用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、本明細書で使用されるように、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードを表わす。
接頭辞「Cx−y」(xとyは整数である場合)は、本明細書で使用されるように、与えられた群における炭素原子の数を指す。故に、C1−6アルキル基は1〜6の炭素原子を含み、C3−6シクロアルキル基は3〜6つの炭素原子を含んでいる。
用語「C1−4アルキル」は、基又はその一部として本明細書で使用されるように、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチルなどの1〜4つの炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素ラジカルを表わす。
用語「C1−6アルキル」は、基又はその一部として本明細書で使用されるように、C1−4アルキル及びn−ペンチルについて定義される群、n−ヘキシル、2−メチルブチルなどの1〜6つの炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素ラジカルを表わす。
用語「C2−6アルケニル」は、基又はその一部として本明細書で使用されるように、2〜6つの炭素原子を含み、且つ、限定されないがエテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、1−プロペン−2−イル、ヘキセニルなどの炭素炭素二重結合を含む、直鎖又は分枝鎖の炭化水素基を表わす。
用語「C3−6シクロアルキル」は、基又はその一部として本明細書で使用されるように、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルなどの3〜6つの炭素原子を有している環式の飽和炭化水素ラジカルを表わす。
一般に、用語「置換される」は、本発明で使用される場合は常に、他に示されていない又は文脈から明らかでない限り、1つ以上の水素、具体的には1〜4つの水素、より具体的には1〜3つの水素、好ましくは1又は2つの水素、より好ましくは1つの水素が、通常の原子価を超過しない場合、「置換される」を用いた表現に示される原子又はラジカル上で、示された基からの選択により置き換えられること、及び、置換の結果、化学的に安定した化合物、即ち、反応混合物からの純度の有用な程度までの単離、及び治療薬への製剤を耐えるほど十分に強健な化合物がもたらされることを示すことを意味する。
置換基及び/又は変数の組み合わせは、そのような組み合わせが化学的に安定した化合物を結果としてもたらす場合にのみ許容可能である。「安定した化合物」は、反応混合物からの純度の有用な程度までの単離、及び治療薬への製剤を耐えるほど十分に強健な化合物を示すことを意味する。
当業者は、用語「随意に置換した」は、「随意に置換した」を用いた表現で示される原子又はラジカルが置換される又は置換されない場合があると意味していることを、理解している(このことは、置換又は非置換それぞれを意味する)。
2つ以上の置換基は、ある部分に存在するとき、可能な場合、及び他に示されない或いは文脈から明らかでない限り、その部分において同じ原子上で水素を置き換え、或いは異なる原子上で水素原子を置き換える場合がある。
他に示されない或いは文脈から明らかでない限り、ヘテロシクリル基上の置換基は、例えば、R18の定義に使用されるような飽和ヘテロシクリル基又は5員芳香環において、環炭素原子又は環ヘテロ原子上で任意の水素原子を置き換える場合がある(例えば、窒素原子上の水素は置換基により置き換えられる場合がある)ことは、当業者に明白である。
C(O)又はC(=O)はカルボニル部分を表わす。
S(=O)2又はSO2はスルホニル部分を表わす。
「オキソ」は
を意味し;例えば、位置2においてオキソで置換されたピペリジンは、以下の構造により表わされる:
当業者は、−S(=O)(=N−R20a)−C1−4アルキルは
に相当することを理解している。
本発明の文脈内に、「飽和した」は、他に指定されない場合には「完全に飽和した」を意味する。
Het1a、Het1c、及びHet1dは、他に指定されない場合、適切なものとして任意の利用可能な環の炭素又は窒素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される場合がある。
1、2、又は3つのN原子を含む5員芳香環は、R18の定義において言及されるように、他に指定されない場合、任意の利用可能な環の炭素又は窒素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される場合がある。
飽和した環式部分が1つの置換基により2つの環炭素原子上で置換される場合、合計2つの炭素結合置換基(carbon−linked substituent)が飽和した環式部分に存在する(1つの置換基が各炭素原子上にある)ことは、明らかである。
飽和した環式部分が2つの置換基により2つの環炭素原子上で置換される場合、合計4つの炭素結合置換基が飽和した環式部分に存在する(2つの置換基が各炭素原子上にある)ことは、明らかである。
飽和した環式部分が2つの置換基により3つの環炭素原子上で置換される場合、合計6つの炭素結合置換基が飽和した環式部分に存在する(2つの置換基が各炭素原子上にある)ことは、明らかである。
飽和した環式部分が置換基により2つの環N原子上で置換される場合、合計2つのN結合置換基が飽和した環式部分に存在する(1つの置換基が各N原子上にある)ことは、明らかである。
飽和した環式部分は、可能な場合、他に示されない又は文脈から明らかでない限り、炭素原子とN原子の両方の上に置換基を持つ場合があることが、明らかである。
本発明の文脈内では、二環式の飽和ヘテロシクリル基は、縮合した、スピロの、及び架橋した飽和複素環を含む。
縮合二環式基は、2つの原子及びこれら原子間の結合を共有する2つの環である。
スピロの二環式基は、単一の原子にて結合される2つの環である。
架橋した二環式基は、2より多くの原子を共有する2つの環である。
N結合の6〜11員の縮合二環式飽和ヘテロシクリル基の例は、限定されないが、
を含む。
N結合の6〜11員のスピロ二環式の飽和ヘテロシクリル基の例は、限定されないが、
を含む。
N結合の6〜11員の架橋した二環式の飽和ヘテロシクリル基の例は、限定されないが、
を含む。
当業者は、Het1a、Het1c、及びHet1dの定義は、(任意の利用可能な環炭素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される)C結合の二環式も含むことを理解している。
上記で言及される例証された二環式の飽和ヘテロシクリル基は、可能な場合、実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で置換され得ることを、理解されたい。
(Het1a、Het1c、及びHet1dの定義におけるような)O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル部分の非限定的な例は、以下に示される:
それらの各々は、可能な場合、実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で置換され得る。
任意の利用可能な環炭素原子(C結合)を介して式(I)の分子の残部に結合され、且つ、(Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4の定義におけるような)O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む、4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル部分の非限定的な例は、以下に示される:
それらの各々は、可能な場合、実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で置換され得る。
((b−1)と(c−1)の定義におけるような)O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含む、N結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル部分の非限定的な例は、以下に示される:
それらの各々は、可能な場合、実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で置換され得る。
R18の定義において言及されるような1、2、又は3つのN原子を含む5員芳香環の非限定的な例は、以下に示される:
それらの各々は、可能な場合、実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で置換され得る。
(R3の定義におけるように)O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、典型的な縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、縮合した7〜11員の二環式芳香族複素環系であることを、当業者は認識する。
非限定的な例は以下に示される:
それらの各々は、可能な場合、実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は1つの窒素原子上で随意に置換され得る。
式(1a−1)の縮合二環式環系の非限定的な例:
は、以下に示される:
それらの各々は、可能な場合、実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で置換され得る。
式(1a−2)の縮合二環式環系の非限定的な例:
は、以下に示される:
それらの各々は、可能な場合、実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で置換され得る。
式(2a−1)の縮合二環式環系の非限定的な例:
は、以下に示される:
それらの各々は、可能な場合、実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で置換され得る。
当業者は、R3が式(1a−1)の縮合二環式環系を表わす場合、(1a−1)は環A1を介して式(I)の分子の残部(−NH−部分)に結合されることを理解する。
当業者は、R3が式(1a−2)の縮合二環式環系を表わす場合、(1a−2)は環A2の環炭素原子を介して式(I)の分子の残部(−NH−部分)に結合されることを理解する。
当業者は、R3が式(2a−1)の縮合二環式環系を表わす場合、(2a−1)は環Aの環炭素原子を介して式(I)の分子の残部(−NH−部分)に結合されることを理解する。
置換基が化学構造により表わされる場合は常に、「−−−」は、式(I)の分子の残部への付着の結合を表わす。
環系へと引き寄せられる線(「−−−」など)は、結合が適切な環原子の何れかに結合され得ることを示す。
何らかの変形が構成要素において1回より多く生じると、それぞれの定義は独立したものとなる。
何らかの変形が任意の式(例えば式(I))において1回より多く生じると、それぞれの定義は独立したものとなる。
用語「被験体」は、本明細書で使用されるように、動物、好ましくは哺乳動物(例えばネコ、イヌ、霊長類、又はヒト)、より好ましくは、処置、観察、又は実験の対象である又はそれらの対象となったヒトを指す。
用語「治療上有効な量」は、本明細書で使用されるように、処置されている疾患又は障害の症状の緩和又は逆転を含む、研究者、獣医、医師、又は他の臨床医により求められている、組織系、動物、又はヒトにおける生物学的或いは医学的な反応を誘発させる、活性化合物又は医薬品の量を意味する。
用語「組成物」は、特定の量で特定の成分を含む生成物、加えて、特定の量での特定の成分の組み合わせから直接又は間接的に結果として生じる生成物を包含するように意図されている。
用語「処置」は、本明細書で使用されるように、疾患の進行を遅くし、中断し、阻止し、又は止めることが存在し得る全てのプロセスを指すように意図されているが、必ずしも全ての症状の総合的な排除を示すものではない。
用語「(本)発明の化合物」又は「(本)発明に係る化合物」は、本明細書で使用されるように、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物を含むことを意味する。
本明細書で使用されるように、実線としてのみ示され、実線のくさび型又は破線のくさび型の結合としては示されず、或いは1つ以上の原子の周囲に特定の構成(例えばR、S)を有すると示される結合を持つ化学式は、それぞれの可能な立体異性体、或いは2つ以上の立体異性体の混合物を考慮する。
以前及び以下における、用語「式(I)の化合物」は、その互変異性体及び立体異性型を含むことを意味する。
用語「立体異性体」、「立体異性型」、又は「立体化学的に異性型」は、以前及び以下において互換的に使用される。
本発明は、純粋な立体異性体、又は2つ以上の立体異性体の混合物の何れかとして、本発明の化合物の立体異性体を全て含んでいる。
エナンチオマーは、互いに重ねることができない鏡像である立体異性体である。一対のエナンチオマーの1:1の混合物は、ラセミ体又はラセミ混合物である。
アトロプ異性体(又はアトロプ異性体(atropoisomers))は、大規模な立体障害により、単結合の周りの制限回転から結果として生じる、特定の空間的な構成を有する立体異性体である。式(I)の化合物のアトロプ異性体の形態は全て、本発明の範囲内に含まれるように意図される。
ジアステレオマー(又はジアステレオ異性体)は、エナンチオマーでない立体異性体であり、即ち、それらは鏡像として関連づけられない。化合物が二重結合を含む場合、置換基はE又はZの配置に存在し得る。
二価の環式の飽和又は部分的に飽和したラジカルの置換基は、シス配置又はトランス配置の何れかを持ち;例えば、化合物が二置換のシクロアルキル基を含む場合、置換基はシス配置又はトランス配置に存在し得る。
それ故、本発明は、化学的に可能な場合は常に、エナンチオマー、アトロプ異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体、及びそれらの混合物を含む。
それら全ての用語、即ちエナンチオマー、アトロプ異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体、及びそれらの混合物の意味は、当業者に知られている。
絶対配置は、Cahn−Ingold−Prelogのシステムに従い指定される。不斉原子における構成は、R又はSの何れかにより特定される。その絶対配置が知られていない分解された立体異性体は、それらが平面偏光を回転させる方向に依存して、(+)又は(−)により明示することができる。例えば、その絶対配置が知られていない分解されたエナンチオマーは、それらが平面偏光を回転させる方向に依存して、(+)又は(−)により明示することができる。
特異的な立体異性体が識別されると、これは、前記立体異性体が実質的になく、即ち、50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、更に好ましくは5%未満、具体的には2%未満、及び最も好ましくは1%未満の他の立体異性体に関連することを意味する。故に、式(I)の化合物が例えば(R)として特定されると、これは化合物が実質的に(S)異性体を含まないことを意味し;式(I)の化合物が例えばEとして特定されると、これは化合物が実質的にZ異性体を含まないことを意味し;式(I)の化合物が例えばシスとして特定されると、これは化合物が実質的にトランス異性体を含まないことを意味する。
式(I)に係る化合物の幾つかは、それらの互変異性型にも存在し得る。そのような形態は、存在する限りにおいては、上記式(I)において明確に示されないが、本発明の範囲内に含まれると意図される。単一の化合物は立体異性型及び互変異性型の両方に存在し得ることになる。例えば、
はまた、他の互変異性型
を包含する。
薬学的に許容可能な付加塩は、酸付加塩及び塩基付加塩を含む。そのような塩は、従来の手段、例えば、随意に溶媒、又は塩が溶けることができない培地において、遊離酸又は遊離塩基の形態と適切な酸又は塩基の1以上の同等物との反応により、そしてその後の標準の技術(例えば、真空内、凍結乾燥、又は濾過による)を使用した前記溶媒又は培地の除去により、形成され得る。塩はまた、例えば適切なイオン交換樹脂を使用して、塩の形態の本発明の化合物の対イオンを別の対イオンと交換することにより調製され得る。
薬学的に許容可能な付加塩は、上記又は下記に言及されるように、式(I)の化合物及びその溶媒和物が形成することができる、治療上活性な非毒性の酸付加塩及び塩基付加塩の形態を含むことを意味する。
適切な酸は、例えば、ハロゲン化水素酸、例えば塩酸又は臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸;或いは、例えば酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸(即ち、エタン二酸)、マロン酸、コハク酸(即ち、ブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸などの有機酸を含む。反対に、前記塩形態は、適切な塩基での処理により遊離塩基形態へと変換され得る。
酸性プロトンを含む式(I)の化合物及びその溶媒和物も、適切な有機塩基及び無機塩基での処理により、それらの非毒性の金属付加塩又はアミン付加塩形態へと変換され得る。
適切な塩基塩の形態は、例えば、アンモニウム塩、アルカリ塩及び土類アルカリ金属塩、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムの塩など、有機塩基を含む塩、例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、4つのブチルアミン異性体、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、キヌクリジン、ピリジン、キノリン、及びイソキノリンなどの一級、二級、及び三級の脂肪族及び芳香族のアミン;ベンザチン、N−メチル−D−グルカミン、ヒドラバミン塩、及び、例えばアルギニンやリジンなどのアミノ酸を含む塩を含んでいる。反対に、塩形態は、酸での処理により遊離酸形態へと変換され得る。
用語「溶媒和物」は、式(I)の化合物が形成することができる溶媒付加形態、同様にその塩も含む。そのような溶媒付加形態の例は、例えば水和物やアルコラートなどである。
後述のプロセスにおいて調製されるような本発明の化合物は、当該技術分野で既知の分解手順に従い互いに分離され得るエナンチオマーの混合物、具体的にはエナンチオマーのラセミ混合物の形態で合成され得る。式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物のエナンチオマー形態を分離する方法は、キラル固定相を使用した液体クロマトグラフィーを含む。純粋な立体化学的に異性体の形態はまた、反応が立体特異的に生じると仮定して、適切な出発物質の対応する純粋な立体化学的に異性型から由来し得る。好ましくは、特定の立体異性体が望ましい場合、前記化合物は立体特異性体の調製方法により合成される。これらの方法は、鏡像異性的に純粋な出発物質を都合良く利用する。
1以上の原子が、通常自然に見出される原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数(或いは、自然に見出される最も豊富なもの)を有する原子により置換されるという事実を除けば、本発明はまた、本明細書に列挙されるものと同一である、本発明の同位体的に標識された化合物を包含する。
本明細書で特定されるような任意の特定の原子又は元素の全ての同位体及び同位体の混合物は、天然存在度又は同位体的に豊富な形態の何れかで、自然発生する又は合成的に産生される、本発明の化合物の範囲内で考慮される。本発明の化合物に組み込まれ得る例示的な同位体は、水素、炭素、窒素、酸素、亜リン酸、硫酸、フッ素、塩素、及びヨウ素の同位体を含み、2H、3H、11C、13C、14C、13N、15O、17O、18O、32P、33P、35S、18F、36Cl、122I、123I、125I、131I、75Br、76Br、77Br、及び82Brなどである。好ましくは、放射性同位体は、2H、3H、11C、及び18Fの群から選択される。より好ましくは、放射性同位体は2Hである。特に、重水素化化合物は、本発明の範囲内に含まれるように意図される。
特定の同位体的に標識された本発明の化合物(例えば、3H及び14Cで標識されたもの)は、化合物において、及び基質組織分布のアッセイに役立つ。トリチウム化(3H)及び炭素−14(14C)の同位体は、それらの調製と検出能の容易さのために役立つ。更に、重水素(即ち、2H)などのより重い同位体による置換は、より大きな代謝的安定性から結果として生じる特定の治療上の利点(例えば、インビボの半減期の増加又は必要投与量の減少)を与え、従って、幾つかの状況において好ましい場合がある。15O、13N、11C、及び18Fなどの同位体を放出するポジトロンは、基質受容体の占有率を調べるためのポジトロン断層撮影(PET)研究に有用である。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素又はハロを表わし;
R5は、Het3a、−NR6aR6b、又は−OR7を表わし;
R6aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R6bは水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;−C(=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−Het4;−S(=O)2−C1−4アルキル;−OH及び−NR16aR16bから成る群から選択される1つの置換基で置換される−C(=O)−C1−4アルキル;又は−OH及び−S(=O)2−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R7は水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−NR8aR8b、−C(=O)−R9、−S(=O)2−OH、−P(=O)2−OH、−(C=O)−CH(NH2)−C1−4アルキル−Ar1、又は−C1−4アルキル−Het3bを表わし;
R8aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R8bは水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R9はC1−6アルキル、又は、−NH2、−COOH、及びHet6から成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R16aとR16bはそれぞれ独立して、水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R3は、式(1a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環A1は、1又は2つのN原子を含む6員芳香族複素環を表わし;
環B1は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(1a−1)は、ハロ;シアノ;オキソ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−S(=O)2−C1−4アルキル;−S(=O)(=N−R20a)−C1−4アルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換される−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;C3−6シクロアルキル;−O−C3−6シクロアルキル;Het1a;−O−Het1b;R18;−P(=O)−(C1−4アルキル)2;−NH−C(=O)−C1−4アルキル;−NH−C(=O)−Het1g;−NR17aR17b;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、環B1は、可能な場合、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;Het1a;R18;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j;−C(=O)−C(=O)−NR14kR14l;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;但し、Het1a又はR18が環BのN原子に直接結合される場合、前記Het1a又はR18は環炭素原子を介してN原子に結合されるものとし;
R10は−OH、−O−C1−4アルキル、−NR11aR11b、又はHet2を表わし;
R18は、1、2、又は3つのN原子を含む5員芳香環を表わし;
ここで、前記5員芳香環は、C1−4アルキル及びC3−6シクロアルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意に置換される場合があり;
Het1a、Het1c、及びHet1dはそれぞれ独立して、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル;又は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つのヘテロ原子を含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含む6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルからそれぞれ独立して選択される置換基で、1、2、又は3つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、オキソ、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4はそれぞれ独立して、任意の利用可能な環炭素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される、4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし、前記Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有しており;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
Het2は、式(b−1)のヘテロシクリルを表わし:
(b−1)は、O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含むN結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、或いは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つの追加のヘテロ原子を随意に含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含むN結合の6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(b−1)が1又は2つの追加のN原子を含む場合、前記1又は2つのN原子はC1−4アルキルで随意に置換される場合があり;及び
ここで、(b−1)は、ハロ、−OH、シアノ、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、−N(C1−4アルキル)2、及びC1−4アルキル−OHから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R11bは水素;Het1e;C1−4アルキル;C1−4アルキル−Het5;ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又はハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC3−6シクロアルキルを表わし;
R13は、−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、−NR19aR19b、C3−6シクロアルキル、Het1d、−S(=O)2−C1−4アルキル、−S(=O)(=N−R20c)−C1−4アルキル、又は−C(=O)−Het1fを表わし;
R12は−OH、−O−C1−4アルキル、−NR14aR14b、−C(=O)NR14cR14d、−S(=O)2−C1−4アルキル、−S(=O)(=N−R20b)−C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、Ar2、又はHet1cを表わし;
Ar1は1つのヒドロキシで随意に置換されるフェニルを表わし;
Ar2は1つのC1−4アルキルで随意に置換されるフェニル;
Het3a、Het3b、Het5、Het6、及びHet1fはそれぞれ独立して式(c−1)のヘテロシクリルを表わし:
(c−1)は、O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含むN結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(c−1)が1つの追加のN原子を含む場合、追加のN原子はC1−4アルキル又はC3−6シクロアルキルで随意に置換される場合があり;及び
ここで、(c−1)は、ハロ、C1−4アルキル、及びC3−6シクロアルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1又は2つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R11a、R14a、R14c、R14g、R14i、R14k、R15a、R17a、及びR19aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14b、R14d、R14h、R14j、R14l、R15b、R17b、及びR19bはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は、ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R20a、R20b、及びR20cはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は−OH及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
pは1又は2を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、C1−6アルキル、1つのR5で置換されたC1−6アルキル、又は1、2、或いは3つのフルオロ原子で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4又はNを表わし;
R4は水素又はハロを表わし;
R5は、Het3a、−NR6aR6b、又は−OR7を表わし;
R6aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R6bは水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;−C(=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−Het4;−S(=O)2−C1−4アルキル;−OH及び−NR16aR16bから成る群から選択される1つの置換基で置換される−C(=O)−C1−4アルキル;又は−OH及び−S(=O)2−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R7は水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−NR8aR8b、−C(=O)−R9、−S(=O)2−OH、−P(=O)2−OH、−(C=O)−CH(NH2)−C1−4アルキル−Ar1、又は−C1−4アルキル−Het3bを表わし;
R8aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R8bは水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R9はC1−6アルキル、又は、−NH2、−COOH、及びHet6から成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R16aとR16bはそれぞれ独立して、水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R3は、式(1a−1)又は(1a−2)の縮合二環式環系を表わし:
環A1は、1又は2つのN原子を含む6員芳香族複素環を表わし;
環A2は、2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルを表わし;
環B1は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(1a−1)及び(1a−2)は、ハロ;シアノ;オキソ;−OH;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−S(=O)2−C1−4アルキル;−S(=O)(=N−R20a)−C1−4アルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換される−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;C3−6シクロアルキル;−O−C3−6シクロアルキル;Het1a;−O−Het1b;R18;−P(=O)−(C1−4アルキル)2;−NH−C(=O)−C1−4アルキル;−NH−C(=O)−Het1g;−NR17aR17b;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;
ここで、環A2は、可能な場合、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;Het1a;R18;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群から選択される置換基で、N原子上で随意に置換される場合があり;但し、Het1a又はR18が環A2のN原子に直接結合される場合、前記Het1a又はR18は環炭素原子を介してN原子に結合されるものとし;及び
ここで、環B1は、可能な場合、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;Het1a;R18;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j;−C(=O)−C(=O)−NR14kR14l;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;但し、Het1a又はR18が環B1のN原子に直接結合される場合、前記Het1a又はR18は環炭素原子を介してN原子に結合されるものとし;
R10は−OH、−O−C1−4アルキル、−NR11aR11b、又はHet2を表わし;
R18は、1、2、又は3つのN原子を含む5員芳香環を表わし;
ここで、前記5員芳香環は、C1−4アルキル及びC3−6シクロアルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意に置換される場合があり;
Het1a、Het1c、及びHet1dはそれぞれ独立して、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル;又は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つのヘテロ原子を含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含む6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルからそれぞれ独立して選択される置換基で、1、2、又は3つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、オキソ、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4はそれぞれ独立して、任意の利用可能な環炭素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される、4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし、前記Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有しており;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
Het2は、式(b−1)のヘテロシクリルを表わし:
(b−1)は、O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含むN結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、或いは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つの追加のヘテロ原子を随意に含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含むN結合の6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(b−1)が1又は2つの追加のN原子を含む場合、前記1又は2つのN原子はC1−4アルキルで随意に置換される場合があり;
及びここで、(b−1)は、ハロ、−OH、シアノ、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、−N(C1−4アルキル)2、及びC1−4アルキル−OHから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R11bは水素;Het1e;C1−4アルキル;C1−4アルキル−Het5;ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又はハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC3−6シクロアルキルを表わし;
R13は、−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、−NR19aR19b、C3−6シクロアルキル、Het1d、−S(=O)2−C1−4アルキル、−S(=O)(=N−R20c)−C1−4アルキル、又は−C(=O)−Het1fを表わし;
R12は−OH、−O−C1−4アルキル、−NR14aR14b、−C(=O)NR14cR14d、−S(=O)2−C1−4アルキル、−S(=O)(=N−R20b)−C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、Ar2、又はHet1cを表わし;
Ar1は1つのヒドロキシで随意に置換されるフェニルを表わし;
Ar2は1つのC1−4アルキルで随意に置換されるフェニル;或いは、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つのヘテロ原子を含有する5又は6員の芳香族複素環を表わし;
Het3a、Het3b、Het5、Het6、及びHet1fはそれぞれ独立して式(c−1)のヘテロシクリルを表わし:
(c−1)は、O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含むN結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(c−1)が1つの追加のN原子を含む場合、追加のN原子はC1−4アルキル又はC3−6シクロアルキルで随意に置換される場合があり;及び
ここで、(c−1)は、ハロ、C1−4アルキル、及びC3−6シクロアルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1又は2つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R11a、R14a、R14c、R14g、R14i、R14k、R15a、R17a、及びR19aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14b、R14d、R14h、R14j、R14l、R15b、R17b、及びR19bはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は、ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R20a、R20b、及びR20cはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は−OH及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
pは1又は2を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、C1−6アルキル、1つのR5で置換されたC1−6アルキル、又は1、2、或いは3つのフルオロ原子で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4又はNを表わし;
R4は水素又はハロを表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、
a)式(1a−1)又は(1a−2)の縮合二環式環系を表わし:
環A1は、1又は2つのN原子を含む6員芳香族複素環を表わし;
環A2は、2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルを表わし;
環B1は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(1a−1)及び(1a−2)は、ハロ;オキソ;−OH;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−O−C1−4アルキル−R12;−O−C3−6シクロアルキル;−NR17aR17b;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;
ここで、環A2は、可能な場合、C1−6アルキル;及び1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で、N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、環B1は、可能な場合、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j;−C(=O)−C(=O)−NR14kR14lから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;又は
R3は、
b)式(2a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環Aは、C1−4アルキル、及び−C1−4アルキル−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意にされるピラゾリルを表わし;
環Bは、C5−7シクロアルキル、又は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記C5−7シクロアルキル又は5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−O−C1−4アルキル、及び−C1−4アルキル−OHから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1又は2つの環炭素原子上で随意に置換される場合があり、或いは、1つの環炭素原子はオキソで随意に置換される場合があり;
及びここで、前記5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−6アルキルを持つ1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
又はR3は、c)O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される、1又は2つのヘテロ原子を含有する7〜11員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した7〜11員の二環式芳香族複素環系は、ハロ;−O−C1−4アルキル;及び−C(=O)−R10から成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合した7〜11員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;及び1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
R10は−NR11aR11bを表わし;
Het1dは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
R11bはC1−4アルキルを表わし;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、−C3−6シクロアルキル、又はHet1dを表わし;
R12はC3−6シクロアルキルを表わし;
R11a、R14g、R14i、R14k、R15a、及びR17aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14h、R14j、R14l、R15b、及びR17bはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
pは1又は2を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、C1−6アルキル、1つのR5で置換されたC1−6アルキル、又は1、2、或いは3つのフルオロ原子で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4又はNを表わし;
R4は水素又はハロを表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、式(1a−1)又は(1a−2)の縮合二環式環系を表わし:
環A1は、1又は2つのN原子を含む6員芳香族複素環を表わし;
環A2は、2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルを表わし;
環B1は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(1a−1)及び(1a−2)は、ハロ;オキソ;−OH;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−O−C1−4アルキル−R12;−O−C3−6シクロアルキル;−NR17aR17b;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;
ここで、環A2は、可能な場合、C1−6アルキル;及び1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で、N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、環B1は、可能な場合、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j;−C(=O)−C(=O)−NR14kR14lから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
R10は−NR11aR11bを表わし;
R11bはC1−4アルキルを表わし;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R12はC3−6シクロアルキルを表わし;
R11a、R14g、R14i、R14k、R15a、及びR17aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14h、R14j、R14l、R15b、及びR17bはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素又はハロを表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−NR8aR8b、−C(=O)−R9、−(C=O)−CH(NH2)−、又はC1−4アルキル−Ar1を表わし;
R8aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R8bは水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R9はC1−6アルキル、又は、−NH2及び−COOHから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R3は、式(1a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環A1は、1又は2つのN原子を含む6員芳香族複素環を表わし;
環B1は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(1a−1)は、ハロ;シアノ;オキソ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−S(=O)2−C1−4アルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換される−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;C3−6シクロアルキル;−O−C3−6シクロアルキル;−NH−C(=O)−C1−4アルキル;−NR17aR17b;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、環B1員は、可能な場合、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j;−C(=O)−C(=O)−NR14kR14l;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
R10は−OH、−O−C1−4アルキル、又は−NR11aR11bを表わし;
R11bは水素;C1−4アルキル;ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又はハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC3−6シクロアルキルを表わし;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、−NR19aR19b、C3−6シクロアルキル、又は−S(=O)2−C1−4アルキルを表わし;
R12は−OH、−O−C1−4アルキル、−NR14aR14b、−C(=O)NR14cR14d、−S(=O)2−C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、又はAr2を表わし;
Ar1は1つのヒドロキシで随意に置換されるフェニルを表わし;
Ar2は1つのC1−4アルキルで随意に置換されるフェニル;
R11a、R14a、R14c、R14g、R14i、R14k、R15a、R17a、及びR19aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14b、R14d、R14h、R14j、R14l、R15b、R17b、及びR19bはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は、ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R20a、R20b、及びR20cはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は−OH及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
pは1又は2を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、式(1a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環A1は、1又は2つのN原子を含む6員芳香族複素環を表わし;
環B1は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(1a−1)は、ハロ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−O−C1−4アルキル−R12;−NR17aR17b;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、環B1員は、可能な場合、C1−6アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j及び−C(=O)−C(=O)−NR14kR14lから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
R10は−NR11aR11bを表わし;
R11bはC1−4アルキルを表わし;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R12はC3−6シクロアルキルを表わし;
R11a、R14i、R14k、R15a、及びR17aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14j、R14l、R15b、及びR17bはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、式(1a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環A1は、フェニル、又は1つのN原子を含む6員芳香族複素環を表わし;
環B1は、O及びNから選択される1つのヘテロ原子を含む4〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(1a−1)は、;−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;及び1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、環B1は、可能な場合、1つのC1−6アルキル置換基上で随意に置換される場合があり;
R13はC3−6シクロアルキルを表わし;
R12はC3−6シクロアルキルを表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はメチルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるメチルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わし;
ここで、前記縮合二環式環系は、−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;及び1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;
R13はC3−6シクロアルキルを表わし;
R12はC3−6シクロアルキルを表わす。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、以下の制限のうち1つ以上を適用する:
(a)YはCR4を表わし;及びR4は水素を表わし;
(b)R5は−OR7を表わし;
(c)R7は水素を表わし;
(d)R3は、式(1a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環A1は、1又は2つのN原子を含む6員芳香族複素環を表わし;
環B1は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(1a−1)は、ハロ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−O−C1−4アルキル−R12;−NR17aR17b;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、環B1員は、可能な場合、C1−6アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j;−C(=O)−C(=O)−NR14kR14l;から成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
(e)R10は−NR11aR11bを表わし;
(f)R11bはC1−4アルキルを表わし;
(g)R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
(h)R12はC3−6シクロアルキルを表わし;
(i)R11a、R14i、R14k、R15a、及びR17aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
(j)R14j、R14l、R15b、及びR17bはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わす。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、以下の制限のうち1つ以上を適用する:
(a)R1はメチルを表わし;R2は、1つのR5で置換されるメチルを表わし;
(b)YはCR4を表わし;及びR4は水素を表わし;
(c)R5は−OR7を表わし;
(d)R7は水素を表わし;
(e)R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わし;
ここで、前記縮合二環式環系は、−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;及び1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;
(f)R13はC3−6シクロアルキルを表わし;
(g)R12はC3−6シクロアルキルを表わす。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、以下の制限のうち1つ以上を適用する:
(a)R1はメチルを表わし;R2は、1つのR5で置換されるメチルを表わし;
(b)YはNを表わし;
(c)R5は−OR7を表わし;
(d)R7は水素を表わし;
(e)R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わし;
ここで、前記縮合二環式環系は、−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;及び1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;
(f)R13はC3−6シクロアルキルを表わし;
(g)R12はC3−6シクロアルキルを表わす。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、以下の制限のうち1つ以上を適用する:
(a)R1はメチルを表わし;R2は、1つのR5で置換されるメチルを表わし;
(b)YはCR4を表わし;及びR4は水素を表わし;
(c)R5は−OR7を表わし;
(d)R7は水素を表わし;
(e)R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わし;
ここで、前記縮合二環式環系は、ハロ、オキソ、C1−6アルキル、−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;−NR17aR17b;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;及び1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合二環式環系は、C1−6アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j;及び−C(=O)−C(=O)−NR14kR14lから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、環N原子上で随意に置換される場合があり;
(g)R14i、R14k、R14j、R14l、R17a、及びR17bはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
(h)R13はC3−6シクロアルキルを表わし;
(i)R12はC3−6シクロアルキルを表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、式(1a−2)の縮合二環式環系を表わし:
環A2は、2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルを表わし;
環B1は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(1a−2)は、ハロ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;及び1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;
ここで、環A2は、可能な場合、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;及び1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、環B1員は、可能な場合、C1−6アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j;及び−C(=O)−C(=O)−NR14kR14lから成る群から選択される置換基で、N原子上で随意に置換される場合があり;
R10は−NR11aR11bを表わし;
R11bはC1−4アルキルを表わし;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R11a、R14i、R14k、及びR15aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14j、R14l、及びR15bはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物にも関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素又はハロを表わし;
R5は、Het3a、−NR6aR6b、又は−OR7を表わし;
R6aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R6bは水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;−C(=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−Het4;−S(=O)2−C1−4アルキル;−OH及び−NR16aR16bから成る群から選択される1つの置換基で置換される−C(=O)−C1−4アルキル;又は−OH及び−S(=O)2−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R7は水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−NR8aR8b、−C(=O)−R9、−S(=O)2−OH、−P(=O)2−OH、−(C=O)−CH(NH2)−C1−4アルキル−Ar1、又は−C1−4アルキル−Het3bを表わし;
R8aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R8bは水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R9はC1−6アルキル、又は、−NH2、−COOH、及びHet6から成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R16aとR16bはそれぞれ独立して、水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R3は、式(2a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環Aは、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−O−C1−4アルキル、及び1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意に置換されるピラゾリルを表わし;
環Bは、C5−7シクロアルキル、又は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記C5−7シクロアルキル又は5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、1又は2つのC1−4アルキル置換基で、1つの環炭素原子上で随意に置換される場合があり、又は1つの環炭素原子はオキソで随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14jから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
Het4は、任意の利用可能な環の炭素原子を介して式(II)の分子の残部に結合される、4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし、前記Het4は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有しており;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R13は、−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、−NR19aR19b、C3−6シクロアルキル、Het1d、−S(=O)2−C1−4アルキル、−S(=O)(=N−R20c)−C1−4アルキル、又は−C(=O)−Het1fを表わし;
Ar1は1つのヒドロキシで随意に置換されるフェニルを表わし;
Het3a、Het3b、Het6、及びHet1fはそれぞれ独立して式(c−1)のヘテロシクリルを表わし:
(c−1)は、O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含むN結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(c−1)が1つの追加のN原子を含む場合、追加のN原子はC1−4アルキル又はC3−6シクロアルキルで随意に置換される場合があり;及び
ここで、(c−1)は、ハロ、C1−4アルキル、及びC3−6シクロアルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1又は2つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
Het1dは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル;
又は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つのヘテロ原子を含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含む6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルからそれぞれ独立して選択される置換基で、1、2、又は3つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、オキソ、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R14g、R14i、R15a、及びR19aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14h、R14j、R15b、及びR19bはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は、ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R20cは水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は−OH及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
pは1又は2を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、C1−6アルキル、1つのR5で置換されたC1−6アルキル、又は1、2、或いは3つのフルオロ原子で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4又はNを表わし;
R4は水素又はハロを表わし;
R5は、Het3a、−NR6aR6b、又は−OR7を表わし;
R6aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R6bは水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;−C(=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−Het4;−S(=O)2−C1−4アルキル;−OH及び−NR16aR16bから成る群から選択される1つの置換基で置換される−C(=O)−C1−4アルキル;又は−OH及び−S(=O)2−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R7は水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−NR8aR8b、−C(=O)−R9、−S(=O)2−OH、−P(=O)2−OH、−(C=O)−CH(NH2)−C1−4アルキル−Ar1、又は−C1−4アルキル−Het3bを表わし;
R8aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R8bは水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R9はC1−6アルキル、又は、−NH2、−COOH、及びHet6から成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R16aとR16bはそれぞれ独立して、水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R3は、式(2a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環Aは、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−O−C1−4アルキル、及び1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意に置換されるピラゾリルを表わし;
環Bは、C5−7シクロアルキル、又は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記C5−7シクロアルキル又は5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−O−C1−4アルキル、及び−C1−4アルキル−OHから成る群からそれぞれ独立して選択される1つの置換基で、1又は2つの環炭素原子上で随意に置換される場合があり、或いは、1つの環炭素原子はオキソで随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14jから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
Het4は、任意の利用可能な環の炭素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される、4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし、前記Het4は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有しており;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R13は、−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、−NR19aR19b、C3−6シクロアルキル、Het1d、−S(=O)2−C1−4アルキル、−S(=O)(=N−R20c)−C1−4アルキル、Ar2、又は−C(=O)−Het1fを表わし;
Ar1は1つのヒドロキシで随意に置換されるフェニルを表わし;
Ar2は、フェニル、或いは、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つのヘテロ原子を含有する5又は6員の芳香族複素環を表わし;
Het3a、Het3b、Het6、及びHet1fはそれぞれ独立して式(c−1)のヘテロシクリルを表わし:
(c−1)は、O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含むN結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(c−1)が1つの追加のN原子を含む場合、追加のN原子はC1−4アルキル又はC3−6シクロアルキルで随意に置換される場合があり;及び
ここで、(c−1)は、ハロ、C1−4アルキル、及びC3−6シクロアルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1又は2つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
Het1dは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル;又は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つのヘテロ原子を含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含む6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルからそれぞれ独立して選択される置換基で、1、2、又は3つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、オキソ、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R14g、R14i、R15a、及びR19aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14h、R14j、R15b、及びR19bはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は、ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R20cは水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は−OH及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
pは1又は2を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素又はハロを表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−NR8aR8b、−C(=O)−R9、−(C=O)−CH(NH2)−、又はC1−4アルキル−Ar1を表わし;
R8aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R8bは水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R9はC1−6アルキル、又は、−NH2及び−COOHから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R3は、式(2a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環Aは、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−O−C1−4アルキル、及び1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意に置換されるピラゾリルを表わし;
環Bは、C5−7シクロアルキル、又は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記C5−7シクロアルキル又は5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、1又は2つのC1−4アルキル置換基で、1つの環炭素原子上で随意に置換される場合があり、又は1つの環炭素原子はオキソで随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14jから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、−NR19aR19b、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
Ar1は1つのヒドロキシで随意に置換されるフェニルを表わし;
R14g、R14i、R15a、及びR19aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14h、R14j、R15b、及びR19bはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は、ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、式(2a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環Aは、C1−4アルキル、及び−C1−4アルキル−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意にされるピラゾリルを表わし;
環Bは、C5−7シクロアルキル、又は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記C5−7シクロアルキル又は5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−O−C1−4アルキル、及び−C1−4アルキル−OHから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1又は2つの環炭素原子上で随意に置換される場合があり、或いは、1つの環炭素原子はオキソで随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−6アルキルを持つ1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合がある。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、式(2a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環Aは、C1−4アルキル、及び−C1−4アルキル−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意にされるピラゾリルを表わし;
環Bは、C5−7シクロアルキル、又は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記C5−7シクロアルキル又は5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、1又は2つのC1−4アルキル置換基で、1つの環炭素原子上で随意に置換される場合があり、又は1つの環炭素原子はオキソで随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−6アルキル置換基を持つ1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合がある。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、式(2a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環Aはピラゾリルを表わし;
環Bは、O及びNから選択される1つのヘテロ原子を含む6員飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記6員飽和ヘテロシクリルは、1つのC1−4アルキル置換基で、1つの環炭素原子上で随意に置換される場合があり、1つの環炭素原子はオキソで随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−6アルキル置換基を持つ1つのN原子上で随意に置換される場合がある。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わす:
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、式(2a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環Aは、C1−4アルキル、及び−C1−4アルキル−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意にされるピラゾリルを表わし;
環Bは、C5−7シクロアルキル、又は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記C5−7シクロアルキル又は5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−O−C1−4アルキル、及び−C1−4アルキル−OHから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1又は2つの環炭素原子上で随意に置換される場合があり、或いは、1つの環炭素原子はオキソで随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;及び1つのR13で置換されるC1−4アルキル;から成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
R13はAr2を表わし;
Ar2はフェニルを表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わし:
ここで、前記縮合二環式環系は、C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1又は2つの環炭素原子上で随意に置換されるがある。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、
ここで、以下の制限のうち1つ以上を適用する:
(a)R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
(b)YはCR4を表わし;及びR4は水素を表わし;
(c)R5は−OR7を表わし;
(d)R7は水素を表わし;
(e)R3は、式(2a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環Aは、C1−4アルキル、及び−C1−4アルキル−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意にされるピラゾリルを表わし;
環Bは、C5−7シクロアルキル、又は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記C5−7シクロアルキル又は5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、1又は2つのC1−4アルキル置換基で、1つの環炭素原子上で随意に置換される場合があり、又は1つの環炭素原子はオキソで随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−6アルキル置換基を持つ1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合がある。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物にも関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素又はハロを表わし;
R5は、Het3a、−NR6aR6b、又は−OR7を表わし;
R6aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R6bは水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;−C(=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−Het4;−S(=O)2−C1−4アルキル;−OH及び−NR16aR16bから成る群から選択される1つの置換基で置換される−C(=O)−C1−4アルキル;又は−OH及び−S(=O)2−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R7は水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−NR8aR8b、−C(=O)−R9、−S(=O)2−OH、−P(=O)2−OH、−(C=O)−CH(NH2)−C1−4アルキル−Ar1、又は−C1−4アルキル−Het3bを表わし;
R8aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R8bは水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R9はC1−6アルキル、又は、−NH2、−COOH、及びHet6から成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R16aとR16bはそれぞれ独立して、水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、ハロ;シアノ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−S(=O)2−C1−4アルキル;−S(=O)(=N−R20a)−C1−4アルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換される−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;C3−6シクロアルキル;−O−C3−6シクロアルキル;Het1a;−O−Het1b;R18;−P(=O)−(C1−4アルキル)2;−NH−C(=O)−C1−4アルキル;−NH−C(=O)−Het1g;−NR17aR17b;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;Het1a;R18;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j;−C(=O)−C(=O)−NR14kR14l;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;但し、Het1a又はR18が環BのN原子に直接結合される場合、前記Het1a又はR18は環炭素原子を介してN原子に結合されるものとし;
R10は−OH、−O−C1−4アルキル、−NR11aR11b、又はHet2を表わし;
R18は、1、2、又は3つのN原子を含む5員芳香環を表わし;
ここで、前記5員芳香環は、C1−4アルキル及びC3−6シクロアルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意に置換される場合があり;
Het1a、Het1c、及びHet1dはそれぞれ独立して、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル;又は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つのヘテロ原子を含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含む6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルからそれぞれ独立して選択される置換基で、1、2、又は3つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、オキソ、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4はそれぞれ独立して、任意の利用可能な環炭素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される、4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし、前記Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有しており;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
Het2は、式(b−1)のヘテロシクリルを表わし:
(b−1)は、O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含むN結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、或いは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つの追加のヘテロ原子を随意に含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含むN結合の6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(b−1)が1又は2つの追加のN原子を含む場合、前記1又は2つのN原子はC1−4アルキルで随意に置換される場合があり;及び
ここで、(b−1)は、ハロ、−OH、シアノ、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、−N(C1−4アルキル)2、及びC1−4アルキル−OHから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R11bは水素;Het1e;C1−4アルキル;C1−4アルキル−Het5;ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又はハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC3−6シクロアルキルを表わし;
R13は、−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、−NR19aR19b、C3−6シクロアルキル、Het1d、−S(=O)2−C1−4アルキル、−S(=O)(=N−R20c)−C1−4アルキル、又は−C(=O)−Het1fを表わし;
R12は−OH、−O−C1−4アルキル、−NR14aR14b、−C(=O)NR14cR14d、−S(=O)2−C1−4アルキル、−S(=O)(=N−R20b)−C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、Ar2、又はHet1cを表わし;
Ar1は1つのヒドロキシで随意に置換されるフェニルを表わし;
Ar2は1つのC1−4アルキルで随意に置換されるフェニルを表わし;
Het3a、Het3b、Het5、Het6、及びHet1fはそれぞれ独立して式(c−1)のヘテロシクリルを表わし:
(c−1)は、O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含むN結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(c−1)が1つの追加のN原子を含む場合、追加のN原子はC1−4アルキル又はC3−6シクロアルキルで随意に置換される場合があり;及び
ここで、(c−1)は、ハロ、C1−4アルキル、及びC3−6シクロアルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1又は2つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R11a、R14a、R14c、R14g、R14i、R14k、R15a、R17a、及びR19aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14b、R14d、R14h、R14j、R14l、R15b、R17b、及びR19bはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は、ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R20a、R20b、及びR20cはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は−OH及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
pは1又は2を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、C1−6アルキル、1つのR5で置換されたC1−6アルキル、又は1、2、或いは3つのフルオロ原子で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4又はNを表わし;
R4は水素又はハロを表わし;
R5は、Het3a、−NR6aR6b、又は−OR7を表わし;
R6aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R6bは水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;−C(=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−Het4;−S(=O)2−C1−4アルキル;−OH及び−NR16aR16bから成る群から選択される1つの置換基で置換される−C(=O)−C1−4アルキル;又は−OH及び−S(=O)2−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R7は水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−NR8aR8b、−C(=O)−R9、−S(=O)2−OH、−P(=O)2−OH、−(C=O)−CH(NH2)−C1−4アルキル−Ar1、又は−C1−4アルキル−Het3bを表わし;
R8aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R8bは水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R9はC1−6アルキル、又は、−NH2、−COOH、及びHet6から成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R16aとR16bはそれぞれ独立して、水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、ハロ;シアノ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−S(=O)2−C1−4アルキル;−S(=O)(=N−R20a)−C1−4アルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換される−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;C3−6シクロアルキル;−O−C3−6シクロアルキル;Het1a;−O−Het1b;R18;−P(=O)−(C1−4アルキル)2;−NH−C(=O)−C1−4アルキル;−NH−C(=O)−Het1g;−NR17aR17b;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;Het1a;R18;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j;−C(=O)−C(=O)−NR14kR14l;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;但し、Het1a又はR18が環N原子に直接結合される場合、前記Het1a又はR18は環炭素原子を介してN原子に結合されるものとし;
R10は−OH、−O−C1−4アルキル、−NR11aR11b、又はHet2を表わし;
R18は、1、2、又は3つのN原子を含む5員芳香環を表わし;
ここで、前記5員芳香環は、C1−4アルキル及びC3−6シクロアルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意に置換される場合があり;
Het1a、Het1c、及びHet1dはそれぞれ独立して、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル;又は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つのヘテロ原子を含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含む6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルからそれぞれ独立して選択される置換基で、1、2、又は3つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、オキソ、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4はそれぞれ独立して、任意の利用可能な環炭素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される、4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし、前記Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有しており;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
Het2は、式(b−1)のヘテロシクリルを表わし:
(b−1)は、O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含むN結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、或いは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つの追加のヘテロ原子を随意に含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含むN結合の6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(b−1)が1又は2つの追加のN原子を含む場合、前記1又は2つのN原子はC1−4アルキルで随意に置換される場合があり;及び
ここで、(b−1)は、ハロ、−OH、シアノ、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、−N(C1−4アルキル)2、及びC1−4アルキル−OHから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R11bは水素;Het1e;C1−4アルキル;C1−4アルキル−Het5;ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又はハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC3−6シクロアルキルを表わし;
R13は、−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、−NR19aR19b、C3−6シクロアルキル、Het1d、−S(=O)2−C1−4アルキル、−S(=O)(=N−R20c)−C1−4アルキル、又は−C(=O)−Het1fを表わし;
R12は−OH、−O−C1−4アルキル、−NR14aR14b、−C(=O)NR14cR14d、−S(=O)2−C1−4アルキル、−S(=O)(=N−R20b)−C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、Ar2、又はHet1cを表わし;
Ar1は1つのヒドロキシで随意に置換されるフェニルを表わし;
Ar2は1つのC1−4アルキルで随意に置換されるフェニル;
Het3a、Het3b、Het5、Het6、及びHet1fはそれぞれ独立して式(c−1)のヘテロシクリルを表わし:
(c−1)は、O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含むN結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(c−1)が1つの追加のN原子を含む場合、追加のN原子はC1−4アルキル又はC3−6シクロアルキルで随意に置換される場合があり;及び
ここで、(c−1)は、ハロ、C1−4アルキル、及びC3−6シクロアルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1又は2つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R11a、R14a、R14c、R14g、R14i、R14k、R15a、R17a、及びR19aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14b、R14d、R14h、R14j、R14l、R15b、R17b、及びR19bはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は、ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R20a、R20b、及びR20cはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は−OH及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
pは1又は2を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、C1−6アルキル、1つのR5で置換されたC1−6アルキル、又は1、2、或いは3つのフルオロ原子で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4又はNを表わし;
R4は水素又はハロを表わし;
R5は、Het3a、−NR6aR6b、又は−OR7を表わし;
R6aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R6bは水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;−C(=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−Het4;−S(=O)2−C1−4アルキル;−OH及び−NR16aR16bから成る群から選択される1つの置換基で置換される−C(=O)−C1−4アルキル;又は−OH及び−S(=O)2−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R7は水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−NR8aR8b、−C(=O)−R9、−S(=O)2−OH、−P(=O)2−OH、−(C=O)−CH(NH2)−C1−4アルキル−Ar1、又は−C1−4アルキル−Het3bを表わし;
R8aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R8bは水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R9はC1−6アルキル、又は、−NH2、−COOH、及びHet6から成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R16aとR16bはそれぞれ独立して、水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、縮合した7〜11員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した7〜11員の二環式芳香族複素環系は、ハロ;シアノ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−S(=O)2−C1−4アルキル;−S(=O)(=N−R20a)−C1−4アルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換される−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;C3−6シクロアルキル;−O−C3−6シクロアルキル;Het1a;−O−Het1b;R18;−P(=O)−(C1−4アルキル)2;−NH−C(=O)−C1−4アルキル;−NH−C(=O)−Het1g;−NR17aR17b;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;
ここで、前記縮合した7〜11員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、C1−6アルキル;
C3−6シクロアルキル;Het1a;R18;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j;−C(=O)−C(=O)−NR14kR14l;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;但し、Het1a又はR18が環N原子に直接結合される場合、前記Het1a又はR18は環炭素原子を介してN原子に結合されるものとし;
R10は−OH、−O−C1−4アルキル、−NR11aR11b、又はHet2を表わし;
R18は、1、2、又は3つのN原子を含む5員芳香環を表わし;
ここで、前記5員芳香環は、C1−4アルキル及びC3−6シクロアルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意に置換される場合があり;
Het1a、Het1c、及びHet1dはそれぞれ独立して、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル;又は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つのヘテロ原子を含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含む6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルからそれぞれ独立して選択される置換基で、1、2、又は3つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、オキソ、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4はそれぞれ独立して、任意の利用可能な環炭素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される、4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし、前記Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有しており;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
Het2は、式(b−1)のヘテロシクリルを表わし:
(b−1)は、O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含むN結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、或いは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つの追加のヘテロ原子を随意に含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含むN結合の6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(b−1)が1又は2つの追加のN原子を含む場合、前記1又は2つのN原子はC1−4アルキルで随意に置換される場合があり;及び
ここで、(b−1)は、ハロ、−OH、シアノ、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、−N(C1−4アルキル)2、及びC1−4アルキル−OHから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R11bは水素;Het1e;C1−4アルキル;C1−4アルキル−Het5;ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又はハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC3−6シクロアルキルを表わし;
R13は、−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、−NR19aR19b、C3−6シクロアルキル、Het1d、−S(=O)2−C1−4アルキル、−S(=O)(=N−R20c)−C1−4アルキル、又は−C(=O)−Het1fを表わし;
R12は−OH、−O−C1−4アルキル、−NR14aR14b、−C(=O)NR14cR14d、−S(=O)2−C1−4アルキル、−S(=O)(=N−R20b)−C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、Ar2、又はHet1cを表わし;
Ar1は1つのヒドロキシで随意に置換されるフェニルを表わし;
Ar2は1つのC1−4アルキルで随意に置換されるフェニルを表わし;
Het3a、Het3b、Het5、Het6、及びHet1fはそれぞれ独立して式(c−1)のヘテロシクリルを表わし:
(c−1)は、O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含むN結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(c−1)が1つの追加のN原子を含む場合、追加のN原子はC1−4アルキル又はC3−6シクロアルキルで随意に置換される場合があり;及び
ここで、(c−1)は、ハロ、C1−4アルキル、及びC3−6シクロアルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1又は2つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R11a、R14a、R14c、R14g、R14i、R14k、R15a、R17a、及びR19aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14b、R14d、R14h、R14j、R14l、R15b、R17b、及びR19bはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は、ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R20a、R20b、及びR20cはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は−OH及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
pは1又は2を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素又はハロを表わし;
R5は、−NR6aR6b又は−OR7を表わし;
R6aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R6bは水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は−C(=O)−C1−4アルキルを表わし;
R7は水素、C1−4アルキル、又は−C1−4アルキル−NR8aR8bを表わし;
R8aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R8bは水素、C1−4アルキル、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、ハロ;シアノ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
Het1dは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、−NR19aR19b、C3−6シクロアルキル、又はHet1dを表わし;
R15a及びR19aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R15b及びR19bはそれぞれ独立して、水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は、ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わし;
pは1又は2を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、合計1、2、又は3つのハロ置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
Het1dは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、又はHet1dを表わし;
R15aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R15bはC1−4アルキルを表わし;
pは1又は2を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、縮合した7〜11員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した7〜11員の二環式芳香族複素環系は、合計1、2、又は3つのハロ置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合した7〜11員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
Het1dは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、又はHet1dを表わし;
R15aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R15bはC1−4アルキルを表わし;
pは1又は2を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、縮合した7〜11員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した7〜11員の二環式芳香族複素環系は、ハロ;−O−C1−4アルキル;及び−C(=O)−R10から成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合した7〜11員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;及び1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
R10は−NR11aR11bを表わし;
Het1dは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
R11bはC1−4アルキルを表わし;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、又はHet1dを表わし;
R11a及びR15aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R15bはC1−4アルキルを表わし;
pは1又は2を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、1又は2つのN原子を含む縮合した6員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した9員の二環式芳香族複素環系は、合計1、2、又は3つのハロ置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合した9員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
Hetdはモルホリニルを表わし;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、又はHet1dを表わし;
R15aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R15bはC1−4アルキルを表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、以下の構造から選択される、縮合した9員の二環式芳香族複素環系を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、以下の構造から選択される、縮合した9員の二環式芳香族複素環系を表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物にも関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2はC1−6アルキル、又は1つのR5で置換されたC1−6アルキルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、1つのN原子を含む縮合した9員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した9員の二環式芳香族複素環系は、合計1、2、又は3つのハロ置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合した9員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
R13は−O−C1−4アルキル又は−C(=O)NR15aR15bを表わし;
R15aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R15bはC1−4アルキルを表わす。
本発明は特に、本明細書で定義されるような式(III)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し、ここで、
R1はメチルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるメチルを表わし;
YはCR4を表わし;
R4は水素を表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、合計1、2、又は3つのハロ置換基で、環炭素原子上で随意に置換され;且つ、1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される置換基を持つ環N−原子上で随意に置換される、
;1つのR13で置換されるC1−4アルキルを表わし;
R13は−O−C1−4アルキル又は−C(=O)NR15aR15bを表わし;
R15aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R15bはC1−4アルキルを表わす。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、以下の制限のうち1つ以上を適用する:
(a)YはCR4を表わし;及びR4は水素を表わし;
(b)R5は−OR7を表わし;
(c)R7は水素を表わし;
(d)R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、合計1、2、又は3つのハロ置換基で、環炭素原子で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;から成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
(e)Het1dは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
(f)R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、又はHet1dを表わし;
(g)R15aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
(h)R15bはC1−4アルキルを表わす。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、以下の制限のうち1つ以上を適用する:
(a)R1はメチルを表わし;
(b)R2は、1つのR5で置換されるメチルを表わし;
(c)YはCR4を表わし;及びR4は水素を表わし;
(d)R5は−OR7を表わし;
(e)R7は水素を表わし;
(f)R3は、合計1、2、又は3つのハロ置換基で、環炭素原子上で随意に置換され;且つ、1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される置換基を持つ環N−原子上で随意に置換される、
;1つのR13で置換されるC1−4アルキルを表わし;
(g)R13は−O−C1−4アルキル、又は−C(=O)NR15aR15bを表わし;
(h)R15aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
(i)R15bはC1−4アルキルを表わす。
一実施形態において、本発明は、本明細書で式(I’)の化合物と称される、式(I)の亜群に関し:
式中、全ての変形は他の実施形態の何れかに従い定義される。
一実施形態において、本発明は、本明細書で式(I’)の化合物と称される、式(I)の亜群に関し:
式中、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
特に、R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R5は−OR7を表わし;
より具体的に、R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
ここで、他の全ての変形は他の実施形態の何れかに従い定義される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、
R1はメチルを表わし;
R2はメチル又は−CH2−OHを表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、
R1はメチルを表わし;
R2は−CH2−OHを表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R4は水素又はフルオロを表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R4は水素を表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R7は水素を表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、
R5は−OR7を表わし;及び
R7は水素を表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R9はC1−4アルキル、又は、−NH2、−COOH、及びHet6から成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルを表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R18は炭素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、環Aはフェニルを表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R18は
を表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R18は、それぞれC1−4アルキルでNH上で置換される、
を表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1a、Het1c、及びHet1dはそれぞれ独立して、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、オキセタニル、アゼチジニル、ピペラジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロフラニル、又はヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピニルを表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1a、Het1c、及びHet1dはそれぞれ独立して、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、オキセタニル、アゼチジニル、ピペラジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、又はヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピニルを表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1a、Het1c、及びHet1dは、可能な場合、他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換されるモルホリニル、具体的には1−モルホリニルを表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1dは、可能な場合、他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換されるモルホリニル、具体的には1−モルホリニルを表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1a、Het1c、及びHet1dはそれぞれ独立して
を表し、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、
ここで、Het1dは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環のC原子上で随意に置換される場合がある。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、
ここで、Het1dは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;又は、Het1dがN原子を介して式(I)の分子の残部に結合される場合、Het1dはまた、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つの追加のヘテロ原子を随意に含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含む、N結合の6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記n4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記N結合の6〜11員の環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHとO−C14アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルからそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記N結合の6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環のC原子上で随意に置換される場合がある。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1aは
を表し、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1cは
を表し、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1dは
を表し、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4はそれぞれ独立して、任意の利用可能な環炭素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、オキセタニル、アゼチジニル、ピペラジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロフラニル、又はヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピニルを表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4はそれぞれ独立して、任意の利用可能な環炭素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される、ピペリジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、又はピロリジニルを表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1b、Het1e、Het1g、及びHet4はそれぞれ独立して
を表し、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het4は、任意の利用可能な環炭素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、オキセタニル、アゼチジニル、ピペラジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロフラニル、又はヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピニルを表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het4は、任意の利用可能な環炭素原子を介して式(I)の分子の残部に結合される、ピペリジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、又はピロリジニルを表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het4は、
を表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1gは、
を表わし、他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1eは、
を表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1bは、
を表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het2は、
を表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het3a、Het3b、Het5、Het6、及びHet1fはそれぞれ独立して、
を表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het3a、Het3b、Het6、及びHet1fはそれぞれ独立して、
を表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het4はピロリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、アゼチジニル、又は1,1−ジオキシドチオピラニルを表わし;それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het5は、
を表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het6は、
を表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1fは、
を表わし、それぞれ他の実施形態の何れかに従い炭素原子及び/又は窒素原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、
ここで、Het1a、Het1c、及びHet1dはそれぞれ独立して、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環のC原子上で随意に置換される場合がある。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het2は、式(b−1)のヘテロシクリルを表わし:
(b−1)は、O、S、S(=O)p、及びNから選択される1つの追加のヘテロ原子を随意に含むN結合の4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(b−1)が1つの追加のN原子を含む場合、N原子はC1−4アルキルで随意に置換される場合があり;及び
ここで、(b−1)は、ハロ、−OH、シアノ、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、−N(C1−4アルキル)2、及びC1−4アルキル−OHから成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合がある。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、Het1aは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル;又は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つのヘテロ原子を含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含む6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルからそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環のC原子上で随意に置換される場合があり;
Het1c及びHet1dはそれぞれ独立して、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;又は、Het1cとHet1dがN原子を介して式(I)の分子の残部に結合される場合、Het1cとHet1dはまた、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つの追加のヘテロ原子を随意に含む、縮合環、スピロ環、及び架橋環を含む、N結合の6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記n4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記N結合の6〜11員の環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHとO−C14アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルからそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル、又は前記N結合の6〜11員の二環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−C(=O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環のC原子上で随意に置換される場合がある。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、
R5は−OR7を表わし;
R7は水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−NR8aR8b、−C(=O)−R9、−(C=O)−CH(NH2)−、又はC1−4アルキル−Ar1を表わし;
R9はC1−6アルキル、又は、−NH2及び−COOHから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R3は、式(1a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環A1は、1又は2つのN原子を含む6員芳香族複素環を表わし;
環B1は、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(1a−1)は、ハロ;シアノ;オキソ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−S(=O)2−C1−4アルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換される−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;C3−6シクロアルキル;−O−C3−6シクロアルキル;−NH−C(=O)−C1−4アルキル;−NR17aR17b;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、環B1は、可能な場合、C1−6シクロアルキル;C3−6シクロアルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j;−C(=O)−C(=O)−NR14kR14l;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意にされる場合があり;
R10は−OH、−O−C1−4アルキル、又は−NR11aR11bを表わし;
R11bは水素;C1−4アルキル;ハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又はハロ、−OH、及び−O−C1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される1、2、又は3つの置換基で置換されるC3−6シクロアルキルを表わし;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、−NR19aR19b、C3−6シクロアルキル、又は−S(=O)2−C1−4アルキルを表わし;
R12は−OH、−O−C1−4アルキル、−NR14aR14b、−C(=O)NR14cR14d、−S(=O)2−C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、又はAr2を表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、式(1a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環A1は、1又は2つのN原子を含む6員芳香族複素環を表わし;
環B1は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(1a−1)は、ハロ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−O−C1−4アルキル−R12;−NR17aR17b;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;
及びここで、環B1は、可能な場合、C1−6シクロアルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j及び−C(=O)−C(=O)−NR14kR14lから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
R10は−NR11aR11bを表わし;
R11bはC1−4アルキルを表わし;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、又はC3−6シクロアルキルを表わし;
R12はC3−6シクロアルキルを表わし;
R11a、R14i、R14k、R15a、及びR17aはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わし;
R14j、R14l、R15b、及びR17bはそれぞれ独立して、水素又はC1−4アルキルを表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、
R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、式(1a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環A1は、フェニル、又は1つのN原子を含む6員芳香族複素環を表わし;
環B1は、O及びNから選択される1つのヘテロ原子を含む4〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、(1a−1)は、−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;及び1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、環Bは、可能な場合、C1−6アルキル置換基で、1つのN原子上で随意に置換される場合があり;
R13はC3−6シクロアルキルを表わし;
R12はC3−6シクロアルキルを表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、式(2a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環Aは、C1−4アルキル、及び−C1−4アルキル−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意にされるピラゾリルを表わし;
環Bは、C5−7シクロアルキル、又は、O及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5〜7員の飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記C5−7シクロアルキル又は5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、1又は2つのC1−4アルキル置換基で、1つの環炭素原子上で随意に置換される場合があり、又は1つの環炭素原子はオキソで随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−6アルキル置換基を持つ1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合がある。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、式(2a−1)の縮合二環式環系を表わし:
環Aはピラゾリルを表わし;
環Bは、O及びNから選択される1つのヘテロ原子を含む6員飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記6員飽和ヘテロシクリルは、1つのC1−4アルキル置換基で、1つの環炭素原子上で随意に置換される場合があり、1つの環炭素原子はオキソで随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記5〜7員の飽和ヘテロシクリルは、C1−6アルキル置換基を持つ1つのN原子上で随意に置換される場合がある。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R2は、1つのR5で置換されるC1−6アルキルを表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わす:
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、
R5は−NR6aR6b、又は−OR7を表わし;
R6bは水素;C1−4アルキル;C3−6シクロアルキル;又は−C(=O)−C1−4アルキルを表わし;
R7は水素、C1−4アルキル、又は−C1−4アルキル−NR8aR8bを表わし;
R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、ハロ;シアノ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
Het1dは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、可能な場合、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、及び−OHと−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で置換されるC1−4アルキルから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、1又は2つの環N原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルは、−OH、ハロ、C1−4アルキル、シアノ、−O−C1−4アルキル、−NH2、−NH(C1−4アルキル)、及び−N(C1−4アルキル)2から成る群からそれぞれ独立して選択される1又は2つの置換基で、1、2、又は3つの環C原子上で随意に置換される場合があり;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、−NR19aR19b、C3−6シクロアルキル、又はHet1dを表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、合計1、2、又は3つのハロ置換基で、環炭素原子で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;から成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
Het1dは、O、S、S(=O)p、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和ヘテロシクリルを表わし;
R13は−O−C1−4アルキル、−C(=O)NR15aR15b、又はHet1dを表わし;
R15aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R15bはC1−4アルキルを表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、
R1はC1−4アルキルを表わし;
R5は−OR7を表わし;
R7は水素を表わし;
R3は、1つのN原子を含む縮合した9員の二環式芳香族複素環系を表わし;
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、合計1、2、又は3つのハロ置換基で、環炭素原子で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系は、可能な場合、1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;
R13は−O−C1−4アルキル又は−C(=O)NR15aR15bを表わし;
R15aは水素又はC1−4アルキルを表わし;
R15bはC1−4アルキルを表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R3は、式(1a−1)又は(1a−2)の随意に置換された、縮合二環式環系を表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R3は、式(1a−1)の随意に置換された、縮合二環式環系を表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R3は、式(1a−2)の随意に置換された、縮合二環式環系を表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R3は、式(2a−1)の随意に置換された、縮合二環式環系を表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、随意に置換された縮合した6〜11員の二環式芳香族複素環系を表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、随意に置換された縮合した7〜11員の二環式芳香族複素環系を表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わし;
ここで、前記縮合二環式環系は、ハロ;シアノ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−S(=O)2−C1−4アルキル;−S(=O)(=N−R20a)−C1−4アルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換される−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;C3−6シクロアルキル;−O−C3−6シクロアルキル;Het1a;−O−Het1b;R18;−P(=O)−(C1−4アルキル)2;−NH−C(=O)−C1−4アルキル;−NH−C(=O)−Het1g;−NR17aR17b;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合二環式環系は、可能な場合、C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;Het1a;R18;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j;−C(=O)−C(=O)−NR14kR14l;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合があり;但し、Het1a又はR18が、前記縮合二環式環系のN原子に直接結合される場合、前記Het1a又はR18は環炭素原子を介してN原子に結合されるものとする。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わし;
ここで、前記縮合二環式環系は、ハロ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−O−C1−4アルキル−R12;−NR17aR17b;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニルから成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2、又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;及び
ここで、前記縮合二環式環系は、可能な場合、C1−6アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14j及び−C(=O)−C(=O)−NR14kR14lから成る群から選択される置換基で、1つの環N原子上で随意に置換される場合がある。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わし;
ここで、前記縮合二環式環系は、他の実施形態のうち何れか1つに従い随意に置換される場合がある。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わし;
環Aは、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−O−C1−4アルキル、及び1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意に置換される場合があり;
環Bは、1又は2つのC1−4アルキル置換基で、1つの環炭素原子上で随意に置換される場合があり、1つの環炭素原子はオキソで随意に置換される場合があり;及び
環Bは、(NH基を含有する時に)C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−C(=O)−C1−4アルキル−NR14iR14jから成る群からそれぞれ独立して選択される置換基で、環N原子上で随意に置換される場合があり;
特に、環Aは、C1−4アルキル、及び−C1−4アルキル−O−C1−4アルキルから成る群から選択される1つの置換基で随意にされる場合があり;
環は、1又は2つのC1−4アルキル置換基で、1つの環炭素原子上で随意に置換される場合があり、1つの環炭素原子はオキソで随意に置換される場合があり;及び
環Bは、(NH基を含有する時に)C1−6アルキル置換基で、環N原子上で随意に置換される場合がある。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わす。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、R3は、以下の構造から選択される縮合二環式環系を表わし;
ここで、前記縮合二環式環系は、他の実施形態のうち何れか1つに従い随意に置換される場合がある。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、式中、R3は、以下の構造から選択された縮合9員二環式芳香族複素環系を表わし、
ここで、前記縮合9員二環式芳香族複素環系は、ハロ;シアノ;C1−6アルキル;−O−C1−4アルキル;−C(=O)−R10;−S(=O)2−C1−4アルキル;−S(=O)(=N−R20a)−C1−4アルキル;1、2、又は3つのハロ原子で置換される−O−C1−4アルキル;−O−C1−4アルキル−R12;C3−6シクロアルキル;−O−C3−6シクロアルキル;Het1a;−O−Het1b;R18;−P(=O)−(C1−4アルキル)2;−NH−C(=O)−C1−4アルキル;−NH−C(=O)−Het1g;−NR17R17b;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニル;から成る群からそれぞれ独立して選択される合計1、2,又は3つの置換基で、環炭素原子上で随意に置換される場合があり;および、前記縮合9員二環式芳香族複素環系は、可能であれば、 C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル;Het1a;R18;1、2、又は3つのハロ原子で置換されるC1−4アルキル;1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;1つのR13で置換されるC1−4アルキル;1つのR18で置換されるC1−4アルキル;−(C=O)−C1−4アルキル;−C(=O)NR14gR14h;−P(=O)−C1−4アルキルNR14iR14j;−C(=O)−C(=O)−NR14kR14l、C2−6アルケニル;及び1つのR13で置換されるC2−6アルケニル;から成る群から選択される置換基を有する1つの環N原子上で、随意に置換される場合があるが、但し、Het1a又はR18が環BのN原子に直接結合される場合、前記Het1a又はR18は環炭素原子を介してN原子に結合されるものとする。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、式中、R3は、以下の構造から選択された縮合9員二環式芳香族複素環系を表わし、
ここで、前記縮合9員二環式芳香族複素環系は、合計1,2、又は3つのハロ置換基を有する環炭素原子上で随意に置換され;およびここで、前記縮合9員二環式芳香族複素環系は、可能な場合には、1、2、又は3つの−OH置換基で置換されるC1−4アルキル;および、1つのR13で置換されるC1−4アルキル;から成る群から選択される置換基を有する1つの環N原子上で随意に置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、式中、R3は、以下の構造から選択された縮合9員二環式芳香族複素環系を表わす
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、YはCR4を表わす。
実施形態において、本発明は、本明細書で式(I−x)の化合物と称される式(I)の亜群、その薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し:
式中、全ての変形は他の実施形態の何れかに従い定義される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容可能な付加塩、及び溶媒和物、或いは他の実施形態の何れかにて言及されるようなそれらの亜群に関し、ここで、YはNを表わす。
実施形態において、本発明は、本明細書で式(I−y)の化合物と称される式(I)の亜群、その薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し:
式中、全ての変形は他の実施形態の何れかに従い定義される。
実施形態において、本発明は、本明細書で式(I’’)の化合物と称される式(I)の亜群、その薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関し:
式中、全ての変形は他の実施形態の何れかに従い定義される。
実施形態において、式(I)の化合物は、化合物21、25、32、34、35、1b、2b、3b、17b、3c、および8c、それらの互変異性体及び立体異性型、薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物から成る群から選択される。
実施形態において、式(I)の化合物は、化合物21、25、32、34、35、1b、2b、3b、17b、3c、および8cから成る群から選択される。
実施形態において、式(I)の化合物は、された化合物21、25、32、34,および35、それらの互変異性体及び立体異性型、及び、薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物から成る群から選択される。
実施形態において、式(I)の化合物は、化合物21、25、32、34,および35から成る群から選択される。
実施形態において、式(I)の化合物は、された化合物1b、 2b、 3b、および17b、それらの互変異性体及び立体異性型、及び、薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物から成る群から選択される。
一実施形態では、製剤(I)の化合物は、化合物1b、2b、3b、および17bから成る群から選択される。
実施形態において、式(I)の化合物は、された化合物3cおよび8c、それらの互変異性体及び立体異性型、及び、薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物から成る群から選択される。
一実施形態では、製剤(I)の化合物は、化合物3cおよび8cから成る群から選択される。
実施形態において、式(I)の化合物は、例示された化合物の何れか、それらの互変異性体及び立体異性型、及び遊離塩基、薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物から成る群から選択される。
実施形態において、本発明は、一般的な反応スキームに定義されるような式(I)の亜群に関する。
上記に示された実施形態の可能な組み合わせ全て本発明の範囲内に包含されると考慮される。
式(I)の化合物の調製のための方法
このセクションでは、文脈が他に示していない限り他の全てのセクションにおけるように、式(I)に対する言及は、本明細書で定義されるような他の全ての亜群及びその例をも含む。
式(I)の化合物の幾つかの典型例の一般的な調製物は、以下及び具体例において記載され、且つ、市販で入手可能な又は当業者により共通して使用される標準の合成プロセスにより調製される出発物質から一般的に調製されている。以下のスキームは、単に本発明の例を表わすことだけを目的とするものであり、本発明の制限を目的とするものではない。
代替的に、本発明の化合物はまた、有機化学の当業者により共通して使用される標準の合成プロセスと組み合わされる、以下の一般的なスキームに記載されるように、類似した反応プロトコルにより調製され得る。
当業者は、YがCR4である式(I)の化合物に関する以下のスキームに例示される機能化反応も、YがNである化合物について実行され得ることを理解する。当業者は、例えば限定されるものではないが、スキーム2及びスキーム18の工程3と4にこれが適用されることを理解する。
スキームに記載される反応において、このことが常に明確に示されているとは限らないが、反応性の官能基(例えばヒドロキシ、アミノ、又はカルボキシの基)の保護は、反応におけるそれらの望まれない関与を回避するために、最終生成物においてこれらが望まれる場合に必要な場合があることを、当業者は理解している。例えば、スキーム6において、ピリミジニル基上のNH部分又はシアノインドリン部分はt−ブトキシカルボニル保護基で保護することができる。一般に、従来の保護基は標準的技法に従って使用され得る。保護基は、当該技術分野で既知の方法を使用して、都合のよい後の段階で取り除かれてもよい。このことは例に例示される。
当業者は、スキームに記載される反応において、不活性雰囲気下、例えばN2ガス雰囲気などの下で反応を実行することが望ましい或いは必要となる場合があることを理解している。
反応のワークアップ(例えばクエンチング、カラムクロマトグラフィー、抽出などの化学反応の生成物を単離し且つ精製するのに必要とされる一連の操作を指す)の前に反応混合物を冷やすことが必要な場合があることは、当業者に明白である。
当業者は、撹拌しながらの反応混合物の加熱が反応結果を向上させ得ることを理解している。幾つかの反応において、全反応時間を短くするために従来の加熱の代わりに、マイクロウェーブ加熱が使用され得る。
当業者は、以下のスキームに示される別の一連の化学反応も結果として式(I)の望ましい化合物をもたらし得ることを理解している。
当業者は、以下のスキームに示される中間体と最終の化合物が、当業者に周知の方法に従い更に官能化され得ることを理解している。
特定の一般的なスキームにおける変形が定義されない場合に、変形は、本発明の範囲に従い、又は他の一般的なスキームの何れか1つに定義されるように定義されることが、当業者に明白となる。
スキーム1
一般に、本明細書で式(Ia)の化合物と称される、R2が、C1−6アルキルであるR2aであり、且つ、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム1の反応に従い調製することができる。スキーム1において、ハロ1は、Cl、Br、又はIとして定義され;PG1は、例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わす。スキーム1の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
R3が式(2a−1)を表わす化合物に関して、工程5または6がスキーム1の工程4よりも好ましい。
スキーム1において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ジピリジルなどの適切なリガンド、例えばビス(1,5−シクロオクタジエン)ジ−μ−メトキシジイリジウム(I)([Ir(OCH3)(C8H12)]2)などの適切な触媒、及び例えばヘプタンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば80℃などの適切な温度; 2:例えば随意にジクロロメタン複合体を含む[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)などの適切な触媒、例えば酢酸カリウムなどの適切な塩基、及び1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば85℃などの適切な温度; 3:例えばパラジウムテトラキス(Pd(PPh3)4)又は[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II).ジクロロメタン(Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2)などの適切な触媒、例えば炭酸ナトリウムなどの適切な塩基、及び1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば85℃などの適切な温度; 4:例えば水素化ナトリウムなどの適切な塩基、及び例えばジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 5:随意にマイクロウェーブ照射の下での、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)、クロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(Brettphos palladacycle)などの適切な触媒、例えば2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)又は2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル−(Brettphos)などの適切なリガンド、例えば炭酸セシウムなどの適切な塩基、及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下、かつ例えば60℃から130℃の範囲の適切な温度;或いは代替的に、例えばp−トルエンスルホン酸などの適切な酸及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下、かつ例えば95℃などの適切な温度; 6:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸水溶液などの適切な酸の存在下での、例えば0℃もしくは室温又は還流などの適切な温度、或いは代替的に、例えば125℃などの適切な温度及び例えば3時間などの適切な時間で例えばトルエンなどの適切な溶媒におけるシリカの存在下。
当業者は、スキーム1に記載される反応が、(スキーム22に記載されるような)式(III−a)の中間体から出発させても適用可能であることを理解する。
スキーム2
スキーム2では、R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、式(1a−1)、(1a−2)、または縮合6〜11員二環式芳香族複素環系を表わすR3xに限定される。
一般に、明細書で式(Ib)の化合物と称される、R2がC1−6アルキルであるR2aであり、R3xが、上記スキーム2で規定されるようなものであって、−C(=O)−R10で置換され且つ本発明の範囲に従い他の置換基で付加的に随意に置換され、及び他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム2の反応に従い調製することができる。スキーム2において、ハロ1は、Cl、Br、又はIとして定義され;PG1は、例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わす。スキーム2の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム2において、以下の反応条件が適用される:
1:随意にマイクロウェーブ活性化の下、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)などの適切な触媒、例えば2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)などの適切なリガンド、例えば炭酸セシウムなどの適切な塩基、及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば100℃などの適切な温度; 2:例えば水酸化リチウムなどの適切な塩基、及び例えばテトラヒドロフランと水の混合物などの適切な溶媒の存在下での、例えば70℃などの適切な温度; 3:例えば1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスファート(HATU)などの適切なカップリング試薬、例えばN,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの適切な塩基、及び例えばジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 4:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸水溶液などの適切な酸の存在下、及び例えば3時間などの時間での、例えば0℃もしくは室温又は還流などの適切な温度。
スキーム3
一般に、本明細書で式(Ic)の化合物と称される、R2が1つのOHで置換されたC1−6アルキルであるR2bであり、及び、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム3の反応に従い調製することができる。スキーム3において、ハロ1は、Cl、Br、又はIとして定義され;PG1は、例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わし;PG2は、例えばtert−ブチル−ジメチルシリルなどの適切な保護基を表わす。スキーム3の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
R3が式(2a−1)を表わす化合物に関して、工程5、6または7がスキーム3の工程4よりも好ましい。また、R3が式(2a−1)を表わす化合物に関して、工程5および7の組み合わせが工程9よりも好ましい。
スキーム3において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ジピリジルなどの適切なリガンド、例えばビス(1,5−シクロオクタジエン)ジ−μ−メトキシジイリジウム(I)([Ir(OCH3)(C8H12)]2)などの適切な触媒、及び例えばヘプタンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば80℃などの適切な温度; 2:例えば随意にジクロロメタン複合体を含む[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)などの適切な触媒、例えば酢酸カリウムなどの適切な塩基、及び1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば85℃などの適切な温度; 3:例えばパラジウムテトラキス(Pd(PPh3)4)などの適切な触媒、例えば炭酸ナトリウムなどの適切な塩基、及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば85℃などの適切な温度; 4:例えば水素化ナトリウムなどの適切な塩基、及び例えばジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 5:随意にマイクロウェーブ照射の下での、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)、クロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(Brettphos palladacycle)などの適切な触媒、例えば2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)又は2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル−(Brettphos)などの適切なリガンド、例えば炭酸セシウムなどの適切な塩基、及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下、かつ例えば80℃から130℃の範囲の適切な温度; 6:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸水溶液などの適切な酸の存在下での、例えば0℃もしくは室温又は還流などの適切な温度、或いは代替的に、例えば125℃などの適切な温度及び例えば3時間などの適切な時間で例えばトルエンなどの適切な溶媒におけるシリカの存在下; 7:例えばテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリドなどの適切な脱シリル化剤、及び例えば2−メチルテトラヒドロフラン又はテトラヒドロフランなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 8:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えば塩酸水溶液などの適切な酸の存在下、及び例えば6時間などの時間での、例えば還流などの適切な温度; 9:例えばp−トルエンスルホン酸などの適切な酸及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば95℃などの適切な温度。
スキーム4
スキーム4では、R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、式(1a−1)、(1a−2)、または縮合6〜11員二環式芳香族複素環系を表わすR3xに限定される。
一般に、明細書で式(Id)の化合物と称される、R2が、1つのOHで置換されているC1−6アルキルであるR2bであり、R3xが、スキーム4で規定されるようなものであって、炭素原子上で−C(=O)−R10で置換され且つ本発明の範囲に従い他の置換基で付加的に随意に置換され、及び他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム4の反応に従い調製することができる。スキーム4において、ハロ1は、Cl、Br、又はIとして定義され;PG1は例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わし、PG2は例えばtert−ブチル−ジメチルシリルなどの適切な保護基を表わす。スキーム4の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム4において、以下の反応条件が適用される:
1:随意にマイクロウェーブ活性化の下、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)などの適切な触媒、例えば2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)などの適切なリガンド、例えば炭酸セシウムなどの適切な塩基、及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば100℃などの適切な温度; 2:例えば水酸化リチウムなどの適切な塩基、及び例えばテトラヒドロフランと水の混合物などの適切な溶媒の存在下での、例えば70℃などの適切な温度; 3:例えば1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスファート(HATU)などの適切なカップリング試薬、例えばN,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの適切な塩基、及び例えばジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 4:例えばテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリドなどの適切な脱シリル化剤、及び例えば2−メチルテトラヒドロフラン又はテトラヒドロフランなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 5:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸水溶液などの適切な酸の存在下での、例えば0℃もしくは室温又は還流などの適切な温度、或いは代替的に、例えば125℃などの適切な温度及び例えば3時間などの適切な時間で例えばトルエンなどの適切な溶媒におけるシリカの存在下; 6:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えば塩酸水溶液などの適切な酸の存在下、及び例えば6時間などの時間での、例えば還流などの適切な温度。
スキーム5
一般に、本明細書で式(Ie)の化合物と称される、R2が1つのHet3a又は−NR6aR6bで置換されたC1−6アルキルであるR2cであり、R6bが、H、C1−4アルキル、及びC3−6シクロアルキルであるR6baであり、且つ、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム5の反応に従い調製することができる。スキーム5において、PG1は、例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わす。スキーム5の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム5において、以下の反応条件が適用される:
1:試薬として塩化オキサリル及びジメチルスルホキシド、例えばN,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの適切な塩基、及び例えばジクロロメタンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば−78℃などの適切な温度; 2:例えば酢酸などの適切な酸、例えばナトリウムトリアセトキシボロヒドリドなどの適切な還元剤、及び例えばジクロロエタンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 3:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸水溶液などの適切な酸の存在下での、例えば0℃もしくは室温又は還流などの適切な温度、或いは代替的に、例えば125℃などの適切な温度及び例えば3時間などの適切な時間で例えばトルエンなどの適切な溶媒におけるシリカの存在下。
スキーム6
一般に、本明細書で式(Ig)の化合物と称される、R2が1つのOR7aで置換されたC1−6アルキルであり、R7aが−C(=O)−R9又は−(C=O)−CH(NH2)−C1−4アルキル−Ar1であり、且つ、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム6の反応に従い調製することができる。スキーム6において、PG3は、例えばtert−(ブトキシカルボニル、tert−ブチル、又はベンジルなどの適切な保護基を表わす。スキーム6の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム6において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)などの適切なカップリング試薬の存在下、例えばN、N−ジイソプロピルエチルアミン、および例えばテトラヒドロフランおよびジメチルホルムアミドの混合物などの適切な溶媒のような適切な塩基の存在下、例えば室温などの適切な温度、および、例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒中の例えば塩酸などの適切な酸を使用する随意に続く脱保護工程; 2:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸水溶液などの適切な酸の存在下、例えば0℃、室温、などの適切な温度で、或いは、例えば125℃などの適切な温度及び例えば3時間などの適切な時間で例えばトルエンなどの適切な溶媒におけるシリカの存在下。
スキーム7
一般に、本明細書で式(Ih)の化合物と称される、R2が1つのOR7bで置換されたC1−6アルキルであり、R7bがC1−4アルキルであり、且つ、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム7の反応に従い調製することができる。スキーム7において、ハロ1は、Cl、Br、又はIとして定義され;PG1は例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わし、PG2は例えばtert−ブチル−ジメチルシリルなどの適切な保護基を表わし;Wは、例えばメタンスルホナート、トルエンスルホナート、又はハロゲン(Cl、Br、又はI)などの脱離基を表わす。スキーム7の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム7において、以下の反応条件が適用される:
1:例えばテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリドなどの適切な脱シリル化剤、及び例えば2−メチルテトラヒドロフラン又はテトラヒドロフランなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 2:例えば水素化ナトリウムなどの適切な塩基、及び例えばジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 3:例えば随意にジクロロメタン複合体を含む[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)などの適切な触媒、例えば酢酸カリウムなどの適切な塩基、及び1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば85℃などの適切な温度; 4:例えばパラジウムテトラキス(Pd(PPh3)4)などの適切な触媒、例えば炭酸ナトリウムなどの適切な塩基、及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば80℃などの適切な温度; 5:随意にマイクロウェーブ活性化の下、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)などの適切な触媒、例えば2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)などの適切なリガンド、例えば炭酸セシウムなどの適切な塩基、及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば100℃などの適切な温度; 6:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸水溶液などの適切な酸の存在下での、例えば0℃もしくは室温又は還流などの適切な温度、或いは代替的に、例えば125℃などの適切な温度及び例えば3時間などの適切な時間で例えばトルエンなどの適切な溶媒におけるシリカの存在下。
スキーム8
一般に、本明細書で式(Ii)と式(Ij)の化合物と称される、R2が1つのOR7cで置換されたC1−6アルキルであり、R7cがC1−4アルキル−NR7aR8b又はC1−4アルキル−Het3bであり、且つ、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム8の反応に従い調製することができる。スキーム8において、ハロ1は、Cl、Br、又はIとして定義され;PG1は、例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わし;W1は、例えばメタンスルホナート、トルエンスルホナート、又はハロゲン(Cl、Br、又はI)などの脱離基を表わし;W2は、例えばメシル又はトシルなどの脱離基を表わす。スキーム8の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム8において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば水素化ナトリウムなどの適切な塩基、及び例えばジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 2:例えば水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤、及び例えばテトラヒドロフランとメタノールの混合物などの適切な溶媒の存在下での、例えば55℃などの適切な温度; 3:例えば随意にジクロロメタン複合体を含む[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)などの適切な触媒、例えば酢酸カリウムなどの適切な塩基、及び1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば100℃などの適切な温度; 4:例えばパラジウムテトラキス(Pd(PPh3)4)などの適切な触媒、例えば炭酸ナトリウムなどの適切な塩基、及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば85℃などの適切な温度; 5:随意にマイクロウェーブ活性化の下、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)などの適切な触媒、例えば2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)などの適切なリガンド、例えば炭酸セシウムなどの適切な塩基、及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば120℃などの適切な温度; 6:例えばトリエチルアミンなどの適切な塩基、及び例えばジクロロメタンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば5℃などの適切な温度; 7:例えば80℃などの適切な温度、及び例えばアセトニトリルなどの適切な溶媒; 8:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸水溶液などの適切な酸の存在下での、例えば0℃もしくは室温又は還流などの適切な温度、或いは代替的に、例えば125℃などの適切な温度及び例えば3時間などの適切な時間で例えばトルエンなどの適切な溶媒におけるシリカの存在下。
スキーム9
一般に、本明細書で式(II)とIIIの化合物と称される、R2がC1−6アルキルであるR2aであり、及び、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(II)とIIIの中間体は、以下のスキーム9の反応に従い調製することができる。スキーム9において、ハロ1は、Cl、Br、Iとして定義され;ハロ2は、Cl、Br、Iとして定義され;PG1は、例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わし、W1は、例えばメタンスルホナート、トルエンスルホナート、又はハロゲン(Cl、Br、又はI)などの脱離基を表わす。スキーム9の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム9において、以下の反応条件が適用される:
1:例えばジ−tert−ブチルジカルボン酸塩などの適切な試薬の存在下、例えば4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)などの適切な触媒、及び例えばジクロロメタンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば45℃などの適切な温度; 2:例えば65℃などの適切な温度、及び例えばメタノールなどの適切な溶媒; 3:(XLIXa)の場合、トリ−n−ブチルホスフィン及び1,11’−(アゾジカルボニル)ピペリジン、及び例えば2−メチルテトラヒドロフランなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度;(XLIXb)の場合、例えば炭酸カリウムなどの適切な塩基、例えばヨウ化ナトリウムなどの適切な添加剤、及び例えばアセトニトリルなどの適切な溶媒の存在下での、例えば80℃などの適切な温度; 4:例えば酢酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、及び塩化テトラエチルアンモニウム、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)などの適切な触媒、及び例えばジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、例えば85℃などの適切な温度; 5:例えば酢酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム無水物、及び塩化テトラエチルアンモニウム、例えばジクロロメタン複合体を随意に含む[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(II)などの適切な触媒、及び例えばジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、例えば約60℃などの適切な温度; 6:例えばN−ハロゲノ−スクシンイミド、及び例えばアセトニトリルなどの適切な溶媒の存在下での、例えば40℃などの適切な温度;代替的に、例えばアセトニトリルなどの適切な溶媒における、例えば1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインなどの適切な試薬の存在下。
スキーム10
一般に、本明細書で式(XII)と(XIII)の化合物と称される、R2が1つのOHで置換されたC1−6アルキルであるR2bであり、及び、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(XII)と(XIII)の中間体は、以下のスキーム10の反応に従い調製することができる。スキーム10において、ハロ1は、Cl、Br、Iとして定義され;ハロ2は、Cl、Br、Iとして定義され;PG1は例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わし、PG2は例えばtert−ブチル−ジメチルシリルなどの適切な保護基を表わし;W1は、例えばメタンスルホナート、トルエンスルホナート、又はハロゲン(Cl、Br、又はI)などの脱離基を表わす。スキーム10の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム10において、以下の反応条件が適用される:
1:(XLIXc)の場合、トリ−n−ブチルホスフィン及び1,1’−(アゾジカルボニル)ピペリジン、及び例えば2−メチルテトラヒドロフランなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度;(XLIXb)の場合、例えば炭酸カリウムなどの適切な塩基、例えばヨウ化ナトリウムなどの適切な添加剤、及び例えばアセトニトリルなどの適切な溶媒の存在下での、例えば80℃などの適切な温度; 2:例えば酢酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、及び塩化テトラエチルアンモニウム、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)などの適切な触媒、及び例えばジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、例えば85℃などの適切な温度; 3:例えば酢酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム無水物、及び塩化テトラエチルアンモニウム、例えばジクロロメタン複合体を随意に含む[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(II)などの適切な触媒、及び例えばジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、例えば約60℃などの適切な温度; 4:例えばN−ハロゲノ−スクシンイミド、及び例えばアセトニトリルなどの適切な溶媒の存在下での、例えば40℃などの適切な温度。代替的には、例えばアセトニトリルなどの適切な溶媒における、例えば1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインなどの適切な試薬の存在下。
スキーム11
一般に、本明細書で式(Ik)の化合物と称される、R2がスキーム11に示されるとおりであり、且つ、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム11の反応に従い調製することができる。スキーム11において、PG1は、例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わす。スキーム11の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム11において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば室温などの適切な温度、及び例えばテトラヒドロフランなどの適切な溶媒; 2:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸水溶液などの適切な酸の存在下での、例えば0℃もしくは室温又は還流などの適切な温度、或いは代替的に、例えば125℃などの適切な温度及び例えば3時間などの適切な時間で例えばトルエンなどの適切な溶媒におけるシリカの存在下。
スキーム12
一般に、本明細書で式(Il)の化合物と称される、R2がスキーム12に示されるとおりであり、且つ、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム12の反応に従い調製することができる。スキーム12において、PG1は、例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わす。スキーム12の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム12において、以下の反応条件が適用される:
1:tert−ブチルアルコール、2−メチル−2−ブテン、ナトリウムジヒドロゲノホスファート、及び蒸留水の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 2:1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスファート(HATU)及びジメチルアミノピリジン(DMAP)、例えばDIPEAなどの適切な塩基、及び例えばジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 3:例えば室温などの適切な温度、及び例えばテトラヒドロフランなどの適切な溶媒; 4:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸水溶液などの適切な酸の存在下での、例えば0℃もしくは室温又は還流などの適切な温度、或いは代替的に、例えば125℃などの適切な温度及び例えば3時間などの適切な時間で例えばトルエンなどの適切な溶媒におけるシリカの存在下。
スキーム13
一般に、本明細書で式(Im)の化合物と称される、R2がスキーム13に示されるとおりであり、且つ、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム13の反応に従い調製することができる。スキーム13において、PG1は、例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わす。スキーム13の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム13において、以下の反応条件が適用される:
1:tert−ブチルアルコール、2−メチル−2−ブテン、ナトリウムジヒドロゲノホスファート、及び蒸留水の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 2:1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスファート(HATU)及びジメチルアミノピリジン(DMAP)、例えばDIPEAなどの適切な塩基、及び例えばジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 3:例えば0℃などの適切な温度、及び例えばテトラヒドロフランなどの適切な溶媒(「AlD4Li」は重水素化リチウムアルミニウムを意味する); 4:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸水溶液などの適切な酸の存在下での、例えば0℃もしくは室温又は還流などの適切な温度、或いは代替的に、例えば125℃などの適切な温度及び例えば3時間などの適切な時間で例えばトルエンなどの適切な溶媒におけるシリカの存在下。
スキーム14
一般に、本明細書で式(In)、式(Io)、及び式(Ip)の化合物と称される、R2が1つのHet3a又は−NR6aR6bで置換されたC1−6アルキルであり、R6aがHであり、R6bが−C(=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−Het4;−S(=O)2−C1−4アルキルであり、且つ、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される通りである、式(I)の化合物は、以下のスキーム14の反応により調製することができる。スキーム14において、PG1は、例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わす。スキーム14の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム14において、以下の反応条件が適用される:
1:例えばジクロロエタンなどの適切な溶媒における、例えば酢酸などの適切な酸の存在下、例えばナトリウムトリアセトキシボロヒドリドなどの適切な還元剤の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 2:例えばテトラヒドロフランなどの適切な溶媒における、例えばトリエチルアミンなどの適切な塩基の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 3:例えばジクロロメタンなどの適切な溶媒における、例えばトリフルオロ酢酸などの適切な酸の存在下での、例えば室温などの適切な温度。
スキーム15
一般に、本明細書で式(Iq)、式(Ir)、及び式(Is)の化合物と称される、R2が1つのHet3a又は−NR6aR6bで置換されたC1−6アルキルであり、R6aがC1−4アルキルであり、R6bが−C(=O)−C1−4アルキル;−C(=O)−Het4;−S(=O)2−C1−4アルキルであり、且つ、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される通りである、式(I)の化合物は、以下のスキーム15の反応により調製することができる。スキーム15において、PG1は、例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わす。スキーム5の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム15において、以下の反応条件が適用される:
1:例えばジクロロエタンなどの適切な溶媒における、例えば酢酸などの適切な酸の存在下、例えばナトリウムトリアセトキシボロヒドリドなどの適切な還元剤の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 2:例えばテトラヒドロフランなどの適切な溶媒における、例えばトリエチルアミンなどの適切な塩基の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 3:例えばジクロロメタンなどの適切な溶媒における、例えばトリフルオロ酢酸などの適切な酸の存在下での、例えば室温などの適切な温度。
スキーム16
一般に、本明細書で式(It)と式(Iu)の化合物と称される、R2が1つのOR7dで置換されたC1−6アルキルであり、R7dが−S(=O)2−OH又は−P(=O)−(OH)2であり、且つ、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム16の反応に従い調製することができる。スキーム16の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム16において、以下の反応条件が適用される:
1:例えばテトラヒドロフランなどの適切な溶媒における、例えば水酸化ナトリウムなどの適切な塩基の存在下での、例えば室温などの適切な温度; 2:例えばアセトニトリルなどの適切な溶媒における、例えばテトラゾールなどの適切な試薬の存在下での、例えばメタ−クロロ過安息香酸などの適切な酸化剤の存在下; 3:例えばアセトニトリルなどの適切な溶媒における、例えば塩酸などの適切な酸の存在下での、例えば室温などの適切な温度。
スキーム17
一般に、全ての変形が本発明の範囲に従い又は以前に定義されたように定義される通りである、式(XII)の中間体は、以下のスキーム17の反応により調製することができる。スキーム17における他の全ての変形は以前に定義された通りである。
スキーム17において、以下の反応条件が適用される:
1:例えばテトラヒドロフランなどの適切な溶媒における、例えばナトリウムtert−ブトキシドなどの適切な塩基の存在下での、−5℃から5℃の範囲の適切な温度; 2:例えばジ−tert−ブチル重炭酸塩などの適切な試薬の存在下、例えば4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)などの適切な触媒、及び例えばテトラヒドロフランなどの適切な溶媒の存在下での、65℃から70℃の範囲の適切な温度; 3:例えば酢酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム無水物、及び塩化テトラエチルアンモニウム、例えばジクロロメタン複合体を随意に含む酢酸パラジウム又は[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(II)などの適切な触媒、及び例えばジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、45℃から50℃の範囲の適切な温度。
スキーム18
一般に、本明細書で式(Iv)の化合物と称される、R2が1つのフッ素で置換されたC1−6アルキルであるR2dであり、YがCR4であり、及び、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム18の反応に従い調製することができる。
スキーム18において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば室温などの適切な温度で、例えばジエチルアミノ硫黄トリフルオリドなどの適切なフッ素化試薬、例えばジクロロメタンなどの適切な溶媒の存在下。
スキーム19
一般に、本明細書で式(Iw)の化合物と称される、R2が1つのOHで置換されたC1−6アルキルであるR2bであり、YがNであり、及び他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム19の反応に従い調製することができる。スキーム19において、ハロ1は、Cl、Br、又はIとして定義され;PG1は例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わし、PG2は例えばtert−ブチル−ジメチルシリルなどの適切な保護基を表わす。スキーム19の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム19において、以下の反応条件が適用される:
1:例えばアセトニトリルなどの適切な溶媒における、例えばジイソプロピルエチルアミンなどの適切な塩基の存在下; 2:80℃などの適切な温度で、例えば随意にジクロロメタン複合体を含む[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)などの適切な触媒、例えば炭酸水素ナトリウム(hydrogenocarbonate)などの適切な塩基の存在下; 3:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、又は1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒を含む、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸水溶液などの適切な酸の存在下での、例えば0℃もしくは室温又は還流などの適切な温度、或いは代替的に、例えば125℃などの適切な温度及び例えば3時間などの適切な時間で例えばトルエンなどの適切な溶媒におけるシリカの存在下; 4:例えばテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリドなどの適切な脱シリル化剤、及び例えば2−メチルテトラヒドロフラン又はテトラヒドロフランなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度。
スキーム20
スキーム20では、R3は、O、S、及びNからそれぞれ独立して選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する、式(1a−1)または縮合6〜11員二環式芳香族複素環系を表わすR3yに限定される。
一般に、明細書で式(Ida)、(Idb)、および (Idc) の化合物と称される、R2が、1つのOHで置換されているC1−6アルキルであるR2bであり、R3xが、スキーム20で規定されるようなものであって、−C(=O)−R10で置換され且つ本発明の範囲に従い他の置換基で随意に置換され、Yが、CR4であり、及び他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下の反応スキーム20に従い調製することができる。スキーム20において、ハロ1は、Cl、Br、又はIとして定義され;PG1は例えばtert−(ブトキシカルボニル)などの適切な保護基を表わし、PG2は例えばtert−ブチル−ジメチルシリルなどの適切な保護基を表わす。スキーム20の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い定義される。
スキーム20において、以下の反応条件が適用される:
1:随意にマイクロウェーブ活性化の下、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)などの適切な触媒、例えば2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)などの適切なリガンド、例えば炭酸セシウムなどの適切な塩基、及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば120℃などの適切な温度; 2:例えば水酸化リチウムなどの適切な塩基、及び例えばテトラヒドロフランと水の混合物などの適切な溶媒の存在下での、例えば60℃などの適切な温度; 3:例えば1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスファート(HATU)などの適切なカップリング試薬、例えばN,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの適切な塩基、及び例えばジメチルホルムアミド又はジクロロメタンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度。
スキーム21
一般に、本明細書で式(Ic)の化合物と称される、R2が1つのOHで置換されたC1−6アルキルであるR2bであり、YがCR4であり、及び、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(I)の化合物は、以下のスキーム21の反応に従い調製することができる。スキーム21の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い又は上記のように定義される。
スキーム21において、以下の反応条件が適用される:
1:例えばp−トルエンスルホン酸などの適切な酸及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば90℃などの適切な温度。
スキーム22
一般に、本明細書で式(Ic−a)および(Ic−b)の化合物と称された、R3が、以下に示されるように限定され、R21が、例えばC1−4アルキルまたはC3−6シクロアルキルであり、かつ他のすべての変形が本発明の範囲に従い定義されるような、式(I)の化合物は、以下の反応スキーム22に従って調製することができる。スキーム22の他の全ての変形は、本発明の範囲に従い又は上記のように定義される。
スキーム22において、以下の反応条件が適用される:1:密封状態で、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)などの適切な触媒、例えば2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)などの適切なリガンド、例えば炭酸セシウムなどの適切な塩基、及び例えば1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒の存在下での、例えば85℃などの適切な温度; 2:例えばジクロロメタン、メタノール、酢酸エチルなどの適切な溶媒との、例えばトリフルオロ酢酸などの適切な酸の存在下での、例えば0℃または室温または還流などの適切な温度、; 3:例えばテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリドなどの適切な脱シリル化剤、及び例えば2−メチルテトラヒドロフラン又はテトラヒドロフランなどの適切な溶媒の存在下での、例えば室温などの適切な温度。
スキーム23
R2が、C1−6アルキル、または1、2、もしくは3つのフルオロ原子で置換されたC1−6アルキルであるR2eであり、且つ、他の全ての変形が本発明の範囲に従い定義される、式(IIIa)の中間体は、以下の反応に従い調製することができる。スキーム23の他の全ての変形は、本発明の範囲に従って、又は上記のように定義される。
スキーム23において、以下の反応条件が適用される:1:例えばテトラヒドロフランなどの適切な溶媒における、例えばN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンなどの適切なキレート化剤、ブチルリチウムなどの適切な脱プロトン化剤の存在下での、例えば−20℃〜−78℃の範囲の適切な温度; 2:例えばテトラヒドロフランなどの適切な溶媒における、例えばN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンなどの適切なキレート化剤、ブチルリチウムなどの適切な脱プロトン化剤の存在下での、例えば−20℃〜−78℃の範囲の適切な温度; 3:例えばテトラヒドロフランなどの適切な溶媒における、例えば硫化ジメチルボラン複合体などの適切な還元剤の存在下での、例えば70℃などの適切な温度; 4:例えばジ−tert−ブチルジカルボン酸塩などの適切な試薬の存在下、例えば4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)などの適切な触媒、例えばトリエチルアミンなどの適切な塩基、及び例えばテトラヒドロフランなどの適切な溶媒の下での、例えば室温などの適切な温度; 5:例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)などの適切な触媒、及び例えば無水ジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒の存在下での、例えば100℃などの適切な温度; 6:例えば溶媒還流などの適切な温度、及び例えばアセトニトリルなどの適切な溶媒。
適切な官能基が存在する場合、それらの調製に使用される様々な式の化合物又は中間体は、縮合、置換、酸化、還元、又は切断反応を利用する、1つ以上の標準の合成法により更に誘導体化され得ることが認識される。特定の置換の手法は、従来のアルキル化、アリール化、ヘテロアリール化、アシル化、スルホニル化、ハロゲン化、ニトロ化、ホルミル化、及びカップリングの手順を含んでいる。
式(I)の化合物は、当該技術分野で既知の分解手順に従い互いに分離され得るエナンチオマーのラセミ混合物の形態で合成され得る。塩基性窒素原子を含有する式(I)のラセミ化合物は、適切なキラルの酸との反応により対応するジアステレオマー塩形態へと変換され得る。前記ジアステレオマー塩形態は、例えば選択的結晶化又は分別結晶化により後に分離され、エナンチオマーはアルカリによってそこから遊離される。式(I)の化合物のエナンチオマー形態を分離する代替的な方法は、キラル固定相を使用した液体クロマトグラフィーを含む。純粋な立体化学的に異性体の形態はまた、反応が立体特異的に生じると仮定して、適切な出発物質の対応する純粋な立体化学的に異性型から由来し得る。
本発明の化合物の調製において、中間体の遠隔の官能性(例えば第一級又は第二級アミン)の保護が必要な場合もある。そのような保護の必要性は、遠隔の官能性の性質及び調製方法の条件に依存して変動する。適切なアミノ保護基(NH−Pg)には、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル(CBz)、及び9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)が挙げられる。そのような保護の必要性は、当業者により容易に決定される。保護基の概要及びそれらの使用については、T. W. Greene and P. G. M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 4th ed., Wiley, Hoboken, New Jersey, 2007を参照。
薬理学
本発明の化合物はNF−κB誘導キナーゼ(MAP3K14としても知られるNIK)を阻害することが見出されている。本発明の化合物の幾つかは、インビボでより活性な形態(プロドラッグ)への代謝を受ける場合がある。それ故、本発明に係る化合物、及びそのような化合物を含む医薬組成物は、癌、炎症性障害、肥満症と糖尿病を含む代謝障害、及び自己免疫障害などの疾患を処置又は予防するのに役立つ場合がある。具体的に、本発明に係る化合物及びその医薬組成物は、血液学的悪性疾患又は固形腫瘍の処置に役立つ場合がある。具体的な実施形態において、前記血液学的悪性疾患は、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、T細胞白血病、粘膜関連リンパ組織リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、及びマントル細胞リンパ腫、特定の実施形態ではマントル細胞リンパ腫から成る群から選択される。本発明の別の具体的な実施形態において、固形腫瘍は、膵臓癌、乳癌、黒色腫、及び非小細胞肺癌から成る群から選択される。
処置(又は阻害)され得る癌の例には、限定されないが、癌種、例えば、膀胱、乳房、結腸(例えば結腸腺癌及び結腸腺腫などの大腸癌)、腎臓、尿路上皮、子宮、表皮、肝臓、肺(例えば腺癌、小細胞肺癌、及び非小細胞肺癌、扁平上皮肺癌)、食道、頭頸部、胆嚢、卵巣、膵臓(例えば外分泌腺の膵臓癌)、胃、胃腸管の(胃としても知られる)癌(例えば胃腸間質性腫瘍)、子宮頚、子宮内膜、甲状腺、前立腺、又は皮膚(例えば扁平上皮癌又は隆起性皮膚線維肉腫)の癌腫;下垂体癌、リンパ系の造血器腫瘍、例えば白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、B細胞リンパ腫(例えば、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫)、T細胞白血病/リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫、又はバーキットリンパ腫;骨髄系の造血器腫瘍、例えば白血病、急性及び慢性骨髄性白血病、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、骨髄増殖性疾患、骨髄増殖性症候群、骨髄異形成症候群、又は前骨髄性白血病;多発性骨髄腫;甲状腺濾胞癌;肝細胞癌、間充織由来の腫瘍(例えばユーイング肉腫)、例えば線維肉腫又は横紋筋肉腫;中枢又は末梢神経系の腫瘍、例えば星細胞腫、神経芽腫、神経膠腫(多形性神経膠芽腫など)、シュワン腫;黒色腫;精上皮腫;奇形癌腫;骨肉腫;色素性乾皮症;ケラトアカントーマ(keratoctanthoma);甲状腺濾胞癌;又はカポジ肉腫が挙げられる。
処置(又は阻害)され得る癌の特定の例には、非標準のNFkB伝達経路における(例えば、NIK(MAP3K14)、TRAF3、TRAF2、BIRC2、又はBIRC3遺伝子における)突然変異を伴う、多発性骨髄腫、ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、又は慢性リンパ性白血病などのB細胞悪性腫瘍が挙げられる。
従って、本発明は、薬物として使用するための、式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物に関する。
本発明はまた、薬剤の製造のための、式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性型、並びに薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物、或いは本発明に係る医薬組成物の使用に関する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物におけるNF−κB誘導キナーゼ機能障害に関連する障害の処置、予防、改善、制御、又はそのリスクの低減、NF−κB誘導キナーゼの阻害により影響を受ける又は促進される処置又は予防に使用するための、式(I)の化合物、その互変異性体又は立体異性型、或いは薬学的に許容可能な付加塩又は溶媒和物、或いは本発明に係る医薬組成物に関する。また、本発明は、ヒトを含む哺乳動物におけるNF−κB誘導キナーゼ機能障害に関連する障害の処置、予防、改善、制御、又はそのリスクの低減、NF−κB誘導キナーゼの阻害により影響を受ける又は促進される処置又は予防のための薬剤の製造のための、式(I)の化合物、その互変異性体又は立体異性型、或いは薬学的に許容可能な付加塩又は溶媒和物、或いは本発明に係る医薬組成物の使用に関する。
本発明はまた、以前に言及した疾患のうち何れか1つの処置又は予防における使用のための、式(I)の化合物、その互変異性体又は立体異性型、或いは薬学的に許容可能な付加塩又は溶媒和物に関する。
本発明はまた、以前に言及した疾患のうち何れか1つを処置又は予防する際に使用するための、式(I)の化合物、その互変異性体又は立体異性型、或いは薬学的に許容可能な付加塩又は溶媒和物に関する。
本発明はまた、以前に言及した疾患のうち何れか1つの処置又は予防のための薬剤の製造のための、式(I)の化合物、その互変異性体又は立体異性型、或いは薬学的に許容可能な付加塩又は溶媒和物の使用に関する。
本発明の化合物は、以前に言及した疾患のうち何れか1つの処置又は予防のために、哺乳動物、好ましくはヒトに投与することができる。
式(I)の化合物、その互変異性体又は立体異性型、或いは薬学的に許容可能な付加塩又は溶媒和物の有用性の観点では、以前に言及した疾患のうち何れか1つに悩む、ヒトを含む温血動物を処置する方法が提供される。
前記方法は、ヒトを含む温血動物への、治療上有効な量の式(I)の化合物、その互変異性体又は立体異性型、或いは薬学的に許容可能な付加塩又は溶媒和物の投与、即ち、全身投与又は局所投与、好ましくは経口投与を含む。
それ故、本発明はまた、必要とする患者に本発明に係る治療上有効な量の化合物を投与する工程を含む、以前に言及した疾患のうち何れか1つの処置のための方法に関する。
当業者は、本発明の治療上有効な量の化合物は治療活性を持つのに十分な量であること、且つ、この量はとりわけ疾患のタイプ、治療製剤中の化合物の濃度、及び患者の状態に依存して変動することを認識する。一般的に、本明細書に言及される障害を処置するための治療薬として投与される本発明の化合物の量は、主治医によりその場ごとに決定される。
そのような疾患の処置における当業者は、以下に提示された試験結果から治療上有効な毎日の量を決定することができる。治療上有効な毎日の量は、約0.005mg/kgから50mg/kg、具体的には体重1kgにつき0.01mgから50mg、より具体的には体重1kgにつき0.01mgから25mg、好ましくは約0.01mg/kgから約15mg/kg、より好ましくは約0.01mg/kgから約10mg/kg、更により好ましくは約0.01mg/kgから約1mg/kg、最も好ましくは体重1kgにつき約0.05mgから約1mgである。特定の治療上効果的な毎日の量は、体重1kgにつき約10mgから40mgである。特定の治療上有効な毎日の量は、体重1kgにつき1mg、体重1kgにつき2mg、体重1kgにつき4mg、又は体重1kgにつき8mg/kgでもよい。治療効果を達成するために必要とされる本発明に係る化合物の量はまた、本明細書で有効成分と称され、例えば特定の化合物、投与経路、レシピエントの年齢及び状態、及び処置される特定の障害又は疾患により、その場ごとに変動し得る。処置方法はまた、1日当たり1〜4回の摂取間のレジメンにて有効成分を投与する工程を含み得る。これらの処置方法において、本発明に係る化合物は、好ましくは投与前に製剤される。本明細書の以下に記載されるように、適切な医薬製剤は、周知且つ容易に利用可能な成分を使用して、既知の手順により調製される。
本発明はまた、本明細書に言及される障害を予防又は処置するための組成物を提供する。前記組成物は、治療上有効な量の式(I)の化合物、その互変異性体又は立体異性型、或いは薬学的に許容可能な付加塩又は溶媒和物、及び薬学的に許容可能な担体又は希釈剤を含む。
有効成分は単独で投与することが可能であるが、医薬組成物として提供することが好ましい。従って、本発明は、薬学的に許容可能な担体又は希釈剤と一緒に、本発明に係る化合物を含む医薬組成物を更に提供する。担体又は希釈剤は、組成物の他の成分に適合可能であり、且つそのレシピエントに有害でないという意味で、「許容可能」でなければならない。
本発明の医薬組成物は、薬学の当技術分野においてよく知られるあらゆる方法によって、例えばGennaroら、Remington’s Pharmaceutical Sciences (18th ed., Mack Publishing Company, 1990,特にPart 8 : Pharmaceutical preparations and their Manufactureを参照のこと)に記載されたものなどの方法を使用して調製されてもよい。治療上有効な量の特定の化合物は、塩基形態又は付加塩形態において有効成分として、薬学的に許容可能な担体と密に混合した状態で組み合わせられ、これは、投与に望まれる調製の形態に依存して種々様々な形態を取る場合がある。これらの医薬組成物は、好ましくは、経口、経皮、又は非経口の投与などの全身投与;又は、吸入、鼻スプレー、点眼、或いはクリーム、ゲル、シャンプーなどを介した局所投与に適切な、望ましくは単一の剤形である。例えば、経口投薬形態の組成物を調製する際、通常の医薬媒体のうち何れかを利用してもよく、例えば、懸濁液、シロップ、エリキシル、及び溶液などの経口液体調製物の場合には、水、グリコール、油、アルコールなど:或いは、粉末、丸剤、カプセル、及び錠剤の場合には、デンプン、糖、カオリン、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などの固形担体が利用される。投与の容易さにより、錠剤とカプセルは最も都合のよい経口投薬ユニット形態を表わし、その場合、固形医薬担体が確実に利用される。非経口組成物について、担体は通常、少なくとも大部分で滅菌水を含むが、例えば溶解度を補助するための他の成分が含まれる場合もある。注入可能な溶液は、例えば、担体が食塩水溶液、グルコース溶液、又は食塩水とグルコース溶液の混合物を含むように調製され得る。注入可能な懸濁液も、適切な液体担体、懸濁化剤などが利用され得る場合に調製される場合がある。経皮投与に適した組成物において、担体は、浸透促進剤及び/又は適切な湿潤性薬剤を随意に含み、少ない割合で天然の適切な添加剤と随意に組み合わされ、前記添加剤は皮膚に対して重度の悪影響を引き起こさない。前記添加剤は、皮膚への投与を促進し、及び/又は望ましい組成物の調製に役立ち得る。これら組成物は、様々な方法で、例えば経皮パッチ、スポットオン(spot−on)、又は軟膏として投与され得る。
投与の容易さ及び投与量の均一性のために、投薬ユニット形態で前述の医薬組成物を製剤することが、特に都合が良い。本明細書と請求項に使用されるような投薬ユニット形態は、単一の投薬として適切な物理的に別個のユニットを指し、各ユニットは、必要とされる医薬担体と関連した望ましい治療効果を生むと予測される、予め定めた量の有効成分を含んでいる。そのような投薬ユニット形態の例は、錠剤(分割錠又はコーティング錠を含む)、カプセル、丸剤、粉末パケット、ウェーハ、注入可能な溶液又は懸濁液、茶さじ量、食さじ量など、及びそれらの分割された複数のもの(segregated multiple)である。
本化合物は、経口、経皮、又は非経口の投与などの全身投与;又は、吸入、鼻スプレー、点眼、或いはクリーム、ゲル、シャンプーなどを介した局所投与のために使用することができる。化合物は好ましくは経口投与される。投与の正確な用量及び頻度は、当業者に周知なように、使用される式(I)の特定の化合物、処置される特定の疾病、処置される疾病の重症度、特定の患者の年齢、体重、性別、障害の程度、及び全身健康状態、同様に、個人が受け得る他の薬物治療に依存する。更に、前記有効な毎日の量は、処置される被験体の反応に依存して、及び/又は本発明の化合物を処方する医師の評価に依存して、低減又は増加され得ることが、明白である。
本発明の化合物は、単独で、又は1つ以上の追加の治療薬と組み合わせて投与される場合がある。併用療法は、本発明に係る化合物及び1つ以上の追加の治療薬を含む1つの医薬用量製剤の投与、同様に、それ自体の別個の医薬用量製剤における本発明に係る化合物及び各追加の治療薬の投与を含む。例えば、本発明に係る化合物及び治療薬は、錠剤又はカプセルなど単一の経口投薬組成物において一緒に患者に投与され、或いは各薬剤は別個の経口投薬製剤において投与され得る。
それ故、本発明の実施形態は、第1の有効成分として本発明に係る化合物、及び更なる有効成分として1つ以上の薬剤を含む生成物を指し、より具体的には、癌に悩む患者の処置における同時、別個、又は連続の使用のために組み合わされた調製物として、1つ以上の抗癌剤又はアジュバントを含むものを指す。
従って、前述の疾病の処置のために、本発明の化合物は、癌治療において1つ以上の他の薬剤(治療薬とも称される)、より具体的には他の抗癌剤又はアジュバントと組み合わせて、都合良く利用される場合がある。抗癌剤又はアジュバント(治療における支持剤)の例には、以下が挙げられるがこれらに限定されない:
− 白金配位化合物、例えばアミホスチン、カルボプラチン、又はオキサリプラチンと随意に組み合わせたシスプラチン;
− タキサン化合物、例えばパクリタキセル、パクリタキセルタンパク質結合粒子(Abraxane(商標))、又はドセタキセル;
− カンプトテシン化合物などのトポイソメラーゼI阻害剤、例えばイリノテカン、SN−38、トポテカン、トポテカンhcl;
− 抗腫瘍エピポドフィロトキシン又はポドフィロトキシン誘導体などのトポイソメラーゼII阻害剤、例えばエトポシド、リン酸エトポシド、又はテニポシド;
− 抗腫瘍ビンカアルカロイド、例えばビンブラスチン、ビンクリスチン、又はビノレルビン;
− 抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、例えば5−フルオロウラシル、ロイコボリン、ゲムシタビン、ゲムシタビンhcl、カペシタビン、クラドリビン、フルダラビン、ネララビン;
− ナイトロジェンマスタード又はニトロソ尿素などのアルキル化剤、例えば随意にメスナ、ピポブロマン、プロカルバジン、ストレプトゾシン、テモゾロミド、ウラシルと組み合わせられる、シクロホスファミド、クロラムブシル、カルムスチン、チオテパ、メファラン(mephalan)(メルファラン)、ロムスチン、アルトレタミン、ブルスファン、ダカルバジン、エストラムスチン、イホスファミド;
− 抗腫瘍アントラサイクリン誘導体、例えば随意にデクスラゾキサン、ドキシル、イダルビシン、ミトキサントロン、エピルビシン、エピルビシンhcl、バルルビシンと随意に組み合わせられる、ダウノルビシン、ドキソルビシン;
− IGF−1受容体を標的とする分子、例えばピクロポドフィリン(picropodophilin);
− テトラカルシン誘導体、例えばテトラカルシンA;
− グルココルチコイド(glucocorticoiden)、例えばプレドニゾン;
− 抗体、例えばトラスツズマブ(HER2抗体)、リツキシマブ(CD20抗体)、ゲムツズマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、セツキシマブ、ペルツズマブ、ベバシズマブ、アレムツズマブ、エクリズマブ、イブリツモマブ・チウクセタン、ノフェツモマブ(nofetumomab)、パニツムマブ、トシツモマブ、CNTO 328;
− エストロゲン受容体アンタゴニスト、或いはエストロゲン合成の選択的エストロゲン受容体モジュレーター又は阻害剤、例えばタモキシフェン、フルベストラント、トレミフェン、ドロロキシフェン、ファスロデックス、ラロキシフェン、レトロゾール;
− エキセメスタン、アナストロゾール、レトラゾール(letrazole)、テストラクトン、及びボロゾールなどの、アロマターゼ阻害剤;
− レチノイド、ビタミンD又はレチノイン酸及びレチノイン酸代謝遮断薬(RAMBA)などの分化誘導薬、例えばアキュテイン;
− DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、例えばアザシチジン又はデシタビン;
− 葉酸拮抗剤、例えばペメトレキセド二ナトリウム);
− 抗生物質、例えばアンチノマイシンD、ブレオマイシン、マイトマイシンC、ダクチノマイシン、カルミノマイシン、ダウノマイシン、レバミソール、プリカマイシン、ミトラマイシン;
− 代謝拮抗薬、例えばクロファラビン、アミノプテリン、サイトシンアラビノサイド、又はメトトレキサート、アザシチジン、シタラビン、フロクスウリジン、ペントスタチン、チオグアニン;
− Bcl−2阻害剤などのアポトーシス誘導薬及び抗血管新生薬、例えばYC 137、BH 312、ABT 737、ゴシポール、HA 14−1、TW 37、又はデカン酸;
− チューブリン結合薬、例えばコンブレスタチン、コルヒチン、又はノコダゾール;
− キナーゼ阻害剤(例えばEGFR(上皮増殖因子受容体)阻害剤、MTKI(マルチターゲットキナーゼ阻害剤)、mTOR阻害剤)、例えばフラボペリドール(flavoperidol)、メシル酸イマチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ダサチニブ、ラパチニブ、二トシル酸ラパチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、マレイン酸スニチニブ、テムシロリムス;
− ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、例えばチピファルニブ;
− ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、例えば、酪酸ナトリウム、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリド(SAHA)、デプシペプチド(FR 901228)、NVP−LAQ824、R306465、キシノスタット、トリコスタチンA、ボリノスタット;
− ユビキチン−プロテアソーム経路の阻害剤、例えばPS−341、Velcade(MLN−341)、又はボルテゾミブ;
− ヨンデリス;
− テロメラーゼ阻害剤、例えばテロメスタチン;
− マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤、例えばバチマスタット、マリマスタット、プリノスタット、又はメタスタット;
− 組換えインターロイキン、例えばアルデスロイキン、デニロイキンディフチトクス、インターフェロンα2a、インターフェロンα2b、ペグインターフェロンα2b;
− MAPK阻害剤;
− レチノイド、例えばアリトレチノイン、ベキサロテン、トレチノイン;
− 三酸化ヒ素;
− アスパラギナーゼ;
− ステロイド、例えばプロピオン酸ドロモスタノロン、酢酸メゲストロール、ナンドロロン(デカン酸塩、フェンプロピオン酸塩)、デキサメタゾン;
− ゴナドトロピン放出ホルモンアゴニスト又はアンタゴニスト、例えば、アバレリクス、酢酸ゴセレリン、酢酸ヒストレリン、酢酸ロイプロリド;
− サリドマイド、レナリドミド;
− メルカプトプリン、ミトタン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペグアスパラガーゼ、ラスブリカーゼ;
− BH3模倣体、例えばABT−199;
− MEK阻害剤、例えばPD98059、AZD6244、CI−1040;
− コロニー刺激因子アナログ、例えばフィルグラスチム、ペグフィルグラスチム、サルグラモスチム;エリスロポイエチン又はそのアナログ(例えば、ダルベポエチンα);インターロイキン11;オプレルベキン;ゾレドロネート、ゾレドロン酸;フェンタニル;ビスホスホネート;パリフェルミン;
−ステロイド系シトクロムP450 17α−ヒドロキシラーゼ−17,20−リアーゼ阻害剤(CYP17)、例えばアビラテロン、酢酸アビラテロン。
本発明に係る1つ以上の他の薬剤及び化合物は、何れかの順で同時に又は連続して(例えば、別個或いは単一の組成物中で)投与される場合がある。後者の場合、2つ以上の化合物は、有利な効果又は相乗効果が確実に達成されるのに十分な期間、量、及び様式で、投与される。投与の好ましい方法と順序、及び組成物の各成分のためのそれぞれの投与量とレジメンは、投与される本発明の特定の他の薬剤及び化合物、それらの投与経路、処置される特定の腫瘍、及び処置される特定の宿主に依存することが、認識される。投与の最適な方法と順序、及び投与量とレジメンは、従来の方法を使用して、且つ本明細書で立案される情報を考慮して、当業者により容易に決定され得る。
本発明に係る化合物と1つ以上の他の抗癌剤との重量比は、組み合わせて与えられた時、当業者により決定される場合がある。前記比率、及び投与の正確な用量と頻度は、当業者に周知なように、使用される本発明に係る特定の化合物と他の抗癌剤、処置される特定の疾病、処置される疾病の重症度、特定の患者の年齢、体重、性別、食事、投与の時間、及び全身健康状態、投与の形態、同様に、個人が受け得る他の薬物治療に依存する。更に、有効な毎日の量は、処置される被験体の反応に依存して、及び/又は本発明の化合物を処方する医師の評価に依存して、低減又は増加され得ることが、明白である。式(I)の本化合物と別の抗癌剤との特定の重量比は、1/10〜10/1の範囲、より具体的には1/5〜5/1、また更に具体的には1/3〜3/1の範囲に及ぶ場合がある。
白金配位化合物は、1平方メートルの体表面積につき1〜500mg(mg/m2)、例えば50〜400mg/m2、具体的には治療の経過につきシスプラチンでは約75mg/m2の用量及びカルボプラチンでは約300mg/m2の用量で都合良く投与される。
タキサン化合物は、1平方メートルの体表面積につき50〜400mg(mg/m2)、例えば75〜250mg/m2、具体的には治療の経過につきパクリタキセルでは約175〜250mg/m2の用量及びドセタキセルでは約75〜150mg/m2の用量で都合良く投与される。
カンプトテシン化合物は、1平方メートルの体表面積につき0.1〜400mg(mg/m2)、例えば1〜300mg/m2、具体的には治療の経過につきイリノテカンでは約100〜350mg/m2の用量及びトポテカンでは約1〜2mg/m2の用量で都合良く投与される。
抗腫瘍ポドフィロトキシン誘導体は、1平方メートルの体表面積につき30〜300mg(mg/m2)、例えば50〜250mg/m2、具体的には治療の経過につきエトポシドでは約35〜100mg/m2の用量及びテニポシドでは約50〜250mg/m2の用量で都合良く投与される。
抗腫瘍ビンカアルカロイドは、1平方メートルの体表面積につき2〜30mg(mg/m2)、具体的には治療の経過につきビンブラスチンでは約3〜12mg/m2の用量、ビンクリスチンでは約1〜2mg/m2の用量、及びビノレルビンでは約10〜30mg/m2の用量で都合良く投与される。
抗腫瘍ヌクレオシド誘導体は、1平方メートルの体表面積につき200〜2500mg(mg/m2)、例えば700〜1500mg/m2、具体的には治療の経過につき5−FUでは200〜500mg/m2の用量、ゲムシタビンでは約800〜1200mg/m2の用量、及びカペシタビンでは約1000〜2500mg/m2の用量で都合良く投与される。
ナイトロジェンマスタード又はニトロソ尿素などのアルキル化剤は、1平方メートルの体表面積につき100〜500mg(mg/m2)、例えば120〜200mg/m2、具体的には治療の経過につきシクロホスファミドでは100〜500mg/m2の用量、クロラムブシルでは約0.1〜0.2mg/m2の用量、カルムスチンでは約150〜200mg/m2の用量、及びロムスチンでは約100〜150mg/m2の用量で都合良く投与される。抗腫瘍アントラサイクリン誘導体は、1平方メートルの体表面積につき10〜75mg(mg/m2)、例えば15〜60mg/m2、具体的には治療の経過につきドキソルビシンでは約40〜75mg/m2の用量、ダウノルビシンでは約25〜45mg/m2の用量、及びイダルビシンでは約10〜15mg/m2の用量で都合良く投与される。
抗エストロゲン物質は、特定の薬剤と処置される疾病に依存して、約1〜100mgの用量で毎日都合良く投与される。タモキシフェンは、5〜50mg、好ましくは10〜20mgの用量で1日2回、都合良く経口投与され、治療効果を達成且つ維持するのに十分な時間にわたり治療を継続する。トレミフェンは、約60mgの用量で1日1回、都合良く経口投与され、治療効果を達成且つ維持するのに十分な時間にわたり治療を継続する。アナストロゾールは、約1mgの用量で1日1回、都合良く経口投与される。ドロロキシフェンは、約20−100mgの用量で1日1回、都合良く経口投与される。ラロキシフェンは、約60mgの用量で1日1回、都合良く経口投与される。エキセメスタンは、約25mgの用量で1日1回、都合良く経口投与される。
抗体は、1平方メートルの体表面積につき約1〜5mg(mg/m2)の用量で、又は異なる場合には当該技術分野で知られるような用量で都合良く投与される。トラスツズマブは、1平方メートルの体表面積につき1〜5mg(mg/m2)、具体的には処置の経過につき2〜4mg/m2の用量で都合良く投与される。
これらの用量は、例えば処置の経過につき1回、2回、又はそれ以上投与され、これは例えば7、14、21、又は28日ごとに繰り返される場合がある。
以下の実施例は本発明を更に例示する。
本発明の化合物を調製する様々な方法が、以下の実施例に例示される。出発物質は全て、商業上の供給業者から得られ、更に精製することなく使用されるか、又は代替的に、周知の方法に従い当業者によって容易に調製することができる。
用語は以下の通りである:「AcOH」または「HOAc」は酢酸を意味し、「AcCl」は塩化アセチルを意味し、「BOC」または「Boc」はtert−ブチルオキシカルボニルを意味し、「Ar」はアルゴンを意味し、「Boc2O」はジ−tert−ブチル重炭酸塩を意味し、「BrettPhos」または「BRETTPHOS」は2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2′,4′,6′−トリイソプロピル−1,1′−ビフェニルを意味し、「Brettphos Palladacycle」はクロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2′,4′,6′−トリイソプロピル−1,1′−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)を意味し、「celite(登録商標)」は珪藻土を意味し、「CV」はカラム体積を意味し、「DCE」は1,2−ジクロロエテンを意味し、「DCM」はジクロロメタンを意味し、「DiPE」はジイソプロピルエーテルを意味し、「DIBAL−H」は水素化ジイソブチルアルミニウムを意味し、「DIPEA」はジイソプロピルエチルアミンを意味し、「DMAP」はジメチルアミノピリジンを意味し、「DMF」はジメチルホルムアミドを意味し、「ee」は鏡像体過剰率を意味し、「eq.」または「equiv.」は当量を意味し、「Et」はエチルを意味し、「Me」はメチルを意味し、「Et2O」はジエチルエーテルを意味し、「EtOAc」又は「AcOEt」は酢酸エチルを意味し、「EtOH」はエタノールを意味し、「h」は時間を意味し、「HATU」は1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェートを意味し、「HBTU」はN,N,N′,N′−テトラメチル−O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェートを意味し、「HPLC」は高速液体クロマトグラフィーを意味し、「iPrOH」または「IPA」はイソプロピルアルコールを意味し、「LC/MS」は液体クロマトグラフィー/質量分析を意味し、「Me−THF」は2−メチル−テトラヒドロフランを意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「MgSO4」は硫酸マグネシウムを意味する。「mn」または「min」は分を意味し、「MsCl」はメタンスルホニルクロリドを意味し、「M.P.」または「m.p.」は融点を意味し、「NaBH(OAc)3」はナトリウムトリアセトキシボロヒドリドを意味し、「NBS」はN−ブロモスクシンイミドを意味し、「NIS」はN−ヨードスクシンイミドを意味し、「NMR」は核磁気共鳴を意味し、「OR」は旋光度を意味し、「Pd/C 10%」は炭素に対するパラジウムの充填が10%であること意味し、「PdCl2(PPh3)2」はビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム塩化物を意味し、「Pd(dppf)Cl2」は[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)を意味し、「Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2」は[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II).ジクロロメタンを意味し、「Pd(OAc)2」はパラジウム(II)酢酸塩を意味し、「PtO2」は酸化白金を意味し、「Quant.」は定量的を意味し、「RaNi」はラネーニッケルを意味し、「rt」は室温を意味する、「Rt」は保持時間を意味する、「SFC」は超臨界流体クロマトグラフィーを意味し、「SOCl2」は塩化チオニルを意味し、「T」は温度を意味し、「TBAF」はフッ化テトラブチルアンモニウムを意味し、「TBD」はトリアザビシクロデケンを意味し、「TBDMS」又は「SMDBT」はtert−ブチルジメチルシリルを意味し、「TEA」はトリエチルアミンを意味し、「TFA」はトリフルオロ酢酸を意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「Me−THF」は2−メチルテトラヒドロフランを意味し、「TLC」は薄層クロマトグラフィーを意味し、「Ti(OiPr)4」はチタンイソプロポキシドを意味し、「HCl」は塩酸を意味し、「LiAlH4」は水素化アルミニウムリチウムを意味し、「K2CO3」は炭酸カリウムを意味し、「NaHCO3」は炭酸水素ナトリウムを意味し、「NaOH」は水酸化カリウムを意味し、「CuI」はヨウ化銅(I)を意味し、「H2SO4」は硫酸を意味し、「MeCN」,「CH3CN」、または「ACN」はアセトニトリルを意味し、「iPrNH2」はイソプロピルアミンを意味し、「v.」はボリュームを意味し、「NaH」は水素化ナトリウムを意味し、「Na2SO4」は硫酸ナトリウムを意味し、「NaBH4」は水素化ホウ素ナトリウムを意味し、「BH3.THF」はボラン.テトラヒドロフラン錯体を意味し、「COMU(登録商標)」は(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ−モルホリノ−カルベニウムヘキサフルオロホスフェートを意味し、「Na2CO3」は炭酸ナトリウムを意味し、「NH4OH」は水酸化アンモニウムを意味し、「Cs2CO3」は炭酸セシウムを意味し、「Pd(PPh3)4」はパラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(またテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0))を意味し、「NH4Cl」は塩化アンモニウムを意味し、「XPhos」は2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2′,4′,6′−トリイソプロピルビフェニルを意味し、「Xphos palladacycle」または「XPhosプレ触媒」は(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2′,4′,6′−トリイソプロピル−1,1′−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル)]パラジウム(II)塩化物を意味し、「BINAP」,「(±)−BINAP」、もしくは「rac−BINAP」は、(±)−2,2′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1′−ビナフタレン(または[1,1′−ビナフタレン]−2,2′−ジイルビス[ジフェニルホスフィン]、もしくは2,2’ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル)を意味し、「RuPhos Palladacycle Gen. 1」はクロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジ−i−プロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチルフェニル)]パラジウム(II),メチル−t−ブチルエーテル付加生成物を意味する。
立体中心が「RS」で示される場合、これは、ラセミ混合物が得られたことを意味する。
粗製物又は部分的に精製された中間体として次の反応工程で使用された中間体について、理論的なmol量は、後述の反応プロトコルに示される。
TBDMSなどの保護基は、例えばTHFなどの様々な溶媒においてTBAFで慣例的に取り除かれ得ることが、当業者に周知である。同様に、BOCの保護基の除去の条件は当業者に周知であり、一般的に、例えばDCMなどの溶媒にはTFAを、例えばジオキサンなどの溶媒にはHClを含んでいる。
有機層が実験プロトコルの終わりに得られた幾つかの場合には、例えばMgSO4などの典型的な乾燥剤で、或いは共沸蒸留により、有機層を乾燥すること、及び、次の反応工程に出発物質として生成物を使用する前に溶媒を蒸発させることが必要となることを、当業者は理解する。
A.中間体の調製
実施例A1
中間体1の調製:
DCM(3L)中の、2,4−ジブロモ−6−シアノアニリン(200.00g、724.82mmol)と、DMAP(17.71g、144.96mmol)の溶液に、Boc2O(474.58g、2.17mol)を加え、反応混合物を45℃で4時間撹拌した。粗製混合物を飽和NaHCO3(2×1L)とブライン(2×1L)で連続的に洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、323gの中間体1(56%の収率、黄色固形物、LC/MSにより評価された86%の純度)を得た。生成物を更に精製することなく次の工程に使用した。
中間体2の調製:
MeOH(6L)中の中間体1(620.00g、1.30mol)とK2CO3(539.02g、3.90mol)の混合物を、65℃で3時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、真空下で濃縮した。その後、残留物をEtOAc(4L)に溶かし、有機層をブライン(2L)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過した。濾液を真空下で蒸発させて1/8の溶媒を得て、濾過し、固形物を集め、減圧下で乾燥して、300gの中間体2(60%の収率、黄色固形物)を得た。生成物を更に精製することなく次の工程に使用した。
中間体3の調製:
中間体2(100.00g、265.93mmol)、2−(((tert−ジメチル−シラニル)オキシ)メチル)プロプ−2−エン−1−オール(80.72g、398.90mmol)及びトリブチルホスファン(107.61g、531.86mmol)をTHF(2L)に溶かし、0℃に冷却した。THF(50mL)中の、1,1’−(アゾジカルボニル)−ジピペリジン(147.61g、585.05mmol)の溶液を、N2下で滴下し、0℃で1時間撹拌し、その後25℃で12時間撹拌した。結果として生じる混合物を石油エーテル(3L)で粉砕し、濾過し、真空下で濃縮した。その後、残留物をEtOAc(6L)に溶かし、水(2×2L)とブライン(2×2L)で連続的に洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。3つの反応(各100g)を平行して実行した。結果として生じる残留物を、シリカゲル(SiO2、移動相:石油エーテル/EtOAc、10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。望ましいフラクションを集め、溶媒を真空下で乾燥して濃縮することで、350gの中間体3(78%の収率、黄色の油)を得た。
中間体3aの調製:
トリエチルアミン(196.3mL;1.408mol)を、0℃でDCM(1L)中の2−(((tert−ジメチル−シラニル)オキシ)メチル)プロプ−2−エン−1−オール(114g、563.3mmol)の溶液に加えた。メタンスルホニルクロリド(56.0mL;704.2mmol)を混合物にゆっくりと加え、この混合物を0℃で2時間撹拌した。反応物をNaHCO3の飽和水溶液(100mL)でクエンチし、DCM(500ml*2)で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0/100から5/1までの石油エーテル/酢酸エチル)により精製し、50gの中間体3a(32%;淡黄色の油)を得た。
中間体3aの代替的な調製:
乾燥したTHF(200mL)中の1,3−ヒドロキシ−2−メチレンプロパン(100g)の溶液を、乾燥したTHF(600mL)中の水素化ナトリウム(0.95eq.)の懸濁液に0℃で、滴下で加えた。30分後、乾燥したTHF(200mL)中のtert−ブチルジメチルシリルクロリド(0.95eq.)の溶液を、混合物に滴下で加えた。およそ0−5℃で18時間後、水(500mL)をゆっくり加えて、温度を0−5℃の間に維持した。相分離の後、水層を酢酸エチル(500mL)で逆抽出し、組み合わせた有機層を水(500mL)で洗浄した。有機相を濃縮して残留物を得て、これをTHFとの同時蒸発により共沸乾燥して、252.7gの粗製のモノTBDMSで保護したジオールを得た。粗製のモノTBDMSで保護したジオール(152.4g)の一部を乾燥したジクロロメタン(610mL)に溶かし、トリエチルアミン(1.4eq.)を加えた。その後、混合物を0℃で30分間撹拌し、メタンスルホン酸無水物(1.2eq.)をジクロロメタン(950mL)中の溶液として加え、混合物を−5から5℃の間で1時間撹拌した。メタンスルホン酸無水物(0.1eq.)及びトリエチルアミン(0.2eq.)の追加のアリコートを加え、更に1時間後、水(500mL)を加えた。相分離の後、有機層を水(500mL)で2回洗浄し、濃縮して残留物を得て、これをTHF中で再度希釈し、部分的に濃縮して、中間体3aの溶液(311.1g、溶液中で57重量%の中間体3a)を得た。
中間体3の代替的な調製:
中間体2(140g;372.3mmol)をアセトニトリル(1.3L)に溶かした。中間体3a(104.4g;372.3mmol)、炭酸カリウム(128.6g;930.7mmol)、及びヨウ化ナトリウム(5.58g;37.2mmol)を加えた。混合物を80℃で12時間撹拌し、冷却し、減圧下で濃縮した。残留物を水(1L)に溶かし、酢酸エチル(1L×2)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(1L)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過した。濾液を真空度下で濃縮し、粗製の生成物を得た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100/0から40/1までの石油エーテル/酢酸エチル)により精製し、180gの中間体3(86%;透明の油)を得た。
中間体4及び中間体4’の調製:
DMF(1.26L)中の中間体3(120.00g、214.14mmol)、酢酸ナトリウム(45.67g、556.76mmol)、ギ酸ナトリウム(37.86g、556.76mmol)、Pd(OAc)2(4.81g、21.41mmol)、及びテトラエチルアンモニウムクロリド(44.35g、267.67mmol)の懸濁液を、真空下で脱気し、Arで3回パージして、85℃で2時間撹拌した。結果として生じる反応混合物をセライト(登録商標)のパッドに通して濾過し、固形物をDCM(2L)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル(4L)に溶かし、水(2×2L)とブライン(2×2L)で連続的に洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。その後、残留物を、シリカゲル(SiO2、移動相:石油エーテル/EtOAc、15:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。望ましいフラクションを集め、溶媒を真空下で乾燥して濃縮することで、中間体4及び4’の混合物を得た。(各々100−120gの中間体3上での)3つの反応を平行して実行し、それにより、中間体4と中間体4’(38:62)との合計160gの混合物を得た。
中間体4の代替的調製:
CH3CN(1.60L)中の中間体4および4’の溶液に、1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(212.20g、1.19mol)を添加し、結果として生じた混合物を、40℃で16時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発によって除去した。残留物を、酢酸エチル(2L)に溶解し、NaHCO3(2×1L)とブライン(2×1L)とで連続的に洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして濾過した。濾液を、真空下で蒸発させ、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO2、移動相:石油エーテル/EtOAc、50:1)。所望のフラクションを採取し、溶媒を真空下で乾燥するまで濃縮して、110gの中間体4を与えた(収率56%、黄色の油、LC/MSによって評価された純度97%)。
中間体4’の代替的調製A:
DMF(2L)中の、中間体3(295.00g、473.70mmol)、酢酸ナトリウム(101.05g、1.23mol)、 ギ酸ナトリウム二水和物(128.15g、1.23mol)、およびジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム,(II)塩化物錯体(19.34g、23.70mmol)の溶液に、テトラ−N−ブチルアンモニウム塩化物(164.60g、592.20mmol)を、N2下かつ室温で添加した。反応混合物は、60℃で夜通し撹拌し、その後celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、その固体を、DCM(400mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。結果としてもたらされる残留物を、EtOAc(4L)中に溶解し、その有機層を、水(2L)およびブライン(2L)で連続的に洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過および濃縮して、ブラックオイルとして粗製の生成物を与えた。この残留物を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO2、移動相: 石油エーテル/EtOAc、100:0〜10:1のグラジエント)。所望のフラクションを採取し、溶媒を真空下で乾燥するまで濃縮して、155gの中間体4’を与えた(収率70%、黄色の油)。
中間体4’の代替的調製B:
中間体242(50.0g)をDMF(250mL)中に溶解した。ギ酸ナトリウム無水物(2.6当量)、酢酸ナトリウム(2.6当量)、テトラエチルアンモニウム塩化物(1.25当量)、およびパラジウム酢酸塩(0.05当量)を添加した。その混合物を、窒素で脱気(3回)し、その後、完全転換するまで45−50℃で暖めた(一般的には24時間、HPLCによってモニタリングする)。その後、水(350mL)を添加し、続いてヘプタン(350mL)を添加した。その混合物を濾過し、相分離後、水層をヘプタン(350mL)で抽出した。混ざり合った有機層を、水(250mL)で洗浄し、その後、珪藻岩パッド(25g;珪藻土)上で濾過した。濾液を100−150mLまで濃縮し、2時間で−10〜−5℃まで冷却し、濾過して、37.6gの中間体4’を産出させた。不純物を取り除くためにシリカゲルパッド上で母液を濾過することにより、さらなる量の中間体4’を回収し、かつさらなる量の中間体4’を晶析させるために引き続き−10℃まで濾液を冷却することができる。
中間体4’Rの調製:
中間体4’Rを、中間体4’のキラルクロマトグラフィー分離から得た(カラムCHIRALPAK IC 5cm*25cm;移動相:ヘキサン/EtOH:80/20;流量:60.0mL/min;波長:UV254nm;温度:35℃)。
中間体4Rおよび中間体4Sの調製:
中間体4(500.00g)を順相キラル分離によって精製した(固定相:Daicel Chiralpak IC 2000グラム10マイクロオーム、移動相:ヘプタン/EtOH、均一濃度の80%ヘプタン、20%EtOH)。産物を含有しているフラクションを混合し、濃縮して、266gの中間体4R(収率53%、ee>98%)と、225gの中間体4S(収率45%、ee>98%)を産出させた。
代替的に、中間体4(10.00g)を、キラルSFCによって精製した(固定相:CHIRALPAK IC 5μm 250×30mm、移動相:85%CO2、15%iPrOH)。純粋なフラクションを採取し、乾燥するまで蒸発させて、4.3gの中間体4R(収率43%、ee=100%)と、4.5gの中間体4S(収率45%、ee=100%)を産出させた。
中間体4Rの代替的調製:
ACN(100mL)中の中間体4’R(10.0g)の溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.75当量)を添加し、その混合物を、HPLCによりその転換をモニタリングしながら、20℃で24−28時間撹拌した。完全転換後、水溶性の5%NaHCO3を添加し(250mL)、その混合物を30分間撹拌した。その後、トルエン(250mL)を添加し、室温での30分間の撹拌後、混合物を静置させ、層を分離した。有機層を水(100mL)で2回洗浄し、次の工程で直ちに使用した(転換99.6%)。
実施例A2a
中間体5の調製:
1,4−ジオキサン(1.2L)中の中間体4(127.00g、234.70mmol)の溶液に、ビス(ピナコラート)ジボロン(74.50g、293.40mmol)および酢酸カリウム(69.11g、704.24mmol)を添加した。その後、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム,(II)塩化物(8.59g,11.74mmol)を添加し、N2雰囲気下かつ85℃で4時間撹拌した。その混合物を冷却し、EtOAc(2L)と水(500mL)とで分割し、celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。有機層および水層を分離した。有機層を、水(300mL)およびブライン(300mL)で連続的に洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物を、DCM/EtOAc(90:10、600mL)の混合物で溶解し、フラッシュシリカゲルのプラグを通して濾過し、DCM/EtOAc(90:10、3L)で洗浄した。濾液を蒸発させて、直ちに次の工程に関与する125gの粗製の中間体5(茶色の油)を与えた。
中間体5Rの調製:
1,4−ジオキサン(200mL)中の中間体4R(20.00g、41.50mmol)の溶液に、ビス(ピナコラート)ジボロン(13.20g、51.90mmol)および酢酸カリウム(12.20g、124.60mmol)を添加した。その後、ジクロロメタン(1.70g、2.08mmol)との[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)塩化物錯体を添加し、N2下かつ85℃で4時間撹拌した。その混合物を冷却し、EtOAc(200mL)と水(100mL)とで分割し、celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。有機層および水層を分離した。有機層を、水(100mL)およびブライン(100mL)で連続的に洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物を、DCM/EtOAc(90:10、200mL)の混合物で溶解し、フラッシュシリカゲルのプラグを通して濾過し、DCM/EtOAc(90:10、1L)の混合物で洗浄した。濾液を蒸発させて、直ちに次の工程に関与する25gの粗製の中間体5R(茶色の油)を与えた。
中間体6の調製:
1,4−ジオキサン(1.2L)中の中間体5(160.00g、302.70mmol)の溶液を、水(400mL)中のNaHCO3(76.30g、908.10mmol)の溶液で処理した。その後、2,4−ジクロロピリミジン(67.64g、545.06mmol)およびPd(PPh3)4(17.50g、15.13mmol)を、N2下で添加した。反応混合物を、80℃かつN2下で撹拌した。その混合物を冷却し、EtOAc(2L)と水(800mL)とで分割し、celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。有機層および水層を分離した。有機層を、水(800mL)およびブライン(500mL)で連続的に洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO2、移動相: 石油エーテル/EtOAc、100:0〜10:1のグラジエント)。所望のフラクションを採取し、溶媒を真空下で乾燥するまで濃縮して、100gの中間体6を与えた(2工程で収率71%、黄色の固体)。
中間体6Rおよび中間体6Sの調製:
中間体6(52.00g)を、キラルSFCによって精製した(固定相:CHIRALPAK IC 5μm 250×30mm、移動相:60%CO2、40%MeOH)。所望のフラクションを採取し、溶媒を真空下で乾燥するまで濃縮して、25gの中間体6R(収率48%)および25gの中間体6S(収率48%)を与えた。
中間体6R(50.10g)を、キラルSFCによって精製した(固定相:CHIRALPAK IA 5μm 250*20mm、移動相:87.5%CO2、12.5%MeOH)。純粋なフラクションを混合し、溶媒を蒸発させて、49.10gの中間体6Rを産出させた。
中間体6Rの代替的調製:
1,4−ジオキサン(1.2L)中の中間体5R(25.00g、41.90mmol)の溶液を、水(80mL)中のNaHCO3(10.50g、125.72mmol)の溶液で処理した。その後、2,4−ジクロロピリミジン(9.36g、62.86mmol)およびPd(PPh3)4(2.42g、2.09mmol)を、N@2下で添加した。反応混合物を、80℃かつN2下で撹拌した。その混合物を冷却し、EtOAc(300mL)と水(100mL)とで分割し、celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。有機層を、水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空下で濃縮した。結果としてもたらされる残留物を、25gの中間体5Rで実施された反応から生じる3つの他のバッチと混ぜ合わせた。その残留物を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した(SiO2、移動相: 石油エーテル/EtOAc、100:0〜10:1のグラジエント)。所望のフラクションを採取し、溶媒を真空下で乾燥するまで濃縮して、63gの中間体6Rを与えた(2工程にわたって収率70%、黄色の固体)。
中間体6Rの代替的調製:
トルエン(400mL)中の中間体4R(50.0g)の溶液に、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.3当量)、酢酸カリウム(3.0当量)およびPd(dppf)Cl2(0.05当量)を添加した。その混合物を窒素で3回脱気し、12ー14時間で90℃まで加熱した。続いて、その混合物を室温まで冷却し、トルエン(150mL)で洗浄されたceliteパッド上で濾過した。その濾液を水(250mL)で洗浄し、その後、シリカパッド(10g)上で濾過して、49gの中間体5Rを含有しているトルエン溶液を産出させた。この溶液に、2,4−ジクロロピリミジン(1.5当量)、NaHCO3(3.0当量)、水(25mL)、およびPd(PPh3)4(0.05当量)を添加した。窒素で3回脱気した後に、その混合物を、HPLCによる転換をモニタリングしながら90℃で撹拌した。完全転換(24−48時間)後、その混合物を室温まで冷却し、celiteパッド上で濾過し、水(250mL)で洗浄した。その有機層に、シリカチオール捕捉用樹脂(10g)を添加し、その混合物を、3時間90℃で撹拌し、その後、室温まで冷却し、濾過した。約100mLのイソプロパノール溶液が残るまで蒸留を繰り返すことによって、溶媒をイソプロパノールと完全に入れ替えた。溶液を、50℃まで暖め、250mLのメタノールを添加した。4時間50℃で撹拌した後、その混合物を4時間で0℃まで冷却し、16時間同じ温度で保持し、最後に濾過して26gの中間体6Rを得た。
実施例A2b
中間体158bの調製:
MeTHF(200mL)中の、中間体2(10.00g、26.59mmol)および2−メチル−2−プロペン−1−オール(4.50mL、53.69mmol)の溶液を、−5℃の内部温度まで、N@2下かつEtOH/氷槽で冷却した。トリ−n−ブチルホスフィン(13.30mL、53.19mmolを添加した。その後、MeTHF(120mL)中の、1,1’−(アゾジカルボニル)ピペリジン(14.80g、58.62mmol)の溶液を、25分以上滴下した。その溶液を、この温度で5時間撹拌し、その後、冷却槽を取り除き、その溶液を室温で18時間撹拌した。反応混合物を、K2CO3の10%水溶液上へと注ぎ、DCMで抽出した。有機層をデカントし、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固した。残留物(20g)をヘプタンで溶かし、不溶性物質を濾過によって除去した。濾液を、20mLまで濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製した(不均整なSiOH、80g、移動相:ヘプタン/EtOAc、100:0から88:12までのグラジエント)。純粋なフラクションを採取し、乾燥するまで蒸発させて、10.80gの中間体158bを与えた(収率94%)。
中間体159b及び中間体159b’の調製:
DMF(100mL)中の、中間体158b(10.80g、25.11mmol)と、酢酸ナトリウム(5.35g、65.28mmol)と、ギ酸ナトリウム(4.44g、65.28mmol)と、テトラエチルアンモニウム塩化物(5.20g、31.38mmol)との混合物を、Ar流の下で10分間にわたって音波粉砕により脱気した。Pd(OAc)2(563.00mg、2.51mmol)を添加し、その後、結果としてもたらされるオレンジ色の懸濁液を、85℃(閉鎖温度(block temperature))で4時間撹拌した。その残留物を、EtOAcおよび水を用いて希釈し、その後、celite(登録商標)のプラグを介して濾過した。その有機層をデカントし、NaHCO3の飽和水溶液およびブラインを用いて連続的に洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物(8.3g、中間体159bおよび159b’の混合物)を、CH3CN(230mL)中に溶解し、NBS(4.47g、25.11mmol)を添加した。反応混合物を、55℃(閉鎖温度)で18時間加熱した。反応混合物を蒸発させ、残留物をヘプタン/DCMで溶かした。沈殿物を濾過して除き(1gの誘導体)、濾液(10g)を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製した(不均整なSiOH、120g、DCMに注入、移動相:ヘプタン/EtOAc、100:0から80:20までのグラジエント)。純粋なフラクションを採取し、乾燥するまで蒸発させて、4gの中間体159bを与えた(収率45%)。
中間体160bの調製:
ジクロロメタンとの[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(243.00mg、0.30mmol)を、1,4−ジオキサン(45mL)中の、中間体159b(2.09g、5.95mmol)と、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.90g、7.44mmol)と、酢酸カリウム(1.75g、17.85mmol)との溶液に添加し、反応混合物を、85℃で18時間加熱した。反応混合物を、EtOAcで希釈し、のcelite(登録商標)のパッドに通して濾過した。その濾液を、水で洗浄し、その有機層をデカントし、MgSO4で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をDiPEから結晶化させた。沈殿物を濾過し、乾燥させて、1.85gの中間体160bを与えた(収率78%)。
中間体161bの調製:
1,4−ジオキサン(24mL)中の、中間体160b(1.12g、2.81mmol)と、2,4−ジクロロピリジン(502.00mg、3.37mmol)と、Pd(PPh3)4(162.00mg、0.14mmol)と、Na2CO3 2Mの溶液(4.20mL、8.14mmol)との脱気された懸濁液を、85℃で18時間加熱した。反応混合物を、DCMと飽和水溶性のNaHCO3との間で分割した。有機層をデカントし、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固した。残留物(2g)を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製した(不均整なSiOH、40g、移動相:ヘプタン/EtOAc、70:30から50:50までのグラジエント)。純粋なフラクションを採取し、乾燥するまで蒸発させて、933mgの中間体161bを与えた(収率86%、LC/MSに基づく純度85%)。
実施例A3a
中間体7の調製:
DCM(30mL)中の中間体6(1.50g、2.91mmol)の溶液に、TFA(7mL、91.50mmol)を0−5℃で添加し、 結果としてもたらされる混合物を、0−5℃で1時間撹拌し、その後、室温で1時間撹拌した。粗製の生成物を、粉砕された氷とNaHCO3の飽和水溶液との混合物中に注いだ。DCMでの抽出(2回)後、有機層を混ぜ合わせ、NaHCO3の飽和溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製した(不均整なSiOH、40μm、移動相:NH4OH/MeOH/DCM、0%NH4OH、0%MeOH、100%DCMから0.1%NH4OH、2%MeOH、98%DCMまでのグラジエント)。所望のフラクションを採取し、溶媒を真空下で乾燥するまで濃縮して、524mgの中間体7を与えた(収率65%)。
中間体7Rの調製:
3口丸底フラスコ中で、SiO2(35−70μm)(200g)を、室温で、トルエン(640mL)中の中間体6R(45.00g、87.36mmol)の溶液に添加した。反応混合物を、機械的撹拌下で6時間還流させた(槽温度125℃)。その後、SiO2(35−70μm)を濾過して除き、THFとEtOAcとで連続的に洗浄し、そして濾液を、乾燥するまで蒸発させて、次の工程に直ちに関与する37.2gの粗製の中間体7Rを与えた。
中間体7Rの代替的調製:
TFA(135mL、1.76mol)を、DCM(550mL)中の中間体6R(20.00g、38.82mmol)の溶液に、−10℃(50分以上)で、液滴で添加した。反応混合物を、0℃で15分間撹拌し、その後粉砕された氷とNaHCO3の飽和水溶液との混合物中に注いだ。DCMでの抽出(2回)後、有機層を混ぜ合わせ、K2CO3の水溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、乾燥するまで蒸発させた。残留物(17.40g) を、シリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製した(不均整なSiOH、80g、移動相:NH4OH/MeOH/DCM、0%NH4OH、0%MeOH、100%DCMから0.2%NH4OH、2%MeOH、98%DCMまでのグラジエント)。所望のフラクションを採取し、溶媒を真空下で乾燥するまで濃縮して、12.1gの中間体7Rを与えた(収率75%)。
実施例A3b
中間体10bの調製:
1,4−ジオキサン(7.19mL)中の、中間体6R(224.83mg、0.44mmol)と、中間体9b(117.00mg、0.764mmol)と、Pd(OAc)2(9.80mg、43.65μmol)と、BINAP(27.18mg、43.65μmol)と、Cs2CO3(426.61mg、1.31mmol)とを、封管において、30分間で0〜400Wまでのパワー出力範囲を有する1つのシングルモードマイクロウェーブ(Biotage Initiator EXP 60(登録商標))を使用して、120℃で撹拌した。反応混合物を、水およびDCMへと注いだ。その混合物を、celite(登録商標)上で濾過し、デカントし、そして有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマドグラフィーで精製した(不均整なSiOH 40μm 80g、移動相のグラジエント:100%DCMから、96%DCM、4%MeOH、0.5%NH4OHまで)。純粋なフラクションを混ぜ合わせ、その溶媒を蒸発させて、170mgの中間体10bを与えた(収率62%)。
中間体12bの調製:
1,4−ジオキサン(7.19mL)中の、中間体6R(224.83mg、0.446mmol)と、中間体9a(117.00mg、0.76mmol)と、Pd(OAc)2(9.80mg、43.65μmol)と、BINAP(27.18mg、43.65μmol)と、Cs2CO3(426.61mg、1.31mmol)とを、封管において、120℃で、0〜400Wまでのパワー出力範囲を有する1つのシングルモードマイクロウェーブ(Biotage Initiator EXP 60(登録商標))を使用して、30分間撹拌した。反応混合物を、水およびDCMへと注いだ。その混合物を、celite(登録商標)上で濾過し、デカントし、そして有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマドグラフィーで精製した(不均整なSiOH 40μm 40g、移動相のグラジエント:100%DCMから、96%DCM、4%MeOH、0.5%NH4OHまで)。純粋なフラクションを混ぜ合わせ、その溶媒を蒸発させて、300mgの中間体12bを与えた(定量的収率)。
中間体16bの調製:
1,4−ジオキサン(14.00mL)中の、中間体6R(600.00mg、1.17mmol)と、中間体15b(0.25g、1.50mmol)と、Cs2CO3(0.90g、2.76mmol)と、Pd(OAc)2(0.022g、0.10mmol)と、BINAP(0.059g、0.10mmol)との混合物を、封管において、120℃で、0〜850Wまでのパワー出力範囲を有する1つのシングルモードマイクロウェーブ(Anton Paar monowave 300(登録商標))を使用して、30分間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。水を添加し、混合物をDCMで2回抽出した。その有機層を混ぜ合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして溶媒を、乾燥するまで蒸発させた。その粗製の残留物をシリカゲルクロマドグラフィーで精製した(不均整なSiOH 40μm、80g、移動相のグラジエント:69%ヘプタン、29%EtOAc、40%ヘプタン、52%EtOAc、8%MeOH(+10%NH4OH)から2%MeOH(+10%NH4OH)まで)。純粋なフラクションを採取し、その溶媒を乾燥するまで蒸発させて、580mgの中間体16bを与えた(収率77%)。
以下の表の中間体を、中間体10bの調製のために記載されたような、それぞれの出発物質から出発する、類似の方法を使用することによって調製した。引用された方法に最も関連する小さな偏差が、列「収率(%)」におけるさらなる情報として示される。
中間体47bの調製:
1,4−ジオキサン(4mL)中の、中間体46b(180mg、0.45mmol)と、中間体45b(82.08mg、0.494mmol)と、Cs2CO3(365.75mg、1.123mmol)との混合物を、窒素でパージした。触媒量の、Pd(OAc)2(8.065mg、35.922μmol)およびBINAP(22.37mg、35.922μmol)を添加した。反応混合物を、窒素でパージし、95℃で2時間撹拌した。水およびDCMを添加した。有機層を分離させ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物(210 mg)をシリカゲルクロマドグラフィーで精製した(不均整なSiOH 40μm 40g、100%DCMから、95%DCM、5%MeOH、0.5%NH4OHまでの移動相)。純粋なフラクションを混ぜ合わせ、その溶媒を蒸発させて、87mgの中間体47bを与えた(37%)。
以下の表の中間体を、中間体47bの調製のために記載されたような、それぞれの出発物質から出発する、類似の方法を使用することによって調製した。引用された方法に最も関連する小さな偏差が、列「収率(%)」におけるさらなる情報として示される。
中間体20bの調製:
THF(15.80mL)中の、中間体6(500.00mg、0.97mmol)と、中間体19b(266.31mg、1.94mmol)と、Brettphos Palladacycle(77.54mg、97.06μmol)と、Brettphos(52.10mg、97.06μmol)と、Cs2CO3(0.95g、2.91mmol)とを、封管において、140℃で7時間撹拌した。反応混合物を、水およびDCMへと注ぎ、celite(登録商標)上で濾過し、デカントした。有機層を分離させ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマドグラフィーで精製した(不均整なSiOH 40μm、移動相:97%DCM、3%MeOH、0.1%NH4OH)。純粋なフラクションを混ぜ合わせ、溶媒を蒸発させた。その粗製の残留物をシリカゲルクロマドグラフィー(不均整なSiOH 40μm、移動相:60%プタン、5%MeOH(+10%NH4OH)、35%EtOAc)で精製して、145mgの中間体20b(収率24%)を与えた。
実施例A4a
中間体8の調製:
THF(5.71mL)中の中間体6(500.00mg、0.97mmol)の溶液を、TBAF(THF中1M)(1.16mL、1.16mmol)で処理し、室温で12時間撹拌した。反応混合物をEtOAcに注いだ。有機層を水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させて、真空下で蒸発させた。残留物(483mg)を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製した(不均整なSiOH、40μm、40g、移動相:DCM/MeOH/NH4OH、100%DCMから、98%DCM、2%MeOH、0.2%NH4OHまでのグラジエント)。純粋なフラクションを混ぜ合わせ、その溶媒を蒸発させて、358mgの中間体8を与えた(収率92%)。
実施例A4b
中間体11bの調製:
SiO2(35−70μm)(1.00g)を、室温で、トルエン(8.58mL)中の中間体10b(170.00mg、0.27mmol)の溶液に添加した。反応混合物を還流で4時間撹拌した。室温への冷却後に、SiO2を濾過して除き、DCM/MeOH(80/20)で洗浄し、その濾液を蒸発させて、140mgの中間体11b(収率98%)を与えた。
中間体13bの調製:
SiO2(35−70μm)(1.40g)を、室温で、トルエン(8.58mL)中の中間体12b(300.00mg、0.48mmol)の溶液に添加した。反応混合物を還流で4時間撹拌した。室温への冷却後に、SiO2を濾過して除き、DCM/MeOH(80/20)で洗浄し、その濾液を蒸発させて、252mgの中間体13b(定量的収率)を与えた。
中間体17bの調製:
トルエン(8mL)中の、中間体16b(0.58g、0.90mmol)およびSiO2(35−70μm)(700.00mg)の混合物を、120℃で4時間撹拌した。別の量のSiO2(35−70μm)(0.55g)を添加し、反応混合物を120℃で2時間撹拌した。その熱い混合物を濾過し、EtOAc/MeOH(80/20)の溶液で洗浄し(2回)、その後、DCM/MeOH(80/20)の溶液で洗浄し(2回)、溶媒を、乾燥するまで蒸発させた。その粗製の残留物をシリカゲルクロマドグラフィーで精製した(不均整なSiOH 15−40μm、40g、移動相のグラジエント:98%DCM、2%MeOH(+10%NH4OH)から、92%DCM、8%MeOH(+10%NH4OH)まで)。純粋なフラクションを採取し、その溶媒を乾燥するまで蒸発させて、311mgの中間体17bを与えた(収率64%)。
以下の表の中間体を、中間体11bの調製のために記載されたような、それぞれの出発物質から出発する、類似の方法を使用することによって調製した。引用された方法に最も関連する小さな偏差が、列「収率(%)」におけるさらなる情報として示される。
中間体21bの調製:
DCM(1.49mL)中の、中間体20b(145.00mg、0.24mmol)およびTFA(0.36mL)の溶液を、0℃で30分撹拌した。反応混合物を、氷、水、およびNH4OHの混合物へと注いだ。混合物をEtOAcで抽出し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そして蒸発させて、を更に精製することなく次の工程に使用した、122mgの中間体21bを与えた(定量的収率)。
以下の表の中間体を、中間体21bの調製のために記載されたような、それぞれの出発物質から出発する、類似の方法を使用することによって調製した。引用された方法にする小さな偏差が、列「収率(%)」におけるさらなる情報として示される。
中間体157bの調製:
1,4−ジオキサン(15.00mL)中の、中間体156b(0.300g; 1.64mmol)と、中間体154b(0.500g; 1.21mmol)と、Pd(OAc)2(0.024g; 0.11mmol)と、BINAP(0.066g; 0.11mmol)と、Cs2CO3(0.780g; 2.39mmol)との混合物を封管において、120℃で、0〜850Wまでのパワー出力範囲を有する1つのシングルモードマイクロウェーブ(Antoon Parr Monowave300)を使用して、30分間撹拌した(固定された保持時間)。反応混合物を室温まで冷却した。水を添加し、混合物をDCMで2回抽出した。その有機層をデカントし、溶媒を乾燥するまで蒸発させた。結果として生ずる粗生成物材料を分取LCで精製した(不均整なSiOH 15−40μm 80g GraceResolv(登録商標)、移動相のグラジエント: 99%DCM、1%MeOH、0.1%NH4OHから、93%DCM、7%MeOH、0.7%NH4OHまで)。純粋なフラクションを採取し、その溶媒を乾燥するまで蒸発させて、286mgの中間体157bを与えた(42%)。
実施例A5a
中間体9の調製:
MeTHF(200mL)中の、中間体2(10.00g、26.59mmol)および2−メチル−2−プロペン−1−オール(4.50mL、53.69mmol)の溶液を、内部温度が−5℃になるまで、N2下かつEtOH/氷槽で冷却した。トリ−n−ブチルホスフィン(13.30mL、53.19mmol)を添加した。その後、MeTHF(120mL)中の、1,1’−(アゾジカルボニル)ピペリジン(14.80g、58.62mmol)の溶液を、25分以上滴下し、その溶液をこの温度で5分以上撹拌した。その冷却槽を取り除き、溶液を室温で18時間撹拌した。反応混合物を、K2CO3の10%水溶液上へと注ぎ、DCMで抽出した。有機層をデカントし、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固した。残留物(20g)をヘプタンで溶かし、不溶性物質を濾過によって除去した。濾液を、20mLまで濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製した(不均整なSiOH、80g、移動相:ヘプタン/EtOAc、100:0から88:12までのグラジエント)。純粋なフラクションを採取し、乾燥するまで蒸発させて、10.80gの中間体9を与えた(収率94%)。
中間体10及び中間体10’の調製:
DMF(100mL)中の、中間体9(10.80g、25.11mmol)と、酢酸ナトリウム(5.35g、65.28mmol)と、ギ酸ナトリウム(4.44g、65.28mmol)と、テトラエチルアンモニウム塩化物(5.20g、31.38mmol)との混合物を、Ar流の下で10分間にわたって音波粉砕により脱気した。Pd(OAc)2(563.00mg、2.51mmol)を添加し、結果としてもたらされるオレンジ色の懸濁液を、85℃で4時間撹拌した。その残留物を、EtOAcおよび水を用いて希釈し、その後、celite(登録商標)のパッドを介して濾過した。その有機層をデカントし、NaHCO3の飽和水溶液およびブラインを用いて連続的に洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。結果として生じる残留物(8.3g)を、CH3CN(230mL)中に溶解し、NBS(4.47g、25.11mmol)を添加した。反応混合物を55℃で18時間加熱した。反応混合物を蒸発させ、残留物をヘプタン/DCMで溶かした。沈殿物を濾過して除き、濾液(10g)をシリカゲルクロマドグラフィーで精製した(不均整なSiOH、120g、DCMに注入、移動相:ヘプタン/EtOAc、100:0から80:20までのグラジエント)。純粋なフラクションを採取し、乾燥するまで蒸発させて、4gの中間体10を与えた(収率45%)。
中間体11の調製:
ジクロロメタンとの[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(243.00mg、0.30mmol)を、1,4−ジオキサン(45mL)中の、中間体10(2.09g、5.95mmol)と、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.90g、7.44mmol)と、酢酸カリウム(1.75g、17.85mmol)との溶液に添加し、反応混合物を、85℃で18時間加熱した。反応混合物を、EtOAcで希釈し、のcelite(登録商標)のパッドに通して濾過した。その濾液を、水で洗浄し、その有機層をデカントし、MgSO4で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をDiPEから結晶化させ、沈殿物を濾過し、乾燥させて、1.85gの中間体11を与えた(収率78%)。
中間体12の調製:
1,4−ジオキサン(24mL)中の、中間体11(1.12g、2.81mmol)と、2,4−ジクロロピリジン(502.00mg、3.37mmol)と、Pd(PPh3)4(162.00mg、0.14mmol)と、Na2CO3の2M溶液(4.20mL、8.14mmol)との脱気された懸濁液を、85℃で18時間加熱した。反応混合物を、DCMと飽和水溶性のNaHCO3との間で分割した。有機層をデカントし、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固した。残留物(2g)を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製した(不均整なSiOH、40g、移動相:ヘプタン/EtOAc、70:30から50:50までのグラジエント)。純粋なフラクションを採取し、乾燥するまで蒸発させて、933mgの中間体12を与えた(収率86%、LC/MSに基づく純度85%)。
実施例A5b
中間体33bの調製:
TBAF(THF中1M)(0.28mL、0.28mmol)を、THF(1mL)中の中間体32b(180.00mg、0.14mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で17時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(5mL)に注ぎ、水(5mL)を添加した。層を分離させ、水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。その有機層を混ぜ合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして真空下で蒸発させて、更に精製することなく次の工程に使用した100mgの中間体33bを与えた(収率61%;4つのジアステレオマーの混合物)。
以下の表の中間体を、中間体33bの調製のために記載されたような、それぞれの出発物質から出発する、類似の方法を使用することによって調製した。引用された方法にする小さな偏差が、列「収率(%)」におけるさらなる情報として示される。
実施例A6a
中間体13の調製:
フェニルギ酸塩(405.00μL、3.71mmol)を、DCM(7.2mL)中の、3.4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−6−アミン(369.00mg、2.47mmol)の撹拌された溶液に、室温で滴下した。滴下後、反応混合物を室温で18時間撹拌した。溶液をシリカゲルクロマドグラフィーで精製した(不均整なSiOH 40μm、移動相のグラジエント:100%DCM、0%MeOH、0.1%NH4OHから、94%DCM、6%MeOH、0.1%NH4OHまで)。純粋なフラクションを混ぜ合わせ、その溶媒を真空下で蒸発させて、445mgの中間体13を与えた(定量的収率)。
中間体14の調製:
NaH(鉱油中の60%分散体)(81.53mg、2.04mmol)を、DMF(6.6mL)中の中間体13(120.40mg、0.68mmol)の撹拌された溶液に、N2雰囲気下かつ室温で少しずつ添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。この懸濁液を、DMF(3.30mL)中の中間体6(280.00mg、0.54mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を、氷および10%NH4Cl水溶液上へと注ぎ、30分間撹拌し、沈殿物を濾過して除き、真空下で乾燥させた。沈殿物を、シリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製した(不均整なSiOH 40μm、移動相:70%ヘプタン、30%NH4OH)。純粋なフラクションを混ぜ合わせ、その溶媒を乾燥するまで真空下で蒸発させて、129mgの中間体14を与えた(収率38%)。
実施例A6b
中間体7bの調製:
封管内で、EtOH(34.16mL)中の、4−ニトロ−1H−ピラゾール(3.31g、29.25mmol)およびメチルビニルケトン(4.10g、58.495mmol)を、140℃で12時間撹拌した。直前の溶液に、NaBH4(2.21g、58.50mmol)を室温で滴下した。反応混合物を、1時間撹拌し、氷および水へと注いだ。HClの3Nの水溶液で溶液を酸性化し、水層をDCMで2回抽出した。混ぜ合わせられた有機層を混ぜ合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。その粗製の残留物をシリカゲルクロマドグラフィー(固定相:不均整なSiOH 15−40μm、120g、移動相のグラジエント:100%DCMから、95%DCM、5%MeOH(2%NH4OH)まで)によって精製して、4.7gの中間体7bを与えた(収率87%)。
中間体8bの調製:
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M)(12.31mL、12.31mmol)を−70℃かつ窒素下で、THF(15.39mL)中の中間体7b(950.00mg、5.13mmol)の撹拌された溶液に、滴下した。その反応混合物を−70℃で2時間撹拌し、THF(3.08mL)中のヘキサクロロエタン(1.46g、6.16mmol)を滴下した。反応混合物を、室温で20時間撹拌させた。水およびNH4Clを添加し、DCMで溶液を抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗製の残留物を、シリカゲルクロマドグラフィー(固定相:不均整なSiOH 15−40μm、24g、移動相:100%DCM)によって精製して、363mgの中間体8bを与えた(収率39%)。
下記の表の中間体は、それぞれの出発物質からスタートして、中間体8bの調製のために記載されるような類似した方法を使用することにより調製された。
実施例A6c
中間体15cの調製:
1,4−ジオキサン(3mL)中の中間体12(100.00mg、0.26mmol)、中間体14(LC/MSによって決定された88%の純度に基づいて、81.81mg、0.29mmol)、Pd(OAc)2(5.84mg、0.026mmol)、BINAP(16.19mg、0.026mmol)、およびCs2CO3(254.14mg、0.70mmol)の脱気した懸濁液を、30分間85°Cに加熱した。反応混合物を、DCMと水との間で分割した。有機層をデカントし、MgSO4で乾燥させて、ろ過し、乾燥するまで蒸発させることで、156mgの中間体15c(定量的収率、茶色の油)を得て、これを、それ以上精製することなく次の工程で直接関与させた。
中間体21cの調製:
中間体6(0.66g、1.28mmol)の溶液に、1,4−ジオキサン(24mL)中の中間体20c(0.34g、1.41mmol)、Pd(OAc)2(0.029g、0.128mmol)、およびCs2CO3(1.25g、3.84mmol)を、BINAP(79.80mg、0.128mmol)に加え、反応混合物を95°Cで3時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水とブラインで洗浄した。組み合わせた層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(15−40μm、40g、溶離液:DCM/MeOH:100/0〜99/1)によって精製した。純粋なフラクションを組み合わせ、溶媒を蒸発させることで、817mgの中間体21c(89%の収率)を得た。
中間体35cの調製:
1,4−ジオキサン(5mL)中の中間体12(233.00mg、0.61mmol)、中間体34c(100.00mg、0.67mmol)、Pd(OAc)2(137.00mg、0.061mmol)、およびCs2CO3(592.00mg、1.82mmol)の溶液に、BINAP(38.00mg、0.061mmol)を加えて、反応混合物を95°Cで3時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水とブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮することで、397mgの中間体35c(定量的収率、LC/MSに基づく76%純度、暗黒色のフォーム)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例A7a
中間体16の調製:
封管では、BINAP(40.45mg、0.07mmol)は、1,4−ジオキサン(12.5mL)中の中間体12(250.00mg、0.65mmol)、tert−ブチル4−アミノイソインドリン−2−カルボキシラート(228.29mg、0.97mmol)、Pd(OAc)2(14.58mg、0.065mmol)、およびCs2CO3(635.94 mg、1.95mmol)の溶液に加え、20分間0〜400Wの電力出力範囲の1つのシングルモードマイクロウェーブ(biotage(登録商標)Initiator EXP 60)を使用して、反応混合物を110°Cで加熱した。反応混合物を室温に冷まし、DCMで希釈し、水の上に注いだ。有機層をデカントし、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、40g;移動相グラジエント:0%NH4OH、0%MeOH、100%DCM〜0.5%のNH4OH、5%のMeOH、95%のDCM)によって精製した。純粋なフラクションを集めて、乾燥するまで蒸発させることで、378mgの中間体16(定量的収率)を得た。
中間体148の調製:
封管では、1,4−ジオキサン(9.31mL)中の中間体6R(291.04mg、0.57mmol)、中間体147(145.00mg、0.62mmol)、Pd(OAc)2(12.68mg、56.50μmol)、BINAP(35.18mg、56.50μmol)、およびCs2CO3(0.46g 1.41mmol)を、30分間0〜400Wの電力出力範囲の1つのシングルモードマイクロウェーブ(biotage(登録商標) Initiator EXP 60)を使用して、120°Cで撹拌した。封管内のこの混合物を、45分間、0〜400Wの電力出力範囲の1つのシングルモードマイクロウェーブ(Biotage Initiator EXP 60)(登録商標)を使用して、125°Cで撹拌した。反応混合物を水へ注ぎ、DCMで抽出した。混合物をcelite(登録商標)上でろ過し、デカントし、有機層をMgSO4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残留物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(不規則なSiOH、40μm、40g、移動相グラジエント:100%DCM〜95%DCM、5%MeOH、0.5%NH4OH)により精製した。純粋なフラクションを組み合わせ、溶媒を蒸発させることで、148mgの中間体85(21%の収率)を得た。
中間体194の調製:
封管内の1,4−ジオキサン(4.24mL、49.72mmol)中の中間体6R(132.5mg、0.257mmol)、中間体193(70mg、0.283mmol)、Pd(OAc)2(5.78mg、25.73μmol)、BINAP(16mg、25.73μmol)、およびCs2CO3(209mg、0.64mmol)を、30分間0〜900Wの電力出力範囲の1つのシングルモードマイクロウェーブ(Anton Paar)を使用して、120°Cで撹拌した反応混合物を水とDCMに注いだ。混合物をデカントし、celite(登録商標)のパッド上でろ過し、有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物(203mg)を、シリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 40μm 24g;100%のDCM〜95%のDCM、5%のMeOH、0.5%のNH4OHの移動相)によって精製した。生成物を含むフラクションを組み合わせて、溶媒を蒸発させることで、130mg(70%)の中間体194を得た。
中間体198の調製:
中間体198を、中間体6Rと中間体197(900mg;83%)からスタートする中間体148の調製に使用したものと同様のプロトコルを用いて、調製した。
中間体202の調製:
中間体202を、中間体6Rと中間体201(130mg;43%)からスタートする中間体194の調製に使用したものと同様のプロトコルを用いて、調製した。
中間体206の調製:
中間体206を、中間体6Rと中間体205(93mg;49%)からスタートする中間体194の調製に使用したものと同様のプロトコルを用いて、調製した。
実施例A7b
中間体14bの調製:
トルエン(24.44mL)中の2−(メチルアミノ)エタノール(2.00g、26.63mmol)と4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(3.54g、22.52mmol)を15°Cで撹拌した。SOCl2(4.52mL、62.28mmol)をゆっくり加え、その後、DMF(171.44μL、2.21mmol)を加えた。反応混合物を55°Cで10分間撹拌し、その後、70°Cで18時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残留物をDMF(20.62mL)に溶かし、TEA(16.66mL)をゆっくり加えた。反応混合物を12時間室温で撹拌した。水を加え、混合物をEtOAcで2度抽出し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。粗製残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 15−40μm、80g、移動相グラジエント:100%のDCM〜97%のDCM、3%のMeOH(+10%のNH4OH))によって精製することで、1.96gの中間体14b(38%の収率)を得た。
下記の表の中間体は、それぞれの出発物質からスタートして、中間体14bの調製のために記載されるような類似した方法を使用することにより調製された。
中間体37bの調製:
K2CO3(579.60mg、4.20mmol)を、CH3CN(3mL)中の中間体36b(500.00mg、1.60mmol)の混合物へ加え、結果として生じた溶液を8時間80°Cで撹拌した。その混合物をろ過し、真空下で蒸発させることで、400mgの中間体37b(66%の収率、LC/MSに基づいて45%の純度)を得て、これを、それ以上精製することなく次の工程で使用した。
中間体44bの調製:
封管中の中間体43b(3.60g、7.58mmol)とメチルアミン(THF中の2M)(37.9mL、75.8mmol)を、12時間75°Cで撹拌した。反応混合物を蒸発させた。残留物を水に溶かし、DCMで抽出して、蒸発させた。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 40μm、移動相グラジエント:0%のNH4OH、100%のDCM、0%のMeOH〜0.1%のNH4OH、97%のDCM、3%のMeOH)によって精製した。純粋なフラクションを組み合わせて、溶媒を蒸発させた。粗製の残留物をEt2Oに溶かした。固形物を濾過し、真空下で乾燥させることで、420mgの中間体44b(28%の収率)を得た。
中間体54bの調製:
H2SO4(14.00mL、262.64mmol)中の中間体53b(2.15g、9.99mmol)を16時間45°Cで撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、氷/水の混合物に注ぎ、K2CO3粉末で塩基化した。この混合物をDCMで抽出した。有機層をデカントし、MgSO4で乾燥させて、ろ過し、溶媒を乾燥するまで蒸発させることで、1.12gの中間体54b(57%の収率)を得た。
中間体97bの調製:
DCM(20.3mL)中の中間体96b(1.30g、3.96mmol)、2−アミノプロパン(2.02mL、23.77mmol)、およびTEA(1.10mL、7.92mmol)を、6時間60°Cで撹拌した。溶媒は蒸発させ、粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(固形沈殿物)(不規則なSiOH 40μm 40g、移動相グラジエント:80%のヘプタン、20%のEtOAc〜50%のヘプタン、50%のEtOAc)によって精製した。純粋なフラクションを組み合わせて、溶媒を真空下で蒸発させることで、640mgの中間体97b(77%の収率)を得た。
実施例A7c
中間体41cの調製:
TFA(1mL)とDCM(7mL)の混合物中の中間体40c(76%に基づいて1.25g、1.35mmol)の溶液を、1時間室温で撹拌した。混合物を飽和した水性のNaHCO3溶液で塩基化した。抽出をDCMで行った。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、蒸発させて、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(不規則なSiOH 15−40μm、120g、DCMを用いる液体充填、移動相:ヘプタン/EtOAc、15CV中の100:0〜0:100のグラジエント)によって精製した。生成物を含むフラクションを組み合わせて、真空下で濃縮することで、521mgの中間体41c(64%の収率、オフホワイト固形物)を得た。下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例A8a
中間体21の調製:
封管において、乾燥した1,4−ジオキサン(10mL)中の中間体6(500.00mg、0.97mmol)、中間体20(188.19mg、1.07mmol)、およびCs2CO3(948.75mg、2.91mmol)の混合物を、N2でパージした。その後、Pd(OAc)2(21.79mg、97.10μmol)とBINAP(60.44mg、97.10μmol)を加えた。混合物をN2でパージし、95°Cで17時間撹拌した。反応混合物をEtOAcと水で希釈し、層を分離させた。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で蒸発させることで、635mgの中間体21(定量的収率)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程に直接関与させた。
中間体105の調製:
封管において、乾燥した1,4−ジオキサン(20.2mL)中の中間体6R(475.61mg、0.79mmol)、中間体104(260.00mg、1.19mmol)、およびCs2CO3(1.03g、3.18mmol)の混合物を、N2でパージした。その後、Pd(OAc)2(17.83mg、0.079mmol)とBINAP(49.44mg、0.079mmol)を加えた。混合物をN2でパージし、90°Cで16時間撹拌した。反応混合物を、EtOAcと水で希釈した。層を分離させ、水層をEtOAc(2回)で抽出した。組み合わせた層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製の残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、15−40μm、24g、celite(登録商標)での乾式充填、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 95/5〜60/40)によって精製することで、450mgの中間体105(81%の収率、黄色の残留物)を得た。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も関連の小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例A8b
中間体8bと中間体8b’の調製:
中間体8b(363mg)を、キラルSFC(固定相:Whelk O1(S,S)5μm 250*21.1mm、移動相:85%のCO2、15%のiPrOH)によって精製した。純粋なフラクションを集めて蒸発させることで、140mgの中間体8b’(39%の収率)と145mgの中間体8b’’(40%の収率)を得た。
実施例A8c
中間体22cの調製:
THF(3mL)中の中間体21c(LC/MSによって決定された70%の純度に基づいて、266.00mg、0.26mmol)とTBAF(THF中の1M)(0.26mL、0.26mmol)の溶液を、0.5時間室温で撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮させることで、240mgの中間体22c(99%の収率、LC/MSに基づいて65%の純度、黒色油)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程に直接関与させた。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例A9a
中間体111の調製:
封管において、中間体6R(400.00mg、0.77mmol)、中間体110(265.97mg、1.40mmol)、Pd(OAc)2(17.43mg、77.65μmol)、BINAP(48.35mg、77.65μmol)、およびCs2CO3(632.50mg、1.94mmol)の混合物を、N2でパージした(3回)。乾燥したMe−THF(8mL)を加え、反応混合物を5分間N2下で脱気し、その後、18時間90°Cで加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 15−40μm 40g celite(登録商標)での乾式充填、移動相グラジエント:DCM/MeOH(+5%の水溶性NH3)100/0〜85/15)によって精製した。純粋なフラクションを集めて真空下で蒸発させることで、371mgの中間体111(71%の収率、オレンジ色の粉末)を得た。
中間体118の調製:
封管において、乾燥したMe−THF(9.70mL)中の中間体6R(500.00mg、0.97mmol)、中間体117(279.86mg、1.55mmol)、およびCs2CO3(790.63mg、2.43mmol)の溶液を、N2でパージした。Pd(OAc)2(21.79mg、97.06μmol)とBINAP(60.44mg、97.06μmol)を加え、混合物はN2でパージし、3時間85°Cで加熱した。室温に冷ました後、粗製物をcelite(登録商標)のパッド上でろ過した。ケーキをEtOAcで洗浄し、濾液を真空内で蒸発させた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH、15−40μm、50g、液体充填(DCM)、移動相グラジエント:ヘプタン95%、EtOAc/MeOH(9:1)5%〜ヘプタン70%、EtOAc/MeOH(9:1)30%)によって精製することで、692mgの中間体118(88%の収率、1H NMRに基づく81%の純度、薄茶色の固形物)を得た。
中間体139の調製:
封管において、中間体7R(LC/MSによって決定された94%の純度に基づいて300.00mg、0.68mmol)、中間体138(196.97mg、1.02mmol)、Pd(OAc)2(15.26mg、0.068mmol)、BINAP(42.31mg、0.068mmol)、およびCs2CO3(664.18mg、2.04mmol)の懸濁液を、N2でパージした。Me−THF(6mL)を加え、混合物をN2でパージし、85°Cで夜通し撹拌した。混合物をCelite(登録商標)のパッドで濾過した。ケーキをEtOAcで洗浄し、濾液を真空内で蒸発させた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH、15−40μm、40g、液体充填(DCM)、移動相グラジエント:ヘプタン75%、EtOAc/MeOH(9:1)25%〜ヘプタン20%、EtOAc/MeOH(9:1)80%)によって精製することで、340mgの中間体139(88%の収率、LC/MSに基づく89%の純度、ベージュの泡)を得た。
中間体145の調製:
封管において、乾燥したMe−THF(5.80mL)中の中間体6R(300.00mg、0.58mmol)、中間体144(205.25mg、0.93mmol)、およびCs2CO3(474.37mg、1.46mmol)の溶液を、N2でパージした。Pd(OAc)2(13.08mg、58.24μmol)とBINAP(36.26mg、58.24μmol)を加え、混合物をN2でパージし、3時間85°Cで加熱した。室温に冷ました後、粗製物をcelite(登録商標)のパッド上でろ過した。ケーキをEtOAcで洗浄し、濾液を真空内で蒸発させた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH、15−40μm、24g、液体充填(DCM)、移動相グラジエント:ヘプタン95%、EtOAc/MeOH(9:1)5%〜ヘプタン70%、EtOAc/MeOH(9:1)30%)によって精製することで、348mgの中間体145(59%の収率、1H NMRに基づく69%の純度、黄色油)を得た。これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も関連する小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例A9b
化合物9aの調製:
MeOH(8.54mL)中の中間体8b’の混合物(140.00mg、0.76mmol)を、触媒としてPd/C(10%wt)(18.04mg、16.95μmol)を用いて、12時間大気圧下において室温で水素化した。DCMとMeOHで洗浄したcelite(登録商標)のパッド上で触媒をろ過した。濾液を蒸発させることで117mgの中間体9a(定量的収率)を得て、これを次の反応工程で直接使用した。
中間体9bの調製:
MeOH(8.54mL)中の中間体8b’’の混合物(140.00mg、0.76mmol)を、触媒としてPd/C(10%wt)(18.04mg、16.95μmol)を用いて、12時間大気圧で室温で水素化した。DCMとMeOHで洗浄したcelite(登録商標)のパッド上で触媒をろ過した。濾液を蒸発させることで117mgの中間体9b(定量的収率)を得て、これを次の反応工程で直接使用した。
中間体15bの調製:
MeOH(23.96mL)中の中間体14b(1.16g、5.91mmol)を、12時間大気圧下で触媒としてPd/C(10%wt)(167.74mg、0.16mmol)を用いて、室温で水素化した。触媒をcelite(登録商標)のパッドでろ過して、濾液を減圧下で蒸発させることで、983mgの中間体15b(定量的収率)を得た。
中間体25bの調製:
MeOH(250mL)とTHF(250mL)中の中間体24b(6.20g、30.98mmol)の混合物を、12時間触媒としてPd/C(10%wt)(220mg)を用いて室温で水素化した(1バール)。触媒をろ過し、濾液を減圧下で濃縮することで、4.7gの中間体25b(89%の収率)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
下記の表の中間体は、それぞれの出発物質からスタートして、中間体9aの調製のために記載されるような類似した方法を使用することにより調製された。言及された方法に対する最も小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
中間体66bの調製:
EtOH(26mL)と水(26mL)中の中間体65b(750.00mg、4.43mmol)、鉄粉(1.24g、22.17mmol)、およびNH4Cl(0.95g、18mmol)の混合物を、2時間80°Cで加熱した。反応混合物を室温に冷まし、DCMで希釈し、Celiteのパッドによってろ過した。その溶液をK2CO3の10%水溶液で2回洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、乾燥するまで蒸発させることで、粗製の中間体66bの386mgの最初のバッチを得て、これを粗製の中間体66bの106mgの別のバッチと組み合わせた。結果として生じた残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(不規則なシリカ、15−40μm、40g、液体充填(DCM)、移動相グラジエント:10CV中の100%のDCM、0%のMeOH/aqNH3(9:1)〜95%のDCM、5%のMeOH/aqNH3(9:1))によって精製した。生成物を含むフラクションを組み合わせて、蒸発させることで、209mgの中間体66b(23%の収率、黄茶色の固形物)を得た。
実施例A9c
中間体13cの調製:
DMF(5mL)中の6−クロロ−4−ニトロ−1H−インドール(500.00mg、2.54mmol)とCs2CO3(1.24g、3.81mmol)の溶液に、3−クロロ−N−メチルプロパンアミド(464.00mg、3.81mmol)をN2下で加え、反応混合物を0.5時間90°Cで撹拌した。反応混合物を、EtOAcと水に分割した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物をシクロヘキサンで粉にし、固形物を濾過によって集め、真空下で乾燥させることで、687mgの粗製の中間体13c(96%の収率)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
中間体19cの調製:
DMF(5mL)中の6−クロロ−4−ニトロ−1H−インドール(500.00mg、2.54mmol)とCs2CO3(1.24g、3.82mmol)の溶液に、2−クロロ−N−メチル−アセトアミド(410.00mg、3.82mmol)を窒素下で加え、反応混合物を0.5時間90°Cで撹拌した。その後、反応混合物を酢酸エチルと水で分割し、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。黄色の固形残留物をシクロヘキサンで粉にし、固形物を濾過によって集め、真空内で乾燥させることで、541mgの中間体19c(79%の収率、黄色固形物)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例A10a
中間体33と中間体34の調製:
封管において、THF(18mL)中の中間体6(547.86mg、1.12mmol)、中間体31(400.00mg、2.23mmol)、Cs2CO3(1.09g、3.35mmol)、クロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’,−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(89.14mg、111.59μmol)、およびBRETTPHOS(59.90mg、111.59μmol)の混合物を、2時間0〜400Wの電力出力範囲の1つのシングルモードマイクロウェーブ(biotage(登録商標) Initiator EXP 60)を使用して、140°Cで撹拌した。反応混合物を水とDCMに注いだ。混合物をcelite(登録商標)上でろ過し、デカントし、有機層をMgSO4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(不規則なSiOH、40μm、移動相:97%DCM、3%MeOH、0.1%NH4OH)により精製した。純粋なフラクションを組み合わせて、溶媒を真空下で蒸発させた。別の精製は、シリカゲルクロマトグラフィー(不規則な剥き出しのシリカ40g、移動相:60%のヘプタン、5%のMeOH、35%のEtOAc(+10%のNH4OH)によって行われた。純粋なフラクションを組み合わせ、溶媒を真空下で蒸発させることで、4つのジアステレオ異性体(48%の収率)の350mgの混合物を得て、これをアキラル性のSFC(固定相:Chiralcel OD−H 5μm 250*4.6mm、移動相:65%のCO2、35%のMeOH(0.3%のiPrNH2)によってさらに精製した。所望のフラクションを集め、溶媒を真空下で乾燥するまで濃縮することで、131mgの中間体33(37%の収率、カラムからの第1の位置で溶出)を、146mgの中間体34(42%の収率、カラムからの第2の位置で溶出)を得た。
実施例A10b
中間体18bの調製:
と中間体19bの調製:
トルエン(26.76mL)中のシクロペンタノン−2−カルボニトリル(4.00g、36.65mmol)、メチルヒドラジン(2.12mL、40.32mmol)、およびTEA(7.07mL、50.89mmol)を16時間120°Cに加熱した。反応物を室温に冷まして、溶媒を蒸発させた。残留物をEt2Oに溶かし、ろ過し、真空下で乾燥させた。濾液を蒸発させ、粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 20−45μm、450g、移動相グラジエント:44%のヘプタン、6%のMeOH(+10%のNH4OH)、50%のEtOAc〜42%のヘプタン、8%のMeOH(+10%のNH4OH)、50%のEtOAc)によって精製した。純粋なフラクションを集めて蒸発させることで、205mgの中間体18b(4%の収率)と545mgの中間体19b(11%の収率)を得た。
中間体30bの調製:
CH3CN(100mL)中の中間体29b(2.60g、8.33mmol)の溶液に、K2CO3(2.30g、16.67mmol)を加え、混合物を5時間還流させた。その後、反応混合物を冷まして濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、5/1)によって精製することで、683mgの中間体30b(71%の収率、黄色油)を得た。
中間体58bと中間体58b’の調製:
EtOH(10.00mL)中の2−オキソシクロペンタンカルボニトリル(1.00g、9.16mmol)と2−メトキシエチルヒドラジン塩酸塩(1.50g、11.85mmol)の混合物を、5時間90°Cで撹拌した。反応物を室温に冷まして、溶媒を乾燥するまで蒸発させた。粗製の残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(不規則なSiOH、40μm、40g、移動相 グラジエント:99%DCM、1%MeOH(+10%NH4OH)〜93%DCM、7%MeOH(+10%NH4OH)により精製した。純粋なフラクションを集め、溶媒を乾燥するまで蒸発させることで、570mgの中間体58bと中間体58b’の混合物(86/14、LC/MSによって評価された)を得た。
実施例A10c
中間体14cの調製:
EtOH(10mL)と水(10mL)中の中間体13c(687.00mg、2.43mmol)、塩化アンモニウム(521.53mg、9.75mmol)、および鉄粉(680.81mg、12.19mmol)の混合物を、2時間75°Cで加熱した。反応混合物はCelite(登録商標)によってろ過し、濾液を真空下で乾燥するまで濃縮した。残留物をEtOAcと水に分割した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮することで、437mgの粗製の中間体14c(63%、LC/MSに基づいて88%の純度、黒い泡)を得て、これをそれ以上することなく次の工程に直接関与させた。
中間体20cの調製:
EtOH(10mL)と水(10mL)中の中間体19c(541.00mg、2.02mmol)、塩化アンモニウム(432.00mg、8.08mmol)、および鉄粉(564mg、10.11mmol)の混合物を、1時間75°Cで加熱した。反応混合物をCelite(登録商標)によってろ過し、濾液を真空内で濃縮した。残留物を酢酸エチルと水の間で分割した。層を分離させ、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮することで476mgの中間体20c(定量的収率)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
中間体34cの調製:
EtOH(16mL)と水(16mL)中の6−フルオロ−4−ニトロ−1H−インドール(1.00g、5.55mmol)、塩化アンモニウム(1.19g、22.21mmol)、および鉄粉(1.55g、27.76mmol)の懸濁液を、1時間75°Cで加熱した。反応混合物をCelite(登録商標)によってろ過し、濾液を真空内で濃縮した。残留物を酢酸エチルと水の間で分割した。層を分離させ、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮することで、842mgの中間体34c(定量的収率、紫色の固形物)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
中間体14cの代替的な調製:
三塩化チタン(18.7mL、21.8mmol)とTHF(40mL)中の中間体13c(410.00mg、1.45mmol)の混合物を、2時間室温で撹拌した。混合物を、180mgの中間体13c上で行われた別の反応物と混合し、水で希釈し、0°CでK2CO3粉末の添加によって塩基化し、その後、EtOAcで希釈した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。粗製生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 15−40μm、24g、DCMを用いる液体充填、移動相グラジエント:DCM/MeOH 100/0〜80/20)によって精製した。生成物を含むフラクションを組み合わせて、真空下で濃縮することで、280mgの中間体14c(590mgの中間体13に基づいて53%の収率、黄色残留物)を得た。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
中間体27cの調製:
封管において、10%のNH4Cl水溶液(6.2mL)、EtOH(11.3mL)、およびEtOAc(27.8mL)中の中間体26c(639.68mg、1.97mmol)と鉄粉(441.34mg、7.90mmol)の混合物を、18時間90°Cで撹拌した。さらに、鉄粉(441.34mg、7.90mmol)を加え、混合物を4時間90°Cで撹拌した。混合物をCelite(登録商標)のパッドを介してろ過し、EtOAcで洗浄した。有機層はNaHCO3とブラインの飽和水溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去することで、460mgの中間体27c(79%、オレンジ色の油)を得て、これをそれ以上することなく次の工程に直接関与させた。
実施例A11a
中間体15の調製:
THF(2.4mL)中の中間体14(175.00mg、0.28mmol)とTBAF(THF中の1M)(0.56mL、0.56mmol)の混合物を、48時間室温で撹拌した。反応混合物を、EtOAcと水で希釈した。層を分離させ、有機層をMgSO4上で乾燥させ、ろ過し、溶媒は減圧下で除去した。残留物をEt2Oに溶かし、ろ過し、真空下で乾燥させることで、126mgの中間体15(88%の収率)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程に直接関与させた。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も関連する小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
中間体234の調製:
中間体233(400mg;0.517mmol、LC/MSに基づいて86%の純度)を、室温でTBAF(0.925mL;0.925mmol;THF中の1M)において撹拌した。反応物を濃縮し、結果として生じた粗製の残留物(300mg)を水で洗浄した。混合物をろ過することで、黄色の固体として200mgの中間体234(66%)を得た。
実施例A11b
中間体24bの調製:
5−ニトロ−3−ピラゾールカルボン酸(5.00g、31.83mmol)を、N2下においてジクロロエタン(130mL)中で懸濁させた。その後、SOCl2(7mL、96.38mmol)とDMF(1mL)を加え、混合物を夜通し還流させた。沈殿物を濾過によって集め、DCM(82.5mL)中で懸濁させた。N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(3.74g、38.34mmol)とTEA(13.35mL、95.99mmol)を加え、混合物を室温で夜通し撹拌した。混合物を水(100mL)へ注ぎ、DCM(3×60mL)とDCM/MeOH(9/1、60mL)で抽出した。有機層を組み合わせ、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮することで、6.2gの中間体24b(97%の収率)を得た。
中間体34bの調製:
EtOH(80mL)中の5−ニトロ−3−ピラゾールカルボン酸(4.00g、25.46mmol)の溶液に、SOCl2(25mL)を加え、混合物を70°Cで夜通し撹拌した。混合物を真空下で蒸発させ、残留物を水(20mL)へ加えた。混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で蒸発させることで、4gの中間体34b(68%の収率、LC/MSに基づいた80%の純度)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
下記の表の中間体は、それぞれの出発物質からスタートして、中間体34bの調製のために報告されるような類似した方法を使用することにより調製された。
実施例A11c
中間体36cの調製:
シアノ水素化ホウ素ナトリウム(759.86mg、12.1mmol)を、AcOH(10mL)中の7−クロロ−4−メチル−1H−インドール(1.00g、6.04mmol)の溶液にゆっくり加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を氷と3MのNaOH水溶液の混合物へ注いだ。抽出をEtOAcで行った。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮することで、1.15gの中間体36c(定量的収率、88%の純度、オレンジ色の油)を得て、これをそれ以上することなく次の工程に直接関与させた。
中間体37cの調製:
DCM(20mL)中の中間体36c(88%の純度に基づいて1.15g、6.04mmol)、塩化アセチル(0.64mL、9.06mmol)、およびトリエチルアミン(1.34mL、9.66mmol)の混合物を、6時間室温でN2下において撹拌した。抽出をDCMとブラインで行った。有機層をMgSO4で乾燥させ、蒸発させて、シリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 15−40μm、40g、DCMを用いる液体充填、移動相グラジエント:10CV中DCM/MeOH 100/0〜95/05)によって精製した。生成物を含むフラクションを組み合わせて、真空下で濃縮することで、1.13gの中間体37c(89%の収率、淡黄色固形物)を得た。
中間体38cの調製:
TFA(20mL)中の中間体37c(1.13g、5.39mmol)とNaNO3(503.87mg、5.93mmol)の混合物を、18時間室温で撹拌した。混合物を氷と水性のNaHCO3の混合物に注ぎ、生成物をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、蒸発させて、シリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 15−40μm、120g、DCMを用いる液体充填、移動相グラジエント:10のCVにおいてDCM/MeOH 100/0〜95/05)によって精製した。生成物を含むフラクションを組み合わせて、真空下で濃縮することで、1.01gの中間体38c(73%の収率、茶色固形物)を得た。
中間体39cの調製:
MeOH(25mL)中の中間体38c(1.00g、3.93mmol)、亜鉛(2.57g、39.27mmol)、およびAcOH(42.25mL、39.27mmol)の混合物を2.5時間室温で撹拌した。混合物をCelite(登録商標)のパッドでろ過し、抽出をEtOAcで行った。有機層をHCl 1Nで洗浄した。水層をNaOH 1Nで塩基化し、EtOAcで抽出(2回)した。有機層を組み合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させて、乾燥するまで蒸発させることで、550mgの中間体39c(62%、薄茶色の泡)を得て、これをそれ以上することなく次の工程に直接関与させた。
実施例A12a
中間体35(未知の構造(DIA A)を有する2つのジアステレオ異性体の混合物)の調製:
TFA(305.00μL)とDCM(1.3mL)の混合物中の中間体33(131.00mg、0.20mmol)の溶液を、30分間0°Cで撹拌した。反応混合物を氷、水、およびNH4OHの上に注いだ。混合物をEtOAcで抽出し、有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮することで、70mgの中間体35(72%の収率)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程に直接関与させた。
中間体106の調製:
DCM(15mL)中の中間体105(450.00mg、0.65mmol)の溶液に、TFA(1.46mL、19.0mmol)を加え、混合物を20分間室温で撹拌した。混合物をNaHCO3溶液の飽和溶液へ注ぎ、10分間撹拌した。層を分離し、水層をDCMで抽出(2回)した。組み合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗製の残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH、15−40μm、24g、液体充填(DCM)、移動相グラジエント:CH2Cl2/MeOH 100/0〜95/5)によって精製することで、260mgの中間体106(67%の収率、黄色の固形物)を得た。
中間体119の調製:
TFA(3.26mL、42.54mmol)を、0°Cの乾燥したDCM(12mL)中の中間体118(692.00mg、0.85mmol、1H NMRに基づく81%の純度)の溶液に加えた。溶液を室温に温めて1時間撹拌した。溶液をNaHCO3の飽和水溶液へすばやく注ぎ、DCMを加えた。層を分離させ、有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空内で蒸発させた。粗製の残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 15−40μm、24g、液体充填(DCM)、移動相グラジエント:ヘプタン90%、EtOAc10%〜ヘプタン70%、EtOAc30%)によって精製することで、338mgの中間体119(59%の収率、1H NMRに基づく83%の純度、黄色油)を得た。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も関連する小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例A12b
中間体26bの調製:
中間体25b(4.40g、25.86mmol)と2,5−ヘキサンジオン(3.25g、28.43mmol)を酢酸(30mL)とトルエン(90mL)に溶解させた。混合物を2時間還流し、その後、水とDCMで洗浄し、層を分離させた。有機相をNa2SO4に乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出:石油エーテル/EtOAc、5/1)によって精製した。所望のフラクションを集めて、真空下で濃縮することで、4.8gの中間体26b(75%の収率)を得た。
中間体27bの調製:
中間体26b(4.80g、19.33mmol)をN2下でTHF(140mL)に溶解させた。臭化メチルマグネシウム(Et2O中の3M)(16mL、48mmol)を、0°Cで液滴で加え、結果として生じた混合物を4時間室温で撹拌した。混合物をNH4Cl水溶液(25mL)でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出:石油エーテル/EtOAc、4/1)によって精製することで、3.6gの中間体27b(92%の収率)を得た。
中間体28bの調製:
中間体27b(2.00g、9.84mmol)をCH3CN(50mL)に溶解させた。1,2−ジブロモエタン(7.4g、39.39mmol)とK2CO3(2.72g、19.71mmol)を加え、混合物を2時間還流した。混合物を室温に冷ましてろ過した。濾液を濃縮して、粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出:石油エーテル/EtOAc、5/1)によって精製した。所望のフラクションを集めて、濃縮することで、2.8gの中間体28b(92%の収率)を得た。下記の表の中間体は、それぞれの出発物質からスタートして、中間体28bの調製において記載されるような類似した方法を使用することにより調製された。言及された方法に対する最も関連する小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例A12c
中間体43cの調製:
乾燥したDMF(10mL)中の6−メトキシ−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(412.00mg、2.13mmol)の溶液に、NaH(鉱油中の60%分散液)(93.84mg、2.35mmol)を加え、混合物を10分間室温で撹拌した。その後、2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアミド(241μL、2.35mmol)を加え、反応混合物を18時間室温で撹拌した。Celite(登録商標)を加え、乾式充填を真空下で調製した。結果として生じた粗製生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(規則的なSiOH 30μm、40g、celite(登録商標)を用いる乾式充填、移動相グラジエント:10CVにおいてDCM/MeOH 100/0〜98/02)によって精製した。生成物を含むフラクションを組み合わせて、真空下で濃縮することで、530mgの中間体43c(89%の収率、黄色の固形物)を得た。
中間体44cの調製:
Me−THF(30mL)とEtOH(40mL)中の中間体43c(530.00mg、1.91mmol)とPd/C(10%)(0.10g、0.09mmol)の懸濁液を、H2大気(1バール)下で20時間室温にて暗所で撹拌した。その後、混合物をDCMで希釈し、celite(登録商標)でろ過し、濾液を真空下で乾燥するまで蒸発させることで、490mgの中間体44c(定量的収率、緑がかった残留物)を得て、これを次の工程で使用した。
実施例A13a
中間体143の調製:
SiO2(40−63μm)(1.57g)をトルエン(4mL)中の中間体142(313.00mg、0.45mmol)の溶液に加え、混合物を2時間還流した。室温に冷ました後、混合物をEtOAcで希釈し、ガラスフリット上でろ過した。濾液を真空下で蒸発させることで、287mgの中間体143(定量的収率、黄色油)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程に直接関与させた。
中間体146の調製:
SiO2(1.74g、5当量wt)を、トルエン(3mL)中の中間体145(348.00mg、0.34mmol、1H NMRに基づいて69%の純度)の溶液に加え、混合物を2時間還流した。室温に冷ました後、混合物をEtOAcで希釈し、ガラスフリット上でろ過した。濾液を真空内で蒸発させた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 15−40μm、12g、液体充填(DCM)、移動相グラジエント:ヘプタン95%、EtOAc/MeOH(9:1)5%〜ヘプタン70%、EtOAc/MeOH(9:1)30%)によって精製することで、255mgの中間体146(86%の収率、1H NMRに基づく69%の純度、黄色油)を得た。
中間体149の調製:
SiO2(40−63μm)(0.43g)を、トルエン(1.04mL)中の中間体148(85.00mg、0.12mmol)の溶液に加え、混合物を2時間還流した。室温に冷ました後、混合物をDCMとMeOHで希釈し、ガラスフリット上でろ過した。濾液を真空内で蒸発させることで、65mgの中間体149(89%の収率、黄色油)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
中間体184の調製:
トルエン(2.3mL)中の中間体183(160mg;0.233mmol)の溶液にSiO2を加えた。混合物を2日間90°Cに加熱した。混合物をろ過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を蒸発させ、粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出:ヘプタン−EtOAc:8/2)によって精製した。生成物を含むフラクションを混合して濃縮することで、136mg(99%)の中間体184を得た。
中間体187の調製:
中間体187は、中間体186(152mg;93%)からスタートする中間体184に従って調製された。
中間体195の調製:
中間体195は、中間体194(120mg)からスタートする中間体143に従って調製された。
中間体199の調製:
中間体199は、中間体198(664mg;81%)からスタートする中間体143に従って調製された。
中間体203の調製:
中間体203は、中間体202(110mg;99%)からスタートする中間体143に従って調製された。
中間体207の調製:
中間体207は、中間体206(120mg、LC/MSによる評価に基づいて純度68%)からスタートする中間体143に従って調製された。
中間体213の調製:
中間体213は、中間体212(130mg、95%)からスタートする中間体143に従って調製された。
中間体229の調製:
中間体229は、中間体228(135mg;96%)からスタートする中間体184に従って調製された。
実施例A13b
中間体70bの調製:
シアノメチレントリブチルホスホラン(2.91mL、11.10mmol)を、室温のトルエン(24.78mL)中の中間体69b(950.00mg、5.55mmol)とN−ベンジル−N−メチルエタノールアミン(1.36mL、8.33mmol)の撹拌溶液に加えた。反応混合物を9時間室温で撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 15−40μm、80g、移動相グラジエント:80%のヘプタン、20%のEtOAc〜50%のヘプタン、50%のEtOAc)によって精製することで、1.3gの中間体70b(52%の収率)を得た。
中間体90bの調製:
反応を2度行い、同じ量の中間体89b(0.5g、2.922mmol):シアノメチレントリブチルホスホラン(1.41mL、5.38mmol)を、封管内のトルエン(14mL)中の中間体89b(0.5g、2.92mmol)と2−(イソプロピルアミノ)エタノール(468.63μL、4.075mmol)の溶液に加え、30分間0〜1700Wの電力出力範囲の1つのシングルモードマイクロウェーブ(Masterwave BTR Anton Paar(登録商標))を使用して、110°Cで撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、混合し、K2CO3の10%水溶液、水、および飽和したNaClの溶液で洗浄した。層を分離させ、有機層をMgSO4上で乾燥させ、ろ過し、溶媒は減圧下で除去した。粗製物(3.8g)をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 40μm 80g;移動相 100%DCM〜97%DCM、3%MeOH、0.3%NH4OH)によって精製した。純粋なフラクションを組み合わせ、溶媒をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 40μm 40g;移動相 80%のヘプタン、20%のAcOEt〜40%のヘプタン、50%のAcOEt、10%のMeOH、0.1%のNH4OH)によって精製した。純粋なフラクションは組み合わせ、溶媒を蒸発させることで、249mg(19%)の中間体90bを得た。
中間体71bの調製:
MeOH(7.37mL)中の中間体70b(1.10g、2.44mmol)の混合物を、10分間0〜850Wの電力出力範囲の1つのシングルモードマイクロウェーブ(Anton Paar monowave 300(登録商標))を使用して、封管内で100°Cで撹拌した。溶液を減圧下で蒸発させることで、775mgの中間体71b(定量的収率)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
実施例A13c
中間体48cの調製:
DCM(100mL)中の5−ニトロ−インドリン−2−カルボン酸(1.8g;8.65mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(1.41g;17.30mmol)、プロピルホスホン酸無水物(13.8g;21.62mmol;EtOAcの中の50%)、およびTEA(5mL;34.6mmol)の混合物を、室温で夜通し撹拌した。反応混合物を水へ注ぎ、DCM(50mLX3)で抽出した。有機層を組み合わせて、ブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。中間生成物をEtOHで洗浄し、真空下で乾燥させることで、黄色固形物として1.8g(88%)の中間体171cを得た。
中間体49cの調製:
EtOH(100mL)中の中間体48c(1.8g;7.65mmol)の混合物を、1気圧の水素下で触媒としてPd/C10%を用いて室温(大気圧)で水素化した。一晩撹拌した後に、反応混合物をろ過し、溶媒を除去することで、茶色の粘性油として1.3g(83%)の中間体49cを得た。それを次の工程で直接使用した。
実施例A14a
中間体17の調製:
丸底フラスコにおいて、硝酸カリウム(3.60g、35.66mmol)を、H2SO4(34mL)中の2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンザゼピン(5.00g、33.96mmol)の溶液に5°Cで少しずつ加えた。反応混合物を10分間撹拌した。その後、反応混合物を氷水へ注ぎ、固体のK2CO3で注意深く塩基化した。水層をEtOAcで抽出し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、乾燥するまで蒸発させることで、4.65gの中間体17(71%の収率、茶色の油)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程に直接関与させた。
実施例A14b
中間体29bの調製:
MeOH(50mL)中の中間体28b(2.80g、9.03mmol)の溶液に、NaBH4を加えた。反応混合物を2時間室温で撹拌した。混合物を水でクエンチし、DCMで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮することで、2.6gの中間体29b(92%の収率)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
下記の表の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする中間体29bの調製について記載されたような類似した方法を使用して調製された。言及された方法に対する最も関連する小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
中間体95bの調製:
DCM(1M)(5.92mL、33.23mmol)中の水素化ジイソブチルアルミニウムを、窒素下において室温でDCM(22.35mL)中の中間体94b(2.31g、8.31mmol)の乾燥した溶液に液滴で加えた(シリンジポンプ、20mL/h)。反応混合物を4時間室温で撹拌した。DCM(5.922mL、0.798g/mL、33.23mmol)中の追加の水素化ジイソブチルアルミニウムを液滴で加え(シリンジポンプ、20mL/h)、結果として生じた溶液を16時間室温で撹拌した。反応的な混合物を氷と水の上に注いだ。混合物をHClの3Nの水溶液で酸性化し、DCMで2回抽出し、celite(登録商標)でろ過し、層を分離させた。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH、40μm、80g;移動相グラジエント:80%ヘプタン、20%EtOAc〜50%ヘプタン、50%EtOAc)によって精製した。純粋なフラクションを組み合わせ、溶媒を蒸発させることで、1.04gの中間体95b(50%の収率)を得た。
実施例A14c
中間体51cの調製:
DCM(5mL)中の6−(メトキシ)−5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1−H−インドールの撹拌溶液に、トリメチルアミン(463μL;3.32mmol)、ジ−tert−ブチルジカルボナート(319mg;1.46mmol)、および4−ジメチルアミノピリジン(16mg;0.13mmol)を加えた。反応混合物を一晩室温で撹拌した。その後、混合物を40°Cで12時間撹拌した。水(10mL)を加え、混合物をDCM(3*20mL)で抽出した。結合した有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、溶媒を真空下で除去した。結果として生じた残留物(500mg)を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶出:石油エーテル/酢酸エチル 100/0〜60/40)によって精製した。所望のフラクションを集めて、溶媒を真空下で乾燥するまで濃縮することで、340mg(87%)の中間体51cを得た。
中間体52cの調製:
MeOH(5mL)とEtOAc(5mL)中の中間体51c(340mg;1.15mmol)の混合物を、触媒としてPd/C10%を用いて室温(25psiの水素)で夜通し水素化した。触媒をろ過し、濾液を減圧下で蒸発させることで、240mg(79%)の中間体52cを得た。
実施例A15a
中間体24の調製:
亜硝酸ナトリウム(479.00mg、6.95mmol)をTFA(36mL)中の中間体23(1.00g、5.94mmol)の溶液に加え、混合物を4時間室温で撹拌した。反応混合物をEtOAcとNa2CO3の10%水溶液で希釈した。層を分離させ、有機層をMgSO4上で乾燥させ、ろ過し、溶媒は減圧下で除去した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 15−40μm、40g、celite(登録商標)上の乾式充填、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 100/0〜40/60)によって精製することで、340mgの中間体24(27%の収率、オフホワイト固形物)を得た。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。
実施例A15aa
中間体29の調製:
前もって−40°Cと−50°Cの間に冷ました発煙硝酸(19.48mL、426.61mmol)に、AcOH(8.2mL、143.24mmol)中の中間体28(4.10g、21.33mmol)を液滴で加えた。反応混合物を40分間の−40°C〜−50°Cの間で撹拌し、氷上に注ぎ、DCMで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(球状のSiOH 30μm、移動相:DCM 100%)によって精製した。純粋なフラクションを組み合わせ、溶媒を真空内で除去することで、5.2gの中間体29(定量的収率)を得た。
実施例A15b
中間体31bの調製:
EtOH(3mL)中の中間体30b(913.00mg、3.95mmol)の溶液に、H2O(6mL)とEtOH(6mL)中のKOH(664.00mg、11.86mmol)とヒドロキシルアミン塩酸塩(1.65g、23.71mmol)の混合物を加えた。結果として生じた混合物を一晩中還流させた。溶液を減圧下で濃縮し、粗製の残留物をEtOAc(10mL)に溶解させ、水とブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出:100%のEtOAc)によって精製することで、200mgの中間体31b(33%の収率)を得た。
実施例A15c
中間体55cの調製:
乾燥したDMF(4mL)中の6−メトキシ−5−ニトロ−7−アザインドール(144mg;0.745mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(33mg;0.82mmol;油中の60%分散液)を加え、混合物を30分間室温で撹拌した。その後、2−ブロモエチルメチルエーテル(77μL;0.82mmol)を加え、反応混合物を16時間室温で撹拌し、その後蒸発させ、DCM/MeOH(3:1)の混合物で溶かし、10mgと50mgの6−メトキシ−5−ニトロ−7−アザインドール上で行われた2つの他の反応それぞれと組み合わせた。Celiteを加え、乾式充填を真空下で調製した。結果として生じた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(規則的なシリカ 30μm、25g、乾式充填(Celite)、移動相グラジエント:10CVにおいてヘプタン100%〜ヘプタン70%、EtOAc/MeOH(90:10)30%)によって精製することで、真空内での蒸発後に、オレンジ色の油として190mg(71%、組み合わせた収率)の中間体55cを得た。
中間体56cの調製:
中間体56cは、中間体55c(110mg;67%)からスタートする中間体49cに従って調製された。
実施例A16a
中間体44の調製:
TFA(20mL)中の中間体43(1.13g、5.39mmol)と硝酸ナトリウム(503.87mg、5.93mmol)の混合物を18時間室温で撹拌した。混合物を氷と水性のNaHCO3の混合物へ注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 15−40μm、120g、DCMによる液体充填、移動相グラジエント:10CVにおいて100:0〜95:05までのDCM/MeOH)によって精製した。純粋なフラクションを組み合わせて、溶媒を真空内で除去することで、1.01gの中間体44(74%の収率、茶色の固形物)を得た。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。
実施例A16b
中間体41bの調製:
BH3.THF(1M)(166.46mL、166.46mmol)を、窒素下において0°CでTHF(131mL)中の3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(8.70g、55.38mmol)の撹拌溶液に液滴で加えた。反応混合物を、16時間室温で撹拌した。HCl(H2O中の2M)(43.5mL、87mmol)を加え、反応混合物を1時間、還流時に撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、減圧下で約30mLの量まで濃縮した。水層を抽出し、EtOAcで3回抽出し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させることで、8gの中間体41b(定量的収率)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
下記の表の中間体は、それぞれの出発物質からスタートして、中間体41bの調製のために報告されるような類似した方法を使用することにより調製された。言及された方法に対する最も重要な小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例A17a
中間体18の調製:
Boc2O(2.00g、9.16mmol)を、CH3CN(30mL)中の中間体17(880.00mg、4.58mmol)の溶液に少しずつ加え、反応混合物を15時間室温で撹拌した。反応混合物をH2Oへ注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 35−40μm 40g、移動相グラジエント:100%ヘプタン、0%EtOAc〜60%ヘプタン、40%EtOAc)により精製した。純粋なフラクションを集めて、乾燥するまで蒸発させることで、1.07gの中間体18(80%の収率)を得た。
中間体18の代替的な調製:
TEA(8.77mL、63.15mmol)とDCM(274mL)中の中間体17(5.28g、27.46mmol)の溶液に、Boc2O(14.98g、68.64mmol)とDMAP(0.67g、5.49mmol)を室温で加えた。反応混合物を13時間室温で撹拌した。溶媒を真空内で蒸発させ、粗製の残留物をEtOAcに溶解させて、飽和したNaHCO3溶液とブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮した。粗製生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(SiO2、移動相グラジエント:95%のヘキサン、5%のEtOAc〜50%のヘキサン、50%のEtOAc)によって精製した。純粋なフラクションを集めて、乾燥するまで蒸発させることで、7.3gの中間体18(91%の収率)を得た。
中間体49の調製:
Boc2O(356.04mg、1.63mmol)をTHF(11mL)中の中間体48(270.00mg、1.36mol)の溶液に加え、溶液を3日間室温で撹拌した。DMAP(16.61mg、0.14mmol)と追加のBoc2O(356.04mg、1.63mmol)を加え、混合物を3時間封管内において60°Cで撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、EtOAcと水で希釈した。有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去することで、400mgの中間体49(98%の収率、黄色固形物)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程に直接関与させた。
実施例A17b
中間体43bの調製:
MsCl(1.17mL、15.16mmol)を、室温でDCM(34.8mL)中の中間体42b(1.95g、7.58mmol)とTEA(1.58mL、11.37mmol)の撹拌溶液に液滴で加えた。反応混合物を2時間室温で撹拌した。MsCl(1.17mL、15.16mmol)を液滴で加え、反応混合物を24時間室温で撹拌した。水を加え、残留物をDCMで抽出し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させることで、3.6gの中間体43b(定量的収率)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
下記の表の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする中間体43bの調製について報告されるような類似した方法を使用することにより調製された。言及された方法に対する最も重要な小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例A18a
中間体19の調製:
中間体18(7.30g、24.97mmol)をMeOH(300mL)に溶解させ、溶液を真空と窒素を使用してパージした。Pd/C(10wt%、1.00g、1.00mmol)を加え、反応混合物を水素でパージし、15時間水素雰囲気(1バール)下において室温で撹拌した。反応混合物をcelite(登録商標)によってろ過し、MeOHで洗浄した。濾液を乾燥するまで濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:DCM/MeOH/NH3)によって精製した。純粋なフラクションを集めて、乾燥するまで蒸発させることで、6.6gの中間体19(定量的収率)を得た。
中間体101の調製:
中間体100(1.30g、7.22mmol)をMeOH(77mL)に溶解させ、N2を泡立たせることにより溶液を脱気した。Pd/C(10%wt、767.89mg、0.72mmol)を加え、混合物を16時間室温で、H2雰囲気(1バール)下で水素化した。反応混合物をcelite(登録商標)のパッド上でろ過し、溶媒を減圧下で除去することで、1.03gの中間体101(95%の収率、茶色の固形物)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も関連する小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
中間体25の調製:
亜鉛(10.41mg、0.16mmol)を、AcOH(25mL)中の中間体24(340.00mg、1.59mmol)の溶液に加え、混合物を20時間室温で撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をEtOAcで溶かし、NaHCO3の飽和水溶液で塩基化した。層を分離させ、有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去することで、250mgの中間体25(86%の収率、茶色油)を得た。
中間体38の調製:
MeOH(29.37mL、725.05mmol)中の中間体37(0.78g、3.62mmol)の溶液を、12時間3バールの圧力下においてRaNi(0.79g、13.54mmol)を用いて室温で水素化した。触媒をcelite(登録商標)のパッドでろ過し、濾液を蒸発させた。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 40μm、移動相:100%のDCM)によって精製した。純粋なフラクションを蒸発させることで、515mgの中間体38(77%の収率)を得た。
中間体45の調製:
MeOH(25mL)中の中間体44(1.00g、3.93mmol)、亜鉛(2.57g、39.26mmol)、およびAcOH(42.25mL、39.26mmol)の混合物を2.5時間室温で撹拌した。混合物をcelite(登録商標)のパッドで濾過した。その後、EtOAcとHCl 1Nを用いて抽出を行った。水層をNaOH 1Nで塩基化し、EtOAcで抽出(2回)した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させることで、550mgの中間体45(62%の収率、薄茶色の泡)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程に直接関与させた。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。
中間体50の調製:
封管では、EtOH(7mL)と水(7mL)中の中間体49(390.00mg、1.31mmol)、NH4Cl(279.33mg、5.22mmol)、および鉄粉(364.54mg、6.53mmol)の懸濁液を、2時間85°Cで撹拌した。反応混合物をEtOAcと水で希釈し、層を分離させた。有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で蒸発させることで、390mgの中間体50(90%の収率、1H NMRに基づく83%の純度、黄色の油)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程に直接関与させた。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。
中間体129の調製:
EtOH(35mL)とMe−THF(35mL)中の中間体128(1.50g、7.76mmol)の溶液に、Pd/C(10wt%)(826.24mg、0.77mmol)を加え、混合物を2時間H2大気下で撹拌した。混合物をcelite(登録商標)のパッドでろ過し、ケーキをEtOHで洗浄した。混合物を真空内で蒸発させることで、1.33gの中間体129(定量的収率、1H NMRに基づく95%の純度、黄色油)を得て、これは静置の際に結晶化した。
実施例A18b
中間体61bの調製:
N2下の500mLの三首フラスコにおいて、NaH(95%)(7.91g、313mmol)を、乾燥したMe−THF(200mL)中において0°Cで懸濁した。2−ベンジルオキシエタノール(31.75g、209mmol)を、30分かけて0−5°Cで液滴で加え、混合物を30分間室温で撹拌した。その後、臭化プロパルギル(トルエン中の80%)(45.35mL、417mmol)を30分かけて0−5°Cで液滴で加え、混合物を室温に到達させ、16時間還流して(油浴温度:85°C)、その後、室温に冷ました。NH4Cl(〜100mL)の10%水溶液を、撹拌しながら30分かけて0−5°Cで反応混合物に液滴で加え、結果として生じた混合物をEtOAc(5×200mL)で抽出し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空内で蒸発させた。その後、粗製の残留物をヘプタン/EtOAc(9:1)の500mL混合物中で懸濁させた。不規則なシリカを加え、懸濁液を30分間撹拌し、その後、ろ過した。シリカのプラグをヘプタン/EtOAc(9:1、3×500mL)で洗浄した。溶媒を蒸発させることで、38.6gの中間体61b(97%の収率、透明な黄色油)を得た。
中間体62bの調製:
300mLの封管において、中間体61b(32.32g、170mmol)と(トリメチルシリル)ジアゾメタン(ヘキサン中の2M)(87.50mL、175mmol)を混合し、チューブを密封して、20時間135°Cで撹拌した。室温に冷ました後に、混合物を真空下で蒸発させることで、51gの中間体62b(定量的収率、黄褐色油)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
中間体63bの調製:
1Lのオートクレーブにおいて、炭素上のPd(OH)2(9.25g、6.6mmol)を、EtOH(400mL)中の中間体62b(51.00g、0.22mol)の溶液に加えた。混合物を18時間10バール下において100°Cで水素化した。混合物を室温に冷まし、celite(登録商標)でDCMとEtOHを用いてろ過した。溶媒を真空下で蒸発させ、結果として生じた残留物を真空下で乾燥させることで、25.7gの中間体63b(82%の収率、無色の油)を得た。
中間体64bの調製:
乾燥したDCM(アミレン上、EtOHを含まない)(490mL)中の中間体63b(3.27g、23.0mmol)の混合物に、シアノメチレントリブチルホスホラン(7.23mL、28mmol)を加えた。その後、混合物を40°Cで60時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(固定相:不規則な剥き出しのシリカ150g、移動相:30%のヘプタン、70%のEtOAc)によって精製することで、蒸発後に、1.57gの中間体64b(55%の収率、透明な茶色油)を得た。
中間体65bの調製:
中間体64b(1.57g、12.6mmol)を硫酸(98%)(20mL)に溶解させ、反応混合物を0°Cに冷ました。硫酸(98%)(12mL)中の硝酸(63%)(10.4mL)の混合物を液滴で加え、反応混合物を3.5時間室温で撹拌した。その後、反応物を氷/水へ注ぎ、DCM(5×200mL)で抽出した。結合した有機層をNaHCO3の飽和溶液で洗浄し(2回)、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空内で蒸発させることで、1.4gの中間体65b(65%の収率、オフホワイト固形物)を得た。
実施例A19a
中間体20の調製:
シュレンクフラスコにおいて、LiAlH4(4.34g、114.35mmol)を、乾燥したTHF(400mL)中の中間体19(5.00g、19.1mmol)の溶液に加えた。反応混合物を6時間60°Cで加熱し、その後、水(4.34mL、非常にゆっくりと追加)、NaOH(4.34mL)の3N溶液、および水(13mL)を追加してクエンチした。混合物を5分間室温で撹拌し、EtOAcと水で希釈した。層を分離させ、有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去することで、3.43gの中間体20(定量的収率、オレンジ色の油)を得た。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も関連する小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例A19b
中間体84bの調製:
NBS(1.93g、10.81mmol)を、DCM(85.22mL)中の中間体50b(1.50g、9.86mmol)の溶液に少しずつ加えた。反応混合物を12時間室温で撹拌した。反応混合物を氷と水へ注ぎ、K2CO3で塩基化した。混合物をDCMで抽出し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させることで、2.15gの中間体84b(94%の収率)を得た。
中間体85bの調製:
THF(5.28mL)中の中間体84b(600.00mg、2.60mmol)、2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(683.24μL、3.635mmol)、XPhosプレ触媒 (153.21mg、0.20mmol)、およびリン酸カリウム(0.5Mの水溶液)(10.39mL、5.19mmol)を、15分間、0〜400Wの電力出力範囲の1つのシングルモードマイクロウェーブ(Biotage Initiator EXP 60)を使用して、130°Cで封管内で撹拌した。水を加え、反応混合物を、DCMで洗浄したcelite(登録商標)のパッドでろ過した。濾液をデカントし、有機層を分離させ、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 40g、移動相グラジエント:100%のDCM〜94%のDCM、6%のMeOH(2%のNH4OH))によって精製した。純粋なフラクションを組み合わせ、溶媒を蒸発させることで、220mgの中間体85b(44%の収率)を得た。
中間体86bの調製:
MeOH(15.87mL)とEtOAc(9.1mL)中の中間体85b(220.00mg、1.14mmol)を、12時間圧力容器リアクター(3バール)内で触媒としてPd/C(10%)(31.74mg、0.030mmol)を用いて、室温で水素化した。触媒をceliteのパッドでろ過し、蒸発させることで、溶媒を220mgの中間体86b(定量的収率)を得た。
実施例A20a
中間体23の調製:
N2を泡立てて脱気したAcOH(105mL)中の6−クロロクロマン−4−オン(3.00g、16.43mmol)の溶液に、Pd/C(10wt%、1.75g、1.64mmol)を加え、その混合物を16時間室温でH2の大気(1バール)下で水素化した。反応混合物をcelite(登録商標)のパッドでろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留物をトルエン(2回)で同時蒸発させる(coevaporated)ことで、2.87gの中間体23(定量的収率、オフホワイト固形物)を得た。
実施例A20b
中間体101bの調製:
封管において、DMF(14.38mL)中の4−ニトロ−1H−ピラゾール(1.5g、13.265mmol)、(S)−グリシジルメチルエーテル(1.753g、19.898mmol)、およびK2CO3(2.75g、19.898mmol)を、5分間[保持時間]0〜1700Wの電力出力範囲の1つのシングルモードマイクロウェーブ(Masterwave BTR Anton Paar)を使用して、130°Cで撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、3N HCl(aq)で酸性化し、EtOAcで2回抽出し、結合した有機層を水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮した。残留物を順相フラッシュクロマトグラフィー(不規則なSiOH 40μm 40g GraceResolv(登録商標)移動相 80%ヘプタン、20%EtOAc〜60%ヘプタン、40%EtOAc)により精製した。純粋なフラクションを組み合わせ、溶媒を真空内で蒸発させることで、生成物(1.7g、収率63.7%)を得た。
実施例A21a
中間体42の調製:
シアノ水素化ホウ素ナトリウム(758.86mg、12.08mmol)を、AcOH(10mL)中の7−クロロ−4−メチル−1H−インドール(1.00g、6.04mmol)の溶液にゆっくり加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を氷と水溶性のNaOH3Mに注いだ。抽出をEtOAcで行った。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、蒸発させることで、1.15gの中間体42(定量的収率、1H NMRに基づいて88%の純度、オレンジ色の油)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程に直接関与させた。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。
中間体48の調製:
封管では、TFA(16mL)中の6−クロロ−4−ニトロ−インドリン(1.00g、5.09mmol)とトリエチルシラン(2.11mL、13.22mmol)の混合物を、2時間60°Cで撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、NaHCO3の飽和水溶液で処理した。層を分離させ、有機層をMgSO4上で乾燥させ、ろ過し、溶媒は減圧下で除去した。粗製の残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 15−40μm、40g、celite(登録商標)での乾式充填、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 100/0〜60/40)によって精製することで、650mgの中間体48(64%の収率、赤色の固形物)を得た。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質からスタートする類似した方法を使用することによって調製された。
実施例A21b
中間体106bの調製:
封管において、EtOH(40.26mL)中の4−ニトロ−1H−ピラゾール(3.898g、34.475mmol)と3−ペンテン−2−オン(6.729mL、0.862g/mL、68.951mmol)を、4時間140°Cで撹拌した。室温に冷ました後に、水素化ホウ素ナトリウム(2.609g、68.951mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を室温で夜通し撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、3N HCl(aq)で酸性化し、DCMで2回抽出し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮した。粗製材料を、分取LC(固定相:不規則なSiOH 15−40μm 80g Grace、移動相:80%のヘプタン、20%のEtOAc〜40%のヘプタン、60%のEtOAc、10%のMeOH(2%のNH4OH)のグラジエント)によって精製することで、中間体106b(5.3g、収率77.2%)を得た。
実施例A22a
中間体28の調製:
封管において、トリフルオロ酢酸(17.5mL)中のDL−フェニル乳酸(5.00g、30.09mmol)とパラホルムアルデヒド(903.44mg、30.09mmol)の混合物を、N2によってパージした。この反応混合物を、5分間0〜400Wの電力出力範囲の1つのシングルモードマイクロウェーブ(Biotage Initiator EXP 60)(登録商標)を使用して、150°Cで撹拌した。反応混合物を蒸発させて、MeOH(62.5mL)と触媒量のH2SO4(80.19μL、1.50mmol)中に溶解させた。反応混合物を4時間還流した。反応混合物をDCMで希釈し、飽和したNaHCO3で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、乾燥するまで蒸発させた。シリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 20−45μm、80g、移動相グラジエント:90%のヘプタン、10%のEtOAc〜70%のヘプタン、30%のEtOAc)によって精製を行うことで、5.2gの中間体28(90%の収率)を得た。
中間体31の調製:
LiAlH4(THF中の2.4M)(2.54mL、6.11mmol)を、窒素下において−40°CでTHF(16.6mL)中の中間体30(530.00mg、2.56mmol)の撹拌溶液に液滴で加えた。反応混合物を45分間−40°Cで撹拌した。水を慎重に加えた。反応混合物を15分間室温で撹拌し、celite(登録商標)のパッドでろ過した。celite(登録商標)をDCMで洗浄した。有機層を分離させ、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、蒸発させることで、470mgの中間体31(定量的収率)を得た。
実施例A22b
中間体115bの調製:
封管において、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)(5.141mL、0.92g/mL、19.596mmol)を、トルエン(45.352mL)中の4−ニトロ−1H−ピラゾール(1.153g、10.195mmol)と2−(2−イソプロピル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタノールの溶液に加えた。反応物を12時間60°Cで加熱した。溶媒を蒸発させた。残留物を、分取LC(不規則なSiOH 20−45μm 120g GraceResolv(登録商標)、移動相 100%DCM〜99%DCM、1%MeOH(2%NH4OH)のグラジエント)によって精製した。純粋なフラクションを組み合わせ、溶媒を真空内で濃縮することで、中間体115b(2.6g、収率99.9%)を得た。
中間体116bの調製:
HCl(H2O中の1M)(40.741mL、1M、40.741mmol)とACN(49.553mL)中の中間体115b(2.6g、10.185mmol)を、12時間室温で撹拌した。水を加えた。反応混合物をDCMで2回抽出し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮することで、中間体116b(2.15g、収率99.9%)を得た。
中間体117bの調製:
水素化ホウ素ナトリウム(752.279mg、19.884mmol)を、室温でEtOH(17.416mL)中の中間体116b(2.1g、9.942mmol)に加えた。反応混合物を3時間撹拌し、氷と水に注ぎ、3N HCl(aq)で酸性にした。水層をDCMで2回抽出し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮した。分取LC(固定相:不規則なSiOH 15−40μm 80g GRACE、移動相:100%のDCM)によって精製を行うことで、中間体117b(1.53g、収率72.2%)を得た。
実施例A23a
中間体37の調製:
DCM(1.99mL)中の6−ニトロクロマン−4−オン(2.00g、10.35mmol)の溶液に、(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(2.5mL)を室温で加えた。混合物を7時間60°Cで撹拌した。反応混合物はMeOHで慎重にクエンチした。溶媒を真空下で蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 40μm 移動相 100%のDCM)によって精製することで、680mgの中間体37(31%の収率)を得た。
実施例A23b
中間体124b及び124b’の調製:
封管内で、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)(15.608mL、0.92g/mL、59.496mmol)を、トルエン(137.696mL)中の4−ニトロ−1H−ピラゾール(3.5g、30.953mmol)と3−メチル−1,3−ブタンジオール(4.836g、46.429mmol)の溶液に滴下した。混合物を60℃で12時間加熱した。溶媒を蒸発させた。残留物を分取LCによって精製した(不規則なSiOH、20−45μm、220g GraceResolv(登録商標)、移動相グラジエント:90%のヘプタン、10%のAcOEtから40%のヘプタン、60%のAcOEt)。
純粋なフラクションを組み合わせ、および溶媒を蒸発させて残留物を得た(3.3g、収率53.5%)。残留物を分取LCによって精製した(不規則なSiOH 20−45μm、80g GraceResolv(登録商標)、移動相グラジエント:100%のDCMから97%のDCM、3%のMeOH(2%のNH4OH))。純粋なフラクションを組み合わせ、および溶媒を蒸発させて、中間体124bと124b’の55/45混合物を得た(620mg、収率10%)。
実施例A24a
中間体43の調製:
DCM(20mL)中の中間体42(1.15g、1H NMRに基づく88%の純度に基づいた6.04mmol)、塩化アセチル(0.64mL、9.06mmol)およびTEA(1.34mL、9.66mmol)の混合物を、室温で6時間、N2下で撹拌した。抽出はDCMとブラインで行なわれた。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、40g、DCMを用いた液体注入、移動相グラジエント:10CVにおける100:0から95:05までのDCM/MeOH)、1.13gの中間体43を得た(収率89%、淡黄色固形物)。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質から始まる類似の方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も関連する小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
中間体63の調製:
臭化ブロムアセチル(264μL、3.02mmol)を、N2下の0°Cで、乾燥したDCM(6.7mL)中の中間体48(500mg、2.52mmol)とトリエチルアミン(770μL、5.54mmol)の撹拌された懸濁液に加えた。混合物を17時間、0℃でN2下で撹拌した。次に、ジメチルアミン(1.9mL、3.78mmol)をN2下で混合物に加えた。反応混合物をN2下で0°Cで撹拌し、および20時間、室温まで温めた。反応混合物をEtOAcと水で希釈し、および層を分離した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で蒸発させることで、572mgの茶色の油を得た。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH、15−40μm、30g、celite(登録商標)の乾式充填、移動相グラジエント:DCM 100%からDCM 90%、MeOH 10%)、243mgの中間体63(34%)を得た。
中間体67の調製:
封管内で、中間体77(287.19mg、2.67mmol)を、N2下で、乾燥したDMF(3.5mL)中の6−クロロ−4−ニトロインドール(350.00mg、1.78mmol)とCs2CO3(870.11mg、2.67mmol)の溶液に加えた。混合物を17時間、90℃で撹拌した。反応混合物をEtOAcと水で希釈し、および層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させて濾過した。溶媒を減圧下で除去して、378mgの中間体67(収率79%、茶色固形物)を得て、これをさらなる精製なしに次の工程に直接使用した。
中間体88の調製:
乾燥したDCM(8mL)中の中間体48(510.00mg、2.57mmol)とDIPEA(1.33mL(7.70mmol))の溶液を、氷浴で冷却した。次に、エチルオキサリル塩化物(345μL、3.08mmol)を液下した。反応物を撹拌し、および17時間、室温まで温めた。反応混合物をEtOAcで希釈し、水、NaHCO3の飽和水溶液、およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、および溶媒を減圧下で除去して、752mgの中間体88(収率98%、茶色の残留物)を得て、これをさらなる精製なしに次の工程に直接使用した。
実施例A24b
中間体133bの調製:
トルエン(13.814mL)中のN−ベンジルエタノールアミン(2.147mL、1.06g/mL、15.052mmol)および4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(2g、12.732mmol)を、15°Cで撹拌した。SOCl2(2.554mL、1.64g/mL、35.206mmol)をゆっくりと加え、次いでDMF(96.907μL、0.944g/mL、1.252mmol)を加えた。反応混合物を55℃で10分間、次に70℃で18時間撹拌した。反応物を室温まで冷まし、次に溶媒を真空内で蒸発させた。残留物をDMF(11.655mL)に溶解し、およびトリエチルアミン(9.415mL、0.728g/mL、67.732mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。水を加えた。混合物をEtOAcで2度抽出し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして真空内で濃縮して、4.4gの粗製物質を得た。分取LCにより精製を行うことで(固定相:不規則なSiOH 15−40μm、120g Grace、移動相グラジエント:100%のDCMから97%のDCM、3%のMeOH、0.3%のNH4OH)、1.7gの中間体133b(41%)を得た。
下記の表の中間体は、それぞれの出発物質から開始される、中間体133bの調製のために記載された類似の方法を使用することにより調製された。言及された方法に対する最も関連する小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例A25a
中間体52の調製:
乾燥したDMF(50mL)中の6−クロロ−2H−クロメン−3−カルボン酸(1.00g、4.75mmol)の溶液に、DIPEA(2.07mL、11.87mmol)およびHBTU(1.80g、4.75mmol)を加えた。混合物を15分間、室温で撹拌し、およびジメチルアミン(THF中に2.0M)(3.56mL、7.12mmol)を加えた。混合物を16時間、室温で攪拌し、真空内で蒸発させた。残留物をEtOAcに溶解させ、およびNaHCO3の飽和した水溶液の混合物と水(50:50)を加えた。水層を分離し、EtOAcで抽出した(三回)。組み合わせた有機層を、NaClの飽和水溶液で洗浄し(3回)、MgSO4で乾燥させ、濾過し、および真空内で蒸発させて、1.45gの中間体52(定量的収率、茶色の油)を得て、これをさらなる精製なしに次の工程に直接使用した。
中間体72の調製:
乾燥したDMF(80mL)中の中間体71(912.00mg、6.85mmol)、HATU(3.12g、8.22mmol)、DIPEA(2.37mL、13.7mmol)、およびN,N−ジメチルグリシン塩酸塩(955.74mg、6.85mmol)の溶液を、窒素下の室温で3時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、EtOAcと水性のNaOH 1Nで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。別の抽出を、DCMと水を使用して行なった。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、そしてシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、80g、DCMによる液体注入、移動相グラジエント:10CVにおける100:0から95:05までのDCM/MeOH)、0.9gの中間体72を得た(収率60%、白色固形物)。
実施例A25b
中間体145bの調製:
5−クロロ−2−ペンタノンエチレンケタール(8.014mL、1.09g/mL、53.062mmol)を、室温で、DMF(40.198mL)中の4−ニトロ−1H−ピラゾール(4g、35.375mmol)およびK2CO3(7.333g、53.062mmol)の懸濁液に加えた。反応混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物を水とDCMとに分けた。水層はDCMで抽出した。組み合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空内で濃縮した。分取LCによる精製を行って(固定相:不規則なSiOH 15−40μm、80g Grace、移動相グラジエント:80%のヘプタン、20%のEtOAcから60%のヘプタン、40%のEtOAc)、中間体145b(5.1g、収率59.8%)を得た。
中間体146bの調製:
HCl(aq)3M(1.326mL、3M、3.979mmol)を、ACN(4.84mL)および蒸留水(2.65mL)中の中間体145b(240mg、0.995mmol)に加え、および反応混合物を室温で12時間撹拌した。水を加えた。反応混合物をDCMで2度抽出し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、および真空内で濃縮することで、中間体146b(230mg、収率117%)を得て、これを次の工程で直接使用した。
中間体147bの調製:
水素化ホウ素ナトリウム(1496.468mg、39.555mmol)を、室温で、EtOH(34.644mL)中の中間体146b(3.9g、19.778mmol)に加えた。反応混合物を5時間撹拌し、氷と水に注ぎ、そして3N HCl(aq)を用いて酸性化した。水層をDCMで2度抽出し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、および真空内で濃縮した。分取LCにより精製を行って(固定相:不規則なSiOH 15−40μm 80gのGRACE、移動相グラジエント:100%のDCMから98%のDCM、2%のMeOH(2%のNH4OH))、中間体147b(3360mg、収率85.3%)を得た。
実施例A26a
中間体53の調製:
N2で脱気されたMeOH(103mL)中の中間体52(2.08g、8.75mmol)の溶液に、PtO2(198.72mg、0.87mmol)を加え、そして混合物を室温で16時間、H2(1バール)の大気下で水素化した。混合物をcelite(登録商標)のパッド上で濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、120g、celite(登録商標)への乾式充填、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 80/20から20/80)、1.28gの中間体53を得た(収率61%、無色の油)。
中間体55および中間体56の調製:
中間体54(732.00mg)を、キラルSFCによって精製した(Chiralcel OD−H 5μm 250*30mm、移動相:85%のCO2、15%のEtOH)。所望のフラクションを収集し、および溶媒を真空内で乾燥するまで濃縮させて、白色固形物(34%)として250mgの中間体55と、白色固形物(36%)として260mgの中間体56を得た。
実施例A26b
中間体155bの調製:
N2下の0°Cで、NaH(鉱油中で60%の分散)(440mg、11.00mmol)を、メチルTHF(40mL)中の3−メチル−3−オキセタンメタノール(1.10mL、11.03mmol)の溶液に少しずつ加えた。反応混合物を0℃で15分間撹拌した。反応混合物を−78°Cまで冷却し、およびメチルTHF(5.00mL)中の1,4−ジニトロ−1H−ピラゾール(2.60g;16.45mmol)の溶液を液下した。反応物をメチル−THF(15.00mL)で希釈し、45分間、−78°Cで撹拌した。EtOAcで抽出する前に、反応物を水/氷でクエンチし、3N HCl(aq)で酸性化した。有機層をデカントし、および溶媒を乾燥するまで蒸発させた。生成物をDCMに溶解し、粉にして、および沈殿物を濾過し、真空下で乾燥させて、0.46gの中間体155b(20%)を得た。物質は、次の工程で直接使用された。
実施例A27a
中間体77の調製:
封管内で、N2下において、メチルアミン(13mL、26.0mmol)を0°Cで乾燥したDCM(20mL)中のクロロアセチル塩化物(1mL、12.6mmol)に滴下し、および混合物を室温まで温め、この温度で16時間撹拌した。反応混合物をCH2Cl2と水で希釈した。層を分離し、有機層をNaHCO3の飽和水溶液で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、および溶媒を減圧下で除去して、993mgの中間体77(収率73%、無色の油)を得て、これをさらなる精製なしに次の工程に直接使用した。
実施例A27b
中間体162bの調製:
1,4−ジオキサン(5ml)中の中間体31b(100mg、0.564mmol)、中間体161b(238.66mg、0.62mmol)、およびCs2CO3(459.2、1.409mmol)の混合物に、Pd(OAc)2(12.657mg、0.0564mmol)とBINAP(35.103mg、0.0564mmol)を加えた。混合物を95℃で2時間撹拌した。混合物を濾過し、真空内で蒸発させて、粗生成物を得た。この残留物を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した(溶離液:1:1の石油エーテル/酢酸エチル)。望ましいフラクションを集め、溶媒を真空下で乾燥するまで濃縮させて、黄色固形物(200mg, 34.7%)として中間体162bを得た。
実施例A28
中間体83の調製:
封管内で、活性化された分子ふるい4Åがある状態でのMe−THF(18mL)中の6−クロロクロマン−3−オン(350.00mg、1.92mmol)、ジメチルアミン(2.88mL、5.75mmol)、およびTi(OiPr)4(1.70mL、5.75mmol)の混合物を、60°Cで3時間撹拌した。NaBH(OAc)3(2.03g、9.58mmolとHOAc(3.28mL)を加え、そして混合物を室温で20時間撹拌した。
反応混合物を、EtOAcと水で希釈した。層を分離し、かつ有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、および溶媒を減圧下で除去した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、24g、celite(登録商標)への乾式充填、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 100/0から40/60)、265mgの中間体83を得た(収率65%、茶色の油)。
実施例A29
中間体89の調製:
Me−THF(12mL)および蒸留水(5mL)中の中間体88(514.00mg、1.72mmol)とLiOH一水和物(108.32mg、2.58mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで洗浄した(2回)。水層を3N HClで酸性化し、DCMで抽出した(3回)。組み合わせた有機層を、MgSO4で乾燥させ、濾過し、および減圧下で蒸発させて、198mgの中間体89(収率43%、茶色の油)を得て、これをさらなる精製なしに次の工程に直接使用した。
中間体90の調製:
密封したガラス器内で、トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−5−エン(23.78mg、167.40μmol)およびジメチルアミン(0.50mL、1.00mmol)を、室温で乾燥したトルエン(6.5mL)中の中間体88(100.00mg、0.33mmol)の撹拌された溶液に加えた。混合物を17時間、50℃で撹拌した。反応混合物をEtOAcと水で希釈し、層を分離した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、および溶媒を減圧下で除去して、77mgの中間体90(収率77%、茶色の油)を得て、これをさらなる精製なしに次の工程に直接使用した。
中間体90の代替的な調製:
封管内で、中間体89(198.00mg、0.73mmol)およびジメチルアミン(438.98μL、0.88mmol)を、DMF(8.5mL)中で希釈した。その後、HATU(612.02mg、1.61mmol)およびDIPEA(319.46μL、1.83mmol)を加え、そして混合物を70°Cで17時間撹拌した。反応混合物をEtOAcと水で希釈し、抽出を行った(3回)。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させて濾過した。溶媒を減圧下で除去して、354mgの中間体90(定量的収率、茶色の残留物)を得て、これをさらなる精製なしに次の工程に直接使用した。
実施例A30
中間体94の調製:
MeCN(80mL)中のN−ヨードスクシンイミド(4.72g、20.96mmol)を、30分以上にわたり0°Cで、MeCN(170mL)中の中間体19(5.00g、19.1mmol)の溶液に滴下漏斗を介して加え、そして混合物を0°Cから室温で16時間撹拌した。反応混合物をEtOAcと水で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。組み合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で取り除いた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、220g、celite(登録商標)への乾式充填、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 90/10から60/40)、6.00gの中間体94(収率82%、黄色固形物)を得た。
中間体95の調製:
シュレンクフラスコ内で、乾燥したMe−THF(13mL)中の中間体94(1.00g、2.58mmol)、メチルプロパルギルエーテル(218.00μL、2.58mmol)、およびTEA(1.79mL、12.9mmol)の混合物をN2で浄化した。次に、PdCl2(PPh3)2(90.40mg、0.13mmol)およびヨウ化銅(I)(49.05mg、0.26mmol)を加えた。混合物をN2で浄化し、室温で16時間撹拌した。次に混合物をEtOAcとNaHCO3の飽和した水溶液で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(1回)。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で取り除いた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、40g、celite(登録商標)への乾式充填、移動相グラジエント:DCM/MeOH 100/0から95/5)、1.6gの中間体95を得た(収率94%、黄色の油)。
下記の表中の中間体は、それぞれの出発物質から始まる類似の方法を使用することによって調製された。
中間体103の調製:
封管内で、乾燥したDMF(19mL)中の中間体102(0.89g、3.89mmol)、エチニルシクロプロパン(0.51g、7.77mmol)、およびTEA(2.70mL、19.4mmol)の混合物をN2で浄化した。PdCl2(PPh3)2(136.35mg、0.19mmol)とCuI(73.99mg、0.39mmol)を加えた。混合物をN2で浄化し、60℃で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、NaHCO3の飽和した水溶液で処理した。有機層をブラインで洗浄し(2回)、MgSO4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で取り除いた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、24g、celite(登録商標)への乾式充填、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 90/10から30/70)、740mgの中間体103(収率89%、黄色固形物)を得た。
中間体140の調製:
封管内で、Me−THF(8mL)中の中間体102(385.00mg、1.68mmol)、メチルプロパルギルエーテル(170.31μL、2.02mmol)、CuI(16.00mg、84.0μmol)、およびピペリジン(498.86μL、5.04mmol)の混合物を、N2で浄化した。PdCl2(PPh3)2(117.97mg、0.17mmol)を加えて、そして混合物をN2で浄化し、室温で18時間撹拌した。粗生成物を、30mgの中間体102に行なわれた反応から得た別の一組と組み合わせ、そしてEtOAcと水を加えた。有機層を分離し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、24g、移動相グラジエント:DCM 100%からDCM 95%、iPrOH 5%)、283mgの中間体140(収率72%、茶色固形物)を得た。
実施例A31
中間体96の調製:
中間体95(0.50g、1.51mmol)をMeOH(12mL)中で希釈し、N2で浄化した。Pd/C(10wt.%、161.03mg、0.15mmol)を加え、そして混合物を室温で16時間、H2(1バール)の大気下で水素化した。混合物をcelite(登録商標)のパッド上で濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、24g、乾式充填、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 90/10から60/40)、352mgの中間体96を得た(収率70%、黄色の油)。
中間体104の調製:
CoCl2(89.72mg、0.69mmol)を、乾燥したMeOH(13.4mL)中の中間体103(740.00mg、3.45mmol)の溶液に加え、そして混合物をN2下で分間、室温で撹拌した。その後、乾燥したDMF(7.4mL)中のNaBH4(522.64mg、13.81mmol)を加え、混合物をN2下で15分間、室温で撹拌した。反応混合物をEtOAcと水で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(2回)。組み合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、および溶媒を減圧下で除去した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、24g、celite(登録商標)への乾式充填、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 90/10から50/50)、260mgの中間体104(収率34%、黄色固形物)を得た。
中間体141の調製:
EtOH(5.50mL)中の中間体140(250.00mg、1.15mmol)の溶液に、TEA(111.45μL、802μmol)およびPtO2(10.40mg、45.8μmol)を加えた。混合物を24時間、H2の大気(1バール)下で撹拌し、celite(登録商標)のパッド上で濾過した。celite(登録商標)をEtOHで洗浄し、濾液を真空内で蒸発させた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、10g、移動相グラジエント:ヘプタン95%、EtOAc/MeOH(9:1)5%から、ヘプタン50%、EtOAc/MeOH(9:1)50%)、173mgの中間体141を得た(収率68%、薄茶色の固形物)。
実施例A32
中間体100の調製:
封管内で、アンモニア(MeOH中に7N)(34mL)中のテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(2.00g、19.98mmol)および1−メチル−3,5−ジニトロ−1H−ピリジン−2−オン(3.98g、19.98mmol)の溶液を、50°Cで18時間撹拌した。室温まで冷やした後に、混合物をDCMで希釈し、そしてNaHCO3の飽和した水溶液を加えた。水層を分離し、DCMで抽出した(3回)。組み合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させて、1.70gの中間体100を得た(収率47%、赤色固形物)。
中間体128の調製:
シュレンクリアクター内で、アンモニア(MeOH中に7N)(43mL)中の1−メチル−3,5−ジニトロ−1H−ピリジン−2−オン(5.00g、25.11mmol)および1−メチル−4−ピペリドン(3.13g、27.62mmol)の溶液を、50°Cで一晩撹拌した。室温まで冷やした後に、混合物を真空内で蒸発させ、DCMに溶解し、そしてNaHCO3の飽和した水溶液を加えた。層を分離し、水層をDCMで抽出した(3回)。組み合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、および真空内で蒸発させて、2.32gの中間体128(収率48%、赤みがかった固形物)を得て、これをさらなる精製なしに次の工程に使用した。
中間体200の調製:
中間体200は、試薬(111mg;50%)として1−メチル−3,5−ジニトロ−1H−ピリジン−2−オンと1−シクロプロピル−4−ピペリドンから始まる中間体128の調製に使用されたものに類似するプロトコルに従って調製された。
実施例A33
中間体102の調製:
臭素(351.40μL、6.86mmol)を、AcOH(25mL)中の中間体101(1.03g、6.86mmol)および酢酸ナトリウム(1.13g、13.7mmol)の溶液に加え、そして混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をEtOAcと水で希釈し、NaHCO3の飽和水溶液とチオ硫酸ナトリウムの10%の水溶液で処理した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させ、およびシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、40g、celite(R)への乾式充填、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 90/10から30/70)、890mgの中間体102を得た(収率57%、薄茶色固形物)。
中間体102の代替的な調製:
ACN(20mL)中の中間体101(550mg;3.66mmol)の溶液を、0℃に冷やした。次に、ACN(20mL)中のN−ブロモスクシンイミド(652mg;3.66mmol)の溶液を滴下し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を真空内で濃縮し、残留物を酢酸エチルで希釈し、およびNaHCO3の溶液で洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出した。組み合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、および溶媒を減圧下で除去することで粗製物を得て、これをヘプタンと酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含むフラクションを混合して、溶媒を除去した後に780mg(93%)の中間体102を得た。
中間体204の調製:
中間体204は、中間体201から開始される中間体102の調製に使用された代替的手順に従って調製された(477mg;75%)。
中間体137の調製:
臭素(665.49μL、12.99mmol)を、室温で、AcOH(40mL)中の中間体129(2.12g、12.99mmol)と酢酸ナトリウム(2.13g、25.98mmol)の溶液に加え、そして混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をDCMと水で希釈し、NaHCO3でゆっくり処理した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、および真空内で蒸発させて、2.2gの中間体137を得て(収率70%、茶色固形物)、これをさらなる精製なしに次の工程に使用した。
中間体201の調製:
中間体201を、中間体200から開始される中間体129の調製に使用されたものと同様のプロトコルに従って調製した(94mg;98%)。
実施例A34
中間体109の調製:
封管を、中間体94(1.50g、3.86mmol)、メチルボロン酸(693.81mg、11.6mmol)、CsF(315.51mg、386μmol)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(2.05g、13.5mmol)で満たした。システムを脱気し、1,4−ジオキサン(34mL)を加える前にN2(3回)で満たした。反応混合物をN2で5分間脱気し、90℃で16時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、層を分離し、および水層をEtOAcで抽出した(3回)。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、および減圧下で濃縮した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、40g、DCM内の液体充填、移動相グラジエント:10CV上で、ヘプタン/EtOAc90/10から60/40)、711mgの中間体109を得た(収率67%、黄色固形物)。
中間体125の調製:
マイクロウェーブバイアル内で、1,4−ジオキサン(10mL)中の中間体102(250.00mg、1.09mmol)、ジメチル亜鉛(546μL、1.09mmol)、およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(89.35mg、0.11mmol)の溶液を、N2で浄化し、1つのシングルモードマイクロウェーブ Biotage(登録商標)Initiator EXPを使用し、0−400Wの範囲の出力で10分間、100°Cで加熱した。この反応は、それぞれ500mgの中間体102から得た2組に行なわれた。2組を組み合わせ、EtOAcで希釈し、そして水をゆっくり加えた。混合物をcelite(登録商標)のパッド上で濾過し、そして濾液を分液漏斗に移した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、および真空内で蒸発させた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、24g、DCMによる液体充填、移動相グラジエント:ヘプタン 90%、EtOAc10%から、ヘプタン 70%、EtOAc 30%)、164mgの中間体125(収率46%、黄色の油)を得た。
実施例A35
中間体113の調製:
封管内で、MeOH(10.4mL)中の中間体94(1.50g、3.86mmol)、CuI(73.58mg、386μmol)、1,10−フェナントロリン(139.25mg、773μmol)およびCs2CO3(2.52g、7.73mmol)の混合物を、0〜400Wの範囲の出力を備えた1つのシングルモードマイクロウェーブ Biotage(登録商標)Initiator EXP 60を使用して、2時間、120°Cで加熱した。反応混合物をMeOHとEtOAcで希釈した。混合物をcelite(登録商標)のパッドに通し、黒い濾液を濃縮した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、80g、celite(登録商標)への乾式充填、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 90/10から60/40)、576mgの中間体113(収率51%、オレンジ色固形物)を得た。
中間体117の調製:
マイクロウェーブバイアル内で、MeOH(5mL)中の中間体102(480.00mg、2.10mmol)およびCs2CO3(1.37g、4.19mmol)の混合物をN2で浄化した。CuI(39.91mg、209.54μmol)および1,10−フェナントロリン(75.52mg、419.08μmol)を加え、および混合物をN2で浄化し、0〜400Wの範囲の出力を備えたBiotage(登録商標)Initiator EXP 60を使用して、2時間、120℃で加熱した。粗製物をEtOAcで希釈し、MeOHですすいだcelite(登録商標)のパッドを通して濾過した。黒い濾液を真空下で濃縮した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、50g、液体注入(DCM)、移動相グラジエント:ヘプタン95%、EtOAc/MeOH(9:1)5%から、ヘプタン70%、EtOAc/MeOH(9:1)30%)、303mgの中間体117を得た(収率80%、ベージュ色の固形物)。
中間体117の代替的な調製:
MeOH(20mL)中の、中間体102(2g;8.73mmol)、CuI(166.3mg;0.87mmol)、1,10−フェナントロリン(314.7mg;1.75mmol)、Cs2CO3(5.7g;17.5mmol)の混合物を、封管内で、窒素空気下で18時間、100°Cまで加熱した。混合物をDCM(100mL*3)で抽出し、および有機層を乾燥させて(MgSO4)、濃縮した。残留物(4g、黒色固形物)を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離液:100/0から60/40の石油エーテル/酢酸エチル)によって精製した。所望のフラクションを収集し、溶媒を真空下で濃縮して乾燥させ、950mg(60%)の中間体117を得た。
中間体138の調製:
マイクロウェーブバイアル内で、MeOH中の中間体137(500.00mg、2.07mmol)およびCs2CO3(1.35g、4.13mmol)の混合物を、N2で浄化した。CuI(39.33mg、0.21mmol)および1,10−フェナントロリン(74.43mg、0.41mmol)を加え、および混合物をN2で浄化し、0〜400Wの範囲の出力を備えたBiotage(登録商標)Initiator EXP 60を使用して、2時間、100℃で加熱した。混合物を真空内で蒸発させた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(不規則なSiOH、15−40μm、120g、乾式充填(celite(登録商標))、移動相グラジエント:DCM 98%、MeOH/aq.NH3(95:5)2%から、DCM 85%、MeOH/aq.NH3(95:5)15%)。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによってさらに精製して(不規則なSiOH、15−40μm、24g、液体充填(DCM)、移動相グラジエント:DCM 100%からDCM 90%、MeOH/aq.NH3(95:5)10%)、230mgの中間体138を得た(収率58%、黄色固形物)。
中間体144の調製:
マイクロウェーブバイアル内で、中間体102(500.00mg、2.18mmol)、シクロプロピルカルビノール(11.83mL)、1,10−フェナントロリン(78.67mg、436.51μmol)およびCs2CO3(1.42g、4.37mmol)の混合物を、N2で浄化した。CuI(41.57、μmol、218.27μmol)を加え、および混合物をN2で浄化し、0〜400Wの範囲の出力を備えたBiotage(登録商標)Initiator EXP 60を使用して、4時間、120℃で加熱した。室温に冷ました後、粗製物をEtOAcと水で希釈し、そしてcelite(登録商標)のパッドで濾過した。濾液を分液漏斗に移した。有機層を分離し、水で洗浄し(3回)、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして真空内で蒸発させた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、10g、液体充填(DCM)、移動相グラジエント:ヘプタン95%、EtOAc/MeOH(9:1)5%から、ヘプタン70%、EtOAc/MeOH(9:1)30%)、206mgの中間体144を得た(収率43%、無色の油)。
中間体147の調製:
マイクロウェーブバイアル内で、シクロプロピルメタノール(8.30mL)中の中間体137(415mg、1.71mmol)およびCs2CO3(1.12g、3.43mmol)の混合物を、N2で浄化した。CuI(32.64mg、0.17mmol)および1,10−フェナントロリン(61.78mg、0.34mmol)を加え、および混合物をN2で浄化し、0〜400Wの範囲の出力を備えたBiotage(登録商標)Initiator EXP 60を使用して、2時間、100℃で加熱した。室温に冷ました後、粗製物をEtOAcで希釈し、celite(登録商標)のパッドで濾過した。celite(登録商標)をMeOHですすぎ、および濾液を真空内で蒸発させて、茶色の残留物を得た。残留物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し(3回)、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして真空内で蒸発させた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(固定相:不規則なSiOH 15−40μm、220g、移動相グラジエント:100%のDCMから97%のDCM、3%のMeOH(10%のNH4OH))、145mgの中間体147を得た(収率24%、LC/MSに基づく66%の純度)。
中間体205の調製:
中間体205を、中間体204(65mg;17%)から開始される中間体113の調製に使用されたものに類似するプロトコル(T=100°Cおよび時間=1時間)により調製した。
実施例A36
中間体121と中間体121’の混合物の調製:
シュレンクリアクター内で、イソプロピルアルコール(25.5mL)およびMe−THF(12.75mL)中の中間体120(1.02g、3.13mmol)、ギ酸アンモニウム(11.82g、187.48mmol)およびPd/C(10重量%)(1.99g、1.88mmol)の溶液を、N2で浄化し、そして70°Cで35分間撹拌した。反応混合物をcelite(登録商標)のパッド上で濾過し、そして濾液をEtOAcと水で希釈した。層を分離し、および有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、そして溶媒を減圧下で蒸発させて、中間体121と121’(収率95%、茶色の油)の混合物981mgを得て、これをさらなる精製なしに次の工程に直接使用した。
実施例A37
中間体150の調製:
1−(4−フルオロ−5−ニトロインドール−1−イル)エタノン(600mg;2.676mmol)の混合物を、水素の3バールの圧力下で3時間、触媒としてPd/C 10%(275mg)を用いて、エタノール(30mL)とTHF(20mL)中で、室温で、圧力容器リアクター内で水素化した。触媒を、DCMとMeOHでさらに洗浄されたCelite(登録商標)のパッド上で濾過した。溶媒を乾燥するまで除去して、470mg(90%)の中間体150を得た。
実施例A38
中間体153の調製:
DCM(15ml)中のクロロ酢酸塩化物(0.7mL;8.78mmol)と炭酸カリウム(1.33g;9.66mmol)を、氷浴下で撹拌した。次に、DCM(5ml)中の4−フルオロ−5−ニトロ−2,3−ジヒドロインドールを液下した。混合物を室温で4時間撹拌した。水(10mL)を加え、および有機層を分離した。水層をDCM(20mL*2)で抽出した。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過して蒸発させることで、黄色固形物として700mg(59%)の中間体153を得て、これを次の工程に直接使用した。
中間体161の調製:
中間体161を、6−(メチルオキシ)−5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール(1.08g)から始まる中間体153の調製に使用したものと類似する手順に従って調製した。
中間体154の調製:
THF(40mL)と水(20mL)中の中間体153(700mg;2.7mmol)、ジエチルアミン(366mg;8.12mmol)およびK2CO3(1.12g;8.12mmol)を、16時間室温で撹拌した。水(50mL)を加え、有機層を分離した。水層をDCM(50mL*2)で抽出した。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過して蒸発させることで、黄色固形物として600mg(83%)の中間体154を得て、これを次の工程に直接使用した。
中間体162の調製:
中間体162を、中間体161(950mg;85%)から始まる中間体154の調製に使用されたものと同様の手順に従って調製した。
実施例A39
中間体168の調製:
4−メチルオキソインドール(1.23g;8.36mmol)を−10°Cで濃硫酸に溶かした。硝酸カリウム(844mg、8.36mmol)を加え、混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を氷水に注ぎ、EtOAcで抽出した(30mL*3)。有機層を組み合わせ、ブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。精製のために、粗製物(1.93g)を、1.2gの4−メチルオキソインドールに行なわれた反応から得た別の粗製物(1.57g)と組み合わせた。組み合わせた混合物を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(溶離液:石油エーテル/EtOAc 3/1)。望ましいフラクションを集め、および溶媒を除去して、白色固形物として650mg(20%)の中間体168を得た。
実施例A40
中間体171の調製:
DCM(100mL)中の5−ニトロ−インドール−2−カルボン酸(1.8g;8.65mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(1.41g;17.30mmol)、プロピルホスホン酸無水物(13.8g;21.62mmol;EtOAc中に50%)およびTEA(5mL;34.6mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。混合物を水に注ぎ、DCMで抽出した(50mL*3)。有機層を組み合わせ、ブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。中間生成物をEtOHで洗浄し、真空下で乾燥させて、黄色固形物として1.8g(88%)の中間体171を得た。
実施例A41
中間体174の調製:
N2下の乾燥したMeOH(25mL)中のナトリウムメトキシド(1.17g、21.6mmol)の溶液に、乾燥したMeOH(25mL)中の2,2−ジメチル−5−(2−ピロリジニリデン)−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(4.57g、21.6mmol)の懸濁液を加えた。結果として生じた懸濁液を70°Cで一晩加熱した。反応混合物をH2O(50mL)で希釈した。水を加え、混合をDCM(3x)で抽出した。組み合わせた有機層をMgSO4で乾燥させて濃縮し、白色固形物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(不規則なSiOH 15−40μm、120g、Celite(登録商標)への乾式充填、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 70/30から50/50)。生成物を含むフラクションを混合して濃縮し、白色固形物として2.77g(91%)の中間体174を得た。
中間体175の調製:
反応は、500mgの中間体174に2度行なわれた。
500mgの中間体174における1組のための典型的な手順:管を、中間体174(500mg、3.54mmol)および4−エトキシメチレン−2−フェニル−2−オキサゾリン−5−オン(769mg、3.54mmol)で満たした。その後、ACN(15mL)およびビスマス(III)硝酸ペンタハイドレード(172mg、354μmol)を加えた。管は密閉し、および反応混合物を、0〜400wの出力範囲を備えた1つのシングルモードマイクロウェーブ Biotage Initiator EXP 60を使用して、130°Cで25分間加熱した。500mgの中間体174に行なわれた2つの反応から得た一組を、組み合わせて濃縮することで、濃い赤色の残留物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、12g、Celite(登録商標)への乾式充填、移動相グラジエント:DCM/MeOH 100/0から95/5)、中間体175の2つのフラクション:
−ベージュの固形物として618mgの中間体175(30%;LC/MSにより評価された82%の純度)
−オレンジ色の固形物として710mgの中間体175(32%;LC/MSにより評価された85%の純度)
を得た。
中間体176の調製:
1,4−ジオキサン(8mL)および水(8mL)中の中間体175(625mg、2.00mmol)と水酸化ナトリウム(1.60g、40.0mmol)の混合物を、週末にかけて100°Cで加熱した。反応混合物を濃縮し、次にpH=4になるまで1Nの水性のHClで酸性化した。結果として生じた混合物を、DCM/iPrOH(3/1)で抽出した(8x)。組み合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。結果として生じた残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、24g、Celite(登録商標)への乾式充填、移動相グラジエント:DCM/MeOH 95/5から85/15)、ベージュの固形物として278mg(72%)の中間体176を得た。
中間体177の調製:
DMF(14mL)中の中間体176(278mg、1.43mmol)の溶液に、DIPEA(740μL、4.30mmol)、メチルアミン(2.86mL、5.73mmol)、およびCOMUR(1.53g、3.58mmol)を加えた。溶液を室温で4時間撹拌し、次いで濃縮した。結果として生じた残留物を、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して(不規則なSiOH 15−40μm、40g、乾式充填(celite(登録商標))、移動相グラジエント:95:5から85:15のDCM/MeOH)、白色固形物として168mg(57%)の中間体177を得た。
実施例A42
中間体182の調製:
イソプロピルアルコール(10mL)を、NaH(419mg;10.5mmol、60%の純度、事前に無水ヘプタンで洗浄)に加え、そして中間体102(300mg;1.31mmol)を加えた。混合物を2時間、鋼の容器内で220℃に加熱した。反応混合物を酢酸エチルで処理し、水性の10% K2CO3とブラインで洗浄した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥させ、および溶媒を減圧下で除去することで粗製物を得て、これを、DCM−MeOHで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、85mg(31%)の中間体182を得た。
中間体185の調製:
中間体185を、中間体102(100mg;65%)から開始される中間体182の調製に使用されたものと類似の手順を使用して調製した。
実施例A43
中間体189の調製:
室温で、DMF(910μL)中の中間体188(91.0mg;167μmol)およびK2CO3(46.2mg;0.334mmol)の溶液に、ヨードメタン(12.4μL;200μmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。次にEtOAcと水を加えた。有機層を分離し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして真空内で蒸発させることでオレンジ色の油を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(不規則なSiOH 15−40μm、10g、液体充填(DCM)、移動相グラジエント:DCM 100%からDCM 97%、MeOH 3%)、薄茶色固形物として74mg(73%)の中間体189を得た。
実施例A44
中間体190の調製:
6−ベンジル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,6]−ナフチリジン−2(1H)−オン(1.48g、6.16mmol)を、硫酸(7.93mL)に溶かし、そして溶液を0°Cで15分間撹拌した。次に、硝酸(8.72mL)を滴下し、この反応物を18時間、室温で撹拌した。反応混合物を氷と水の上に注ぎ、K2CO3粉末で塩基化し、そしてDCMで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。結果として生じる残留物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した(固定相:不規則なSiOH 15−40μm 12g、移動相グラジエント:100%のDCMから98%のDCM、2%のMeOH(2%のNH4OH))。生成物を含むフラクションを混合して濃縮し、660mg(32%)の中間体190を得た。
中間体191の調製:
封管中のトルエン(8.71mL)中の中間体190(600mg、1.82mmol)、iPrOH(278μL)およびシアノメチレントリブチルホスホラン(1.2mL)を、1つのシングルモードマイクロウェーブ(Biotage Initiator EXP 60)を使用して20分間、0〜400Wの範囲の出力で、90°Cで撹拌した。揮発性物質を蒸発させて、結果として生じた残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(固定相:不規則なSiOH 15−40μm 40g、移動相グラジエント:90%のヘプタン、10%のEtOAcから60%のヘプタン、40%のEtOAc)。生成物を含むフラクションを混合して濃縮し、298mg(44%)の中間体191を得た。
中間体192の調製:
EtOH(6.82mL)中の中間体191(290mg、0.78mmol)の混合物を、触媒としてパラジウム水酸化物(26mg、0.185mmol)を用いて、12時間、10バールの圧力下で60°Cで水素化した。触媒を、DCMとMeOHを用いたcelite(登録商標)のパッド上で濾過した。濾液を蒸発させて、200mgの中間残量物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(不規則なSiOH 40μm、24g;移動相:93%のDCM、7%のMeOH、0.7%のNH4OHから、88%のDCM、12%のMeOH、1.2%のNH4OH)。生成物を含むフラクションを組み合わせ、および溶媒を蒸発させて、100mg(62%)の中間体192を得た。
中間体193の調製:
封管内で、MeOH(1.26mL、31.16mmol)とAcOH(0.04mL、0.69mmol)中の、中間体192(100mg、0.482mmol)、1−エトキシシクロプロポキシトリメチルシラン(0.1mL、0.493mmol))、およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.043g、0.69mmol)の混合物を、60°Cで一晩撹拌した。反応物を室温まで冷ました。NaOH 1Nの水溶液を加えて、この混合物をDCMで2度抽出した。有機層をデカントし、混合し、そして乾燥するまで蒸発させた。粗生成物(123mg)をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(不規則なSiOH、40μm、80g、移動相:99%のDCM、1%のMeOH、0.1%のNH4OHから、93%のDCM、7%のMeOH、0.7%のNH4OH)。生成物を含むフラクションを組み合わせ、および溶媒を蒸発させて、80mg(67%)の中間体193の第1のフラクション、および20mg(18%)の中間体193の第2のフラクションを得た。
実施例A45a
中間体196の調製:
臭素(665μL、12.99mmol)を、室温でAcOH(40mL)中の6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフチリジン−3−アミン(2.12g、12.99mmol)と酢酸ナトリウム(2.13g、25.98mmol)の溶液に加え、そして混合物をこの温度で1時間撹拌した。混合物をDCMと水で希釈し、NaHCO3でゆっくり処理した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させて、茶色の固形物として2.2gの中間体196を得た。
中間体197の調製:
オートクレーブ内のiPrOH(15.2m)中の中間体196(2g、8.26mmol)およびナトリウムイソプロポキシド(5.42g、66.08mmol)を、220°Cで10時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、K2CO3の10%水溶液と水で洗浄した。層を分離し、かつ有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、および溶媒を減圧下で除去した。残留物(6.6g)をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(不規則なSiOH、40μm、330g、移動相:100% DCMから、95% DCM、5% MeOH、0.5% NH4OH)。純粋なフラクションを組み合わせ、および溶媒を蒸発させて、中間体196と中間体197の混合物720mg(主たる生成物として)、および80mg(4%)の中間体197を得た。中間体196および中間体197の720mgの混合物を、逆相クロマトグラフィーにより精製した(固定相:YMC−actus Triart−C18 10μm 30*150mm、移動相グラジエント:75%のNH4HCO3 0.2%、25% ACNから、35% NH4HCO3 0.2%、65% ACN)。生成物を含むフラクションを混合して濃縮し、377mg(21%)の中間体197を得た。
実施例A45b
中間体208aおよび208bの調製:
水素化ナトリウム(91mg;2.26mmol;鉱油中に60%の分散)を、0°Cで無水MeOH(1mL;24.69mmol)に少しずつ加えた。その後、MeTHF(2mL)中の7−フルオロ−−2−メチル−6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(238mg;1.13mmol)の溶液を加えた。反応混合物を一晩室温で撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、そしてDCMで抽出した。有機層をデカントし、水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過して蒸発させることで、茶色の固形物として中間体208aと208bの混合物265mgを得て、これはさらなる精製を行うことなく次の工程で直接使用された。
中間体209の調製:
MeOH(27mL)中の、中間体208aと208b(265mg;1.19mmol)の混合物およびPd/C 10%(55mg;0.51mmol)を4時間、圧力容器リアクター(3バール)内で室温で水素化した。触媒を、DCM/MeOHで洗浄したCelite(登録商標)のパッドを通して濾過し、および濾液を蒸発させて212mgの茶色の油を得た。この残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製した(SiO2、12g;溶離液:97%のDCM、3%のMeOH、0.3%のNH4OHから、90%のDCM、10%のMeOH、1%のNH4OH)。生成物を含むフラクションを集め、溶媒を蒸発させることで、オレンジ色の固形物として133mg(58%)の中間体209を得た。
実施例A46
中間体211の調製:
1,4−ジオキサン(21mL)および水(2mL)中の、中間体5R(3.33g、4.92mmol)、5−フルオロ−2,4−ジクロロピリミジン(0.89g、5.32mmol)、およびCs2CO3(4.03g、12.3mmol)の溶液に、Pd(PPh3)4(0.237g、0.205mmol)を加え、そして反応混合物を95℃で一晩加熱した。混合物を氷に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を、ブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製した(240g、15−40μm、溶離液:ヘプタン/EtOAc:1/0〜0/1)。純粋なフラクションを混合し、溶媒を蒸発させることで1.82g(83%)の中間体211を得た。
中間体211の代替的な調製:封管内のMeTHF(10mL)中の中間体5(1.1g;2.1mmol)の溶液を、水(1mL)中のNa2CO3(0.4g;3.8mmol)、5−フルオロ−2,4−ジクロロピリミジン(332mg;2mmol)、トリフェニルホスフィン(20mg;0.076mmol)およびPd(OAc)2(8.5mg;0.04mmol)で処理し、そして混合物を取り除き、窒素で浄化し、次に90°Cで一晩加熱した。反応混合物を水とK2CO3の混合物へ注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(24gのSiOH 15μm、90%のヘプタン、10%のEtOAcから50%のヘプタン、40%のEtOAcまでのグラジエント)。フラクションを集め、蒸発乾固して、830mg(78%)の中間体211を得た。
実施例A47
中間体214の調製:
中間体117(900mg、4.99mmol)をアセトン(20mL)中で撹拌した。ジクロロトリアジン(749mg;4.99mmol)およびDIEA(2.61mL;14.98mmol)を加え、そして混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、50mgの中間体102に行なわれた別の反応物と結合した。固形物を濾過し、真空下で乾燥させて、950mgの中間体214を得た。
中間体215の調製:
ジオキサン中の、中間体5R(590mg;1.12mmol)、中間体214(453.4mg;1.45mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(91mg;0.11mmol)、およびNaHCO3の飽和水溶液の混合物を、N2下で80°Cで一晩撹拌した。反応混合物を、50mgの中間体5Rに行なわれた別の反応物と組み合わせた。混合物を真空下で蒸発させた。粗製化合物を酢酸エチル(50mL)中で撹拌し、次にcelite(登録商標)で濾過した。濾液を真空下で蒸発させた。結果として生じた残留物を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(溶離液:100/0から70/30の石油エーテル/酢酸エチル)。望ましいフラクションを集め、溶媒を真空下で濃縮して乾燥させることで、黄色固形物として460mgの中間体215を得た。
実施例A48
中間体217の調製:
乾燥したTHF(230mL)中の7−ブロモオキシンドール(4.7g;22.16mmol)およびN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(10.97mL;73.17mmol)の冷却された(−78℃)溶液に、n−ブチルリチウム溶液(19.5mL;48.76mmol;ヘキサン中に2.5M)をゆっくりと加えた。溶液を同じ温度で30分間撹拌し、次にヨードメタン(1.65mL;26.6mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を1.5時間、−20℃で撹拌し、NH4Clの飽和水溶液でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、および真空内で濃縮した。結果として生じた粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(移動相:ヘプタン/EtOAc)、溶媒の蒸発後に、1.3g(22%)の中間体217を得た。
中間体218の調製:
乾燥したTHF(50mL)中の中間体218(1g;4.42mmol)およびN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(2.19mL;14.60mmol)の冷却された(−78℃)溶液に、n−ブチルリチウム溶液(3.89mL;9.73mmol;ヘキサン中に2.5M)をゆっくりと加えた。溶液を同じ温度で30分間撹拌し、次に1,1−ジフルオロ−2−ヨードエタン(0.467mL;5.31mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を−20℃で1.5時間撹拌し、次にNH4Clの飽和水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、および真空内で濃縮した。粗製の残留物を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した(移動相:100/0から50/50%までのn−ヘプタン/酢酸エチル)。望ましいフラクションを集め、および溶媒を蒸発させることで、白色固形物として650mg(50%)の中間体218を得た。
中間体219の調製:
ボラン硫化ジメチル複合体(2.12mL;22.40mmol)を、THF(20mL)中の中間体218(650mg;2.24mmol)の溶液に加えた。反応混合物を3時間、70℃で撹拌した。反応物を室温に冷まし、およびMeOHを注意深く加えた。結果として生じた溶液を2時間、還流で加熱した。溶媒を真空内で除去し、および残留物をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した(移動相:100/0から80/20%までのn−ヘプタン/酢酸エチル)。望ましいフラクションを集め、および溶媒を真空内で除去することで、無色の油として605mg(88%)の中間体219を得た。
中間体220の調製:
THF(20mL)中の中間体219(605mg;2.19mmol)の溶液に、トリメチルアミン(305μL;2.19mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(267.7mg;2.19mmol)、および二炭酸ジ−tert−ブチル(717.3mg;3.29mmol)を加え、そして溶液を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空内で蒸発させ、および粗製の残留物をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した(移動相:100/0から50/50%までのn−ヘプタン/酢酸エチル)。望ましいフラクションを集め、および溶媒を真空内で蒸発させることで、無色の油として750mg(90%)の中間体220を得た。
中間体221の調製:
封管内で、無水DMF中の、中間体220(700mg;1.86mmol)、シアン化亜鉛(437mg;3.72mmol)、Pd(PPh3)4(430mg;0.372mmol)の混合物を、10分間、N2で脱気し、次に100℃で暖め、そして一晩撹拌した。冷却後に、反応物をNH4Clの飽和水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物を、n−ヘプタン中の20%の酢酸エチルで溶出されたシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含むフラクション分を組み合わせ、および溶媒を真空内で濃縮して、316mg(LC/MSによって評価された80%の純度に基づいた42%)の中間体221を得た。
中間体222の調製:
ACN(10mL)中の中間体221(320mg;0.99mmol)およびN−ブロモスクシンイミド(176.7mg;0.99mmol)の混合物を、一晩還流した。溶媒を真空内で蒸発させ、および粗製物をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した(移動相:100/0から80/20%までのn−ヘプタン/酢酸エチル)。望ましいフラクションを集め、および溶媒を真空内で蒸発させて、茶色の固形物として227mg(LC/MSによって評価された80%の純度に基づいて46%)の中間体222を得た。
中間体223の調製:
ジオキサン(5mL)中の中間体222(200mg;0.4mmol)の混合物に、ビス(ピナコラート)ジボロン(253mg;1mmol)および酢酸カリウム(117.4mg;1.2mmol)を加えた。5分間、窒素を泡立たせた後に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(8.1mg;0.01mmol)およびXPhos(9.5mg;0.02mmol)を加えた。反応混合物を60°Cで一晩加熱した。溶媒を真空内で除去し、そして粗製物をさらなる精製なしに次の工程に使用した。
中間体224の調製:
1,4−ジオキサン(8mL)と水(2mL)中の、2,4−ジクロロピリミジン(59.5mg;0.4mmol)、中間体223(179mg;0.4mmol)およびNa2CO3(126.9mg;1.2mmol)を、10分間脱気した。次に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(16.3mg;0.02mmol)を加え、そして混合物を90℃で4時間加熱した。溶媒を真空内で蒸発させ、および粗製の残留物をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した(移動相:100/0から70/30%までのn−ヘプタン/酢酸エチル)。望ましいフラクションを集め、および溶媒を真空内で蒸発させて、茶色の固形物として230mg(LC/MSによって評価された75%の純度に基づいて99%)を得た。
中間体225の調製:
中間体138(73.3mg;0.38mmol)、中間体224(165mg;0.38mmol)およびCs2CO3(185.5mg;0.569mmol)を、窒素の大気下でTHF(10mL)に溶かし、次にPd(OAc)2(4.3mg;0.019mmol)およびrac−BINAP(21.95mg;0.038mmol)を加え、反応混合物を60℃で3時間撹拌した。THFを真空内で除去し、および粗製の残留物をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した(移動相:100/0から50/50%のDCM/DCM:MeOH(9:1))。望ましいフラクションを集め、溶媒を真空内で蒸発させることで、茶色固形物として153mg(67%)の中間体225を得た。
実施例A49
中間体226の調製:
中間体117(420mg;2.33mmol)、臭化水素酸(10.08mL;155.5mmol)および水(1.7mL)の混合物を、室温で一晩撹拌した。溶媒を乾燥するまで除去し、そして粗製物をさらなる精製なしに次の工程に直接使用した。
中間体227の調製:
Cs2CO3(2.3g;7.08mmol)を無水DMF(12mL)中の中間体226(530mg;2.14mmol)の溶液にN2の大気下で加えた。混合物を室温で15分間撹拌し、(2−ヨードエチル)シクロペンタンを加えた。反応物を室温で一晩撹拌し、水で希釈した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、そして真空内で乾燥させた。結果として生じた粗製物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(移動相グラジエント:100% DCM、0% DCM/MeOH(9/1)から、0% DCM、100% DCM/MeOH (9/1))。生成物を含むフラクションを混合し、および溶媒を濃縮することで、153mg(30%)の中間体227を得た。
実施例A50
中間体230の調製:
アセトン(40mL)中の3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシカルボスチリル(4.89g;30mmol)の溶液に、硫酸ジメチル(4.67g;45mmol)およびK2CO3(12.44g;90mmol)を加えた。反応混合物を16時間、周囲温度で撹拌した。混合物を真空内で濃縮した。残留物を、重炭酸ソーダ(10ml)の飽和水溶液と塩化メチレン(20mL*2)の間で分割した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させて蒸発させ、オフホワイト固形物として4g(75%)の中間体230を得た。
中間体231の調製:
TFA(16mL)中の中間体230(2g;11.3mmol)の溶液に、0°Cで亜硝酸ナトリウム(934.5mg;13.54mmol)を加えた。温度を25°Cに上げ、そして混合物を4時間撹拌した。混合物を氷に注ぎ、および黄色の沈殿物を集めて、1.2g(41%;LC/MSによって評価された85%の純度)の中間体131を得た。
実施例A51
中間体235の調製:
中間体235の調製は、以下に報告される2つの反応を介して行なわれた。
反応1:N−ブロモスクシンイミド(716mg;4.03mmol)を、DCM(20mL)中のt−ブチル−6−アミノ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2−カルボキシラート(1g;4.03mmol)の溶液に0°Cで少しずつ加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、K2CO3の10%水溶液に注ぎ、DCMで抽出した。
反応2:N−ブロモスクシンイミド(2.08g;11.68mmol)を、C(60mL)中のt−ブチル−6−アミノ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2−カルボン酸塩の溶液に0°Cで少しずつ加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、K2CO3の10%水溶液に注ぎ、DCMで抽出した。
2つの残留物を組み合わせて、シリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製した(不規則なSiOH、80g;移動相グラジエント:20%のEtOAc、80%のヘプタンから、40%のEtOAc、60%のヘプタン)。純粋なフラクションを集めて蒸発乾固し、2.8g(54%)の中間体235を得た。
中間体236の調製:
トリフルオロ酢酸無水物(1.03mL;7.43mmol)を、DCM(35.4mL)中の中間体235(2.21g;6.75mmol)およびトリエチルアミン(3.76mL;27.02mmol)の溶液に滴下し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。追加のトリフルオロ酢酸無水物(0.1相当;94μL;0.68mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。追加のトリフルオロ酢酸無水物(0.5当量;469μL;3.38mmol)を加え、反応混合物を室温で30時間撹拌した。水を加えて、反応混合物をDCMで抽出した(3X)。有機層をデカントし、MgSO4で乾燥させ、濾過し、および溶媒を蒸発させることで、黄色固形物として3.18gの中間体236を得た。
中間体237の調製:
ジオキサン中のHCl 4M(74mL;295mmol)を、1,4−ジオキサン(25mL)中の中間体236(3.18g;7.51mmol)の溶液に滴下し、反応混合物を3時間室温で撹拌した。反応混合物を蒸発乾固し、固形物をACN中に懸濁した。沈殿物を濾過し、ACNで洗浄し、乾燥させて、白色固形物として2.21g(82%)の中間体237を得た。
中間体238aおよび238bの調製:
3−オキセタノン(942μL;15.69mmol)を、MeOH(40mL)中の中間体237(1.41g;3.92mmol)の溶液に加えた。反応混合物を還流で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷まし、次にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(739mg;11.76mmol)を加えた。反応混合物を2時間還流した。反応混合物を室温に冷まし、一晩静置させた。混合物をK2CO3の10%溶液に注ぎ、DCMで抽出した。混合物をDCMで抽出した(3×)。NaCl固形物を水層内に加えて、生成物をEtOAcで抽出した(2回)。有機層を組み合わせ、次にMgSO4で乾燥させ、濾過し、および溶媒を蒸発させた。色固形物残留物(2.6g)をシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製した
(SiO2、Grace、80g、固形沈殿;溶離液:96%のDCM、4%のMeOH、0.4%のNH4OH)。生成物を含むフラクションを集め、および溶媒を蒸発させて、1.25gの不純なフラクションを得て。これをシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製した(SiO2、Grace、40g、グラジエント:100%のDCMから98%のDCM、2%のMeOH、0.2%のNH4OH)。生成物を含むフラクションを集め、および溶媒を蒸発させて、淡黄色固形物として363mg(33%)の中間体238a、および黄色固形物としての694mg(47%)の中間体238bを得た。
中間体238aの代替的な調製:水酸化ナトリウム(407mg;7.25mmol)をMeOH(14mL)中の中間体238b(687mg;1.81mmol)の混合物に加えた。反応混合物を5時間、還流で撹拌した。溶媒を蒸発させ、次に水とDCMを残留物に加えた。混合物をDCMで抽出して(3×)、デカントした。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、および溶媒を蒸発させて、黄色の油として538mgの中間体238aを得て、これは静置に際して結晶化した。
中間体239の調製:
封管内で、ヘキサン中のトリエチルボラン1M(4mL;4mmol)を、事前に脱気したTHF(9mL)中の中間体238a(374mg;1.32mmol)、Cs2CO3(861mg;2.64mmol)およびRuPhos Palladacycle Gen.1(108mg;0.13mmol)の混合物に、室温で滴下した。反応混合物を60°C(あらかじめ加熱された溶液)で一晩撹拌し、そして反応物を、50mgの中間体238aに行なわれた別の反応物と組み合わせた。その後、反応混合物を室温まで冷まし、水に注いでEtOAcで抽出した(3x)。有機層を注ぎ出し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、そして溶媒を蒸発させた。結果として生じた残留物(590mg)をシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製した(不規則なむき出しのシリカ(bare silica)40g、移動相:94%のDCM、6%のMeOH、0.5%のNH4OH)。生成物を含むフラクションを集め、溶媒を蒸発させることで、黄色の油として122mg(39%)の中間体239を得た。
実施例A52
中間体241の調製:
THF(240mL)中の2−アミノ−3−ブロモベンゾニトリル(30.0g)の溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(1.1の同等物)を加え、混合物を1時間−5〜5°Cで撹拌した。その後、THF(85.0g)中の中間体3aの溶液を滴下し、混合物を2−4時間撹拌してHPLCによる転換をモニタリングした。その後、水(210mL)を滴下し、混合物を濃縮してほとんどのTHFを取り除いた。その後、水(20mL)を加え、混合物を30分間撹拌した。二相分離の後、有機層を水(210mL)で洗浄し、2−3回の分量まで濃縮し、シリカゲル(60g)のパッドをヘプタン(300mL)で洗浄して、このパッドで濾過して、63.3gの中間体241を得た。
中間体242の調製:
乾燥したTHF(500mL)中の中間体241(50.0g)の溶液に、ジメチルアミノピリジン(0.5同等物)を加え、温度を65−70°Cに調節した。その後、ジ−tert−ブチルジカルボナート(2.2当量)を加え、混合物を2時間撹拌してHPLCによる転換をモニタリングした。水(350mL)を加え、混合物を350−400mLに濃縮した。ヘプタン(500mL)を加え、20%の水性のAcOHの添加によってpHをp4−6まで調節した。層を分離し、水(350mL)を加えた。水性の8%のNaHCO3でpHを7−8に調整後、層を分離し、有機層を水(350mL)で洗浄して濃縮することで、64g(定量)の中間体242を得た。
B.最終化合物の調製
実施例B1
化合物21の調製:
Me−THF(5mLl)中の中間体106(260.00mg、0.44mmol)の溶液に、TBAF(THF中に1M)(0.50mL、0.50mmol)を加え、混合物を20時間撹拌した。反応混合物を、EtOAcと水で希釈した。層を分離し、および有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH 15−40μm、12g、celite(登録商標)への乾式充填、移動相グラジエント:DCM/iPrOH 100/0から90/10)、161mgのオフホワイト固形物を得た。この生成物をMeCN(1mL)中で可溶化し、水(9mL)で広げ、かつ凍結乾燥させて、161mgの化合物21を得た(収率77%、白色固形物)。
化合物25の調製:
Me−THF(5mL)中の中間体119(338.00mg、0.50mmol)の溶液に、TBAF(THF中に1M)(540.00μl、0.54mmol)を加えた。溶液を室温で3時間攪拌し、真空内で蒸発させた。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(不規則なSiOH 15−40μm、24g、移動相グラジエント:DCM 100%からDCM 97%、MeOH 3%)。純粋なフラクションを集めて蒸発乾固し、および残留物をEt2O内で粉にし、固形物をガラスフリット上で濾過して高真空下で乾燥させ(50℃、18時間)、172mgの化合物25を得た(収率40%、白色固形物)。
化合物32の調製:
Me−THF(7.5mL)中の中間体139(382.00mg、0.67mmol)の溶液に、TBAF(THF中に1M)(0.75mL、0.75mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を真空内で蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(不規則なSiOH、15−40μm、30g、DCMによる液体充填、移動相グラジエント:DCM 98%、MeOH/aq.NH3(95:5)2%から、DCM 92%、MeOH/aq.NH3(95:5)8%)、静置に際して結晶化する黄色の油を得た。次に、残留物をジエチルエーテル中で粉にした。沈澱物をガラスフリット上で濾過し、真空下で乾燥させ(50℃、16時間)、143mgの化合物32(収率39%、白色固形物)を得た。
化合物34の調製:
Me−THF(3mL)中の中間体146(255.00mg、69%の純度に基づいて0.29mmolm、1H NMR)の溶液に、TBAF(THF中に1M)(320.00μL、0.32mmol)を加えた。溶液を室温で18時間攪拌し、次に真空内で蒸発させた。粗製の残留物をMeOH中で音波粉砕し、そして濾液を真空内で蒸発させた。粗製の残留物をさらにDCM中で音波粉砕した。固形物をガラスフリット上で濾過し、真空内で乾燥させて、104mgの化合物34(収率35%、オフホワイト固形物)を得た。
化合物35の調製:
Me−THF(1.06mL、10.62mmol)中の中間体149(65.00mg、0.11mmol)とTBAF(THF中に1M)(212.47μL、0.21mmol)の混合物を、3時間室温で撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、K2CO3(10%)の水溶液、水(2回)およびNaClの飽和溶液(2回)で洗浄した。層を分離し、かつ有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、および溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(不規則なSiOH、40μm、40g、移動相グラジエント:98%のDCM、2%のMeOH、0.2%のNH4OHから、88%のDCM、12%のMeOH、1.2%のNH4OH)。純粋なフラクションを組み合わせ、および溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をCH3CNで凍結乾燥させて、33mgの化合物35を得た(収率62%)。
下記の表中の化合物は、それぞれの出発物質から始まる類似の方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も関連する小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例B2
化合物1の調製:
DCM(3.79mL)中の中間体15(126.00mg、0.24mmol)の溶液に、0−5°CでTFA(0.88mL、11.56mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間、0〜5℃で撹拌した。反応混合物を、砕いた氷、水およびNH4OHの混合物に注いだ。DCMでの抽出(2回)の後、有機層を組み合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、蒸発させた。粗製の残留物をEt2Oに溶解し、濾過し、真空下で乾燥させることで、70mgの化合物1を得た(収率69%)。
下記の表中の化合物は、それぞれの出発物質から始まる類似の方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も関連する小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例B3
化合物2の調製:
HCl(H2O中に3M)(3mL、9mmol)を、MeOH(10mL)中の中間体16(378.76mg、0.65mmol)の溶液に加え、反応混合物を65℃で5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、K2CO3の10%水溶液に注ぎ、DCMで抽出した。有機層をデカントし、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固した。残留物をDCM/MeOH(90/10)で溶解し、沈殿物を濾過し、DCMで洗浄して乾燥させた。濾液を蒸発させ、DCM/MeOH(330mL、10%のMeOH)に溶かし、およびK2CO3の10%の水溶液を加えた。有機層をデカントし、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固した。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製した(不規則なSiOH、25g+5g固形沈殿物、移動相グラジエント:0.5% NH4OH、5% MeOH、95% DCMから、1% NH4OH、10% MeOH、90% DCM)。純粋なフラクションを集めて、蒸発乾固した。残留物を逆相クロマトグラフィーによってさらに生成した(X−Bridge−C18 5μm 30*150mm、移動相グラジエント:60% NH4HCO3(0.5%)、40% MeOHから、20% NH4HCO3(0.5%)、80% MeOH)。純粋なフラクションを集めて、蒸発乾固した。残留物をCH3CNから結晶化し、沈殿物を濾過して乾燥させることで、53mgの化合物2(収率21%)を得た。
下記の表中の化合物は、それぞれの出発物質から始まる類似の方法を使用することによって調製された。言及された方法に対する最も関連する小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例B4
化合物42の調製:
TFA(5mL)およびDCM(20mL)の中の中間体170(200mg;0.15mmol)を、1時間撹拌した。次に、水性のNaHCOを、7より高いpHになるまで混合物に加えた。有機層を分離し、MgSO4で乾燥させ、濾過して蒸発させて、粘着性のゴムを得て、これをTHF(5mL)中で希釈し、THF(2.5mL;2.5mmol)中のTBAF 1Mで処理した。溶媒を除去し、反応混合物をDCM(20mL)と水(20mL)の間で分けた。有機層を分離し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を高速液体クロマトグラフィーで精製した(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um、溶離液:20%から30%の、0.1%の水性TFA−ACN、v/v)。望ましいフラクションを集め、および溶媒を濃縮した。中間フラクションを、水性のNaHCO3(5mL)で塩基化し、DCMで抽出した(10mL*3*3)。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過して蒸発させて、黄色固形物として10mg(15%)の化合物42を得た。
実施例B5
化合物56および化合物57の調製
DCM(4mL)中の中間体225(153mg、0.259mmol)の混合物に、TFA(2mL)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空内で蒸発させ、および粗製物を逆相により精製した(固定相:Phenomenex−Gemini C18(5μm)21.2*100mm;移動相:90%のH2O(0.1% HCOOH)−10%(MeOH)から、54%のH2O(0.1% HCOOH)−46%(MeOH))。望ましいフラクションを集め、NaHCO3の飽和溶液で洗浄し、酢酸エチルで抽出して、2つのフラクションを得た。それぞれの有機層をMgSO4で乾燥させて濾過し、および溶媒を減圧下で蒸発させることで、フラクションA(透明の油)を得て、これをACN−ジエチルエーテルの混合物に溶解し、および沈殿するまで蒸発させた。白色固形物を濾過して、30mg(23%)の化合物56を得た。
フラクションB(不純化合物57)を、逆相で再度、精製した(固定相:Phenomenex−Gemini C18(5μm)21.2*100mm;移動相:95%のH2O(0.1% HCOOH)−5%(MeOH)から、63%のH2O(0.1% HCOOH)−37%(MeOH)、続いて第3の逆相精製(固定相:Phenomenex−Gemini C18(5μm)21.2*100mm;移動相:70%のH2O(25mM NH4HCO3)−30%(ACN:MeOH 1:1)から、27%のH2O(25mM NH4HCO3)−73%(ACN:MeOH 1:1)。望ましい管を集めて、溶媒を真空内で蒸発させた。結果として生じた黄色固形物をACNに3回溶かし、次に溶媒を真空下で濃縮して、22mg(18%)の化合物57を得た。
転換
転換C1:
化合物37の調製:
MeOH(10mL)中の化合物36(300mg;純度35%)とHCl 3M(5mL)の混合物を、1時間、還流に加熱した。その後、溶媒を取り除いた。反応混合物をNaHCO3の水性溶液で塩基化し、および固形物(300mg)を集めた。その後、それを分取高速液体クロマトグラフィーで精製した(カラム:Gemini 150*25 5u、溶離液:0%/100%から25%/75%の0.05%のHCl−ACN、v/v)。望ましいフラクションを集め、および溶媒を除去して、120mgの不純な中間フラクションAを得た。フラクションAをさらに、分取高速液体クロマトグラフィーで精製した(カラム:Phenomenex Gemini 150*25mm*10um、溶離液:水(0.05% 水酸化アンモニウム、v/v)−ACN 35%/65%から65%/35%、v/v)。望ましいフラクションを集め、および溶媒を除去して、40mg(14%)の化合物37を得た。
実施例B1b
化合物1bの調製:
Me−THF(2.64mL)中の中間体11b(140.00mg、0.26mmol)とTBAF(THF中に1M)(0.53mL、0.53mmol)の混合物を、8時間室温で撹拌した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(固定相:不規則なSiOH 15−40μm、80g、移動相グラジエント:100%のDCMから90%のDCM、10%のMeOH、0.1%のNH4OH)。生成物を含むフラクションを集めて、減圧下で濃縮した。粗製の残留物をCH3CNに溶解した。沈殿物を濾過し、真空下で乾燥させることで、44mgの化合物1bを得た(収率40%)。
化合物2bの調製:
Me−THF(4.75mL)中の中間体13b(252.00mg、0.47mmol)とTBAF(THF中に1M)(0.95mL、0.95mmol)の混合物を、8時間室温で撹拌した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(固定相:不規則なSiOH 15−40μm、80g、移動相グラジエント:100%のDCMから90%のDCM、10%のMeOH、01%のNH4OH)。純粋なフラクションを集めて蒸発させ、77mgの化合物2b(収率39%)を得た。
化合物3bの調製:
TBAF(THF中に1M)(0.35mL、0.35mmol)を、THF(4.00mL)中の中間体17b(0.13g、0.23mmol)の溶液に加え、この溶液を室温で一晩撹拌した。水およびK2CO3の10%の水溶液を加え、およびこの混合物をEtOAcで2度抽出した。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、および溶媒を蒸発乾固した。残留物をCH3CNに溶解し、粉にし、そして濾過した。沈殿物をDCMで1回洗浄し、乾燥させることで、77mgの化合物3(収率77%)を得た。
下記の表の化合物体は、それぞれの出発物質から開始される、化合物3bの調製のために記載された類似の方法を使用することにより調製された。言及された方法に対する最も関連する小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
化合物17bの調製:
Me−THF(7.87mL)中の中間体93(450mg、0.786mmol)とTBAF(THF中に1M)(1.57mL、1.57mmol)の混合物を、3時間室温で撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、K2CO3の10%水溶液、水およびNaClの飽和溶液で洗浄した。層を分離し、かつ有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、および溶媒を減圧下で除去した。粗生成物(460mg)をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(不規則なSiOH 40μm、40g;移動相:99%のDCM、1%のMeOH、0.1% NH4OHから、93% DCM、7% MeOH、0.7% NH4OH)。純粋なフラクションを組み合わせ、および溶媒を蒸発させて、272mgの中間化合物を得て、これをACNから結晶化させて、183mg(51%)の化合物17を得た。M.P.=256℃(コフラー)。
実施例B2b
化合物6bの調製:
TFA(2mL)を、DCM(5mL)中の中間体33b(100.00mg、0.084mmol)の溶液に加え、および混合物を室温で17時間撹拌した。反応混合物を真空下で蒸発させ、結果として生じた残留物を、0.040mmolの中間体33bに行われた別の一組と組み合わせた。結果として生じた混合物を、高速液体クロマトグラフィーによって精製した(グラジエント溶離:精製水中のアセトニトリル/0.05%アンモニア)。望ましいフラクションを集め、および溶媒を真空下で濃縮した。粗製の残留物を分取TLCプレートでさらに精製して(溶離液:EtOAc/MeOH:9/1)、14mgの化合物6b(収率38%;4つのジアステレオ異性体)を得た。
下記の表の化合物は、それぞれの出発物質から開始される、化合物6bの調製のために報告された類似の方法を使用することにより調製された。言及された方法に対するする小さな偏差は、「収率(%)」の列における追加情報として示される。
実施例B3b
化合物32bの調製:
TFA(1mL)を、DCM(5mL)中の中間体162b(200.00mg、0.196mmol)の溶液に0℃で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応物を濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製した(カラム:Waters Xbridge 150*25 5u。条件:A:水(10mM NH4HCO3);B:MeCN;開始時:A(60%)およびB(40%);終了時:A(30%)およびB(70%);グラジエント時間(分)12;100%B 保持時間(分)2;流速(ml/分)25)。純粋なフラクションを集め、溶媒を真空下で蒸発させた。水を加えて凍結乾燥させ、黄色固形物として化合物32bを得た(45mg;57.2%)。
実施例B1c
化合物3cの調製:
TFA(3mL)およびDCM(3mL)中の、中間体22c(241.00mg、LC/MSによって判定された65%の純度に基づく0.26mmol)の溶液を、室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、トルエンで同時蒸発させた。残留物を逆相セミ分取HPLCによって精製した(固定相:X−Bridge−C18、10μm 30×150mm、移動相グラジエント:10% CH3CN、90% H2O、0.1% NH4OHから、98% CH3CN、2% H2O、0.1% NH4OH)。関連するフラクションを一晩凍結乾燥させて、43.7mgの化合物3c(収率34%、肌色の固形物)を得た。
化合物3cの代替的な調製:
TFA(12.2mL)とDCM(12.2mL)中の中間体21c(817.00mg、1.14mmol)の溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を氷へ注ぎ、K2CO3で塩基化し、濾過し、そしてDCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして溶媒を真空下で濃縮した。残留物をACNから結晶化させ、濾過し、そして真空下で乾燥させて、粗製化合物3cを得た。残留物を逆相によって精製した(固定相:X−Bridge−C18、5μm、30×150mm、移動相グラジエント:50%のaq.NH4HCO3(0.5%)、50%のMeOHから、0%のaq.NH4HCO3(0.5%)、100%のMeOH)。生成物を含むフラクションを組み合わせて真空下で蒸発乾固し、130mgの化合物3cを得た(収率23%)。
化合物8cの調製:
TFA(3mL)およびDCM(3mL)中の、中間体35c(397.00mg、LC/MSによって判定された76%の純度に基づいて0.605mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、トルエンで同時蒸発させた。残留物をシクロヘキサンと最低限量の酢酸エチルで粉末にし、および固形物を濾過することによって集め、シクロヘキサンで洗浄し、そして真空下で乾燥させた。粗生成物をMass Directed Auto Purificationシステム(基礎カラム)によって精製して、31mgの化合物8c(収率10%、ベージュの固形物)を得た。
下記の表中の化合物は、それぞれの出発物質から始まる類似の方法を使用することによって調製された。
実施例B2c
化合物4cの調製:
Me−THF(2mL)中の中間体25c(77.00mg、0.117mmol)とTBAF(THF中に1M)(0.129mL、0.129mmol)の混合物を、2時間室温で撹拌した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって直接精製した(不規則なSiOH 15−40μm、24g、DCMによる液体注入、移動相グラジエント:DCM/MeOH(+10% aq.NH3)100/0から80/20)。フラクションを含む生成物を組み合わせ、蒸発乾固した。残留物(35mg)をEtOHから再結晶化し、ガラスフリット上で濾過し、EtOHで洗浄した。固形物を集め、減圧下で17時間、50℃で乾燥させて、24mgの化合物4c(収率38%、淡黄色固形物)を得た。
下記の表中の化合物は、それぞれの出発物質から始まる類似の方法を使用することによって調製された。
実施例B3c
化合物9cの調製:
ナトリウムエタキシド(EtOH中に20%)(30mL)中の中間体42c(155.00mg、0.317mmol)の溶液を、40℃で1.5時間撹拌した。この混合物をHCl 1Nで中和し(pH:7)、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(不規則なSiOH 15−40μm、40g、DCMによる液体注入、移動相グラジエント:10CVにおいて、DCM/MeOH(+10% aq.NH3)100/0から、90/10)。純粋なフラクションを組み合わせ、および溶媒を蒸発させた。残留物(45mg)を再度、逆相によって精製した(固定相:X−Bridge−C18、5μm、30×150mm、移動相:60%のNH4HCO3(H2O中に0.2%)、40%のMeOHから、20%のNH4HCO3(H2O中に0.2%)、80%のMeOHまでのグラジエント)。フラクションを含む生成物を組み合わせて蒸発乾固し、26mgの化合物9cを得た(収率18%、淡黄色固形物)。
分析的な部分
LCMS(液体クロマトグラフィー/質量分析法)
それぞれの方法で指定されるように、LCポンプ、ダイオード−アレイ(DAD)またはUV検出器、およびカラムを用いて、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定を行った。必要に応じて、追加の検出器を用いた(以下の方法の表を参照)。カラムからの流れは大気圧イオン源で構成された質量分析計(MS)に運ばれた。化合物の名目上のモノアイソトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために、調整のパラメータ(例えば、スキャン範囲、滞留時間など)を設定することは当業者の知識の範囲内である。データ収集は適切なソフトウェアを用いて行われた。
化合物はその実験の保持時間(Rt)とイオンによって記載されている。データの表で異なって明示されていなければ、報告された分子イオンは、[M+H]+(プロトン化分子)および/または[M−H]−(脱プロトン化分子)に相当する。化合物を直接イオン化できない場合、付加物のタイプは指定される(つまり[M+NH4]+、[M+HCOO]−など)。複数の同位体パターン(Br、Clなど)を有する分子については、報告された値は最低の同位体質量について得られた値である。すべての結果は、使用された方法に一般に関係する実験の不確実性を伴って得られた。
以下、「SQD」とは単一の四極子検出器、「RT」とは室温、「BEH」とは架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッド、「HSS」とは高強度シリカ、「DAD」とはダイオードアレイ検出器を意味する。
表:LCMS法コード(流れはmL/分で表される;カラム温度(T)は°Cで表される;実行時間は分で表される)。
融点(DSC、MP50、またはK)
多くの化合物に関して、融点(MP)をDSC1(Mettler−Toledo)(分析表ではDSCで示される)を用いて判定した。融点は10℃/分の温度グラジエントで測定された。最高温度は350℃であった。値はピーク値である。
多くの化合物に関して、線形温度グラジエントを備えたホットプレート、スライド式ポインター、および摂氏度(分析表ではKで示される)の温度目盛から成るコフラー(K)型ホットベンチで融点を得た。
多くの化合物について、融点は、Mettler Toledo MP50装置(分析表ではMP50で示される)を用いて得られた。融点は、50℃(待ち時間10秒)から開始し300℃の最大値まで、1分あたり10℃の温度グラジエントで測定された。
表:N°は化合物の番号を意味する;MPは融点(°C)を意味する;Rtは保持時間(分)を意味する。
NMR
NMR実験は、内部の重水素ロックを用いるとともに逆三重共鳴(1H、13C、15N TXI)プローブヘッドを装備したBruker Avance 500 IIIを使用して、あるいは内部重水素ロックを用いるとともに、zグラジエントの逆二重共鳴(1H、13C、SEI)プローブヘッドを装備し、かつプロトンには400MHzで炭素には100MHzで作動するBruker Avance DRX 400分光計を周囲温度で使用して行われた。化学シフトは(δ)は百万分率(ppm)で報告される。J値はHzで表される。
化合物21:1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ8.79(s,1H)8.31(d,J=5.1Hz,1H)8.02(s,1H)7.88(s,1H)7.61(s,1H)7.35(s,1H)7.25(d,J=5.6Hz,1H)4.94−5.00(m,1H)4.69(s,2H)3.97(br t,J=5.6Hz,2H)3.67(br d,J=9.6Hz,1H)3.39−3.46(m,1H)3.32−3.38(m,1H)3.23−3.28(m,1H,溶媒ピークにより部分的に不明瞭)2.79−2.89(m,4H)1.46−1.56(m,2H)1.26(s,3H)0.60−0.76(m,1H)0.27−0.35(m,2H)−0.09−0.00(m,2H).
化合物25:1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.42(d,J=5.6Hz,1H)8.26(s,1H)8.08−8.12(m,1H)8.07(s,1H)7.95−7.98(m,1H)7.41(s,1H)7.37(d,J=5.6Hz,1H)5.00(t,J=5.3Hz,1H)4.68(s,2H)3.94−3.98(m,2H)3.93(s,3H)3.68(d,J=9.6Hz,1H)3.42−3.49(m,1H)3.36−3.42(m,1H)3.28−3.30(m,1H,溶媒ピークにより部分的に不明瞭)2.76(br t,J=5.6Hz,2H)1.29(s,3H).
化合物32:1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.41(d,J=5.1Hz,1H)8.26(s,1H)8.08−8.13(m,1H)8.05(s,1H)7.92−8.00(m,1H)7.42(s,1H)7.36(d,J=5.6Hz,1H)5.00(t,J=5.6Hz,1H)3.91(s,3H)3.69(d,J=9.6Hz,1H)3.49(s,2H)3.42−3.47(m,1H)3.36−3.41(m,1H)3.27−3.30(m,1H,溶媒ピークにより部分的に不明瞭)2.74−2.81(m,2H)2.65−2.70(m,2H)2.36(s,3H)1.30(s,3H).
化合物34:1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.43(d,J=5.1Hz,1H)8.29(s,1H)8.04−8.12(m,1H)7.90−8.00(m,2H)7.42(s,1H)7.39(d,J=5.6Hz,1H)5.01(t,J=5.3Hz,1H)4.68(s,2H)4.18(d,J=7.1Hz,2H)3.95(t,J=5.6Hz,2H)3.68(d,J=9.6Hz,1H)3.42−3.49(m,1H)3.36−3.42(m,1H)3.31−3.34(m,1H,溶媒ピークにより部分的に不明瞭)2.73(br t,J=5.1Hz,2H)1.25−1.35(m,4H)0.50−0.59(m,2H)0.29−0.44(m,2H).
化合物35:1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 8.43(d,J=5.4Hz,1H)8.29(s,1H)8.07−8.13(m,1H)7.96(d,J=8.2Hz,2H)7.45(s,1H)7.38(d,J=5.4Hz,1H)5.02(t,J=5.4Hz,1H)4.15(d,J=7.3Hz,2H)3.69(d,J=9.8Hz,1H)3.51(br s,2H)3.43−3.48(m,1H)3.37−3.41(m,1H)3.29−3.32(m,1H,溶媒ピークにより部分的に不明瞭)2.73−2.78(m,2H)2.65−2.72(m,2H)2.37(s,3H)1.25−1.35(m,4H)0.51−0.59(m,2H)0.35(q,J=4.8Hz,2H).
化合物56:1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.44(br d,J=5.4Hz,1H)8.26(s,1H)8.14(s,1H)8.07(br d,J=3.8Hz,2H)7.51(s,1H)7.39(br d,J=5.1Hz,1H)5.90−6.43(m,1H)3.91(s,3H)3.69(br d,J=10.2Hz,1H)3.48(br s,2H)3.41(br d,J=10.7Hz,1H)2.65−2.86(m,4H)2.18−2.43(m,5H)1.37(s,3H).
化合物1b:1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 8.14−8.30(m,2H)8.04(br s,1H)7.89(br s,1H)7.27−7.36(m,2H)7.13(d,J=5.0Hz,1H)5.00(t,J=5.4Hz,1H)4.33−4.46(m,1H)4.00−4.19(m,2H)3.66(d,J=9.8Hz,1H)3.39−3.46(m,1H)3.34−3.37(m,1H,溶媒ピークにより部分的に不明瞭)3.28(d,J=10.1Hz,1H)2.16−2.28(m,1H)1.91−2.05(m,1H)1.35(d,J=6.3Hz,3H)1.26(s,3H).
化合物2b:1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 8.17−8.31(m,2H)8.04(br s,1H)7.89(br s,1H)7.27−7.38(m,2H)7.13(d,J=5.4Hz,1H)5.01(t,J=5.4Hz,1H)4.34−4.45(m,1H)4.02−4.15(m,2H)3.67(d,J=9.8Hz,1H)3.39−3.46(m,1H)3.35−3.39(m,1H,溶媒ピークにより部分的に不明瞭)3.28(br d,J=9.8Hz,1H)2.16−2.27(m,1H)1.92−2.07(m,1H)1.36(d,J=6.3Hz,3H)1.27(s,3H).
化合物3b:1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 8.61(s,1H)8.47(d,J=5.4Hz,1H)8.24(s,1H)8.10(s,1H)8.00(s,1H)7.46(s,1H)7.39(d,J=5.4Hz,1H)5.04(br s,1H)4.36(t,J=6.0Hz,2H)3.81(t,J=6.0Hz,2H)3.69(d,J=9.8Hz,1H)3.44−3.51(m,1H)3.37−3.43(m,1H)3.29−3.33(m,1H,溶媒ピークにより部分的に不明瞭)3.04(s,3H)1.31(s,3H).
化合物17b:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 8.65(s,1H),8.46(d,J=5.4Hz,1H),8.23(s,1H),8.10(s,1H),7.99(s,1H),7.46(s,1H),7.38(d,J=5.4Hz,1H),5.03(t,J=5.2Hz,1H),4.77(spt,J=6.7Hz,1H),4.33(t,J=6.0Hz,2H),3.65−3.76(m,3H),3.43−3.51(m,1H),3.36−3.43(m,1H),3.31(d,J=9.8Hz,1H),1.30(s,3H),1.18(d,J=6.6Hz,6H).
化合物3c:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 9.44(s,1H)8.50(d,J=5.0Hz,1H)8.15−8.21(m,2H)7.98−8.07(m,2H)7.39−7.46(m,2H)7.26(d,J=3.2Hz,1H)7.14(s,1H)7.00(d,J=3.2Hz,1H)5.00(t,J=5.4Hz,1H)4.79(s,2H)3.73(d,J=9.8Hz,1H)3.44−3.52(m,1H)3.37−3.43(m,1H)3.31(d,J=9.8Hz,1H)2.63(d,J=4.7Hz,3H)1.31(s,3H).
化合物8c:1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 11.13(br s,1H)9.38(s,1H)8.50(d,J=5.6Hz,1H)8.16(s,1H)8.10(s,1H)7.97(br d,J=12.1Hz,1H)7.37−7.52(m,2H)7.23(br s,1H)6.96(br s,1H)6.83(br d,J=8.6Hz,1H)3.44(s,2H)1.31(s,6H).
OR
旋光度は、例えば341Perkin Elmer、Autopol IV自動旋光計(Rudolph Research Analytical)、またはP−2000(Jasco)などの旋光計で測定される。
α(測定された回転)は、質量濃度cおよび経路長lの解によって平面偏光が回転させられる角度である。濃度は100mL当たりのグラムであり、経路長lはデシメートルで表し、1.000デシメートルである。
θは温度(℃)であり、λは使用された光の波長である。
特段の定めのない限り、温度は20℃であり、ナトリウムD線が使用される(589ナノメートル)。
ORデータ:溶媒はDMF(別段の定めのない限り);温度は20℃(別段の定めのない限り);波長は589nm(別段の定めのない限り);サンプルの濃度は100mL当たりのグラムであり、「OR」は旋光度(比旋光度)を意味し、「N°」は化合物の番号を意味する。
薬理学的な部分
生物学的アッセイA
組換え型のヒトNF−κB−誘発キナーゼ(NIK/MAP3K14)活性の阻害(AlphaScreen(登録商標))
NIK/MAP3K14自己リン酸化活性を、AlphaScreen(登録商標)(αscreen)フォーマット(Perkin Elmer)を使用して測定した。試験されたすべての化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶かし、アッセイ緩衝液中でさらなる希釈を行った。最終のDMSO濃度はアッセイにおいて1%(v/v)であった。アッセイ緩衝液は、1mMのEGTA(エチレングリコール四酢酸)、1mMのDTT(ジチオトレイトール)、0.1mMのNa3VO4、5mMのMgCl2、0.01%のTween(登録商標)20を含む50mMのトリスpH7.5であった。アッセイを384のウェルのAlphaplates(Perkin Elmer)で行った。インキュベーションは化合物、25μMのアデノシン−5’−3リン酸(ATP)、および0.2nMのNIK/MAP3K14で構成された。インキュベーションはGST標識されたNIK/MAP3K14酵素の添加によって始められ、25℃で1時間実行され、抗ホスホ−IKK Ser176/180抗体を含む停止バッファの添加によって終了した。EnVision(登録商標)Multilabel Plate Reader(Perkin Elmer)を使用して読み取る前に、プロテインA受容体とグルタチオン供与体ビーズを加えた。空のサンプルを含むウェルで得られたシグナルを他のすべてのウェルから引き、対照とLog10化合物の濃度の%阻害にS字形曲線を適合させることによりIC50を、決定した。
生物学的アッセイB
L363(NIK転移多発性骨髄腫)細胞におけるP−IKKαレベルに対する化合物の効果
試験されたすべての化合物をDMSOに溶かし、培養培地でさらなる希釈を行った。最終のDMSO濃度は細胞アッセイにおいて1%(v/v)であった。ヒトL363細胞(ATCC)を、GlutaMaxと10%ウシ胎児血清(PAA)を補足したRPMI 1640培地で培養した。細胞は、湿らせた5%のCO2大気中、37℃で1ml当たり0.2×106細胞から1ml当たり1×106細胞の密度で常に維持された。低密度を得るために細胞を分割させて1週間に2度継代した。25μlの1μg/mlの組換えヒトB細胞活性化因子(BAFF/BLyS/TNFSF13B)に加えて、ウェル当たり75μlの量で培地1ml当たり2×106の96ウェルプレート(Nunc 167008)に細胞を播種した。播種した細胞を24時間、湿らせた5%のCO2大気中で、37℃でインキュベートした。薬物および/または溶媒を加えて(20μl)、120μlの最終用量にした。2時間の処置後、インキュベータからプレートを取り除き、細胞溶解は、30μlの5x溶解バッファの添加と、続く10分間の4℃でのプレート振盪機上での振盪によって達成された。このインキュベーションの最後に、溶解した細胞を4℃で20分間、800xgで遠心分離にかけ、および抗ウサギ抗体でコーティングされたメソスケールのプレート内で実行されたサンドイッチ免疫測定法によって、P−IKKαレベルについて溶解産物を評価した。実験内で、各処置の結果は2つの複製したウェルの平均であった。当初のスクリーニング目的のために、化合物は8点希釈曲線(連続的な1:3希釈)を使用して試験された。各実験について、対照(MG132とBAFFを含むが試験薬を含まない)と、ブランクインキュベーション(MG132とBAFF、および10μMのADS125117を含む、十分な阻害を与えることが知られている試験濃度)を平行して実行した。ブランクインキュベーション値をすべての対照とサンプルの値から引いた。IC50を決定するために、S字曲線を、対照P−IKKαレベル対Log10化合物の濃度の%阻害のプロットに適合させた。
生物学的アッセイC
JJN−3(NIK転移)およびKMS12−BM(NIK WT)の多発性骨髄腫細胞における抗増殖性活性の判定
試験されたすべての化合物をDMSOに溶かし、培養培地でさらなる希釈を行った。最終のDMSO濃度は細胞増殖アッセイにおいて0.3%(v/v)であった。生存率はCellTiter−Glo細胞生存率アッセイキット(Promega)を使用して評価された。ヒトJJN−3とKMS12−BMの細胞(DSMZ)を、2mMのL−グルタミンと10%ウシ胎児血清(PAA)を補足したRPMI 1640培地で培養した。細胞を湿らせた5%のCO2大気中で、37℃で、浮遊細胞として常に維持した。細胞を週に二度、0.2×106/mlの播種密度で継代させた。細胞を黒い組織培養物で処置された96ウェルプレートに播種した(Perkin Elmer)。平板培養に使用された密度は、135μlの培地の全用量において、1ウェル当たり15000(JJN3)から20000(KMS12BM)の細胞の範囲であった。薬物および/または溶媒を加えて(15μl)、150μlの最終用量にした。96時間の処置後、プレートをインキュベータから取り除き、約10分間、室温と平衡にした。75μlのCellTiter−Glo試薬を各ウェルに加え、その後、これを被覆して(Perkin Elmer Topseal)、10分間プレート振盪機で振盪させた。発光はHTS Topcount(Perkin Elmer)で測定された。実験内で、各処置の結果は2つの複製したウェルの平均であった。当初のスクリーニング目的のために、化合物は9点希釈曲線(連続的な1:3希釈)を使用して試験された。各実験について、対照(薬物を含まない)とブランクインキュベーション(化合物の添加時に読まれた細胞を含む)は平行して実行された。ブランクの値はすべての対照とサンプルの値から引かれた。各サンプルについて、細胞増殖(相対的な光の単位で)の平均値は、対照の細胞増殖に関する平均値の割合として表された。
上記のアッセイ中の本発明の化合物のデータは表Aで提供される(表中の値は化合物のすべての組におけるすべての測定値に関する平均された値である)。(「n.c.」は計算されなかったことを意味する)。
予言的な組成物の例
これらの実施例全体にわたって使用される「有効成分」(a.i.)は、任意の互変異性体またはその立体異性形態、または薬学的に許容可能な付加塩、またはその溶媒化合物を含む、式(I)の化合物に関し;とりわけ、例証された化合物のいずれか1つに関する。
本発明の製剤の処方の代表例は以下のとおりである:
1.錠剤
有効成分 5〜50mg
リン酸二カルシウム 20mg
ラクトース 30mg
滑石 10mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
ジャガイモデンプン 200mg
2.懸濁剤
水性懸濁剤は、各ミリリットルあたり1〜5mgの有効成分、50mgのカルボキシルメチルセルロースナトリウム、1mgの安息香酸ナトリウム、500mgのソルビトール、および追加の約1mlの水を含むように、経口投与のために調製される。
3.注射剤
非経口組成物は、0.9%NaCl溶液に、あるいは水中の10容量%のプロピレングリコールに1.5%(重量/容量)の有効成分を撹拌することにより調製される。
4.軟膏
有効成分 5〜1000mg
ステアリルアルコール 3g
ラノリン 5g
白色ワセリン 15g
水 100g
この例において、有効成分は、本発明にかかる化合物のいずれかの同じ量と、とりわけ、例証された化合物のいずれかの同じ量と取り替えることが可能である。