JP2019526887A - コネクタ位置保証デバイス、コネクタシステムおよびコネクタシステムの操作方法 - Google Patents

Abstract

コネクタ位置保証デバイスがプレロック位置からフルロック位置に移動されたときに雌型ハウジングと雄型ハウジングとが完全に連結されロックされた位置に置かれるように、コネクタシステムにおいて雌型ハウジングの雄型ハウジングとの完全な連結およびロックを保証するための複数の特徴を有するコネクタ位置保証デバイス。コネクタ位置保証デバイスがフルロック位置にあるときには、コネクタ位置保証上の第一部材が雌型ハウジング上に形成された窓を貫通し、コネクタ位置保証デバイスから延びる少なくとも一つのレッジが、雌型ハウジングの可撓性部材が下方に移動されるのを妨げて、雌型ハウジングと雄型ハウジングとが完全に一緒に連結されロックされる保証を提供する。【選択図】図２２Ｂ

Description

関連出願の相互参照
本特許出願は、参照により全体として本明細書に組み込まれる２０１７年５月１日に出願された米国特許仮出願第６２／４９２，４２３号の優先権を主張する。

本発明は、一般に、雄型ハウジングの雌型ハウジングとの係合を保証するためのコネクタ位置保証デバイスを有するコネクタシステムに関する。本コネクタシステムは、コネクタ位置保証デバイスと、雄型ハウジングと、雌型ハウジングとを含む。雌型ハウジングは、雄型ハウジングと雌型ハウジングとが互いに係合されていることを保証するためのコネクタ位置保証デバイスを受け入れる。雌型ハウジングは、一つ以上の電線および／または電気接続のための少なくとも一つの端子の接続に関して、任意の端子位置保証デバイスを受け入れることができる。雄型ハウジングは、一つ以上の電線および／または電気接続のための少なくとも一つの端子の接続に関して、任意の端子位置保証デバイスを受け入れることができる。

コネクタ位置保証（ＣＰＡ：ｃｏｎｎｅｃｔｏｒ ｐｏｓｉｔｉｏｎ ａｓｓｕｒａｎｃｅ）デバイスは、雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結される前にＣＰＡデバイスがプレロック位置になるように雌型ハウジング内に挿入される。ＣＰＡデバイスは、雄型ハウジングの雌型ハウジングとの係合を保証するのに役立つ。雄型ハウジングと雌型ハウジングとが一緒に係合された場合、ＣＰＡデバイスがフルロック位置に置かれたときにそれらの係合が保証される。

任意の端子位置保証（ＴＰＡ：ｔｅｒｍｉｎａｌ ｐｏｓｉｔｉｏｎ ａｓｓｕｒａｎｃｅ）デバイスが雌型ハウジングのために使用される場合には、雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結される前にＴＰＡデバイスがプレロック位置になるようにＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内に挿入されうる。ＴＰＡデバイスがプレロック位置にあるときには、ＴＰＡデバイスが雌型ハウジングの本体から外に延びるために雌型ハウジング／ＴＰＡデバイスの組み合わせの外形が雄型ハウジング内に嵌合するのに大きすぎるため、雌型ハウジングを雄型ハウジング内に容易に挿入することは不可能である。雌型ハウジングが雄型ハウジング内に挿入されるべきときには、ＴＰＡデバイスがフルロック位置になるようにＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内にさらに挿入されなければならない。ＴＰＡデバイスがフルロック位置にあるときには、雌型ハウジングが雄型ハウジング内に最後まで挿入されることができる。

雌型ハウジングが雄型ハウジング内に最後まで挿入されると、ＣＰＡデバイスがフルロック位置になるようにＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内にさらに挿入されることができる。

ＴＰＡデバイスがプレロック位置にあるときに、一つ以上の電線および／または電気接続のための少なくとも一つの端子が雌型ハウジング内に提供される。ＴＰＡデバイスがフルロック位置に移動されると、雌型ハウジング内に提供された少なくとも一つの端子が雌型ハウジングに固定される。

ＴＰＡデバイスがフルロック位置にある状態で雌型ハウジングが雄型ハウジングの中に入ることができ、雄型および雌型ハウジングの両方がＣＰＡデバイスと完全に一緒に係合されることができる。ＣＰＡデバイスがフルロック位置にあるときに、雄型ハウジングの雌型ハウジングとの完全な係合が保証される。

本発明の追加の特徴、利点、および実施形態は、以下の詳細な説明、図面、および特許請求の範囲を考慮することによって説明されるかまたは明らかになる。さらに、前述の発明の概要および以下の詳細な説明はいずれも例示的なものであり、特許請求の範囲に記載の本発明の範囲を限定することなくさらなる説明を提供することを意図したものであることが理解されねばならない。

本発明の第一実施形態を示す、雄型ハウジングと、雌型ハウジングと、コネクタ位置保証（ＣＰＡ）デバイスと、任意の端子位置保証（ＴＰＡ）デバイスとを示した本発明のコネクタシステムの分解斜視図である。 図１の雌型ハウジングの第一斜視図である。 図１の雌型ハウジングの第二斜視図である。 図１の雌型ハウジングの第三斜視図である。 図１のＣＰＡデバイスの第一斜視図である。 図１のＣＰＡデバイスの第二斜視図である。 図１のＣＰＡデバイスの第三斜視図である。 図１のＣＰＡデバイスの立面図である。 図１のＴＰＡデバイスの斜視図である。 図１の雄型ハウジングの斜視図である。 図１の雄型ハウジングの立面図である。 図１のＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にあり、図１のＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にある、図１の雌型ハウジングの第一斜視図である。 図１のＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にあり、図１のＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にある、図１の雌型ハウジングの第二斜視図である。 図１のＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内のフルロック位置にあり、図１のＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にある、図１の雌型ハウジングの斜視図である。 雌型ハウジング内のプレロック位置にあるＴＰＡデバイスを示す図６Ｂの線７Ａ‐７Ａに沿ってとった断面図である。 雌型ハウジング内のフルロック位置にあるＴＰＡデバイスを示す図６Ｃの線７Ｂ‐７Ｂに沿ってとった断面図である。 雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結され、ＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内にプレロック位置で挿入された、図１に示した雌型ハウジング、雄型ハウジング、およびＣＰＡデバイスの第一斜視図である。 雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結され、ＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内にプレロック位置で挿入された、図１に示した雌型ハウジング、雄型ハウジング、およびＣＰＡデバイスの第二斜視図である。 図８Ａの線９Ａ‐９Ａに沿ってとった断面図である。 図８Ａの線９Ｂ‐９Ｂに沿ってとった断面図である。 図８Ａの線９Ｃ‐９Ｃに沿ってとった断面図である。 図８Ａの線９Ｄ‐９Ｄに沿ってとった断面図である。 雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結され、ＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内にフルロック位置で挿入された、図１に示した雌型ハウジング、雄型ハウジング、およびＣＰＡデバイスの斜視図である。 図１０の線１１Ａ‐１１Ａに沿ってとった断面図である。 図１０の線１１Ｂ‐１１Ｂに沿ってとった断面図である。 図１０の線１１Ｃ‐１１Ｃに沿ってとった断面図である。 図１０の線１１Ｄ‐１１Ｄに沿ってとった断面図である。 図１０の線１２‐１２に沿ってとった断面図である。 本発明の第二実施形態を示す、雄型ハウジングと、雌型ハウジングと、コネクタ位置保証（ＣＰＡ）デバイスと、任意の端子位置保証（ＴＰＡ）デバイスとを示した本発明のコネクタシステムの分解斜視図である。 図１３の雌型ハウジングの第一斜視図である。 図１３の雌型ハウジングの第二斜視図である。 図１３の雌型ハウジングの第三斜視図である。 図１３のＴＰＡデバイスの斜視図である。 図１３の雄型ハウジングの斜視図である。 図１３の雄型ハウジングの立面図である。 図１３のＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にあり、図１３のＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にある、図１３の雌型ハウジングの第一斜視図である。 図１３のＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にあり、図１３のＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にある、図１３の雌型ハウジングの第二斜視図である。 図１３のＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内のフルロック位置にあり、図１３のＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にある、図１３の雌型ハウジングの斜視図である。 雌型ハウジング内のプレロック位置にあるＴＰＡデバイスを示す図１７Ｂの線１８Ａ‐１８Ａに沿ってとった断面図である。 雌型ハウジング内のフルロック位置にあるＴＰＡデバイスを示す図１７Ｃの線１８Ｂ‐１８Ｂに沿ってとった断面図である。 雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結され、ＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内にプレロック位置で挿入された、図１３に示した雌型ハウジング、雄型ハウジング、およびＣＰＡデバイスの第一斜視図である。 雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結され、ＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内にプレロック位置で挿入された、図１３に示した雌型ハウジング、雄型ハウジング、およびＣＰＡデバイスの第二斜視図である。 図１９Ａの線２０Ａ‐２０Ａに沿ってとった断面図である。 図１９Ａの線２０Ｂ‐２０Ｂに沿ってとった断面図である。 図１９Ａの線２０Ｃ‐２０Ｃに沿ってとった断面図である。 図１９Ａの線２０Ｄ‐２０Ｄに沿ってとった断面図である。 雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結され、ＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内にフルロック位置で挿入された、図１３に示した雌型ハウジング、雄型ハウジング、およびＣＰＡデバイスの斜視図である。 図２１の線２２Ａ‐２２Ａに沿ってとった断面図である。 図２１の線２２Ｂ‐２２Ｂに沿ってとった断面図である。 図２１の線２２Ｃ‐２２Ｃに沿ってとった断面図である。 図２１の線２２Ｄ‐２２Ｄに沿ってとった断面図である。 図２１の線２３‐２３に沿ってとった断面図である。

図１は、本発明の第一実施形態を示す、雄型ハウジングと、雌型ハウジングと、コネクタ位置保証（ＣＰＡ）デバイスと、任意の端子位置保証（ＴＰＡ）デバイスとを示した本発明のコネクタシステムの分解斜視図である。

図１に示す第一実施形態は、雄型ハウジングおよび雌型ハウジングが、電線および／または電気接続のための三つのピンまたは三つの端子を収容する口および特徴を有する三ピン構成を示す。

図１に示すように、コネクタシステムは全体として参照番号１で参照され、雌型ハウジング３と、雄型ハウジング５と、コネクタ位置保証（ＣＰＡ）デバイス８と、任意の端子位置保証（ＴＰＡ）デバイス６とを含む。

図２Ａは、図１の雌型ハウジングの第一斜視図である。図２Ｂは、図１の雌型ハウジングの第二斜視図である。図２Ｃは、図１の雌型ハウジングの第三斜視図である。

雌型ハウジング３は、上側側部１８と、下側側部２０と、第一側部２２と、第二側部２４と、前端側部２６と、後端側部２８とを有する。側部スロット１３が、雌型ハウジング３の第一側部２２上に位置する。上部スロット１５が、雌型ハウジング３の上側側部１８上に位置する。突起２３が、雌型ハウジング３の第一側部２２上に位置する。外部ブリッジ部材３０が、上部スロット１５に隣接する位置に位置する。溝３１が、雌型ハウジング３の下側側部２０上に位置する。三つの端子スロット３３が、後端側部２８上に位置する。

三つの端子スロット３４が、前端側部２６上に位置する。図２Ｂに示すように、可撓性部材３５または可撓性アーム３５が雌型ハウジング上に位置する。可撓性部材３５は前端４０を有する。可撓性部材３５上に二つの突出部材４３が形成される。雌型ハウジング３の前側部２６は開口部４２を形成する。略Ｕ字形部材４５が雌型ハウジング３上にある。雌型ハウジング３内には、端部分５０を有するランプ状部材４６がある。

図２Ｃに示すように、雌型ハウジング３の下側側部２０には、第一窓５５と第二窓５７とが形成される。図２Ｃに示すように、内部ブリッジ部材６０が雌型ハウジング３内に位置する。第一窓５５は、内部ブリッジ部材６０に隣接する。第二窓５７も、内部ブリッジ部材６０に隣接する。内部ブリッジ部材６０は、第一窓５５と第二窓５７との間に配備される。

後で説明するように、側部スロット１３は任意のＴＰＡデバイス６を受け入れる。外部ブリッジ部材３０は側部スロット１３と上部スロット１５との間に位置する。

図２Ｂは、可撓性部材３５の前端４０が略Ｕ字形部材４５の近くの位置まで延びるように、雌型ハウジング３の第二側部２４に沿って延びる可撓性部材３５を示す。突出部材４３は、可撓性部材３５の中間エリアで可撓性部材３５から延びる。図２Ｃは、雌型ハウジング３の内部上の係合部材６１を示す。

図３Ａは、図１のＣＰＡデバイスの第一斜視図である。図３Ｂは、図１のＣＰＡデバイスの第二斜視図である。図３Ｃは、図１のＣＰＡデバイスの第三斜視図である。図３Ｄは、図１のＣＰＡデバイスの立面図である。

図３Ａは、図１に示したＣＰＡデバイス８を示す。ＣＰＡデバイス８は、上側側部７３と、下側側部７４と、側部レッジ７５と、第一可撓性側部部材７０と、第二可撓性側部部材７７と、端部分８５とを有する。第一可撓性側部部材７０は側部端部分７２と開口部９２とを有する。

図３Ａに示すように、第二可撓性側部部材７７は、前レッジ８１と、楔状部材８０と、楔状部材８０の隣の切り欠き部分８２と、後レッジ８３とを備えた下側側部を有する。図３Ｃに示すように、第二可撓性側部部材７７は、ランプ状部材８８と端部分９０とを備えた上側側部を有する。

ＣＰＡデバイス８は、雌型ハウジング３と雄型ハウジング５とを一緒にロックする。ランプ状部材８８は、後述するように、第二可撓性側部部材７７にバネのような作用または弾力性を提供する。開口部９２は、第一可撓性側部部材７０の内側部分を通り抜ける。

後レッジ８３は、楔状部材８０と組み合わさって、第二可撓性側部部材７７の下側側部上に略Ｕ字形の部分を形成する。

図３Ｄに示すように、第一可撓性側部部材７０の側部端部分７２は、第二可撓性側部部材７７から上方に離れるように第一方向に、および第一方向とは反対の第二方向に撓むことができる。図３Ｃに示すように、第二可撓性側部部材７７の楔状部材８０は、上側側部７３に向かう第三方向に、および第三方向とは反対の第四方向に撓むことができる。

図４は、図１のＴＰＡデバイスの斜視図である。図４に示すように、ＴＰＡデバイス６は略Ｌ字形である。しかし、ＴＰＡデバイス６の全体的な形は、このような構成に限定されない。第一細長部材１００および第二細長部材１０２が、ＴＰＡデバイス６の上部部分９８から延びる。

図５Ａは、図１の雄型ハウジングの斜視図である。図５Ｂは、図１の雄型ハウジングの立面図である。雄型ハウジング５は、雄型ハウジング５のいくつかの細部は図示されないように例えば図１、５Ａおよび５Ｂに一般的な形態で示される。雄型ハウジング５は、第一端部分１０５と、第二端部分１０７と、第一側部１０９と、第二側部１１１と、開口部１１０と、案内溝１１２と、案内突起１１４とを有する。細長スロット１０８が第二側部１１１に形成される。また、雄型ハウジング５は三つの端子口１０６を有する。

図５Ｂに示すように、空間１０３は、ＴＰＡデバイス６が雌型ハウジング３内のフルロック位置に挿入され、次いで雌型ハウジング３が雄型ハウジング５の開口部１１０内に挿入された場合に任意のＴＰＡデバイス６が位置する領域である。

雌型ハウジング３が雄型ハウジング５の開口部１１０内に挿入されると、突起２３がガイド溝１１２に受け入れられる。

図６Ａは、図１のＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にあり、図１のＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にある、図１の雌型ハウジングの第一斜視図である。図６Ｂは、図１のＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にあり、図１のＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にある、図１の雌型ハウジングの第二斜視図である。

図６Ａに示すように、ＴＰＡデバイス６は、第一細長部材１００が外部ブリッジ部材３０の下を通過し、雌型ハウジング３の上部スロット１５内に配置されてＴＰＡデバイス６がプレロック位置になるように、雌型ハウジング３の側部スロット１３内に挿入される。図６Ａおよび６Ｂに示すように、ＣＰＡデバイス８が雌型ハウジング３とのプレロック位置にある一方、ＴＰＡデバイス６も同様にプレロック位置にある。

ＴＰＡデバイス６およびＣＰＡデバイス８がプレロック位置にあるとき、雌型ハウジング３と二つのデバイス６、８とは安定した構成にあり、輸送できる状態である。

ＣＰＡデバイス８が雌型ハウジング３の中のプレロック位置にある（そしてＴＰＡデバイス６は現在雌型ハウジング３の中のプレロック位置にある）ため、雌型ハウジング３は、雌型ハウジング３が雄型ハウジング５と係合されうる場所に輸送できる状態である。

図６Ｃは、図１のＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内のフルロック位置にあり、図１のＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にある、図１の雌型ハウジングの斜視図である。端子組（図示せず）が雌型ハウジング３の端子スロット組３３を通して挿入された後、ＴＰＡデバイス６が側部スロット１３内のさらに内方に押し込まれる。このとき、ＴＰＡデバイス６の第二細長部材１０２が雌型ハウジング３の外部ブリッジ部材３０を過ぎて押され、このようにして第二細長部材１０２が雌型ハウジング３の上部スロット１５内に到達する。このとき、ＴＰＡデバイス６は、図６Ｃに示すようにフルロック位置にくる。

図７Ａは、雌型ハウジング内のプレロック位置にあるＴＰＡデバイスを示す図６Ｂの線７Ａ‐７Ａに沿ってとった断面図である。図７Ｂは、雌型ハウジング内のフルロック位置にあるＴＰＡデバイスを示す図６Ｃの線７Ｂ‐７Ｂに沿ってとった断面図である。

図７Ａに示すように、第一細長部材１００が外部ブリッジ部材３０を過ぎて進むようにＴＰＡデバイス６の第一細長部材１００が側部スロット１３内に押し込まれているときにＴＰＡデバイス６はプレロック位置にあり、第一細長部材１００は上部スロット１５内に位置し、第二細長部材１０２は上部スロット１５内にない。

図７Ｂに示すように、第一細長部材１００と第二細長部材１０２とが両方とも外部ブリッジ部材３０を過ぎて進むようにＴＰＡデバイス６の第一細長部材１００と第二細長部材１０２とが両方とも側部スロット１３内に押し込まれているときにＴＰＡデバイス６はフルロック位置にあり、第一細長部材１００と第二細長部材１０２とが両方とも上部スロット１５内に位置する。

図７Ｂに示すように、ＴＰＡデバイス６のいかなる部分も雌型ハウジング３の第一側部２２の外縁を越えて延びないように、ＴＰＡデバイス６が雌型ハウジング３内に完全に挿入される。ＴＰＡデバイス６が雌型ハウジング３内のフルロック位置にあるとき、ＴＰＡデバイス６は雌型ハウジング３と接合されることが意図された端子組（図示せず）を固定しており、雌型ハウジング３は雄型ハウジング５内に挿入されて雄型ハウジング５と連結できる状態である。したがって、ＴＰＡデバイス６のいかなる部分も雌型ハウジング３の第一側部２２の外縁を越えて延びない。ＴＰＡデバイス６が雌型ハウジング３内のフルロック位置にあるとき、雌型ハウジング３は、雄型ハウジング５の開口部１１０および案内溝１１２内に妨げられずに完全に入ることができる。ＴＰＡデバイス６が雌型ハウジング３内のフルロック位置にある雌型ハウジング３が雄型ハウジング５内に完全に挿入された後に、ＣＰＡデバイス８を雌型ハウジング３内にさらに挿入することによってＣＰＡデバイス８がプレロック位置からフルロック位置に移動されうる。雌型ハウジング３が雄型ハウジング５内に挿入された後に、ＣＰＡデバイス８のフルロック位置への移動により、雌型ハウジング３と雄型ハウジング５とが完全に適切に係合される保証が提供される。

雌型ハウジング３が任意のＴＰＡデバイス６（図４に示す）の利用を予定する場合には、まず雌型ハウジング３がそのＴＰＡデバイス６を雌型ハウジング３内のプレロック位置に有し、ＣＰＡデバイス８も雌型ハウジング３内のプレロック位置に有してから、次に雌型ハウジング３が組立先に輸送され、そのような輸送中にデバイス６および８は雌型ハウジング３内のプレロック位置にあるのが好ましい。

雌型ハウジング３がＴＰＡデバイスの利用を予定しない場合には、まず雌型ハウジング３がＣＰＡデバイス８を最初に雌型ハウジング３内のプレロック位置に有してから、次に雌型ハウジング３が組立先に輸送され、そのような輸送中にデバイス８は雌型ハウジング３内のプレロック位置にあるのが好ましい。

雄型ハウジング５がＴＰＡデバイス（図示せず）の利用を予定する場合には、まず雄型ハウジング５がそのＴＰＡデバイスを雄型ハウジング５内のプレロック位置に有してから、次に雄型ハウジング５が組立先に輸送され、そのような輸送中にそのＴＰＡデバイスは雄型ハウジング５内のプレロック位置にあるのが好ましい。

図８Ａは、雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結され、ＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内にプレロック位置で挿入された、図１に示した雌型ハウジング、雄型ハウジング、およびＣＰＡデバイスの第一斜視図である。図８Ｂは、雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結され、ＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内にプレロック位置で挿入された、図１に示した雌型ハウジング、雄型ハウジング、およびＣＰＡデバイスの第二斜視図である。

図９Ａは、図８Ａの線９Ａ‐９Ａに沿ってとった断面図である。図９Ｂは、図８Ａの線９Ｂ‐９Ｂに沿ってとった断面図である。図９Ｃは、図８Ａの線９Ｃ‐９Ｃに沿ってとった断面図である。図９Ｄは、図８Ａの線９Ｄ‐９Ｄに沿ってとった断面図である。

図８Ａ、８Ｂ、９Ａ、９Ｂ、９Ｃ、および９Ｄは、ＣＰＡデバイス８がプレロック位置にあり、ＴＰＡデバイス６（例えば図９Ａに見える）がフルロック位置にある間の、係合された雌型ハウジング３および雄型ハウジング５を示す。

図８Ａ、９Ａ、および９Ｂに示すように、突出部材４３は、雄型ハウジング５の細長スロット１０８に入っている。

ＣＰＡデバイスがプレロック位置にある図９Ｂに示すように、ＣＰＡデバイス８はその楔状部材８０を内部ブリッジ部材６０に隣接する位置に有する。図９Ｂに描かれるように、楔状部材８０は、雌型ハウジング３の第一窓５５（図２Ｃに示す）に対応する位置にある。

図９Ｂは、雌型ハウジング３の内部上の係合部材６１を示す。ＣＰＡデバイス８がプレロック位置にあるときには、ＣＰＡデバイス８の切り欠き部分８２が雌型ハウジング３の係合部材６１と係合する。

楔状部材８０が第一窓５５内に入り終わったことを知らせるために、音（好ましくはクリック音など）が聞こえてもよい。

楔状部材８０がまず第一窓５５内に移動し、次に内部ブリッジ部材６０を横切り、三番目に第二窓５７内に移動するのを容易にするために、楔状部材８０の前面は傾斜した形を有するように形成されるのが好ましい（例えば図３Ａ、９Ｄ、および１１Ｄを参照）。楔状部材８０の前面は、楔状部材８０の前レッジ８１に向かって配備された面である。

楔状部材８０は、バネのような作用または弾力性を提供する第二可撓性側部部材７７上にある。

（例えば図９Ａ、９Ｂ、および９Ｃに示すような）プレロック位置では、ＣＰＡデバイス８の側部端部分７２が雌型ハウジング３のランプ状部材４６を横切って、端部分５０を越えて通過している。側部端部分７２が端部分５０を越えて通過すると、音（好ましくはクリック音など）が聞こえてもよい。側部端部分７２が端部分５０を越えると、端部分５０が開口部９２を貫通する。

このとき、楔状部材８０は第一窓５５の中に嵌合して内部ブリッジ部材６０と接触し、楔状部材８０は少なくとも部分的に第二可撓性側部部材７７の弾性によって適所に保持され、このようにしてＣＰＡデバイス８が雌型ハウジング３内にさらに前方に容易に移動することが妨げられる。また、このとき、端部分５０は開口部９２を貫通し、側部端部分７２は少なくとも部分的に第一可撓性側部部材７０の弾力によって適所に保持され、このようにしてＣＰＡデバイス８が雌型ハウジング３から外に後方に容易に移動することが妨げられる。

図１０は、雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結され、ＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内にフルロック位置で挿入された、図１に示した雌型ハウジング、雄型ハウジング、およびＣＰＡデバイスの斜視図である。

図１１Ａは、図１０の線１１Ａ‐１１Ａに沿ってとった断面図である。図１１Ｂは、図１０の線１１Ｂ‐１１Ｂに沿ってとった断面図である。図１１Ｃは、図１０の線１１Ｃ‐１１Ｃに沿ってとった断面図である。図１１Ｄは、図１０の線１１Ｄ‐１１Ｄに沿ってとった断面図である。図１２は、図１０の線１２‐１２に沿ってとった断面図である。

ここで、ＣＰＡデバイス８が雌型ハウジング３とのフルロック位置に置かれる様式を、図１０、１１Ａ、１１Ｂ、１１Ｃ、１１Ｄおよび１２を参照しながら説明する。ＣＰＡデバイス８がフルロック位置にあるときには、これにより雌型ハウジング３が雄型ハウジング５と完全に適切に係合され、連結され、ロックされる保証が提供されうる。

雌型ハウジング３が雄型ハウジング５の開口部１１０に入るときには、雌型ハウジング３の突出部材４３が雄型ハウジング５の細長スロット１０８に入る。ＣＰＡデバイス８がプレロック位置にあるときには、可撓性部材３５は、雌型ハウジング３の内部に向かって下方に押されて、突出部材４３が下方に下がることを可能にすることができ、これにより雌型ハウジング３が必要に応じて雄型ハウジング５から引き離されることが容易になりうる。

しかし、ＣＰＡデバイス８がフルロック位置にあるときには、図１０、１１Ａ、１１Ｂ、１１Ｃ、１１Ｄ、および１２に示すように、ＣＰＡデバイス８の側部レッジ７５により、雌型ハウジング３の可撓性部材３５が雌型ハウジング３の内部に向かって下方に押されるのが妨げられることとなり、そのため突出部材４３が下方に下がることができない。そのため、雌型ハウジング３が雄型ハウジング５から引き離されることはできない。

ＣＰＡデバイス８がプレロック位置からフルロック位置へ雌型ハウジング３内により深く押し込まれると、ＣＰＡデバイス８は雌型ハウジング３内のフルロック位置に移動される。ＣＰＡデバイス８がプレロック位置からフルロック位置に移動すると、ＣＰＡデバイス８の楔状部材８０が第一窓５５から外へ移動し、第一窓５５と第二窓５７との間で内部ブリッジ部材６０を横切り、第二窓５７内に移動する。図１１Ｂおよび１１Ｄを参照されたい。

楔状部材８０が第二窓５７に入ったときに、音（好ましくはクリック音など）が聞こえてもよい。楔状部材８０が第二窓５７に入るときまたは入る頃には、図１１Ｂおよび１１Ｄに示すように、端部分５０が開口部９２を貫通している間に第一可撓性側部部材７０の側部端部分７２が雌型ハウジング３内のより深くに移動する。加えて、ＣＰＡデバイス８がフルロック位置にあるときには、図１２に示すように、ＣＰＡデバイス８の側部レッジ７５が可撓性部材３５の下に配置され、したがって可撓性部材３５は雌型ハウジング３の内部に向かって下方に押されることができず、その結果、可撓性部材３５の突出部材４３が雄型ハウジング５の細長スロット１０８から外に移動しようとして下方に下がることができない。このようにして、ＣＰＡデバイス８がフルロック位置にあるときには雌型ハウジング３が雄型ハウジング５から引き離されることができず、これが雌型ハウジング３と雄型ハウジング５とが係合されたときに完全に一緒にロックされたままとどまるのを保証するのに役立つ。

図１３は、本発明の第二実施形態を示す、雄型ハウジングと、雌型ハウジングと、コネクタ位置保証（ＣＰＡ）デバイスと、任意の端子位置保証（ＴＰＡ）デバイスとを示した本発明のコネクタシステムの分解斜視図である。

図１３に示す第二実施形態は、雄型ハウジングおよび雌型ハウジングが、電線および／または電気接続のための四つのピンまたは四つの端子を収容する口および特徴を有する四ピン構成を示す。

図１３に示すように、コネクタシステムは全体として参照番号２００で参照され、雌型ハウジング２０３と、雄型ハウジング２０５と、コネクタ位置保証（ＣＰＡ）デバイス８と、任意の端子位置保証（ＴＰＡ）デバイス２０６とを含む。

図１４Ａは、図１３の雌型ハウジングの第一斜視図である。図１４Ｂは、図１３の雌型ハウジングの第二斜視図である。図１４Ｃは、図１３の雌型ハウジングの第三斜視図である。

雌型ハウジング２０３は、上側側部２１８と、下側側部２２０と、第一側部２２２と、第二側部２２４と、前端側部２２６と、後端側部２２８とを有する。側部スロット２１３が、雌型ハウジング２０３の第一側部２２２上に位置する。上部スロット２１５が、雌型ハウジング２０３の上側側部２１８上に位置する。突起２２３が、雌型ハウジング２０３の第一側部２２２上に位置する。外部ブリッジ部材２３０が、上部スロット２１５に隣接する位置に位置する。溝２３１が、雌型ハウジング２０３の下側側部２２０上に位置する。四つの端子スロット２３３が、後端側部２２８上に位置する。

四つの端子スロット２３４が、前端側部２２６上に位置する。図１４Ｂに示すように、可撓性部材２３５が雌型ハウジング上に位置する。可撓性部材２３５は前端２４０を有する。可撓性部材２３５上に二つの突出部材２４３が形成される。雌型ハウジング２０３の前側部２２６は開口部２４２を形成する。略Ｕ字形部材２４５が雌型ハウジング２０３上にある。雌型ハウジング２０３内には、端部分２５０を有するランプ状部材２４６がある。

図１４Ｃに示すように、雌型ハウジング２０３の下側側部２２０には、第一窓２５５と第二窓２５７とが形成される。図１４Ｃに示すように、内部ブリッジ部材２６０が雌型ハウジング２０３内に位置する。第一窓２５５は、内部ブリッジ部材２６０に隣接する。第二窓２５７も、内部ブリッジ部材２６０に隣接する。内部ブリッジ部材２６０は、第一窓２５５と第二窓２５７との間に配備される。

後で説明するように、側部スロット２１３は任意のＴＰＡデバイス２０６を受け入れる。外部ブリッジ部材２３０は側部スロット２１３と上部スロット２１５との間に位置する。

図１４Ｂは、可撓性部材２３５の前端２４０が略Ｕ字形部材２４５の近くの位置まで延びるように、雌型ハウジング２０３の第二側部２２４に沿って延びる可撓性部材２３５を示す。突出部材２４３は、可撓性部材２３５の中間エリアで可撓性部材２３５から延びる。

図１５は、図１３のＴＰＡデバイスの斜視図である。図１５に示すように、ＴＰＡデバイス２０６は略Ｌ字形である。しかし、ＴＰＡデバイス２０６の全体的な形は、このような構成に限定されない。第一細長部材３００および第二細長部材３０２が、ＴＰＡデバイス２０６の上部部分２９８から延びる。

図１６Ａは、図１３の雄型ハウジングの斜視図である。図１６Ｂは、図１３の雄型ハウジングの立面図である。雄型ハウジング２０５は、雄型ハウジング２０５のいくつかの細部は図示されないように例えば図１３、１６Ａおよび１６Ｂに一般的な形態で示される。雄型ハウジング２０５は、第一端部分３０５と、第二端部分３０７と、第一側部３０９と、第二側部３１１と、開口部３１０と、案内溝３１２と、第一案内突起３１４と、第二案内突起３１６とを有する。細長スロット３０８が第二側部３１１に形成される。また、雄型ハウジング２０５は四つの端子口３０６を有する。

図１６Ｂに示すように、空間３０３は、ＴＰＡデバイス２０６が雌型ハウジング２０３内のフルロック位置に挿入され、次いで雌型ハウジング２０３が雄型ハウジング２０５の開口部３１０内に挿入された場合に任意のＴＰＡデバイス２０６が位置する領域である。

雌型ハウジング２０３が雄型ハウジング２０５の開口部３１０内に挿入されると、突起２２３がガイド溝３１２に受け入れられる。

図１７Ａは、図１３のＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にあり、図１３のＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にある、図１３の雌型ハウジングの第一斜視図である。図１７Ｂは、図１３のＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にあり、図１３のＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にある、図１３の雌型ハウジングの第二斜視図である。

図１７Ａに示すように、ＴＰＡデバイス２０６は、第一細長部材３００が外部ブリッジ部材２３０の下を通過し、雌型ハウジング２０３の上部スロット２１５内に配置されてＴＰＡデバイス２０６がプレロック位置になるように、雌型ハウジング２０３の側部スロット２１３内に挿入される。図１７Ａおよび１７Ｂに示すように、ＣＰＡデバイス８が雌型ハウジング２０３とのプレロック位置にある一方、ＴＰＡデバイス２０６も同様にプレロック位置にある。

ＴＰＡデバイス２０６およびＣＰＡデバイス８がプレロック位置にあるとき、雌型ハウジング２０３と二つのデバイス２０６、８とは安定した構成にあり、輸送できる状態である。

ＣＰＡデバイス８が雌型ハウジング２０３の中のプレロック位置にある（そしてＴＰＡデバイス２０６は現在雌型ハウジング２０３の中のプレロック位置にある）ため、雌型ハウジング２０３は、雌型ハウジング２０３が雄型ハウジング２０５と係合されうる場所に輸送できる状態である。

図１７Ｃは、図１３のＴＰＡデバイスが雌型ハウジング内のフルロック位置にあり、図１３のＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内のプレロック位置にある、図１３の雌型ハウジングの斜視図である。端子組（図示せず）が雌型ハウジング２０３の端子スロット組２３３を通して挿入された後、ＴＰＡデバイス２０６が側部スロット２１３内のさらに内方に押し込まれる。このとき、ＴＰＡデバイス２０６の第二細長部材３０２が雌型ハウジング２０３の外部ブリッジ部材２３０を過ぎて押され、このようにして第二細長部材３０２が雌型ハウジング２０３の上部スロット２１５内に到達する。このとき、ＴＰＡデバイス２０６は、図１７Ｃに示すようにフルロック位置にくる。

図１８Ａは、雌型ハウジング内のプレロック位置にあるＴＰＡデバイスを示す図１７Ｂの線１８Ａ‐１８Ａに沿ってとった断面図である。図１８Ｂは、雌型ハウジング内のフルロック位置にあるＴＰＡデバイスを示す図１７Ｃの線１８Ｂ‐１８Ｂに沿ってとった断面図である。

図１８Ａに示すように、第一細長部材３００が外部ブリッジ部材２３０を過ぎて進むようにＴＰＡデバイス２０６の第一細長部材３００が側部スロット２１３内に押し込まれているときにＴＰＡデバイス２０６はプレロック位置にあり、第一細長部材３００は上部スロット２１５内に位置し、第二細長部材３０２は上部スロット２１５内にない。

図１８Ｂに示すように、第一細長部材３００と第二細長部材３０２とが両方とも外部ブリッジ部材２３０を過ぎて進むようにＴＰＡデバイス２０６の第一細長部材３００と第二細長部材３０２とが両方とも側部スロット２１３内に押し込まれているときにＴＰＡデバイス２０６はフルロック位置にあり、第一細長部材３００と第二細長部材３０２とが両方とも上部スロット２１５内に位置する。

図１８Ｂに示すように、ＴＰＡデバイス２０６のいかなる部分も雌型ハウジング２０３の第一側部２２２の外縁を越えて延びないように、ＴＰＡデバイス２０６が雌型ハウジング２０３内に完全に挿入される。ＴＰＡデバイス２０６が雌型ハウジング２０３内のフルロック位置にあるとき、ＴＰＡデバイス２０６は雌型ハウジング２０３と接合されることが意図された端子組（図示せず）を固定しており、雌型ハウジング２０３は雄型ハウジング２０５内に挿入されて雄型ハウジング２０５と連結できる状態である。したがって、ＴＰＡデバイス２０６のいかなる部分も雌型ハウジング２０３の第一側部２２２の外縁を越えて延びない。ＴＰＡデバイス２０６が雌型ハウジング２０３内のフルロック位置にあるとき、雌型ハウジング２０３は、雄型ハウジング２０５の開口部３１０および案内溝３１２内に妨げられずに完全に入ることができる。ＴＰＡデバイス２０６が雌型ハウジング２０３内のフルロック位置にある雌型ハウジング２０３が雄型ハウジング２０５内に完全に挿入された後に、ＣＰＡデバイス８を雌型ハウジング２０３内にさらに挿入することによってＣＰＡデバイス８がプレロック位置からフルロック位置に移動されうる。雌型ハウジング２０３が雄型ハウジング２０５内に挿入された後に、ＣＰＡデバイス８のフルロック位置への移動により、雌型ハウジング２０３と雄型ハウジング２０５とが完全に適切に係合される保証が提供される。

雌型ハウジング２０３が任意のＴＰＡデバイス２０６（図１５に示す）の利用を予定する場合には、まず雌型ハウジング２０３がそのＴＰＡデバイス２０６を雌型ハウジング２０３内のプレロック位置に有し、ＣＰＡデバイス８も雌型ハウジング２０３内のプレロック位置に有してから、次に雌型ハウジング２０３が組立先に輸送され、そのような輸送中にデバイス２０６および８は雌型ハウジング２０３内のプレロック位置にあるのが好ましい。

雌型ハウジング２０３がＴＰＡデバイスの利用を予定しない場合には、まず雌型ハウジング２０３がＣＰＡデバイス８を最初に雌型ハウジング２０３内のプレロック位置に有してから、次に雌型ハウジング２０３が組立先に輸送され、そのような輸送中にデバイス８は雌型ハウジング２０３内のプレロック位置にあるのが好ましい。

雄型ハウジング２０５がＴＰＡデバイス（図示せず）の利用を予定する場合には、まず雄型ハウジング２０５がそのＴＰＡデバイスを雄型ハウジング２０５内のプレロック位置に有してから、次に雄型ハウジング２０５が組立先に輸送され、そのような輸送中にそのＴＰＡデバイスは雄型ハウジング２０５内のプレロック位置にあるのが好ましい。

図１９Ａは、雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結され、ＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内にプレロック位置で挿入された、図１３に示した雌型ハウジング、雄型ハウジング、およびＣＰＡデバイスの第一斜視図である。図１９Ｂは、雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結され、ＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内にプレロック位置で挿入された、図１３に示した雌型ハウジング、雄型ハウジング、およびＣＰＡデバイスの第二斜視図である。

図２０Ａは、図１９Ａの線２０Ａ‐２０Ａに沿ってとった断面図である。図２０Ｂは、図１９Ａの線２０Ｂ‐２０Ｂに沿ってとった断面図である。図２０Ｃは、図１９Ａの線２０Ｃ‐２０Ｃに沿ってとった断面図である。図２０Ｄは、図１９Ａの線２０Ｄ‐２０Ｄに沿ってとった断面図である。

図１９Ａ、１９Ｂ、２０Ａ、２０Ｂ、２０Ｃ、および２０Ｄは、ＣＰＡデバイス８がプレロック位置にあり、ＴＰＡデバイス２０６（例えば図２０Ａに見える）がフルロック位置にある間の、係合された雌型ハウジング２０３および雄型ハウジング２０５を示す。

図１９Ａ、２０Ａ、および２０Ｂに示すように、突出部材２４３は、雄型ハウジング２０５の細長スロット３０８に入っている。

ＣＰＡデバイスがプレロック位置にある図２０Ｂに示すように、ＣＰＡデバイス８はその楔状部材８０を内部ブリッジ部材２６０に隣接する位置に有する。図２０Ｂに描かれるように、楔状部材８０は、雌型ハウジング２０３の第一窓２５５（図１４Ｃに示す）に対応する位置にある。

図２０Ｂは、雌型ハウジング２０３の内部上の係合部材２６１を示す。ＣＰＡデバイス８がプレロック位置にあるときには、ＣＰＡデバイス８の切り欠き部分８２が雌型ハウジング２０３の係合部材２６１と係合する。

楔状部材８０が第一窓２５５内に入り終わったことを知らせるために、音（好ましくはクリック音など）が聞こえてもよい。

楔状部材８０がまず第一窓２５５内に移動し、次に内部ブリッジ部材２６０を横切り、三番目に第二窓２５７内に移動するのを容易にするために、楔状部材８０の前面は傾斜した形を有するように形成されるのが好ましい（例えば図３Ａ、２０Ｄ、および２２Ｄを参照）。楔状部材８０の前面は、楔状部材８０の前レッジ８１に向かって配備された面である。

楔状部材８０は、バネのような作用または弾力性を提供する第二可撓性側部部材７７上にある。

プレロック位置では、ＣＰＡデバイス８の側部端部分７２が雌型ハウジング２０３のランプ状部材２４６を横切って、端部分２５０を越えて通過している。側部端部分７２が端部分２５０を越えて通過すると、音（好ましくはクリック音など）が聞こえてもよい。側部端部分７２が端部分２５０を越えると、端部分２５０が開口部９２を貫通する。

このとき、楔状部材８０は第一窓２５５の中に嵌合して内部ブリッジ部材２６０と接触し、楔状部材８０は少なくとも部分的に第二可撓性側部部材７７の弾性によって適所に保持され、このようにしてＣＰＡデバイス８が雌型ハウジング２０３内にさらに前方に容易に移動することが妨げられる。また、このとき、端部分２５０は開口部９２を貫通し、側部端部分７２は少なくとも部分的に第一可撓性側部部材７０の弾力によって適所に保持され、このようにしてＣＰＡデバイス８が雌型ハウジング２０３から外に後方に容易に移動することが妨げられる。

図２１は、雌型ハウジングが雄型ハウジングと連結され、ＣＰＡデバイスが雌型ハウジング内にフルロック位置で挿入された、図１３に示した雌型ハウジング、雄型ハウジング、およびＣＰＡデバイスの斜視図である。

図２２Ａは、図２１の線２２Ａ‐２２Ａに沿ってとった断面図である。図２２Ｂは、図２１の線２２Ｂ‐２２Ｂに沿ってとった断面図である。図２２Ｃは、図２１の線２２Ｃ‐２２Ｃに沿ってとった断面図である。図２２Ｄは、図２１の線２２Ｄ‐２２Ｄに沿ってとった断面図である。図２３は、図２１の線２３‐２３に沿ってとった断面図である。

ここで、ＣＰＡデバイス８が雌型ハウジング２０３とのフルロック位置に置かれる様式を説明する。ＣＰＡデバイス８がフルロック位置にあるときには、これにより雌型ハウジング２０３が雄型ハウジング２０５と完全に適切に係合され、連結され、ロックされる保証が提供されうる。

雌型ハウジング２０３が雄型ハウジング２０５の開口部３１０に入るときには、雌型ハウジング２０３の突出部材２４３が雄型ハウジング２０５の細長スロット３０８に入る。ＣＰＡデバイス８がプレロック位置にあるときには、可撓性部材２３５は、雌型ハウジング２０３の内部に向かって下方に押されて、突出部材２４３が下方に下がることを可能にすることができ、これにより雌型ハウジング２０３が必要に応じて雄型ハウジング２０５から引き離されることが容易になりうる。

しかし、ＣＰＡデバイス８がフルロック位置にあるときには、ＣＰＡデバイス８の側部レッジ７５により、雌型ハウジング２０３の可撓性部材２３５が雌型ハウジング２０３の内部に向かって下方に押されるのが妨げられることとなり、そのため突出部材２４３が下方に下がることができない。そのため、雌型ハウジング２０３が雄型ハウジング２０５から引き離されることはできない。

ＣＰＡデバイス８がプレロック位置からフルロック位置へ雌型ハウジング２０３内により深く押し込まれると、ＣＰＡデバイス８は雌型ハウジング２０３内のフルロック位置に移動される。ＣＰＡデバイス８がプレロック位置からフルロック位置に移動すると、ＣＰＡデバイス８の楔状部材８０が第一窓２５５から外へ移動し、第一窓２５５と第二窓２５７との間で内部ブリッジ部材２６０を横切り、第二窓２５７内に移動する。

楔状部材８０が第二窓２５７に入ったときに、音（好ましくはクリック音など）が聞こえてもよい。楔状部材８０が第二窓２５７に入るときまたは入る頃には、端部分２５０が開口部９２を貫通している間に第一可撓性側部部材７０の側部端部分７２が雌型ハウジング２０３内のより深くに移動する。加えて、ＣＰＡデバイス８がフルロック位置にあるときには、図２３に示すように、ＣＰＡデバイス８の側部レッジ７５が可撓性部材２３５の下に配置され、したがって可撓性部材２３５は雌型ハウジング２０３の内部に向かって下方に押されることができず、その結果、可撓性部材２３５の突出部材２４３が雄型ハウジング２０５の細長スロット３０８から外に移動しようとして下方に下がることができない。このようにして、ＣＰＡデバイス８がフルロック位置にあるときには雌型ハウジング２０３が雄型ハウジング２０５から引き離されることができず、これが雌型ハウジング２０３と雄型ハウジング２０５とが係合されたときに完全に一緒にロックされたままとどまるのを保証するのに役立つ。

雌型ハウジング２０３は、導電端子、ワイヤ、または導体を内部に有することを意図した端子スロット２３３、端子口２３３、または端子開口部２３３を形成する。

雄型ハウジング２０５は、導電端子、ワイヤ、または導体を内部に設置することを意図した端子口３０６、端子スロット３０６、または端子開口部３０６を形成する。したがって、上記に鑑みて、雌型ハウジング２０３の端子または導体が雄型ハウジング２０５の端子または導体と電気的に接続されうる。

前述の説明は本発明の好ましい実施形態を対象とするが、他の変形および修正が当業者には明らかであり、本発明の精神または範囲から逸脱することなく行われうることに留意されたい。さらに、本発明の一実施形態に関連して説明された特徴は、以上に明示的に述べられていなくても他の実施形態と併せて使用されうる。

１ 三ピン実施形態または三端子実施形態用のコネクタシステム
３ 三ピン実施形態用の雌型ハウジング
５ 三ピン実施形態用の雄型ハウジング
６ 雌型ハウジング３用の端子位置保証（ＴＰＡ）デバイス
８ コネクタ位置保証（ＣＰＡ）デバイス
１３ 雌型ハウジング３上の側部スロット
１５ 雌型ハウジング３上の上部スロット
１８ 雌型ハウジング３の上側側部
２０ 雌型ハウジング３の下側側部
２２ 雌型ハウジング３の第一側部
２３ 雌型ハウジング３の第一側部上の突起
２４ 雌型ハウジング３の第二側部
２６ 雌型ハウジング３の前端側部
２８ 雌型ハウジング３の後端側部
３０ 雌型ハウジング３上の外部ブリッジ部材
３１ 雌型ハウジング３の下側側部上の溝
３３ 後端側部２８上の端子スロット
３４ 前端側部２６上の端子スロット
３５ 雌型ハウジング３上の可撓性部材または可撓性アーム
４０ 可撓性部材３５の前端
４２ 前端側部２６上の開口部
４３ 可撓性部材３５上の突出部材
４５ 雌型ハウジング３上の略Ｕ字形部材
４６ 雌型ハウジング３上のランプ状部材
５０ ランプ状部材４６の端部分
５５ 雌型ハウジング３の下側側部上の第一窓
５７ 雌型ハウジング３の下側側部上の第二窓
６０ 雌型ハウジング３内の内部ブリッジ部材
６１ 雌型ハウジング３の内部上の係合部材
７０ ＣＰＡ８上の第一可撓性側部部材
７２ 第一可撓性側部部材７０の側部端部分
７３ ＣＰＡ８の上側側部
７４ ＣＰＡ８の下側側部
７５ ＣＰＡ８上の側部レッジ
７７ ＣＰＡ８上の第二可撓性側部部材
８０ 第二可撓性側部部材７７の下側側部上の楔状部材
８１ 第二可撓性側部部材７７上の前レッジ
８２ 楔状部材８０の隣の切り欠き部分
８３ 第二可撓性側部部材７７上の後レッジ
８５ ＣＰＡ８の端部分
８８ 第二可撓性側部部材７７の上側側部上のランプ状部材
９０ ランプ状部材８８の端部分
９２ 第一可撓性側部部材７０内の開口部またはスロット
９８ ＴＰＡ６の上部部分
１００ ＴＰＡ６上の第一細長部材
１０２ ＴＰＡ６上の第二細長部材
１０３ ＴＰＡ６を収容するための雄型ハウジング５内の空間
１０５ 雄型ハウジング５の第一端部分
１０６ 雄型ハウジング５内の端子口
１０７ 雄型ハウジング５の第二端部分
１０８ 雄型ハウジング５の第二側部上の細長スロット
１０９ 雄型ハウジング５の第一側部
１１０ 雄型ハウジング５内の開口部
１１１ 雄型ハウジング５の第二側部
１１２ 雄型ハウジング５内の案内溝
１１４ 開口部１１０内の案内突起
２００ 四ピン実施形態または四端子実施形態用のコネクタシステム
２０３ 四ピン実施形態用の雌型ハウジング
２０５ 四ピン実施形態用の雄型ハウジング
２０６ 雌型ハウジング２０３用の端子位置保証（ＴＰＡ）デバイス２１３ 雌型ハウジング２０３上の側部スロット
２１５ 雌型ハウジング２０３上の上部スロット
２１８ 雌型ハウジング２０３の上側側部
２２０ 雌型ハウジング２０３の下側側部
２２２ 雌型ハウジング２０３の第一側部
２２３ 雌型ハウジング２０３の第一側部上の突起
２２４ 雌型ハウジング２０３の第二側部
２２６ 雌型ハウジング２０３の前端側部
２２８ 雌型ハウジング２０３の後端側部
２３０ 雌型ハウジング２０３上の外部ブリッジ部材
２３１ 雌型ハウジング２０３の下側側部上の溝
２３２ 雌型ハウジング２０３の上側側部上の溝
２３３ 後端側部２２８上の端子スロット
２３４ 前端側部２２６上の端子スロット
２３５ 雌型ハウジング２０３上の可撓性部材
２４０ 可撓性部材２３５の前端
２４２ 前端側部２２６上の開口部
２４３ 可撓性部材２３５上の突出部材
２４５ 雌型ハウジング２０３上の略Ｕ字形部材
２４６ 雌型ハウジング２０３上のランプ状部材
２５０ ランプ状部材２４６の端部分
２５５ 雌型ハウジング２０３の下側側部上の第一窓
２５７ 雌型ハウジング２０３の下側側部上の第二窓
２６０ 雌型ハウジング２０３内の内部ブリッジ部材
２６１ 雌型ハウジング２０３の内部上の係合部材
２９８ ＴＰＡ２０６の上部部分
３００ ＴＰＡ２０６上の第一細長部材
３０２ ＴＰＡ２０６上の第二細長部材
３０３ ＴＰＡ２０６を収容するための雄型ハウジング２０５内の空間
３０５ 雄型ハウジング２０５の第一端部分
３０６ 雄型ハウジング２０５内の端子口
３０７ 雄型ハウジング２０５の第二端部分
３０８ 雄型ハウジング２０５の第二側部上の細長スロット
３０９ 雄型ハウジング２０５の第一側部
３１０ 雄型ハウジング２０５内の開口部
３１１ 雄型ハウジング２０５の第二側部
３１２ 雄型ハウジング２０５内の案内溝
３１４ 開口部１１０内の第一案内突起
３１６ 開口部１１０内の第二案内突起

Claims (20)

1. 第一表面を有し、口を形成する第一可撓性部材と；
   楔状部材を形成する第二可撓性部材と；
   前記第一可撓性部材の前記第一表面上に形成された少なくとも第一レッジであって、前記第一可撓性部材は、前記第一レッジと前記第二可撓性部材との間に配備される、第一レッジと；
   前記第一可撓性部材と、前記第二可撓性部材と前記第一レッジと接触する端部分と、
   を含む、コネクタ位置保証デバイス。
2. 前記コネクタ位置保証デバイスが雌型ハウジングとプレロック位置で連結されたときに、前記雌型ハウジングの突起が前記口を貫通する、請求項１に記載のコネクタ位置保証デバイス。
3. 前記コネクタ位置保証デバイスが前記雌型ハウジングと前記プレロック位置で連結されたときに、前記雌型ハウジングによって形成された第一窓が前記楔状部材によって貫通される、請求項２に記載のコネクタ位置保証デバイス。
4. 前記コネクタ位置保証デバイスが前記雌型ハウジングとフルロック位置で連結されたときに、前記雌型ハウジングによって形成された第二窓が前記楔状部材によって貫通される、請求項３に記載のコネクタ位置保証デバイス。
5. 前記コネクタ位置保証デバイスが前記雌型ハウジングと前記フルロック位置で連結されたときに、前記雌型ハウジングによって形成された可撓性アームが前記第一レッジと係合する、請求項３に記載のコネクタ位置保証デバイス。
6. 前記コネクタ位置保証デバイスが前記プレロック位置から前記フルロック位置に移動したときに可聴音が提供される、請求項１に記載のコネクタ位置保証デバイス。
7. 少なくとも可撓性アームと、第一突起と、口とを形成する雌型ハウジングと；
   少なくとも第一可撓性部材と、端部分と、第一レッジとを有するコネクタ位置保証デバイスであって、前記第一可撓性部材は、前記雌型ハウジングの前記口に受け入れられ、前記雌型ハウジングの前記第一突起をプレロック位置で係合し、前記第一レッジは、前記雌型ハウジングの前記口に受け入れられ、前記雌型ハウジングの前記可撓性アームをフルロック位置で係合する、コネクタ位置保証デバイスと；
   口を形成する雄型ハウジングであって、前記雌型ハウジングは前記雄型ハウジングの前記口に受け入れられ、前記雄型ハウジングと前記フルロック位置で連結され、前記端部分は少なくとも前記第一可撓性部材と前記第一レッジと接触する、雄型ハウジングと、
   を含む、コネクタシステム。
8. 前記コネクタ位置保証デバイスは少なくとも第二可撓性部材を有し、前記雌型ハウジングは窓を形成し、前記コネクタ位置保証デバイスの前記第二可撓性部材は前記窓を前記プレロック位置で貫通する、請求項７に記載のコネクタシステム。
9. 前記コネクタ位置保証デバイスの前記第一可撓性部材は、前記雌型ハウジングの前記第一突起によって前記プレロック位置で貫通されるスロットを形成する、請求項７に記載のコネクタシステム。
10. 前記雌型ハウジングは少なくとも一つの導電端子を受け入れるための開口部を形成し、前記雄型ハウジングは少なくとも一つの導電端子を受け入れるための開口部を形成し、雌型および雄型ハウジングの前記端子は前記フルロック位置のときに電気的に接続される、請求項７に記載のコネクタシステム。
11. 前記コネクタ位置保証デバイスが前記プレロック位置に移動したときに可聴音が提供される、請求項７に記載のコネクタシステム。
12. 前記コネクタ位置保証デバイスは少なくとも第二可撓性部材を有し、前記雌型ハウジングは窓を形成し、前記コネクタ位置保証デバイスの前記第二可撓性部材は前記窓を前記フルロック位置で貫通する、請求項７に記載のコネクタシステム。
13. 前記雌型ハウジングの前記第一突起はランプ状部材であり、前記コネクタ位置保証デバイスが前記フルロック位置に移動すると可聴音が提供される、請求項７に記載のコネクタシステム。
14. コネクタシステムを操作する方法であって、
    コネクタ位置保証デバイスの第一可撓性部材と前記コネクタ位置保証デバイスの第二可撓性部材とを、雌型ハウジングによって形成された少なくとも一つの口内に第一距離挿入するステップと；
    前記雌型ハウジングによって形成された突起を前記第一可撓性部材に形成された口に貫通させるステップと；
    前記第二可撓性部材を前記雌型ハウジングに形成された第一窓に貫通させるステップと、
    を含み、
    前記第一距離はプレロック位置に対応する、
    コネクタシステムを操作する方法。
15. 前記雌型ハウジングを雄型ハウジングによって形成された口内に挿入するステップと；
    前記雌型ハウジングの可撓性アームに形成された突起を前記雄型ハウジングによって形成されたスロットに貫通させるステップと、
    をさらに含む、請求項１４に記載のコネクタシステムを操作する方法。
16. 前記コネクタ位置保証デバイスの前記第二可撓性部材を、前記雌型ハウジングによって形成された前記少なくとも一つの口内に第二距離挿入するステップと；
    前記第二可撓性部材を前記雌型ハウジングに形成された第二窓に貫通させるステップと、
    をさらに含み、
    前記第二距離はフルロック位置に対応する、
    請求項１５に記載のコネクタシステムを操作する方法。
17. 前記コネクタ位置保証デバイスの前記第二可撓性部材を、前記雌型ハウジングによって形成された前記少なくとも一つの口内に第二距離挿入するステップと；
    前記コネクタ位置保証デバイスによって形成された少なくとも一つのレッジに前記可撓性アームを係合させるステップと
    をさらに含み、
    前記第二距離はフルロック位置に対応する、
    請求項１５に記載のコネクタシステムを操作する方法。
18. 前記雌型ハウジングの少なくとも一つの端子を前記雄型ハウジングの少なくとも一つの端子と前記フルロック位置で電気的に接続するステップを、
    さらに含み、
    前記雌型ハウジングは前記雌型ハウジングの前記少なくとも一つの端子を受け入れるための開口部を形成し、前記雄型ハウジングは前記雄型ハウジングの前記少なくとも一つの端子を受け入れるための開口部を形成する、
    請求項１５に記載のコネクタシステムを操作する方法。
19. 前記コネクタ位置保証デバイスが前記フルロック位置に移動したときに可聴音が提供される、請求項１８に記載のコネクタシステムを操作する方法。
20. 前記コネクタ位置保証デバイスが前記プレロック位置に移動したときに可聴音が提供される、請求項１４に記載のコネクタシステムを操作する方法。

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