JP2019108842A - 送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広範囲に略均一な風速の気流を居住者が直接浴びることで涼感を得られ、また居住者の体に直接風を当てずに室内空気を攪拌して温度ムラを無くすことができる送風装置を提供することを目的とする。【解決手段】空気を取り入れる吸込口7を備えた筐体2と、前記筐体2から起立し当該起立する方向に対して垂直方向に前記筐体2に取り入れた空気を吹き出す吹出口5を備えた複数のピラー3と、前記吸込口7から前記吹出口5に空気を導く送風部と、を備え、前記複数のピラー3は、前記吹出口5を前記筐体2から遠方に備えた遠部吹出しピラー3aと、前記吹出口5を前記遠部吹出しピラー3aの前記吹出口5よりも前記筐体2側に備えた近部吹出しピラー3bと、を有し、隣接するピラー3との間に誘引風路6としての間隙を設けて同一平面上に配置された送風装置を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、居室内に設置され、直接気流による体感温度の減少や室内の空気の循環に使用される送風装置に関するものである。
広範囲に略均一な風速の気流を提供できる送風装置として、例えば、下記特許文献1に記載される送風装置がある。
従来の送風装置の構成を図11、図12に示す。
この送風装置101は、筐体102に、空気を取り入れる吸込口103と、高圧空気を発生するための羽根車104とその羽根車を駆動するためのモータ(図示せず)で構成された高圧空気発生部(図示せず)と、筐体101の一面から起立させた複数のノズル105とを備える。
ノズル105は、側部に、ノズル105を起立させた方向に対して垂直方向に高圧空気発生部で発生した高圧空気を吹出す吹出口106を備える。
また、ノズル105は、内部に、高圧空気を吹出口に導くためのダクト107を備える。
このノズル105は、前記垂直方向の断面が吹出方向に縦長であり、複数それぞれの吹出口106が同一面となるように間隙を設けて備えられる。
その間隙によって、吹出口106から吹出す空気に誘引される空気の誘引風路108が形成される。
この送風装置101は、吹出口106からの高圧空気の吹出しにより誘引される空気が小さくならないよう間隙を設けて複数のノズル105が備えられているため、複数の吹出口106から吹出された高圧空気と、吹出口106からの高圧空気の吹出しにより誘引される空気からなる面気流を広範囲に略均一な風速の気流とすることができる。
また、吹出口106を面一とすることで、吹出す気流は面気流となる。
この面気流は広範囲に略均一な風速の、吹出方向に直線的な気流のため、面気流の中心部にコア領域が形成されるため直進性に優れ、遠方まで風速の減衰が少なく到達することができる。
特開2017−115629号公報
このような従来の送風装置においては、例えば、季節に応じて春や夏などは居住者が直接風を浴びて涼感が得られるように使用でき、秋や冬などは冷風感や乾燥感を与えないために居住者の体に直接風を当てず、室内空気を攪拌して温度ムラを無くすように送風したい、という要望がある。しかしながら、各ノズル全体からの送風により広範囲な面気流を発生させるため、多様な送風を行なうことが難しいという課題を有していた。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであり、広範囲に略均一な風速の気流を居住者が直接浴びることで涼感を得られ、また居住者の体に直接風を当てずに室内空気を攪拌して温度ムラを無くす等、多用な送風を行なうことができる送風装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る送風装置は、空気を取り入れる吸込口を備えた筐体と、前記筐体から起立した複数のピラーと、前記ピラーに設けられ、前記筐体に取り入れた空気を前記起立する方向に対して垂直方向に吹き出す吹出口と、前記吸込口から前記吹出口に空気を導く送風部とを備え、前記複数のピラーは、前記吹出口を前記筐体から遠方に備えた遠部吹出ピラーと、前記吹出口を前記遠部吹出ピラーの前記吹出口よりも前記筐体側に備えた近部吹出ピラーとを有し、隣接するピラーとの間に誘引風路としての間隙を設けて同一平面上に配置されたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、多用な送風を行なうことができる送風装置を提供できる。
本発明に係る送風装置の実施の形態1の送風装置の外観正面斜視図 本発明の係る送風装置の実施の形態1の送風装置の外観背面斜視図 本発明の係る送風装置の実施の形態1の送風装置の構成を示す概略断面図 本発明の係る送風装置の実施の形態1の送風装置を稼動させた室内空間の気流を示す概略図 本発明の係る送風装置の実施の形態2の送風装置の外観正面斜視図 本発明に係る送風装置の実施の形態2の送風装置の外観背面斜視図 本発明に係る送風装置の本発明の係る送風装置の実施の形態2の送風装置を稼動させた室内空間の気流を示す概略図 本発明に係る送風装置の実施の形態3の送風装置のピラー単体の外観斜視図 本発明に係る送風装置の実施の形態3の送風装置のスライド板の外観斜視図 本発明に係る送風装置の実施の形態3の送風装置のピラーの構成を示す概略断面図 従来の送風装置を示す外観斜視図 従来の送風装置の構成を示す概略断面図
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して二度目以降の説明を省略している。
(実施の形態1)
図1に示すように、送風装置1は、筐体2の上面に等しい長さの6本のピラー3を起立させた状態で備えており、上部には複数のピラー3に掛かる天板4が設けられている。天板4は、ピラー3の間の空間、すなわち誘引風路を上部で塞いでいる。
ピラー3の本数については、本送風装置を設置する空間の広さ等に応じて変更しても良い。
また、ピラー3の上部、隣接するピラー3の間隙を天板4で塞いだが、ピラー3の上面のみを塞ぎ、ピラー3の間隙が開放されていても良い。
6本のピラー3のうち、中央の2本には遠部吹出しピラー3aが配置され、遠部吹出しピラー3aの外側にそれぞれ2本ずつ、合計4本の近部吹出しピラー3bが配置されている。
遠部吹出しピラー3aは、起立する方向に対して垂直方向に空気を吹き出す吹出口5aを筐体2から遠方に備えている。
一方、近部吹出しピラー3bは、起立する方向に対して垂直方向に空気を吹き出す吹出口5bを遠部吹出しピラー3aの吹出口5aよりも筐体2側に備えている。
本実施の形態では、遠部吹出しピラー3aにおいて、高さ方向の中央部より上側に、中央部から筐体2とは逆側の端部(以後、上端と称する)にわたって吹出口5aを設け、近部吹出しピラー3bにおいて、高さ方向の中央部より下側に、中央部から筐体2側の端部(以後、下端と称する)にわたって吹出口5bを設けている。
吹出口5a、吹出口5bをそれぞれのピラー3の上側半分、下側半分としたが、中央部に重なるように、吹出口5a、吹出口5bを半分以上の寸法としても良く、また吹出口5aを遠部吹出しピラー3aの上端から半分以下の寸法、吹出口5bを近部吹出しピラー3bの下端から半分以上の寸法としても良い。
遠部吹出しピラー3aと近部吹出しピラー3bは、吹出口5a、吹出口5bの吹出方向が同一方向となるように、隣接するピラー3との間に誘引風路6としての間隙を設けて同一平面上に配置されている。
ここで、同一平面とは、全てのピラー3の吹出口5a、吹出口5bを備える側面と吹出口5a、吹出口5bと対向する側面が一致し、一直線状に並んでいる状態を示す。
言い換えれば、ピラー3の吹出口5を備える側面とその対向する側面との寸法を0とみなした平面である。
また、図2に示すように、筐体2は、吹出口5a、吹出口5bと相対する側面に空気を取り入れる吸込口7を備えている。
吸込口7には、室内空気のほこり、小片の異物などの浸入を防止するためのフィルターを備えている。
次に、図3を用いて、送風装置1の内部の概略構成を説明する。
なお、図3は吸込口7から見た送風装置1の内部を示している。
筐体2の内部には、吸込口7から取り込まれた空気をピラー3に供給するための送付部としてのファン8とモータ9がそれぞれ3台備えられている。
それぞれのファン8の吹出口の下流で筐体2の内側上部に、チャンバー10が3つ設けられ、それぞれのチャンバー10は1つのファン8と2本のピラー3と連通している。
なお、本実施の形態では、モータ1台、ファン1個、チャンバー1個、ピラー2本という組み合わせを1送風単位としているが、それぞれ1つずつ、または、各構成部品を複数個の組み合わせとしても良い。
また、ファン8とモータ9が配置される空間を1つの空間としているが、筐体2の内部に仕切りを設けて複数の空間、たとえば本実施の形態の場合では、ファン8、モータ9の1つずつの空間に仕切り、3つの空間としても良い。
筐体2の内部には、それぞれのモータ9の駆動、停止、また駆動時の回転数を独立して制御する制御部11を備えている。
また、各ピラー3の吹出口5には、吹出口5から送風される空気が水平方向に吹出すように、複数の風向板12を、その平面が水平になるように備えている。
次に送風装置1の動作について説明する。
図4に示すように、送風装置1は、天板4が室内空間13の天井に接するように室内空間13に設置される。
たとえば、春や夏などにおいて、送風装置1を稼動させて涼感を得たい場合、図4の(a)に示すように、制御部11が近部吹出しピラー3bと連通するファン8a、8cのモータ9a、9bを駆動させると、ファン8a、8cが回転することにより、室内空気は吸込口7から筐体2の内部に取り込まれる。
取り込まれた空気は、ファン8a、8cを通過し、チャンバー10a、10cへ流入する。
チャンバー10a、10cに流入した空気は、チャンバー10a、10cでそれぞれ2本の近部吹出しピラー3bに分流され、近部吹出しピラー3bの内部を通過し、吹出口5bから室内空間13へ吹出され、吹出気流14となる。
吹出気流14により、誘引風路6と最外部の近部吹出しピラー3bの外側の空気が誘引され、誘引気流15となる。
吹出気流14と誘引気流15は送風装置1の吹出方向前方で合流され、広範囲に略均一な風速の面気流が送風できる。
また、4本の近部吹出しピラー3bのそれぞれの吹出口5bが同一面にあることで、吹出す気流は面気流となる。
面気流は略均一な風速の気流で、吹出方向に直線的な気流のため、面気流の中心にコア領域が形成される。
よって、直進性に優れ、遠方まで風速の減衰が少なく到達することができる。
このとき、吹出口5bは近部吹出しピラー3bの下側に配置されているため、吹出気流14と誘引気流15から形成された面気流は室内空間13の居住者の体あたりの高さを流れることとなり、この面気流を居住者が直接浴びることで涼感を得られることとなる。
次に、特に気温の高い夏などで強い涼感を得たい場合や、室内空気を急速に攪拌させたい場合、図4の(b)に示すように、制御部11が全てのモータ9を駆動させると、すべてのファン8が回転することにより、吸込口7から筐体2の内部へ取り込まれた空気は、ファン8を通過し、各チャンバー10へ流入する。
各チャンバー10へ流入した空気は、チャンバー10でそれぞれのチャンバー10に連通する2本のピラー3に分流され、ピラー3の内部を通過し、すべての吹出口5から室内空間13へ吹出され、吹出気流14となる。
吹出気流14により、すべての誘引風路6と最外部の近部吹出しピラー3bの外側の空気が誘引され、誘引気流15となり、吹出気流14と誘引気流15が送風装置1の吹出方向前方で合流され、広範囲に略均一な風速の面気流が送風できる。
面気流は略均一な風速の気流で、吹出方向に直線的な気流のため、面気流の中心にコア領域が形成される。
よって、直進性に優れ、遠方まで風速の減衰が少なく到達することができる。
このとき、吹出口5bは近部吹出しピラー3bの下側に配置され、吹出口5aは遠部吹出しピラー3aの上側に配置されているため、吹出気流14と誘引気流15から形成された面気流は、室内空間13の下方から上方までの全体を流れ、居住者は頭部から体あたりの高さに吹出されたこの面気流を直接体全体で浴びることで強い涼感を得られ、また、室内空間13全体の空気を攪拌することとなる。
次に、秋や冬季などにおいて、送風装置1を稼動させる場合、図4の(c)に示すように、制御部11が遠部吹出しピラー3aと連通するファン8bのモータ9bを駆動させると、ファン8bが回転することにより、室内空気は吸込口7から筐体2の内部に取り込まれる。
取り込まれた空気は、ファン8bを通過し、チャンバー10bへ流入する。
チャンバー10bに流入した空気は、チャンバー10bで2本の近部吹出しピラー3bに分流され、近部吹出しピラー3bの内部を通過し、吹出口5aから室内空間13へ吹出され、吹出気流14となる。
吹出気流14により、2本の遠部吹出しピラー3aの間に形成された誘引風路6と遠部吹出しピラー3aと隣接する近部吹出しピラー3bとの間に形成された誘引風路の空気が誘引され、誘引気流15となる。
吹出気流14と誘引気流15が送風装置1の吹出方向前方で合流され、広範囲に略均一な風速の面気流が送風できる。
また、2本の遠部吹出しピラー3aのそれぞれの吹出口5aが同一面にあることで、吹出す気流は面気流となる。
面気流は略均一な風速の気流で、吹出方向に直線的な気流のため、面気流の中心にコア領域が形成される。
よって、直進性に優れ、遠方まで風速の減衰が少なく到達することができる。
このとき、吹出口5aは遠部吹出しピラー3aの上部に配置されているため、送風装置1の下方にある吸込口7から取り込まれた室内空間13の下方の空気は、吹出気流14と誘引気流15から形成された面気流となり、居住者の頭部あたりから室内空間13の上方の空間に、送風装置1から室内空間13の遠方まで吹出されることとなり、居住者の体に直接風を当てずに室内空気を攪拌して温度ムラを無くすことができる。
なお、本実施の形態では風向板12を、その平面が水平となるように備えたが、たとえば、遠部吹出しピラー3aの吹出口5aから吹出された気流を、居住者から遠ざけるように、天井方向に吹出すように、風向板12を遠部吹出しピラー3aの内部から吹出口5aに向かって上向きに傾斜するように備えるなど、水平以外に備えても良い。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2の送風装置1について、実施の形態1の送風装置1と相違する点を中心に説明する。
実施の形態1の送風装置1と同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。
図5、図6に示すように、送風装置1は、筐体2の上面に等しい長さの6本のピラー3を起立させた状態で備えており、ピラー3の上部は天板4で塞いでいる。
6本のピラー3のうち、中央の2本は遠部吹出しピラー3aが配置され、遠部吹出しピラー3aの外側にそれぞれ2本ずつ、合計4本の近部吹出しピラー3bが配置されている。
遠部吹出しピラー3aと近部吹出しピラー3bは、吹出口5a、吹出口5bの吹出方向が相対する方向となるように、隣接するピラー3との間に誘引風路6としての間隙を設けて同一平面上に配置されている。
ここで、前述の通り、同一平面とは、全てのピラー3の吹出口5a、5bを備える側面と吹出口5a、5bと対向する側面が一致し、一直線状に並んでいる状態を示す。
言い換えれば、ピラー3の吹出口5を備える側面とその対向する側面との寸法を0とみなした平面である。
また、図6に示すように、筐体2には、吹出口5bと同一方向となる側面に空気を取り入れる吸込口7を備えている。
次に送風装置1の動作について、説明する。
遠部吹出しピラー3aと連通するモータ9bの回転数を近部吹出しピラー3bと連通するモータ9a、9cよりも高い回転数で駆動させ、すべてのモータ9を駆動させると、すべてのファン8が回転することにより、室内空気は吸込口7から筐体2の内部に取り込まれる。
筐体2に取り込まれた空気は、ファン8を通過し、各チャンバー10へ流入した後、チャンバー10でそれぞれのチャンバー10に連通する2本のピラー3に分流され、ピラー3の内部を通過し、すべての吹出口5から室内空間13へ吹出され、吹出気流14となる。
遠部吹出しピラー3aから吹出された吹出気流14により、2本の遠部吹出しピラー3aの間に形成された誘引風路6と遠部吹出しピラー3aと隣接する近部吹出しピラー3bとの間に形成された誘引風路6の空気が誘引され、誘引気流15となる。
吹出気流14と誘引気流15が送風装置1の吹出口5aの吹出方向前方で合流され、広範囲に略均一な風速の面気流が送風できる。
また、2本の遠部吹出しピラー3aのそれぞれの吹出口5aが同一面にあることで、吹出す気流は面気流となる。
面気流は略均一な風速の気流で、吹出方向に直線的な気流のため、面気流の中心にコア領域が形成される。
よって、直進性に優れ、遠方まで風速の減衰が少なく到達することができる。
一方、近部吹出しピラー3bから吹出された吹出気流14により、2本の近部吹出しピラー3bの間に形成された誘引風路6と、近部吹出しピラー3bと隣接する遠部吹出しピラー3aとの間に形成された誘引風路6と、最外部の近部吹出しピラー3bの外側の空気が誘引され、誘引気流15となる。
吹出気流14と誘引気流15が送風装置1の吹出口5bの吹出方向前方で合流され、広範囲に略均一な風速の面気流が送風できる。
また、4本の近部吹出しピラー3bのそれぞれの吹出口5bが同一面にあることで、吹出す気流は面気流となる。
面気流は略均一な風速の気流で、吹出方向に直線的な気流のため、面気流の中心にコア領域が形成される。
よって、直進性に優れ、遠方まで風速の減衰が少なく到達することができる。
ここで、遠部吹出しピラー3aから吹出された吹出気流14とそれにより誘引された誘引気流15からなる面気流は、直進性に優れ、居住者の頭部あたりから上方の室内空間13を遠方まで風速の減衰が少なく流れることとなる。
送風装置1の吸込口7を遠部吹出しピラー3aの吹出口5aと同一方向に設けているため、居住者の頭部あたりから上方の室内空間13を遠方まで流れた面気流は、その後、室内空間13の中央から下方の空間などを吸込口7へ向かって流れる。
吸込口7へ向かって流れた空気の一部は、吸込口7より筐体2に取り込まれ、吹出口5a、吹出口5bより室内空間13へ吹出され、また、吸込口7へ向かって流れた空気の一部は近部吹出しピラー3bから吹出された吹出気流14により誘引された誘引気流15となり、吹出気流14と合流し、面気流となる。
この面気流は、直進性に優れ、室内空間13の中央から下方の空間を遠方まで風速の減衰が少なく流れた後、室内空間13の中央から上方の空間などを流れて、遠部吹出しピラー3aから吹出された吹出気流により、送風装置1の誘引風路6に誘引される。
このような一連の空気の流れにより、送風装置1を中心として、室内空間13全体を循環する気流が形成され、室内空気を攪拌して温度ムラを無くすことができる。
なお、居住者に冷風感などを与えないように、近部吹出しピラー3bから吹出される気流を低風速とするために、近部吹出しピラー3bと連通するモータ9a、9bの回転数を低回転としたが、居住者の体感、嗜好に応じて、モータ9a、9cの回転数を変更しても良い。
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3の送風装置1について、実施の形態1、及び実施の形態2の送風装置1と相違する点を中心に説明する。
実施の形態1、及び実施の形態2の送風装置1と同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。
図8は本実施の形態3のピラー3を示している。
図8に示すように、ピラー3の側面には、筐体2側の一端から他端、すなわち、ピラー3の下端から上端まで、吹出口5が設けられている。
吹出口5には、スライド板16が供えられており、スライド板16は、図8の(a)、(b)、(c)に示すように、吹出口5の下端から上端の範囲を移動できる。
スライド板16は、吹出口5の半分の長さの遮蔽板17と押え板18と押え板18を貫通し、遮蔽板17とねじ締結されるつまみ19から構成される。
ピラー3の吹出口5の内部には、吹出口5と同じ長さの溝20が設けてあり、遮蔽板17は溝20に挿入され、溝20に沿って稼動する。
つまみ19を締めこむと遮蔽板17と押え板18の間隔が狭くなり、遮蔽板17と押え板18の間に介在するピラー3を挟みつけることで、スライド板16が固定される。
逆に、つまみ19を緩めることで、スライド板16を任意の位置に移動させることができる。
スライド板16をスライドさせることにより、ピラー3の吹出口5の開口部を居住者が任意に設定できることになる。
これにより、すべてのピラー3のスライド板16を上部に固定し、すべてのピラー3を近部吹出しピラー3bとすることで、すべての吹出口5がピラー3の下側となり、より強い面気流を体全体で浴びることができ、強い涼感を得ることができる。
また、6本のピラー3のうち、中央2本以外の両端4本のスライド板16、またはすべてのピラー3のスライド板16を下側に固定し、遠部吹出しピラー3aとすることで、居住者の体に直接風を当てずに室内空気を攪拌して温度ムラを無くす効果を高めることができる。
つまり、居住者の体感、嗜好、室内環境、在室位置などに応じて、任意に吹出口5の位置を変更することで、涼感の調整や室内空気の循環効果を高めることができる。
なお、スライド板16の構造については、遠部吹出しピラー3aとしての吹出口5aと近部吹出しピラー3bとしての吹出口5bを任意に変更できる構造であれば良い。
また、上記実施の形態においては、筐体側を下部(下方向)とし、ピラー側を上部(上方向)として、上部、下部、高さ方向等の説明を行なっているが、必ずしも送風装置の設置状態または動作状態における上部、下部を示すものではない。設置状態または動作状態においては、例えば図1に示す方向に対して上下逆に配置してもなんら問題は無い。
本発明に係る送風装置は、広範囲に略均一な風速の気流を提供しつつ、複数の近部吹出ピラーの吹出口より送風された風を居住者が直接を浴びることで涼感が得られ、複数の遠部吹出ピラーの吹出口より送風することで、居住者の体に直接風を当てず、室内空気を攪拌して温度ムラを無くすという効果を得ることができるので、居室内に設置され、直接気流による体感温度の減少や室内の空気の循環に使用される各種送風機気として有用である。
1 送風装置
2 筐体
3 ピラー
3a 遠部吹出しピラー
3b 近部吹出しピラー
4 天板
5 吹出口
5a 吹出口
5b 吹出口
6 誘引風路
7 吸込口
8 ファン
8a ファン
8b ファン
8c ファン
9 モータ
9a モータ
9b モータ
9c モータ
10 チャンバー
10a チャンバー
10b チャンバー
10c チャンバー
11 制御部
12 風向板
13 室内空間
14 吹出気流
15 誘引気流
16 スライド板
17 遮蔽板
18 押え板
19 つまみ
20 溝

Claims (6)

  1. 空気を取り入れる吸込口を備えた筐体と、
    前記筐体から起立した複数のピラーと、
    前記ピラーに設けられ、前記筐体に取り入れた空気を前記起立する方向に対して垂直方向に吹き出す吹出口と、
    前記吸込口から前記吹出口に空気を導く送風部と、を備え、
    前記複数のピラーは、
    前記吹出口を前記筐体から遠方に備えた遠部吹出ピラーと、
    前記吹出口を前記遠部吹出ピラーの前記吹出口よりも前記筐体側に備えた近部吹出ピラーと、を有し、
    隣接するピラーとの間に誘引風路としての間隙を設けて同一平面上に配置された送風装置。
  2. 前記複数のピラーは、
    前記同一平面上において前記近部吹出ピラーを前記遠部吹出ピラーの外側に配置した請求項1記載の送風装置。
  3. 前記複数のピラーは、
    前記近部吹出ピラーを構成する吹出口と前記遠部吹出ピラーを構成する吹出口とが前記同一平面であって相対する方向に向けて配置された請求項1または2に記載の送風装置。
  4. 前記遠部吹出ピラーを構成する吹出口は、
    前記吸込口と同一方向に開口する請求項1から3のいずれかに記載の送風装置。
  5. 前記ピラーは、
    前記遠部吹出ピラーとしての吹出口と前記近部吹出ピラーとしての吹出口とを切り替える切替構造を備えた請求項1から4のいずれかに記載の送風装置。
  6. 前記切替構造は、
    前記ピラーの一端から他端まで設けられた開口と、
    前記開口の前記一端の側から前記他端の側の範囲でスライドするスライド部と、を備えた請求項5記載の送風装置。
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