JP2019522630A5

JP2019522630A5 -

Info

Publication number: JP2019522630A5
Application number: JP2018560131A
Authority: JP
Filing date: 2017-05-16
Publication date: 2020-05-14
Anticipated expiration: 2037-05-16

Claims

実体が付着している基体を作製する方法であって、
I：
（i）基体とプラズマとを接触させて、プラズマ発生部分（PGM）を含む改変基体を形成する工程、および
（ii）改変基体への実体の付着に十分な条件下で、実体と改変基体とを接触させる工程；
II：
（i）PGMを含む改変基体を得る工程、および
（ii）改変基体への実体の付着に十分な条件下で、実体と改変基体とを接触させる工程；あるいは
III：
（i）基体とプラズマとを接触させて、PGMを含む改変基体を形成する工程、および
（ii.a）PGMを含む改変基体を、該改変基体への実体の付着に十分な条件下で実体と該改変基体とを接触させるのに適したものとして分類する工程、または
（ii.b）PGMを含む改変基体を、該改変基体への実体の付着に十分な条件下で実体と該改変基体とを接触させる関係者に、運ぶ、売却する、輸送する、その管理を移す、もしくはその所有を移す工程
を含み、それによって、実体が付着している基体を作製し、
ただし、
（a）基体が、流体透過性、イオン透過性、多孔質、柔軟、加圧滅菌可能、もしくはポリスチレン以外であること；
（b）基体が、90％未満のポリスチレンを含むこと；
（c）基体が、ポリスルホン（PS）、ポリアリルエーテルスルホン（PAES）、もしくはポリエーテルスルホン（PES）を含むこと；
（d）基体が、コンパートメントを有する構造を含むこと；
（e）実体が特異的結合ペアの第一のメンバーを含むこと；
（f）実体が抗体ドメインを含むこと；
（g）実体が融合タンパク質を含むこと；
（h）実体がオプソニンを含むこと；
（i）実体がレクチンを含むこと；
（j）実体が多量体タンパク質のサブユニットを含むこと；または
（k）付着した実体が第二の実体に架橋されること
のうちの1つまたは複数を条件とし；かつ
ただし、
（l）プラズマがCO₂プラズマであること；
（m）改変基体が、実体の付着前に、架橋部分と接触せず、かつそれで誘導体化されないこと；または
（n）改変基体が、実体の付着前に、有機溶媒と接触しないこと
のうちの1つまたは複数を条件とする、方法。
（a）実体がPGMに直接付着する；
（b）基体とプラズマとを接触させた後、実体がPGMに直接付着する；
（c）PGMと実体とを付着させるための1つもしくは複数の反応が水性である；
（d）実体が、水性条件下で改変基体と接触する；
（e）PGMが、炭素組成で少なくとも約1％の存在量で形成される；
（f）実体が、1cm²あたり少なくとも約1×10¹² 個の分子の密度で付着する；または
（g）実体が、6〜8のpHで改変基体と接触する；または
（h）実体が、少なくとも約500個の実体/μm²の密度で付着する、
請求項1記載の方法。
基体が内腔を含む、請求項1〜2のいずれか一項記載の方法。
基体が、ポリマー、セルロース、置換セルロース、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリルエーテルスルホン、ポリビニルピロリドン、ポリウレタン、ナイロン、ポリアクリロニトリル（PAN）、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート（PMMA）、ポリジメチルシロキサン（PDMS）、ポリスチレン、またはフッ素化ポリマーを含む、請求項1〜3のいずれか一項記載の方法。
基体が接着剤または密閉剤を含み、かつ該接着剤または密閉剤が、有機溶媒と接触しない、請求項1〜4のいずれか一項記載の方法。
基体が、透析、限外濾過、血液濾過、血液透析濾過、または血液灌流カートリッジを含む、請求項1〜5のいずれか一項記載の方法。
工程（ii）において、改変基体が、架橋部分を実質的に含んでいない、請求項1〜6のいずれか一項記載の方法。
工程（ii）において、改変基体が有機溶媒を実質的に含んでいない、または
前記方法が、改変基体と有機溶媒とを接触させる工程を含まない、
請求項1〜7のいずれか一項記載の方法。
任意で、
（i）改変基体、実体、またはその両方と、活性化部分とを接触させて、改変基体上の官能基を活性化させ、該官能基が任意でカルボン酸基である、または
（ii）接触させる工程が、水性バッファー中で実施される、または
（iii）接触させる工程が、2-モルホリノ-エタンスルホン酸（MES）バッファーを含む溶液中で実施される、
請求項1〜8のいずれか一項記載の方法。
任意で、
工程（ii）の接触させる工程が、約4のpHで実施される、または
工程（ii）の接触させる工程が、約4〜6時間実施される、
請求項1〜9のいずれか一項記載の方法。
PGMがカルボン酸を含み、かつ実体がアミンを含み、かつ
任意で、PGMのカルボン酸が、実体のアミン基と共有結合で結合する、
請求項1〜10のいずれか一項記載の方法。
PGMの少なくとも1％がカルボン酸基を含む、請求項1〜11のいずれか一項記載の方法。
工程（i）の接触させる工程が、複数の基体とプラズマとをプラズマ発生器チャンバー内で接触させることを含む、請求項1〜12のいずれか一項記載の方法。
実体が、オプソニン、炭水化物結合タンパク質、カルシウム結合タンパク質、二価カチオン結合タンパク質、および/または抗体の一部分を含む、請求項1〜13のいずれか一項記載の方法。
実体が、SEQ ID NO:4のポリペプチドまたはSEQ ID NO:4と少なくとも80％同一のポリペプチド、あるいはSEQ ID NO:6のポリペプチドまたはSEQ ID NO:6と少なくとも80％同一のポリペプチドを含む、請求項1〜14のいずれか一項記載の方法。
請求項1〜15のいずれか一項記載の方法によって産生された、実体が付着している基体
を含む、装置。
基体を含む装置であって、実体のアミノ基が、該基体上のPGMに共有結合で直接結合される、装置。
実体が付着している基体を含む装置であって、
1cm²あたり1×10¹⁶ 分子未満、または1つの装置あたり1×10¹⁶ 分子未満の汚染物質を含む、装置。