JP2019521107A - ヒトグルカゴン及び統計上のコポリアミノ酸を含む注射用溶液の形態の組成物 - Google Patents

ヒトグルカゴン及び統計上のコポリアミノ酸を含む注射用溶液の形態の組成物 Download PDF

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Abstract

【解決手段】本発明は、注射用水溶液の形態の組成物であって、そのpHが6.0乃至8.0であり、少なくとも、a)ヒトグルカゴン;及び、b)カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸を含む、物理的に安定な組成物に関する。1つの実施態様において、本発明による組成物は、さらに、消化管ホルモンを含む。【選択図】なし

Description

ヒトグルカゴンは、血糖上昇に作用する短時間作用型の血糖上昇ホルモンであり、したがって、インスリン過剰に起因し得る低血糖レベルを調節するものである。それは、肝臓のグリコーゲン分解の刺激によってグルコース放出を可能とし、そして、インスリンのアンタゴニストの特性(血糖降下)を有する。通常、ヒトグルカゴンは、低血糖となった場合に膵臓のランゲルハンス島のα細胞により分泌される。
ヒトグルカゴンは、重篤な低血糖の緊急治療のような治療目的に使用され、また、「レスキュー」とも称されるが、診療の実施における診断目的において、例えば消化管運動を抑制するためにも用いられる。ヒトグルカゴンのその他の適用もまた考えられ、特に、人口膵臓ともまた称されるホルモン2剤併用血糖調節機構における使用、及び非常に高いインスリンレベルにより特徴付けられる稀な病気である先天性インスリン過剰症における使用である。
ヒトグルカゴンの臨床における使用は、治療の意図を有する安定な医薬製品を開発する目的において、その幾つかの不利な特性に起因して制限されてきた。実際に、ヒトグルカゴンは、広範なpH範囲においてフィブリルを形成する傾向にあることに起因して、生理的pHにおいて非常に低い溶解度を有し、そして物理的不安定性が大きい。これは、ヒトグルカゴンに基づく唯一の市販製品(グルカゲン(Glucagen)(登録商標)、ノボノルディスク(NOBONORDISK)社、及び注射用グルカゴン、イーライリリィ(ELI LILLY)社)が即席で調製されるように凍結乾燥形態であることの理由である。
非特許文献1の研究では、これらのフィブリルの潜在的に危険な性質:フィブリル化されたヒトグルカゴンは、培養中において哺乳類細胞に細胞毒性となることが示された。
その物理的不安定性に加え、ヒトグルカゴンは、種々の化学分解を受ける。水溶液中においては、急速に分解し幾つかの分解産物を生じる。ヒトグルカゴンの分解産物の少なくとも16種が非特許文献2により同定された。ヒトグルカゴンの化学分解はこのように急速で複雑である。
溶液中におけるヒトグルカゴンの乏しい化学的及び物理的安定性のために、ノボノルディスク社、イーライリリー社そして比較的最近ではフレゼニウス カービ(FRESENIUS KABI)社のような製薬会社により、注射前に速やかに酸性pH(pH<3)に再調製される凍結乾燥品の形態のヒトグルカゴンが市場化されるに至った。凍結乾燥形態のヒトグルカゴンはより安定であり、そして使用の直前に酸性pHの製剤に調製することは、透明な溶液を得ることを可能にする。しかし、一旦製品が再調製されると、それは、酸性の再調製緩衝液中でかなり急速な化学的及び物理的分解を受け、再調製後24時間以内にヒトグルカゴンフィブリルが出現し及び/又は組成物がゲル化するため、速やかに使用されるべきである。しかしながら、それは、この製剤の非常に速やかな使用を要求するため、この製品の提案は満足のゆくものではない。この不安定性はポンプ(pump)での使用を不可能にしているだけでなく、治療用途における大量の製品のロスを招く不利益を提起している。実際に、このようなタイプの組成物は、その調製後数時間後にはもはや使用できるものではなく、廃棄される。
最後に、糖尿病患者のインスリン治療の間に起こり得る重篤な低血糖反応のための緊急治療への適用においても、再調製される製剤はまた、長く複雑な調製を含むため最良のものではなく、例えば、グルカゲン(GlucaGen)(登録商標)の添付文書には推奨容量の注射のために5段階の手順が記載されている。さらに、ロセミア(LOCEMIA)社の研究は、緊急時に再調製を行うはずである人の非常に少数の人(参加者の約10%)しか、適切な容量の送達が可能でなかったことを示した。最後に、ヒトグルカゴンの溶液の酸性pHは、患者への注射時に苦痛を生じさせ得る。
したがって、そのままの状態ですぐに使えるヒトグルカゴン溶液の必要性が存在する。今日、臨床的に言えば、ヒトグルカゴンの送達を可能にするために最も進歩した溶液は、ヒトグルカゴン水溶液の安定性の問題を様々な方法で回避している。
ロセミア社は、現在第III相臨床試験中である凍結乾燥ヒトグルカゴンスプレーを開発した。これは経鼻経路により投与されることを目的としている。このスプレーは、再調製を必要とする溶液と比較してすぐに使え、従って取り扱いも容易であるため、所謂緊急用途、即ち重篤な低血糖の場合に好適である。しかしながら、この製品は、ポンプでの使用、又はヒトグルカゴンの送達される量の正確な調節を必要とする使用には適していない。
ゼリス(XERIS)社に関して、DMSOのような極性非プロトン性溶媒に基づくヒトグルカゴンの液体製剤が開発され、現在臨床試験中である。しかしながら、緊急用途のための有機溶媒の溶液の注射が考えられ得るとしても、慢性使用のためのヒトグルカゴン水溶液を得ることがより一層好ましい。その他のペプチドと組み合わせて含む組成物、特に、アミリン(amylin)又はGLP−1 RA(グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト)も考えられてきた。
最後に、ヒトグルカゴンの製剤の困難性にもかかわらず、ヒトグルカゴンの類似体は、医薬品用途に適合する安定性を有する製剤を得るために、ノボノルディスク社、サノフィ(SANOFI)社又はイーライリリィ社のような大きな製薬会社により開発されている過程にある。しかしながら、ヒト由来のペプチドに比べ主要なシーケンスが修飾されたこれらのペプチドは、患者に対する安全面のリスクを与え得る。
したがって、生理的pH、即ち6.0乃至8.0に近いpHにおいて水溶液中のヒトグルカゴンの可溶化、そして化学的及び物理学的安定性を改善することを可能にする解決に大きな利点が存在する。このことは、緊急時において患者による使用が容易な医薬製品に通じるが、例えば、ホルモン2剤併用人工膵臓における使用のような、ヒトグルカゴンの新たな治療用途の分野も開き得るものである。
従来技術は、この問題を解決することを試みるために、種々の解決手段を提案する。
幾つかの文献は、アルカリ性pHを使用することを提案する。例えば、特許文献1は、pHを8.8乃至9.4で用い、そして、フェルラ酸又は非テトラヒドロクルクミンを用いることにより、ヒトグルカゴンの1mg/mLにおける可溶性を教示している。しかしながら、アルカリ性pHが使用された事実は別として、この解決手段は、経時的なヒトグルカゴンのむしろ限定された安定性に繋がる不利益を示している。非特許文献3は、フィブリルの形成を制限するために、アルカリ性pH(約10)におけるヒトグルカゴンの製剤を提案している。しかしながら、この解決手段は、ヒトグルカゴンの急速な化学分解を防いではいない。
一方、特許文献2の出願は、フィブリル形成の速度を低下させることにより安定性を改善するために、アルブミン及びポリソルベートの存在下で弱酸性pH(約5.5)を用いることを考えている。しかしながら、この解決手段は、安定性の改善に限界を示している。従来技術に記載された殆どの解決手段は、ヒトグルカゴンの透明な溶液を得、そして、ヒトグルカゴンの凝集、ゲル化又は沈殿を防ぐことを可能にするために、界面活性剤、洗浄剤又はその他の既知の可溶化剤の使用を含んでいる。
例えば、非特許文献4及び非特許文献5は、ヒトグルカゴンのフィブリル形成速度を制限するためにシクロデキストリンの使用について記載している。しかしながら、この提供された改善は、ポンプ使用を考慮すると充分のようではない。
提案された解決手段は、親水性界面活性剤を含む。
−特許文献3(ノボノルディスク社)は、陰イオン性又は陽イオン性洗浄剤の使用について記載している。
−特許文献4(ノボノルディスク社)及び特許文献5(バイオデル(BIODEL)社)は、リゾリン脂質(又はリゾレシチン)を使用している。
−特許文献6(イージス(AEGIS)社)は、粘膜又は表皮への適用により送達する場合、特に、眼球、鼻腔、口腔又は鼻涙送達の場合の、治療剤の生体への利用性を改善するための、ドデシルマルトシドのような非イオン性界面活性剤について記載している。この文献は、アルキルグルコシドの存在が、眼球におけるヒトグルカゴンの吸収の改善をもたらすことを記載している。
−特許文献7の出願は、陽イオン性界面活性剤、より詳細には、芳香族アンモニウム塩について記載している。
上記文献中に示された界面活性剤は、皮下経路による慢性使用のためには、あまりに毒性又は刺激性が有りすぎることがある。例えば、リゾリン脂質(又はリゾレシチン)は、溶血性の特性のために赤血球を溶解することが知られている。皮下注射において、これは、組織の局所的損傷及び注射部位における痛みを引き起こし得る。ポンプの手段による継続注射の場合においては、これは、針の穿刺部位における痛み及び/又は炎症を引き起こし得る。国際特許出願の特許文献8(サンファーマ(SunPharma)社)は、PEG修飾脂質(PEG修飾ジステアロイルホスファチジルエタノールアミン)の存在下でpHが5乃至7.5のミセル水溶液中の、すぐに使用可能なヒトグルカゴンの溶液について記載している。しかしながら、非特許文献6は、プロピレングリコールは、免疫原性及び抗原性の両方があることを教示している。このことは、抗PEG抗体を持つ患者に悪影響を与え得る。さらに、非特許文献7は、40kDaのメトキシポリエチレングリコール(mPEG)とカップリングしたペグニバコジン(pegnivacogin)に関連する臨床試験において、640人の患者のうち3人においてペグニバコジン(pegnivacogin)の初回投与から始まる炎症反応を引き起こしたことについて記載している。これらの3人の患者のなかで、2人はアナフィラキシーの基準に合致し、そして1人は稀な皮膚反応を有し;夫々の事象は重篤であると考えられ、そして1人はその患者の生命に関わる危険とさえ考えられた。これらの有害事象は、臨床試験の停止及びPEG修飾化合物の有害効果の問題を高めた。
特許文献9(LATITUDE社)は、ヒトグルカゴンのナノエマルジョンについて記載している。しかしながら、比較的緩やかな性能は、化学的安定性について、即ち、当該組成物は37℃において3乃至7日後にも最初の濃度の少なくとも75%を含むことが要求される。
さらに、今日まで、出願人の知見によれば、水溶液の形態のヒトグルカゴンを含む医薬製剤は、ひとつも臨床試験中にないということは特筆すべきことである。
米国特許出願公開第2015291680号公報 国際特許出願公開第2014096440号公報 英国特許第1202607号公報 米国特許第6384016号公報 米国特許出願公開第2011097386号公報 国際特許出願公開第2015095389号公報 国際特許出願公開第2012059764号公報 国際特許出願公開第2011138802号公報 国際特許出願公開第2013101749号公報
Onoueら、Pharm.Res.第21巻(7)、第1274−83頁(2004年) Kirshら、International Journal of Pharmaceutics,203巻、第115−125頁(2000年) Jacksonら、Curr.Diab.Rep.、第12巻、第705−710頁(2012年) Matilainenら、J.Pharm.Sci.、第97巻、第2720−2729頁(2008年) Matilainenら、Eur.J.Pharm.Sci.、第36巻、第412−420頁(2009年) Garayら、Expert Opin Drug Deliv、第9巻、第1310−1323頁(2012年) Gansonら、J.Allergy Clin. Immunol.(2015年)doi:10.1016/j.jaci.2015.10.034 Tanら、Diabetes、第62巻、第1131−138頁(2013年)
従って、物理的安定性及び化学的安定性の両方に関して、ヒトグルカゴンの可溶化及び満足のゆく安定性の達成を可能にする生理的pH、6.0乃至8.0に近接したpHの液体の水溶液製剤についてのニーズが残っている。より詳細には、ホルモン2剤併用ポンプ(インスリン/ヒトグルカゴン)において使用され得るそのような製剤のニーズがある。
このニーズは、ヒトグルカゴンとGLP−1 RAを組み合わせることが、肥満と糖尿病の治療に興味深い提案であることを示した非特許文献8において特に明らかである。その上、生理的pH6.0乃至8.0に近いpHにおいて水溶液中で安定した方法でヒトグルカゴンを処方できることは、酸性又はアルカリ性条件下に感受性のあるGLP−1 RAの安定性を改善することができるより好ましい条件を可能にする。
本発明によるカルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、優れた加水分解に対する抵抗性を与える。このことは、特に加速条件、例えばアルカリ性pH(pH12)における加水分解試験において観測され得る。
さらに、強制酸化試験、例えば、フェントン(Fenton)酸化型の試験は、当該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸が、酸化に対する良好な抵抗性を与えることを示した。
したがって、本発明は、
注射用水溶液の形態の組成物であって、そのpHが6.0乃至8.0であり、少なくとも下記:
a)ヒトグルカゴン;そして、
b)カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸
を含む組成物であって、
該コポリアミノ酸は、グルタミン酸又はアスパラギン酸単位からなり、そして該疎水性基Hyは下記式I:
Figure 2019521107
[式中、
−GpRは、式II:
Figure 2019521107

の基を表し;
−GpAは、式III又はIII':
Figure 2019521107
の基を表し;
−GpCは、式IV:
Figure 2019521107
の基を表し;
−*は、種々の基と結合する接続部位を示し;
−aは、0又は1の整数を表し;
−bは、0又は1の整数を表し;
−pは、1又は2の整数を表し、そして
・pが1の場合、aは0又は1を表し、そしてGpAは式III'で表される基を表し、そして
・pが2の場合、aは1を表し、そしてGpAは式IIIで表される基を表し;
−cは0又は1の整数を表し、そして、cが0の場合は、dは1又は2を表し;
−dは、0、1又は2の整数を表し;
−rは、0又は1の整数を表し、そして
・rが0である場合、式Iの疎水性基は、疎水性基のカルボニル基及びコポリアミノ酸のN−末端部位における窒素原子の間で共有結合を介してコポリアミノ酸と結合し、コポリアミノ酸の前駆体のN−末端部位のアミン官能基と疎水性基の前駆体が有する酸官能基の反応から生じるアミド官能基を形成し、そして
・rが1の場合、式Iの疎水性基は、コポリアミノ酸と結合し:
・・疎水性基の窒素原子及びコポリアミノ酸のカルボニル基の間の共有結合を介して、疎水性基の前駆体のアミン官能基とコポリアミノ酸の前駆体が有する酸官能基との間の反応に起因するアミド官能基を形成するか、又は
・・疎水性基のカルボニル基及びコポリアミノ酸のN−末端部位の窒素原子の間の共有結合を介して、疎水性基の前駆体の酸官能基とコポリアミノ酸の前駆体が有するN末端部位のアミン官能基との反応に起因する、アミド官能基を形成し;
−Rは下記:
・直鎖又は分枝の2価のアルキル基を表し、GpRが式IIの基である場合2乃至12個の炭素原子を含み;
・直鎖又は分枝の2価のアルキル基を表し、GpRが式IIの基である場合2乃至11個の炭素原子を含み、該アルキル基は1つ以上のCONH基を有し、そして、
・4乃至14個の炭素原子及び1乃至5個の酸素原子を含む非置換のエーテル又はポリエーテル基、
からなる基から選択され;
−Aは、1乃至6個の炭素原子を含む直鎖又は分枝のアルキル基を表し;
−Bは、1乃至9個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝のアルキル基(任意に芳香族環を含む)を表し;
−Cxは、直鎖又は分枝の1価のアルキル基(式中xは炭素原子の数を示す。)を表し、そして:
・pが1である場合、xは、11乃至25(11≦x≦25)を表し;
・pが2である場合、xは、9乃至15(9≦x≦15)を表し、
−疎水性基の数及びグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数の間の比iは、0<i≦0.5を表すものであり;
−いくつかの疎水性基はコポリアミノ酸によって生じ、そしてそれらは同一又は異なっていてもよく、
−グルタミン酸又はアスパラギン酸単位における重合度DPは、5乃至250であり;
−遊離酸官能基は、Na及びKからなる群より選択されるアルカリ性陽イオンの塩の形態である。]
の基である物理的に安定な組成物に関する。
1つの実施態様において、該組成物は、pHが6.6乃至7.8であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、pHが7.0乃至7.8であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、pHが6.8乃至7.4であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式I(式中、pは1を表し、そして、xが14以下(x≦14)の場合にr=0又はr=1を表す。)で表される疎水性基から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式I(式中、pは1を表し、そして、xが15乃至16(15≦x≦16)の場合にr=1を表す。)で表される疎水性基から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式I(式中、pは1を表し、そして、xが17以上(17≦x)の場合にr=1を表し、そしてRはエーテル基又はポリエーテル基を表す。)で表される疎水性基から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式I(式中、pは1の場合に、xが17乃至25(17≦x≦25)を表す。)で表される疎水性基から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、前記疎水性基が、下記式V:
Figure 2019521107
(式中、GpR,GpA,GpC,r及びaは上記に与えられた定義のものを有する。)で表される式I(式中、p=1を表す。)で表される疎水性基から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、rは1(r=1)を表し、そしてaは0(a=0)を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、rは1(r=1)を表し、そしてaは1(a=1)を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは2乃至12個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは2乃至6個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは2乃至6個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは2乃至4個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは2乃至4個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは2個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II'で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは2乃至5個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表し、そして1個以上のアミド官能基(−CONH)を有する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは2乃至5個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表し、そして1個以上のアミド官能基(−CONH)を有する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V[式中、GpRが式II(式中、Rは下記式:
Figure 2019521107
で表される基からなる群より選択される基を表す。)で表される基を示す。]で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該基Rは、アミド官能基(−CONH)に関し、δ位又はε位(又は4位又は5位)の炭素原子が持つアミド官能基を介して、コポリアミノ酸と結合していることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは4乃至14個の炭素原子及び1乃至5個の酸素原子を含む非置換の直鎖エーテル基又はポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rはエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは4乃至6個の炭素原子を含むエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは、式X7の下記式
Figure 2019521107
で表されるエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rはポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは6乃至10個の炭素原子及び2乃至3個の酸素原子を含む直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは下記式:
Figure 2019521107
で表される基からなる群より選択されるポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは式X3で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは式X4で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは式X5で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは式X6で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは下記式X5又はX6で表される基からなる群より選択されるポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
Figure 2019521107
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、Rは式X5で表されるポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、Rは式X6で表されるポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、aは0(a=0)を表し、そしてrは0(r=0)を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、aは1(a=1)を表し、そして式III'の基GpAは下記式:

Figure 2019521107
で表される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y1で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y2で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y3で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y4で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y5で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y6で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y7で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y8で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが下記:
Figure 2019521107
に表される式IVa、IVb又はIVcの基より成る群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基GpCが式IVaのものである。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、式IVa、IVb又はIVcで表され、式中、bは0を表し、下記:
Figure 2019521107
に表される式IVd、IVc及びIVfに夫々対応する基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基GpCが式IV又はIVaに相当し、bは0を表し、そして式IVdに相当する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpC(式中、bは1を表す。)が、Bが下記式:
Figure 2019521107
で表される基からなる群より選択されるアミノ酸残基を表す基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IV又はIVa(式中、bは1を表す。)に相当する基GpCが、Bが下記式:
Figure 2019521107
で表される基からなる群より選択されるアミノ酸残基を表す基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが、直鎖アルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが、分枝アルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが11乃至14個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択されるアルキル基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが下記式:
Figure 2019521107
で表される基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが15乃至16個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが下記式:
Figure 2019521107
で表される基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが下記式:
Figure 2019521107
で表される基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが17乃至25個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが17乃至18個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが下記式:
Figure 2019521107
で表されるアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが18乃至25個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが下記式:
Figure 2019521107
で表されるアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、前記式Iで表される疎水性基が、下記式VI
Figure 2019521107
(式中、GpR,GpA,GpC,r及びaは上記に与えられた定義のものを有する。)で表され、式I(式中、a=1、そしてp=2を表す。)で表される疎水性基から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、r=1である。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが2乃至12個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが2乃至6個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが2乃至6個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが2乃至4個の炭素原子を含むアルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが2乃至4個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが2個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II'で表される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRは式IIを表し、式中、Rは2乃至5個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表し、そして1個以上のアミド官能基(−CONH)を有する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRは式IIを表し、式中、Rは2乃至5個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表し、そして1個以上のアミド官能基(−CONH)を有する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRは式IIを表し、式中、Rは下記式:
Figure 2019521107
で表される基からなる群より選択される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は該疎水性基が式VI(式中、GpR基をコポリアミノ酸と結合させるアミド官能基の形成を含むGpR基のアミン官能基は、アミド官能基(−CONH)に関し、δ位又はε位(又は4位又は5位)の炭素原子により生じる。)で表されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは4乃至14個の炭素原子及び1乃至5個の酸素原子を含む非置換の直鎖エーテル基又はポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rはエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該エーテル基Rが4乃至6個の炭素原子を含む基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該エーテル基Rが、式X7の下記式
Figure 2019521107
であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rはポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは、6乃至10個の炭素原子及び2乃至3個の酸素原子を含む直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは6乃至10個の炭素原子及び2乃至3個の酸素原子を含む直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRは式IIの基を表し、式中、Rは下記式:
Figure 2019521107
で表される基からなる群より選択される直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが式X3で表される直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが式X4で表される直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが式X5で表される直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが式X6で表される直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IIIの基GpAは、下記式:
Figure 2019521107
で表される式IIIa、IIIb及びIIIcで表される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IIIの基GpAは、下記式:
Figure 2019521107
で表される式IIIbの基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IIIの基GpAは式IIIcの基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式VIの基GpCは、下記:

Figure 2019521107
で表される式IVa、IVb及びIVcで表される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基GpCは式IVaのものを表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVの基GpCは、式IVa、IVb及びIVcの基からなる群より選択され、式中、bは0を表し、下記:

Figure 2019521107
で表される式IVd、IVe及びIVfに夫々相当する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基GpCは、式IV又はIVaに相当し、式中、bは0を表し、そしてそれは式IVdに相当する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが9乃至15個の炭素原子を含む直鎖アルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが9乃至15個の炭素原子を含む分枝アルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが9乃至10個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが11乃至15個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが11乃至13個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが下記式:
Figure 2019521107
で表される基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが14乃至15個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが下記式:
Figure 2019521107
で表される基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
式Iで表されるカルボン酸塩の電荷及び少なくとも1つの疎水性基を有するコポリアミノ酸は、本明細書中において「コポリアミノ酸」と称され得る。
1つの実施態様において、該組成物は、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、下記式VIIa:

Figure 2019521107
{式中、
・Dは、独立して、−CH−基(アスパラギン酸単位)又は−CH−CH−基(グルタミン酸単位)の何れかを表し、
・Hyは、式I、V、又はVI(式中、r=1、そしてGpRは式IIの基を表す。)の疎水性基から選択される疎水性基を表し、
・Xは、水素原子又は金属陽イオンを含む群から選択される陽イオンを表し;
・n+mは、コポリアミノ酸の重合度DP、即ち、コポリアミノ酸の鎖当たりのモノマー単位の平均数が5≦n+m≦250を表し、
・R'は、水素原子、C2乃至C10の直鎖アシル基、C4乃至C10の分枝アシル基、ベンジル基、末端「アミノ酸」単位及びピログルタメート基からなる群より選択される基を表し、
・R'は、−NR'R''基を表し、R'及びR''は同一又は異なって、水素原子、C2乃至C10直鎖又は分枝又は環状のアルキル基、ベンジル基からなる群より選択され、そして該アルキルR'及びR''は任意に一緒になって1又はそれ以上の飽和、不飽和及び/又は芳香族の炭素環及び/又は任意にO、N及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含む。}
で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは、式V又はVI(式中、r=1)で表される基である。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは、式V又は式VI(GpRは式IIで表される)で表される基である。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは、式Vで表される基である。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは式Vで表され、GpCは式IVdで表される基である。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは式Vで表され、GpCは式IVd(x=13)で表される基である。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは式Vで表され、GpCは式IVd(x=15)で表される基である。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは式Vで表され、GpCは式IVd(x=17)で表される基である。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは式Vで表され、GpCは式IVd(x=19)で表される基である。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは式VIで表される基である。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは式VI(式中r=1)で表される基であり、GpRは式IIで表される。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは式VI(式中r=1)で表される基であり、GpRは式IIで表され、GpCについてはb=0である。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは式VIで表され、GpRは式IIで表され、GpCは式IVdで表される基である。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは式VIで表され、GpRは式IIで表され、GpCは式IVd(式中r=1)で表される基である。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、Hyは式VIで表され、GpRは式IIで表され、GpCは式IVd(式中、xが11〜15)で表される基である。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、該コポリアミノ酸がアスパラギン酸単位を含む場合、該コポリアミノ酸はさらに、下記式VIII及び/又はVIII':
Figure 2019521107
で表されるモノマー単位を含むことを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、Rが、C2乃至C10直鎖アルキル基、C4乃至C10分枝アルキル基、ベンジル基、末端「アミノ酸」単位及びピログルタメート基からなる群より選択される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、Rが、C2乃至C10直鎖アルキル基又はC4乃至C10分枝アルキル基からなる群より選択される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、式中基Dは基―CH−(アスパラギン酸単位)を表す。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIaで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とし、式中、式中基Dは基―CH−CH−(グルタミン酸単位)を表す。
1つの実施態様において、該組成物は、疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.007乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位のグルタミン酸の数との間の比iが0.01乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.02乃至0.2であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VIに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.007乃至0.15であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VIに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.01乃至0.1であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VIに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.02乃至0.08であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは9乃至10個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.03乃至0.15であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは11乃至12個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.015乃至0.1であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは11乃至12個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.02乃至0.08であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは13乃至15個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.01乃至0.1であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは13乃至15個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.01乃至0.06であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式Vに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.007乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式Vに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.01乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式Vに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.015乃至0.2であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは11乃至14個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.1乃至0.2であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは15乃至16個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.04乃至0.15であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは17乃至18個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.02乃至0.06であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは19乃至25個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.01乃至0.06であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは19乃至25個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.01乃至0.05であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが10乃至250であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが10乃至200であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが15乃至150であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが15乃至100であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが15乃至80であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが15乃至65であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが20乃至60であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが20乃至50であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが20乃至40であることを特徴とする。
本発明は、式Iで表されるカルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有する該コポリアミノ酸及び該疎水性基の前駆体にも関する。
式Iで表されるカルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有する該コポリアミノ酸は、pH6乃至8、25℃の温度において、そして100mg/mL未満の濃度において蒸留水に可溶である。
さらに、本発明は、安定な注射用組成物の調製方法にも関する。
「可溶性の」は、25℃において蒸留水中に100mg/mL未満の濃度において透明な、粒子のない溶液の調製が可能なことを意味する。
「溶液」は、欧州薬局方8.0、項目2.9.20及び米国薬局方<790>による手順を用いた、可視の粒子のない液体組成物を意味すると理解される。
「物理的に安定な組成物」は、欧州、米国及び国際薬局方に記載される一定の温度における一定の貯蔵時間後の外観検査の基準を満たす組成物であって、即ち、透明でそして可視の粒子を含まない、そしてまた無色の組成物を意味すると理解される。
「化学的に安定な組成物」は、一定の温度における一定の貯蔵時間後活性成分の最小の回収率を示し、医薬製品として適用可能な仕様書に従った組成物を意味すると理解される。
タンパク質又はペプチドの安定性を測定する慣用の方法は、チオフラビンTを用いることによりフィブリルの形成を測定することで構成され、そしてThTとも称される。この方法は、現象の加速を可能にする温度及び攪拌条件下において、蛍光発光の増加を測定することによりフィブリルの形成までの遅延時間を測定することを可能にする。本発明による組成物は、対象pHにおけるグルカゴンの遅延時間よりも明らかに大きいフィブリルの形成までの遅延時間を有する。
「注射可能な水溶液」:は、欧州及び米国薬局方の条件に適合する水ベースの溶液、そして注射されるために充分な液体であることを意味するものと理解される。
「グルタミン酸又はアスパラギン酸単位からなるコポリアミノ酸」は、ペプチド結合によって一緒に結合した非環直鎖のグルタミン酸又はアスパラギン酸単位であって、1つの末端のカルボン酸に相当するC−末端部位と鎖の他の末端のアミンに相当するN−末端部位を有するものを意味するものと理解される。
「アルキル基」は、ヘテロ原子を含まない直鎖又は分枝の炭素鎖を意味するものと理解される。
該コポリアミノ酸は、統計上の又はブロックコポリアミノ酸である。
該コポリアミノ酸は、グルタミン酸及び/又はアスパラギン酸単位の鎖における統計上のコポリアミノ酸である。
式中、*は表された種々の元素の結合部位を示す。
式I、V及びVI中、*は疎水性基がコポリアミノ酸と結合する部位を示す。基Hyは、アミド基を介してポリアミノ酸と結合される。
式II及びII'中、*は夫々左から右へ、
−コポリアミノ酸へ、そして
−a=1の場合GpAへ、又はa=0の場合GpCへ
のGpRの結合部位を示す。
式III及びIII'中、*は夫々左から右へ、
−r=1の場合GpRへ、又はr=0の場合コポリアミノ酸へ
−GpCへ
のGpAの結合部位を示す。
式IV中、*は夫々左から右へ、
−r=1の場合GpAへ、r=0及びa=0の場合GpRへ、又はf=0及びa=0の場合コポリアミノ酸へ
のGpCの結合部位を示す。
種々の基GpR、GpA及びGpCの間の全ての結合は、アミド官能基である。
基Hy,GpR,GpA、GpC及びDは、夫々独立して同一又は隣の1つのモノマー単位とは異なっている。
コポリアミノ酸が1種以上のアスパラギン単位を含む場合、それ(それら)は構造的再配列を受け得る。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、得られた該コポリアミノ酸がさらに下記式VIII及び/又はVIII':
Figure 2019521107
で表されるモノマー単位を含むことを特徴とする。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVdに相当し、x=16を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=17を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=19を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVaに相当し、b=1、Bは
Figure 2019521107
を表し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVaに相当し、b=1、Bは
Figure 2019521107
を表し、x=11を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=9を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=11を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=23±5、i=0.05±0.02であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
重合度DP及び比iの値は、DO溶液中でH NMRにより、疎水性基由来のシグナルの積分値とコポリアミノ酸の主鎖由来のシグナルの積分値を比較することで評価される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=35±5、i=0.05±0.02であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=35±5、i=0.10±0.02であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=35±5、i=0.05±0.02であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVdに相当し、x=16を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=23±5、i=0.05±0.02であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=17を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸(DP=22±5、i=0.05±0.02)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=19を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸(DP=30±5、i=0.10±0.03)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸(DP=23±5、i=0.07±0.02)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸(DP=23±5、i=0.05±0.02)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸(DP=26±5、i=0.04±0.02)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVaに相当し、b=1、Bは
Figure 2019521107
を表し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸(DP=35±5、i=0.13±0.04)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVaに相当し、b=1、Bは
Figure 2019521107
を表し、x=11を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸(DP=23±5、i=0.05±0.02)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=19を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=25±5、0.033≦i≦0.05)であり、そして式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVdに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(式中、DP=30±5、0.028≦i≦0.04)であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=17を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(式中、DP=45±10、0.018≦i≦0.028)であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=17を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(式中、DP=60±10、0.014≦i≦0.02)であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=17を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(式中、DP=25±5、0.033≦i≦0.05)であり、そして式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=19を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=22±5、i=0.05±0.02であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=11を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=35±5、i=0.05±0.02であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=11を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=65±5、i=0.05±0.02であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=11を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=22±5、i=0.04±0.02であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=22±5、i=0.03±0.01であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIaで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=22±5、i=0.07±0.02であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=9を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=27±5、0.031≦i≦0.045であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=11を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=22±5、0.037≦i≦0.055であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=22±5、0.037≦i≦0.055であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019521107
を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=60±10、0.014≦i≦0.02であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸であり、式中、DP=40±5、0.022≦i≦0.029であり、そして式Iで表される少なくとも一つの疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019521107
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体又はアスパラギン酸 N−カルボキシ無水物誘導体の開環重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、Deming,T.J.の総説Adv.Polym.Sci.、第202巻、第1−18頁(2006年)において記載されるグルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体又はアスパラギン酸 N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、グルタミン酸メチル N−カルボキシ無水物(GluOMe−NCA)、グルタミン酸ベンジル N−カルボキシ無水物(GluOBzl−NCA)及びグルタミン酸t-ブチル N−カルボキシ無水物(GluOtBu−NCA)からなる群より選択されるグルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体は、グルタミン酸メチル N−カルボキシ無水物(L−GluOMe−NCA)であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体は、グルタミン酸ベンジル N−カルボキシ無水物(L−GluOBzl−NCA)であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、Nature誌第390巻、第386−389頁(1997年)(Deming, T.J.)において記載されるような遷移金属の有機金属錯体を開始剤として使用して、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体又はアスパラギン酸 N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、フランス国特許第2,801,226号公報(Touraud、F.等)において記載されるようなアンモニア又は第1級アミンを開始剤として使用して、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体又はアスパラギン酸 N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とし、これらの文献は、本特許に引用される。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、雑誌J.Am.Chem.Soc.第129巻、第14114−14115頁(2007年)(Lu H.ら)において記載されるヘキサメチルジシラザン又は雑誌J.Am.Chem.Soc.第130巻、第12562−12563頁(2008年)(Lu H.ら)において記載されるようなケイ酸化アミンを開始剤として使用して、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体又はアスパラギン酸 N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該ポリアミノ酸の合成方法が、コポリアミノ酸に由来するグルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体又はアスパラギン酸 N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られる該ポリアミノ酸の合成方法が、エステル官能基の加水分解の工程を含むことを特徴とする。
1つの実施態様において、該エステル官能基の加水分解の工程は、酸性媒体中の加水分解又はアルカリ性媒体中の加水分解又は水素添加により行われ得ることからなり得る。
1つの実施態様において、該エステル官能基の加水分解の工程は、酸性媒体中の加水分解である。
1つの実施態様において、該エステル官能基の加水分解の工程は、水素添加により行われる。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、より高分子量のポリアミノ酸の脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、より高分子量のポリアミノ酸の酵素的脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、より高分子量のポリアミノ酸の化学的脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、より高分子量のポリアミノ酸の酵素的及び化学的脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、ポリグルタミン酸ナトリウム及びポリアスパラギン酸ナトリウムからなる群より選択されるより高分子量のポリアミノ酸の脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、より高分子量のポリグルタミン酸ナトリウムの脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、より高分子量のポリアスパラギン酸ナトリウムの脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、当業者に周知の、アミド結合の形成方法を用いたポリ−L−グルタミン酸又はポリ−L−アスパラギン酸上の疎水性基のグラフトにより得られることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、ペプチド合成で使用されるアミド結合の形成方法を用いたポリ−L−グルタミン酸又はポリ−L−アスパラギン酸上の疎水性基のグラフトにより得られることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、フランス国特許第2,840,614号公報(Chan、Y.P.等)において記載されるポリ−L−グルタミン酸又はポリ−L−アスパラギン酸上の疎水性基のグラフトにより得られることを特徴とする。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも40mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも30mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも20mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも10mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも5mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも2.5mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも1mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも0.5mg/mLである。
1つの実施態様において、グルカゴンに対する該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の質量比は、1.5乃至25である。
1つの実施態様において、グルカゴンに対する該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の質量比は、2乃至20である。
1つの実施態様において、グルカゴンに対する該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の質量比は、2.5乃至15である。
1つの実施態様において、グルカゴンに対する該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の質量比は、2乃至10である。
1つの実施態様において、グルカゴンに対する該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の質量比は、2乃至7である。
ヒトグルカゴンは、適用に応じて変化する容量において使用される。
低血糖症の緊急治療において、推奨される容量は筋肉内又は静脈内経路により1mg(25kg未満の体重の場合0.5mg)である。この投与は、1mg/mLの濃度におけるヒトグルカゴンの溶液をもって行われる。
ポンプにおいては、考えられる1日容量は、約0.5mgであり;従って、溶液は、ヒトグルカゴンを0.25mg/mL乃至5mg/mLを含み得る。
1つの実施態様において、該溶液は、0.5mg/mL乃至3mg/mLのグルカゴンを含み得る。
肥満の治療においては、考えられる1日容量は、約0.5mgであり;従って、溶液は、ヒトグルカゴンを0.25mg/mL乃至5mg/mLを含み得る。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴンの濃度は、0.25mg/mL乃至5mg/mLである。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴンの濃度は、0.5mg/mL乃至4mg/mLである。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴンの濃度は、0.75mg/mL乃至3mg/mLである。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴンの濃度は、0.75mg/mL乃至2.5mg/mLである。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴンの濃度は、0.75mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴンの濃度は、1mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、モル比[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]は、20未満である。
1つの実施態様において、モル比[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]は、15未満である。
1つの実施態様において、モル比[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]は、10未満である。
1つの実施態様において、モル比[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]は5未満である。
1つの実施態様において、モル比[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]は、2.5未満である。
1つの実施態様において、モル比[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]は、1.5未満である。
ヒトグルカゴンは、下記のシーケンスH−His−Ser−Gln−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Tyr−Ser−Lys−Tyr−Leu−Asp−Ser−Arg−Arg−Ala−Gln−Asp−Phe−Val−Gln−Trp−Leu−Met−Asn−Thr−OHを有する29個のアミノ酸残基の単純鎖を含む高度に保存されたポリペプチドである。
それは、種々の方法、組み換えペプチド合成により得られ得る。
ヒトグルカゴンは、非常に多くの供給元から入手される。例えば、ペプチド合成を介したバッケム(Bachem)社により製造されたヒトグルカゴンが、入手可能であり、特に参照407473である。
1つの実施態様において、該組成物は、さらにニコチン化合物又はその誘導体のものを含む。
1つの実施態様において、該組成物は、ニコチンアミドを含む。
1つの実施態様において、該ニコチンアミドの濃度は、10乃至160mMの範囲内である。
1つの実施態様において、該ニコチンアミドの濃度は、20乃至150mMの範囲内である。
1つの実施態様において、該ニコチンアミドの濃度は、40乃至120mMの範囲内である。
1つの実施態様において、該ニコチンアミドの濃度は、60乃至100mMの範囲内である。
1つの実施態様において、該組成物は、さらにポリアニオン性化合物を含む。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物は、カルボキシル基を持つポリ酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸は、クエン酸、酒石酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物は、リン酸基を持つポリ酸(phosphoric polyacid)及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該リン酸基を持つポリ酸は、三リン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物は、クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物は、酒石酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物は、三リン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、1乃至20mMである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、2乃至15mMである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、3乃至12mMである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、10mMである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、5mMである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、10mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至3mg/mLである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、10mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、10mMであり、グルカゴンの濃度に関し1mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、5mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至3mg/mLである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、5mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、5mMであり、グルカゴンの濃度に関し1mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、1乃至20mMである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、2乃至15mMである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、3乃至12mMである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、10mMである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、5mMである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、10mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至3mg/mLである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、10mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、10mMであり、グルカゴンの濃度に関し1mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、5mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至3mg/mLである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、5mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、5mMであり、グルカゴンの濃度に関し1mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、さらに消化管ホルモンを含む。
「消化管ホルモン」は、ヒトグルカゴン様ペプチド−1受容体のアゴニストとしてのGLP−1 RA(グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト)グルカゴン様及びGIP(グルコース依存性インスリン分泌促進ペプチド)オキシントモジュリン(ヒトプログルカゴンの誘導体)、ペプチド YY、アミリン、コレシストキニン、膵臓ポリペプチド(PP)、グレリン及びエンテロスタチン、それらの類似体又は誘導体及び/又はそれらの医薬的に許容できる塩からなる群より選択されるホルモンを意味するものと理解される。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、エキセナチド又はByetta(ビエッタ)(登録商標)(アストリアゼネカ(ASTRIA−ZZENECA)社)、リラグルチド又はVictoza(ビクトーザ)(登録商標)(ノボノルディスク社)、リキシセナチド又はLyxumia(リキスミア)(登録商標)(サノフィ社)、アルビグルチド又はTanzeum(タンゼウム)(登録商標)(GSK社)又はデュラグルチド又はTrulicity(トルリシティ)(登録商標(イーライリリー社)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩からなる群より選択される、GLP−1 RA(グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト)の類似体又は誘導体である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、プラムリンチド又はSumlin(シムリン)(登録商標)(アストリアゼネカ社)である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、エキセナチド又はByetta(ビエッタ)(登録商標)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、リラグルチド又はVictoza(ビクトーザ)(登録商標)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、リキシセナチド又はLyxumia(リキスミア)(登録商標)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、アルビグルチド又はTanzeum(タンゼウム)(登録商標)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、デュラグルチド又はTrulicity(トルリシティ)(登録商標)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、プラムリンチド又はSumlin(シムリン)(登録商標)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩である。
ペプチド又はタンパク質に関して用いられる「類似体」は、1個以上のアミノ酸の構成要素的なアミノ酸残基が他のアミノ酸残基により置換された、及び/又は1個以上のアミノ酸の構成要素的なアミノ酸残基が除かれた、及び/又は1個以上のアミノ酸の構成要素的なアミノ酸残基が加えられた、ペプチド又は蛋白質を意味するものと理解される。類似体の本発明の定義に関する相同性の許容できる割合は、50%である。
ペプチド又はタンパク質に関して用いられる「誘導体」は、基準となるペプチド又はタンパク質又は類似体に存在しない置換基によって化学的に修飾されたペプチド又はタンパク質又は類似体、即ち、置換基を導入するために共有結合の生成により修飾されたペプチド又はタンパク質を意味するものと理解される。
1つの実施態様において、該置換基は脂肪酸鎖からなる群より選択される。
1つの実施態様において、消化管ホルモンの濃度は、0.01乃至10mg/mLの範囲である。
1つの実施態様において、エキセナチド、その類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩の濃度は、0.04乃至0.5mg/mLの範囲である。
1つの実施態様において、リラグルチド、その類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩の濃度は、1乃至10mg/mLの範囲である。
1つの実施態様において、リキセナチド、その類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩の濃度は、0.01乃至1mg/mLの範囲である。
1つの実施態様において、プラムリンチド、その類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩の濃度は、0.1乃至5mg/mLの範囲である。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、凍結乾燥品の再調製及びGLP−1 RA(グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト)、GPL−1 RAの類似体又はGPL−1 RAの誘導体の溶液により得られるヒトグルカゴン溶液の混合により製造され、該GLP−1 RAの溶液は、市販品か又は凍結乾燥品から再調製されるものである。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、さらに緩衝液を含む。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、緩衝液を0乃至100mMの濃度で含む。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、緩衝液を15乃至50mMの濃度で含む。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、リン酸緩衝液、トリス(トリスヒドロキシメチルアミノメタン)又はクエン酸ナトリウムからなる群より選択される緩衝液を含む。
1つの実施態様において、該緩衝液は、リン酸ナトリウムである。
1つの実施態様において、該緩衝液は、トリス(トリスヒドロキシメチルアミノメタン)である。
1つの実施態様において、該緩衝液は、クエン酸ナトリウムである。
1つの実施態様において、該組成物はさらに、亜鉛塩、特に塩化亜鉛を含む。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、50乃至5000μMである。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、100乃至2000μMである。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、200乃至1500μMである。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、200乃至1000μMである。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、モル比[亜鉛]/[グルカゴン]が0.1乃至2.5である。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、モル比[亜鉛]/[グルカゴン]が0.2乃至2である。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、モル比[亜鉛]/[グルカゴン]が0.5乃至1.5である。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、モル比[亜鉛]/[グルカゴン]が1である。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、さらに防腐剤を含む。
1つの実施態様において、該防腐剤は、m−クレゾール及びフェノール、単独又は混合からなる群より選択される。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、さらに酸化防止剤を含む。
1つの実施態様において、該酸化防止剤は、メチオニンから選択される。
1つの実施態様において、該防腐剤の濃度は、10乃至50mMである。
1つの実施態様において、該防腐剤の濃度は、10乃至40mMである。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、さらに界面活性剤を含む。
1つの実施態様において、該界面活性剤は、プロピレングリコール又はポリソルベートからなる群より選択される。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、さらに等張化剤のような添加剤を含む。
1つの実施態様において、該等張化剤は、塩化ナトリウム、マンニトール、スクロース、ソルビトール又はグリセロールからなる群より選択される。
本発明による組成物は、さらに、薬局方に基づき、そしてヒトグルカゴン及びGLP−1 RAと相溶性のある、慣用の濃度において使用される、全ての賦形剤を含み得る。
本発明はまた、本発明による医薬組成物にも関し、それは、乾燥及び/又は凍結乾燥により得られることを特徴とする。
局所又は全身への放出の場合において、考えられる投与方法は、静脈内、皮下、皮内、筋肉内経路によるものである。
経皮、経口、経鼻、膣内、点眼、口腔、経肺の経路の投与もまた考えられる。
また、本発明は、pHが6.6乃至7.8におけるヒトグルカゴンを含む単回投与の製剤に関する。
また、本発明は、pHが6.6乃至7.8におけるヒトグルカゴン及び上記に定義されたような消化管ホルモンを含む単回投与の製剤に関する。
1つの実施態様において、単回投与の製剤は、さらに上記に定義されたような置換されたコポリアミノ酸を含む。
1つの実施態様において、該製剤は、注射剤溶液の形態にある。ひとつの実施態様において、GLP−1 RA、GLP−1 RAの類似体又は誘導体は、エキセナチド(Byetta(ビエッタ)(登録商標))、リラグルチド(Victoza(ビクトーザ)(登録商標))、リキセナチド(Lyxumia(リキスミア)(登録商標))、アルビグルチド(Tanzeum(タンゼウム)(登録商標))、デュラグルチド(Trulicity(トルリシティ)(登録商標))、又はそれらの誘導体の1種類からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、エキセナチドである。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、リラグルチドである。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、リキセナチドである。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、アルビグルチドである。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、デュラグルチドである。
さらにそしてやはり重要なことに、本出願人は、本発明によるカルボン酸塩の電荷及び少なくとも1つの疎水性基を有するコポリアミノ酸の存在下におけるヒトグルカゴンが、単独又は消化管ホルモンと組み合わせるかに関わらず、その作用を維持することを実証することができた。
本発明による組成物の製造方法は、GLP−1 RAの溶液の、GLP−1 RAの類似体又は誘導体の、及び本発明によるカルボン酸塩の電荷及び少なくとも1種の疎水性基を有するコポリアミノ酸の、水溶液又は凍結乾燥形態における、ヒトグルカゴンの溶液を単に混合することにより行われ得る利点を有する。必要に応じ、製剤のpHは、pH7に調節される。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴン及び置換ポリアミノ酸の混合物は、GLP−1 RAの溶液の、GLP−1 RAの類似体又は誘導体の水溶液又は凍結乾燥形態と混合する前に限外ろ過により濃縮される。
必要に応じ、混合物の組成物は、グリセロール、m−クレゾール及びポリソルベート(Tween(ツイーン)(登録商標))のような賦形剤に関して、混合物中にこれらの賦形剤の濃縮溶液を添加することにより、調節される。必要に応じ、pHは、7に調整される。
パートA
AA:p=1である疎水性分子の合成
疎水性基は、コポリアミノ酸へグラフトする前の対応する疎水性分子により下記表1Aに示される。
Figure 2019521107
Figure 2019521107
表1A:本発明により合成された疎水性分子のリストと構造
実施例AA1:分子AA1

分子A1:塩化パルミトイルとL−プロリンとの反応により得られた生成物。
塩化パルミトイル(23.0g、83.7mmol)のアセトニトリル(167mL)の溶液を、L−プロリン(10.6g、92.1mmol)の1N水酸化ナトリウム(230mL;230mmol)溶液へ90分で滴下添加した。室温で14時間攪拌した後、この不均一な混合物を0℃まで冷却し、次いで焼結フィルターを通してろ過し、水(2×100mL)、次いでジイソプロピルエーテル(100mL)で洗浄し白色固体を得た。この固体を減圧下乾燥させた。次に、この固体を200mLの水で還流させ溶解し、次いで37%塩酸溶液8mLをpH=1となるまで添加した。次に、この乳白色の反応混合物を、0℃まで冷却した。得られた沈殿を、焼結フィルターを通してろ過し、そして、生理的pH6.0乃至8.0のろ液が得られるまで水(5×50mL)で洗浄し、次いで、50℃において減圧下終夜乾燥させた。生成物をジイソプロピルエーテル中で再結晶化により精製した。白色固体を得た。
収量:22.7%(77%)。
H NMR(CDCl,ppm): 0.88 (3H); 1.19−1.45 (24H); 1.58−1.74 (2H); 1.88−2.14 (3H); 2.15−2.54 (3H); 3.47 (1H); 3.58 (1H); 4.41 (0.1H); 4.61 (0.9H) 6.60−8.60 (1H).
分子2A:分子1AとBoc−エチレンジアミンとの反応により得られた生成物。
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(68.8g、532.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(37.1g、274.6mmol)、次いでN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド(EDC)(53.1g、277.0mmol)を、分子A1(75.1g、212.4mmol)のクロロホルム1500mLの溶液へ室温において連続して添加した。室温において15分攪拌した後、Boc-エチレンジアミン(Boc−エチレンジアミン)(37.6g、234.7mmol)のクロロホルム35mLの溶液を添加した。室温において18時間攪拌した後、0.1N HCl溶液(2.1L)、次いで飽和NaCl溶液(1L)を添加した。層を分離し、次いで有機層を0.1N HCl/飽和NaCl水溶液(2.1L/1L)、飽和NaCl溶液(2L)、飽和NaHCO溶液(2L)、次いで飽和NaCl溶液(2L)で連続して洗浄した。この有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。得られた固体を、ジイソプロピルエーテル(3×400mL)中で粉砕により精製し、40℃において減圧下乾燥させた後、固体を得た。
収量:90.4g(86%)。
H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.20−1.37 (24H); 1.44 (9H); 1.54−1.70 (2H); 1.79−1.92 (1H); 1.92−2.04 (1H); 2.03−2.17 (1H); 2.17−2.44 (3H); 3.14−3.36 (4H); 3.43 (1H); 3.56 (1H); 4.29 (0.1H); 4.51 (0.9H); 4.82 (0.1H); 5.02 (0.9H); 6.84 (0.1H); 7.22 (0.9H).
分子AA1
4Mの塩酸のジオキサン溶液(100mL、400mmol)を、分子A2(20.1g、40.5mmol)のジクロロメタン330mLの溶液へ0℃において滴下添加した。室温において30時間30分間攪拌した後、この溶液を減圧下で濃縮させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製し、分子AA1の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:16.3g(93%)。
H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.07−1.40 (24H); 1.49−1.63 (2H); 1.77−2.18 (4H); 2.18−2.45 (2H); 3.14−3.32 (2H); 3.42−3.63 (2H); 3.63−3.84 (2H); 4.37 (0.1H); 4.48 (0.9H); 6.81−8.81 (4H).
LC/MS (ESI): 396.5; (計算値([M+H]): 396.4).
実施例AA2:分子AA2
分子A3:15−メチルヘキサデカン−1−オール。
チップの形態のマグネシウム(9.46g、389mmol)をアルゴン雰囲気下の3つ口フラスコに導入した。マグネシウムを無水THF(40mL)で覆い、そして1−ブロモ−3−メチルブタン数滴を室温において添加し反応を開始させた。発熱反応及び懸濁媒体を観測した後、残余の1−ブロモ−3−メチルブタン(53.87g、357mmol)を90分かけて、媒体の温度が50乃至60℃の安定した状態を保ちながら滴下添加した。次に、反応媒体を70℃において2時間加熱した。
12−ブロモ−1−ドデカノール(43g、162.1mmol)のTHF(60mL)溶液を、アルゴン雰囲気下の3つ口フラスコ中のCuCl(482mg、4.86mmol)のNMP(62mL)溶液中に0℃において滴下添加した。即時調製した熱有機マグネシウム溶液を、この溶液に媒体の温度を20℃に維持するようにして滴下添加した。次に、この混合物を室温において16時間攪拌した。この媒体を0℃まで冷却し、そして、1NのHCl水溶液をpHが1になるまで添加するようにして反応を停止させ、そしてこの媒体を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和NaCl溶液で乾燥させ、そしてNaSOで乾燥させ、この溶液をろ過し、そして減圧下濃縮し油状物を得た。シリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル)を用いたDCVCにより精製した後、室温において結晶化する油成物を得た。
収量32.8g(74%)。
H NMR (CDCl, ppm): 0.87 (6H); 1.14 (2H); 1.20−1.35 (22H); 1.50−1.55 (3H); 3.64 (2H).
分子A4:15−メチルヘキサデカン酸
過マンガン酸カリウム(38.2g、241.5mmol)を、分子A3(20.65g、80.5mmol)及び臭化テトラブチルアンモニウム(14.02g、42.5mmol)の酢酸/ジクロロメタン/水(124/400/320mL)の混合溶液へ室温において少量ずつ添加した。還流させながら5時間攪拌し室温に戻した後、この媒体を5N HClを徐々に添加することによりpH1の酸性にした。次に、NaSO(44.6g、354.3mmol)を、媒体の色が変化するまで徐々に添加した。水層を、ジクロロメタンを用いて抽出し、そして有機層をあわせてNaSOで乾燥させ、ろ過し、そして減圧下濃縮した。シリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸)を用いたクロマトグラフィーにより精製し、白色固体を得た。
収量:19.1g(定量的)
H NMR (CDCl, ppm): 0.87 (6H); 1.14 (2H); 1.22−1.38 (20H); 1.51 (1H); 1.63 (2H); 2.35 (2H).
分子A5:分子4とL−プロリンとの反応により得られた生成物。
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)(8.01g、38.8mmol)及びN−ヒドロキシこはく酸イミド(NHS)(4.47g、38.8mmol)を、分子A4(10g、37mmol)のTHF(360mL)の溶液へ0℃において連続して添加した。室温において17時間攪拌した後、この媒体を0℃において20分冷却し、焼結フィルターを通してろ過した。L−プロリン(4g、37.7mmol)、トリエチルアミン(34mL)及び水(30mL)をこのろ液に添加した。室温において20時間攪拌した後、この媒体をpHが1となるまで1N HCl水溶液で処理した。この水層をジクロロメタン(2×125mL)で抽出した。あわせた有機層を1N HCl溶液(2×100mL)、水(100mL)、次いで飽和NaCl溶液(100mL)で洗浄した。NaSOで乾燥させた後、有機層をろ過し、減圧下濃縮し、そして残渣をシリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸)を用いたクロマトグラフィーにより精製した。
収量:9.2g(72%)
H NMR (CDCl, ppm): 0.86 (6H); 1.14 (2H); 1.22−1.38 (20H); 1.50 (1H); 1.67 (2H); 1.95−2.10 (3H); 2.34 (2H); 2.49 (1H); 3.47 (1H); 3.56 (1H); 4.61 (1H).
LC/MS (ESI): 368.3; (計算値 ([M+H]): 368.6).
分子A6:分子5とBoc−エチレンジアミンとの反応により得られた生成物。
トリエチルアミン(TEA)(5.23mL)及び2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート(TBTU)を、室温において分子A5(9.22g、25.08mmol)のTHF/DMF(200/50mL)の混合溶液へ添加した。10分間攪拌した後、Boc−エチレンジアミン(4.42g、27.6mmol)を添加した。室温において17時間攪拌した後、この混合物を水(300mL)で0℃において希釈し、そして冷却しながら20分間攪拌した。形成した沈殿を、焼結フィルターを通してろ過し、そしてろ液を酢酸エチルで抽出した。あわせた有機層を、NaHCOの飽和溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下濃縮し、そして残渣をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル、メタノール)で精製した。
収量:6.9g(54%)。
H NMR (CDCl, ppm): 0.86 (6H); 1.15 (2H); 1.22−1.38 (20H); 1.43 (9H); 1.50 (1H); 1.64 (4H); 1.85 (1H); 1.95 (1H); 2.10 (1H); 2.31 (2H); 3.20−3.35 (3H); 3.45 (1H); 3.56 (1H); 4.51 (1H); 5.05 (1H); 7.24 (1H).
LC/MS (ESI): 510.6; (計算値 ([M+H]): 510.8).
分子AA2
4N HClのジオキサン(13mL)溶液を、分子A6(5.3g、10.40mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液に0℃において添加した。0℃において5時間攪拌した後、この媒体を減圧下濃縮し、水中に取り出し凍結乾燥させ、分子AA2の塩酸塩としての白色固体を得た。
収量4.6g(99%)。
1H NMR (DO, ppm): 0.91 (6H); 1.22 (2H); 1.22−1.50 (20H); 1.63 (3H); 1.98 (1H); 2.10 (2H); 2.26 (1H); 2.39 (1H); 2.43 (1H); 3.22 (2H); 3.45−3.60 (3H); 3.78 (1H); 4.42 (1H).
LC/MS (ESI): 410.4; (計算値 ([M+H]): 410.7).
実施例AA3:分子AA3
分子A7:分子A1とBoc−トリ(エチレングリコール)ジアミンとの反応により得られた生成物。
分子A2の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A1(4.0g、11.3mmol)及びBoc−トリ(エチレングリコール)ジアミン(3.1g、12.4mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、トルエン)により精製後、無色の油状物を得た。
収量:5.5g(84%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.09−1.39 (24H); 1.44 (9H); 1.64 (2H); 1.79−2.01 (2H); 2.06−2.43 (4H); 3.23−3.68 (14H); 4.33 (0.2H); 4.56 (0.8H); 5.25 (1H); 6.49 (0.2H); 7.13−7.50 (0.8H)
分子AA3
分子AA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A7(5.5g、9.4mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、分子AA3の塩酸塩としての白色固体を得た。
収量:4.3g(92%)
H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (3H); 1.08−1.40 (24H); 1.40−1.52 (2H); 1.71−2.02 (4H); 2.02−2.31 (2H); 2.90−2.98 (2H); 3.15−3.47 (5H); 3.50−3.66 (7H); 4.24 (0.6H); 4.32 (0.4H); 7.83 (0.6H); 7.95 (3H); 8.17 (0.4H).
LC/MS (ESI): 484.6; (計算値 ([M+H]): 484.4).
実施例AA4:分子AA4
分子A8:分子A1とBoc-1-アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミンとの反応により得られた生成物。
分子A2の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A1(4.5g、12.7mmol)及びBoc-1-アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミン(4.5g、14.0mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、黄色の油状物を得た。
収量:7.7g(92%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.22−1.37 (24H); 1.44 (9H); 1.59−1.67 (2H); 1.67−2.00 (6H); 2.06−2.45 (4H); 3.18−3.76 (18H); 4.28 (0.2H); 4.52 (0.8H); 4.69−5.04 (1H); 6.77 (0.2H); 7.20 (0.8H).
分子AA4
分子AA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A8(7.7g、11.8mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、黄色の油状物を得た。ジイソプロピルエーテルを用いた共蒸着によって、50℃において減圧下で行い、白色固体の形態の分子AA4の塩酸塩を得ることを可能にした。
収量:5.4g(76%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.08−1.40 (24H); 1.49−1.65 (2H); 1.76−2.39 (10H); 3.07−3.28 (3H); 3.34−3.80 (15H); 4.34 (0.05H); 4.64 (0.95H); 7.35 (0.05H); 7.66−8.58 (3.95H).
LC/MS (ESI): 556.7; (計算値 ([M+H]): 556.5).
実施例AA5:分子AA5
分子A9:分子A1とN−Boc−L−リジンメチルエステルとの反応により得られた生成物。
分子A2の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A1(4g、11.3mmol)及びN−Boc−L−リジンメチルエステル(3.2g、12.4mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、無色の油状物を得た。
収量:4.9g(73%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 0.99−1.54 (37H); 1.54−1.75 (3H); 1.75−2.04 (3H); 2.04−2.41 (4H); 2.94−3.19 (2H); 3.19−3.81 (5H); 4.28-4.64 (2H); 4.94 (1H); 6.45 (0.1H); 7.36 (0.9H).
LC/MS (ESI): 596.7; (計算値 ([M+H]): 596.5).
分子10:分子A9のアンモニアを用いた処理により得られた生成物。
7Nアンモニアのメタノール溶液(320mL)を分子A9(4.9g、8.2mmol)のメタノール(10mL)の懸濁液へ添加した。密閉の雰囲気下室温において19時間攪拌した後、さらにアンモニア溶液100mLを添加した。密封の雰囲気下室温において24時間攪拌した後、反応媒体を減圧下濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテル中で還流させながら(100mL)粉砕することにより精製し、50℃において減圧下乾燥させ白色固体を得た。
収量:4.1g(85%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.06−1.57 (37H); 1.57−1.79 (3H); 1.88−2.41 (7H); 3.09 (2H); 3.49 (1H); 3.62 (1H); 4.34 (1H); 4.51 (1H); 4.69−4.81 (1H); 5.43 (0.95H); 5.57 (0.05H); 6.25 (0.05H); 6.52 (0.95H); 6.83 (0.05H); 7.11 (0.95H).
分子AA5
分子AA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A10(388mg、0.67mmol)を適用し、ジイソプロピルエーテル中で粉砕することにより精製し、分子AA5塩酸塩の白色固体を得た。
収量:292mg(85%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (3H); 1.06−2.34 (38H); 2.61−2.81 (2H); 3.29−3.68 (2H); 4.05−4.17 (1.7H); 4.42 (0.3H); 7.00 (1H); 7.16 (0.7H); 7.43 (0.3H); 7.73−8.04 (3.7H); 8.16 (0.3H).
LC/MS (ESI): 481.6; (計算値 ([M+H]): 481.4).
実施例AA6:分子AA6
分子A11:塩化ステアロイルとL−プロリンとの反応により得られた生成物。
分子A1の製造に用いられた方法と同様の方法により、L−プロリン(5.0g、43.4mmol)及び塩化ステアロイル(12.0g、39.6mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、白色固体を得た。
収量:5.37g(36%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.26−1.37 (28H); 1.64−1.70 (2H); 1.88−2.10 (3H); 2.36 (2H); 2.54−2.58 (1H).; 3.46 (1H); 3.56 (1H); 4.62 (1H).
LC/MS (ESI): 382.6; (計算値 ([M+H]): 382.3).
分子A12:分子A11とBoc−トリ(エチレングリコール)ジアミンとの反応により得られた生成物。
分子A6の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A11(33.81g、88.6mmol)、及びBoc−トリ(エチレングリコール)ジアミン(26.4g、106.3mmol)のTHF溶液を適用し、TEAの変わりにDIPEAを用い、フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル、メタノール)により精製後、白色固体を得た。
収量:43.3g(80%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.87 (3H); 1.24 (30H); 1.43 (9H); 1.61 (2H); 1.82 (1H); 1.96 (1H); 2.25−2.45 (2H); 3.25−3.65 (14H); 4.30 (0.15H); 4.53 (0.85H); 5.25 (1H); 6.43 (0.15H); 7.25 (0.85H).
LC/MS (ESI): 612.6; (計算値 ([M+H]): 612.9).
分子AA6
分子AA2の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A12(43g、70.3mmol)を適用し、減圧下濃縮後に得られた残渣をアセトニトリル中で粉砕した。この懸濁液をろ過し、そしてこの固体をアセトニトリル、ついでアセトンで洗浄した。減圧下乾燥した後、分子AA6の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:31.2g(81%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (3H); 1.23 (28H); 1.45 (2H); 1.70−2.05 (4H); 2.13 (1H); 2.24 (1H); 2.95 (2H); 3.10−3.25 (2H); 3.30−3.65 (10H); 4.20−4.45 (1H); 7.85−8.25 (4H).
LC/MS (ESI): 512.4; (計算値 ([M+H]): 512.8).
実施例AA7:分子AA7
分子A13:アラキドン酸とL−プロリンとの反応により得られた生成物。
分子A5の製造に用いられた方法と同様の方法により、アラキドン酸(15.51g、49.63mmol)及びL−プロリン(6g、52.11mmol)を適用しTEAの代わりにDIPEAを用い、シリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸)を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製後、白色固体を得た。
収量:12.9g(63%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.28 (34H); 1.66 (2H); 1.95−2.15 (2H); 2.34 (2H); 2.45 (1H); 3.47 (1H); 3.56 (1H); 4.60 (1H).
LC/MS (ESI): 410.4; (計算値 ([M+H]): 410.6).
分子A14:分子A13とBoc-1-アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンとの反応により得られた生成物。
分子A12の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A13(10.96g、26.75mmol)及びBoc-1-アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカン(10.29g、32.11mmol)を適用し、シリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル、メタノール)を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製後、固体を得た。
収量:14.2g(75%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.24 (32H); 1.43 (9H); 1.57−2.00 (8H); 2.10−2.45 (4H); 3.20−3.75 (18H); 4.30 (0.20H); 4.55 (0.80H); 5.03 (1H); 6.75 (0.20H); 7.20 (0.80H).
LC/MS (ESI): 712.8; (計算値 ([M+H]): 713.1).
分子AA7
分子AA2の製造に用いられた方法と同様の方法の後、分子A14(14.25g、20.01mmol)を適用し、反応媒体の減圧下濃縮の後に得られた残渣を、メタノールに溶解し、そして減圧下蒸散させ、この操作を4回繰り返し、分子AA7の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:12.7g(98%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (3H); 1.23 (32H); 1.45 (2H); 1.64 (2H); 1.70−2.05 (6H); 2.10−2.30 (2H); 2.82 (2H); 3.08 (2H); 3.30−3.60 (14H); 4.15−4.30 (1H); 7.73−8.13 (4H).
LC/MS (ESI): 612.7; (計算値 ([M+H]): 612.9).
実施例AA8:分子AA8
分子A15:L−ロイシンと塩化パルミトイルとの反応により得られた生成物。
分子A1の製造に用いられた方法と同様の方法により、L−ロイシン(15.0g、114.4mmol)及び塩化パルミトイル(34.5g、125mmol)を適用し、ジイソプロピルエーテル中で粉砕することにより白色固体を得た。
収量:13.0g(31%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 0.96 (6H); 1.16−1.35 (24H); 1.55−1.77 (5H); 2.23 (2H); 4.55−4.60 (1H); 5.88 (1H).
分子A16:分子A15とL−プロリンメチルエステルとの反応により得られた生成物。
分子A2の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A15(6.00g、16.2mmol)及びL−プロリンメチルエステル(3.23g、19.5mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、淡黄色油状物を得た。
収量:5.8g(74%)。
1H NMR (CDCl, ppm)0.83−1.00 (9H); 1.18−1.32 (24H); 1.40−1.73 (5H); 1.84−2.33 (6H); 3.47−3.89 (2H); 3.70 (1.14H); 3.71 (1.21H); 3.74 (0.53H); 3.76 (0.12H); 4.40−4.56 (1H); 4.63−4.67 (0.04H); 4.84 (0.38); 4.90 (0.40); 5.06 (0.18); 5.99 (0.18H); 6.08−6.21 (0.82).
LC/MS (ESI): 481.6; (計算値 ([M+H]): 481.4).
分子A17:分子A16のメチルエステルのけん化により得られた生成物。
1N 水酸化ナトリウム(13.5mL、13.5mmol)を、分子A16(5.8gg、12.06mmol)のメタノール(30mL)溶液に添加した。室温において20時間攪拌した後、この溶液を水で希釈し、1N塩酸溶液 20mLを用いて0℃において酸性化した。沈殿をろ過し、水(50mL)ですすぎ、ジクロロメタン50mLに溶解した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過し、そして減圧下濃縮し、無色油状物を得た。
収量:4.5g(80%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.85−0.99 (9H); 1.14−1.41 (24H); 1.43−1.72 (5H); 1.87−2.47 (7H); 3.48−3.55 (0.6H); 3.56−3.62 (0.4H); 3.83−3.90 (0.4H); 3.90−3.96 (0.6H); 4.52−4.56 (0.6H); 4.56−4.59 (0.4H); 4.80−4.86 (0.4H); 4.86−4.91 (0.6H); 6.05 (0.4H); 6.11 (0.6H).
LC/MS (ESI): 467.6; (計算値 ([M+H]): 467.4).
分子A18:Boc−エチレンジアミンと分子A17との反応により得られた生成物。
分子A2の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A17(4.5g、9.64mmol)及びBoc−エチレンジアミン(1.70g、10.61mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、無色油状物を得た。
収量:2.0g(34%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.83−0.99 (9H); 1.19−1.32 (24H); 1.44 (9H); 1.48−2.37 (14H); 3.09−3.99 (4H); 4.28−5.01 (2H); 5.64−6.04 (1H); 6.87−7.06 (1H).
LC/MS (ESI): 609.7; (計算値 ([M+H]): 609.5).
分子AA8
分子AA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A18(2g、3.28mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、分子AA8の塩酸塩としての固体を得た。
収量:1.5g(90%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.83−1.00 (9H); 1.18−1.32 (24H); 1.37−1.77 (5H); 1.93−2.41 (6H); 3.07−3.97 (6H); 4.44−4.77 (2H); 7.66−8.21 (2H).
LC/MS (ESI): 509.6; (計算値 ([M+H]): 509.4).
実施例AA9:分子AA9
分子A19:ラウリン酸とL−フェニルアラニンとの反応により得られた生成物。
分子A5の製造に用いられた方法と同様の方法により、ラウリン酸(8.10g、40.45mmol)及びL−フェニルアラニン(7g、42.38mmol)を適用し、白色固体を得た。
収量:12.7g(98%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.86 (3H); 1.10−1.30 (16H); 1.36 (2H); 2.02 (2H); 2.82 (1H); 3.05 (1H); 4.42 (1H); 7.15−7.30 (5H); 8.05 (1H); 12.61 (1H).
LC/MS (ESI): 348.2; (計算値 ([M+H]): 348.5).
分子A20:分子A19とL−プロリンのメチルエステルの塩酸塩との反応により得られた生成物。
分子A6の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A19(9.98g、28.72mmol)及びL−プロリンのメチルエステル塩酸塩(5.23g、31.59mmol)を適用し、シリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル)を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製後、無色油状物を得た。
収量:5.75g(44%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.10−1.30 (16H); 1.50−1.75 (3H); 1.80−2.02 (3H); 2.17 (2H); 2.65 (0.5H); 2.95 (1H); 3.05−3.20 (1.5H); 3.50−3.65 (1H); 3.75 (3H); 4.29 (0.5H); 4.46 (0.5H); 4.70 (0.1H); 4.95 (0.9H); 6.20−6.30 (1H); 7.15−7.30 (5H).
LC/MS (ESI): 459.2; (計算値 ([M+H]): 459.6).
分子A21:分子A20のけん化により得られた生成物。
水酸化リチウム(LiOH)(600.49mg、25.07mmol)を分子A20(5.75g、12.54mmol)のTHF/メタノール/水(40/40/40mL)の混合溶液へ0℃において添加し、そしてこの混合物を室温において20時間攪拌した。有機溶媒を減圧下蒸散させ、この水層を水で希釈し、1N HCl溶液を用いてpHが1になるまで酸性化した。次に、生成物を酢酸エチルで抽出した。あわせた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、そして減圧下濃縮し、無色油状物を得た。
収量:5.7g(定量的)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.10−1.30 (16H); 1.50−1.80 (3H); 1.67−2.02 (2H); 2.20 (2H); 2.25 (0.4H); 2.60 (0.6H); 2.85−3.10 (2.6H); 3.55−3.65 (1.4H); 4.35 (0.6H); 4.55 (0.4H); 4.94 (1H); 6.28 (0.4H); 6.38 (0.6H); 7.20−7.30 (5H).
LC/MS (ESI): 445.2; (計算値 ([M+H]): 445.6).
分子A22:Boc−メチレンジアミンと分子A21との反応により得られた生成物。
分子A6の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A21(5.67g、12.75mmol)及びBoc−エチレンジアミン(2.25g、14.03mmol)を適用し、シリカゲル(ジクロロメタン、メタノール、)を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製後、無色油状物を得た。
収量:5.7g(76%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.25 (16H); 1.43 (9H); 1.58 (2.6H); 1.75−1.95 (1.4H); 2.15−2.30 (3H); 2.64 (0.5H); 2.95−3.10 (2.5H); 3.20−3.40 (4H); 3.45 (0.5H); 3.55 (0.2H); 3.66 (1H); 4.44 (1H); 4.50 (0.2H); 4.60 (0.6H); 4.99 (0.7H); 5.54 (0.5H); 5.95 (0.2H); 6.17 (1H); 6.60 (0.5H); 7.07 (0.5H); 7.20−7.40 (5H).
LC/MS (ESI): 587.4; (計算値 ([M+H]): 587.8).
分子AA9
分子AA2の製造に用いられた方法と同様の方法の後、分子A22(5.66g、9.65mmol)を適用し、反応媒体を減圧下の濃縮後得られた残渣をメタノールに溶解し、そして減圧下蒸散させ、この操作を4回繰り返し、分子AA9の塩酸塩の形態の白色発泡物質を得た。
収量:4.9g(97%)。
H NMR (DMSO−d, 120℃, ppm): 0.89 (3H); 1.26 (16H); 1.43 (2H); 1.68 (0.6H); 1.75−2.00 (3H); 2.05−2.25 (2.4H); 2.82−3.05 (5H); 3.38 (2H); 3.50−3.70 (1.4H); 4.25 (0.6H); 4.63 (0.4H); 4.77 (0.6H); 7.25−7.50 (5H); 7.55−8.20 (4H).
LC/MS (ESI): 487.4; (計算値 ([M+H]): 487.7).
実施例AA10:分子AA10
分子A23:ニペコチン酸とアラキドン酸のとの反応により得られた生成物。
分子A5の製造に用いられた方法と同様の方法により、アラキドン酸(2.30g、7.37mmol)及びニペコチン酸(1.00g、7.74mmol)を適用し、水層をpHが1になるまで酸性化しろ過し、水、次いでジクロロメタンで洗浄した後に、白色固体を得た。
収量:1.65g(53%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.07−1.88 (37H); 2.10 (1H); 2.28−2.45 (2H); 2.52 (1H); 2.91−3.17 (1.5H); 3.42 (0.5H); 3.72 (0.5H); 3.84 (0.5H); 4.08 (0.5H); 4.56 (0.5H).
LC/MS (ESI): 424.4; 848.0; (計算値 ([M+H]): 424.4; ([2M+H]): 847.8).
分子A24:分子A23とBoc−1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミンとの反応により得られた生成物。
DIPEA(1.01g、7.79mmol)及びTBTU(1.31g、4.09mmol)を分子A23(1.65g、3.89mmol)のTHF(20mL)溶液へ、室温において連続して添加した。30分間の攪拌の後、Boc−1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミン(1.37g、4.28mmol)を添加し、そして、反応媒体を室温において18時間攪拌した。減圧下溶媒を蒸散後、残渣を酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機層を飽和NaHCO水溶液、1N HCl水溶液、飽和NaCl水溶液を用いて続けて洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過しそして減圧下濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン、酢酸エチル、メタノール)により精製した後に、白色固体を得た。
収量1.97g(70%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.15−2.70 (54H); 3.10−3.46 (6H); 3.46−3.71 (12.6H); 3.92 (0.4H); 4.17 (0.6H); 4.49 (0.4H); 4.80−5.16 (1H); 6.35−6.76 (1H).
LC/MS (ESI): 726.8; (計算値 ([M+H]): 726.6).
分子AA10
分子AA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A24(1.97g、2.71mmol)を適用し、溶媒の蒸散、アセトン中での粉砕、ろ過しそしてアセトンを用いた洗浄、次いで50℃において減圧下乾燥させた後に、分子AA10の白色固体を得た。
収量:1.66g(92%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.86 (3H); 1.09−1.90 (42H); 2.05−2.68 (5H); 2.45−2.68 (1H); 2.78−3.19 (6H); 3.36−3.44 (2H); 3.44−3.60 (10H); 3.69−3.87 (1H); 4.20 (0.4H); 4.35 (0.6H).
LC/MS (ESI): 626.7; (計算値 ([M+H]): 626.5).
実施例AA12:分子AA12
分子A26:塩化ミリストイル及びL−プロリンとの反応により得られた生成物。
塩化ミリストイル(322g、1.30mol)のジクロロメタン(1.63L)溶液を、L−プロリン(300.40g、2.61mol)の2N水酸化ナトリウム水溶液(1.63L)の溶液へ0℃において1時間をかけて徐々に添加した。添加が終了した後、反応媒体の温度を2時間をかけて20℃まで戻し、そしてさらに2時間攪拌した。
この混合物を0℃に冷却し、そして37% HC溶液(215mL)を15分かけて添加した。この反応媒体を0℃において10分間、次いで0℃から20℃になるまで1時間攪拌した。有機層を分離し、10%HCl水溶液(3×430mL)、飽和NaCl水溶液(430mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、木綿でろ過し、そして減圧下濃縮した。残渣をヘプタン(315mL)に溶解し、そしてペンタン(1.6L)を機械攪拌の下で添加した。焼結フィルターを通してろ過しそして減圧下で乾燥させ、白色固体を得た。
収量410.6g(97%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.28 (20H); 1.70 (2H); 1.90−2.10 (3H); 2.36 (2H); 2.51 (1H); 3.47 (1H); 3.56 (1H); 4.61 (1H).
LC/MS (ESI): 326.4; 651.7; (計算値 ([M+H]): 326.3; ([2M+H]): 651.6).
分子A27:分子A26とBoc−エチレンジアミンとの反応により得られた生成物。
HOBt(1.83g、11.98mmol)、次いでBoc−エチレンジアミン(1.62g、10.14mmol)を、分子A26(3.00g、9.21mmol)のメチル−THF(50mL)の溶液に室温において添加し、そしてこの媒体を0℃に冷却した。EDC(2.29g、11.98mmol)を添加し、そしてこの混合物を0℃から室温の間で17時間攪拌した。次に、この反応媒体を飽和NHCl水溶液(50mL)、飽和NaHCO水溶液(50mL)、次いで飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過しそして減圧下濃縮した。メタノール中で再結晶化させた後、白色固体を得た。
収量:2.34g(49%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.16−1.38 (20H); 1.44 (9H); 1.56−1.71 (2H); 1.78−2.45 (6H); 3.11−3.72 (6H); 4.30 (0.1H); 4.51 (0.9H); 4.87 (0.1H); 5.04 (0.9H); 6.87 (0.1H); 7.23 (0.9H).
LC/MS (ESI): 468.0; (計算値 ([M+H]): 468.4).
分子AA12
分子AA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A27(2.34g、5.00mmol)を適用し、溶媒を蒸散後ジイソプロピルエーテル中で粉砕し、分子AA12の白色固体を得た。
収量:1.5g(74%)。
H NMR (MeOD−d, ppm):0.90 (3H); 1.21−1.43 (20H); 1.54−1.66 (2H); 1.85−2.28 (4H); 2.39 (2H); 3.00−3.17 (2H); 3.30−3.40 (1H); 3.43−3.71 (3H); 4.29 (0.94H); 4.48 (0.06H).
LC/MS (ESI): 368.2; (計算値 ([M+H]): 368.3).
実施例AA14:分子AA14
樹脂AA14−1: 4,7,10−トリオキサ−1,13−トリデカンジアミンと樹脂2−Cl−塩化トリチルとの反応により得られた生成物。
DIPEA(8.64g、49.60mmol)を、4,7,10−トリオキサ−1,13−トリデカンジアミン(10.87g、49.60mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液に室温において添加した。この溶液を、固相担体上にペプチド合成用に適合した反応器中の、予めジクロロメタンで洗浄した樹脂2−Cl−塩化トリチル(100−200メッシュ、1% DVB,1.24mmol/g)(4.00g、4.96mmol)へ注いだ。室温において2時間攪拌した後、HPLCグレードのメタノール(0.8mL/g樹脂、3.2mL)を添加し、そしてこの混合物を室温において15分間攪拌した。この樹脂をろ過し、ジクロロメタン(3×50mL)、DMF(2×50mL)、ジクロロメタン(2×50mL)、イソプロパノール(1×50mL)及びジクロロメタン(3×50mL)で連続して洗浄した。
樹脂AA14−2:樹脂AA14−1とFmoc−グリシンとの反応により得られた生成物。
DIPEA(5.18g、29.76mmol)をFmoc−グリシン(4.42g、14.88mmol)及び1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾール[4,5−b]ピリジニウム 3−オキシド−ヘキサフルオロホスフェート(HATU,5.66g、14.88mmol)のDMF/ジクロロメタンの1:1混合溶液(60mL)の懸濁液へ添加した。溶解が完了した後、得られた溶液を樹脂AA14−1へ注いだ。室温において2時間攪拌した後、樹脂をろ過し、DMF(3×60mL)、イソプロパノール(1×60mL)及びジクロロメタン(3×60mL)で続けて洗浄した。
樹脂AA14−3:樹脂AA14−2とDMF/ピペリジン80:20との反応により得られた生成物。
樹脂AA14−2を、DMF/ピペリジン80:20の混合物(50mL)で処理した。室温において30分間攪拌した後、この樹脂をろ過し、DMF(3×50mL)、イソプロパノール(1×50mL)及びジクロロメタン(3×50mL)で続けて洗浄した。
樹脂AA14−4:樹脂AA14−3とFmoc−プロリンとの反応により得られた生成物。
樹脂AA14−2の製造に用いられた方法と同様の方法により、樹脂AA14−3及びFmoc−プロリン(5.02g、14.88mmol)のDMF溶液(50mL)を適用し、樹脂AA14−4を得た。
樹脂AA14−5:樹脂AA14−4とDMF/ピペリジン80:20の混合物との反応により得られた生成物。
樹脂AA14−3の製造に用いられた方法と同様の方法により、樹脂AA14−4及びDMF/ピペリジン80:20の混合溶液(50mL)を適用し、樹脂AA14−5を得た。
樹脂AA14−6:樹脂AA14−5とパルミチン酸との反応により得られた生成物。
樹脂AA14−4の製造に用いられた方法と同様の方法により、樹脂AA14−5及びパルミチン酸(3.82g、14.88mmol)を適用し、樹脂AA14−6を得た。
分子AA14
樹脂AA14−6をTFA/ジクロロメタン 1:1の混合物(50mL)を用いて処理した。室温において30分間攪拌した後、この樹脂をろ過し、そしてジクロロメタン(3×50mL)で洗浄した。溶媒を減圧下蒸散させた。次に、共蒸着をジクロロメタン(50mL)及びジイソプロピルエーテル(50mL)を用いて残渣上に行った。この残渣をジクロロメタン(50mL)に溶解し、そして有機層を1N NaOH水溶液(1×50mL)、次いで飽和NaCl水溶液(2×50mL)で洗浄した。NaSOで乾燥させた後、有機層をろ過し、減圧下濃縮し、そして残渣をシリカゲル(ジクロロメタン、メタノール、NHOH)を用いたクロマトグラフィーによりろ過した。
収量:1.65g(7ステップ全体で54%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.18−2.39 (38H); 2.79 (2H); 3.23−3.44 (2H); 3.47−3.69 (14H); 3.76 (0.92H); 3.82 (0.08H); 3.98 (0.08H); 4.03 (0.92H); 4.34 (0.08H); 4.39 (0.92H); 7.00−7.40 (2H).
LC/MS (ESI): 613.7; (計算値 ([M+H]): 613.5).


AB:コポリアミノ酸の合成
Figure 2019521107
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表1b
パートAB:コポリアミノ酸の合成
実施例AB1:コポリアミノ酸AB1−分子AA1で修飾され、そして平均分子量(Mn)が2900g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB1−1:
ヘキシルアミンにより開始されるγ−ベンジル−L−グルタミン酸塩 N−カルボキシ無水物の重合から生じる3861g/molの相対数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸
γ−ベンジル−L−グルタミン酸塩 N−カルボキシ無水物(89.9g、341mmol)をオーブンで乾燥させた丸底フラスコに減圧下で30分置き、その後、無水DMF(200mL)を導入した。次いで、この混合物を、アルゴン雰囲気下で溶解が完了するまで攪拌し、4℃に冷却し、その後、ヘキシルアミン(2.05mL; 15.5mmol)を急速に導入する。混合物を4℃から室温の間で2日間攪拌する。そして反応混合物を65℃で2時間加熱し、室温まで冷却し、攪拌しながらジイソプロピルエーテル(3L)を滴下添加した。白色沈殿物をろ過により回収し、ジイソプロピルエーテル(2×200ml)で洗浄し、そして、30℃において減圧下乾燥させ、ポリ(ガンマ−ベンジル−Lグルタミン酸)酸(PBLG)を得る。
4℃のトリフルオロ酢酸(TFA、340mL)、33%臭化水素酸溶液(HBr)の酢酸(240mL、1.37mol)をPBLG(74.8g)の溶液に滴下する。混合物を室温で2時間撹拌し、次にジイソプロピルエーテルと水の1:1(v/v)混合物に撹拌しながら滴下した(4L)。2時間撹拌した後、不均一混合物を一晩放置する。白色沈殿物を濾過により回収し、ジイソプロピルエーテルと水の1:1(v/v)混合物(340mL)で洗浄し、次いで水(340mL)で洗浄する。
その後、10N水酸化ナトリウム水溶液、次いで1N水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを7に調整することによって、得られた固体を水(1.5L)に溶解する。溶解後、水を添加することによって理論濃度を理論上20g/Lに調整して最終容量2.1Lを得る。
溶液を、0.45μmのフィルターを通して濾過し、次に0.9%NaCl溶液、次いで水に対して限外濾過により透過液の伝導率が50μS/cm未満になるまで精製する。コポリアミノ酸の溶液を、最終容量1.8Lが得られるまで濃縮する。
次いで、pHが2になるまで37%塩酸溶液を添加することにより水溶液を酸性化する。4時間撹拌した後、得られた沈殿物を濾過し、水(2×340mL)で洗浄し、次いで30℃で真空乾燥して、ポリオキシエチレン標準(PEG)に対して3861g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸を得た。
コポリアミノ酸AB1
コポリアミノ酸AB − 1(10.0g)を30℃〜40℃でDMF(700mL)に溶解し、次いで0℃に冷却する。塩酸塩形態の分子AA1(1.64g、3.8mmol)をDMF(23mL)に懸濁し、次いでトリエチルアミン(0.39g、3.8mmol)を添加し、溶解が完了するまで混合物を撹拌しながらわずかに加熱する。0℃のコポリアミノ酸の溶液に、DMF(14mL)中のN−メチルモルホリン(NMM、7.6g、75mmol)及びクロロギ酸エチル(ECF、8.2g、75mmol)を添加する。0℃で10分後、分子AA1を含む溶液を加え、そして混合物を30℃で2時間維持する。反応混合物を、15重量%の塩化ナトリウム及びHCl(pH2)を含有する5.5Lの水に滴下し、次いで一晩放置する。沈殿物を濾過により集め、そして真空下で約30分間乾燥する。得られた白色固体を水(500mL)に溶解し、1NのNaOH水溶液をゆっくり加えることによってpHを7に調整する。0.45μmのフィルターを通して濾過した後、得られた透明な溶液を0.9%NaCl溶液、次いで水に対する限外濾過により透過液の伝導率が50μS/cm未満になるまで精製する。排出後、溶液を、0.2μmのフィルターを通して濾過し、そして2〜8℃で貯蔵する。
乾燥抽出物:24.9 mg/g
23の平均重合度(DP)は、グラフトされた疎水性物質に由来するシグナルの積分値を、主鎖由来のシグナルの積分値と比較することによって、DO中のH NMRによって推定される。
H−NMRに基づく値:i = 0.05
コポリアミノ酸AB1の計算された平均分子量は、基R及びR、アスパラギン酸及び/又はグルタミン酸残基(アミド結合を含む)、疎水性基、DS及びDPの分子量に基づいて計算される。
コポリアミノ酸AB1の計算平均分子量は3945g/molである。
HPLC−水性SEC(較正用PEG):Mn = 2900g/mol
実施例AB2:コポリアミノ酸AB2 −分子AA1で修飾され、そして3700g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB1の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA1の塩酸塩(1.64g、3.8mmol)及び、コポリアミノ酸AB1−1の製造に使用した方法と同様の方法により得られた5200g/mol(10.0g)の相対数平均分子量Mnを有するポリ−L−グルタミン酸に適用して、分子AA1で修飾されたナトリウムポリ−L−グルタミン酸塩を得た。
乾燥抽出物:14.1mg/g
DP(H−NMRにより評価):35
H−NMRに基づく値:i=0.05
コポリアミノ酸AB2の平均分子量の計算値は5972g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3700g/mol
実施例AB3:コポリアミノ酸AB3 −分子AA1で修飾され、そして4900g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB1の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA1の塩酸塩(3.30g、7.6mmol)及び、コポリアミノ酸AB1−1の製造に使用した方法と同様の方法により得られた5200g/mol(10.0g)の相対数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸に適用して、分子AA1で修飾されたナトリウムポリ−L−グルタミン酸塩を得た。
乾燥抽出物:23.4mg/g
DP(H−NMRにより評価):35
コポリアミノ酸AB3の平均分子量の計算値は6594g/molである。
H−NMRに基づく値:i=0.10
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=4900g/mol
実施例AB4:コポリアミノ酸AB4 −分子AA2で修飾され、そして1800g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB1の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA2の塩酸塩(1.09g、2.4mmol)及び、コポリアミノ酸AB1−1の製造に使用した方法と同様の方法であるが、刊行物J.Am.Chem.Soc.2000,122,26〜34(Subramanian G.等)に記載されたプロトコルに従ってヨウ化トリメチルシランを用いてベンジルエステルを脱保護する工程を有する方法により得られた5600g/mol(6.3g)の数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸に適用して、分子AA2によって修飾されたナトリウムポリ−L−グルタミン酸塩を得た。
乾燥抽出物:21.5mg/g
DP(H−NMRにより評価):35
H−NMRに基づく値:i=0.052
コポリアミノ酸AB4の平均分子量の計算値は6022g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=1800g/mol
実施例AB5:コポリアミノ酸AB5 −分子AA6で修飾され、そして2600g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB1の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA6の塩酸塩(2.06g、3.8mmol)及び、コポリアミノ酸AB1−1の製造に使用した方法と同様の方法で得られたポリ−L−グルタミン酸(9.8g)に適用して、分子AA6によって修飾されたナトリウムポリ−L−グルタミン酸塩を得た。
乾燥抽出物:20.9mg/g
DP(H−NMRにより評価):23
H−NMRに基づく値:i=0.05
コポリアミノ酸AB5の平均分子量の計算値は4079g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=2600g/mol
実施例AB6:コポリアミノ酸AB6−分子AA7で修飾され、かつ4000g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB1−1の製造に使用した方法と同様の方法により得られた平均重量Mn = 3500g/mol及び重合度22(10.0g)を有するポリ−L−グルタミン酸を、30℃〜40℃でDMF(420mL)に溶解し、次いで、この温度に維持する。並行して、分子AA7の塩酸塩(1.47g、2.3mmol)をDMF(12mL)に懸濁させ、次いでトリエチルアミン(0.23g、2.3mmol)を添加し、溶解が完了するまで撹拌しながらわずかに加熱する。DMF中のコポリアミノ酸の溶液に、NMM(7.6g、75mmol)、AA7の溶液、次いで2−ヒドロキシピリジンN−オキシド(HOPO、0.84g、7.5mmol)を順次添加する。次いで反応混合物を0℃まで冷却した後、EDC(1.44g、7.5mmol)を添加し、媒体の温度を2時間かけて室温に上昇させる。反応媒体を0.2mmの織物フィルターを通して濾過し、そして撹拌しながら15重量%のNaCl及びHCl(pH2)を含有する3.5Lの水に滴下する。添加の終わりに、37%HCl溶液でpHを2に再調整し、そして懸濁液を一晩放置する。沈殿物を濾過により集め、次いで100mLの水ですすぐ。得られた白色固体を、攪拌しながらpHが7になるまで、1N NaOH水溶液をゆっくり添加することによって500mLの水に溶解させ、次いで溶液を0.45μmのフィルターを通して濾過する。得られた透明な溶液を、0.9%NaCl溶液、次いで水に対する限外濾過により透過液の伝導率が50μS/cm未満になるまで精製する。溶液を0.2μmのフィルターを通して濾過し、そして2〜8℃で貯蔵する。
乾燥抽出物:21.6mg/g
DP(H−NMRにより評価):20
H−NMRに基づく値:i=0.025
コポリアミノ酸AB6の平均分子量の計算値は3369g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=4000g/mol
実施例AB7:コポリアミノ酸AB7 - その一方の末端がアセチル基でキャップされており、分子AA7で修飾され、3300g / molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB7−1:ヘキシルアミンにより開始されるγ−ベンジル−L−グルタミン酸塩 N−カルボキシ無水物の重合から生じ、その一方の末端がアセチル基でキャップされた、相対数平均分子量(Mn)3600g/molを有するポリ−L−グルタミン酸及びDP21
γ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(Glu(OBn)−NCA、100.0g、380mmol)を、予めオーブンで乾燥させた丸底フラスコ中で30分間真空下に置き、次に無水DMF(225mL)を導入する。次いで、溶解が完了するまで混合物をアルゴン下で撹拌し、4℃まで冷却し、次いでヘキシルアミン(1.78g、17mmol)を急速に導入する。混合物を4℃と室温との間の温度で2日間撹拌し、次にジイソプロピルエーテル(3.4L)中で沈殿させる。沈殿物を濾過により回収し、ジイソプロピルエーテル(225mL)で2回洗浄し、次いで乾燥させて白色固体を得て、これを450mLのTHFに溶解させる。この溶液に、DIPEA(31mL、176mmol)、次いで無水酢酸(17mL、176mmol)を順次添加する。室温で一晩撹拌した後、溶液を撹拌しながらジイソプロピルエーテル(3L)にゆっくり注ぐ。1時間撹拌した後、沈殿物を濾過し、ジイソプロピルエーテル(250mL)で2回洗浄し、次いで30℃で真空乾燥して、アセチル基によって、その末端の一方がキャップされたポリ(γ−ベンジル−L−グルタミン酸)酸を得る。
酢酸(235mL)中の33%臭化水素酸溶液(HBr)をトリフルオロ酢酸(TFA、335mL)中の上記コポリアミノ酸(72g)の溶液に4℃で滴加する。混合物を室温で3時間30分撹拌し、次にジイソプロピルエーテル及び水の1:1(v/v)混合物に撹拌しながら滴下して注いだ(4L)。2時間撹拌した後、不均一混合物を一晩放置する。白色沈殿物を濾過により回収し、ジイソプロピルエーテル及び水の1:1(v/v)混合物(340mL)で洗浄し、次に水(340mL)で洗浄する。
次に、10N水酸化ナトリウム水溶液、次いで1N水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを7に調整することにより、得られた固体を水(1.5L)に溶解する。溶解後、混合物を水の添加により希釈して最終容量2.1Lを得る。溶液を0.45μmのフィルターを通して濾過し、次に0.9%NaCl溶液、次いで水に対して限外濾過により透過液の伝導率が50μS/cm未満になるまで精製する。次いで、コポリアミノ酸の溶液を、1.8Lの最終容量が得られるまで濃縮する。
次いで、pHが2になるまで37%塩酸溶液を添加することにより水溶液を酸性化する。4時間撹拌した後、得られた沈殿物を濾過し、水(330mL)で洗浄し、次いで30℃で真空乾燥し、ポリオキシエチレン標準(PEG)に対する3600g/mの数平均分子量(Mn)及び平均重合度21を有するポリ−L−グルタミン酸を得る。
コポリアミノ酸AB7:コポリアミノ酸AB6の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA7の塩酸塩(1.43g、2.2mmol)及びコポリアミノ酸AB7−1(10.0g)に適用し、分子AA7によって修飾されたナトリウムポリ−L−グルタミン酸を得る。
乾燥抽出物:24.3mg/g
DP(H−NMRにより評価):21
H−NMRに基づく値:i=0.03
コポリアミノ酸AB7の平均分子量の計算値は3677g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3300g/mol
実施例AB8:コポリアミノ酸AB8 −分子AA7によって修飾され、3600g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB8−1:3800g/molの数平均分子量(Mn)及び24の重合度を有し、アンモニアにより開始されたγ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物の重合に由来するポリ−L−グルタミン酸
フランス国特許公開FR − A − 2 801 226に記載されている方法と同様の方法により、γ−メチル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(25.0g、133.6mmol)及びジオキサン中の0.5Nアンモニア溶液(12.1mL、6.05mmol)に適用し、ポリ−L−グルタミン酸を得る。
コポリアミノ酸AB8:
コポリアミノ酸AB6の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA7の塩酸塩(2.1g、3.24mmol)及びコポリアミノ酸AB8−1(14.3g)に適用し、分子AA7によって修飾されたナトリウムポリ−L−グルタミン酸を得る。
乾燥抽出物:25.2mg/g
DP(H−NMRにより評価):24
H−NMRに基づく値:i=0.03
コポリアミノ酸AB8の平均分子量の計算値は4099g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3600g/mol
実施例AB9:コポリアミノ酸AB9 −分子AA3によって修飾され、かつ3200g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB1の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA3の塩酸塩、及びコポリアミノ酸AB1−1の調製のために使用した方法と同様の方法で得たポリ−L−グルタミン酸に適用し、分子AA3によって修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:14.7mg/g
DP(H−NMRにより評価):30
H−NMRに基づく値:i=0.12
コポリアミノ酸AB9の平均分子量の計算値は6192g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3200g/mol
実施例AB10:コポリアミノ酸AB10 −分子AA4によって修飾され、2600g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB7の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA4の塩酸塩、及びコポリアミノ酸AB1−1の調整に使用した方法と同様の方法で得たポリ−L−グルタミン酸に適用し、分子AA4によって修飾されたナトリウムポリ−L−グルタミン酸を得る。
乾燥抽出物:18.3mg/g
DP(H−NMRにより評価):25
H−NMRに基づく値:i=0.08
コポリアミノ酸AB10の平均分子量の計算値は4870g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=2600g/mol
実施例AB11:コポリアミノ酸AB11 −分子AA5によって修飾され、2700g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB6の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA5の塩酸塩及び、コポリアミノ酸AB1−1の製造に使用した方法と同様の方法で得たポリ−L−グルタミン酸に適用し、分子AA5によって修飾されたナトリウムポリ−L−グルタミン酸を得る。
乾燥抽出物:20.2mg/g
DP(H−NMRにより評価):23
H−NMRに基づく値:i=0.05
コポリアミノ酸AB10の平均分子量の計算値は4072g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=2700g/mol
実施例AB12:コポリアミノ酸AB12 −分子AA8によって修飾され、3000g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB1の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA8の塩酸塩及び、コポリアミノ酸AB1−1の製造に使用した方法と同様の方法で得たポリ−L−グルタミン酸に適用し、分子AA8によって修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:19.5mg/g
DP(H−NMRにより評価):26
H−NMRに基づく値:i=0.04
コポリアミノ酸AB12の平均分子量の計算値は4477g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3000g/mol
実施例AB13:コポリアミノ酸AB13 −分子AA9によって修飾され、3300g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB6の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA9の塩酸塩及び、ヘキシルアミンの代わりにイソアミルアミンを開始剤として使用してコポリアミノ酸AB1−1を製造した方法と同様の方法で得たポリ−L−グルタミン酸に適用し、分子AA9によって修飾されたナトリウムポリ−L−グルタミン酸を得る。
乾燥抽出物:22.3mg/g
DP(H−NMRにより評価):35
H−NMRに基づく値:i=0.12
コポリアミノ酸AB13の平均分子量の計算値は7226g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3300g/mol
実施例AB21:コポリアミノ酸AB21 −分子AA7により修飾され、3400g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム

コポリアミノ酸AB6の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA7の塩酸塩(2.44g、2.4mmol)及び、コポリアミノ酸AB1−1の製造に使用した方法と同様の方法により得たポリ−L−グルタミン酸(10g)に適用し、分子AA7により修飾されたナトリウムポリ−L−グルタミン酸を得る。
乾燥抽出物:22.7mg/g
DP(H−NMRにより評価):22
H−NMRに基づく値:i=0.56
コポリアミノ酸AB21の平均分子量の計算値は4090g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3400g/mol
実施例AB24:コポリアミノ酸AB24 −その末端の一方がアセチル基でキャップされ、分子AA1で修飾されており、かつ、3900g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB6の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA1の塩酸塩(1.330g、3.08mmol)及び、コポリアミノ酸AB7−1の製造に使用した方法と同様の方法により得た5400g /モル(4.0g)の相対Mnを有するポリ−L−グルタミン酸に適用し、その末端の一方がアセチル基でキャップされ、分子AA1によって修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:18.7mg/g
DP(H−NMRにより評価):38
H−NMRに基づく値:i=0.089
コポリアミノ酸AB24の平均分子量の計算値は7088g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3900g/mol
実施例AB25:コポリアミノ酸AB25 −その末端の一方がアセチル基でキャップされ、分子AA12で修飾されており、3700g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB7−1の製造に使用した方法と同様の方法により得られた、5400g/molの相対平均重量Mn及び38(10.0g)の重合度を有するポリ−L−グルタミン酸を、30℃でDMF(420mL)に溶解し、この温度で維持する。並行して、分子AA12の塩酸塩(4.56g、11.29mmol)をクロロホルム(60mL)に溶解し、かつ、トリエチルアミン(1.14g、11.29mmol)を添加する。DMF中のコポリアミノ酸の溶液に、NMM(7.6g、75.26mmol)、次いでHOPO(2.51g、22.58mmol)を連続して添加する。次に反応媒体を0℃まで冷却し、次にEDC(4.33g、22.58mmol)を加え、混合物を0℃で1時間撹拌し、次に分子AA12の溶液を加える。反応媒体を0℃から室温の間の温度で2時間撹拌する。反応媒体を0.2mmの織物フィルターを通して濾過し、そして撹拌しながら15重量%のNaCl及びHCl(pH2)を含有する3.95Lの水に滴下する。添加の終わりに、37%HCl溶液でpHを2に再調整し、そして懸濁液を一晩放置する。沈殿物を濾過により集め、次に撹拌しながらpHが7になるまで1N NaOH水溶液をゆっくり添加することにより780mLの水に溶解させる。0.45μmのフィルターを通して濾過した後、溶液を水の添加により希釈して900mLの容量とし、次いでアセトン(485mL)を添加して30重量%のアセトンを含有する溶液を得る。この溶液を、活性炭フィルター(3M R53SLP)を通して濾過し、次いでアセトンを蒸留する(40℃、100ミリバール)。0.45 μmフィルターで濾過した後、生成物を、0.9%NaCl水溶液、炭酸緩衝液(150mM)、0.9%NaCl水溶液、リン酸緩衝液(150mM)、0.9%NaCl水溶液、次いで水に対する限外濾過により、透過液の伝導率が50μS/cm未満になるまで精製する。溶液を、0.2μmのフィルターを通して濾過し、そして2〜8℃で貯蔵する。
乾燥抽出物:19.7mg/g
DP(H−NMRにより評価):38
H−NMRに基づく値:i=0.16
コポリアミノ酸AB25の平均分子量の計算値は7877g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3700g/mol
実施例AB28:コポリアミノ酸AB28 −その末端の一方がアセチル基でキャップされ、分子AA14によって修飾され、かつ、4700g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB6の製造に使用した方法と同様の方法により、分子AA14(1.51g、2.46mmol)及び、コポリアミノ酸AB7−1の製造に使用した方法と同様の方法により得た5400g/molの相対Mnを有するポリ−L−グルタミン酸に適用し、0.9%NaCl水溶液、炭酸緩衝液(150mM)、0.9%NaCl水溶液、リン酸緩衝液(150mM)、0.9%NaCl水溶液、次いで水に対する限外濾過により、透過液の伝導率が50μS/cm未満になるまで精製した後、分子AA14により修飾され、アセチル基によりその一端をキャップされたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。次いでコポリアミノ酸の溶液を、理論値で約20g/Lに濃縮し、pHを7に調整する。水溶液を、0.2μmのフィルターを通して濾過し、そして4℃で貯蔵する。
乾燥抽出物:6.1mg/g
DP(H−NMRにより評価):38
H−NMRに基づく値:i=0.1
コポリアミノ酸AB28の平均分子量の計算値は8062g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=4700g/mol
パートB:
BB:疎水性分子(p=2)の合成
当該基は、コポリアミノ酸へグラフト化する前の対応する疎水性基により下記表に示される。
Figure 2019521107
Figure 2019521107
Figure 2019521107
表1d:本発明により合成された疎水性分子のリスト
パートBA:疎水性分子(p=2)の合成。
実施例BA1:分子BA1
分子B1:デカン酸とL−プロリンとの反応により得られた生成物。
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)(16.29g、78.96mmol)及びN−ヒドロキシこはく酸イミド(NHS)(9.09g、78.96mmol)を、デカン酸(14.28g、82.91mmol)のTHF(520mL)溶液へ、0℃において連続して添加した。室温において60時間攪拌した後、混合物を0℃へ20分間冷却し、焼成フィルターを通してろ過した。L−プロリン(10g、86.86mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(68.8mL)及び水(60mL)を、このろ液に添加した。室温において24時間攪拌した後、この媒体を水(300mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(2×250mL)で洗浄し、1N HCl水溶液でpHが〜1になるまで酸性化し、そしてジクロロメタン(3×150mL)で抽出した。あわせた有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下濃縮し、そして残渣をシリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル)を用いたクロマトグラフィーにより精製した。
収量:14.6g(69%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.87 (3H); 1.26 (12H); 1.65 (2H); 2.02 (3H); 2.34 (2H); 2.41 (1H); 3.48 (1H); 3.56 (1H); 4.58 (1H).
LC/MS (ESI): 270.2; (計算値 ([M+H]): 270.4)
分子B2:分子B1とL−リジンとの反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B1(14.57g、54.07mmol)及びL−リジン(4.15g、28.39mmol)を適用し、黄色油状物を得た。
収量:16.4g(93%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (6H); 1.26 (24H); 1.35−1.65 (8H); 1.85−2.35 (12H); 2.53 (0.2H); 2.90 (0.8H); 3.45−3.75 (5H); 4.50−4.70 (3H); 7.82 (1H).
LC/MS (ESI): 649.6; (計算値 ([M+H]): 649.9).
分子B3:分子B2とBoc−エチレンジアミンとの反応により得られた生成物。
DIPEA(8.80mL)及び2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート(TBTU、8.52g、26.54mmol)を、室温において分子B2(16.4g、27.8mmol)のTHF(170mL)溶液へ添加した。30分間攪拌した後、Boc−エチレンジアミン(4.45g、27.8mmol)を添加した。室温において2時間攪拌した後、溶媒を減圧下蒸散させ、そしてその残渣を酢酸エチル(400mL)で希釈した。この有機層を、水(250mL)、飽和NaHCO水溶液(250mL)、1N HCl水溶液(250mL)、飽和NaCl水溶液(250mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。ろ過した後に減圧下で濃縮し、得られた残渣を、シリカゲル(酢酸エチル、メタノール)を用いたクロマトグラフィーで精製し、無色油状物を得た。
収量:12.8g(64%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.87 (6H); 1.25−1.60 (42H); 1.80−2.05 (4H); 2.15−2.45 (9H); 3.10−3.75 (10H); 4.30 (1H); 4.50 (2H); 5.50 (0.6H); 5.89 (0.2H); 6.15 (0.2H); 7.03 (1H); 7.47 (1H).
LC/MS (ESI): 791.8; (計算値 ([M+H]): 792.1).
分子BA1
4N HClのジオキサン(20.2mL)溶液を、分子B3(12.78g、16.15mmol)のジクロロメタン(110mL)溶液へ5℃において添加した。5℃において20時間攪拌した後、反応媒体を減圧下濃縮した。得られた残渣をメタノール中に溶解し、減圧下蒸散し、この操作を4回繰り返し、分子BA1の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:11.4g(97%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.25−1.50 (33H); 1.57 (1H); 1.70−2.40 (12H); 2.82 (2H); 3.00 (2H); 3.25−3.70 (6H); 4.05−4.50 (3H); 7.75−8.45 (6H).
LC/MS (ESI): 691.6; (計算値 ([M+H]): 692.0).
実施例BA2:分子BA2
分子B4:ラウリン酸とL−プロリンとの反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、ラウリン酸(31.83g、157.9mmol)及びL−プロリン(20g、173.7mmol)を適用し、黄色油状物を得た。
収量:34.3g(73%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.87 (3H); 1.26 (16H); 1.70 (2H); 1.90−2.10 (3H); 2.35 (2H); 2.49 (1H); 3.48 (1H); 3.56 (1H); 4.60 (1H).
LC/MS (ESI): 298.2; (計算値 ([M+H]): 298.4).
分子B5:分子B4とL−リジンとの反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B4(33.72g、113.36mmol)及びL−リジン(8.70g、59.51mmol)を適用し、白色固体を得た。
収量:26.2g(66%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (6H); 1.26 (32H); 1.35−1.65 (8H); 1.85−2.35 (15H); 2.87 (1H); 3.40−3.75 (5H); 4.50−4.75 (3H); 7.87 (1H).
LC/MS (ESI): 705.6; (計算値 ([M+H]): 706.0).
分子B6:Boc−エチレンジアミンと分子B5との反応により得られた生成物。
分子B3の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B5(25.74g、36.51mmol)及びBoc−エチレンジアミン(6.43g、40.16mmol)を適用し、無色油状物を得た。
収量:30.9g(定量的)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (6H); 1.35−1.65 (50H); 1.85−2.35 (13H); 3.05−3.75 (10H); 4.25−4.65 (3H); 5.50 (0.4H); 5.88 (0.2H); 6.16 (0.2H); 7.08 (1H); 7.26 (1H); 7.49 (0.2H)
LC/MS (ESI): 847.8; (計算値 ([M+H]): 848.2).
分子BA2
分子BA1の製造に用いられた方法と同様の方法の後、分子B6(30.9g、36.47mmol)を適用し、減圧下濃縮後に得られた残渣をメタノール中に溶解し、そして減圧下蒸散させ、この操作を4回繰り返し、減圧下で乾燥後に、分子BA2の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:27.65g(97%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.10−2.40 (54H); 2.75−3.15 (4H); 3.25−3.60 (6H); 4.05−4.50 (3H); 7.50−8.50 (6H).
LC/MS (ESI): 747.6; (計算値 ([M+H]): 748.1).
実施例BA3:分子BA3
分子B7:ミリスチン酸とL−プロリンとの反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、ミリスチン酸(18.93g、82.91mmol)及びL−プロリン(10g、86.86mmol)を適用し、帯黄色油状物を得た。
収量:20g(78%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.28 (20H); 1.70 (2H); 1.90−2.10 (3H); 2.36 (2H); 2.51 (1H); 3.47 (1H); 3.56 (1H); 4.61 (1H).
LC/MS (ESI): 326.2; (計算値 ([M+H]): 326.6).
分子B8:分子B7とL−リジンとの反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B7(20.02g、61.5mmol)及びL−リジン(4.72g、32.29mmol)を適用し、白色固体を得た。
収量:12.3g(53%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.26 (40H); 1.35−1.50 (6H); 1.50−2.10 (10H); 2.10−2.25 (4H); 3.01 (2H); 3.31−3.55 (4H); 4.10−4.40 (3H); 7.68 (0.6H); 7.97 (1H); 8.27 (0.4H); 12.50 (1H).
LC/MS (ESI): 761.8; (計算値 ([M+H]): 762.1).
分子B9:Boc−エチレンジアミンと分子B8との反応により得られた生成物。
分子B3の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B8(12g、15.77mmol)及びBoc−エチレンジアミン(3.03g、18.92mmol)を適用し、シリカゲル(酢酸エチル、メタノール)を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製した後に、無色油状物を得た。
収量:12.5g(88%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.20−1.55 (55H); 1.50−2.25 (14H); 2.95−3.10 (6H); 3.31−3.55 (4H); 4.10−4.40 (3H); 6.74 (1H); 7.60−8.25 (3H).
LC/MS (ESI): 904.1; (計算値 ([M+H]): 904.3).
分子BA3
分子BA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子BA9(12.5g、13.84mmol)を適用し、減圧下濃縮後に得られた残渣をメタノール中に溶解し、そして減圧下蒸散させ、この操作を4回繰り返し、減圧下で乾燥後に分子BA3の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:9.2g(79%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm):0.85 (6H); 1.10−1.65 (48H); 1.70−2.35 (12H); 2.85 (2H); 3.01 (2H); 3.25−3.65 (6H); 4.10−4.50 (3H); 7.70−8.40 (6H).
LC/MS (ESI): 803.9; (計算値 ([M+H]): 804.2).
実施例BA4:分子BA4
分子B10:分子B8とBoc−1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンとの反応により得られた生成物。
分子B3の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B8(29.80g、39.15mmol)及びBoc−1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカン(15.05g、46.96mmol)を適用し、粘性の無色油状物を得た。
収量:25.3g(61%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.25−2.35 (75H); 2.85−3.20 (6H); 3.25−3.65 (16H); 4.10−4.45 (3H); 6.38 (0.1H); 6.72 (0.9H); 7.50−8.25 (3H).
LC/MS (ESI): 1064.2; (計算値 ([M+H]): 1064.5).
分子BA4
分子BA1の製造に用いられた方法と同様の方法の後、分子BA10(25.3g、23.8mmol)を適用し、減圧下濃縮後に得られた残渣をメタノール中に溶解し、そして減圧下蒸散させ、この操作を4回繰り返し、減圧下で乾燥後に分子BA4の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:20.02g(84%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm):0.85 (6H); 1.15−2.35 (66H); 2.80−3.20 (6H); 3.30−3.65 (16H); 4.10−4.45 (3H); 7.55−8.60 (6H).
LC/MS (ESI): 964.9; (計算値 ([M+H]): 964.6).
実施例BA5:分子BA5
分子B11:塩化パルミトイルとL−プロリンとの反応により得られた生成物。
分子A26の製造に用いられた方法と同様の方法により、塩化パルミトイル(15.39g、55.99mmol)及びL−プロリン(12.89g、111.98mmol)を適用し、分子B11の白色固体を得た。
収量:19.10g(96%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.19−1.45 (24H); 1.58−1.74 (2H); 1.88−2.14 (3H); 2.15−2.54 (3H); 3.47 (1H); 3.58 (1H); 4.41 (0.1H); 4.61 (0.9H) 6.60−8.60 (1H).
LC/MS (ESI): 354.4; 707.8; (計算値 ([M+H]): 354.3; ([2M+H]): 707.6).
分子B12:分子B11とL−リジンとの反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B11(19.10g、54.02mmol)及びL−リジン(4.15g、28.36mmol)を適用し、減圧下反応媒体を濃縮した後に、油状の残渣を得た。この残渣を、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(2×75mL)で洗浄し、そして水層を、6N HClを徐々に添加することによりpHが1になるまで酸性化した。この生成物を、ジクロロメタンで3回抽出し、有機層をNaSOで乾燥させ、次いでろ過し、そして減圧下濃縮し、11.2gの黄色の油状残渣を得た。同時に、先の酢酸エチルの有機層を、2N HCl水溶液(2×75mL)、飽和NaCl水溶液(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過しそして濃縮して10.2gの黄色残渣を得た。これらの残渣の夫々をアセトン中で再結晶化した後に、白色固体を得た。
収量:11.83g(54%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.87 (6H); 1.06−2.44 (70H); 2.78−2.96 (1H); 3.35−3.75 (5H); 4.28−4.43 (0.1H); 4.43−4.52 (0.2H); 4.52−4.61 (1.8H); 4.61−4.75 (0.9H); 7.74−8.02 (2H).
LC/MS (ESI): 818.0; (計算値 ([M+H]): 818.7).
分子B13:分子B12とBoc−エチレンジアミンとの反応により得られた生成物。
分子A27の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B12(18.00g、22.02mmol)のTHF溶液及びBoc−エチレンジアミン(4.23g、26.43mmol)を適用し、アセトニトリル中で2回再結晶化した後に、白色固体を得た。
収量:17.5g(83%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.15−2.29 (79H); 2.92−3.12 (6H); 3.30−3.59 (4H); 4.06−4.13 (0.65H); 4.16−4.29 (2H); 4.38−4.42 (0.35H); 6.71−6.76 (1H); 7.60−7.69 (1.3H); 7.76−7.81 (0.65H); 7.93−7.97 (0.35H); 8.00−8.04 (0.35H); 8.10−8.17 (0.35H).
LC/MS (ESI): 960.4; (計算値 ([M+H]): 960.8).
分子BA5
分子BA1の製造に用いられた方法と同様の方法の後、分子BA13(24.4g、25.43mmol)を適用し、減圧下濃縮後に得られた残渣をジクロロメタン(150mL)に溶解し、有機層を2M 水酸化ナトリウム水溶液(90mL)を用いて2回洗浄した。アセトニトリル(120mL)添加し、そしてジクロロメタンを減圧下濃縮することにより除去した。次に、この媒体を72時間放置し、そして、ろ過後アセトニトリルですすぎ、そして減圧下で乾燥後に白色固体を得た。この操作を4回繰り返した。
収量:14.28g(65%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.06−2.32 (70H); 2.53−2.63 (2H); 2.89−3.61 (10H); 4.04−4.43 (3H); 7.55−7.62 (0.65H); 7.65−7.72 (0.65H); 7.80 (0.65H); 7.91 (0.35H); 8.03 (0.35H); 8.14−8.23 (0.35H).
LC/MS (ESI): 860.0; (計算値 ([M+H]): 860.8).
実施例BA6:分子BA6
分子B14:分子A26と2,3−ジアミノプロピオン酸との反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A26(80.00g、245.78mmol)及び2,3−ジアミノプロピオン酸二塩酸塩(22.84g、129.04mmol)を適用し、アセトニトリル中で再結晶化した後に白色固体を得た。
収量69g(78%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm):0.86 (6H); 1.08−1.38 (40H); 1.40−1.55 (4H); 1.68−2.30 (12H); 3.16−3.66 (6H); 4.20−4.39 (3H); 7.67−8.31 (2H); 12.70 (1H).
LC/MS (ESI): 719.4; 741.5; (計算値 ([M+H]): 719.6; ([M+Na]): 741.6).
分子B15:分子B14とBoc−エチレンジアミンとの反応により得られた生成物。
分子A27の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B14(32.00g、44.50mmol)のジクロロメタン溶液及びBoc−エチレンジアミン(8.56g、53.40mmol)を適用し、シリカゲル(酢酸エチル、メタノール)を用いたクロマトグラフィーにより精製した後に、無色油状物を得た。
収量:24.5g(64%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm):0.85 (6H); 1.16−2.42 (65H); 2.89−3.14 (4H); 3.17−3.66 (6H); 4.11−4.43 (3H); 6.77 (1H); 7.38−8.23 (3H).
LC/MS (ESI): 861.7; (計算値 ([M+H]): 861.7).
分子BA6
分子BA5の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B15(24.50g、28.45mmol)を適用し、アセトニトリル中で再結晶化した後に、白色固体を得た。
収量:19.7g(91%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.10−2.40 (58H); 2.51−2.62 (2H); 2.90−3.16 (2H); 3.16−3.67 (6H); 4.04−4.47 (3H); 7.33−8.27 (3H).
LC/MS (ESI): 761.5; (計算値 ([M+H]): 761.6).
実施例BA7:分子BA7
分子B16:N−(tert−ブトキシカルボニル)−1,6−ジアミノヘキサンと分子B8との反応により得られた生成物。
分子A27の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B8(10g、13.14mmol)及びN−(tert−ブトキシカルボニル)−1,6−ジアミノヘキサン(3.41g、15.77mmol)のジクロロメタン溶液を適用し、アセトニトリル中で再結晶化した後に、白色固体を得た。
収量:10.7g(85%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (6H); 1.17−2.40 (79H); 3.00−3.71 (10H); 4.26−4.58 (3H); 4.67 (1H); 6.74 (1H); 7.34−7.49 (2H).
LC/MS (ESI): 959.9; (計算値 ([M+H]): 959.8).
分子BA7
分子BA1の製造に用いられた方法と同様の方法の後、分子B16(10.5g、10.94mmol)を適用し、2N NaOH水溶液を、0℃に冷却したこの反応媒体へ滴下した。水層をジクロロメタンで抽出し、そしてこの有機層を5%NaCl水溶液で3回洗浄した。NaSOで乾燥させた後、この有機層をろ過し、減圧下濃縮し、そしてこの残渣をアセトニトリル中で再結晶化させた。
収量:5.4g(58%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (6H); 1.19−2.40 (72H); 2.67 (2H); 3.03−3.70 (8H); 4.26−4.57 (3H); 6.71 (1H); 7.39−7.49 (2H).
LC/MS (ESI): 859.8; (計算値 ([M+H]): 859.7).

BB:コポリアミノ酸の合成

式VII又はVIIaで表される統計上コポリアミノ酸

Figure 2019521107
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Figure 2019521107
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Figure 2019521107
Figure 2019521107
Figure 2019521107
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パートBB:コポリアミノ酸の合成

実施例BB1:コポリアミノ酸BB1 −分子BA2によって修飾された、2400g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム

コポリアミノ酸BB1−1:ヘキシルアミンにより開始されるγ−ベンジル−L−グルタメートN−カルボキシ無水物の重合から生じる3860g/molの相対数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸。
γ−ベンジル−L−グルタメートN−カルボキシ無水物(90.0g、342mmol)をオーブンで予め乾燥させた丸底フラスコに真空下で30分間入れ、次いで無水DMF(465mL)を導入する。次いで、溶解が完了するまで混合物をアルゴン下で撹拌し、4℃に冷却し、次いでヘキシルアミン(1.8mL、14mmol)を急速に導入する。混合物を4℃から室温の間の温度で2日間撹拌する。次いで反応混合物を65℃で4時間加熱し、室温に冷却し、次いで撹拌しながら冷ジイソプロピルエーテル(6L)中に滴下して注ぐ。白色沈殿物を濾過により回収し、ジイソプロピルエーテル(500mL、その後、250mL)で洗浄し、次いで30℃で真空乾燥し、ポリ(γ−ベンジル−L−グルタミン酸)酸(PBLG)を得る。
酢酸(135mL、0.77mol)中の33%臭化水素酸溶液(HBr)を、トリフルオロ酢酸(TFA、325mL)中のPBLG(42.1g)の溶液に4℃で滴下して添加する。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、ジイソプロピルエーテル及び水の1:1(v/v)混合物に撹拌しながら滴下する(1.6 L)。1時間30分撹拌した後、不均一混合物を一晩放置する。白色沈殿物を濾過により回収し、ジイソプロピルエーテル及び水の1:1(v/v)混合物(200mL)で洗浄する。
その後、10N水酸化ナトリウム溶液、次いで1N水酸化ナトリウム溶液を添加することでpHを7に調整することにより、得られた固体を水(1L)に溶解する。溶解後、水を添加することにより、理論濃度を理論的に25g/Lに調節して1.5Lの最終容量を得る。
溶液を、0.45μmのフィルターを通して濾過し、次に0.9%NaCl溶液、次いで水に対する限外濾過により透過液の伝導率が50μS/cm未満になるまで精製する。
次いで、pHが2になるまで37%塩酸溶液を添加することにより水溶液を酸性化する。4時間撹拌した後、得られた沈殿物を濾過し、次いで30℃で真空乾燥して、ポリオキシエチレン標準(PEG)に対して3860g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸を得る。
コポリアミノ酸BB1
コポリアミノ酸BB − 1(10.0g)を30〜40℃でDMF(700mL)中に溶解し、次いで0℃に冷却する。分子BA2の塩酸塩(2.95g、3.8mmol)をDMF(45mL)に懸濁し、次いでトリエチルアミン(0.39g、3.8mmol)をこの懸濁液に添加し、次いで溶解が完了するまで、混合物を撹拌しながらわずかに加熱する。 DMF(14mL)中のN−メチルモルホリン(NMM、7.6g、75mmol)及びクロロギ酸エチル(ECF、8.1g、75mmol)を、0℃でコポリアミノ酸の溶液に添加する。0℃で10分後、分子BA2の溶液を添加し、そして媒体を30℃で1時間維持する。反応媒体を、15重量%の塩化ナトリウム及びHCl(pH2)を含有する6Lの水に滴下し、次いで一晩静置する。沈殿物を濾過により回収し、pH2(1L)の塩化ナトリウム溶液により洗浄し、そして真空下で約1時間乾燥させる。得られた白色固体を水(600mL)に溶解し、1N NaOH水溶液をゆっくり加えることによってpHを7に調整する。水を加えることによって容量を700mLに調整する。0.45μmのフィルターを通して濾過した後、得られた透明な溶液を、0.9%NaCl溶液、次いで水に対する限外濾過により透過液の伝導率が50μS/cm未満になるまで精製する。排出後、溶液を、0.2μmのフィルターを通して濾過し、そして2〜8℃で貯蔵する。
乾燥抽出物:19.7mg/g
DP(H−NMRにより評価):23
H−NMRに基づく値:i=0.05
コポリアミノ酸BB1の平均分子量の計算値は4350g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=2400g/mol
実施例BB2:コポリアミノ酸BB2 −分子BA2によって修飾され、かつ4900g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB1−1の製造に使用した方法と同様の方法により得た4100g/mol(5.0g)の数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸を、30〜40℃でDMF(205mL)に溶解し、その後、この温度に維持した。並行して、分子BA2の塩酸塩(1.44g、1.84mmol)をDMF(10mL)に懸濁させ、トリエチルアミン(0.19g、1.84mmol)を添加し、次いで、溶解が完了するまで、混合物を攪拌しながらわずかに加熱する。DMF中のコポリアミノ酸の溶液に、NMM(3.7g、36.7mmol)、分子BA2の溶液、次いで2−ヒドロキシピリジンN−オキシド(HOPO、0.31g、2.76mmol)を順次添加する。次いで反応媒体を0℃に冷却した後、EDC(0.53g、2.76mmol)を添加し、媒体の温度を再び3時間、室温まで上げる。反応媒体を、撹拌しながら、15重量%のNaCl及びHCl(pH2)を含有する1.55Lの水に滴下する。添加終了時に、1N HCl溶液でpHを2に再調整し、懸濁液を一晩放置する。沈殿物を濾過により回収し、次いで100mLの水ですすぐ。得られた白色固体を、攪拌しながらpHが7になるまで1N NaOH水溶液をゆっくり添加することによって200mLの水に溶解し、次いで溶液を0.45μmのフィルターを通して濾過する。得られた透明な溶液を、0.9%NaCl溶液、次いで水に対する限外濾過により透過液の伝導率が50μS/cm未満になるまで精製する。得られた溶液を、0.2μmのフィルターを通して濾過し、そして2〜8℃で貯蔵する。
乾燥抽出物:16.3mg/g
DP(H−NMRにより評価):21
H−NMRに基づく値:i=0.047
コポリアミノ酸BB2の平均分子量の計算値は3932g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=4900g/mol
実施例BB3:コポリアミノ酸BB3 −分子BA2によって修飾され、かつ6400g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム

コポリアミノ酸BB3−1:L−ロイシンアミドにより開始されるγ−メチル−L−グルタメートN−カルボキシ無水物の重合から生じる、17500g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸
メチルポリメタクリレート標準(PMMA)で17500g/molの相対数平均重量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸は、開始剤としてL−ロイシンアミドを使用し、かつ、フランス国特許公開FR − A − 2 801 226に記載されている方法に従って37%塩酸溶液を使用することによりメチルエステルの脱保護を行うグルタミン酸のγ−メチルN−カルボキシ無水物の重合によって得られる。
コポリアミノ酸BB2の製造に使用した方法と同様の方法によって、分子BA2の塩酸塩(3.23g、4.1mmol)及びコポリアミノ酸BB3−1(11g)に適用し、分子BA2によって修飾されたナトリウムポリ−L−グルタメートを得る。
乾燥抽出物:27.5mg/g
DP(H−NMRにより評価):34
H−NMRに基づく値:i=0.049
コポリアミノ酸BB3の平均分子量の計算値は6405g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=6400g/mol
実施例BB4:コポリアミノ酸BB4 −分子BA2によって修飾され、10500g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB2の製造に使用した方法と同様の方法によって、分子BA2の塩酸塩(5g、6.35mmol)及び、コポリアミノ酸BB1−1の製造のために使用した方法と同様の方法によって得た10800g/mol(21.7g)の数平均分子量Mnを有するポリ−L−グルタミン酸に適用し、分子BA2により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:28.2mg/g
DP(H−NMRにより評価):65
H−NMRに基づく値:i=0.04
コポリアミノ酸BB4の平均分子量の計算値は11721g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=10500g/mol
実施例BB5:コポリアミノ酸BB5 −その一方の末端がアセチル基でキャップされており、分子BA2で修飾され、3600g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム

コポリアミノ酸BB5−1:その末端の一方がアセチル基によりキャップされ、ヘキシルアミンにより開始されるγ−ベンジル−L−グルタメートN−カルボキシ無水物の重合から生じる3700g /molのMnを有するポリ−L−グルタミン酸。
γ−ベンジル−L−グルタメートN−カルボキシ無水物(100.0g、380mmol)を、予めオーブンで乾燥させた丸底フラスコ中で30分間真空下に置き、次いで無水DMF(250mL)を導入する。次いで、溶解が完了するまで混合物をアルゴン下で撹拌し、4℃に冷却した後、ヘキシルアミン(2.3mL、17mmol)を急速に導入する。混合物を4℃から室温の間の温度で2日間撹拌し、次にジイソプロピルエーテル(3.4L)中で沈殿させる。沈殿物を濾過により回収し、ジイソプロピルエーテル(225mL)で2回洗浄し、次いで乾燥させて白色固体を得、これを450mLのTHFに溶解させる。この溶液に、N、N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、31mL、176mmol)、次いで無水酢酸(17mL、176mmol)を連続して添加する。室温で一晩撹拌した後、この溶液を、ジイソプロピルエーテル(3L)に30分間かけて撹拌しながらゆっくり注ぐ。1時間撹拌した後、沈殿物を濾過し、ジイソプロピルエーテル(200mL)で2回洗浄し、次いで30℃で真空乾燥して、その末端の一方がアセチル基によりキャップされたポリ(γ−ベンジル−L−グルタミン酸)酸を得る。
酢酸(235mL、1.34mol)中の33%臭化水素酸溶液(HBr)を、トリフルオロ酢酸(TFA、335mL)中のキャップされたコポリアミノ酸(72g)の溶液に4℃で滴下して添加する。混合物を室温で3時間30分撹拌し、次にジイソプロピルエーテル及び水の1:1(v/v)混合物に撹拌しながら滴下して注いだ(4L)。2時間撹拌した後、不均一混合物を一晩放置する。白色沈殿物を濾過により回収し、ジイソプロピルエーテル及び水の1:1(v/v)混合物(340mL)、次いで水(340mL)で洗浄する。次いで、得られた固体を、10N水酸化ナトリウム水溶液、次いで1N水酸化ナトリウム水溶液を添加することでpHを7に調整することによって水(1.5L)に溶解する。溶解後、水を添加することにより理論濃度を理論値の20g/Lに調整して最終容量2.1Lを得る。この溶液を、0.45μmのフィルターを通して濾過した後、0.9%NaCl溶液、次いで水に対して限外濾過により透過液の伝導率が50μS/cm未満になるまで精製する。次いで、コポリアミノ酸の溶液を、1.8Lの最終容量が得られるまで濃縮する。次に水溶液を、pHが2になるまで、37%塩酸溶液を添加することで酸性化する。4時間撹拌した後、得られた沈殿物を濾過し、水(330mL)で洗浄し、次いで30℃で真空乾燥して、ポリオキシエチレン標準(PEG)に対して3700g /molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸を得る。
コポリアミノ酸BB5
コポリアミノ酸BB2の製造に使用した方法と同様の方法により、分子BA2の塩酸塩(6.92g、8.8mmol)及びコポリアミノ酸BB5−1(30.0g)に適用し、その末端の一方がアセチル基でキャップされ、分子BA2で修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:29.4mg/g
DP(H−NMRにより評価):23
H−NMRに基づく値:i=0.042
コポリアミノ酸BB5の平均分子量の計算値は4302g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3600g/mol
実施例BB6:コポリアミノ酸BB6 −その一方の末端がアセチル基でキャップされ、分子BA2で修飾され、かつ、4100g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB2の製造に使用した方法と同様の方法によって、分子BA2の塩酸塩(5.8g、7.4mmol)及び、ヘキシルアミンの代わりにアンモニアを使用してコポリアミノ酸BB5−1の製造に使用した方法と同様の方法で得た数平均分子量Mn=3800g /mol(25g)を有するポリ−L−グルタミン酸に適用し、その末端はアセチル基でキャップされ、かつ、分子BA2で修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:27.6mg/g
DP(H−NMRにより評価):24
H−NMRに基づく値:i=0.04
コポリアミノ酸BB6の平均分子量の計算値は4387g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=4100g/mol
実施例BB7:コポリアミノ酸BB7 −分子BA2によって修飾され、かつ4200g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB2の製造に使用した方法と同様の方法により、分子BA2の塩酸塩(7.07g、9.0mmol)及び、コポリアミノ酸BB1−1の製造に使用した方法と同様の方法により得た数平均分子量Mn=3600g /モル(30.0g)を有するポリ−L−グルタミン酸に適用し、分子BA2により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:28.3mg/g
DP(H−NMRにより評価):22
H−NMRに基づく値:i=0.042
コポリアミノ酸BB7の平均分子量の計算値は4039g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=4200g/mol
実施例BB8:コ - ポリアミノ酸BB8 −分子BA2により修飾され、かつ5200g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB2の調製に使用される方法と同様の方法によって、分子BA2の塩酸塩(0.85g、1.1mmol)及び、コポリアミノ酸BB1−1の製造に使用した方法と同様の方法により得た数平均分子量Mn=4100g/mol(5.0g)を有するポリ−L−グルタミン酸に適用し、分子BA2により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:28.6mg/g
DP(H−NMRにより評価):21
H−NMRに基づく値:i=0.026
コポリアミノ酸BB8の平均分子量の計算値は3620g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=5200g/mol
実施例BB9:コポリアミノ酸BB9 −分子BA3によって修飾され、かつ4700g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB2の調製に使用される方法と同様の方法によって、分子BA3の塩酸塩(3.05g、3.6mmol)及び、コポリアミノ酸BB1−1の製造に使用した方法と同様の方法により得た数平均分子量Mn=4100g/mol(10.0g)を有するポリ−L−グルタミン酸に適用し、分子BA3により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:28.6mg/g
DP(H−NMRにより評価):26
H−NMRに基づく値:i=0.05
コポリアミノ酸BB9の平均分子量の計算値は4982g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=4700g/mol
実施例BB10:コポリアミノ酸BB10 −分子BA3によって修飾され、かつ4200g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB2の調製に使用される方法と同様の方法によって、分子BA3の塩酸塩(1.90g、2.3mmol)及び、コポリアミノ酸BB1−1の製造に使用した方法と同様の方法により得た数平均分子量Mn=3500g/mol(10.0g)を有するポリ−L−グルタミン酸に適用し、分子BA3により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:25.9mg/g
DP(H−NMRにより評価):22
H−NMRに基づく値:i=0.029
コポリアミノ酸BB10の平均分子量の計算値は3872g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=4200g/mol
実施例BB11:コポリアミノ酸BB11 −その末端の一方がアセチル基でキャップされ、分子BA4で修飾され、かつ3900g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB2の製造に使用した方法と同様の方法により、分子BA4の塩酸塩(2.21g、2.2mmol)及び、コポリアミノ酸BB5−1の製造に使用した方法と同様の方法で得た数平均分子量Mn=3700g/mol(10g)を有するポリ−L−グルタミン酸に適用し、一方の末端がアセチル基でキャップされ、分子BA4で修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:28.1mg/g
DP(H−NMRにより評価):22
H−NMRに基づく値:i=0.032
コポリアミノ酸BB11の平均分子量の計算値は4118g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3900g/mol
実施例BB12:コポリアミノ酸BB12 −その末端の一方がアセチル基でキャップされ、分子BA3で修飾され、かつ3900g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB2の製造に使用した方法と同様の方法により、分子BA3の塩酸塩(1.9g、2.3mmol)及び、コポリアミノ酸BB5−1の製造に使用した方法と同様の方法で得た数平均分子量Mn=3600g/mol(10g)を有するポリ−L−グルタミン酸に適用し、一方の末端がアセチル基でキャップされ、分子BA3で修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:26.7mg/g
DP(H−NMRにより評価):23
H−NMRに基づく値:i=0.03
コポリアミノ酸BB12の平均分子量の計算値は4145g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3900g/mol
実施例BB13:コポリアミノ酸BB13 −分子BA1で修飾され、かつ2800g / molの数平均分子量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB1の製造に使用した方法と同様の方法により、分子BA1の塩酸塩(3.65g、5mmol)及び、コポリアミノ酸BB1−1の製造に使用した方法と同様の方法により得た数平均分子量Mn=3600g /モル(10g)を有するポリ−L−グルタミン酸に適用し、分子BA1により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:25.6mg/g
DP(H−NMRにより評価):25
H−NMRに基づく値:i=0.08
コポリアミノ酸BB13の平均分子量の計算値は5253g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=2800g/mol
パートC:
使用したグルカゴンは、ペプチド合成プロセス由来のヒトグルカゴンである。それは、バッケム(Bachem)社(参照407473)由来のものである。

実施例C1: 2mg/mLのグルカゴン溶液
粉末状のグルカゴン(80mg)を45mLのフラスコに導入した。0.003N 塩酸水溶液(40mL)を添加した。このグルカゴン粉末を、管の反転を繰り返すことにより、グルカゴンの溶解が完了するまで混合させた。次に、2mg/mLのグルカゴンの溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C2: 4mg/mLのグルカゴン溶液
粉末状のグルカゴン(160mg)を45mLのフラスコに導入した。0.006N 塩酸水溶液(40mL)を添加した。このグルカゴン粉末を、管の反転を繰り返すことにより、グルカゴンの溶解が完了するまで混合させた。次に、2mg/mLのグルカゴンの溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C3: 6mg/mLのグルカゴン溶液
粉末状のグルカゴン(240mg)を45mLのフラスコに導入した。0.01N 塩酸水溶液(40mL)を添加した。このグルカゴン粉末を、管の反転を繰り返すことにより、グルカゴンの溶解が完了するまで混合させた。次に、6mg/mLのグルカゴンの溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C4: 10mg/mLのグルカゴン溶液
粉末状のグルカゴン(400mg)を45mLのフラスコに導入した。0.01N 塩酸水溶液(40mL)を添加した。このグルカゴン粉末を、管の反転を繰り返すことにより、グルカゴンの溶解が完了するまで混合させた。次に、10mg/mLのグルカゴンの溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
試験は、ポリアミノ酸がグルカゴンを可溶化可能かを確認するために行われ、そしてグルカゴンを可溶化するために必要なコポリアミノ酸の濃度が決定された。
実施例CA2:種々の濃度のコポリアミノ酸AB21及び1mg/mLの濃度のグルカゴンの組成物
コポリアミノ酸AB21のX'mgを精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液の2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そしてこの溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合し、コポリアミノ酸Xmg/mL且つグルカゴン1mg/mLを含む組成物を導いた。
外観検査を行い、透明な溶液が得られた否かを決定した。最小の濃度の結果を、表5に示す。
実施例CA4:種々の濃度のコポリアミノ酸BB2及び1mg/mLの濃度のグルカゴンの組成物
実施例CA2に記載されたものと同様の方法において、Xmg/mLのコポリアミノ酸BB2及び1mg/mLのグルカゴンを含む組成物を製造した。
外観検査を行い、透明な溶液が得られた否かを決定した。最小の濃度の結果を、表5に示す。
実施例CA6:種々の濃度のコポリアミノ酸BB9及び1mg/mLの濃度のグルカゴンの組成物
実施例CA2に記載されたものと同様の方法において、Xmg/mLのコポリアミノ酸BB9及び1mg/mLのグルカゴンを含む組成物を製造した。
外観検査を行い、透明な溶液が得られた否かを決定した。最小の濃度の結果を、表5に示す。
Figure 2019521107
本発明によるコポリアミノ酸を用いて一連の濃度を調製したところ、以下の安定な溶液が得られた。

実施例CB2: 15mg/mLのコポリアミノ酸AB1及び1mg/mLのグルカゴンの溶液
60mgのコポリアミノ酸AB1を精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液2mLに添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸AB1の溶液2mLと混合した。次に、この溶液の各々1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
実施例CB3: 10mg/mLのコポリアミノ酸AB5及び1mg/mLのグルカゴンの溶液
40mgのコポリアミノ酸AB5を精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。この溶液の各々1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
実施例CB4: 8.6mg/mLのコポリアミノ酸AB7及び1mg/mLのグルカゴンの溶液
34.4mgのコポリアミノ酸AB7を精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。この溶液の各々1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
実施例CB8: 8mg/mLのコポリアミノ酸BB2及び1mg/mLのグルカゴンの溶液
32mgのコポリアミノ酸BB2を精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液2mLに添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。この溶液の各々1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
実施例CB9: 9mg/mLのコポリアミノ酸BB5及び1mg/mLのグルカゴンの溶液
36mgのコポリアミノ酸BB5を精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液2mLに添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。この溶液の各々1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
実施例CB10: 15.4mg/mLのコポリアミノ酸BB7及び1mg/mLのグルカゴンの溶液
61.6mgのコポリアミノ酸BB7を精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液2mLに添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。この溶液の各々1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
実施例CB11: 7.6mg/mLのコポリアミノ酸BB8及び1mg/mLのグルカゴンの溶液
30.4mgのコポリアミノ酸BB8を精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液2mLに添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。この溶液の各々1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
実施例CB12: 4.3mg/mLのコポリアミノ酸BB9及び1mg/mLのグルカゴンの溶液
17.2mgのコポリアミノ酸BB9を精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液2mLに添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。この溶液の各々1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
実施例CB13: 5.9mg/mLのコポリアミノ酸BB11及び1mg/mLのグルカゴンの溶液
23.6mgのコポリアミノ酸BB11を精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液2mLに添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。この溶液の各々1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
実施例CB14: 8.6mg/mLのコポリアミノ酸BB11及び1mg/mLのグルカゴンの溶液
34.4mgのコポリアミノ酸BB11を精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液2mLに添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。この溶液の各々1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
実施例CB25: 8.6mg/mLのコポリアミノ酸AB21及び1mg/mLのグルカゴンの溶液
34.4mgのコポリアミノ酸AB21を精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液2mLに添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
実施例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。この溶液の各々1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
パートC'−反例 製剤
セチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)は、シグマアルドリッチ社からのものである(参照:A6909)。
ドデシルマルトシド(DDM)は、シグマアルドリッチ社からのものである(参照:D4641)。
名称「mPEG−DSPE2000」はインターキム(Interchim)社からのものである(参照:KV5081)。
ミリストイル リゾホスファチジルコリン(LMPC)は、コンビブロック(Combi−Block)社からのものである(参照:QE−2488)。
例CA2において記載された組成物と同様の方法において、任意の濃度を得るための方法により、組成物CEC1乃至CAC10もまた製造した(表6d)。
Figure 2019521107
パートD:安定性
実施例D1:コポリアミノ酸/グルカゴンの組成物の物理的安定性
37℃において静止状態下に置いたサンプルの外観検査を、可視可能な粒子又は濁りの出現を検出するために、0、7、14及び21日後に、37℃において行った。この検査は、欧州薬局方(EP 2.9.20)の推奨する方法に基づき行い:サンプルは、少なくとも2000ルクスの照明に曝し、そして白色背景及び黒色背景において評価した。3サンプルのうち少なくとも2サンプルにおいて粒子が可視できる場合、その組成物は安定でないとみなした。このようにして、安定であることとは、試験日において少なくとも2サンプルに粒子の無かったものを意味する。
外観試験の結果を、下記表7に報告する。
下記表に記載された実施例CB2乃至CEC9の組成物の物理的安定性の試験を、3mLの容量を有するフラスコ(Adelfi−参照VCDIN2RDLS1)中の組成物の容量1mLについて行った。
Figure 2019521107
実施例D2:コポリアミノ酸/グルカゴンの組成物の化学的安定性
USP説明書に基づいて適用されたPR−HPLC法を、グルカゴン及びその分解生成物の濃度の測定に使用した。この方法は、組成物のグルカゴンの化学的安定性を評価するために使用した。HPLC条件は下記の通りである:
−カラム:4.6×150mm、C−18
−移動層A:溶液S/アセトニトリル 80/20(v/v)、溶液Sは、150mM リン酸二水素カリウム水溶液を85%リン酸溶液でpH2.7に調整したもの。
−移動層B:水/アセトニトリル 60/40(v/v)
−移動層C:水/アセトニトリル 10/90(v/v)
−カラム温度:45℃
−検出器:UV210nm
−オートサンプラーの温度:4℃
回収率を、37℃における静止状態下で7、14及び21日後のサンプルにおいて測定した。化学的安定性データ、即ちRP−HPLCにより得られたグルカゴンの回収率を、下記表8に示す。
下記表に記載される組成物の化学的安定性の試験を、3mLの容量を有するフラスコ(Adelphi−Ref:VCDIN2RDLS1)における1mLの容量の組成物に対して行った。
Figure 2019521107
原理
ペプチドの乏しい安定性は、指定された高分子構造として定義付けられるアミロイドフィブリルの形成に通じ得る。これらの構造は、恐らくサンプル中のゲルの形成からも生じ得る。
チオフラビンT(ThT)の蛍光をモニターする試験を、溶液の物理的安定性を分析するために使用した。チオフラビンは、アミロイド型のフィブリルと結合した場合に蛍光を発する特性を有する小分子のプローブである(Naikiら、Anal.BioChem.、第177巻、第244−249頁(1989年)、Le Vine、Method.Enzymol.、第309巻、第274−284頁(1999年))。
この方法は、希釈していない溶液中で低いThT濃度に対するフィブリルの形成をモニターすることを可能にする。このモリタリングを、37℃における攪拌下の加速安定性条件下で行った。
実験条件
サンプルを測定開始直前に製造した。夫々の組成物の製造は、関連する実施例に記載されている。チオフラビンTを、組成物のごく僅かの希釈を導けるように、濃縮された原液から、組成物に添加した。組成物中のチオフラビンTの濃度は、40μMであった。
組成物を150μLの容量を、96−ウェルプレートのウェルに導入し、次に濃縮ThT溶液2.7μLを導入した。夫々の組成物をプレート上に導かれた3つの検体(三重)で分析した。このプレートを、組成物の蒸散を防ぐために透明フィルムでシールした。
次に、このプレートを、プレートリーダーのエンクロージャー(パーキンエルマー社、enVision2104マルチラベル)に置いた。温度を37℃に制御し、そして振幅1mmの960rpmにおいて横方向に攪拌を行った。
励起波長442nm及び発光波長482nmを用い、経時的に各ウェルの蛍光強度の読み取りを行った。
フィブリル形成プロセスは、遅延時間と称される遅延後の蛍光の強い増加として現れる。
遅延時間は、蛍光シグナルがベースライン上に顕著に増加し始める場合に、時間を考慮して視覚的に測定される。
報告された遅延時間の値は、3つのウェルにおいて導かれた遅延時間の測定の平均に相当する。
得られた遅延時間の結果を、下記表に表す。
結果を以下の表9に示す。
Figure 2019521107
グルカゴンの存在下でコポリアミノ酸の組成物を用いて得られる遅延時間は、グルカゴンの存在下での市販製品の製剤のものよりも長い。

Claims (15)

  1. 注射用水溶液の形態の組成物であって、そのpHが6.0乃至8.0であり、少なくとも下記:
    a)ヒトグルカゴン;
    b)カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸
    を含む組成物であって、
    該コポリアミノ酸は、グルタミン酸又はアスパラギン酸単位からなり、そして該疎水性基Hyは下記一般式I
    Figure 2019521107
    [式中、
    −GpRは、一般式II又はII'
    Figure 2019521107
    の基を表し:
    −GpAは、一般式III又はIII'
    Figure 2019521107
    の基を表し:
    −GpCは、一般式IV
    Figure 2019521107
    の基を表し:
    −*はアミド官能基により種々の基と結合する接続部位を示し;
    −aは、0又は1の整数を表し;
    −bは、0又は1の整数を表し;
    −pは、1又は2の整数を表し、そして
    〇pが1の場合、aは0又は1を表し、そしてGpAは式III'で表される基を表し、そして
    〇pが2の場合、aは1を表し、そしてGpAは式IIIで表される基を表し;
    −cは0又は1の整数を表し、そして、cが0の場合は、dは1又は2を表し;
    −dは、0、1又は2の整数を表し;
    −rは、0又は1の整数を表し、そして
    〇rが0である場合、一般式Iの疎水性基は、疎水性基のカルボニル基及びコポリアミノ酸のN−末端部位における窒素原子の間で共有結合を介してコポリアミノ酸と結合し、そしてコポリアミノ酸の前駆体のN末端部位におけるアミン官能基と、疎水性基の前駆体によって担持される酸官能基との反応から生じるアミド官能基を形成し、そして
    〇rが1の場合、一般式Iの疎水性基は、コポリアミノ酸と結合し:
    ・疎水性基の窒素原子及びコポリアミノ酸のカルボニル基の間の共有結合を介して、疎水性基の前駆体のアミン官能基とコポリアミノ酸の前駆体が有する酸官能基の間の反応に起因するアミド官能基を形成するか、又は
    ・疎水性基のカルボニル基及びコポリアミノ酸のN−末端部位の窒素原子の間の共有結合を介して、疎水性基の前駆体の酸官能基とコポリアミノ酸の前駆体が有するN末端部位のアミン官能基との反応に起因する、アミド官能基を形成し;
    −Rは下記:
    〇GpRが一般式IIの基である場合2乃至12個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝の2価のアルキル基;
    〇GpRが一般式IIの基である場合2乃至11個の炭素原子を含み、該アルキル基は1つ以上のCONH2官能基を有する、直鎖又は分枝の2価のアルキル基、そして、
    〇4乃至14個の炭素原子及び1乃至5個の酸素原子を含む非置換のエーテル又はポリエーテル基、
    からなる基から選択され;
    −Aは、1乃至6個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝のアルキル基を表し;
    −Bは、1乃至9個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝のアルキル基(任意に芳香族環を含む)を表し;
    −Cxは、直鎖又は分枝の1価のアルキル基(式中xは炭素原子の数を示す。)を表し、そして:
    〇pが1である場合、xは、11乃至25(11≦x≦25)を表し;
    〇pが2である場合、xは、9乃至15(9≦x≦15)を表し、
    −疎水性基の数及びグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数の間の比iは、0<i≦0.5を表すものであり;
    −幾つかの疎水性基はコポリアミノ酸によって生じ、そしてそれらは同一又は異なっていてもよく、
    −グルタミン酸又はアスパラギン酸単位における重合度DPは、10乃至250であり;
    −遊離酸官能基は、Na及びKからなる群より選択されるアルカリ性陽イオンの塩の形態である。]
    で表される基である組成物。
  2. 前記疎水性基が、下記一般式V
    Figure 2019521107
    (式中、GpR,GpA,GpC,r及びaは上記に与えられた定義のものを有する。)で表される一般式I(式中、p=1を表す。)で表される疎水性基から選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記疎水性基が、下記一般式VI
    Figure 2019521107
    (式中、GpR,GpA,GpC,r及びaは上記に与えられた定義のものを有する。)で表され、一般式I(式中、a=1及びp=2を表す。)で表される疎水性基から選択される、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、下記一般式VIIa:
    Figure 2019521107
    {式中、
    ・Dは、独立して、−CH−基(アスパラギン酸単位)又は−CH−CH−基(グルタミン酸単位)の何れかを表し、
    ・Hyは、式I、V、又はVI(式中、r=1、そしてGpRは式IIの基を表す。)の疎水性基から選択される疎水性基を表し、
    ・Xは、水素原子又は金属陽イオンを含む群から選択される陽イオンを表し;
    ・n+mは、コポリアミノ酸の重合度DP、即ち、コポリアミノ酸の鎖当たりのモノマー単位の平均数が5≦n+m≦250を表し、
    ・R'は、水素原子、C2乃至C10の直鎖アシル基、C4乃至C10の分枝アシル基、ベンジル基、末端「アミノ酸」単位及びピログルタメート基からなる群より選択される基を表し、
    ・R'は、−NR'R''基を表し、R'及びR''は同一又は異なって、水素原子、C2乃至C10直鎖又は分枝又は環状のアルキル基、ベンジル基からなる群より選択され、そして該アルキルR'及びR''は任意に一緒になって1又はそれ以上の飽和、不飽和及び/又は芳香族の炭素環及び/又は任意にO、N及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含む。}
    で表されるコポリアミノ酸から選択される、請求項1乃至3の何れか1項に記載の組成物。
  5. 前記カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、下記一般式VIIa:
    Figure 2019521107

    (式中、m、n、X、D、及びHyは、上記に与えられた定義のものを有し、
    ・R'は、水素原子、C2乃至C10の直鎖アシル基、C4乃至C10の分枝アシル基、ベンジル基、末端「アミノ酸」単位及びピログルタメート基からなる群より選択される基を表し、
    ・R'は、−NR'R''基を表し、R'及びR''は同一又は異なって、水素原子、C2乃至C10直鎖又は分枝又は環状のアルキル基、ベンジル基からなる群より選択され、そして該アルキルR'及びR''は任意に一緒になって1又はそれ以上の飽和、不飽和及び/又は芳香族の炭素環及び/又は任意にO、N及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含む。}で表される、
    一般式VII(式中、R=R'、R=R'を表す。)のコポリアミノ酸から選択される、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、一般式VII又はVIIa[式中、少なくとも1種のコポリアミノ酸が、基Dが−CH−基(アスパラギン酸単位)であるコポリアミノ酸から選択される。]から選択される、請求項4乃至7の何れか1項に記載の組成物。
  7. 前記カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、一般式VII、VIIa[式中、少なくとも1種のコポリアミノ酸が、基Dが−CH−CH−基(グルタミン酸単位)であるコポリアミノ酸から選択される。]から選択される、請求項4乃至7の何れか1項に記載の組成物。
  8. 前記カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度が、多くとも40mg/mLである、請求項1乃至7の何れか1項に記載の組成物。
  9. 前記ヒトグルカゴンの濃度が、0.25乃至5mg/mLである、請求項1乃至8の何れか1項に記載の組成物。
  10. 前記[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]のモル比が、15未満である、請求項1乃至9の何れか1項に記載の組成物。
  11. さらにポリアニオン系化合物を含む、請求項1乃至10の何れか1項に記載の組成物。
  12. さらに亜鉛塩を含む、請求項1乃至11の何れか1項に記載の組成物。
  13. さらに消化管ホルモンを含む、請求項1乃至12の何れか1項に記載の組成物。
  14. 前記消化管ホルモンが、エキセナチド、リラグルチド、リキシセナチド、アルビグルチド及びデュラグルチド、それらの類似体又は誘導体、及びそれらの医薬的に許容可能な塩から選択される、請求項13に記載の組成物。
  15. 前記消化管ホルモンの濃度が、0.01乃至10mg/mLの間である、請求項13及び14の何れか1項に記載の組成物。
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CN111836616B (zh) 包含至少一种pi在5.8与8.5之间的基础胰岛素和带有羧酸根电荷及疏水基的共聚氨基酸的ph 7为7的可注射溶液
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KR20200106891A (ko) pI가 5.8 내지 8.5인 적어도 1종의 기저 인슐린, 및 카복실산염 전하 및 소수성 라디칼을 보유하는 코-폴리아미노산을 포함하는 pH 7의 주사용 용액
KR20200106890A (ko) 아밀린, 아밀린 작용제 수용체 또는 아밀린 유사체 및 코-폴리아미노산을 포함하는 주사용 수용액 형태의 조성물
US11191812B2 (en) Compositions in the form of an injectable aqueous solution comprising human glucagon and a co-polyamino acid
US20190274953A1 (en) Ph 7 injectable solution comprising at least one basic insulin with a pi comprised from 5.8 to 8.5 and a co-polyaminoacide bearing carboxylate charges and hydrophobic radicals
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FR3061023A1 (fr) Compositions sous forme d'une solution aqueuse injectable comprenant de l'amyline, un agoniste au recepteur de l'amyline ou un analogue d'amyline et un co-polyaminoacide
FR3061660A1 (fr) Compositions sous forme d'une solution aqueuse injectable comprenant du glucagon humain et un co-polyaminoacide
WO2020002696A1 (fr) Solution injectable a ph 7 comprenant au moins une insuline basale dont le pi est compris entre 5,8 et 8,5 et un co-polyaminoacide porteur de charges carboxylates et de radicaux hydrophobes
FR3083087A1 (fr) Compositions sous forme d'une solution aqueuse injectable comprenant du glucagon humain et un co-polyaminoacide