の端)と接触させてよい。ディフューザ内部におけるオイルの流れは可逆性であり、その方向は、いずれのタンクが上側のタンクであるかに応じて変わる。
この系は、ディフューザ要素の外表面を除いて、完全に封止かつ封入されている。オイルはユニット内部に封止されており、リードディフューザの場合とは異なって、オイルは容易にはこぼれない。リードを上下反転させる際には滴が落ちることがあり得るが、このユニットを上下反転させる際には、滴が落ちることはないであろう。使用者がユニットを上下反転させる際には、オイルのついていないタンク表面を持ち、これを握った状態で行なうため、使用者の手にオイルがつくことはないであろう。
ディフューザ要素材料に吸収されるオイルの量は、オイルに接している表面積の大きさに依存する。この表面積が大きいほど、吸収量が多く、かつ、空気に接している表面へとオイルが運搬され得る速度が速い。一実現例において、オイルの滴が上側のタンクから下側のタンクへと徐々にまたはゆっくりと落ちることができるよう、(たとえば、ドリルビットで穿孔することにより)穴が形成される。これにより、オイルとの接触表面積が増大し、かつ、オイルとの接触表面と、空気との接触表面との間の距離が短くなる。他の実現例において、ディフューザ要素にさらに穴または開口部が穿孔されることにより、オイルとの接触表面を増大させてもよい。こうした穴のうちいくつかは、必ずしも、ディフューザ要素の中を、第1のタンクから第2のタンクまで貫通していなくてよい。上記以外にも、たとえば、羽部、スラット、リッジ、ピン、らせん状部、グルーブ、凹み、トレンチ、突出部、フィン、または他のデザインといった、表面積を増大させる特徴が、ディフューザ要素の内側の表面に設けられてもよい。
類似する原理が、ディフューザ要素の、空気と接触する外側の表面にも適用される。この表面積が大きいほど、空気中へのオイルおよび芳香の蒸発または拡散が多い。具体的な一実現例において、外表面上に一連のスラットまたはリッジおよびグルーブが形成され、これらにより、表面積が増大される。他の実現例においては、たとえば、羽部、らせん状部、グルーブ、凹み、トレンチ、突出部、フィン、または他のデザインといった、上記以外の特徴によって、表面積が増大されてもよい。
木または植物性材料は、通常、その材料の内部を、木目などが通っている。こうした木目は、リボン状セルロース集合体が木の内部を通っているために形成され得る。このリボン状集合体によって、水または栄養剤が、植物の内部を運搬される。一実現例において、木目の延在する方向が、オイルの流れる方向と同一であるように、ディフューザ要素が作製され、この場合、オイルの流れる方向が、木の幹または植物の茎の内部で(植物細胞内を通る浸透などにより)水が流れ且つ拡散する方向と類似することになる。木目の方向を、水の流れる方向と同一とすることにより、材料の内部におけるオイルの拡散吸収速度が、概して速くなり得る。しかしながら、他の実現例においては、木目の延在する方向が、オイルの流れる方向に垂直となるように、またはオイルの流れる方向とは異なる方向となるように、ディフューザ要素が作製される。
図4は、一塊の材料からディフューザ要素を作製する方法を示す。一実現例において、ディフューザ要素は、一塊の木、一塊の植物性材料、または、一塊の、セルロース繊維を含有する他の材料から作製される。一塊の木は、無垢材、合板、圧縮材、繊維板、パーティクルボード、中密度繊維板、ハードボード、集成材、処理材、突板を有する木部繊維などであってよい。ディフューザ要素は、木工または機械加工の技術(たとえば、ろくろ細工など)および機器を用いて製造されてよい。加工機器の例としては、たとえば、旋盤、ノコギリ、えぐり機(router)、カッタ、およびノミ、ヤスリ、サンダー、サンドペーパ、グラインダ、ベルトサンダー、えぐり機などが挙げられる。
ディフューザ要素を作製する技術においては、ろくろ細工および旋盤が用いられる。図4中、出発材料である塊406の例(たとえば木塊)が破線で示される。この塊が、2つの点412および415が軸409に沿うようにして、旋盤上に載置される。この軸を中心にして、塊が回転する。
木工工具(たとえば、ノミ、丸ノミ、または他の木彫工具)を用いて、第1の端部に第1の半径425を有する第1の部分423と、第2の半径429を有する第2の部分427とが作製される。一実現例において、第1の半径は第2の半径と同一である。第1の部分と第2の部分との間に、表面積を増大させる複数のスラットまたはリッジ436を有する第3の部分434がある。複数のスラット436同士の間に、第3の半径442を有するグルーブ438が形成される。一実現例において、第3の半径は第1の半径と同一である。スラットは、第1の半径より大きい第4の半径(図示せず)を有する。第1の部分および第2の部分の直径は、第3の部分におけるスラットの直径より小さい。
さらに、第1の部分および第2の部分において、窪み451および453がそれぞれ形成され、この窪みが、ガスケット、封止材、またはオーリングの保持を補助するために使用されてよい。この窪みまたは凹みは、第1の半径より小さい第4の半径455を有してよい。この窪みは、ディフューザ要素の軸の周りに、窪んだまたは凹んだリングを形成する。
上述されるように機械加工された塊には、旋盤からおろされた後、適切なサイズのドリルビットを使用した穿孔により、管322が形成されてよい。たとえば、1/8インチのドリルビットの使用により、1/8インチの管が穿孔されてよい。1/4インチのドリルビットの使用により、1/4インチの管が穿孔されてよい。3/8インチのドリルビットの使用により、3/8インチの管が穿孔されてよい。4ミリメートルのドリルビットの使用により、4ミリメートルの管が穿孔されてよい。端部が、軸に対して角度(たとえば、30、45、60、または90度)をつけて切削されることによって、2つの端部461および464が形成される。作製物の全体が研磨されることにより、表面が滑らかにされてよく、かつ欠陥がある場合にはこれが除去されてよい。作製物は、さらに、外観上の目的から、染色または着色されてもよい。
他の実現例において、ディフューザ要素は、鋳造、成型、またはダイカットされてよく、または、木、植物性材料、もしくは、セルロース繊維を含有する他の材料で作製された要素に対して上述の特徴を付与できる他の技術によって成形されてもよい。
図5〜13は、香気グラスまたは芳香ディフューザの別の一実現例を示す。この実現例は、「Sue」型とも称され得る。図6は、この香気グラスの分解図である。このディフューザは、木製の「時計仕掛け」とも称され得るディフューザ要素を有する。2つのタンクは、砂時計の2つの部材であり、これらは2つの同一のグラスまたはボトルであってよい。
図7は、ディフューザ要素の分解図である。ディフューザ要素は、2つの部材または部分、すなわち内側部分606および外側部分612を有する。内側部分606は円筒形であり、管、ガスケット、窪み(図示せず)、および角度のついた端部を含む。内側部分は、ダボであってよく、グラスとダボとの間の隙間を封止し得るオーリング2つを保持してよい。ディフューザ要素のこれら2つの部分は、上述された技術などの木工技術によって形成されてよい。
本願は、具体的な寸法、測定値、および値を用いて、実現例のいくつかの例を説明する。これらの例は、本発明を網羅的に説明することも、上述された厳密な形態に本発明を限定することも意図していない。これらの寸法または測定値はミリメートル(またはインチ)で示され、曲率半径はミリメートル、角度は度で示される。値は近似値である。これらの値は、たとえば、測定上もしくは製造上のばらつきもしくは公差、または他の要因によって変動してよい。たとえば、これらの値は、製造公差の厳密さに依存して、±5パーセント、±10パーセント、±15パーセント、または±20パーセントの範囲で変動してよい。
さらに、これらの測定値は、デバイスの具体的な一実現例についてのものであり、他の実現例においては、大きな製品に使用するために一部の寸法を大きくしたり、小さな製品に使用するために一部の寸法を小さくしたりといったように、異なる値を用いることができる。相対的測定値を比例的に調整することによって(たとえば、異なる測定値の間の比率を同一またはほぼ同一に維持することによって)、装置を比例的に大きくまたは小さくすることができる。様々な実現例において、これらの値は、所定値と同一、所定値とほぼ同一、所定値以上、または所定値以下であってよく、またはこれらの任意の組み合わせであってもよい。
図8〜10は、内側部分の具体的な一実現例についての、種々の見方、詳細、および寸法(ミリメートル)を示す。一実現例において、内側ダボは、直径が約1インチまたは約25.3ミリメートルである。ダボの中心には、5/32インチまたは4ミリメートルの穴が貫通している。端部は、約45度の角度で切削されている。両側には、1/23インチまたは1ミリメートルのL字型管がある。
外側部分612は、複数のスラットまたはリッジ、および複数のグルーブ、および中央コア開口部を含み、中央コア開口部の中に、内側部分が嵌合されてよい。複数のスラットまたはリッジがあることにより、香気の放出を目的として、表面積が比較的大きくなっている。内側部分と外側部分とは、永久的に取り付けられていてよく、または、他の実現例においては、取り外し可能に取り付けられていてよい。永久的に取り付ける手段としては、摩擦嵌合、木材継ぎ、ステープル、釘、ねじ、または糊、またはこれらの組み合わせを挙げることができる。木材継ぎ技術の例としては、たとえば、へり継ぎ、留め継ぎ、突付け継ぎ、蟻継ぎ、ほぞ継ぎ、ダボ接合、クロス重ね(cross lap)、さねはぎ継ぎ、大入れなどが挙げられる。
中央コア開口部は、第1の半径または直径をもつ2つの区画と、これら2つの区画の間に、第2の半径または直径をもつ1つの区画とを有する。第1の半径は第2の半径より大きい。上記2つの区画のサイズは、グラスの首部または脚部を挿入でき、かつ、グラスの首部または脚部がディフューザ要素の第2の部分で隠れ得るようなサイズである。第2の半径をもつ上記1つの区画のサイズは、第1の部分またはダボが入るサイズである。第1の部分が第2の部分に挿入されると、第2の部分の両側または両端部にガスケットがくることになる。第1の部分は、グラスの開口部に挿入され得て、第2の部分は、グラスの首部または脚部を隠す。
図11および図12は、外側部分の具体的な一実現例についての、種々の見方、詳細、および寸法を示す。外側ディフューザは、中心部がくり抜かれていて、内側ダボおよびグラス開口部首部または脚部が嵌合するようになっている。外側は薄く切られていて、これにより、表面積が相対的に大きくなっている。
図13は、グラスまたはボトルの具体的な一実現例の詳細および寸法を示す。グラスは円錐形であり、狭い首部を有する。グラスの厚さは一様でなくてよい。ボトルの首部は、オーリングをしっかりと嵌合させるために、わずかに円錐形である(たとえば、28.7ミリメートルから開始し、徐々に狭くなって、27.5ミリメートルとなる)べきである。グラスは、クリアまたは半透明であってよい。
図14は、「Marc」型とも称され得る、香気グラスまたは芳香ディフューザのさらに別の一実現例を示す。Marc型の外寸は、高さ160ミリメートル、幅121ミリメートルであってよい。
図15は、「Franz」型とも称され得る、香気グラスまたは芳香ディフューザのさらに別の一実現例を示す。Franz型の外寸は、高さ142ミリメートル、幅110ミリメートルであってよい。Marc型およびFranz型と比較すると、Sue型は、高さ160ミリメートル、幅106ミリメートルの外寸を有してよい。
図16〜20は、芳香ディフューザのさらに別の一実現例を示す。この実現例は、上述される他の実現例に類似しており、上側のボトル1612(図16参照)、木製リングまたはディフューザ要素1615、および下側のボトル1618を有する。木製リングは、雌ねじ状受け部を有し、その中に、ボトルの雄ねじ山がねじ込まれる。
図17は、上記芳香ディフューザの断面図である。木製リングの内部に、ガスケット1712、木製コア1715、およびガスケット1718がある。図18は、上記芳香ディフューザの各部材の分解図である。図19は、上記芳香ディフューザの各部材の断面分解図である。図20は、上記ディフューザ要素の断面の詳細を示す。このディフューザ要素は、木製リング2012、ガスケット2016、木製コア2020、およびガスケット2028を含む。
図17を参照して、ガスケット1712は、上側のボトルの上部と木製リングとの間の封止材である。ガスケット1718は、下側のボトルの上部と木製リングとの間の封止材である。上側のボトル中の香気オイルが木製コアに浸み込み、木製コアが香気オイルを木製リングへと分散させる。木製リングはスラット、フィン、またはリッジを有しており、香気を空気中に分散させる。木製コアは、また、穴(図17中に示す)を有し、この穴を通って、香気オイルが上側のボトルから下側のボトルへと落ちる。
ガスケット1712および1718は、ボトルの上部を木製リングに対して封止する。木製コアと木製リングとは、接着されている、または噛み合っており、これによって、両者の間を通ってディフューザから液体が漏出しないようになっている。この接着または噛み合いは、接着剤または糊、ラミネート、コルク、ガスケット材料(たとえば、液体が浸潤はするが漏出はしないガスケット)、コーティング、ダボ、ステープル、釘、ねじ、密な摩擦嵌合、木材継ぎ(たとえば、蟻継ぎ、フィンガー継ぎ、重ね継ぎ、留め継ぎ、大入れ、実矧ぎ、ほぞ、三枚組継ぎ、さねはぎ継ぎなど)、または他の種類の接着によってなされてよい。別の一実現例において、木製リングと木製コアとは、一体化されていて、単一部分からなる要素である。
図21は、木製リングの透視斜視図である。図22は、木製リングの側面図であり、木製リングの内側の管がゴースト表示されている。木製リングは、中心軸に対して鉛直方向に対称である。木製リングは、木製リングの中程を通る水平な線または面に対して水平方向に対称である。
木製リングは、その上部と下部とにねじ山が切られている。木製リングの中心には、貫通穴(たとえば、直径18ミリメートル)がある。上3つのスロットまたはグルーブは浅めである(たとえば、中心からの半径が25ミリメートルである)。中央の4つのスロットは、それよりも深い(たとえば、中心からの半径が16ミリメートルである)。具体的な一実現例は、特徴として、表A中に列記される測定値または寸法を有する。
Figure 2019534077
上部ねじ開口部について、特徴2212は、ねじ状受け部の、ねじ山の底部における幅または直径である。特徴2215は、ねじ状受け部の、ねじ山の頂部における幅または直径である。特徴2218は、木製リングの上側部分と下側部分との間にある管または開口部の幅または直径である。
下部ねじ開口部について、特徴2221は、ねじ状受け部の、ねじ山の底部における半径である。特徴2221は、管の中心と第1の木境界位置との間の幅であり、第1の木境界位置とは、中心管の長さ2245の全体にわたって鉛直方向に延在する木製スラット同士の間にある。特徴2225は、管の中心と第2の木境界との間の幅または半径であり、第2の木境界とは、下部ねじ開口部の長さ2248の全体にわたって鉛直方向に延在する木製スラット同士の間にある。特徴2228は、最も下にあるスラットの幅または直径である。
特徴2242は、上部ねじ開口部の鉛直方向の長さである。特徴2242は、下部ねじ開口部についての特徴2248と対称である。特徴2252は、木製リングの水平方向の長さである。
図23A〜23Dは、芳香ディフューザの木製コア要素の詳細を示す。木製コアは、木製リングの管または貫通穴の中に嵌合される。図23Aは、第1の側面図である。図23Bは、第2の側面図である。図23Cは、斜視透視図である。図23Dは、上面図である。
木製コアは、中心軸に対して鉛直方向に対称である。木製リングは、木製コアの中程を通る水平な線または面に対して水平方向に対称である。具体的な一実現例は、特徴として、表B中に列記される測定値または寸法を有する。
Figure 2019534077
特徴2312は、木製コアの水平方向の長さである。特徴2315は、木製コアの円錐形の上側部分の長さである。特徴2317は、木製コアの円錐形の上側部分と円錐形の下側部分との間に連結される円筒形シャフト部である。特徴2319は、木製コアの円錐形の下側部分の長さであり、木製コアの円錐形の下側部分は、円錐形の上側部分の鏡像である。
図23A中の破線は、円錐形の上側部分の上側表面から、円筒形シャフト部を通って、円錐形の下側部分の下側表面へと、木製コアを貫通する管を示す。図23Bは、木製コアを、図23A中に示される角度に対して90度回転させたものを示す。
木製コア中のこの管は、中心から外れた位置にある。この管は、上側のタンクから下側のタンクへと液体を運搬するために使用される。中心から外れた位置にあることによって(たとえば中心に位置するよりも)、管は、チャンバの下側の区画にシフトしている。そのため、封止材、または円錐の下端に近づいた位置になっており、より多量の香気オイルが上側の器から排出され得る。管がこれより高い位置(たとえば中心)にあると、香気オイルの一部が滞り、下側の器の中に排出され得なくなる可能性がある。
図23Dを参照して、特徴2332は、木製コアの中心と管の中心との間の距離である。特徴2335は、管の直径である。特徴2338は、木製コアの直径である。
図24および図25は、芳香ディフューザのボトルの詳細を示す。図24は、ボトルの斜視透視図である。図25は、ボトルの側面図であり、破線は、ボトル内側の空間の輪郭を示す。芳香ディフューザは、2つのボトルを有し、一実現例において、この2つは同一である。具体的な一実現例は、特徴として、表C中に列記される測定値または寸法を有する。
Figure 2019534077
特徴2512は、ボトルの最大の幅または直径である。ボトルは、底の幅が最も広い。特徴2514は、下部の上側リムにおける幅または直径である。特徴2517は、ボトルのねじ部の外径である。特徴2519は、ボトルのねじ部の内径である。ねじ部は、ボトルの上側リムに連結している。
特徴2532は、ねじ部と広口ビン部とを両方含んだ、ボトルの全高である。特徴2542は、ねじ部の高さである。特徴2545は、広口ビン部の高さである。
図26は、芳香ディフューザの一実現例の写真である。
ここまで、本発明を、例示および説明を目的として記載しているが、上述された記載は、本発明を網羅的に説明することも、上述された厳密な形態に本発明を限定することも意図しておらず、上述された教示に鑑みて多くの修正および変形が可能である。本発明の原理およびその実際的な応用を最もよく説明するために、実施形態を選択して記載している。この記載によって、当業者であれば、様々な実施形態でまたは特定の用途に適した様々な修正を加えて、本発明を最適に利用かつ実施することができるであろう。本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によって定義される。

Claims (20)

  1. 装置であって、
    第1のタンクを備え、前記第1のタンクは、前記第1のタンクの第1のチャンバに第1の開口部を含み、
    さらに、第2のタンクを備え、前記第2のタンクは、前記第1のタンクの第2のチャンバに第2の開口部を含み、
    さらに、ディフューザ要素を備え、前記ディフューザ要素はセルロースを含み、前記ディフューザ要素は、前記第1のタンクの前記第1の開口部と前記第2のタンクの前記第2の開口部との間に結合され、前記ディフューザ要素の外表面は複数のスラットおよび複数のグルーブを含み、前記複数のスラットは互いに平行に延在し、
    さらに、第1の管を備え、前記第1の管は、前記ディフューザ要素を貫通して延在し、前記第1の管は、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバとを結合する、装置。
  2. 前記ディフューザ要素は、マツ、ナラ、サクラ、ポプラ、ヤナギ、トウ、ヒマラヤスギ、モミ、ツガ、セコイア、トウヒ、ブナ、イトスギ、ハンノキ、アスペン、カバ、マホガニー、シタン、チーク、ウェンジ、またはカエデのうち少なくとも1種の木の無垢材を含む、請求項3に記載の装置。
  3. 前記ディフューザ要素は2つの部分を含み、第1の部分はダボを含み、第2の部分は、前記複数のスラットおよび前記複数のグルーブと、中央コア開口部とを含み、前記第1の部分は、前記第2の部分の前記中央コア開口部の中に嵌合されるように構成される、請求項3に記載の装置。
  4. 前記ダボは、その外周に、第1のガスケットを保持するための第1の窪みを含み、かつ、前記ダボは、その外周に、第2のガスケットを保持するための第2の窪みを含み、
    前記第1の部分が前記第2の部分の中に嵌合された際に、前記第1のガスケットは、前記複数のスラットおよび前記複数のグルーブの第1の側に位置し、一方、前記第2のガスケットは、前記複数のスラットおよび前記複数のグルーブの第2の側に位置し、前記第2の側は前記第1の側の逆側である、請求項5に記載の装置。
  5. 前記第1の部分および前記第2の部分は、同一の無垢材材料を含む、請求項5に記載の装置。
  6. 前記複数のスラットは、前記第1の管を横切る方向に延在する、請求項3に記載の装置。
  7. 前記ディフューザ要素は、前記第1の管と略同一方向に延在する木目を有する無垢材を含む、請求項3に記載の装置。
  8. 装置であって、
    第1のタンクを備え、前記第1のタンクは、前記第1のタンクの第1のチャンバに第1の開口部を含み、前記第1の開口部は第1の雄ねじ部を含み、
    さらに、第2のタンクを備え、前記第2のタンクは、前記第1のタンクの第2のチャンバに第2の開口部を含み、前記第2の開口部は第2の雄ねじ部を含み、
    さらに、ディフューザ要素を備え、前記ディフューザ要素はセルロースを含み、前記ディフューザ要素は、前記第1のタンクの前記第1の開口部と前記第2のタンクの前記第2の開口部との間に結合され、前記ディフューザ要素の外表面は複数のスラットおよび複数のグルーブを含み、前記複数のスラットは互いに平行に延在し、
    さらに、第1の雌ねじ状受け部を備え、前記第1の雌ねじ状受け部は、前記ディフューザ要素の第1の端部に形成され、前記第1の雌ねじ状受け部は、前記第1のタンクの前記第1の雄ねじ部と結合し、
    さらに、第2の雌ねじ状受け部を備え、前記第2の雌ねじ状受け部は、前記ディフューザ要素の第2の端部に形成され、前記第2の端部は前記第1の端部の逆側であり、前記第2の雌ねじ状受け部は、前記第2のタンクの前記第2の雄ねじ部と結合し、
    さらに、第1のガスケットを備え、前記第1のガスケットは、前記ディフューザ要素の前記第1の雌ねじ状受け部と、前記第1のタンクの前記第1の開口部との間に結合され、
    さらに、第2のガスケットを備え、前記第2のガスケットは、前記ディフューザ要素の前記第2の雌ねじ状受け部と、前記第1のタンクの前記第2の開口部との間に結合され、
    さらに、第1の管を備え、前記第1の管は、前記ディフューザ要素を貫通して延在し、前記第1の管は、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバとを結合する、装置。
  9. 前記ディフューザ要素は、マツ、ナラ、サクラ、ポプラ、ヤナギ、トウ、ヒマラヤスギ、モミ、ツガ、セコイア、トウヒ、ブナ、イトスギ、ハンノキ、アスペン、カバ、マホガニー、シタン、チーク、ウェンジ、またはカエデのうち少なくとも1種の木の無垢材を含む、請求項8に記載の装置。
  10. 前記複数のスラットは、前記第1の管を横切る方向に延在する、請求項8に記載の装置。
  11. 前記ディフューザ要素は、前記第1の管と略同一方向に延在する木目を有する無垢材を含む、請求項8に記載の装置。
  12. 前記複数のグルーブが前記第1の雌ねじ状受け部に隣接して延在する第1の距離は、前記複数のグルーブが第2の管に隣接して延在する距離よりも短く、前記第2の管は、前記第1の雌ねじ状受け部と前記第2の雌ねじ状受け部との間に位置する、請求項8に記載の装置。
  13. 前記ディフューザ要素の前記第1の雌ねじ状受け部と前記第2の雌ねじ状受け部との間に位置する第2の管と、
    前記第2の管の中に結合されるディフューザコアとを備え、前記第1の管は前記ディフューザコアを貫通する、請求項8に記載の装置。
  14. 前記ディフューザコアは、第1の円錐形部および第2の円錐形部との間に結合された円筒形シャフト部を含む、請求項13に記載の装置。
  15. 前記第1の管の第1の軸と、前記第2の管の第2の軸とは、同一線上にはない、請求項13に記載の装置。
  16. 前記第1のタンクは、前記第1のタンクの上側リム部よりも直径の大きい下側ベース部を含む、請求項13に記載の装置。
  17. 方法であって、
    第1のタンクを提供する工程であって、前記第1のタンクは、前記第1のタンクの第1のチャンバに第1の開口部を含む、工程と、
    第2のタンクを提供する工程であって、前記第2のタンクは、前記第1のタンクの第2のチャンバに第2の開口部を含む、工程と、
    前記第1のタンクと前記第2のタンクとの間にディフューザ要素を結合する工程であって、前記ディフューザ要素はセルロースを含み、前記ディフューザ要素は、前記第1のタンクの前記第1の開口部と前記第2のタンクの前記第2の開口部との間に結合され、前記ディフューザ要素の外表面は複数のスラットおよび複数のグルーブを含み、前記複数のスラットは互いに平行に延在する、工程と、
    前記ディフューザ要素を貫通して延在する第1の管を提供する工程であって、前記第1の管は前記第1のチャンバと前記第2のチャンバとを結合する、工程とを含む、方法。
  18. 前記ディフューザ要素は、マツ、ナラ、サクラ、ポプラ、ヤナギ、トウ、ヒマラヤスギ、モミ、ツガ、セコイア、トウヒ、ブナ、イトスギ、ハンノキ、アスペン、カバ、マホガニー、シタン、チーク、ウェンジ、またはカエデのうち少なくとも1種の木の無垢材を含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記第1の開口部は第1の雄ねじ部を含み、前記第2の開口部は第2の雄ねじ部を含み、前記方法は、
    前記ディフューザ要素の第1の端部に第1の雌ねじ状受け部を形成して提供する工程であって、前記第1の雌ねじ状受け部は、前記第1のタンクの前記第1の雄ねじ部と結合する、工程と、
    前記ディフューザ要素の第2の端部に第2の雌ねじ状受け部を形成して提供する工程であって、前記第2の端部は前記第1の端部の逆側にあり、前記第2の雌ねじ状受け部は、前記第2のタンクの前記第2の雄ねじ部と結合する、工程とを含む、請求項17に記載の方法。
  20. 前記複数のグルーブが前記第1の雌ねじ状受け部に隣接して延在する第1の距離は、前記複数のグルーブが第2の管に隣接して延在する距離よりも短く、前記第2の管は、前記第1の雌ねじ状受け部と前記第2の雌ねじ状受け部との間に位置する、請求項19に記載の方法。
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