1実施形態において、本発明の化合物は、下記構造式(I):
を有するか、又はそれの立体異性体、又は当該化合物若しくは当該立体異性体の薬学的に許容される塩である。
から選択される部分であり、
R2は、H、シクロプロピル、−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキル−OH、−(C1−C4)アルキル−OCH3、−(C1−C4)ハロアルキル、−(C1−C4)アルキル−O−(C1−C4)ハロアルキル、−CH2−O−(C1−C4)ハロアルキル、−CH(CH3)−O−(C1−C4)ハロアルキル、−CH2−NH−(C1−C4)ハロアルキル、及び−CH2−N(CH3)−(C1−C4)ハロアルキルから選択され、
R2Aは、H及びメチルから選択され;
R3は、H及びメチルから選択され;
R3Aは、H及びメチルから選択され;
環Bは、フェニル、ヘテロアリール、−(C5−C6)シクロアルキル、及び−(C5−C6)シクロアルケニルからなる群から選択される部分であり;
nは、0、1、2又は3であり、但し、nの値は環B上の置換可能な水素原子の最大数を超えるものではなく;
各R1(存在する場合)は、ハロゲン、−CN、−OH、−(C1−C6)アルキル,−O−(C1−C6)アルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−O−(C1−C6)ハロアルキル、シクロプロピル、シクロブチル、−NH2、−NH(C1−C6)アルキル、−N(C1−C6アルキル)2、−C(O)O(C1−C6)アルキル、及びフェニルからなる群から独立に選択される。
である実施形態において、
式(I)は、式(IA)の形態:
を取り、
環B、n及び各R1は式(I)で定義の通りである。
1実施形態において、式(IA)で、
R2は、H、シクロプロピル、−CH3、−CH(CH3)2、−CH2−OH、−CH2−OCH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2−O−CH2F、−CH2−O−CHF2、−CH(CH3)−O−CH2F、−CH(CH3)−O−CHF2、−CH2−NH−CH2CF3、及び−CH2−N(CH3)−CH2CF3から選択され;
R2AはH及びメチルから選択され;
R3はH及びメチルから選択され;
R3AはH及びメチルから選択され;
環B、n及び各R1は式Iで定義の通りである。
別の実施形態において、式(IA)で、
R2は、H、シクロプロピル、−CH3、−CH(CH3)2、−CH2−OH、−CH2−OCH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2−O−CH2F、−CH2−O−CHF2、−CH(CH3)−O−CH2F、−CH(CH3)−O−CHF2、−CH2−NH−CH2CF3、及び−CH2−N(CH3)−CH2CF3から選択され;
R2AはH及びメチルから選択され;
R3はH及びメチルから選択され;
R3AはHであり;
環B、n及び各R1は式Iで定義の通りである。
別の実施形態において、式(IA)で、
R2及びR2Aは両方ともメチルであり;
R3及びR3Aは両方ともHであり;
環B、n及び各R1は式Iで定義の通りである。
直前の実施形態の別の代替形態において、
環Aが下記の部分:
である実施形態において、
式(I)は、式(IB):
の形態を取り、
環B、n及び各R1は、式(I)で定義の通りである。
の形態を取り、
環B、n及び各R1は、式(I)で定義の通りである。
の形態を取り、
環B、n及び各R1は、式(I)で定義の通りである。
環B、n及びR1の下記の別の実施形態が、上記の実施形態のそれぞれに適用される。
1実施形態において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、及び(ID)のそれぞれで、
環Bは、フェニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラゾリル、チエニル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル及びオキサゾリルからなる群から選択される部分であり;
nは0、1、2、又は3であり、但し、nの値は、環B上の置換可能な水素原子の最大数を超えるものではなく;
各R1(存在する場合)は、ハロゲン、−CN、−OH、−(C1−C6)アルキル,−O−(C1−C6)アルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−O−(C1−C6)ハロアルキル、シクロプロピル、シクロブチル、−NH2、−NH(C1−C6)アルキル、−N(C1−C6アルキル)2、−C(O)O(C1−C6)アルキル、及びフェニルからなる群から独立に選択される。
直前の実施形態の代替形態において、nは0、1、又は2であり;各R1(存在する場合)は、フルオロ、クロロ、−CN、−OH、−(C1−C6)アルキル、−O−(C1−C6)アルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−O−(C1−C6)ハロアルキル、シクロプロピル、シクロブチル、−NH2、−NH(C1−C6)アルキル、−N(C1−C6アルキル)2、−C(O)O(C1−C6)アルキル、及びフェニルからなる群から独立に選択される。
別の実施形態において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、及び(ID)のそれぞれで、
環Bは、フェニル、ピラゾリル、ピリジニル、チエニル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル及びオキサゾリルからなる群から選択される部分であり;
nは0、1、2、又は3であり;
各R1(存在する場合)は、フルオロ、クロロ、−CN、−OH、−(C1−C6)アルキル、−O−(C1−C6)アルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−O−(C1−C6)ハロアルキル、シクロプロピル、シクロブチル、−NH2、−NH(C1−C6)アルキル、−N(C1−C6アルキル)2、−C(O)O(C1−C6)アルキル、及びフェニルからなる群から独立に選択される。
直前の実施形態の代替形態において、nは0、1又は2である。
別の実施形態において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、及び(ID)のそれぞれで、
環Bは、フェニル、ピラゾリル、ピリジニル、チエニル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル及びオキサゾリルからなる群から選択される部分であり;
nは0、1、2、又は3であり;
各R1(存在する場合)は、フルオロ、クロロ、−CH3、及び−CHCF2からなる群から独立に選択される。
直前の実施形態の代替形態において、nは0、1、又は2である。
環B、n及びR1の非限定的例を、製造例及び添付の特許請求の範囲に示したように、本発明の例示化合物のそれぞれの相当する位置で示している。
式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、及び(ID)に、そして本明細書で記載の環B、n及びR1の別途実施形態のそれぞれに記載のように、環Bは、0、1、2若しくは3個の独立に選択されるR1基で置換されていることができ、但し、nの値は、環B上の置換可能な水素原子の最大数を超えるものではない。従って、環Bがフェニル、−(C5−C6)シクロアルキル、−(C5−C6)シクロアルケニル、ピリジニル、ピリミジニル、又はチエニルである実施形態において、nは0、1、2又は3である。そのような各実施形態の別形態において、nは0、1、又は2である。そのような各実施形態の別の別形態において、nは0又は1である。環Bがピラゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、又はオキサゾリルである場合、nは0、1、又は2である。そのような各実施形態の別形態において、nは0又は1であり、環Bがチアジアゾリルである場合、nは0又は1である。
若しくはそれの立体異性体又は当該化合物若しくは当該立体異性体の薬学的に許容される塩であり、
R2は、H、シクロプロピル、−CH3、−CH(CH3)2、−CH2−OH、−CH2−OCH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2−O−CH2F、−CH2−O−CHF2、−CH(CH3)−O−CH2F、−CH(CH3)−O−CHF2、−CH2−NH−CH2CF3、及び−CH2−N(CH3)−CH2CF3から選択され;
R2AはH及びCH3から選択され;
R3はH及びCH3から選択され;
R3AはH及びCH3から選択される。
別の実施形態は、
R2がH、シクロプロピル、−CH3、−CH(CH3)2、−CH2−OH、−CH2−OCH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2−O−CH2F、−CH2−O−CHF2、−CH(CH3)−O−CH2F、−CH(CH3)−O−CHF2、−CH2−NH−CH2CF3、及び−CH2−N(CH3)−CH2CF3から選択され;
R2AがH及びCH3から選択され;
R3がH及びCH3から選択され;
R3AがHである、式(IA−1)の化合物若しくはそれの立体異性体、又は当該化合物若しくは当該立体異性体の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態は、
R2がH、シクロプロピル、−CH3、−CH(CH3)2、−CH2−OH、−CH2−OCH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2−O−CH2F、−CH2−O−CHF2、−CH(CH3)−O−CH2F、−CH(CH3)−O−CHF2、−CH2−NH−CH2CF3、及び−CH2−N(CH3)−CH2CF3から選択され;
R2AがHであり;
R3がH及びCH3から選択され:
R3AがHである、
別の実施形態は、
R2がH、シクロプロピル、−CH3、−CH(CH3)2、−CH2−OH、−CH2−OCH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2−O−CH2F、−CH2−O−CHF2、−CH(CH3)−O−CH2F、−CH(CH3)−O−CHF2、−CH2−NH−CH2CF3、及び−CH2−N(CH3)−CH2CF3から選択され;
R2AがHであり;
R3がHであり;
R3AがHである、式(IA−1)の化合物若しくはそれの立体異性体、又は当該化合物若しくは当該立体異性体の薬学的に許容される塩である。
又はそれの薬学的に許容される塩であり、
式中、
R2はH、シクロプロピル、−CH3、−CH(CH3)2、−CH2−OH、−CH2−OCH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2−O−CH2F、−CH2−O−CHF2、−CH(CH3)−O−CH2F、−CH(CH3)−O−CHF2、−CH2−NH−CH2CF3、及び−CH2−N(CH3)−CH2CF3から選択され;
R3はHであり;
R3AはCH3である。
別の実施形態は、
R2がH、シクロプロピル、−CH3、−CH(CH3)2、−CH2−OH、−CH2−OCH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2−O−CH2F、−CH2−O−CHF2、−CH(CH3)−O−CH2F、−CH(CH3)−O−CHF2、−CH2−NH−CH2CF3、及び−CH2−N(CH3)−CH2CF3から選択され;
R3がCH3であり;
R3AがHである、式(IA−1a)の化合物若しくはそれの立体異性体、又は当該化合物若しくは当該立体異性体の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態は、
R2がH、シクロプロピル、−CH3、−CH(CH3)2、−CH2−OH、−CH2−OCH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2−O−CH2F、−CH2−O−CHF2、−CH(CH3)−O−CH2F、−CH(CH3)−O−CHF2、−CH2−NH−CH2CF3、及び−CH2−N(CH3)−CH2CF3から選択され;
R3がHであり;
R3AがHである、式(IA−1a)の化合物若しくはそれの立体異性体、又は当該化合物若しくは当該立体異性体の薬学的に許容される塩である。
又はそれの薬学的に許容される塩であり、
式中、
R2はH、シクロプロピル、−CH3、−CH(CH3)2、−CH2−OH、−CH2−OCH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2−O−CH2F、−CH2−O−CHF2、−CH(CH3)−O−CH2F、−CH(CH3)−O−CHF2、−CH2−NH−CH2CF3、及び−CH2−N(CH3)−CH2CF3から選択され;
R3はHであり;
R3AはCH3である。
別の実施形態は、
R2がH、シクロプロピル、−CH3、−CH(CH3)2、−CH2−OH、−CH2−OCH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2−O−CH2F、−CH2−O−CHF2、−CH(CH3)−O−CH2F、−CH(CH3)−O−CHF2、−CH2−NH−CH2CF3、及び−CH2−N(CH3)−CH2CF3から選択され;
R3がCH3であり;
R3AがHである、式(IA−1b)の化合物若しくはそれの立体異性体、又は当該化合物若しくは当該立体異性体の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態は、
R2がH、シクロプロピル、−CH3、−CH(CH3)2、−CH2−OH、−CH2−OCH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2−O−CH2F、−CH2−O−CHF2、−CH(CH3)−O−CH2F、−CH(CH3)−O−CHF2、−CH2−NH−CH2CF3、及び−CH2−N(CH3)−CH2CF3から選択され;
R3がHであり;
R3AがHである、式(IA−1b)の化合物若しくはそれの立体異性体、又は当該化合物若しくは当該立体異性体の薬学的に許容される塩である。
1実施形態において、本発明の化合物は、総合的に及び個別に、下記の表中で示した例示化合物のそれぞれ、及びそれの薬学的に許容される塩を含む。これら化合物のそれぞれの好適な薬学的に許容される塩には、下記で述べるものなどがある。
定義
本明細書で用いられる用語はその通常の意味を有し、そのような用語の意味は各場合において独立している。それにもかかわらず、別段の記述がある場合を除き、以下の定義が本明細書全体及び特許請求の範囲に適用される。化学名、一般名及び化学構造は、同じ構造を説明するのに互換的に用いられることがあり得る。これらの定義は、別段の断りがない限り、用語が単独で使用されているか、他の用語と組み合わせて使用されているかに関係なく適用される。従って、「アルキル」の定義は、「アルキル」並びに「ヒドロキシアルキル」、「ハロアルキル」、アリールアルキル−、アルキルアリール−、「アルコキシ」などの「アルキル」部分に適用される。
理解すべき点として、本明細書に記載の本発明の各種実施形態において、実施形態の文脈で明瞭に定義されていない可変要素はいずれも、式(I)で定義の通りである。明瞭に満たされてない原子価はいずれも、水素によって満たされているものと仮定される。
「患者」は、担当医その他の医療専門家によって、又は当業者に公知のいずれか他の好適な方法によって確認される、本明細書に記載の治療を必要とするヒトを意味する。本発明の化合物及び組成物を投与される対象者若しくは患者は通常はヒトであるが、上記の疾患若しくは障害の治療又は対象化合物の生理活性の試験が望まれるイヌ、ネコ、マウス、ラット、ウシ、ウマ、ヒツジ、ウサギ、サル、チンパンジーその他の類人猿若しくは霊長類などの非ヒト哺乳動物も包含することもできる。
「医薬組成物」(又は「医薬として許容される組成物」)は、患者への投与に適した組成物を意味する。このような組成物は、本発明の化合物(複数可)、又はその混合物、又はその塩、溶媒和物、プロドラッグ、異性体若しくは互変異体を単独で、又は、任意に1以上の薬学的に許容される担体又は希釈剤とともに含有できる。「医薬組成物」という用語はまた、複数(例えば、二つ)の医薬活性薬剤、例えば、本発明の化合物など及び本明細書中に記載されている追加の薬剤のリストから選択される追加の薬剤と、任意の薬学的に不活性な賦形剤とにより構成される、バルク組成物及び個別の用量単位の両方を包含することを意図する。そのバルク組成物及び個別の各用量単位は、前記「複数の薬学的に活性な薬剤」の固定量を含有することができる。バルク組成物は、個別の用量単位へとまだ成型されていない材料である。例示的用量単位は、経口の用量単位、例えば錠剤、丸剤などである。同様に、本明細書中に記載の本発明の医薬組成物を投与することにより患者を治療する方法はまた、前記のバルク組成物及び個別の用量単位の投与を包含することを意図している。
「ハロゲン」(又は「ハロ」)は、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、又はヨウ素(I)を意味する。好ましいものは、フッ素、塩素及び臭素である。より好ましいものは、フッ素及び塩素である。
「アルキル」は、直鎖若しくは分枝であってよく、1〜6個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基を意味する。「低級アルキル」は、1〜4個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝のアルキル基を意味する。分岐とは、メチル、エチル若しくはプロピルなどの1以上の低級アルキル直鎖アルキル鎖に結合していることを意味する。好適なアルキル基の非限定的な例には、メチル(Me又はCH3)、エチル(Et)、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、及びt−ブチルなどがある。
「アルケニル」は、少なくとも一つの炭素−炭素二重結合を含有し、直鎖又は分枝であってよく、その直鎖若しくは分岐鎖に2〜10個の炭素原子を含む、脂肪族炭化水素基を意味する。分枝とは、1以上の低級アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、エテニル、又はプロペニルが、直鎖若しくは分岐のアルケニル鎖に結合していることを意味する。「低級アルケニル」とは、直鎖又は分枝であってよい鎖内に2〜4個の炭素原子を意味する。好適なアルケニル基の非限定的な例には、エテニル、プロペニル、n−ブテニル、3−メチルブタ−2−エニル、n−ペンテニル、オクテニル及びデセニルなどがある。
「ヘテロアリール」は、5〜14個の環原子、好ましくは5〜10個の環原子を含み、これら環原子のうちの1以上が、炭素以外の元素、例えば窒素、酸素又は硫黄(単独又は組み合わせて)である、芳香族単環式又は多環式の環系を意味する。好ましいヘテロアリールは、5〜6個の環原子を含有する。「ヘテロアリール」は、1以上の「置換基」で必要に応じて置換されていることができ、それらの置換基は、同じでも異なっていてもよく、本明細書中に定義された通りである。ヘテロアリール根名の前にある接頭辞、アザ、オキサ又はチアは、少なくとも窒素、酸素又は硫黄原子が、それぞれ環原子として存在することを意味する。ヘテロアリールの窒素原子は、対応するN−オキシドへと必要に応じて酸化することができるが、ヘテロアリールの定義を外れるものであってはならない。「ヘテロアリール」はまた、上記に定義されたアリールに縮合、上記に定義されたヘテロアリールを含み得る。適切なヘテロアリールの非限定的な例として、ピリジル、ピラジニル、フラニル、チエニル(別称として、チオフェニルとも称することができる)、ピリミジニル、ピリドン(N−置換ピリドンを含む)、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、フラザニル、ピロリル、トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、キノキサリニル、フタラジニル、オキシインドリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾフラザニル、インドリル、アザインドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、イミダゾリル、チエノピリジル、キナゾリニル、チエノピリミジル、ピロロピリジル、イミダゾピリジル、イソキノリニル、ベンゾアザインドリル、1,2,4−トリアジニル、ベンゾチアゾリルなどが挙げられる。「ヘテロアリール」という用語はまた、部分的に飽和したヘテロアリール部分、例えば、テトラヒドロイソキノリル、テトラヒドロキノリルなどを指す。「単環式ヘテロアリール」という用語は、上記のヘテロアリールの単環式版を指し、1〜4個の環ヘテロ原子を含む4〜7員単環式ヘテロアリール基などがあり、前記環ヘテロ原子は独立にN、O及びSそしてそれらのオキサイドから選択される。親部分への結合箇所は、いずれか使用可能な環炭素原子又は環ヘテロ原子に対してである。単環式ヘテロアリール部分の例には、ピリジル(又はピリジニル)、ピラジニル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピリドネイル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、フラザニル、ピロリル、トリアゾリル、チアジアゾリル(例えば、1,2,4−チアジアゾリル)、イミダゾリル及びトリアジニル(例えば、1,2,4−トリアジニル)並びにこれらのオキサイドなどがあるが、これらに限定されるものではない。
「シクロアルキル」は、3〜10個の炭素原子、好ましくは3〜6個の炭素原子を含む、非芳香族単環式又は多環式の環系を意味する。シクロアルキルは、1以上の「置換基」で必要に応じて置換されていることができ、この置換基は、同じでも異なっていてもよく、本明細書に記載の通りである。単環式シクロアルキルは、本明細書に記載のシクロアルキル部分の単環式版を指す。好適な単環式のシクロアルキルの非限定的な例として、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられる。多環式シクロアルキルの非限定的な例として、[1,1,1]−ビシクロペンタン、1−デカリニル、ノルボルニル、アダマンチルなどが挙げられる。
「シクロアルケニル」は、3〜10個の炭素原子、好ましくは4〜6個の炭素原子を含み、少なくとも一つの炭素−炭素二重結合を含有する、非芳香族単環式又は多環式の環系を意味する。好ましいシクロアルケニル環は、5〜6個の環原子を含有する。「単環式シクロアルケニル」という用語は、本明細書に記載のシクロアルケニル基の単環式版を指し、1以上の炭素−炭素二重結合を含む非芳香族性3〜7員単環式シクロアルキル基などがある。非限定的な例としては、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロヘプタ−1,3−ジエニルなどが挙げられる。好適な多環式シクロアルケニルの非限定的な例は、ノルボルニレニルである。
前記官能基はいずれも、置換されていないか、本明細書に記載のように置換されていても良い。「置換された」という用語は、指定された原子上の1以上の水素が、示された基から選択されたもので置き換えられているものを意味するが、ただしこの場合、現存する状況下での指定された原子の標準原子価を超えないものとし、この置換により安定な化合物が生成されるものとする。置換基及び/又は変数の組合せは、そのような組合せにより安定な化合物が生じることになる場合のみ許容できる。「安定な化合物」又は「安定な構造」とは、有用となる程度の純度への反応混合物からの単離および効果的治療薬への製剤に耐え得るだけの十分に堅牢な化合物を意味する。
「置換されていても良い」という用語は、特定された基、遊離基又は部分による任意の置換を意味する。
可変要素が、基内で2回以上出現する場合(例えば、−N(R6)2のR6)、または可変要素が、本明細書中に提示した構造内に2回以上出現する場合、これらの可変要素は、同一であるか異なることができる。
は通常は、例えば(R)−および(S)−立体化学を含む可能な異性体の混合物又はそれのどちらかを示す。例えば:
の両方を含むことを意味する。
は、化合物の残りの部分への結合箇所を示す。例えば、
などの環系中に描かれている線は、示された線(結合)が、置換可能な環炭素原子のいずれにも結合可能であることを示している。
「オキソ」は、シクロアルキル、複素環、ヘテロシクレニル、又は本明細書に記載の他の環、例えば下記のものにおける環炭素に二重結合した酸素原子を意味する。
本明細書において、環系中に複数の酸素及び/又は硫黄原子がある場合、当該環系中には隣接する酸素及び/又は硫黄は存在できない。
当業界で公知のように、結合の末端に何らの部分も描かれていない特定の原子から引き出された結合は、別段の断りがない限り、その結合を介してその原子に結合したメチル基を示す。例えば、
を表す。
別の実施形態において、本発明の化合物及び/又はそれを含む組成物は、単離された形及び/又は精製された形で存在する。化合物についての「精製された」、「精製された形で」又は「単離及び精製された形で」という用語は、合成プロセス(例えば、反応混合物から)から、又は天然供給源から、又はこれらの組合せから単離された後の、前記化合物の物理的状態を指す。従って、化合物に対する「精製された」、「精製された形で」又は「単離及び精製された形で」という用語は、イン・ビボでの又は医学的使用に適する程度まで、及び/又は本明細書中に記載若しくは当業者に周知の標準的分析技術により特徴づけが可能となる程度まで、十分な純度で、本明細書中に記載されているか又は当業者に周知の1以上の精製方法(例えば、クロマトグラフィー、再結晶など)により得られた後の、前記化合物(又はその互変異体、又は前記化合物若しくは前記互変異体の薬学的に許容される塩)の物理的状態を指す。
化合物における官能基が、「保護されている」と称される場合、これは、化合物が反応に供される場合、この基は、保護された部位で望まない副反応を妨げるため、改質された形態であることを意味する。好適な保護基は、当業者には明らかであり、さらには標準的な教本、例えば、T. W. Greene et al., Protective Groups in organic Synthesis(1991), Wiley, New Yorkなどを参照することで明らかである。
当業者であれば、本発明の化合物を、本発明の別の実施形態であるプロドラッグ及び/又は溶媒和物に変換可能である場合はわかるであろう。プロドラッグについての議論は、T. Higuchi and V. Stella、Pro−drugs as Novel Delivery Systems(1987年)A.C.S. Symposium Series、14巻、及びBioreversible Carriers in Drug Design、(1987年)Edward B. Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Pressにある。「プロドラッグ」という用語は、化合物(例えば、薬剤前駆体)が、イン・ビボで変換することによって、本発明の化合物又はこの化合物の医薬として許容される塩、水和物又は溶媒和物を生成する化合物を意味する。変換は、様々な機序により(例えば、代謝性又は化学的プロセス)、例えば、血中の加水分解などを介して生じ得る。プロドラッグの使用についての考察は、T. Higuchi and W. Stella, ″Pro−drugs as Novel Delivery Systems″A.C.S. Symposium Series、14巻、及びBioreversible Carriers in Drug Design、Edward B. Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987年により提供されている。
本発明の1種類以上の化合物は、溶媒和されていない形態、並びに薬学的に許容される溶媒(例えば、水、エタノールなど)と溶媒和された形態で存在することができ、本発明は、存在する場合、溶媒和された形態と溶媒和されていない形態との両方を包含することを意図する。「溶媒和物」は、本発明の化合物と1以上の溶媒分子との物理的会合を意味する。この物理的会合は、種々の度合のイオン結合及び共有結合(例えば、水素結合)を伴う。一部の特定の場合では、溶媒和物は、例えば、1以上の溶媒分子が結晶性固形物の結晶格子内に組み込まれている場合、単離が可能なものである。「溶媒和物」は、液相と単離可能な溶媒和物との両方を包含する。好適な溶媒和物の非限定的な例としては、エタノーラート、メタノーラートなどが挙げられる。「水和物」は、溶媒分子がH2Oである溶媒和物である。
「有効量」又は「治療有効量」は、研究者、獣医師、医師その他の臨床家若しくは開業医により求められている、組織、系、動物若しくはヒトの生理的応答若しくは医学的応答を誘発する本発明の化合物若しくは組成物の量を意味する。本発明の組み合わせ療法において、有効量は、投与される全ての薬剤の量が一緒になって有効である、各個々の薬剤又は全体としての組み合わせを指すことができる。一部の実施形態において、当該組み合わせの1以上の成分薬剤が、個々には、下記でさらに説明するように、単独で投与した場合に有効であるために必要な量より少ない量で存在することができる。「治療上有効量」は、特に、その化合物、疾患及びそれの重度、並びに治療を受ける対象者の年齢、体重などに応じて変動し得る。
「治療」又は「治療する」という用語は、処置を必要とする対象者に対して、本発明の化合物若しくは組成物を、単独で又は1以上の別の治療剤と組み合わせて投与することを意味し、(1)疾患若しくは障害の病態若しくは症候を経験若しくは示している当該対象者、例えば、動物、ヒト若しくは患者その他の対象者における疾患若しくは障害の病態及び/又は症候を阻害若しくは改善することを含む。「防止」又は「予防」という用語は、処置を必要とする対象者に対して、本発明の化合物若しくは組成物を、単独で又は1以上の別の治療剤と組み合わせて投与することを意味し、(1)疾患若しくは障害の病態若しくは症候の発症若しくは発現の前に、当該対象者、例えば動物、ヒト若しくは患者その他の対象者における疾患若しくは障害の病態及び/又は症候を阻害若しくは改善することを含む。「制御する」という用語は、疾患若しくは障害又はそれの症状若しくは複数症状を予防、治療、根絶、改善又は他の形で重度軽減することを含む。
単独で又は1以上の別の治療剤との組み合わせでの本発明の化合物及び組成物は、挙げられた疾患若しくは障害、又はそれの1以上の症状の治療又は予防において有用でもあり得るものであり、その治療及び予防も、本発明の別の実施形態として想到される。
当業者であれば、本発明の化合物が塩を形成し得る場合はわかるであろう。そのような場合、別の実施形態は、本発明の化合物の薬学的に許容される塩を提供する。本明細書で使用される「塩」という用語は、次のもの:無機及び/又は有機酸で形成される酸性塩、並びに無機及び/又は有機塩基で形成される塩基性塩のいずれかを指すものである。さらに、本発明の化合物が塩基性部分(例えばピリジン若しくはイミダゾールなど(これらに限定されるものではない))及び酸性部分(例えばカルボン酸(それに限定されるものではない)の両方を含む場合、両性イオン(「内部塩」)が形成されていても良く、それは本発明で使用される「塩」という用語に包含される。薬学的に許容される(即ち、無毒性、生理的に許容される)塩が好ましいが、但し、他の塩も有用である可能性もある。本発明の化合物の塩は、当業者に公知の方法によって、例えば、塩が沈殿するような媒体などの媒体中、又は水系媒体中、ある量、例えば当量の酸若しくは塩基と本発明の化合物を反応させ、次に凍結乾燥することで形成することができる。
有用であり得る酸付加塩の例には、酢酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(トシレートとも称される)などがある。さらに、塩基性医薬化合物からの医薬的に有用な塩の形成に好適であると一般に考えられる酸については、例えばP. Stahl et al, Camille G. (編者) Handbook of Pharmaceutical Salt.Properties, Selection and Use. (2002) Zurich: Wiley−VCH;S. Berge et al、Journal of Pharmaceutical Sciences (1977)66(1)1−19;P. Gould, International J. of Pharmaceutics (1986) 33 201−217;Anderson et al、The Practice of Medicinal Chemistry(1996), Academic Press, New York;及びThe Orange Book (Food & Drug Administration, Washington, D.C.、ウェブサイトで)に記載されている。これらの開示内容は、それに対する参照によって本明細書に組み込まれる。
塩基性塩の例には、アンモニウム塩、ナトリウム、リチウム及びカリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム及びマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミン類、t−ブチルアミン類などの有機塩基(例えば、有機アミン)との塩、及びアルギニン、リジンなどのアミノ酸との塩などがある。塩基性窒素含有基は、低級アルキルハライド(例えば、塩化、臭化及びヨウ化メチル、エチル及びブチル)、硫酸ジアルキル(例えば、硫酸ジメチル、ジエチル及びジブチル)、長鎖ハライド(例えば、塩化、臭化及びヨウ化デシル、ラウリル及びステアリル)、アラルキルハライド(例えば、臭化ベンジル及びフェネチル)及びその他などの薬剤で四級化することができる。
そのような酸塩及び塩基塩はいずれも、本発明の範囲内においては薬学的に許容される塩であるものであり、全ての酸塩及び塩基塩は、本発明に関しては相当する化合物の遊離型に代わり得る有用なものと見なされる。
有用であり得る別の実施形態は、本発明の化合物の薬学的に許容されるエステルを含む。そのようなエステルには、次の基:(1)カルボン酸エステル(カルボン酸のヒドロキシ基のエステル化により得られ、エステル基のカルボン酸部分の非カルボニル部分は、直鎖若しくは分枝鎖アルキル(例えば、アセチル、n−プロピル、t−ブチル又はn−ブチル)、アルコキシアルキル(例えば、メトキシメチル)、アラルキル(例えば、ベンジル)、アリールオキシアルキル(例えば、フェノキシメチル)、アリール(例えば、ハロゲン、C1−4アルキル、又はC1−4アルコキシ又はアミノで置換されていても良いフェニル)から選択される);(2)スルホン酸エステル、例えばアルキル−又はアラルキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル);(3)アミノ酸エステル(例えば、L−バリル又はL−イソロイシル);(4)ホスホネートエステル、並びに(5)一リン酸エステル、二リン酸エステル又は三リン酸エステルなどがあり得る。リン酸エステルは、例えば、C1−20アルコール又はその反応性の誘導体、又は2,3−ジ(C6−24)アシルグリセロールでさらにエステル化されてもよい。
本明細書の化合物は、1以上のキラル(不斉)中心を有することができる。本発明は、式Iの化合物の全ての立体異性体型を包含する。式Iの化合物に存在する不斉の中心は、全て互いに独立に、(R)又は(S)配置を有することができる。上記のように、キラル炭素への結合が本発明の化合物の構造式中で直線として描かれている場合、又はキラル炭素について(R)又は(S)キラル指定を行わずにある化合物名が記載されている場合、各そのようなキラル炭素の(R)配置及び(S)配置の両方、従って各エナンチオマー若しくはジアステレオマー又はそれらの混合物が、その式内に、又は名称によって包含されることは明らかである。
本発明の化合物の各種立体異性体が可能である場合、別の実施形態は、本発明の化合物のジアステレオマー混合物及び個々のエナンチオマーを提供する。ジアステレオマー混合物は、物理的化学的な違いに基づいて、当業者に公知の方法、例えば、クロマトグラフィー及び/又は分別結晶などによって、その個々のジアステレオマーに分離され得る。エナンチオマーは、適切な光学活性化合物(例えば、キラルアルコール又はモッシャーの酸塩化物などのキラル補助剤)との反応によってエナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに変換(例えば、加水分解)することにより分離され得る。エナンチオマーは、キラルHPLCカラムによって分離することもできる。
本発明の化合物(化合物の塩、溶媒和物、エステル及びプロドラッグ並びにそのプロドラッグの塩、溶媒和物及びエステルなど)のあらゆる立体異性体(例えば、幾何異性体、光学異性体など)、例えば、種々の置換基上の不斉炭素のために存在し得るもの、例えば、エナンチオマー形態(これは、不斉炭素がない場合であっても存在し得る)、回転異性体形態、アトロプ異性体、及びジアステレオマー形態などが、本発明の範囲内で実施形態として想定される。(例えば、本発明の化合物に二重結合又は縮合環が組み込まれている場合、シス型及びトランス型の両方並びに混合物が本発明の範囲内に包含される。さらに、例えば、当該化合物の全てのケト−エノール型及びイミン−エナミン型が本発明に含まれる。)
本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば、実質的に他の異性体を含まないものであってもよく、例えば、ラセミ化合物として、又は全ての他の、若しくは他の選択された立体異性体と混合されたものであってもよい。本発明のキラル中心は、IUPAC 1974 Recommendationsによって定義されるS配置又はR配置を有するものであり得る。「塩」、「溶媒和物」、「エステル」、「プロドラッグ」などの用語の使用は、本発明の化合物のエナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ラセミ化合物又はプロドラッグの塩、溶媒和物、エステル及びプロドラッグにも等しく適用されることが意図される。
有用であり得る別の実施形態には、同位体標識された本発明の化合物などがある。そのような化合物は、1以上の原子が、天然で通常認められる原子質量若しくは質量数とは異なる原子質量若しくは質量数を有する原子によって置き換わっているという事実以外、本明細書で記載のものと同一である。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例には、それぞれ2H、3H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F及び36Clなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体などがある。
本発明の化合物において、原子は、その自然な同位体存在度を示すものであってもよく、1種類以上の原子において、同じ原子番号を有するが原子量又は質量数が、自然界に主として見られる原子量又は質量数と異なる特定の同位体を人為的に富化してもよい。本発明は、本発明の化合物の適当なあらゆる同位体異型を含むことを意図する。例えば、水素(H)の異なる同位体形態としては、プロチウム(1H)と重水素(2H)が挙げられる。プロチウムは、自然界に主として見られる水素同位体である。重水素の富化により、特定の治療上の利点(イン・ビボ半減期の増大若しくは必要投薬量の低減など)がもたらされ得るか、又は生物学的試料の特性評価のための標準として有用な化合物が提供され得る。同位体富化された本発明の化合物は、必要以上に実験を行なうことなく、当業者によく知られた慣用的な手法によって、又は本明細書の図式及び実施例に記載のものと同様のプロセスによって、適切な同位体富化試薬及び/又は中間体を用いて製造することができる。
本発明の化合物の多形体、並びに本発明の化合物の塩、溶媒和物、エステル及びプロドラッグの多形体は、本発明に包含されるものである。
組成物及び投与
別の実施形態は、治療上有効量の本発明の化合物、又はそれの立体異性体、又は当該化合物若しくは当該立体異性体の薬学的に許容される塩、並びに薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
代表的な用量は、本発明の化合物約0.001〜100mg/kg/日である。好ましい用量は、本発明の化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩約0.01〜10mg/kg/日である。
「医薬組成物」という用語は、複数(例えば、2種類)の医薬活性薬剤、例えば本発明の化合物と、本明細書で下記に記載の別の薬剤のリストから選択される別の治療薬とを、任意の医薬的に不活性な賦形剤と共に含んでなるバルク組成物及び個別の単位製剤の両方を包含するものとする。バルク組成物と各個別の単位製剤とは、一定量の前記「複数の医薬活性薬剤」を含んでいることができる。バルク組成物は、個別の単位製剤にまだ成形されていない材料である。単位製剤の例としては、錠剤、丸薬などの経口単位製剤がある。同様に、本明細書に記載の、本発明の医薬組成物を投与することによる患者の治療方法もまた、前記バルク組成物及び個別の単位製剤の投与を包含するものである。
本発明によって記載されている化合物からの医薬組成物の製造に関して、不活性な製薬上許容される担体は、固体又は液体のいずれであってもよい。固体製剤は、散剤、錠剤、分散性粒剤、カプセル、カシェ剤及び坐剤を含む。散剤及び錠剤は、約5〜約95パーセントの有効成分で構成されていてよい。適切な固体担体は当技術分野において公知であり、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖又はラクトースである。錠剤、散剤、カシェ剤及びカプセル剤は、経口投与に適した固体製剤として使用され得る。薬学的に許容される担体の例及び種々の組成物の製造方法は、A.Gennaro(ed.), Remington′s Pharmaceutical Sciences, 18 (1990), Mack Publishing Co., Easton, Pennsylvaniaにある。
液体製剤には、例えば、液剤、懸濁剤及び乳濁液などがある。そのような液体製剤を形成する上で有用な材料の例には、非経口注射用の水又は水−プロピレングリコール溶液、又は経口の液剤、懸濁液及び乳濁液用の甘味料及び乳白剤などがある。液体形態製剤には、鼻腔内投与用の液剤又は懸濁液もあり得る。
吸入に適したエアロゾル製剤には、不活性圧縮ガス、例えば窒素等の薬学的に許容される担体と組み合わせても良い、溶液及び粉末形態の固体などあり得る。
使用直前に、経口又は非経口投与いずれか用の液体製剤に変換するための固体製剤などもある。そのような液体形態は、液剤、懸濁液及び乳濁液を含む。
本発明の化合物は、経皮的に送達可能であってもよい。経皮組成物は、液剤、クリーム、ローション、エアロゾル及び/又は乳濁液の形態をとってよく、これに関して当技術分野において慣例的であるように、マトリックス型又は貯蔵型の経皮貼付剤に含まれていてよい。
本発明の化合物は、皮下送達することもできる。
好ましくは、化合物は経口投与される。
好ましくは、医薬製剤は単位製剤である。そのような形態において、製剤は、適量の、例えば所望の目的を達成するために有効な量の活性成分を含有する適切にサイズ決定された単位用量に細分される。
単位用量の製剤における活性化合物の量は、約0.001mg〜約100mg/哺乳動物体重kg、好ましくは約0.01mg〜約10mg/kgで変動又は調節できる。
用いられる実際の用量は、患者の必要条件及び治療される状態の重度に応じて変動し得る。特定の状況のための適正な投薬計画の決定は、当技術分野の技量の範囲内である。便宜上、総1日用量を分割し、必要に応じて1日の中で分けて投与してよい。
本発明の組成物はさらに、下記でさらに詳細に記載されている1以上の別の治療薬を含むことができる。従って、1実施形態において、本発明は、(i)本発明の化合物若しくはそれの立体異性体、又は薬学的に許容される塩;(ii)本発明の化合物ではない1以上の別の治療薬;及び(iii)薬学的に許容される担体を含む組成物を提供し、その組成物における量が一緒になって、本明細書で記載の疾患又は状態のいずれかを治療する上で有効である。
本発明の化合物の使用
別の実施形態は、mGluR2受容体が関与する疾患若しくは障害について患者(例えば、ヒト患者又は研究動物)を治療する方法を提供する。これらの方法は、有効量の本発明の化合物又は本発明の化合物(又はそれの立体異性体、又は前記化合物若しくは前記立体異性体の薬学的に許容される塩)を含む組成物を、処置を必要とする患者に対して投与して、mGluR2受容体が関与する疾患又は障害を治療することを含む。
別の実施形態は、有効量の本発明の化合物又はそれの薬学的に許容される塩を、処置を必要とする患者に対して投与することによる、mGluR2受容体が関与する疾患若しくは障害を治療するための本発明の化合物の使用を提供する。別の実施形態は、有効量の本発明の化合物又はそれの薬学的に許容される塩を、処置を必要とする患者に対して投与することで、mGluR2受容体が関与する疾患若しくは障害を治療する医薬を製造するための本発明の化合物の使用を提供する。そのような疾患及び障害の例について、本明細書で説明する。
1実施形態において、前記方法又は前記使用で有用な本発明の化合物は、上記の式(I)、(IA)、(IA−1)、(IA−1a)、(IA−1b)、(IB)、(IC)及び(ID)のいずれか一つによる化合物、又は本明細書に記載の各種実施形態のいずれかによる化合物、又はそれの立体異性体、又は前記化合物若しくは前記立体異性体の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記方法若しくは前記使用で有用な本発明の化合物は、実施例2−5の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記方法若しくは前記使用で有用な本発明の化合物は、実施例2−3Aの化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記方法若しくは前記使用で有用な本発明の化合物は、実施例2−3Bの化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記方法若しくは前記使用で有用な本発明の化合物は、実施例3−1Aの化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記方法若しくは前記使用で有用な本発明の化合物は、実施例3−1Bの化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記方法若しくは前記使用で有用な本発明の化合物は、実施例3−7Aの化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記方法若しくは前記使用で有用な本発明の化合物は、実施例3−7Bの化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。
1実施形態において、本発明は、認知に影響を及ぼす神経変性疾患又は障害の治療方法であって、本発明の化合物又はそれの立体異性体、又はそれの薬学的に許容される塩を、処置を必要とする対象者に対して投与することを含む方法に関するものである。認知に影響を及ぼすそのような疾患又は障害には、アルツハイマー病、認知障害、パーキンソン病関連の認知、統合失調症、気分障害、例えば抑鬱及び不安、消化管障害、疼痛障害及び睡眠障害、並びに本明細書に記載の他のものなどがあるが、これらに限定されるものではない。
疼痛障害の別の例には、急性疼痛、炎症性疼痛及び神経因性疼痛などがある。神経因性疼痛には、帯状疱疹後神経痛、神経損傷、「ジニア」(例:外陰部痛)、幻肢痛、神経根引き抜き損傷、有痛性糖尿病性神経障害、有痛性外傷単神経障害、有痛性多発性神経障害などがあるが、これらに限定されるものではない。疼痛障害の別の例には、中枢痛症候群(実質的に神経系のあらゆるレベルでのあらゆる病変によって生じる可能性がある);術後痛症候群(例:乳房切除術後症候群、開胸術後症候群、断端痛);骨及び関節痛(骨関節炎)、反復運動痛、歯痛、がん痛、筋筋膜痛(筋肉損傷、線維筋痛);術中痛(一般手術、婦人科手術)、慢性痛、月経困難症、並びに狭心症関連の疼痛及び異なる起源の炎症性疼痛(例:骨関節炎、関節リウマチ、リウマチ性疾患、腱鞘炎及び痛風)、頭痛、片頭痛及び群発頭痛、頭痛、一次痛覚過敏、二次痛覚過敏、一次アロディニア、二次アロディニア、或いは中枢感作によって生じる他の疼痛などがある。
認知障害の別の例には、軽度認知障害などがある。本発明の化合物及び組成物によって治療可能である他の状態には、パーキンソン病、肺高血圧、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、尿失禁、緑内障、トリソミー21(ダウン症候群)、脳アミロイド血管症、変性認知症、オランダ型のアミロイドーシスを伴う遺伝性大脳出血(HCHWA−D)、クロイツフェルト・ヤコブ疾患、プリオン病、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上性麻痺、頭部外傷、卒中、膵炎、封入体筋炎、他の末梢アミロイドーシス、糖尿病、自閉症及びアテローム性動脈硬化症などがある。
好ましい実施態様において、本発明の化合物はアルツハイマー病、認知障害、統合失調症、疼痛障害及び睡眠障害の治療において有用である。例えば、その化合物は、アルツハイマー型認知症の予防、並びにアルツハイマー型の早期、中期又は後期認知症の治療において有用となり得る。
本発明の化合物が有用となり得る可能性がある統合失調症状態又は障害には、統合失調症(妄想型、解体型、緊張型又は未分化型)、統合失調症様障害、統合失調性感情障害、妄想性障害、短期精神異常、共有精神異常、全身状態並びに物質誘発性及び薬剤誘発性(フェンシクリジン、ケタミン及び他の解離性麻酔薬、アンフェタミン及び他の覚醒剤並びにコカイン)精神異常による精神異常、情動障害関連の精神病、短期反応精神病、統合失調性精神病、分裂性又は統合失調症性人格障害などの「統合失調症圏障害」、又は統合失調症及び他の精神病の陽性及び陰性の両方の症状を含む精神病関連の病気(大鬱病、躁鬱病(双極性障害)、アルツハイマー病及び心的外傷後ストレス症候群など)などの統合失調症及び精神病;認知症(アルツハイマー病、虚血、多発脳梗塞性認知症、外傷、血管の問題若しくは卒中、HIV疾患、パーキンソン病、ハンチントン病、ピック病、クロイツフェルト・ヤコブ病、周生期低酸素症、他の全身状態又は薬物乱用に関連)などの認知障害;譫妄、健忘障害又は加齢関連の認識衰退という状態又は疾患のうちの1以上などがある。
別の実施形態において、本発明は、処置を必要とする患者に対して、有効量の本発明の化合物(又は化合物を提供する組成物)又はそれの立体異性体を投与することを含む、統合失調症又は精神病の治療方法を提供する。
本発明の化合物が有用となり可能性がある睡眠状態又は睡眠障害には、睡眠の質の強化;睡眠の質の向上;睡眠維持の延長;対象者が眠っている時間を対象者が眠ろうと試みた時間で割って計算される値の上昇;睡眠の待ち時間又は開始(寝入るのにかかる時間)の短縮;寝入り困難の減少;睡眠連続性の増加;睡眠中に覚醒する回数の減少;夜間覚醒の減少;就寝開始から覚醒状態で過ごす時間の短縮;全睡眠量の増加;睡眠の断片化の減少;REM睡眠期間のタイミング、回数又は長さの変更;徐波(すなわち、段階3又は4)睡眠期間のタイミング、頻度又は長さの変更;ステージ2睡眠の量及びパーセントの増加;徐波睡眠の促進;睡眠中のEEG−デルタ活性の強化;昼間敏活性の向上;昼間傾眠の低下;過度の昼間眠気の治療又は抑制;不眠;過眠症;ナルコレプシー;睡眠の中断;睡眠時無呼吸;覚醒;夜間ミオクロヌス;REM睡眠中断;時差ぼけ;交替勤務者の睡眠障害;睡眠異常;夜鷹症;抑鬱、情緒障害/気分障害並びに夢遊病及び夜尿症に関連する不眠、そして老化に伴う睡眠障害;アルツハイマーの日暮れ時兆候;日周期リズムに関連する状態、並びに時間帯を通過する旅行及び交替勤務スケジュールに関連する精神的及び肉体的障害;副作用としてREM睡眠を減少させる薬物に帰因する状態;体力回復のない睡眠及び筋肉痛により発現される症候群、又は睡眠中の呼吸異常に関連する睡眠時無呼吸;及び睡眠の質の低下により生ずる状態などがある。
本発明の化合物は、運動障害の治療又は予防に用いることもできる。さらに、本発明の化合物を用いて、疼痛のオピオイド治療に対する耐性及び/又は依存性を低下させ、例えばアルコール、オピオイド類及びコカインの禁断症状の治療を行うことができる。
本発明の化合物を投与される対象者又は患者は、通常は、mGluR2受容体阻害が望まれるヒト(男性又は女性)であるが、上記の障害の治療又はmGluR2の研究が望まれる、上記で列記したものなどの他の哺乳動物、例えばイヌ、ネコ、マウス、ラット、ウシ、ウマ、ヒツジ、ウサギ、サル、チンパンジー又は他の類人猿若しくは霊長類も包含し得る。
別の実施形態は、本発明の化合物(又は化合物を含む組成物)、又はそれの立体異性体、又は前記化合物の薬学的に許容される塩又は前記立体異性体、及び薬学的に許容される担体を含む、処置を必要とする患者(好ましくはヒト)に対するmGluR2受容体の陰性アロステリック調節のための、及び/又は上記で挙げた疾患若しくは障害のいずれかの治療のための医薬又は医薬組成物を提供する。
別の実施形態は、mGluR2受容体の陰性アロステリック調節のための、及び/又は上記で挙げた1以上の疾患若しくは状態の治療のための医薬又は医薬組成物の製造方法であって、本発明の化合物(又は化合物を含む組成物)、又はそれの立体異性体、又は前記化合物の薬学的に許容される塩又は前記立体異性体を、薬学的に許容される担体と組み合わせることを含む方法を提供する。
併用療法
本発明の化合物及び組成物は、本発明の化合物が有用性を有する疾患又は状態の治療において1以上の他の薬剤と組み合わせて用いることができ、その場合、薬剤組み合わせが望まれるものであり、例えば、その組み合わせが、いずれかの薬剤単独の場合よる安全性が高いか効果が高い。本発明の化合物は、本発明の化合物の副作用又は毒性を治療、予防、制御、改善又はリスク低下する1以上の他の薬剤と組み合わせて使用することができる。そのような他薬剤は、本発明の化合物と同時に、又は順次に、そのために一般的に使用される経路及び量で投与することができる。従って、本発明の医薬組成物には、本発明の化合物に加えて、1以上の他の有効成分を含むものなどがある。その組み合わせは、単位製剤組み合わせ製品の一部として、又は1以上の別の薬剤を治療法の一部として別個の製剤で投与するキット若しくは治療プロトコールとして投与しても良い。1実施形態において、前記組み合わせで有用な本発明の化合物は、本明細書に記載の式(I)、(IA)、(IA−1)、(IA−1a)、(IA−1b)、(IB)、(IC)及び(ID)のいずれか一つによる化合物、又は本明細書に記載の各種実施形態のいずれかによる化合物、又はそれの立体異性体、又は前記化合物の薬学的に許容される塩又は前記立体異性体、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記組み合わせで有用な本発明の化合物は、例えば本発明の実施例化合物として記載されている実施例の化合物を含む。別の実施形態において、前記組み合わせで有用な本発明の化合物は、実施例2−5の化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記組み合わせで有用な本発明の化合物は、実施例2−3Aの化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記組み合わせで有用な本発明の化合物は、実施例2−3Bの化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記組み合わせで有用な本発明の化合物は、実施例3−1Aの化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記組み合わせで有用な本発明の化合物は、実施例3−1Bの化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記組み合わせで有用な本発明の化合物は、実施例3−7Aの化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。別の実施形態において、前記組み合わせで有用な本発明の化合物は、実施例3−7Bの化合物又は前記化合物の薬学的に許容される塩、又はそれの薬学的に許容される組成物を含む。
別の実施形態において、本発明の化合物又は組成物を、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、例えばドネペジル及びリバスティグミン、NMDA拮抗薬、例えばメマンチン、ムスカリン受容体調節剤、AMPA受容体調節剤、mGluR3受容体調節剤、ニコチン性α−7及びα−4−β2受容体調節剤、5−HT6及び5−HT4受容体調節剤、ホスホジエステラーゼ類(PDE類)の調節剤、α2c受容体拮抗薬、ヒストンデアセチラーゼ類、及び抗酸化薬療法と組み合わせて用いることができる。
別の実施形態において、本発明の化合物又は組成物は、疾患の進行の経過を変えたり調節することができる療法、例えばβ−アミロイド調節療法、例えばBACE阻害薬、BACE抗体、γ−セクレターゼ調節剤、タウ及び/又はリン酸化−タウ調節剤、及び抗体、RNAi、miRNA及び細胞療法などの神経障害関連のプラークを調節する生物療法と組み合わせて用いることができる。好適なBACE阻害剤には、ベルベセスタット(Merck & Co., Inc.)、AZD2392(Eli Lilly & Co./Astra Zeneca)、CTS−21166(CoMentis)、E2609(Biogen Idee, Inc./Esai Co., Ltd.)、及びBAN2401(Biogen Idee, Inc./Esai Co., Ltd.)などがあるが、これらに限定されるものではない。
別の実施形態において、本発明の化合物又は組成物は、レボドパ(選択的脳外デカルボキシラーゼ阻害剤、例えばカルビドパ又はベンセラジドを含む又は含まない)、抗コリン薬、例えばビペリデン(任意に、それの塩酸塩又は乳酸塩として)及びトリヘキシフェニジル(ベンズヘキソール)塩酸塩、COMT阻害剤、例えばエンタカポン、MOA−B阻害剤、抗酸化薬、A2aアデノシン受容体拮抗薬、コリン作動薬、NMDA受容体拮抗薬、セロトニン受容体拮抗薬及びドーパミン受容体作動薬、例えばアレンテモール、ブロモクリプチン、フェノルドパム、リスリド、ナキサゴリド、ペルゴリド又はプラミぺキソールと組み合わせて用いることができる。ドーパミン作動薬が、薬学的に許容される塩、例えばアレンテモール臭化水素酸塩、ブロモクリプチン・メシレート、フェノルドパム・メシレート、ナキサゴリド塩酸塩及びペルゴリド・メシレートの形態であることができることは明らかであろう。
化合物の組み合わせの別の例には、疼痛治療用の薬剤、例えば非ステロイド系抗炎症剤、例えばアスピリン、ジクロフェナク、ズフルニサル(duflunisal)、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラク、ナプロキセン、オキサプロジン、ピロキシカム、スリンダク及びトルメチン;COX−2阻害剤、例えばセレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、406381及び644784;CB−2作動薬、例えば842166及びSAB378;VR−1拮抗薬、例えばAMG517、705498、782443、PAC20030、V114380及びA425619;ブラジキニンB1受容体拮抗薬、例えばSSR240612及びNVPSAA164;ナトリウムチャンネル遮断薬及び拮抗薬、例えばVX409及びSPI860;一酸化窒素合成酵素(NOS)阻害剤(iNOS及びnNOS阻害剤など)、例えばSD6010及び274150;グリシン部位拮抗薬、例えばラコサミド;神経細胞ニコチン作動薬、例えばABT894;NMDA拮抗薬、例えばAZD4282;カリウム・チャンネル開口薬;AMPA/カイニン酸受容体拮抗薬;カルシウムチャンネル遮断薬、例えばジコノタイド及びNMED160;GABA−A受容体IO調節剤(例えば、GABA−A受容体作動薬);マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤;血栓溶解剤;オピオイド系鎮痛薬、例えばコデイン、フェンタニル、ヒドロモルフォン、レボルファノール、メペリジン、メサドン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルフォン、ペンタゾシン、プロポキシフェン;好中球阻害因子(NIF);プラミペキソール、ロピニロール;抗コリン作用薬;アマンタジン;モノアミンオキシダーゼB15(「MAO−B」)阻害剤;5−HT受容体作動薬又は拮抗薬;mGlu5拮抗薬、例えばAZD9272;α作動薬、例えばAGNXX/YY;神経細胞ニコチン作動薬、例えばABT894;NMDA受容体作動薬又は拮抗薬、例えばAZD4282;NKI拮抗薬;選択的セロトニン再取り込み阻害剤(「SSRI」)及び/又は選択的セロトニン及びノルエピネフリン再取り込み阻害剤(「SSNRI」)、例えばデュロキセチン;三環系抗鬱剤、ノルエピネフリン調節剤;リチウム;バルプロ酸塩;ガバペンチン;プレガバリン;リザトリプタン;ゾルミトリプタン;ナラトリプタン及びスマトリプタンとの組み合わせなどがある。
別の実施形態において、本発明の化合物及び組成物は、統合失調症の治療に、又は睡眠の質を高め、及び睡眠障害及び睡眠の乱れを予防及び治療するのに有用な化合物、例えば鎮静剤、睡眠薬、精神安定剤、抗精神病薬、抗不安薬、抗ヒスタミン薬、ベンゾジアゼピン類、バルビツール酸塩、シクロピロロン類、オレキシン拮抗薬(例えば、スボレキサント)、オレキシン作動薬、α−1拮抗薬、GABA作動薬、5HT−2拮抗薬、例えば5HT−2A拮抗薬及び5HT−2A/2C拮抗薬、ヒスタミン拮抗薬、例えばヒスタミンH3拮抗薬、ヒスタミンH3逆作動薬、イミダゾピリジン、マイナートランキライザー、メラトニン作動薬及び拮抗薬、メラトニン作動薬、プロキネチシン作動薬及び拮抗薬、ピラゾロピリミジン類、T型カルシウムチャンネル拮抗薬、トリアゾロピリジン類などと組み合わせて投与することができ、又は本発明の化合物は、光療法又は電気刺激などの物理的方法の使用と併せて投与することができる。
そのような投与を必要とする患者に対して組み合わせ療法薬を投与する場合、その組み合わせ中の治療剤、又は治療剤を含む医薬組成物若しくは組成物は、いかなる順序で投与しても良く、例えば順次、同時、一緒、同時期などで投与することができる。
1実施形態において、本発明の化合物を、別の治療剤がそれの予防効果若しくは治療効果を発揮している時に投与するか、それの逆である。
別の実施形態において、本発明の化合物及び別の治療剤を、そのような薬剤を障害治療のための単独療法として用いる場合に一般的に用いられる用量で投与する。
別の実施形態において、本発明の化合物及び別の治療剤を、そのような薬剤を障害治療のための単独療法として用いる場合に一般的に用いられる用量より少ない用量で投与する。
1実施形態において、本発明の化合物及び別の治療剤は、経口投与に好適な同一組成物中に存在している。
一部の実施形態において、本発明の化合物及び別の治療剤は、相加的又は相乗的に作用し得る。相乗的組み合わせによって、相対的に低用量の1以上の薬剤を用いることが可能となり、及び/又は組み合わせ療法の1以上の薬剤の投与回数を減らすことが可能となり得る。1以上の薬剤の用量低下又は投与回数減少により、治療効力を低下させることなく、療法の毒性を低下させることができる。
疾患若しくは障害の治療又は予防のために本発明の組みあわせ療法で使用される別の治療剤の用量及び投与法は、添付文書中の承認された用量及び投与法;患者の年齢、性別及び全体的健康;並びにウィルス感染又は関連する疾患若しくは障害の種類及び重度を考慮して、担当臨床関係者が決定することができる。
別の実施形態は、任意に少なくとも一つの上記で挙げた別の治療剤とともに治療上有効量の本発明の化合物(又は化合物を含む組成物)、又はそれの立体異性体、又は前記化合物の薬学的に許容される塩又は前記立体異性体、及び薬学的に許容される担体、媒体若しくは希釈剤を含むキットを提供する。
そのような投与を必要とする患者に対して組み合わせ療法薬を投与する場合、その組み合わせ中の治療剤、又は治療剤を含む医薬組成物若しくは組成物は、いかなる順序で投与しても良く、例えば順次、同時、一緒、同時期などで投与することができる。
1実施形態において、本発明の化合物を、別の治療剤がそれの予防効果若しくは治療効果を発揮している時に投与するか、それの逆である。
1実施形態において、本発明の化合物及び別の治療剤は、経口投与に好適な同一組成物中に存在している。
製造例
概して、本発明における化合物は、当業者に公知の各種方法により、又はその方法に類似の公知の方法によって製造することができる。本明細書に開示の発明は、下記の製造及び実施例によって例示されるが、それらは本開示の範囲を限定するものと解釈すべきではない。別途機構的経路及び類似の構造は、当業者には明らかであろう。実施者はこれらの方法に制限されるものではない。
当業者には、付属の置換基の選択に応じて、一つの経路を至適化することは明らかであろう。さらに、当業者には、場合により、段階の順序を管理して、官能基の不適合性を回避しなければならないことは明らかであろう。
製造された化合物は、それの組成及び純度について分析することができ、さらには例えば元素分析、NMR、質量分析及びIRスペクトル測定などの標準的な分析技術によって特性決定することができる。
当業者には、実際に使用される試薬及び溶媒を、当業界で有効な均等物であることが知られているいくつかの試薬及び溶媒から選択することができることは明らかであろう。従って、具体的な溶媒又は試薬について言及する場合、それは、その特定の反応図式又は下記に記載の製造に望ましい条件の例示的な例であることを意図したものである。
NMRデータが提供される場合、1Hスペクトラムは、Varian 400、AVANCE III 400又はVarian AS500のいずれかで得たものであり、化学シフトは、括弧内に示したプロトン数及び多重度とともにppmとして報告している。LC/MSデータが提供される場合、分析は、Waters Acquity UPLC(BEH C18カラム、1.0×50mm、1.7μm、UV 254nm、2分10から99%MeCN/水+0.05%TFA勾配、ESIポジティブ)又はAgilent 1200又はShimadzu 20ABシリーズ(Xtimate C18カラム、2.1×30mm、3μm、UV 220又は254nm、1.5mL/4L TFA/水(溶媒A)及び0.75mL/4L TFA/アセトニトリル(溶媒B)、0.9分間かけての溶離勾配10%から80%(溶媒B)、及び0.6分間にわたり80%で保持、流量1.2mL/分、ESIポジティブ)を用いて実施した。
分取キラルHPLC分離は、通常、OJ−H(4.6×250mm、Chiral Technologies, Inc., West Chester, Pennsylvania)などのキラルカラムを、イソプロパノール及び超臨界CO2の移動相で溶離することによる超臨界流体クロマトグラフィーを用いて行った。
本文を通じて、下記の略称を用いることができる。
Ac=アセチル;aq=水溶液;CO=一酸化炭素;Me=メチル;Et=エチル;t−Bu:=tert−ブチル;Ar:=アリール;Ph=フェニル;Bn=ベンジル;EtOH=エチルアルコール;IPA=イソプロピルアルコール;AIBN=アゾビスイソブチロニトリル;ACN=アセトニトリル;AcOK=酢酸カリウム;Boc=tert−ブチルオキシカルボニル;BOP:=ベンゾトリアゾリルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェート;calcd(又はcalc′d)=計算値;キラルSFC=キラルカラムでの超臨界流体クロマトグラフィー;CIZn=塩化亜鉛;DAST=ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド;DCE=ジクロロエタン;DCM=ジクロロメタン;DCM/i−PrOH=ジクロロメタン/イソプロパノール;DEA=ジエチルアミン;DIBAL−H=水素化アルミニウムジイソブチル;DIPEA=N,N−ジイソプロピルエチルアミン;DMA=ジメチルアセトアミド;DMEM=ダルベッコ変法イーグル培地(高グルコース);DMF:=ジメチルホルムアミド;DMFDMA=N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール;DMP=デスマーチンペルヨージナン;DMSO=ジメチルスルホキシド;dppf=ジフェニルホスホラスフェノセニル;FBS=ウシ胎仔血清;HATU=N,N,N′,N′−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート;(HCHO)n=パラホルムアルデヒド;HMDS=ヘキサメチルジシラザン;HPLC=高速液体クロマトグラフィー;m−CPBA=メタ−クロロ過安息香酸;M=モル濃度;m−CPBA(又はmCPBA)=メタ−クロロ過安息香酸;MS=質量分析;MS(ESI) calcd=質量分析(エレクトロスプレーオン化);Ms=メシル;NMO=N−メチルモルホリンN−オキサイド;Pd(dtbpf)Cl2=1,1′−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II);PMB=p−メトキシベンジル;Prep−TLC=分取薄層クロマトグラフィー;rt=室温;SFC=超臨界流体クロマトグラフィー;TEA=トリエチルアミン;TFA=トリフルオロ酢酸;THF=テトラヒドロフラン;TPAP=過ルテニウム酸テトラ−n−プロピルアンモニウム。
本発明の化合物の製造で使用するため、下記の中間体化合物を、下記に記載の方法に従って製造した。
2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
段階1:4−ブロモ−2,6−ジクロロニコチン酸
n−ブチルリチウム(38.8mL、97mmol)を、THF(50mL)中のジイソプロピルアミン(14.91mL、106mmol)に−78℃で滴下した。溶液を−78℃で0.5時間及び0℃で0.5時間攪拌した。粗淡黄色のリチウムジイソプロピルアミドの溶液を、それ以上精製せずに次の段階で用いた。
4−ブロモ−2,6−ジクロロピリジン(20g、88mmol)のTHF(550mL)中溶液を攪拌及び冷却しながら(−78℃)、それに、予め形成しておいたリチウムジイソプロピルアミドの溶液をN2雰囲気下に滴下した。混合物を−78℃で1時間攪拌し、反応混合物に−78℃で(ドライアイス)二酸化炭素(50g、1136mmol)を加え、1時間攪拌した。1M Na2CO3水溶液(1リットル)を加えて反応停止した。混合物を酢酸エチル(1リットル)で抽出し、水溶液を1M HCl水溶液でpH約4の酸性とした。混合物を酢酸エチルで抽出した(1リットルで2回)。合わせた有機相をNa2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して生成物を得て、それを、それ以上精製せずに以降の段階で用いた。MS(ESI)(C6H3BrCl2NO2)[M+H]+の計算値:[271.86]、実測値:[271.7]。
1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ8.48−7.66(m、1H)。
段階2:(トリメチルシリル)メチル4−ブロモ−2,6−ジクロロニコチネート及びメチル4−ブロモ−2,6−ジクロロニコチネート
4−ブロモ−2,6−ジクロロニコチン酸(19.5g、72.0mmol)のTHF(500mL)中溶液に、15℃で(トリメチルシリル)ジアゾメタン(54.0mL、108mmol)を滴下した。混合物を15℃で8時間攪拌した。混合物をHCl(2M)(20mL)で反応停止し、Na2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);120gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から5%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物の混合物を得た。MS(ESI)(C10H13BrCl2NO2Si)[M+H]+の計算値:357.9、実測値:357.8。MS(ESI)(C7H5BrCl2NO2)[M+H]+の計算値:285.9、実測値:285.8。
段階3:4−ブロモ−2,6−ジクロロニコチンアルデヒド
(トリメチルシリル)メチル4−ブロモ−2,6−ジクロロニコチネート及びメチル4−ブロモ−2,6−ジクロロニコチネート(17g、約60mmol)のトルエン(400mL)中溶液に、−78℃でDIBAL−H(65.6mL、65.6mmol)を滴下した。混合物を−78℃で2時間攪拌した。混合物を飽和NH4Cl水溶液(300mL)で反応停止した。HCl水溶液(2M、150mL)を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し(500mLで2回)、合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);120gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から3%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ10.36(s、1H)、7.77−7.63(m、1H)。
段階4:2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
(2,4−ジフルオロフェニル)ボロン酸(4.52g、28.6mmol)、4−ブロモ−2,6−ジクロロニコチンアルデヒド(7.3g、28.6mmol)及びNa2CO3(6.07g、57.3mmol)の1,4−ジオキサン(120mL)及び水(12mL)中混合物に、N2下にPdCl2(dppf)(1.0g、1.4mmol)を加えた。混合物を加熱して100℃として2時間経過させた。冷却して20℃とした後、混合物を水(500mL)に投入し、酢酸エチルで抽出し(500mLで2回)、合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);80gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から3%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、標題化合物を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ10.34(s、1H)、7.29−7.19(m、2H)、7.01(dt、J=1.5、8.3Hz、1H)、6.95−6.86(m、1H)。
エチル(E)−4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−オキソブタ−3−エノエート
実施例2−1A及び2−1B、段階1の手順を参照する。
エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシブタノエート
実施例2−1A及び2−1B、段階2の手順を参照する。
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
実施例2−1A及び2−1B、段階5の手順を参照する。
エチル(2S,3R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート、エチル(2S,3S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート、エチル(2R,3R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及びエチル(2R,3S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
実施例2−2A、2−2B、2−2C及び2−2D、段階8の手順を参照する。
メチル3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパノエート
実施例2−3A及び2−3B、段階3の手順を参照する。
3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパナール
実施例2−3A及び2−3B、段階5の手順を参照する。
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ホルミル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
実施例3−7A及び3−7B、段階1の手順を参照する。
7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2−9A、2−9B、2−9C及び2−9D、段階1の手順を参照する。
式Iの化合物(図式1において、Xは2個のメチレンの架橋であるか非存在であり、環B、n及び各R1は式Iで定義の通りであり、R及びR′はH又はメチルである。)は、図式1に従って、アルデヒド1−1をアミノ化し、次に1−3のアシル化および環化によってピリジン1−4を形成することで製造することができる。ピリジン1−4を、順次、脱アシル化、塩素化およびカルボニル化して、クロロピリジン1−7を得る。クロロピリジン1−7を、芳香族ボロン酸と直接カップリングさせるか、自体をボロン酸1−7aに変換し、芳香族ブロミドにカップリングさせて、1−8を形成することができ、それをアンモニアで処理して、1−9を得る。
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−2−カルボキサミド
段階1:エチル5−アミノ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレート
メチル5−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)テトラヒドロフラン−2−カルボキシレート(3g、17.4mmol)及びNH4OCONH2(2.65g、34.9mmol)のMeOH(20mL)中混合物を25℃で2時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ4.17−4.03(m、4H)、3.73(t、J=5.5Hz、2H)、2.37−2.19(m、2H)、1.24(t、J=7.0Hz、3H)。
段階2:エチル5−(3−メトキシ−3−オキソプロパンアミド)−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレート
エチル5−アミノ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレート(2.6g、15mmol)及びEt3N(6mL、45mmol)をDCM(50mL)に溶かし、メチル3−クロロ−3−オキソプロパノエート(2.26g、16mmol)を加え、得られた溶液を0℃で2時間攪拌した。混合物を水(30mL)で反応停止し、DCMで抽出した(40mLで3回)。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(10:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C12H18NO6)[M+H]+の計算値:272.1、実測値:271.9。1H NMR(400MHz、CDCk3)δ4.77(s、1H)、4.17(q、J=7.0Hz、1H)、3.79−3.63(m、3H)、3.35(s、1H)、2.38(t、J=5.3Hz、1H)、1.24(t、J=7.0Hz、3H)。
段階
3:メチル2,4−ジヒドロキシ−6,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシレート
エチル5−(3−メトキシ−3−オキソプロパンアミド)−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレート(1.15g、4mmol)をMeOH(15mL)に溶解させ、ナトリウムメタノラート(0.25g、4.6mmol)を加え、得られた溶液を80℃で1時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮して生成物を得て、それを、それ以上精製せずに次の段階で用いた。MS(ESI)(C10H12NO5)[M+H]+の計算値:225.0、実測値:225.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ4.18−4.03(m、3H)、3.73(t、J=5.7Hz、2H)、2.27(t、J=5.7Hz、2H)、1.24(t、J=7.0Hz、2H)。
段階4:6,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−2,4−ジオール
HCl水溶液(6M、20mL、120mmol)を、メチル2,4−ジヒドロキシ−6,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシレート(1g、粗)に加え、混合物を100℃で4時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去して生成物を得て、それを、それ以上精製せずに次の段階で用いた。MS(ESI)(C8H10NO3)[M+H]+の計算値:168.0、実測値:167.8。
段階5:2,4−ジクロロ−6,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[3,4−b]ピリジン
6,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−2,4−ジオール(0.9g、粗)及びDMF(5mL、64mmol)の三塩化リン(4.3mL、48.5mmol)中混合物を80℃で12時間攪拌した。混合物を放冷して室温とし、氷水に投入し、混合物を、飽和Na2CO3水溶液でpH9に調節した。混合物をEtOAcで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブライン(45mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(100:0から20:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C8H8Cl2NO)[M+H]+の計算値:204.0、実測値:203.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.29(s、1H)、5.10(d、J=6.4Hz、1H)、4.86(brs、1H)、3.24−3.12(m、2H)、2.52(d、J=17.4Hz、2H)、2.11(t、J=9.6Hz、2H)。
段階6:エチル4−クロロ−6,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−2−カルボキシレート
2,4−ジクロロ−6,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[3,4−b]ピリジン(100mg、0.49mmol)のEtOH(20mL)中溶液に、N2下に、酢酸カリウム(96mg、0.98mmol)及びPdCl2(dppf)(36mg、0.049mmol)を加えた。混合物を脱気し、COを充填し戻した(3回)。得られた混合物を約0.34MPa(50psi)のCO下に60℃で1.5時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮して粗生成物を得て、それをシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40gSepaFlash(登録商標)カラム、40mL/分の0%から20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C11H12ClNO3)[M+H]+の計算値:242.0、実測値:241.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ8.00(s、1H)、4.75(s、2H)、4.41(q、J=7.2Hz、2H)、4.01(t、J=5.9Hz、2H)、2.93(t、J=5.7Hz、2H)、1.39(t、J=7.2Hz、3H)。
段階7:エチル4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−2−カルボキシレート
エチル4−クロロ−6,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−2−カルボキシレート(100mg、0.613mmol)、(2,4−ジフルオロフェニル)ボロン酸(260mg、1.65mmol)及びK3PO4(263mg、1.24mmol)のTHF(4.5mL)及び水(0.5mL)中混合物に、PdCl2(dppf)(51mg、0.082mmol)を加え、混合物を脱気し、N2を充填し戻した(3回)。混合物を加熱して80℃として2時間経過させた。混合物を減圧下に濃縮して粗生成物を得て、それを分取TLC(シリカゲル、1:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C17H16F2NO3)[M+H]+の計算値:320.1、実測値:319.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.85(s、1H)、7.46−7.34(m、1H)、7.13(q、J=7.7Hz、2H)、4.41(q、J=7.0Hz、2H)、4.03−3.85(m、2H)、2.80−2.66(m、2H)、1.39(t、J=7.2Hz、3H)。
段階8:4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−2−カルボキサミド
エチル4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−2−カルボキシレート(80mg、0.25mmol)のNH3/MeOH(15mL、150mmol)中混合物を25℃で12時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm、5μm;移動相:30%から60%水(0.1%TFA含有)−ACN;流量:25mL/分)によって精製して、標題化合物を得た。MS(ESI)(C15H14F2N2O2)[M+H]+の計算値:291.1、実測値:291.0。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.82(s、1H)、7.44−7.32(m、1H)、7.18−7.05(m、2H)、3.93(t、J=5.7Hz、2H)、2.70(t、J=5.3Hz、2H)。
(6S,9R)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキサミド及び(6R,9S)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキサミド
段階1:メチル5−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)フラン−2−カルボキシレート
メチル5−ブロモフラン−2−カルボキシレート(10g、64mmol)、アクリル酸メチル(16.5g、192mmol)、(MeO)3P(0.4g、0.32mmol)、Et3N(17mL、128mmol)及びPd(OAc)2(0.36g、0.16mmol)のDMF(120mL)中混合物を脱気し、N2を充填し戻した(3回)。混合物を加熱して110℃として3時間経過させた。冷却した混合物を濾去し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.45(d、J=15.9Hz、1H)、7.20(d、J=3.5Hz、1H)、6.68(d、J=3.5Hz、1H)、6.57(d、J=15.9Hz、1H)、3.92(s、3H)、3.81(s、3H)。
段階2:メチル5−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)テトラヒドロフラン−2−カルボキシレート
メチル5−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)フラン−2−カルボキシレート(4.7g、22mmol)の酢酸エチル(100mL)中溶液に、N2雰囲気下にPd/C(1g)(10重量%)を加えた。混合物を脱気し、H2を充填し戻した(3回)。得られた混合物を約0.28MPa(40psi)のH2下に50℃で15時間攪拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮して生成物を得て、それをそれ以上精製せずに、以降の段階で用いた。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ4.42(dd、J=5.0、8.5Hz、1H)、4.07−3.95(m、1H)、3.74−3.67(m、3H)、3.64(s、3H)、2.57−2.36(m、2H)、2.20(qd、J=8.4、12.6Hz、1H)、2.11−1.81(m、5H)、1.58(qd、7=8.2、11.9Hz、1H)。
段階3:メチル2−オキソ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシレート
メチル5−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)テトラヒドロフラン−2−カルボキシレート(4.6g、21mmol)のTHF(60mL)中混合物に、N2下にNaH(840mg、オイル中60%品)をゆっくり加え、混合物を6時間加熱還流した。NH4Cl(50mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ4.65−4.48(m、1H)、4.41−4.22(m、1H)、3.75−3.64(m、1H)、2.69(dd、7=4.9、15.7Hz、1H)、2.40−2.29(m、1H)、2.18−2.01(m、3H)、1.94−1.72(m、2H)。
段階4:メチル2−アミノ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エン−3−カルボキシレート
メチル2−オキソ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシレート(200mg、1.08mmol)及びNH4OAc(770mg、10mmol)のMeOH中混合物を封管中90℃で15時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水(10mL)に溶解させ、酢酸エチルで抽出した(15mLで5回)。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ4.52(t、J=5.0Hz、1H)、4.38(brs、1H)、3.52(s、3H)、2.56(d、J=5.3Hz、1H)、2.00−1.82(m、5H)、1.58(t、J=8.2Hz、1H)。
段階5:メチル2−(3−エトキシ−3−オキソプロパンアミド)−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エン−3−カルボキシレート
メチル2−アミノ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エン−3−カルボキシレート(490mg、2.67mmol)及びEt3N(0.7mL、5.3mmol)をDCM(20mL)に溶かし、エチル−3−クロロ−3−オキソプロパノエート(481mg、3.1mmol)を加え、得られた溶液を20℃で2時間攪拌した。混合物を水(15mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(4:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C14H20NO6)[M+H]+の計算値:298.1、実測値:298.1。
段階6:メチル2,4−ジヒドロキシ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−3−カルボキシレート
メチル2−(3−エトキシ−3−オキソプロパンアミド)−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エン−3−カルボキシレート(4.8g、16mmol)をMeOH(80mL)に溶解させ、ナトリウムメタノラート(368mg、16.1mmol)を加え、得られた溶液を80℃で1.5時間攪拌した。冷却した混合物を濾過し、減圧下に濃縮して生成物を得て、それを、それ以上精製せずに次の段階で用いた。MS(ESI)(C12H14NO5)[M+H]+の計算値:252.1、実測値:252.0。
段階7:6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2,4−ジオール
HCl水溶液(20mL、120mmol、6M)を、メチル2,4−ジヒドロキシ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−3−カルボキシレート(1.2g、4.8mmol)に加え、混合物を100℃で20時間攪拌した。混合物を3:1 DCM/i−PrOHで抽出した(100mLで4回)。合わせた有機層を無水Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮して生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。MS(ESI)(C10H11NO3)[M+H]+の計算値:194.1、実測値:193.9。
段階8:2,4−ジクロロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン
6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2,4−ジオール(1.2g、6.21mmol)及びDMF(6.5mL、6.21mmol)の三塩化リン(8.48g、55.3mmol)中混合物を90℃で15時間攪拌した。DMF(0.2mL)を加え、混合物を90℃で15時間攪拌した。冷却した混合物を氷水に投入し、飽和NaHCO3でpHを7に調節した。混合物を酢酸エチルで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブライン(45mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(4:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C10H10Cl2NO)[M+H]+の計算値:230.0、実測値:230.1。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.29(s、1H)、5.10(d、J=6.4Hz、1H)、4.86(brs、1H)、3.24−3.12(m、2H)、2.52(d、J=17.4Hz、2H)、2.11(t、J=9.6Hz、2H)。
段階9:エチル4−クロロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレート
2,4−ジクロロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン(330mg、1.434mmol)のEtOH(10mL)中溶液に、N2雰囲気下に酢酸カリウム(282mg、2.87mmol)及びPdCl2(dppf)(105mg、0.143mmol)を加えた。混合物を脱気し、COを充填し戻した(3回)。得られた混合物を約0.34MPa(50psi)のCO下に80℃で2時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮して粗生成物を得て、それをシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C13H15ClNO3)[M+H]+の計算値:268.1、実測値:268.1。
段階10:エチル4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレート
エチル4−クロロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレート(140mg、0.523mmol)、(2,4−ジフルオロフェニル)ボロン酸(165mg、1.046mmol)及びK2CO3(145mg、1.046mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)及び水(0.5mL)中混合物に、PdCl2(dppf)(38.3mg、0.052mmol)を加えた。混合物を脱気し、N2を充填し戻し(3回)、加熱して100℃として2時間経過させた。混合物を減圧下に濃縮して粗生成物を得て、それをシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から30%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C19H18F2NO3)[M+H]+の計算値:346.1、実測値:346.0。1H NMR(400MHz、CDCl3)67.86(s、1H)、7.21(d、J=6.26Hz、1H)、6.91−7.06(m、2H)、5.37(d、J=6.26Hz、1H)、4.73−4.80(m、1H)、4.49(d、J=7.04Hz、2H)、3.12−3.22(m、1H)、2.20−2.36(m、4H)、1.57−1.76(m、2H)、1.43(t、J=7.04Hz、3H)。
段階11:エチル(6S,9R)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレート及びエチル(6R,9S)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレート
ラセミ体のエチル4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレート(100mg、0.290mmol)を、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK AD 250×30mm、5μm;移動相:15%から15%EtOH(0.05%DEA含有)/CO2;流量:60mL/分)によって分割して、二つのエナンチオマーを得た。
段階12:(6S,9R)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキサミド及び(6R,9S)−4−(2.、−ジフルオロフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキサミド
エチル4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレートの一方のエナンチオマー(40mg、0.116mmol)をアンモニア/MeOH(15mL、150mmol)と混合し、20℃で17時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C17H15F2N2O2)[M+H]+の計算値:317.1、実測値:317.0。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.82(s、1H)、7.31−7.41(m、1H)、7.07−7.18(m、2H)、5.17(d、J=5.95Hz、1H)、4.75(t、J=5.84Hz、1H)、3.11(brs、1H)、2.03−2.39(m、5H)、1.69(brs、1H)。
エチル4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレートの他方のエナンチオマーの同様の処理によって、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C17H15F2N2O2)[M+H]+の計算値:317.1、実測値:317.0。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.81(s、1H)、7.36(d、J=6.39Hz、1H)、7.07−7.18(m、2H)、5.17(d、J=5.95Hz、1H)、4.74(brs、1H)、3.12(dd、J=17.42、5.29Hz、1H)、2.03−2.39(m、4H)、1.62−1.72(m、1H)。
上記で記載の手順に従って、下記の化合物を製造した。
(6S,9R)−4−(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキサミド及び(6R,9S)−4−(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキサミド
段階1:(2−(エトキシカルボニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−4−イル)ボロン酸
エチル4−クロロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレート(実施例1−2段階9)(200mg、0.75mmol)、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1900mg、7.5mmol)、Pd(dtbpf)Cl2(48.7mg、0.08mmol)及びAcOK(220mg、2.2mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)中混合物をN2下に100℃で2時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 100 19mm、5μm;移動相:28%から58%水(0.05%水酸化アンモニウム(体積比)含有)−ACN;流量:25mL/分)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C13H17BNO5)[M+H]+の計算値:278.1、実測値:277.9。
段階2:エチル4−(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレート
(2−(エトキシカルボニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−4−イル)ボロン酸(100mg、0.361mmol)、2−ブロモ−3,5−ジフルオロピリジン(140mg、0.722mmol)、Pd(dtbpf)Cl2(23.5mg、0.04mmol)及びK3PO4(230mg、1.08mmol)のTHF(5mL)及びH2O(1mL)中混合物をN2下に80℃で2時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm、4μm;移動相:41%から61%水(0.1%TFA含有)−ACN;流量:25mL/分)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C18H17F2N2O3)[M+H]+の計算値:347.1、実測値:346.9。
段階3:エチル(6R,9S)−4−(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレート及びエチル(6S,9R)−4−(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレート
ラセミ体のエチル4−(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレート(30mg、0.087mmol)を、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK AD 250×30mm、10μm;移動相:45%EtOH(0.05%DEA含有)/CO2;流量:80mL/分)によって分割して、二つのエナンチオマーを得た。
段階4:(6R,9S)−4−(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキサミド及び(6S,9R)−4−(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキサミド
エチル4−(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレートの一方のエナンチオマー(12mg、0.035mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(20mL)中溶液を26℃で12時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm、4μm;移動相:25%から45%)水(0.1%TFA含有)−ACN;流量:25mL/分)によって精製して、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C16H14F2N3O2)[M+H]+の計算値:318.1、実測値:317.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ8.53(s、1H)、7.96(s、1H)、7.79(t、J=8.38Hz、1H)、5.19(d、J=5.95Hz、1H)、4.68−4.79(m、1H)、3.25(dd、J=5.40、17.75Hz、1H)、2.48(d、J=17.86Hz、1H)、2.07−2.32(m、4H)、1.71(brs、1H)。
エチル4−(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキシレートの他方のエナンチオマーの同様の処理によって、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C16H14F2N3O2)[M+H]+の計算値:318.1、実測値:317.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ8.53(s、1H)、7.97(s、1H)、7.79(t、J=8.16Hz、1H)、5.19(d、J=5.51Hz、1H)、4.65−4.80(m、1H)、3.20−3.27(m、1H)、2.48(d、J=17.42Hz、1H)、2.16−2.31(m、2H)、2.05−2.16(m、1H)、1.71(brs、1H)。
(6S,9R)−4−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキサミド及び(6R,9S)−4−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−6,7,8、9−テトラヒドロ−5H−6,9−エポキシシクロヘプタ[b]ピリジン−2−カルボキサミド
2−ブロモ−3,5−ジフルオロピリジンに代えて2−ブロモ−5−クロロ−3−フルオロピリジンを用い、実施例1−6A及び1−6Bと同じ手順に従って、標題化合物を製造した。
エナンチオマー1:MS(ESI)(C16H13ClFN3O2)[M+H]+の計算値:334.07、実測値:333.8。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ8.56(s、1H)、7.94−8.00(m、2H)、5.18(d、J=5.87Hz、1H)、4.73(t、J=5.67Hz、1H)、3.20−3.26(m、1H)、2.48(d、J=17.61Hz、1H)、2.17−2.27(m、2H)、2.08(t、J=9.78Hz、1H)、1.63−1.75(m、1H)。
エナンチオマー2:MS(ESI)(C16H13ClFN3O2)[M+H]+の計算値:334.07、実測値:333.8。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ8.56(s、1H)、7.93−8.00(m、2H)、5.17(d、J=6.26Hz、1H)、4.73(t、J=5.87Hz、1H)、3.24(dd、J=17.80、5.28Hz、1H)、2.47(d、J=18.00Hz、1H)、2.12−2.30(m、2H)、2.04−2.12(m、1H)、1.63−1.75(m、1H)。
式Iの化合物(図式2において、R2、R2A、R3、R3A、環B、n及び各R1は式Iに記載の通りであり、R2x、R2y、R3x、R3yはR2、R2A、R3、R3Aに相当し、又は当業者に公知の方法によって、それぞれR2、R2A、R3、R3Aに変換することができる。)は、図式2に従って、アルデヒド2−1とのウィティッヒ反応とそれに続く還元(及び/又は適宜に付加)及び2−3の環化による二環化合物2−4の形成によって製造することができる。或いは、2−3は、アルデヒド2−1のアルキル化とそれに続くラジカル脱酸素化および次に還元(及び/又は適宜に付加)によって形成することができる。順次に、二環化合物2−4をカルボニル化し、アンモニアで処理して2−6を得る。2−2及び2−3の炭素鎖上及び/又は2−2、2−2a、2−3若しくは2−4のR2x、R2y、R3x、R3y基上の反応を用いて、二環核又はそれの置換基に対するさらなる変化を行うことができる。
(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:エチル(E)−4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−オキソブタ−3−エノエート(中間体2−2)
2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド(中間体2−1、500mg、1.7mmol)のTHF(30mL)中溶液を攪拌しながら、それに15℃でエチル2−オキソ−3−(トリフェニルホスホラニリデン)プロパノエート(653mg、1.7mmol)を加え、次に、溶液を80℃で24時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);24gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から5%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C17H12Cl2F2NO3)[M+H]+の計算値:386.0、実測値:385.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.72(d、J=16.4Hz、1H)、7.25−7.19(m、2H)、7.02(t、J=7.2Hz、1H)、6.96−6.87(m、1H)、6.82(d、J=16.4Hz、1H)、4.34−4.25(m、2H)、1.33(t、J=7.2Hz、3H)。
段階2:エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシブタノエート(中間体2−3)
段階1から得られた(E)−エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−オキソブタ−3−エノエート(1.1g、2.85mmol)のエタノール(20mL)中溶液に、20℃でNaBH4(0.11g、2.85mmol)を加え、混合物を20℃で25分攪拌した。水(250mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出し(200mLで2回)、合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);24gSepaFlash(登録商標)カラム、5%から15%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C17H16Cl2F2NO3)[M+H]+の計算値:390.0、実測値:389.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.21−7.13(m、1H)、7.11(s、1H)、7.04−6.88(m、2H)、4.28−3.98(m、3H)、2.79−2.54(m、2H)、1.99−1.69(m、2H)、1.24(t、J=7.2Hz、3H)。
段階3:エチル7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシブタノエート(中間体2−3、450mg、1.2mmol)及びCs2CO3(751mg、2.3mmol)のアセトニトリル(20mL)中混合物を90℃で2.5時間攪拌した。混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(100mLで2回)、合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12gSepaFlash(登録商標)カラム、30mL/分の0%から20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.23−7.14(m、1H)、7.02−6.87(m、2H)、6.86(s、1H)、4.96(t、J=4.9Hz、1H)、4.25(qq、J=7.2、10.8Hz、2H)、2.50(brs、2H)、2.25−2.10(m、2H)、1.33−1.17(m、3H)。
段階4:(7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メタノール
エチル7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(300mg、0.85mmol)のエタノール(6mL)中溶液を攪拌しながら、それに20℃でNaBH4(32mg、0.85mmol)を加え、混合物を20℃で1.5時間攪拌した。NaBH4(32mg、0.85mmol)を加え、混合物を20℃で2時間攪拌した。アセトン(1mL)を加えて反応停止し、混合物を水(60mL)に溶解させ、酢酸エチルで抽出し(60mLで2回)、合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4gSepaFlash(登録商標)カラム、30%から70%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C15H13ClF2NO2)[M+H]+の計算値:312.0、実測値:311.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.25−7.17(m、1H)、7.03−6.90(m、2H)、6.86(s、1H)、4.46−4.29(m、1H)、4.01−3.85(m、1H)、3.85−3.69(m、1H)、2.68(d、J=11.7Hz、1H)、2.54−2.43(m、1H)、2.16(t、J=6.8Hz、1H)、2.00−1.91(m、1H)、1.89−1.75(m、1H)。
段階5:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(中間体2−4)
(7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メタノール(160mg、0.51mmol)のエタノール(20mL)中溶液を攪拌しながら、それに80℃でN2雰囲気下にPdCl2(dppf)(38mg、0.05mmol)及び酢酸カリウム(101mg、1.0mmol)を加えた。混合物を脱気し、COを充填し戻した(3回)。得られた混合物を約0.34MPa(50psi)のCO下に80℃で20時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4gSepaFlash(登録商標)カラム、30%から80%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C18H18F2NO4)[M+H]+の計算値:350.1、実測値:350.1。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.66(s、1H)、7.25−7.20(m、1H)、7.10−6.89(m、2H)、4.53−4.32(m、3H)、4.00−3.90(m、1H)、3.86−3.74(m、1H)、2.60(d、7=17.2Hz、1H)、2.25(t、7=6.6Hz、1H)、2.02−1.80(m、2H)、1.41(t、7=7.2Hz、3H)。
段階6:エチル(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及びエチル(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
ラセミ体エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]−ピリジン−7−カルボキシレート(60mg、0.17mmol)を、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK Whelk 250×30mm、10μm;移動相:40%から40%MeOH(0.05%DEA含有)/CO2;流量:60mL/分)によって分離して、二つのエナンチオマーを得た。
段階7:(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一方のエナンチオマー(25mg、0.07mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(10mL)中溶液を26℃で12時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を分取TLC(シリカゲル、4:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C16H15F2N2O3)[M+H]+の計算値:[321.1]、実測値:[321.0]。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.55(s、1H)、7.40−7.35(m、1H)、7.14−7.08(m、2H)、4.59−4.32(m、1H)、3.79−3.77(m、2H)、2.83−2.75(m、1H)、2.59−2.55(m、1H)、2.06−2.02(m、1H)、1.75−1.73(m、1H)。
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他方のエナンチオマーの同様の処理によって、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)の計算値:[321.1]、実測値:[321.0]。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.56(s、1H)、7.42−7.38(m、1H)、7.15−7.12(m、2H)、4.36−4.34(m、1H)、3.8(s、2H)、2.84−2.76(m、1H)、2.60−2.56(m、1H)、2.07−2.03(m、1H)、1.80−1.75(m、1H)。
(2S,3R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド、(2S,3S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド、(2R,3R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド、(2R,3S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−オキソブタノエート
(E)−エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−オキソブタ−3−エノエート(中間体2−2、1.6g、4.14mmol)及びトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロライド(0.77g、0.83mmol)のTHF(20mL)及びt−BuOH(20.00mL)中溶液を約0.34MPa(50psi)H2下に35℃で1.5時間攪拌した。溶液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);24gSepaFlash(登録商標)カラム、35mL/分の[0〜5]%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製し、生成物を得た。MS(ESI)(C17H14Cl2F2NO3)[M+H]+の計算値:389.1、実測値:387.7。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.05−7.22(m、2H)、6.84−6.99(m、2H)、4.22(q、J=7.04Hz、2H)、2.94−3.05(m、2H)、2.83(d、J=7.43Hz、2H)、1.24−1.33(m、3H)。
段階2:エチル3−((2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)メチル)−2−オキソブタ−3−エノエート
エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−オキソブタノエート(3g、7.73mmol)及びN−メチルアニリニウム・トリフルオロアセテート(6.84g、31mmol)のTHF(70mL)中溶液に、パラホルムアルデヒド(234mg、7.7mmol)を加え、混合物をN2下に70℃で14時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(50:1から10:1石油エーテル:酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C18H14Cl2F2NO3)[M+H]+の計算値:400.2、実測値:399.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.21(s、1H)、7.09−7.17(m、1H)、6.88−7.00(m、2H)、6.21(s、1H)、5.73(s、1H)、4.34(q、J=7.06Hz、2H)、3.62(brs、2H)、1.36(t、J=7.06Hz、3H)。
段階3:エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−3−メチル−2−オキソブタノエート
エチル3−((2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)メチル)−2−オキソブタ−3−エノエート(750mg、1.87mmol)及びトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロライド(347mg、0.38mmol)のTHF(15mL)及びt−BuOH(15.00mL)中溶液を、約0.34MPa(50psi)H2下に40℃で2時間攪拌した。溶液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から5%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C18H16Cl2F2NO3)[M+H]+の計算値:402.1、実測値:401.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.10−7.17(m、1H)、7.07(s、1H)、6.86−6.98(m、2H)、4.13−4.20(m、2H)、2.37−3.20(m、3H)、1.13−1.32(m、6H)。
段階4:エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−3−メチルブタノエート
エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−3−メチル−2−オキソブタノエート(470mg、1.169mmol)のEtOH(15mL)中溶液に、N2下に0℃でNaBH4(30mg、0.79mmol)を加えた。反応混合物を0.5時間攪拌した。次に、混合物を飽和NH4Cl水溶液15mLに投入した。水層をEtOAcで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をブライン(飽和10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から10%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C18H18Cl2F2NO3)[M+H]+の計算値:404.0、実測値:403.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.03−7.17(m、2H)、6.83−6.98(m、2H)、4.01−4.22(m、3H)、2.41−2.87(m、3H)、1.11−1.27(m、6H)。
段階5:エチル7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−3−メチルブタノエート(410mg、1.01mmol)のアセトニトリル(30mL)中溶液に、Cs2CO3(661mg、2.03mmol)を加え、反応混合物をN2下に85℃で2時間攪拌した。混合物を濾過し、濾液を溶媒留去した。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(20:1から5:1石油エーテル:酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C18H17ClF2NO3)[M+H]+の計算値:368.0、実測値:368.0。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.11−7.23(m、1H)、6.83−7.02(m、3H)、4.59−4.86(m、1H)、4.13−4.32(m、2H)、2.11−2.67(m、3H)、1.23−1.27(m、3H)、0.96−1.09(m、3H)。
段階6:(7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メタノール
エチル7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(310mg、0.84mmol)のTHF(15mL)中溶液に、LiBH4(73.4mg、3.37mmol)を加え、混合物をN2下に20℃で1時間攪拌した。混合物を飽和NH4Cl水溶液15mLに投入した。水層をEtOAcで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をブライン(飽和10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、濾過し、濾液を溶媒留去した。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から40%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H15ClF2NO2)[M+H]+の計算値:326.1、実測値:325.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.15−7.23(m、1H)、6.88−7.02(m、2H)、6.83(d、J=3.52Hz、1H)、3.86−4.04(m、2H)、3.66−3.85(m、1H)、2.16−2.48(m、3H)、0.86−1.05(m、3H)。
段階7:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
(7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メタノール(210mg、0.65mmol)、酢酸カリウム(190mg、1.93mmol)の脱水EtOH(50mL)中溶液に、CO雰囲気下にPd(dppf)Cl2(70.8mg、0.10mmol)を加えた。反応混合物を約0.34MPa(50psi)CO下に70℃で14時間攪拌した。溶液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から70%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C19H20F2NO4)[M+H]+の計算値:364.1、実測値:364.3。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.66(d、J=2.65Hz、1H)、7.19−7.25(m、1H)、6.87−7.06(m、2H)、4.45(q、J=7.06Hz、2H)、3.92−4.15(m、2H)、3.69−3.88(m、1H)、2.20−2.63(m、2H)、2.05−2.14(m、1H)、1.41(t、J=7.06Hz、3H)、0.88−1.09(m、3H)。
段階8:エチル(2S,3R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート、エチル(2S,3S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート.エチル(2R,3R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及びエチル(2R,3S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(中間体2−5A、2−5B、2−5C、2−5D)
ジアステレオマーのエチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(30mg、0.083mmol)を、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK Whelk−01 250×30mm、10μm;移動相:40%から40%MeOH(0.05%DEA含有)/CO2;流量:60mL/分)によって分割して、標題化合物の四つの異性体を得た。
段階9:(2S,3R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド、(2S,3S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド、(2R,3R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド、(2R,3S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一つの分割された異性体(8mg、0.028mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(10mL)中溶液を、室温で10時間攪拌した。混合物を濃縮し、残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm、4μm;移動相:42%から62%水(0.1%TFA含有)−ACN;流量:25mL/分)によって精製して、標題化合物の一つの異性体を得た。MS(ESI)(C17H17F2N2O3)[M+H]+の計算値:335.0、実測値:334.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.57(s、1H)、7.29−7.45(m、1H)、7.02−7.19(m、2H)、4.00−4.09(m、1H)、3.90−3.99(m、1H)、3.77−3.89(m、1H)、2.53−2.67(m、1H)、2.40−2.52(m、1H)、2.05(d、J=16.32Hz、1H)、1.05(d、J=6.39Hz、3H)。
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他の異性体を同様に処理することで、標題化合物の他の異性体を得た。
異性体2:MS(ESI)(C17H17F2N2O3)[M+H]+の計算値:335.0、実測値:334.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.65−7.82(m、2H)、7.18−7.24(m、1H)、6.86−7.08(m、2H)、5.98−6.18(m、1H)、4.47(brs、1H)、3.92−4.05(m、1H)、3.77−3.88(m、1H)、2.76−2.94(m、1H)、2.19−2.42(m、2H)、0.94(d、J=6.39Hz、3H)。
異性体3:MS(ESI)(C17H17F2N2O3)[M+H]+の計算値:335.0、実測値:334.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.55(s、1H)、7.29−7.44(m、1H)、6.99−7.21(m、2H)、3.98−4.07(m、1H)、3.89−3.97(m、1H)、3.77−3.87(m、1H)、2.51−2.63(m、1H)、2.38−2.50(m、1H)、1.97−2.13(m、1H)、1.03(d、J=6.65Hz、3H)。
異性体4:MS(ESI)(C17H17F2N2O3)[M+H]+の計算値:335.0、実測値:334.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.67(brs、2H)、7.13−7.18(m、1H)、6.78−6.99(m、2H)、5.82(brs、1H)、4.41(brs、1H)、3.86−4.08(m、1H)、3.75(d、J=9.00Hz、1H)、2.68−2.96(m、1H)、2.15−2.40(m、2H)、0.87(d、J=5.87Hz、3H)。
2−3A:(R)−2−シクロプロピル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び2−3B:(S)−2−シクロプロピル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:(E)−メチル3−(4−ブロモ−2,6−ジクロロピリジン−3−イル)アクリレート
4−ブロモ−2,6−ジクロロニコチンアルデヒド(6g、23.8mmol)及びメチル2−(トリフェニルホスホラニリデン)アセテート(9.5g、30mmol)のTHF(150mL)中溶液を、N2下に80℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(20:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。
段階2:(E)−メチル3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)アクリレート
(E)−メチル3−(4−ブロモ−2,6−ジクロロピリジン−3−イル)アクリレート(6.5g、21mmol)、(2,4−ジフルオロフェニル)ボロン酸(3.3g、21mmol)、Pd(dppf)Cl2(1.5g、2.1mmol)及びNaHCO3(3.5g、42mmol)の1,4−ジオキサン/水(50mL/10mL)中混合物をN2下に100℃で3時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(20:1石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C15H10Cl2F2NO2)[M+H]+の計算値:344.0、実測値:344.2。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.55(d、J=16Hz、1H)、6.96−7.20(m、2H)、6.86−6.92(m、2H)、5.90(m、1H)、3.71(s、3H)。
段階3:メチル3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパノエート
Rh(PPh3)Cl2(1.35g、1.46mmol)及び(E)−メチル3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)アクリレート(2.5g、7.3mmol)のTHF/t−BuOH(20mL/20mL)中溶液を、約0.34MPa(50psi)H2下に40℃で12時間攪拌した。MeOHを減圧下に除去し、粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(5:1石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C15H12Cl2F2NO2)[M+H]+の計算値:346.0、実測値:346.1。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.10−7.17(m、2H)、6.92−7.01(m、2H)、3.58(s、3H)、2.86−2.90(m、2H)、2.44−2.48(m、2H)。
段階4:3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパン−1−オール
メチル3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパノエート(850mg、2.5mmol)のTHF(15mL)中溶液に、N2下に0℃でLiBH4(68.2mg、9.82mmol)を加えた。得られた混合物を18℃で16時間攪拌した。反応液を水(30mL)に投入し、酢酸エチルで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から30%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C14H12Cl2F2NO)[M+H]+の計算値:318.0、実測値:318.1。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.15−7.22(m、1H)、7.12(s、1H)、6.91−7.03(m、2H)、3.49−3.55(m、2H)、2.66(brs、2H)、1.68(brs、2H)。
段階5:3−(2.6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパナール(中間体2−7)
3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパン−1−オール(525mg、1.65mmol)のDCM(10mL)中溶液に、0℃でDMP(840mg、1.980mmol)を加え、反応液を0℃で1時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12gSepaFlash(登録商標)カラム、15%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C14H10Cl2F2NO)[M+H]+の計算値:316.0、実測値:315.9。
段階6:1−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパン−1−オール
3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパナール(350mg、1.1mmol)のTHF(15mL)中溶液に、0℃でシクロプロピルマグネシウムブロミド(4.4mL、2.2mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間攪拌した。反応液を飽和NH4Cl水溶液(30mL)に投入した。混合物を酢酸エチルで抽出し(20mLで3回)、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12gSepaFlash(登録商標)カラム、15%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C17H16Cl2F2NO)[M+H]+の計算値:358.1、実測値:357.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.07−7.15(m、1H)、7.04(s、1H)、6.83−6.95(m、2H)、3.40(s、2H)、2.60−2.69(m、2H)、1.52(brs、1H)、0.66(dd、J=4.41、8.16Hz、1H)、0.35(d、J=7.94Hz、2H)、0.07−0.15(m、1H)、−0.02−0.06(m、1H)。
段階7:7−クロロ−2−シクロプロピル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパン−1−オール(250mg、0.698mmol)及びCs2CO3(568mg、1.745mmol)のMeCN(10mL)中混合物を90℃で16時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12gSepaFlash(登録商標)カラム、15%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C17H15ClF2NO)[M+H]+の計算値:322.0、実測値:321.9。
段階5:エチル2−シクロプロピル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
7−クロロ−2−シクロプロピル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン(180mg、0.56mmol)、酢酸カリウム(110mg、1.1mmol)及びPdCl2(dppf)(82mg、0.11mmol)のEtOH(15mL)中混合物を、約0.34MPa(50psi)のCO下に80℃で5時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4gSepaFlash(登録商標)カラム、20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C20H19F2NO3Na)[M+Na]+の計算値:382.1、実測値:382.0。
段階8:エチル(S)−2−シクロプロピル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及びエチル(R)−2−シクロプロピル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
ラセミ体のエチル2−シクロプロピル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(160mg、0.45mmol)を、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK AD 250×30mm、5μm;移動相:40%から40%EtOH(0.05%DEA含有)/CO2;流量:65mL/分)によって分割して、二つのエナンチオマーを得た。
段階9:(S)−2−シクロプロピル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−2−シクロプロピル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル2−シクロプロピル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一方のエナンチオマー(70mg、0.20mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(15mL)中溶液を、19℃で5時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm、4μm;移動相:50%から70%水(0.1%TFA含有)−ACN;流量:25mL/分)によって精製して、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C18H17F2N2O2)[M+H]+の計算値:331.1、実測値:331.0。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.18(s、1H)、6.96−7.06(m、1H)、6.69−6.80(m、2H)、3.28(t、J=8.27Hz、1H)、2.31−2.43(m、1H)、2.17−2.28(m、1H)、1.79(d、J=13.67Hz、1H)、1.38−1.51(m、1H)、0.72−0.84(m、1H)、0.13−0.34(m、3H)、−0.01−0.08(m、1H)。
エチル2−シクロプロピル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他方のエナンチオマーを同様に処理して、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.19(s、1H)、6.96−7.05(m、1H)、6.70−6.79(m、2H)、3.28(t、J=8.38Hz、1H)、2.31−2.44(m、1H)、2.15−2.28(m、1H)、1.79(d、J=13.89Hz、1H)、1.37−1.51(m、1H)、0.72−0.83(m、1H)、0.13−0.34(m、3H)、−0.02−0.07(m、1H)。
(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:(E)−エチル3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)アクリレート
2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド(6g、21mmol)及びエチル2−(トリフェニルホスホラニリデン)アセテート(8.7g、25mmol)のTHF(100mL)中溶液を70℃で12時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(10:1石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H12Cl2F2NO2)[M+H]+の計算値:358.0、実測値:358.2。
段階2:エチル3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパノエート
Rh(PPh3)Cl2(5.8g、6.3mmol)及び(E)−エチル3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)アクリレート(7.5g、21.0mmol)のTHF/t−BuOH(50mL/50mL)中溶液を、約0.28MPa(40psi)H2下に50℃で12時間攪拌した。MeOHを減圧下に除去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(10:1石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H14Cl2F2NO2)[M+H]+の計算値:360.0、実測値:360.2。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.32−7.38(m、2H)、7.18−7.10(m、2H)、4.01(t、J=6.4Hz、2H)、2.89(m、2H)、2.43(t、J=8.4Hz、2H)、1.14(t、J=7.6Hz、3H)。
段階3:3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパン酸
エチル3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパノエート(0.6g、1.7mmol)を(THF:H2O=3:1)(40mL)に溶解させた。混合物を25℃で攪拌した。次に、溶液にLiOH(0.21g、5.1mmol)を加えた。混合物を25℃で4時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、クエン酸・1水和物でpH5に調節した。混合物を酢酸エチルで抽出し(20mLで3回)、無水Na2SO4で脱水した。合わせた有機層を濃縮して生成物を得て、それを、それ以上精製せずに次の段階で用いた。MS(ESI)(C14H10Cl2F2NO2)[M+H]+の計算値:332.0、実測値:331.9。
段階4:3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミド
3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパン酸(0.5g、1.5mmol)のTHF(15mL)中溶液に、HATU(0.76g、2mmol)を加え、次にTEA(0.45g、4.5mmol)を加えた。混合物を25℃で10分間攪拌した。次に、混合物に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.2g、2.0mmol)を加えた。反応液を25℃で1時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H15Cl2F2N2O2)[M+H]+の計算値:375.0、実測値:374.9。
段階5:1−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−4−メチルペンタン−3−オン
3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(0.5g、1.3mmol)のTHF(20mL)中溶液に、0℃でN2下にイソプロピルマグネシウムクロライド(1.3mL)を滴下した。混合物を25℃で6時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、水(50mL)に投入し、酢酸エチルで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機相をHCl(1M、20mLで2回)及びブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C17H16Cl2F2NO)[M+H]+の計算値:358.0、実測値:357.9。
段階6:1−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−4−メチルペンタン−3−オール
1−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−4−メチルペンタン−3−オン(0.14g、0.39mmol)のCH3OH(10mL)中溶液に、0℃でN2下にNaBH4(0.015g、0.4mmol)を加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した。混合物を水(10mL)に投入し、酢酸エチルで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(シリカゲル、1:10酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C17H18Cl2F2NO)[M+H]+の計算値:360.1、実測値:359.9。
段階7:7−クロロ−5−(2,4−ジメチルフェニル)−2−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン
1−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−4−メチルペンタン−3−オールのCH3CN(20mL)中溶液に、Cs2CO3(0.2g、0.6mmol)を加え、混合物を90℃で10時間攪拌した。溶液をH2O(20mL)に投入し、酢酸エチルで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、分取TLC(シリカゲル、1:10酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.18−7.07(m、1H)、6.96−6.80(m、2H)、6.72(s、1H)、3.98−3.85(m、1H)、2.64−2.46(m、1H)、2.42−2.30(m、1H)、2.00−1.81(m、2H)、1.66−1.47(m、1H)、1.05−0.90(m、6H)。
段階8:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
7−クロロ−5−(2,4−ジメチルフェニル)−2−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン(0.1g、0.29mmol)のEtOH(15mL)中溶液に、Pd(dppf)Cl2(0.021g、0.029mmol)及びKOAc(0.058g、0.58mmol)を加えた。混合物をCO雰囲気下に60℃で10時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を分取TLC(シリカゲル、1:4酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C20H22F2NO3)[M+H]+の計算値:362.0、実測値:361.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.56(s、1H)、7.27−7.13(m、1H)、7.03−6.82(m、2H)、4.40(q、J=7.3Hz、2H)、3.98(dd、J=5.7、9.2Hz、1H)、2.79−2.44(m、2H)、2.11−1.82(m、3H)、1.72−1.54(m、1H)、1.37(t、J=7.0Hz、3H)、1.11−0.93(m、6H)。
段階9:エチル(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及びエチル(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
ラセミ体のエチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(90mg、0.25mmol)を、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK AD 250×30mm、5μm;移動相:40%から40%EtOH(0.05%DEA含有)/CO2;流量:65mL/分)によって分割して、二つのエナンチオマーを得た。
段階10:(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及びエチル(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一方のエナンチオマー(40mg、0.11mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(20mL)中溶液を、20℃で16時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を分取TLCによって精製して、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C18H19F2N2O2)[M+H]+の計算値:333.1、実測値:332.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.46(brs、1H)、7.35−7.24(m、1H)、7.09−6.97(m、2H)、3.96(dd、7=5.6、9.2Hz、1H)、2.76−2.60(m、1H)、2.54−2.39(m、1H)、2.00−1.82(m、2H)、1.67−1.47(m、1H)、0.99(dd、7=6.8、16.8Hz、6H)。
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他方のエナンチオマーを同様に処理して、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C18H19F2N2O2)[M+H]+の計算値:333.1、実測値:332.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.56(brs、1H)、7.43−7.34(m、1H)、7.18−7.06(m、2H)、4.05(dd、7=5.4、9.4Hz、1H)、2.87−2.68(m、1H)、2.64−2.49(m、1H)、2.13−1.91(m、2H)、1.77−1.59(m、1H)、1.09(dd、7=6.7、16.6Hz、6H)。
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2.2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−メチルブタン−2−オール
メチルマグネシウムブロミド(0.64mL、1.9mmol)を、メチル3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパノエート(中間体2−6、110mg、0.32mmol)のTHF(3mL)中溶液に、N2雰囲気下に0℃で滴下した。得られた混合物を0℃で1時間攪拌した。混合物を飽和NH4Cl水溶液(20mL)で反応停止した。次に、混合物を酢酸エチルで抽出した(10mLで3回)。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を分取TLC(シリカゲル、1:3酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H16Cl2F2NO)[M+H]+の計算値:346.0、実測値:345.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.22−7.14(m、1H)、7.11(s、1H)、7.04−6.91(m、2H)、2.64(brs、2H)、1.53(d、J=3.9Hz、2H)、1.09(s、6H)。
段階2:7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン
4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−メチルブタン−2−オール(65mg、0.19mmol)及びCs2CO3(120mg、0.38mmol)のDMA(5mL)中混合物を120℃で19時間攪拌した。反応混合物を水(10mL)で洗浄し、酢酸エチルで抽出した(5mLで3回)。合わせた有機層を減圧下に濃縮して、粗生成物を得て、それを分取TLC(シリカゲル、1:3酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H15ClF2NO)[M+H]+の計算値:310.1、実測値:310.1。
段階3:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン(25mg、0.08mmol)及び酢酸カリウム(15.8mg、0.16mmol)のEtOH(10mL)中溶液に、N2雰囲気下にPdCl2(dppf)(11.8mg、0.016mmol)を加えた。混合物を脱気し、COを充填し戻した(3回)。得られた混合物を、約0.34MPa(50psi)のCO下に80℃で30時間攪拌した。触媒を濾去し、濾液を減圧下に濃縮し、分取TLC(シリカゲル、1:5酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C19H20F2NO3)[M+H]+の計算値:348.1、実測値:348.5。
段階4:5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2.2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(15mg、0.05mmol)のNH3/MeOH(20mL)中溶液を25℃で24時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、分取TLC(シリカゲル、酢酸エチル)によって精製して、標題化合物を得た。MS(ESI)(C17H17F2N2O2)[M+H]+の計算値:319.1、実測値:318.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.55(s、1H)、7.45−7.35(m、1H)、7.19−7.07(m、1H)、2.66(t、J=6.5Hz、2H)、1.84(t、J=6.7Hz、2H)、1.43(s、6H)。
(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)ブタン−2−オール
メチルマグネシウムブロミド(1.7mL、5.1mmol)を、3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパナール(中間体2−7、270mg、0.85mmol)のTHF(10mL)中溶液に、N2下に0℃で加えた。得られた混合物を0℃で1.5時間攪拌した。混合物を飽和NH4Cl水溶液(50mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から30%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C15H14Cl2F2NO)[M+H]+の計算値:332.0、実測値:331.9。
段階2:7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン
4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)ブタン−2−オール(200mg、0.60mmol)及びCs2CO3(392mg、1.20mmol)のMeCN(10mL)中混合物を、90℃で22時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)に投入し、酢酸エチルで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、分取TLC(シリカゲル、1:3酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C15H13ClF2NO)[M+H]+の計算値:296.1、実測値:296.1。
段階3:エチル(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及びエチル(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン(120mg、0.41mmol)のEtOH(10mL)中溶液に、N2雰囲気下に酢酸カリウム(80mg、0.81mmol)及びPdCl2(dppf)(30mg、0.04mmol)を加えた。混合物を脱気し、COを充填し戻した(3回)。得られた混合物を約0.34MPa(50psi)CO下に70℃で7時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮して、粗生成物を得て、それを分取TLC(シリカゲル、5:1石油エーテル:酢酸エチルで溶離)によって精製して、ラセミ体生成物を得た。MS(ESI)(C18H18F2NO3)[M+H]+の計算値:334.1、実測値:334.1。
ラセミ体のエチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートを、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK Whelk−01 250×30mm、10μm;移動相:40%から40%MeOH(0.05%DEA含有)/CO2;流量:50mL/分)によって分割して、二つのエナンチオマーを得た。
段階4:(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一方のエナンチオマー(35mg、0.11mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(20mL)中溶液を、15℃で15時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm、4μm;移動相:43%から63%水(0.1%TFA含有)−ACN;流量:25mL/分)によって精製して、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C16H15F2N2O2)[M+H]+の計算値:305.1、実測値:305.0。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.79−7.66(m、2H)、7.27−7.20(m、1H)、7.03−6.88(m、2H)、5.81(brs、1H)、4.50−4.38(m、1H)、2.75(brs、1H)、2.56(d、J=16.5Hz、1H)、2.07−1.97(m、1H)、1.76−1.59(m、1H)、1.52(d、J=6.2Hz、3H)。
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他方のエナンチオマーを同様に処理することで、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C16H15F2N2O2)[M+H]+の計算値:305.1、実測値:305.0。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.72(s、2H)、7.26−7.20(m、1H)、7.03−6.88(m、2H)、5.66(brs、1H)、4.50−4.39(m、1H)、2.73(brs、1H)、2.62−2.50(m、1H)、2.07−1.97(m、1H)、1.76−1.62(m、1H)、1.52(d、J=6.2Hz、3H)。
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:メチル3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパノエート
イソ酪酸メチル(1.7g、17mmol)のTHF(20mL)中溶液に、N2下に−60℃でLDA(8.35mL、16.7mmol)を加えた。反応液を−60℃で0.5時間攪拌した。2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド(中間体2−1、4g、14mmol)を、ゆっくり30分かけて加えた。反応液を−60℃で1時間攪拌した。混合物を、飽和NH4Cl水溶液(20mL)で反応停止し、EtOAc(50mL)で抽出した。合わせた有機抽出液を減圧下に濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40gSepaFlash(登録商標)カラム、10%から20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C17H16C12F2NO3)[M+H]+の計算値:390.0、実測値:389.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.51−7.32(m、1H)、7.26(s、1H)、7.15−6.96(m、2H)、3.60(s、3H)、1.02−0.91(m、6H)。
段階2:1−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−2.2−ジメチル−3−オキソプロピルエチルオキサレート
3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパノエート(1.2g、3.1mmol)、エチル2−クロロ−2−オキソアセテート(830mg、6.1mmol)及びピリジン(478mg、6.1mmol)のDCM(20mL)中混合物を25℃で12時間攪拌した。混合物を水(20mL)で反応停止し、EtOAc(50mL)で抽出し、減圧下に濃縮して生成物を得て、それをそれ以上精製せずに以降の段階で用いた。
段階3:メチル3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルプロパノエート
1−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−2,2−ジメチル−3−オキソプロピルエチルオキサレート(750mg、1.5mmol)、及びBu3SnH(890mg、3.1mmol)のトルエン(20mL)中混合物に、N2雰囲気下にAIBN(75mg、0.46mmol)を加えた。反応液を80℃で1時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を分取TLC(シリカゲル、5:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C17H16Cl2F2NO2)[M+H]+の計算値:374.0、実測値:374.0。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.19−7.12(m、1H)、7.06(s、1H)、6.99−6.83(m、2H)、3.48(s、3H)、3.27−3.12(m、1H)、3.05−2.89(m、1H)、0.88(d、J=10.6Hz、6H)。
段階4:3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
メチル3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルプロパノエート(130mg、0.34mmol)のTHF(4mL)中溶液に、N2雰囲気下にLiBH4(14.5mg、0.66mmol)を加えた。反応液を60℃で4時間攪拌し、飽和NH4Cl水溶液(5mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(10mLで3回)。合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮して残留物を得て、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H16Cl2F2NO)[M+H]+の計算値:346.0、実測値:345.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.19−7.13(m、1H)、7.07(s、1H)、6.99−6.83(m、2H)、3.09(brs、2H)、2.99−2.85(m、1H)、2.73(brs、1H)、0.61(brs、6H)。
段階5:7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン
3−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール(100mg、0.29mmol)及びCs2CO3(190mg、0.58mmol)のCH3CN(20mL)中混合物を70℃で12時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(10:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H15ClF2NO)[M+H]+の計算値:310.0、実測値:310.1。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.22−7.13(m、1H)、7.01−6.88(m、2H)、6.80(s、1H)、3.95(s、2H)、2.26(brs、2H)、0.96(s、6H)。
段階6:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン(60mg、0.19mmol)のEtOH(10mL)中溶液に、N2雰囲気下に酢酸カリウム(98mg、0.58mmol)及びPdCl2(dppf)(28mg、0.04mmol)を加えた。混合物を脱気し、COを充填し戻した(3回)。得られた混合物を約0.34MPa(50psi)CO下に70℃で8時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を分取TLC(シリカゲル、5:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C19H20F2NO3)[M+H]+の計算値:348.1、実測値:348.0。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.63(s、1H)、7.25−7.18(m、1H)、7.05−6.90(m、2H)、4.43(q、J=7.1Hz、2H)、4.00(s、2H)、1.41(t、J=7.1Hz、3H)、0.99(s、6H)。
段階7:5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3.3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(50mg、0.14mmol)及びアンモニアのMeOH(15mL、150mmol)中混合物を、25℃で12時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。MS(ESI)(C17H17F2N2O2)[M+H]+の計算値:319.1、実測値:319.1。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.57(s、1H)、7.42−7.32(m、1H)、7.19−7.08(m、2H)、4.04(s、2H)、2.43(s、2H)、1.93(s、2H)、0.99(s、6H)。
(S)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−オキソブタノエート
エチル(E)−4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−オキソブタ−3−エノエート(中間体2−2、2.1g、5.44mmol)のTHF(20mL)及びt−BuOH(20mL)中溶液を攪拌しながら、それに25℃でトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロライド(1.0g、1.1mmol)を加え、溶液を約0.34MPa(50psi)H2下に40℃で19時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から3%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C17H14C12F2NO3)[M+H]+の計算値:388.0、実測値:388.0。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.23−7.16(m、1H)、7.14(s、1H)、7.06−6.91(m、2H)、4.34−4.22(m、2H)、3.16−2.98(m、2H)、2.90(d、J=6.8Hz、2H)、1.34(t、7=7.1Hz、3H)。
段階2:エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルブタノエート
MeMgBr(0.54mL、1.73mmol)を、エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−オキソブタノエート(670mg、1.73mmol)のTHF(18mL)中溶液に、N2雰囲気下に0℃でゆっくり滴下した。混合物を25℃で1時間攪拌した。飽和NH4Cl水溶液(30mL)を加え、水相を酢酸エチルで抽出した(30mLで2回)。合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から10%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C18H17Cl2F2NO3)[M+H]+の計算値:406.2、実測値:405.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.27−7.18(m、1H)、7.16(s、1H)、7.09−6.95(m、2H)、4.28−4.18(m、1H)、4.18−4.07(m、1H)、3.09(s、1H)、2.79(dt、7=3.8、12.9Hz、1H)、2.48(dt、7=4.8、12.9Hz、1H)、1.95(dt、7=4.5、12.8Hz、1H)、1.81−1.68(m、1H)、1.35(s、3H)、1.33−1.26(m、3H)。
段階3:エチル7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルブタノエート(270mg、0.66mmol)のDMA(5mL)中溶液に、Cs2CO3(429mg、1.32mmol)を加えた。混合物を脱気し、N2を3回充填し戻した。混合物を100℃で100分攪拌した。溶液を水(25mL)に投入し、酢酸エチルで抽出した(25mLで2回)。合わせた有機層を水(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から10%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C18H16ClF2NO3)[M+H]+の計算値:368.0、実測値:367.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.17−7.07(m、1H)、6.95−6.81(m、2H)、6.78(s、1H)、4.25−4.07(m、2H)、2.95−2.83(m、1H)、2.46−2.25(m、3H)、1.64(s、3H)、1.14(t、7=7.3Hz、3H)。
段階4:(7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メタノール
エチル7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(166mg、0.45mmol)のEtOH(5mL)中溶液に、NaBH4(34.8mg、0.9mmol)を加えた。混合物を、N2下に0℃で1.5時間攪拌した。アセトン(1mL)を混合物に加え、溶媒を減圧下に除去した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12gSepaFlash(登録商標)カラム、10%から30%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H14ClF2NO2)[M+H]+の計算値:326.0、実測値:325.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.25−7.19(m、1H)、7.04−6.90(m、2H)、6.85(s、1H)、3.81−3.71(m、1H)、3.67−3.57(m、1H)、2.56−2.43(m、1H)、2.08−1.94(m、1H)、1.76−1.65(m、1H)、1.36(s、3H)、1.29−1.21(m、1H)。
段階5:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
(7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メタノール(106mg、0.326mmol)及びPd(dppf)Cl2(24mg、0.03mmol)のEtOH(30mL)中混合物にアルゴン下に、KOAc(63.9mg、0.652mmol)を加えた。混合物を脱気し、アルゴンを3回充填し戻した。得られた混合物を約0.34MPa(50psi)のCO下に70℃で24時間攪拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮し.残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12gSepaFlash(登録商標)カラム、10%から60%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C19H19F2NO4)[M+H]+の計算値:364.1、実測値:364.0。
段階6:エチル2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(70mg、0.193mmol)のアセトニトリル(7mL)中溶液を攪拌しながら、それに、N2下に25℃で、ヨウ化第一銅(7.34mg、0.04mmol)及び2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(68.6mg、0.39mmol)を加えた。溶液を50℃で30分間攪拌した。追加の2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(137mg、0.771mmol)を50℃で加え、溶液を50℃で40分間攪拌した。溶液を飽和NaHCO3水溶液(40mL)に投入し、酢酸エチルで抽出し(40mLで2回)、合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(シリカゲル、2:1石油エーテル:酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C20H20F4NO4)[M+H]+の計算値:414.1、実測値:414.0。
段階7:エチル(S)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及びエチル(R)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
ラセミ体のエチル2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(22.8mg、0.055mmol)を、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK AY 250×30mm、10μm;移動相:10%から10%EtOH(0.05%DEA含有)/CO2;流量:60mL/分)によって分割して、二つのエナンチオマーを得た。
段階8:(S)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一方のエナンチオマー(10mg、0.024mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(20mL)中溶液を、25℃で18時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm、4μm;移動相:50%から70%水(0.1%TFA含有)−ACN;流量:25mL/分)によって精製して、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C18H17F4N2O3)[M+H]+の計算値:385.1、実測値:385.0。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.90(brs、1H)、7.74(s、1H)、7.30−7.26(m、1H)、7.07−6.87(m、2H)、6.66(brs、1H)、6.53−6.07(m、1H)、4.08−3.87(m、2H)、2.10−1.96(m、1H)、1.91−1.73(m、1H)、1.48(s、3H)。
エチル2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他方のエナンチオマーを同様に処理することで、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C18H17F4N2O3)[M+H]+の計算値:385.1、実測値:385.0。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.92(brs、1H)、7.74(s、1H)、7.29(brs、1H)、7.07−6.90(m、2H)、6.78(brs、1H)、6.59−6.02(m、1H)、4.08−3.86(m、2H)、2.10−1.96(m、1H)、1.90−1.75(m、1H)、1.48(s、3H)。
(S)−2−((S)−1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド、(S)−2−((R)−1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド、(R)−2−((S)−1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−2−((R)−1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(中間体3−2)
エチル4−(2,6−ジクロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシブタノエート(中間体2−3、1.15g、2.9mmol)及びCs2CO3(1.9g、5.8mmol)のCH3CN(15mL)中溶液に・・・。混合物を90℃で6時間攪拌した。混合物を水(60mL)に投入し、EtOAc(20mL)で抽出した。水相をクエン酸でpH約4に調節し、EtOAcで抽出した(40mLで3回)。合わせた有機抽出液を減圧下に濃縮して生成物を得て、それを精製せずに次の段階で用いた。MS(ESI)(C15H11ClF2NO3)[M+H]+の計算値:325.9、実測値:325.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.30−7.08(m、2H)、7.03−6.85(m、2H)、4.98(dd、J=3.9、6.7Hz、1H)、2.78−2.43(m、2H)、2.36−2.07(m、2H)。
段階2:7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−メトキシ−N−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(0.8g、2.5mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(264mg、2.7mmol)、HATU(1.02g、2.7mmol)及びEt3N(720mg、7.35mmol)のDCM(15mL)中混合物を25℃で2時間攪拌した。反応液を水(20mL)に投入し、EtOAcで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、溶媒留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(1:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C17H16ClF2N2O3)[M+H]+の計算値:369.0、実測値:369.1。
段階3:1−(7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)エタノン
7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−メトキシ−N−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド(400mg、1.1mmol)のTHF(10mL)中溶液に、N2下に−65℃でMeMgBr(0.4mL、1.2mmol)を滴下し、反応液を−65℃で2時間攪拌した。飽和NH4Cl水溶液(10mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、溶媒留去し、シリカゲルクロマトグラフィー(5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H13ClF2NO2)[M+H]+の計算値:324.0、実測値:324.1。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.23−7.14(m、1H)、7.03−6.85(m、3H)、4.77−4.56(m、1H)、2.69−2.53(m、1H)、2.52−2.42(m、1H)、2.39(s、3H)、2.26−2.13(m、1H)、2.00−1.85(m、1H)。
段階4:1−(7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)エタノール
1−(7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)エタノン(130mg、0.40mmol)及びNaBH4(16mg、0.40mmol)のMeOH(5mL)中混合物を0℃で0.5時間攪拌した。反応液を水(20mL)に投入し、EtOAcで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、溶媒留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H15ClF2NO2)[M+H]+の計算値:326.0、実測値:325.8。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.25−7.16(m、1H)、7.04−6.90(m、2H)、6.85(d、J=3.3Hz、1H)、4.25−4.01(m、2H)、2.56−2.42(m、1H)、2.04(s、1H)、2.03−1.91(m、1H)、1.35−1.29(m、3H)。
段階5:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(1−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
1−(7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)エタノール(130mg、0.4mmol)のEtOH(20mL)中溶液に、N2雰囲気下に酢酸カリウム(117mg、1.2mmol)及びPdCl2(dppf)(29mg、0.05mmol)を加えた。混合物を脱気し、COを充填し戻した(3回)。得られた混合物を、約0.34MPa(50psi)CO下に70℃で12時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮して、粗生成物を得て、それをシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C19H20F2NO4)[M+H]+の計算値:364.1、実測値:364.1。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.58(s、1H)、7.46−7.35(m、1H)、7.23−7.03(m、2H)、4.44−4.34(m、2H)、4.20−4.05(m、1H)、4.02−3.87(m、1H)、2.79(dtd、J=6.0、11.9、17.5Hz、1H)、2.66−2.53(m、1H)、2.22−2.02(m、1H)、1.83−1.68(m、1H)、1.42−1.29(m、6H)。
段階6:エチル(S)−2−((S)−1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート、エチル(S)−2−((R)−1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート、エチル(R)−2−((S)−1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及びエチル(R)−2−((R)−1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(1−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(85mg、0.23mmol)及びCuI(17mg、0.09mmol)のCH3CN(3mL)中溶液に、N2下に45℃で2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(200mg、1.13mmol)を滴下し、反応液を50℃で2時間攪拌した。飽和NaHCO3水溶液(5mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、溶媒留去して粗生成物を得て、それをシリカゲルクロマトグラフィー(5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物の二つのジアステレオマーを得た。MS(ESI)(C20H20F4NO4)[M+H]+の計算値:414.1、実測値:414.0及びMS(ESI)(C20H20F4NO4)[M+H]+の計算値:414.1、実測値:414.0。
エナンチオマーの各ジアステレオマー混合物を、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK Whelk−01 250×30mm、10μm;移動相:45%から45%EtOH(0.05%DEA含有)/CO2;流量:60mL/分)によって分割して、生成物の四つの異性体を得た。
異性体1:MS(ESI)(C20H20F4NO4)[M+H]+の計算値:414.1、実測値:414.1。
異性体2:MS(ESI)(C20H20F4NO4)[M+H]+の計算値:414.1、実測値:414.1。
異性体3:MS(ESI)(C20H19F4NO4)[M+H]+の計算値:414.1、実測値:414.1。
異性体4:MS(ESI)(C20H19F4NO4)[M+H]+の計算値:414.1、実測値:414.1。
段階7:(S)−2−((S)−1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド、(S)−2−((R)−1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド、(R)−2−((S)−1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−2−((R)−1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル2−(1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一つの異性体(10mg、0.023mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(15mL)中溶液を、25℃で12時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物の一つの異性体を得た。MS(ESI)(C18H17F4N2O3)[M+H]+の計算値:385.1、実測値:385.1。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.59(s、1H)、7.45−7.35(m、1H)、7.20−7.07(m、2H)、6.77−6.31(m、1H)、4.54−4.43(m、1H)、4.34(d、J=11.0Hz、1H)、2.82(ddd、J=5.7、12.2、17.4Hz、1H)、2.59(dd、J=2.2、17.4Hz、1H)、2.05(td、J=2.6、13.9Hz、1H)、1.88−1.73(m、1H)、1.45(d、J=6.4Hz、3H)。
エチル2−(1−(ジフルオロメトキシ)エチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他の異性体を同様に処理することで、標題化合物の他の異性体を得た。
異性体2:MS(ESI)(C18H17F4N2O3)[M+H]+の計算値:385.1、実測値:385.1。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.58(brs、1H)、7.44−7.33(m、1H)、7.21−7.03(m、2H)、6.77−6.26(m、1H)、4.45(d、J=5.5Hz、1H)、4.39−4.26(m、1H)、2.90−2.72(m、1H)、2.67−2.49(m、1H)、2.04(d、J=9.4Hz、1H)、1.85−1.69(m、1H)、1.44(d、J=6.3Hz、3H)。
異性体3:MS(ESI)[M+H]+の計算値:385.1、実測値:385.1。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.58(s、1H)、7.46−7.31(m、1H)、7.12(q、J=7.7Hz、2H)、6.75−6.26(m、1H)、4.53−4.42(m、1H)、4.31(d、J=11.0Hz、1H)、2.79(ddd、J=5.7、12.1、17.4Hz、1H)、2.67−2.51(m、1H)、2.14(dd、J=2.7、11.0Hz、1H)、1.84−1.65(m、1H)、1.50−1.37(m、3H)。
異性体4:MS(ESI)(C18H17F4N2O3)[M+H]+の計算値:385.1、実測値:385.1。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.58(s、1H)、7.45−7.32(m、1H)、7.23−7.02(m、2H)、6.81−6.23(m、1H)、4.58−4.41(m、1H)、4.30(d、J=10.6Hz、1H)、2.79(ddd、J=5.5、12.0、17.3Hz、1H)、2.66−2.52(m、1H)、2.21−2.07(m、1H)、1.84−1.66(m、1H)、1.48−1.34(m、3H)。
式Iの化合物(図式3中、R2A及びR3Aはそれぞれ水素であり、R2、R3、環B、n及び各R1は、式I又は本明細書に記載の別の実施形態で記載の通りである。)は、図式3に従って、アルコール3−1上の各種反応(例えば、アルキル化、フッ素化、酸化とそれに続くフッ素化など)とそれに続くアンモニアによる処理によって製造することができる。
3−1A:(R)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び3−1B:(S)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:エチル2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(中間体2−4、94mg、0.27mmol)及びヨウ化銅(I)(10.3mg、0.05mmol)のMeCN(10mL)中混合物に、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(96mg、0.54mmol)を加え、混合物をN2保護下に45℃で2.5時間攪拌した。反応液を冷却して室温とし、飽和NaHCO3水溶液及び水(10mL)でpH約8の塩基性とし、酢酸エチルで抽出した(10mLで2回)。有機相をNa2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、粗生成物を得て、それを分取TLC(シリカゲル、1:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C19H18F4NO4)[M+H]+の計算値:400.2、実測値:400.2。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.61(s、1H)、7.37−7.46(m、1H)、7.07−7.20(m、2H)、6.30−6.71(m、1H)、4.51−4.61(m、1H)、4.39(q、J=7.1Hz、2H)、4.08−4.20(m、2H)、2.85(ddd、J=5.8、11.9、17.4Hz、1H)、2.57−2.67(m、1H)、2.10(td、J=2.8、13.8Hz、1H)、1.75−1.88(m、1H)、1.38(t、J=7.2Hz、3H)。
段階2:エチル(S)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及びエチル(R)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
ラセミ体のエチル2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(40mg、0.100mmol)を、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK AD 250×30mm、5μm;移動相:30%から30%IPA(0.05%DEA含有)/CO2;流量:70mL/分)によって分割して、二つのエナンチオマーを得た。
段階3:(S)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一方のエナンチオマー(20mg、0.05mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(40mL)中溶液を20℃で16時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×21.2mm、5μm;移動相:30%から60%水(10mM NH4HCO3含有)−ACN;流量:25mL/分)によって精製してえ、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C17H15F4N2O3)[M+H]+の計算値:371.1、実測値:371.0。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.58(s、1H)、7.34−7.42(m、1H)、7.07−7.16(m、2H)、6.25−6.70(m、1H)、4.49−4.56(m、1H)、4.06−4.17(m、2H)、2.82(dd、J=5.67、11.93、17.22Hz、1H)、2.58(d、J=16.04Hz、1H)、2.03−2.11(m、1H)、1.72−1.85(m、1H)。エチル2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他方のエナンチオマーを同様に処理することで、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C17H15F4N2O3)[M+H]+の計算値:371.1、実測値:371.0。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.58(s、1H)、7.33−7.42(m、1H)、7.07−7.17(m、2H)、6.27−6.71(m、1H)、4.49−4.56(m、1H)、4.06−4.16(m、2H)、2.82(dd、J=5.48、11.84、17.12Hz、1H)、2.58(d、J=16.43Hz、1H)、2.03−2.12(m、1H)、1.72−1.85(m、1H)。
実施例3−1A及び3−1Bについて記載の手順に従って、下記化合物を製造した。
(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メトキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メトキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メトキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(中間体2−4、150mg、0.43mmol)及びヨードメタン(67.0mg、0.47mmol)の脱水DMF(4mL)中溶液を攪拌しながら、それに、N2雰囲気下に0℃で水素化ナトリウム(18.89mg、0.472mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で30分間攪拌した。溶液を減圧下に濃縮し、残留物を分取TLC(シリカゲル、2:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C19H20F2NO4)[M+H]+の計算値:364.1、実測値:364.0。
段階2:エチル(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メトキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及びエチル(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メトキシメチル)−3,4−ジヒドロ−−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
ラセミ体のエチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メトキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(93mg、0.256mmol)を、SFC(カラム:CHIRALPAK OJ 250×30mm、5μm;移動相:45%から45%MeOH(0.05%DEA含有)/CO2;流量:60mL/分)によって分離して、二つのエナンチオマーを得た。
段階3:(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メトキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メトキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メトキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一方のエナンチオマー(41mg、0.11mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(15mL)中溶液を26℃で12時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を分取TLC(シリカゲル、2:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C17H17F2N2O3)[M+H]+の計算値:[335.1]、実測値:[335.0]。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.71(s、2H)、7.26−7.22(m、1H)、6.99−6.89(m、2H)、5.50(s、1H)、4.46−4.44(m、1H)、3.73−3.62(m、2H)、3.44(s、3H)、2.74−2.56(m、2H)、2.15−2.02(m、1H)、1.85−1.79(m、1H)。
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メトキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他方のエナンチオマーを同様に処理することで、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C17H17F2N2O3)[M+H]+の計算値:[335.1]、実測値:[335.0]。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.66(s、2H)、7.21−7.15(m、1H)、6.94−6.84(m、2H)、5.50(s、1H)、4.41−4.39(m、1H)、3.68−3.57(m、2H)、3.39(s、3H)、2.70−2.50(m、2H)、2.10−1.97(m、1H)、1.80−1.74(m、1H)。
(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(中間体2−4、300mg、0.86mmol)のDCM(15mL)中溶液に、−40℃でDCM(3mL)中のDAST(0.34mL、2.6mmol)を加えた。反応混合物を、N2下に0℃で100分間攪拌した。混合物を飽和NaHCO3水溶液(30mL)で反応停止し、DCMで抽出した(20mLで2回)。合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(20:1から1:3石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C18H17F3NO3)[M+H]+の計算値:352.1、実測値:352.1。
段階2:エチル(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及びエチル(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
ラセミ体のエチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(990mg、2.82mmol)を、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK Whelk−01 250×30mm、10μm;移動相:50%から50%EtOH(0.05%DEA含有)/CO2;流量:60mL/分)によって分割して、二つのエナンチオマーを得た。
段階3:(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一方のエナンチオマー(485mg、1.38mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(50mL)中溶液を、23℃で4時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮した。その固体をCH3CN(2mL)で洗浄した。混合物を濾過し、固体残留物を真空乾燥させて、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C16H14F3N2O2)[M+H]+の計算値:323.0、実測値:323.1。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.59(s、1H)、7.43−7.37(m、1H)、7.16−7.10(m、2H)、4.87−4.54(m、3H)、2.87−2.80(m、1H)、2.63−2.58(m、1H)、2.09−2.06(m、1H)、1.84−1.79(m、1H)。
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他方のエナンチオマーを同様に処理することで、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C16H14F3N2O2)[M+H]+の計算値:323.0、実測値:323.1。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.59(s、1H)、7.43−7.37(m、1H)、7.16−7.10(m、2H)、4.87−4.54(m、3H)、2.86−2.81(m、1H)、2.63−2.59(m、1H)、2.09−2.04(m、1H)、1.82−1.79(m、1H)。
(R)−2−(ジフルオロメチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び3−7B:(S)−2−(ジフルオロメチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ホルミル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(中間体3−1)
ラセミ体のエチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(中間体2−4、300mg、0.86mmol)のDCM(20mL)中溶液を攪拌しながら、それに、N2雰囲気下に0℃でDMP(474mg、1.1mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で1時間攪拌した。飽和NaHCO3水溶液(50mL)を加えた。有機層を分離し、無水NaSO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して生成物を得て、それを、それ以上精製せずに次の段階で用いた。MS(ESI)(C18H18F2NO5)[M+H+H2O]+の計算値:366.1、実測値:366.1。
段階2:エチル2−(ジフルオロメチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ホルミル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(380mg、1.1mmol)のDCM(20mL)及びEtOH(0.01mL)中溶液に、0℃でDAST(0.289mL、2.2mmol)を加えた。添加後、混合物を24℃で2時間攪拌した。反応混合物に、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)をゆっくり加えた。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(シリカゲル、1:2酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C18H16F4NO3)[M+H]+の計算値:370.2、実測値:370.0。
段階3:2−(ジフルオロメチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル2−(ジフルオロメチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]−ピリジン−7−カルボキシレート(81mg、0.22mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(15mL)中溶液を25℃で3時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H13F4N2O2)[M+H]+の計算値:[341.1]、実測値:[341.0]。
段階4:(R)−2−(ジフルオロメチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(S)−2−(ジフルオロメチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
ラセミ体のエチル2−(ジフルオロメチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド(64mg、0.19mmol)を、SFC(カラム:CHIRALPAK AD 250×30mm、5μm;移動相:20%から20%MeOH(0.05%DEA含有)/CO2;流量:60mL/分)によって分離して、二つのエナンチオマーを得た。
一方のエナンチオマー:MS(ESI)(C16H13F4N2O2)[M+H]+の計算値:341.1、実測値:341.0。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.63(s、1H)、7.43−7.38(m、1H)、7.17−7.11(m、2H)、6.22−5.94(m、1H)、4.87−4.54(m、1H)、3.30−2.81(m、1H)、2.67−2.63(m、1H)、2.19−2.16(m、1H)、1.90−1.84(m、1H)。
他方のエナンチオマー:MS(ESI)(C16H13F4N2O2)[M+H]+の計算値:341.1、実測値:341.0。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.63(s、1H)、7.43−7.38(m、1H)、7.17−7.11(m、2H)、6.22−5.94(m、1H)、4.62−4.54(m、1H)、3.30−2.81(m、1H)、2.67−2.63(m、1H)、2.19−2.16(m、1H)、1.90−1.84(m、1H)。
(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及び5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−((トリメチルシリル)オキシ)エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ホルミル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(中間体3−1、700mg、2.0mmol)、フッ化セシウム(918mg、6.1mmol)のTHF(15mL)中溶液に、N2下に0℃でトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(860mg、6.1mmol)を加えた。反応混合物を、N2下に0℃で2時間攪拌した。混合物をH2O(15mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(25mLで3回)。合わせた有機層を無水Na2SO4で脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。20:1から2:1石油エーテル:酢酸エチルで溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって、生成物を得た。MS(ESI)(C22H25F5NO4Si)[M+H]+の計算値:490.5、実測値:490.4。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.48(s、1H)、6.97−7.07(m、1H)、6.72−6.88(m、2H)、4.21−4.38(m、3H)、2.59(brs、1H)、2.47(brs、1H)、1.83−2.04(m、1H)、1.62−1.83(m、1H)、1.23(t、J=7.04Hz、3H)、0.01(d、J=11.35Hz、9H)。
段階2:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−((トリメチルシリル)オキシ)エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(300mg、0.61mmol)のエタノール(15mL)中溶液に、18℃でK2CO3(102mg、0.74mmol)を加えた。混合物を18℃で40分間攪拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮し、残留物を分取TLC(シリカゲル、2:1石油エーテル:酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C19H17F5NO4)[M+H]+の計算値:418.0、実測値:417.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.68(d、7=10.17Hz、1H)、7.22(brs、1H)、6.86−7.06(m、2H)、4.53−4.66(m、1H)、4.43(quin、7=7.24Hz、2H)、4.11(q、7=7.30Hz、1H)、2.81(brs、1H)、2.58−2.69(m、1H)、2.04−2.19(m、2H)、1.40(q、J=7.43Hz、3H)。
段階3:5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−(((メチルチオ)カルボノチオイル)オキシ)エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボン酸
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(280mg、0.67mmol)のTHF(2mL)中溶液に、N2下に0℃でNaH(40.3mg、1.0mmol)を加えた。30分間攪拌後、二硫化炭素(0.10mL、1.68mmol)及びヨードメタン(0.31mL、5.00mmol)を加え、混合物をN2下に0℃で1時間攪拌した。反応液を水15mL及びHCl(濃、12M)5滴で希釈し、EtOAcで抽出し(15mLで3回)、合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。MS(ESI)(C19H15F5NO4S2)[M+H]+の計算値:480.1、実測値:480.2。
段階4:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−(((メチルチオ)カルボノチオイル)オキシ)エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−(((メチルチオ)カルボノチオイル)オキシ)エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボン酸(430mg、0.90mmol)の脱水EtOH(10mL)中溶液に、N2下に塩化チオニル(320mg、2.69mmol)を加えた。混合物をN2下に85℃で2.5時間攪拌した。混合物をH2O(15mL)で反応停止し、混合物を固体NaHCO3でpH=8に調節した。混合物をEtOAcで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層を無水Na2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。10:1から5:1石油エーテル:酢酸エチルで溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって生成物を得た。MS(ESI)(C21H19F5NO4S2)[M+H]+の計算値:508.4、実測値:508.3。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.65(d、J=2.74Hz、1H)、7.17−7.23(m、1H)、6.87−7.04(m、2H)、4.68−4.82(m、1H)、4.42(dq、J=2.35、7.04Hz、2H)、2.70−2.89(m、1H)、2.66(brs、1H)、2.60(s、3H)、2.07−2.25(m、1H)、1.80−2.00(m、1H)、1.39(dt、7=1.96、7.04Hz、3H)。
段階5:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−(((メチルチオ)カルボノチオイル)オキシ)エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(230mg、0.45mmol)及びトリブチルスタンナン(1.18g、4.05mmol)のトルエン(10mL)中溶液に、N2下にアゾビスイソブチロニトリル(20mg、0.12mmol)を加えた。反応混合物を加熱して100℃とし、N2下に1時間攪拌した。反応液を水20mLで希釈し、EtOAcで抽出し(20mLで3回)、合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、粗生成物を得た。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(10:1から5:1石油エーテル:酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C19H17F5NO3)[M+H]+の計算値:402.1、実測値:402.1。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.65(s、1H)、7.18−7.24(m、1H)、6.87−7.04(m、2H)、4.58(td、7=5.23、10.27Hz、1H)、4.42(q、7=7.04Hz、2H)、2.71−2.94(m、2H)、2.42−2.65(m、2H)、2.12−2.24(m、1H)、1.69−1.86(m、1H)、1.39(t、7=7.04Hz、3H)。
段階6:エチル(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及びエチルR)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
ラセミ体のエチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(120mg、0.3mmol)を、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK IC 250×30mm、10μm;移動相:30%から30%IPA(0.05%DEA/CO2含有;流量:6mL/分)によって分割して、二つのエナンチオマーを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階7:(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一方のエナンチオマー(45mg、0.11mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(20mL)中溶液を10℃で20時間攪拌した。混合物を濃縮し、分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm、4μm;移動相:43%から63%水(0.05%HCl含有)−ACN;流量:25mL/分)によって精製して、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C17H14F5N2O2)[M+H]+の計算値:373.1、実測値:372.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.59(brs、1H)、7.38(d、J=6.26Hz、1H)、7.01−7.18(m、2H)、4.65(brs、1H)、2.49−2.89(m、4H)、2.05−2.24(m、1H)、1.79(brs、1H)。
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他方のエナンチオマーを同様に処理することで、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C17H14F5N2O2)[M+H]+の計算値:373.1、実測値:372.9。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.60(s、1H)、7.35−7.45(m、1H)、7.08−7.18(m、2H)、4.67(brs、1H)、2.54−2.90(m、4H)、2.09−2.20(m、1H)、1.73−1.88(m、1H)。
(2S,3R)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド、(2S,3S)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド、(2R,3R)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(2R,3S)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:エチル(2S,3R)−、(2S,3S)−、(2R,3R)又は(2R,3S)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一つの異性体(中間体2−5A、2−5B、2−5C又は2−5D)140mg、0.39mmol)のアセトニトリル(8mL)中溶液に、ヨウ化銅(I)(14.7mg、0.077mmol)を加え、混合物をN2下に加熱して45℃とした。2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(0.2mL、1.9mmol)を滴下し、混合物を45℃で2時間攪拌した。混合物を氷浴で冷却し、飽和NaHCO3水溶液(15mL)を加えた。水層をEtOAcで抽出した(25mLで3回)。合わせた有機層をブライン(飽和20mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、粗生成物を得た。残留物を、分取TLC(シリカゲル、2:1石油エーテル:酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物の一つの異性体を得た。MS(ESI)(C20H20F4NO4)[M+H]+の計算値:414.1、実測値:414.3。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.59(d、J=6.26Hz、1H)、7.13−7.19(m、1H)、6.85−7.01(m、2H)、5.99−6.48(m、1H)、4.37(q、J=7.04Hz、2H)、3.93−4.26(m、3H)、2.01−2.61(m、3H)、1.24−1.41(m、3H)、0.77−1.06(m、3H)。
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他の異性体を同様に処理することで、生成物の他の異性体を得た。
段階2:(2S,3R)−、(2S,3S)−、(2R,3R)−又は(2R,3S)−2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一つの異性体(13mg、0.03mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(10mL)中溶液を、室温で10時間攪拌した。混合物を濃縮し、残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm、4μm;移動相:40%から60%水(0.1%TFA含有)−ACN;流量:25mL/分)によって精製して、標題化合物の一つの異性体を得た。MS(ESI)(C18H17F4N2O3)[M+H]+の計算値:385.1、実測値:385.0。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.59(s、1H)、7.28−7.45(m、1H)、6.99−7.21(m、2H)、6.23−6.71(m、1H)、4.58(brs、1H)、4.01−4.19(m、2H)、2.88−3.03(m、1H)、2.23−2.44(m、2H)、0.90(d、J=6.26Hz、3H)。
エチル2−((ジフルオロメトキシ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他の異性体を同様に処理することで、標題化合物の他の異性体を得た。
異性体2:MS(ESI)(C18H17F4N2O3)[M+H]+の計算値:385.1、実測値:385.0。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.59(brs、1H)、7.29−7.44(m、1H)、7.04−7.19(m、2H)、6.24−6.73(m、1H)、4.59(brs、1H)、4.10(brs、2H)、2.97(brs、1H)、2.32(brs、2H)、0.90(d、J=5.87Hz、3H)。
異性体3:MS(ESI)(C18H17F4N2O3)[M+H]+の計算値:385.1、実測値:385.0。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.57(brs、IH)、7.38(d、J=5.09Hz、IH)、7.12(d、J=7.43Hz、2H)、6.22−6.71(m、IH)、4.07−4.32(m、3H)、2.40−2.69(m、2H)、2.06(brs、IH)、1.04(d、J=4.30Hz、3H)。
異性体4:MS(ESI)(C18H17F4N2O3)[M+H]+の計算値:385.1、実測値:385.0。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.58(s、IH)、7.29−7.46(m、IH)、7.04−7.20(m、2H)、6.25−6.68(m、IH)、4.10−4.31(m、3H)、2.41−2.69(m、2H)、2.07(brs、IH)、1.05(d、J=6.65Hz、3H)。
式Iの化合物(図式4中、Rは−(C1−4)ハロアルキルであり、R′はH又はメチルであり、環B、n及び各R1は、式I又は本明細書に記載の別の実施形態で記載の通りである。)は、図式4に従って、4−1の環化による酸4−2の形成によって製造することができる。その後、アミド形成及びアミンへの還元を行う。次に、アルキル化(又は二級アミンの場合は保護)を行い、次にカルボニル化およびアンモニア処理を行って、三級アミン(最終脱保護を行った二級アミン)を得る。
(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−((メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−((メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(中間体3−2、0.8g、2.5mmol)及びHATU(1.2g、3.7mmol)のDMF(10mL)中溶液に・・・。混合物をN2下に25℃で10分間攪拌した。次に、DIPEA(0.68g、4.9mmol)を加え、その後、2,2,2−トリフルオロエタンアミン(0.37g、3.7mmol)をゆっくり加えた。混合物を25℃で2時間攪拌した。混合物をH2O(100mL)に投入し、EtOAcで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をシリカゲルクロマトグラフィー[ISCO(登録商標):0%から20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離を行う4gSepaFlashカラム]によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C17H13ClF5N2O2)[M+H]+の計算値:407.0、実測値:407.0。
段階2:N−((7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)−2,2,2−トリフルオロエタンアミン
7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド(0.45g、1.1mmol)及びBH3・S(CH3)2(44mmol)のTHF(10mL)中溶液に・・・。混合物を0℃で10分間、次に45℃でさらに2時間攪拌した。混合物をCH3OH(40mL)で反応停止し、減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー[0%から20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離を行うISCO(登録商標):4gSepaFlashカラム]によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C17H15ClF5N2O)[M+H]+の計算値:392.9、実測値:392.9。
段階3:N−((7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)−2,2,2−トリフルオロ−N−メチルエタンアミン
N−((7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)−2,2,2−トリフルオロエタンアミン(0.1g、0.26mmol)及びCH2O(0.016g、0.51mmol)のDCE(10mL)中溶液を25℃で攪拌した。溶液にNaBH(OAc)3(0.11g、0.51mmol)を加え、次にAcOH 1滴を加えた。混合物を25℃で8時間攪拌した。混合物をH2O(20mL)に投入し、NaHCO3を加えることでpHを約9に調節し、混合物をEtOAcで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機抽出液を無水Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー[0%から20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離を行うISCO(登録商標):4gSepaFlashカラム]によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H19ClF5N2O)[M+H]+の計算値:407.0、実測値:407.0。
段階4:エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−((メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
N−((7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)−2,2,2−トリフルオロ−N−メチルエタンアミン(0.13g、0.32mmol)のEtOH(20mL)中溶液を攪拌しながら、それにPd(dppf)Cl2(0.023g、0.032mmol)及びKOAc(0.064g、0.64mmol)を加えた。混合物を加熱して60℃とし、約0.34MPa(50psi)CO下に18時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、得られた溶液を水(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層を無水Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を分取TLC(シリカゲル、4:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C21H22F5N2O3)[M+H]+の計算値:445.1、実測値:445.0。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.56(s、1H)、7.24−7.11(m、1H)、6.99−6.79(m、2H)、4.36(q、J=7.0Hz、2H)、4.28(td、7=4.9、9.8Hz、1H)、3.10(q、7=9.0Hz、2H)、3.04−2.91(m、1H)、2.78(dd、7=6.7、13.3Hz、1H)、2.49(s、3H)、2.16−2.02(m、1H)、1.74−1.56(m、1H)、1.33(t、7=7.2Hz、3H)。
段階5:エチル(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−((メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート及びエチル(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−((メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
ラセミ体のエチル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−((メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(100mg、0.28mmol)を、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK AD 250×30mm、5μm;移動相:20%から20%IPA(0.05%DEA含有)/CO2;流量:60mL/分)によって分割して、二つのエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C21H22F5N2O3)[M+H]+の計算値:445.1、実測値:445.0.MS(ESI)の計算値(C21H22F5N2O3)[M+H]+、445.1、実測値:445.0。
段階6:(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−((メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−((メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−((メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの一方のエナンチオマー(40mg、0.09mmol)のアンモニア(10M MeOH中溶液)(40mL)中溶液を、20℃で16時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を分取TLCによって精製して、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C19H19F5N3O2)[M+H]+の計算値:416.1、実測値:416.3。
エチル5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−((メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレートの他方のエナンチオマーを同様に処理することで、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C19H19F5N3O2)[M+H]+の計算値:416.1、実測値:416.3。
(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
段階1:tert−ブチル((7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)カーバメート
N−((7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)−2,2,2−トリフルオロエタンアミン(150mg、0.38mmol)のDCM(10mL)中溶液を攪拌しながら、それに、ジ−tert−ブチルジカーボネート(194mg、3.3mmol)、Et3N(820mg、3.8mmol)及びN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(4.7mg、0.04mmol)を加えた。次に、混合物を25℃で16時間攪拌した。溶液を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(1:0から20:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C22H23ClF5N2O3)[M+H]+の計算値:493.12、実測値:493。
段階2:エチル2−(((tert−ブトキシカルボニル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート
N−((7−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)−2,2,2−トリフルオロエタンアミン(71mg、0.14mmol)のEtOH(15mL)中溶液を攪拌しながら、それにPd(dppf)Cl2(10.6mg、0.014mmol)及びKOAc(28mg、0.29mmol)を加えた。次に、溶液を加熱して60℃とし、約0.34MPa(50psi)CO下に18時間攪拌した。溶液を減圧下に濃縮した。得られた溶液を水(20mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(シリカゲル、3:1石油エーテル:酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C25H28F5N2O5)[M+H]+の計算値:531.18、実測値:531.3。
段階3:tert−ブチル((7−カルバモイル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)カーバメート
NH3/MeOH(10M、15mL)中のエチル2−(((tert−ブトキシカルボニル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキシレート(53mg、0.1mmol)を、25℃で16時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮して生成物を得て、それをそれ以上精製せずに、以降の段階で用いた。MS(ESI)(C23H25F5N3O4)[M+H]+の計算値:502.17、実測値:502.2。
段階4:tert−ブチル(S)−((7−カルバモイル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)カーバメート及びtert−ブチル(R)−((7−カルバモイル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)カーバメート
tert−ブチル((7−カルバモイル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)カーバメート(40mg、0.08mmol)を、SFC(カラム:CHIRALPAK AS 250×30mm、5μm;移動相:10%から10%MeOH(0.05%DEA含有)CO2;流量:60mL/分)によって分離して、二つのエナンチオマーを得た。
段階4:(S)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド及び(R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボキサミド
tert−ブチル((7−カルバモイル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)カーバメートの一方のエナンチオマー(20mg、0.04mmol)を、DCM(3mL)及びTFA(0.5mL)中で、25℃で1時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C18H17F5N3O2)[M+H]+の計算値:402.1、実測値:402.1。
tert−ブチル((7−カルバモイル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)カーバメートの他方のエナンチオマーを同様に処理することで、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)[M+H]+の計算値:402.1、実測値:402.1。
(5S,8R)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン−2−カルボキサミド及び(5R,8S)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン−2−カルボキサミド
段階1:3−(トリメチルシリル)ピリジン−2−オール
ジイソプロピルアミン(31.0mL、218mmol)のTHF(200mL)中溶液に、−78℃でn−ブチルリチウム(95mL、238mmol)を加えた。1時間攪拌後、ピリジン−2−オール(9g、95mmol)のTHF(100mL)中溶液を−78℃で加えた。混合物を、1時間かけて徐々に昇温させて0℃とした。混合物に0℃で、クロロトリメチルシラン(13.20mL、104mmol)を加えた。得られた混合物を、14時間かけて徐々に昇温させて25℃とした。H2O(300mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から30%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C8H14NOSi)[M+H]+の計算値:168.1、実測値:168.0。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ12.07(brs、1H)、7.54(dd、J=1.8、6.5Hz、1H)、7.33(dd、J=2.0、6.3Hz、1H)、6.23(t、J=6.5Hz、1H)、0.28(s、9H)。
段階2:3−(トリメチルシリル)ピリジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート
3−(トリメチルシリル)ピリジン−2−オール(13g、78mmol)のピリジン(100mL)中溶液に、N2下に0℃で20分かけて、無水トリフルオロメタンスルホン酸(16mL、95mmol)を加えた。混合物を徐々に昇温させて25℃とし、さらに14時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);120gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から10%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C9H13F3NO3SSi)[M+H]+の計算値:300.0、実測値:300.0。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ8.33(dd、J=2.0、4.7Hz、1H)、7.92(dd、J=1.6、7.0Hz、1H)、7.31(dd、J=5.1、7.0Hz、1H)、0.38(s、9H)。
段階3:5,8−ジヒドロ−5,8−エポキシキノリン
フラン(1.21mL、16.74mmol)及びフッ化セシウム(1.015g、6.68mmol)のアセトニトリル(10mL)中溶液に、0℃でアセトニトリル(10mL)中の3−(トリメチルシリル)ピリジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(1g、3.34mmol)をゆっくり加えた。混合物を28℃で15時間攪拌した。混合物を濃縮した。水(20mL)を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から40%メチルテトラブチルエーテル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ8.03(d、J=5.1Hz、1H)、7.42(d、J=7.0Hz、1H)、7.19−7.07(m、2H)、6.90−6.79(m、1H)、5.78(s、1H)、5.61(s、1H)。
段階4:5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン
5,8−ジヒドロ−5,8−エポキシキノリン(500mg、3.44mmol)のEtOH(14mL)中溶液に、約69kPa(10psi)O2雰囲気下にヒドラジン水和物(0.683mL、13.78mmol)を加えた。混合物を30℃で15時間攪拌した。混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から30%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ8.32−8.23(m、1H)、7.49(d、J=6.8Hz、1H)、7.05(dd、7=5.1、7.4Hz、1H)、5.50−5.34(m、2H)、2.17−2.08(m、2H)、1.56−1.37(m、2H)。
段階5:5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン1−オキサイド
5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン(200mg、1.359mmol)のDCM(2mL)中溶液に、m−CPBA(630mg、3.10mmol)を加えた。混合物を25℃で15時間攪拌した。混合物を飽和Na2SO3水溶液で反応停止し、DCMで抽出した(10mLで3回)。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);20gSepaFlash(登録商標)カラム、0%から5%DCM/MeOHで溶離)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.99(d、7=5.7Hz、1H)、7.18−7.04(m、2H)、5.85(brs、1H)、5.50(brs、1H)、2.19(d、7=7.9Hz、2H)、1.67(t、7=8.7Hz、1H)、1.51−1.40(m、1H)。
段階6:4−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン
5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン1−オキサイド(230mg、1.410mmol)及び塩化リチウム(72mg、1.698mmol)のアセトニトリル(6mL)中混合物に、25℃で三塩化リン(1.08g、7.04mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で2時間攪拌した。冷却して室温とした後、反応混合物を氷50gに投入し、固体NaHCO3でpH約8の塩基性とした。混合物をEtOAcで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(シリカゲル、4:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C9H9ClNO)[M+H]+の計算値:182.0、実測値:181.8。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ8.15(d、7=5.5Hz、1H)、7.02(d、7=5.5Hz、1H)、5.56(d、7=3.5Hz、1H)、5.38(d、7=3.9Hz、1H)、2.14(dd、7=2.7、9.8Hz、2H)、1.47(d、7=9.0Hz、2H)。
段階7:4−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン1−オキサイド
4−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン(150mg、0.826mmol)及びmCPBA(335mg、1.652mmol)のDCM(5mL)中混合物を、40℃で14時間攪拌した。反応混合物を飽和Na2SO3水溶液(20mL)で反応停止し、DCMで抽出した(15mLで3回)。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、分取TLC(シリカゲル、10:1DCM/MeOHで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C9H9ClNO2)[M+H]+の計算値:198.0、実測値:197.8。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.88(d、J=6.8Hz、1H)、7.05(d、J=6.8Hz、1H)、5.83(d、J=3.5Hz、1H)、5.57(d、J=3.5Hz、1H)、2.28−2.14(m、2H)、1.66(t、J=8.7Hz、1H)、1.57−1.43(m、1H)。
段階8:4−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン−2−カルボニトリル
4−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン1−オキサイド(44mg、0.223mmol)及びトリメチルシランカルボニトリル(66mg、0.665mmol)のCHCl3(2mL)中混合物に、25℃でジメチルカルバミッククロライド(72mg、0.670mmol)を加えた。得られた混合物を60℃で14時間攪拌した。混合物を濃縮し、分取TLC(シリカゲル、4:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C10H8ClN2O)[M+H]+の計算値:207.0、実測値:206.8。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.42(s、1H)、5.55(d、J=4.3Hz、1H)、5.38(d、J=3.9Hz、1H)、2.16(dd、J=3.1、10.6Hz、2H)、1.53−1.36(m、2H)。
段階9:4−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン−2−カルボニトリル
4−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン−2−カルボニトリル(80mg、0.387mmol)、(2,4−ジフルオロフェニル)ボロン酸(183mg、1.162mmol)、K3PO4(250mg、1.178mmol)、及びPdCl2(dtbpf)(40mg、0.061mmol)のTHF(4mL)中混合物を脱気し、N2を充填し戻した(3回)。混合物を加熱して85℃として2.5時間経過させた。冷却して室温とした後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(10mLで3回)。合わせた有機相をブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(シリカゲル、1:4酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、生成物を得た。MS(ESI)(C16H11F2N2O)[M+H]+の計算値:285.1、実測値:284.9。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.53(s、1H)、7.39−7.29(m、1H)、7.12−6.96(m、2H)、5.47−5.37(m、2H)、2.23(d、J=8.2Hz、2H)、1.63(d、J=11.7Hz、2H)。
段階10:(5S,8R)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン−2−カルボニトリル及び(5R,8S)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン−2−カルボニトリル
ラセミ体の4−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン−2−カルボニトリル(90mg、0.317mmol)を、キラルSFC(カラム:CHIRALPAK AD 250×30mm、5μm;移動相:20%から100%EtOH(0.05%DEA含有)/CO2;流量:65mL/分)によって分割して、二つのエナンチオマーを得た。
段階11:(5S,8R)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン−2−カルボキサミド及び(5R,8S)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン−2−カルボキサミド
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン−2−カルボニトリルの一方のエナンチオマー(40mg、0.141mmol)のDMSO(2mL)中溶液に、25℃で過酸化水素(65mg、0.573mmol)及びK2CO3(10mg、0.072mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で2時間攪拌した。飽和Na2SO3水溶液(0.2mL)で反応停止し、混合物を分取HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×30mm、5μm;移動相:24%から54%水(0.05%水酸化アンモニウム(体積比)含有)−ACN;流量:25mL/分)によって直接精製して、標題化合物の一方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C16H13F2N2O2)[M+H]+の計算値:303.1、実測値:303.1。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ8.08(s、1H)、7.79(brs、1H)、7.50−7.37(m、1H)、7.13−6.93(m、2H)、5.63(brs、1H)、5.42(brs、2H)、2.31−2.20(m、2H)、1.66(d、J=7.0Hz、2H)。
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,8−エポキシキノリン−2−カルボニトリルの他方のエナンチオマーを同様に処理することで、標題化合物の他方のエナンチオマーを得た。MS(ESI)(C16H13F2N2O2)[M+H]+の計算値:303.1、実測値:303.1。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ8.08(s、1H)、7.79(brs、1H)、7.51−7.37(m、1H)、7.15−6.93(m、2H)、5.61(brs、1H)、5.41(d、J=3.9Hz、2H)、2.30−2.19(m、3H)、1.66(d、J=7.0Hz、2H)。
生物アッセイ
代謝型グルタミン酸受容体活性、特にはmGluR2活性の阻害剤としての本発明の化合物の有用性を、当業界で公知の方法によって、そして下記に記載の方法で示すことができる。阻害定数(IC
50;最大活性の50%を提供するのに必要な化合物の濃度)を、次のように求める。本発明の化合物を、蛍光レーザー画像プレートリーダーに基づくアッセイ(fluorescence laser imaging plate reader based assay)で調べた。このアッセイは、広宿主域(promiscuous)G−タンパク質と結合した組換え受容体を発現する全細胞におけるCa
2+動員をモニタリングする一般的な機能アッセイである。Fluo−4AM(Invitrogen, Carlsbad California, USA)を負荷した組換えヒトmGluR2及びGα16を安定に発現するCHO(チャイニーズハムスター卵巣)dhfr細胞を、各種濃度の本発明の各試験化合物で処理し、FLIPR384装置(Molecular Devices, Sunnydale California, USA)でCa
2+応答をモニタリングした。2,500nMグルタミン酸存在下に、最大作動薬活性を測定し、グルタミン酸依存性応答を最小阻害及び最大阻害するだけの化合物濃度範囲によって提供される阻害を経時的にモニタリングした。作動薬又は拮抗薬に関する化合物の各濃度での最大カルシウム応答を、用量応答としてプロットし、その曲線を、4パラメータロジスティック方程式に適合させて、反復非線形曲線適合ソフトウェアADA(Merck & Co., Inc.)を用いてIC
50及びヒル係数を得た。下記の表中のデータは、この細胞アッセイでのグルタミン酸依存性mGluR2活性を阻害する各化合物の活性を列記したものである。
以上、本発明のある種の特定の実施形態を参照しながら、本発明について説明及び例証してきたが、本発明の精神および範囲を逸脱しない限りにおいて、手順及びプロトコールの各種の調整、改変、変更、置換、削除又は付加を行うことができることは、当業者には明らかであろう。従って、本発明は添付の特許請求の範囲によって定義されるものであり、そのような特許請求の範囲は、妥当である限り広く解釈されるものである。