JP2019518946A - 自動車両用レーダーセンサ装置、ドライバー支援システム、自動車両、及び物体を感知するための方法 - Google Patents

自動車両用レーダーセンサ装置、ドライバー支援システム、自動車両、及び物体を感知するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、伝送信号を送信するための少なくとも2つの伝送アンテナ(Tx1、Tx2)を有するアンテナ構造体(8)を備える、自動車両(1)の周囲領域(6)における物体(O1、O2)を感知するための自動車両(1)用レーダーセンサ装置(4)であって、前記少なくとも2つの伝送アンテナ(Tx1、Tx2)の伝送特性(Sx1、Sx2)の各主放射方向(HSx1、HSx2)が異なる仰角(Ω)及び異なる方位角(ψ)を有するレーダーセンサ装置(4)において、前記アンテナ構造体(8)は、前記伝送アンテナ(Tx1、Tx2)とは別個の少なくとも2つの受信アンテナ(Rx1、Rx2)であって、前記周囲領域(6)で反射した前記伝送信号を受信信号として受信するための受信アンテナ(Rx1、Rx2)を有し、前記少なくとも2つの受信アンテナ(Rx1、Rx2)の受信特性(Dx1、Dx2)の各主放射方向(HDx1、HDx2)は、異なる仰角(Ω)を有するレーダーセンサ装置(4)に関する。更に、本発明は、ドライバー支援システム(2)、自動車両(1)、及び方法に関する。

Description

本発明は、自動車両の周囲領域における物体を感知するための自動車両用レーダーセンサ装置であって、伝送信号を送信するための少なくとも2つの伝送アンテナを有するアンテナ構造体を備え、少なくとも2つの伝送アンテナの伝送特性の各主放射方向が、異なる仰角及び異なる方位角を有する自動車両用レーダーセンサ装置に関する。また、本発明は、ドライバー支援システム、自動車両、及び方法に関する。
レーダーセンサ装置は、典型的には、自動車両の周囲領域における物体及び/又は障害物を検出するように、自動車両で使用される。この目的のために、レーダーセンサ装置は、電磁波の形態にある伝送信号を送信する伝送アンテナを有する。送信された伝送信号は、周囲領域における物体で反射し、そして反射した伝送信号は受信信号又はエコー信号として伝送アンテナそれ自体により受信されるか、又は別個の受信アンテナにより受信される。例えば自動車両に関する物体の位置や自動車両に対する物体の速度及び物体の角度等の物体の情報アイテムが、伝送信号及び受信信号から得られる。この場合、水平方向角度すなわち方位角、及び鉛直方向角度すなわち仰角の両方が感知される。物体の角度分解位置決めに使用されるこのようなレーダーセンサは、例えば、WO2015/028175A1から公知である。このレーダセンサは、2つの伝送アンテナを有し、これらの伝送アンテナは、仰角及び方位角における作用方向において異なる。
これらの情報アイテムは、自動車両のドライバー支援システム、例えば適応走行制御装置や車線変更支援装置等に提供される。レーダーセンサからの情報アイテムは、自動車両が障害物に今にも衝突しそうなとき、自動非常ブレーキ動作を開始するように自動非常ブレーキ支援装置においても利用される。しかしながら、当該適用について、物体の仰角測定は非常に重要である。なぜならば、非常ブレーキは、地面に配置されて自動車両がその上を運転通過可能である物体、例えばマンホールの蓋や、自動車両がその下を運転通過可能である物体、例えば標識の横台に対して実施されることを前提とするものではないからである。このような物体は、その材料及び形状を理由として伝送信号又はレーダー信号を良好に反射するものであるが、自動車両に対する妨害物となるものではない。
本発明の目的は、自動車両の周囲領域における物体の仰角及び方位角をいかに正確且つ確実に決定するかに対する解決策を提供することである。
この目的は、各独立項に従う特徴を有する、レーダーセンサ装置、ドライバー支援システム、自動車両、及び、方法による発明に従って達成される。発明の有利な実施形態が、従属項、詳細な説明、及び、図面の主題である。
自動車両の周囲領域における物体を感知するために使用される本発明によるレーダーセンサ装置の一実施形態において、レーダーセンサ装置はアンテナ構造体を有し、アンテナ構造体は、特に、伝送信号を送信するための少なくとも2つの伝送アンテナを備える。特に、少なくとも2つの伝送アンテナの伝送特性の各主放射方向は、異なる仰角及び異なる方位角を有する。また、アンテナ構造体は、特に、伝送アンテナとは別個の少なくとも2つの受信アンテナであって、周囲領域で反射した伝送信号を受信信号として受信するための受信アンテナを有し、少なくとも2つの受信アンテナの受信特性の各主放射方向が、異なる仰角を有する。
自動車両の周囲領域における物体を感知するための自動車両用レーダーセンサ装置は、好適には、伝送信号を送信するための少なくとも2つの送信アンテナを備えるアンテナ構造体を有する。少なくとも2つの伝送特性の各主放射方向は、異なる仰角及び異なる方位角を有する。また、アンテナ構造体は、伝送アンテナとは別個の少なくとも2つの受信アンテナであって、周囲領域で反射した伝送信号を受信信号として受信するための受信アンテナを有し、少なくとも2つの受信アンテナの受信特性の各主放射方向が、異なる仰角を有する。
このようなレーダーセンサ装置は、自動車両に配設され得る。例えば、1つのレーダーセンサ装置が自動車両の前部領域に配設され得るとともに、別のレーダーセンサ装置が自動車両の後部領域に配設され得る。特に、物体の方位角及び物体の仰角が、レーダーセンサ装置によって決定され得る。本例において、方位角は、具体的には、例えば車両長手方向軸と車両横手方向軸とに従って広がる水平方向平面における水平方向角度である。方位角は、本例において、例えば車両長手方向軸である基準軸に関連する。仰角は、例えば車両長手方向軸と車両鉛直方向軸とに従って広がる鉛直方向平面における鉛直方向角度である。仰角は、また、例えば同じく車両長手方向軸である基準軸に関する。高度に関する基準軸は、本例において、特に、自動車両の存在する道路に対して平行な自動車両におけるレーダーセンサ装置の設置高さにおいて延在する。仰角は、自動車両の存在する道路上の物体の高さを表す。
本例において、レーダーセンサ装置は、複数の伝送及び受信アンテナを備えるアンテナ構造体を有することが想定される。伝送及び受信アンテナは、例えば共通のアンテナボード上で互いに離間して配設され得る。本例において、伝送アンテナ及び受信アンテナは、それぞれ一群のアンテナ要素を有し得る。特に、本例において、伝送アンテナは測定を実施するように連続的に使用されるのに対して、受信アンテナは測定を実施するように同時に使用されることが想定される。換言すれば、このことは、各伝送信号を連続的に送信するように作動され、全ての受信アンテナは、各作動中の伝送アンテナにより送信され、反射した伝送信号を同時に受信するように作動されることを意味する。いわゆるデジタルビーム形成によって、受信アンテナは方位角を測定することができる。方位角は、本例において、特に、送信された伝送信号と受信された受信信号との位相ずれから決定される。仰角は、特に、送信された伝送信号と受信された受信信号との信号レベル又は振幅のパワー比較から決定される。
2つの伝送アンテナは、本例において、方位及び高度の両方において異なる指向性を有する。方位における指向性は、伝送アンテナの水平方向平面における指向特性又は水平方向平面における伝送特性を表す水平方向アンテナ図から生じる。方位において、伝送アンテナは、本例において指向性、特に指向性の主ローブが配向される主放射方向の異なる水平方向成分を有する。従って、伝送特性の主放射方向は、基準軸に対して異なる方位角を有する。従って、伝送特性は、各方位角を中心として基準軸に対して水平方向に旋回する。高度における指向性は、鉛直方向平面における伝送アンテナの指向特性を表す鉛直方向アンテナ図から生じる。伝送アンテナは、高度において主放射方向の異なる鉛直方向成分を有する。伝送特性の主放射方向は、従って、基準軸に対して異なる仰角を有し、これにより、伝送特性は、基準軸に対して各仰角を中心として鉛直方向に旋回したものである。
このことは、第1伝送アンテナの第1伝送特性が第1方位角領域をカバーし、第2伝送アンテナの第2伝送特性が第2方位角領域および第2仰角領域をカバーすることを意味する。本例において、角度領域は重なり合っていてもよい。従って、伝送信号は、2つの伝送アンテナによって、自動車両の周囲領域の異なる部分周囲領域に向けて送信される。
また、受信アンテナも高度において異なる指向性を有することが想定される。少なくとも2つの受信アンテナの受信特性又は指向特性は、異なる仰角に沿って配向され、このため異なる仰角領域をカバーする。従って、受信特性は、基準軸に対して、各受信特性に対応する仰角を中心として鉛直方向に旋回する。従って、2つの受信特性の仰角範囲によって生じるレーダーセンサ装置の鉛直方向受信領域又は視界領域は、受信特性の旋回によって幅が広くなる。このことは、レーダーセンサ装置の視界領域の鉛直方向開口角が拡大し、これにより、仰角測定が受信アンテナ及び受信アンテナに対応する受信チャネルによって高い角度分解を以て実施され得るということを意味する。
特に、本例において、少なくとも2つの受信アンテナの受信特性の各主放射方向の方位角が同一に形成されることが想定される。このことは、受信アンテナのそれぞれが同一の方位角領域をカバーすることを意味する。しかしながら、受信アンテナのうちの1つにおける高度において受信特性が変更されると、受信アンテナは異なる仰角角度をカバーする。レーダーセンサ装置の水平方向視界領域を表す、受信アンテナによりカバーされる方位角を、本例において、水平方向開口角として示す。水平方向開口角は、例えば理想的には180°である。これにより、レーダーセンサ装置に隣接する半分のスペースがカバーされる。従って、レーダーセンサ装置が自動車両に設置された状態において、方位角領域は、本例において準全方向的に形成される。鉛直方向における物体のより良好な検出は、高度における指向特性の変更により達成されるが、水平方向における検出が特に悪影響を受けることはない。このことは、仰角測定に加えて、方位角測定が受信アンテナによって確実に実施可能であり、しかもデジタルビーム形成によりセンサ性能が制約されることがないということを意味する。レーダーセンサ装置は、これにより非常に信頼性が高くなる。
第1伝送アンテナの第1伝送特性及び/又は第1受信アンテナの第1受信特性の第1主放射方向は、特に好適には、自動車両の存在する道路に対して平行に配設された基準軸に対して0°の第1仰角を有する。第2伝送アンテナの第2伝送特性及び/又は第2受信アンテナの第2受信特性の第2主放射方向は、好適には、0°とは異なる各第2仰角を有する。本例において、基準軸は、自動車両の存在する道路に対して平行なレーダーセンサ装置の設置高さにおいて延在するので、第1伝送アンテナ及び第2受信アンテナの各主放射方向は、自動車両の存在する道路に対して平行に延在する。第2伝送アンテナ及び第2受信アンテナの各第2主放射方向は、基準軸に対して、従って水平方向平面に対して斜めに配向される。
第2伝送アンテナの第2主放射方向及び第2受信アンテナの第2主放射方向は、本例において、異なる仰角又は同一の仰角を有し得る。第2仰角は例えば正であり得る。これにより、各第2主放射方向は、道路の方向に斜め下方に配向される。第2伝送特性が道路の方向に配向されることにより、道路領域が感知及び/又は照明され得る。これにより、特に、道路の方向に配向された第2受信特性と組み合わせて、地面付近の物体がより良好に検出され得る。このような物体についての改良された検出を理由として、これらの物体は、特に仰角の分析によって、例えばマンホールの蓋のように自動車両がその上を運転通過可能な物体、又は例えば他の車両等の自動車両に対する障害物として分類され得る。第2仰角は、例えば負であり得るこれにより、各第2主放射方向は、空の方向に斜め上方に配向される。第2伝送特性が空の方向に配向されることで、自動車両の斜め上方の領域が感知及び/又は照明され得る。これにより、特に、空の方向に配向された第2受信特性と組み合わせて、自動車両の上方の物体がより良好に検出され得る。このような物体についての改良された検出を理由として、これらの物体は、例えば標識の横台のように自動車両がその下を運転通過可能な物体、又は例えばトラックのような自動車両に対する障害物として分類され得る。第2仰角は、10°乃至20°の間の絶対値を有し得る。
本例において、特に、第2受信特性の鉛直方向開口角は、第1受信特性の鉛直方向開口角より大きく形成される。このことは、第2受信アンテナの受信特性が、一方で高度において幅広くされ、他方で例えばその主放射方向において道路の方向に下方に旋回することを意味する。従って、第2受信特性によりカバーされる第2仰角範囲が拡大し、これにより、特に第2伝送アンテナの下方に旋回した第2伝送特性と組み合わせて、地面付近の物体の検出が顕著に向上する。
第1及び第2受信特性の主放射方向の仰角差、及び/又は第1受信特性の鉛直方向開口角に対する第2受信特性の鉛直方向開口角は、好適には、第2受信アンテナにより受信された受信信号が、第1受信アンテナにより受信された受信信号に対して、最大で6dBの減衰を有するように形成される。第1及び第2受信アンテナにより受信された受信信号は、特に、本例において同一の伝送信号の反射から生じる。本発明は、対応する受信チャネルに対する第2受信アンテナの振幅の6dBまでの減衰は、方位角測定に悪影響を及ぼさないという知見に基づいている。このことは、本発明によるレーダーセンサ装置を使用して方位角測定が確実に且つ正確に実施され得る一方、具体的には自動車両においてレーダーセンサ装置の設置高さに一する物体又はターゲットに対して最大で6dBの減衰が生じる場合には、仰角測定がより正確に実施され得る。
本発明の一改良において、アンテナ構造体は、第3及び第4受信アンテナを有し、第3及び第4受信アンテナの受信特性の第3及び第4主放射方向は、第1仰角を有し、全ての受信特性の主放射方向の方位角と、全ての受信特性の水平方向開口角は、同一に形成される。換言すれば、このことは、アンテナ構造体は、周囲領域から反射した伝送信号を同時に受信可能な4つの受信アンテナを有しているということを意味する。方位において、すなわち水平面において、特に全ての受信特性は、同一の方位角領域をカバーする。全ての受信特性の主放射方向は、本例において、自動車両に設置された状態のレーダーセンサ装置の視界方向に沿って配設される。視界方向は、方位角に対する基準軸に関する。後側に設置されたレーダーセンサの場合、その視界方向は、進行方向に対して反対の後方に直線的に配向される。視界方向は、基準軸を表す車両長手方向軸に沿って配向される。本例において、方位角は0°である。基準軸から水平方向において逸脱する、側方に斜めに配向された視界方向を有するレーダーセンサの場合、方位角は0°とは異なる。全ての受信特性の水平方向開口角は、本例において理想的には例えば180°であり、これにより、全ての受信特性が、水平面においてレーダーセンサ装置に隣接する半分のスペースをカバーする。こうして、確実な方位角測定が、デジタルビーム形成によって確保され得る。
高度において、4つの受信アンテナのうち3つ、すなわち、第1、第3及び第4受信アンテナが、特に、道路に対して平行に配向された仰角に対する基準軸に沿って配向された同一の仰角領域をカバーする。第2伝送アンテナは、基準軸に対して鉛直方向斜めに、従って他の受信アンテナの主放射方向に対して斜めに配向された仰角領域をカバーする。斜め下方に配向された第2受信特性の場合、レーダーセンサ装置の設置高さに位置しない物体、具体的にはレーダーセンサ装置の設置高さより低いところにある物体が特に良好に検出され分類され得る。
アンテナ構造体は、好適には第3伝送アンテナを有し、第3伝送アンテナの第3伝送特性の第3主放射方向は、第1仰角を有し、第2伝送アンテナ第2主放射方向の方位角は、第1及び第3主放射方向の方位角の間に形成され、第2伝送特性の水平方向開口角は、第1伝送特性及び第3伝送特性の各水平方向開口各より大きい。このことは、例えば、第2伝送アンテナの方位角は、視界方向に配向された基準軸において0°であり、第2伝送アンテナの第2主放射方向は、水平方向平面において例えば車両長手方向軸である基準軸に沿って延在するということを意味する。第1及び第3伝送特性の各方位角は、特に絶対値において同一に形成され、第1伝送特性は、例えば水平方向において一側に旋回し、第3伝送アンテナの伝送特性は、水平方向において他側に旋回している。第1及び第3伝送特性は、本例において、各側に旋回するとともにフォーカスされたものである。従って、第1及び第3伝送アンテナは、セクト化された伝送アンテナであり、高度におけるその主放射方向は水平面に位置している。第1及び第3受信特性の水平方向開口角は、本例において、全体として略180°の水平方向領域をカバーする。第2伝送特性の水平方向開口角は、本例において理想的には180°であり、これにより第2伝送特性は、半分のスペースを照明する。従って、第2伝送アンテナの指向特性は、方位において準全方向的であり、高度において例えば地面の方向に傾斜している。
第2伝送方向の第2主放射方向は、好適には、自動車両の存在する道路の方向において斜め下方に配向される。レーダーセンサ装置の制御装置は、第2伝送アンテナにより送信され、道路で反射され、そして受信アンテナのうちの少なくとも1つにより受信信号として受信された伝送信号における検出点分布の長さ及び/又は連続性に基づいて、レーダーセンサ装置のブロッキングを認識することを目的として設計される。従って本実施形態によれば、レーダーセンサ装置は、レーダーセンサ装置の機能に悪影響を及ぼし得るレーダーセンサ装置のブロッキング状態を認識することを目的として設計される。このようなブロッキング状態において、レーダーセンサ装置は、例えば氷層、雪層又は土砂層等の汚れ堆積物により覆われ、レーダー信号を送信及び/又は受信する際に阻害される。ブロッキング認識のために、道路がある領域において第2伝送アンテナによって照明され、その伝送特性は、道路又は地面の方向に斜め下方に傾斜している。道路で反射した伝送信号は、受信信号として受信アンテナのうちの少なくとも1つにより、具体的には、受信特性が道路の方向に配向された第2受信アンテナによって、受信信号として再度感知される。ブロッキング認識を分析するために、検出点分布又は点群が、受信信号に基づいて決定される。検出点分布は、第2伝送アンテナの伝送信号が地面で反射したことから生じる反射ポイントを含む。
検出点分布を決定するために、検出ポイント又は反射ポイントの値が、自動車両に対する間隔又は距離上にプロットされる。距離は、例えばレーダー信号のランタイムから得られる。検出ポイントが実際に地面での反射であるか否かは、本例において、他の3つの受信アンテナの受信信号に基づいて、妥当性チェック及び/又はチェックされ得る。本例において、特に、静止した物体を表す地面の測定された径方向速度と自動車両の速度との比が、検出ポイントの値として確定される。この点群は、方位方向に対応する点群の長さを決定することにより分析され得る。
本発明は、本例において、方位方向に関する点群の最大長さが、レーダーセンサ装置の水平方向視界領域によって制限されるという知見に基づいている。センサがブロッキングされていない場合、検出ポイントは、水平方向視界領域の全体に亘って連続的に感知可能でなければならない。方位方向に対応する点群の長さがレーダーセンサ装置の水平方向視界領域に対応していない、及び/又は検出ポイントが水平方向視界領域の全体に亘って連続的に存在していない場合、レーダーセンサ装置の遮断が認識される。特に、ブロッキングの程度及び/又はブロッキング角度領域が、検出点分布の連続性及び/又は長さに基づいて確定され得る。例えば特定領域において点群内に検出ポイントが存在しなければ、レーダーセンサが関連する方位角領域について感知できないと推定され得る。例えば、特定領域において点群内に数個の検出ポイントが存在する場合、レーダーセンサの視界が、関連する方位角領域において制限されていると推定され得る。
レーダーセンサ装置の全体的な又は部分的なブロッキングが認識された場合、自動車両のドライバーに警告信号が出力され得る。これにより、彼/彼女は、レーダーセンサ装置の制限された機能について報知される。
第2伝送アンテナの第2主放射方向に沿って配向された第2伝送特性が、所定のゼロ値角度においてゼロポイントを有することが特に有利であるとわかっている。本例において、ゼロ値角度は、具体的には、ゼロ値方向と第2伝送アンテナの主放射方向との間の所定の仰角である。従って、ゼロポイントは、ゼロ値方向に沿って配向されている。本例において、放射エネルギーが実質的にゼロであるアンテナ図における全てのポイントを、ゼロポイントと称する。従って、第2伝送アンテナは、ゼロ値角度により特定されるゼロ値方向に沿って実質的に放射エネルギーを発しない。このことは、本質的に伝送信号が反射されず、従って、第2伝送特性のゼロポイントに位置する物体で本質的に受信された受信信号がないということを意味する。ゼロポイントは、例えば、異なる位相で作動中の第2伝送アンテナの複数の伝送アンテナ要素によって生成され得る。
レーダーセンサ装置の制御装置は、物体のゼロポイントへのエントリ時に、受信アンテナのうちの少なくとも1つにより受信された受信信号とゼロ値角度とに基づいて、物体の仰角を決定することを目的として設計される。このことは、物体の高度が、物体がゼロポイントにエントリすると直ちに決定されることを意味する。レーダーセンサ装置を有するとともに物体に向かって移動する自動車両によってゼロポイントに、物体がエントリする。例えば、第2伝送アンテナの指向特性から消えた物体が、ゼロポイントに、本例において、物体の高度に依存する自動車両に対する特定の間隔又は特定の距離を以て入る。換言すれば、物体がゼロポイントにエントリする時間ポイントは、自動車両に対する物体の距離又は間隔、及び物体の仰角又は高度に依存する。物体の通過は、受信信号における信号振幅の急落に基づいて決定され得る。本例において、具体的には、物体の高度は、第2伝送アンテナの反射した伝送信号と、ゼロポイントを有さない第1及び/又は第3伝送アンテナの反射した伝送信号との振幅比較によって検出される。
物体の仰角は、ゼロポイントに基づいて特に正確に感知され得るとともに、物体は、感知された仰角に基づいて分類され得る。第2伝送特性が道路の方向に配向されている場合、例えば、特に道路付近の物体が認識され得るとともに、物体の仰角に基づいて、すなわち道路上の物体の高さに基づいて、自動車両が物体の上を運転通過可能であるか否かが識別され得る。物体の高度が所定の閾値を下回る場合、自動車両が物体の上を運転通過可能であると評価される。本例において、例えば、閾値は、レーダーセンサ装置により感知された地面付近の物体であって道路に連結された物体、例えばマンホールの蓋の仰角が閾値を下回るように、且つ道路に対して離間して配設された物体、例えば他の自動車両の車体部分の仰角が閾値を超えるように選択される。ゼロポイントが、空の方向に、すなわち斜め上方に配向されている場合、自動車両が下方を運転通過可能な物体、例えば標識の横台は、下方を運転通過可能な物体として認識され分類され得る。
第2伝送アンテナの第2伝送特性の第2主放射方向及びゼロポイントは、特に自動車両が存在する道路の方向に斜め下方に配向されることが特に好適である。レーダーセンサ装置の制御装置は、第2伝送アンテナにより送信され、道路で反射され、そして受信アンテナのうちの少なくとも1つにより受信信号として受信された伝送信号に基づいて、受信信号に基づいて検出された自動車両からのゼロポイントの距離値と所定の基準値との逸脱が所定の閾値を超えている場合、レーダーセンサ装置のずれを認識することを目的として設計される。所定の基準値は、ゼロポイントが、正しく設置されてずれていないレーダーセンサの場合に道路に入射する距離値に対応する。この基準値は、例えば鉛直方向整列をチェックする、すなわち、レーダーセンサ装置の高度における視界方向をチェックするように、記憶装置に保存される。検出点分布が、ブロッキング測定と合わせて感知された場合、鉛直方向整列が、検出点分布に基づいてチェックされ得る。この目的のために、検出点分布におけるどの距離に検出点が存在しないか、すなわち、どの距離において信号の急落が検出点分布に生じるかがチェックされる。検出点分布において検出ポイントが生じない領域は、第2伝送特性のゼロポイントに起因する。この領域の距離が、所定の基準値に対応する、及び/又は許容範囲にある場合、レーダーセンサは正しく整列していると推定される。距離値が互いに逸脱している場合、レーダーセンサ装置のずれが認識され、そして例えば警告信号が自動車両のドライバーに対して出力される。
本発明は、また、本発明によるレーダーセンサ装置を有する自動車両用ドライバー支援システムに関する。ドライバー支援システムは、自動車両の周囲領域における物体の、レーダーセンサ装置により感知された方位角及び仰角に基づいて、支援機能を発揮可能である。ドライバー支援システムは、特に、自動非常ブレーキ支援装置として設計される。レーダーセンサ装置からの物体の仰角と物体の分類とに基づいて、ドライバー支援システムが非常ブレーキを実施すべきか否かが評価され得る。例えば、自動車両が物体の下方を運転通過可能であると分類されれば、自動車両の自動非常ブレーキは省略される。自動車両が物体の上方を運転通過不可能又はその下方を運転通過不可能である、すなわち自動車両に対する障害物と分類されれば、ドライバー支援システムは、自動車両の自動非常ブレーキを開始し得る。ドライバー支援システムは、本例において特に信頼性高く設計されている。なぜならば、レーダーセンサ装置は、ブロッキング状態及び/又はずれを認識することを目的として設計されているからである。ドライバー支援システムは、更に出力装置を有し得る。出力装置により、ブロッキング状態及び/又はずれの存在時に、警告信号がドライバーに出力され得る。
本発明による自動車両は、本発明によるドライバー支援システムを備える。自動車両は、本例において、乗用車として設計されている。
本発明は、また、自動車両の周囲領域における物体を感知するための方法であって、伝送信号が少なくとも2つの伝送アンテナにより送信され、少なくとも2つの伝送アンテナの伝送特性の各主放射方向が、異なる仰角及び異なる方位角を有する。また、周囲領域で反射した伝送信号は、受信信号として、伝送アンテナとは別個の少なくとも2つの受信アンテナにより受信される。
本発明によるレーダーセンサ装置に関して提示された好適な実施形態及びその利点は、本発明によるドライバー支援システム、本発明による自動車両、及び本発明による方法に同様に適用される。
「前方」、「後方」、「上方」、「下方」、「鉛直方向」、「水平方向」、「斜め方向」、「方位」、「高度」当の特定は、レーダーセンサ装置が自動車両において適切に使用され且つ適切に配置された場合の、及び自動車両の前方に立って自動車両の車両長手方向軸(L)に沿って見ている観察者の場合の位置及び配向を特定するものである。
本発明の更なる特徴は、請求項、図面及び図面の説明から明らかになる。本説明における上述の特徴及び特徴の組合せ、図面及び/又は図面にのみ示す本説明における後述の特徴及び特徴の組合せは、特定の組合せにおいてだけでなく、他の組合せにおいても、又は単独でも、本発明の範囲を超えることなく利用可能である。従って、本発明の実施形態は、図面において明確に示されず説明されないものも含み且つ開示されたものとみなされるべきであるが、説明された実施形態からも別個の特徴の組合せにより生じ創造され得るとみなされるべきである。従って、最初に作成された独立請求項の全ての特徴を有さない実施形態及び特徴の組合せが、開示されたものとしてみなされるべきである。また、実施形態及び特徴の組合せが、請求項の参照により示された特徴の組合せを超える又はこれか逸脱する特に上述の説明により開示されたものとしてみなされるべきである。
本発明を、添付図面を参照しつつ例示的な実施形態に基づいてより詳細に説明する。
本発明による自動車両の一実施形態の概略図。 レーダーセンサ装置用のアンテナ構造体の一実施形態の概略図。 図2のアンテナ構造体の伝送アンテナのアンテナ図。 図2のアンテナ構造体の伝送アンテナのアンテナ図。 図2のアンテナ構造体の伝送アンテナのアンテナ図。 本発明による自動車両の一実施形態の概略側面図。 静止した物体の方位角の検出中の自動車両の一実施形態の概略図。 レーダーセンサ装置のずれ及び/又はブロッキングを決定するために使用される検出点分布の概略図。
図面において、同一及び機能的に同一の要素には同じ参照符号が付される。
図1は、本発明による自動車両1を示す。自動車両1は、本例において、乗用車として設計されている。自動車両1は、例えば、自動非常ブレーキ支援システム及び/又は自動適応走行制御装置として設計され得るドライバー支援システム2を備える。ドライバー支援システム2は、ドライバー支援システム2のレーダーセンサ装置4と通信することを目的として設計された制御装置3を有する。制御装置3は、ここでは車両側制御ユニットにより形成されているが、制御装置3はレーダーセンサ装置4に一体化されてもよい。本例において、自動車両1は、2つのレーダーセンサ装置4を有する。第1レーダーセンサ装置4は、自動車両1の前部領域5に配設され、自動車両1の前方における自動車両1の周囲領域6を監視可能である。第2レーダーセンサ装置4は、自動車両1の後部領域7に配設され、自動車両1の後方の周囲領域6を監視可能である。
レーダーセンサ装置4は、自動車両1の周囲領域6における物体を感知するように設計されている。この目的のために、各レーダーセンサ装置4は、アンテナ構造体8を有する。アンテナ構造体8は、伝送信号を送信するための少なくとも2つの伝送アンテナTx1、Tx2と、周囲領域6で反射した受信信号を受信するための少なくとも2つの受信アンテナRx1、Rx2を有する。物体に関する情報アイテム、例えば、物体の相対速度及び位置は、受信信号から抽出され得る。具体的には、物体の方位角ψを測定するための方位角測定、及び物体の仰角Ωを測定するための仰角測定が、レーダーセンサ装置4によって実施され得る。本例において、方位角ψは、車両長手方向軸Lと、基準軸例えば車両長手方向軸Lに対する車両横手方向軸Qとに従って広がる平面における水平方向角度である。仰角Ωは、車両長手方向軸Lと、基準軸例えば同じく車両長手方向軸Lに対する(図面の紙面に対して垂直な)車両鉛直方向軸Hとに従って広がる平面における鉛直方向角度である。仰角Ωは、自動車両1が存在する地面及び/又は道路16上の物体の高さの特徴を示す。
図2は、レーダーセンサ装置4のアンテナ構造体8の実施形態を示す。本例において、3つの伝送アンテナTx1、Tx2、Tx3、及び4つの受信アンテナRx1、Rx2、Rx3、Rx4が、本例におけるアンテナボード9上に配設される。伝送アンテナTx1乃至Tx3及び受信アンテナRx1乃至Rx4の幾何学的配置は、単なる例示である。伝送アンテナTx1、Tx2は、本例において特に、例えば電磁波の形態にある伝送信号又はレーダー信号の連続的な送信のために、制御装置9によって起動される。このことは、伝送アンテナTx1、Tx2が、伝送信号を連続して発信することを意味する。受信アンテナRx1、Rx2は、受信信号の同時受信のために起動される。このことは、受信アンテナRx1、Rx2が、反射した伝送信号を同時に受信することを意味する。方位角の測定が、デジタルビーム形成によって受信アンテナRx1、Rx2により実施される。
本例において、第1伝送アンテナTx1、第2伝送アンテナTx2及び第3伝送アンテナTx3は、方位A(図3a参照)及び高度E(図3b参照)の両方において異なった態様で形成された指向特性又は伝送特性Sx1、Sx2、Sx3を有する。第1及び第3伝送アンテナTx1、Tx3は、セクト化された伝送アンテナである。それらの伝送特性Sx1、Sx3は、図3aの水平方向アンテナ図に基づいて示すと、限定された横方向に整列した方位角領域をそれぞれ照明又はカバーするのに対し、第2伝送アンテナTx2の伝送特性Sx2は、特に半分のスペースを全体的に照明する。従って、第2伝送特性Sx2は、全方向性と称され得る。この場合、第2伝送アンテナTx2の第2伝送特性Sx2が配向される第2主放射方向XSx2は、例えば車両長手方向軸Lに沿って配向される基準軸に対して0°の方位角ψを有する。第2主放射方向HSx2に対して、第1伝送アンテナTx1の第1伝送特性Sx1の第1主放射方向HSx1は、負の方位角ψだけ傾斜している。従って、車両1の後部側に配設されたレーダーセンサ装置4の場合の第1伝送特性Sx1は、自動車両1のドライバー側の方向において旋回している。第2主放射方向HSx2に対して、第3伝送アンテナTx3の第3伝送特性Sx3の第3主放射方向HSx3は、正の方位角ψだけ傾斜しているため、第3伝送特性Sx3は、自動車両1の助手席側の方向に旋回している。
図3bの鉛直方向アンテナ図に基づいて示すように、第1及び第3主放射方向HSx1、HSx3は、高度Eにおいて水平面に位置している。このことは、主放射方向HSx1、HSx3は、例えば車両長手方向軸Lである基準軸に対して0°の仰角Ωを有していることを意味する。従って、高度Eにおいて、第1及び第3伝送アンテナTx1、Tx3は、水平面でフォーカスされるとともに、道路16及び/又は地面に対して平行な同一の指向特性Sx1、Sx3を有する。これに対して、第2伝送アンテナTx2は、ここではゼロポイントNを更に有する下方に傾斜した指向特性Sx2を有する。レーダーセンサ装置4を自動車両1に設置した状態において、このゼロポイントNは、道路16上の所定のスペース15に入射する(図5参照)。しかしながら、第2指向特性Sx2は、ゼロポイントNを有する必要はない。第2アンテナSx2によって、道路16は、所定の信号プロファイルを使用して照明される。これにより、以下に図5乃至7を参照して説明するように、自動車両1に配設されたレーダーセンサ装置4のブロッキングや鉛直方向ずれが認識され得る。
伝送アンテナTx1、Tx2、Tx3は、本例において、図2に示すように、複数の伝送要素10を有している。図3a及び3bに示す指向特性Sx1、Sx2、Sx3は、本例において、伝送要素10の好適な位相割当によって生成及び/又は実現される。旋回した第1及び第3伝送特性Sx1、Sx3を生成するように、複数列に配設された伝送要素10は、位相において起動され得る。これにより、伝送要素10により発信される波の重ね合わせにより、方位Aにおける指向性又は束性がもたらされる。
4つの受信アンテナRx1、Rx2、Rx3、Rx4は、特に方位において同一の受信特性Dx1、Dx2、Dx3、Dx4を有する。これらは別個に示さないが、特に方位Aにおいて第2伝送特性Sx2に対応する(図3a参照)。換言すれば、全ての受信特性Dx1、Dx2、Dx3、Dx4は同一の方位角領域をカバーし、これは第2伝送特性Sx2の方位角領域に対応する。受信特性Dx1、Dx2、Dx3、Dx4によりカバーされる方位角領域は、本例において、レーダーセンサ装置4の水平方向視界領域に対応する。これは、特に自動車両1に隣接する半分の空間をカバーし、こうしてデジタルビーム形成による確実な方位角測定が可能とされる。従って、受信特性Dx1、Dx2、Dx3、Dx4の主放射方向HDx1、HDx2、HDx3、HDx4は、方位Aにおいて同一方向に沿って配向され、例えば、基準軸に対して0°の方位角Ωを有している。
高度E(図4参照)において、第1、第3及び第4受信アンテナRx1、Rx3、Rx4の3つの主放射方向HDx1、HDx3、HDx4は水平面にある一方で、第2受信アンテナRx2の主放射方向HDx2は、地面16の方向に配向されている。また、第2アンテナRx2の受信特性Dx2は、高度Eにおいて幅が広い。これにより、地面16上においてレーダーセンサ装置4の付近に位置する物体のより良好な検出が、鉛直方向において可能とされる。下方に旋回した伝送特性Sx2と組み合わせて、この受信アンテナRx2は、ブロッキング認識やずれ認識等の機能を、この目的のために別個の受信アンテナを設けることなく実施するように使用され得る。レーダーセンサ装置4の鉛直方向視界領域は、受信特性Dx1、Dx2、Dx3、Dx4によりカバーされる仰角領域によりもたらされる。
従来において一般的に、受信アンテナRx1乃至Rx4に対応する4つの全ての受信チャネルにおいて比較可能な高さの信号レベルを得るように、同一の仰角領域は、受信アンテナRx1乃至Rx4の場合、高度において全体的にカバーされていた。なぜならば、そうでないと方位Aにおけるデジタルビーム形成時に曖昧さが生じ得るからである。しかしながら、ここではこの方法は従わない。なぜならば、図2に示す第2受信アンテナRx2に対応する受信チャネルの振幅変化が、潜在的な曖昧さに対する方位角測定の実行にほとんど悪影響を及ぼすことがないと示すことができたからである。更に、6dBまでの受信チャネルの振幅の減衰12が全く悪影響を及ぼさないことを示すこともできた。この知見は、第2受信アンテナRx2の第2受信特性Dx2を高度Eにおいて変更するように利用される。指向特性Dx2は高度Eにおいて幅広くされ、これと同時に、その主放射方向HDx2が地面16の方向に傾斜する。これにより、自動車両1におけるレーダーセンサ装置4の設置高さにおける物体又はターゲットについて、最大で6dBの減衰12が生じる。
第2受信アンテナRx2の受信特性Dx2の変更は、例えば、第2受信アンテナRx2の個々の受信要素11(図2参照)の直線位相割当と、当該第2受信アンテナRx2の受信要素11の総数の減少とを組み合わせることで達成され得る。本例において、4つの受信アンテナRx1、Rx2、Rx3、Rx4の位相中心が全て図2に示す鉛直方向において同一高さに位置する受信アンテナRx1、Rx2、Rx3、Rx4に対して、ある配置が特に適用される。図2に示す水平方向において、特定のスペースd1、d2、d3が、本例において、伝送信号の波長λに基づいて適用される:d1=λ、ここで、d1は、第1及び第2受信アンテナRx1、Rx2間のスペースに対応する。d2=1.5λ、ここで、d2は、第1及び第3受信アンテナRx1、Rx3間のスペースに対応する。d3=0.5λ、ここでd3は第3及び第4受信アンテナRx3、Rx4間のスペースに対応する。受信アンテナRx1、Rx2、Rx3、Rx4の値の線形スケーリング、及び配置の水平方向反転も可能である。
センサ高さのターゲットについて、第2受信特性Dx2の変更によるセンサ性能の変化は特に生じない。しかしながら同時に、特に近距離について地面16上で照明される領域を増大させること、及び地面16上の物体の感度を向上させることが可能である。図2に示す第2受信アンテナRx2に対応する受信チャネルにより測定されるパワーと、他の受信チャネルにより測定されるパワーとを比較することにより、物体の高さ推定が更に実施され得る。
物体の高さ推定すなわち高度測定は、ゼロポイントNを有する伝送特性Sx2により特に改良され得る。この目的のために、図5に示すように、自動車両1が道路16上で移動する。図2において、理解のしやすさを目的として、第1及び第2伝送アンテナTx1、Tx2の伝送特性Sx1、Sx2のみを高度において示す。高度Eにおける受信特性Dx1、Dx2、Dx3、Dx4は、図4に示すように形成され得る。第2伝送特性Sx2におけるゼロポイントNは、本例において、ゼロ値方向14に沿って配向される。ゼロ値方向14は、第2伝送アンテナの主放射方向HSx2に対して所定のゼロ値角度13を有する。ゼロポイントNは、本例において、ゼロ値角度13によって道路16上に予め規定された特定のスペース15に入射する。本実施形態によれば、地面付近の物体O1、O2の仰角が決定され得るとともに、これにより物体O1、O2が分類され得る。本例において、物体O1はマンホールの蓋であり、自動車両1に対する障害物を構成しない。自動車両1は、物体O1上を運転通過可能である。物体O2は、道路から離間した物体であって、本例において例えば別の車両の車体部分であり、自動車両1に対する障害物を構成する。自動車両1は、物体O2上を運転通過し得ない。物体O1、O2を分類するために、自動車両1は物体O1、O2に向かって移動する。物体O1は、本例において、物体O2より早くゼロポイントNに遭遇するであろう。本例において、ゼロポイントへのエントリは、物体O1、O2で反射した第2伝送アンテナの伝送信号に対応する、受信信号の信号の急落に基づいて認識可能である。受信信号における信号の急落は、第2物体O2の場合におけるより第1物体O1の場合において、小さい距離値となり得る。受信信号における信号の急落の距離値に基づいて、物体O1、O2の高度が感知され得る。仰角値を所定の閾値と比較することで、物体O1、O2が分類され得る。第2伝送特性Sx2を空の方向において上方斜めに配向することにより、標識の横台のように自動車両がその下を運転通過可能な物体がこれに基づいて認識され得る。
また、レーダーセンサ装置4のブロッキングが、アンテナ構造体8により認識され得る。例えば、泥堆積物や氷層等によるブロッキングがあると、レーダーセンサ装置4は、レーダー信号を確実に送信及び/又は受信することができない。また、レーダーセンサ装置4の鉛直方向ずれも認識され得る。鉛直方向ずれとは、レーダーセンサ装置4の鉛直視界方向の所定の視界方向からの逸脱である。ブロッキング認識及びずれ認識は、物体の相対速度、距離及び角度を感知するためにも使用される同一のアンテナ構造体8を使用して実施される。レーダーセンサ装置4のブロッキング及び/又はずれが感知された場合、警告信号及び/又はエラーメッセージが自動車両1のドライバーに出力され得る。
第2伝送アンテナTx2及び第2受信アンテナRx2により得られる特定の検出を考慮して、レーダーセンサ装置4のブロッキング認識及び鉛直方向整列の監視が分析され得る。換言すれば、第2伝送アンテナTx2により送信されて地面16で反射した伝送信号が、第2受信アンテナRx2によって受信信号として受信される。この時点で受信信号が地面16での反射から生じたかどうかが、4つの受信アンテナRx1乃至Rx4により測定された受信パワーの比較及び感知距離に基づいて、ある程度の蓋然性を以て推定され得る。反射が実際に地面16から生じていれば、検出のために十分なパワーが受信アンテナRx2からだけに存在しており、全ての受信アンテナRx1乃至Rx4を介したデジタルビーム形成による角度測定は可能ではないと具体的に推測され得る。特に、ドップラー測定からの距離及び相対速度のみが、地面反射の検出に関する情報アイテムとして利用可能である。
以下の関係が、地面16から得られた検出の分析に使用される。これは、地面16が静止した物体であることから適用される。
Figure 2019518946
この関係を、図6に基づいて説明する。図6において、自動車両1は、静止したインフラ物体17を感知している。vは、本例においてインフラ物体17の測定された径方向速度であり、vは地上での自動車両1の速度である。自動車両1の速度vは、車両側速度センサによって感知可能である。方位角ψは、進行方向と反対の0°の基準に対して特定可能である。
レーダーセンサ装置4のブロッキングを認識し、且つ鉛直方向整列を監視するように、距離R上の検出の比v/vの分散を観察する。自動車両1の後部領域7に設置されて後方を斜めに見るレーダーセンサ4について、図7に示す検出点分布19又は点群が生じ得る。ここで、各検出ポイント22が、地面反射を示す(本例において、正の速度は遠ざかる物体に対応する)。v/vに沿う検出点分布19の長さ21が、センサ装置4の視界によって方位Aにおいて制限される。図7に示す検出点分布19の(v/v方向における)上方境界は、レーダーセンサ装置がを斜め後方に見た場合の値「1」を有する。これは、0°の方位角ψに対応する。正及び負の方位角ψは、検出点分布19において区別され得ない。図7に示す検出点分布19に(v/v方向における)下方境界は、レーダーセンサ装置4の側方への最大感知角度により与えられる。図7に示す水平方向(R方向)において、検出点分布19は、地面16からの伝送信号の反射が生じた全ての方向Rに関する検出値22を含む。検出点分布19は、検出ポイント22が生じない領域20によって、特定の距離R1において中断される。この距離R1は、図6に示す距離15に対応する。この距離15において、第2伝送アンテナTx2の伝送特性Sx2のゼロポイントNが地面16に入射する。本例において、検出点分布19は、所定の時間、例えば数分に亘って分析され得る。
ブロッキング認識のために、検出点分布19の長さ21が、v/v方向に沿って判定される。具体的には、検出値22が、感知された全距離領域に亘って連続して存在するかどうかが同時にチェックされる。検出点分布19の長さ21がレーダーセンサ装置4の視界に対応しない場合、及び/又は検出値22が感知された全距離領域に亘ってR方向に連続して存在しない場合、レーダーセンサ装置4のブロッキングが認識される。レーダーセンサ装置4の視界のブロッキングの程度及び/又はブロッキング角度領域も、本例において確認され得る。
レーダーセンサ装置4の鉛直方向整合が、検出値22が生じていない領域20(又はその焦点)の距離R1を感知することによりチェックされる。距離R1は、所定の基準値と比較される。距離R1の確認された値が特定の許容閾値より大きく基準値から逸脱している場合、鉛直方向のずれが認識される。基準値は、例えば、自動車両1に正しく整列したレーダーセンサ4について、自動車両1からのゼロポイントNのスペースを感知することにより判定され記憶された距離値であり得る。
更なる統計的分析のために、例えば、ガードレールや橋等の別の静止した物体での反射についての分析のために、他の受信チャネルから得られた検出点分布点が利用され得る。本方法の信頼性は更に向上され得る。

Claims (15)

  1. 伝送信号を送信するための少なくとも2つの伝送アンテナ(Tx1、Tx2)を有するアンテナ構造体(8)を備える、自動車両(1)の周囲領域(6)における物体(O1、O2)を感知するための自動車両(1)用レーダーセンサ装置(4)であって、前記少なくとも2つの伝送アンテナ(Tx1、Tx2)の伝送特性(Sx1、Sx2)の各主放射方向(HSx1、HSx2)が、異なる仰角(Ω)及び異なる方位角(ψ)を有するレーダーセンサ装置(4)において、
    前記アンテナ構造体(8)は、前記伝送アンテナ(Tx1、Tx2)とは別個の少なくとも2つの受信アンテナ(Rx1、Rx2)であって、前記周囲領域(6)で反射した前記伝送信号を受信信号として受信するための受信アンテナ(Rx1、Rx2)を有し、
    前記少なくとも2つの受信アンテナ(Rx1、Rx2)の受信特性(Dx1、Dx2)の各主放射方向(HDx1、HDx2)が、異なる仰角(Ω)を有する、
    ことを特徴とするレーダーセンサ装置(4)。
  2. 前記少なくとも2つの受信アンテナ(Rx1、Rx2)の前記受信特性(Dx1、Dx2)の前記各主放射方向(HDx1、HDx2)の方位角(ψ)は、同一に形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーダーセンサ装置(4)。
  3. 第1伝送アンテナ(Tx1)の第1伝送特性(Sx1)及び/又は第1受信アンテナ(Rx1)の第1受信特性(Dx1)の第1主放射方向(HSx1、HDx1)は、前記自動車両(1)の存在する道路(16)に対して平行に配向された基準軸に対して0°の第1仰角(Ω)を有し、
    第2伝送アンテナ(Tx2)の第2伝送特性(Sx2)及び/又は第2受信アンテナ(Rx2)の第2受信特性(Dx2)の第2主放射方向(HSx2、HDx2)は、0°とは異なる各第2仰角(Ω)を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレーダーセンサ装置(4)。
  4. 前記第2受信特性(Dx2)の鉛直方向開口角は、前記第1受信特性(Dx1)の鉛直方向開口角より大きく形成される、
    ことを特徴とする請求項3に記載のレーダーセンサ装置(4)。
  5. 前記第1及び第2受信特性(Dx1、Dx2)の前記主放射方向(HDx1、HDx2)の仰角差、及び/又は前記第1受信特性(Dx1)の鉛直方向開口角に対する前記第2受信特性(Dx2)の鉛直方向開口角は、前記第2受信アンテナ(Rx2)により受信された受信信号が、前記第1受信アンテナ(Rx1)により受信された受信信号に対して、最大で6dBの減衰(12)を有するように形成される、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のレーダーセンサ装置(4)。
  6. 前記アンテナ構造体(8)は、第3及び第4受信アンテナ(Rx3、Rx4)を有し、
    前記第3及び第4受信アンテナ(Rx3、Rx4)の受信特性(Dx3、Dx4)の第3及び第4主放射方向(HDx3、HDx4)は、前記第1仰角(Ω)を有し、
    全ての受信特性(Dx1、Dx2、Dx3、Dx4)の前記主放射方向(HDx1、HDx2、HDx3、HDx4)の前記方位角(ψ)と、全ての受信特性(Dx1、Dx2、Dx3、Dx4)の水平方向開口角は、同一に形成される、
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載のレーダーセンサ装置(4)。
  7. 前記アンテナ構造体(8)は第3伝送アンテナ(Tx3)を有し、
    第3伝送特性(Sx3)の第3主放射方向(HSx3)は前記第1仰角(Ω)を有し、前記第2伝送アンテナ(Tx2)の前記第2主放射方向(HSx2)の方位角(ψ)は、前記第1及び第3主放射方向(HSx1、HSx3)の前記方位角(ψ)の間にあるように形成され、
    前記第2伝送特性(Sx2)の水平方向開口角は、前記第1伝送特性(Sx1)及び前記第3伝送特性(Sx3)の各水平方向開口角より大きい、
    ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載のレーダーセンサ装置(4)。
  8. 前記第2伝送アンテナ(Tx2)の前記第2伝送特性(Sx2)の前記第2主放射方向(HSx2)は、前記自動車両(1)の存在する道路(16)に向かう方向に斜め下方に配向され、
    前記レーダーセンサ装置(4)の制御装置(3)は、前記第2伝送アンテナ(Tx2)により送信され、前記道路(16)で反射され、そして前記受信アンテナ(Rx1、Rx2、Rx3、Rx4)のうちの少なくとも1つにより受信信号として受信された伝送信号における検出点分布(19)の長さ(21)及び/又は連続性に基づいて、前記レーダーセンサ装置(4)のブロッキングを認識することを目的として設計される、
    ことを特徴とする請求項3乃至7のいずれか一項に記載のレーダーセンサ装置(4)。
  9. 前記制御装置(3)は、前記レーダーセンサ装置(4)のブロッキングの程度を、前記検出点分布(19)の連続性及び/又は長さに基づいて認識することを目的として設計される、
    ことを特徴とする請求項8に記載のレーダーセンサ装置(4)。
  10. 前記第2主放射方向(HSx2)に沿って配向された前記第2伝送アンテナ(Tx2)の前記第2伝送特性(Sx2)は、所定のゼロ値角度(13)においてゼロポイント(N)を有する、
    ことを特徴とする請求項3乃至9のいずれか一項に記載のレーダーセンサ装置(4)。
  11. 制御装置(3)は、前記物体(O1、O2)の前記ゼロポイント(N)へのエントリ時に、前記受信アンテナ(Rx1、Rx2、Rx3、Rx4)のうちの少なくとも1つにより受信された少なくとも1つの受信信号と前記ゼロ値角度(13)とに基づいて、前記物体(O1、O2)の仰角を決定することを目的として設計される、
    ことを特徴とする請求項10に記載のレーダーセンサ装置(4)。
  12. 前記第2伝送アンテナ(Tx2)の前記伝送特性(Sx2)の前記第2主放射方向(HSx2)及び前記ゼロポイント(N)は、前記自動車両(1)の存在する道路(16)に向かう方向において下方に配向され、
    前記レーダーセンサ装置(4)の制御装置(3)は、前記第2伝送アンテナ(Tx2)により送信され、前記道路(16)で反射され、そして前記受信アンテナ(Rx1、Rx2、Rx3、Rx4)のうちの少なくとも1つにより受信信号として受信された伝送信号に基づいて、前記受信信号に基づいて検出された前記自動車両(1)からの前記ゼロポイント(N)の距離値(15)と所定の基準値との逸脱が所定の閾値を超えている場合、前記レーダーセンサ装置(4)のずれを認識することを目的として設計される、
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載のレーダーセンサ装置(4)。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の少なくとも1つのレーダーセンサ装置(4)を備える、自動車両(1)用ドライバー支援システム(2)。
  14. 請求項13に記載のドライバー支援システム(2)を備える自動車両(1)。
  15. 自動車両(1)の周囲領域(6)における物体(O1、O2)を認識するための方法であって、伝送信号が少なくとも2つの伝送アンテナ(Tx1、Tx2)により送信され、前記少なくとも2つの伝送アンテナ(Tx1、Tx2)の伝送特性(Sx1、Sx2)の各主放射方向(HSx1、HSx2)が、異なる仰角(Ω)及び異なる方位角(ψ)を有する方法において、
    前記周囲領域(6)で反射した伝送信号は、受信信号として、前記伝送アンテナ(Tx1、Tx2)とは別個の少なくとも2つの受信アンテナ(Rx1、Rx2)により受信され、
    前記少なくとも2つの受信アンテナ(Rx1、Rx2)の受信特性(Dx1、Dx2)の各主放射方向(HDx1、HDx2)が、異なる仰角(Ω)を有する、
    ことを特徴とする方法。
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