JP2019523786A - 溶融された機能化剤を使用してアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素塩及びセスキ炭酸塩配合物を調製するための(溶融)押出方法 - Google Patents
溶融された機能化剤を使用してアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素塩及びセスキ炭酸塩配合物を調製するための(溶融)押出方法 Download PDFInfo
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Abstract
本発明は、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属セスキ炭酸塩及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるアルカリ金属塩を含む配合物を調製する方法であって、機能化剤と金属塩とを含むペースト状の組成物を押出する工程を含む方法に関する。本発明は、前記方法から得ることができる配合物と、プラスチックの発泡又は食品及び飼料の膨張剤組成物などの様々な用途でのこの配合物の使用とに更に関する。【選択図】なし
Description
関連出願の相互参照
本出願は、2016年4月13日出願の欧州特許出願公開第16165117.9号に対する優先権の利益を主張し、この出願の全内容は、あらゆる目的のために参照により本明細書に援用される。
本出願は、2016年4月13日出願の欧州特許出願公開第16165117.9号に対する優先権の利益を主張し、この出願の全内容は、あらゆる目的のために参照により本明細書に援用される。
本発明は、アルカリ金属塩を機能化剤と混合し、且つ得られた混合物を溶融させるか、又は機能化剤を溶融させ、且つ溶融された機能化剤をアルカリ金属塩と混合するか、又は機能化剤をアルカリ金属塩と混合し、且つ押出中に混合物を溶融させてペースト状の組成物を得ることによって得られるペースト状の組成物の(溶融)押出により、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属セスキ炭酸塩及びこれらの組み合わせから選択されるアルカリ金属塩を含む配合物を調製する方法に関する。本発明は、前記方法から得ることができるアルカリ金属塩を含む配合物と、例えば食品膨張剤組成物中での及びプラスチックの発泡剤としてのこの配合物の使用とに更に関する。
炭酸水素ナトリウム粒子及び炭酸水素カリウム粒子などのアルカリ金属炭酸水素塩粒子は、当該技術分野で公知である。これらの製品は、これらを興味深いものとする多くの特性を有し、医薬産業、飼料及び食品産業並びに化粧品産業などのいくつかの技術分野で広く利用されている。
炭酸水素塩粒子を製造するための最も一般的な方法は、対応するアルカリ金属(例えば、ナトリウム又はカリウムの炭酸塩)の溶液若しくは懸濁液、又は対応するアルカリ金属の水酸化物の溶液若しくは懸濁液の、二酸化炭素での炭化による結晶化である。炭酸水素塩溶液若しくは懸濁液の制御された冷却、又はこのような溶液若しくは懸濁液の溶媒の蒸発により、炭酸水素塩を結晶化することも一般的である。
アルカリ金属炭酸水素塩粒子の工業的な使用のために、分解温度又はその溶解時間などの粒子の具体的な特性の制御が必要とされる。
かさ密度などのアルカリ金属炭酸水素塩粒子のいくつかのパラメータを制御する方法は、当技術分野で公知である。例えば、米国特許第5,411,750号明細書は、70〜500kg/m3のかさ密度を有する炭酸水素ナトリウム粉末を製造する方法を開示している。粒子は、添加剤としてのアルカリ金属塩を含む炭酸水素塩の希釈水溶液又は懸濁液を噴霧乾燥することによって作製される。
国際公開第2014/096457号パンフレットは、1〜10重量%の炭酸水素ナトリウムを、マグネシウム塩、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム及び大豆レシチンからなる群から選択される添加物中に含む水溶液を噴霧乾燥することにより、炭酸水素ナトリウム粒子を製造する方法を開示している。
噴霧乾燥によって製造されるアルカリ金属炭酸水素塩粒子は、一般的には微細な粒子である。そのため、粒子の形状を修正するには、結晶化工程、粉砕工程、乾燥工程及び/又は篩分け工程などの様々な単位操作を行うことが必要とされる。これらの手順の段階は、コスト及び時間がかかり、またアルカリ金属炭酸水素塩の特定の用途のために必要とされる具体的な粒子形状を製造するために適していない場合がある。
中国特許出願公開第104393077A号明細書には、太陽電池のためのコーティングが開示されており、これは、シリコーン、炭酸水素ナトリウム、3−クロロプロピル−アルキン、ウレタンアクリレート、安定化剤及び界面活性剤を含む組成物を溶融、押出、顆粒化した後、追加的な炭酸水素ナトリウムを添加することによって得られる。中国特許出願公開第104393077A号明細書の実施例で開示されているコーティング中の炭酸水素ナトリウムの濃度は、9.6〜12.3重量%の範囲である。しかし、この方法は、溶融が600〜800℃の高温で行われることから、Na2Oの原料として炭酸水素ナトリウムを使用するようであり、それによりNa2Oの形成時にCO2を放出し、押出が行われた後に更なる炭酸水素ナトリウムを添加することが必要となる。
上述の観点から、形状及び大きさに関して簡単に修正することができ、配合物の空隙率及びかさ密度の調節も可能である、アルカリ金属炭酸塩、炭酸水素塩及びセスキ炭酸塩の配合物を調製する方法が依然として必要とされている。同時に、前記方法から得られた配合物が、増加した溶解時間、通常、80℃超であり、好ましくは400℃未満であるCO2放出温度、及び望ましい用途に関して調節することができる化学的反応性などの有利な特性を示すことが望ましいであろう。
驚くべきことに、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属セスキ炭酸塩及びこれらの組み合わせから選択されるアルカリ金属塩が、アルカリ金属塩を機能化剤と混合し、且つ得られた混合物を溶融させることにより、又は機能化剤を溶融させ、且つ溶融された機能化剤をアルカリ金属塩と混合することにより、又は機能化剤をアルカリ金属塩と混合し、且つ押出中に混合物を溶融させてペースト状の組成物を得ることにより、(溶融)押出に好適なペースト状の組成物において提供され得ることが見出された。ペーストペースト状の組成物は、(溶融)押出により、その形状及び大きさ、空隙率並びにかさ密度に関して容易に変更されて、優れた溶解持続時間を示すアルカリ金属配合物を与えることができ、優れたCO2放出特性は、ペースト状組成物を押出することによって得ることができる。また、アルカリ金属塩配合物の化学的反応性は、機能化剤の選択によって調節され得る。
上述の観点から、本発明は、以下の項目に関する。
項目1.アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属セスキ炭酸塩及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるアルカリ金属塩を含む配合物を調製する方法であって、
(a1)機能化剤を機能化剤の融点よりも高い温度まで溶融させて、溶融された機能化剤を得、且つ溶融された機能化剤をアルカリ金属塩と混合してペースト状の組成物を得る工程、又は
(a2)機能化剤とアルカリ金属塩とを混合して混合物を得、且つ混合物を機能化剤の融点よりも高い温度まで加熱して混合物内で機能化剤を溶融させ、且つペースト状の組成物を得る工程、又は
(a3)機能化剤とアルカリ金属塩とを混合して混合物を得る工程、及び
配合物を得るために、
(b1)工程(a1)若しくは(a2)で得られたペースト状の組成物を押出若しくは溶融押出する工程、又は
(b2)工程(a3)で得られた混合物を機能化剤の融点よりも高い温度で溶融押出して、機能化剤を溶融させて押出中にペースト状の組成物を得る工程
を含み、
押出を受けるペースト状の組成物は、押出を受ける組成物の総重量を基準として少なくとも25重量%の前記アルカリ金属塩と、機能化剤とを含む、方法。
項目2.工程(a1)又は(a2)又は(a3)において、機能化剤の重量比は、アルカリ金属塩100部当たり少なくとも20部、より好ましくは少なくとも25部、更により好ましくは少なくとも30部、更により好ましくは少なくとも35部であり、
工程(b1)又は(b2)において、配合物は、アルカリ金属塩粒子と機能化剤とを含む粉末、フィラメント又は顆粒である、項目1に記載の方法。
項目3.工程(b1)又は(b2)後、
(c)配合物を機能化剤の溶融温度未満まで冷却して、アルカリ金属塩と機能化剤との、粉末、又は冷却されたフィラメント、又は冷却された顆粒の形態の冷却された配合物を得る工程
を含む、項目1又は2に記載の方法。
項目4.機能化剤は、機能化剤がステアリン酸カルシウムでないことを条件として、油、脂肪、樹脂酸並びにそのエステル及び塩、脂肪酸並びにそのエステル及び塩、石鹸、ワックス、シェラック、ポリ(メチル)メタクリレート並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される、項目1〜3のいずれか1つに記載の方法。
項目5.機能化剤の融点は、少なくとも0℃であり且つ/又は最大で140℃、好ましくは最大で90℃である、項目1〜4のいずれか1つに記載の方法。
項目6.ペースト状の組成物は、アルカリ金属塩と、押出を受ける組成物の総重量を基準として0.1〜60重量%、又は0.5〜60重量%、又は1〜60重量%、又は3〜60重量%、又は5〜60重量%、又は7〜60重量%、又は10〜60重量%、又は15〜60重量%、又は17〜60重量%、又は20%〜57%、又は更に23重量%〜54重量%の、脂肪、油、樹脂酸又はそのエステル若しくは塩、脂肪酸又はそのエステル若しくは塩、石鹸、ワックス、シェラック、又はポリ(メチル)メタクリレート及びこれらの組み合わせとを含む、項目1〜5のいずれか1つに記載の方法。
項目7.機能化剤は、油及び/又はワックスであるか又はそれを含み、且つ油は、12〜22個の炭素を含み、及び/又はワックスは、16〜46個の炭素を含む、項目4〜6のいずれか1つに記載の方法。
項目8.機能化剤は、式(I)
R−COOH (I)
(式中、Rは、飽和又は不飽和のC6〜C32アルキル基、好ましくはC12〜C18アルキル基、より好ましくはC12〜C16アルキル基である)
の化合物である脂肪酸であるか又はそれを含む、項目4〜7のいずれか1つに記載の方法。
項目9.機能化剤は、三環式ジテルペンカルボン酸であり、好ましくはアビエタンジテルペン群に属する樹脂酸であるか又はそれを含む、項目4〜8のいずれか1つに記載の方法。
項目10.機能化剤は、蜜蝋であるか又はそれを含む、項目4〜9のいずれか1つに記載の方法。
項目11.工程(a1)又は(a2)又は(a3)で使用されるアルカリ金属塩は、粒子から作られており、及び前記粒子のメジアン粒径(重量でのD50)は、10〜300μm、好ましくは20〜200μm、より好ましくは30〜150μm、より好ましくは40〜130μmである、項目1〜10のいずれか1つに記載の方法。
項目12.アルカリ金属塩は、炭酸水素塩又はセスキ炭酸塩、特に炭酸水素ナトリウム又はセスキ炭酸ナトリウムである、項目1〜11のいずれか1つに記載の方法。
項目13.工程(a1)又は(a2)又は(a3)において、無機化合物、有機化合物及びこれらの混合物の中から選択される第3の化合物は、ペースト状の組成物を得るためにアルカリ金属塩又は機能化剤に添加される、項目1〜12のいずれか1つに記載の方法。
項目14.無機化合物は、シリカ、ケイ酸ナトリウム若しくはケイ酸ナトリウム水和物、炭酸カルシウムであり、及び/又は有機化合物は、クエン酸である、項目13に記載の方法。
項目15.工程(a1)又は(a2)又は(a3)において、機能化剤の重量比は、アルカリ金属塩100部当たり最大で100部、好ましくは最大で70部、より好ましくは最大で60部、更により好ましくは最大で55部である、項目1〜14のいずれか1つに記載の方法。
項目16.冷却されたフィラメント又は顆粒は、工程(d)において引き続き溶融温度未満の温度で小片へと切断されるか又は粉砕される、項目3〜15のいずれか1つに記載の方法。
項目17.押出は、例えば、一軸スクリュー押出機又は二軸スクリュー押出機などのスクリュー押出機上で行われる、項目1〜16のいずれか1つに記載の方法。
項目18.工程(a1)は、好ましくは、前記ペースト状の組成物を冷却することにより、ペースト状の組成物を固化することを含む、項目1〜17のいずれか1つに記載の方法。
項目19.工程(a1)における前記溶融は、(i)機能化剤を、機能化剤の溶融温度よりも高い温度を有する溶媒(例えば、水)と混合すること、又は(ii)機能化剤を溶媒(例えば、水)と混合して分散液を得、且つ機能化剤の溶融温度よりも高い温度まで分散液を加熱することを含み、機能化剤と溶媒とを含むエマルジョンが得られる、項目1〜18のいずれか1つに記載の方法。
項目20.押出工程後に前記溶媒(例えば、水)を除去することを更に含む、項目19に記載の方法。
項目21.アルカリ金属塩又はアルカリ金属塩粒子は、機能化剤によってカプセル化される、項目1〜20のいずれか1つに記載の方法。
項目22.項目1〜21のいずれか1つに記載の押出方法によって得ることができるアルカリ金属塩配合物であって、アルカリ金属塩及び機能化剤を含み、粉末、フィラメント又は顆粒の形態であり、顆粒は、球形、立方体又は円柱の形状を有する、アルカリ金属塩配合物。
項目23.それぞれアルカリ金属塩配合物の合計量を基準として、
少なくとも40重量%のアルカリ金属炭酸水素塩、
10重量%未満のアルカリ金属炭酸塩、
10重量%未満の水、及び
0.1〜60重量%、又は0.5〜60重量%、又は1〜60重量%、又は3〜60重量%、又は5〜60重量%、又は7〜60重量%、又は10〜60重量%、又は15〜60重量%、又は17〜60重量%、又は20重量%〜57重量%、又は更に23重量%〜54重量%の樹脂酸又はそのエステル若しくは塩、脂肪酸又はそのエステル若しくは塩、或いはワックス
を含む、アルカリ金属塩配合物又は項目22に記載のアルカリ金属塩配合物。
項目24.アルカリ金属塩配合物の合計量を基準として少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも50重量%、より好ましくは少なくとも60重量%、更により好ましくは少なくとも65重量%、更により好ましくは少なくとも70重量%、又は少なくとも80重量%のアルカリ金属炭酸水素塩を含む、項目23に記載のアルカリ金属塩配合物。
項目25.少なくとも100μm、好ましくは少なくとも200μm、より好ましくは少なくとも500μm、更により好ましくは少なくとも1mmの直径を有するフィラメント又は顆粒の形態である、項目22〜24のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物。
項目26.最大で100mm、好ましくは最大で50mm、より好ましくは最大で5mm、更により好ましくは最大で2mmの直径を有するフィラメント又は顆粒の形態である、項目22〜25のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物。
項目27.少なくとも0.4、好ましくは最大で4の、直径に対する長さの比率を有するフィラメント又は顆粒の形態である、項目22〜26のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物。
項目28.押出後の溶融球形化などの球形化工程によって得られる顆粒の形態である、項目27に記載のアルカリ金属塩配合物。
項目29.配合物中のアルカリ金属塩は、少なくとも30秒の溶解時間を示す、項目22〜28のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物。
項目30.アルカリ金属塩は、炭酸水素塩又はセスキ炭酸塩であり、配合物は、熱重量分析(TGA)によって決定される少なくとも150℃のCO2放出最大温度を示す、項目22〜29のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物。
項目31.アルカリ金属塩又はアルカリ金属塩粒子は、機能化剤によってカプセル化される、項目22〜30のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物。
項目32.洗剤としての、ポリマーの膨張剤若しくは発泡剤としての、医薬用の薬剤としての、剥離剤としての、抗寄生虫剤としての、消臭剤等の化粧料としての、食品及び飼料の膨張剤としての、排煙洗浄のための薬剤としての、特に水生動物若しくは魚のための、食品及び飼料の栄養補助添加剤、又は食品及び飼料pH緩衝剤としての、項目22〜31のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物の使用。
項目33.洗剤産業、ポリマー産業、医薬産業、化粧品産業、飼料及び食品産業並びに/又は排煙洗浄などの1つ以上の用途のための製品を製造する方法であって、洗剤としての、ポリマーの膨張剤若しくは発泡剤としての、医薬品組成物中の薬剤若しくは成分としての、剥離剤としての、抗寄生虫剤としての、消臭剤等の化粧料としての、食品及び飼料の膨張剤としての、排煙洗浄剤としての、特に水生動物若しくは魚のための、食品及び飼料の栄養補助添加剤、又は食品飼料pH緩衝剤としての、項目22〜31のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物を使用することを含む、方法。
項目1.アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属セスキ炭酸塩及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるアルカリ金属塩を含む配合物を調製する方法であって、
(a1)機能化剤を機能化剤の融点よりも高い温度まで溶融させて、溶融された機能化剤を得、且つ溶融された機能化剤をアルカリ金属塩と混合してペースト状の組成物を得る工程、又は
(a2)機能化剤とアルカリ金属塩とを混合して混合物を得、且つ混合物を機能化剤の融点よりも高い温度まで加熱して混合物内で機能化剤を溶融させ、且つペースト状の組成物を得る工程、又は
(a3)機能化剤とアルカリ金属塩とを混合して混合物を得る工程、及び
配合物を得るために、
(b1)工程(a1)若しくは(a2)で得られたペースト状の組成物を押出若しくは溶融押出する工程、又は
(b2)工程(a3)で得られた混合物を機能化剤の融点よりも高い温度で溶融押出して、機能化剤を溶融させて押出中にペースト状の組成物を得る工程
を含み、
押出を受けるペースト状の組成物は、押出を受ける組成物の総重量を基準として少なくとも25重量%の前記アルカリ金属塩と、機能化剤とを含む、方法。
項目2.工程(a1)又は(a2)又は(a3)において、機能化剤の重量比は、アルカリ金属塩100部当たり少なくとも20部、より好ましくは少なくとも25部、更により好ましくは少なくとも30部、更により好ましくは少なくとも35部であり、
工程(b1)又は(b2)において、配合物は、アルカリ金属塩粒子と機能化剤とを含む粉末、フィラメント又は顆粒である、項目1に記載の方法。
項目3.工程(b1)又は(b2)後、
(c)配合物を機能化剤の溶融温度未満まで冷却して、アルカリ金属塩と機能化剤との、粉末、又は冷却されたフィラメント、又は冷却された顆粒の形態の冷却された配合物を得る工程
を含む、項目1又は2に記載の方法。
項目4.機能化剤は、機能化剤がステアリン酸カルシウムでないことを条件として、油、脂肪、樹脂酸並びにそのエステル及び塩、脂肪酸並びにそのエステル及び塩、石鹸、ワックス、シェラック、ポリ(メチル)メタクリレート並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される、項目1〜3のいずれか1つに記載の方法。
項目5.機能化剤の融点は、少なくとも0℃であり且つ/又は最大で140℃、好ましくは最大で90℃である、項目1〜4のいずれか1つに記載の方法。
項目6.ペースト状の組成物は、アルカリ金属塩と、押出を受ける組成物の総重量を基準として0.1〜60重量%、又は0.5〜60重量%、又は1〜60重量%、又は3〜60重量%、又は5〜60重量%、又は7〜60重量%、又は10〜60重量%、又は15〜60重量%、又は17〜60重量%、又は20%〜57%、又は更に23重量%〜54重量%の、脂肪、油、樹脂酸又はそのエステル若しくは塩、脂肪酸又はそのエステル若しくは塩、石鹸、ワックス、シェラック、又はポリ(メチル)メタクリレート及びこれらの組み合わせとを含む、項目1〜5のいずれか1つに記載の方法。
項目7.機能化剤は、油及び/又はワックスであるか又はそれを含み、且つ油は、12〜22個の炭素を含み、及び/又はワックスは、16〜46個の炭素を含む、項目4〜6のいずれか1つに記載の方法。
項目8.機能化剤は、式(I)
R−COOH (I)
(式中、Rは、飽和又は不飽和のC6〜C32アルキル基、好ましくはC12〜C18アルキル基、より好ましくはC12〜C16アルキル基である)
の化合物である脂肪酸であるか又はそれを含む、項目4〜7のいずれか1つに記載の方法。
項目9.機能化剤は、三環式ジテルペンカルボン酸であり、好ましくはアビエタンジテルペン群に属する樹脂酸であるか又はそれを含む、項目4〜8のいずれか1つに記載の方法。
項目10.機能化剤は、蜜蝋であるか又はそれを含む、項目4〜9のいずれか1つに記載の方法。
項目11.工程(a1)又は(a2)又は(a3)で使用されるアルカリ金属塩は、粒子から作られており、及び前記粒子のメジアン粒径(重量でのD50)は、10〜300μm、好ましくは20〜200μm、より好ましくは30〜150μm、より好ましくは40〜130μmである、項目1〜10のいずれか1つに記載の方法。
項目12.アルカリ金属塩は、炭酸水素塩又はセスキ炭酸塩、特に炭酸水素ナトリウム又はセスキ炭酸ナトリウムである、項目1〜11のいずれか1つに記載の方法。
項目13.工程(a1)又は(a2)又は(a3)において、無機化合物、有機化合物及びこれらの混合物の中から選択される第3の化合物は、ペースト状の組成物を得るためにアルカリ金属塩又は機能化剤に添加される、項目1〜12のいずれか1つに記載の方法。
項目14.無機化合物は、シリカ、ケイ酸ナトリウム若しくはケイ酸ナトリウム水和物、炭酸カルシウムであり、及び/又は有機化合物は、クエン酸である、項目13に記載の方法。
項目15.工程(a1)又は(a2)又は(a3)において、機能化剤の重量比は、アルカリ金属塩100部当たり最大で100部、好ましくは最大で70部、より好ましくは最大で60部、更により好ましくは最大で55部である、項目1〜14のいずれか1つに記載の方法。
項目16.冷却されたフィラメント又は顆粒は、工程(d)において引き続き溶融温度未満の温度で小片へと切断されるか又は粉砕される、項目3〜15のいずれか1つに記載の方法。
項目17.押出は、例えば、一軸スクリュー押出機又は二軸スクリュー押出機などのスクリュー押出機上で行われる、項目1〜16のいずれか1つに記載の方法。
項目18.工程(a1)は、好ましくは、前記ペースト状の組成物を冷却することにより、ペースト状の組成物を固化することを含む、項目1〜17のいずれか1つに記載の方法。
項目19.工程(a1)における前記溶融は、(i)機能化剤を、機能化剤の溶融温度よりも高い温度を有する溶媒(例えば、水)と混合すること、又は(ii)機能化剤を溶媒(例えば、水)と混合して分散液を得、且つ機能化剤の溶融温度よりも高い温度まで分散液を加熱することを含み、機能化剤と溶媒とを含むエマルジョンが得られる、項目1〜18のいずれか1つに記載の方法。
項目20.押出工程後に前記溶媒(例えば、水)を除去することを更に含む、項目19に記載の方法。
項目21.アルカリ金属塩又はアルカリ金属塩粒子は、機能化剤によってカプセル化される、項目1〜20のいずれか1つに記載の方法。
項目22.項目1〜21のいずれか1つに記載の押出方法によって得ることができるアルカリ金属塩配合物であって、アルカリ金属塩及び機能化剤を含み、粉末、フィラメント又は顆粒の形態であり、顆粒は、球形、立方体又は円柱の形状を有する、アルカリ金属塩配合物。
項目23.それぞれアルカリ金属塩配合物の合計量を基準として、
少なくとも40重量%のアルカリ金属炭酸水素塩、
10重量%未満のアルカリ金属炭酸塩、
10重量%未満の水、及び
0.1〜60重量%、又は0.5〜60重量%、又は1〜60重量%、又は3〜60重量%、又は5〜60重量%、又は7〜60重量%、又は10〜60重量%、又は15〜60重量%、又は17〜60重量%、又は20重量%〜57重量%、又は更に23重量%〜54重量%の樹脂酸又はそのエステル若しくは塩、脂肪酸又はそのエステル若しくは塩、或いはワックス
を含む、アルカリ金属塩配合物又は項目22に記載のアルカリ金属塩配合物。
項目24.アルカリ金属塩配合物の合計量を基準として少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも50重量%、より好ましくは少なくとも60重量%、更により好ましくは少なくとも65重量%、更により好ましくは少なくとも70重量%、又は少なくとも80重量%のアルカリ金属炭酸水素塩を含む、項目23に記載のアルカリ金属塩配合物。
項目25.少なくとも100μm、好ましくは少なくとも200μm、より好ましくは少なくとも500μm、更により好ましくは少なくとも1mmの直径を有するフィラメント又は顆粒の形態である、項目22〜24のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物。
項目26.最大で100mm、好ましくは最大で50mm、より好ましくは最大で5mm、更により好ましくは最大で2mmの直径を有するフィラメント又は顆粒の形態である、項目22〜25のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物。
項目27.少なくとも0.4、好ましくは最大で4の、直径に対する長さの比率を有するフィラメント又は顆粒の形態である、項目22〜26のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物。
項目28.押出後の溶融球形化などの球形化工程によって得られる顆粒の形態である、項目27に記載のアルカリ金属塩配合物。
項目29.配合物中のアルカリ金属塩は、少なくとも30秒の溶解時間を示す、項目22〜28のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物。
項目30.アルカリ金属塩は、炭酸水素塩又はセスキ炭酸塩であり、配合物は、熱重量分析(TGA)によって決定される少なくとも150℃のCO2放出最大温度を示す、項目22〜29のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物。
項目31.アルカリ金属塩又はアルカリ金属塩粒子は、機能化剤によってカプセル化される、項目22〜30のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物。
項目32.洗剤としての、ポリマーの膨張剤若しくは発泡剤としての、医薬用の薬剤としての、剥離剤としての、抗寄生虫剤としての、消臭剤等の化粧料としての、食品及び飼料の膨張剤としての、排煙洗浄のための薬剤としての、特に水生動物若しくは魚のための、食品及び飼料の栄養補助添加剤、又は食品及び飼料pH緩衝剤としての、項目22〜31のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物の使用。
項目33.洗剤産業、ポリマー産業、医薬産業、化粧品産業、飼料及び食品産業並びに/又は排煙洗浄などの1つ以上の用途のための製品を製造する方法であって、洗剤としての、ポリマーの膨張剤若しくは発泡剤としての、医薬品組成物中の薬剤若しくは成分としての、剥離剤としての、抗寄生虫剤としての、消臭剤等の化粧料としての、食品及び飼料の膨張剤としての、排煙洗浄剤としての、特に水生動物若しくは魚のための、食品及び飼料の栄養補助添加剤、又は食品飼料pH緩衝剤としての、項目22〜31のいずれか1つに記載のアルカリ金属塩配合物を使用することを含む、方法。
定義
本明細書において、1つの要素又は組成物が、列挙された要素又は構成要素のリストに含まれ、且つ/又はこのリストから選択されるものと記されている場合、本明細書で明示的に企図されている関連する実施形態において、その要素若しくは構成要素は、個別の列挙された要素若しくは構成要素のいずれか1つでもあり得るか、又は明示的に列挙された要素若しくは構成要素のいずれか2つ以上からなる群からも選択され得ることを理解すべきである。
本明細書において、1つの要素又は組成物が、列挙された要素又は構成要素のリストに含まれ、且つ/又はこのリストから選択されるものと記されている場合、本明細書で明示的に企図されている関連する実施形態において、その要素若しくは構成要素は、個別の列挙された要素若しくは構成要素のいずれか1つでもあり得るか、又は明示的に列挙された要素若しくは構成要素のいずれか2つ以上からなる群からも選択され得ることを理解すべきである。
更に、本明細書中に記載されている装置、プロセス又は方法の要素及び/又は特徴は、本明細書中において明示的であるか又は暗示的であるかに関わらず、本教示の範囲及び開示から逸脱することなく様々な方法で組み合わされ得ることを理解すべきである。
本明細書において、用語「アルカリ金属塩」は、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属セスキ炭酸塩及びこれらの組み合わせを指す。
本明細書において、用語「押出」又は「押出する」は、粉末又は特定の形状(例えば、フィラメント又は顆粒等)の形態の材料を得るために、軟化した材料、本明細書では以下で定義するペースト状の組成物が、例えばシリンジのオリフィス又は押出装置のダイなどの成形されたデバイスを通過されるプロセスを指す。押出プロセスによって得られるフィラメント又は顆粒は、本発明の一実施形態では更に粉砕され得る。
押出プロセスは、例えば、溶融押出プロセスとして行され得る。
本明細書において、用語「溶融押出」又は「溶融押出する」は、以下で定義する機能化剤の融点よりも高い温度で行われる押出プロセスを意味する。
押出プロセスは、連続混合/押出プロセスによっても行われ得、ここで、材料は、低圧であり温度が制御されているパドルを備えた二軸スクリュー装置内で混合されて押出される。プロセス中の任意の時点で液体又は溶融された添加剤を材料上に噴霧することができる。連続混合/押出プロセスで適用される温度は、−20〜300℃の範囲であり得る。滞留時間は、2〜20分の範囲であり得る。パドルを備えた二軸スクリュー装置のシャフトの回転速度は、30〜160rpmの範囲であり得る。
適切な連続混合/押出処理装置としては、高粘度材料の均一な混合物を混合、混錬及び押出することが可能な処理装置が挙げられる。好ましい連続混合/押出処理装置としては、同時回転シャフトを有し、パドル間及びパドルとバレル壁との間に近接した隙間を有する、十分且つ完全な混合を可能にする二軸スクリュー及びパドルが挙げられ、これは、従来の混合装置よりも少ない時間で行われる均一な混合を可能する。更に好ましい連続処理装置は、1時間当たり1kg〜10トンの容量の大量用途を可能にする。
本明細書において、用語「機能化剤」は、炭酸水素ナトリウムと共に配合された場合、炭酸水素ナトリウム単独と比較して炭酸水素ナトリウムの少なくとも1つのCO2放出特性を改善することができる化合物を指す。例えば、機能化剤は、実施例2及び本出願に従って決定されるCO2放出開始温度及び/又はCO2放出最大温度を上げることができる。好ましくは、機能化剤は、上述した項目4で定義された化合物である。
本明細書において、「ペースト状の組成物」は、押出プロセスでの使用に適した、アルカリ金属塩と機能化剤とを含む組成物である。好ましくは、ペースト状の組成物は、ペースト又はゲルである。「ペースト」又は「ゲル」は、例えば、押出プロセス中に生じる外力などの外力が加えられた場合に成形可能であるが、外力の非存在下ではその形状を維持する半固体の懸濁液である。室温(25℃)及び100s−1のせん断速度でのレオロジー分析によって決定されるペースト状の組成物の粘度は、好ましくは、5000〜25000mPa・s、より好ましくは10000〜20000mPa・sの範囲内である。ペースト状の組成物のレオロジー分析は、回転レオメーター(例えば、Anton PAARの「RheolabQC」)を使用して行われ得る。
用語「含む」は、「から本質的になる」及び「からなる」を包含する。
記号「%」は、特に明記しない限り、「重量パーセント」を意味する。
本明細書において、「かさ密度」は、「ゆるめかさ密度」を指し、特に明記しない限り、ASTM D7481−09「方法A」に従って決定することができる。タップ密度も、特に明記しない限り、ASTM D7481−09「方法A」に従って決定することができる。
本明細書で使用される「溶解時間」は、25℃±0.5℃において1リットル(1000ml±1g)の脱イオン水で攪拌されているビーカー中の導電率計ダイビングセルで測定される。攪拌速度は、350rpmであり、撹拌機(4つの垂直ブレード)の幾何形状は、高さ11mm、直径42mmである。各ブレードは、長さ20mm及び高さ10mmの寸法である。ビーカーは、100mmの直径を有する。ブレードとビーカーの底部との間の隙間は、10mmである。導電率計は、撹拌機軸の40mm且つ液面下の20mmに配置される。アルカリ金属炭酸水素塩配合物の10g±0.05gの試料が溶液又は懸濁液中に導入される。溶解すると、溶液又は懸濁液の導電率は増加する。「溶解時間」は、配合物試料の溶解中に導電率の最大値の95%に到達するのに必要とされる時間(溶液中への配合物試料の導入で開始する)である。
「A及び/又はB」という表現は、次の選択:要素A;又は要素B;又は要素A及びBの組み合わせ(A+B)を意味する。「A及び/又はB」という表現は、A及びBの少なくとも1つと均等である。「A及び/又はB」という表現は、A及びBの少なくとも1つと等しい。
本明細書において、下限若しくは上限、又は下限及び上限によって規定される変数の数値範囲の記述は、下限を除く、若しくは上限を除く、又は下限よび上限を除く数値範囲内で変数がそれぞれ選択される実施形態も含む。
本明細書において、同一の変数の数値のいくつかの連続する範囲の記述は、その変数がその連続範囲内に含まれる任意の他の中間範囲から選択される実施形態の記述も含む。そのため、例として、「要素Xは、通常、少なくとも10、有利には少なくとも15である」と記載されている場合、この記述には、新たな最小値を10〜15で選択することができる別の実施形態、例えば「要素Xは、少なくとも11である」、又は「要素Xは、少なくとも13.74である」等も含まれ、11又は13.74は、10〜15に含まれる値である。また、例示の目的で、「要素Xは、通常、最大で15、有利には最大で10である」と指示されている場合、この記述には、新たな最大値を10〜15で選択することができる別の実施形態も含まれる。
本明細書では、実施形態において要素の1つの群からの要素の選択が記述されている場合、次の実施形態も明示的に記述されている:
− その群からの2つ以上の要素の選択、
− 1つ以上の要素が除去されている要素の群からなる要素の部分群からの1つの要素の選択。
− その群からの2つ以上の要素の選択、
− 1つ以上の要素が除去されている要素の群からなる要素の部分群からの1つの要素の選択。
本発明のアルカリ金属炭酸水素塩粒子のCO2放出特性は、温度に依存する試料の重量損失を測定するアルカリ金属炭酸水素塩配合物の試料の熱重量分析(TGA)を行うことによって決定することができる。CO2放出特性は、温度に依存する重量損失の微分値によって特徴付けられる。CO2放出開始温度は、重量損失についての微分値が増加し始める温度である。CO2放出最高温度は、重量損失についての微分値が最大である温度である。典型的には、加熱は、15mgの配合物の試料に対し、10℃/分の速度において30℃〜500℃で行われる。熱重量分析は、例えば、STD Q600 V20.9 Build 20熱重量分析器(TA Instrumentsにより提供)で行うことができる。
上述したように、本発明は、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属セスキ炭酸塩及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるアルカリ金属塩を含む配合物を調製する方法であって、
(a1)機能化剤を機能化剤の融点よりも高い温度まで溶融させて、溶融された機能化剤を得、且つ溶融された機能化剤をアルカリ金属塩と混合してペースト状の組成物を得る工程、又は
(a2)機能化剤とアルカリ金属塩とを混合して混合物を得、且つ混合物を機能化剤の融点よりも高い温度まで加熱して混合物内で機能化剤を溶融させ、且つペースト状の組成物を得る工程、又は
(a3)機能化剤とアルカリ金属塩とを混合して混合物を得る工程、及び
配合物を得るために、
(b1)工程(a1)若しくは(a2)で得られたペースト状の組成物を押出若しくは溶融押出する工程、又は
(b2)工程(a3)で得られた混合物を機能化剤の融点よりも高い温度で溶融押出して、機能化剤を溶融させて押出中にペースト状の組成物を得る工程
を含み、
押出を受けるペースト状の組成物は、押出を受ける組成物の総重量を基準として少なくとも25重量%の前記アルカリ金属塩と、機能化剤とを含む、方法に関する。
(a1)機能化剤を機能化剤の融点よりも高い温度まで溶融させて、溶融された機能化剤を得、且つ溶融された機能化剤をアルカリ金属塩と混合してペースト状の組成物を得る工程、又は
(a2)機能化剤とアルカリ金属塩とを混合して混合物を得、且つ混合物を機能化剤の融点よりも高い温度まで加熱して混合物内で機能化剤を溶融させ、且つペースト状の組成物を得る工程、又は
(a3)機能化剤とアルカリ金属塩とを混合して混合物を得る工程、及び
配合物を得るために、
(b1)工程(a1)若しくは(a2)で得られたペースト状の組成物を押出若しくは溶融押出する工程、又は
(b2)工程(a3)で得られた混合物を機能化剤の融点よりも高い温度で溶融押出して、機能化剤を溶融させて押出中にペースト状の組成物を得る工程
を含み、
押出を受けるペースト状の組成物は、押出を受ける組成物の総重量を基準として少なくとも25重量%の前記アルカリ金属塩と、機能化剤とを含む、方法に関する。
好ましくは、押出を受けるペースト状の組成物は、少なくとも30重量%、より好ましくは少なくとも50重量%、更により好ましくは少なくとも60重量%、更により好ましくは少なくとも65重量%、更により好ましくは少なくとも70重量%、又は少なくとも80重量%のアルカリ金属塩を含む。
好ましくは、本発明の方法の工程(a1)又は(a2)又は(a3)において、機能化剤の重量比は、アルカリ金属塩100部当たり少なくとも20部、より好ましくは少なくとも25部、更により好ましくは少なくとも30部、更に少なくとも35部である。一実施形態では、押出を受ける組成物中のアルカリ金属塩の重量に対する機能化剤の重量の割合は、0.25超、又は少なくとも0.3、又は少なくとも0.4、又は少なくとも0.5である。
好ましくは、工程(b1)又は(b2)において、配合物は、アルカリ金属塩粒子と機能化剤とを含む粉末、フィラメント又は顆粒の形態である。
好ましくは、本発明の方法は、工程(b1)又は(b2)後、(c)機能化剤の溶融温度未満まで配合物を冷却させて、アルカリ金属塩と機能化剤との、粉末、又は冷却されたフィラメント、又は冷却された顆粒の形態の冷却された配合物を得る工程を含む。
別の実施形態では、方法は、機能化剤を溶融させること、溶融された機能化剤をアルカリ金属塩と混合して第1の混合物を得ること、例えば第1の混合物を冷却することによって第1の混合物を固化すること、及び固化した第1の混合物を押出するか又は溶融押出することを含む。
また別の実施形態では、方法は、(i)機能化剤を溶媒(例えば、水)と混合して分散液を得ること、(ii)機能化剤の溶融温度よりも高い温度まで分散液を加熱してエマルジョンを得ること、(iii)エマルジョンをアルカリ金属塩と混合してペースト状の組成物を得ること、(iv)ペースト状の組成物を押出すること、及び(v)任意選択的に溶媒を除去することを含む。
また別の実施形態では、方法は、(i)機能化剤を、機能化剤の溶融温度よりも高い温度を有する溶媒(例えば、水)と混合してマルジョンを得ること、(ii)エマルジョンをアルカリ金属塩と混合してペースト状の組成物を得ること、(iii)ペースト状の組成物を押出すること、及び(iv)任意選択的に溶媒を除去することを含む。
好ましくは、機能化剤は、油、脂肪、樹脂酸並びにそのエステル及び塩、脂肪酸並びにそのエステル及び塩、石鹸、ワックス、シェラック、ポリ(メチル)メタクリレート並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される。
シェラックは、ラックカイガラムシ(Laccifer lacca)によって生成される天然の樹脂であり、脂肪族脂環式ヒドロキシル酸と、アロイリット酸と、シェロール酸との混合物である。
本発明での使用に好適なポリ(メチル)メタクリレートとしては、EvonikのEutragit(登録商標)RL 30Dが挙げられる。
機能化剤の融点は、好ましくは、少なくとも0℃であり且つ/又は最大で140℃、好ましくは最大で90℃である。
好ましくは、ペースト状の組成物は、アルカリ金属塩と、押出を受ける組成物の総重量基準で0.1〜60重量%、又は0.5〜60重量%、又は1〜60重量%、又は3〜60重量%、又は5〜60重量%、又は7〜60重量%、又は10〜60重量%、又は15〜60重量%、又は17〜60重量%、又は20%〜57%、又は更に23重量%〜54重量%の、機能化剤としての脂肪、油、樹脂酸若しくはその塩、脂肪酸若しくはその塩、石鹸、又はワックス、或いはこれらの組み合わせとを含む。0.1重量%未満、又は0.3重量%未満、又は0.5重量%未満、又は1重量%未満、又は3重量%未満、又5重量%未満、又は7重量%未満、又は10重量%未満、又は15重量%未満、又は更に17%未満の量で存在する場合、機能化剤は、ペースト状の組成物の提供という点で効果が低い。ペースト状の組成物中における60重量%超の機能化剤は、コスト上の理由から不利である。
好ましくは、機能化剤は、油及び/又はワックスであるか又はそれを含み、且つ油は、12〜22個の炭素を含み、及び/又はワックスは、16〜46個の炭素を含む。
本発明で使用される油の例は、リノール酸、オレイン酸、ステアリン酸及びパルミチン酸を含むダイズ油である。ダイズ油は、水添され得る(例えば、Drapex392)。
本発明の更に好ましい実施形態では、機能化剤は、式(I):
R−COOH (I)
(式中、Rは、飽和又は不飽和のC6〜C32アルキル基、好ましくはC12〜C18アルキル基、より好ましくはC12〜C16アルキル基である)
の化合物である脂肪酸であるか又はそれを含む。本発明における機能化剤として使用される典型的な脂肪酸としては、ステアリン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸及びパルミチン酸が挙げられる。本発明の方法において使用される脂肪酸を含む典型的な機能化剤は、ステアリン及びパーム油である。
R−COOH (I)
(式中、Rは、飽和又は不飽和のC6〜C32アルキル基、好ましくはC12〜C18アルキル基、より好ましくはC12〜C16アルキル基である)
の化合物である脂肪酸であるか又はそれを含む。本発明における機能化剤として使用される典型的な脂肪酸としては、ステアリン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸及びパルミチン酸が挙げられる。本発明の方法において使用される脂肪酸を含む典型的な機能化剤は、ステアリン及びパーム油である。
本発明の更に好ましい実施形態では、機能化剤は、脂肪酸のエステルであるか又はそれを含む。本発明における機能化剤として使用される脂肪酸エステルの例は、グリセロールモンステアレートである。
本発明の更に好ましい実施形態では、機能化剤は、樹脂酸であるか又はそれを含む。通常、本発明において機能化剤として使用される樹脂酸は、当技術分野で公知の1種の樹脂酸である。樹脂酸は、木の樹脂に見られる関連カルボン酸、好ましくはアビエチン酸の混合物を意味する。典型的には、樹脂酸は、経験式C19H29COOHを有する3つの縮合環の基本骨格を有する。好ましい樹脂酸は、三環式ジテルペンカルボン酸であり、より好ましいものはアビエタンジテルペン群に属する。好ましい樹脂酸は、例えば、アビエチン酸(アビエタ−7,13−ジエン−18−オイック酸)、ネオアビエチン酸、デヒドロアビエチン酸及びパルストリン酸からなる群から選択されるアビエチン酸型の酸である。また、ピマール酸(ピマラ−8(14),15−ジエン−18−オイック酸)、レボピマール酸又はイソピマール酸からなる群から選択されるピマール酸型の酸も好適である。このような酸は、天然資源から、又は例えば米国特許出願公開第2014/0148572 A1号明細書から公知の通りの化学合成によって入手可能である。
本発明において使用され得る樹脂酸を含む誘導体は、トール油である。トール油(液体ロジンとも呼ばれる)は、木材パルプ製造のクラフト法の副生成物として得られる。粗製トール油は、ロジン、樹脂酸(主としてアビエチン酸及びその異性体)、脂肪酸(主としてパルミチン酸及びオレイン酸)、脂肪族アルコール、ステロール及びアルキル炭化水素誘導体を含有する。最も好ましいアビエチン酸、ピマール酸及びそれらの塩、特にナトリウム塩は、それぞれ本発明において機能化剤として使用される。
本発明の更に好ましい実施形態では、機能化剤は、ワックスであるか又はそれを含む。ワックスは、周囲温度の近くで柔軟な化合物である。特徴的には、これらは、45℃超で溶融して、低粘度液体をもたらす。ワックスは、水に不溶性であるが、有機非極性溶媒に可溶性である。全てのワックスは、長いアルキル鎖を含むか又はそれからなる、合成起源及び天然起源の両方の有機化合物である。天然ワックスは、カルボン酸と長鎖アルコールのエステル又は置換炭化水素との混合物、例えば長鎖脂肪酸及び一級アルコールを含有し得る。本発明において機能化剤として使用される天然ワックスの例は、蜜蝋及びカルナバワックスである。パラフィンワックスなどの合成ワックスは、官能基を欠く長鎖炭化水素である。本発明で使用されるワックスの例は、蜜蝋であり、ここで、主要成分は、トリアコンタノールとパルミチン酸とのエステルであるエステルミリシルパルミテートである。蜜蝋が特に好ましい。本発明で使用することができる別のワックスは、C24〜54−(C=O)−C24〜54の構造を有する化合物を含むか又はそれからなる。
好ましくは、工程(a1)又は(a2)又は(a3)で使用されるアルカリ金属塩は、粒子から作られており、及び前記粒子は、300μm未満、より好ましくは200μm未満、更により好ましくは130μmのメジアン粒径(重量でのD50)を有する。粒子は、典型的には、少なくとも10μm、又は少なくとも20μm、又は少なくとも30μm、又は少なくとも40μm、又は少なくとも50μmのメジアン粒径(重量でのD50)を有する。粒子のメジアン粒径(重量でのD50)は、10〜300μm、又は20〜200μm、又は30〜150μm、又は50〜130μmの範囲であり得る。粒径分布は、ISO 13320に従って決定することができる。例えば、重量平均径D50の値は、波長632.8nm、直径18mmのHe−Neレーザー源と、後方散乱300mmレンズ(300RF)を備えた測定セルと、MS17液体調製ユニットと、自動溶媒濾過キット(「エタノールキット」)とを使用するMalvern Mastersizer S粒度分析計において、飽和したアルカリ金属塩のエタノール溶液を用いたレーザー回折及び散乱によって測定することができる(湿式法)。
好ましくは、アルカリ金属塩は、炭酸水素塩又はセスキ炭酸塩、特に炭酸水素ナトリウム又はセスキ炭酸ナトリウムである。炭酸水素ナトリウムが特に好ましい。
好ましくは、無機化合物、有機化合物及びこれらの混合物の中から選択される第3の化合物は、ペースト状の組成物を得るためにアルカリ金属塩又は機能化剤に添加される。
好ましくは、無機化合物は、シリカ、ケイ酸ナトリウム若しくはケイ酸ナトリウム水和物、炭酸カルシウムであり、及び/又は有機化合物は、クエン酸である。
好ましくは、工程(a1)又は(a2)又は(a3)において、機能化剤とアルカリ金属塩との重量比は、アルカリ金属塩100部当たり最大で100部、好ましくは最大で70部、より好ましくは最大で60部、更により好ましくは最大で55部の機能化剤である。
押出によってアルカリ金属炭酸水素塩配合物を調製する方法では、当該技術分野で公知の全ての適切な押出手順を使用することができる。好ましくは、押出は、例えば、一軸スクリュー押出機又は二軸スクリュー押出機などのスクリュー押出機上で行われる。
好ましくは、冷却されたフィラメント又は顆粒は、工程(d)において引き続き機能化剤の溶融温度未満の温度で小片へと切断されるか又は粉砕される。
本発明の方法は、上述したフィラメント又は顆粒として得ることができる結果として生じた配合物の形状及び大きさの制御を可能にする。本発明のアルカリ金属炭酸水素塩配合物の形状及び大きさを制御する能力は、当業者に公知のアルカリ金属炭酸水素塩の様々な用途に関して有利である。
本発明は、上述した押出方法によって得ることができるアルカリ金属塩配合物であって、アルカリ金属塩及び機能化剤を含み、粉末、フィラメント又は顆粒の形態であり、顆粒は、球形、立方体又は円柱の形状を有する、アルカリ金属塩配合物に更に関する。好ましくは、本発明の方法から得られるフィラメント又は顆粒は、少なくとも100μm、好ましくは少なくとも200μm、より好ましくは少なくとも500μm、更により好ましくは少なくとも1mmの直径を有する。
押出プロセスから得られる粉末又は押出プロセスによって得られるフィラメント若しくは顆粒を更に粉砕することによって得られる粉末は、1μm〜2mm、好ましくは10μm〜500μmの範囲のメジアン粒径(重量でのD50)を有する粒子を含む。粒径分布は、ISO 13320に従って決定することができる。
本発明は、本明細書に記載のアルカリ金属炭酸水素塩と機能化剤とを含むアルカリ金属塩配合物(好ましくは、本明細書に記載の押出方法によって得られる)に更に関する。配合物は、好ましくは、本明細書に記載のような粉末、フィラメント又は顆粒の形態であり、顆粒は、球形、立方体又は円柱の形状を有する。
好ましくは、配合物は、それぞれアルカリ金属塩配合物の合計量を基準として少なくとも40重量%のアルカリ金属炭酸水素塩、10重量%未満のアルカリ金属炭酸塩、10重量%未満の水、及び0.1〜60重量%、又は0.5〜60重量%、又は1〜60重量%、又は3〜60重量%、又は5〜60重量%、又は7〜60重量%、又は10〜60重量%、又は15〜60重量%、又は17〜60重量%、又は20重量%〜57重量%、又は更に23重量%〜54重量%の樹脂酸又はそのエステル若しくは塩、脂肪酸又はそのエステル若しくは塩、或いはワックスを含む。
より好ましくは、配合物は、アルカリ金属塩配合物の合計量を基準として少なくとも45重量%、更により好ましくは少なくとも50重量%、更により好ましくは少なくとも60重量%、更により好ましくは少なくとも65重量%、更により好ましくは少なくとも70重量%のアルカリ金属炭酸水素塩を含む。
好ましくは、配合物は、少なくとも100μm、好ましくは少なくとも200μm、より好ましくは少なくとも500μm、更により好ましくは少なくとも1mmの直径を有するフィラメント又は顆粒の形態である。
好ましくは、配合物は、最大で100mm、好ましくは最大で50mm、より好ましくは最大で5mm、更により好ましくは最大で2mmの直径を有するフィラメント又は顆粒の形態である。フィラメント又は顆粒の長さ対直径の比率は、約0.4〜約4の範囲であり得る。好ましくは、本発明の配合物中のアルカリ金属塩は、炭酸水素塩又はセスキ炭酸塩であり、特に炭酸水素ナトリウム又はセスキ炭酸ナトリウムである。炭酸水素ナトリウムが特に好ましい。
本発明の方法によって得ることができる配合物は、非常に優れた増加した溶解時間を示す。本発明の配合物は、少なくとも30秒、好ましくは少なくとも100秒、より好ましくは少なくとも200秒の溶解時間を示す。
本発明の方法から得ることができる配合物は、優れたCO2放出特性も示す。本発明の方法から得られる配合物のCO2放出は、上に記載されたTGA法によって決定される少なくとも120℃の温度、好ましくは少なくとも125℃の温度、より好ましくは少なくとも130℃の温度、更により好ましくは少なくとも135℃の温度、特に好ましくは少なくとも140℃の温度で始まる。CO2放出は、典型的には、上に記載されたTGA法によって決定される150℃の温度、好ましくは少なくとも155℃の温度、より好ましくは少なくとも160℃の温度、更により好ましくは少なくとも165℃の温度、特に好ましくは少なくとも170℃の温度でその最大値を有する。
上述した及び本発明の方法によって得ることができる配合物の有利な特性のため、このアルカリ金属炭酸水素塩配合物についての様々な用途を想定することができる。そのため、本発明は、洗剤としての、ポリマーの膨張剤若しくは発泡剤としての、医薬用途の薬剤としての、剥離剤としての、抗寄生虫剤としての、消臭剤等の化粧料としての、食品及び飼料の膨張剤としての、排煙洗浄剤としての、特に水生動物若しくは魚のための、食品及び飼料の栄養補助添加剤、又は食品及び飼料pH緩衝剤としての、上述した方法から得ることができるアルカリ金属塩配合物の使用に更に関する。
以降の実施例は、本発明及び当業者が容易に理解できるその変形形態の非限定的な例示の目的で示される。
実施例1:
炭酸水素ナトリウムに対して異なる重量比のパーム油、ステアリン及び蜜蝋を、押出に好適なペースト状の組成物を形成するためのそれらの能力に関して試験した。組成物は、次の手順に従って製造した。
炭酸水素ナトリウムに対して異なる重量比のパーム油、ステアリン及び蜜蝋を、押出に好適なペースト状の組成物を形成するためのそれらの能力に関して試験した。組成物は、次の手順に従って製造した。
パーム油、ステアリン及び蜜蝋を、磁気撹拌されている二重ジャケット付きのガラスビーカー内で65℃の温度までそれぞれ加熱した。溶融された機能化剤に炭酸水素ナトリウム(SOLVAY BICAR(登録商標)TEC 0/13)を加え、均一な組成物が形成されるまで撹拌によって混合した。
それぞれの組成物1〜5は、次の表1に示されている。
その後、組成物1〜5を、直径が20mmであり出口オリフィス(ノズル)の内径が1.8mmであるシリンジ内に移し、室温(20〜30℃)又は60〜65℃の高温で押出を行った。所見は、次の表2に示されている通りであった。
上の結果は、押出に適したペースト状の組成物を得るために、機能化剤:アルカリ金属塩の重量比が0.25より大きいことが好ましいことを示す。
実施例2
炭酸水素ナトリウムとステアリンとの配合物(配合物1)及び炭酸水素ナトリウムと蜜蝋との配合物(配合物2)を次の手順に従って調製した。
炭酸水素ナトリウムとステアリンとの配合物(配合物1)及び炭酸水素ナトリウムと蜜蝋との配合物(配合物2)を次の手順に従って調製した。
20gのステアリン(配合物1)及び蜜蝋(配合物2)を、磁気撹拌されている二重ジャケット付きのガラスビーカー内で65℃の温度までそれぞれ加熱した。溶融されたFAに80g(配合物1)又は40g(配合物2)の炭酸水素ナトリウム(SOLVAY BICAR(登録商標)TEC 0/13)を加え、均一なペースト状の組成物が形成されるまで混合した。ペースト状の組成物を、直径が20mmであり出口オリフィス(ノズル)の内径が1.8mmであるシリンジ内に移し、押出を行うことで、炭酸水素ナトリウムとそれぞれの可塑剤とのフィラメント(直径1.8mm)を形成した。
配合物1及び2の組成は、次の表3に示されている。
配合物1及び2の溶解時間及びCO2放出温度を上述した通りに決定した。結果は、次の表4に示されている。
結果は、ステアリン又は蜜蝋を本発明の方法の機能化剤として使用した場合、1770秒を超える長い溶解時間を達成できることを示す。
CO2の放出は、それぞれ約146℃及び162℃の温度で始まり、両方の機能化剤について約175℃でその最大値を有する。
実施例3:分解速度
次の表5aは、本発明の押出方法によって得られた異なる機能化剤を含む16個の炭酸水素ナトリウム製品(番号1〜16)を示す。
次の表5aは、本発明の押出方法によって得られた異なる機能化剤を含む16個の炭酸水素ナトリウム製品(番号1〜16)を示す。
表5aの番号1、3〜10の炭酸水素ナトリウム製品は、連続混合/押出プロセスによって得られた。炭酸水素塩の質量流量は、10〜30kg/hであった。機能化剤は、表5a(番号3 10)に示されている通りに添加した。プロセス中に適用された温度は30〜100℃であった。滞留時間は2〜20分であった。
表5aの番号2の炭酸水素ナトリウム製品は、上述した押出プロセスによって得られた。この得られた製品は、遊星ボールミルを使用して更に粉砕された。
表5aの番号11〜16の炭酸水素ナトリウム製品は、連続混合/押出プロセスによって得られた。これは、番号3〜10による製品について上述した通りに行った。得られた製品を、遊星ボールミルを使用して更に粉砕し、表5aの番号11〜16の製品を得た。
参照製品は、SOLVAY BICAR(登録商標)TEC 0/13(表5、番号17)である。
表5aに示されている炭酸水素ナトリウム製品の分解速度は、熱平衡分析計(Moisture Analyzer Mettler Toledo HX204)によって測定した。2〜3gの製品をアルミニウムパンの上に均一に広げてから熱平衡分析計内に入れ、これを140℃の目的温度まで急激に加熱した。
t95%[秒]は、目的温度で95%の最終損失に到達する温度T(すなわち140℃)での分解時間であり、[重量%/秒]は、温度T(すなわち140℃)での分解速度の15%及び95%の地点間の直線の傾きである。
結果は、次の表5bに示されている。
機能化剤を含む全ての炭酸水素ナトリウム製品は、参照のSOLVAY BICAR(登録商標)TEC 0/13と比較して140℃の温度での増加したガス放出時間を示した。
表5aの番号5〜7及び17の製品のCO2放出温度は、上述した通りに決定した。結果は、次の表5cに示されている。
結果は、CO2放出開始温度とCO2放出最大温度との両方が、機能化剤を含まないSOLVAY BICAR(登録商標)TEC 0/13標準と比較して、機能化剤を含む製品において増加したことを示す。
Claims (15)
- アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属セスキ炭酸塩及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるアルカリ金属塩を含む配合物を調製する方法であって、
(a1)機能化剤を前記機能化剤の融点よりも高い温度まで溶融させて、溶融された機能化剤を得、且つ前記溶融された機能化剤を前記アルカリ金属塩と混合してペースト状の組成物を得る工程、又は
(a2)前記機能化剤と前記アルカリ金属塩とを混合して混合物を得、且つ前記混合物を前記機能化剤の前記融点よりも高い温度まで加熱して前記混合物内で前記機能化剤を溶融させ、且つペースト状の組成物を得る工程、又は
(a3)前記機能化剤と前記アルカリ金属塩とを混合して混合物を得る工程、及び
前記配合物を得るために、
(b1)工程(a1)若しくは(a2)で得られた前記ペースト状の組成物を押出若しくは溶融押出する工程、又は
(b2)工程(a3)で得られた前記混合物を前記機能化剤の前記融点よりも高い温度で溶融押出して、前記機能化剤を溶融させて押出中にペースト状の組成物を得る工程
を含み、
押出を受ける前記ペースト状の組成物は、押出を受ける前記組成物の総重量を基準として少なくとも25重量%の前記アルカリ金属塩と、前記機能化剤とを含み、
前記機能化剤は、油、脂肪、樹脂酸並びにそのエステル及びその塩、脂肪酸、脂肪酸エステル、及びステアリン酸カルシウム以外の脂肪酸塩、石鹸、ワックス、シェラック、ポリ(メチル)メタクリレート並びにこれらの組み合わせからなる群から選択され、
前記ワックスは、16〜46個の炭素を含む、方法。 - 工程(a1)又は(a2)又は(a3)において、機能化剤の重量比は、アルカリ金属塩100部当たり少なくとも20部、好ましくは少なくとも25部、より好ましくは少なくとも30部、更により好ましくは少なくとも35部であり、
工程(b1)又は(b2)において、前記配合物は、アルカリ金属塩粒子と機能化剤とを含む粉末、フィラメント又は顆粒の形態である、請求項1に記載の方法。 - 工程(b1)又は(b2)後、
(c)前記配合物を前記機能化剤の溶融温度未満まで冷却して、前記アルカリ金属塩と前記機能化剤との、粉末、又は冷却されたフィラメント、又は冷却された顆粒の形態の冷却された配合物を得る工程
を含む、請求項1又は2に記載の方法。 - 前記フィラメント又は顆粒は、更に粉砕される、請求項2又は3に記載の方法。
- 前記機能化剤の前記融点は、少なくとも0℃であり且つ/又は最大で140℃、好ましくは最大で90℃である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記機能化剤は、油及び/又はワックスであるか又はそれを含み、且つ前記オイルは、12〜22個の炭素を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記機能化剤は、式(I)
R−COOH (I)
(式中、Rは、飽和又は不飽和のC6〜C32アルキル基、好ましくはC12〜C18アルキル基、より好ましくはC12〜C16アルキル基である)
の化合物である脂肪酸であるか又はそれを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。 - 前記機能化剤は、三環式ジテルペンカルボン酸であり、好ましくはアビエタンジテルペン群に属する樹脂酸であるか又はそれを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記機能化剤は、蜜蝋であるか又はそれを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の押出方法によって得ることができるアルカリ金属塩配合物であって、アルカリ金属塩及び機能化剤を含み、粉末、フィラメント又は顆粒の形態であり、前記顆粒は、球形、立方体又は円柱の形状を有する、アルカリ金属塩配合物。
- それぞれ前記アルカリ金属塩配合物の合計量を基準として、
少なくとも40重量%のアルカリ金属炭酸水素塩、
10重量%未満のアルカリ金属炭酸塩、
10重量%未満の水、及び
0.1〜60重量%の樹脂酸又はそのエステル若しくは塩、脂肪酸又はそのエステル若しくは塩、或いはワックス
を含む、請求項10に記載のアルカリ金属塩配合物。 - 前記アルカリ金属塩配合物の前記合計量を基準として少なくとも45重量%、好ましくは少なくとも50重量%、より好ましくは少なくとも60重量%、更により好ましくは少なくとも65重量%、更により好ましくは少なくとも70重量%の前記アルカリ金属炭酸水素塩を含む、請求項11に記載のアルカリ金属塩配合物。
- 前記配合物中の前記アルカリ金属塩は、少なくとも100秒の溶解時間を示し、前記溶解時間は、25℃±0.5℃で350rpmの撹拌速度において1リットル(1000ml±1g)の脱イオン水で撹拌されているビーカー中の導電率計ダイビングセルで測定され、撹拌機(4つの垂直ブレード)の幾何形状は、高さ11mm、直径42mmであり、各ブレードは、長さ20mm及び高さ10mmの寸法であり、前記ビーカーは、100mmの直径を有し、前記ブレードと前記ビーカーの底部との間の隙間は、10mmであり、導電率計は、撹拌機軸の40mm且つ液面下の20mmに配置され、前記アルカリ金属塩配合物の10g±0.05gの試料は、溶液又は懸濁液中に導入され、前記溶解時間は、前記試料の溶解中に導電率の最大値の95%に到達するのに必要とされる時間(前記溶液中への前記試料の導入で開始する)である、請求項10〜12のいずれか一項に記載のアルカリ金属塩配合物。
- 前記アルカリ金属塩は、炭酸水素塩又はセスキ炭酸塩であり、前記配合物は、アルカリ金属炭酸水素塩配合物の15mgの試料の熱重量分析(TGA)によって決定される少なくとも150℃のCO2放出最大温度を示し、加熱は、10℃/分の速度で30℃〜500℃で行われる、請求項10〜13のいずれか一項に記載のアルカリ金属塩配合物。
- 洗剤としての、ポリマーの膨張剤若しくは発泡剤としての、医薬用途の薬剤としての、剥離剤としての、抗寄生虫剤としての、消臭剤等の化粧料としての、食品及び飼料の膨張剤としての、排煙洗浄のための薬剤としての、特に水生動物若しくは魚のための、食品及び飼料の栄養補助添加剤、又は食品及び飼料pH緩衝剤としての、請求項10〜14のいずれか一項に記載のアルカリ金属塩配合物の使用。
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