JP2019516923A - 車両部品を製造する方法 - Google Patents

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Abstract

車両部品を製造する方法は、少なくとも一方側が開放しているジョイントケーシング(6)を接続部材(1)の貫通孔(2)に挿入し、貫通孔(2)内に挿入されたジョイントケーシング(6)を接続部材(1)に材料結合し、ジョイントケーシング(6)と接続部材(1)を表面保護体(27)により被覆し、このとき、ジョイントケーシング(6)と接続部材(1)を表面保護体(27)により被覆する前にジョイントケーシング(6)を接続部材(1)に材料結合することで、ジョイントケーシング(6)と接続部材(1)が未被覆状態で材料結合的に互いに結合され、支承部(18)を有するインナージョイント部(19)をジョイントケーシング(6)に挿入してジョイントケーシング(6)を閉じることによりジョイント(21)を取り付け、これにより支承部(18)がジョイントケーシング(6)内に閉じ込められるとともにインナージョイント部(19)がジョイントケーシング(6)から延出することになり、ジョイントケーシング(6)を接続部材(1)に材料結合する前に、ジョイントケーシング(6)を接続部材(1)に摩擦結合する工程を有する。

Description

本発明は、車両部品を製造する方法であって、以下の:
少なくとも一方側が開放しているジョイントケーシングを接続部材の貫通孔に挿入し、貫通孔に挿入されたジョイントケーシングを接続部材に材料結合し、ジョイントケーシングと接続部材を表面保護体により被覆(コーティング)し、このとき、ジョイントケーシングと接続部材を表面保護体により被覆(コーティング)する前に、ジョイントケーシングを接続部材に材料結合することで、ジョイントケーシングと接続部材が未被覆状態(未コーティング状態)で材料結合的に互いに結合され、支承部を有するインナージョイント部をジョイントケーシングに挿入してジョイントケーシングを閉じることによりジョイントを取り付け、その結果、支承部がジョイントケーシング内に閉じ込められるとともにインナージョイント部がジョイントケーシングから延出することになる工程を有する方法に関する。
この種の方法が、例えば、未公開の独国特許出願第102015205628.7号に記載されている。この場合には、貫通孔の内周面とジョイントケーシングの外周面の両方に当接輪郭部が設けられ、ジョイントケーシングを貫通孔に挿入する際にジョイントケーシングがその当接輪郭部において挿入方向にて貫通孔の当接輪郭部に当接される。その後、ジョイントケーシングが接続部材に材料結合的に接続される。しかしながら、この当接輪郭部を形成するのは手間がかかり追加コストが生じる。さらに、貫通孔に挿入されたジョイントケーシングは、材料結合を行なっている間、位置決め装置により位置が保持されなければならない。それは、当接輪郭部同士は単に当接し合っているだけであるため、材料結合中に意図せずにジョイントケーシングが接続部材に対して動くことが排除できないからである。これによっても製造コストは高まる。
さらに、特許文献1には、シャーシ部品を製造する方法が開示されており、そこでは、事前に外側がコーティング(被覆)された構造部品が、事前に外側がコーティング(被覆)されてジョイントに予め取り付けられたジョイントカートリッジに材料結合的な接合方法により持続的にしっかりと接続される。その際に、構造部品とジョイントカートリッジの事前コーティング(事前の被覆)は、材料結合的な接合方法を実行する前に部分的に取り除かれる。
不利なのはこのとき、特に、接合されるべき構成要素が接合の前にコーティング(被覆)されていて、その結果、材料結合的な接続が効果的に実現できるようにするのに、材料結合的に接続する領域ではコーティング(被覆)の除去が行なわれなければならないことである。このことが、総じて高すぎる製造工程コストにつながる。さらに、ジョイントカートリッジを収容する孔は、打抜きによっては形成することができない。これは、打抜きによって、構造部品に予め積層された腐食保護体の効果が、表面コーティング(表面被覆体)の損傷によって悪影響を被るかもしれない(表面領域に大きな力が働く。)と考えられるからである。加えて、打抜きは、溶接領域における追加のストリッピング(コーティング除去)を行なわなければ、レーザ溶接に対応できない。ただ、打抜きは対費用効果が非常に高い方法なので望ましい。他の欠点は、ジョイントカートリッジの鍔部側において、ジョイントカートリッジおよび収容する構造部品の間に隙間ができることである。この隙間は、工程の関係上、少なくとも部分的にコーティングされていないため、この隙間が腐食するという問題をはらんでいる。他の欠点は、この隙間が構造部品における接触面の平坦性に拠るということである。鍔部に対する構造部品側の接触面が平坦でないことで、支持が不均一となるおそれや、鍔部側の支持が全く存在しないか或いは一部領域にしか存在しないおそれが存在する。これが、接合部の耐負荷能力の低下をもたらす。というのも、使用時の負荷をレーザ溶接継目が全て或いは大半において支えなければならない(一面せん断接合)ためであり、それは、ジョイントカートリッジを収容するために存在する孔が、製造方法(レーザ光切断)上の理由で円錐状の内側輪郭を有しているからである。その一方で、レーザ溶接のためには所定の隙間の大きさは超えられないので、円錐状の孔の大径の開口部は、鍔部側を向く必要がある。この理由と、構造部品の相対的な非平坦性とにより、しっかりとした二面せん断接合が妨げられる。さらなる欠点は、工程上の関係から、接合領域においてジョイントカートリッジおよび収容構造部品の間に半径方向に隙間が存在し、これがコーティング(被覆)されていない。この隙間は、隙間の腐食の危険性をはらんでいる。
独国特許出願公開第102010043040号明細書
こういったことを背景に、本発明は、初めに述べた類の方法をできるだけ簡単に実現できるようにすることを課題とする。
この課題は、請求項1に記載の車両部品を製造する方法により解決される。好ましい本方法の発展態様は、下位請求項および以下の記載に与えられる。
車両部品を製造する方法であって、以下の:
少なくとも一方側が開放しているジョイントケーシングを接続部材の貫通孔に挿入し、貫通孔に挿入されたジョイントケーシングを接続部材に材料結合し、ジョイントケーシングと接続部材を表面保護体により被覆し、このとき、ジョイントケーシングと接続部材を表面保護体により被覆する前に、ジョイントケーシングを接続部材に材料結合することで、ジョイントケーシングと接続部材が未被覆状態で材料結合的に互いに結合され、支承部を有するインナージョイント部をジョイントケーシングに挿入してジョイントケーシングを閉じることによりジョイントを取り付け、これにより支承部がジョイントケーシング内に閉じ込められるとともにインナージョイント部がジョイントケーシングから延出することになり、さらに、ジョイントケーシングを接続部材に材料結合する前に、ジョイントケーシングを接続部材に摩擦結合する工程を有する。
ジョイントケーシングを接続部材に材料結合する前にジョイントケーシングを接続部材に摩擦結合(kraftschluessige Verbinden)((摩擦)力による結合)することによって、接続部材を材料結合している最中にジョイントケーシングが摩擦力により位置が保たれるので、材料結合中の追加的な位置決め装置は省くことができる。さらに、輪郭を作る(Konturierung)ことを省けるので、例えば単なる円筒形(シリンダ形)貫通孔としておよび/または簡易な打抜き工程によって、貫通孔を形成することができる。また、ジョイントケーシングの外周面の、貫通孔の中に配置されるべき接続領域は、単なる円筒形(シリンダ形)の領域として形成することができる。
さらに、ジョイントケーシングと接続部材が互いに未被覆状態で材料結合的に結合される。これにより、従来技術において知られる、材料結合の準備のために行われる、事前コーティングされたジョイントケーシングおよび事前コーティングされた接続部材のコーティング除去は省くことができる。さらに、ジョイントケーシングと接続部材の二回目の被覆を省くことができる。二回目のコーティングは、従来技術では、例えば事前コーティングされたジョイントケーシングおよび接続部材の場合に、材料結合の後に接合領域周辺を腐食から守るために行なわれる。
好ましくは、ジョイントケーシングは、特にその貫通孔への挿入前に用意されおよび/または製造される。有利には、ジョイントケーシングは、特にその貫通孔への挿入前に、コーティングされていない状態(未被覆)のジョイントケーシングとして用意されおよび/または製造される。ジョイントケーシングは、好ましくは金属から製造されるか、かつ/または金属からなる。有利には、ジョイントケーシングに対してケーシング軸線が設定されているか又は設定される。特に、ジョイントケーシングは、上記のケーシング軸線あるいは或るケーシング軸線に対して回転対称ないし略回転対称に形成されているか又は形成される。有利には、ジョイントケーシングの外周面は、円筒形ないし略円筒形に形成されているか又は形成される。好ましくは、ジョイントケーシングは鍋形に形成されているか又は形成される。ジョイントケーシングは、例えば薄板および/または中実材料(Vollmaterial)から製造することができる。好ましくは、ジョイントケーシングは、深絞り又は切削加工(例えば、旋削など)により、或いは押出成形または熱間押出成形によって製造される。
ジョイントケーシングは、特に取付開口部を含み、この取付開口部を通すようにしてインナージョイント部がジョイントケーシング内に挿入される。好ましくは、ジョイントケーシングは、インナージョイント開口部を含み、このインナージョイント開口部を通るようにして、組み立てられたジョイントのジョイントケーシングからインナージョイント部が延びている。第一の代替構成によれば、取付開口部とインナージョイント開口部とは同一のものであるか及び/又は取付開口部がインナージョイント開口部を形成および/またはインナージョイント開口部が取付開口部を形成する。この場合には、インナージョイント部は、特に取付開口部を通るようにして、組み立てられたジョイントのジョイントケーシングから外に延びている。好ましくは、第一の代替構成によれば、ジョイントケーシングは、取付開口部ないしインナージョイント開口部以外は閉じた状態で形成されている。第二の代替構成によれば、取付開口部とインナージョイント開口部とは、特にケーシング軸線方向において互いに対向して位置している。好ましくは、第二の代替構成によれば、ジョイントケーシングは、取付開口部とインナージョイント開口部以外は閉じた状態で形成されている。
第一の代替構成によれば、ジョイントケーシングは、 特に、取付開口部ないしインナージョイント開口部の縁部が内側に向かって曲げられるか、好ましくはリング形の装入体が取付開口部ないしインナージョイント開口部内に装入されるかの少なくともいずれかにより閉じられる。例えば、取付開口部ないしインナージョイント開口部の縁部の曲げにより装入体はジョイントケーシング上ないし内に固定される。好ましくは、インナージョイント部は、装入体を通るようにして延びている。
第二の代替構成によれば、ジョイントケーシングは、特に、ケーシング蓋体により、或いはケーシング蓋体を用いて閉じられる。好ましくは、取付開口部の縁部が内側に曲げられ、それにより、ケーシング蓋体がジョイントケーシング上または内に固定される。
好ましくは、接続部材は、特に、貫通孔へのジョイントケーシングの挿入前に用意および/または製造される。有利には、接続部材は特に、貫通孔へのジョイントケーシングの挿入の前に、未被覆の接続部材として 用意および/または製造される。その際に接続部材は、貫通孔を有して或いは貫通孔無しで製造および/または用意される。貫通孔の無い接続部材が製造および/または用意される場合、貫通孔は、好ましくは接続部材が製造および/または用意されてから接続部材内に形成される。好ましくは、貫通孔は特に、貫通孔へのジョイントケーシングの挿入の前に、接続部材内に形成される。例えば、貫通孔は、特に貫通孔へのジョイントケーシングの挿入の前に、接続部材内に打抜き又は押抜き(Lochstanzen)又は穿孔により形成される。接続部材は、好ましくは金属から製造されるか、金属からなるかの少なくともいずれかである。特に、接続部材は薄板から製造されるか又は特に薄板からなる。例えば、接続部材はフランジ部であるか又はフランジ部を形成する。有利には、接続部材は構造部品である。
構造部品とは特に、面状の金属薄板であり、例えば湾曲して、或いは平に、或いは部分的に湾曲して、或いは部分的に平らに形成されている金属薄板である。面状とは特に、構造部品の材料厚さが構造部品の他の寸法に比べてはるかに小さいことを意味する。材料厚さは、好ましくは面状の構造部品の長さに亘って一定である。例えば、構造部品は中実に形成されている。構造部品は、例えば一体の薄板からなるか、一体の薄板から製造される。代替的には、構造部品は、複数の薄板部分が合わされ、特に材料結合的な接合部を介して互いに一体につなぎ合わされているか、或いは別の方法で形状結合的に互いにつなぎ合わされる。
好ましくは、インナージョイント部は特に、ジョイントの組み立ての前に用意および/または製造される。インナージョイント部は、好ましくは金属から製造されるか、好ましくは金属からなるかの少なくともいずれかである。有利には、インナージョイント部に対してインナージョイント部軸線が設定されている。特に、インナージョイント部は、このインナージョイント部軸線に関して回転対称または略回転対称に形成されているかまたは形成される。好ましくは、インナージョイント部は、ボールスタッドないしボールスリーブをなす。特に支承部は球状である。ジョイントは、好ましくはボールジョイントまたはボールスリーブジョイント(Kugelhuelsengelenk)であるか又はこれらを形成する。特に、ジョイントは、サスペンションジョイント(Radfuehrungsgelenk)である。有利には、インナージョイント部は、その支承部が摺動可能および/または関節動可能にジョイントケーシング内に支持されているか支持される。
好ましくは、貫通孔に対して孔軸線が設定されている又は設定される。特に、貫通孔は、上記孔軸線または或る孔軸線に関して回転対称または略回転対称に形成されているか或いは形成される。好ましくは、孔軸線は特に、貫通孔へのジョイントケーシングの挿入の間および/または後においてケーシング軸線に一致する。有利には、貫通孔および/または貫通孔の内周面は特に、貫通孔へのジョイントケーシングの挿入のために、円筒形または略円筒形に形成されているか或いは形成される。有利には、貫通孔は、丸く若しくは円形状または概ね丸く若しくは概ね円形状に形成されているか或いは形成される。
ジョイントケーシングは、好ましくは挿入方向において貫通孔に挿入される。好ましくは、挿入方向は特に、貫通孔へのジョイントケーシングの挿入の間および/または後においてケーシング軸線の方向に延びる。有利には、挿入方向は特に、貫通孔へのジョイントケーシングの挿入の間および/または後において孔軸線の方向に延びる。好ましくは、貫通孔へのジョイントケーシングの挿入のために、ジョイントケーシングと接続部材とは、ケーシング軸線が孔軸線に重なるように互いに整列され、その後、ジョイントケーシングが、特にケーシング軸線および/または 孔軸線の方向に延びる、貫通孔へのその挿入方向ないし所定の挿入方向に挿入される。有利には、ジョイントケーシングがそのインナージョイント開口部において接続部材に臨ませられるようにして整列が行なわれる。
好ましくは、ジョイントケーシングは、貫通孔へのその挿入の前には、特にジョイント軸線交差方向および/または孔軸線交差方向および/または挿入方向交差方向において、貫通孔内に配置されるべきジョイントケーシングの外周面の接続領域において、或いは少なくとも接続領域において、貫通孔に対して大き目の寸法(締め代)(Uebermass)を有している。例えば、接続領域の直径または外径は、貫通孔および/または貫通孔内周面の直径または内径より大きい。好ましくは、ジョイントケーシングは、貫通孔内への挿入のために、特に挿入方向において貫通孔内に押入され、且つ/又は、貫通孔へのジョイントケーシングの挿入が、好ましくは特に挿入方向における貫通孔へのジョイントケーシングの押入により行なわれる。ジョイントケーシングの締め代により且つ/又はジョイントケーシングの貫通孔内への押入により、特に、ジョイントケーシングと接続部材との間の摩擦結合的な接続が実現ないし形成され、さらに/または、ジョイントケーシングの接続部材との摩擦結合が達成ないし実現される。好ましくは、ジョイントケーシングは、その外周面の接続領域において、或いは貫通孔内に配置されるべき且つ/又は配置されたその外周面の接続領域において、特に貫通孔へのジョイントケーシングの挿入のために、円筒形ないし略円筒形に形成されているか又は円筒形ないし略円筒形に形成される。
他の発展形態によれば、ジョイントケーシング内にジョイントを取り付けながら、支承シェルが挿入され、この支承シェルの中にインナージョイント部の支承部が入れられる。支承シェルは、好ましくはプラスチックから製造されるか、および/または好ましくはプラスチックからなる。例えば、インナージョイント部は、特に支承シェルとインナージョイント部がジョイントケーシング内に挿入される前に、インナージョイント部の支承部により支承シェル内にスナップ嵌めされる。この場合には、支承シェルは、好ましくも、スナップ嵌めされたインナージョイント部と一緒にジョイントケーシング内に挿入される。代替的に、例えば、先ず支承シェルがジョイントケーシング内に挿入され、次にインナージョイント部がジョイントケーシング内に挿入され、その際に支承部が支承シェル内に入れられる。支承シェルは、好ましくは球殻として形成されている。例えば、支承シェルは、一体式ないし多部品式、特には二部品式に形成されている。二部品式の支承シェルの場合、好ましくは先ず、第一の支承シェル部がジョイントケーシング内に挿入され、その後、インナージョイント部がジョイントケーシング内に挿入され、その後、第二の支承シェル部がジョイントケーシング内に挿入される。その後、支承部は、これらの支承シェル部同士の間に着座することで、支承シェル内に入れられた状態となる。好ましくも、インナージョイント部は、その支承部により摺動可能および/または関節動可能に支承シェル内に支承されている。
一の発展形態によれば、ジョイントの取付けの前に、ジョイントケーシングが接続部材に材料結合される。これにより、ジョイントケーシングの接続部材への材料結合のためにジョイントケーシングに伝わる熱が、支承シェルを傷めたり及び/又はその機能が損なわれたりすることがないことが保証され得る。
一実施形態によれば、ジョイントの取り付けの前に、表面保護体によるジョイントケーシングと接続部材の被覆が行なわれる。従って、予め組み立てられたジョイントに表面保護体の一部が入り込んでその機能が損なわれるおそれがないようにして、表面保護体により接続部材とジョイントケーシングを被覆することが可能である。表面保護体は、特に腐食保護体である。被覆は、例えば電気メッキおよび/または塗装により行なわれる。例えば表面保護体は、塗料である。
一発展形態によれば、ジョイントケーシングは、その外周部に鍔部が設けられている或いは設けられる。鍔部の外周は、特にジョイント軸線交差方向および/または孔軸線交差方向および/または 挿入方向交差方向に貫通孔よりも大きな寸法を有している。好ましくは、ジョイントケーシングは、挿入方向における貫通孔への挿入後、鍔部により形状結合的に接続部材上に確保されているか或いは確保される、および/または固定されているか或いは固定される。これにより、ジョイントケーシングは、挿入方向において付加的に形状結合的に接続部材上に確保される。特に、 鍔部は、貫通孔へのジョイントケーシングの挿入後に、貫通孔の外側に配置されている。鍔部は、貫通孔に対して好ましくもアンダーカットを形成する。好ましくは、鍔部は特に、ケーシング軸線および/または孔軸線および/または挿入方向に関して、ジョイントケーシングの外周面の、貫通孔内に配置されるべき接続領域および/または配置された接続領域に対して離間されて設けられているか或いは設けられる。有利には、鍔部は、貫通孔内に挿入されたジョイントケーシングの状態では、特に挿入方向および/またはケーシング軸線方向および/または孔軸線方向において、接続部材に対して距離を有する。鍔部は特に、環状であるか、且つ/または好ましくはリング型鍔部を形成する。ジョイントケーシングが例えば薄板から、例えば深絞りにより製造される場合、鍔部は特に、薄板および/またはジョイントケーシング壁部の圧潰により形成される。
一実施形態によれば、ジョイントケーシングは、溶接により材料結合的に接続部材に接続される。溶接は、例えば溶融溶接(Schmelzschweissen)である。特に、溶接では、例えばレーザ溶接などの溶融溶接が重要である。好ましくも、ジョイントケーシングと接続部材との間の溶接継手および/または接合領域(Fuegebereich)は、特に挿入方向および/またはケーシング軸線方向および/または孔軸線方向において、完全な貫通状態で溶接される。好ましくも、ジョイントケーシングと接続部材の間の溶接継手および/または 接合領域は、特に挿入方向および/またはケーシング軸線方向および/または孔軸線方向において、両側で溶接される。両側の溶接は、例えば交互にまたは同時に行なわれる。代替的に、ジョイントケーシングは、例えばロウ付けにより材料結合的に接続部材に接続される。好ましくも、材料結合は、特に接合領域において、接続領域および/またはジョイントケーシングの全周に沿って行なわれる。
一発展形態によれば、ジョイントの取り付け後、ジョイントブーツ(シーリングベローズ)(Dichtungsbalg)がインナージョイント部の上に被せられ、ジョイントケーシングに固定され、これにより当該ブーツがジョイントケーシングとインナージョイント部の間に延在することになる。ジョイントブーツは、特に、インナージョイント開口部を覆うことで汚れや湿気がジョイント内部に入り込むのを防ぐのに利用される。好ましくは、ジョイントケーシングおよび/またはジョイントケーシングの外周面に保持溝が形成され、この保持溝を用いてジョイントブーツおよび/またはジョイントケーシング側のジョイントブーツの端部が係入される。保持溝は、好ましくはリング溝として形成される。好ましくは、ジョイントブーツは、一つ又は複数のクランプリングを用いて保持溝内および/またはジョイントケーシング上に固定される。この、或いはこれらのクランプリングは、外からジョイントブーツ上に設ける或いはこれらの中に統合されている或いは統合されることができる。また、代替的に、クランプリングを省略してもよい。さらに、保持溝を省くことが可能である。
車両部品は、特にシャーシ部品であるか或いはそれを形成する。好ましくは、この車両部品は、車両または自動車のシャーシに組み込まれる。好ましくは、インナージョイント部は、車両構成要素ないしシャーシ構成要素と接続され、および/または、接続部材は、好ましくは他の車両構成要素および/またはシャーシ構成要素と接続される。車両部品は、例えば、フランジジョイント、圧入ジョイント(Einpressgelenk)、コントロールアーム、トレーリングアーム、テンションストラット(Zugstrebe)、コンプレッションストラット(Druckstrebe)、セミトレーリングアーム(Schraglenker)、スプリングコントロールアーム(Federlenker)、スプリングリンクまたはタイロッドのいずれかである。例えば、車両部品は、2点リンクとして、3点リンクとして、4点リンクとして、1軸または多軸荷重リンク(multiaxial belasteter Lenker)として、または1軸または多軸荷重ジョイント(multiaxial belastetes Gelenk)として構成されている。
以下に、本方法のいくつかの好ましい特徴と、それに伴う長所を説明する。
1)ジョイントケーシングと接続部材は、接合時には特に未被覆である。
長所:互いに溶接されるべき部品を溶接のために下準備する手間が無いか或いはかなり少なくなる。特に、溶接されるべき部品は、事前に積層された恒久的な表面保護体を取り除かなくてもよい。
2)ジョイントは、接合時には特に組み立てられておらず且つ閉じられていない。
長所:接合されるべき部品の取り扱い並びに保管と輸送は比較的雑でよく、そのため手間も少なくなる。
説明:表面保護系は特に電気メッキにより形成され、被覆体の腐食防止効果を危うくさせないために、通常は注意深く取り扱う必要がある。
3)ジョイントケーシングは、締め代を有して(超過寸法で)貫通孔に収容されるようにするための幾何形状を保持する。これが、溶接による材料結合のための下準備として、ジョイントケーシングを貫通孔へ挿入した後のジョイントケーシングのしっかりとした着座をもたらす。さらに、ジョイントケーシングは特に、貫通孔に対してアンダーカットとしての鍔部を保持する。
長所:輪郭形状が機械的な損傷に影響されない。アンダーカットにより、他の材料結合とは別に、より確実な形状結合的な接続が引き抜き方向(Ausreisrichtung)に作られる。
4)接続部材は、ジョイントケーシングの接合領域に、特に打抜きによる貫通孔を保持する。
長所:押抜き(パンチング)は、例えば薄板部品として形成された接続部材の製造工程に組み込むことができる。別の工程による追加費用(例えばレーザ切断、穿孔、切削)は生じない。
5)ジョイントケーシングと接続部材は、特にしっかりと接合され、溶接、好ましくは溶融溶接により材料結合的に互いに接続される。好ましくは、溶接方法は、ビーム溶接法、例えばレーザ溶接などである。
長所:追加材料なしでスラグの形成を伴わないきれいな溶接。溶接継目は、腐食保護として場合によってはあり得る表面処理のために機械的に洗浄する必要がない。
6)ジョイントケーシングの接合領域における間隙は、特に溶融溶接により回避される。これは、接合後に想定される依然存在する隙間や接合間隙が、好ましくも溶融により埋められるためであり、その結果、溶接後はいかなる間隙も存在し得ない。
長所:隙間の腐食の防止。
7)溶接接続は、特に、接合されるべき部品の、接続に使える全表面が可能な限りつなぎ合わされる(貫通溶接)ようにして実行される。これは、例えば、二か所の溶接継目により行なうことができ、溶接継手は、好ましくは二つの側から溶接される(主溶接部と対向溶接部)。
長所:最適強度の接続部が出来上がる。
8)腐食を防ぐための表面保護体は、特に溶接後であってボールジョイントの取り付けの前に形成される。
長所:接合領域における腐食保護層の燃焼/溶融による腐食保護特性の低下がない。
9)ジョイントは、特に、接続部材とジョイントケーシングの接合後に取り付けられ閉じられる。
長所:接続部材は、事前に統合されたジョイントケーシング(例えばコントロールアーム、サスペンションアーム用)とともに、構成要素として組み立て済みで入手することができる。
被覆体の残渣による一切の屑が生じない。
10)例えば、ジョイントケーシングは、特にケーシング軸線方向における高さが、周回する間に変化する或いは一定となるようにして、例えば閉じられた状態のインナージョイント開口部ないし細長形状の開口部により構成することができる。従って、例えば、特に運動学的な要求に合ったインナージョイント部の可動性を維持しながら、インナージョイント部の抜出および/または梃子の働きによる抜けに対してより大きな抵抗力を設定することができる。
以下に、本発明を好ましい実施形態に基づいて図面を参照しながら説明する。
貫通孔を有した接続部材と片側が開放されたジョイントケーシングの斜視図である。 接続部材と貫通孔内に挿入された状態のジョイントケーシングの斜視図である。 接続部材と、当該接続部材に溶接された状態の貫通孔内に挿入されたジョイントケーシングの断面図である。 接続部材と、当該接続部材に溶接されたジョイントケーシングであって、ジョイントケーシングを閉じる前における挿入された支承シェルおよび挿入されたインナージョイント部を有するジョイントケーシングの斜視図である。 接続部材と、当該接続部材に溶接されたジョイントケーシングであって、ジョイントケーシングを閉じた後における挿入された支承シェルおよび挿入されたインナージョイント部を有するジョイントケーシングの斜視図である。 接続部材と、当該接続部材に溶接されたジョイントケーシングであって、閉じられた状態でジョイントブーツを取り付けた後におけるジョイントケーシングの斜視図である。 接続部材と、当該接続部材に溶接されたジョイントケーシングであって、閉じられた状態でジョイントブーツを取り付けた後における、接続部材の固定孔に固定ボルトが入れられているジョイントケーシングの縦断面図である。
図1から図6より、図6の斜視図と図7の断面図に看取できる車両部品を製造する方法の様々な工程が明示されている。ここで、図1は、薄板から作製された接続部材1を斜視図で示しており、この接続部材1には、打抜きによって貫通孔2が形成されている。加えて、接続部材1には、貫通する固定孔3,4が形成されている。さらに、図1は、金属から作製された鍋形のジョイントケーシング6を斜視図で示しており、このジョイントケーシング6には、インナージョイント開口部7が設けられている。ジョイントケーシング6は、その外周にリング型鍔部8とリング溝9を備えている。
ジョイントケーシング6に対して、ケーシング軸線10が設定されており、この軸線に関してジョイントケーシング6は回転対称に形成されている。さらに、貫通孔2に対して、孔軸線11が設定されており、この軸線に関して貫通孔2は回転対称に形成されている。ジョイントケーシング6と接続部材1とは、ケーシング軸線10が孔軸線11に重なるようにして互いに向きが揃えられており、ジョイントケーシング6は、そのインナージョイント開口部7が接続部材1の方に向けられている。こうして、ジョイントケーシング6は、ケーシング軸線10の方向に 延びる挿入方向12において貫通孔2内に挿入され、貫通孔内に挿入されたジョイントケーシングの状態が図2に看取できる。ジョイントケーシング6を貫通孔2に挿入する前は、ジョイントケーシング6は、その外周面の、貫通孔2内に配置されるべき接続領域13において、貫通孔2より大きな直径を備えており、これにより貫通孔2内への挿入のためにジョイントケーシング6が貫通孔2内に押入されることになる。従って、貫通孔2内へジョイントケーシング6を挿入した後は、ジョイントケーシング6は、圧入により貫通孔2内に着設され、これにより、ジョイントケーシング6は摩擦結合的に接続部材1に接続されている。ジョイントケーシングの外周面の接続領域13はここで、円筒形に形成されている。さらに、貫通孔2の内周面14は、概ね円筒形に形成されており、製造関連の誤差、特に打抜き加工の“だれ(Stanzeinzug)”、“破断面(Stanzausbruch)”、バリが大した差障りや妨げにならない。
貫通孔2内へジョイントケーシング6を挿入した後、ジョイントケーシング6は、接続部材1に溶接され、この接続部材1に溶接されたジョイントケーシングが図3の断面図で看取できる。溶接は、溶接継手15が、ジョイントケーシング6と接続部材1との間においてケーシング軸線10の方向に完全に貫通溶接されるようにして行なわれる。さらに、ジョイントケーシング6と接続部材1は、全接続領域13の周りにおいて互いに溶接され、これにより、溶接によって形成された溶接継目16が円環状とされる。接続領域13と内周面14の箇所での溶接によって材料が溶融されたことで、材料がその後に溶接継目16を形成し、ジョイントケーシング6と接続部材1との間のスペースを完全にふさいでいる(埋めている)ことが図3から看取できる。さらに、溶接による接合がうまくいかないようなときに、ジョイントケーシング6が接続部材1においてリング型鍔部8によって挿入方向12に形状結合的に確保されていることが図3から看取できる。
溶接後、ジョイントケーシング6と接続部材1は、表面保護体27により被覆されるが、これは、図3では単に概略的かつ部分的にしか示されていない。特に、ジョイントケーシング6と接続部材1から作られた組立体の全表面は、表面保護体27によって被覆される。代替的には例えば、ジョイントケーシング6の閉鎖領域および/または内部スペース28を除いて組立体の全表面が表面保護体27により被覆される。
この被覆の後、先ず、プラスチック製の支承シェル17と、球状の支承部18を備える金属製のインナージョイント部19とが、インナージョイント開口部7を通すようにしてジョイントケーシング6内に挿入され、支承部18が支承シェル17内に入れられることで、ジョイントが取り付けられる。インナージョイント開口部7は、従って同時に取付開口部を形成する。さらに、インナージョイント部19はボールスタッドを、支承シェル18は球殻を形成する。挿入された支承シェル17を伴うとともに、さらに挿入されたインナージョイント部19を伴ったジョイントケーシング6が、図4の斜視図に看取できる。ここでは、インナージョイント部19がインナージョイント開口部7を通ってジョイントケーシング6から外に延びていることが看取できる。その後、インナージョイント開口部7の境界をなすジョイントケーシング6の縁部20が内側に向かって曲げられることでジョイントケーシング6が閉じられ、これにより、支承部18が支承シェル17とともにジョイントケーシング6内に 閉じ込められる。図5より、閉じられたジョイントケーシング6が図5の斜視図に看取できる。このように取り付けられたジョイントは、ボールジョイントを形成し、符号21で示されている。
その後、ジョイントブーツ22がインナージョイント部19の上に被せられ、ジョイントケーシング6上で固定され、これにより、ジョイントブーツ22がジョイントケーシング6とインナージョイント部19との間に延在して、インナージョイント開口部7を覆う。このとき、ジョイントブーツ22は、そのジョイントケーシング側の端部がリング溝9に係入し、この中でクランプリング23により固定される。さらに、ジョイントブーツ22は、そのインナージョイント部側の端部では、クランプリング24により密封状態でインナージョイント部19に載置される。ジョイントブーツ22を伴ったジョイント21が図6の斜視図に看取できる。車両部品はこうして製造され、図6に符号25で示されている。図6から看取できるように、車両部品25は、ここではフランジジョイント(Flanschgelenk)を形成する。
図7から、車両部品25の縦断面が看取でき、インナージョイント部19の球状の支承部18と支承シェル17とが明らかに分かる。さらに、固定孔3〜5内に、固定ボルト26が入れられ、これらの固定ボルトが接続部材1を車両構成要素に固定するのに用いられる。ただし、固定孔3に入れられた固定ボルト26は、断面図のゆえに図7からは看取できない。
インナージョイント部19に対して、インナージョイント部軸線29が設定されており、この軸線に関してインナージョイント部19は回転対称に形成されている。図では、インナージョイント部19は、曲げられた状態では示されていないので、インナージョイント部軸線29はケーシング軸線10に重なる。
1 接続部材
2 接続部材における貫通孔
3 接続部材における固定孔
4 接続部材における固定孔
5 接続部材における固定孔
6 ジョイントケーシング
7 ジョイントケーシングのインナージョイント開口部
8 ジョイントケーシングのリング型鍔部
9 ジョイントケーシングのリング溝
10 ケーシング軸線
11 孔軸線
12 挿入方向
13 ジョイントケーシングの接続領域
14 貫通孔の内周面
15 溶接継手
16 溶接継目
17 支承シェル
18 インナージョイント部の支承部
19 インナージョイント部
20 ジョイントケーシングの縁部
21 ジョイント
22 ジョイントブーツ
23 クランプリング
24 クランプリング
25 車両部品
26 固定ボルト
27 表面保護体
28 ジョイントケーシングの内部スペース
29 インナージョイント部軸線

Claims (13)

  1. 車両部品を製造する方法であって、以下の:
    少なくとも一方側が開放しているジョイントケーシング(6)を接続部材(1)の貫通孔(2)に挿入し、
    貫通孔(2)に挿入されたジョイントケーシング(6)を接続部材(1)に材料結合し、
    ジョイントケーシング(6)と接続部材(1)を表面保護体(27)により被覆し、
    このとき、ジョイントケーシング(6)と接続部材(1)を表面保護体(27)により被覆する前にジョイントケーシング(6)を接続部材(1)に材料結合することで、ジョイントケーシング(6)と接続部材(1)が未被覆状態で材料結合的に互いに結合され、
    支承部(18)を有するインナージョイント部(19)をジョイントケーシング(6)に挿入してジョイントケーシング(6)を閉じることによりジョイント(21)を取り付け、これにより、支承部(18)がジョイントケーシング(6)内に閉じ込められるとともにインナージョイント部(19)がジョイントケーシング(6)から延出することになる工程を有する方法において、
    ジョイントケーシング(6)を接続部材(1)に材料結合する前に、ジョイントケーシング(6)を接続部材(1)に摩擦結合することを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、ジョイントケーシング(6)は、貫通孔(2)への挿入前には、貫通孔(2)内に配置されるべきジョイントケーシングの外周面の接続領域(13)において貫通孔(2)に対して大き目の寸法を有し、貫通孔(2)への挿入のために、貫通孔(2)内に押入されることを特徴とする方法。
  3. 請求項1または2に記載の方法において、ジョイントケーシング(6)は、貫通孔(2)内に配置されるべきジョイントケーシングの外周面の接続領域(13)において円筒形または略円筒形に形成されている又は形成されることを特徴とする方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の方法において、貫通孔(2)は、円筒形または略円筒形に形成されている又は形成されることを特徴とする方法。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の方法において、ジョイントケーシング(6)内にジョイント(21)を取り付けながら、支承シェル(17)が挿入され、この支承シェルの中にインナージョイント部(19)の支承部(18)が入れられることを特徴とする方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の方法において、ジョイント(21)の取り付けの前に、ジョイントケーシング(6)が接続部材(10)に材料結合されることを特徴とする方法。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の方法において、ジョイントの取り付けの前に(21)、表面保護体(27)によるジョイントケーシング(6)と接続部材(1)の被覆が行われることを特徴とする方法。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の方法において、ジョイントケーシング(6)は、その外周部に鍔部(8)が設けられ、その外周は、貫通孔(2)よりも大きな寸法を有し、これにより、ジョイントケーシング(6)は、挿入方向(12)における貫通孔(2)への挿入後、鍔部(8)により形状結合的に接続部材(1)に確保されていることを特徴とする方法。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の方法において、接続部材(1)は薄板から作られ、貫通孔(2)は打抜きにより接続部材(1)に形成されることを特徴とする方法。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の方法において、ジョイントケーシング(6)は、溶接により材料結合的に接続部材(1)に接続されることを特徴とする方法。
  11. 請求項10に記載の方法において、ジョイントケーシング(6)と接続部材(1)の間の溶接継手(15)は、完全に貫通溶接されることを特徴とする方法。
  12. 請求項10または11に記載の方法において、ジョイントケーシング(6)と接続部材(1)の間の溶接継手(15)は、両側で溶接されることを特徴とする方法。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載の方法において、ジョイント(21)の取り付け後、ジョイントブーツ(22)がインナージョイント部(19)の上に被せられ、ジョイントケーシング(6)に固定され、これによりジョイントブーツ(22)がジョイントケーシング(6)とインナージョイント部(19)の間に延在することを特徴とする方法。
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