本発明の実施形態は、ワイヤレス通信の分野に関し、より詳細には、デバイスツーデバイス通信方法および端末デバイスに関する。
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略して「LTE」)通信技術が継続的に発展するにつれて、セルラーネットワークの負荷がますます重くなり、既存のスペクトルリソースはますます圧迫されてきている。現在のほとんどのモバイルデバイスは、ブルートゥースまたはワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、略して「WiFi」)のような様々なワイヤレス技術を使用しているので、これらの技術を提供している事業者は、モバイルデバイス間の直接通信が今後注目されることに気付いている。これは、直接的なデバイスツーデバイス(Device to Device、略して「D2D」)の出現に伴うものである。D2Dの出現は、不十分な周波数スペクトルおよび過度に重いネットワーク負荷などの問題をかなりの程度まで解決する。この方式のデバイス間の直接通信では、1つのデバイスが基地局の転送なしに別のデバイスと直接通信し得る。これは、基地局のデータトラフィックを軽減する。D2D通信は、スペクトルリソースをよりよく活用して、スペクトル利用およびデータレートを向上させ、基地局の負荷を緩和することができる。
デバイスツーデバイス通信のためのリソース割り当て技術は、ランダムリソース選択技術およびリソース検知技術を含み得る。リソース検知技術を使用することによってリソースが割り当てられるとき、端末デバイスは、リソースプールにおけるリソースセットの固定されたサイズのセグメントでリソースを検知する必要がある。リソースセットにおけるリソースを検知した後、端末デバイスは、伝送されるべきデータを送信するために適切なリソースを選択する。リソース検知がリソースセット全体で行われる場合、端末デバイスの電力消費が非常に大きい。したがって、通信処理における端末デバイスの電力消費をどのように減らすかは、解決を必要とする重要な課題のうちの1つである。
上記に鑑みて、本発明の実施形態は、通信処理における端末デバイスの電力消費を減らすためのデバイスツーデバイス通信方法および端末デバイスを提供する。
第1の態様によれば、デバイスツーデバイス通信方法であって、
端末デバイスによって、第1のリソースを決定するステップであって、第1のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、第1のリソースセットは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第1の伝送リソースは、第1のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースである、ステップと、端末デバイスによって、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うステップと、第1の伝送リソース上で第1のデータを送信するステップとを含むデバイスツーデバイス通信方法が提供される。
データを伝送するために使用される伝送リソースを求める検出は、従来技術で伝送リソースの検出に使用される元のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースにおいて行われる。したがって、デバイスツーデバイス通信処理において端末デバイスの電力消費が低減される。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、複数の数値からターゲット数値を決定するステップであって、ターゲット数値は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの時間領域位置を指し示すために使用される、ステップと、端末デバイスによって、ターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定するステップとを含む。
これらの数値は、ネットワークデバイスによって構成されたいくつかのランダム「シード」であってよく、端末デバイスは、これらのランダムシードからランダム選択を行うことを理解されたい。代替として、これらの予め定義された数値に関して、ネットワークデバイスは、異なる端末デバイスに対して異なる数値を構成してよく、たとえば、異なるタイプの端末デバイスに対して異なる数値を構成してよく、したがって、P−UEおよびV−UEなどのタイプの端末デバイスがリソース検出を行ったとき、検出動作は、リソース衝突を減らすために同じ時間期間に行われないようにされる。代替として、異なるタイプのデータが異なる数値に対応する。代替として、ネットワークデバイスは、異なるセルに配置された端末デバイスに対して異なるターゲット数値を構成する。これは本明細書に限定されない。
別の実施形態では、端末デバイスによって、ターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定するステップの前に、方法は、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスにより送信された複数の数値に関する情報を受信するステップをさらに含む。
たとえば、ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスのカバレッジエリア内の端末デバイスの数量、端末デバイスのカバレッジステータス、キャリアにおける重要な周波数帯に関する情報、および、現在アクティブなサービスのタイプまたは現在伝送されているデータのタイプなどの情報に基づいて、端末デバイスにより選択するための複数の数値を決定し、これらの数値に関する情報を端末デバイスに送信し得る。たとえば、ネットワークデバイスは、ブロードキャスト方式でこれらの数値に関する情報を含む構成情報を送信してよく、またはネットワークデバイスは、現在のネットワーク使用量に基づいて複数の数値に関する情報を含む構成情報を更新してよい。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定するステップであって、ターゲット周波数ホッピングパターンは、周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを指し示す、ステップと、端末デバイスによって、第1のリソースとして、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを決定するステップとを含む。
ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースは、複数の単位時間−周波数リソースを含み得る。端末デバイスは、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された複数の単位時間−周波数リソースの位置に基づいて、複数の単位時間−周波数リソースにおいて第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行う。複数の単位時間−周波数リソースは隣接してよく、または隣接しなくてよく、全ての単位時間−周波数リソースのサイズは同じでよく、または異なってよい。本明細書において単位時間−周波数リソースの量に制限は課されない。
別の実施形態では、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースは、複数の単位時間−周波数リソースを含み、端末デバイスによって、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うステップは、
端末デバイスによって、ターゲット周波数ホッピングパターンの周波数ホッピングパラメータに基づいて、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うステップを含み、周波数ホッピングパラメータは、複数の単位時間−周波数リソースの間の時間領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースの間の周波数領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースのそれぞれのサイズとのうちの少なくとも1つを含む。
別の実施形態では、端末デバイスによって、複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定するステップの前に、方法は、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスにより送信された複数の周波数ホッピングパターンに関する情報を受信するステップを含む。
たとえば、ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスのカバレッジエリア内の端末デバイスの数量、端末デバイスのカバレッジステータス、キャリアにおける重要な周波数帯に関する情報、および、現在アクティブなサービスのタイプまたは現在伝送されているデータのタイプなどの情報に基づいて、端末デバイスにより選択するための複数の周波数ホッピングパターンを決定し、これらの周波数ホッピングパターンに関する情報を含む構成情報を端末デバイスに送信し得る。
複数の周波数ホッピングパターンは、代替として、端末デバイスとネットワークデバイスとの間で合意された、たとえば、プロトコルで指定された複数の周波数ホッピングパターン、またはデバイスツーデバイス通信での既存の周波数ホッピングパターンであってよい。
別の実施形態では、端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、方法は、
端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するステップであって、第2のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースは、第1のリソースとは異なる、ステップと、端末デバイスによって、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うステップとをさらに含む。
第1の伝送リソースの1回の検出のために使用される第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースは、別の回の検出のために使用されるそうしたリソースと相互に関係付けられる。したがって、端末デバイスは、これらの時間−周波数リソースの間の相互関係に基づいて第1のリソースにおいて第1のデータの伝送のための第1の伝送リソースを求める検出を自律的に行い、それにより、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の制御シグナリングのオーバヘッドを減らすことができる。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を決定するステップ、および/または
端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの時間領域リソースを決定するステップ、および/または
端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの周波数領域リソースを決定するステップを含む。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を決定するステップは、
端末デバイスによって、第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を、以下のタイプの情報、すなわち、
第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの間の時間領域間隔のうちの少なくとも1つに基づいて、決定するステップを含む。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの時間領域リソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、第2のリソースの時間領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、
第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの時間領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するステップを含む。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの周波数領域リソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、第2のリソースの周波数領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、
第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するステップを含む。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズに基づいて第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズを決定するステップであって、第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズは、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズ以上である、ステップを含む。
任意選択で、端末デバイスは、送信されるべき第1のデータのサイズに基づいて、第1の伝送リソースの検出のための最小リソース粒度を決定し、次いで、リソース検出のために使用される時間−周波数リソースエリアのサイズを、最小リソース粒度を単位として使用することによって段階的に増大させ得る。
別の実施形態では、端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、方法は、
端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第3のリソースを決定するステップであって、第3のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第3のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置とは異なる、ステップと、端末デバイスによって、第3のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うステップとをさらに含む。
別の実施形態では、端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、方法は、
端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第4のリソースを決定するステップであって、第4のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第4のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置と同じである、ステップと、端末デバイスによって、第4のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うステップとをさらに含む。
現在のデータの送信のための伝送リソースの検出に関して得られた検出結果は、後続のデータの送信のために使用される伝送リソースの検出のためのガイダンスを提供する。したがって、後続のデータ伝送の前のリソースコンテンションの成功率が増大され、端末デバイスの電力消費がさらに低減される。
別の実施形態では、第1のリソースセットにおいて、第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量が、予め設定された値を超えた場合、または第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用される時間領域リソースのサイズが、予め設定された値を超えた場合、端末デバイスは、第1のリソースセットにおける第1の伝送リソースを求める検出を停止する。
別の実施形態では、方法は、
端末デバイスによって、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースを決定するステップと、端末デバイスによって、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定するステップとをさらに含む。
別の実施形態では、方法は、
端末デバイスによって、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを決定するステップと、端末デバイスによって、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースとして決定するステップとをさらに含む。
別の実施形態では、方法は、
端末デバイスによって、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースに基づいて、第1のリソースセット内にあり、検出によってカバーされないスペクトルリソースを決定するステップと、端末デバイスによって、検出によってカバーされないスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定するステップとをさらに含む。
別の実施形態では、端末デバイスは、携帯端末デバイスを含み、携帯端末デバイスと、この端末デバイスではなく、非緊急データを送信する別の端末デバイスとが、第1の伝送リソースを同時に検出したとき、携帯端末デバイスの優先度は、別の端末デバイスの優先度よりも高い。
ここで、携帯端末デバイスの優先度は、非緊急データを送信する別の端末デバイスの優先度よりも高いので、リソースコンテンション中に衝突が発生したとき、携帯端末デバイスの電力消費の低減が優先的に確実にされることができる。
第2の態様によれば、端末デバイスが提供され、端末デバイスは、第1の態様およびその実装形態のいずれか1つにおいて、デバイスツーデバイス通信方法で、端末デバイスにより行われる処理を行うように構成され得る。端末デバイスは、
第1のリソースを決定するように構成された決定モジュールであって、第1のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、第1のリソースセットは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第1の伝送リソースは、第1のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースである、決定モジュールと、決定モジュールによって決定された第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うように構成された検出モジュールと
検出モジュールによって成功裏に検出された第1の伝送リソース上で第1のデータを送信するように構成された送信モジュールとを含む。
第3の態様によれば、プロセッサ、受信機、送信機、およびメモリを含む別の端末デバイスが提供され、ストレージユニットが、命令を記憶するように構成され、プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行するように構成され、プロセッサによるメモリに記憶された命令の実行は、第1の態様および第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法をプロセッサに実行させる。
プロセッサは、第1のリソースを決定することであって、第1のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、第1のリソースセットは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第1の伝送リソースは、第1のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースである、決定することと、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うこととを行うように特に構成される。
送信機は、第1の伝送リソース上で第1のデータを送信するように構成される。
第4の態様によれば、コンピュータプログラムを記憶するように構成されたコンピュータ可読媒体が提供され、コンピュータプログラムは、第1の態様および第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実行するために使用される命令を含む。
上記の技術的解決策に基づいて、本発明の実施形態において、データを伝送するために使用される伝送リソースの検出は、従来技術で伝送リソースの検出に使用される元のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースにおいて行われる。したがって、デバイスツーデバイス通信処理において端末デバイスの電力消費が低減され、デバイス間のリソース衝突も低減されることが可能である。
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下で本発明の実施形態を説明するために必要とされる添付の図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における添付の図面は本発明のいくつかの実施形態を示すにすぎず、当業者はこれらの添付の図面から創造的な努力なしに他の図面を導き出し得る。
本発明の実施形態による適用シナリオの概略図である。
本発明の実施形態による、SAリソースプールおよびデータリソースプールの概略図である。
本発明の実施形態による、リソース検出のために端末デバイスによって使用されるリソースセットの概略図である。
本発明の実施形態によるデバイスツーデバイス通信方法の概略フローチャートである。
本発明の実施形態によるリソースセット決定方法の概略図である。
本発明の実施形態によるリソースセット決定方法の概略図である。
本発明の実施形態によるリソースセット決定方法の概略図である。
本発明の実施形態による3つの周波数ホッピングパターンの概略図である。
本発明の実施形態によるデバイスツーデバイス通信方法の概略フローチャートである。
本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。
本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。
本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。
本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。
本発明の実施形態による端末デバイスの概略ブロック図である。
本発明の実施形態による端末デバイスの概略ブロック図である。
本発明の実施形態によるシステムチップの概略構造図である。
以下では、本発明の実施形態において添付の図面を参照して本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の全部ではなく一部である。本発明の実施形態に基づいて創造的努力なしに当業者によって得られる他の全ての実施形態が、本発明の保護範囲内に入るものとする。
本発明における技術的解決策は、様々な通信システム、たとえば、移動体通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communications、略して「GSM」)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、略して「CDMA」)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access Wireless、略して「WCDMA」)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、略して「GPRS」)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略して「LTE」)システム、ロングタームエボリューション−アドバンスト(Long Term Evolution−Advanced、略してLTE−A)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、略してUMTS)、および将来の5G通信システムなどに適用され得ることを理解されたい。
また、本発明の実施形態において、端末デバイスは、端末(Terminal)、ユーザ機器(User Equipment、略してUE)、移動局(Mobile Station、略してMS)、または移動端末(Mobile Terminal)などと呼ばれることがあることを理解されたい。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、略してRAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信し得る。たとえば、端末デバイスは、移動電話(「セルラ」電話とも呼ばれる)、または移動端末を提供されたコンピュータであり得る。たとえば、ユーザ機器は、無線アクセスネットワークと音声および/またはデータを交換するポータブル、ポケットサイズ、携帯、コンピュータ内蔵、または車載型の移動式装置であってもよい。
デバイスツーデバイス(Device to Device、略して「D2D」)通信は、車車間(Vehicle to Vehicle、略して「V2V」)通信またはV2X通信であり得る。V2X通信において、Xは一般に、低速移動するワイヤレス装置、高速移動する車載デバイス、またはワイヤレス送信および受信が可能なネットワーク制御ノードに限定されることなく、ワイヤレス受信および送信が可能な任意のデバイスを指してよい。これは本発明において限定されない。本発明の実施形態は、特にV2X通信シナリオに適用可能であるが、他の任意のデバイスツーデバイス通信シナリオに適用されてもよいことを理解されたい。本発明の実施形態では、この意味で制限は課されない。
図1は、本発明の実施形態による適用シナリオの概略図である。V2X通信シナリオは、図1の説明のための例として使用される。図1の例は、当業者が本発明の実施形態をよりよく理解するのを助けるものであり、本発明の実施形態の範囲を限定することは意図されていないことに留意されたい。
車車間(Vehicle to Vehicle、略して「V2V」)通信、歩車間(Vehicle to Pedestrian、略して「V2P」)通信、および路車間(Vehicle to Infrastructure、略して「V2I」)通信は、V2X(Vehicle to Everything、略して「V2X」)通信と総称される。本発明の主要な適用シナリオは、ロングタームエボリューション−アドバンスト(Long Term Evolution−Advanced、略して「LTE−A」)のRel−12/13(Release 12/13、略して「Rel−12/13」)におけるD2Dシナリオ、およびLTE−AのRel−14(Release 14、略して「Rel−14」)におけるV2Xシナリオである。図1において、車両10、車両20、歩行者30、およびインフラストラクチャ40は全て、D2D能力を有し、互いにD2D通信を行うことができる。V2Vは、通信が車両10と車両20との間で行われ得ることを意味し、V2Pは、通信が車両10と歩行者30との間で行われ得ることを意味し、V2Iは、通信が車両10とインフラストラクチャ40との間で行われ得ることを意味する。本明細書では、図1における車両10は、車両に取り付けられた車載デバイス10とみなされることがあり、図1における車両20は、車両に取り付けられた車載デバイス20とみなされることがあり、図1における歩行者30は、歩行者30により携帯される携帯デバイス30とみなされることがある。
説明を簡単にするために、図1は、個別の車両の間、個別の歩行者と個別の車両との間、および個別の車両と個別のインフラストラクチャとの間の通信のみを示していることを理解されたい。これは本発明において限定されない。たとえば、車両システムのインターネットでは、より多くの車両が存在し得る。本発明はこの意味で限定されない。
Rel−12(Release 12、略して「Rel−14」)では、D2D通信のためのリソースプールは、スケジューリング割り当て(Scheduling Assignment、略して「SA」)リソースプールとデータ(Data)リソースプールとに分割される。SAリソースプールにおけるリソースは、SAデータを伝送するために使用され、データリソースプールにおけるリソースは、トラフィックデータを伝送するために使用される。SAリソースプールとデータリソースプールは異なるサブフレームに配置され、時分割多重化(Time Division Multiplexing、略して「TDM」)方式が使用される。図2は、本発明の実施形態による、SAリソースプールおよびデータリソースプールの概略図である。SAリソースプールは、時間領域リソースの観点で、関係付けられたデータリソースプールに先行する。
通信中、D2Dデバイスは、モード1(Mode 1)およびモード2(Mode 2)の2つのモードでリソースを割り当て得る。モード1では、リソース割り当ては集中された制御方法を使用して行われ、スケジューリングは、基地局または中継ノードによってD2D通信リソースに対して行われ、D2Dデバイスは、割り当てられたリソース上でデータおよび制御情報を直接伝送する。集中された制御を用いるリソース割り当ては、主にネットワークカバレッジを伴うシナリオに適用可能である。モード2は、端末デバイスによる自己選択に基づくコンテンション方式である。このモードは、伝送端末デバイスがコンテンションを通してリソースプールから伝送リソースを得る、分散されたリソース多重化方法である。D2D通信において、ネットワークカバレッジを伴うシナリオでは、リソースプールは、基地局によって割り当てられたリソースブロック全体であり、全てのD2Dユーザは、リソース上でデータを伝送するために、リソースブロック全体中でより小さいリソースブロックを求めて競合する。ネットワークカバレッジを有しないシナリオでは、リソースプールは、D2Dユーザに取得可能な予め定義されたシステム帯域幅であり、全てのD2Dユーザは、予め定義されたリソースにおけるリソースを求めて競合する。
D2D通信用のリソース割り当て技術は、ランダムリソース選択技術およびリソース検知技術を含み得る。1つのリソース検知(Sensing)技術では、エネルギー検出がリソースプール上で行われる。UEが、リソースプール内の各リソース要素に対してエネルギー測定を行い、たとえば、基準信号受信電力(Reference Signal Received Power、略して「RSRP」)または基準信号受信品質(Reference Signal Received Quality、略して「RSRQ」)を測定する。測定結果が閾値を超えた場合、対応するリソースは占有されているとみなされ、測定結果が閾値を超えていない場合、対応するリソースは遊休リソースであるとみなされる。
別のリソース検知技術は、端末デバイスがSAリソースプール上で他のUEによって送信されたSAデータパケットを受信し、次いで受信されたSAデータパケットを復号する、SA復号技術である。SAデータパケットは、データの送信のための対応するソースに関する情報を含む。すなわち、データリソースプールにおける送信されるべきデータにより占有されたリソースの関係付けられた情報が、SAデータパケット内で指し示される。したがって、別の端末デバイスのSAデータパケットを復号することによって、端末デバイスは、データリソースプール内の別の端末デバイスにより占有されたリソースを知ることができる。SAデータパケットが成功裏に復号された場合、対応するデータリソースが占有されているとみなされ、復号が失敗した場合、データリソースプールにおいてリソースが占有されていないとみなされる。端末デバイスは、占有されていないデータリソース上のみでデータを伝送することができる。
現在のデバイスツーデバイス通信では、上記のリソースセンシング技術のいずれか1つにおいて、固定されたサイズのリソースセットがリソースプール内で扱われる。いくつかの適用シナリオ、たとえば、V2X通信では、リソースセットは、リソースセットまたは検知窓(Sensing Window)と呼ばれることもある。図3は、リソース検出のために端末デバイスによって使用されるリソースセットの概略図である。各端末デバイスのリソースセットのサイズは、固定された持続時間を有する。たとえば、リソースセットは、時間領域で1秒の持続時間を有する窓である。リソースセットにおいてリソースを検知した後、端末デバイスは、適切なリソースを選択してSAデータおよびトラフィックデータを送信する。
リソース検知がリソースセット全体で行われる場合、D2Dデバイス、特にV2P通信における歩行者の携帯デバイスの電力消費は非常に大きい。通信処理においてD2Dデバイスの電力消費が過度に大きいという従来技術の問題を解決するために、本発明のこの実施形態では、端末デバイスが、リソースセットにおける一部の時間周波数リソースにおいて、データ伝送に使用される伝送リソースを検知し、したがって、D2D通信処理において端末デバイスの電力消費が低減される。
いくつかの適用シナリオ、たとえば、V2X通信シナリオでは、本発明のこの実施形態での「検出」は「検知」と呼ばれることもあり、端末デバイスによるリソース検知の処理はリソース検出処理として理解され得ることを理解されたい。具体的には、端末デバイスは、決定されたリソースセットにおいて信号検出を行う。たとえば、伝送リソースの検出は、受信されたデータパケットを復号する、または受信されたデータパケットに対してエネルギー測定を行うなどの方式で実装され得る。状況によっては、「検知窓」は「リソースセット」と呼ばれることもあり、端末デバイスはリソースセットにおける伝送リソースを求めて競合する。
図4は、本発明の実施形態によるデバイスツーデバイス通信方法の概略フローチャートである。この方法は端末デバイスによって行われ得る。図4に示されるように、通信方法は以下のステップを含む。
210. 端末デバイスは、第1のリソースを決定し、ここで、第1のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、第1のリソースセットは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第1の伝送リソースは、第1のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースである。
220. 端末デバイスは、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行う。
一般に、第1の伝送リソースの検出のために使用される第1のリソースを決定した後、端末デバイスは、データを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を第1のリソースにおいて行う。第1のリソースは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースの一部を含み、第1のリソースは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソース(すなわち第1のリソースセット)のサブセットである。
すなわち、第1のリソースのサイズは、従来技術における元の第1のリソースセットのサイズ未満であることが必要である。たとえば、上述された例示的なV2X通信シナリオでは、第1のリソースセットは、図3に示されるように時間領域で1秒の持続時間を有する時間窓であり得る。したがって、端末デバイスは、元のリソースセットの持続時間全体において第1の伝送リソースを求める検出を行う必要がなく、第1のリソース、すなわち、元の第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースにおいて、第1の伝送リソースを求める検出をするだけでよく、それにより電力消費を大幅に低減する。図3に示されるように、リソースセットにおける検出動作を完了した後、端末デバイスは、成功裏に検出された第1の伝送リソース、すなわち周波数領域リソース上で、第1のデータ、たとえばSAデータまたはトラフィックデータを送信し得る。
別の実施形態では、端末デバイスによって第1のリソースを決定するステップ210は、端末デバイスによって、複数の数値からターゲット数値を決定するステップであって、ターゲット数値は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの時間領域位置を指し示すために使用される、ステップと、端末デバイスによって、ターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定するステップとを含む。
特に、図5(a)は、本発明の実施形態によるリソースセット決定方法の概略図である。第1のリソースを決定するとき、予め定義された複数の数値から1つのターゲット数値を決定し、次いで、ターゲット数値により指し示される時間領域位置に基づいて、第1のリソースセットにおける第1のリソースの位置を決定し得る。いくつかの適用シナリオでは、数値は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの時間領域位置を表すオフセット値(offset)と呼ばれることがあることを理解されたい。
これらの予め定義された数値は、ネットワークデバイスによって構成されたいくつかのランダム「シード」であってよく、端末デバイスは、これらのランダムシードからランダム選択を行う。代替として、これらの予め定義された数値に関して、ネットワークデバイスは、異なる端末デバイスに対して異なる数値を構成してよく、たとえば、異なるタイプの端末デバイスに対して異なる数値を構成してよく、したがって、P−UEおよびV−UEなどのタイプの端末デバイスがリソース検出を行ったとき、検出動作は、リソース衝突を減らすために同じ時間期間に行われないようにされる。代替として、異なるタイプのデータが異なる数値に対応する。代替として、ネットワークデバイスは、異なるセルに配置された端末デバイスに対して異なるターゲット数値を構成する。これは本明細書に限定されない。
任意選択で、端末デバイスが第1のリソースを決定する前に、この方法は、端末デバイスによって、ネットワークデバイスにより送信された複数の数値に関する情報を受信するステップをさらに含む。
特に、ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスのカバレッジエリア内の端末デバイスの数量、端末デバイスのカバレッジステータス、キャリアにおける重要な周波数帯に関する情報、および、現在アクティブなサービスのタイプまたは現在伝送されているデータのタイプなどの情報に基づいて、端末デバイスにより選択するための複数の数値を決定し、これらの数値に関する情報を端末デバイスに送信し得る。たとえば、ネットワークデバイスは、ブロードキャスト方式でこれらの数値に関する情報を含む構成情報を送信してよく、またはネットワークデバイスは、現在のネットワーク使用量に基づいて複数の数値に関する情報を含む構成情報を更新してよい。複数の数値は、代替として、端末デバイスとネットワークデバイスとの間で合意された、たとえば、プロトコルで指定された複数の数値であり得ることを理解されたい。
別の実施形態では、端末デバイスによって第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うステップ220は、端末デバイスによって、複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定するステップであって、ターゲット周波数ホッピングパターンは、周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを指し示す、ステップと、端末デバイスによって、第1のリソースとして、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを決定するステップとを含む。
特に、第1のリソースを決定するとき、端末デバイスは、予め定義された複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを選択し得る。ターゲット周波数ホッピングパターンは、周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースの位置を指し示し、時間−周波数リソースは、複数の単位時間−周波数リソースを含み得る。端末デバイスは、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された複数の単位時間−周波数リソースの位置に基づいて、複数の単位時間−周波数リソースにおいて第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行う。複数の単位時間−周波数リソースは隣接してよく、または隣接しなくてよい。全ての単位時間−周波数リソースのサイズは同じでよく、または異なってよい。本明細書において単位時間−周波数リソースの量に制限は課されない。
図6は、本発明の実施形態による3つの周波数ホッピングパターンの概略図である。第1の周波数ホッピングパターン、第2の周波数ホッピングパターン、および第3の周波数ホッピングパターンでは、1つの周波数ホッピングパターンに対応する伝送リソース検出のために使用される複数の単位時間−周波数リソース(図における小さい正方形)の位置は、別の周波数ホッピングパターンに対応するそれらとは異なる。すなわち、異なる周波数ホッピングパターンが、第1の伝送リソースの検出のために使用される異なる時間−周波数リソースエリア(第1のリソース)に対応する。したがって、ターゲット周波数ホッピングパターンを決定した後、端末デバイスは、どの時間−周波数リソースエリアで第1の伝送リソースを求める検出が行われるべきかを知ることができ、したがって、リソース検出は、時間および周波数という2つの次元のリソースを伴う周波数ホッピングパターンに基づいて行われる。
端末デバイスは、全ての予め定義された周波数ホッピングパターンから1つまたは複数の周波数ホッピングパターンをターゲット周波数ホッピングパターンとしてランダムに選択し、指定されたルールまたは式に従ってターゲット周波数ホッピングパターンに基づいてリソース検出を行い得る。たとえば、ターゲット周波数ホッピングパターンに基づいて第1のリソースを決定した後、端末デバイスが、周波数領域リソースの周波数値の降順、および時間領域における昇順で、選択された周波数ホッピングパターンに対応する複数の単位時間−周波数リソースにおいて順次にリソース検出を行ってよく、またはネットワークデバイスが、端末デバイスのための周波数ホッピングパターンを構成し、構成された1つもしくは複数の周波数ホッピングパターンに基づいてリソース検出を行うように端末デバイスに指示してよい。
複数の周波数ホッピングパターンは、既存のD2D通信における周波数ホッピングパターンであってよく、または伝送リソースの検出のためにネットワークデバイスによって新しく決定された他のタイプの周波数ホッピングパターン、たとえば、伝送されるべきデータのサイズに基づいてネットワークデバイスによって前もって決定された異なる周波数ホッピングパターンであってよい。これは本明細書に限定されない。
ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスのカバレッジエリア内の端末デバイスの数量、端末デバイスのカバレッジステータス、キャリアにおける重要な周波数帯に関する情報、および、現在アクティブなサービスのタイプまたは現在伝送されているデータのタイプなどの情報に基づいて、端末デバイスにより選択するための複数の周波数ホッピングパターンを決定し、これらの周波数ホッピングパターンに関する情報を含む構成情報を端末デバイスに送信し得ることを理解されたい。
複数の周波数ホッピングパターンは、代替として、端末デバイスとネットワークデバイスとの間で合意された、たとえば、プロトコルで指定された複数の周波数ホッピングパターンであってよい。
この場合、端末デバイスによって、第1のリソースにおいて第1伝送リソースを検出するステップは、端末デバイスによって、ターゲット周波数ホッピングパターンの周波数ホッピングパラメータに基づいて、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うステップを含む。周波数ホッピングパラメータは、複数の単位時間−周波数リソースの間の時間領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースの間の周波数領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースのそれぞれのサイズとのうちの少なくとも1つを含む。
特に、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースは、複数の単位時間−周波数リソースを含む。ターゲット周波数ホッピングパターンを決定した後、端末デバイスは、ターゲット周波数ホッピングパターンの周波数ホッピングパラメータ、たとえば、複数の単位時間−周波数リソースの間の時間領域間隔および周波数領域間隔、ならびに単位時間領域リソースのサイズに基づいて、第1のリソースにおける複数の単位時間−周波数リソースにおいて、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行うことができる。
別の実施形態では、端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、デバイスツーデバイス通信方法はステップ230をさらに含む。
230. 端末デバイスは、第1の伝送リソース上で第1のデータを送信する。
第1のターゲット検出リソースを決定した後、端末デバイスは、第1のリソースにおいて、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行う。端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、端末デバイスは、第1の伝送リソース上で第1のデータを送信し、すなわち、ステップ230を行う。端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、図7における本発明の実施形態によるデバイスツーデバイス通信方法の概略フローチャートに示されるように、この方法はステップ240および250をさらに含む。
240. 端末デバイスは、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定し、ここで、第2のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースは、第1のリソースとは異なる。
250. 端末デバイスは、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行う。
特に、端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、端末デバイスは、引き続き、第1のリソースセットの別の位置で伝送リソースを求める検出を行う、たとえば、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うことができる。第2のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、または第2のリソースは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソース(すなわち第1のリソースセット)のサブセットである。したがって、第1のリソースセットにおいて第2のリソースを決定した後、端末デバイスは、第2のリソースにおいて、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行うことができる。
類推されるように、端末デバイスが第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、端末デバイスは、第1の伝送リソース上でデータを伝送し、また、端末デバイスが第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、端末デバイスは、第1の時間窓において新しいリソースを決定することができる。新しいリソースもまた、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースである。端末デバイスが、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースをリソースにおいて成功裏に検出するまで、端末デバイスは、新しいリソースにおいて、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行う。第1のリソースセットにおける第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されたリソースの量が最大値に達したときに、第1の伝送リソースが依然として検出されない場合、端末デバイスは、リソース検出動作を停止してよい。
第1の伝送リソースの1回の検出のために使用される第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースは、別の時の検出のために使用されるそうしたものと相互に関係付けられる。したがって、端末デバイスは、これらの時間−周波数リソースの間の相互関係に基づいて第1のリソースにおいて第1のデータの伝送のための第1の伝送リソースを求める検出を自律的に行い、それにより、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の制御シグナリングのオーバヘッドを減らすことができる。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するステップ240は、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を決定するステップ、および/または端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの時間領域リソースを決定するステップ、および/または端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの周波数領域リソースを決定するステップを含む。
特に、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である第1のリソースセットにおいて端末デバイスによって決定された複数のリソースが、相互に関係付けられる。すなわち、各新しく決定されたリソースの時間領域サイズおよび/もしくは位置ならびに/または周波数領域幅などが、全部または一部の先行リソースにおける検出結果の関係付けられたパラメータに基づいて、端末デバイスによって決定される。
任意選択で、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を決定するステップは、
端末デバイスによって、第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を、以下のタイプの情報、すなわち、
第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの間の時間領域間隔のうちの少なくとも1つに基づいて、決定するステップを含む。
特に、第1のデータを伝送するために使用される第1のリソースが第1のリソースにおいて検出されない場合、端末デバイスは、第1のリソースセットにおいて第2のリソースを決定して、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行う。この場合、時間領域で第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔は、第1のリソースを含む全部または一部の先行リソースにおける検出結果に基づいて決定され得る。図8は、本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔はknであり、第1のリソースと第1のリソースの直前のリソースとの間の時間領域間隔はkn-1である。そして、knの値は、kn-1、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソース上のエネルギー値p、および第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのリソース使用量rなどのパラメータのうちの1つまたは複数によって決定され得る。
たとえば、第1のリソースの位置は、本明細書では、第1のリソースセットにおいて、関数kn=f(p,r,kn-1)を使用することによって決定され得ると仮定される。リソース選択において、関数により果たされる役割は以下のように反映される。(n−1)番目のリソースのリソース使用量rn-1が非常に高い、たとえば閾値Tを超える場合、またはそのリソース上で検出されたエネルギー値、たとえばRSRPもしくはRSRQがより大きい、たとえばエネルギー閾値Pより大きい場合、端末デバイスによって選択されたn番目のリソースと(n−1)番目のリソースとの間の時間領域間隔がより長く、つまり、n番目のリソースの位置の選択の前に、より長い期間の待機時間が必要とされる。言い換えれば、knの値がより大きい。(n−1)番目のリソースのリソース使用量rn-1が予め設定された閾値範囲内であり、またはリソース上で検出されたエネルギー値RSRPもしくはRSRQがより小さい、たとえばエネルギー閾値Pより小さいが、使用可能なリソースが見つけられない場合、端末デバイスによって選択されたn番目のリソースと(n−1)番目のリソースとの間の時間領域間隔がより短く、つまり、n番目のリソースの位置の選択の前に、より短い期間の待機時間が必要とされるか、または待機時間が必要とされない。言い換えれば、knの値がより小さい。
類推されるように、n番目のリソースのリソース使用量rnが同様に非常に高く、やはり閾値Tを超えている場合、(n+1)番目のリソースの位置とn番目のリソースの位置との間の間隔kn+1はknより大きく、また、(n+1)番目のリソースのリソース使用量rn+1がより低いが、遊休リソースが見つけられない場合、端末デバイスにより選択された(n+1)番目のリソースとn番目のリソースとの間の時間領域間隔kn+1はknより小さい。
任意選択で、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの時間領域リソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、第2のリソースの時間領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、
第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの時間領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するステップを含む。
特に、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースが第1のリソースにおいて検出されない場合、端末デバイスは、第1のリソースセットにおいて第2のリソースを決定して、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行う。この場合、第2のリソースの時間領域リソースのサイズは、第1のリソースを含む全部または一部の先行リソースにおける検出結果に基づいて決定され得る。図9は、本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。第2のリソースの時間領域リソースのサイズはdeltnであり、第1のリソースの時間領域リソースのサイズはdeltn-1である。そして、deltnの値は、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースの時間領域リソースのサイズであるdeltn、delti−deltn、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソース上で検出されたエネルギー値p、および第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのリソース使用量rなどのパラメータのうちの1つまたは複数によって決定され得る。
たとえば、リソース位置は、本明細書では、第1のリソースセットにおいて、関数deltn=f(p,r,deltn-1)を使用することによって決定され得ると仮定される。リソース選択において、関数により果たされる役割は以下のように反映される。(n−1)番目のリソースのリソース使用量rn-1が非常に高い、たとえば閾値Tを超える場合、またはそのリソース上で検出されたエネルギー値、たとえばRSRPもしくはRSRQがより大きい、たとえばエネルギー閾値Pより大きい場合、端末デバイスによって選択されたn番目のリソースの時間領域リソースの幅deltnは、より大きく、たとえばdeltn-1より大きくてよい。(n−1)番目のリソースのリソース使用量rn-1が予め設定された閾値範囲内であり、またはリソース上で検出されたエネルギー値、たとえばRSRPもしくはRSRQがより小さい、たとえばエネルギー閾値Pより小さいが、使用可能なリソースが見つけられない場合、端末デバイスによって選択されたn番目のリソースの時間領域リソースのサイズは、より小さい、たとえばdeltn-1より小さい、または、n番目のリソースにおける追加の時間領域リソースのサイズは、リソース使用量がより低いまたはリソース上のエネルギー値がより大きいときに得られた増加幅より小さい。
類推されるように、n番目のリソースのリソース使用量rnが同様に非常に高く、やはり閾値Tを超えている場合、(n+1)番目のリソースの時間領域リソースのサイズdeltn+1はdeltnより大きく、また、(n+1)番目のリソースのリソース使用量がより低いが、遊休リソースが見つけられない場合、端末デバイスによって選択された(n+1)番目のリソースの時間領域リソースのサイズdeltn+1はdeltnより小さい、または(n+1)番目のリソースにおける追加の時間領域リソースのサイズは、リソース使用量がより低いまたはリソース上のエネルギー値がより大きいときに得られた増加幅より小さい。
任意選択で、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの周波数領域リソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、第2のリソースの周波数領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、
第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するステップを含む。
特に、第1のデータを伝送するために使用される第1のリソースが第1のリソースにおいて検出されない場合、端末デバイスは、第1のリソースセットにおいて第2のリソースを決定して、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行う。この場合、第2のリソースの周波数領域リソースのサイズは、第1のリソースを含む全部または一部の先行リソースにおける検出結果に基づいて決定され得る。図10は、本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。第2のリソースの周波数領域リソースのサイズはbnであり、第1のリソースの周波数領域リソースのサイズはbn-1である。そして、bnの値は、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースの周波数領域リソースのサイズであるbn、delti−deltn、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソース上で検出されたエネルギー値p、および第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのリソース使用量rなどのパラメータのうちの1つまたは複数によって決定され得る。
たとえば、使用するために選択されるリソース位置は、本明細書では、第1のリソースセットにおいて、関数bn=f(p,r,bn-1)を使用することによって決定され得ると仮定される。リソース選択において、関数により果たされる役割は以下のように反映される。(n−1)番目のリソースのリソース使用量rn-1が非常に高い、たとえば閾値Tを超える場合、またはそのリソース上で端末デバイスによって検出されたエネルギー値、たとえばRSRPもしくはRSRQがより大きい、たとえばエネルギー閾値Pより大きい場合、端末デバイスによって選択されたn番目のリソースの周波数領域リソースの幅bnがより大きく、たとえばbn-1より大きい。(n−1)番目のリソースのリソース使用量rn-1が予め設定された閾値範囲内であり、またはリソース上のエネルギー値、たとえばRSRPもしくはRSRQがより小さい、たとえばエネルギー閾値Pより小さいが、使用可能なリソースが見つけられない場合、端末デバイスによって選択されたn番目のリソースの周波数領域リソースのサイズは、より小さい、たとえばbn-1より小さい、または、n番目のリソースにおける追加の周波数領域リソースのサイズは、リソース使用量がより低いまたはリソース上のエネルギー値がより大きいときに得られた増加幅より小さい。
類推されるように、n番目のリソースのリソース使用量rnが同様に非常に高く、やはり閾値Tを超えている場合、(n+1)番目のリソースの周波数領域リソースのサイズbn+1はbnより大きく、また、(n+1)番目のリソースのリソース使用量がより低いが、遊休リソースが見つけられない場合、端末デバイスによって選択された(n+1)番目のリソースの周波数領域リソースのサイズbn+1はbnより小さい、または(n+1)番目のリソースにおける追加の周波数領域リソースのサイズは、リソース使用量がより低いまたはリソース上のエネルギー値がより大きいときに得られた増加幅より小さい。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するステップS240は、端末デバイスによって、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズに基づいて第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズを決定するステップであって、第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズは、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズ以上である、ステップを含む。
この実施形態では、端末デバイスは、ランダムリソース選択とリソースセットにおける一部のリソースからの選択とを組み合わせることによって、決定されたリソースにおいて、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行う。たとえば、端末デバイスは、送信されるべき第1のデータのサイズに基づいて、リソースの検出のための最小リソース粒度を決定し、次いで、リソース検出のために使用される時間−周波数リソースエリアのサイズを、最小粒度を単位として使用することによって段階的に増大させ得る。
たとえば、図11は、本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。端末デバイスは、第1のリソースセットにおいて、第1のリソースとして、N個の物理リソースブロック(Physical Resource Block、略して「PRB」)をランダムに選択する。N個のPRBのサイズは、最小粒度の整数倍である。端末デバイスは、N個のPRBにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行う。N個のPRBにおいて第1の伝送リソースが成功裏に検出された場合、端末デバイスは、第1の伝送リソース上で第1のデータを送信する。端末デバイスがN個のPRBにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、端末デバイスは、第2のリソースを決定する。この場合、第2のリソースにおいて決定された時間−周波数リソースに含まれるPRBの量は、N以上であり、たとえば、N×2個のPRBである。N×2個のPRBのサイズは、最小粒度の整数倍であり、元のN個のPRBのそれの2倍であり、したがって、リソース選択の成功率を増大させる。
類推されるように、端末デバイスがN×2個のPRBにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、端末デバイスは、リソース検出のために第1のリソースセットにおいて新しいリソースを決定する。新しく決定されるリソースのサイズは、第2のリソースのサイズ以上のものとする。すなわち、新しいリソースにおけるPRBの量は、N×2より大きく、たとえばN×3である。
上述されているのは全て、端末デバイスが、現在の第1のリソースセットにおける複数の相互に関係付けられたリソースを決定すること、または現在の第1のリソースセットからリソースをランダムに選択することによって、ソース選択を行う場合である。本発明の実施形態において、端末デバイスによって第1のリソースセットにおける一部のリソースにおいてリソース検出を行うことによって得られた結果は、リソースセットにおける後続のリソース検出の処理をガイドするためにさらに使用され得る。以下では図5および図6を参照して詳細な説明を提供する。
別の実施形態では、端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、この方法は、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第4のリソースを決定するステップであって、第4のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第4のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置と同じである、ステップと、端末デバイスによって、第4のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うステップとをさらに含む。
特に、第1のリソースセットにおいて第1のリソースを決定した後、端末デバイスは、第1のリソースにおいて検出を行い、検出結果に基づいて、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定する。端末デバイスが、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、または端末デバイスが、第1のリソースのリソース使用量が比較的低いと決定した場合に、端末デバイスが、第1のデータを送信した後にさらに第2のデータを送信する必要があるとき、端末デバイスは、第2のデータに関して構成された第2のリソースセットにおいて第4のリソースを選択する。この場合、第2のリソースセットにおける第4のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置と同じである。図5(a)および図5(b)に示されるように、それぞれの属するリソースセットにおける第1のリソースの位置および第4のリソースの位置は同じである。また、第1のリソースのターゲット数値(またはオフセット値)は、第2のリソースセットのターゲット数値(またはオフセット値)は等しいとみなされもよい。
図5(a)および図5(c)に示されるように、端末デバイスが、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、または端末デバイスが、第1のリソースのリソース使用量が比較的高いと決定した場合、端末デバイスは、第2のリソースセットにおいて第3のリソースを決定する。この場合、新しい数値がターゲット数値として予め定義された複数の数値から選択されてよく、第3のリソースのターゲット数値は、第1のリソースのターゲット数値とは異なる。言い換えれば、第2のリソースセットにおける第3のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置とは異なり得る。これはリソース検出の成功率を増大させる。
第3のリソースのサイズは第1のリソースのサイズと等しくても等しくなくてもよいことを理解されたい。たとえば、端末デバイスが、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、または端末デバイスが、第1のリソースのリソース使用量が比較的高いと決定した場合に、端末デバイスが、第2のリソースセットにおいて第3のリソースを決定するとき、端末デバイスは、第1のリソースのターゲット数値に等しい第3のリソースのターゲット数値を構成し、または第1のリソースのサイズより大きい第3のリソースのサイズを構成し得る。これは、本発明のこの実施形態において限定されない。
現在のデータの送信のための伝送リソースの検出に関して得られた検出結果は、後続のデータの送信のために使用される伝送リソースの検出のためのガイダンスを提供する。したがって、後続のデータ伝送の前のリソースコンテンションの成功率が増大され、端末デバイスの電力消費がさらに低減される。
別の例として、図6に示されるように、端末デバイスが、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、または端末デバイスが、第1のリソースのリソース使用量が比較的低いと決定した場合に、第2のリソースセットにおいて第4のリソースを決定するとき、端末デバイスは、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置と同じ第2のリソースセットにおける第4のリソースの相対的位置を構成してよく、または端末デバイスは、第1のリソースに関してと同じ第4のリソースに関する周波数ホッピングパターンを選択してよく、また、端末デバイスが、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、または端末デバイスが、第1のリソースのリソース使用量が比較的低いと決定した場合、端末デバイスは、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置とは異なる第2のリソースセットにおける第3のリソースの相対的位置を構成してよく、または第3のリソースについて、第1のリソースのそれとは異なる周波数ホッピングパターンを選択してよい。この場合、第1のリソースに対応するリソース検出のために使用される複数の時間領域リソースの位置および分布は、第3のリソースに対応するリソース検出のために使用される複数の時間領域リソースのそれらとは異なる。
別の実施形態では、第1のリソースセットにおいて、第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量が、予め設定された値を超えた場合、または第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用される時間領域リソースのサイズが、予め設定された値を超えた場合、端末デバイスは、第1のリソースセットにおける第1の伝送リソースを求める検出を停止する。
この実施形態では、リソースセットにおけるリソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量は、最大値を超えることができない。第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量が最大値に達した場合、端末デバイスは検出動作処理を終了する。代替として、リソースセットにおける検出のために端末デバイスによって使用されるリソースにおける時間領域リソースの合計が、最大閾値を超えることができない。第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用される時間領域リソースのサイズが閾値を超えた場合、端末デバイスは検出動作処理を終了する。
この場合、第1のリソースセットにおいて、第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量が、予め設定された値を超えた場合、または第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用される時間領域リソースのサイズが、予め設定された値を超えた場合、端末デバイスは、少なくとも以下の3つの方式で第1の伝送リソースを求める検出を行い得る。
方式1:端末デバイスは、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースを決定し、端末デバイスは、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定する。
方式2:端末デバイスは、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを決定し、端末デバイスは、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースとして決定する。
方式3:端末デバイスは、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、第1のリソースセットにおける検出によってカバーされないスペクトルリソースを決定し、端末デバイスは、検出によってカバーされないスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定する。
特に、上記の3つの実装形態において、第1のリソースセットにおけるリソースの量は最大値を超えることができない。第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量が最大値に達しているが、使用可能なリソースが見つけられない場合、端末デバイスは、検出動作処理を終了し、リソース検出結果に基づいて、検出によってカバーされる全てのリソースのうちでエネルギー値が予め定義されたエネルギー閾値未満である全てのリソースからリソースを選択し、データを送信することができる。
代替として、第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量が最大値に達しているが、使用可能なリソースが見つけられない場合、検出結果に基づいて、検出によってカバーされる全てのリソースのうちで最小エネルギー値を有する時間−周波数リソースを決定し、最小エネルギー値を有する時間−周波数リソース上でデータを送信し得る。
代替として、端末デバイスは、検出結果に基づいて、検出によってカバーされる全てのリソース以外のリソースからリソースを選択し、データを送信し得る。
別の実施形態では、端末デバイスは、携帯端末デバイスを含んでよく、携帯端末デバイスと、その端末デバイスではなく非緊急データを送信する別の端末デバイスとが、第1の伝送リソースを同時に検出したとき、携帯端末デバイスの優先度は、この別の端末デバイスの優先度よりも高い。
言い換えれば、現在の端末デバイスが携帯端末デバイスである場合、その端末デバイスと、非緊急データを送信する別の端末デバイス、たとえば車載デバイスとが、同じ時間−周波数リソースにおいて第1の伝送リソースを同時に検出したとき、携帯端末デバイスの優先度は非緊急データを送信する車載端末デバイスの優先度よりも高いので、第1の送信リソースは携帯端末デバイスによって先取りされる。この場合、携帯端末デバイスが第1の伝送リソース上でデータを送信し、それにより、携帯端末デバイスの電力消費を低減することができる。
このように、現在のデータの送信のための伝送リソースの検出に関して得られた検出結果は、後続のデータの送信のために使用される伝送リソースの検出のためのガイダンスを提供する。したがって、後続のデータ伝送の前のリソースコンテンションの成功率が増大され、端末デバイスの電力消費がさらに低減される。
したがって、本発明の実施形態における方法を使用することによって、端末デバイスの電力消費が通信処理において低減されることが可能であり、リソース衝突も低減されることが可能である。
第2のデータを伝送するために使用される第2の伝送リソースの検出のための第2のリソースセットにおける端末デバイスによるリソース検出の処理、すなわち、端末デバイスがデータの送信を試みるたびに現在の伝送されるべきデータ用の伝送リソースを端末デバイスが探す処理が、端末デバイスによって第1のリソースセットにおいて第1のリソースを決定する処理を参照することを理解されたい。たとえば、ターゲット数値(ターゲットオフセット値)が、ランダム選択によって、もしくはネットワークデバイスによる標識に基づいて、もしくはプロトコル合意に基づいて決定され、または適切なターゲット周波数ホッピングパターンが、複数の周波数ホッピングパターンから選択される。簡潔にするために本明細書では詳細はさらに説明されない。
また、上記の処理のシーケンス番号は、本発明の様々な実施形態における実行順序を意味せず、本発明の実施形態の実装処理に対するいかなる限定としても解釈されるべきではないことを理解されたい。処理の実行順序は、処理の機能および内部ロジックに応じて決定されるべきである。
上記では、本発明の実施形態によるデバイスツーデバイス通信方法を図1から図11を参照して詳細に説明した。以下では、本発明の実施形態による端末デバイスを図12から図14を参照して詳細に説明する。本発明の実施形態における端末デバイスは、本発明の上記の実施形態における方法を実行できることを理解されたい。デバイスの具体的な動作処理については、上記の方法実施形態における対応する処理を参照されたい。
図12は、本発明の実施形態による端末デバイス1200の概略ブロック図である。図12に示されるように、端末デバイス1200は、決定モジュール1201、検出モジュール1202、および送信モジュール1203を含む。
決定モジュール1201は、第1のリソースを決定するように構成され、第1のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、第1のリソースセットは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第1の伝送リソースは、第1のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースである。
検出モジュール1202は、決定モジュール1201によって決定された第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うように構成される。
送信モジュール1203は、検出モジュール1202によって成功裏に検出された第1の伝送リソース上で第1のデータを送信するように構成される。
本発明のこの実施形態における端末デバイスは、従来技術での元の第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースにおいて、データ伝送のために使用される伝送リソースを求める検出を行う。したがって、デバイスツーデバイス通信処理において端末デバイスの電力消費が低減される。
任意選択で、決定モジュール1201は、複数の数値からターゲット数値を決定することであって、ターゲット数値は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの時間領域位置を指し示すために使用される、決定することと、ターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定することとを行うように特に構成される。
任意選択で、端末デバイス1200は、受信モジュール1204をさらに含み、決定モジュール1201がターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定する前に、受信モジュール1204は、ネットワークデバイスにより送信された複数の数値に関する情報を受信するように構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定することであって、ターゲット周波数ホッピングパターンは、周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを指し示す、決定することと、第1のリソースとして、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを決定することとを行うように特に構成される。
任意選択で、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースは、複数の単位時間−周波数リソースを含み、検出モジュール1202は、ターゲット周波数ホッピングパターンの周波数ホッピングパラメータに基づいて、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。周波数ホッピングパラメータは、複数の単位時間−周波数リソースの間の時間領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースの間の周波数領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースのそれぞれのサイズとのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、端末デバイス1200は、受信モジュール1204をさらに含み、決定モジュール1201が複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定する前に、受信モジュール1204は、ネットワークデバイスにより送信された複数の周波数ホッピングパターンに関する情報を受信するように構成される。
任意選択で、検出モジュール1202が第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、決定モジュール1201は、第1のリソースに基づいて第4のリソースを決定するようにさらに構成され、第4のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第4のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置と同じであり、検出モジュール1202は、第4のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。
任意選択で、検出モジュール1202が第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、決定モジュール1201は、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するようにさらに構成され、第2のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースは、第1のリソースとは異なり、検出モジュール1202は、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。
第1の伝送リソースの1回の検出のために使用される第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースは、別の時の検出のために使用されるそうしたものと相互に関係付けられる。したがって、端末デバイスは、これらの時間−周波数リソースの間の相互関係に基づいて第1のリソースにおいて第1のデータの伝送のための第1の伝送リソースを求める検出を自律的に行い、それにより、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の制御シグナリングのオーバヘッドを減らすことができる。
任意選択で、決定モジュール1201は、第1のリソースに基づいて第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を決定する、および/または第1のリソースに基づいて第2のリソースの時間領域リソースを決定する、および/または第1のリソースに基づいて第2のリソースの周波数領域リソースを決定するように特に構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を、以下のタイプの情報、すなわち、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの間の時間領域間隔のうちの少なくとも1つに基づいて、決定するように特に構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、第2のリソースの時間領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの時間領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するように特に構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、第2のリソースの周波数領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するように特に構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズに基づいて第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズを決定するように特に構成され、第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズは、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズ以上である。
任意選択で、決定モジュール1201は、第1のリソースに基づいて第3のリソースを決定するようにさらに構成され、第3のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第3のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置とは異なり、検出モジュール1202は、第3のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。
現在のデータの送信のための伝送リソースの検出に関して得られた検出結果は、後続のデータの送信のために使用される伝送リソースの検出のためのガイダンスを提供する。したがって、後続のデータ伝送の前のリソースコンテンションの成功率が増大され、端末デバイスの電力消費がさらに低減される。
任意選択で、第1のリソースセットにおいて、第1の伝送リソースの検出のために端末デバイス1200によって使用されるリソースの量が、予め設定された値を超えた場合、または第1の伝送リソースの検出のために端末デバイス1200によって使用される時間領域リソースのサイズが、予め設定された値を超えた場合、端末デバイス1200は、第1のリソースセットにおける第1の伝送リソースを求める検出を停止する。
任意選択で、決定モジュール1201は、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースを決定し、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを決定し、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースとして決定するようにさらに構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースに基づいて、第1のリソースセット内にあり、検出によってカバーされないスペクトルリソースを決定し、検出によってカバーされないスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、端末デバイス1200は、携帯端末デバイスを含み、携帯端末デバイス1200と、端末デバイスではなく非緊急データを送信する別の端末デバイスとが、第1の伝送リソースを同時に検出したとき、携帯端末デバイス1200の優先度は、この別の端末デバイスの優先度よりも高い。
本発明のこの実施形態では、決定モジュール1201および検出モジュール1202はプロセッサによって実装されてよく、送信モジュール1203は送信機によって実装されてよく、受信モジュールは受信機によって実装されてよいことに留意されたい。図13に示されるように、端末デバイス1300は、プロセッサ1301、受信機1302、送信機1303、およびメモリ1304を含み得る。受信機1302および送信機1303は、まとめてトランシーバと呼ばれることがある。メモリ1304は、命令を記憶するように構成されてよく、たとえばプロセッサ1301により実行するためのコードを記憶するようにさらに構成されてよい。端末デバイス1300のコンポーネントは、バスシステム1305を使用することによって互いに結合される。データバスに加えて、バスシステム1305は、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスをさらに含む。プロセッサ1301は、
第1のリソースを決定することであって、第1のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、第1のリソースセットは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第1の伝送リソースは、第1のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースである、決定することと、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うこととを行うように特に構成される。
送信機1303は、プロセッサ1301によって成功裏に検出された第1の伝送リソース上で第1のデータを送信するように構成される。
本発明のこの実施形態における端末デバイスは、従来技術での元の第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースにおいて、データ伝送のために使用される伝送リソースを求める検出を行う。したがって、デバイスツーデバイス通信処理において端末デバイスの電力消費が低減される。
任意選択で、プロセッサ1301は、複数の数値からターゲット数値を決定することであって、ターゲット数値は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの時間領域位置を指し示すために使用される、決定することと、ターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定することとを行うように特に構成される。
任意選択で、プロセッサ1301がターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定する前に、受信機1302は、ネットワークデバイスにより送信された複数の数値に関する情報を受信するように構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定することであって、ターゲット周波数ホッピングパターンは、周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを指し示す、決定することと、第1のリソースとして、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを決定することとを行うように特に構成される。
任意選択で、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースは、複数の単位時間−周波数リソースを含み、プロセッサ1301は、ターゲット周波数ホッピングパターンの周波数ホッピングパラメータに基づいて、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。周波数ホッピングパラメータは、複数の単位時間−周波数リソースの間の時間領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースの間の周波数領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースのそれぞれのサイズとのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、プロセッサ1301が複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定する前に、受信機1302は、ネットワークデバイスにより送信された複数の周波数ホッピングパターンに関する情報を受信するように構成される。
任意選択で、プロセッサ1301が第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、プロセッサ1301は、第1のリソースに基づいて第4のリソースを決定するようにさらに構成され、第4のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第4のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置と同じであり、プロセッサ1301は、第4のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。
任意選択で、プロセッサ1301が第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、プロセッサ1301は、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するようにさらに構成され、第2のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースは、第1のリソースとは異なり、プロセッサ1301は、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。
第1の伝送リソースの1回の検出のために使用される第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースは、別の時の検出のために使用されるそうしたものと相互に関係付けられる。したがって、端末デバイスは、これらの時間−周波数リソースの間の相互関係に基づいて第1のリソースにおいて第1のデータの伝送のための第1の伝送リソースを求める検出を自律的に行い、それにより、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の制御シグナリングのオーバヘッドを減らすことができる。
任意選択で、プロセッサ1301は、第1のリソースに基づいて第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を決定する、および/または第1のリソースに基づいて第2のリソースの時間領域リソースを決定する、および/または第1のリソースに基づいて第2のリソースの周波数領域リソースを決定するように特に構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を、以下のタイプの情報、すなわち、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの間の時間領域間隔のうちの少なくとも1つに基づいて、決定するように特に構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、第2のリソースの時間領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの時間領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するように特に構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、第2のリソースの周波数領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するように特に構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズに基づいて第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズを決定するように特に構成され、第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズは、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズ以上である。
任意選択で、プロセッサ1301が第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、プロセッサ1301は、第1のリソースに基づいて第3のリソースを決定するようにさらに構成され、第3のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第3のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置とは異なり、プロセッサ1301は、第3のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。
現在のデータの送信のための伝送リソースの検出に関して得られた検出結果は、後続のデータの送信のために使用される伝送リソースの検出のためのガイダンスを提供する。したがって、後続のデータ伝送の前のリソースコンテンションの成功率が増大され、端末デバイスの電力消費がさらに低減される。
任意選択で、第1のリソースセットにおいて、第1の伝送リソースの検出のために端末デバイス1300によって使用されるリソースの量が、予め設定された値を超えた場合、または第1の伝送リソースの検出のために端末デバイス1300によって使用される時間領域リソースのサイズが、予め設定された値を超えた場合、端末デバイス1300は、第1のリソースセットにおける第1の伝送リソースを求める検出を停止する。
任意選択で、プロセッサ1301は、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースを決定し、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを決定し、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースとして決定するようにさらに構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースに基づいて、第1のリソースセット内にあり、検出によってカバーされないスペクトルリソースを決定し、検出によってカバーされないスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、端末デバイス1300は、携帯端末デバイス1300を含み、携帯端末デバイス1300と、その端末デバイスではなく非緊急データを送信する別の端末デバイスとが、第1の伝送リソースを同時に検出したとき、携帯端末デバイス1300の優先度は、この別の端末デバイスの優先度よりも高い。
図14は、本発明の実施形態によるシステムチップの概略構造図である。図14のシステムチップ1400は、入力インターフェース1401、出力インターフェース1402、少なくとも1つのプロセッサ1403、およびメモリ1404を含む。入力インターフェース1401、出力インターフェース1402、プロセッサ1403、およびメモリ1404は、バス1405を使用することによって接続されている。プロセッサ1403は、メモリ1404内のコードを実行するように構成され、コードが実行されたとき、プロセッサ1403は、図4から図11における端末デバイスによって実行される方法を実装する。
本発明の実施形態におけるプロセッサは、集積回路チップであってよく、信号処理能力を有することは理解されることが可能である。実装処理では、上記の方法実施形態におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェア形態命令を使用することによって実装されることが可能である。プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであってよい。プロセッサは、本発明の実施形態で開示された方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってよい。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用することによって直接実行され完了されてよく、または復号プロセッサにおけるハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行され完了されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなど、当技術分野において成熟した記憶媒体に配置され得る。記憶媒体はメモリに配置され、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて上述の方法のステップを達成する。
本発明の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであってよく、または揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでよいことを理解されたい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってよい。限定的説明ではなく例として、多くの形態のRAM、たとえば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、および直接ランバスダイナミックランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)が使用され得る。本明細書で説明されているシステムおよび方法のメモリは限定されないが、これらおよび他の任意の適切なタイプのメモリを含むことに留意されたい。
また、用語「システム」および「ネットワーク」は本明細書において交換可能に使用され得る。本明細書における用語「および/または」は、関連付けられた対象を説明するための関連関係のみを記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表し得る。また、本明細書における記号「/」は、関連付けられた対象の間の「または」の関係を示す。
本発明の実施形態において、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられている、およびBがAに基づいて決定され得ることを示すことを理解されたい。しかしながら、Bに基づいてAを決定することは、BがAのみに基づいて決定されることを意味せず、BはAおよび/または他の情報に基づいて決定され得ることも理解されたい。
当業者であれば、本明細書に開示された実施形態を参照して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装されてよいことを認識し得る。ハードウェアまたはソフトウェアのいずれによって機能が実行されるかは、技術的解決策の特定の適用および設計制約条件に応じて異なる。当業者であれば、各特定の用途について説明された機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、その実装が本発明の範囲を超えると捉えられるべきではない。
本出願で提供されたいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は他の様式で実装され得ることを理解されたい。たとえば、説明されている装置実施形態は単に例である。たとえば、ユニット分割は単に論理的機能分割であり、実際の実装形態では他の分割であり得る。たとえば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされてよく、もしくは別のシステムと統合されてよく、またはいくつかの特徴が無視されてよく、もしくは実行されなくてよい。さらに、表示または説明されている相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインターフェース、装置、またはユニットを介して間接的な結合または通信接続としてよく、電気的形態、機械的形態、または他の形態であってよい。
別々の部分として説明されているユニットは、物理的に別々であってよく、またはそうでなくてよい。ユニットとして表示されている部分は、物理ユニットであってよく、またはそうでなくてよく、1つの場所に配置されてよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてよい。ユニットのいくつかまたは全てが、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に応じて選択され得る。
さらに、本発明の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてよく、またはユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本発明の技術的解決策は、実質的に、または従来技術に貢献する部分が、または技術的解決策のいくつかが、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態において説明されている方法のステップの全てまたはいくつかを実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスなどであり得る)に命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、プログラムコードを記憶できる任意の媒体、たとえば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどを含む。
上記の説明は本発明の特定の実装形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定することは意図されていない。本発明に開示された技術的範囲内で当業者によって容易に想到されるあらゆる変形または置換は、本発明の保護範囲内に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
本発明の実施形態は、ワイヤレス通信の分野に関し、より詳細には、デバイスツーデバイス通信方法および端末デバイスに関する。
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略して「LTE」)通信技術が継続的に発展するにつれて、セルラーネットワークの負荷がますます重くなり、既存のスペクトルリソースはますます圧迫されてきている。現在のほとんどのモバイルデバイスは、ブルートゥースまたはワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、略して「WiFi」)のような様々なワイヤレス技術を使用しているので、これらの技術を提供している事業者は、モバイルデバイス間の直接通信が今後注目されることに気付いている。これは、直接的なデバイスツーデバイス(Device to Device、略して「D2D」)の出現に伴うものである。D2Dの出現は、不十分な周波数スペクトルおよび過度に重いネットワーク負荷などの問題をかなりの程度まで解決する。この方式のデバイス間の直接通信では、1つのデバイスが基地局の転送なしに別のデバイスと直接通信し得る。これは、基地局のデータトラフィックを軽減する。D2D通信は、スペクトルリソースをよりよく活用して、スペクトル利用およびデータレートを向上させ、基地局の負荷を緩和することができる。
デバイスツーデバイス通信のためのリソース割り当て技術は、ランダムリソース選択技術およびリソース検知技術を含み得る。リソース検知技術を使用することによってリソースが割り当てられるとき、端末デバイスは、リソースプールにおけるリソースセットの固定されたサイズのセグメントでリソースを検知する必要がある。リソースセットにおけるリソースを検知した後、端末デバイスは、伝送されるべきデータを送信するために適切なリソースを選択する。リソース検知がリソースセット全体で行われる場合、端末デバイスの電力消費が非常に大きい。したがって、通信処理における端末デバイスの電力消費をどのように減らすかは、解決を必要とする重要な課題のうちの1つである。
上記に鑑みて、本発明の実施形態は、通信処理における端末デバイスの電力消費を減らすためのデバイスツーデバイス通信方法および端末デバイスを提供する。
第1の態様によれば、デバイスツーデバイス通信方法であって、
端末デバイスによって、第1のリソースを決定するステップであって、第1のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、第1のリソースセットは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第1の伝送リソースは、第1のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースである、ステップと、端末デバイスによって、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うステップと、第1の伝送リソース上で第1のデータを送信するステップとを含むデバイスツーデバイス通信方法が提供される。
データを伝送するために使用される伝送リソースを求める検出は、従来技術で伝送リソースの検出に使用される元のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースにおいて行われる。したがって、デバイスツーデバイス通信処理において端末デバイスの電力消費が低減される。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、複数の数値からターゲット数値を決定するステップであって、ターゲット数値は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの時間領域位置を指し示すために使用される、ステップと、端末デバイスによって、ターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定するステップとを含む。
これらの数値は、ネットワークデバイスによって構成されたいくつかのランダム「シード」であってよく、端末デバイスは、これらのランダムシードからランダム選択を行うことを理解されたい。代替として、これらの予め定義された数値に関して、ネットワークデバイスは、異なる端末デバイスに対して異なる数値を構成してよく、たとえば、異なるタイプの端末デバイスに対して異なる数値を構成してよく、したがって、P−UEおよびV−UEなどのタイプの端末デバイスがリソース検出を行ったとき、検出動作は、リソース衝突を減らすために同じ時間期間に行われないようにされる。代替として、異なるタイプのデータが異なる数値に対応する。代替として、ネットワークデバイスは、異なるセルに配置された端末デバイスに対して異なるターゲット数値を構成する。これは本明細書に限定されない。
別の実施形態では、端末デバイスによって、ターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定するステップの前に、方法は、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスにより送信された複数の数値に関する情報を受信するステップをさらに含む。
たとえば、ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスのカバレッジエリア内の端末デバイスの数量、端末デバイスのカバレッジステータス、キャリアにおける重要な周波数帯に関する情報、および、現在アクティブなサービスのタイプまたは現在伝送されているデータのタイプなどの情報に基づいて、端末デバイスにより選択するための複数の数値を決定し、これらの数値に関する情報を端末デバイスに送信し得る。たとえば、ネットワークデバイスは、ブロードキャスト方式でこれらの数値に関する情報を含む構成情報を送信してよく、またはネットワークデバイスは、現在のネットワーク使用量に基づいて複数の数値に関する情報を含む構成情報を更新してよい。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定するステップであって、ターゲット周波数ホッピングパターンは、周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを指し示す、ステップと、端末デバイスによって、第1のリソースとして、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを決定するステップとを含む。
ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースは、複数の単位時間−周波数リソースを含み得る。端末デバイスは、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された複数の単位時間−周波数リソースの位置に基づいて、複数の単位時間−周波数リソースにおいて第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行う。複数の単位時間−周波数リソースは隣接してよく、または隣接しなくてよく、全ての単位時間−周波数リソースのサイズは同じでよく、または異なってよい。本明細書において単位時間−周波数リソースの量に制限は課されない。
別の実施形態では、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースは、複数の単位時間−周波数リソースを含み、端末デバイスによって、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うステップは、
端末デバイスによって、ターゲット周波数ホッピングパターンの周波数ホッピングパラメータに基づいて、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うステップを含み、周波数ホッピングパラメータは、複数の単位時間−周波数リソースの間の時間領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースの間の周波数領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースのそれぞれのサイズとのうちの少なくとも1つを含む。
別の実施形態では、端末デバイスによって、複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定するステップの前に、方法は、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスにより送信された複数の周波数ホッピングパターンに関する情報を受信するステップを含む。
たとえば、ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスのカバレッジエリア内の端末デバイスの数量、端末デバイスのカバレッジステータス、キャリアにおける重要な周波数帯に関する情報、および、現在アクティブなサービスのタイプまたは現在伝送されているデータのタイプなどの情報に基づいて、端末デバイスにより選択するための複数の周波数ホッピングパターンを決定し、これらの周波数ホッピングパターンに関する情報を含む構成情報を端末デバイスに送信し得る。
複数の周波数ホッピングパターンは、代替として、端末デバイスとネットワークデバイスとの間で合意された、たとえば、プロトコルで指定された複数の周波数ホッピングパターン、またはデバイスツーデバイス通信での既存の周波数ホッピングパターンであってよい。
別の実施形態では、端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、方法は、
端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するステップであって、第2のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースは、第1のリソースとは異なる、ステップと、端末デバイスによって、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うステップとをさらに含む。
第1の伝送リソースの1回の検出のために使用される第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースは、別の回の検出のために使用されるそうしたリソースと相互に関係付けられる。したがって、端末デバイスは、これらの時間−周波数リソースの間の相互関係に基づいて第1のリソースにおいて第1のデータの伝送のための第1の伝送リソースを求める検出を自律的に行い、それにより、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の制御シグナリングのオーバヘッドを減らすことができる。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を決定するステップ、および/または
端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの時間領域リソースを決定するステップ、および/または
端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの周波数領域リソースを決定するステップを含む。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を決定するステップは、
端末デバイスによって、第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を、以下のタイプの情報、すなわち、
第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの間の時間領域間隔のうちの少なくとも1つに基づいて、決定するステップを含む。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの時間領域リソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、第2のリソースの時間領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、
第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの時間領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するステップを含む。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの周波数領域リソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、第2のリソースの周波数領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、
第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するステップを含む。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズに基づいて第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズを決定するステップであって、第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズは、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズ以上である、ステップを含む。
任意選択で、端末デバイスは、送信されるべき第1のデータのサイズに基づいて、第1の伝送リソースの検出のための最小リソース粒度を決定し、次いで、リソース検出のために使用される時間−周波数リソースエリアのサイズを、最小リソース粒度を単位として使用することによって段階的に増大させ得る。
別の実施形態では、端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、方法は、
端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第3のリソースを決定するステップであって、第3のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第3のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置とは異なる、ステップと、端末デバイスによって、第3のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うステップとをさらに含む。
別の実施形態では、端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、方法は、
端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第4のリソースを決定するステップであって、第4のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第4のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置と同じである、ステップと、端末デバイスによって、第4のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うステップとをさらに含む。
現在のデータの送信のための伝送リソースの検出に関して得られた検出結果は、後続のデータの送信のために使用される伝送リソースの検出のためのガイダンスを提供する。したがって、後続のデータ伝送の前のリソースコンテンションの成功率が増大され、端末デバイスの電力消費がさらに低減される。
別の実施形態では、第1のリソースセットにおいて、第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量が、予め設定された値を超えた場合、または第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用される時間領域リソースのサイズが、予め設定された値を超えた場合、端末デバイスは、第1のリソースセットにおける第1の伝送リソースを求める検出を停止する。
別の実施形態では、方法は、
端末デバイスによって、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースを決定するステップと、端末デバイスによって、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定するステップとをさらに含む。
別の実施形態では、方法は、
端末デバイスによって、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを決定するステップと、端末デバイスによって、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースとして決定するステップとをさらに含む。
別の実施形態では、方法は、
端末デバイスによって、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースに基づいて、第1のリソースセット内にあり、検出によってカバーされないスペクトルリソースを決定するステップと、端末デバイスによって、検出によってカバーされないスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定するステップとをさらに含む。
別の実施形態では、端末デバイスは、携帯端末デバイスを含み、携帯端末デバイスと、この端末デバイスではなく、非緊急データを送信する別の端末デバイスとが、第1の伝送リソースを同時に検出したとき、携帯端末デバイスの優先度は、別の端末デバイスの優先度よりも高い。
ここで、携帯端末デバイスの優先度は、非緊急データを送信する別の端末デバイスの優先度よりも高いので、リソースコンテンション中に衝突が発生したとき、携帯端末デバイスの電力消費の低減が優先的に確実にされることができる。
第2の態様によれば、端末デバイスが提供され、端末デバイスは、第1の態様およびその実装形態のいずれか1つにおいて、デバイスツーデバイス通信方法で、端末デバイスにより行われる処理を行うように構成され得る。端末デバイスは、
第1のリソースを決定するように構成された決定モジュールであって、第1のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、第1のリソースセットは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第1の伝送リソースは、第1のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースである、決定モジュールと、決定モジュールによって決定された第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うように構成された検出モジュールと
検出モジュールによって成功裏に検出された第1の伝送リソース上で第1のデータを送信するように構成された送信モジュールとを含む。
第3の態様によれば、プロセッサ、受信機、送信機、およびメモリを含む別の端末デバイスが提供され、ストレージユニットが、命令を記憶するように構成され、プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行するように構成され、プロセッサによるメモリに記憶された命令の実行は、第1の態様および第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法をプロセッサに実行させる。
プロセッサは、第1のリソースを決定することであって、第1のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、第1のリソースセットは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第1の伝送リソースは、第1のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースである、決定することと、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うこととを行うように特に構成される。
送信機は、第1の伝送リソース上で第1のデータを送信するように構成される。
第4の態様によれば、コンピュータプログラムを記憶するように構成されたコンピュータ可読媒体が提供され、コンピュータプログラムは、第1の態様および第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実行するために使用される命令を含む。
上記の技術的解決策に基づいて、本発明の実施形態において、データを伝送するために使用される伝送リソースの検出は、従来技術で伝送リソースの検出に使用される元のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースにおいて行われる。したがって、デバイスツーデバイス通信処理において端末デバイスの電力消費が低減され、デバイス間のリソース衝突も低減されることが可能である。
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下で本発明の実施形態を説明するために必要とされる添付の図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における添付の図面は本発明のいくつかの実施形態を示すにすぎず、当業者はこれらの添付の図面から創造的な努力なしに他の図面を導き出し得る。
本発明の実施形態による適用シナリオの概略図である。
本発明の実施形態による、SAリソースプールおよびデータリソースプールの概略図である。
本発明の実施形態による、リソース検出のために端末デバイスによって使用されるリソースセットの概略図である。
本発明の実施形態によるデバイスツーデバイス通信方法の概略フローチャートである。
本発明の実施形態によるリソースセット決定方法の概略図である。
本発明の実施形態によるリソースセット決定方法の概略図である。
本発明の実施形態によるリソースセット決定方法の概略図である。
本発明の実施形態による3つの周波数ホッピングパターンの概略図である。
本発明の実施形態によるデバイスツーデバイス通信方法の概略フローチャートである。
本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。
本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。
本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。
本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。
本発明の実施形態による端末デバイスの概略ブロック図である。
本発明の実施形態による端末デバイスの概略ブロック図である。
本発明の実施形態によるシステムチップの概略構造図である。
以下では、本発明の実施形態において添付の図面を参照して本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の全部ではなく一部である。本発明の実施形態に基づいて創造的努力なしに当業者によって得られる他の全ての実施形態が、本発明の保護範囲内に入るものとする。
本発明における技術的解決策は、様々な通信システム、たとえば、移動体通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communications、略して「GSM」)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、略して「CDMA」)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、略して「WCDMA」)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、略して「GPRS」)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略して「LTE」)システム、ロングタームエボリューション−アドバンスト(Long Term Evolution−Advanced、略してLTE−A)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、略してUMTS)、および将来の5G通信システムなどに適用され得ることを理解されたい。
また、本発明の実施形態において、端末デバイスは、端末(Terminal)、ユーザ機器(User Equipment、略してUE)、移動局(Mobile Station、略してMS)、または移動端末(Mobile Terminal)などと呼ばれることがあることを理解されたい。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、略してRAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信し得る。たとえば、端末デバイスは、移動電話(「セルラ」電話とも呼ばれる)、または移動端末を提供されたコンピュータであり得る。たとえば、ユーザ機器は、無線アクセスネットワークと音声および/またはデータを交換するポータブル、ポケットサイズ、携帯、コンピュータ内蔵、または車載型の移動式装置であってもよい。
デバイスツーデバイス(Device to Device、略して「D2D」)通信は、車車間(Vehicle to Vehicle、略して「V2V」)通信またはV2X通信であり得る。V2X通信において、Xは一般に、低速移動するワイヤレス装置、高速移動する車載デバイス、またはワイヤレス送信および受信が可能なネットワーク制御ノードに限定されることなく、ワイヤレス受信および送信が可能な任意のデバイスを指してよい。これは本発明において限定されない。本発明の実施形態は、特にV2X通信シナリオに適用可能であるが、他の任意のデバイスツーデバイス通信シナリオに適用されてもよいことを理解されたい。本発明の実施形態では、この意味で制限は課されない。
図1は、本発明の実施形態による適用シナリオの概略図である。V2X通信シナリオは、図1の説明のための例として使用される。図1の例は、当業者が本発明の実施形態をよりよく理解するのを助けるものであり、本発明の実施形態の範囲を限定することは意図されていないことに留意されたい。
車車間(Vehicle to Vehicle、略して「V2V」)通信、歩車間(Vehicle to Pedestrian、略して「V2P」)通信、および路車間(Vehicle to Infrastructure、略して「V2I」)通信は、V2X(Vehicle to Everything、略して「V2X」)通信と総称される。本発明の主要な適用シナリオは、ロングタームエボリューション−アドバンスト(Long Term Evolution−Advanced、略して「LTE−A」)のRel−12/13(Release 12/13、略して「Rel−12/13」)におけるD2Dシナリオ、およびLTE−AのRel−14(Release 14、略して「Rel−14」)におけるV2Xシナリオである。図1において、車両10、車両20、歩行者30、およびインフラストラクチャ40は全て、D2D能力を有し、互いにD2D通信を行うことができる。V2Vは、通信が車両10と車両20との間で行われ得ることを意味し、V2Pは、通信が車両10と歩行者30との間で行われ得ることを意味し、V2Iは、通信が車両10とインフラストラクチャ40との間で行われ得ることを意味する。本明細書では、図1における車両10は、車両に取り付けられた車載デバイス10とみなされることがあり、図1における車両20は、車両に取り付けられた車載デバイス20とみなされることがあり、図1における歩行者30は、歩行者30により携帯される携帯デバイス30とみなされることがある。
説明を簡単にするために、図1は、個別の車両の間、個別の歩行者と個別の車両との間、および個別の車両と個別のインフラストラクチャとの間の通信のみを示していることを理解されたい。これは本発明において限定されない。たとえば、車両システムのインターネットでは、より多くの車両が存在し得る。本発明はこの意味で限定されない。
Rel−12(Release 12、略して「Rel−12」)では、D2D通信のためのリソースプールは、スケジューリング割り当て(Scheduling Assignment、略して「SA」)リソースプールとデータ(Data)リソースプールとに分割される。SAリソースプールにおけるリソースは、SAデータを伝送するために使用され、データリソースプールにおけるリソースは、トラフィックデータを伝送するために使用される。SAリソースプールとデータリソースプールは異なるサブフレームに配置され、時分割多重化(Time Division Multiplexing、略して「TDM」)方式が使用される。図2は、本発明の実施形態による、SAリソースプールおよびデータリソースプールの概略図である。SAリソースプールは、時間領域リソースの観点で、関係付けられたデータリソースプールに先行する。
通信中、D2Dデバイスは、モード1(Mode 1)およびモード2(Mode 2)の2つのモードでリソースを割り当て得る。モード1では、リソース割り当ては集中された制御方法を使用して行われ、スケジューリングは、基地局または中継ノードによってD2D通信リソースに対して行われ、D2Dデバイスは、割り当てられたリソース上でデータおよび制御情報を直接伝送する。集中された制御を用いるリソース割り当ては、主にネットワークカバレッジを伴うシナリオに適用可能である。モード2は、端末デバイスによる自己選択に基づくコンテンション方式である。このモードは、伝送端末デバイスがコンテンションを通してリソースプールから伝送リソースを得る、分散されたリソース多重化方法である。D2D通信において、ネットワークカバレッジを伴うシナリオでは、リソースプールは、基地局によって割り当てられたリソースブロック全体であり、全てのD2Dユーザは、リソース上でデータを伝送するために、リソースブロック全体中でより小さいリソースブロックを求めて競合する。ネットワークカバレッジを有しないシナリオでは、リソースプールは、D2Dユーザに取得可能な予め定義されたシステム帯域幅であり、全てのD2Dユーザは、予め定義されたリソースにおけるリソースを求めて競合する。
D2D通信用のリソース割り当て技術は、ランダムリソース選択技術およびリソース検知技術を含み得る。1つのリソース検知(Sensing)技術では、エネルギー検出がリソースプール上で行われる。UEが、リソースプール内の各リソース要素に対してエネルギー測定を行い、たとえば、基準信号受信電力(Reference Signal Received Power、略して「RSRP」)または基準信号受信品質(Reference Signal Received Quality、略して「RSRQ」)を測定する。測定結果が閾値を超えた場合、対応するリソースは占有されているとみなされ、測定結果が閾値を超えていない場合、対応するリソースは遊休リソースであるとみなされる。
別のリソース検知技術は、端末デバイスがSAリソースプール上で他のUEによって送信されたSAデータパケットを受信し、次いで受信されたSAデータパケットを復号する、SA復号技術である。SAデータパケットは、データの送信のための対応するリソースに関する情報を含む。すなわち、データリソースプールにおける送信されるべきデータにより占有されたリソースの関係付けられた情報が、SAデータパケット内で指し示される。したがって、別の端末デバイスのSAデータパケットを復号することによって、端末デバイスは、データリソースプール内の別の端末デバイスにより占有されたリソースを知ることができる。SAデータパケットが成功裏に復号された場合、対応するデータリソースが占有されているとみなされ、復号が失敗した場合、データリソースプールにおいてリソースが占有されていないとみなされる。端末デバイスは、占有されていないデータリソース上のみでデータを伝送することができる。
現在のデバイスツーデバイス通信では、上記のリソースセンシング技術のいずれか1つにおいて、固定されたサイズのリソースセットがリソースプール内で扱われる。いくつかの適用シナリオ、たとえば、V2X通信では、リソースセットは、リソースセットまたは検知窓(Sensing Window)と呼ばれることもある。図3は、リソース検出のために端末デバイスによって使用されるリソースセットの概略図である。各端末デバイスのリソースセットのサイズは、固定された持続時間を有する。たとえば、リソースセットは、時間領域で1秒の持続時間を有する窓である。リソースセットにおいてリソースを検知した後、端末デバイスは、適切なリソースを選択してSAデータおよびトラフィックデータを送信する。
リソース検知がリソースセット全体で行われる場合、D2Dデバイス、特にV2P通信における歩行者の携帯デバイスの電力消費は非常に大きい。通信処理においてD2Dデバイスの電力消費が過度に大きいという従来技術の問題を解決するために、本発明のこの実施形態では、端末デバイスが、リソースセットにおける一部の時間周波数リソースにおいて、データ伝送に使用される伝送リソースを検知し、したがって、D2D通信処理において端末デバイスの電力消費が低減される。
いくつかの適用シナリオ、たとえば、V2X通信シナリオでは、本発明のこの実施形態での「検出」は「検知」と呼ばれることもあり、端末デバイスによるリソース検知の処理はリソース検出処理として理解され得ることを理解されたい。具体的には、端末デバイスは、決定されたリソースセットにおいて信号検出を行う。たとえば、伝送リソースの検出は、受信されたデータパケットを復号する、または受信されたデータパケットに対してエネルギー測定を行うなどの方式で実装され得る。状況によっては、「検知窓」は「リソースセット」と呼ばれることもあり、端末デバイスはリソースセットにおける伝送リソースを求めて競合する。
図4は、本発明の実施形態によるデバイスツーデバイス通信方法の概略フローチャートである。この方法は端末デバイスによって行われ得る。図4に示されるように、通信方法は以下のステップを含む。
210. 端末デバイスは、第1のリソースを決定し、ここで、第1のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、第1のリソースセットは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第1の伝送リソースは、第1のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースである。
220. 端末デバイスは、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行う。
一般に、第1の伝送リソースの検出のために使用される第1のリソースを決定した後、端末デバイスは、データを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を第1のリソースにおいて行う。第1のリソースは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースの一部を含み、第1のリソースは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソース(すなわち第1のリソースセット)のサブセットである。
すなわち、第1のリソースのサイズは、従来技術における元の第1のリソースセットのサイズ未満であることが必要である。たとえば、上述された例示的なV2X通信シナリオでは、第1のリソースセットは、図3に示されるように時間領域で1秒の持続時間を有する時間窓であり得る。したがって、端末デバイスは、元のリソースセットの持続時間全体において第1の伝送リソースを求める検出を行う必要がなく、第1のリソース、すなわち、元の第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースにおいて、第1の伝送リソースを求める検出をするだけでよく、それにより電力消費を大幅に低減する。図3に示されるように、リソースセットにおける検出動作を完了した後、端末デバイスは、成功裏に検出された第1の伝送リソース、すなわち周波数領域リソース上で、第1のデータ、たとえばSAデータまたはトラフィックデータを送信し得る。
別の実施形態では、端末デバイスによって第1のリソースを決定するステップ210は、端末デバイスによって、複数の数値からターゲット数値を決定するステップであって、ターゲット数値は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの時間領域位置を指し示すために使用される、ステップと、端末デバイスによって、ターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定するステップとを含む。
特に、図5(a)は、本発明の実施形態によるリソースセット決定方法の概略図である。第1のリソースを決定するとき、予め定義された複数の数値から1つのターゲット数値を決定し、次いで、ターゲット数値により指し示される時間領域位置に基づいて、第1のリソースセットにおける第1のリソースの位置を決定し得る。いくつかの適用シナリオでは、数値は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの時間領域位置を表すオフセット値(offset)と呼ばれることがあることを理解されたい。
これらの予め定義された数値は、ネットワークデバイスによって構成されたいくつかのランダム「シード」であってよく、端末デバイスは、これらのランダムシードからランダム選択を行う。代替として、これらの予め定義された数値に関して、ネットワークデバイスは、異なる端末デバイスに対して異なる数値を構成してよく、たとえば、異なるタイプの端末デバイスに対して異なる数値を構成してよく、したがって、P−UEおよびV−UEなどのタイプの端末デバイスがリソース検出を行ったとき、検出動作は、リソース衝突を減らすために同じ時間期間に行われないようにされる。代替として、異なるタイプのデータが異なる数値に対応する。代替として、ネットワークデバイスは、異なるセルに配置された端末デバイスに対して異なるターゲット数値を構成する。これは本明細書に限定されない。
任意選択で、端末デバイスが第1のリソースを決定する前に、この方法は、端末デバイスによって、ネットワークデバイスにより送信された複数の数値に関する情報を受信するステップをさらに含む。
特に、ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスのカバレッジエリア内の端末デバイスの数量、端末デバイスのカバレッジステータス、キャリアにおける重要な周波数帯に関する情報、および、現在アクティブなサービスのタイプまたは現在伝送されているデータのタイプなどの情報に基づいて、端末デバイスにより選択するための複数の数値を決定し、これらの数値に関する情報を端末デバイスに送信し得る。たとえば、ネットワークデバイスは、ブロードキャスト方式でこれらの数値に関する情報を含む構成情報を送信してよく、またはネットワークデバイスは、現在のネットワーク使用量に基づいて複数の数値に関する情報を含む構成情報を更新してよい。複数の数値は、代替として、端末デバイスとネットワークデバイスとの間で合意された、たとえば、プロトコルで指定された複数の数値であり得ることを理解されたい。
別の実施形態では、端末デバイスによって第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うステップ220は、端末デバイスによって、複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定するステップであって、ターゲット周波数ホッピングパターンは、周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを指し示す、ステップと、端末デバイスによって、第1のリソースとして、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを決定するステップとを含む。
特に、第1のリソースを決定するとき、端末デバイスは、予め定義された複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを選択し得る。ターゲット周波数ホッピングパターンは、周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースの位置を指し示し、時間−周波数リソースは、複数の単位時間−周波数リソースを含み得る。端末デバイスは、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された複数の単位時間−周波数リソースの位置に基づいて、複数の単位時間−周波数リソースにおいて第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行う。複数の単位時間−周波数リソースは隣接してよく、または隣接しなくてよい。全ての単位時間−周波数リソースのサイズは同じでよく、または異なってよい。本明細書において単位時間−周波数リソースの量に制限は課されない。
図6は、本発明の実施形態による3つの周波数ホッピングパターンの概略図である。第1の周波数ホッピングパターン、第2の周波数ホッピングパターン、および第3の周波数ホッピングパターンでは、1つの周波数ホッピングパターンに対応する伝送リソース検出のために使用される複数の単位時間−周波数リソース(図における小さい正方形)の位置は、別の周波数ホッピングパターンに対応するそれらとは異なる。すなわち、異なる周波数ホッピングパターンが、第1の伝送リソースの検出のために使用される異なる時間−周波数リソースエリア(第1のリソース)に対応する。したがって、ターゲット周波数ホッピングパターンを決定した後、端末デバイスは、どの時間−周波数リソースエリアで第1の伝送リソースを求める検出が行われるべきかを知ることができ、したがって、リソース検出は、時間および周波数という2つの次元のリソースを伴う周波数ホッピングパターンに基づいて行われる。
端末デバイスは、全ての予め定義された周波数ホッピングパターンから1つまたは複数の周波数ホッピングパターンをターゲット周波数ホッピングパターンとしてランダムに選択し、指定されたルールまたは式に従ってターゲット周波数ホッピングパターンに基づいてリソース検出を行い得る。たとえば、ターゲット周波数ホッピングパターンに基づいて第1のリソースを決定した後、端末デバイスが、周波数領域リソースの周波数値の降順、および時間領域における昇順で、選択された周波数ホッピングパターンに対応する複数の単位時間−周波数リソースにおいて順次にリソース検出を行ってよく、またはネットワークデバイスが、端末デバイスのための周波数ホッピングパターンを構成し、構成された1つもしくは複数の周波数ホッピングパターンに基づいてリソース検出を行うように端末デバイスに指示してよい。
複数の周波数ホッピングパターンは、既存のD2D通信における周波数ホッピングパターンであってよく、または伝送リソースの検出のためにネットワークデバイスによって新しく決定された他のタイプの周波数ホッピングパターン、たとえば、伝送されるべきデータのサイズに基づいてネットワークデバイスによって前もって決定された異なる周波数ホッピングパターンであってよい。これは本明細書に限定されない。
ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスのカバレッジエリア内の端末デバイスの数量、端末デバイスのカバレッジステータス、キャリアにおける重要な周波数帯に関する情報、および、現在アクティブなサービスのタイプまたは現在伝送されているデータのタイプなどの情報に基づいて、端末デバイスにより選択するための複数の周波数ホッピングパターンを決定し、これらの周波数ホッピングパターンに関する情報を含む構成情報を端末デバイスに送信し得ることを理解されたい。
複数の周波数ホッピングパターンは、代替として、端末デバイスとネットワークデバイスとの間で合意された、たとえば、プロトコルで指定された複数の周波数ホッピングパターンであってよい。
この場合、端末デバイスによって、第1のリソースにおいて第1伝送リソースを検出するステップは、端末デバイスによって、ターゲット周波数ホッピングパターンの周波数ホッピングパラメータに基づいて、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うステップを含む。周波数ホッピングパラメータは、複数の単位時間−周波数リソースの間の時間領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースの間の周波数領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースのそれぞれのサイズとのうちの少なくとも1つを含む。
特に、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースは、複数の単位時間−周波数リソースを含む。ターゲット周波数ホッピングパターンを決定した後、端末デバイスは、ターゲット周波数ホッピングパターンの周波数ホッピングパラメータ、たとえば、複数の単位時間−周波数リソースの間の時間領域間隔および周波数領域間隔、ならびに単位時間領域リソースのサイズに基づいて、第1のリソースにおける複数の単位時間−周波数リソースにおいて、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行うことができる。
別の実施形態では、端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、デバイスツーデバイス通信方法はステップ230をさらに含む。
230. 端末デバイスは、第1の伝送リソース上で第1のデータを送信する。
第1のターゲット検出リソースを決定した後、端末デバイスは、第1のリソースにおいて、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行う。端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、端末デバイスは、第1の伝送リソース上で第1のデータを送信し、すなわち、ステップ230を行う。端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、図7における本発明の実施形態によるデバイスツーデバイス通信方法の概略フローチャートに示されるように、この方法はステップ240および250をさらに含む。
240. 端末デバイスは、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定し、ここで、第2のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースは、第1のリソースとは異なる。
250. 端末デバイスは、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行う。
特に、端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、端末デバイスは、引き続き、第1のリソースセットの別の位置で伝送リソースを求める検出を行う、たとえば、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うことができる。第2のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、または第2のリソースは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソース(すなわち第1のリソースセット)のサブセットである。したがって、第1のリソースセットにおいて第2のリソースを決定した後、端末デバイスは、第2のリソースにおいて、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行うことができる。
類推されるように、端末デバイスが第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、端末デバイスは、第1の伝送リソース上でデータを伝送し、また、端末デバイスが第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、端末デバイスは、第1の時間窓において新しいリソースを決定することができる。新しいリソースもまた、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースである。端末デバイスが、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースをリソースにおいて成功裏に検出するまで、端末デバイスは、新しいリソースにおいて、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行う。第1のリソースセットにおける第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されたリソースの量が最大値に達したときに、第1の伝送リソースが依然として検出されない場合、端末デバイスは、リソース検出動作を停止してよい。
第1の伝送リソースの1回の検出のために使用される第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースは、別の時の検出のために使用されるそうしたものと相互に関係付けられる。したがって、端末デバイスは、これらの時間−周波数リソースの間の相互関係に基づいて第1のリソースにおいて第1のデータの伝送のための第1の伝送リソースを求める検出を自律的に行い、それにより、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の制御シグナリングのオーバヘッドを減らすことができる。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するステップ240は、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を決定するステップ、および/または端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの時間領域リソースを決定するステップ、および/または端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの周波数領域リソースを決定するステップを含む。
特に、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である第1のリソースセットにおいて端末デバイスによって決定された複数のリソースが、相互に関係付けられる。すなわち、各新しく決定されたリソースの時間領域サイズおよび/もしくは位置ならびに/または周波数領域幅などが、全部または一部の先行リソースにおける検出結果の関係付けられたパラメータに基づいて、端末デバイスによって決定される。
任意選択で、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を決定するステップは、
端末デバイスによって、第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を、以下のタイプの情報、すなわち、
第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの間の時間領域間隔のうちの少なくとも1つに基づいて、決定するステップを含む。
特に、第1のデータを伝送するために使用される第1のリソースが第1のリソースセットにおいて検出されない場合、端末デバイスは、第1のリソースセットにおいて第2のリソースを決定して、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行う。この場合、時間領域で第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔は、第1のリソースを含む全部または一部の先行リソースにおける検出結果に基づいて決定され得る。図8は、本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔はknであり、第1のリソースと第1のリソースの直前のリソースとの間の時間領域間隔はkn-1である。そして、knの値は、kn-1、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソース上のエネルギー値p、および第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのリソース使用量rなどのパラメータのうちの1つまたは複数によって決定され得る。
たとえば、第1のリソースの位置は、本明細書では、第1のリソースセットにおいて、関数kn=f(p,r,kn-1)を使用することによって決定され得ると仮定される。リソース選択において、関数により果たされる役割は以下のように反映される。(n−1)番目のリソースのリソース使用量rn-1が非常に高い、たとえば閾値Tを超える場合、またはそのリソース上で検出されたエネルギー値、たとえばRSRPもしくはRSRQがより大きい、たとえばエネルギー閾値Pより大きい場合、端末デバイスによって選択されたn番目のリソースと(n−1)番目のリソースとの間の時間領域間隔がより長く、つまり、n番目のリソースの位置の選択の前に、より長い期間の待機時間が必要とされる。言い換えれば、knの値がより大きい。(n−1)番目のリソースのリソース使用量rn-1が予め設定された閾値範囲内であり、またはリソース上で検出されたエネルギー値RSRPもしくはRSRQがより小さい、たとえばエネルギー閾値Pより小さいが、使用可能なリソースが見つけられない場合、端末デバイスによって選択されたn番目のリソースと(n−1)番目のリソースとの間の時間領域間隔がより短く、つまり、n番目のリソースの位置の選択の前に、より短い期間の待機時間が必要とされるか、または待機時間が必要とされない。言い換えれば、knの値がより小さい。
類推されるように、n番目のリソースのリソース使用量rnが同様に非常に高く、やはり閾値Tを超えている場合、(n+1)番目のリソースの位置とn番目のリソースの位置との間の間隔kn+1はknより大きく、また、(n+1)番目のリソースのリソース使用量rn+1がより低いが、遊休リソースが見つけられない場合、端末デバイスにより選択された(n+1)番目のリソースとn番目のリソースとの間の時間領域間隔kn+1はknより小さい。
任意選択で、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの時間領域リソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、第2のリソースの時間領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、
第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの時間領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するステップを含む。
特に、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースが第1のリソースにおいて検出されない場合、端末デバイスは、第1のリソースセットにおいて第2のリソースを決定して、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行う。この場合、第2のリソースの時間領域リソースのサイズは、第1のリソースを含む全部または一部の先行リソースにおける検出結果に基づいて決定され得る。図9は、本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。第2のリソースの時間領域リソースのサイズはdeltnであり、第1のリソースの時間領域リソースのサイズはdeltn-1である。そして、deltnの値は、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースの時間領域リソースのサイズであるdeltn、delti−deltn、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソース上で検出されたエネルギー値p、および第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのリソース使用量rなどのパラメータのうちの1つまたは複数によって決定され得る。
たとえば、リソース位置は、本明細書では、第1のリソースセットにおいて、関数deltn=f(p,r,deltn-1)を使用することによって決定され得ると仮定される。リソース選択において、関数により果たされる役割は以下のように反映される。(n−1)番目のリソースのリソース使用量rn-1が非常に高い、たとえば閾値Tを超える場合、またはそのリソース上で検出されたエネルギー値、たとえばRSRPもしくはRSRQがより大きい、たとえばエネルギー閾値Pより大きい場合、端末デバイスによって選択されたn番目のリソースの時間領域リソースの幅deltnは、より大きく、たとえばdeltn-1より大きくてよい。(n−1)番目のリソースのリソース使用量rn-1が予め設定された閾値範囲内であり、またはリソース上で検出されたエネルギー値、たとえばRSRPもしくはRSRQがより小さい、たとえばエネルギー閾値Pより小さいが、使用可能なリソースが見つけられない場合、端末デバイスによって選択されたn番目のリソースの時間領域リソースのサイズは、より小さい、たとえばdeltn-1より小さい、または、n番目のリソースにおける追加の時間領域リソースのサイズは、リソース使用量がより低いまたはリソース上のエネルギー値がより大きいときに得られた増加幅より小さい。
類推されるように、n番目のリソースのリソース使用量rnが同様に非常に高く、やはり閾値Tを超えている場合、(n+1)番目のリソースの時間領域リソースのサイズdeltn+1はdeltnより大きく、また、(n+1)番目のリソースのリソース使用量がより低いが、遊休リソースが見つけられない場合、端末デバイスによって選択された(n+1)番目のリソースの時間領域リソースのサイズdeltn+1はdeltnより小さい、または(n+1)番目のリソースにおける追加の時間領域リソースのサイズは、リソース使用量がより低いまたはリソース上のエネルギー値がより大きいときに得られた増加幅より小さい。
任意選択で、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースの周波数領域リソースを決定するステップは、
端末デバイスによって、第2のリソースの周波数領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、
第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するステップを含む。
特に、第1のデータを伝送するために使用される第1のリソースが第1のリソースセットにおいて検出されない場合、端末デバイスは、第1のリソースセットにおいて第2のリソースを決定して、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行う。この場合、第2のリソースの周波数領域リソースのサイズは、第1のリソースを含む全部または一部の先行リソースにおける検出結果に基づいて決定され得る。図10は、本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。第2のリソースの周波数領域リソースのサイズはbnであり、第1のリソースの周波数領域リソースのサイズはbn-1である。そして、bnの値は、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースの周波数領域リソースのサイズであるbn、delti−deltn、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソース上で検出されたエネルギー値p、および第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのリソース使用量rなどのパラメータのうちの1つまたは複数によって決定され得る。
たとえば、使用するために選択されるリソース位置は、本明細書では、第1のリソースセットにおいて、関数bn=f(p,r,bn-1)を使用することによって決定され得ると仮定される。リソース選択において、関数により果たされる役割は以下のように反映される。(n−1)番目のリソースのリソース使用量rn-1が非常に高い、たとえば閾値Tを超える場合、またはそのリソース上で端末デバイスによって検出されたエネルギー値、たとえばRSRPもしくはRSRQがより大きい、たとえばエネルギー閾値Pより大きい場合、端末デバイスによって選択されたn番目のリソースの周波数領域リソースの幅bnがより大きく、たとえばbn-1より大きい。(n−1)番目のリソースのリソース使用量rn-1が予め設定された閾値範囲内であり、またはリソース上のエネルギー値、たとえばRSRPもしくはRSRQがより小さい、たとえばエネルギー閾値Pより小さいが、使用可能なリソースが見つけられない場合、端末デバイスによって選択されたn番目のリソースの周波数領域リソースのサイズは、より小さい、たとえばbn-1より小さい、または、n番目のリソースにおける追加の周波数領域リソースのサイズは、リソース使用量がより低いまたはリソース上のエネルギー値がより大きいときに得られた増加幅より小さい。
類推されるように、n番目のリソースのリソース使用量rnが同様に非常に高く、やはり閾値Tを超えている場合、(n+1)番目のリソースの周波数領域リソースのサイズbn+1はbnより大きく、また、(n+1)番目のリソースのリソース使用量がより低いが、遊休リソースが見つけられない場合、端末デバイスによって選択された(n+1)番目のリソースの周波数領域リソースのサイズbn+1はbnより小さい、または(n+1)番目のリソースにおける追加の周波数領域リソースのサイズは、リソース使用量がより低いまたはリソース上のエネルギー値がより大きいときに得られた増加幅より小さい。
別の実施形態では、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するステップS240は、端末デバイスによって、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズに基づいて第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズを決定するステップであって、第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズは、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズ以上である、ステップを含む。
この実施形態では、端末デバイスは、ランダムリソース選択とリソースセットにおける一部のリソースからの選択とを組み合わせることによって、決定されたリソースにおいて、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを求める検出を行う。たとえば、端末デバイスは、送信されるべき第1のデータのサイズに基づいて、リソースの検出のための最小リソース粒度を決定し、次いで、リソース検出のために使用される時間−周波数リソースエリアのサイズを、最小粒度を単位として使用することによって段階的に増大させ得る。
たとえば、図11は、本発明の実施形態によるリソース決定方法の概略図である。端末デバイスは、第1のリソースセットにおいて、第1のリソースとして、N個の物理リソースブロック(Physical Resource Block、略して「PRB」)をランダムに選択する。N個のPRBのサイズは、最小粒度の整数倍である。端末デバイスは、N個のPRBにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行う。N個のPRBにおいて第1の伝送リソースが成功裏に検出された場合、端末デバイスは、第1の伝送リソース上で第1のデータを送信する。端末デバイスがN個のPRBにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、端末デバイスは、第2のリソースを決定する。この場合、第2のリソースにおいて決定された時間−周波数リソースに含まれるPRBの量は、N以上であり、たとえば、N×2個のPRBである。N×2個のPRBのサイズは、最小粒度の整数倍であり、元のN個のPRBのそれの2倍であり、したがって、リソース選択の成功率を増大させる。
類推されるように、端末デバイスがN×2個のPRBにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、端末デバイスは、リソース検出のために第1のリソースセットにおいて新しいリソースを決定する。新しく決定されるリソースのサイズは、第2のリソースのサイズ以上のものとする。すなわち、新しいリソースにおけるPRBの量は、N×2より大きく、たとえばN×3である。
上述されているのは全て、端末デバイスが、現在の第1のリソースセットにおける複数の相互に関係付けられたリソースを決定すること、または現在の第1のリソースセットからリソースをランダムに選択することによって、リソース選択を行う場合である。本発明の実施形態において、端末デバイスによって第1のリソースセットにおける一部のリソースにおいてリソース検出を行うことによって得られた結果は、リソースセットにおける後続のリソース検出の処理をガイドするためにさらに使用され得る。以下では図5および図6を参照して詳細な説明を提供する。
別の実施形態では、端末デバイスが第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、この方法は、端末デバイスによって、第1のリソースに基づいて第4のリソースを決定するステップであって、第4のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第4のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置と同じである、ステップと、端末デバイスによって、第4のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うステップとをさらに含む。
特に、第1のリソースセットにおいて第1のリソースを決定した後、端末デバイスは、第1のリソースにおいて検出を行い、検出結果に基づいて、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定する。端末デバイスが、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、または端末デバイスが、第1のリソースのリソース使用量が比較的低いと決定した場合に、端末デバイスが、第1のデータを送信した後にさらに第2のデータを送信する必要があるとき、端末デバイスは、第2のデータに関して構成された第2のリソースセットにおいて第4のリソースを選択する。この場合、第2のリソースセットにおける第4のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置と同じである。図5(a)および図5(b)に示されるように、それぞれの属するリソースセットにおける第1のリソースの位置および第4のリソースの位置は同じである。また、第1のリソースセットのターゲット数値(またはオフセット値)は、第2のリソースセットのターゲット数値(またはオフセット値)は等しいとみなされもよい。
図5(a)および図5(c)に示されるように、端末デバイスが、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、または端末デバイスが、第1のリソースのリソース使用量が比較的高いと決定した場合、端末デバイスは、第2のリソースセットにおいて第3のリソースを決定する。この場合、新しい数値がターゲット数値として予め定義された複数の数値から選択されてよく、第3のリソースのターゲット数値は、第1のリソースのターゲット数値とは異なる。言い換えれば、第2のリソースセットにおける第3のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置とは異なり得る。これはリソース検出の成功率を増大させる。
第3のリソースのサイズは第1のリソースのサイズと等しくても等しくなくてもよいことを理解されたい。たとえば、端末デバイスが、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、または端末デバイスが、第1のリソースのリソース使用量が比較的高いと決定した場合に、端末デバイスが、第2のリソースセットにおいて第3のリソースを決定するとき、端末デバイスは、第1のリソースのターゲット数値に等しい第3のリソースのターゲット数値を構成し、または第1のリソースのサイズより大きい第3のリソースのサイズを構成し得る。これは、本発明のこの実施形態において限定されない。
現在のデータの送信のための伝送リソースの検出に関して得られた検出結果は、後続のデータの送信のために使用される伝送リソースの検出のためのガイダンスを提供する。したがって、後続のデータ伝送の前のリソースコンテンションの成功率が増大され、端末デバイスの電力消費がさらに低減される。
別の例として、図6に示されるように、端末デバイスが、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、または端末デバイスが、第1のリソースのリソース使用量が比較的低いと決定した場合に、第2のリソースセットにおいて第4のリソースを決定するとき、端末デバイスは、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置と同じ第2のリソースセットにおける第4のリソースの相対的位置を構成してよく、または端末デバイスは、第1のリソースに関してと同じ第4のリソースに関する周波数ホッピングパターンを選択してよく、また、端末デバイスが、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、または端末デバイスが、第1のリソースのリソース使用量が比較的低いと決定した場合、端末デバイスは、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置とは異なる第2のリソースセットにおける第3のリソースの相対的位置を構成してよく、または第3のリソースについて、第1のリソースのそれとは異なる周波数ホッピングパターンを選択してよい。この場合、第1のリソースに対応するリソース検出のために使用される複数の時間領域リソースの位置および分布は、第3のリソースに対応するリソース検出のために使用される複数の時間領域リソースのそれらとは異なる。
別の実施形態では、第1のリソースセットにおいて、第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量が、予め設定された値を超えた場合、または第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用される時間領域リソースのサイズが、予め設定された値を超えた場合、端末デバイスは、第1のリソースセットにおける第1の伝送リソースを求める検出を停止する。
この実施形態では、リソースセットにおけるリソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量は、最大値を超えることができない。第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量が最大値に達した場合、端末デバイスは検出動作処理を終了する。代替として、リソースセットにおける検出のために端末デバイスによって使用されるリソースにおける時間領域リソースの合計が、最大閾値を超えることができない。第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用される時間領域リソースのサイズが閾値を超えた場合、端末デバイスは検出動作処理を終了する。
この場合、第1のリソースセットにおいて、第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量が、予め設定された値を超えた場合、または第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用される時間領域リソースのサイズが、予め設定された値を超えた場合、端末デバイスは、少なくとも以下の3つの方式で第1の伝送リソースを求める検出を行い得る。
方式1:端末デバイスは、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースを決定し、端末デバイスは、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定する。
方式2:端末デバイスは、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを決定し、端末デバイスは、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースとして決定する。
方式3:端末デバイスは、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、第1のリソースセットにおける検出によってカバーされないスペクトルリソースを決定し、端末デバイスは、検出によってカバーされないスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定する。
特に、上記の3つの実装形態において、第1のリソースセットにおけるリソースの量は最大値を超えることができない。第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量が最大値に達しているが、使用可能なリソースが見つけられない場合、端末デバイスは、検出動作処理を終了し、リソース検出結果に基づいて、検出によってカバーされる全てのリソースのうちでエネルギー値が予め定義されたエネルギー閾値未満である全てのリソースからリソースを選択し、データを送信することができる。
代替として、第1の伝送リソースの検出のために端末デバイスによって使用されるリソースの量が最大値に達しているが、使用可能なリソースが見つけられない場合、検出結果に基づいて、検出によってカバーされる全てのリソースのうちで最小エネルギー値を有する時間−周波数リソースを決定し、最小エネルギー値を有する時間−周波数リソース上でデータを送信し得る。
代替として、端末デバイスは、検出結果に基づいて、検出によってカバーされる全てのリソース以外のリソースからリソースを選択し、データを送信し得る。
別の実施形態では、端末デバイスは、携帯端末デバイスを含んでよく、携帯端末デバイスと、その端末デバイスではなく非緊急データを送信する別の端末デバイスとが、第1の伝送リソースを同時に検出したとき、携帯端末デバイスの優先度は、この別の端末デバイスの優先度よりも高い。
言い換えれば、現在の端末デバイスが携帯端末デバイスである場合、その端末デバイスと、非緊急データを送信する別の端末デバイス、たとえば車載デバイスとが、同じ時間−周波数リソースにおいて第1の伝送リソースを同時に検出したとき、携帯端末デバイスの優先度は非緊急データを送信する車載端末デバイスの優先度よりも高いので、第1の送信リソースは携帯端末デバイスによって先取りされる。この場合、携帯端末デバイスが第1の伝送リソース上でデータを送信し、それにより、携帯端末デバイスの電力消費を低減することができる。
このように、現在のデータの送信のための伝送リソースの検出に関して得られた検出結果は、後続のデータの送信のために使用される伝送リソースの検出のためのガイダンスを提供する。したがって、後続のデータ伝送の前のリソースコンテンションの成功率が増大され、端末デバイスの電力消費がさらに低減される。
したがって、本発明の実施形態における方法を使用することによって、端末デバイスの電力消費が通信処理において低減されることが可能であり、リソース衝突も低減されることが可能である。
第2のデータを伝送するために使用される第2の伝送リソースの検出のための第2のリソースセットにおける端末デバイスによるリソース検出の処理、すなわち、端末デバイスがデータの送信を試みるたびに現在の伝送されるべきデータ用の伝送リソースを端末デバイスが探す処理が、端末デバイスによって第1のリソースセットにおいて第1のリソースを決定する処理を参照することを理解されたい。たとえば、ターゲット数値(ターゲットオフセット値)が、ランダム選択によって、もしくはネットワークデバイスによる標識に基づいて、もしくはプロトコル合意に基づいて決定され、または適切なターゲット周波数ホッピングパターンが、複数の周波数ホッピングパターンから選択される。簡潔にするために本明細書では詳細はさらに説明されない。
また、上記の処理のシーケンス番号は、本発明の様々な実施形態における実行順序を意味せず、本発明の実施形態の実装処理に対するいかなる限定としても解釈されるべきではないことを理解されたい。処理の実行順序は、処理の機能および内部ロジックに応じて決定されるべきである。
上記では、本発明の実施形態によるデバイスツーデバイス通信方法を図1から図11を参照して詳細に説明した。以下では、本発明の実施形態による端末デバイスを図12から図14を参照して詳細に説明する。本発明の実施形態における端末デバイスは、本発明の上記の実施形態における方法を実行できることを理解されたい。デバイスの具体的な動作処理については、上記の方法実施形態における対応する処理を参照されたい。
図12は、本発明の実施形態による端末デバイス1200の概略ブロック図である。図12に示されるように、端末デバイス1200は、決定モジュール1201、検出モジュール1202、および送信モジュール1203を含む。
決定モジュール1201は、第1のリソースを決定するように構成され、第1のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、第1のリソースセットは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第1の伝送リソースは、第1のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースである。
検出モジュール1202は、決定モジュール1201によって決定された第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うように構成される。
送信モジュール1203は、検出モジュール1202によって成功裏に検出された第1の伝送リソース上で第1のデータを送信するように構成される。
本発明のこの実施形態における端末デバイスは、従来技術での元の第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースにおいて、データ伝送のために使用される伝送リソースを求める検出を行う。したがって、デバイスツーデバイス通信処理において端末デバイスの電力消費が低減される。
任意選択で、決定モジュール1201は、複数の数値からターゲット数値を決定することであって、ターゲット数値は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの時間領域位置を指し示すために使用される、決定することと、ターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定することとを行うように特に構成される。
任意選択で、端末デバイス1200は、受信モジュール1204をさらに含み、決定モジュール1201がターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定する前に、受信モジュール1204は、ネットワークデバイスにより送信された複数の数値に関する情報を受信するように構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定することであって、ターゲット周波数ホッピングパターンは、周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを指し示す、決定することと、第1のリソースとして、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを決定することとを行うように特に構成される。
任意選択で、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースは、複数の単位時間−周波数リソースを含み、検出モジュール1202は、ターゲット周波数ホッピングパターンの周波数ホッピングパラメータに基づいて、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。周波数ホッピングパラメータは、複数の単位時間−周波数リソースの間の時間領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースの間の周波数領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースのそれぞれのサイズとのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、端末デバイス1200は、受信モジュール1204をさらに含み、決定モジュール1201が複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定する前に、受信モジュール1204は、ネットワークデバイスにより送信された複数の周波数ホッピングパターンに関する情報を受信するように構成される。
任意選択で、検出モジュール1202が第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、決定モジュール1201は、第1のリソースに基づいて第4のリソースを決定するようにさらに構成され、第4のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第4のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置と同じであり、検出モジュール1202は、第4のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。
任意選択で、検出モジュール1202が第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、決定モジュール1201は、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するようにさらに構成され、第2のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースは、第1のリソースとは異なり、検出モジュール1202は、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。
第1の伝送リソースの1回の検出のために使用される第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースは、別の時の検出のために使用されるそうしたものと相互に関係付けられる。したがって、端末デバイスは、これらの時間−周波数リソースの間の相互関係に基づいて第1のリソースにおいて第1のデータの伝送のための第1の伝送リソースを求める検出を自律的に行い、それにより、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の制御シグナリングのオーバヘッドを減らすことができる。
任意選択で、決定モジュール1201は、第1のリソースに基づいて第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を決定する、および/または第1のリソースに基づいて第2のリソースの時間領域リソースを決定する、および/または第1のリソースに基づいて第2のリソースの周波数領域リソースを決定するように特に構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を、以下のタイプの情報、すなわち、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの間の時間領域間隔のうちの少なくとも1つに基づいて、決定するように特に構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、第2のリソースの時間領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの時間領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するように特に構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、第2のリソースの周波数領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するように特に構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズに基づいて第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズを決定するように特に構成され、第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズは、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズ以上である。
任意選択で、決定モジュール1201は、第1のリソースに基づいて第3のリソースを決定するようにさらに構成され、第3のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第3のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置とは異なり、検出モジュール1202は、第3のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。
現在のデータの送信のための伝送リソースの検出に関して得られた検出結果は、後続のデータの送信のために使用される伝送リソースの検出のためのガイダンスを提供する。したがって、後続のデータ伝送の前のリソースコンテンションの成功率が増大され、端末デバイスの電力消費がさらに低減される。
任意選択で、第1のリソースセットにおいて、第1の伝送リソースの検出のために端末デバイス1200によって使用されるリソースの量が、予め設定された値を超えた場合、または第1の伝送リソースの検出のために端末デバイス1200によって使用される時間領域リソースのサイズが、予め設定された値を超えた場合、端末デバイス1200は、第1のリソースセットにおける第1の伝送リソースを求める検出を停止する。
任意選択で、決定モジュール1201は、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースを決定し、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを決定し、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースとして決定するようにさらに構成される。
任意選択で、決定モジュール1201は、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースに基づいて、第1のリソースセット内にあり、検出によってカバーされないスペクトルリソースを決定し、検出によってカバーされないスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、端末デバイス1200は、携帯端末デバイスを含み、携帯端末デバイス1200と、端末デバイスではなく非緊急データを送信する別の端末デバイスとが、第1の伝送リソースを同時に検出したとき、携帯端末デバイス1200の優先度は、この別の端末デバイスの優先度よりも高い。
本発明のこの実施形態では、決定モジュール1201および検出モジュール1202はプロセッサによって実装されてよく、送信モジュール1203は送信機によって実装されてよく、受信モジュールは受信機によって実装されてよいことに留意されたい。図13に示されるように、端末デバイス1300は、プロセッサ1301、受信機1302、送信機1303、およびメモリ1304を含み得る。受信機1302および送信機1303は、まとめてトランシーバと呼ばれることがある。メモリ1304は、命令を記憶するように構成されてよく、たとえばプロセッサ1301により実行するためのコードを記憶するようにさらに構成されてよい。端末デバイス1300のコンポーネントは、バスシステム1305を使用することによって互いに結合される。データバスに加えて、バスシステム1305は、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスをさらに含む。プロセッサ1301は、
第1のリソースを決定することであって、第1のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースであり、第1のリソースセットは、第1の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第1の伝送リソースは、第1のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースである、決定することと、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うこととを行うように特に構成される。
送信機1303は、プロセッサ1301によって成功裏に検出された第1の伝送リソース上で第1のデータを送信するように構成される。
本発明のこの実施形態における端末デバイスは、従来技術での元の第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースにおいて、データ伝送のために使用される伝送リソースを求める検出を行う。したがって、デバイスツーデバイス通信処理において端末デバイスの電力消費が低減される。
任意選択で、プロセッサ1301は、複数の数値からターゲット数値を決定することであって、ターゲット数値は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの時間領域位置を指し示すために使用される、決定することと、ターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定することとを行うように特に構成される。
任意選択で、プロセッサ1301がターゲット数値に基づいて第1のリソースを決定する前に、受信機1302は、ネットワークデバイスにより送信された複数の数値に関する情報を受信するように構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定することであって、ターゲット周波数ホッピングパターンは、周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを指し示す、決定することと、第1のリソースとして、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースを決定することとを行うように特に構成される。
任意選択で、ターゲット周波数ホッピングパターンにより指し示された周波数ホッピング動作のために使用される時間−周波数リソースは、複数の単位時間−周波数リソースを含み、プロセッサ1301は、ターゲット周波数ホッピングパターンの周波数ホッピングパラメータに基づいて、第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。周波数ホッピングパラメータは、複数の単位時間−周波数リソースの間の時間領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースの間の周波数領域間隔と、複数の単位時間−周波数リソースのそれぞれのサイズとのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、プロセッサ1301が複数の周波数ホッピングパターンからターゲット周波数ホッピングパターンを決定する前に、受信機1302は、ネットワークデバイスにより送信された複数の周波数ホッピングパターンに関する情報を受信するように構成される。
任意選択で、プロセッサ1301が第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを成功裏に検出した場合、プロセッサ1301は、第1のリソースに基づいて第4のリソースを決定するようにさらに構成され、第4のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第4のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置と同じであり、プロセッサ1301は、第4のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。
任意選択で、プロセッサ1301が第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、プロセッサ1301は、第1のリソースに基づいて第2のリソースを決定するようにさらに構成され、第2のリソースは、第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースは、第1のリソースとは異なり、プロセッサ1301は、第2のリソースにおいて第1の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。
第1の伝送リソースの1回の検出のために使用される第1のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースは、別の時の検出のために使用されるそうしたものと相互に関係付けられる。したがって、端末デバイスは、これらの時間−周波数リソースの間の相互関係に基づいて第1のリソースにおいて第1のデータの伝送のための第1の伝送リソースを求める検出を自律的に行い、それにより、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の制御シグナリングのオーバヘッドを減らすことができる。
任意選択で、プロセッサ1301は、第1のリソースに基づいて第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を決定する、および/または第1のリソースに基づいて第2のリソースの時間領域リソースを決定する、および/または第1のリソースに基づいて第2のリソースの周波数領域リソースを決定するように特に構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、第2のリソースと第1のリソースとの間の時間領域間隔を、以下のタイプの情報、すなわち、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの間の時間領域間隔のうちの少なくとも1つに基づいて、決定するように特に構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、第2のリソースの時間領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの時間領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するように特に構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、第2のリソースの周波数領域リソースを、以下のタイプの情報、すなわち、第1のリソースを含む少なくとも1つのリソースのエネルギー値、少なくとも1つのリソースのリソース使用量、少なくとも1つのリソースの輻輳レベルまたは衝突レベル、および少なくとも1つのリソースの周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて、決定するように特に構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズに基づいて第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズを決定するように特に構成され、第2のリソースの時間−周波数リソースのサイズは、第1のリソースの時間−周波数リソースのサイズ以上である。
任意選択で、プロセッサ1301が第1のリソースにおいて第1の伝送リソースを検出するのに失敗した場合、プロセッサ1301は、第1のリソースに基づいて第3のリソースを決定するようにさらに構成され、第3のリソースは、第2のリソースセットにおける一部の時間−周波数リソースを含み、第2のリソースセットは、第2の伝送リソースを検出するために使用されることが可能である全ての時間−周波数リソースであり、第2の伝送リソースは、第2のデータを伝送するために使用されるスペクトルリソースであり、第2のリソースセットにおける第3のリソースの相対的位置は、第1のリソースセットにおける第1のリソースの相対的位置とは異なり、プロセッサ1301は、第3のリソースにおいて第2の伝送リソースを求める検出を行うように特に構成される。
現在のデータの送信のための伝送リソースの検出に関して得られた検出結果は、後続のデータの送信のために使用される伝送リソースの検出のためのガイダンスを提供する。したがって、後続のデータ伝送の前のリソースコンテンションの成功率が増大され、端末デバイスの電力消費がさらに低減される。
任意選択で、第1のリソースセットにおいて、第1の伝送リソースの検出のために端末デバイス1300によって使用されるリソースの量が、予め設定された値を超えた場合、または第1の伝送リソースの検出のために端末デバイス1300によって使用される時間領域リソースのサイズが、予め設定された値を超えた場合、端末デバイス1300は、第1のリソースセットにおける第1の伝送リソースを求める検出を停止する。
任意選択で、プロセッサ1301は、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースを決定し、エネルギー値がエネルギー閾値未満であるスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースから、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを決定し、最小エネルギー値を有するスペクトルリソースを、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースとして決定するようにさらに構成される。
任意選択で、プロセッサ1301は、第1の伝送リソースの検出のために使用されるリソースに基づいて、第1のリソースセット内にあり、検出によってカバーされないスペクトルリソースを決定し、検出によってカバーされないスペクトルリソースから、第1のデータを伝送するために使用される第1の伝送リソースを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、端末デバイス1300は、携帯端末デバイス1300を含み、携帯端末デバイス1300と、その端末デバイスではなく非緊急データを送信する別の端末デバイスとが、第1の伝送リソースを同時に検出したとき、携帯端末デバイス1300の優先度は、この別の端末デバイスの優先度よりも高い。
図14は、本発明の実施形態によるシステムチップの概略構造図である。図14のシステムチップ1400は、入力インターフェース1401、出力インターフェース1402、少なくとも1つのプロセッサ1403、およびメモリ1404を含む。入力インターフェース1401、出力インターフェース1402、プロセッサ1403、およびメモリ1404は、バス1405を使用することによって接続されている。プロセッサ1403は、メモリ1404内のコードを実行するように構成され、コードが実行されたとき、プロセッサ1403は、図4から図11における端末デバイスによって実行される方法を実装する。
本発明の実施形態におけるプロセッサは、集積回路チップであってよく、信号処理能力を有することは理解されることが可能である。実装処理では、上記の方法実施形態におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェア形態命令を使用することによって実装されることが可能である。プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであってよい。プロセッサは、本発明の実施形態で開示された方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってよい。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用することによって直接実行され完了されてよく、または復号プロセッサにおけるハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行され完了されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなど、当技術分野において成熟した記憶媒体に配置され得る。記憶媒体はメモリに配置され、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて上述の方法のステップを達成する。
本発明の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであってよく、または揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでよいことを理解されたい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってよい。限定的説明ではなく例として、多くの形態のRAM、たとえば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、および直接ランバスダイナミックランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)が使用され得る。本明細書で説明されているシステムおよび方法のメモリは限定されないが、これらおよび他の任意の適切なタイプのメモリを含むことに留意されたい。
また、用語「システム」および「ネットワーク」は本明細書において交換可能に使用され得る。本明細書における用語「および/または」は、関連付けられた対象を説明するための関連関係のみを記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表し得る。また、本明細書における記号「/」は、関連付けられた対象の間の「または」の関係を示す。
本発明の実施形態において、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられている、およびBがAに基づいて決定され得ることを示すことを理解されたい。しかしながら、Bに基づいてAを決定することは、BがAのみに基づいて決定されることを意味せず、BはAおよび/または他の情報に基づいて決定され得ることも理解されたい。
当業者であれば、本明細書に開示された実施形態を参照して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装されてよいことを認識し得る。ハードウェアまたはソフトウェアのいずれによって機能が実行されるかは、技術的解決策の特定の適用および設計制約条件に応じて異なる。当業者であれば、各特定の用途について説明された機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、その実装が本発明の範囲を超えると捉えられるべきではない。
本出願で提供されたいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は他の様式で実装され得ることを理解されたい。たとえば、説明されている装置実施形態は単に例である。たとえば、ユニット分割は単に論理的機能分割であり、実際の実装形態では他の分割であり得る。たとえば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされてよく、もしくは別のシステムと統合されてよく、またはいくつかの特徴が無視されてよく、もしくは実行されなくてよい。さらに、表示または説明されている相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインターフェース、装置、またはユニットを介して間接的な結合または通信接続としてよく、電気的形態、機械的形態、または他の形態であってよい。
別々の部分として説明されているユニットは、物理的に別々であってよく、またはそうでなくてよい。ユニットとして表示されている部分は、物理ユニットであってよく、またはそうでなくてよく、1つの場所に配置されてよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてよい。ユニットのいくつかまたは全てが、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に応じて選択され得る。
さらに、本発明の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてよく、またはユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本発明の技術的解決策は、実質的に、または従来技術に貢献する部分が、または技術的解決策のいくつかが、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態において説明されている方法のステップの全てまたはいくつかを実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスなどであり得る)に命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、プログラムコードを記憶できる任意の媒体、たとえば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどを含む。
上記の説明は本発明の特定の実装形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定することは意図されていない。本発明に開示された技術的範囲内で当業者によって容易に想到されるあらゆる変形または置換は、本発明の保護範囲内に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。