JP2019520677A - 電気化学におけるアジュバントとしてのイオン液体の使用 - Google Patents
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Abstract
Description
特に本発明は少なくとも1つの有機分子を水相に対して可溶化するか、または水溶性を増加させるイオン液体の使用に関する。
電離質塩:好ましくは、有機分子は有機溶媒(ジクロロメタン、アセトニトリルなど)に対して可溶性であり、それ故に重要な事は電解質溶液の提供のために、有機媒質中の正負の電荷を可溶化することである。1つの解決策としては、正電荷または負電荷が無極性環境によって保護されている分子イオンを使うことである。例えば、これにはテトラ-n-ブチルアンモニウムヘキサフルオロホスファートの場合があたる。
事実として、テトラ-n-ブチルアンモニウムの場合、それぞれのイオンについて電荷は分子構造の中央に閉じ込められており、また無極性環境を考慮すれば、表面電荷密度は低度であり、高極性または低極性の有機溶媒とこれらイオンとの親和力を導く。この方法は塩の良好な可溶化力を導く一方で、イオンの解離は低くなる。溶液の伝導率は低くとどまり、またこれらの塩の購入価格が高いことを考慮に入れれば、これらの条件での工業電解法の提供の可能性は無いと思われる。この技術は分析レベルで表現されるのみであり、cm3の範囲での極めて小さな溶液体積を用いる。
有機分子:この戦略は上記の戦略の反対である。これはイオン伝導率が最大である溶媒の検討に基づいている。これは水の場合で、水が最高の候補であるのは高濃度の非有機イオン塩(NaCl、Na2SO4など)において、溶解が問題にならないからである。加えて溶液のpHはNaOH、KOH、HCl、H2SO4などの無機化合物から放出されるOH-またはH3O+イオンを用いて制御可能である。この場合、有機分子の可溶化は一定の条件下でのみ実施可能である。
- 分子が官能基−OH(糖の場合)か、それ程ではないが官能基SH(いくつかのアミノ酸の場合)を持つ時。
- 次のイオン化官能基が溶液中に現れる時:-NH3 +、-COO-、-SO3 -。
この戦略は水との相互作用および可溶化作用が強い場合での、低分子量の有機分子の場合には申し分ない。逆に脂肪族鎖および芳香族環のサイズが大きくなるとすぐに(これが一般的なケース)、分子の可溶性を確保するために、これらには数多くのイオン化官能基を伴うことが不可欠となる。それ故、目標分子を官能化するために連続的化学合成ステップの提供が必要である。この方法は難しく、計画されたステップの数によってコストが増加する。加えて種々の修飾がなされると、それらが分子の本来の化学特性を修飾するリスクがある。
前記親水性アニオンは特に、メタンスルファート、エタンスルファート、塩化物、ヨウ化物、テトラフルオロボラート、チオシアネート、ジシアナミド、トリフルオロアセテート、ニトレート、またはヘキサフルオロホスファートアニオンから選択され、好ましくはメタンスルファート、エタンスルファート、テトラフルオロボラート、またはジシアナミドアニオンから選択される;
前記芳香族複素環カチオンは特にイミダゾリウム、ピリジニウム、またはキノリニウムから選択されるか;あるいは前記脂肪族カチオンは特にアンモニウムから選択される;
前記少なくとも1つのイオン液体は、式(I-a)のピリジニウムエタンスルファート、式(I-b)のイミダゾリウムエタンスルファート、式(I-c)のイミダゾリウムメタンスルファート、式(I-d)のイミダゾリウムジシアナミド、式(I-e)のイミダゾリウムテトラフルオロボラート、式(I-f)のキノリニウムメタンスルファート、または式(I-g)のアンモニウムメタンスルファートから選択される。
前記少なくとも1つの有機分子は電気活性である;および/または
前記少なくとも1つの有機分子は100 g.mol-1から600 g.mol-1の、特に100 g.mol-1から200 g.mol-1の、または200 g.mol-1から600 g.mol-1の分子量を有する;および/または
前記少なくとも1つの有機分子は、とりわけ1つから4つの縮合芳香族環、好ましくは1つから3つの縮合芳香族環、より好ましくは1つの芳香族環、または3つの縮合芳香族環を有する;および/または
前記少なくとも1つの有機分子は、少なくとも1つの位置でヒドロキシル化されている;
特に前記少なくとも1つの有機分子は、キノン、カテコール、ナフトキノン、オルトナフトキノン、またはアントラキノンの群から選択され、好ましくは式(II-a)から式(II-i)の化合物から選択される。
前記少なくとも1つの有機分子は、イオン液体を含まない水における0.1Mから0.2Mの可溶性を有する;または
前記少なくとも1つの有機分子は、イオン液体を含まない水における0.2Mから0.5Mの可溶性を有する。
特に前記少なくとも1つの無機塩はNaCl、KCl、Na2SO4、K2SO4から選択される強中性塩である;または
前記少なくとも1つの無機塩はHCl、H2SO4、HClO4から選択される強酸であり、特に前記少なくとも1つの無機塩は2つの無機塩を含み、とりわけ中性無機塩および酸性無機塩から選択され、好ましくは、中性無機塩はNaCl、KCl、Na2SO4、K2SO4から選択され、また酸性無機塩は強酸のHCl、H2SO4、HClO4から選択される;または
前記少なくとも1つの無機塩はNaOH、KOH、LiOHから選択される強塩基であり、特に前記少なくとも1つの無機塩は2つの無機塩を含み、とりわけ中性無機塩および塩基性無機塩から選択され、好ましくは、中性無機塩はNaCl、KCl、Na2SO4、K2SO4から選択され、また塩基性無機塩は強塩基のNaOH、KOH、LiOHから選択される;
特に前記無機塩は0.5Mから3Mまで、より詳細には1Mから2.5Mまで、好ましくは2Mの濃度である。
電極での水酸化物イオン濃度が0.5 mol.L-1より大きい塩基性溶液では、前記電解質溶液の半波電位は-1.1 V /SCEから-0.7 V /SCEまでである。
特に前記電気化学的貯蔵はバッテリーまたはセルで、とりわけ分子循環電解質バッテリーか、分子循環電解質セルで実施される。
-バッテリー電力は2つの酸化還元対と電極表面の間の電位差に関連している。バッテリーの電力は次元の関数および電極の性質である。
-エネルギー量は貯留槽の体積および酸化還元対の濃度である。
イオン液体は頻繁に文献に記載されている通常の合成スキームにより取得した。硫酸アニオンとのイオン液体の場合、カチオン(例えば、イミダゾール、アミンなど)の基礎部分を形成するために使用される化合物は、硫酸ジアルキルに直接的に反応する(Green Chem 2012, 14, 725)。別のアニオン(例えば、ジシアナミド、テトラフルオロボラート)の場合、カチオンの基礎部分を形成するために使用される化合物は、四級化と呼ばれる段階でハロゲン化アルキル(例えば、ブロモブタン)と反応し、次に、得られた塩は標的アニオンに対応する塩(例えば、テトラフルオロホウ酸ナトリウム)とのアニオンのメタセシス反応に使用される(Green Chem 2005, 7, 39)。
有機分子の可溶性に対するイオン液体の作用は、簡単な電気化学分析により観察可能である。使用される方法は電位の線形変化でのボルタンメトリーである。その結果は電気活性分子の酸化または還元の測定値が液中濃度に比例するカーブi = f(E)として表示されている。
作用電極。作用電極は試験された電気化学反応の場所である。ここではガラス状炭素製で、かつ表面が3mmの直径である電極か、または5mm直径のニッケル製電極が使用された。電気化学反応は電極の性質に敏感なことが多い。例えばその性質により溶液中の同じ電気化学系と比較すると、一部の電極は不動態化したり、別の電極は不動態化しなかったりする。
対電極。対電極はそれ自身と作用電極との間の溶液中での電流通過を可能にしている。この電極は非常に安定的でなければならない(例えば酸化の場合にも溶解が決して起こらない)。安定性を維持するため、対電極はプラチナ製である(直径1mmのプラチナ製のワイヤーである)。
参照電極。この電極はこれ自身と作用電極との間の電位差を測定することで、作用電極に対して働く電圧制御が可能である。参照電極の特殊な特徴は、固定された電位を有することである。従って作用電極の電位は使用された参照電極に対して参照される。ここで使用される参照電極は、電位がE° = 0.248 V/SHEの飽和カロメル電極である。
試験すべきイオン液体の所望量と併せて、100mgの標的有機化合物がフラスコに導入される。溶液が得られるまで塩基性水溶液を0.1mLずつ添加する。続いて最大濃度は次の式により決定される:
キノンは容量フラスコの中に導入される(その量は一般的には0.1Mから0.5Mの間であり標的濃度に依存する)。液体が添加される(その量はキノンに対して化学量論的量でのイオン液体の可溶化力に依存する)。濃度が0.1Mから5Mの間である水酸化物イオンを含む水溶液が、フラスコが満ちるまで添加される。次に化合物の良好な分散を確保するために、混合液を超音波浴に5分間かける。次に、この混合液を双眼顕微鏡下で観察するが、可溶性に関して疑いがある場合(例えばあまりにも過度に色の付いた溶液の場合)には、懸濁液に粒子が全く無いようにするために減圧下でPES(ポリエーテルスルホン)膜での濾過を実施する。
溶液の粘度は、温度が20℃およびせん断速度25 s-1で、Anton Paar MCR301レオメータにより測定された。
溶液の伝導率は、温度が20℃でTucassel CDRV 62伝導度測定器により測定された。
バッテリーの容量は、25cm2のセルにて測定された。使用されたセパレータはNafion 117膜であり、コレクターはグラファイト製(SGL)であり、また電極はグラファイト製(SGL 4.6mm)である。充電電流および放電電流は40mA/cm2で固定される。
アリザリンredSは、濃度2 mol.L-1であるカリウム(KOH)溶液中において約0.2 mol.L-1の溶解度を持つアントラキノンである。0.6Mのイオン液体の存在下でアリザリンの可溶性は0.6 mol.L-1まで増加する。
図2は添加されたイオン液体の体積を関数として、アリザリンredS の電気化学応答の進展を示す。体積の割合は溶液の総体積に対して計算される。これらの条件下で10%の体積パーセントはアリザリンredSを用いた化学量論的量での添加を表す。本発明の意味において、イオン液体の入っていない水において難溶性であるアリザリンredSは「大きい」分子である。
表2はアントラキノンの群に属する分子の可溶化に関する一連の試験結果をまとめたものである。
2MのKOHにおいて、アリザリンと1 : 1で比例している場合の1,3-ジメチルイミダゾリウムメチルスルファートは、0.5Mを超える濃度の溶液を取得できる一方、このことはN-メチルイソキノリニウムメチルスルファートでは可能ではない(沈殿物は0.5Mでもまだ見える)。アリザリンに対する1,3-ジメチルイミダゾリウムメチルスルファートの比率が、1:1未満である場合にも同様であり、沈殿物は0.5Mでも依然として見える。この2つのイオン液体の混合液が次の比率:アリザリン/1,3-ジメチルイミダゾリウムメチルスルファート/N-メチルイソキノリニウムメチルスルファートが1 : 0.5 : 0.5が使用された場合、濃度0.8Mの溶液が得られる一方で、同じ比率(アリザリン/イオン液体が1 : 0.5)で使用された2つの単離されたイオン液体は、0.5Mでの溶液の取得を可能にしない。この観察は、アリザリン/N,N-ジイソプロピルエチルメチルアンモニウムメチルスルファート/N-メチルイソキノリニウムメチルスルファートが1 : 0.5 : 0.5において繰り返される。
図3はKOH濃度を関数としたアリザリンredS(5番のアントラキノン)の電気化学的応答に関する試験である。水酸化物イオン(OH-)は水の自動プロント化バランスに関与していおり、電解質溶液の一次溶媒である。水酸化物(OH-)濃度を考慮すると、これらは計算が困難でまた測定も困難であるpHが約14の溶液のpHに影響する。
Zi=イオンiの価数
さらに、[L.I.] = 0.6 mol.L-1;[A redS-, Na+] = 0.6 mol.L-1
この実施例では、アリザリンredSの電気化学的応答が、KCI濃度を関数として試験されている。アリザリンredS、KOH、イオン液体の濃度は同一であり、0.6 mol.L-1で固定されている。表4はKCIの異なる濃度の場合のイオン力の値を示す。
溶液1: 2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゾキノン(II-i)0.83M;1,3-ジメチルイミダゾリウムメチルスルファート(I-c)))0.83M;2M のKOH
図6aおよびbでは、アリザリンはイオン液体を用いずに導入される。電解質は次のように調製される:陽極液は2M のKOH水溶液中の0.1 Mのアリザリン(飽和)から成る;陰極液は0.5MのNaOH水溶液中の0.2Mのフェロシアン化カリウムから成る。理論容量は536mAhである。
Claims (11)
- 少なくとも1つの無機塩を含む水溶液中の少なくとも1つの有機分子の可溶性を増加させて電解質溶液を取得するために、前記水溶液中に少なくとも1つのイオン液体および前記少なくとも1つの有機分子を少なくとも実質的に化学量論的量で存在させる、少なくとも1つのイオン液体の使用。
- 少なくとも1つのイオン液体は親水性アニオンと芳香族複素環カチオンまたは脂肪族カチオンとを含み;
特に前記親水性アニオンはメタンスルファート、エタンスルファート、塩化物、ヨウ化物、テトラフルオロボラート、チオシアネート、ジシアナミド、トリフルオロアセテート、ニトレート、またはヘキサフルオロホスファートアニオンから選択され、好ましくはメタンスルファート、エタンスルファート、テトラフルオロボラート、またはジシアナミドアニオンから選択される;
特に前記芳香族複素環カチオンはイミダゾリウム、ピリジニウム、またはキノリニウムから選択されるか、あるいは特に前記脂肪族カチオンはアンモニウムから選択される;
前記少なくとも1つのイオン液体は、より好ましくは式(I-a)のピリジニウムエタンスルファート、式(I-b)のイミダゾリウムエタンスルファート、式(I-c)のイミダゾリウムメタンスルファート、式(I-d)のイミダゾリウムジシアナミド、式(I-e)のイミダゾリウムテトラフルオロボラート、式(I-f)のキノリニウムメタンスルファート、または式(I-g)のアンモニウムメタンスルファートから選択される、請求項1に記載の少なくとも1つのイオン液体の使用。
- 前記少なくとも1つのイオン液体は溶液の全体積に対して5%から20%までの、特に10%から20%までの、とりわけ10%の体積パーセントで存在する、請求項1または請求項2のいずれか1つに記載の少なくとも1つのイオン液体の使用。
- 前記少なくとも1つの有機分子は極性または非極性である;および/または
前記少なくとも1つの有機分子は電気活性である;および/または
前記少なくとも1つの有機分子は100 g.mol-1から600 g.mol-1の、特に100 g.mol-1から200 g.mol-1の、または200 g.mol-1から600 g.mol-1の分子量を有する;および/または
前記少なくとも1つの有機分子は、とりわけ1つから4つの縮合芳香族環、好ましくは1つから3つの縮合芳香族環、より好ましくは1つの芳香族環、または3つの縮合芳香族環を有する;および/または
前記少なくとも1つの有機分子は少なくとも1つの位置でヒドロキシル化されている;
特に前記少なくとも1つの有機分子はキノン、カテコール、ナフトキノン、オルトナフトキノン、またはアントラキノンの群から選択され、好ましくは式(II-a)から式(II-i)の化合物から選択される、請求項1〜3のいずれか1つに記載の少なくとも1つのイオン液体の使用:
- 前記少なくとも1つの有機分子は、イオン液体を含まない水に対して0Mから0.1Mの値の可溶性を有する;または
前記少なくとも1つの有機分子は、イオン液体を含まない水に対して0.1Mから0.2Mの可溶性を有する;または
前記少なくとも1つの有機分子は、オン液体を含まない水に対して0.2Mから0.5Mの可溶性を有する、請求項1〜4のいずれか1つに記載の少なくとも1つのイオン液体の使用。 - 前記少なくとも1つの無機塩は酸性、塩基性または中性塩である;
特に、前記少なくとも1つの無機塩はNaCl、KCl、Na2SO4、K2SO4から選択される強中性塩である;または
前記少なくとも1つの無機塩はHCl、H2SO4、HClO4から選択される強酸塩であり、特に前記少なくとも1つの無機塩は2つの無機塩を含み、とりわけ中性無機塩および酸性無機塩から選択され、好ましくは、中性無機塩はNaCl、KCl、Na2SO4、K2SO4から選択され、酸性無機塩は強酸のHCl、H2SO4、HClO4から選択される;または
前記少なくとも1つの無機塩はNaOH、KOH、LiOHから選択される強塩基であり、特に前記少なくとも1つの無機塩は2つの無機塩を含み、とりわけ中性無機塩および塩基性無機塩から選択され、好ましくは、中性無機塩はNaCl、KCl、Na2SO4、K2SO4から選択され、また塩基性無機塩は強塩基のNaOH、KOH、LiOHから選択される;
特に前記無機塩は0.5Mから3Mまで、より詳細には1Mから2.5Mまで、好ましくは2Mの濃度である、請求項1〜5のいずれか1つに記載の少なくとも1つのイオン液体の使用。 - 前記電解質溶液は導電率σが40 mS.cm-1を超え、特に100 mS.cm-1を超え、好ましくは100 mS.cm-1から200 mS.cm-1である;および/または
前記電解質溶液の粘度は、せん断速度が25 s-1で、温度が20℃での測定時には1 cP〜400 cPであり、特にせん断速度が25 s-1で、温度が20℃での測定時に1 cP〜125 cPであり、またはせん断速度が25 s-1で、温度が20℃での測定時に125 cPを超える値と400 cPの値の間である;および/または
水酸化物イオン濃度が0.5 mol.L-1より大きい塩基性溶液では、前記電解質溶液の半波電位が-1.1 V/SCEから-0.7 V/SCEまでである、請求項1〜6のいずれか1つに記載の少なくとも1つのイオン液体の使用。 - 少なくとも1つの有機分子および少なくとも1つのイオン液体を、少なくとも実質的に化学量論的量で、無機塩を含む可能性がある水溶液へ添加するステップを含む、請求項1〜7のいずれか1つに記載の少なくとも1つのイオン液体の使用による少なくとも1つの有機分子の水溶化方法。
- 前記少なくとも1つの有機分子および前記少なくとも1つのイオン液体を、少なくとも実質的に化学量論的量で前記水溶液へ添加するステップが、前記水溶液中への少なくとも1つの無機塩の可溶化のステップに先行するかまたは後続する、請求項8に記載の方法。
- 少なくとも1つのイオン液体、少なくとも1つの有機分子、少なくとも1つの無機塩、水溶液、および少なくとも1つの電極を含み、前記少なくとも1つのイオン液体および前記少なくとも1つの有機分子は少なくとも実質的に化学量論的量で存在する、請求項1〜7のいずれか1つに記載の電解質溶液を含有する電解装置。
- 電気化学的貯蔵のプロセス実施に使用される;
特に前記電気化学的貯蔵がバッテリーまたはセルで、とりわけ分子循環電解質バッテリーか、分子循環電解質セルで実施される、請求項10に記載の電解装置の使用。
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