JP2019517560A - ヒトグルカゴン及びコポリアミノ酸を含む注射用溶液の形態の組成物 - Google Patents

ヒトグルカゴン及びコポリアミノ酸を含む注射用溶液の形態の組成物 Download PDF

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Abstract

【解決手段】本発明は、注射用水溶液の形態の組成物であって、そのpHが6.0乃至8.0であり、少なくとも、a)ヒトグルカゴン;及び、b)カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸を含む、物理的に安定な組成物に関する。1つの実施態様において、本発明による組成物は、さらに、消化管ホルモンを含む。【選択図】なし

Description

ヒトグルカゴンは、血糖上昇に作用する短時間作用型の血糖上昇ホルモンであり、したがって、インスリン過剰に起因し得る低血糖レベルを調節するものである。それは、肝臓のグリコーゲン分解の刺激によってグルコース放出を可能とし、そして、インスリンのアンタゴニストの特性(血糖降下)を有する。通常、ヒトグルカゴンは、低血糖となった場合に膵臓のランゲルハンス島のα細胞により分泌される。
ヒトグルカゴンは、重篤な低血糖の緊急治療のような治療目的に使用され、また、「レスキュー」とも称されるが、診療の実施における診断目的において、例えば消化管運動を抑制するためにも用いられる。ヒトグルカゴンのその他の適用もまた考えられ、特に、人口膵臓ともまた称されるホルモン2剤併用血糖調節機構における使用、及び非常に高いインスリンレベルにより特徴付けられる稀な病気である先天性インスリン過剰症における使用である。
ヒトグルカゴンの臨床における使用は、治療の意図を有する安定な医薬製品を開発する目的において、その幾つかの不利な特性に起因して制限されてきた。実際に、ヒトグルカゴンは、広範なpH範囲においてフィブリルを形成する傾向にあることに起因して、生理的pHにおいて非常に低い溶解度を有し、そして物理的不安定性が大きい。これは、ヒトグルカゴンに基づく唯一の市販製品(グルカゲン(Glucagen)(登録商標)、ノボノルディスク(NOBONORDISK)社、及び注射用グルカゴン、イーライリリィ(ELI LILLY)社)が即席で調製されるように凍結乾燥形態であることの理由である。
非特許文献1の研究では、これらのフィブリルの潜在的に危険な性質:フィブリル化されたヒトグルカゴンは、培養中において哺乳類細胞に細胞毒性となることが示された。
その物理的不安定性に加え、ヒトグルカゴンは、種々の化学分解を受ける。水溶液中においては、急速に分解し幾つかの分解産物を生じる。ヒトグルカゴンの分解産物の少なくとも16種が非特許文献2により同定された。ヒトグルカゴンの化学分解はこのように急速で複雑である。
溶液中におけるヒトグルカゴンの乏しい化学的及び物理的安定性のために、ノボノルディスク社、イーライリリー社そして比較的最近ではフレゼニウス カービ(FRESENIUS KABI)社のような製薬会社により、注射前に速やかに酸性pH(pH<3)に再調製される凍結乾燥品の形態のヒトグルカゴンが市場化されるに至った。凍結乾燥形態のヒトグルカゴンはより安定であり、そして使用の直前に酸性pHの製剤に調製することは、透明な溶液を得ることを可能にする。しかし、一旦製品が再調製されると、それは、酸性の再調製緩衝液中でかなり急速な化学的及び物理的分解を受け、再調製後24時間以内にヒトグルカゴンフィブリルが出現し及び/又は組成物がゲル化するため、速やかに使用されるべきである。しかしながら、それは、この製剤の非常に速やかな使用を要求するため、この製品の提案は満足のゆくものではない。この不安定性はポンプ(pump)での使用を不可能にしているだけでなく、治療用途における大量の製品のロスを招く不利益を提起している。実際に、このようなタイプの組成物は、その調製後数時間後にはもはや使用できるものではなく、廃棄される。
最後に、糖尿病患者のインスリン治療の間に起こり得る重篤な低血糖反応のための緊急治療への適用においても、再調製される製剤はまた、長く複雑な調製を含むため最良のものではなく、例えば、グルカゲン(GlucaGen)(登録商標)の添付文書には推奨容量の注射のために5段階の手順が記載されている。さらに、ロセミア(LOCEMIA)社の研究は、緊急時に再調製を行うはずである人の非常に少数の人(参加者の約10%)しか、適切な容量の送達が可能でなかったことを示した。最後に、ヒトグルカゴンの溶液の酸性pHは、患者への注射時に苦痛を生じさせ得る。
したがって、そのままの状態ですぐに使えるヒトグルカゴン溶液の必要性が存在する。今日、臨床的に言えば、ヒトグルカゴンの送達を可能にするために最も進歩した溶液は、ヒトグルカゴン水溶液の安定性の問題を様々な方法で回避している。
ロセミア社は、現在第III相臨床試験中である凍結乾燥ヒトグルカゴンスプレーを開発した。これは経鼻経路により投与されることを目的としている。このスプレーは、再調製を必要とする溶液と比較してすぐに使え、従って取り扱いも容易であるため、所謂緊急用途、即ち重篤な低血糖の場合に好適である。しかしながら、この製品は、ポンプでの使用、又はヒトグルカゴンの送達される量の正確な調節を必要とする使用には適していない。
ゼリス(XERIS)社に関して、DMSOのような極性非プロトン性溶媒に基づくヒトグルカゴンの液体製剤が開発され、現在臨床試験中である。しかしながら、緊急用途のための有機溶媒の溶液の注射が考えられ得るとしても、慢性使用のためのヒトグルカゴン水溶液を得ることがより一層好ましい。その他のペプチドと組み合わせて含む組成物、特に、アミリン(amylin)又はGLP−1 RA(グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト)も考えられてきた。
最後に、ヒトグルカゴンの製剤の困難性にもかかわらず、ヒトグルカゴンの類似体は、医薬品用途に適合する安定性を有する製剤を得るために、ノボノルディスク社、サノフィ(SANOFI)社又はイーライリリィ社のような大きな製薬会社により開発されている過程にある。しかしながら、ヒト由来のペプチドに比べ主要なシーケンスが修飾されたこれらのペプチドは、患者に対する安全面のリスクを与え得る。
したがって、生理的pH、即ち6.0乃至8.0に近いpHにおいて水溶液中のヒトグルカゴンの可溶化、そして化学的及び物理学的安定性を改善することを可能にする解決に大きな利点が存在する。このことは、緊急時において患者による使用が容易な医薬製品に通じるが、例えば、ホルモン2剤併用人工膵臓における使用のような、ヒトグルカゴンの新たな治療用途の分野も開き得るものである。
従来技術は、この問題を解決することを試みるために、種々の解決手段を提案する。
幾つかの文献は、アルカリ性pHを使用することを提案する。例えば、特許文献1は、pHを8.8乃至9.4で用い、そして、フェルラ酸又は非テトラヒドロクルクミンを用いることにより、ヒトグルカゴンの1mg/mLにおける可溶性を教示している。しかしながら、アルカリ性pHが使用された事実は別として、この解決手段は、経時的なヒトグルカゴンのむしろ限定された安定性に繋がる不利益を示している。非特許文献3は、フィブリルの形成を制限するために、アルカリ性pH(約10)におけるヒトグルカゴンの製剤を提案している。しかしながら、この解決手段は、ヒトグルカゴンの急速な化学分解を防いではいない。
一方、特許文献2の出願は、フィブリル形成の速度を低下させることにより安定性を改善するために、アルブミン及びポリソルベートの存在下で弱酸性pH(約5.5)を用いることを考えている。しかしながら、この解決手段は、安定性の改善に限界を示している。従来技術に記載された殆どの解決手段は、ヒトグルカゴンの透明な溶液を得、そして、ヒトグルカゴンの凝集、ゲル化又は沈殿を防ぐことを可能にするために、界面活性剤、洗浄剤又はその他の既知の可溶化剤の使用を含んでいる。
例えば、非特許文献4及び非特許文献5は、ヒトグルカゴンのフィブリル形成速度を制限するためにシクロデキストリンの使用について記載している。しかしながら、この提供された改善は、ポンプ使用を考慮すると充分のようではない。
提案された解決手段は、親水性界面活性剤を含む。
−特許文献3(ノボノルディスク社)は、陰イオン性又は陽イオン性洗浄剤の使用について記載している。
−特許文献4(ノボノルディスク社)及び特許文献5(バイオデル(BIODEL)社)は、リゾリン脂質(又はリゾレシチン)を使用している。
−特許文献6(イージス(AEGIS)社)は、粘膜又は表皮への適用により送達する場合、特に、眼球、鼻腔、口腔又は鼻涙送達の場合の、治療剤の生体への利用性を改善するための、ドデシルマルトシドのような非イオン性界面活性剤について記載している。この文献は、アルキルグルコシドの存在が、眼球におけるヒトグルカゴンの吸収の改善をもたらすことを記載している。
−特許文献7の出願は、陽イオン性界面活性剤、より詳細には、芳香族アンモニウム塩について記載している。
上記文献中に示された界面活性剤は、皮下経路による慢性使用のためには、あまりに毒性又は刺激性が有りすぎることがある。例えば、リゾリン脂質(又はリゾレシチン)は、溶血性の特性のために赤血球を溶解することが知られている。皮下注射において、これは、組織の局所的損傷及び注射部位における痛みを引き起こし得る。ポンプの手段による継続注射の場合においては、これは、針の穿刺部位における痛み及び/又は炎症を引き起こし得る。国際特許出願の特許文献8(サンファーマ(SunPharma)社)は、PEG修飾脂質(PEG修飾ジステアロイルホスファチジルエタノールアミン)の存在下でpHが5乃至7.5のミセル水溶液中の、すぐに使用可能なヒトグルカゴンの溶液について記載している。しかしながら、非特許文献6は、プロピレングリコールは、免疫原性及び抗原性の両方があることを教示している。このことは、抗PEG抗体を持つ患者に悪影響を与え得る。さらに、非特許文献7は、40kDaのメトキシポリエチレングリコール(mPEG)とカップリングしたペグニバコジン(pegnivacogin)に関連する臨床試験において、640人の患者のうち3人においてペグニバコジン(pegnivacogin)の初回投与から始まる炎症反応を引き起こしたことについて記載している。これらの3人の患者のなかで、2人はアナフィラキシーの基準に合致し、そして1人は稀な皮膚反応を有し;夫々の事象は重篤であると考えられ、そして1人はその患者の生命に関わる危険とさえ考えられた。これらの有害事象は、臨床試験の停止及びPEG修飾化合物の有害効果の問題を高めた。
特許文献9(LATITUDE社)は、ヒトグルカゴンのナノエマルジョンについて記載している。しかしながら、比較的緩やかな性能は、化学的安定性について、即ち、当該組成物は37℃において3乃至7日後にも最初の濃度の少なくとも75%を含むことが要求される。
さらに、今日まで、出願人の知見によれば、水溶液の形態のヒトグルカゴンを含む医薬製剤は、ひとつも臨床試験中にないということは特筆すべきことである。
米国特許出願公開第2015291680号公報 国際特許出願公開第2014096440号公報 英国特許第1202607号公報 米国特許第6384016号公報 米国特許出願公開第2011097386号公報 国際特許出願公開第2015095389号公報 国際特許出願公開第2012059764号公報 国際特許出願公開第2011138802号公報 国際特許出願公開第2013101749号公報
Onoueら、Pharm.Res.第21巻(7)、第1274−83頁(2004年) Kirshら、International Journal of Pharmaceutics,203巻、第115−125頁(2000年) Jacksonら、Curr.Diab.Rep.、第12巻、第705−710頁(2012年) Matilainenら、J.Pharm.Sci.、第97巻、第2720−2729頁(2008年) Matilainenら、Eur.J.Pharm.Sci.、第36巻、第412−420頁(2009年) Garayら、Expert Opin Drug Deliv、第9巻、第1310−1323頁(2012年) Gansonら、J.Allergy Clin. Immunol.(2015年)doi:10.1016/j.jaci.2015.10.034 Tanら、Diabetes、第62巻、第1131−138頁(2013年)
従って、物理的安定性及び化学的安定性の両方に関して、ヒトグルカゴンの可溶化及び満足のゆく安定性の達成を可能にする生理的pH、6.0乃至8.0に近接したpHの液体の水溶液製剤についてのニーズが残っている。より詳細には、ホルモン2剤併用ポンプ(インスリン/ヒトグルカゴン)において使用され得るそのような製剤のニーズがある。
このニーズは、ヒトグルカゴンとGLP−1 RAを組み合わせることが、肥満と糖尿病の治療に興味深い提案であることを示した非特許文献8において特に明らかである。その上、生理的pH6.0乃至8.0に近いpHにおいて水溶液中で安定した方法でヒトグルカゴンを処方できることは、酸性又はアルカリ性条件下に感受性のあるGLP−1 RAの安定性を改善することができるより好ましい条件を可能にする。
本発明によるカルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、優れた加水分解に対する抵抗性を与える。このことは、特に加速条件、例えばアルカリ性pH(pH12)における加水分解試験において観測され得る。
さらに、強制酸化試験、例えば、フェントン(Fenton)酸化型の試験は、当該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸が、酸化に対する良好な抵抗性を与えることを示した。
したがって、本発明は、
注射用水溶液の形態の組成物であって、そのpHが6.0乃至8.0であり、少なくとも下記:
a)ヒトグルカゴン;そして、
b)カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸
を含む組成物であって、
該コポリアミノ酸は、グルタミン酸又はアスパラギン酸単位からなり、そして該疎水性基Hyは下記式I:
Figure 2019517560
[式中、
−GpRは、式II又はII':
Figure 2019517560

の基を表し;
−GpAは、式III又はIII':
Figure 2019517560
の基を表し;
−GpCは、式IV:
Figure 2019517560
の基を表し;
−*は、種々の基と結合する接続部位を示し;
−aは、0又は1の整数を表し;
−bは、0又は1の整数を表し;
−pは、1又は2の整数を表し、そして
・pが1の場合、aは0又は1を表し、そしてGpAは式III'で表される基を表し、そして
・pが2の場合、aは1を表し、そしてGpAは式IIIで表される基を表し;
−cは0又は1の整数を表し、そして、cが0の場合は、dは1又は2を表し;
−dは、0、1又は2の整数を表し;
−rは、0又は1の整数を表し、そして
・rが0である場合、式Iの疎水性基は、疎水性基のカルボニル基及びコポリアミノ酸のN−末端部位における窒素原子の間で共有結合を介してコポリアミノ酸と結合し、コポリアミノ酸の前駆体のN−末端部位のアミン官能基と疎水性基の前駆体が有する酸官能基の反応から生じるアミド官能基を形成し、そして
・rが1の場合、式Iの疎水性基は、コポリアミノ酸と結合し:
・・疎水性基の窒素原子及びコポリアミノ酸のカルボニル基の間の共有結合を介して、疎水性基の前駆体のアミン官能基とコポリアミノ酸の前駆体が有する酸官能基との間の反応に起因するアミド官能基を形成するか、又は
・・疎水性基のカルボニル基及びコポリアミノ酸のN−末端部位の窒素原子の間の共有結合を介して、疎水性基の前駆体の酸官能基とコポリアミノ酸の前駆体が有するN末端部位のアミン官能基との反応に起因する、アミド官能基を形成し;
−Rは下記:
・直鎖又は分枝の2価のアルキル基を表し、GpRが式IIの基である場合2乃至12個の炭素原子を含み、GpRが式II'の基である場合1乃至11個の炭素原子を含み;
・直鎖又は分枝の2価のアルキル基を表し、GpRが式IIの基である場合2乃至11個の炭素原子を含み、GpRが式II'の基である場合1乃至11個の炭素原子を含み、該アルキル基は1つ以上のCONH基を有し、そして、
・4乃至14個の炭素原子及び1乃至5個の酸素原子を含む非置換のエーテル又はポリエーテル基、
からなる基から選択され;
−Aは、1乃至6個の炭素原子を含む直鎖又は分枝のアルキル基を表し;
−Bは、1乃至9個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝のアルキル基(任意に芳香族環を含む)を表し;
−Cxは、直鎖又は分枝の1価のアルキル基(式中xは炭素原子の数を示す。)を表し、そして:
・pが1である場合、xは、11乃至25(11≦x≦25)を表し;
・pが2である場合、xは、9乃至15(9≦x≦15)を表し、
−疎水性基の数及びグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数の間の比iは、0<i≦0.5を表すものであり;
−いくつかの疎水性基はコポリアミノ酸によって生じ、そしてそれらは同一又は異なっていてもよく、
−グルタミン酸又はアスパラギン酸単位における重合度DPは、5乃至250であり;
−遊離酸官能基は、Na及びKからなる群より選択されるアルカリ性陽イオンの塩の形態である。]
の基である物理的に安定な組成物に関する。
1つの実施態様において、GpRは、下記式II
Figure 2019517560
で表される基である。
1つの実施態様において、該組成物は、pHが6.6乃至7.8であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、pHが7.0乃至7.8であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、pHが6.8乃至7.4であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式I(式中、pは1を表し、そして、xが14以下(x≦14)の場合にr=0又はr=1を表す。)で表される疎水性基から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式I(式中、pは1を表し、そして、xが15乃至16(15≦x≦16)の場合にr=1を表す。)で表される疎水性基から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式I(式中、pは1を表し、そして、xが17以上(17≦x)の場合にr=1を表し、そしてRはエーテル基又はポリエーテル基を表す。)で表される疎水性基から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式I(式中、pは1の場合に、xが17乃至25(17≦x≦25)を表す。)で表される疎水性基から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、前記疎水性基が、下記式V:
Figure 2019517560
(式中、GpR,GpA,GpC,r及びaは上記に与えられた定義のものを有する。)で表される式I(式中、p=1を表す。)で表される疎水性基から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、rは1(r=1)を表し、そしてaは0(a=0)を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、rは1(r=1)を表し、そしてaは1(a=1)を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは2乃至12個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは2乃至6個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは2乃至6個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは2乃至4個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは2乃至4個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは2個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II'で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II'で表され、式中、Rは1乃至11個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II'で表され、式中、Rは1乃至6個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは2乃至5個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表し、そして1個以上のアミド官能基(−CONH)を有する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは2乃至5個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表し、そして1個以上のアミド官能基(−CONH)を有する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V[式中、GpRが式II又はII'(式中、Rは下記式:


Figure 2019517560
で表される基からなる群より選択される基を表す。)で表される基を示す。]で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは式X1で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは式X2で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該基Rは、アミド官能基(−CONH)に関し、δ位又はε位(又は4位又は5位)の炭素原子が持つアミド官能基を介して、コポリアミノ酸と結合していることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは4乃至14個の炭素原子及び1乃至5個の酸素原子を含む非置換の直鎖エーテル基又はポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rはエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは4乃至6個の炭素原子を含むエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rは6個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは下記式
Figure 2019517560
で表されるエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rはポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは6乃至10個の炭素原子及び2乃至3個の酸素原子を含む直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは下記式:
Figure 2019517560
で表される基からなる群より選択されるポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは式X3で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは式X4で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは式X5で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは式X6で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは下記式X5又はX6で表される基からなる群より選択されるポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
式X5及び式X6
Figure 2019517560
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、Rは式X5で表されるポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、GpRが式II又はII'で表され、Rは式X6で表されるポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、aは0(a=0)を表し、そしてrは0(r=0)を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、aは1(a=1)を表し、そして式III'の基GpAは下記式:

Figure 2019517560
で表される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y1で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y2で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y3で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y4で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y5で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y6で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y7で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、(式中、aは1(a=1)を表し、そして、式III'の基GpAが式Y8で表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが下記:
Figure 2019517560
に表される式IVa、IVb又はIVcの基より成る群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基GpCが式IVaのものである。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが式IVa、IVb又はIVcで表され、式中、bは0を表し、下記:
Figure 2019517560
に夫々表される式IVd、IVc及びIVfを有する基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基GpCが式IV又はIVaに相当し、bは0を表し、そして式IVdに相当する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpC(式中、bは1を表す。)が、Bが下記式:
Figure 2019517560
で表される基からなる群より選択されるアミノ酸残基を表す基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IV又はIVa(式中、bは1を表す。)に相当する基GpCが、Bが下記式:
Figure 2019517560
で表される基からなる群より選択されるアミノ酸残基を表す基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが、直鎖アルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが、分枝アルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが11乃至14個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択されるアルキル基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが下記式:
Figure 2019517560
で表される基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが15乃至16個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが下記式:
Figure 2019517560
で表される基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが下記式:
Figure 2019517560
で表される基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが17乃至25個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが17乃至18個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが下記式:
Figure 2019517560
で表されるアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが18乃至25個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、式IVの基GpCが、Cxが下記式:
Figure 2019517560
で表されるアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、前記式Iで表される疎水性基が、下記式VI
Figure 2019517560
(式中、GpR,GpA,GpC,r及びaは上記に与えられた定義のものを有する。)で表され、式I(式中、a=1、そしてp=2を表す。)で表される疎水性基から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが2乃至12個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが2乃至6個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが2乃至6個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが2乃至4個の炭素原子を含むアルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが2乃至4個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式IIで表され、式中、Rが2個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II'で表される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II'で表され、式中、Rが1乃至11個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II'で表され、式中、Rが1乃至6個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRは式II又はII'を表し、式中、Rは2乃至5個の炭素原子を含む2価のアルキル基を表し、そして1個以上のアミド官能基(−CONH)を有する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRは式II又はII'を表し、式中、Rは2乃至5個の炭素原子を含む2価の直鎖アルキル基を表し、そして1個以上のアミド官能基(−CONH)を有する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRは式II又はII'の基を表し、式中、Rは下記式:

Figure 2019517560
で表される基からなる群より選択される基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は該疎水性基が式VI(式中、GpR基をコポリアミノ酸と結合させるアミド官能基の形成を含むGpR基のアミン官能基は、アミド官能基(−CONH)に関し、δ位又はε位(又は4位又は5位)の炭素原子により生じる。)で表されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは4乃至14個の炭素原子及び1乃至5個の酸素原子を含む非置換の直鎖エーテル基又はポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rはエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該エーテル基Rが4乃至6個の炭素原子を含む基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該エーテル基Rが下記式
Figure 2019517560
であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rはポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rは6乃至10個の炭素原子及び2乃至3個の酸素原子を含む直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRは式II又はII'の基を表し、式中、Rは下記式:
Figure 2019517560
で表される基からなる群より選択される直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rが式X3で表される直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rが式X4で表される直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rが式X5で表される直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、GpRが式II又はII'で表され、式中、Rが式X6で表される直鎖ポリエーテル基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IIIの基GpAは、下記式で表される式IIIa、IIIb及びIIIcで表される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
式IIIa、IIIb及びIIIc
Figure 2019517560
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IIIの基GpAは、下記式:
Figure 2019517560
で表される式IIIbの基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IIIの基GpAは式IIIcの基を表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式VIの基GpCは、下記:

Figure 2019517560
で表される式IVa、IVb及びIVcで表される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基GpCは式IVaのものを表す。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVの基GpCは、式IVa、IVb及びIVcの基からなる群より選択され、式中、bは0を表し、下記:

Figure 2019517560
で表される式IVd、IVe及びIVfに夫々相当する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基GpCは、式IV又はIVaに相当し、式中、bは0を表し、そしてそれは式IVdに相当する。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが9乃至15個の炭素原子を含む直鎖アルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが9乃至15個の炭素原子を含む分枝アルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが9乃至10個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが11乃至15個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが11乃至13個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが下記式:
Figure 2019517560
で表される基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが14乃至15個の炭素原子を含むアルキル基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、式IVのGpCが、Cxが下記式:
Figure 2019517560
で表される基からなる群より選択される基からなる群より選択される。)で表される基であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、下記式VII:

Figure 2019517560
{式中、
・Dは、独立して、−CH−基(アスパラギン酸単位)又は−CH−CH−基(グルタミン酸単位)の何れかを表し、
・Hyは、式I、V、又はVI(式中、r=1、そしてGpRは式IIの基を表す。)の疎水性基から選択される疎水性基を表し、
・Rは、式I、V又はVI(式中r=0又はr=1を表し、そしてGpRは式II'の基を表すか、又は水素原子、C2乃至C10の直鎖アシル基、C3乃至C10の分枝アシル基、ベンジル基、末端「アミノ酸」単位及びピログルタメート基からなる群より選択される。)で表される疎水性基から選択される疎水性基を表し、
・Rは、式I、V又はVI[式中r=1を表し、そしてGpRは式II、又は−NR'R''基(R'及びR''は同一又は異なって、水素原子、C2乃至C10直鎖又は分枝又は環状のアルキル基、ベンジル基からなる群より選択され、そして該アルキルR'及びR''は任意に一緒になって1又はそれ以上の飽和、不飽和及び/又は芳香族の炭素環及び/又は任意にO、N及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含む。)を表す。]で表される疎水性基から選択される疎水性基を表し、
・Xは、水素原子又は金属陽イオンを含む群から選択される陽イオンを表し;
・n+mは、コポリアミノ酸の重合度DP、即ち、コポリアミノ酸の鎖当たりのモノマー単位の平均数が5≦n+m≦250を表す。}
で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、下記式VII:

Figure 2019517560
{式中、
・Dは、独立して、−CH−基(アスパラギン酸単位)又は−CH−CH−基(グルタミン酸単位)の何れかを表し、
・Hyは、式I、V、又はVI(式中、r=1、そしてGpRは式IIの基を表す。)の疎水性基から選択される疎水性基を表し、
・Rは、式I、V又はVI(式中r=0又はr=1を表し、そしてGpRは式II'の基を表すか、又は水素原子、C2乃至C10の直鎖アシル基、C3乃至C10の分枝アシル基、ベンジル基、末端「アミノ酸」単位及びピログルタメート基からなる群より選択される。)で表される疎水性基から選択される疎水性基を表し、
・Rは、式I、V又はVI[式中r=1を表し、そしてGpRは式II、又は−NR'R''基(R'及びR''は同一又は異なって、水素原子、C2乃至C10直鎖又は分枝又は環状のアルキル基、ベンジル基からなる群より選択され、そして該アルキルR'及びR''は任意に一緒になって1又はそれ以上の飽和、不飽和及び/又は芳香族の炭素環及び/又は任意にO、N及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含む)を表す。]で表される疎水性基から選択される疎水性基を表し、
・R又はRの少なくとも1つは、上記に定義したような疎水性基を表し、
・Xは、水素原子又は金属陽イオンを含む群から選択される陽イオンを表し;
・n+mは、コポリアミノ酸の重合度DP、即ち、コポリアミノ酸の鎖当たりのモノマー単位の平均数が5≦n+m≦250を表す。}
で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R又はRの少なくとも1つは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R又はRの少なくとも1つは、式VIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R又はRの少なくとも1つは、式VIで表される疎水性基を表し、そしてHyが式VIの基で表され、そしてr=1を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R又はRの少なくとも1つは、式VIで表される疎水性基を表し、r=1を表し、そしてGpCについてb=0を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、そしてRは−NR'R''基を表し、そしてR'及びR''は上記に定義されたものを表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、そしてRは−NR'R''基を表し、R'及びR''は上記に定義されたものを表し、そしてHyは式VIで表される基を表し、r=1を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIで表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、そしてRは−NR'R''基を表し、R'及びR''は上記に定義されたものを表し、そしてHyは式VIで表される基を表し、r=1を表し、そしてGpCについてb=0を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、そしてRは−NR'R''基を表し、R'及びR''は上記に定義されたものを表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、そしてRは−NR'R''基を表し、R'及びR''は上記に定義されたものを表し、そしてHyは式VIで表される基を表し、r=1を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、そしてRは−NR'R''基を表し、R'及びR''は上記に定義されたものを表し、そしてHyは式VIで表される基を表し、r=1を表し、そしてGpCについてb=0を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R及びRは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R及びRは、式VIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R及びRは、式VIで表される疎水性基を表し、そしてHyは式VIで表される基を表し、r=1を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R及びRは、式VIで表される疎水性基を表し、そしてHyは式VIで表される基を表し、r=1を表し、そしてGpCについてb=0を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表し、r=1を表し、そしてGpRは式IIで表されるものを表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、r=1を表し、そしてGpRは式IIで表されるものを表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、r=1を表し、GpRは式IIで表されるものを表し、そしてGpCは式IVのものを表し、b=0、c=0、そしてd=1を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、r=1を表し、GpRは式IIで表されるものを表し、そしてGpCは式IVのものを表し、b=0、c=0、d=1、そしてx=13を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、該コポリアミノ酸がアスパラギン酸単位を含む場合、該コポリアミノ酸はさらに、下記式VIII及び/又はVIII':
Figure 2019517560
で表されるモノマー単位を含むことを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、下記式VII:
Figure 2019517560
(式中、
・Dは、独立して、−CH−基(アスパラギン酸単位)又は−CH−CH−基(グルタミン酸単位)の何れかを表し、
・Hyは、式I、V、又はVI(式中、r=1、そしてGpRは式IIの基を表す。)の疎水性基から選択される疎水性基を表し、
・Rは、式I、V又はVI(式中r=0又はr=1を表し、そしてGpRは式II'の基を表すか、又は水素原子、C2乃至C10の直鎖アシル基、C3乃至C10の分枝アシル基、ベンジル基、末端「アミノ酸」単位及びピログルタメート基からなる群より選択される。)で表される疎水性基から選択される疎水性基を表し、
・Rは、式I、V又はVI[式中r=1を表し、そしてGpRは式II、又は−NR'R''基(R'及びR''は同一又は異なって、水素原子、C2乃至C10直鎖又は分枝又は環状のアルキル基、ベンジル基からなる群より選択され、そして該アルキルR'及びR''は任意に一緒になって1又はそれ以上の飽和、不飽和及び/又は芳香族の炭素環及び/又は任意にO、N及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含む。)を表す。]で表される疎水性基から選択される疎水性基を表し、
・R又はRの少なくとも1つが、上記に定義したような疎水性基を表し;
・Xは、アルカリ金属陽イオンを含む群から選択される陽イオンの存在を表し;
・n≧1、そしてn+mは、コポリアミノ酸の重合度DP、即ち、コポリアミノ酸鎖当たりのモノマー単位の平均数を表し、そして5≦n+m≦250を表す。)
で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
式Iで表されるカルボン酸塩の電荷及び少なくとも1つの疎水性基を有するコポリアミノ酸は、本明細書中において「コポリアミノ酸」と称され得る。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、n≧1であり、そして少なくとも1つのR又はRは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、n≧1であり、Rは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、n≧1であり、Rは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、n≧1であり、そしてRは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表し、r=0を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、n≧1であり、Rは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表し、r=1を表し、そしてGpRは式IIのものを表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、n≧1であり、そしてRは、式VIで表される疎水性基を表し、r=1を表し、そしてGpRは式IIのものを表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、n≧1であり、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、r=1を表し、GpRは式IIのものを表し、そしてGpCは式IVのものを表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、n≧1であり、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、r=1を表し、GpRは式IIのものを表し、そしてGpCは式IVのものを表し、b=0、c=0そしてd=1を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、n≧1であり、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、r=1を表し、GpRは式IIのものを表し、そしてGpAは式IVのものを表し、b=0、c=0、d=1そしてx=13を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、r=0を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、r=0を表し、そしてGpCは式IVのものを表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、r=0を表し、そしてGpCは式IVのものを表し、b=0、c=0そしてd=1を有する。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、r=0を表し、そしてGpCは式IVのものを表し、b=0、c=0、d=1、そしてx=13を有する。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
「定義されたコポリアミノ酸」は、カルボン酸塩の電荷及び少なくとも1つの疎水性基を有するコポリアミノ酸、式VIIbで表されるコポリアミノ酸を意味すると理解される。
1つの実施態様において、該組成物は、前記カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、下記式VIIb:
Figure 2019517560
(式中、m、X、D、R及びRは、上記に与えられた定義のものを有し、そして、少なくとも1つのR又はRは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表す。)で表される、式VII(式中、n=0を表す。)のコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、式VIIbのn=0であり、そしてR及びRは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、少なくとも1個のR及びRは、式VIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、そしてRは−NR'R''基を表し、そしてR'及びR''は上記に定義されたものを表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、そしてRは−NR'R''基を表し、そしてR'及びR''は上記に定義されたものを表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、r=1、そしてGpCについてb=0を表し、そしてRは−NR'R''基を表し、そしてR'及びR''は上記に定義されたものを表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、Rは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、そして、Rは水素原子、C2乃至C10の直鎖アシル基、C3乃至C10の分枝アシル基、ベンジル基、末端「アミノ酸」単位及びピログルタメート基から選択される基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、Rは、式VIで表される疎水性基を表し、r=0を表し、そして、Rは水素原子、C2乃至C10の直鎖アシル基、C3乃至C10の分枝アシル基、ベンジル基、末端「アミノ酸」単位及びピログルタメート基から選択される基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、R及びHyは、式VIで表される疎水性基を表し、r=0を表し、そしてGpCについてb=0を表し、そして、Rは水素原子、C2乃至C10の直鎖アシル基、C3乃至C10の分枝アシル基、ベンジル基、末端「アミノ酸」単位及びピログルタメート基から選択される基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R及びRは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R及びRは、式VIで表される疎水性基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R及びRは、式VIで表される疎水性基を表し、r=1そしてRについてGpRは式IIを表し、そしてRについてr=0を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R及びRは、式VIで表される疎水性基を表し、GpA=0及びb=0を表し、r=1そしてRについてGpRは式IIを表し、そしてRについてr=0を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、Rは、式I,V又はVIで表される疎水性基を表し、r=0又はr=1を表し、そしてGpRは式II'のものを表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VIIb(式中、Rは、式I,V又はVIで表される疎水性基を表し、r=1を表し、そしてGpRは式IIのものを表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、疎水性基を表し、特にn≧1を有し、又はVIIbを表し、式中RはC2乃至C10の直鎖アシル基、C3乃至C10の分枝アシル基、ベンジル基、末端「アミノ酸」単位及びピログルタメート基から選択される基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、Rは、疎水性基を表し、特にn≧1を有し、又はVIIbを表し、式中RはC2乃至C10の直鎖アシル基、C3乃至C10の分枝アシル基から選択される基を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R又はRの少なくとも1つは、疎水性基を表し、特にn≧1を有し、又はVIIbを表し、式中基Dは基―CH−(アスパラギン酸単位)を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、式VII(式中、R又はRの少なくとも1つは、疎水性基を表し、特にn≧1を有し、又はVIIbを表し、式中基Dは基―CH2―CH−(グルタミン酸)を表す。)で表されるコポリアミノ酸から選択されることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.007乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位のグルタミン酸の数との間の比iが0.01乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.03乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.02乃至0.2であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VIに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.007乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VIに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.03乃至0.3であることを特徴とする。1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VIに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.05乃至0.2であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VIに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.007乃至0.15であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VIに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.01乃至0.1であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VIに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.02乃至0.08であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは9乃至10個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.05乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは9乃至10個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.03乃至0.15であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは11乃至12個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.05乃至0.2であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは11乃至12個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.03乃至0.2であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは11乃至12個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.015乃至0.1であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは11乃至12個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.02乃至0.08であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは13乃至15個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.03乃至0.15であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは13乃至15個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.01乃至0.1であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式VI(式中、基Cxは13乃至15個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.01乃至0.06であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式Vに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.007乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式Vに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.01乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式Vに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.05乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式Vに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.1乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式Vに相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.015乃至0.2であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは11乃至14個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.1乃至0.3であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは11乃至14個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.1乃至0.2であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは15乃至16個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.04乃至0.2であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは15乃至16個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.06乃至0.2であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは15乃至16個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.04乃至0.15であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは17乃至18個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.02乃至0.2であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは17乃至18個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.02乃至0.15であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは17乃至18個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.02乃至0.06であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは19乃至25個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.01乃至0.1であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは19乃至25個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.01乃至0.06であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該組成物は、該疎水性基が式V(式中、基Cxは19乃至25個の炭素原子を含む。)に相当し、そして疎水性基の数とグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数との間の比iが0.01乃至0.05であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが10乃至250であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが10乃至200であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが10乃至100であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが10乃至50であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが15乃至150であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが15乃至100であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが15乃至80であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが15乃至65であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが20乃至60であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが20乃至50であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、n+mが20乃至40であることを特徴とする。
本発明は、式Iで表されるカルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有する該コポリアミノ酸及び該疎水性基の前駆体にも関する。
式Iで表されるカルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有する該コポリアミノ酸は、pH6乃至8、25℃の温度において、そして100mg/mL未満の濃度において蒸留水に可溶である。
1つの実施態様において、本発明はまた、下記式I'、V'及びVI' (式中、GpR、GpA、GpC、r、a及びpは上記に与えられた定義のものを有する。)で表される該疎水性基の前駆体にも関する。
式I'、V'及びVI'
Figure 2019517560
さらに、本発明は、安定な注射用組成物の調製方法にも関する。
「可溶性の」は、25℃において蒸留水中に100mg/mL未満の濃度において透明な、粒子のない溶液の調製が可能なことを意味する。
「溶液」は、欧州薬局方8.0、項目2.9.20及び米国薬局方<790>による手順を用いた、可視の粒子のない液体組成物を意味すると理解される。
「物理的に安定な組成物」は、欧州、米国及び国際薬局方に記載される一定の温度における一定の貯蔵時間後の外観検査の基準を満たす組成物であって、即ち、透明でそして可視の粒子を含まない、そしてまた無色の組成物を意味すると理解される。
「化学的に安定な組成物」は、一定の温度における一定の貯蔵時間後活性成分の最小の回収率を示し、医薬製品として適用可能な仕様書に従った組成物を意味すると理解される。
タンパク質又はペプチドの安定性を測定する慣用の方法は、チオフラビンTを用いることによりフィブリルの形成を測定することで構成され、そしてThTとも称される。この方法は、現象の加速を可能にする温度及び攪拌条件下において、蛍光発光の増加を測定することによりフィブリルの形成までの遅延時間を測定することを可能にする。本発明による組成物は、対象pHにおけるグルカゴンの遅延時間よりも明らかに大きいフィブリルの形成までの遅延時間を有する。
「注射可能な水溶液」:は、欧州及び米国薬局方の条件に適合する水ベースの溶液、そして注射されるために充分な液体であることを意味するものと理解される。
「グルタミン酸又はアスパラギン酸単位からなるコポリアミノ酸」は、ペプチド結合によって一緒に結合した非環直鎖のグルタミン酸又はアスパラギン酸単位であって、1つの末端のカルボン酸に相当するC−末端部位と鎖の他の末端のアミンに相当するN−末端部位を有するものを意味するものと理解される。
「アルキル基」は、ヘテロ原子を含まない直鎖又は分枝の炭素鎖を意味するものと理解される。
該コポリアミノ酸は、統計上の又はブロックコポリアミノ酸である。
該コポリアミノ酸は、グルタミン酸及び/又はアスパラギン酸単位の鎖における統計上のコポリアミノ酸である。
式中、*は表された種々の元素の結合部位を示す。
式I、V及びVI中、*は疎水性基がコポリアミノ酸と結合する部位を示す。基Hyは、アミド基を介してポリアミノ酸と結合される。
式II及びII'中、*は夫々左から右へ、
−コポリアミノ酸へ、そして
−a=1の場合GpAへ、又はa=0の場合GpCへ
のGpRの結合部位を示す。
式III及びIII'中、*は夫々左から右へ、
−r=1の場合GpRへ、又はr=0の場合コポリアミノ酸へ
−GpCへ
のGpAの結合部位を示す。
式IV中、*は夫々左から右へ、
−r=1の場合GpAへ、r=0及びa=0の場合GpRへ、又はf=0及びa=0の場合コポリアミノ酸へ
のGpCの結合部位を示す。
種々の基GpR、GpA及びGpCの間の全ての結合は、アミド官能基である。
基Hy,GpR,GpA、GpC及びDは、夫々独立して同一又は隣の1つのモノマー単位とは異なっている。
コポリアミノ酸が1種以上のアスパラギン単位を含む場合、それ(それら)は構造的再配列を受け得る。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、得られた該コポリアミノ酸がさらに下記式VIII及び/又はVIII':
Figure 2019517560
で表されるモノマー単位を含むことを特徴とする。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVdに相当し、x=16を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019517560
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019517560
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019517560
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019517560
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=17を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019517560
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=19を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVaに相当し、b=1、Bは
Figure 2019517560
を表し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVaに相当し、b=1、Bは
Figure 2019517560
を表し、x=11を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019517560
を表し、GpCは式IVfに相当し、x=19を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=9を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=11を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019517560
を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIaに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、式Iで表される少なくとも1種の疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−(CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
重合度DP及び比iの値は、DO溶液中でH NMRにより、疎水性基由来のシグナルの積分値とコポリアミノ酸の主鎖由来のシグナルの積分値を比較することで評価される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=25±5、0.033≦i≦0.05)であり、そして式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=30±5、0.028≦i≦0.04)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019517560
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=17を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=45±10、0.018≦i≦0.028)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019517560
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=17を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=60±10、0.014≦i≦0.02)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019517560
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=17を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=25±5、0.033≦i≦0.05)であり、そして式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019517560
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=19を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=25±5、0.025≦i≦0.07)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=0、p=1を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019517560
を表し、GpCは式IVdに相当し、x=19を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=27±5、0.031≦i≦0.045)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=11を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=22±5、0.037≦i≦0.055)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=22±5、0.037≦i≦0.055)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは
Figure 2019517560
を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=60±10、0.014≦i≦0.02)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=40±5、0.022≦i≦0.029)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=25±5、0.02≦i≦0.06)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=17±4、0.04≦i≦0.01)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=9±2、0.09≦i≦0.2)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=20±5、0.04≦i≦0.08)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=23±5、0.035≦i≦0.08)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=15を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=20±5、0.04≦i≦0.08)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIcに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=20±5、0.04≦i≦0.08)であり、そしてHy、並びにR1及び/又はR2は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=20±5、0.04≦i≦0.08)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=0、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=20±5、0.08≦i≦0.20)であり、そしてR1は、式I(式中、r=0、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
で表される。)から選択される式Iで表される疎水性基であり、そしてR2は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−CH−CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=13を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)から選択される式Iで表される疎水性基である。
1つの実施態様において、カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸は、式VII又はVIIbで表されるコポリアミノ酸(DP=25±5、0.035≦i≦0.08)であり、そして少なくとも1種の式Iで表される疎水性基は、式I(式中、r=1、a=1、p=2を表し、GpRは式IIに相当し、Rは−(CH−を表し、GpAは式IIIbに相当し、GpCは式IVdに相当し、x=14を表し、そしてCxは
Figure 2019517560
を表す。)で表される基から選択される。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体又はアスパラギン酸 N−カルボキシ無水物誘導体の開環重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、Deming,T.J.の総説Adv.Polym.Sci.、第202巻、第1−18頁(2006年)において記載されるグルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体又はアスパラギン酸 N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、グルタミン酸メチル N−カルボキシ無水物(GluOMe−NCA)、グルタミン酸ベンジル N−カルボキシ無水物(GluOBzl−NCA)及びグルタミン酸t-ブチル N−カルボキシ無水物(GluOtBu−NCA)からなる群より選択されるグルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体は、グルタミン酸メチル N−カルボキシ無水物(L−GluOMe−NCA)であることを特徴とする。
1つの実施態様において、該グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体は、グルタミン酸ベンジル N−カルボキシ無水物(L−GluOBzl−NCA)であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、Nature誌第390巻、第386−389頁(1997年)(Deming, T.J.)において記載されるような遷移金属の有機金属錯体を開始剤として使用して、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体又はアスパラギン酸 N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、フランス国特許第2,801,226号公報(Touraud、F.等)において記載されるようなアンモニア又は第1級アミンを開始剤として使用して、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体又はアスパラギン酸 N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とし、これらの文献は、本特許に引用される。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、雑誌J.Am.Chem.Soc.第129巻、第14114−14115頁(2007年)(Lu H.ら)において記載されるヘキサメチルジシラザン又は雑誌J.Am.Chem.Soc.第130巻、第12562−12563頁(2008年)(Lu H.ら)において記載されるようなケイ酸化アミンを開始剤として使用して、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体又はアスパラギン酸 N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該ポリアミノ酸の合成方法が、コポリアミノ酸に由来するグルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体又はアスパラギン酸 N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られる該ポリアミノ酸の合成方法が、エステル官能基の加水分解の工程を含むことを特徴とする。
1つの実施態様において、該エステル官能基の加水分解の工程は、酸性媒体中の加水分解又はアルカリ性媒体中の加水分解又は水素添加により行われ得ることからなり得る。
1つの実施態様において、該エステル官能基の加水分解の工程は、酸性媒体中の加水分解である。
1つの実施態様において、該エステル官能基の加水分解の工程は、水素添加により行われる。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、より高分子量のポリアミノ酸の脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、より高分子量のポリアミノ酸の酵素的脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、より高分子量のポリアミノ酸の化学的脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、より高分子量のポリアミノ酸の酵素的及び化学的脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、ポリグルタミン酸ナトリウム及びポリアスパラギン酸ナトリウムからなる群より選択されるより高分子量のポリアミノ酸の脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、より高分子量のポリグルタミン酸ナトリウムの脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、より高分子量のポリアスパラギン酸ナトリウムの脱重合により得られたポリアミノ酸由来であることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、当業者に周知の、アミド結合の形成方法を用いたポリ−L−グルタミン酸又はポリ−L−アスパラギン酸上の疎水性基のグラフトにより得られることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、ペプチド合成で使用されるアミド結合の形成方法を用いたポリ−L−グルタミン酸又はポリ−L−アスパラギン酸上の疎水性基のグラフトにより得られることを特徴とする。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、該コポリアミノ酸が、フランス国特許第2,840,614号公報(Chan、Y.P.等)において記載されるポリ−L−グルタミン酸又はポリ−L−アスパラギン酸上の疎水性基のグラフトにより得られることを特徴とする。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも40mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも30mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも20mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも10mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも5mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも2.5mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも1mg/mLである。
1つの実施態様において、該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度は、多くとも0.5mg/mLである。
1つの実施態様において、グルカゴンに対する該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の質量比は、1.5乃至25である。
1つの実施態様において、グルカゴンに対する該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の質量比は、2乃至20である。
1つの実施態様において、グルカゴンに対する該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の質量比は、2.5乃至15である。
1つの実施態様において、グルカゴンに対する該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の質量比は、2乃至10である。
1つの実施態様において、グルカゴンに対する該カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の質量比は、2乃至7である。
ヒトグルカゴンは、適用に応じて変化する容量において使用される。
低血糖症の緊急治療において、推奨される容量は筋肉内又は静脈内経路により1mg(25kg未満の体重の場合0.5mg)である。この投与は、1mg/mLの濃度におけるヒトグルカゴンの溶液をもって行われる。
ポンプにおいては、考えられる1日容量は、約0.5mgであり;従って、溶液は、ヒトグルカゴンを0.25mg/mL乃至5mg/mLを含み得る。
1つの実施態様において、該溶液は、0.5mg/mL乃至3mg/mLのグルカゴンを含み得る。
肥満の治療においては、考えられる1日容量は、約0.5mgであり;従って、溶液は、ヒトグルカゴンを0.25mg/mL乃至5mg/mLを含み得る。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴンの濃度は、0.25mg/mL乃至5mg/mLである。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴンの濃度は、0.5mg/mL乃至4mg/mLである。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴンの濃度は、0.75mg/mL乃至3mg/mLである。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴンの濃度は、0.75mg/mL乃至2.5mg/mLである。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴンの濃度は、0.75mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴンの濃度は、1mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、モル比[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]は、20未満である。
1つの実施態様において、モル比[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]は、15未満である。
1つの実施態様において、モル比[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]は、10未満である。
1つの実施態様において、モル比[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]は5未満である。
1つの実施態様において、モル比[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]は、2.5未満である。
1つの実施態様において、モル比[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]は、1.5未満である。
1つの実施態様において、モル比[カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸]/[ヒトグルカゴン]は、20未満である。
1つの実施態様において、モル比[カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸]/[ヒトグルカゴン]は、15未満である。
1つの実施態様において、モル比[カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸]/[ヒトグルカゴン]は、10未満である。
1つの実施態様において、モル比[カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸]/[ヒトグルカゴン]は、5未満である。
1つの実施態様において、モル比[カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸]/[ヒトグルカゴン]は、2.5未満である。
1つの実施態様において、モル比[カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸]/[ヒトグルカゴン]は、1.5未満である。
ヒトグルカゴンは、下記のシーケンスH−His−Ser−Gln−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Tyr−Ser−Lys−Tyr−Leu−Asp−Ser−Arg−Arg−Ala−Gln−Asp−Phe−Val−Gln−Trp−Leu−Met−Asn−Thr−OHを有する29個のアミノ酸残基の単純鎖を含む高度に保存されたポリペプチドである。
それは、種々の方法、組み換えペプチド合成により得られ得る。
ヒトグルカゴンは、非常に多くの供給元から入手される。例えば、ペプチド合成を介したバッケム(Bachem)社により製造されたヒトグルカゴンが、入手可能であり、特に参照407473である。
1つの実施態様において、該組成物は、さらにニコチン化合物又はその誘導体のものを含む。
1つの実施態様において、該組成物は、ニコチンアミドを含む。
1つの実施態様において、該ニコチンアミドの濃度は、10乃至160mMの範囲内である。
1つの実施態様において、該ニコチンアミドの濃度は、20乃至150mMの範囲内である。
1つの実施態様において、該ニコチンアミドの濃度は、40乃至120mMの範囲内である。
1つの実施態様において、該ニコチンアミドの濃度は、60乃至100mMの範囲内である。
1つの実施態様において、該組成物は、さらにポリアニオン性化合物を含む。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物は、カルボキシル基を持つポリ酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、カルボン酸は、クエン酸、酒石酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物は、リン酸基を持つポリ酸(phosphoric polyacid)及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該リン酸基を持つポリ酸は、三リン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物は、クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物は、酒石酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物は、三リン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、1乃至20mMである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、2乃至15mMである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、3乃至12mMである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、10mMである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、5mMである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、10mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至3mg/mLである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、10mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、10mMであり、グルカゴンの濃度に関し1mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、5mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至3mg/mLである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、5mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該ポリアニオン性化合物の濃度は、5mMであり、グルカゴンの濃度に関し1mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、1乃至20mMである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、2乃至15mMである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、3乃至12mMである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、10mMである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、5mMである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、10mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至3mg/mLである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、10mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、10mMであり、グルカゴンの濃度に関し1mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、5mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至3mg/mLである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、5mMであり、グルカゴンの濃度に関し0.5mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、該クエン酸及びそれらのNa、K、Ca2+又はMg2+塩の濃度は、5mMであり、グルカゴンの濃度に関し1mg/mL乃至2mg/mLである。
1つの実施態様において、本発明による該組成物は、さらに消化管ホルモンを含む。
「消化管ホルモン」は、ヒトグルカゴン様ペプチド−1受容体のアゴニストとしてのGLP−1 RA(グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト)グルカゴン様及びGIP(グルコース依存性インスリン分泌促進ペプチド)オキシントモジュリン(ヒトプログルカゴンの誘導体)、ペプチド YY、アミリン、コレシストキニン、膵臓ポリペプチド(PP)、グレリン及びエンテロスタチン、それらの類似体又は誘導体及び/又はそれらの医薬的に許容できる塩からなる群より選択されるホルモンを意味するものと理解される。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、エキセナチド又はByetta(ビエッタ)(登録商標)(アストリアゼネカ(ASTRIA−ZZENECA)社)、リラグルチド又はVictoza(ビクトーザ)(登録商標)(ノボノルディスク社)、リキシセナチド又はLyxumia(リキスミア)(登録商標)(サノフィ社)、アルビグルチド又はTanzeum(タンゼウム)(登録商標)(GSK社)又はデュラグルチド又はTrulicity(トルリシティ)(登録商標(イーライリリー社)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩からなる群より選択される、GLP−1 RA(グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト)の類似体又は誘導体である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、プラムリンチド又はSumlin(シムリン)(登録商標)(アストリアゼネカ社)である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、エキセナチド又はByetta(ビエッタ)(登録商標)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、リラグルチド又はVictoza(ビクトーザ)(登録商標)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、リキシセナチド又はLyxumia(リキスミア)(登録商標)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、アルビグルチド又はTanzeum(タンゼウム)(登録商標)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、デュラグルチド又はTrulicity(トルリシティ)(登録商標)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩である。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、プラムリンチド又はSumlin(シムリン)(登録商標)、それらの類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩である。
ペプチド又はタンパク質に関して用いられる「類似体」は、1個以上のアミノ酸の構成要素的なアミノ酸残基が他のアミノ酸残基により置換された、及び/又は1個以上のアミノ酸の構成要素的なアミノ酸残基が除かれた、及び/又は1個以上のアミノ酸の構成要素的なアミノ酸残基が加えられた、ペプチド又は蛋白質を意味するものと理解される。類似体の本発明の定義に関する相同性の許容できる割合は、50%である。
ペプチド又はタンパク質に関して用いられる「誘導体」は、基準となるペプチド又はタンパク質又は類似体に存在しない置換基によって化学的に修飾されたペプチド又はタンパク質又は類似体、即ち、置換基を導入するために共有結合の生成により修飾されたペプチド又はタンパク質を意味するものと理解される。
1つの実施態様において、該置換基は脂肪酸鎖からなる群より選択される。
1つの実施態様において、消化管ホルモンの濃度は、0.01乃至10mg/mLの範囲である。
1つの実施態様において、エキセナチド、その類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩の濃度は、0.04乃至0.5mg/mLの範囲である。
1つの実施態様において、リラグルチド、その類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩の濃度は、1乃至10mg/mLの範囲である。
1つの実施態様において、リキセナチド、その類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩の濃度は、0.01乃至1mg/mLの範囲である。
1つの実施態様において、プラムリンチド、その類似体又は誘導体及びそれらの医薬的に許容できる塩の濃度は、0.1乃至5mg/mLの範囲である。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、凍結乾燥品の再調製及びGLP−1 RA(グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト)、GPL−1 RAの類似体又はGPL−1 RAの誘導体の溶液により得られるヒトグルカゴン溶液の混合により製造され、該GLP−1 RAの溶液は、市販品か又は凍結乾燥品から再調製されるものである。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、さらに緩衝液を含む。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、緩衝液を0乃至100mMの濃度で含む。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、緩衝液を15乃至50mMの濃度で含む。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、リン酸緩衝液、トリス(トリスヒドロキシメチルアミノメタン)又はクエン酸ナトリウムからなる群より選択される緩衝液を含む。
1つの実施態様において、該緩衝液は、リン酸ナトリウムである。
1つの実施態様において、該緩衝液は、トリス(トリスヒドロキシメチルアミノメタン)である。
1つの実施態様において、該緩衝液は、クエン酸ナトリウムである。
1つの実施態様において、該組成物はさらに、亜鉛塩、特に塩化亜鉛を含む。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、50乃至5000μMである。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、100乃至2000μMである。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、200乃至1500μMである。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、200乃至1000μMである。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、モル比[亜鉛]/[グルカゴン]が0.1乃至2.5である。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、モル比[亜鉛]/[グルカゴン]が0.2乃至2である。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、モル比[亜鉛]/[グルカゴン]が0.5乃至1.5である。
1つの実施態様において、該亜鉛塩の濃度は、モル比[亜鉛]/[グルカゴン]が1である。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、さらに防腐剤を含む。
1つの実施態様において、該防腐剤は、m−クレゾール及びフェノール、単独又は混合からなる群より選択される。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、さらに酸化防止剤を含む。
1つの実施態様において、該酸化防止剤は、メチオニンから選択される。
1つの実施態様において、該防腐剤の濃度は、10乃至50mMである。
1つの実施態様において、該防腐剤の濃度は、10乃至40mMである。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、さらに界面活性剤を含む。
1つの実施態様において、該界面活性剤は、プロピレングリコール又はポリソルベートからなる群より選択される。
1つの実施態様において、本発明による組成物は、さらに等張化剤のような添加剤を含む。
1つの実施態様において、該等張化剤は、塩化ナトリウム、マンニトール、スクロース、ソルビトール又はグリセロールからなる群より選択される。
本発明による組成物は、さらに、薬局方に基づき、そしてヒトグルカゴン及び消化管ホルモン、特にGLP−1 RAと相溶性のある、慣用の濃度において使用される、全ての賦形剤を含み得る。
本発明はまた、本発明による医薬組成物にも関し、それは、乾燥及び/又は凍結乾燥により得られることを特徴とする。
局所又は全身への放出の場合において、考えられる投与方法は、静脈内、皮下、皮内、筋肉内経路によるものである。
経皮、経口、経鼻、膣内、点眼、口腔、経肺の経路の投与もまた考えられる。
また、本発明は、pHが6.6乃至7.8におけるヒトグルカゴンを含む単回投与の製剤に関する。
また、本発明は、pHが6.6乃至7.8におけるヒトグルカゴン及び上記に定義されたような消化管ホルモンを含む単回投与の製剤に関する。
1つの実施態様において、単回投与の製剤は、さらに上記に定義されたような置換されたコポリアミノ酸を含む。
1つの実施態様において、該製剤は、注射剤溶液の形態にある。ひとつの実施態様において、GLP−1 RA、GLP−1 RAの類似体又は誘導体は、エキセナチド(Byetta(ビエッタ)(登録商標))、リラグルチド(Victoza(ビクトーザ)(登録商標))、リキセナチド(Lyxumia(リキスミア)(登録商標))、アルビグルチド(Tanzeum(タンゼウム)(登録商標))、デュラグルチド(Trulicity(トルリシティ)(登録商標))、又はそれらの誘導体の1種類からなる群より選択される。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、エキセナチドである。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、リラグルチドである。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、リキセナチドである。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、アルビグルチドである。
1つの実施態様において、該消化管ホルモンは、デュラグルチドである。
さらにそしてやはり重要なことに、本出願人は、本発明によるカルボン酸塩の電荷及び少なくとも1つの疎水性基を有するコポリアミノ酸の存在下におけるヒトグルカゴンが、単独又は消化管ホルモンと組み合わせるかに関わらず、その作用を維持することを実証することができた。
本発明による組成物の製造方法は、GLP−1 RAの溶液の、GLP−1 RAの類似体又は誘導体の、及び本発明によるカルボン酸塩の電荷及び少なくとも1種の疎水性基を有するコポリアミノ酸の、水溶液又は凍結乾燥形態における、ヒトグルカゴンの溶液を単に混合することにより行われ得る利点を有する。必要に応じ、製剤のpHは、pH7に調節される。
1つの実施態様において、ヒトグルカゴン及び置換ポリアミノ酸の混合物は、GLP−1 RAの溶液の、GLP−1 RAの類似体又は誘導体の水溶液又は凍結乾燥形態と混合する前に限外ろ過により濃縮される。
必要に応じ、混合物の組成物は、グリセロール、m−クレゾール及びポリソルベート(Tween(ツイーン)(登録商標))のような賦形剤に関して、混合物中にこれらの賦形剤の濃縮溶液を添加することにより、調節される。必要に応じ、pHは、7に調整される。
基礎レベルに対する血糖値により表される血糖の薬力学的曲線の平均を図1に示す。この図は、横座標を投与後の時間、そして縦座標を百分率で表した血糖値を表す。
実施例CB1eの組成物で得られた結果を表すこの曲線は、白抜き正方形で表され、そして、グルカゲン(Glucagen)(登録商標)の組成物の結果を表す曲線は、黒丸で表される。
パートA
AA:p=1である疎水性分子の合成
疎水性基は、コポリアミノ酸へグラフトする前の対応する疎水性分子により下記表1Aに示される。
Figure 2019517560
Figure 2019517560
表1A:本発明により合成された疎水性分子のリストと構造.
実施例AA1:分子AA1
分子A1:塩化パルミトイルとL−プロリンとの反応により得られた生成物。
塩化パルミトイル(23.0g、83.7mmol)のアセトニトリル(167mL)の溶液を、L−プロリン(10.6g、92.1mmol)の1N水酸化ナトリウム(230mL;230mmol)溶液へ90分で滴下添加した。室温で14時間攪拌した後、この不均一な混合物を0℃まで冷却し、次いで焼結フィルターを通してろ過し、水(2×100mL)、次いでジイソプロピルエーテル(100mL)で洗浄し白色固体を得た。この固体を減圧下乾燥させた。次に、この固体を200mLの水で還流させ溶解し、次いで37%塩酸溶液8mLをpH=1となるまで添加した。次に、この乳白色の反応混合物を、0℃まで冷却した。得られた沈殿を、焼結フィルターを通してろ過し、そして、生理的pH6.0乃至8.0のろ液が得られるまで水(5×50mL)で洗浄し、次いで、50℃において減圧下終夜乾燥させた。生成物をジイソプロピルエーテル中で再結晶化により精製した。白色固体を得た。
収量:22.7%(77%)。
H NMR(CDCl,ppm): 0.88 (3H); 1.19−1.45 (24H); 1.58−1.74 (2H); 1.88−2.14 (3H); 2.15−2.54 (3H); 3.47 (1H); 3.58 (1H); 4.41 (0.1H); 4.61 (0.9H) 6.60−8.60 (1H).
分子2A:分子1AとBoc−エチレンジアミンとの反応により得られた生成物。
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(68.8g、532.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(37.1g、274.6mmol)、次いでN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド(EDC)(53.1g、277.0mmol)を、分子A1(75.1g、212.4mmol)のクロロホルム1500mLの溶液へ室温において連続して添加した。室温において15分攪拌した後、Boc-エチレンジアミン(Boc−エチレンジアミン)(37.6g、234.7mmol)のクロロホルム35mLの溶液を添加した。室温において18時間攪拌した後、0.1N HCl溶液(2.1L)、次いで飽和NaCl溶液(1L)を添加した。層を分離し、次いで有機層を0.1N HCl/飽和NaCl水溶液(2.1L/1L)、飽和NaCl溶液(2L)、飽和NaHCO溶液(2L)、次いで飽和NaCl溶液(2L)で連続して洗浄した。この有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。得られた固体を、ジイソプロピルエーテル(3×400mL)中で粉砕により精製し、40℃において減圧下乾燥させた後、固体を得た。
収量:90.4g(86%)。
H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.20−1.37 (24H); 1.44 (9H); 1.54−1.70 (2H); 1.79−1.92 (1H); 1.92−2.04 (1H); 2.03−2.17 (1H); 2.17−2.44 (3H); 3.14−3.36 (4H); 3.43 (1H); 3.56 (1H); 4.29 (0.1H); 4.51 (0.9H); 4.82 (0.1H); 5.02 (0.9H); 6.84 (0.1H); 7.22 (0.9H).
分子AA1
4Mの塩酸のジオキサン溶液(100mL、400mmol)を、分子A2(20.1g、40.5mmol)のジクロロメタン330mLの溶液へ0℃において滴下添加した。室温において30時間30分間攪拌した後、この溶液を減圧下で濃縮させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製し、分子AA1の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:16.3g(93%)。
H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.07−1.40 (24H); 1.49−1.63 (2H); 1.77−2.18 (4H); 2.18−2.45 (2H); 3.14−3.32 (2H); 3.42−3.63 (2H); 3.63−3.84 (2H); 4.37 (0.1H); 4.48 (0.9H); 6.81−8.81 (4H).
LC/MS (ESI): 396.5; (計算値([M+H]): 396.4).
実施例AA2:分子AA2
分子A3:15−メチルヘキサデカン−1−オール。
チップの形態のマグネシウム(9.46g、389mmol)をアルゴン雰囲気下の3つ口フラスコに導入した。マグネシウムを無水THF(40mL)で覆い、そして1−ブロモ−3−メチルブタン数滴を室温において添加し反応を開始させた。発熱反応及び懸濁媒体を観測した後、残余の1−ブロモ−3−メチルブタン(53.87g、357mmol)を90分かけて、媒体の温度が50乃至60℃の安定した状態を保ちながら滴下添加した。次に、反応媒体を70℃において2時間加熱した。
12−ブロモ−1−ドデカノール(43g、162.1mmol)のTHF(60mL)溶液を、アルゴン雰囲気下の3つ口フラスコ中のCuCl(482mg、4.86mmol)のNMP(62mL)溶液中に0℃において滴下添加した。即時調製した熱有機マグネシウム溶液を、この溶液に媒体の温度を20℃に維持するようにして滴下添加した。次に、この混合物を室温において16時間攪拌した。この媒体を0℃まで冷却し、そして、1NのHCl水溶液をpHが1になるまで添加するようにして反応を停止させ、そしてこの媒体を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和NaCl溶液で乾燥させ、そしてNaSOで乾燥させ、この溶液をろ過し、そして減圧下濃縮し油状物を得た。シリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル)を用いたDCVCにより精製した後、室温において結晶化する油成物を得た。
収量32.8g(74%)。
H NMR (CDCl, ppm): 0.87 (6H); 1.14 (2H); 1.20−1.35 (22H); 1.50−1.55 (3H); 3.64 (2H).
分子A4:15−メチルヘキサデカン酸
過マンガン酸カリウム(38.2g、241.5mmol)を、分子A3(20.65g、80.5mmol)及び臭化テトラブチルアンモニウム(14.02g、42.5mmol)の酢酸/ジクロロメタン/水(124/400/320mL)の混合溶液へ室温において少量ずつ添加した。還流させながら5時間攪拌し室温に戻した後、この媒体を5N HClを徐々に添加することによりpH1の酸性にした。次に、NaSO(44.6g、354.3mmol)を、媒体の色が変化するまで徐々に添加した。水層を、ジクロロメタンを用いて抽出し、そして有機層をあわせてNaSOで乾燥させ、ろ過し、そして減圧下濃縮した。シリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸)を用いたクロマトグラフィーにより精製し、白色固体を得た。
収量:19.1g(定量的)
H NMR (CDCl, ppm): 0.87 (6H); 1.14 (2H); 1.22−1.38 (20H); 1.51 (1H); 1.63 (2H); 2.35 (2H).
分子A5:分子4とL−プロリンとの反応により得られた生成物。
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)(8.01g、38.8mmol)及びN−ヒドロキシこはく酸イミド(NHS)(4.47g、38.8mmol)を、分子A4(10g、37mmol)のTHF(360mL)の溶液へ0℃において連続して添加した。室温において17時間攪拌した後、この媒体を0℃において20分冷却し、焼結フィルターを通してろ過した。L−プロリン(4g、37.7mmol)、トリエチルアミン(34mL)及び水(30mL)をこのろ液に添加した。室温において20時間攪拌した後、この媒体をpHが1となるまで1N HCl水溶液で処理した。この水層をジクロロメタン(2×125mL)で抽出した。あわせた有機層を1N HCl溶液(2×100mL)、水(100mL)、次いで飽和NaCl溶液(100mL)で洗浄した。NaSOで乾燥させた後、有機層をろ過し、減圧下濃縮し、そして残渣をシリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸)を用いたクロマトグラフィーにより精製した。
収量:9.2g(72%)
H NMR (CDCl, ppm): 0.86 (6H); 1.14 (2H); 1.22−1.38 (20H); 1.50 (1H); 1.67 (2H); 1.95−2.10 (3H); 2.34 (2H); 2.49 (1H); 3.47 (1H); 3.56 (1H); 4.61 (1H).
LC/MS (ESI): 368.3; (計算値 ([M+H]): 368.6).
分子A6:分子5とBoc−エチレンジアミンとの反応により得られた生成物。
トリエチルアミン(TEA)(5.23mL)及び2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート(TBTU)を、室温において分子A5(9.22g、25.08mmol)のTHF/DMF(200/50mL)の混合溶液へ添加した。10分間攪拌した後、Boc−エチレンジアミン(4.42g、27.6mmol)を添加した。室温において17時間攪拌した後、この混合物を水(300mL)で0℃において希釈し、そして冷却しながら20分間攪拌した。形成した沈殿を、焼結フィルターを通してろ過し、そしてろ液を酢酸エチルで抽出した。あわせた有機層を、NaHCOの飽和溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下濃縮し、そして残渣をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル、メタノール)で精製した。
収量:6.9g(54%)。
H NMR (CDCl, ppm): 0.86 (6H); 1.15 (2H); 1.22−1.38 (20H); 1.43 (9H); 1.50 (1H); 1.64 (4H); 1.85 (1H); 1.95 (1H); 2.10 (1H); 2.31 (2H); 3.20−3.35 (3H); 3.45 (1H); 3.56 (1H); 4.51 (1H); 5.05 (1H); 7.24 (1H).
LC/MS (ESI): 510.6; (計算値 ([M+H]): 510.8).
分子AA2
4N HClのジオキサン(13mL)溶液を、分子A6(5.3g、10.40mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液に0℃において添加した。0℃において5時間攪拌した後、この媒体を減圧下濃縮し、水中に取り出し凍結乾燥させ、分子AA2の塩酸塩としての白色固体を得た。
収量4.6g(99%)。
1H NMR (DO, ppm): 0.91 (6H); 1.22 (2H); 1.22−1.50 (20H); 1.63 (3H); 1.98 (1H); 2.10 (2H); 2.26 (1H); 2.39 (1H); 2.43 (1H); 3.22 (2H); 3.45−3.60 (3H); 3.78 (1H); 4.42 (1H).
LC/MS (ESI): 410.4; (計算値 ([M+H]): 410.7).
実施例AA3:分子AA3
分子A7:分子A1とBoc−トリ(エチレングリコール)ジアミンとの反応により得られた生成物。
分子A2の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A1(4.0g、11.3mmol)及びBoc−トリ(エチレングリコール)ジアミン(3.1g、12.4mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、トルエン)により精製後、無色の油状物を得た。
収量:5.5g(84%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.09−1.39 (24H); 1.44 (9H); 1.64 (2H); 1.79−2.01 (2H); 2.06−2.43 (4H); 3.23−3.68 (14H); 4.33 (0.2H); 4.56 (0.8H); 5.25 (1H); 6.49 (0.2H); 7.13−7.50 (0.8H)
分子AA3
分子AA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A7(5.5g、9.4mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、分子AA3の塩酸塩としての白色固体を得た。
収量:4.3g(92%)
H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (3H); 1.08−1.40 (24H); 1.40−1.52 (2H); 1.71−2.02 (4H); 2.02−2.31 (2H); 2.90−2.98 (2H); 3.15−3.47 (5H); 3.50−3.66 (7H); 4.24 (0.6H); 4.32 (0.4H); 7.83 (0.6H); 7.95 (3H); 8.17 (0.4H).
LC/MS (ESI): 484.6; (計算値 ([M+H]): 484.4).
実施例AA4:分子AA4
分子A8:分子A1とBoc-1-アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミンとの反応により得られた生成物。
分子A2の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A1(4.5g、12.7mmol)及びBoc-1-アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミン(4.5g、14.0mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、黄色の油状物を得た。
収量:7.7g(92%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.22−1.37 (24H); 1.44 (9H); 1.59−1.67 (2H); 1.67−2.00 (6H); 2.06−2.45 (4H); 3.18−3.76 (18H); 4.28 (0.2H); 4.52 (0.8H); 4.69−5.04 (1H); 6.77 (0.2H); 7.20 (0.8H).
分子AA4
分子AA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A8(7.7g、11.8mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、黄色の油状物を得た。ジイソプロピルエーテルを用いた共蒸着によって、50℃において減圧下で行い、白色固体の形態の分子AA4の塩酸塩を得ることを可能にした。
収量:5.4g(76%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.08−1.40 (24H); 1.49−1.65 (2H); 1.76−2.39 (10H); 3.07−3.28 (3H); 3.34−3.80 (15H); 4.34 (0.05H); 4.64 (0.95H); 7.35 (0.05H); 7.66−8.58 (3.95H).
LC/MS (ESI): 556.7; (計算値 ([M+H]): 556.5).
実施例AA5:分子AA5
分子A9:分子A1とN−Boc−L−リジンメチルエステルとの反応により得られた生成物。
分子A2の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A1(4g、11.3mmol)及びN−Boc−L−リジンメチルエステル(3.2g、12.4mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、無色の油状物を得た。
収量:4.9g(73%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 0.99−1.54 (37H); 1.54−1.75 (3H); 1.75−2.04 (3H); 2.04−2.41 (4H); 2.94−3.19 (2H); 3.19−3.81 (5H); 4.28-4.64 (2H); 4.94 (1H); 6.45 (0.1H); 7.36 (0.9H).
LC/MS (ESI): 596.7; (計算値 ([M+H]): 596.5).
分子10:分子A9のアンモニアを用いた処理により得られた生成物。
7Nアンモニアのメタノール溶液(320mL)を分子A9(4.9g、8.2mmol)のメタノール(10mL)の懸濁液へ添加した。密閉の雰囲気下室温において19時間攪拌した後、さらにアンモニア溶液100mLを添加した。密封の雰囲気下室温において24時間攪拌した後、反応媒体を減圧下濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテル中で還流させながら(100mL)粉砕することにより精製し、50℃において減圧下乾燥させ白色固体を得た。
収量:4.1g(85%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.06−1.57 (37H); 1.57−1.79 (3H); 1.88−2.41 (7H); 3.09 (2H); 3.49 (1H); 3.62 (1H); 4.34 (1H); 4.51 (1H); 4.69−4.81 (1H); 5.43 (0.95H); 5.57 (0.05H); 6.25 (0.05H); 6.52 (0.95H); 6.83 (0.05H); 7.11 (0.95H).
分子AA5
分子AA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A10(388mg、0.67mmol)を適用し、ジイソプロピルエーテル中で粉砕することにより精製し、分子AA5塩酸塩の白色固体を得た。
収量:292mg(85%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (3H); 1.06−2.34 (38H); 2.61−2.81 (2H); 3.29−3.68 (2H); 4.05−4.17 (1.7H); 4.42 (0.3H); 7.00 (1H); 7.16 (0.7H); 7.43 (0.3H); 7.73−8.04 (3.7H); 8.16 (0.3H).
LC/MS (ESI): 481.6; (計算値 ([M+H]): 481.4).
実施例AA6:分子AA6
分子A11:塩化ステアロイルとL−プロリンとの反応により得られた生成物。
分子A1の製造に用いられた方法と同様の方法により、L−プロリン(5.0g、43.4mmol)及び塩化ステアロイル(12.0g、39.6mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、白色固体を得た。
収量:5.37g(36%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.26−1.37 (28H); 1.64−1.70 (2H); 1.88−2.10 (3H); 2.36 (2H); 2.54−2.58 (1H).; 3.46 (1H); 3.56 (1H); 4.62 (1H).
LC/MS (ESI): 382.6; (計算値 ([M+H]): 382.3).
分子A12:分子A11とBoc−トリ(エチレングリコール)ジアミンとの反応により得られた生成物。
分子A6の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A11(33.81g、88.6mmol)、及びBoc−トリ(エチレングリコール)ジアミン(26.4g、106.3mmol)のTHF溶液を適用し、TEAの変わりにDIPEAを用い、フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル、メタノール)により精製後、白色固体を得た。
収量:43.3g(80%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.87 (3H); 1.24 (30H); 1.43 (9H); 1.61 (2H); 1.82 (1H); 1.96 (1H); 2.25−2.45 (2H); 3.25−3.65 (14H); 4.30 (0.15H); 4.53 (0.85H); 5.25 (1H); 6.43 (0.15H); 7.25 (0.85H).
LC/MS (ESI): 612.6; (計算値 ([M+H]): 612.9).
分子AA6
分子AA2の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A12(43g、70.3mmol)を適用し、減圧下濃縮後に得られた残渣をアセトニトリル中で粉砕した。この懸濁液をろ過し、そしてこの固体をアセトニトリル、ついでアセトンで洗浄した。減圧下乾燥した後、分子AA6の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:31.2g(81%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (3H); 1.23 (28H); 1.45 (2H); 1.70−2.05 (4H); 2.13 (1H); 2.24 (1H); 2.95 (2H); 3.10−3.25 (2H); 3.30−3.65 (10H); 4.20−4.45 (1H); 7.85−8.25 (4H).
LC/MS (ESI): 512.4; (計算値 ([M+H]): 512.8).
実施例AA7:分子AA7
分子A13:アラキドン酸とL−プロリンとの反応により得られた生成物。
分子A5の製造に用いられた方法と同様の方法により、アラキドン酸(15.51g、49.63mmol)及びL−プロリン(6g、52.11mmol)を適用しTEAの代わりにDIPEAを用い、シリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸)を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製後、白色固体を得た。
収量:12.9g(63%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.28 (34H); 1.66 (2H); 1.95−2.15 (2H); 2.34 (2H); 2.45 (1H); 3.47 (1H); 3.56 (1H); 4.60 (1H).
LC/MS (ESI): 410.4; (計算値 ([M+H]): 410.6).
分子A14:分子A13とBoc-1-アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンとの反応により得られた生成物。
分子A12の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A13(10.96g、26.75mmol)及びBoc-1-アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカン(10.29g、32.11mmol)を適用し、シリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル、メタノール)を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製後、固体を得た。
収量:14.2g(75%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.24 (32H); 1.43 (9H); 1.57−2.00 (8H); 2.10−2.45 (4H); 3.20−3.75 (18H); 4.30 (0.20H); 4.55 (0.80H); 5.03 (1H); 6.75 (0.20H); 7.20 (0.80H).
LC/MS (ESI): 712.8; (計算値 ([M+H]): 713.1).
分子AA7
分子AA2の製造に用いられた方法と同様の方法の後、分子A14(14.25g、20.01mmol)を適用し、反応媒体の減圧下濃縮の後に得られた残渣を、メタノールに溶解し、そして減圧下蒸散させ、この操作を4回繰り返し、分子AA7の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:12.7g(98%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (3H); 1.23 (32H); 1.45 (2H); 1.64 (2H); 1.70−2.05 (6H); 2.10−2.30 (2H); 2.82 (2H); 3.08 (2H); 3.30−3.60 (14H); 4.15−4.30 (1H); 7.73−8.13 (4H).
LC/MS (ESI): 612.7; (計算値 ([M+H]): 612.9).
実施例AA8:分子AA8
分子A15:L−ロイシンと塩化パルミトイルとの反応により得られた生成物。
分子A1の製造に用いられた方法と同様の方法により、L−ロイシン(15.0g、114.4mmol)及び塩化パルミトイル(34.5g、125mmol)を適用し、ジイソプロピルエーテル中で粉砕することにより白色固体を得た。
収量:13.0g(31%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 0.96 (6H); 1.16−1.35 (24H); 1.55−1.77 (5H); 2.23 (2H); 4.55−4.60 (1H); 5.88 (1H).
分子A16:分子A15とL−プロリンメチルエステルとの反応により得られた生成物。
分子A2の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A15(6.00g、16.2mmol)及びL−プロリンメチルエステル(3.23g、19.5mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、淡黄色油状物を得た。
収量:5.8g(74%)。
1H NMR (CDCl, ppm)0.83−1.00 (9H); 1.18−1.32 (24H); 1.40−1.73 (5H); 1.84−2.33 (6H); 3.47−3.89 (2H); 3.70 (1.14H); 3.71 (1.21H); 3.74 (0.53H); 3.76 (0.12H); 4.40−4.56 (1H); 4.63−4.67 (0.04H); 4.84 (0.38); 4.90 (0.40); 5.06 (0.18); 5.99 (0.18H); 6.08−6.21 (0.82).
LC/MS (ESI): 481.6; (計算値 ([M+H]): 481.4).
分子A17:分子A16のメチルエステルのけん化により得られた生成物。
1N 水酸化ナトリウム(13.5mL、13.5mmol)を、分子A16(5.8gg、12.06mmol)のメタノール(30mL)溶液に添加した。室温において20時間攪拌した後、この溶液を水で希釈し、1N塩酸溶液 20mLを用いて0℃において酸性化した。沈殿をろ過し、水(50mL)ですすぎ、ジクロロメタン50mLに溶解した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過し、そして減圧下濃縮し、無色油状物を得た。
収量:4.5g(80%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.85−0.99 (9H); 1.14−1.41 (24H); 1.43−1.72 (5H); 1.87−2.47 (7H); 3.48−3.55 (0.6H); 3.56−3.62 (0.4H); 3.83−3.90 (0.4H); 3.90−3.96 (0.6H); 4.52−4.56 (0.6H); 4.56−4.59 (0.4H); 4.80−4.86 (0.4H); 4.86−4.91 (0.6H); 6.05 (0.4H); 6.11 (0.6H).
LC/MS (ESI): 467.6; (計算値 ([M+H]): 467.4).
分子A18:Boc−エチレンジアミンと分子A17との反応により得られた生成物。
分子A2の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A17(4.5g、9.64mmol)及びBoc−エチレンジアミン(1.70g、10.61mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、無色油状物を得た。
収量:2.0g(34%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.83−0.99 (9H); 1.19−1.32 (24H); 1.44 (9H); 1.48−2.37 (14H); 3.09−3.99 (4H); 4.28−5.01 (2H); 5.64−6.04 (1H); 6.87−7.06 (1H).
LC/MS (ESI): 609.7; (計算値 ([M+H]): 609.5).
分子AA8
分子AA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A18(2g、3.28mmol)を適用し、フラッシュクロマトグラフィー(メタノール、ジクロロメタン)により精製後、分子AA8の塩酸塩としての固体を得た。
収量:1.5g(90%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.83−1.00 (9H); 1.18−1.32 (24H); 1.37−1.77 (5H); 1.93−2.41 (6H); 3.07−3.97 (6H); 4.44−4.77 (2H); 7.66−8.21 (2H).
LC/MS (ESI): 509.6; (計算値 ([M+H]): 509.4).
実施例AA9:分子AA9
分子A19:ラウリン酸とL−フェニルアラニンとの反応により得られた生成物。
分子A5の製造に用いられた方法と同様の方法により、ラウリン酸(8.10g、40.45mmol)及びL−フェニルアラニン(7g、42.38mmol)を適用し、白色固体を得た。
収量:12.7g(98%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.86 (3H); 1.10−1.30 (16H); 1.36 (2H); 2.02 (2H); 2.82 (1H); 3.05 (1H); 4.42 (1H); 7.15−7.30 (5H); 8.05 (1H); 12.61 (1H).
LC/MS (ESI): 348.2; (計算値 ([M+H]): 348.5).
分子A20:分子A19とL−プロリンのメチルエステルの塩酸塩との反応により得られた生成物。
分子A6の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A19(9.98g、28.72mmol)及びL−プロリンのメチルエステル塩酸塩(5.23g、31.59mmol)を適用し、シリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル)を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製後、無色油状物を得た。
収量:5.75g(44%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.10−1.30 (16H); 1.50−1.75 (3H); 1.80−2.02 (3H); 2.17 (2H); 2.65 (0.5H); 2.95 (1H); 3.05−3.20 (1.5H); 3.50−3.65 (1H); 3.75 (3H); 4.29 (0.5H); 4.46 (0.5H); 4.70 (0.1H); 4.95 (0.9H); 6.20−6.30 (1H); 7.15−7.30 (5H).
LC/MS (ESI): 459.2; (計算値 ([M+H]): 459.6).
分子A21:分子A20のけん化により得られた生成物。
水酸化リチウム(LiOH)(600.49mg、25.07mmol)を分子A20(5.75g、12.54mmol)のTHF/メタノール/水(40/40/40mL)の混合溶液へ0℃において添加し、そしてこの混合物を室温において20時間攪拌した。有機溶媒を減圧下蒸散させ、この水層を水で希釈し、1N HCl溶液を用いてpHが1になるまで酸性化した。次に、生成物を酢酸エチルで抽出した。あわせた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過し、そして減圧下濃縮し、無色油状物を得た。
収量:5.7g(定量的)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.10−1.30 (16H); 1.50−1.80 (3H); 1.67−2.02 (2H); 2.20 (2H); 2.25 (0.4H); 2.60 (0.6H); 2.85−3.10 (2.6H); 3.55−3.65 (1.4H); 4.35 (0.6H); 4.55 (0.4H); 4.94 (1H); 6.28 (0.4H); 6.38 (0.6H); 7.20−7.30 (5H).
LC/MS (ESI): 445.2; (計算値 ([M+H]): 445.6).
分子A22:Boc−メチレンジアミンと分子A21との反応により得られた生成物。
分子A6の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A21(5.67g、12.75mmol)及びBoc−エチレンジアミン(2.25g、14.03mmol)を適用し、シリカゲル(ジクロロメタン、メタノール、)を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製後、無色油状物を得た。
収量:5.7g(76%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.25 (16H); 1.43 (9H); 1.58 (2.6H); 1.75−1.95 (1.4H); 2.15−2.30 (3H); 2.64 (0.5H); 2.95−3.10 (2.5H); 3.20−3.40 (4H); 3.45 (0.5H); 3.55 (0.2H); 3.66 (1H); 4.44 (1H); 4.50 (0.2H); 4.60 (0.6H); 4.99 (0.7H); 5.54 (0.5H); 5.95 (0.2H); 6.17 (1H); 6.60 (0.5H); 7.07 (0.5H); 7.20−7.40 (5H).
LC/MS (ESI): 587.4; (計算値 ([M+H]): 587.8).
分子AA9
分子AA2の製造に用いられた方法と同様の方法の後、分子A22(5.66g、9.65mmol)を適用し、反応媒体を減圧下の濃縮後得られた残渣をメタノールに溶解し、そして減圧下蒸散させ、この操作を4回繰り返し、分子AA9の塩酸塩の形態の白色発泡物質を得た。
収量:4.9g(97%)。
H NMR (DMSO−d, 120℃, ppm): 0.89 (3H); 1.26 (16H); 1.43 (2H); 1.68 (0.6H); 1.75−2.00 (3H); 2.05−2.25 (2.4H); 2.82−3.05 (5H); 3.38 (2H); 3.50−3.70 (1.4H); 4.25 (0.6H); 4.63 (0.4H); 4.77 (0.6H); 7.25−7.50 (5H); 7.55−8.20 (4H).
LC/MS (ESI): 487.4; (計算値 ([M+H]): 487.7).

実施例AA10:分子AA10
分子A23:ニペコチン酸とアラキドン酸のとの反応により得られた生成物。
分子A5の製造に用いられた方法と同様の方法により、アラキドン酸(2.30g、7.37mmol)及びニペコチン酸(1.00g、7.74mmol)を適用し、水層をpHが1になるまで酸性化しろ過し、水、次いでジクロロメタンで洗浄した後に、白色固体を得た。
収量:1.65g(53%)。
1H NMR (CDCl, ppm): 0.88 (3H); 1.07−1.88 (37H); 2.10 (1H); 2.28−2.45 (2H); 2.52 (1H); 2.91−3.17 (1.5H); 3.42 (0.5H); 3.72 (0.5H); 3.84 (0.5H); 4.08 (0.5H); 4.56 (0.5H).
LC/MS (ESI): 424.4; 848.0; (計算値 ([M+H]): 424.4; ([2M+H]): 847.8).

分子A24:分子A23とBoc−1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミンとの反応により得られた生成物。
DIPEA(1.01g、7.79mmol)及びTBTU(1.31g、4.09mmol)を分子A23(1.65g、3.89mmol)のTHF(20mL)溶液へ、室温において連続して添加した。30分間の攪拌の後、Boc−1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミン(1.37g、4.28mmol)を添加し、そして、反応媒体を室温において18時間攪拌した。減圧下溶媒を蒸散後、残渣を酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機層を飽和NaHCO水溶液、1N HCl水溶液、飽和NaCl水溶液を用いて続けて洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過しそして減圧下濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン、酢酸エチル、メタノール)により精製した後に、白色固体を得た。
収量1.97g(70%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.15−2.70 (54H); 3.10−3.46 (6H); 3.46−3.71 (12.6H); 3.92 (0.4H); 4.17 (0.6H); 4.49 (0.4H); 4.80−5.16 (1H); 6.35−6.76 (1H).
LC/MS (ESI): 726.8; (計算値 ([M+H]): 726.6).

分子AA10
分子AA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A24(1.97g、2.71mmol)を適用し、溶媒の蒸散、アセトン中での粉砕、ろ過しそしてアセトンを用いた洗浄、次いで50℃において減圧下乾燥させた後に、分子AA10の白色固体を得た。
収量:1.66g(92%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.86 (3H); 1.09−1.90 (42H); 2.05−2.68 (5H); 2.45−2.68 (1H); 2.78−3.19 (6H); 3.36−3.44 (2H); 3.44−3.60 (10H); 3.69−3.87 (1H); 4.20 (0.4H); 4.35 (0.6H).
LC/MS (ESI): 626.7; (計算値 ([M+H]): 626.5).

実施例AA12:分子AA12
分子A26:塩化ミリストイル及びL−プロリンとの反応により得られた生成物。
(1646−22−CNI)
塩化ミリストイル(322g、1.30mol)のジクロロメタン(1.63L)溶液を、L−プロリン(300.40g、2.61mol)の2N水酸化ナトリウム水溶液(1.63L)の溶液へ0℃において1時間をかけて徐々に添加した。添加が終了した後、反応媒体の温度を2時間をかけて20℃まで戻し、そしてさらに2時間攪拌した。
この混合物を0℃に冷却し、そして37% HC溶液(215mL)を15分かけて添加した。この反応媒体を0℃において10分間、次いで0℃から20℃になるまで1時間攪拌した。有機層を分離し、10%HCl水溶液(3×430mL)、飽和NaCl水溶液(430mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、木綿でろ過し、そして減圧下濃縮した。残渣をヘプタン(315mL)に溶解し、そしてペンタン(1.6L)を機械攪拌の下で添加した。焼結フィルターを通してろ過しそして減圧下で乾燥させ、白色固体を得た。
収量410.6g(97%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.28 (20H); 1.70 (2H); 1.90−2.10 (3H); 2.36 (2H); 2.51 (1H); 3.47 (1H); 3.56 (1H); 4.61 (1H).
LC/MS (ESI): 326.4; 651.7; (計算値 ([M+H]): 326.3; ([2M+H]): 651.6).

分子A27:分子A26とBoc−エチレンジアミンとの反応により得られた生成物。
HOBt(1.83g、11.98mmol)、次いでBoc−エチレンジアミン(1.62g、10.14mmol)を、分子A26(3.00g、9.21mmol)のメチル−THF(50mL)の溶液に室温において添加し、そしてこの媒体を0℃に冷却した。EDC(2.29g、11.98mmol)を添加し、そしてこの混合物を0℃から室温の間で17時間攪拌した。次に、この反応媒体を飽和NHCl水溶液(50mL)、飽和NaHCO水溶液(50mL)、次いで飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過しそして減圧下濃縮した。メタノール中で再結晶化させた後、白色固体を得た。
収量:2.34g(49%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.16−1.38 (20H); 1.44 (9H); 1.56−1.71 (2H); 1.78−2.45 (6H); 3.11−3.72 (6H); 4.30 (0.1H); 4.51 (0.9H); 4.87 (0.1H); 5.04 (0.9H); 6.87 (0.1H); 7.23 (0.9H).
LC/MS (ESI): 468.0; (計算値 ([M+H]): 468.4).

分子AA12
分子AA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A27(2.34g、5.00mmol)を適用し、溶媒を蒸散後ジイソプロピルエーテル中で粉砕し、分子AA12の白色固体を得た。
収量:1.5g(74%)。
H NMR (MeOD−d, ppm):0.90 (3H); 1.21−1.43 (20H); 1.54−1.66 (2H); 1.85−2.28 (4H); 2.39 (2H); 3.00−3.17 (2H); 3.30−3.40 (1H); 3.43−3.71 (3H); 4.29 (0.94H); 4.48 (0.06H).
LC/MS (ESI): 368.2; (計算値 ([M+H]): 368.3).
実施例AA14:分子AA14
樹脂AA14−1: 4,7,10−トリオキサ−1,13−トリデカンジアミンと樹脂2−Cl−塩化トリチルとの反応により得られた生成物。
DIPEA(8.64g、49.60mmol)を、4,7,10−トリオキサ−1,13−トリデカンジアミン(10.87g、49.60mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液に室温において添加した。この溶液を、固相担体上にペプチド合成用に適合した反応器中の、予めジクロロメタンで洗浄した樹脂2−Cl−塩化トリチル(100−200メッシュ、1% DVB,1.24mmol/g)(4.00g、4.96mmol)へ注いだ。室温において2時間攪拌した後、HPLCグレードのメタノール(0.8mL/g樹脂、3.2mL)を添加し、そしてこの混合物を室温において15分間攪拌した。この樹脂をろ過し、ジクロロメタン(3×50mL)、DMF(2×50mL)、ジクロロメタン(2×50mL)、イソプロパノール(1×50mL)及びジクロロメタン(3×50mL)で連続して洗浄した。
樹脂AA14−2:樹脂AA14−1とFmoc−グリシンとの反応により得られた生成物。
DIPEA(5.18g、29.76mmol)をFmoc−グリシン(4.42g、14.88mmol)及び1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾール[4,5−b]ピリジニウム 3−オキシド−ヘキサフルオロホスフェート(HATU,5.66g、14.88mmol)のDMF/ジクロロメタンの1:1混合溶液(60mL)の懸濁液へ添加した。溶解が完了した後、得られた溶液を樹脂AA14−1へ注いだ。室温において2時間攪拌した後、樹脂をろ過し、DMF(3×60mL)、イソプロパノール(1×60mL)及びジクロロメタン(3×60mL)で続けて洗浄した。
樹脂AA14−3:樹脂AA14−2とDMF/ピペリジン80:20との反応により得られた生成物。
樹脂AA14−2を、DMF/ピペリジン80:20の混合物(50mL)で処理した。室温において30分間攪拌した後、この樹脂をろ過し、DMF(3×50mL)、イソプロパノール(1×50mL)及びジクロロメタン(3×50mL)で続けて洗浄した。
樹脂AA14−4:樹脂AA14−3とFmoc−プロリンとの反応により得られた生成物。
樹脂AA14−2の製造に用いられた方法と同様の方法により、樹脂AA14−3及びFmoc−プロリン(5.02g、14.88mmol)のDMF溶液(50mL)を適用し、樹脂AA14−4を得た。
樹脂AA14−5:樹脂AA14−4とDMF/ピペリジン80:20の混合物との反応により得られた生成物。
樹脂AA14−3の製造に用いられた方法と同様の方法により、樹脂AA14−4及びDMF/ピペリジン80:20の混合溶液(50mL)を適用し、樹脂AA14−5を得た。
樹脂AA14−6:樹脂AA14−5とパルミチン酸との反応により得られた生成物。
樹脂AA14−4の製造に用いられた方法と同様の方法により、樹脂AA14−5及びパルミチン酸(3.82g、14.88mmol)を適用し、樹脂AA14−6を得た。
分子AA14(1843−04−CBU)
樹脂AA14−6をTFA/ジクロロメタン 1:1の混合物(50mL)を用いて処理した。室温において30分間攪拌した後、この樹脂をろ過し、そしてジクロロメタン(3×50mL)で洗浄した。溶媒を減圧下蒸散させた。次に、共蒸着をジクロロメタン(50mL)及びジイソプロピルエーテル(50mL)を用いて残渣上に行った。この残渣をジクロロメタン(50mL)に溶解し、そして有機層を1N NaOH水溶液(1×50mL)、次いで飽和NaCl水溶液(2×50mL)で洗浄した。NaSOで乾燥させた後、有機層をろ過し、減圧下濃縮し、そして残渣をシリカゲル(ジクロロメタン、メタノール、NHOH)を用いたクロマトグラフィーによりろ過した。
収量:1.65g(7ステップ全体で54%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.18−2.39 (38H); 2.79 (2H); 3.23−3.44 (2H); 3.47−3.69 (14H); 3.76 (0.92H); 3.82 (0.08H); 3.98 (0.08H); 4.03 (0.92H); 4.34 (0.08H); 4.39 (0.92H); 7.00−7.40 (2H).
LC/MS (ESI): 613.7; (計算値 ([M+H]): 613.5).

表1b
式VII又はVIIbで表される定義されたコポリアミノ酸:
Figure 2019517560
Figure 2019517560
Figure 2019517560
表1c:本発明により合成されたコポリアミノ酸のリスト.
パートAB:コポリアミノ酸の合成
実施例AB14:コポリアミノ酸AB14−その1つの末端が分子AA1で修飾され、そして平均分子量(Mn)が3400g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
分子AA1の塩酸塩(2.03g、4.70mmol)、クロロホルム(5mL)、モレキュラシーブ4Å(1.3g)並びにアンバーライトIRN 150イオン交換樹脂(1.3g)を、適当な容器に連続して導入した。ローラーで1時間攪拌した後、媒体をろ過し、そして樹脂をクロロホルムで濯いだ。混合物を蒸散させ、次いでトルエンを用いて共蒸着させた。残渣を無水DMF(30mL)中に溶解し、重合反応に直接使用した。
γ−ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(25.29g、97.2mmol)をオーブンで乾燥させた丸底フラスコに減圧下30分置き、無水DMF(140mL)を導入した。この混合物を、アルゴン雰囲気下で溶解が完了するまで攪拌し、4℃に冷却し、次いで上記で製造した分子AA1の溶液を急速に導入した。混合物を4℃から室温の間で2日間攪拌し、そして65℃において2時間加熱した。次に、反応混合物を室温まで冷却し、攪拌しながらジイソプロピルエーテル(1.7L)を滴下添加した。白色沈殿物をろ過により回収し、ジイソプロピルエーテル(140ml)で2回洗浄し、そして、30℃において減圧下乾燥させ、白色固体を得た。この固体をTFA(160mL)で希釈し、そして次に33%臭化水素溶液(HBr)の酢酸(62mL、354mmol)溶液を0℃において滴下添加した。この溶液を室温において2時間攪拌し、次に、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(1.9L)を攪拌しながら滴下添加した。2時間攪拌した後、この不均一な混合物を終夜放置した。白色沈殿を、ろ過し、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(280mL)、次いで水(140mL)で続けて洗浄することにより回収した。得られた固体を、水(530mL)に溶解し、10N水酸化ナトリウム水溶液を添加することによりpHを7に調整し溶解させた。溶解後、水を最終容量が800mLになるまで添加することにより、理論上の濃度を20g/Lの理論濃度に調整した。この混合物を0.45μmのフィルターを通してろ過し、そして、浸透液の伝導率が50μS/m未満となるまで、0.9%NaCl溶液、次いで水に対し限外ろ過することにより精製した。そして、このコポリアミノ酸の溶液を約30g/Lの理論濃度に濃縮し、そしてpHを7.0に調整した。この水溶液を0.2μmのフィルターでろ過し、そして4℃に保存した。
乾燥抽出物:24.1mg/g
DP(H−NMRにより評価)=25、したがって、i=0.04
コポリアミノ酸AB14の平均分子量の計算値は3378g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3400g/mol
実施例AB15:コポリアミノ酸AB15− その1つの末端が分子AA6で修飾され、そして平均分子量(Mn)が4100g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子AA6の塩酸塩(2.16g、3.94mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(25.58g、97.2mmol)を適用し、その1つの末端が分子AA6により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:45.5mg/g
DP(H−NMRにより評価)=30、したがって、i=0.033
コポリアミノ酸AB15の平均分子量の計算値は5005g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=4100g/mol
実施例AB16:コポリアミノ酸AB16− その1つの末端が分子AA6で修飾され、そして平均分子量(Mn)が6500g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子AA6の塩酸塩(2.39g、4.36mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(50.0g、189.9mmol)を適用し、その1つの末端が分子AA6により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:28.5mg/g
DP(H−NMRにより評価)=48、したがって、i=0.021
コポリアミノ酸AB16の平均分子量の計算値は7725g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=6500g/mol
実施例AB17:コポリアミノ酸AB17− その1つの末端が分子AA7で修飾され、そして平均分子量(Mn)が3500g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子AA7の塩酸塩(2.80g、4.32mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(25.0g、94.9mmol)を適用し、その1つの末端が分子AA7により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:25.2mg/g
DP(H−NMRにより評価)=26、したがって、i=0.038
コポリアミノ酸AB17の平均分子量の計算値は4500g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3500g/mol
実施例AB18:コポリアミノ酸AB18− その1つの末端が分子AA7で修飾され、そして平均分子量(Mn)が3700g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
その1つの末端が分子AA7で修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを、分子AA7の塩酸塩(2.80g、4.32mmol)を開始剤として使用することにより、そしてフランス国特許出願公開2801226号公報に記載の方法により37%塩酸溶液を用いたメチルエステルの脱保護を行うことにより、グルタミン酸 γ−メチル N−カルボキシ無水物(25.0g、133.6mmol)の重合により得た。
乾燥抽出物:44.3mg/g
DP(H−NMRにより評価)=22、したがって、i=0.045
コポリアミノ酸AB18の平均分子量の計算値は3896g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3700g/mol
実施例AB19:コポリアミノ酸AB19− その1つの末端が分子AA6で修飾され、そして平均分子量(Mn)が10500g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子AA6の塩酸塩(1.64g、2.99mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(49.3g、187mmol)を適用し、その1つの末端が分子AA6により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:23.4mg/g
DP(H−NMRにより評価)=65、したがって、i=0.015
コポリアミノ酸AB19の平均分子量の計算値は10293g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=10500g/mol
実施例AB20:コポリアミノ酸AB20 −その1つの末端がアセチル基でキャップされ、そして、その1つの末端が分子AA6で修飾され、そして平均分子量(Mn)が10400g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
分子AA6の塩酸塩(0.545g、1.00mmol)、クロロホルム(10mL)、モレキュラーメッシュ4Å(3g)、並びにアンバーライト IRN 150イオン交換樹脂(3g)を適当な容器に連続して導入した。ローラーで1時間攪拌した後、媒体をろ過し、そして樹脂をクロロホルムで濯いだ。混合物を蒸散させ、次いでトルエンを用いて共蒸着させた。残渣を無水DMF(10mL)中に溶解し、重合反応に直接使用した。
γ−ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(17.0g、64.6mmol)をオーブンで乾燥させた丸底フラスコに減圧下30分置き、無水DMF(30mL)を導入した。この混合物を、アルゴン雰囲気下で溶解が完了するまで攪拌し、4℃に冷却し、次いで上記で製造した分子AA6の溶液を急速に導入した。混合物を4℃から室温の間で2日間攪拌し、そしてジイソプロピルエーテル(0.6L)中で沈殿させた。沈殿物をろ過し、ジイソピルエーテル(40mL)を用いて2回洗浄することにより回収し、そしてTHF(80mL)で溶解したものを乾燥させ白色固体を得た。DIPEA(1.7mL、9.8mmol)、そして無水酢酸(0.9mL、9.5mmol)を、この溶液に連続して添加した。室温において終夜攪拌した後、この溶液を、ジイソプロピルエーテル(480mL)に30分かけて攪拌しながら徐々に注いだ。1時間攪拌した後、この沈殿をろ過し、ジイソプロピルエーテル(80mL)で2回洗浄し、そして30℃において減圧下乾燥させ、その1つの末端がアセチル基でキャップされ、そして、その1つの末端が分子AA6で修飾された、ポリ(γ―ベンジルーL−グルタミン酸)を白色固体の形態で得た。
この固体をTFA(65mL)で希釈し、そして次に33%臭化水素溶液(HBr)の酢酸(45mL、257.0mmol)溶液を4℃において滴下添加した。この溶液を室温において2時間攪拌し、次に、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(780mL)を攪拌しながら滴下添加した。2時間攪拌下の後、この不均一な混合物を一夜放置した。白色沈殿を、ろ過し、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(70mL)、次いで水(70mL)で続けて洗浄することにより回収した。得られた固体を、水(300mL)に溶解し、10N水酸化ナトリウム水溶液、ついで1N 水酸化ナトリウム水溶液を添加することによりpHを7に調整し溶解させた。溶解後、水を最終容量が440mLになるまで添加することにより、理論濃度を20g/Lに調節した。この混合物を0.45μmのフィルターを通してろ過し、そして、浸透液の伝導率が50μS/m未満となるまで、0.9%NaCl溶液、次いで水に対し限外ろ過することにより精製した。このコポリアミノ酸の溶液を約30g/Lの理論濃度に濃縮し、そしてpHを7.0に調整した。この水溶液を0.2μmのフィルターでろ過し、そして4℃に保存した。
乾燥抽出物:21.5mg/g
DP(H−NMRにより評価)=60、したがって、i=0.017
コポリアミノ酸AB20の平均分子量の計算値は9619g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=10400g/mol
実施例AB21':
コポリアミノ酸AB21'− その1つの末端が分子AA10で修飾され、そして平均分子量(Mn)が3478g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子AA10の塩酸塩(0.916g、1.38mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(7.19g、27.3mmol)を適用し、その1つの末端が分子AA10により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:14.8mg/g
DP(H−NMRにより評価)=25、したがって、i=0.04
コポリアミノ酸AB21'の平均分子量の計算値は4364g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3478g/mol
実施例AB23:
コポリアミノ酸AB23− その1つの末端が分子AA14で修飾され、そして平均分子量(Mn)が3600g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸AB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、遊離アミンの形態の分子AA14(0.820g、1.34mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(7.75g、29.4mmol)を適用し、その1つの末端が分子AA14により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:16.8mg/g
DP(H−NMRにより評価)=22、したがって、i=0.045
コポリアミノ酸AB23の平均分子量の計算値は3897g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3600g/mol
パートB:
BB:疎水性分子(p=2)の合成。
当該基は、コポリアミノ酸へグラフト化する前の対応する疎水性基により下記表に示される。
Figure 2019517560
Figure 2019517560
Figure 2019517560
表1d:本発明により合成された疎水性分子のリスト.
パートBA:疎水性分子(p=2)の合成。
実施例BA1:分子BA1
分子B1:デカン酸とL−プロリンとの反応により得られた生成物。
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)(16.29g、78.96mmol)及びN−ヒドロキシこはく酸イミド(NHS)(9.09g、78.96mmol)を、デカン酸(14.28g、82.91mmol)のTHF(520mL)溶液へ、0℃において連続して添加した。室温において60時間攪拌した後、混合物を0℃へ20分間冷却し、焼成フィルターを通してろ過した。L−プロリン(10g、86.86mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(68.8mL)及び水(60mL)を、このろ液に添加した。室温において24時間攪拌した後、この媒体を水(300mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(2×250mL)で洗浄し、1N HCl水溶液でpHが〜1になるまで酸性化し、そしてジクロロメタン(3×150mL)で抽出した。あわせた有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下濃縮し、そして残渣をシリカゲル(シクロヘキサン、酢酸エチル)を用いたクロマトグラフィーにより精製した。
収量:14.6g(69%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.87 (3H); 1.26 (12H); 1.65 (2H); 2.02 (3H); 2.34 (2H); 2.41 (1H); 3.48 (1H); 3.56 (1H); 4.58 (1H).
LC/MS (ESI): 270.2; (計算値 ([M+H]): 270.4)
分子B2:分子B1とL−リジンとの反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B1(14.57g、54.07mmol)及びL−リジン(4.15g、28.39mmol)を適用し、黄色油状物を得た。
収量:16.4g(93%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (6H); 1.26 (24H); 1.35−1.65 (8H); 1.85−2.35 (12H); 2.53 (0.2H); 2.90 (0.8H); 3.45−3.75 (5H); 4.50−4.70 (3H); 7.82 (1H).
LC/MS (ESI): 649.6; (計算値 ([M+H]): 649.9).
分子B3:分子B2とBoc−エチレンジアミンとの反応により得られた生成物。
DIPEA(8.80mL)及び2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート(TBTU、8.52g、26.54mmol)を、室温において分子B2(16.4g、27.8mmol)のTHF(170mL)溶液へ添加した。30分間攪拌した後、Boc−エチレンジアミン(4.45g、27.8mmol)を添加した。室温において2時間攪拌した後、溶媒を減圧下蒸散させ、そしてその残渣を酢酸エチル(400mL)で希釈した。この有機層を、水(250mL)、飽和NaHCO水溶液(250mL)、1N HCl水溶液(250mL)、飽和NaCl水溶液(250mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。ろ過した後に減圧下で濃縮し、得られた残渣を、シリカゲル(酢酸エチル、メタノール)を用いたクロマトグラフィーで精製し、無色油状物を得た。
収量:12.8g(64%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.87 (6H); 1.25−1.60 (42H); 1.80−2.05 (4H); 2.15−2.45 (9H); 3.10−3.75 (10H); 4.30 (1H); 4.50 (2H); 5.50 (0.6H); 5.89 (0.2H); 6.15 (0.2H); 7.03 (1H); 7.47 (1H).
LC/MS (ESI): 791.8; (計算値 ([M+H]): 792.1).
分子BA1
4N HClのジオキサン(20.2mL)溶液を、分子B3(12.78g、16.15mmol)のジクロロメタン(110mL)溶液へ5℃において添加した。5℃において20時間攪拌した後、反応媒体を減圧下濃縮した。得られた残渣をメタノール中に溶解し、減圧下蒸散し、この操作を4回繰り返し、分子BA1の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:11.4g(97%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.25−1.50 (33H); 1.57 (1H); 1.70−2.40 (12H); 2.82 (2H); 3.00 (2H); 3.25−3.70 (6H); 4.05−4.50 (3H); 7.75−8.45 (6H).
LC/MS (ESI): 691.6; (計算値 ([M+H]): 692.0).
実施例BA2:分子BA2
分子B4:ラウリン酸とL−プロリンとの反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、ラウリン酸(31.83g、157.9mmol)及びL−プロリン(20g、173.7mmol)を適用し、黄色油状物を得た。
収量:34.3g(73%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.87 (3H); 1.26 (16H); 1.70 (2H); 1.90−2.10 (3H); 2.35 (2H); 2.49 (1H); 3.48 (1H); 3.56 (1H); 4.60 (1H).
LC/MS (ESI): 298.2; (計算値 ([M+H]): 298.4).
分子B5:分子B4とL−リジンとの反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B4(33.72g、113.36mmol)及びL−リジン(8.70g、59.51mmol)を適用し、白色固体を得た。
収量:26.2g(66%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (6H); 1.26 (32H); 1.35−1.65 (8H); 1.85−2.35 (15H); 2.87 (1H); 3.40−3.75 (5H); 4.50−4.75 (3H); 7.87 (1H).
LC/MS (ESI): 705.6; (計算値 ([M+H]): 706.0).
分子B6:Boc−エチレンジアミンと分子B5との反応により得られた生成物。
分子B3の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B5(25.74g、36.51mmol)及びBoc−エチレンジアミン(6.43g、40.16mmol)を適用し、無色油状物を得た。
収量:30.9g(定量的)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (6H); 1.35−1.65 (50H); 1.85−2.35 (13H); 3.05−3.75 (10H); 4.25−4.65 (3H); 5.50 (0.4H); 5.88 (0.2H); 6.16 (0.2H); 7.08 (1H); 7.26 (1H); 7.49 (0.2H)
LC/MS (ESI): 847.8; (計算値 ([M+H]): 848.2).
分子BA2
分子BA1の製造に用いられた方法と同様の方法の後、分子B6(30.9g、36.47mmol)を適用し、減圧下濃縮後に得られた残渣をメタノール中に溶解し、そして減圧下蒸散させ、この操作を4回繰り返し、減圧下で乾燥後に、分子BA2の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:27.65g(97%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.10−2.40 (54H); 2.75−3.15 (4H); 3.25−3.60 (6H); 4.05−4.50 (3H); 7.50−8.50 (6H).
LC/MS (ESI): 747.6; (計算値 ([M+H]): 748.1).
実施例BA3:分子BA3
分子B7:ミリスチン酸とL−プロリンとの反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、ミリスチン酸(18.93g、82.91mmol)及びL−プロリン(10g、86.86mmol)を適用し、帯黄色油状物を得た。
収量:20g(78%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.28 (20H); 1.70 (2H); 1.90−2.10 (3H); 2.36 (2H); 2.51 (1H); 3.47 (1H); 3.56 (1H); 4.61 (1H).
LC/MS (ESI): 326.2; (計算値 ([M+H]): 326.6).
分子B8:分子B7とL−リジンとの反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B7(20.02g、61.5mmol)及びL−リジン(4.72g、32.29mmol)を適用し、白色固体を得た。
収量:12.3g(53%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.26 (40H); 1.35−1.50 (6H); 1.50−2.10 (10H); 2.10−2.25 (4H); 3.01 (2H); 3.31−3.55 (4H); 4.10−4.40 (3H); 7.68 (0.6H); 7.97 (1H); 8.27 (0.4H); 12.50 (1H).
LC/MS (ESI): 761.8; (計算値 ([M+H]): 762.1).
分子B9:Boc−エチレンジアミンと分子B8との反応により得られた生成物。
分子B3の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B8(12g、15.77mmol)及びBoc−エチレンジアミン(3.03g、18.92mmol)を適用し、シリカゲル(酢酸エチル、メタノール)を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製した後に、無色油状物を得た。
収量:12.5g(88%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.20−1.55 (55H); 1.50−2.25 (14H); 2.95−3.10 (6H); 3.31−3.55 (4H); 4.10−4.40 (3H); 6.74 (1H); 7.60−8.25 (3H).
LC/MS (ESI): 904.1; (計算値 ([M+H]): 904.3).
分子BA3
分子BA1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子BA9(12.5g、13.84mmol)を適用し、減圧下濃縮後に得られた残渣をメタノール中に溶解し、そして減圧下蒸散させ、この操作を4回繰り返し、減圧下で乾燥後に分子BA3の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:9.2g(79%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm):0.85 (6H); 1.10−1.65 (48H); 1.70−2.35 (12H); 2.85 (2H); 3.01 (2H); 3.25−3.65 (6H); 4.10−4.50 (3H); 7.70−8.40 (6H).
LC/MS (ESI): 803.9; (計算値 ([M+H]): 804.2).
実施例BA4:分子BA4
分子B10:分子B8とBoc−1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンとの反応により得られた生成物。
分子B3の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B8(29.80g、39.15mmol)及びBoc−1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカン(15.05g、46.96mmol)を適用し、粘性の無色油状物を得た。
収量:25.3g(61%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.25−2.35 (75H); 2.85−3.20 (6H); 3.25−3.65 (16H); 4.10−4.45 (3H); 6.38 (0.1H); 6.72 (0.9H); 7.50−8.25 (3H).
LC/MS (ESI): 1064.2; (計算値 ([M+H]): 1064.5).
分子BA4
分子BA1の製造に用いられた方法と同様の方法の後、分子BA10(25.3g、23.8mmol)を適用し、減圧下濃縮後に得られた残渣をメタノール中に溶解し、そして減圧下蒸散させ、この操作を4回繰り返し、減圧下で乾燥後に分子BA4の塩酸塩の白色固体を得た。
収量:20.02g(84%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm):0.85 (6H); 1.15−2.35 (66H); 2.80−3.20 (6H); 3.30−3.65 (16H); 4.10−4.45 (3H); 7.55−8.60 (6H).
LC/MS (ESI): 964.9; (計算値 ([M+H]): 964.6).
実施例BA5:分子BA5
分子B11:塩化パルミトイルとL−プロリンとの反応により得られた生成物。
分子A26の製造に用いられた方法と同様の方法により、塩化パルミトイル(15.39g、55.99mmol)及びL−プロリン(12.89g、111.98mmol)を適用し、分子B11の白色固体を得た。
収量:19.10g(96%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (3H); 1.19−1.45 (24H); 1.58−1.74 (2H); 1.88−2.14 (3H); 2.15−2.54 (3H); 3.47 (1H); 3.58 (1H); 4.41 (0.1H); 4.61 (0.9H) 6.60−8.60 (1H).
LC/MS (ESI): 354.4; 707.8; (計算値 ([M+H]): 354.3; ([2M+H]): 707.6).
分子B12:分子B11とL−リジンとの反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B11(19.10g、54.02mmol)及びL−リジン(4.15g、28.36mmol)を適用し、減圧下反応媒体を濃縮した後に、油状の残渣を得た。この残渣を、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(2×75mL)で洗浄し、そして水層を、6N HClを徐々に添加することによりpHが1になるまで酸性化した。この生成物を、ジクロロメタンで3回抽出し、有機層をNaSOで乾燥させ、次いでろ過し、そして減圧下濃縮し、11.2gの黄色の油状残渣を得た。同時に、先の酢酸エチルの有機層を、2N HCl水溶液(2×75mL)、飽和NaCl水溶液(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過しそして濃縮して10.2gの黄色残渣を得た。これらの残渣の夫々をアセトン中で再結晶化した後に、白色固体を得た。
収量:11.83g(54%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.87 (6H); 1.06−2.44 (70H); 2.78−2.96 (1H); 3.35−3.75 (5H); 4.28−4.43 (0.1H); 4.43−4.52 (0.2H); 4.52−4.61 (1.8H); 4.61−4.75 (0.9H); 7.74−8.02 (2H).
LC/MS (ESI): 818.0; (計算値 ([M+H]): 818.7).
分子B13:分子B12とBoc−エチレンジアミンとの反応により得られた生成物。
分子A27の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B12(18.00g、22.02mmol)のTHF溶液及びBoc−エチレンジアミン(4.23g、26.43mmol)を適用し、アセトニトリル中で2回再結晶化した後に、白色固体を得た。
収量:17.5g(83%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.15−2.29 (79H); 2.92−3.12 (6H); 3.30−3.59 (4H); 4.06−4.13 (0.65H); 4.16−4.29 (2H); 4.38−4.42 (0.35H); 6.71−6.76 (1H); 7.60−7.69 (1.3H); 7.76−7.81 (0.65H); 7.93−7.97 (0.35H); 8.00−8.04 (0.35H); 8.10−8.17 (0.35H).
LC/MS (ESI): 960.4; (計算値 ([M+H]): 960.8).
分子BA5
分子BA1の製造に用いられた方法と同様の方法の後、分子BA13(24.4g、25.43mmol)を適用し、減圧下濃縮後に得られた残渣をジクロロメタン(150mL)に溶解し、有機層を2M 水酸化ナトリウム水溶液(90mL)を用いて2回洗浄した。アセトニトリル(120mL)添加し、そしてジクロロメタンを減圧下濃縮することにより除去した。次に、この媒体を72時間放置し、そして、ろ過後アセトニトリルですすぎ、そして減圧下で乾燥後に白色固体を得た。この操作を4回繰り返した。
収量:14.28g(65%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.06−2.32 (70H); 2.53−2.63 (2H); 2.89−3.61 (10H); 4.04−4.43 (3H); 7.55−7.62 (0.65H); 7.65−7.72 (0.65H); 7.80 (0.65H); 7.91 (0.35H); 8.03 (0.35H); 8.14−8.23 (0.35H).
LC/MS (ESI): 860.0; (計算値 ([M+H]): 860.8).
実施例BA6:分子BA6
分子B14:分子A26と2,3−ジアミノプロピオン酸との反応により得られた生成物。
分子B1の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子A26(80.00g、245.78mmol)及び2,3−ジアミノプロピオン酸二塩酸塩(22.84g、129.04mmol)を適用し、アセトニトリル中で再結晶化した後に白色固体を得た。
収量69g(78%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm):0.86 (6H); 1.08−1.38 (40H); 1.40−1.55 (4H); 1.68−2.30 (12H); 3.16−3.66 (6H); 4.20−4.39 (3H); 7.67−8.31 (2H); 12.70 (1H).
LC/MS (ESI): 719.4; 741.5; (計算値 ([M+H]): 719.6; ([M+Na]): 741.6).
分子B15:分子B14とBoc−エチレンジアミンとの反応により得られた生成物。
分子A27の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B14(32.00g、44.50mmol)のジクロロメタン溶液及びBoc−エチレンジアミン(8.56g、53.40mmol)を適用し、シリカゲル(酢酸エチル、メタノール)を用いたクロマトグラフィーにより精製した後に、無色油状物を得た。
収量:24.5g(64%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm):0.85 (6H); 1.16−2.42 (65H); 2.89−3.14 (4H); 3.17−3.66 (6H); 4.11−4.43 (3H); 6.77 (1H); 7.38−8.23 (3H).
LC/MS (ESI): 861.7; (計算値 ([M+H]): 861.7).
分子BA6
分子BA5の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B15(24.50g、28.45mmol)を適用し、アセトニトリル中で再結晶化した後に、白色固体を得た。
収量:19.7g(91%)。
1H NMR (DMSO−d, ppm): 0.85 (6H); 1.10−2.40 (58H); 2.51−2.62 (2H); 2.90−3.16 (2H); 3.16−3.67 (6H); 4.04−4.47 (3H); 7.33−8.27 (3H).
LC/MS (ESI): 761.5; (計算値 ([M+H]): 761.6).
実施例BA7:分子BA7
分子B16:N−(tert−ブトキシカルボニル)−1,6−ジアミノヘキサンと分子B8との反応により得られた生成物。
分子A27の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子B8(10g、13.14mmol)及びN−(tert−ブトキシカルボニル)−1,6−ジアミノヘキサン(3.41g、15.77mmol)のジクロロメタン溶液を適用し、アセトニトリル中で再結晶化した後に、白色固体を得た。
収量:10.7g(85%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (6H); 1.17−2.40 (79H); 3.00−3.71 (10H); 4.26−4.58 (3H); 4.67 (1H); 6.74 (1H); 7.34−7.49 (2H).
LC/MS (ESI): 959.9; (計算値 ([M+H]): 959.8).
分子BA7
分子BA1の製造に用いられた方法と同様の方法の後、分子B16(10.5g、10.94mmol)を適用し、2N NaOH水溶液を、0℃に冷却したこの反応媒体へ滴下した。水層をジクロロメタンで抽出し、そしてこの有機層を5%NaCl水溶液で3回洗浄した。NaSOで乾燥させた後、この有機層をろ過し、減圧下濃縮し、そしてこの残渣をアセトニトリル中で再結晶化させた。
収量:5.4g(58%)。
1H NMR (CDCl, ppm):0.88 (6H); 1.19−2.40 (72H); 2.67 (2H); 3.03−3.70 (8H); 4.26−4.57 (3H); 6.71 (1H); 7.39−7.49 (2H).
LC/MS (ESI): 859.8; (計算値 ([M+H]): 859.7).

BB:コポリアミノ酸の合成
式VII又はVIIbで定義されたコポリアミノ酸の定義

Figure 2019517560
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表1f:本発明により合成されたコポリアミノ酸のリスト.
パートBB:コポリアミノ酸の合成
実施例BB14:コポリアミノ酸BB14− その1つの末端が分子BA2で修飾され、そして平均分子量(Mn)が4020g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
分子BA2塩酸塩(2.12g、2.70mmol)、クロロホルム(40mL)、モレキュラシーブ4Å(1.5g)並びにアンバーライトIRN 150イオン交換樹脂(1.5g)を適当な容器に連続して導入した。ローラーで1時間攪拌した後、媒体をろ過し、そして樹脂をクロロホルムで濯いだ。混合物を蒸散させ、次いでトルエンを用いて共蒸着させた。残渣を無水DMF(20mL)中に溶解し、重合反応に直接使用した。
γ−ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(18g、68.42mmol)をオーブンで乾燥させた丸底フラスコに減圧下30分置き、無水DMF(100mL)を導入した。この混合物を、アルゴン雰囲気下で溶解が完了するまで攪拌し、4℃に冷却し、次いで上記で製造した分子BA2の溶液を急速に導入した。混合物を4℃から室温の間で2日間攪拌し、そして65℃において2時間加熱した。次に、反応混合物を室温まで冷却し、攪拌下ジイソプロピルエーテル(1.2L)を滴下添加した。白色沈殿物をろ過により回収し、ジイソプロピルエーテル(100ml)で2回洗浄し、次いで、30℃において減圧下乾燥させ、白色固体を得た。この固体をTFA(105mL)で希釈し、そして次に33%臭化水素溶液(HBr)の酢酸(38mL、220mmol)溶液を0℃において滴下添加した。この溶液を室温において2時間攪拌し、次に、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(600mL)を攪拌しながら滴下添加した。2時間攪拌下の後、この不均一な混合物を終夜放置した。白色沈殿を、ろ過し、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(200mL)、次いで水(100mL)で続けて洗浄することにより回収した。得られた固体を、水(450mL)に溶解し、10N水酸化ナトリウム水溶液、次に1N水酸化ナトリウム水溶液を添加することによりpHを7に調整し溶解させた。この混合物を0.45μmのフィルターを通してろ過し、そして、浸透液の伝導率が50μS/m未満となるまで、0.9%NaCl溶液、次いで水に対し限外ろ過することにより精製した。このコポリアミノ酸の溶液を理論濃度約30g/Lに濃縮し、そしてpHを7.0に調整した。この水溶液を0.2μmのフィルターでろ過し、そして4℃に保存した。
乾燥抽出物:22.3mg/g
DP(H−NMRにより評価)=29、したがって、i=0.034
コポリアミノ酸BB14の平均分子量の計算値は5089g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=4020g/mol
実施例BB15:コポリアミノ酸BB15−その1つの末端が分子BA3で修飾され、そして平均分子量(Mn)が3610g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子BA3の塩酸塩(3.62g、4.32mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(25.0g、94.97mmol)を適用し、その1つの末端が分子BA3により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:26.5mg/g
DP(H−NMRにより評価)=24、したがって、i=0.042
コポリアミノ酸BB15の平均分子量の計算値は4390g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3610g/mol
実施例BB16:コポリアミノ酸BB16−その1つの末端が分子BA4で修飾され、そして平均分子量(Mn)が3300g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子BA4の塩酸塩(5.70g、5.70mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(29.99g、113.9mmol)を適用し、その1つの末端が分子BA4により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:32.3mg/g
DP(H−NMRにより評価)=23、したがって、i=0.043
コポリアミノ酸BB16の平均分子量の計算値は4399g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3300g/mol
実施例BB17:コポリアミノ酸BB17− その1つの末端が分子BA3で修飾され、そして平均分子量(Mn)が10700g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子BA3の塩酸塩(2.51g、3mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(52.7g、200mmol)を適用し、その1つの末端が分子BA3により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:24.5mg/g
DP(H−NMRにより評価)=65、したがって、i=0.015
コポリアミノ酸BB17の平均分子量の計算値は10585g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=10700g/mol
実施例BB18:コポリアミノ酸BB18−その1つの末端が分子BA3で修飾され、そして平均分子量(Mn)が6600g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子BA3の塩酸塩(2.51g、3mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(31.6g、120mmol)を適用し、その1つの末端が分子BA3により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:27.3mg/g
DP(H−NMRにより評価)=40、したがって、i=0.025
コポリアミノ酸BB18の平均分子量の計算値は6889g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=6600g/mol
実施例BB19:コポリアミノ酸BB19− その1つの末端が分子BA3で修飾され、そして平均分子量(Mn)が3400g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、分子BA3の塩酸塩(36.26g、43.2mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(250.0g、949.7mmol)を適用し、その1つの末端が分子BA3により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:22.4mg/g
DP(H−NMRにより評価)=25、したがって、i=0.04
コポリアミノ酸BB19の平均分子量の計算値は4540g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3400g/mol
実施例BB20:コポリアミノ酸BB20− その1つの末端が分子BA3で修飾され、そして平均分子量(Mn)が2500g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、遊離アミン形態の分子BA3(1.017g、12.7mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(5.0g、19.0mmol)を適用し、その1つの末端が分子BA3により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:11.2mg/g
DP(H−NMRにより評価)=17、したがって、i=0.059
コポリアミノ酸BB20の平均分子量の計算値は3332g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=2500g/mol
実施例BB21:コポリアミノ酸BB21− その1つの末端が分子BA3で修飾され、そして平均分子量(Mn)が1100g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、遊離アミン形態の分子BA3(3.814g、4.75mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(10.0g、38.0mmol)を適用し、その1つの末端が分子BA3により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:16.1mg/g
DP(H−NMRにより評価)=9、したがって、i=0.11
コポリアミノ酸BB21の平均分子量の計算値は2123g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=1100g/mol
実施例BB22:コポリアミノ酸BB22− その1つの末端が分子BA3で修飾され、そして平均分子量(Mn)が2900g/molを有するポリ−D−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、遊離アミン形態の分子BA3(2.77g、3.45mmol)及びγ―ベンジル−D−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(20.0g、76.0mmol)を適用し、その1つの末端が分子BA3により修飾されたポリ−D−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:15.2mg/g
DP(H−NMRにより評価)=21、したがって、i=0.048
コポリアミノ酸BB22の平均分子量の計算値は3936g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=2900g/mol
実施例BB23:コポリアミノ酸BB23− その1つの末端が分子BA3で修飾され、そして平均分子量(Mn)が2800g/molを有するD−又はL−グルタミン酸ナトリウムのランダムコポリマー
γ−ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(20.0g、76.00mmol)及びγ−ベンジル−D−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(20.0g、76.00mmol)をオーブンで乾燥させた丸底フラスコに減圧下30分置き、無水DMF(75mL)を導入した。この混合物を、アルゴン雰囲気下で溶解が完了するまで攪拌し、4℃に冷却し、次いで遊離アミンの形態の分子BA3(5.55g、6.91mmol)のクロロホルム(14.5mL)溶液を急速に導入した。混合物を4℃から室温の間で18時間攪拌し、そして65℃において2時間加熱した。次に、反応混合物を室温まで冷却し、攪拌下ジイソプロピルエーテル(1.2L)を滴下添加した。白色沈殿物をろ過により回収し、ジイソプロピルエーテル(80ml)で3回洗浄し、次いで、30℃において減圧下乾燥させ、白色固体を得た。この固体をTFA(152mL)で希釈し、そして次に33%臭化水素溶液(HBr)の酢酸(106mL、220mmol)溶液を0℃において滴下添加した。この溶液を室温において3時間攪拌し、次に、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(1.84L)を攪拌しながら滴下添加した。この水層を、滴下ロート中で分離し、そして、pHを、10N水酸化ナトリウム水溶液を添加することによりpHを7.2に調整した。水(250mL)の添加後、この混合物を0.45μmのフィルターを通してろ過し、そして、浸透液の伝導率が50μS/m未満となるまで、0.9%NaCl溶液、次いで水に対し限外ろ過することにより精製した。このコポリアミノ酸の溶液を約25g/Lに濃縮した。この水溶液を0.2μmのフィルターでろ過し、そして4℃に保存した。
乾燥抽出物:28.2mg/g
DP(H−NMRにより評価)=21、したがって、i=0.048
コポリアミノ酸BB23の平均分子量の計算値は3936g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=2800g/mol

実施例BB24:コポリアミノ酸BB24− その1つの末端が分子BA3で修飾され、そして平均分子量(Mn)が2800g/molを有するポリ−D−グルタミン酸ナトリウム及びL−グルタミン酸ナトリウムのブロックコポリマー
γ−ベンジル−D−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(13.5g、51.3mmol)をオーブンで乾燥させた丸底フラスコに減圧下30分置き、無水DMF(52mL)を導入した。この混合物を、アルゴン雰囲気下で溶解が完了するまで攪拌し、0℃に冷却し、次いで遊離アミンの形態の分子BA3(3.43g、4.27mmol)のクロロホルム(8.6mL)溶液を急速に導入した。混合物を0℃で24時間攪拌し、そして、γ−tert−ブチル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(13.5g、58.9mmol)のDMF(15mL)溶液を添加した。この混合物を0℃から室温の間で21時間攪拌し、そして65℃において2時間加熱した。次に、反応混合物を室温まで冷却し、攪拌下ジイソプロピルエーテル(0.8L)を滴下添加した。白色沈殿物をろ過により回収し、ジイソプロピルエーテル(52ml)で3回洗浄し、次いで、30℃において減圧下で白色固体を得るまで乾燥させた。この固体をTFA(96mL)で希釈し、そして次に33%臭化水素溶液(HBr)の酢酸(68mL、388mmol)溶液を0℃において滴下添加した。この溶液を室温において2時間攪拌し、次に、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(1.2L)を攪拌しながら滴下添加した。2時間攪拌下の後、この不均一な混合物を終夜放置した。白色沈殿を、ろ過し、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(100mL)、次いで水(100mL)で続けて洗浄することにより回収した。得られた固体を、水(900mL)に溶解し、10N水酸化ナトリウム水溶液、次に1N水酸化ナトリウム水溶液を添加することによりpHを7に調整し溶解させた。この混合物を0.45μmのフィルターを通してろ過し、そして、浸透液の伝導率が50μS/m未満となるまで、0.9%NaCl溶液、次いで水に対し限外ろ過することにより精製した。このコポリアミノ酸の溶液を理論濃度約20g/Lに濃縮し、そしてpHを7.0に調整した。この水溶液を0.2μmのフィルターでろ過し、そして4℃に保存した。
乾燥抽出物:23.9mg/g
DP(H−NMRにより評価)=25、したがって、i=0.04
コポリアミノ酸BB24の平均分子量の計算値は4541g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=2800g/mol
実施例BB25:コポリアミノ酸BB25−その1つの末端が分子BA5で修飾され、そして平均分子量(Mn)が2800g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、遊離アミンの形態の分子BA5(1.70g、1.98mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(11.46g、43.5mmol)を適用し、その1つの末端が分子BA5により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:19.8mg/g
DP(H−NMRにより評価)=23、したがって、i=0.043
コポリアミノ酸BB25の平均分子量の計算値は4295g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=2800g/mol
実施例BB26:コポリアミノ酸BB26− その1つの末端が分子BA6で修飾され、そして平均分子量(Mn)が2900g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、遊離アミンの形態の分子BA6(3.05g、4.01mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(22.78g、86.5mmol)を適用し、その1つの末端が分子BA6により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:16.9mg/g
DP(H−NMRにより評価)=21、したがって、i=0.048
コポリアミノ酸BB26の平均分子量の計算値は3894g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=2900g/mol
実施例BB27:コポリアミノ酸BB27− その1つの末端が分子BA3で修飾され及び分子BA3で修飾され、そして平均分子量(Mn)が2300g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB27−1:平均分子量(Mn)が3600g/molを有し、その1つの末端が分子BA3で修飾され及び他方の末端がピドル酸でキャップされた、ポリ−L−グルタミン酸
γ−ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(122.58g、466mmol)をオーブンで乾燥させた丸底フラスコに減圧下30分置き、無水DMF(220mL)を導入した。この混合物を、アルゴン雰囲気下で溶解が完了するまで攪拌し、−10℃に冷却し、次いで遊離アミンの形態の分子BA3(17.08g、21.3mmol)のクロロホルム(40mL)溶液を急速に導入した。混合物を0℃から室温の間で2日間攪拌し、次に65℃において4時間加熱した。次に、反応媒体を25℃に冷却し、ピドル酸(13.66g、105.8mmol)、HOBt(2.35g、15.3mmol)及びEDC(20.28g、105.8mmil)を添加した。25℃において24時間攪拌後、この溶液を減圧下にクロロホルム及び50%のDMFを除去するために濃縮した。次に、この反応混合物を55℃に加熱し、そしてメタノール1150mLを1時間をかけて導入した。次に、この反応混合物を0℃に冷却した。18時間後、白色沈殿物をろ過により回収し、ジイソプロピルエーテル(270ml)で3回洗浄し、次いで、30℃において減圧下で白色固体を得るために乾燥させた。この固体をTFA(390mL)で希釈し、そして次に33%臭化水素溶液(HBr)の酢酸(271mL、1547mmol)溶液を0℃において滴下添加した。この溶液を室温において2時間攪拌し、次に、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(970mL)を攪拌しながら滴下添加した。2時間攪拌下の後、この不均一な混合物を終夜放置した。白色沈殿を、ろ過し、ジイソプロピルエーテル(380mL)、次いで2回の水(380mL)で続けて洗浄することにより回収した。得られた固体を、水(3.6L)に溶解し、10N水酸化ナトリウム水溶液、次に1N水酸化ナトリウム水溶液を添加することによりpHを7に調整し溶解させた。この混合物を0.45μmのフィルターを通してろ過し、そして、浸透液の伝導率が50μS/m未満となるまで、0.9%NaCl溶液、0.1N NaOH水溶液、0.9% NaCl溶液、リン酸緩衝液(150mM)、0.9% NaCl溶液、次いで水に対し限外ろ過することにより精製した。このコポリアミノ酸の溶液を理論濃度約30g/Lに濃縮し、0.2μmのフィルターでろ過し、そして、37% HCl溶液を攪拌しながら添加してpH2に酸性化した。この沈殿をろ過により回収し、水で2回洗浄し、そして減圧下30℃において乾燥させ、白色固体を得た。
コポリアミノ酸BB27
コポリアミノ酸BB2の製造に用いられた方法と同様の方法により、遊離アミンの形態の分子BA3(1.206g、1.50mmol)及びコポリアミノ酸BB27−1(5.5g、33.4mmol)を適用し、その1つの末端が分子BA3により修飾されそして分子BA3により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:19.0mg/g
DP(H−NMRにより評価)=22、
H−NMRに基づきi=0.089
コポリアミノ酸BB27の平均分子量の計算値は4826g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=2300g/mol
コポリアミノ酸BB42−その1つの末端が分子B8で修飾され、そして平均分子量(Mn)が3200g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
DCC(0.659g、3.19mmol)及びNHS(0.365g、3.17mmol)を、分子B8(2.366g、3.11mmol)のDMF(19.5mL)の溶液中に添加した。室温において16時間攪拌した後、この溶液をろ過し、以下の反応に直接使用した。
γ−ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(18.0g、68.4mmol)をオーブンで乾燥させた丸底フラスコに減圧下30分置き、無水DMF(40mL)を導入した。この混合物を、アルゴン雰囲気下で溶解が完了するまで攪拌し、0℃に冷却し、次いで、ヘキシルアミン(0.411mL、3.11mmol)を急速に導入した。0℃において30時間攪拌した後、上記で製造した分子B8を添加した。この溶液を0℃から室温の間で72時間攪拌し、そして、ジイソプロピルエーテル(0.9L)中に攪拌しながら滴下し注入した。沈殿物をろ過により回収し、ジイソプロピルエーテル(100ml)で5回洗浄し、次いで、30℃において減圧下で乾燥させ白色固体を得た。この固体をTFA(69mL)で希釈し、そしてこの溶液を4℃に冷却した。次に、33%臭化水素溶液(HBr)の酢酸(48mL、0.274mol)溶液を、滴下添加した。この混合物を室温において2時間攪拌し、次に、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(0.8L)を攪拌しながら滴下添加した。2時間攪拌下の後、この不均一な混合物を終夜放置した。白色沈殿を、ろ過し、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(70mL)、次いで水(70mL)で続けて洗浄することにより回収した。得られた固体を、水(0.42L)に溶解し、10N水酸化ナトリウム水溶液、次に1N水酸化ナトリウム水溶液を添加することによりpHを7に調整し溶解させた。溶解後、理論濃度を、最終容量0.63Lが得られるまで水を添加することにより、理論濃度20g/Lに調整した。この溶液を、0.45μmのフィルターを通してろ過し、そして、浸透液の伝導率が50μS/m未満となるまで、0.9%NaCl溶液、次いで水に対し限外ろ過することにより精製した。得られた溶液を0.2μmのフィルターでろ過し、そして2乃至8℃に保存した。
乾燥抽出物:22.2mg/g
DP(H−NMRにより評価)=22、
H−NMRに基づき、i=0.045
コポリアミノ酸BB42の平均分子量の計算値は4160g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3200g/mol
実施例BB43:
コポリアミノ酸BB43−その1つの末端が分子BA3で修飾され、他の末端がB8で修飾され、そして平均分子量(Mn)が2000g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
DCC(0.257g、1.24mmol)及びNHS(0.143g、1.24mmol)を、分子B8(0.946g、1.24mmol)のDMF(8mL)の溶液中に添加した。室温において16時間攪拌した後、この溶液をろ過し、以下の反応に直接使用した。
γ−ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(6.0g、1.24mmol)をオーブンで乾燥させた丸底フラスコに減圧下30分置き、無水DMF(14mL)を導入した。この混合物を、アルゴン雰囲気下で溶解が完了するまで攪拌し、0℃に冷却し、次いで、遊離アミンの形態の分子BA3(0.832mL、22.8mmol)のクロロホルム(2.0mL)の溶液を急速に導入した。0℃において18時間攪拌した後、上記で製造した分子B8を添加した。この溶液を0℃から室温の間で22時間攪拌し、そして、ジイソプロピルエーテル(0.34L)中に攪拌しながら滴下し注入した。沈殿物をろ過により回収し、ジイソプロピルエーテル(15ml)で7回洗浄し、次いで、30℃において減圧下で乾燥させ白色固体を得た。この固体をTFA(23mL)で希釈し、そしてこの溶液を4℃に冷却した。次に、33%臭化水素溶液(HBr)の酢酸(15mL、85.7mmol)溶液を、滴下添加した。この混合物を室温において2時間攪拌し、次に、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(0.28L)を攪拌しながら滴下添加した。2時間攪拌下の後、この不均一な混合物を終夜放置した。白色沈殿を、ろ過し、ジイソプロピルエーテル/水の1:1(v/v)混合物(24mL)で2回洗浄し、次いで水(24mL)で2回洗浄することにより回収した。得られた固体を、水(0.16L)に溶解し、10N水酸化ナトリウム水溶液、次に1N水酸化ナトリウム水溶液を添加することによりpHを12に調整し溶解させた。30分後、1N HCl水溶液を徐々に添加することによりpHを7に調整した。この溶液を、0.45μmのフィルターを通してろ過し、そして、浸透液の伝導率が50μS/m未満となるまで、0.9%NaCl溶液、次いで水に対し限外ろ過することにより精製した。得られた溶液を0.2μmのフィルターでろ過し、そして2乃至8℃に保存した。
乾燥抽出物:18.9mg/g
DP(H−NMRにより評価)=22、
H−NMRに基づき、i=0.09
コポリアミノ酸BB43の平均分子量の計算値は4871g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=2000g/mol
実施例BB44:コポリアミノ酸BB44−その1つの末端が分子BA7で修飾され、そして平均分子量(Mn)が3300g/molを有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸BB14の製造に用いられた方法と同様の方法により、遊離アミンの形態の分子BA7(4.45g、5.18mmol)及びγ―ベンジル−L−グルタミン酸 N−カルボキシ無水物(30.0g、113.96mmol)を適用し、その1つの末端が分子BA7により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得た。
乾燥抽出物:29.0mg/g
DP(H−NMRにより評価)=25、したがって、i=0.04
コポリアミノ酸BB26の平均分子量の計算値は4597g/molである。
HPLC−水性SEC分析(校正物PEG):Mn=3300g/mol
パートCE:コポリアミノ酸の反例
パートC:
使用したグルカゴンは、ペプチド合成プロセス由来のヒトグルカゴンである。それは、バッケム(Bachem)社(参照407473)由来のものである。

例C1: 2mg/mLのグルカゴン溶液
粉末状のグルカゴン(80mg)を45mLのフラスコに導入した。0.003N 塩酸水溶液(40mL)を添加した。このグルカゴン粉末を、管の反転を繰り返すことにより、グルカゴンの溶解が完了するまで混合させた。次に、2mg/mLのグルカゴンの溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C2: 4mg/mLのグルカゴン溶液
粉末状のグルカゴン(160mg)を45mLのフラスコに導入した。0.006N 塩酸水溶液(40mL)を添加した。このグルカゴン粉末を、管の反転を繰り返すことにより、グルカゴンの溶解が完了するまで混合させた。次に、2mg/mLのグルカゴンの溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C3: 6mg/mLのグルカゴン溶液
粉末状のグルカゴン(240mg)を45mLのフラスコに導入した。0.01N 塩酸水溶液(40mL)を添加した。このグルカゴン粉末を、管の反転を繰り返すことにより、グルカゴンの溶解が完了するまで混合させた。次に、6mg/mLのグルカゴンの溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C4: 10mg/mLのグルカゴン溶液
粉末状のグルカゴン(400mg)を45mLのフラスコに導入した。0.01N 塩酸水溶液(40mL)を添加した。このグルカゴン粉末を、管の反転を繰り返すことにより、グルカゴンの溶解が完了するまで混合させた。次に、10mg/mLのグルカゴンの溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
初めに、試験は、ポリアミノ酸がグルカゴンを可溶化可能かを確認するために行われ、そしてグルカゴンを可溶化するために必要なコポリアミノ酸の濃度が決定された。
例CA1:種々の濃度のコポリアミノ酸AB16及び1mg/mLの濃度のグルカゴンの組成物。
コポリアミノ酸AB16の2X mgを精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液の2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そしてこの溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合し、コポリアミノ酸Xmg/mL且つグルカゴン1mg/mLを含む組成物を導いた。
外観検査を行い、透明な溶液が得られた否かを決定した。最小の濃度の結果を、表5に示す。
例CA3:種々の濃度のコポリアミノ酸BB14及び1mg/mLの濃度のグルカゴンの組成物。
例CA1に記載されたものと同様の方法において、Xmg/mLのコポリアミノ酸BB14及び1mg/mLのグルカゴンを含む組成物を製造した。
外観検査を行い、透明な溶液が得られた否かを決定した。最小の濃度の結果を、表5に示す。
例CA5:種々の濃度のコポリアミノ酸BB15及び1mg/mLの濃度のグルカゴンの組成物。
例CA1に記載されたものと同様の方法において、Xmg/mLのコポリアミノ酸BB15及び1mg/mLのグルカゴンを含む組成物を製造した。
外観検査を行い、透明な溶液が得られた否かを決定した。最小の濃度の結果を、表5に示す。
Figure 2019517560
表5:ヒトグルカゴン(1mg/mL)の可溶化のための、コポリアミノ酸の最小濃度(mg/mLにおいて).
例CA7: 4.4mg/mLのコポリアミノ酸BB15及び2mg/mLのグルカゴンの組成物。
コポリアミノ酸BB15の17.2mgを精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液の2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C2で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸BB15の溶液2mLと混合した。
透明な溶液を得た。
例CA8: 4.4mg/mLのコポリアミノ酸BB15及び3mg/mLのグルカゴンの組成物。
例C3で製造したグルカゴン溶液2mLを、例CA7で製造したコポリアミノ酸BB15の溶液2mLと混合した。
透明な溶液を得た。
例CA9: 4.4mg/mLのコポリアミノ酸BB15及び5mg/mLのグルカゴンの組成物。
例C4で製造したグルカゴン溶液2mLを、例CA7で製造したコポリアミノ酸BB15の溶液2mLと混合した。
透明な溶液を得た。
試験は、ポリアミノ酸がグルカゴンを可溶化可能かを確認するために行われ、そしてグルカゴンを安定化させるために必要なコポリアミノ酸の濃度が決定された。
例CB1:種々の濃度のコポリアミノ酸BB15及び1mg/mLのグルカゴンの溶液。
コポリアミノ酸BB15の2X mgを精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液の2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合し、コポリアミノ酸Xmg/mL且つグルカゴン1mg/mLを含む組成物を導いた。
これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
外観検査を、7日、14日及び21日後において行った。表6参照のこと。
下記表に記載される例CB1a乃至CB1gの組成物の物理的安定性の試験を、3mLの容量を有するフラスコ(Adelphi−Ref:VCDIN2RDLS1)において1mLの容量の組成物に対して行った。
Figure 2019517560
表6:疎水性基/グルカゴンの最小のモル比を決定するための一連の濃度.

一連の濃度は、その他のコポリアミノ酸を用いて製造され、下記の安定な溶液の獲得に至った。
例CB5: 14mg/mLのコポリアミノ酸AB15及び1mg/mLのグルカゴンの溶液。
コポリアミノ酸AB15の56mgを精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液の2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
例CB6: 16.2mg/mLのコポリアミノ酸AB16及び1mg/mLのグルカゴンの溶液。
コポリアミノ酸AB16の64.8mgを精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液の2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
例CB7: 6.4mg/mLのコポリアミノ酸AB17及び1mg/mLのグルカゴンの溶液。
コポリアミノ酸AB17の25.6mgを精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液の2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
例CB15: 9.1mg/mLのコポリアミノ酸BB14及び1mg/mLのグルカゴンの溶液。
コポリアミノ酸BB14の36.4mgを精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液の2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
例CB16: 3.8mg/mLのコポリアミノ酸BB16及び1mg/mLのグルカゴンの溶液。
コポリアミノ酸BB16の15.2mgを精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液の2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
例CB17: 6.3mg/mLのコポリアミノ酸BB16及び1mg/mLのグルカゴンの溶液。
コポリアミノ酸BB16の25.2mgを精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液の2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
例CB18: 4.4mg/mLのコポリアミノ酸BB15及び2mg/mLのグルカゴンの溶液。
コポリアミノ酸BB15の17.6mgを精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液の2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C2で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
例CB19: 8.8mg/mLのコポリアミノ酸BB15及び2mg/mLのグルカゴンの溶液。
コポリアミノ酸BB15の35.4mgを精密スケールで計量し、そして、m−クレゾール(46mM)、グリセロール(548mM)を含む10mMリン酸緩衝液の2mLを添加した。この組成物を、コポリアミノ酸の溶解まで攪拌し、そして溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C2で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
例CB20: 6.3mg/mLのコポリアミノ酸BB15及び1mg/mLのグルカゴン及び0.1mg/mLのL−メチオニンの溶液。
コポリアミノ酸BB15の12.6mg/mLの溶液を、コポリアミノ酸BB15の凍結乾燥物46.5mgを水1.6mL溶液とともに、126.7mMのm−クレゾールを1.3mL、4.9Mのグリセロールを358μL、100mMリン酸緩衝液を360μL、及び、9.8mg/mLのL−メチオニンを75μLを溶解することにより製造した。この溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C2で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
例CB21: 6.3mg/mLのコポリアミノ酸BB15及び1mg/mLのグルカゴン及び1mg/mLのL−メチオニンの溶液。
コポリアミノ酸BB15の12.6mg/mLの溶液を、コポリアミノ酸BB15の凍結乾燥物46.5mgを水937μL溶液とともに、126.7mMのm−クレゾールを1.3mL、4.9Mのグリセロールを358μL、100mMリン酸緩衝液を360μL、及び、9.8mg/mLのL−メチオニンを733μLを溶解することにより製造した。この溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C2で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合した。これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
例CB22: 6.3mg/mLのコポリアミノ酸BB15及び1mg/mLのグルカゴン及び0.1mg/mLのエキセナチドの溶液。
エキセナチド(バッケム社、製品番号―4044219)の14mgをエッペンドルフのチューブに導入し、そして水1.4mLを添加した。粉末を転倒を繰り返す方法により混合し、そしてこのエキセナチドの10mg/mLの溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
コポリアミノ酸BB15の12.6mg/mLの溶液を、コポリアミノ酸BB15の凍結乾燥物28.3mgを水937μL溶液とともに、126.7mMのm−クレゾールを817μL、4.9Mのグリセロールを224μL、100mMリン酸緩衝液を225μL、及び、10mg/mLのエキセナチドを45μLを溶解することにより製造した。この溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
最終溶液を、例C1において製造したグルカゴン溶液2mL及び上記で製造した12.6mg/mLのBB15の溶液2mLを混合することにより製造した。この混合物は、手動によってホモジェナイズされ、そして、1mg/mLのグルカゴン、0.1mg/mLのエキセナチド、6.3mg/mLのBB15を、5mMのリン酸緩衝液、23mMのm−クレゾール及び249mMのグリセロールを含む。
これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
例CB23: 6.3mg/mLのコポリアミノ酸BB15及び1mg/mLのグルカゴン及び0.25mg/mLのエキセナチドの溶液。
エキセナチドの10mg/mLの溶液を、例CB22に記載されたものと同様の方法により得た。
コポリアミノ酸BB15の12.6mg/mLの溶液を、コポリアミノ酸BB15の凍結乾燥物28.4mgを水872μL溶液とともに、126.7mMのm−クレゾールを817μL、4.9Mのグリセロールを224μL、100mMリン酸緩衝液を225μL、及び、10mg/mLのエキセナチドを113μLを溶解することにより製造した。この溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
最終溶液を、例C1において製造したグルカゴン溶液2mL及び上記で製造した12.6mg/mLのコポリアミノ酸BB15の溶液2mLを混合することにより製造した。この混合物は、手動によってホモジェナイズされ、そして、1mg/mLのグルカゴン、0.25mg/mLのエキセナチド、6.3mg/mLのBB15を、5mMのリン酸緩衝液、23mMのm−クレゾール及び249mMのグリセロールを含む。
これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
例CB24: 6.3mg/mLのコポリアミノ酸BB15及び1mg/mLのグルカゴン及び0.5mg/mLのエキセナチドの溶液。
コポリアミノ酸BB15の12.6mg/mLの溶液を、上記例において製造された様に、コポリアミノ酸BB15の凍結乾燥物28.4mgを水750μL溶液とともに、126.7mMのm−クレゾールを817μL、4.9Mのグリセロールを224μL、100mMリン酸緩衝液を225μL、及び、10mg/mLのエキセナチドを226μLを溶解することにより製造した。この溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
最終溶液を、例C1において製造したグルカゴン溶液2mL及び上記で製造した12.6mg/mLのBB15の溶液2mLを混合することにより製造した。この混合物は、手動によってホモジェナイズされ、そして、1mg/mLのグルカゴン、0.5mg/mLのエキセナチド、6.3mg/mLのコポリアミノ酸BB15を、5mMのリン酸緩衝液、23mMのm−クレゾール及び249mMのグリセロールを含む。
これらの溶液の各々の1mLのサンプルを3個製造し、そして37℃において静止状態に置いた。
例CB26: 3.8mg/mLのコポリアミノ酸BB15及び1mg/mLのグルカゴン及びpH7.1のクエン酸塩の組成物。
コポリアミノ酸BB15の7.6mgを精密スケールで計量し、そして、水で希釈し、そして、濃縮グリセロール溶液、リン酸緩衝液及びクエン酸塩を連続して添加することにより、最終濃度が、BB15(7.6mg/mL)、グリセロール(550mM)、NaHPO及びNaHPOの混合物からのリン酸塩(4mM)、そしてクエン酸ナトリウム(10mM)を有する水溶液を得た。この溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C1で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合し、同様の方法により、3.8mg/mLのコポリアミノ酸BB15、及び1mg/mLのグルカゴン及び5mMのクエン酸塩を含む組成物を得た。溶液のpHを、pH7.1±0.1に調整した。この溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例CB26において記載された組成物と同様の方法において、組成物CB27、CB30及びCB30'もまた製造した(表6a)。組成物CB30及びCB30'において、L−メチオニンが1mg/mLの量で存在する。
例CB26において記載された組成物と同様の方法において、そして、グルカゴン及びコポリアミノ酸の溶液の混合時において塩化亜鉛溶液を添加することにより、任意の濃度を得るための方法により、組成物CB28及びCB29もまた製造した(表6a)。
上記で製造された組成物を、カートリッジあたり1mLの量でカートリッジ(オムピ(OMPI)社のeasy−to−fill(3mL)−参照番号P40B4100.3250))に移し、そし37℃において静止状態に置いた。
Figure 2019517560
表6a:コポリアミノ酸、1mg/mLのグルカゴン及びpH7.1のクエン酸塩の組成物.
例CB31: 11.3mg/mLのコポリアミノ酸BB15及び3mg/mLのグルカゴン及びクエン酸塩の組成物。
コポリアミノ酸BB15の22.7mgを精密スケールで計量し、そして、水で希釈し、そして、濃縮グリセロール溶液、リン酸緩衝液、クエン酸塩及びm−クレゾールを連続して添加することにより、最終濃度が、BB15(22.7mg/mL)、グリセロール(530mM)、リン酸塩(4mM)、クエン酸ナトリウム(20mM)、そしてm−クレゾール(54mM)を有する水溶液を得た。この溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例C3で製造したグルカゴン溶液2mLを、上記で製造したコポリアミノ酸の溶液2mLと混合し、同様の方法により、11.3mg/mLのコポリアミノ酸BB15、及び3mg/mLのグルカゴン及び10mMのクエン酸塩を含む組成物を得た。溶液のpHを、pH7.1±0.1に調整した。この溶液を、膜(0.22μm)を通してろ過した。
例CB31において記載された組成物と同様の方法において、そして、グルカゴン及びコポリアミノ酸の溶液の混合時において塩化亜鉛溶液を添加することにより、任意の濃度を得るための方法により、組成物CB32乃至CB34もまた製造した(表6b)。
上記で製造された組成物は、カートリッジあたり1mLの量でカートリッジ(オムピ(OMPI)社のeasy−to−fill(3mL)−参照番号P40B4100.3250))に移し、そし37℃において静止状態に置いた。
Figure 2019517560
表6b:11.3mg/mLのコポリアミノ酸、3mg/mLのグルカゴン及びpH7.1のクエン酸塩の組成物.
例CB35乃至CB38:コポリアミノ酸の組成物
例CB31において記載された組成物と同様の方法において、任意の濃度を得るための方法により、組成物CB35乃至CB84もまた製造した(表6c)。
全ての組成物において、グルカゴン濃度は1mg/mLであり、そしてリン酸緩衝液の濃度は2mMである。
Figure 2019517560
Figure 2019517560
表6c:コポリアミノ酸存在下の、pH7.2±0.1のグルカゴンの組成物.
例CB84乃至CB89:コポリアミノ酸の組成物
例CB31において記載された組成物と同様の方法において、任意の濃度を得るための方法により、組成物CB84乃至CB89もまた製造した(表6d)。
全ての組成物において、リン酸緩衝液の濃度は2mMである。
Figure 2019517560
表6d:コポリアミノ酸存在下の、pH7.2±0.1のグルカゴンの組成物.
パートC'−反例 製剤
セチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)は、シグマアルドリッチ社からのものである(参照:A6909)。
ドデシルマルトシド(DDM)は、シグマアルドリッチ社からのものである(参照:D4641)。
名称「mPEG−DSPE2000」はインターキム(Interchim)社からのものである(参照:KV5081)。
ミリストイル リゾホスファチジルコリン(LMPC)は、コンビブロック(Combi−Block)社からのものである(参照:QE−2488)。
例CB1において記載された組成物と同様の方法において、任意の濃度を得るための方法により、組成物CEC1乃至CAC10もまた製造した(表6e)。
全ての組成物において、グルカゴンの濃度は1mg/mLである。リン酸緩衝液の濃度は2mMであり、そしてm−クレゾールの濃度は27mMである。


Figure 2019517560
表6e:種々の濃度における従来技術の化合物の存在下の、pH7.2±0.1における、1mg/mLのグルカゴンの組成物.
パートD:安定性
例D1:コポリアミノ酸/グルカゴンの組成物の物理的安定性。
37℃において静止状態下に置いたサンプルの外観検査を、可視可能な粒子又は濁りの出現を検出するために、0、7、14及び21日後に、37℃において行った。この検査は、欧州薬局方(EP 2.9.20)の推奨する方法に基づき行い:サンプルは、少なくとも2000ルクスの照明に曝し、そして白色背景及び黒色背景において評価した。3サンプルのうち少なくとも2サンプルにおいて粒子が可視できる場合、その組成物は安定でないとみなした。このようにして、安定であることとは、試験日において少なくとも2サンプルに粒子の無かったものを意味する。
外観試験の結果を、下記表7に報告する。
下記表に記載された例CB1e、CB2乃至CB25の組成物の物理的安定性の試験を、3mLの容量を有するフラスコ(Adelfi−参照VCDIN2RDLS1)中の組成物の容量1mLについて行った。



Figure 2019517560
「−」は、観測されなかったことを示す。
表7:コポリアミノ酸及びグルカゴンを含む組成物の外観試験結果.
例D1a:コポリアミノ酸/グルカゴン/クエン酸塩の組成物の物理的安定性。
サンプルの外観検査を、例D1において上記のように行った。
1mg/mL及び3mg/mLのグルカゴンにおける組成物の外観試験の結果を、下記表7aに報告する。
下記表に記載された例CB26乃至CB34の組成物の物理的安定性の試験を、3mLの容量を有するカートリッジ(オムピ社からの3mLのeasy−to−fill−参照P40B4100.3250)における組成物の容量1mLについて行った。この容器の特異性のため、フラスコ中で観測されたものよりもしばし大きい安定性が観測された。



Figure 2019517560
「−」は、測定されなかったことを示す。
表7a:コポリアミノ酸、グルカゴン、クエン酸塩を含み、亜鉛を含むか又は含まない組成物の37℃における外観試験結果.

コポリアミノ酸BB19を3.8mg/mL、グルカゴンを1mg/mL、そしてクエン酸を5又は10mM含み、亜鉛を0.3mM含むか又は亜鉛を含まない、当該組成物は、37℃において静止条件下、カートリッジ中で少なくとも42日の間物理的安定性を有していた。
コポリアミノ酸BB15を3.3及び3.9mg/mL、グルカゴンを1mg/mL、そしてクエン酸を10mM、そしてL−メチオニン(1mg/mL)を含む当該組成物は、37℃において静止条件下、カートリッジ中で少なくとも21日の間物理的安定性を有していた。
コポリアミノ酸BB15を11.3mg/mL、グルカゴンを3mg/mL、そしてクエン酸を10mM含み、亜鉛を含むか又は亜鉛を含まない、当該組成物は、37℃において静止条件下、カートリッジ中で少なくとも14日の間物理的安定性を有していた。
下記表に記載された例CB35乃至CB78の組成物の物理的安定性の試験を、1、2又は3mg/mLのグルカゴンにおける組成物について、賦形剤としてのグルカゴンの先行技術に記載された製品の安定性の試験と並行して行った。
Figure 2019517560
Figure 2019517560
表7b:グルカゴンの存在下、コポリアミノ酸を有する組成物又は市販の製品の静止状態下での37℃における物理的安定性の結果.

結論:
試験された濃度において、グルカゴン存在下のコポリアミノ酸の組成物は、グルカゴン存在下の市販品の製剤よりも、より安定であった。
例D2:コポリアミノ酸/グルカゴンの組成物の化学的安定性。
USP説明書に基づいて適用されたPR−HPLC法を、グルカゴン及びその分解生成物の濃度の測定に使用した。この方法は、組成物のグルカゴンの化学的安定性を評価するために使用した。HPLC条件は下記の通りである:
−カラム:4.6×150mm、C−18
−移動層A:溶液S/アセトニトリル 80/20(v/v)、溶液Sは、150mM リン酸二水素カリウム水溶液を85%リン酸溶液でpH2.7に調整したもの。
−移動層B:水/アセトニトリル 60/40(v/v)
−移動層C:水/アセトニトリル 10/90(v/v)
−カラム温度:45℃
−検出器:UV210nm
−オートサンプラーの温度:4℃
回収率を、37℃における静止状態下で7、14及び21日後のサンプルにおいて測定した。化学的安定性データ、即ちRP−HPLCにより得られたグルカゴンの回収率を、下記表8に示す。
下記表に記載される組成物の化学的安定性の試験を、3mLの容量を有するフラスコ(Adelphi−Ref:VCDIN2RDLS1)における1mLの容量の組成物に対して行った。
Figure 2019517560
「−」は、測定されなかったことを示す。
表8:コポリアミノ酸及びグルカゴンを含む組成物の回収率の測定.
例D2a:コポリアミノ酸/グルカゴン/クエン酸塩の組成物の化学的安定性。
例D2と同様の方法において、37℃における静止状態下の2,4及び6週間後のサンプルの回収率を測定した。化学的安定性データ、即ちRP−HPLCにより得られたグルカゴンの回収率データを、下記表に示す。
下記表に記載された例CB26乃至CB29及びCB31乃至CB34の組成物の化学的安定性の試験を、カートリッジ(3mLの容量を有するカートリッジ(オムピ社からの3mLのeasy−to−fill−参照P40B4100.3250)中の組成物1mL)中に収集した組成物のサンプルについて行った。
Figure 2019517560
「−」は、測定されなかったことを示す。
表8a:コポリアミノ酸、グルカゴン及びクエン酸塩を含む組成物の回収率の測定.
生理化学
混合物において誘導される外観、及びThTによるフィブリル形成の測定の結果
原理
ペプチドの乏しい安定性は、指定された高分子構造として定義付けられるアミロイドフィブリルの形成に通じ得る。これらの構造は、恐らくサンプル中のゲルの形成からも生じ得る。
チオフラビンT(ThT)の蛍光をモニターする試験を、溶液の物理的安定性を分析するために使用した。チオフラビンは、アミロイド型のフィブリルと結合した場合に蛍光を発する特性を有する小分子のプローブである(Naikiら、Anal.BioChem.、第177巻、第244−249頁(1989年)、Le Vine、Method.Enzymol.、第309巻、第274−284頁(1999年))。
この方法は、希釈していない溶液中で低いThT濃度に対するフィブリルの形成をモニターすることを可能にする。このモリタリングを、37℃における攪拌下の加速安定性条件下で行った。
実験条件
サンプルを測定開始直前に製造した。夫々の組成物の製造は、関連する実施例に記載されている。チオフラビンTを、組成物のごく僅かの希釈を導けるように、濃縮された原液から、組成物に添加した。組成物中のチオフラビンTの濃度は、40μMであった。
組成物を150μLの容量を、96−ウェルプレートのウェルに導入し、次に濃縮ThT溶液2.7μLを導入した。夫々の組成物をプレート上に導かれた3つの検体(三重)で分析した。このプレートを、組成物の蒸散を防ぐために透明フィルムでシールした。
次に、このプレートを、プレートリーダーのエンクロージャー(パーキンエルマー社、enVision2104マルチラベル)に置いた。温度を37℃に制御し、そして振幅1mmの960rpmにおいて横方向に攪拌を行った。
励起波長442nm及び発光波長482nmを用い、経時的に各ウェルの蛍光強度の読み取りを行った。
フィブリル形成プロセスは、遅延時間と称される遅延後の蛍光の強い増加として現れる。
遅延時間は、蛍光シグナルがベースライン上に顕著に増加し始める場合に、時間を考慮して視覚的に測定される。
報告された遅延時間の値は、3つのウェルにおいて導かれた遅延時間の測定の平均に相当する。
得られた遅延時間の結果を、下記表に表す。


Figure 2019517560
NS=顕著でない(1つの仮説は、CTABがThTの蛍光シグナルをクエンチするというものである。)
パートF:ブタにおける薬力学試験
コポリアミノ酸BB15及びグルカゴンの組成物(例CB1e)を、ブタにおいて2μg/kgの容量において薬力学の評価のための試験を行った。
例CB1eの組成物の血糖低下作用を、グルカゴン溶液(グルカゲン(登録商標)、ノボノルディスク社製)の2μg/kgにおける注射に関し比較した。
予め5.5時間絶食させた12頭の動物に、2μg/kgの容量で、ジュニアスター(Junior Star)(登録商標)ペンを用いて側腹部へ注射剤を投与した。グルカゴンの注射により誘導される血糖上昇作用への反応におけるインスリンの分泌による低血糖の調節作用を説明するために、注射の30分前、44μg/kgのオクトレオチドを皮下からの経路によってブタに投与した。血糖及びグルカゴンの基準値を決定するために、3個の血液サンプルを注射に先行する時間(T−40分、T−20分及びT−10分)に取り出した。次に、血液サンプルを、投与後3時間の間取り出した。血糖値は、グルコメーターの方法により測定した。
基礎レベルに対する血糖値により表される血糖の薬力学的曲線の平均を図1に示す。
実施例CB1eの組成物により得られた結果を表すこの曲線は、白抜き正方形で表され、そして、グルカゲン(登録商標)の組成物の結果を表す曲線は、黒丸で表される。
例CB1e及びグルカゲン(登録商標)の製剤の投与に基づいて得られた薬力学結果は、注射後30分後に到達した最大の血糖値によって、注射後の速やかな高血糖活性を示した。これらの薬力学的結果は、例CB1eの製剤及び市販のヒトグルカゴン(グルカゲン(登録商標))が同様の薬力学的特性を有することを示すものである。

Claims (16)

  1. 注射用水溶液の形態の組成物であって、そのpHが6.0乃至8.0であり、少なくとも下記:
    a)ヒトグルカゴン;
    b)カルボン酸塩の電荷及び疎水性基Hyを有するコポリアミノ酸
    を含む組成物であって、
    該コポリアミノ酸は、グルタミン酸又はアスパラギン酸単位からなり、そして該疎水性基Hyは下記一般式I
    Figure 2019517560
    [式中、
    −GpRは、一般式II又はII'
    Figure 2019517560
    の基を表し:
    −GpAは、一般式III又はIII'
    Figure 2019517560
    の基を表し:
    −GpCは、一般式IV
    Figure 2019517560
    の基を表し:
    −*はアミド官能基により種々の基と結合する接続部位を示し;
    −aは、0又は1の整数を表し;
    −bは、0又は1の整数を表し;
    −pは、1又は2の整数を表し、そして
    〇pが1の場合、aは0又は1を表し、そしてGpAは式III'で表される基を表し、そして
    〇pが2の場合、aは1を表し、そしてGpAは式IIIで表される基を表し;
    −cは0又は1の整数を表し、そして、cが0の場合は、dは1又は2を表し;
    −dは、0、1又は2の整数を表し;
    −rは、0又は1の整数を表し、そして
    〇rが0である場合、一般式Iの疎水性基は、疎水性基のカルボニル基及びコポリアミノ酸のN−末端部位における窒素原子の間で共有結合を介してコポリアミノ酸と結合し、そしてアミド基を形成し、そして
    〇rが1の場合、一般式Iの疎水性基は、コポリアミノ酸と結合し:
    ・疎水性基の窒素原子及びコポリアミノ酸のカルボニル基の間の共有結合を介して、疎水性基の前駆体のアミン官能基とコポリアミノ酸の前駆体が有する酸官能基の間の反応に起因するアミド官能基を形成するか、又は
    ・疎水性基のカルボニル基及びコポリアミノ酸のN−末端部位の窒素原子の間の共有結合を介して、疎水性基の前駆体の酸官能基とコポリアミノ酸の前駆体が有するN末端部位のアミン官能基との反応に起因する、アミド官能基を形成し;
    −Rは下記:
    〇GpRが一般式IIの基である場合2乃至12個の炭素原子を含み、GpRが一般式II'の基である場合1乃至11個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝の2価のアルキル基;
    〇GpRが一般式IIの基である場合2乃至11個の炭素原子を含み、GpRが一般式II'の基である場合1乃至11個の炭素原子を含み、該アルキル基は1つ以上のCONH2官能基を有する、直鎖又は分枝の2価のアルキル基、そして、
    〇4乃至14個の炭素原子及び1乃至5個の酸素原子を含む非置換のエーテル又はポリエーテル基、
    からなる基から選択され;
    −Aは、1乃至6個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝のアルキル基を表し;
    −Bは、1乃至9個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝のアルキル基(任意に芳香族環を含む)を表し;
    −Cxは、直鎖又は分枝の1価のアルキル基(式中xは炭素原子の数を示す。)を表し、そして:
    〇pが1である場合、xは、11乃至25(11≦x≦25)を表し;
    〇pが2である場合、xは、9乃至15(9≦x≦15)を表し、
    −疎水性基の数及びグルタミン酸又はアスパラギン酸単位の数の間の比iは、0<i≦0.5を表すものであり;
    −幾つかの疎水性基はコポリアミノ酸によって生じ、そしてそれらは同一又は異なっていてもよく、
    −グルタミン酸又はアスパラギン酸単位における重合度DPは、10乃至250であり;
    −遊離酸官能基は、Na及びKからなる群より選択されるアルカリ性陽イオンの塩の形態である。]
    で表される基である組成物。
  2. 前記疎水性基が、下記一般式V
    Figure 2019517560
    (式中、GpR,GpA,GpC,r及びaは上記に与えられた定義のものを有する。)で表される一般式I(式中、p=1を表す。)で表される疎水性基から選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記疎水性基が、下記一般式VI
    Figure 2019517560
    (式中、GpR,GpA,GpC,r及びaは上記に与えられた定義のものを有する。)で表され、一般式I(式中、a=1及びp=2を表す。)で表される疎水性基から選択される、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、下記一般式VII:
    Figure 2019517560
    {式中、
    ・Dは、独立して、−CH−基(アスパラギン酸単位)又は−CH−CH−基(グルタミン酸単位)の何れかを表し、
    ・Hyは、一般式I、V、又はVI(式中、r=1及びGpRは式IIの基を表す。)の疎水性基から選択される疎水性基を表し、
    ・Rは、一般式I、V又はVI(式中r=0又はr=1を表し、そしてGpRは一般式II'の基を表すか、又は水素原子、C2乃至C10の直鎖アシル基、C3乃至C10の分枝アシル基、ベンジル基、末端「アミノ酸」単位及びピログルタメート基からなる群より選択される。)で表される疎水性基から選択される疎水性基を表し、
    ・Rは、一般式I、V又はVI[式中r=1を表し、そしてGpRは一般式II、又は−NR'R''基(R'及びR''は同一又は異なって、水素原子、C2乃至C10直鎖又は分枝又は環状のアルキル基、ベンジル基からなる群より選択され、そして該アルキルR'及びR''は任意に一緒になって1又はそれ以上の飽和、不飽和及び/又は芳香族の炭素環及び/又は任意にO、N及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含む)を表す。]で表される疎水性基から選択される疎水性基を表し、
    ・R又はRの少なくとも1つは、上記に定義したような疎水性基を表し、
    ・Xは、水素原子又は金属陽イオンを含む群から選択される陽イオンを表し;
    ・n+mは、コポリアミノ酸の重合度DP、即ち、鎖当たりのモノマーの平均数が5≦n+m≦250を表す。}
    で表されるコポリアミノ酸から選択される、請求項1乃至3の何れか1項に記載の組成物。
  5. 前記カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、下記一般式VIIb:
    Figure 2019517560
    (式中、m、X、D、R及びRは、上記に与えられた定義のものを有し、そして、少なくとも1つのR又はRは、式I、V又はVIで表される疎水性基を表す。)で表される、一般式VII(式中、n=0を表す。)のコポリアミノ酸から選択される、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、一般式VIIb[式中Rは一般式I,V、又はVIの疎水性基(式中、r=1でありそしてGpRは一般式II'を表す。)を表す。]のコポリアミン酸から選択される、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、一般式VII、VIIb[式中、少なくとも1種のコポリアミノ酸が、基Dが−CH−基(アスパラギン酸単位)であるコポリアミノ酸から選択される。]から選択される、請求項4乃至7の何れか1項に記載の組成物。
  8. 前記カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸が、一般式VII、VIIb[式中、少なくとも1種のコポリアミノ酸が、基Dが−CH−CH−基(グルタミン酸単位)であるコポリアミノ酸から選択される。]から選択される、請求項4乃至7の何れか1項に記載の組成物。
  9. 前記カルボン酸塩の電荷及び疎水性基を有するコポリアミノ酸の濃度が、多くとも40mg/mLである、請求項1乃至8の何れか1項に記載の組成物。
  10. 前記ヒトグルカゴンの濃度が、0.25乃至5mg/mLである、請求項1乃至9の何れか1項に記載の組成物。
  11. 前記[疎水性基]/[ヒトグルカゴン]のモル比が、15未満である、請求項1乃至10の何れか1項に記載の組成物。
  12. さらにポリアニオン系化合物を含む、請求項1乃至11の何れか1項に記載の組成物。
  13. さらに亜鉛塩を含む、請求項1乃至12の何れか1項に記載の組成物。
  14. さらに消化管ホルモンを含む、請求項1乃至13の何れか1項に記載の組成物。
  15. 前記消化管ホルモンが、エキセナチド、リラグルチド、リキシセナチド、アルビグルチド及びデュラグルチド、それらの類似体又は誘導体、及びそれらの医薬的に許容可能な塩から選択される、請求項13に記載の組成物。
  16. 前記消化管ホルモンの濃度が、0.01乃至10mg/mLの間である、請求項13及び14の何れか1項に記載の組成物。
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