JP2019532191A - 酸化炉 - Google Patents

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Abstract

繊維を酸化処理するための酸化炉を提供する。酸化炉は、内部空間(14)を備えるハウジング(12)と、内部空間にある処理空間(28)と、繊維(22)を繊維カーペット(30)として処理空間の中を蛇行状に案内する偏向ローラ(34)と、ハウジングの吹入れ端部(44)に配置された1次吹入れ装置(46a)と、1次吸込み装置(50)を備える。繊維カーペットは、対向する偏向ローラの間で平面を形成し、内部空間の部分空間(38)が、平面の上と下に定められる。1次ガスが、処理空間の中を処理ガスが処理流れ方向(50)に流れるように、1次吹入れ装置によって部分空間に吹込まれる。酸化炉は、更に流れ密封装置(84)を備え、流れ密封装置のために、2次ガスが、処理空間から離れた方の1次吹入れ装置の側において、部分空間に2次吹入れ装置(46b)によって吹込まれる。

Description

本発明は、繊維を酸化処理するための、特に、炭素繊維を製造するための酸化炉であって、
a)繊維の通過領域を除いて気密である内部空間を備えるハウジングと、
b)ハウジングの内部空間にある処理空間と、
c)並列している繊維を、繊維カーペットとして処理空間の中を蛇行状に案内する偏向ローラと、を備え、繊維カーペットは、対向する偏向ローラの間で、平面を形成し、内部空間の部分空間が、平面の上下に定められ、
d)更に、ハウジングの吹入れ端部に配置された1次吹入れ装置と、1次吸込み装置と、を備え、処理空間は、1次吹入れ装置と1次吸込み装置との間に延び、1次ガスが、処理空間の中を処理ガスが処理流れ方向に流れるように、1次吹入れ装置によって部分空間に吹込まれる、酸化炉に関する。
市場で公知のそのような酸化炉では、吹入れ装置は、例えば、作業雰囲気を処理空間に入れる複数の吹入れボックスを含む。1次吸込み装置から吸込まれた処理空気は、回路内の循環装置によって1次吹入れ装置へ案内され、その際調整が行われる。
1次吸込み装置が、酸化炉の吹入れ端部に対向する端部に配置されている場合、専門業界では、「エンドツーエンド」原理によって作動する酸化炉のことをいう。これは、処理空気が処理空間を通って酸化炉の一端から他端へと案内されることを意味する。そのような「エンドツーエンド」酸化炉は、例えば特許文献1により公知である。
そのような「エンドツーエンド」酸化炉の利点は、処理空間全体にわたる、繊維の相当に均一な流れ及び還流が、ただ1つの循環装置によって達成できることであり、建設費用が比較的安いことである。
欧州特許第0848090号
しかしながら、「エンドツーエンド」酸化炉では、ハウジングの吹入れ端部における通過領域により、汚染された処理空気が外部の酸化炉周辺に到達するのを防ぐことも、冷たい空気が、酸化炉周辺から望ましくない方法で処理空間に流入するのを防ぐことも、著しく困難である。
酸化炉の高さにわたって運転中に圧力勾配が形成され、この圧力勾配は、流動する処理空気を通る処理空間内の低圧と、上方に上昇する高温処理空気から生じる熱圧力勾配との重ね合わせから生じる。結果として生じる圧力勾配によって、一方では、有害な空気が酸化炉上部の通過領域を通って外部に到達し、他方では、酸化炉周辺からの冷たい空気が酸化炉下部の通過領域を通って吸込まれる。
本発明の課題は、そのような望ましくない流れが確実に防止される、冒頭に記載の種類の酸化炉を提供することである。
この課題は、冒頭に記載の種類の酸化炉において、
e)流れ密封装置が設けられており、流れ密封装置のために、2次ガスが、処理空間から離れた方の1次吹入れ装置の側において、部分空間に2次吹入れ装置によって吹込まれることによって解決される。
本発明は、1次ガス流に対して第2の吹入れ流を規定する2次ガス流を用いて、一種の向流を構成することができ、この向流によって上述の圧力勾配を等しく均一化することができるため、吹入れ端部においてそれ以上の圧力勾配がかからず、流れ密封部が生成され、したがって、有害な空気が外部に流れたり、炉の周辺から冷たい空気が炉の内部空間に流れたりすることがなくなる。
これは、特に、吹込まれた2次ガスのうち、一部は処理空間の方向に、一部は処理空間から離れる方向に流れる場合に達成される。処理室への方向及び処理室から離れる方向に流れる2次ガスの部分流の割合が調整可能であると、特に有利である。これは、一方及び他方の流路の圧力損失係数が互いに影響され、それによって、両方の流れ方向における圧力損失が調整可能であることによって達成することができる。
垂直方向に配置された複数の部分空間内の流れ特性が異なるため、各部分空間内において、2次ガスの一方及び他方の流路の圧力損失係数が調整可能であると特に有利である。
圧力損失係数をこのように調整できることは、流れ密封装置が2次ガス偏向装置を含み、この2次ガス偏向装置によって、2次ガスのうち、一部は処理空間の方向に、一部は処理空間から離れる方向に流れるように、2次ガス流が偏向されることによって達成できることが好ましい。この場合、特に、部分流の割合は、2次ガスの全体の体積流量に対して調節可能であるべきである。
2次ガス偏向装置が、2次吹入れ装置における排出案内装置と、偏向要素と、を備え、排出案内装置と偏向要素との間に流路が形成されていると有利である。
偏向要素が可動であり、流路が可変であると特に有利である。
酸化炉の高さ方向にわたって流れ特性を調整できるように、1次ガス吹入れ装置によって、1次ガスが各部分空間に吹入れ可能であり、2次吹入れ装置によって、2次ガスが各部分空間に吹入れ可能であると好ましい。
有利には、2次ガス偏向装置が各部分空間に設けられる。
1次ガス及び2次ガスを供給するための有利な解決方法は、1次吹入れ装置が1つ以上の1次吹入れボックスを備え、2次吹入れ装置が1つ以上の2次吹入れボックスを備えることである。
有利には、同じ部分空間に配置された1次吹入れボックス及び2次吹入れボックスが、互いに直接隣接して配置され、1次ガスまたは2次ガスを互いに反対方向に吹込む。
2次ガスの一部が、処理空間から離れる方向に流れて、外部に到達しないようにするために、2次ガスの部分流を吸込むことができる2次吸込み装置があると有利である。
また、外気ガス供給装置がハウジングの吹入れ端部に設けられ、外気ガスが内部空間に外気ガス供給装置によって吹込まれ、外気ガス供給装置は、特に、処理空間から離れた方の2次吸込み装置の側に配置される場合も有利である。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳述する。
炭素繊維を製造するための酸化炉の長手方向における垂直断面図であり、酸化炉は、高温の作業雰囲気を発生させて1次ガスを吹入れ端部において処理空間内に吹込むことができる雰囲気装置と、吹入れ端部に配置された流れ密封装置を備える。 図1の破線IIに対応する、図1の垂直断面の詳細図である。 図3A〜図3Eは、図2に類似した詳細断面図に基づく、流れ密封装置の様々な実施例を示す。 図3F〜図3Ia及びbは、図2に類似した詳細断面図に基づく、流れ密封装置の様々な実施例を示す。
図1は、炭素繊維の製造に使用される酸化炉10の垂直断面図を示す。酸化炉10は、ハウジング12を含み、ハウジング12は、酸化炉10の内部空間14を形成する連続空間を、底部壁12a、頂部壁12b、及び2つの垂直方向の縦方向壁によって定める。図1では、2つの垂直方向の縦方向壁のうち、断面平面背後の縦方向壁12cのみが見える。
ハウジング12は、その端部においてそれぞれ、端壁16a、16bを有する。端壁16aでは、水平方向の入口スリット18及び出口スリット20の形態の貫通孔が、下部から上部に向かって交互に存在し、反対側の端壁16bでは、水平方向の出口スリット20及び入口スリット18の形態の貫通孔が、下部から上部に向かって交互に存在するが、これらは見易さのため全てが符号を有するわけではない。繊維22は、入口スリット18及び出口スリット20を通して、内部空間14に出入りするように導かれる。入口スリット18及び出口スリット20は、一般的に、炭素繊維22のためのハウジング12の通過領域を形成する。これらの貫通孔を除いて、酸化炉10のハウジング12は気密である。
内部空間14は、縦方向の3つの領域に横方向に分割されており、端壁16aのすぐ隣に配置された第1の前チャンバ24と、反対側の端壁16bに直接隣接した第2の前チャンバ26と、第1の前チャンバ24と第2の前チャンバ26の間に位置する処理空間28とを含む。
そのため、第1の前チャンバ24及び第2の前チャンバ26は、繊維22の内部空間14、即ち、処理空間28への流入・流出ロック部を同時に形成する。
処理対象の繊維22は、酸化炉10の内部空間14に一種の繊維カーペット30として並行に供給される。このため、繊維22は、ハウジング12の外側の端壁16bに隣接した第1の偏向領域32から、端壁16bの最も上の入口スリット18を通って、第2の前チャンバ26へ流入する。さらに、繊維22は、処理空間28及び反対側の第1の前チャンバ24を通って、ハウジング12の外側の端壁16aに隣接した第2の偏向領域34に向かい、そこから再び逆方向に導かれる。
全体として、繊維22は、上から下に連続しており、2つのみに符号が付けられている偏向ローラ36を経由して、蛇行状に処理室又は処理空間28を通過する。偏向ローラ36の間において、互いに隣接して走る多数の繊維22によって形成された繊維カーペット30がそれぞれ平面を形成し、この平面の上下にそれぞれ、内部空間14の部分空間38が定められる。図1に示す実施例では、下部から上部に向かって5つのそのような部分空間38.1、38.2、38.3、38.4、38.5が定められている。繊維22もまた下部から上部に向かって延在することができ、図1に示すようないくつかの平面を形成することができ、これに対応して、いくつかの内部空間14の部分空間38を定めることができる。
本実施例では、繊維22は、処理室又は処理空間28全体を通過した後、端壁16bの最も下の出口スリット20を通って酸化炉10を出る。端壁16bの最も上の入口スリット18に到達する前、及び、端壁16bの最も下の出口スリット20を通って酸化炉10を出た後、繊維22は、図示しない他の案内ローラを介してハウジング12の外側を案内される。
処理空間28において、雰囲気装置42によって構成された高温の作業雰囲気40が、処理条件下で貫流する。一般的に言うと、雰囲気装置42を用いて高温の作業雰囲気40を発生させて、処理空間28内に吹入れ、高温の作業雰囲気40が、処理空間28を処理条件下で貫流する。実際には、作業雰囲気は空気であるため、酸化炉10の雰囲気バランスに寄与する全てのガスと同義であり、空気という用語が選択されると、処理空気、循環空気、排気、外気などを言う。しかしその他のガスも、処理空間28を通過することができる。
本実施例では、酸化炉10は、いわゆる「エンドツーエンド」の原理に従って形成され、吹入れ装置46を備えた吹入れ端部44と、1次吸込み装置50を備えた吸込み端部48とを有し、これらの間で、作業雰囲気40が処理空間28の中をメイン流れ方向、すなわち、処理流れ方向52に流れる。吹入れ端部44は、端壁16bを有する酸化炉の端部に位置し、吸込み端部48は、端壁16aを備える反対側の端部に位置する。なお、図中で認識される全ての矢印はそれぞれ、流れまたは流れの方向を示している。
1次吸込み装置50と吹入れ装置46との間において、作業雰囲気40は、送風機56を備える循環ライン54を通って運ばれ、例えば熱交換器60として例示されるコンディショニング装置58を通って流れる、その際、コンディショニング装置58が特に作業雰囲気40の温度を設定する。コンディショニング装置58の上流で、図示していない1つの弁を有する排気ライン62が、循環ライン54から分岐し、それを介して循環された作業雰囲気40の一部を排出することができる。
酸化炉10の空気バランスを維持するために、部分的に排出される排気ガス量は、外気供給装置64によって調整され、外気供給装置64は、酸化炉10の吹入れ端部44及び第1の前チャンバ24に設けられる。外気供給装置64は、部分空間38に配置され、外気が供給される複数の供給路66を含み、供給路66は、そのうちの1つのみに符号が付されている。供給路66は、処理流れ方向52に対して横向きに延在し、したがって、炉の縦方向に対して横向きに延在する。
図2は、図1において破線で囲まれ、IIを付された部分空間38.3の部分拡大図を示している。図2において、各供給路66が、出口側68を有し、出口側68は、端壁16aの方向を向いており、外気が酸化炉10の幅にわたって処理室又は処理空間28から離れる方向に放出されることがよく認識できる。各供給路66には案内板70が対応づけられ、案内板70は出口側68の前方に配置されているため、流出する外気は繊維22の方向に流出する。
ここで、または以下に板金などと呼ばれる構成要素は、金属、したがって、場合によって構造用板金、または非金属材料で製造されてもよい。「板金」という用語は、基本的にそのような構成要素の比較的薄い構造を定義するべきである。
排気ライン62を介して排出され且つ有毒成分を含むこともあるガスは、熱による後燃焼用の装置に供給される。ここで回収される可能性のある熱は、少なくとも酸化炉10に供給される外気を予熱するために使用されることができる。
空気は、循環ライン54を介して、吹入れ装置46に到達する。吹入れ装置46は、循環されて調整された空気を処理空間28に処理空気として放出する。繊維22が処理空間28を蛇行状に通過する間、繊維22は、高温の酸素含有処理空気によって清浄化され、酸化される。
吹入れ装置46は、各部分空間38に吹入れボックス72を含み、その中で部分空間38.3の吹入れボックス72のみが、図1において符号を有し、図2に拡大して示されている。つまり、吹入れ装置46の以下に記載する他の構成要素も符号を有する。垂直方向に重ねて配置された吹入れボックス72の間の空間にはそれぞれ、移動する繊維カーペット30が張られている。
吹入れボックス72は、隔壁74によって1次吹入れボックス76と2次吹入れボックス78とに分割されている。循環ライン54は、2つの供給アーム54a、54bに分岐され、それぞれ1次吹入れボックス76及び2次吹入れボックス78に接続され、したがって、循環空気が1次吹入れボックス76及び2次吹入れボックス78に供給される。
1次吹入れボックス76は各々、炉の縦方向に対して横向きに延在し且つ流動可能に開口した1次流出窓80を有し、これを介して1次ガス、つまり、1次空気が処理空間28に流入する。吹入れ装置46のこれらの1次流出窓80は、反対側の1次吸込み装置50の方向を向く。このようにして、1次吹入れ装置46aが形成されている。
流動可能に開口したとは、ガス流が、ここに記載し及び以下に記載する窓を通って流れることができることを意味する。このため、窓は、例えばそれぞれの壁を省略することで形成することができる。場合によっては、壁にも流動通過流路を設けることができる。
さらに、1次流出窓80と反対側にある吹入れボックス72の2次吹入れボックス78は、流動可能に開口した2次流出窓82を有し、したがって、2次流出窓82は、端壁16aの方向を向き、2次ガス、つまり、2次空気が、処理流れ方向52と反対方向に向かって、酸化炉10の第2の前チャンバ26に流入する。このようにして、一般的に言うと、2次吹入れ装置46bが形成され、2次ガスが、2次吹入れ装置46bを通って、1次吹入れ装置46aの処理室又は処理空間28から離れた側の部分空間38内に吹入れられることができる。
特に示されていない変形例では、1次吹入れ装置46a及び2次吹入れ装置46bは、隔壁74によって分割された1次吹入れボックス76及び2次吹入れボックス78の代わりに、1次流出窓及び2次流出窓をそれぞれ有する別々の吹入れボックスによって形成されてもよい。
1次空気と2次空気との間の体積流量比は、これらが共通の送風機56を介して供給される場合、吹入れボックス72内の隔壁74の位置によって影響される。1次吹入れボックス76及び2次吹入れボックス78がそれぞれ独自の送風機によって供給される場合、隔壁74の位置は重要ではない。実際には、1次吹入れボックス76については65%〜70%の割合、及び2次吹入れボックス78については35%〜30%の割合が有利であることが分かった。
2次吹入れ装置46bは、流れ密封装置84の一部であり、流れ密封装置84によって、有害物質で汚染された処理空気の酸化炉10からの流出が防止される。
さらに、この流れ密封装置84は、各部分空間38内に、それぞれの部分空間38の2次吹入れボックス78から距離を置いて配置された2次吸込みボックス88を有する2次吸込み装置86を含む。これらの2次吸込みボックス88のうち、部分空間38.3内の吸込みボックス88のみが図1において符号を有しており、また図2に拡大して示されている。垂直方向に重ねられた2次吸込みボックス88の間の自由空間には、それぞれ移動する繊維カーペット30が張られている。各部分空間38の各2次吹入れ装置46bと、各2次吸込みボックス88との間には、流れ密封装置84の流れ空間90が残されている。
2次吸込みボックス88は、2次吹入れ装置46bから離れた側に、流動可能に開口した吸込み窓92を有し、吸込み窓92はしたがってハウジング12の端壁16aの方向を向いている。2次吸込みボックス88は、内部空間14から空気を吸込むことができる。このため、2次吸込みボックス88は、それぞれの弁94を介して吸込みライン96と接続されており、吸込みライン96は、送風機56の上流で、本実施例ではコンディショニング装置58の上流で、循環ライン54に連通する。それぞれの弁94によって、各吸込みボックス88に対する吸込み体積流量を調整することができる。
特に示されていない変形例では、弁94を省略することも可能である。
さらに、流れ密封装置84は、流れ案内装置98を含み、流れ案内装置98によって、2次吹入れ装置46bと、2次吸込み装置86との間の流れ空間90内の流れ特性を調整することができる。
流れ案内装置98は、2次ガス偏向装置100を各部分空間38内に含み、これによって、2次ガス流は、一部が処理空間28の方向に流れ、一部が処理空間28から離れる方向に流れるように偏向される。また、各2次ガス偏向装置100は、2次吹入れボックス78の2次流出窓82にある排出案内装置102と、偏向要素104とを含み、この偏向要素104に向かって2次吹入れボックス78から2次空気が流れる。
偏向要素104は可動であるため、排出案内装置102と、偏向要素104との間の距離は可変であり、各部分空間38に対して調整することができる。
本実施例では、排出案内装置102は、2つの案内板106を含み、2つの案内板106は、2次空気の流出方向に収束する自由縁部108を備え、2次流出窓82の上下に取り付けられ、互いに向かい合った内面106aと、互いに反対方向を向いた面を外面106bを有する。このようにして、2次空気用の流出スリット110が、案内板106の自由縁部108の間に形成される。2次流出窓82から流出する2次空気は、案内板106のそれぞれの内面106aによって集合させられる。2つの案内板106は、本実施例では水平面に対して45°の角度で延びる。
偏向要素104は、案内板106に対向した水平方向にそれぞれ配置され且つ傾斜した流れ面112を構成し、その間に流入面114が延びている。本実施例では、傾斜した流れ面112は、案内板106の外面106bに対して平行に延びており、流入面114は、垂直方向に延びている。
偏向要素104は、2次吸込みボックス88に補完的になるように形成された嵌込み部品116として形成されているため、偏向要素104は、2次吸込みボックス88に外方から嵌まり、その上を移動することができる。
このようにして、各部分空間38に可変の流路118が形成され、それを通って2次空気が、それぞれ走行する繊維カーペット30の方向に上下方向に流れることができ、流れ断面を調整することができる。
酸化炉10と、その流れ密封装置84とは、次のように機能する。1次吹入れ装置46aと及び1次吹入れボックス76によって、1次空気が、処理流れ方向52に沿って処理空間28内に吹込まれる。同時に、2次吹入れ装置46b及び2次吹入れボックス78とよって、2次空気が、流れ密封装置84の流れ空間90に処理流れ方向52と反対方向に吹込まれる。1次吹入れ装置46aの排出体積流量と2次吹入れ装置46bの排出体積流量とは、各吹入れボックス72において一定の比率であり、吹入れボックス72内の隔壁74の位置を介して構造的に調整することができる。実際には、この比率は3:1から3:2である。
吹入れボックス72の上下の自由空間と、偏向要素104及び2次吸込みボックス88の上下の自由空間はそれぞれ、流路120、122を形成し、これらのうち、図1においてのみ、部分空間38.3を走る2つの流路120、122に符号が付されている。
2次空気は、流路118に吹込まれ、2次ガス偏向装置100によって分割され、流路118内の各部分空間38を上下方向に流れ、その後、流路120、122へ流れる。
2次空気の一部分は、流路120内を通って処理空間28に流れる。2次空気の他の部分は、反対方向の流路122へ流れ、2次吸込みボックス88の吸込み窓92に向かってハウジング12の端壁16aの方向へ流れる。端壁16aの方向へ流路122を通って流れるこれらの体積流量は、2次吸込み装置86及び2次吸込みボックス88を用いて吸込まれ、循環ライン54に戻る。
例えば、最も下の部分空間38.1では、偏向要素104は、排出案内装置102までの距離が大きくなるように位置決めされており、ここでは、流路118は、2次空気に対して案内作用、または偏向作用を及ぼさない。このため、部分空間38.1内の2次空気は、流路120、122を通る部分流に半分に分割され、2つの部分流における圧力損失は同じである。
上方に向かって、個々の部分空間38の偏向要素104は、それぞれの排出案内装置102に漸次近づくように位置決めされているため、各部分空間38にそれぞれ生じる流路118は、上方に向かって次第に狭くなる。これは、図1に明確に認められる。排出案内装置102の案内板106と、それと協動する2次ガス偏向装置100の傾斜した流れ面112とによって、部分空間38内のそれぞれの2次空気流は、処理流れ方向52への流れ方向を有する2次空気の割合が次第に大きくなるように、次第に強く偏向される。つまり、より大きい割合の2次空気が、処理空間28の方向に向かって流路120に流れ込み、より少ない割合の2次空気が、ハウジング12の端壁16aの方向に向かって流路122に流れ込む。
強制的な流れ方向によって、部分空間38における2次空気の各動圧が、酸化炉10の正の内圧に抗して作用し、下部の部分空間38から上部の部分空間38に向かって、圧力損失係数は連続的に外側に向かって増加する。
可動の偏向要素104によって、一方及び他方の流路の圧力損失係数が影響され、それによって、圧力損失を2つの流れ方向へ調整することができるように、流路118を変更することができる。
このようにして、体積流量分布を制御し、酸化炉10の高さにわたって、流れる処理空気による処理室内の負圧と、熱圧力勾配との重ね合わせから生じる圧力勾配を均一にすることができる。これにより、一方では、有害な空気が酸化炉10上部の入口スリット18及び出口スリット20を通って外部に到達することが阻止され、他方では、炉周辺の冷たい空気が酸化炉10下部の入口スリット18及び出口スリット20を通って吸込まれることが防止される。
したがって、流れ密封部が形成される。
対応する流れ密封装置84も、酸化炉で使用することができ、その空気バランスは「エンドツーエンド」の原理に従って操作される。
特に示されていない変形例の場合、2次空気は、例えば部分空間38に配置され且つ排出修正量、排出圧力及び排出体積流量に合わせて調整が可能である個々の吹入れノズルによって吹込むことができ、特に、排出圧力及び排出体積流量を、下部から上部に向かって増加させることができる。
図3A〜図3Iは、流れ密封装置84の様々な実施例を示し、既に説明され、機能的または構造的に対応する構成要素は、図1または図2と同じ符号を有し、重要な構成要素のみ符号を付す。そこに示される流れ密封装置84により、2次燃焼ガスの流れは、一部が処理空間28の方向に、一部が処理空間28から離れる方向に分割され、偏向されるため、一方では酸化炉10の熱の過剰圧力が均等化され、他方では外部からの冷たい空気の流入が防止される。
図3Aにかかる実施例では、偏向要素104、したがって、嵌込み部品116は、傾斜した流れ面112を含まない平面、すなわち、垂直に延びる流入面114のみを有する。その代わり、2つの傾斜した流れ板124が流路118内に配置されている。本実施例では、これらの流れ板124は、水平方向に隣接した案内板106と平行に延びているが、他の迎え角も可能である。嵌込み部品116の位置に応じて、2次空気の流れる割合を調整することができる。
図3Bにかかる実施例では、別個の偏向要素104または嵌込み部品116は存在しない。むしろ、平面状の流入面114が、流路118に面する2次吸込みボックス88の外面126によって形成される。この外面126から、水平方向に延びる仕切り板128が、流路118内に突出する。
この実施例では、傾斜した流れ板124も存在し、これらはもはや案内板106と平行ではなく、水平面に対してより急勾配に延びている。それぞれ仕切り板128に面する端部において、流れ板124は、可動な結合部を用いてそれぞれ流動弁130を有し、この流動弁130は、その自由端が仕切り板128に当接する第1の閉鎖位置と、その自由端が、案内板106の自由端に当接する第2の閉鎖位置との間で変位可能である。
第1の閉鎖位置では、流れ板124と、2次吸込みボックス88の外面126との間の流路が遮断され、これに対し第2の閉鎖位置では、案内板106と、流れ板124との間の流路が遮断される。流動弁130の位置に応じて、2次空気の流れる割合を調整することができる。
図3Cにかかる実施例では、流動弁130の代わりに、回転可能な絞り132が設けられ、これによって、流れ板124と、2次吸込みボックス88の外面126との間の流路を選択的に遮断または様々な流れ断面で開放することができる。この実施例では、案内板106と流れ板124との間の流路は常に開放されたままである。
図3Dにかかる実施例は、図3Cの実施例とほぼ同じであるが、ここでは仕切り板がなく、固定の流れ板124の代りに、流れ方向上下方向にそれぞれ、2つの旋回可能な流れ板134がある。それらの傾きに応じて、2次空気の流れる割合が変化する。
図3Eにかかる実施例では、再び仕切り板128が流路118の2次吸込みボックス88に存在する。仕切り板128の上下の流路は、2つのスライド136を通り、可変断面で開放または遮断することができる。
図3Fにかかる実施例では、通過流路140を有する流動回転ローラ138が、案内板106の自由縁部108に沿って配置されており、そこから、他の案内板142が、2次吸込みボックス88に分岐して延びている。このように、流路118はいわば密封されている。流動回転ローラ138の回転位置に応じて、2次空気の両方向への流れる割合を調整することができる。
図3Gにかかる実施例は、案内板106が旋回可能に支承されている変形例を示している。案内板106から距離を置いて、他の旋回板144が、ほぼ水平な壁146に支承されており、壁146は、2次吸込みボックス88に取付けられており、これによって、旋回板144の外面126までの距離が確保されている。案内板106と、他の旋回板144とは、互いに平行であってもよいし、平行でなくてもよい。両方向への2次空気の流れる割合は、案内板106または他の旋回板144の位置に応じて変化する。
図3Hにかかる実施例では、案内板106は再び固定して配置されている。2次吸込みボックス88の外面126には、旋回可能な案内板148が支承されており、可動な結合部を用いて取り付けられた端部はそれぞれ、垂直方向に関して2次吸込みボックス88の中心付近に配置されている。本実施例では、旋回可能な案内板148は、流路118の方向に湾曲した延び形状を有する。旋回可能な案内板148の位置に応じて、処理空間28へ向かう方向、及び処理空間28から離れる方向に流れる2次空気の割合は調整することができる。
図3Ia及び図3Ibにかかる実施例では、流動ウェッジ縁部150が、案内板106と2次吸込みボックス88との間に配置され、流動ウェッジ縁部150はそれぞれ、水平方向に隣接する案内板106と平行であり、案内板106の方向を示すように傾斜した案内面152を有する。流動ウェッジ縁部150はそれぞれ、2次吸込みボックス88の平面、すなわち、垂直な流入面114の方向において、垂直方向に延びる案内面154を有する。流路118を基準とする流動ウェッジ縁部150の内縁はそれぞれ、水平方向に隣接する案内板106の自由縁部108と同じ高さに配置されている。
流動ウェッジ縁部150と、案内板106との間には、中空の案内ボックス156が摺動可能に支承されており、案内ボックス156は、上下の壁158、160を有し、上下の壁158、160は、閉鎖部分158a、160aと、通過流路を備える部分158b、160bを有する。通過流路を備える部分158b、160bは、流動ウェッジ縁部150と2次吸込みボックス88との距離に対応する水平方向の延伸部を有する。案内ボックス156の吹入れボックス72の方向の端面は開口しているが、案内ボックス156の、第2吸込みボックスの方向の端面は、端壁162によって閉鎖されている。
案内ボックス156の第1の最大位置において、端壁162は、流動ウェッジ縁部150の垂直案内面154と整列し、これにより、通過流路を備える壁部分158b、160bを通り且つ案内板106と流動ウェッジ縁部150の傾斜案内板152との間に位置するの2次空気流路のみが可能である。流動ウェッジ縁部150を通過して2次吸込みボックス88の方向へ向かう2次空気の流れは、案内ボックス156の閉鎖された端壁162によって阻止される。これは図3Iaに認められる。
案内ボックス156の第2の最大位置において、端壁162は、2次吸込みボックス88の外面126に当接し、これにより、通過流路を備える壁部分158b、160bを通り且つ流動ウェッジ縁部150の垂直案内面154と2次吸込みボックス88の外面126との間に位置する2次空気流路のみが可能である。案内板106と流動ウェッジ縁部150の傾斜案内板152との間の2次空気の流れは、案内ボックス150の閉鎖された壁部分158a、160aによって阻止される。これは図3Ibに示されている。

Claims (12)

  1. 繊維を酸化処理するための、特に、炭素繊維を製造するための酸化炉であって、
    a)繊維(22)の通過領域(18,20)を除いて気密である内部空間(14)を備えるハウジング(12)と、
    b)前記ハウジング(12)の内部空間(14)にある処理空間(28)と、
    c)並列している繊維(22)を、繊維カーペット(30)として前記処理空間(28)の中を蛇行状に案内する偏向ローラ(34)と、を備え、前記繊維カーペット(30)は、対向する偏向ローラ(34)の間で平面を形成し、前記内部空間(14)の部分空間(38)が、前記平面の上と下に定められ、
    d)更に、前記ハウジング(12)の吹入れ端部(44)に配置された1次吹入れ装置(46a)と、1次吸込み装置(50)と、を備え、前記処理空間(28)は、前記1次吹入れ装置(46a)と前記1次吸込み装置(50)の間に延び、1次ガスが、前記処理空間(28)の中を処理ガスが処理流れ方向(50)に流れるように、前記1次吹入れ装置(46a)によって前記部分空間(38)に吹込まれ、
    e)更に、流れ密封装置(84)を備え、前記流れ密封装置(84)のために、2次ガスが、処理空間(28)から離れた方の前記1次吹入れ装置(46a)の側において、前記部分空間(38)に2次吹入れ装置(46b)によって吹込まれる、酸化炉。
  2. 吹込まれた2次ガスは、一部が前記処理空間(28)の方向に流れ、一部が前記処理空間(28)から離れる方向に流れる、請求項1に記載の酸化炉。
  3. 前記部分空間(38)における2次ガスの流路の圧力損失係数を調整可能である、請求項2に記載の酸化炉。
  4. 前記流れ密封装置(84)は、2次ガス偏向装置(100)を含み、2次ガスの流れは、一部が前記処理空間(28)の方向に流れ且つ一部が前記処理空間(28)から離れる方向に流れるように、前記2次ガス偏向装置(100)によって偏向される、請求項1〜3の何れか1項に記載の酸化炉。
  5. 前記2次ガス偏向装置(100)は、前記2次吹入れ装置(46b)の排出案内装置(102)と、偏向要素(104)と、を備え、流路(118)が、前記排出案内装置(102)と前記偏向要素(104)の間に形成される、請求項4に記載の酸化炉。
  6. 前記偏向要素(104)は可動であり、前記流路(118)は可変である、請求項5に記載の酸化炉。
  7. 1次ガスは、前記1次ガス吹入れ装置(46a)によって複数の前記部分空間(38)の各々に吹込まれ、2次ガスは、前記2次吹入れ装置(46b)によって、複数の前記部分空間(38)の各々に吹込まれる、請求項1〜6の何れか1項に記載の酸化炉。
  8. 請求項4〜6の何れか1項に記載された2次ガス偏向装置(100)が、複数の前記部分空間(38)の各々に設けられる、請求項7に記載の酸化炉。
  9. 前記1次吹入れ装置(46a)は、1つ又は2つ以上の1次吹入れボックス(76)を備え、前記2次吹入れ装置(46b)は、1つ又は2つ以上の2次吹入れボックス(78)を備える、請求項1〜8の何れか1項に記載の酸化炉。
  10. 複数の前記部分空間(38)のうちの同じ部分空間(38)に配置された前記1次吹入れボックス(76)及び前記2次吹入れボックス(78)は、直接隣接するように配置され、1次ガス及び2次ガスを互いに反対方向に吹込む、請求項9に記載の酸化炉。
  11. 更に、2次吸込み装置(86)を備え、2次ガスの一部は、前記処理空間(28)から離れる方向に流れ、前記2次吸込み装置(86)によって吸込まれる、請求項1〜10の何れか1項に記載の酸化炉。
  12. 更に、外気ガス供給装置(64)を前記ハウジング(12)の吹入れ端部(44)に備え、外気ガスが、前記内部空間(14)に外気ガス供給装置(64)によって吹込まれ、前記外気ガス供給装置(64)は、特に、処理空間(28)から離れた方の前記2次吹入れ装置(86)の側に配置される、請求項1〜11の何れか1項に記載の酸化炉。
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