JP2019530592A

JP2019530592A - 射出成形された水栓本体及びその製作方法

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Publication number: JP2019530592A
Application number: JP2019515470A
Authority: JP
Inventors: キョンミパク
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2016-11-11
Filing date: 2017-04-10
Publication date: 2019-10-24
Also published as: KR101712781B1; WO2018088648A1; US20190226186A1

Abstract

【課題】【解決手段】本発明は射出成形された水栓本体及びその製作方法を公開し、水栓本体は外層のプラスチックハウジングと内層のプラスチック内部コアを含み、二重プラスチック射出成形を用い、ここで、プラスチック内部コアの射出成形の際にバルブスプール装着孔、冷水給水口、温水給水口、冷水給水槽、温水給水槽及び出水槽が形成され、また冷水給水槽、温水給水槽及び出水槽に冷水給水キャビティ、温水給水キャビティ及び出水キャビティを形成するようにそれぞれ密封カバープレートを設け、プラスチック内部コアに２次射出被覆を実施してプラスチックハウジングを形成するので、組立方式で水栓本体を製作する必要がなくて真正な意味の一体型構造を得ることができる。このようにすれば、プラスチック内部コアの全体構造が安定的であって信頼することができ、またプラスチック内部コアを相異なる形状、構造の水槽胴体に射出形成する製作工程をより容易に具現することができ、プラスチック内部コアを２次加工する必要がなくて工程が簡素化し、生産コストが節減される。【選択図】図１

Description

本発明は水栓に係り、特に射出成形された水栓本体及びその製作方法に関する。

従来の水栓はステンレススチール、鋳鉄、フルプラスチック、黄銅及び亜鉛合金素材の水栓に区分されることができる。金属素材の水栓は製作工程が煩わしく、生産コストが比較的高い。従来の射出工程技術の制約によって、プラスチック水栓は湾曲した水栓又は不規則な形状の水栓に製作しにくいため、直通型水栓にのみ製作することができた。よって、従来のフル（ｆｕｌｌ）プラスチック水栓本体は、通常に水栓本体を複数の部材に分離してそれぞれプラスチック成形を実施した後、各部材を一緒に組み立てて水栓本体を形成することによって水流通路の設計を単一化させる問題を解決したが、このような水栓本体は安全性が悪く、長期間水圧作用を受ける場合、破裂して漏水しやすいし、製品の使用に影響を与えることがある。

本発明に関連した従来技術として特許文献１乃至３を挙げることができる。特許文献１には、水栓金具本体の各部分を黄銅素材で分割して成形するにあたり、バルブが設けられる基準胴体と、温水流入口が形成された第１組立体と、冷水流入口が形成された第２組立体と、排水口が形成された第３組立体とに分割して成形し、第１乃至第３組立体内にポリアミド系樹脂組成物で流路及び連結組立部を有するようにそれぞれの内部成形組立体を二重に射出成形し、前記基準胴体に対して第１乃至第３組立体を接合し、水栓金具本体の接合された部位の補強及び隠蔽のために水栓金具本体の外部にニッケルクロムメッキ処理する水栓金具及びその製造方法が開示されている。

特許文献２には、ＡＢＳ樹脂とガラス繊維を混合した素材で基準胴体及び第１乃至第３組立体を射出成形し、その外側には単一ＡＢＳ樹脂組成物素材で外部成形体を二重射出した水栓金具本体の製造方法が開示されている。

特許文献３には、冷温水及び混合水が移動する冷温水流路管が人体に無害なポリプロピレン（ＰＰ）又はポリエチレン（ＰＥ）樹脂からなり、胴体はＡＢＳ樹脂からなる水栓金具であって、水栓金具製造用金属製及び非金属製部品を準備し、冷温水流路管をマニホールドに結合した後、このマニホールドの外部にＡＢＳ樹脂で二重射出する方法が開示されている。

上述した特許文献らによる水栓金具は、金属素材を依然として使うという点、内部胴体の分割構造が複雑であってその成形が容易でないという点、これらの分割された内部胴体の接合構造が不完全であって堅固でないという点、長期間の使用によるガラス繊維の食水への溶出のおそれなどの問題点が残っている。

本発明は前述した従来技術に存在する問題を解決するために案出されたもので、本発明の目的は実用的でありながらも安全であり、安価で大量生産することができる、射出成形された水栓本体及びその製作方法を提供することにある。

前記目的を具現するために、本発明が採択した技術方案は次のようである。

射出形成された水栓本体は、外層のプラスチックハウジングと内層のプラスチック内部コアを含み、前記プラスチック内部コアにバルブスプール装着孔、冷水給水口、温水給水口、冷水給水槽、温水給水槽及び出水槽が設けられ、前記冷水給水槽、温水給水槽及び出水槽に対応する水槽胴体と整合する密封カバープレートが設けられて冷水給水キャビティ、温水給水キャビティ及び出水キャビティが形成され、前記出水槽の密封カバープレートに出水口が開設され、前記冷水給水口は冷水給水キャビティを介してバルブスプール装着孔に連通し、前記温水給水口は温水給水キャビティを介してバルブスプール装着孔に連通し、前記バルブスプール装着孔は出水キャビティを介して出水口に連通し、プラスチックハウジングはプラスチック内部コアと一体型に射出成形された後、プラスチックハウジングにそれぞれバルブスプール装着孔、冷水給水口、温水給水口及び出水口と対応する貫通孔が設けられる。

好ましくは、前記冷水給水槽と温水給水槽のそれぞれに緩流構造及びバルブスプール装着孔と連通する給水孔が設けられ、前記緩流構造は水槽胴体の底部に設けられる第１突出段を含み、前記冷水給水槽内の給水孔と温水給水槽内の給水孔がそれぞれ第１突出段の上端面に設けられ、第１突出段によって水流の流速を低める作用をすることで、水圧がプラスチック内部コアに加える圧力を低下させて水流がもっと均一に給水孔から流出することができるようにする。

好ましくは、前記緩流構造は水槽胴体側壁に設けられる第２突出段をさらに含み、前記冷水給水口と温水給水口はそれぞれ第２突出段に設けられる。すなわち、第１突出段と第２突出段は互いに直角に形成され、これにより水流が冷温水給水口に沿って対応給水キャビティ内に流入した後、水流が方向を切り替えて対応給水孔を通して流出するので、水流の衝撃を軽減させるのに有利である。

好ましくは、前記冷水給水槽の水槽胴体は冷水給水口から給水孔の方向に沿って次第に広くなるように設けられ、前記温水給水槽の水槽胴体は温水給水口から給水孔の方向に沿って次第に広くなるように設けられる。

好ましくは、前記プラスチック内部コアには、シャワーヘッドと外部で連結される出水ジョイント、及び出水口と出水ジョイント間で出水を切り替える切替スイッチを装着するための凹形孔がさらに設けられ、前記凹形孔は出水槽に位置するように設けられる。
射出成形される水栓本体の製作方法は以下の段階を含む。

（１）まず、プラスチック内部コアを射出するあたり、バルブスプール装着孔、冷水給水口、温水給水口、冷水給水槽、温水給水槽及び出水槽を有するようにプラスチック内部コアを一体型に射出成形する段階と、
（２）プラスチック内部コアを射出成形した後、密封カバープレートでそれぞれ冷水給水槽、温水給水槽及び出水槽を覆って水流通路を形成し、そのうち出水槽上の密封カバープレートに出水口を開設する段階と、
（３）プラスチック内部コアを２次射出して外層のプラスチックハウジングを形成して二重のプラスチック水栓本体を形成する段階。

前記段階（３）の２次射出被覆過程は次のようである。
まず、固定スクリューをそれぞれプラスチック内部コアの冷水給水口、温水給水口及び出水口の部位に挿入してプラスチック内部コアに固定スクリューを結合させることによって密封された室体を形成した後、密封室体をプラスチックモールドに入れて射出を実施することによってプラスチック内部コアの表面に外層のプラスチックハウジングを形成する。

前記方法の段階で、プラスチック内部コアの射出の際、プラスチック内部コアにシャワーヘッドを外部で連結するための出水ジョイント及び切替スイッチを装着するための凹形孔をさらに形成し、２次射出被覆の際、凹形孔にも固定スクリューを挿入して密封する。

前記方法の段階で、プラスチックハウジングを射出成形した後、プラスチックハウジングに順次銅層、ニッケル層及びクロム層をメッキする段階（４）をさらに含む。

前記方法の段階で、前記プラスチックハウジングとプラスチック内部コアはいずれもＡＢＳとＰＣ材料の混合射出で射出し、ここで、ＡＢＳ材料の質量百分率は２０％〜９０％であり、ＰＣ材料の質量百分率は１０％〜８０％である。プラスチックハウジングとプラスチック内部コアは内外側のプラスチック部材が密着結合して真正な意味の一体型構造を成すように同じ素材から射出され、これにより水栓本体の構造がもっと堅固になる。

ＡＢＳ＋ＰＣは耐衝撃性、耐熱性及び硬度が高く、表面メッキ性能がよくてその特性が金属にもっと近く、金属水栓より耐久的であり、より環境に優しい。ＡＢＳ樹脂とＰＣの結合は両材料の性能の利点を有し、費用を節減することができる。ＰＣ／ＡＢＳ混合材料のうち、ＰＣ（ポリカーボネート）は主に高耐熱性、良好な靭性及び衝撃強度、高強度及び耐熱性を付与し、ＡＢＳは可塑性及び外観品質を改善し、密度を低下させることができる。ＡＢＳ＋ＰＣ材料及び本発明によって製造される水栓はＧＢ１８１４５−２０１４セラミックカートリッジ水栓の性能及び重金属析出標準を完全に満たし、その耐水圧機械性能は２．５ＭＰａ圧力の下で６０Ｓ標準よりずっと高く、亜鉛の析出がなくて使用がもっと安全である。

本発明の有益な効果は次のようである。本発明の水栓本体は、二重プラスチック射出成形を用い、ここでプラスチック内部コアを射出成形するとき、バルブスプール装着孔、冷水給水口、温水給水口、冷水給水槽、温水給水槽及び出水槽を形成し、冷水給水槽、温水給水槽及び出水槽にそれぞれ密封カバープレートを設けて冷水給水キャビティ、温水給水キャビティ及び出水キャビティを形成し、一体型プラスチック内部コアに密封カバープレートを結合した構造によって水栓がもっと一定した力を受けるように保障することにより、外力の作用によって挿入式内部コア構造に亀裂、破裂、漏水などの品質問題が発生することを防止することができる。プラスチック内部コアを２次使出で被覆してプラスチックハウジングを形成するので、水栓本体を組立方式で製作する必要がなく、これによりプラスチック内部コアの全体構造が安定的になって信頼することができる。また、プラスチック内部コアに相異なる形状又は構造の水槽胴体を射出形成する製作工程をより容易に具現することができ、プラスチック内部コアを２次加工する必要がなくて工程が簡素化し、生産コストが節減される。

本発明の実施例１を正面から見た立体図である。本発明の実施例１を下側から見た立体図である。本発明の実施例１の底面側から見た立体図である。本発明の実施例１の平面構造図である。本発明の実施例１によるプラスチック内部コアを底面側から見た立体構造図である。本発明の実施例１によるプラスチック内部コアの底面側から見た一組立方式の構造図である。本発明の実施例１によるプラスチック内部コアの底面側から見た他の組立方式の構造図である。本発明の実施例２を下側から見た立体図である。本発明の実施例２の底面側から見た立体図である。本発明の実施例２によるプラスチック内部コアの一組立方式の構造図である。本発明の実施例２によるプラスチック内部コアの他の組立方式の構造図である。本発明の実施例２の底面側から見た分解構造図である。本発明の実施例２を正面から見た分解構造図である。本発明の実施例２の２次射出被覆時の固定スクリューとプラスチック内部コアの組立図である。本発明の実施例２の２次射出被覆時のモールドと密封室体の構造図である。本発明の実施例２の２次射出被覆時の密封室体を下部モールドに置いた状態の構造図である。本発明の実施例２の２次射出被覆の際、上部モールドと下部モールドを組み合わせた状態の構造図である。図１７のＡ−Ａ方向への断面構造図である。本発明の実施例２において２次射出被覆が完了した後の構造図である。

実施例１
図１乃至図４を参照すると、射出成形された水槽本体であり、前記実施例は、冷温水が出水される水栓に応用され、前記水栓本体は外層のプラスチックハウジング１と内層のプラスチック内部コア２を含み、前記プラスチックハウジング１とプラスチック内部コア２は一体型に射出成形され、プラスチックハウジング１とプラスチック内部コア２はいずれもＴ形構造である。

図５を参照すると、プラスチック水栓を湾曲形水栓又は不規則な形状の水栓に製作しにくい問題を解決するために、プラスチック内部コア２にバルブスプール装着孔２１、冷水給水口２２、温水給水口２３、冷水給水槽２６、温水給水槽２７及び出水槽２８を設け、つまりプラスチック内部コア２の射出時、開放水槽構造に水流通路を取り替えた後、冷水給水槽２６、温水給水槽２７及び出水槽２８と対応する水槽胴体と整合する密封カバープレート２５を設けることによって冷水給水キャビティ、温水給水キャビティ及び出水キャビティを形成する。ここで、出水槽２８上の密封カバープレート２５に出水口２４が開設され、冷水給水槽２６及び温水給水槽２７上の密封カバープレート２５は、図６に示したように、独立した密封カバープレート２５で密封するか、あるいは図７に示したように、一体型密封カバープレート２５で密封する２種の組立方式がある。冷水給水口２２は冷水給水キャビティを介してバルブスプール装着孔２１に連通し、前記温水給水口２３は温水給水キャビティを介してバルブスプール装着孔２１に連通し、前記バルブスプール装着孔２１は出水キャビティを介して出水口２４に連通し、バルブスプール装着孔２１の底部に出水キャビティに連通する開放孔が設けられ、プラスチックハウジング１とプラスチック内部コア２が一体型に射出成形された後、プラスチックハウジング１に、それぞれバルブスプール装着孔２１、冷水給水口２２、温水給水口２３及び出水口２４と対応する貫通孔１１が設けられる。組立後の使用時、バルブスプール装着孔２１は水栓のバルブスプールを装着するためのもので、水栓のバルブスプールに取っ手を装着して給水栓を形成し、前記給水栓は浴槽、シャワーヘッド、手洗い台、洗面台、流し台に応用可能である。

前記構造において、冷水給水槽２６と温水給水槽２７内にそれぞれ緩流構造及びバルブスプール装着孔２１と連通する給水孔が設けられる。図５に示したように、前記実施例で、緩流構造は、溝体の底部に設けられる第１突出段２１１及び溝体の側壁に設けられる第２突出段２１２を含む。すなわち、冷水給水槽２６と温水給水槽２７内に共に第１突出段２１１と第２突出段２１２が設けられる。ここで、冷水給水槽２６内の給水孔と温水給水槽２７内の給水孔はそれぞれ第１突出段２１１の上端面に設けられ、冷水給水口２２と温水給水口２３はそれぞれ第２突出段２１２に設けられる。すなわち、第１突出段２１１と第２突出段２１２は互いに直角に設けられ、これにより、水流が冷温水給水口に沿って対応給水キャビティ内に流入した後、水流方向を変えて対応給水孔から流出するので、水流の衝撃を緩和させるのに有利である。第１突出段２１１が水流の流速を低下させる役割をすることにより、水圧がプラスチック内部コア２に及ぼす圧力を低下させることができ、水流が給水孔からより均一に流出することができる。

好ましくは、冷水給水槽２６は冷水給水口２２から給水孔の方向に沿って次第に広くなるように設けられ、前記温水給水槽２７は温水給水口２３から給水孔の方向に沿って次第に広くなるように設けられる。このようにすれば、水流が続けて増加し、緩流が減少するとともに給水孔の出水量に影響を与えなくなる。

実施例２
図８及び図９を参照すると、前記実施例２の構造と実施例１の構造の相違点はプラスチック内部コア２に、シャワーヘッドと外部で連結されるための出水ジョイント２８１及び切替スイッチを装着するための凹形孔２８２がさらに設けられるという点にある。具体的に、凹形孔２８２は出水槽２８の中間位置に設けられ、凹形孔２８２内に二つの側孔が設けられ、その一側孔はバルブスプール装着孔２１に連通し、他側孔は出水口２４に連通する。前記実施例で、冷水給水槽２６と温水給水槽２７上の密封カバープレート２５は、図１０に示したように、独立した密封カバープレート２５で密封するか、あるいは図１１に示したように、一体型密封カバープレート２５で密封する２種の組立方式がある。ここで、出水槽２８上の密封カバープレート２５に出水ジョイント２８１と対応する開口２５１が開設され、プラスチックハウジング１にも出水ジョイント２８１と対応する貫通孔１１が設けられる。具体的には図１２及び図１３の分解構造図を参照する。実施例２はシャワーヘッド水栓に応用可能であり、出水ジョイント２８１にシャワーヘッドが連結されるとき、切替スイッチによって出水口２４と出水ジョイント２８１の出水を切り替えることができる。

また、前記水栓本体に適用される製作方法は、

（１）まず、プラスチック内部コア２を射出するあたり、プラスチック内部コア２を、バルブスプール装着孔２１、冷水給水口２２、温水給水口２３、冷水給水槽２６、温水給水槽２７及び出水槽２８を有するように一体型に射出形成する段階、

（２）プラスチック内部コア２を射出成形した後、密封カバープレート２５でそれぞれ冷水給水槽２６、温水給水槽２７及び出水槽２８を覆って水流通路を形成し、そのうち出水槽２８上の密封カバープレート２５に出水口２４を開設する段階、

（３）プラスチック内部コア２を２次射出して外層のプラスチックハウジング１を形成し、二重のプラスチック水栓本体を形成する段階、及び

（４）プラスチックハウジング１を射出成形した後、プラスチックハウジング１に順次銅層、ニッケル層及びクロム層をメッキする段階を含み、ここで銅層の厚さは約２５μｍ、ニッケル層の厚さは約５〜２０μｍ、クロム層の厚さは約０．５μｍである。

図１４乃至図１９を参照すると、前記段階（３）の２次射出被覆過程は次のようである。まず、固定スクリュー３をそれぞれプラスチック内部コア２の冷水給水口、温水給水口及び出水口の部位に挿入する。このとき、相異なる口径に対応するように相異なる寸法の固定スクリュー３をプラスチック内部コア２と結合させて密封した室体を形成した後、密封室体をプラスチックモールドに入れて射出を実施することで、プラスチック内部コア２の表面に外層のプラスチックハウジング１を形成する。図１４乃至図１９は実施例２の２次射出被覆過程の構造図である。

図１５及び図１６を参照すると、使われる射出モールドは上部モールド４と下部モールド５を含み、上部モールド４と下部モールド５の両方に凹部が設けられ、前記モールド４の凹部と下部モールド５の凹部が結合して射出キャビティを形成する。ここで、上部モールド４には射出キャビティと連通する射出口４１が設けられる。射出の際、密封された室体を下部モールド５の凹部に置いた後、上部モールド４を覆ってから射出を実施する。射出キャビティとプラスチック内部コア２の間に間隔が残っているから、射出材料が射出口４１から注入されて間隔に充填され、これによりプラスチック内部コア２の表面にプラスチックハウジング１が形成される。

前記段階は実施例１を製作する過程である。プラスチック内部コア２を射出するとき、プラスチック内部コア２にシャワーヘッドを外部で連結するための出水ジョイント及び切替スイッチを装着するための凹形孔が設けられる。よって、実施例２の構造を獲得することになる。２次射出被覆の際、凹形孔にも固定スクリュー３を挿入して密封する。

前記方法の段階で、前記プラスチックハウジング１とプラスチック内部コア２はいずれもＡＢＳとＰＣ材料の混合射出によって射出され形成される。ここで、ＡＢＳ材料の質量百分率は２０％〜９０％であり、ＰＣ材料の質量百分率は１０％〜８０％である。プラスチックハウジング１とプラスチック内部コア２は内外側のプラスチック部材が密着結合して真正な意味の一体型構造を成すように同じ素材から射出され、これによって水栓本体の構造がもっと堅固になる。ＡＢＳとＰＣ材料を混合して射出することによって形成される水栓本体はＡＢＳ材料の成形性とＰＣの機械性、衝撃強度、耐熱性、耐紫外線などの性質のような２種材料の優れた特性が結合される。

また、ＡＢＳ＋ＰＣは電気メッキ性能が一般ＡＢＳ電気メッキの性能より高く、表面付着力はＧＢ１８１４５−２０１４プラスチック母体のメッキ層付着強度試験の規定を満たす。試験媒質は空気である。まず、水栓を（７０±２）℃の環境で３０分間維持してから取り出し、１５℃で１５分間維持した後、−３０℃の環境で３０分間維持してから取り出し、１５℃で１５分間維持する過程を１周期として、連続して５周期を実施した。その結果、表面メッキ層の脱落がなく、亀裂、気泡、緩みなどの現象がなかった。表面メッキ層は、ＧＢ／Ｔ１０１２５−２０１３に従って、２４時間酢酸塩噴霧試験を実施した。その結果、ＧＢ／６４６１−２００２標準によれば、９〜１０等級以上に達することができた。ＡＢＳ＋ＰＣは性能が優れて従来の黄銅及び従来のＡＢＳより著しく優れ、これから製作される水栓は今後の健康生活の主要素材となるであろう。

前記製作方法において、プラスチック内部コア２に２次射出被覆を実施してプラスチックハウジング１を形成するので、組立方式で水栓本体を製作する必要がない。このようにすれば、プラスチック内部コア２の全体構造が安定的であって信頼することができ、プラスチック内部コア２に相異なる形状、構造の水槽胴体を形成する製作工程をより容易に具現することができ、プラスチック内部コア２を２次加工する必要がないので、工程が簡素化し、生産コストが節減される。

以上の内容はただ本発明の好適な実施例であるだけ、本発明は前記実施例の構造を限定しなく、同じ手段で本発明の技術効果を達成する場合、いずれも本発明の保護範囲に属しなければならない。

１プラスチックハウジング
２プラスチック内部コア
１１貫通孔
２１バルブスプール装着孔
２２冷水給水口
２３温水給水口
２４出水口
２５密封カバープレート
２６冷水給水槽
２７温水給水槽
２８出水槽
２１１第１突出段
２１２第２突出段
２５開口
２７１出水ジョイント
２８１出水ジョイント
２８２凹形孔

Claims

外層のプラスチックハウジングと内層のプラスチック内部コアを含み、前記プラスチックハウジングとプラスチック内部コアが一体型に射出成形される、射出成形された水栓本体であって、
前記プラスチック内部コアにバルブスプール装着孔、冷水給水口、温水給水口、冷水給水槽、温水給水槽及び出水槽が設けられ、前記冷水給水槽、温水給水槽及び出水槽に対応する水槽胴体と整合する密封カバープレートが設けられて冷水給水キャビティ、温水給水キャビティ及び出水キャビティが形成され、前記出水槽の密封カバープレートに出水口が開設され、前記冷水給水口は冷水給水キャビティを介してバルブスプール装着孔に連通し、前記温水給水口は温水給水キャビティを介してバルブスプール装着孔に連通し、前記バルブスプール装着孔は出水キャビティを介して出水口に連通し、
前記冷水給水槽と温水給水槽のそれぞれに緩流構造及びバルブスプール装着孔と連通する給水孔が設けられ、前記緩流構造は水槽胴体の底部に設けられる第１突出段を含み、前記冷水給水槽内の給水孔と温水給水槽内の給水孔がそれぞれ第１突出段の上端面に設けられることを特徴とする、射出成形された水栓本体。
前記緩流構造は水槽胴体側壁に設けられる第２突出段をさらに含み、前記冷水給水口と温水給水口はそれぞれ第２突出段に設けられることを特徴とする、請求項１に記載の射出成形された水栓本体。
前記冷水給水槽の水槽胴体は冷水給水口から給水孔の方向に沿って次第に広くなるように設けられ、前記温水給水槽の水槽胴体は温水給水口から給水孔の方向に沿って次第に広くなるように設けられることを特徴とする、請求項１又は２に記載の射出成形された水栓本体。
前記プラスチック内部コアに、シャワーヘッドと外部で連結される出水ジョイント、及び出水口と出水ジョイント間で出水を切り替える切替スイッチを装着するための凹形孔がさらに設けられ、前記凹形孔は出水槽に位置するように設けられることを特徴とする、請求項３に記載の射出成形された水栓本体。
（１）プラスチック内部コアを射出するあたり、バルブスプール装着孔、冷水給水口、温水給水口、冷水給水槽、温水給水槽及び出水槽を有するようにプラスチック内部コアを一体型に射出成形する段階と、
（２）プラスチック内部コアを射出成形した後、密封カバープレートでそれぞれ冷水給水槽、温水給水槽及び出水槽を覆って水流通路を形成し、そのうち出水槽上の密封カバープレートに出水口を開設する段階と、
（３）プラスチック内部コアを２次射出して外層のプラスチックハウジングを形成して二重のプラスチック水栓本体を形成する段階とを含むことを特徴とする、射出成形された水栓本体の製作方法。
前記段階（３）の２次射出被覆過程は、まず固定スクリューをそれぞれプラスチック内部コアの冷水給水口、温水給水口及び出水口の部位に挿入してプラスチック内部コアに固定スクリューを結合させることによって密封された室体を形成した後、密封室体をプラスチックモールドに入れて射出を実施することによってプラスチック内部コアの表面に外層のプラスチックハウジングを形成することを特徴とする、請求項５に記載の射出成形された水栓本体の製作方法。
プラスチック内部コアの射出の際、プラスチック内部コアに、シャワーヘッドを外部で連結するための出水ジョイント、及び切替スイッチを装着するための凹形孔をさらに形成し、２次射出被覆の際、凹形孔にも固定スクリューを挿入して密封することを特徴とする、請求項６に記載の射出成形された水栓本体の製作方法。
プラスチックハウジングを射出成形した後、プラスチックハウジングに順次銅層、ニッケル層及びクロム層をメッキする段階（４）をさらに含むことを特徴とする、請求項５〜７のいずれか一項に記載の射出成形された水栓本体の製作方法。
前記プラスチックハウジングとプラスチック内部コアはいずれもＡＢＳとＰＣ材料の混合射出で射出し、ここで、ＡＢＳ材料の質量百分率は２０％〜９０％であり、ＰＣ材料の質量百分率は１０％〜８０％であることを特徴とする、請求項８に記載の射出成形された水栓本体の製作方法。