今回、高分子量キニノゲン(HK)からのフラグメントが、CCL19が介在する走化性を促進する強力な補因子であることもわかった。このHKフラグメントは、CCL19に対する走化性を促進するのに必要かつ十分であり、血清または血漿の場合、その活性は、凝固XIIa因子に依存する。高分子量キニノゲン(HK)は、炎症において、特に、ノナペプチドブラジキニンの親分子として、何らかの役割があることがよく知られている。
機構的に、血清によって促進される走化性は、HKの開裂を促進することが知られている活性凝固XII因子(FXIIa)に依存している。このHKに由来するフラグメントペプチドを有するネイティブマウスリンパ球の前処置は、リンパ節に対するT細胞のin vivoでのホーミングを高めることも今回発見された。炎症および損傷の部位で活性化し、リンパ球の走化性を高める循環血補因子は、適応免疫に対する炎症に関連する新規かつ強力な機構を表す。特に、トロンビン活性化に顕著な影響を与えることなく、FXIIa機能を調整し、それによって、HKフラグメントの産生を調整し得る低分子医療薬剤は、体液性補因子によって免疫細胞の走化性を安全に制御する手段を与える。FXIIaおよびトロンビンを両方とも阻害する低分子医療薬剤は、血栓症を治療するのに有用である。
一態様では、本発明は、以下の式Iまたは式IIの化合物:
に関し、式中、
R
1は、炭素によってカルボニルに接続している、場合により置換されていてもよい二環系であるか、またはR
2がアミノである場合、R
1は、さらに、メタ置換またはパラ置換されたフェニル、または場合により置換されていてもよい単環ヘテロアリール環であってもよく;
R
2は、水素、アミノおよびメチルから選択され;
R
3およびR
4は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルコキシ、(C
1−C
4)アルキルアミノ、ジ(C
1−C
4)アルキルアミノ、(C
1−C
7)アシルアミノ、((C
1−C
7)ヒドロカルビルオキシ)カルボニルアミノ、(C
1−C
4)フルオロアルキル、(C
1−C
4)フルオロアルコキシまたは(C
1−C
6)オキサアルキルから選択されるか、または、一緒になって、隣接する炭素上のR
3およびR
4は、二重結合を形成する。
別の態様では、本発明は、例えば、阻害量の上述の式Iまたは式IIの化合物を被験体に投与することを含む、被験体においてXIIa因子を阻害するための方法に関する。
別の態様では、本発明は、例えば、阻害量の上述の式Iまたは式IIの化合物と、XIIa因子とを接触させることを含む、トロンビンとカリクレインの存在下、XIIa因子を選択的に阻害するための方法に関する。
別の態様では、本発明は、例えば、治療に有効な量の上述の式Iまたは式IIの化合物を患者に投与することを含む、患者において炎症を治療するための方法に関する。
別の態様では、本発明は、例えば、治療に有効な量の上述の式Iまたは式IIの化合物を患者に投与することを含む、患者において免疫学的障害を治療するための方法に関する。
別の態様では、本発明は、例えば、治療に有効な量の上述の式Iまたは式IIの化合物を患者に投与することを含む、患者において血管拡張を治療するための方法に関する。
別の態様では、本発明は、例えば、治療に有効な量の上述の式Iまたは式IIの化合物を患者に投与することを含む、患者において血栓症を治療するための方法に関する。
本発明のこれらの目的、特徴および利点、およびその他の目的、特徴および利点は、本発明の種々の態様に関する以下の詳細な記載から明らかになるだろう。
発明の詳細な説明
一態様では、本発明は、式Iまたは式IIの化合物に関する。
式Iおよび式IIの化合物において、R1は、場合により置換されていてもよい二環系であってもよい。場合により置換されていてもよい二環系の例としては、インドール、イソインドール、オキシインドール、テトラヒドロインドール、テトラリン、インドリン、イソインドリン、テトラヒドロキノリン、テトラヒドロイソキノリン、3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン、3,4−ジヒドロ−2H−クロメン、ベンゾフラン、ジヒドロベンゾフラン、テトラヒドロベンゾフラン、ベンゾチオフェン、テトラヒドロベンゾチオフェン、インダゾール、テトラヒドロインダゾール、2,3−ジヒドロ−1H−インデン、ナフタレン、テトラヒドロナフタレンおよびイソクロマンが挙げられる。例えば、いくつかの実施形態では、R1は、場合により置換されていてもよいインドール、ベンゾフランまたはベンゾチオフェンであってもよい。
いくつかの実施形態では、R1は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、(C1−C8)ヒドロカルビル、(C1−C8)ヒドロカルビルオキシ、(C1−C4)アルキルアミノ、ジ(C1−C4)アルキルアミノ、(C1−C4)アシルアミノ、(C1−C4)フルオロアルキル、(C1−C4)フルオロアルコキシ、(C1−C6)オキサアルキル、(C3−C6)炭素環および(C1−C4)アルケニルの1つ以上で場合により置換されていてもよい二環系であってもよい。特定の実施形態では、(C1−C8)ヒドロカルビル置換基は、直鎖(C1−C8)アルキル、分枝鎖(C1−C8)アルキル、(C3−C6)シクロアルキルおよび(C3−C6)シクロアルキル(C1−C3)アルキルから選択されてもよい。
場合により置換されていてもよい二環系の例示的な実施形態としては、式Iまたは式IIの化合物が挙げられ、式中、R
1は、
であってもよく;R
10は、−H、ハロゲン、−O−(C
1−C
8)ヒドロカルビルまたは−(C
1−C
8)ヒドロカルビルであってもよく;Yは、S、O、NHおよびN(C
1−C
8)ヒドロカルビルから選択されてもよく;R
11は、−H、ハロゲン、−(C
1−C
8)ヒドロカルビルまたは−O(C
1−C
8)ヒドロカルビルであってもよい。例えば、R
1は、
であってもよく、R
10は、−H、−(C
1−C
4)アルキルまたは−(C
3−C
6)シクロアルキルであってもよく、R
11は、−Hまたは−O(C
1−C
4)アルキルであってもよい。
場合により置換されていてもよい二環系の別の例示的な実施形態としては、式Iまたは式IIの化合物が挙げられ、式中、R
1は、
であってもよく;Yは、S、O、NHおよびN(C
1−C
8)ヒドロカルビルから選択されてもよく;R
12は、−H、−(C
1−C
8)ヒドロカルビルおよび−O(C
1−C
8)ヒドロカルビルから選択されてもよい。例えば、R
1は、
であってもよく、R
12は、−Hまたは(C
1−C
4)アルキルであってもよい。
いくつかの実施形態では、R1が、場合により置換されていてもよい二環系である場合、R1は、場合により置換されていてもよいナフタレン、テトラリン、テトラヒドロベンゾフラン、ベンゾチオフェン、テトラヒドロキノリンまたは3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメンであってもよい。
式Iまたは式IIの化合物において、R2は、−NH2であってもよい。
式Iまたは式IIの化合物において、R2がアミノである場合、R1は、さらに、置換フェニルまたは場合により置換されていてもよい単環ヘテロアリール環であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、R2は、−NH2であってもよく、R1は、チオフェンまたはフランであってもよく、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビルまたはハロゲンで場合により置換されていてもよい。
式Iまたは式IIの化合物において、R2は、水素、アミノまたはメチルから選択されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、R2は、−NH2であってもよい。
式Iまたは式IIの化合物において、R3およびR4は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルアミノ、ジ(C1−C4)アルキルアミノ、(C1−C4)アシルアミノ、(C1−C4)フルオロアルキル、(C1−C4)フルオロアルコキシまたは(C1−C6)オキサアルキルから選択されてもよい。好ましくは、R3およびR4は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルアミノ、ジ(C1−C4)アルキルアミノ、(C1−C4)アシルアミノ、(C1−C4)フルオロアルキル、(C1−C4)フルオロアルコキシおよび(C1−C6)オキサアルキルから選択されてもよい。他の実施形態では、隣接する炭素上のR3およびR4は、二重結合を形成し、得られたインダゾールは、テトラヒドロインダゾールではなく、以下の実施例194〜196のように、ジヒドロインダゾールである。
いくつかの実施形態では、ジヒドロインダゾールは、式III
を有する。
式Iまたは式IIの化合物のいくつかの実施形態では、R2は、−NH2であってもよく、R1は、チオフェンまたはフランであってもよく、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビルまたはハロゲンで場合により置換されていてもよい。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、R
2は、−NH
2および下式の化合物であってもよい。
式中、(1)R
3は、水素であり、R
4は、フッ素、ヒドロキシおよびアミノから選択されるか、または(2)R
3およびR
4は、両方ともヒドロキシであるか、または(3)R
3およびR
4を合わせて、IIIのような二重結合を形成する。これらの化合物において、R
1は、
であってもよく、式中、R
15およびR
16は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルコキシ、(C
1−C
4)フルオロアルキルおよび(C
1−C
4)フルオロアルコキシから選択される。
いくつかの実施形態では、置換基R
1は、場合により置換されていてもよい6,5−、5,6−または6,6−二環ABであってもよく、Aは、非芳香族であり、接合点における炭素は、図に示されるような具体的な絶対配置を有する。
キラル中心
*での配置は、環Aが紙面にあり、置換基Hおよびカルボニルが、この平面の上および下に配置される。(当業者によって理解されるように、(R)または(S)の命名法は、環中のキラル炭素に隣接する原子の順列に従って変わってもよい。)
本明細書で使用されるラセミ体、非ラセミ体混合物であるアンビスカレミック(ambiscalemic)およびスカレミック(scalemic)化合物、またはエナンチオマー的に純粋な化合物の図による表示は、Maehr J.Chem.Ed.62、114−120(1985)から採用している。実線のくさび形および破線のくさび形を使用し、キラル元素の絶対配置を示している。波線は、その線が表す結合が生成し得る立体化学の意味合いを持たせずに示すものである。実線および破線の結合線は、幾何形状の記述因子であり、相対配置が示されているが、ラセミ体の特徴を示している。くさび形の輪郭および点線または破線は、確定できない絶対配置を有するエナンチオマー的に純粋な化合物を示す。くさび形の輪郭および点線または破線に対応する文字での命名法では、R
*およびS
*は、不確実な絶対配置を有する1種類のエナンチオマーを示している。したがって、例えば、以下の実施例125において、((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノンの合成が記載される。(5R
*)および(4R
*)は、その生成物が、記載する特徴を有する1種類のエナンチオマーであることを示す意図があり(例えば、NMR、HPLC保持時間など)、それぞれのキラル中心が、状況証拠に基づき、示されている配置であると考えられているが、インダゾール成分の5位またはインドール成分の4位のいずれかで、絶対配置は確認されていない。したがって、以下の記載:
は、その生成物が、以下の4種類の異性体
のうち1種類だけであり、おそらく1番目の異性体であることを意味している。
ある化合物が、不斉中心を有している場合、単純な線を用いた本特許の請求項での記載は、(例えば、
)は、その構造が、エナンチオマー的な純度という観点ではなく、任意の異性体および全ての異性体を含むことを示すことを意図している。本特許の請求項での記載がくさび形、点線などを含んでいる場合(例えば、
)、その構造が、相対配置または絶対配置が少なくとも80%ee、好ましくは90%eeを超える異性体を包含することを示すことを意図している。
本明細書全体で、上述の用語置換基は、その定義を保持している。
C1−C20炭化水素としては、アルキル、シクロアルキル、ポリシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびこれらの組み合わせが挙げられる。例としては、ベンジル、フェネチル、シクロヘキシルメチル、アダマンチル、カンフォリルおよびナフチルエチルが挙げられる。ヒドロカルビルは、唯一の基礎的な構成要素として水素と炭素とで構成される任意の置換基を指す。脂肪族炭化水素は、芳香族ではない炭化水素であり、飽和または不飽和、環状、直鎖または分枝鎖であってもよい。脂肪族炭化水素の例としては、イソプロピル、2−ブテニル、2−ブチニル、シクロペンチル、ノルボルニルなどが挙げられる。芳香族炭化水素としては、ベンゼン(フェニル)、ナフタレン(ナフチル)、アントラセンなどが挙げられる。
別段の定めがない限り、アルキル(またはアルキレン)は、直鎖または分枝鎖の飽和炭化水素構造およびこれらの組み合わせを含むことを意図している。アルキルは、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜10個の炭素原子、より好ましくは1〜6個の炭素原子を含むアルキル基を指す。アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチルなどが挙げられる。
シクロアルキルは、炭化水素の部分集合であり、3〜8個の炭素原子を含む環状炭化水素基を含む。シクロアルキル基の例としては、cy−プロピル、cy−ブチル、cy−ペンチル、ノルボルニルなどが挙げられる。
別段の定めがない限り、「炭素環」との用語は、環原子が全て炭素であるが、任意の酸化状態である環系を含むことを意図している。したがって、(C3−C10)炭素環は、シクロプロパン、ベンゼンおよびシクロヘキセンなどの系を含む非芳香族系および芳香族系を指す。(C8−C12)炭素多環は、ノルボルナン、デカン、インダンおよびナフタレンなどの系を指す。炭素環は、特に限定されない場合、単環、二環および多環を指す。
ヘテロ環は、1〜4個の炭素が、N、OおよびSからなる群から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、脂肪族または芳香族炭素環残基を意味する。窒素および硫黄ヘテロ原子は、場合により、酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子は、場合により四級化されていてもよい。別段の定めがない限り、ヘテロ環は、非芳香族(ヘテロ脂肪族)または芳香族(ヘテロアリール)であってもよい。ヘテロ環の例としては、ピロリジン、ピラゾール、ピロール、インドール、キノリン、イソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、ベンゾフラン、ベンゾジオキサン、ベンゾジオキソール(一般的に、置換基として存在する場合、メチレンジオキシフェニルと呼ばれる)、テトラゾール、モルホリン、チアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、チオフェン、フラン、オキサゾール、オキサゾリン、イソオキサゾール、ジオキサン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。ヘテロシクリル残基の例としては、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、キヌクリジニル、イソチアゾリジニル、ベンゾイミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チエニル(歴史的にはチオフェニルとも呼ばれる)、ベンゾチエニル、チアモルホリニル、オキサジアゾリル、トリアゾリルおよびテトラヒドロキノリニルが挙げられる。
ヒドロカルビルオキシは、酸素によって親構造に接続した、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜10個の炭素原子、より好ましくは1〜6個の炭素原子を含む基を指す。アルコキシは、ヒドロカルビルオキシの部分集合であり、直鎖または分枝鎖の構造を有する群を含む。例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシなどが挙げられる。低級アルコキシは、1〜4個の炭素を含む基を指す。「ハロゲン」との用語は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を意味する。
別段の定めがない限り、アシルは、ホルミルと、カルボニル官能基を介して親構造に接続する、直鎖、分枝鎖、環状構造を有し、飽和、不飽和および芳香族の1、2、3、4、5、6、7および8個の炭素原子の基、およびこれらの組み合わせを指す。例としては、アセチル、ベンゾイル、プロピオニル、イソブチリルなどが挙げられる。低級アシルは、1〜4個の炭素を含む基を指す。二重結合の酸素は、置換基自体として呼ばれる場合、「オキソ」と呼ばれる。
本明細書で使用される場合、「場合により置換されていてもよい」との用語は、「非置換または置換の」と相互に置き換え可能に使用されてもよい。「置換」との用語は、特定の基の1個以上の水素原子を特定の基で置き換えることを指す。例えば、置換アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルなどは、各残基中の1子以上のH原子が、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロカルビル、アシル、アルコキシアルキル、ヒドロキシ低級アルキル、カルボニル、フェニル、ヘテロアリール、ベンゼンスルホニル、ヒドロキシ、ヒドロカルビルオキシ、ハロアルコキシ、オキサアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル[−C(=O)O−アルキル]、アルコキシカルボニルアミノ[HNC(=O)O−アルキル]、アミノカルボニル(カルボキサミドとしても知られる)[−C(=O)NH2]、アルキルアミノカルボニル[−C(=O)NH−アルキル]、シアノ、アセトキシ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(アルキル)(アリール)アミノアルキル、アルキルアミノアルキル(シクロアルキルアミノアルキルを含む)、ジアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルコキシ、ヘテロシクリルアルコキシ、メルカプト、アルキルチオ、スルホキシド、スルホン、スルホニルアミノ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アシルアミノアルキル、アシルアミノアルコキシ、アシルアミノ、アミジノ、アリール、ベンジル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヒドロキシイミノ、アルコキシイミノ、オキサアルキル、アミノスルホニル、トリチル、アミジノ、グアニジノ、ウレイド、ベンジルオキシフェニルおよびベンジルオキシで置き換わった、アルキル、アリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルを指す。「オキソ」は、「場合により置換されていてもよい」において言及された置換基の中にも含まれている。オキソは二価の基であるため、置換基として適切ではない状況が存在する(例えば、フェニル上)ことは当業者によって理解されるだろう。一実施形態では、1、2または3個の水素原子は、特定の基と置き換わっている。アルキルおよびシクロアルキルの場合、3個より多い水素原子が、フッ素によって置き換わっていてもよい。実際に、全ての利用可能な水素原子が、フッ素によって置き換わっていてもよい。特定の実施形態では、置換基は、ハロゲン、ハロ(C1−C4)ヒドロカルビル、ハロ(C1−C4)ヒドロカルビルオキシ、シアノ、チオシアナト、(C1−C4)ヒドロカルビルスルフィニル、(C1−C4)ヒドロカルビル−スルホニル、アミノスルホニル、ニトロ、アセチルおよびアセトアミドである。好ましい置換基は、ハロゲン、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)フルオロアルキル、(C1−C4)フルオロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、(C1−C4)アルキルアミノ、ジ(C1−C4)アルキルアミノ、(C1−C4)アシルアミノ、(C1−C4)フルオロアルキルおよび(C1−C4)フルオロアルコキシである。
オキサアルキルは、1個以上の炭素(とその付随する水素)が酸素と置き換わったアルキル残基を指す。例としては、メトキシプロポキシ、3,6,9−トリオキサデシルなどが挙げられる。オキサアルキルとの用語は、当該技術分野で理解される通りの意味を意図している[Naming and Indexing of Chemical Substances for Chemical Abstracts、American Chemical Society発行、196を参照、しかし、127(a)の制限はない]。すなわち、酸素が単結合を介してその隣接する原子に結合する(エーテル結合を生成する)化合物を指す。カルボニル基でみられるような、二重結合の酸素は指さない。同様に、チアアルキルおよびアザアルキルは、1個以上の炭素が、それぞれ硫黄または窒素と置き換わったアルキル残基を指す。例としては、エチルアミノエチルおよびメチルチオプロピルが挙げられる。
置換基Rnは、導入されるとき、一般的に定義され、本明細書および特許請求の範囲全体でその定義を保持している。
化合物の調製は、種々の化学基の保護および脱保護を含んでいてもよい。保護および脱保護の必要性、適切な保護器の選択は、当業者なら容易に決定することができる。この目的に適した基は、化学分野の標準的な教科書に記載されており、例えば、Protective Groups in Organic Synthesis by T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts[John Wiley&Sons、New York、1999]、Protecting Group Chemistry、1st Ed.、Oxford University Press、2000;およびMarch’s Advanced Organic chemistry:Reactions、Mechanisms、and Structure、5th Ed.、Wiley−Interscience Publication、2001に記載されている。
一般的に、式Iまたは式IIの化合物は、以下に示すように調製することができる。本発明の化合物の調製に用いられる適切に置換された出発物質および中間体は、市販されているか、または当該技術分野の文献で知られている方法によって容易に調製される。
本明細書に記載の化合物は、ほとんどの場合に、不斉中心を含み、したがって、エナンチオマー、ジアステレオマーおよび他の立体異性体形態を生じ得る。本発明は、ラセミ体、光学的に純粋な形態および中間体混合物などの全ての可能な異性体を含むことを意味している。光学的に活性な(R)−および(S)−異性体は、ホモキラルシントンまたはホモキラル試薬を用いて調製されてもよく、または以下に記載する従来技術を用い、光学的に分割されてもよい。全ての互変異性体形態が含まれることを意図している。
本明細書で使用される場合、当業者に理解されるように、「化合物」の引用は、明確にさらに限定されていない限り、その化合物の塩を含むことを意図している。特定の実施形態では、「式〜の化合物」との用語は、その化合物またはその医薬的に許容される塩を指す。
「医薬的に許容される塩」との用語は、無機の酸および塩基、有機の酸および塩基を含め、医薬的に許容される非毒性の酸または塩基から調製される塩を指す。本発明の化合物が塩基性である場合、無機酸および有機酸を含め、医薬的に許容される非毒性の酸から塩が調製されてもよい。本発明の化合物に適した医薬的に許容される酸付加塩としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩(ベシル酸塩)、安息香酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、カンファー酸塩、カンファースルホン酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、エタンジスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリルスルホン酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩、粘液酸塩、ナフチレンスルホン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、パモ酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩、ピバル酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクラチン酸塩(teoclatic)、p−トルエンスルホン酸塩などが挙げられる。化合物が酸性側鎖を含む場合、本発明の化合物について適切な医薬的に許容される塩基付加塩としては、限定されないが、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛から作られる金属塩、またはリジン、アルギニン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)およびプロカインから作られる有機塩が挙げられる。さらなる医薬的に許容される塩としては、適切な場合、1〜20個の炭素原子を含むアルキルに接続した非毒性のアンモニウムカチオンおよびカルボキシレート、スルホネートおよびホスホネートアニオンが挙げられる。
本明細書には、上に開示した化合物、またはその医薬的に許容される塩形態と、医薬的に許容される担体または希釈剤とを含む医薬組成物も提供される。
式Iまたは式IIの化合物を原材料化学物質として投与することも可能であるが、医薬組成物として存在する方が好ましい。さらなる態様によれば、本発明は、式Iまたは式IIの化合物、またはその医薬的に許容される塩を、1つ以上の医薬的な担体と、場合により、1つ以上の他の治療成分と共に含む医薬組成物を提供する。担体は、製剤の他の成分と適合性であり、その受容者に有害ではないという観点で「許容される」ものでなければならない。
製剤としては、経口、非経口(皮下、皮内、筋肉内、静脈内および関節内)、直腸および局所(皮膚、口腔、舌下および眼球内)投与に適したものが挙げられる。最も適切な経路は、受容者の状態および障害に依存して変わってもよい。製剤は、簡便には、単位投薬形態で存在していてもよく、医薬分野でよく知られている任意の方法によって調製されてもよい。全ての方法は、式Iまたは式IIの化合物、またはその医薬的に許容される塩(「活性成分」)と、1つ以上の補助成分を構成する担体とを会合させる工程を含む。一般的に、製剤は、活性成分と、液体担体、または微細に分割された固体担体、またはこれら両方とを均一かつ密に会合させ、次いで、必要な場合には、生成物を所望な製剤へと成形することによって調製される。
経口投与に適した本発明の製剤は、所定量の活性成分を含有するカプセル、カシェーまたは錠剤などの別個の単位として存在していてもよく、粉末または顆粒として、水性液体または非水性液体中の溶液または懸濁物として、または水中油液体エマルションまたは油中水液体エマルションとして存在していてもよい。また、活性成分は、ボーラス、舐剤またはペーストとして存在していてもよい。
錠剤は、場合により、1つ以上の補助成分と共に圧縮または成型することによって作られてもよい。圧縮錠剤は、適切な機械で、自由に流動する形態(例えば、粉末または顆粒)の活性成分を、場合により、バインダー、滑沢剤、不活性希釈剤、潤滑剤、表面活性薬剤または分散剤と混合し、圧縮することによって調製されてもよい。成型錠剤は、不活性液体希釈剤を用いて湿らせた粉末化合物の混合物を適切な機械で成型することによって作られてもよい。錠剤は、場合により、コーティングされていてもよく、または割線が入れられてもよく、その中の活性成分の徐放性、遅延放出性または制御放出性を与えるように配合されてもよい。
非経口投与に適した製剤としては、水性および非水性の滅菌注射溶液が挙げられ、酸化防止剤、バッファー、静菌剤と、製剤を意図する受容者の血液と等張性にする溶質とを含んでいてもよい。非経口投与に適した製剤としては、水性および非水性の滅菌懸濁物が挙げられ、懸濁剤および増粘剤を含んでいてもよい。製剤は、複数投薬用容器の単位用量(例えば、密封されたアンプルおよびバイアル)の中に存在していてもよく、滅菌液体担体、例えば、生理食塩水、リン酸緩衝化食塩水(PBS)を使用直前に添加することだけを必要とする、冷凍乾燥(凍結乾燥)された状態で保存されてもよい。即時調製用注射溶液および懸濁物は、既に記載した種類の滅菌粉末、顆粒および錠剤から調製されてもよい。
一般的な方法
使用される全ての溶媒は、市販されており、さらなる精製を行わずに使用された。反応は、典型的には、窒素の不活性雰囲気下、無水溶媒を用いて行われた。
1Hスペクトルは、Bruker 400 BBOプローブを取り付けたBruker Mercury Plus 400 NMR分光計で、プロトンについて、300MHzまたは400MHzで記録された。全ての重水素化溶媒は、典型的には、0.03%〜0.05%(v/v)のテトラメチルケイ素を含んでおり、これをリファレンスシグナルとして使用した(1Hおよび13Cの両方でδ 0.00に設定)。
LCMS分析を、UFLC 20−ADおよびLCMS 2020 MS検出器からなるSHIMADZU LCMSで行った。使用したカラムは、Shim−pack XR−ODS、2.2μm、3.0×50mmであった。95%A(A:0.05%TFA水溶液)から開始し、2.2分かけて100%B(B:0.05%TFAのMeCN溶液)で終わる線形の勾配を適用し、合計ランタイムは3.6分である。カラム温度は、40℃であり、流速は1.0mL/分であった。Diode Array Detectorは、190〜400nmをスキャンした。質量分析計に、ポジティブモードまたはネガティブモードで操作するエレクトロスプレーイオン源(ESI)を取り付けた。質量分析計は、m/z 90〜900をスキャンし、スキャン時間は0.5〜0.7秒である。
HPLC分析は、2つのLC20 ADポンプとSPD−M20A Photodiiode Array Detectorとを備えるSHIMADZU UFLCで行った。使用したカラムは、XBridge C18、3.5μm、4 60×100mmであった。90%A(A:0.05%TFA水溶液)から開始し、10分かけて95%B(B:0.05%TFAのMeCN溶液)で終わる線形の勾配を適用し、合計ランタイムは15分である。カラム温度は、40℃であり、流速は1.5mL/分であった。Diode Array Detectorは、200〜400nmをスキャンした。
薄層クロマトグラフィー(TLC)を、Mancherey−Nagel製のAlugram(登録商標)(Silica gel 60 F254)で行い、スポットを視覚化するために、UVを典型的に使用した。ある場合には、さらなる視覚化方法も使用した。これらの場合には、TLCプレートをヨウ素(約1gのI2を10gのシリカゲルに添加し、十分に混合することによって作成した)、ニンヒドリン(Aldrichから市販されている)、またはMagic Stain(25gの(NH4)6Mo7O24・4H2O、5gの(NH4)2Ce(IV)(NO3)6を450mLの水および50mLの濃H2SO4中で十分に混合することによって作成した)で現像し、化合物を視覚化した。Still,W.C.;Kahn,M.;およびMitra,M.のJournal of Organic Chemistry、1978、43、2923に開示されるのと類似の技術に従って、Silicycle製の40〜63μm(230〜400メッシュ)シリカゲルを用いてフラッシュクロマトグラフィーを行った。フラッシュクロマトグラフィーまたは薄層クロマトグラフィーに使用する典型的な溶媒は、クロロホルム/メタノール、ジクロロメタン/メタノール、酢酸エチル/メタノールおよびヘキサン/酢酸エチルの混合物であった。
実施例1および2:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1H−インドール−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、1H−インドール−4−カルボン酸(40mg、0.25mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)、HATU(143mg、0.38mmol、1.50当量)およびDIEA(97mg、0.75mmol、3.00当量)を入れた。混合物を30分間撹拌した。次いで、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(79.8mg、0.38mmol、1.20当量)を加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、水(50mL×3回)および食塩水(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(20:1)を用いたPre−TLCによって精製した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(30.0%ACNから、7分で60.0%まで);検出器UV254nmによって、表題化合物を得た。
画分A(実施例1):Rt=6.45分;収量:淡黄色固体として1.7mg(2%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 281; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.42 (s,1H), 7.66-7.58 (m, 2H), 7.49-7.48 (m,1H), 7.18-7.14 (m,1H), 6.40-6.21 (m,3H), 2.37-2.30 (m,4H), 1.66 (m,4H)。
画分B(実施例2):Rt=5.35分;収量:灰色固体として4.3mg(6%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 281; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.30 (s, 1H), 7.55 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.47(d, J=6.8 Hz, 1H), 7.42-7.41 (m, 1H), 7.15-7.11 (m, 1H), 6.46 (s, 1H), 5.34 (s, 2H), 2.97-2.94 (m, 2H), 2.33-2.26 (s, 2H), 1.76-1.69 (m, 4H)。
実施例3および4:(1H−インドール−4−イル)(3−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)メタノンおよび(1H−インドール−4−イル)(3−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、メチル 1H−インドール−4−カルボキシレート(500mg、2.85mmol、1.00当量)およびヒドラジン水和物(10mL)を入れた。得られた溶液を80℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を高減圧下で濃縮し、500mg(粗)の表題化合物を黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 176。
工程2.(3−ヒドロキシ−3−メチル−3,3a,4,5,6,7−ヘキサヒドロインダゾール−2−イル)(1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(7a−ヒドロキシ−3−メチル−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロインダゾール−1−イル)(1H−インドール−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、1H−インドール−4−カルボヒドラジド(500mg、2.85mmol、1.20当量)、2−アセチルシクロヘキサン−1−オン(333mg、2.38mmol、1.00当量)およびトルエン(40mL)を入れた。得られた溶液を120℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。これにより、表題化合物の混合物150mg(22%)を黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 298。
工程3.(1H−インドール−4−イル)(3−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)メタノン(実施例3)および(1H−インドール−4−イル)(3−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)メタノン(実施例4)
100mL丸底フラスコに、エタノール(3mL)中の1−[(1H−インドール−4−イル)カルボニル]−3−メチル−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−インダゾール−7a−オールおよび2−[(1H−インドール−4−イル)カルボニル]−3−メチル−3,3a,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−2H−インダゾール−3−オールの混合物(150mg、0.25mmol、1.00当量)を入れ、塩酸(触媒量、12M)を入れた。得られた溶液を84℃で1.5時間撹拌し、室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150nm;移動相、水(0.05%FA)およびCAN(30.0%ACNから、8分で60.0%まで);検出器UV245nm。混合物を、キラル−Prep−HPLCによって、以下の条件を用いて分離した。カラム、Chiralpak IB4.6×250nm 5um HPLCキラル(ALIB)001IB00CE−LA026;移動相、ヘキサン(0.1%DEA):EtOH=85:15;検出器、254nmによって表題化合物を得た。
画分A(実施例3):Rt=5.20分;収量:オフホワイト色固体として14.2mg(20%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 280; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.42 (s, 1H), 7.72-7.63 (m, 1H), 7.53-7.47 (m, 2H), 7.19-7.15 (m, 1H), 6.49 (s, 1H), 2.58-2.51 (m, 4H), 2.49 (s, 3H), 1.72-1.71 (m, 4H)。
画分B(実施例4):Rt=6.26分;収量:オフホワイト色固体として3mg(4%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 280; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.41 (s, 1H), 7.64 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.54 (d, J=7.2Hz, 1H), 7.49-7.48 (m, 1H), 7.20-7.16 (m, 1H), 6.51 (s, 1H), 3.01-2.98 (m, 2H), 2.41-2.3 9(m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.79-1.73 (m, 4H)。
実施例5および6:(S
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メタノンおよび(R
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−カルボン酸(54.6mg、0.31mmol、0.90当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)、HATU(193mg、0.51mmol、1.50当量)およびDIEA(132mg、1.02mmol、3.00当量)を入れた。周囲温度で30分間撹拌した後、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(73.5mg、0.35mmol、1.00当量)を加えた。反応物を周囲温度で一晩撹拌し、EA(30mL)で希釈し、食塩水で洗浄し(100mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(45.0% ACNから、7分で65.0%まで);検出器、UV254nm。集めた画分を凍結乾燥させ、15mgのラセミ体混合物を得た。ラセミ化した生成物をキラルPrep−HPLCによって、以下の条件を用いて分離した。カラム:CHIRAL ART Cellulose−SB、250×20mm内径;移動相A:ヘキサン−HPLC、移動相B:IPA−HPLC;流速:20mL/分;勾配:30Bから9.5分で30Bまで;254/220nmによって、2種類の単一のエナンチオマーを得た。
エナンチオマーA(実施例6):Rt:6.28分;収量:白色固体として7.7mg(8%)。MS (ES, m/z): [M+H]+ 296; 1HNMR (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ 7.15-7.02 (m, 3H), 6.91 (d, J=9.9 Hz, 1H), 6.35 (s, 2H), 5.13-5.08 (m, 1H), 2.84-2.61 (m, 2H), 2.49 (d, J=1.5 Hz, 2H), 2.28-2.34 (m, 2H), 2.11-1.86 (m, 3H), 1.70 (s, 5H)。
エナンチオマーB(実施例5):Rt:8.54分;収量:白色固体として2.8mg(3%)。MS (ES, m/z): [M+H]+ 296; 1HNMR (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ 7.15-7.02 (m, 3H), 6.91 (d, J=9.9 Hz, 1H), 6.35(s, 2H), 5.13-5.08 (m, 1H), 2.84-2.61 (m, 2H), 2.49 (d, J=1.5 Hz, 2H), 2.28-2.34 (m, 2H), 2.11-1.86 (m, 3H), 1.70 (s,5H)。
実施例7および8:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1.メチル−1−メチル−1H−インドール−4−カルボキシレート
40mLバイアルに、メチル 1H−インドール−4−カルボキシレート(400mg、2.28mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液を入れた。次いで、水素化ナトリウム(275mg、6.88mmol、3.00当量、60%)を0℃で何回かに分けて加えた。0℃で0.5時間撹拌した後、0℃で撹拌しつつ、ヨードメタン(1.298g、9.14mmol、4.00当量)を滴下した。25℃で15時間撹拌した後、反応混合物を氷水(50mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出し(50mL×3回)、食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。これにより、表題化合物429mg(99%)を赤色油状物として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 190。
工程2.1−メチル−1H−インドール−4−カルボン酸
250mLの丸底フラスコに、メチル 1−メチル−1H−インドール−4−カルボキシレート(429mg、2.27mmol、1.00当量)をテトラヒドロフラン(50mL)およびMeOH(10mL)に溶かした溶液を入れた。LiOH(aq.2mol/L、22.7mL、45.4mmol、20.0当量)を加えた。得られた溶液を30℃で18時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去した後、酢酸エチル(60mL)で抽出し、HCl(1N)を用い、溶液のpHを5〜6に調整した。固体を濾過によって集め、高減圧下で乾燥させた。これにより、表題化合物373mg(94%)を白色固体として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 176。
工程3.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(実施例7)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(実施例8)
40mLバイアルに、1−メチル−1H−インドール−4−カルボン酸(100mg、0.57mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)溶液、HATU(325mg、0.86mmol、1.50当量)およびDIEA(368mg、2.85mmol、5.00当量)を入れた。25℃で1時間撹拌した後、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(119.7mg、0.57mmol、1.00当量)を加えた。得られた溶液を25℃で18時間撹拌した。反応混合物を水(40mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(40mL×3回)、食塩水で洗浄し(100mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(30.0%ACNから、12分で55.0%まで);検出器UV254nmによって、2種類の異性体を得た。
画分A(実施例7):Rt=10.40分;収量:淡黄色固体として15.4mg(9%)。(ES, m/z) [M+H]+: 295; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz ,ppm): δ 7.65 (d, J = 8.0 Hz , 1H), 7.61-7.59 (m, 1H), 7.44 (d, J=2.8 Hz, 1H), 7.24-7.21 (m, 1H), 6.49-6.48 (m, 1H), 6.40 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 2.36-2.30 (m, 4H), 1.69-1.66 (m, 4H)。
画分B(実施例8):Rt=8.35分;収量:白色固体として21.2mg(13%)。(ES, m/z) [M+H]+: 295; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz ,ppm): δ 7.60 (d, J = 8.0 Hz , 1H), 7.49-7.47 (m, 1H), 7.39 (d, J=2.8 Hz, 1H), 7.21-7.18 (m, 1H); 6.42-6.41 (m, 1H), 5.35 (s, 2H); 3.83-3.81 (m, 3H), 2.96-2.94 (m, 2H), 2.28-2.26 (m, 2H), 1.74-1.69 (m, 4H)。
実施例9および10:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロインダゾール−1−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1.2−メチル−1H−インドール−4−カルボキシレート
30mL加圧タンク反応器(60atm)に、4−ブロモ−2−メチル−1H−インドール(300mg、1.43mmol、1.00当量)、メタノール(5mL)、TEA(720mg、7.12mmol、5.00当量)およびPd(dppf)Cl2CH2Cl2(585mg、0.50当量)を入れた。上の混合物に、CO(g)を導入した。得られた混合物を120℃で5日間撹拌した。室温まで冷却した後、固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を用いるPre−TLCによって精製した。これにより、表題化合物0.3g(粗)を赤色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 190
工程2.2−メチル−1H−インドール−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、メチル 2−メチル−1H−インドール−4−カルボキシレート(0.3g、粗)、エタノール(10mL)、水酸化カリウム(0.445g、7.93mmol)および水(5mL)を入れた。得られた溶液を80℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(60mL)。HCl(1N)を用い、水相のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(60mL)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)を用いるPre−TLCによって精製した。これにより、表題化合物106mgを赤色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 176。
工程3.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロインダゾール−1−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、2−メチル−1H−インドール−4−カルボン酸(40mg、0.23mmol、0.90当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)、HATU(143mg、0.38mmol、1.50当量)およびDIEA(97mg、0.75mmol、3.00当量)を入れた。室温で30分間撹拌した後、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(52.5mg、0.25mmol、1.00当量)を加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌し、EA(50mL)で希釈し、食塩水で洗浄し(100mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(35.0%ACNから、7分で65.0%まで);検出器UV254nmによって、以下の2種類の異性体を得た。
画分A(実施例9):Rt=6.20分;収量:オフホワイト色固体として5.7mg(8%)。MS (ES, m/z) [M+1]+: 295; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 11.20 (s, 1H), 7.63 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.55 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.07-7.03 (m, 1H), 6.37 (s, 2H), 6.27 (s, 1H), 2.40-2.36 (m, 5H), 2.33-2.24 (m, 2H), 1.66 (m, 4H)。
画分B(実施例10):Rt=5.12分;収量:オフホワイト色固体として7.0mg(10%)。MS (ES, m/z) [M+1]+: 295; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 11.10 (s, 1H), 7.42-7.39 (m, 2H), 7.04-7.00 (m, 1H), 6.18 (s, 1H), 5.32 (s, 2H), 2.95-2.92 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 2.27 (d, J=5.6 Hz, 2H), 1.75-1.70 (m, 4H)。
実施例11および12:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4−エチルチオフェン−3−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(4−エチルチオフェン−3−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに4−ブロモチオフェン−3−カルボン酸(900mg、4.35mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(357mg、0.44mmol、0.10当量)、炭酸カリウム(1.8g、13.02mmol、3.00当量)、1,4−ジオキサン(40mL)、水(4mL)およびエテニルボロン酸(1.566g、21.75mmol、5.0当量)を入れた。得られた混合物を100℃で一晩撹拌し、次いで、室温まで冷却した。固体を濾別した。HCl(1N)を用い、濾液のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液をジクロロメタンで抽出し(100mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。酢酸エチル/石油エーテル(0〜25%)を用いて溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製した。集めた画分を濃縮し、表題化合物240mg(36%)を黄色固体として得た。GCMS (ES, m/z): 154。
メタノール(10mL)中の5−エテニルチオフェン−2−カルボン酸(240mg、1.56mmol、1.00当量)を、パラジウム炭素(120mg、10%)存在下、室温で一晩水素化した。反応混合物をセライトによって濾過し、濾液を高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:20)を用いるPre−TLCによって精製した。集めた画分を濃縮し、表題化合物180mg(74%)を白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 157。
工程3.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4−エチルチオフェン−3−イル)メタノン(11)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(4−エチルチオフェン−3−イル)メタノン(12)。
50mL丸底フラスコに、4−エチルチオフェン−3−カルボン酸(70mg、0.45mmol、0.90当量)、HATU(284.2mg、0.75mmol、1.50当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)およびDIEA(289.4mg、2.24mmol、5.00当量)を入れた。室温で30分間撹拌した後、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(105mg、0.50mmol、1.00当量)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、EA(100mL)で希釈し、食塩水で洗浄し(120mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(45.0%ACNから、7分で70.0%まで);検出器UV254nmおよび220nmによって、以下の2種類の異性体を得た。
画分A(実施例11):Rt=8.35分;収量:灰色固体として14.2mg(10%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 276; 1H-NMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 8.24 (d, J=3.2Hz, 1H); 7.25 (d, J=2.8Hz, 1H); 2.74-2.69 (m, 2H); 2.44-2.41 (m, 2H); 2.31-2.28 (m, 2H); 1.66 (d, J=5.6Hz, 4H); 1.17-1.13(m, 3H)。
画分B(実施例12):Rt=6.90分;収量:灰色固体として15.7mg(11%)。(ES, m/z) [M+H]+: 276; 1H-NMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 8.05 (d, J=3.2Hz, 1H); 7.21 (d, J=3.2Hz, 1H); 2.91-2.89 (M, 2H); 2.69-2.64 (m, 2H); 2.28-2.25 (m, 2H); 1.74-1.67 (m, 4H); 1.18-1.11(m, 3H)。
実施例13、14および15:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(イソクロマン−1−イル)メタノン;N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−イル)イソクロマン−1−カルボキサミドおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(イソクロマン−1−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、3,4−ジヒドロ−1H−2−ベンゾピラン−1−カルボン酸(304mg、1.71mmol、3.00当量)およびN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)を入れた。DMT−MM(382mg、3.00当量)を0℃で加えた。混合物を35℃で30分間撹拌した後、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(80mg、0.46mmol、1.00当量)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、EA(30mL)で希釈し、食塩水で洗浄し(50mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(10mmol/LのNH4HCO3)およびACN(40.0%ACNから、7分で65.0%まで);検出器、UV254nmによって、以下の3種類の異性体を得た。
画分A(実施例13):Rt=6.73分;収量:白色固体として8.3mg(6%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 298; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 7.15(d, J=3.2 Hz, 2H), 7.07 (d, J=3.2 Hz, 1H), 6.98 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.48 (s, 1H), 6.33 (s, 2H), 4.28-4.27 (m, 1H), 3.88-3.85 (m, 1H), 2.79-2.77 (m, 2H), 2.46-2.43 (m, 2H), 2.23-2.20 (m, 2H), 1.65-1.58 (m, 4H)。
画分B(実施例15):Rt=5.62分;収量:オフホワイト色固体として5.6mg(4%)。MS (ES, m/z): 298 [M+H]+; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 718-713 (m, 2H), 7.11-7.07 (m, 1H), 7.05-6.99 (m, 1H), 6.41 (s, 1H), 5.64 (s, 2H), 4.34-4.29 (m, 1H), 3.86-3.81 (m, 1H), 2.78-2.64 (m, 4H), 2.20 (s, 2H), 1.62-1.58 (m, 4H)。
画分C(実施例14):Rt=6.10分;収量:黄色油状物として0.2mg(0.14%)。MS (ES, m/z): 298 [M+H]+; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 11.94 (s, 1H), 9.63 (s, 1H), 7.28-7.26 (m, 1H), 7.17-7.09 (m, 3H), 5.19 (s, 1H), 4.19-4.14 (m, 1H), 3.79-3.71 (m, 1H), 3.40 (m, 2H), 2.93-2.87 (m, 1H), 2.70-2.64 (m, 1H), 2.19-2.07 (m, 2H), 1.68-1.32 (m, 4H)。
実施例16および17:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2,4−ジメチルチオフェン−3−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2,4−ジメチルチオフェン−3−イル)メタノン
40mLバイアルに、2,4−ジメチルチオフェン−3−カルボン酸(90mg、0.58mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)溶液、HATU(329mg、0.87mmol、1.50当量)およびDIEA(372mg、2.88mmol、5.00当量)を入れた。室温で0.5時間撹拌した後、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(121.8mg、0.58mmol、1.00当量)を加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌し、水(40mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出し(40mL×4回)、食塩水で洗浄し(100mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(35.0%ACNから、9分で60.0%まで);検出器UV254nmによって、2種類の異性体を得た。
画分A(実施例16):Rt=8.17分;収量:白色固体として4.7mg(3%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 276; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 6.94 (d, J = 0.8 Hz, 1H); 2.39-2.33 (m, 2H); 2.29-2.27 (m, 5H); 2.03 (s, 3H); 1.64-1.63 (m, 4H)。
画分B(実施例17):Rt=6.38分;収量:白色固体として10.9mg(7%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 276; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 6.90 (s, 1H); 2.89 (s, 2H); 2.33-2.24 (m, 5H); 2.02 (s, 3H), 1.74-1.67 (m, 4H)。
実施例18および19:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4−エチル−2−メチルチオフェン−3−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(4−エチル−2−メチルチオフェン−3−イル)メタノン
40mLバイアルに、4−エチル−2−メチルチオフェン−3−カルボン酸(100mg、0.59mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)溶液、HATU(335mg、0.88mmol、1.50当量)および、DIEA(380mg、2.95mmol、5.00当量)を入れた。室温で0.5時間撹拌した後、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(102mg、0.59mmol、1.00当量)を加えた。反応物を室温で18時間撹拌し、水(40mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した(40mL×3回)。合わせた有機層を食塩水で洗浄し(100mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(40.0%ACNから、7分で60.0%まで、3分で75.0%まで);検出器UV254nmによって、2種類の異性体を得た。
画分A(実施例18):Rt=8.00分;収量:オフホワイト色固体として7.4mg(4%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 290; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): 6.95 (s, 1H); 6.41 (s, 2H); 2.44-2.33 (m, 4H); 2.32-2.28 (m, 5H); 1.64 (d, J = 5.2 Hz , 4H), 1.07-1.03 (m, 3H)。
画分B(実施例19):Rt=6.30分;収量:オフホワイト色固体として21.8mg(13%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 290; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): 6.91 (s, 1H); 5.52 (s, 2H); 2.88 (d, J = 6.0 Hz , 2H), 2.43-2.37 (m, 2H); 2.26-2.23 (m, 5H); 1.74-1.66 (m, 4H); 1.07-1.03 (m, 3H)。
実施例20および21:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−フェニル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1−フェニル−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1.メチル 1−フェニル−1H−インドール−4−カルボキシレート
15mLの密封したチューブに、メチル 1H−インドール−4−カルボキシレート(874mg、4.99mmol、1.50当量)、ヨードベンゼン(500mg、2.45mmol、1.00当量)、Pd2(dba)3・CHCl3(296mg、0.29mmol、0.10当量)、Xantphos(330mg、0.57mmol、0.20当量)、t−BuOK(960mg、8.57mmol、3.00当量)およびトルエン(5mL)を入れた。得られた混合物に、120℃で1.5時間マイクロ波を照射した。室温まで冷却した後、反応混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を水(25mL)で希釈した。HCl(1N)を用い、溶液のpH値を8に調整した。得られた溶液をジクロロメタン(50mL×3回)で抽出した。合わせた有機相を食塩水で洗浄し(100mL×3回)、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、EA:PE(1:3)を用いるPre−TLCによって精製し、表題化合物180mg(29%)を赤色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 252。
工程2.1−フェニル−1H−インドール−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、メチル 1−フェニル−1H−インドール−4−カルボキシレート(125mg、0.50mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(20mL)、LiOH(238mg、9.94mmol、20.00当量)の水(10mL)溶液を入れた。周囲温度で一晩撹拌した後、反応混合物を水(30mL)で希釈し、DCMで抽出した(20mL×2回)。HCl(1N)を用い、水層のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液をEA(30mL×3回)で抽出した。有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)を用いるPre−TLCによって精製し、表題化合物55mg(47%)を黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 238。
工程3.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−フェニル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1−フェニル−1H−インドール−4−イル)メタノン
5mL丸底フラスコに、1−フェニル−1H−インドール−4−カルボン酸(55mg、0.23mmol、1.00当量)、HATU(131mg、0.34mmol、1.50当量)、DIEA(89mg、0.69mmol、3.00当量)およびN,N−ジメチルホルムアミド(5L)を入れた。室温で30分間撹拌した後、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(53.1mg、0.253mmol、1.10当量)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、DCM(80mL)で希釈し、水(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(55.0%ACNから、7分で70.0%まで);検出器UV254/220nmによって、2種類の異性体を得た。
画分A(実施例20):Rt=7.60分;収量:黄色固体として5.3mg(6.4%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 357; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.77-7.72 (m, 2H), 7.65-7.59 (m, 5H), 7.48-7.43 (m, 1H), 7.30-7.26 (m, 1H), 6.71 (d, J=3.2, 1H), 2.38-2.33 (m, 4H), 1.72-1.66 (m, 4H)。
画分B(実施例21):Rt=5.85分;収量:黄色固体として10.2mg(12.4%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 357; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.73-7.72 (m, 1H), 7.69-7.67 (m, 1H), 7.62-7.61 (m, 4H), 7.58-7.52 (m, 1H), 7.47-7.42 (m, 1H), 7.27-7.70 (m, 1H), 6.65 (d, J=2.8, 1H), 2.99-2.98 (m, 2H), 2.33-2.29 (m, 2H), 1.78-1.71 (m, 4H)。
実施例22:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1,2−ジメチル−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1:1,2−ジメチル−1H−インドール−4−カルボン酸
100mLの3ッ口丸底フラスコに、4−ブロモ−1,2−ジメチル−1H−インドール(100mg、0.45mmol、1.00当量)およびテトラヒドロフラン(10mL)を入れた。n−BuLi(0.25mL、1.40当量)を−78℃で滴下した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、CO2を加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、氷水(40mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×2回)で抽出した。HCl(1N)を用い、水相のpH値を5〜6に調整した。水相を酢酸エチル(50mL×2回)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾過し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/3)を用いるPrep−TLCによって精製した。これにより、表題化合物50mg(58.8%)を黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 190
工程2:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1,2−ジメチル−1H−インドール−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、1,2−ジメチル−1H−インドール−4−カルボン酸(49mg、0.26mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)、DIEA(112mg、0.87mmol、3.60当量)およびHATU(165mg、0.43mmol、1.65当量)を入れた。混合物を30分間撹拌した後、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(50mg、0.24mmol、0.90当量)を加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物をEA(30mL)で希釈し、食塩水で洗浄し(100mL×2)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル/石油エーテル(2/1)を用いるPre−TLCによって精製した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge C18 OBD Prep Column、5μm、19mm×250mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(50.0%ACNから、8分で70.0%まで);検出器、UV254nm。Rt:6.74;集めた画分を凍結乾燥し、表題化合物11.5mg(14%)を黄色固体として得た。MS (ES, m/z): 309 [M+H]+; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 7.60-7.56 (m, 2H), 7.14-7.10 (m,1H), 6.37 (s, 2H), 6.33 (s, 1H), 3.71 (s, 3H), 2.46-2.31 (m, 7H), 1.66 (s,4H)。
実施例23および24:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)メタノン
工程1:2−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−カルボン酸
50mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに1−ベンゾチオフェン−3−カルボン酸(270mg、1.52mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を入れた。次いで、−78℃で撹拌しつつ、n−BuLi(2.5M、2.12mL、5.3mmol、3.50当量)を滴下した。得られた溶液を−78℃で30分間撹拌した。これに、ヨードメタン(863mg、6.08mmol、4.00当量)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を−78℃で滴下した。自然に温度を室温まで上げ、得られた溶液をさらに15時間反応させた。次いで、反応混合物を、40mLの飽和NH4Cl(aq.)に注いだ。HCl(1N)を用い、溶液のpH値を2に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×4回)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。残渣を、MeOH/CH2Cl2(1/12)を用いたPrep−TLCによって精製した。これにより、表題化合物270mg(93%)を黄色固体として得た。(ES, m/z) [M+H]+: 193。
工程2:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)メタノン
40mLバイアルに、2−メチル−1−ベンゾチオフェン−3−カルボン酸(150mg、0.78mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液、HATU(593mg、1.56mmol、2.00当量)およびDIEA(503mg、3.90mmol、5.00当量)を入れた。35℃で1時間撹拌した後、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(163.8mg、0.78mmol、1.00当量)を加えた。得られた溶液を35℃で48時間撹拌し、水(40mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(40mL×3回)。合わせた有機相を食塩水で洗浄し(100mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge C18 OBD Prep Column、5μm、19mm×250mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(45.0%ACNから、8分で70.0%まで);検出器、UV254nmによって、2種類の異性体を得た。
画分A(実施例23):Rt=5.14分;収量:白色固体として5.5mg(2%)。MS (ES, m/z): 312 [M+H]+; 1HNMR (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ 7.95-7.92 (m, 1H); 7.45-7.43 (m, 1H); 7.38-7.32 (m, 2H); 6.48 (s, 2H); 2.50-2.48 (m, 3H); 2.38 (s, 4H); 1.64 (s, 4H)。
画分A(実施例24):Rt=4.35分;収量:白色固体として24.8mg(10%)。MS (ES, m/z): 312 [M+H]+; 1HNMR (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ 7.91-7.88 (m, 1H); 7.43-7.40 (m, 1H); 7.35-7.29 (m, 2H); 5.48 (s, 2H); 2.98 (d, J = 6.0 Hz, 2H); 2.50-2.47 (m, 3H); 2.33-2.26 (m, 2H); 1.78-1.70 (m, 4H)。
実施例25および26:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
工程1.1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(200mg、1.13mmol、1.00当量)、HCHO(37%、458mg、253mmol、5.00当量)、メタノール/AcOH(10mL、20/1)を入れた。混合物を室温で30分間撹拌し、Na(CN)BH3(214mg、3.40mmol、3.00当量)を加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(80mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した(100mL×3回)。合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。これにより、表題化合物180mg(粗)を黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 192。
工程2.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(50mg、0.26mmol、1.00当量)、HOBt(53mg、0.39mmol、1.50当量)、EDCI(75mg、0.39mmol、1.50当量)、DIEA(101mg、0.78mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。室温で30分間撹拌した後、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(60.1mg、0.286mmol、1.10当量)を加えた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。反応混合物をDCM(80mL)で希釈し、水(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(25.0%ACNから、7分で55.0%まで);検出器UV254/220nmによって、2種類の異性体を得た。
画分A(実施例25):Rt=5.77分;収量:オフホワイト色固体として21.1mg(26.1%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 311; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.07-7.03 (m, 1H), 6.81 (d, J=7.2, 1H), 6.64(d, J=8.4, 1H), 6.55-6.49 (m, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.07-5.04 (m, 1H), 3.31-3.28 (m, 1H), 3.21-3.15 (m, 1H), 2.85 (s, 3H), 2.47-2.44 (m, 2H), 2.28-2.25 (m, 2H), 2.14-2.10 (m, 2H), 1.71-1.64 (m, 4H)。
画分B(実施例26):Rt=5.15分;収量:オフホワイト色固体として8.0mg(9.9%)。MS (ES, m/z) [M+H]+: 311; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.05-7.01 (m, 1H), 6.80 (d, J=7.2, 1H), 6.63 (d, J=8.0, 1H), 6.55-6.48 (m, 1H), 5.57 (s, 2H), 5.00-4.98 (m, 1H), 3.32-3.28 (m, 1H), 3.19-3.13 (m, 1H), 2.85 (s, 3H), 2.79-2.75 (m, 2H), 2.26-2.24 (m, 2H), 2.10-2.06 (m, 2H), 1.66-1.65 (m, 4H)。
表1:実施例1〜26で上に記載したのと同様な、当業者にはよく知られている手順によって、表1の以下の化合物(実施例27〜46)を調製した。
実施例47:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1H−インダゾール−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、1H−インダゾール−4−カルボン酸(3g、18.50mmol、1.20当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(3.25g、15.47mmol、1.00当量)、HOBT(3.75g、27.75mmol、1.80当量)、EDCI(5.35g、27.91mmol、1.80当量)、TEA(5.5g、54.35mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。反応混合物をDCM(500mL)で希釈し、H2O(500mL×3回)および食塩水(500mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム、SunFire Prep C18、19×150mm;移動相、相A:水(0.1%FA)、移動相B:CH3CN(10%CH3CNから40%まで);検出器、UV220nmと254nm。集めた画分を凍結乾燥し、1.2141g(28%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1H−インダゾール−4−イル)メタノン(実施例47)を淡黄色固体として得た。Rt=37.5分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 282; 1HNMR(DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 13.32(s, 1H); 8.07(s, 1H); 7.81-7.75(m, 2H); 7.47-7.42(m, 1H); 6.47(s, 2H); 2.38-2.31(m, 4H); 1.26-1.45(m, 4H)。
実施例48:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、1H−1,3−ベンゾジアゾール−4−カルボン酸(42mg、0.26mmol、1.00当量)、HATU(164mg、0.43mmol、1.50当量)、DIEA(111mg、0.86mmol、3.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(60.6mg、0.29mmol、1.10当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19×150mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:3%Bから、17分で20%Bまで;254nm。集めた画分を凍結乾燥し、18.5mg(25%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)メタノン(実施例48)をオフホワイト色固体として得た。Rt=15.5分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 282; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.57(s, 1H); 8.71(s, 1H); 8.02(d, J=7.6, 1H); 7.87(d, J=8.0, 1H); 7.47-7.43(m, 1H); 2.61-2.58(m, 2H); 2.45-2.46(m, 2H); 1.76-1.67(m, 4H)。
実施例49:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−イソプロピル−2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1.4−ブロモ−1−イソプロピル−2−メチル−1H−インドール
50mLの3ッ口丸底フラスコに、4−ブロモ−2−メチル−1H−インドール(200mg、0.95mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)を入れた。次いで、水素化ナトリウム(油中60%)(58mg、1.45mmol、1.50当量)を0℃で加えた。混合物をこの温度で30分間撹拌した。上述のものに、2−ヨードプロパン(326mg、1.92mmol、2.00当量)を0℃で加えた。得られた溶液を室温(19℃)で一晩撹拌した。水(10mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液をジクロロメタン(50mL×2回)で抽出し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/10)を用いたシリカゲルカラムに適用した。集めた画分を濃縮し、130mg(54%)の4−ブロモ−1−イソプロピル−2−メチル−1H−インドールを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 252, 254
工程2.1−イソプロピル−2−メチル−1H−インドール−4−カルボン酸
100mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに4−ブロモ−1−イソプロピル−2−メチル−1H−インドール(130mg、0.52mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(10mL)を入れた。次いで、n−BuLi(ヘキサン中、2.5mol/L、0.33mL)を−78℃で滴下した。上の混合物を−78℃で30分間撹拌した。上述のものに、CO2(0.5g)を−78℃で加えた。得られた溶液を室温(20℃)で一晩撹拌した。次いで、水/氷(10mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた混合物をEA(60mL×2回)で洗浄した。HCl(1mol/L)を用い、水層のpH値を4に調整した。得られた溶液をジクロロメタンで抽出し(60mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮し、54mg(48%)の1−イソプロピル−2−メチル−1H−インドール−4−カルボン酸を褐色油状物として得た。MS (ES, m/z): [M+H]+: 218
工程3.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−イソプロピル−2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−インドール−4−カルボン酸(50mg、0.23mmol、0.90当量)、HOBt(88mg、0.65mmol、2.50当量)、EDCI(75mg、0.39mmol、1.50当量)、TEA(131mg、1.29mmol、5.00当量)を入れた。上の混合物を室温(20℃)で30分間撹拌した。上述のものに、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(54.3mg、0.26mmol、1.00当量)を加えた。得られた溶液を室温(20℃)で一晩撹拌した。得られた溶液をEA(30mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1.5)を用いるPrep−TLCによって精製した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム、XBridge C18 OBD Prep Column、100A、5um、19mm×250mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(50.0%ACNから、7分で70.0%まで);検出器、UV254nm。集めた画分を凍結乾燥し、11.6mg(13%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−イソプロピル−2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(49)を黄色固体として得た。Rt=7.85分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 337; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 7.73 (d, J=8.4Hz, 1H); 7.47 (d, J=7.2Hz, 1H); 7.08-7.04 (m, 1H); 6.37 (s, 2H); 6.27 (s, 1H); 4.77-4.20 (m, 1H); 2.43 (s, 3H); 2.35-2.29 (m, 4H); 1.64 (s, 4H); 1.55-1.52 (m, 6H)。
実施例50:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−エチル−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1:メチル 2−ブロモ−1H−インドール−4−カルボキシレート
250mLの3ッ口丸底フラスコに、メチル 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレート(3.0g、15.69mmol、1.00当量)のDCE(50mL)溶液を入れた。次いで、POBr3(7.36g、25.92mmol、1.65当量)のDCE(30mL)溶液を0℃で加えた。得られた溶液を0℃で1時間撹拌し、2時間かけて80℃まで加熱した。次いで、1H−イミダゾール(2.135g、31.36mmol、2.00当量)を80℃で加えた。得られた溶液を撹拌しつつ、さらに80℃で15時間反応させた。反応混合物を室温(25℃)まで冷却し、150mLの飽和NaHCO3にゆっくりと注いだ。得られた溶液をジクロロメタンで抽出し(200mL×3回)、食塩水(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/ヘキサン(0〜10%)を用いたシリカゲルカラムに適用した。集めた画分を濃縮し、2.0g(50%)のメチル 2−ブロモ−1H−インドール−4−カルボキシレートを淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 254, 256。
工程2:メチル 2−ビニル−1H−インドール−4−カルボキシレート
250mL丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにメチル 2−ブロモ−1H−インドール−4−カルボキシレート(2g、7.87mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(1.29g、0.20当量)、炭酸カリウム(3.27g、23.66mmol、3.00当量)、1.4−ジオキサン(60mL)、ビニルボロン酸(6.09g、43.50mmol、5.00当量)、水(20mL)を入れた。得られた混合物を80℃で一晩撹拌した。得られた混合物を室温まで冷却した。次いで、溶媒を高減圧下で濃縮し、酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(0〜20%)を用いて溶出させた。集めた画分を濃縮し、1.0g(63%)のメチル 2−エテニル−1H−インドール−4−カルボキシレートを淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 202。
工程3:メチル 2−エチル−1H−インドール−4−カルボキシレート
100mL丸底フラスコに、メチル 2−エテニル−1H−インドール−4−カルボキシレート(1g、4.97mmol、1.00当量)、メタノール(25mL)、パラジウム炭素(10%、200mg)を入れた。混合物を脱気し、水素を3回流した。得られた溶液を、水素雰囲気下(4atm)、20℃で一晩撹拌した。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮し、0.9g(89%)のメチル 2−エチル−1H−インドール−4−カルボキシレートを黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 204。
工程4:2−エチル−1H−インドール−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、メチル 2−エチル−1H−インドール−4−カルボキシレート(600mg、2.95mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(20mL)、メタノール(5mL)、LiOH(490mg、20.46mmol、6.00当量)のH2O(15mL)溶液を入れた。得られた溶液を35℃で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液を酢酸エチル40mLで抽出し、水層を集めた。HCl(1mol/L)を用い、pH値を6に調整した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(60mL×3回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。これにより、470mg(84%)の2−エチル−1H−インドール−4−カルボン酸を淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 190。
工程5:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−エチル−1H−インドール−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、DMF(35mL)中の2−エチル−1H−インドール−4−カルボン酸(1.2g、6.34mmol、1.00当量)、HOBT(1.29g、9.55mmol、1.50当量)、EDCI(1.83g、9.55mmol、1.50当量)、TEA(3.0g、29.65mmol、5.00当量)および4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(1.62g、7.57mmol、1.20当量)を入れた。得られた溶液を室温(25℃)で一晩撹拌した。得られた溶液を酢酸エチル(150mL)で希釈し、食塩水で洗浄し(200mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)を用いたシリカゲルカラムに適用した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって再び精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム、XBridge Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(10mmol/LのNH4HCO3)およびACN(30.0%ACNから、12分で60.0%);検出器、UV254nm。集めた画分を凍結乾燥し、378mg(19%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−エチル−1H−インドール−4−イル)メタノンを黄色固体として得た。Rt=10.25分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 309; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.21 (s, 1H); 7.55 (d, J= 6.8Hz, 1H); 7.47 (d, J= 7.6Hz, 1H); 7.08-7.04 (m, 1H); 6.38 (s, 2H); 6.29 (s, 1H); 2.79-2.73 (m, 2H); 2.38-2.36 (m, 2H); 2.33-2.31 (m, 2H); 1.66 (s, 4H); 1.29-1.25 (m, 3H)。
実施例51および52:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−イソプロピル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−イソプロピル−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1.メチル 2−(プロパ−1−エン−2−イル)−1H−インドール−4−カルボキシレート
100mL丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにメチル 2−ブロモ−1H−インドール−4−カルボキシレート(120mg、0.47mmol、1.00当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(796mg、4.74mmol、10.00当量)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(39mg、0.05mmol、0.10当量)、炭酸カリウム(196mg、1.42mmol、3.00当量)、ジオキサン(10mL)、水(1mL)を入れた。得られた溶液を100℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(EA:PE=1:3)によって精製した。これにより、86mg(85%)のメチル 2−(プロパ−1−エン−2−イル)−1H−インドール−4−カルボキシレートを黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 215。
工程2.2−(プロパ−1−エン−2−イル)−1H−インドール−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、メチル 2−(プロパ−1−エン−2−イル)−1H−インドール−4−カルボキシレート(86mg、0.40mmol、1.00当量)、水酸化ナトリウム(80mg、2.00mmol、5.00当量)、メタノール(20mL)および水(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。メタノールを高減圧下で除去した。残渣を水(20mL)で希釈した。得られた混合物をDCM(20mL×2回)で洗浄した。HCl(1mol/L)を用い、水層のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液をEA(30mL×3回)で抽出し、高減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(EA:PE=1:1)によって精製した。これにより、35mg(44%)の2−(プロパ−1−エン−2−イル)−1H−インドール−4−カルボン酸を淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 202。
工程3.2−(プロパ−1−エン−2−イル)−1H−インドール−4−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、2−(プロパ−1−エン−2−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(35mg、0.17mmol、1.00当量)、メタノール(5mL)、パラジウム炭素(10%、35mg)を入れた。上述のものに、水素を導入した。得られた溶液を20℃で4時間撹拌した。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮し、30mg(85%)の2−(プロパン−2−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸を黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 204;
工程4.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−イソプロピル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−イソプロピル−1H−インドール−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、DMF(5mL)中の2−(プロパン−2−イル)−1H−インドール−4−カルボン酸(30mg、0.15mmol、1.00当量)、HATU(84mg、0.22mmol、1.50当量)およびDIEA(57mg、0.44mmol、3.00当量)を入れた。混合物を室温(25℃)で30分間撹拌した。次いで、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(33.4mg、0.16mmol、1.10当量)を加えた。得られた溶液を室温(25℃)で一晩撹拌した。反応混合物をDCM(80mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19×150mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:30%Bから、12分で60%Bまで;254nm。集めた画分を凍結乾燥させた。
画分A(実施例51):3.3mg(7%)の黄色固体としての2−[[2−(プロパン−2−イル)−1H−インドール−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン。Rt=11.1分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 323; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.21(s, 1H); 7.55(d, J=7.2, 1H); 7.47(d, J=8.0, 1H); 7.09-7.05(m, 1H); 6.28(s, 1H); 3.10-3.03(m, 1H); 2.38-2.36(m, 2H); 2.33-2.31(m, 2H); 1.67-1.66(m, 4H); 1.33-1.23(m, 6H)。
画分B(実施例52):2.0mg(4%)の黄色固体としての1−[[2−(プロパン−2−イル)−1H−インドール−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−アミン。Rt=8.25分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 323; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.12(s, 1H); 7.44-7.41(m, 2H); 7.07-6.95(m, 1H); 6.22(s, 1H); 3.08-3.01(m, 1H); 2.94-2.93(m, 2H); 2.33-2.27(m, 2H); 1.75-1.70(m, 4H); 1.30-1.23(m, 6H)。
実施例53および54:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−シクロプロピル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−シクロプロピル−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1:2−シクロプロピル−1H−インドール−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに1,4−ジオキサン(10mL)中のメチル 2−ブロモ−1H−インドール−4−カルボキシレート(150mg、0.59mmol、1.00当量)、シクロプロピルボロン酸(254.9mg、2.97mmol、5.00当量)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(48.4mg、0.10当量)、炭酸カリウム(245mg、1.77mmol、3.00当量)、CsF(225.3mg、2.50当量)および水(2mL)を入れた。得られた溶液を110℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶媒を高減圧下で除去した。残渣を水(80mL)で希釈し、酢酸エチルで洗浄した(40mL×2回)。HCl(1mol/L)を用い、水層のpH値を5に調整した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(60mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮し、110mg(粗)の2−シクロプロピル−1H−インドール−4−カルボン酸を褐色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 202。
工程2:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−シクロプロピル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−シクロプロピル−1H−インドール−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、DMF(5mL)中の2−シクロプロピル−1H−インドール−4−カルボン酸(110mg、0.55mmol、1.00当量)、HOBT(111mg、0.82mmol、1.50当量)、EDCI(156mg、0.82mmol、1.50当量)、TEA(275.5mg、2.72mmol、5.00当量)および4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(137mg、0.66mmol、1.20当量)を入れた。得られた溶液を室温(25℃)で一晩撹拌した。得られた溶液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、食塩水で洗浄し(150mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(45.0%ACNから、7分で75.0%まで);検出器UV254nmによって、2種類の異性体を得た。集めた画分を凍結乾燥させた。
画分A(実施例53):15.4mg(9%)の黄色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−シクロプロピル−1H−インドール−4−イル)メタノン。Rt=6.1分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 321; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.17(s, 1H); 7.62(d, J= 7.2Hz, 1H); 7.55(d, J= 7.6Hz, 1H); 7.48-7.42(m, 1H); 6.37(s, 2H); 6.22(s, 1H); 2.43-2.36(m, 2H); 2.35-2.28(m, 2H); 2.08-2.02(m, 1H); 1.66(s, 4H); 1.06-0.96(m, 2H); 0.85-0.75(m, 2H)。
画分B(実施例54):11.9mg(7%)の暗黄色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−シクロプロピル−1H−インドール−4−イル)メタノン。Rt=5.0分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 321; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.07(s, 1H); 7.43-7.36(m, 2H); 7.02-6.99(m, 1H); 6.16(s, 1H); 5.34(s, 2H); 2.93-2.92(m, 2H); 2.31-2.19(m, 2H); 2.08-2.00(m, 1H); 1.75-1.70(m, 4H); 1.04-0.95(m, 2H); 0.81-0.75(m, 2H)。
実施例55および56:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−クロロ−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−クロロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1.メチル 2−クロロ−1H−インドール−4−カルボキシレート
100mL丸底フラスコに、メチル 2−オキソインドリン−4−カルボキシレート(300mg、1.57mmol、1.00当量)およびトルエン(10mL)を入れた。次いで、0℃で撹拌しつつ、POCl3(0.25mL)を滴下した。これにジエチルアミン(0.25mL)を加えた。得られた溶液を110℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を高減圧下で濃縮した。次いで、混合物を水(20mL)でクエンチした。この溶液をジクロロメタンで抽出し(30mL×3回)、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮し、150mg(46%)のメチル 2−クロロ−1H−インドール−4−カルボキシレートを黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 210, 212。
工程2.2−クロロ−1H−インドール−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、メチル 2−クロロ−1H−インドール−4−カルボキシレート(150mg、0.72mmol、1.00当量)、メタノール(10mL)、水酸化ナトリウム(586mg、14.65mmol、20.00当量)の水(10mL)溶液を入れた。得られた溶液を室温(20℃)で一晩撹拌した。得られた溶液をDCM(20mL×2)で洗浄した。HCl(6mol/L)を用い、水層のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出し、高減圧下で濃縮した。これにより、100mg(71%)の2−クロロ−1H−インドール−4−カルボン酸を黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 196, 198。
工程3.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−クロロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(実施例55)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−クロロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(実施例56)
50mL丸底フラスコに、DMF(5mL)中の2−メチル−1−ベンゾフラン−4−カルボン酸、2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボン酸(60mg、0.17mmol、1.00当量)、HOBT(69mg、0.51mmol、1.50当量)、EDCI(98mg、0.51mmol、1.50当量)、DIEA(132mg、1.02mmol、3.00当量)を入れた。混合物を室温(25℃)で30分間撹拌した。次いで、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(79.4mg、0.38mmol、1.10当量)を加えた。得られた溶液を室温(25℃)で一晩撹拌した。反応混合物をDCM(80mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム:XBridgePrep C18 OBD Column、19×150mm 5um;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:25%Bから、7分で55%Bまで;254/220nm。集めた画分を凍結乾燥させた。
画分A(実施例55):8.5mg(13%)のオフホワイト色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−クロロ−1H−インドール−4−イル)メタノン。Rt=6.3分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 315, 317; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 12.20(s, 1H); 7.65(d, J=7.6, 1H); 7.51(d, J=8.0, 1H); 7.23-7.18(m, 1H); 6.49(s, 1H); 6.41(s, 2H); 2.38-2.37(m, 2H); 2.32-2.31(m, 2H); 1.68-1.66(m, 4H)。
画分B(実施例56):7.1mg(11%)のオフホワイト色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−クロロ−1H−インドール−4−イル)メタノン。Rt=5.1分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 315, 317; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 12.10 (s, 1H); 7.52 (d, J=7.6, 1H); 7.45 (d, J=8.0, 1H); 7.19-7.15 (m, 1H); 6.41 (s, 1H); 6.40 (s, 2H); 2.95-2.94 (m, 2H); 2.28-2.27 (m, 2H); 1.76-1.71 (m, 4H)。
実施例57:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−2−イル)−(2−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル)−メタノン
工程1.メチルベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキシレート
30mL加圧タンク反応器(60atm)に、COをパージし、COの不活性雰囲気を維持し、これに4−ブロモ−1−ベンゾチオフェン(3g、14.08mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(5.8g、0.50当量)、TEA(7.2g、71.15mmol、5.00当量)、メタノール(15mL)を入れた。得られた溶液を120℃で一晩撹拌した。得られた混合物を室温まで冷却し、高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1/10)を用いて溶出させた。集めた画分を濃縮し、1.18g(44%)のメチルベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキシレートを黄色固体として得た。MS (ES, m/z): [M+H]+: 193
工程2.メチル 2−メチルベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキシレート
100mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにメチル 1−ベンゾチオフェン−4−カルボキシレート(311mg、1.62mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(10mL)を入れた。混合物を−78℃まで冷却した。次いで、LDA(0.9mL、1.10当量、2mol/l)を−78℃で滴下しつつ加えた。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、MeIを加えた(253mg、1.10当量)。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、水/氷(10mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(50mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)を用いるPrep−TLCによって精製した。集めた画分を濃縮し、200mg(60%)のメチル 2−メチルベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキシレートを黄色固体として得た。MS (ES, m/z): [M+H]+: 207。
工程3.2−メチルベンゾ[b]チオフェン−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、メタノール(10mL)中のメチル 2−メチル−1−ベンゾチオフェン−4−カルボキシレート(100mg、0.48mmol、1.00当量)、水酸化ナトリウム(97mg、2.42mmol、5.00当量)、テトラヒドロフラン(2.5mL)、水(2.5mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を水(10mL)で希釈した。HCl(1mol/L)を用い、溶液のpH値を4に調整した。固体を濾過によって集めた。これにより、90mg(97%)の2−メチルベンゾ[b]チオフェン−4−カルボン酸を白色固体として得た。MS (ES, m/z): [M+H]+ : 193。
工程4.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチルベンゾ[b]チオフェン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、DMF(3mL)中の2−メチル−1−ベンゾチオフェン−4−カルボン酸(50mg、0.26mmol、0.90当量)、HOBt(88mg、0.65mmol、2.00当量)、EDCI(75mg、0.48mmol、1.50当量)、TEA(131.3mg、1.30mmol、5.00当量)を入れた。混合物を室温(20℃)で30分間撹拌した。次いで、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(61mg、0.29mmol、1.00当量)を加えた。得られた溶液を室温(20℃)で一晩撹拌した。得られた溶液をEA(30mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム、XBridge Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(40.0%ACNから、10分で51.0%まで);検出器、UV254nm。集めた画分を凍結乾燥し、2.6mg(4%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチルベンゾ[b]チオフェン−4−イル)メタノン(実施例57)を白色固体として得た。Rt=8.9分;MS (ES, m/z): [M+H]+: 312. 1HNMR (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ 8.06 (d, J=8.1Hz, 1H); 7.64-7.62 (m, 1H); 7.38-7.33 (m, 1H); 7.09 (s, 1H); 6.50 (s, 2H); 2.58 (d, J=0.9Hz, 3H); 2.33 (d, J=5.7Hz, 4H); 1.65 (s, 4H)。
実施例58、59、60および61:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチルベンゾフラン−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−メチルベンゾフラン−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチルベンゾフラン−6−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−メチルベンゾフラン−6−イル)メタノン
工程1.メチル 3−(プロパ−2−イニルオキシ)ベンゾエート
100mL丸底フラスコに、メチル 3−ヒドロキシベンゾエート(4.44g、29.18mmol、1.00当量)のDMF(20mL)溶液、3−ブロモプロパ−1−イン(5.0g、42.03mmol、1.45当量)、炭酸カリウム(6.29g、45.58mmol、1.56当量)を入れた。得られた混合物を室温(25℃)で18時間撹拌した。得られた溶液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、H2O(100mL×3回)および食塩水(100mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(0〜10%)を用いて溶出させた。集めた画分を濃縮し、5.4g(97%)のメチル 3−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ベンゾエートを淡黄色液体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 191。
工程2.メチル 2−メチルベンゾフラン−4−カルボキシレートおよびメチル 2−メチルベンゾフラン−6−カルボキシレート
100mL丸底フラスコに、N,N−ジエチルアニリン(15mL)中のメチル 3−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ベンゾエート(1.0g、5.26mmol、1.00当量)、CsF(1.06g、6.97mmol、1.32当量)を入れた。得られた溶液を270℃で5.0時間撹拌した。反応混合物を25℃まで冷却した。得られた溶液をEA(150mL)で希釈した。得られた混合物をHClで洗浄した(3.0mol/L、150mL×4回)。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(0〜10%)を用いて溶出させた。集めた画分を濃縮し、メチル 2−メチルベンゾフラン−4−カルボキシレートとメチル 2−メチルベンゾフラン−6−カルボキシレートの混合物660mg(66%)を淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 191。
工程3.2−メチルベンゾフラン−4−カルボン酸および2−メチルベンゾフラン−6−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、メチル 2−メチル−1−ベンゾフラン−4−カルボキシレートとメチル 2−メチルベンゾフラン−6−カルボキシレートの混合物(300mg、1.58mmol、1.00当量)、水酸化ナトリウム(1.2g、30.00mmol、20.00当量)の水(10mL)溶液、テトラヒドロフラン(2mL)、メタノール(8mL)を入れた。得られた溶液を室温(20℃)で一晩撹拌した。得られた溶液をDCM(20mL×2回)で洗浄した。HCl(1mol/L)を用い、水層のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液をEA(30mL×3回)で抽出し、高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)を用いたPrep−TLCによって精製し、2−メチル−1−ベンゾフラン−4−カルボン酸と2−メチルベンゾフラン−6−カルボン酸の混合物250mg(89%)をオフホワイト色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 177。
工程4.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチルベンゾフラン−4−イル)メタノン(実施例58)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−メチルベンゾフラン−4−イル)メタノン(実施例59)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチルベンゾフラン−6−イル)メタノン(実施例60)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−メチルベンゾフラン−6−イル)メタノン(実施例61)
50mL丸底フラスコに、DMF(5mL)中の2−メチル−1−ベンゾフラン−4−カルボン酸と2−メチル−1−ベンゾフラン−6−カルボン酸の混合物(60mg、0.34mmol、1.00当量)、HOBT(69mg、0.51mmol、1.50当量)、EDCI(98mg、0.51mmol、1.50当量)およびDIEA(132mg、1.02mmol、3.00当量)を入れた。混合物を25℃で30分間撹拌した。次いで、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(79.4mg、0.38mmol、1.10当量)を加えた。得られた溶液を室温(25℃)で一晩撹拌した。反応混合物をDCM(80mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム:XBridge Prep C18 OBD Column、19×150mm 5um;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:40%Bから、12分で60%Bまで;254/220nm。集めた画分を凍結乾燥させた。
画分A(実施例58):6.0mg(12%)のオフホワイト色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチルベンゾフラン−4−イル)メタノン。Rt=8.57分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 295; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.77(d, J=7.6, 1H); 7.70(d, J=8.0, 1H); 7.32-7.28(m, 1H); 6.62-6.56(m, 1H); 6.44(s, 2H); 2.42(s, 3H); 2.40-2.37(m, 2H); 2.33-2.30(m, 2H); 1.66-1.65(m, 4H)。
画分B(実施例59):13.5mg(27%)のオフホワイト色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−メチルベンゾフラン−4−イル)メタノン。Rt=7.00分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 295; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.65-7.63(m, 2H); 7.29-7.25(m, 1H); 6.56(s, 1H); 5.47(s, 2H); 2.97-2.94(m, 2H); 2.46(s, 3H); 2.28-2.26(m, 2H); 1.76-1.69(m, 4H)。
画分C(実施例60):2.1mg(4%)のオフホワイト色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチルベンゾフラン−6−イル)メタノン。Rt=9.63分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 295; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 8.18(s, 1H); 7.81(d, J=9.2, 1H); 7.61(d, J=8.0, 1H); 6.71(s, 1H); 6.44(s, 2H); 2.48(s, 3H); 2.45-2.43(m, 2H); 2.32-2.29(m, 2H); 1.67-1.66(m, 4H)。
画分D(実施例61):2.8mg(5%)のオフホワイト色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−メチルベンゾフラン−6−イル)メタノン。Rt=7.66分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 295; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 8.11(s, 1H); 7.74(d, J=9.6, 1H); 7.67(d, J=8.0, 1H); 6.68(s, 1H); 5.48(s, 2H); 2.94-2.92(m, 2H); 2.46(s, 3H); 2.29-2.26(m, 2H); 1.72-1.69(m, 4H)。
実施例62および63:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−ブロモ−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−ブロモ−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1:2−ブロモ−1H−インドール−4−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、メチル 2−ブロモ−1H−インドール−4−カルボキシレート(100mg、0.39mmol、1.00当量)、メタノール(10mL)、水酸化ナトリウム(158.1mg、3.95mmol、10.00当量)の水(5mL)溶液を入れた。得られた溶液を20℃で一晩撹拌した。得られた溶媒を高減圧下で濃縮した。残渣を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL)で洗浄した。HCl(1mol/L)を使用し、pHを6に調整した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(40mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮し、75mg(粗)の2−ブロモ−1H−インドール−4−カルボン酸を淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 240, 242。
工程2:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−ブロモ−1H−インドール−4−イル)メタノン(実施例62)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−ブロモ−1H−インドール−4−イル)メタノン(実施例63)
50mL丸底フラスコに、DMF(4mL)中の2−ブロモ−1H−インドール−4−カルボン酸(75mg、0.31mmol、1.00当量)、HOBT(63.5mg、0.47mmol、1.50当量)、EDCI(90.4mg、0.47mmol、1.50当量)、TEA(158.5mg、1.57mmol、5.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(77.3mg、0.37mmol、1.20当量)を入れた。得られた溶液を室温(25℃)で一晩撹拌した。得られた溶液を80mLの酢酸エチルで希釈し、2回×120mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム、XBridge Prep C18 OBD Column、19×150mm 5um;移動相、水(0.1%FA)およびACN(25.0%ACNから、7分で55.0%まで);検出器、UV254nmと220nm。集めた画分を凍結乾燥させた。
画分A(実施例62):11.8mg(11%)のオフホワイト色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−ブロモ−1H−インドール−4−イル)メタノン。Rt=5.83分;MS(ES, m/z) [M+H]+: 359, 361; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 12.18(s, 1H); 7.64(d, J= 7.2Hz, 1H); 7.52(d, J= 8.0Hz, 1H); 7.20-7.16(m, 1H); 6.58(s, 1H); 6.41(s, 2H); 2.42-2.36(m, 2H); 2.35-2.29(m, 2H); 1.66(s, 4H)。
画分B(実施例63):10.3mg(9%)のオフホワイト色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−ブロモ−1H−インドール−4−イル)メタノン。Rt=5.07分;MS(ES, m/z) [M+H]+: 359, 361; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 12.07(s, 1H); 7.52-7.46(m, 2H); 7.17-7.13(m, 1H); 6.52(s, 1H); 5.54(s, 2H); 2.98-2.92(m, 2H); 2.29-2.24(m, 2H); 2.76-2.65(m, 4H)。
実施例64および65:4−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−カルボニル)インドリン−2−オンおよび4−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−1−カルボニル)インドリン−2−オン
50mL丸底フラスコに、メチル 2−oxo−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレート(150mg、0.78mmol、1.00当量)、メタノール(2mL)、テトラヒドロフラン(8mL)、LiOH(150.8mg、6.30mmol、8.00当量)の水(5mL)溶液を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。得られた溶媒を高減圧下で濃縮した。残渣を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL)で洗浄した。HCl(1mol/L)を使用し、pHを6に調整した。得られた溶液を2回×40mLの酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、85mg(61%)の2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸を淡褐色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 178。
工程2:4−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−カルボニル)インドリン−2−オン(実施例64)および4−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−1−カルボニル)インドリン−2−オン(実施例65)
50mL丸底フラスコに、DMF(5mL)中の2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(80mg、0.45mmol、1.00当量)、HOBT(91.5mg、0.68mmol、1.50当量)、EDCI(130.2mg、0.68mmol、1.50当量)、TEA(228.2mg、2.26mmol、5.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(112.9mg、0.54mmol、1.20当量)を入れた。得られた溶液を室温(25℃)で一晩撹拌した。得られた溶液を酢酸エチル(90mL)で希釈し、食塩水で洗浄し(130mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(20.0%ACNから、7分で45.0%まで);検出器、UV254nmによって、2種類の画分を得た。集めた画分を凍結乾燥させた。
画分A(実施例64):12.5mg(9%)の淡黄色固体としての4−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−カルボニル)インドリン−2−オン。Rt=6.03分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 297; 1HNMR (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 10.53(s, 1H); 7.28(d, J=3.9Hz, 2H); 6.99-6.96(m, 1H); 6.42(s, 2H); 3.53(s, 2H); 2.41-2.37(m, 2H); 2.31-2.27(m, 2H); 1.65(s, 4H)。
画分B(実施例65):18.2mg(14%)の黄色固体としての4−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−1−カルボニル)インドリン−2−オン。Rt=4.95分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 297; 1HNMR (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 10.49(s, 1H); 7.28-7.18(m, 2H); 6.94-6.91(m, 1H); 5.52(s, 2H); 3.50(s, 2H); 2.94-2.89(m, 2H); 2.28-2.25(m, 2H); 1.77-1.67(m, 4H)。
実施例66および67:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−エチル−1−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−エチル−1−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1:メチル 2−エチル−1−メチル−1H−インドール−4−カルボキシレート
50mLの3ッ口丸底フラスコに、DMF(5mL)中のメチル 2−エチル−1H−インドール−4−カルボキシレート(100mg、0.49mmol、1.00当量)、NaH(25.6mg、0.64mmol、1.30当量、60%)を入れた。次いで、0℃で撹拌しつつ、MeI(83.9mg、1.20当量)を滴下した。得られた溶液を室温(20℃)で3時間撹拌した。次いで、水/氷(20mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(40mL×2回)、食塩水で洗浄し(100mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮し、95mg(89%)のメチル 2−エチル−1−メチル−1H−インドール−4−カルボキシレートをオフホワイト色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 218。
工程2:2−エチル−1−メチル−1H−インドール−4−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、メチル 2−エチル−1−メチル−1H−インドール−4−カルボキシレート(95mg、0.44mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(6mL)、メタノール(2mL)、LiOH(63mg、2.63mmol、6.00当量)のH2O(4mL)溶液を入れた。得られた溶液を35℃で一晩撹拌した。得られた溶媒を高減圧下で濃縮した。残渣を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL)で洗浄した。HCl(1mol/L)を使用し、pHを6に調整した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(40mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、55mg(62%)の2−エチル−1−メチル−1H−インドール−4−カルボン酸を淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 204。
工程3:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−エチル−1−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(実施例66)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−エチル−1−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(実施例67)
50mL丸底フラスコに、DMF(4mL)中の2−エチル−1−メチル−1H−インドール−4−カルボン酸(55mg、0.27mmol、1.00当量)、HOBT(54.9mg、0.41mmol、1.50当量)、EDCI(78mg、0.41mmol、1.50当量)、TEA(136.8mg、1.35mmol、5.00当量)および4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(64.8mg、0.31mmol、1.20当量)を入れた。得られた溶液を室温(25℃)で一晩撹拌した。得られた溶液をEA(80mL)で希釈し、食塩水で洗浄し(120mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム、XBridge C18 OBD Prep Column、5μm、19mm×250mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(50.0%ACNから、10分で70.0%まで);検出器、UV254nmによって、2種類の画分を得た。集めた画分を凍結乾燥させた。
画分A(実施例66):16.3mg(19%)のオフホワイト色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−エチル−1−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン。Rt=9.93分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 323; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.62-7.57(m, 2H); 7.15-7.11(m, 1H); 6.39(s, 2H); 6.33(s, 1H); 3.72(s, 3H); 2.82-2.76(m, 2H); 2.37-2.35(m, 2H); 2.33-2.30(m, 2H); 1.65(s, 4H); 1.29-1.25(s, 3H)。
画分B(実施例67):17.4mg(20%)のオフホワイト色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−エチル−1−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン。Rt=7.86分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 323; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.54(d, J= 8.0Hz, 1H); 7.45(d, J= 6.8Hz, 1H); 7.12-7.08(m, 1H); 6.27(s, 1H); 5.34(s, 2H); 3.70(s, 3H); 2.96-2.93(m, 2H); 2.80-2.75(m, 2H); 2.28-2.26(m, 2H); 1.76-1.69(m, 4H); 1.28-1.24(m, 3H)。
実施例68および69:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1,2−ジエチル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1,2−ジエチル−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1:メチル 1,2−ジエチル−1H−インドール−4−カルボキシレート。
50mLの3ッ口丸底フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中のメチル 2−エチル−1H−インドール−4−カルボキシレート(100mg、0.49mmol、1.00当量)、NaH(25.6mg、0.64mmol、1.30当量、60%)を入れた。次いで、0℃で撹拌しつつ、EtI(92.2mg、0.59mmol、1.20当量を滴下した。得られた溶液を室温(20℃)で4時間撹拌した。次いで、水/氷(20mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(40mL×2回)、食塩水で洗浄し(100mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を用いるPrep−TLCによって精製した。これにより、60mg(53%)のメチル 1,2−ジエチル−1H−インドール−4−カルボキシレートを淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 232。
工程2:1,2−ジエチル−1H−インドール−4−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、メチル 1,2−ジエチル−1H−インドール−4−カルボキシレート(60mg、0.26mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(6mL)、メタノール(3mL)、LiOH(37.4mg、1.56mmol、6.00当量)のH2O(3mL)溶液を入れた。得られた溶液を35℃で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液を酢酸エチル(20mL)で抽出し、水層を集めた。HCl(1mol/L)を用い、pH値を6に調整した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(40mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、35mg(62%)の1,2−ジエチル−1H−インドール−4−カルボン酸を淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 218。
工程3:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1,2−ジエチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(実施例68)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1,2−ジエチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(実施例69)
50mL丸底フラスコに、DMF(4mL)中の1,2−ジエチル−1H−インドール−4−カルボン酸(35mg、0.16mmol、1.00当量)、HOBT(32.7mg、0.24mmol、1.50当量)、EDCI(46.5mg、0.24mmol、1.50当量)、TEA(81.5mg、0.81mmol、5.00当量)および4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(39.7mg、0.19mmol、1.20当量)を入れた。得られた溶液を室温(25℃)で一晩撹拌した。得られた溶液をEA(80mL)で希釈し、食塩水で洗浄し(120mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム、XBridge C18 OBD Prep Column、5μm、19×250mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(55.0%ACNから、7分で75.0%まで);検出器、UV254nmによって、2種類の画分を得た。集めた画分を凍結乾燥させた。
画分A(実施例68):13.5mg(25%)の淡黄色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1,2−ジエチル−1H−インドール−4−イル)メタノン。Rt=5.8分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 337; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.62(d, J= 8.0Hz, 1H); 7.56(d, J= 8.4Hz, 1H); 7.15-7.11(m, 1H); 6.39(s, 2H); 6.33(s, 1H); 4.24-4.19(m, 2H); 2.82-2.76(m, 2H); 2.40-2.35(m, 2H); 2.34-2.28(m, 2H); 1.66(s, 4H); 1.31-1.24(m, 6H)。
画分B(実施例69):4.6mg(9%)の白色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1,2−ジエチル−1H−インドール−4−イル)メタノン。Rt=4.71分;MS(ES, m/z) [M+H]+: 337; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.55(d, J= 8.0Hz, 1H); 7.44(d, J= 6.8Hz, 1H); 7.12-7.08(m, 1H); 6.27(s ,1H); 5.34(s, 2H); 4.22-4.17(m, 2H); 2.97-2.94(m, 2H); 2.80-2.75(m, 2H); 2.32-2.26(m, 2H); 1.76-1.69(m, 4H); 1.32-1.23(m, 6H)。
実施例70および71:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−ビニル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−ビニル−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1:2−ビニル−1H−インドール−4−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、メチル 2−エテニル−1H−インドール−4−カルボキシレート(80mg、0.40mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(6mL)、メタノール(2mL)、LiOH(57.3mg、2.39mmol、6.00当量)のH2O(4mL)溶液を入れた。得られた溶液を30℃で一晩撹拌した。得られた溶媒を高減圧下で濃縮した。残渣を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL)で洗浄した。HCl(1mol/L)を使用し、pHを6に調整した。得られた溶液を2回×30mLの酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、65mg(87%)の2−エテニル−1H−インドール−4−カルボン酸を淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 188。
工程2:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−ビニル−1H−インドール−4−イル)メタノン(実施例70)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−ビニル−1H−インドール−4−イル)メタノン(実施例71)
50mL丸底フラスコに、DMF(4mL)中の2−エテニル−1H−インドール−4−カルボン酸(65mg、0.35mmol、1.00当量)、HOBT(70.4mg、0.52mmol、1.50当量)、EDCI(100mg、0.52mmol、1.50当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(87.8mg、0.42mmol、1.20当量)およびTEA(175.5mg、1.73mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。得られた溶液を80mLのEAで希釈し、飽和食塩水で洗浄し(120mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム、XBridge C18 OBD Prep Column、5μm、19×250mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(50.0%ACNから、7分で70.0%まで);検出器、UV254nmによって、2種類の画分を得た。集めた画分を凍結乾燥させた。
画分A(実施例70):6.1mg(6%)の黄色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−ビニル−1H−インドール−4−イル)メタノン。Rt=5.3分;MS(ES, m/z) [M+H]+: 307; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.58(s, 1H); 7.58(d, J=6.8Hz, 1H); 7.53(d, J= 8.0Hz, 1H); 7.19-7.15(m, 1H); 6.81-6.74(m, 1H); 6.58(s, 1H); 6.40(s, 2H); 5.88(d, J= 18Hz, 1H); 5.33(d, J= 12.0Hz, 1H); 2.38-2.36(m, 2H); 2.33-2.31(m, 2H); 1.66(m, 4H)。
画分B(実施例71):2.4mg(2%)の黄色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−ビニル−1H−インドール−4−イル)メタノン。Rt=4.21分;MS(ES, m/z) [M+H]+: 307; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.5(s, 1H); 7.48-7.44(m, 2H); 7.16-7.12(m, 1H); 6.79-6.72(m, 1H); 7.50(s, 1H); 5.85(d, J= 17.6Hz, 1H); 5.38(s, 2H); 5.30(d, J= 11.6Hz, 1H); 2.95-2.93(m, 2H); 2.28-2.25(m, 2H); 1.76-1.71(m, 4H)。
実施例72および73:(S
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび(R
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
260mgの実施例25を、以下の条件を用い、Prep−キラル−HPLCによって分離した。カラム:Chiralpak IC、2×25cm、5um;移動相A:CO2:70、移動相B:IPA:30;流速:40mL/分;220nm。集めた画分を凍結乾燥させた。
画分A(実施例72):104mg(40%)のオフホワイト色固体としての(S*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン。Rt=7.7分;MS (ES, m/z): 311 [M+H]+; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.08-7.04(m, 1H); 6.82(d, J=7.2, 1H); 6.65(d, J=8.0, 1H); 6.53-6.49(m, 1H); 6.37(s, 2H); 5.08-5.05(m, 1H); 3.32-3.27(m, 1H); 3.21-3.16(m, 1H); 2.86(s, 3H); 2.50-2.48(m, 2H); 2.29-2.26(m, 2H); 2.15-2.11(m, 2H); 1.71-1.64(m, 4H)。
画分B(実施例73):107mg(41.2%)のオフホワイト色固体としての(R*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン。Rt=5.94分;MS (ES, m/z): 311 [M+H]+; 1HNMR (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.08-7.03(m, 1H); 6.82(d, J=6.8, 1H); 6.65(d, J=7.6, 1H); 6.53-6.49(m, 1H); 6.37(s, 2H); 5.08-5.05(m, 1H); 3.33-3.27(m, 1H); 3.21-3.16(m, 1H); 2.86(s, 3H); 2.50-2.48(m, 2H); 2.28-2.26(m, 2H); 2.15-2.08(m, 2H); 1.71-1.65(m, 4H)。
実施例74および75:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
工程1.1−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、エタノール(8mL)中の1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(150mg、0.85mmol、1.00当量)、ヨードエタン(160mg、1.03mmol、1.20当量)、炭酸カリウム(352mg、2.55mmol、3.00当量)を入れた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液をH2O(8mL)で希釈した。HCl(1mol/L)を用い、pH値を4に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(80mL×2回)で抽出し、高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/2)を用いたシリカゲルカラムによって精製した。集めた画分を濃縮し、45mg(26%)の1−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸を褐色油状物として得た。
工程2.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(実施例74)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(実施例75)
50mL丸底フラスコに、DMF(5mL)中の1−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(45mg、0.22mmol、1.00当量)、HOBT(45mg、0.33mmol、1.50当量)、EDCI(64mg、0.33mmol、1.50当量)、TEA(67mg、0.66mmol、3.00当量)を入れた。30分間撹拌した後、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(55mg、0.26mmol、1.20当量)を加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液をEA(30mL)で希釈し、食塩水(100mL×2回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(45.0%ACNから、7分で65.0%まで、3分で70.0%まで);検出器UV254nm。集めた画分を凍結乾燥させた。
画分A(実施例74):13.6mg(19%)の白色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン。Rt=7.5分;MS (ES, m/z)[M+H]+: 325; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 7.05-7.01 (m, 1H); 6.80 (d, J=6.8Hz, 1H); 6.67 (d, J=8.0Hz, 1H); 6.47-6.43 (m, 1H); 6.37 (s, 2H); 5.05-5.02 (m, 1H); 3.45-3.41 (m, 2H); 3.37-3.18 (m, 2H); 2.51-2.50 (m, 2H); 2.28-2.25 (s, 2H); 2.15-2.06 (m,2H); 1.79-1.54 (m, 4H); 1.11-1.02 (m, 3H)。
画分B(実施例75):5.4mg(8%)の白色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン。Rt=6.35分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 325; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 7.03-6.99 (m, 1H); 6.79 (d, J=6.8Hz, 1H); 6.52 (d, J=8.0Hz, 1H); 6.45-6.42 (m, 1H); 5.56 (s, 2H); 4.97-4.94 (m, 1H); 3.41-3.39 (m, 2H); 3.31-3.16 (m, 2H); 2.80 (m, 2H); 2.25 (d, J=5.6Hz, 2H); 2.09-2.02 (m,2H); 1.79-1.54 (m, 4H); 1.11-1.02 (m, 3H)。
実施例76および77:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−1H−インダゾール−1−イル)(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(56mg、0.32mmol、1.00当量)、DMF(10mL)、HOBT(65mg、0.48mmol、1.50当量)、EDCI(92mg、0.48mmol、1.50当量)、TEA(97mg、0.96mmol、3.00当量)を入れた。混合物を30分間撹拌した。4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(80mg、0.38mmol、1.20当量)を加えた。得られた溶液を室温(20℃)で一晩撹拌した。得られた溶液をDCM(30mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム、XBridge C18 OBD Prep Column;5μm、19mm×250mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(40.0%ACNから、7分で60.0%まで);検出器、UV254nm。集めた画分を凍結乾燥させた。
画分A(実施例76):26.8mg(29%)の白色固体としての(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン。Rt=6.5分;MS (ES, m/z): 297 [M+H]+; 1HNMR-(400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 6.92-6.81 (m, 1H); 6.76 (d, J=7.2Hz, 1H); 6.51-6.37 (m, 4H); 5.84 (s, 1H); 5.05-5.02 (m, 1H); 3.31-3.17 (s, 2H); 2.48 (s. 2H); 2.29-2.27 (m, 2H); 2.09-2.00 (m, 2H); 2.00-1.66 (m, 4H)。
画分B(実施例77):15.2mg(16.4%)の白色固体としての(3−アミノ−1H−インダゾール−1−イル)(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン。Rt=5.1分;MS (ES, m/z): 297 [M+H]+; 1HNMR (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 6.90-6.86 (m, 1H); 6.76 (d, J=7.2Hz, 1H); 6.49 (d, J=8.4Hz, 1H); 6.40-6.38 (m, 1H); 5.80 (s, 1H); 5.50 (s, 2H); 4.97-4.94 (m, 1H); 3.29-3.13 (m, 2H); 2.80 (s, 2H); 2.25 (s, 2H); 2.04-1.92 (m,2H); 1.69 (m, 4H)。
実施例78および79:(S
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび(R
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
ラセミ体の実施例76(20mg、0.07mmol、1.00当量)を、以下の条件を用い、キラル−Prep−HPLCによって分離した(Prep−HPLC−009)。カラム:Chiralpak IB、2×25cm、5um、移動相A:(0.1%)DEA(HPLC)、移動相B:EtOH(HPLC)、流速:20mL/分、勾配:30Bから、12分で30B、220/254nm。
エナンチオマーA:集めた画分を凍結乾燥し、5.7mgの(R*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(78)を得た:RT1:7.41分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 297, (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ 6.93-6.88 (m, 1H), 6.76 (d, J=7.2Hz, 1H), 6.52-6.50 (m, 1H), 6.42-5.37 (m, 3H), 5.83 (s, 1H), 5.06-5.02 (m, 1H), 3.32-3.20 (s, 2H), 2.48 (s. 2H), 2.29-2.26 (m, 2H), 2.05-2.00 (m, 2H), 1.70-1.68 (m,4H)。
エナンチオマーB:集めた画分を凍結乾燥し、6mg(30%)の(S*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(79)を得た:RT2:10.22、MS (ES, m/z) [M+H]+: 297 min,(300MHz, DMSO-d6, ppm): δ 6.93-6.88 (m, 1H), 6.76 (d, J=7.2Hz, 1H), 6.52-6.50 (m, 1H), 6.42-5.37 (m, 3H), 5.83 (s, 1H), 5.06-5.02 (m, 1H), 3.32-3.20 (s, 2H), 2.48 (s. 2H), 2.29-2.26 (m, 2H), 2.05-2.00 (m, 2H), 1.70-1.68 (m,4H)。
実施例80:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−メトキシ−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1.メチル 7−メトキシ−1H−インドール−4−カルボキシレート
20mL加圧タンク反応器(60atm)に、COをパージし、COの不活性雰囲気を維持し、これに4−ブロモ−7−メトキシ−1H−インドール(300mg、1.33mmol、1.00当量)、エタノール(5mL)、TEA(670mg、6.62mmol、5.00当量)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(543mg、0.50当量)を入れた。得られた溶液を120℃で5日間撹拌した。得られた混合物を室温まで冷却し、高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)を用いたシリカゲルカラムに適用した。固体を濾別し、濾液を高減圧下で濃縮した。これにより、1g(粗)のエチル 7−メトキシ−1H−インドール−4−カルボキシレートを赤色固体として得た。MS: (ES, m/z)[M+H]+: 206。
工程2.7−メトキシ−1H−インドール−4−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、エチル 7−メトキシ−1H−インドール−4−カルボキシレート(1g、4.56mmol、1.00当量)、エタノール(20mL)、KOH(1.28g、22.81mmol、5.00当量)、水(4mL)を入れた。得られた溶液を80℃で一晩撹拌した。得られた溶液を室温まで冷却し、ジクロロメタンで抽出し(250mL×2回)、水層を集めた。塩酸(1mol/L)を用い、水層のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(100mL×2回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。これにより、63mg(7%)の7−メトキシ−1H−インドール−4−カルボン酸を黄色固体として得た。MS: (ES, m/z)[M+H]+: 192。
工程3.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−メトキシ−1H−インドール−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、7−メトキシ−1H−インドール−4−カルボン酸(30mg、0.16mmol、0.90当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)、HATU(97mg、0.26mmol、1.50当量)、DIEA(66mg、0.51mmol、3.00当量)を入れた。混合物を室温(20℃)で30分間撹拌した。次いで、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(30mg、0.17mmol、1.00当量)を加えた。得られた溶液を室温(20℃)で一晩撹拌した。得られた溶液をEA(30mL)で希釈した。得られた混合物を食塩水(100mL×2回)で洗浄した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、19×250mm、10um、移動相、水(0.1%FA)およびACN(35.0%ACNから、7分で65.0%まで)、検出器、UV254/220nm。集めた画分を凍結乾燥し、3.5mg(7%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−メトキシ−1H−インドール−4−イル)メタノン(80)を白色固体として得た。RT:6.65分、MS (ES, m/z)[M+H]+: 311, (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 11.50 (s, 1H), 7.87 (d, J=8.0Hz, 1H), 7.37-7.35 (m, 1H), 6.76 (d, J=8.4Hz, 1H), 6.68-6.67 (m, 1H), 6.31 (s, 2H), 4.00 (s, 3H), 2.43-2.40 (m, 2H), 2.33-2.30 (m, 2H), 1.67 (d, J=5.6Hz, 4H)。
実施例81:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1.2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに1−(メチルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(157mg、0.65mmol、1.00当量)[合成については実施例90を参照]、1,4−ジオキサン(16mL)、水(8mL)、水酸化カリウム(724mg、12.92mmol、20.00当量)を入れた。得られた溶液を130℃で一晩撹拌した。得られた混合物をジクロロメタンで洗浄した(80mL×2回)。塩化水素(6mol/L)を用い、溶液のpH値を4に調整した。得られた溶液をジクロロメタン(80mL×3回)で抽出し、高減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(20/1)を用いたPre−TLCによって精製した。これにより、70mg(61%)の2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸を褐色油状物として得た。MS (ES, m/z)[M+H]+: 180。
工程2.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(71mg、0.40mmol、1.0当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(75mg、0.44mmol、1.1当量)、HOBT(80mg、0.60mmol、1.50当量)、EDCI(114mg、0.60mmol、1.50当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)、TEA(200mg、2.0mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。反応混合物をDCM(80mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:40%Bから、7分で70%B、254nm。集めた画分を凍結乾燥し、2mg(1.7%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(81)を桃色固体として得た。R.t:6分、MS (ES, m/z)[M+H]+: 299, (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ 10.05 (s, 1H), 6.28 (s, 2H), 5.25 (d, J=1.5Hz, 1H), 4.73-4.69 (m, 1H), 2.49-2.47 (m, 4H), 2.28-2.26 (m, 2H), 2.05 (s, 3H), 1.99-1.96 (m, 2H), 1.84-1.66 (m, 6H)。
実施例82および83および84:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(82);(S
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(83)および(R
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(84)
工程1.tert−ブチル 2−エチル−5−ホルミル−1H−ピロール−1−カルボキシレート
250mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに5−エチル−1H−ピロール−2−カルバルデヒド(2.0g、16.24mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(150mL)を入れた。次いで、水素化ナトリウム(780mg、19.50mmol、1.20当量、60%)を何バッチかに分けて0℃で加えた。これに、(Boc)2O(3.9g、17.87mmol、1.10当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)溶液を撹拌しつつ5℃で滴下した。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、氷/水(250mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(250mL×2回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を飽和食塩水(200mL×3回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いて溶出させた。集めた画分を濃縮し、3.7g(97.2%)のtert−ブチル 2−エチル−5−ホルミル−1H−ピロール−1−カルボキシレートを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 224。
工程2.tert−ブチル 2−エチル−5−ビニル−1H−ピロール−1−カルボキシレート
250mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにテトラヒドロフラン(80mL)を入れた。次いで、水素化ナトリウム(1.0g、41.67mmol、1.50当量)を5℃で加えた。これに対し、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(8.9g、24.91mmol、1.50当量)を5℃で加えた。混合物を70℃で1.5時間撹拌し、次いで、35℃未満まで冷却し、混合物を、tert−ブチル 2−エチル−5−ホルミル−1H−ピロール−1−カルボキシレート(3.7g、16.57mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(8mL)溶液に加えた。得られた溶液を70℃で3時間撹拌した。室温まで冷却した後、固体を濾別した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/7)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、2.6g(71%)のtert−ブチル 2−エテニル−5−エチル−1H−ピロール−1−カルボキシレートを黄色油状物として得た。MS(ES, m/z) [M+H]+: 222。
工程3.1−tert−ブチル 4−メチル 2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロインドール−1,4−ジカルボキシレート
tert−ブチル 2−エテニル−5−エチル−1H−ピロール−1−カルボキシレート(2.0g、9.04mmol、1.00当量)、ジオキサン(60mL)、メチル プロパ−2−エノエート(3.1g、36.01mmol、4.00当量)を、密封し、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気に維持した25mLのチューブ8個に平均して入れた。得られた溶液を120℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、500mg(18%)の1−tert−ブチル 4−メチル 2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−1,4−ジカルボキシレートを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 308。
工程4.メチル 2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレート
100mL丸底フラスコに、1−tert−ブチル 4−メチル 2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−1,4−ジカルボキシレート(300mg、0.98mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(10g、117.74mmol、120.64当量)、CF3COOH(1.5g、13.16mmol、13.48当量)を入れた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。次いで、水(80mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液をジクロロメタンで抽出し(80mL×2回)、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。これにより、200mg(99%)のメチル 2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレートを淡黄色の未精製油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 208。
工程5.2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、メチル 2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレート(200mg、0.96mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(8mL)、メタノール(4mL)、LiOH(139.1mg、5.81mmol、6.00当量)のH2O(3mL)溶液を入れた。得られた溶液を15℃で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液をH2O(3mL)で希釈した。得られた溶液を酢酸エチル(40mL)で抽出し、水層を集めた。HCl(1mol/L)を使用し、pHを5〜6に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(80mL×2回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、170mg(91%)の2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸を赤色結晶として得た。(ES, m/z) [M+H]+: 194。
工程6.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(82)。
10mLバイアルに、2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(30mg、0.16mmol、1.00当量)、HOBT(32mg、0.24mmol、1.50当量)、EDCI(45mg、0.23mmol、1.50当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)、TEA(78.6mg、0.78mmol、5.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(40.6mg、0.23mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を20℃で一晩撹拌した。次いで、水(15mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×2回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相、水(0.1%FA)およびACN(38.0%ACN、7分で75.0%まで)、検出器UV 254nmと220nm。集めた画分を凍結乾燥し、5.2mg(10.4%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(82)を桃色固体として得た。Rt:6.78分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 313, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 10.09(s, 1H), 6.30(s, 2H), 5.28(d, J=2.4Hz, 1H),4.75-4.72(m, 1H), 2.52-5.48(m, 4H), 2.46-2.39(m, 2H), 2.28-2.23(m, 2H), 2.01-1.92(m, 3H), 2.71-2.63(m, 5H), 1.09-1.05(m, 3H)。
工程7.(S
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(R
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
2−[(2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(65mg、0.21mmol、1.00当量)を、Prep−キラル−HPLCによって精製した。カラム:CHIRALPAK IF、2×25cm、5um、移動相A:ヘキサン−HPLC、移動相B:EtOH−HPLC、流速:20mL/分、勾配:20Bから、9分で20B、220/254nm。得られた混合物を、低温、高減圧下で濃縮した。
エナンチオマーA:24.6mg(38%)の桃色固体としての(S*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(83)、RT2=7.071分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 313, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 10.10 (s, 1H), 6.31 (s, 2H), 5.27 (s, 1H), 4.74-4.71 (m, 1H), 2.50-2.41 (m, 6H), 2.29-2.24 (m, 2H), 2.01-1.79 (m, 3H), 2.71-2.63 (m, 5H), 1.09-1.04 (m, 3H)。
エナンチオマーB:25.4mg(39%)の桃色固体としての(R*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(84)。RT1=5.419分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 313, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 10.10 (s, 1H), 6.30 (s, 2H), 5.27 (s, 1H), 4.74-4.70 (m, 1H), 2.48-2.39 (m, 6H), 2.29-2.24 (m, 2H), 2.02-1.95 (m, 1H), 1.93-1.78 (m, 2H), 1.74-1.63(m, 5H), 1.09-1.02 (m, 3H)。
実施例85:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾフラン−4−イル)メタノン
250mL丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにテトラヒドロフラン(30mL)を入れ、水素化ナトリウム(2.72g、113.5mmol、1.50当量、60%)を0℃で加え、(Ph)3PBrMe(22.31g、1.40当量)を0℃で加え、5−メチルフラン−2−カルバルデヒド(5g、45.41mmol、1.00当量)を加えた。得られた溶液を70℃で3時間撹拌した。室温まで冷却した後、次いで、水/氷(30mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液をジクロロメタン(150mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。混合物を70℃で蒸留した。これにより、4.5g(92%)の2−エテニル−5−メチルフランを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z)[M+H]+: 112。
工程2.メチル 2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−カルボキシレート
20mL密封したチューブに、2−エテニル−5−メチルフラン(1g、9.25mmol、1.00当量)、メチル プロパ−2−エノエート(3.19g、37.05mmol、4.00当量)、テトラヒドロフラン(10mL)を入れた。得られた溶液を120℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、1g(56%)のメチル 2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−カルボキシレートを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z)[M+H]+: 195。
工程3.2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、メチル 2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−カルボキシレート(500mg、2.57mmol、1.00当量)、LiOH(309mg、12.90mmol、5.00当量)、テトラヒドロフラン(10mL)、水(2.5mL)、メタノール(2.5mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液をH2O(35mL)で希釈した。得られた混合物をDCM(60mL×2回)で洗浄した。塩酸(1mol/L)を用い、溶液のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液をジクロロメタン(60mL×4回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。これにより、300mg(65%)の2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−カルボン酸を黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 181。
工程4.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾフラン−4−イル)メタノン(85)
50mL丸底フラスコに、2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−カルボン酸(50mg、0.28mmol、1.00当量)、HOBT(57mg、0.42mmol、1.50当量)、EDCI(81mg、0.42mmol、1.50当量)、ジクロロメタン(5mL)、TEA(85mg、0.84mmol、3.00当量)を入れた。混合物を30分間撹拌した。4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(57.6mg、0.33mmol、1.20当量)を加えた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。反応混合物をEA(80mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(100mL×2回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相、水(0.1%FA)およびACN(45.0%ACN、7分で80.0%まで)、検出器UV 254nmと220nm。集めた画分を凍結乾燥し、14.6mg(18%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾフラン−4−イル)メタノン(85)を白色固体として得た。RT2:6.62分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 300, (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ6.34 (s, 2H), 5.72 (s, 1H), 4.68 (s, 1H) 2.50-2.45 (m, 3H), 2.28-2.24 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.83-1.79 (m, 2H), 1.77-1.66 (m, 7H)。
実施例86:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−4−イル)メタノン
250mLの丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにテトラヒドロフラン(80g、1.11mol、28.00当量)を入れた。次いで、水素化ナトリウム(2.06g、85.87mmol、1.30当量、60%)を何バッチかに分けて0℃で加えた。これに、メチルトリフェニルホスファニウムブロミド(17g、47.59mmol、1.20当量)を5℃で何バッチかに分けて加えた。この混合物に、5−メチルチオフェン−2−カルバルデヒド(5g、39.63mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を25℃で撹拌しつつ滴下した。得られた溶液を70℃で4時間撹拌した。室温まで冷却した後、固体を濾別した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/10)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、3.5g(71%)の2−エテニル−5−メチルチオフェンを無色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 125。
工程2.メチル 2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキシレート
20mL加圧タンク反応器に、2−エテニル−5−メチルチオフェン(200mg、1.61mmol、1.00当量)、ジオキサン(5mL)、メチル プロパ−2−エノエート(554.8mg、6.44mmol、4.00当量)を入れた。得られた溶液を120℃で3時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、300mg(89%)のメチル 2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−4−カルボキシレートを淡黄色未精製油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 211。
工程3.2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−4−カルボン酸
25mL丸底フラスコに、メチル 2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−4−カルボキシレート(300mg、1.43mmol、1.00当量)を入れた。次いで、これにテトラヒドロフラン(6mL)およびメタノール(4mL)を加えた。これに、LiOH(3mL、1mol/L)を加えた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液を酢酸エチル(30mL)で抽出し、水層を集めた。塩酸(1mol/L)を使用し、pHを4に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、30mg(11%)の2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−4−カルボン酸を黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 197。
工程4.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−4−イル)メタノン
10mLバイアルに、2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−4−カルボン酸(30mg、0.15mmol、1.00当量)、HOBT(31mg、0.23mmol、1.50当量)、EDCI(44mg、0.23mmol、1.50当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)、TEA(77.3mg、0.76mmol、5.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(39.7mg、0.23mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、水(15mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×2回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge C18 OBD Prep Column、100A、5um、19mm×250mm、移動相:水(0.1%FA)およびACN(55.0%ACNから、7分で75.0%まで)、検出器、UV254nm。集めた画分を凍結乾燥させ、4.5mg(9%)の2−[(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(86)を淡黄色固体として得た。RT2:6.58分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 315, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.36 (s, 2H), 6.31 (s, 1H), 4.86-4.83 (m, 1H), 2.68-2.65 (m, 2H), 2.49-2.46 (m, 2H), 2.31 (s, 3H), 2.26-2.22 (m, 2H), 2.08-1.83 (m, 3H), 1.79-1.62 (m, 5H)。
実施例87:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル)メタノン
工程1.エチル 3−(メチル(ピリジン−2−イル)アミノ)プロパノエート
250mLの3ッ口丸底フラスコに、エチル 3−[(ピリジン−2−イル)アミノ]プロパノエート(10g、51.49mmol、1.00当量)のメタノール(60mL)溶液、ホルムアルデヒド(37%水溶液、50.16g、618.10mmol、12.00当量)および酢酸(20mL)を入れた。得られた溶液を30℃で2.0時間撹拌した。NaBH3CN(16.24g、257.78mmol、5.0当量)を0℃で何回かに分けて加えた。得られた溶液を撹拌しつつ、さらに30℃で18時間反応させた。次いで、反応物を飽和Na2CO3水溶液(60mL)に注いだ。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣をH2O(100mL)で希釈した。得られた溶液を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。これにより、9.0g(84%)のエチル 3−[メチル(ピリジン−2−イル)アミノ]プロパノエートを黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 209。
工程2.3−(メチル(ピリジン−2−イル)アミノ)プロパン酸
250mLの3ッ口丸底フラスコに、エチル 3−[メチル(ピリジン−2−イル)アミノ]プロパノエート(4.5g、21.61mmol、1.00当量)のエタノール(40mL)溶液、水(40mL)、水酸化ナトリウム(4.33g、108.25mmol、5.0当量)を入れた。得られた溶液を30℃で8.0時間撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣をH2O(40mL)で希釈した。得られた溶液を酢酸エチル(40mL)で抽出し、水層を集めた。塩酸(6mol/L)を用い、溶液のpH値を7に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(30mL)で3回抽出し、水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、逆相カラムによって精製した。カラム、C18シリカゲル、120g、20〜45um、100A、移動相、0.05%FAを含む水およびACN(1%から、20分で15%ACNまで)、検出器、UV220/254nm。これにより、3.8g(97%)の3−[メチル(ピリジン−2−イル)アミノ]プロパン酸を淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z)[M+H]+: 181。
工程3.1−メチル−2,3−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4(1H)−オン
250mLの3ッ口丸底フラスコに、3−[メチル(ピリジン−2−イル)アミノ]プロパン酸(3.0g、16.65mmol、1.00当量)、硫酸(100mL)を入れた。得られた溶液を60℃で15時間撹拌した。水浴を用い、反応混合物を30℃まで冷却した。次いで、反応物を水/氷(1000mL)に注いだ。水酸化ナトリウム(6mol/L)を用い、溶液のpH値を12に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(1000mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(MeOH:CH2Cl2=1:35)によって精製した。これにより、661mg(24%)の1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−オンを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 163。
工程4.1−メチル−4−(トリメチルシリルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボニトリル
100mL丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−オン(500mg、3.08mmol、1.00当量)のCH3CN(20mL)溶液を入れ、トリメチルシランカルボニトリル(3.05g、30.85mmol、10.00当量)、ZnI2(1.0g、3.1mmol、1.0当量)を加えた。得られた溶液を撹拌しつつ、さらに30℃で15時間反応させた。次いで、反応物を水(50mL)に注いだ。得られた溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(150mL×2回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。これにより、727.5mg(粗)の1−メチル−4−[(トリメチルシリル)オキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボニトリルを黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 262。
工程5.1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、1−メチル−4−[(トリメチルシリル)オキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボニトリル(420mg、1.61mmol、1.00当量)の塩化水素(5mL)溶液、酢酸(5mL)、SnCl2・2H2O(1.455g、6.44mmol、4.0当量)を入れた。得られた溶液を115℃で3.0時間撹拌した。水浴を用い、反応混合物を30℃まで冷却した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge C18 OBD Prep Column、10μm、19mm×250mm、移動相、水(0.1%FA)およびACN(21.0%ACNから、7分で41.0%まで)、検出器、UV254nm。これにより、306mg(99%)の1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボン酸を白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 193。
工程6.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル)メタノン
40mLバイアルに、1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボン酸(150mg、0.78mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液、HOBT(211mg、1.56mmol、2.00当量)、EDCI(298mg、1.56mmol、2.00当量)、TEA(394mg、3.90mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を30℃で0.5時間撹拌した。4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(162mg、0.94mmol、1.20当量)を加えた。得られた溶液を撹拌しつつ、さらに30℃で18時間反応させた。次いで、反応物を水(40mL)に注いだ。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(150mL×2回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相、水(0.1%FA)およびACN(6分間5.0%ACNに保持し、9分で30.0%まで)、検出器UV 254nm。集めた画分を凍結乾燥し、2.4mg(1%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル)メタノン(87)を白色固体として得た。RT2:8.56分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 312, (DMSO-d6, 400 MHz , ppm): δ 7.94-7.93 (m, 1H), 7.13 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.48-6.43 (m, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.05-5.02 (m, 1H), 3.40-3.35 (m, 2H), 3.04 (s, 3H), 2.50-2.47 (m, 2H), 2.28-2.25 (m, 2H), 2.15-2.10 (m, 2H), 1.70-1.64 (m, 4H)。
実施例88:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−イル)メタノン
工程1.4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−オン
250mL丸底フラスコに、[(tert−ブトキシ)(ジメチルアミノ)メチル]ジメチルアミン(20.55g、117.91mmol、0.60当量)、シクロヘキサン−1,3−ジオン(22.4g、199.77mmol、1.00当量)に入れ、5分間撹拌し、NH2NH2・2HCl(23.1g、1.10当量)を加え、1時間撹拌し、ギ酸(50mL)を加えた。得られた溶液を100℃で2時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた溶液を水(40mL)で希釈した。得られた溶液をクロロホルム/IPAで抽出し(100mL×4回)、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチルを用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、1.74g(6%)の4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−オンを黄色固体として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 137。
工程2.2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−オン
250mL丸底フラスコに、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−オン(1.74g、12.78mmol、1.00当量)、炭酸カリウム(5.3g、38.35mmol、3.00当量)、エタノール(25mL)、MeI(2.73g、1.50当量)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液をH2O(25mL)で希釈した。得られた溶液をジクロロメタン(150mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。これにより、500mg(26%)の2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−オンを黄色固体として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 151。
工程3.2−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−インダゾール−4−イル トリフルオロメタンスルホネート
100mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−オン(300mg、2.00mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(10mL)を入れた。次いで、LiHMDS(4mL、2.00当量テトラヒドロフラン中1M)を−78℃で加えた。混合物を−78℃で1時間撹拌した。これに1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメタン)スルホニルメタンスルホンアミド(1.36g、3.81mmol、1.90当量)を−78℃で加えた。得られた溶液を20℃で一晩撹拌した。次いで、NH4Cl(10mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×2回)で抽出し、有機層を合わせた。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/3)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、260mg(46%)の2−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−インダゾール−4−イル トリフルオロメタンスルホネートを黄色油状物として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 283。
工程4.メチル 2−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−インダゾール−4−カルボキシレート
20mL加圧タンク反応器(60atm)に、COをパージし、COの不活性雰囲気を維持し、これに2−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−インダゾール−4−イル トリフルオロメタンスルホネート(266mg、0.94mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(385mg、0.50当量)、TEA(475mg、4.69mmol、5.00当量)、メタノール(10mL)を入れた。得られた溶液を120℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、150mg(83%)のメチル 2−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−インダゾール−4−カルボキシレートを黄色油状物として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 193。
工程5.メチル 2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−カルボキシレート
100mL丸底フラスコに、H2をパージし、H2の不活性雰囲気を維持し、これにメチル 2−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−インダゾール−4−カルボキシレート(160mg、0.83mmol、1.00当量)、パラジウム炭素(160mg)、メタノール(8mL)、酢酸(1mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、160mg(99%)のメチル 2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−カルボキシレートを褐色油状物として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 195。
工程6.2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、メチル 2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−カルボキシレート(160mg、0.82mmol、1.00当量)、LiOH(619mg、25.85mmol、5.00当量)、水(2.5mL)、メタノール(10mL)、テトラヒドロフラン(2.5mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液をH2O(30mL)で希釈した。得られた混合物をDCM(60mL×2回)で洗浄した。塩酸(1mol/L)を使用し、pHを5〜6に調整した。得られた溶液をジクロロメタン(60mL×4回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。これにより、110mg(74%)の2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−カルボン酸を褐色油状物として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 181。
工程7.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−カルボン酸(50mg、0.28mmol、1.00当量)、HOBT(57mg、0.42mmol、1.50当量)、EDCI(81mg、0.42mmol、1.50当量)、TEA(85mg、0.84mmol、3.00当量)、ジクロロメタン(5mL)を入れた。混合物を30分間撹拌した。4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(57.7mg、0.33mmol、1.20当量)を加えた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。反応混合物をEA(60mL)で希釈し、H2O(100mL×2回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相、水(0.1%FA)およびACN(15.0%ACN、15分で40.0%まで)、検出器UV 254nmと220nm。集めた画分を凍結乾燥し、7.3mg(9%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−4−イル)メタノン(88)を白色固体として得た。RT2:14.23分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 300. (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ7.21 (s, 1H), 6.34 (s, 2H), 4.77-4.73 (m, 1H) 3.70 (s, 3H), 2.51-2.50 (m, 2H), 2.49-2.47 (m, 2H), 2.28-2.24 (m, 2H), 1.94-1.66 (m, 8H)。
実施例89:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)メタノン
工程1.エチル 2−ブロモ−3−オキソシクロヘキサンカルボキシレート
100mL丸底フラスコに、エチル 3−オキソシクロヘキサン−1−カルボキシレート(500mg、2.94mmol、1.00当量)、酢酸エチル(10mL)を入れた。次いで、1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(572mg、3.21mmol、1.10当量)を0℃で加えた。得られた溶液を25℃で48時間撹拌した。得られた溶液をEA(10mL)で希釈した。得られた混合物をH2O(20mL×3回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。これにより、570mg(78%)のエチル 2−ブロモ−3−オキソシクロヘキサン−1−カルボキシレートを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 249。
工程2.エチル 2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−カルボキシレート
250mL丸底フラスコに、エチル 2−ブロモ−3−オキソシクロヘキサン−1−カルボキシレート(570mg、2.29mmol、1.00当量)、エタノール(20mL)、エタンチオアミド(1.38g、18.35mmol、8.00当量)を入れた。得られた溶液を80℃で15時間撹拌した。反応物を20℃まで冷却した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(EA:PE=1:4)によって精製した。これにより、350mg(68%)のエチル 2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−7−カルボキシレートを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 226。
工程3.2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、エチル 2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−7−カルボキシレート(350mg、1.55mmol、1.00当量)、メタノール(10mL)、水酸化ナトリウム(1238mg、31.01mmol、20.00当量)の水(10mL)溶液を入れた。得られた溶液を20℃で一晩撹拌した。得られた溶液を酢酸エチル(20mL×2回)で抽出し、水層を合わせた。塩酸(6mol/L)を用い、水層のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。これにより、215mg(71%)の2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−7−カルボン酸を黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 198。
工程4.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−7−カルボン酸(40mg、0.20mmol、1.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(40mg、0.67mmol、1.00当量)、HOBT(135mg、1.00mmol、1.50当量)、EDCI(190mg、0.99mmol、1.50当量)、TEA(200mg、1.98mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、水(40mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(100mL×3回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(DCM:MeOH=10:1)によって精製した。生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge C18 OBD Prep Column、100A、5um、19mm×250mm、移動相A:水(10MMOL/LのNH4HCO3)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:34%Bから、7分で53%Bまで、254nm。集めた画分を凍結乾燥し、14.8mg(23%)の2−[(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−7−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(89)をオフホワイト色固体として得た。RT2:7分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 317, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.38 (s, 2H), 3.92-3.85 (m, 1H), 3.02-2.96 (m, 1H), 2.91-2.73 (m, 3H), 2.54 (s, 3H), 2.46-2.39 (m, 2H), 2.32-2.24 (m, 2H), 2.21-2.15 (m, 1H), 1.91-1.81 (m, 1H), 1.68-1.62 (m, 4H)。
実施例90および91:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−1−(メチルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(90)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−メチル−1−(メチルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(91)
工程1.1−メタンスルホニル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−オン
100mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−オン(3g、20.11mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)、水素化ナトリウム(1.2g、50.28mmol、1.50当量、60%)を入れた。次いで、MsCl(2.75g、1.20当量)を何回かに分け、0℃で加えた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、水/氷(40mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液をジクロロメタン(80mL×4回)で抽出し、有機層を合わせた。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(3/1)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、2.7g(59%)の1−メタンスルホニル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−オンを白色固体として得た。MS (ES, m/z)[M+1]: 228。
工程2.1−メタンスルホニル−2−メチル−4−[(トリメチルシリル)オキシ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリル
100mL丸底フラスコに、1−メタンスルホニル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−オン(1.5g、6.60mmol、1.00当量)、ACN(30mL)、TMSCN(6.51g、1.20当量)、ZnI2(2.52g、7.89mmol、10.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。得られた溶液をH2O(40mL)で希釈した。得られた溶液を酢酸エチル(80mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。これにより、1.5g(70%)の1−メタンスルホニル−2−メチル−4−[(トリメチルシリル)オキシ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリルを褐色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 327。
工程3.1−メタンスルホニル−2−メチル−6,7−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリル
100mL丸底フラスコに、1−メタンスルホニル−2−メチル−4−[(トリメチルシリル)オキシ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリル(1.5g、4.59mmol、1.00当量)、TsOH(79mg、0.46mmol、0.10当量)、メチルベンゼン(30mL)を入れた。得られた溶液を130℃で1時間撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/5)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、600mg(55%)の1−メタンスルホニル−2−メチル−6,7−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリルを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 237。
工程4.1−メタンスルホニル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリル
100mL丸底フラスコに、1−メタンスルホニル−2−メチル−6,7−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリル(610mg、2.58mmol、1.00当量)を入れ、エタノール(20mL)、NaBH3(491mg、5.00当量)を0℃で加えた。得られた溶液を85℃で4時間撹拌した。次いで、水(10mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液をジクロロメタン(80mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、500mg(81%)の1−メタンスルホニル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリルを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 239。
工程5.メチル 1−メタンスルホニル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレート
100mL丸底フラスコに、1−メタンスルホニル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリル(500mg、2.10mmol、1.00当量)、メタノール(20mL)を入れた。次いで、0℃で撹拌しつつ、塩化チオニル(10mL)を滴下した。得られた溶液を85℃で4時間撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/2)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、260mg(46%)のメチル 1−メタンスルホニル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレートを白色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 272。
工程6.1−メタンスルホニル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、メチル 1−メタンスルホニル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレート(160mg、0.59mmol、1.00当量)、メタノール(10mL)、水(2.5mL)、水酸化カリウム(330mg、5.88mmol、10.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で7時間撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液をH2O(30mL)で希釈した。得られた混合物をDCM(80mL×3回)で洗浄した。塩化水素(6mol/L)を用い、溶液のpH値を4に調整した。得られた溶液をジクロロメタン(80mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。有機相を乾燥させ、濃縮し、130mg(86%)の1−メタンスルホニル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸を桃色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 258。
工程7.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−メチル−1−(メチルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−1−イル)(2−メチル−1−(メチルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、1−メタンスルホニル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(50mg、0.19mmol、1.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(60.1mg、0.44mmol、1.20当量)、HOBT(39.5mg、0.29mmol、1.50当量)、EDCT(56.3mg、0.29mmol、1.50当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)およびTEA(98.5mg、0.97mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL×2回)で洗浄した。得られた溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge C18 OBD Prep Column、100Å、5μm、19mm×250mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:20%Bから、12分で45%Bまで、254nmおよび220nm。集めた画分を凍結乾燥し、8.9g(12%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−メチル−1−(メチルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(90)を白色固体として得た。RT2:10.5分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 378, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.34 (s, 2H), 5.71 (s, 1H), 4.72-4.71 (m, 1H), 3.37-3.29 (m, 3H), 2.85 (s, 2H), 2.56-2.45 (m, 2H), 2.32-2.24 (m, 5H), 2.16-1.89 (m, 2H), 1.81-1.79 (m, 1H), 1.71-1.59 (m, 5H)。また、3.3g(5%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−1−イル)(2−メチル−1−(メチルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(91)を白色固体として得た。RT1:7分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 378, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 5.71(s, 1H), 5.50(s, 2H), 4.62(s, 1H), 3.38-3.29(m, 3H), 2.79-2.72(m, 2H), 2.67(s, 2H), 2.32-2.27(m, 3H), 2.39-2.23(m, 2H), 1.95-1.90(m, 2H), 1.80-1.78(d, 1H), 1.76(d, 5H)。
実施例92、93、94および95:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(92)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(93)および(S
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(94)および(R
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(95)
工程1.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
40mLバイアルに、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(80mg、0.48mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(100mg、0.58mmol、1.20当量)、HOBT(98mg、0.73mmol、1.50当量)、EDCI(139mg、0.73mmol、1.50当量)、TEA(245mg、2.43mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で18時間撹拌した。得られた溶液をH2O(50mL)で希釈した。得られた溶液を酢酸エチル(50mL×4回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(200mL×2回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相、水(0.1%FA)およびACN(35.0%ACN、7分で60.0%まで)、検出器UV254nmと220nm。集めた画分を凍結乾燥させ、3.4mg(2%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(92)をオフホワイト色固体として得た。RT2:6.85分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 285, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ 10.36 (s, 1H), 6.46-6.45 (m, 1H), 6.30 (s, 2H), 5.59-5.58 (m, 1H), 4.79-4.75 (m, 1H), 2.50-2.46 (m, 4H), 2.28-2.25 (m, 2H), 2.02-1.81 (m, 3H), 1.70 (s, 5H)。また、12.8mg(9%)の3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(93)をオフホワイト色固体として得た。RT1:5.25分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 285, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ 10.31 (s, 1H), 6.45-6.44 (m, 1H), 5.60-5.59 (m, 1H), 5.43 (s, 2H), 4.71-4.68 (m, 1H), 2.79-2.73 (m, 2H), 2.50 (s, 2H), 2.24 (s, 2H), 2.01-1.97 (m, 1H), 1.92-1.78 (m, 2H), 1.67-1.66 (m, 5H)。
工程2.(S
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(94)および(R
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(95)
2−[(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミンを、以下の条件を用い、キラル−Prep−HPLCによって分離した。カラム、CHIRALPAK−IB、20×250mm、移動相、ヘキサンおよびEtOH(36%EtOHを16.5分保持)、検出器、UV220/254nm。
エナンチオマーA:13.9mg(10%)のオフホワイト色固体としての(S*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(94)。RT2:13.25分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 285, (DMSO-d6, 400 MHz , ppm): δ 10.36 (s, 1H), 6.46-6.45 (m, 1H), 6.30 (s, 2H), 5.59-5.58 (m, 1H), 4.79-4.75 (m, 1H), 2.51-2.46 (m, 4H), 2.28-2.25 (m, 2H), 2.02-1.81 (m, 3H), 1.70 (s, 5H)。
エナンチオマーB:16.0mg(12%)のオフホワイト色固体としての(R*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(95)。RT1:9.24分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 285, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ 10.36 (s, 1H), 6.46-6.45 (m, 1H), 6.30 (s, 2H), 5.59-5.58 (m, 1H), 4.79-4.76 (m, 1H), 2.50-2.46 (m, 4H), 2.28-2.25 (m, 2H), 2.02-1.85 (m, 3H), 1.70 (s, 5H)。
実施例96、97および98:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(96)および(S
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(97)および(R
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(98)
工程1.tert−ブチル 2−ホルミル−1H−ピロール−1−カルボキシレート
100mLの3ッ口丸底フラスコに、1H−ピロール−2−カルバルデヒド(2.5g、26.29mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)を入れた。次いで、水素化ナトリウム(1.58g、65.72mmol、1.50当量、油中60%)を5℃で加えた。10分後、(Boc)2O(6.3g、28.87mmol、1.10当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液を滴下した。得られた溶液を20℃で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を水/氷(150mL)に注いだ。得られた溶液を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水で洗浄し(200mL×3回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、4.0g(78%)のtert−ブチル 2−ホルミル−1H−ピロール−1−カルボキシレートを黄色固体として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+:196。
工程2.tert−ブチル 2−ビニル−1H−ピロール−1−カルボキシレート
100mLの3ッ口丸底フラスコに、乾燥THF(20mL)中の水素化ナトリウム(742mg、30.90mmol、1.20当量、油中60%)、メチルトリフェニルブロミドホスファニウム(5.5g、15.45mmol、1.0当量)を入れた。得られた混合物を1時間かけて70℃まで加熱した。上述のものに、tert−ブチル 2−ホルミル−1H−ピロール−1−カルボキシレート(3.0g、15.37mmol、1.0当量)の乾燥THF(10mL)溶液を35℃で加えた。得られた混合物を3時間かけて70℃まで加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、透明黄色濾液を高減圧下で濃縮して淡黄色半固体残渣を得て、これを石油エーテルに取り、中性アルミナ上の珪藻土ケーキによって濾過した。これにより、2.5g(84%)のtert−ブチル 2−エテニル−1H−ピロール−1−カルボキシレートを、赤色がかった未精製油状物として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+:194。
工程3.1−tert−ブチル 4−メチル 4,5,6,7−テトラヒドロインドール−1,4−ジカルボキシレート
100mL丸底フラスコに、tert−ブチル 2−エテニル−1H−ピロール−1−カルボキシレート(8.41g、43.52mmol、1.00当量)、メチル プロパ−2−エノエート(7.49g、87.00mmol、2.00当量)を入れた。得られた溶液を80℃で3.0時間撹拌した。反応混合物を25℃まで冷却した後、高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(0〜4%)を用いて溶出させた。集めた画分を濃縮し、0.902g(7.4%)の1−tert−ブチル 4−メチル 4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−1,4−ジカルボキシレートを淡黄色油状物として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+:280。
工程4.メチル 4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレート
50mL丸底フラスコに、1−tert−ブチル 4−メチル 4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−1,4−ジカルボキシレート(600mg、2.15mmol、1.00当量)のジクロロメタン(15mL)溶液およびCF3COOH(3mL)を入れた。得られた溶液を25℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応物を50mLの飽和NaHCO3に注いだ。得られた溶液をジクロロメタン(50mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、MeOH/CH2Cl2(0〜5%)を用いて溶出させた。集めた画分を濃縮し、100mg(26%)のメチル 4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレートを淡黄色油状物として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+:180。
工程5.メチル 1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレート
50mL丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにメチル 4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレート(70mg、0.39mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)、水素化ナトリウム(18.0mg、0.78mmol、1.20当量、油中60%)を入れた。次いで、0℃で撹拌しつつ、MeI(61mg、1.10当量)を滴下した。得られた溶液を25℃で4時間撹拌した。次いで、水/氷(15mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×2回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を飽和食塩水(60mL×2回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。これにより、65mg(86%)のメチル 1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレートを黄色油状物として得た。(ES, m/z) [M+H]+: 194。
工程6.1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、メチル 1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレート(65mg、0.34mmol、1.00当量)、メタノール(2mL)、テトラヒドロフラン(8mL)、LiOH(48.5mg、2.03mmol、6.00当量)のH2O(3mL)溶液を入れた。得られた溶液を20℃で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液を酢酸エチル(30mL)で抽出し、水層を集めた。塩酸(1mol/L)を使用し、pHを6に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×2回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。これにより、45mg(75%)の1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸を淡黄色固体として得た。(ES, m/z) [M+H]+: 180。
工程7.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
10mLバイアルに、1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(45mg、0.25mmol、1.00当量)、HOBT(50.9mg、0.38mmol、1.50当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)、EDCI(72.4mg、0.38mmol、1.50当量)、TEA(126.9mg、1.25mmol、5.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(65.2mg、0.38mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を20℃で一晩撹拌した。得られた溶液をEA(80mL)で希釈した。得られた混合物を飽和食塩水(120mL×2回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(40.0% ACNから、7分で65.0%まで);検出器、UV254nm。集めた画分を凍結乾燥させ、10mg(13%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(96)を桃色固体として得た。RT2:6.8分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 299, (CDCL3, 400MHz, ppm): δ 6.49 (s, 1H), 5.85 (s, 1H), 4.96-4.91 (m, 1H), 3.47 (s, 3H), 2.68-2.65 (m, 2H), 2.59-2.49 (m, 2H), 2.31-2.27 (m, 2H), 2.19-2.11 (m, 1H), 2.09-1.98 (m, 2H), 1.91-1.84 (m, 1H), 1.80-1.74 (m, 4H)。
工程4.(S
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(R
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、2−[(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(10mg、0.03mmol、1.00当量)を入れた。Prep−キラル−HPLC:カラム:Chiralpak IB、2×25cm、5um、移動相A:ヘキサン−HPLC、移動相B:EtOH−HPLC、流速:20mL/分、勾配:30Bから、12.5分で30Bまで、220/254nm。集めた画分を、高減圧下、低温で濃縮した。
エナンチオマーA:4.3mg(43%)の桃色固体としての(S*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(97)。RT2:10.83分、(ES, m/z) [M+H]+: 299,(CDCL3, 400MHz, ppm): δ 6.49 (s, 1H), 5.85 (s, 1H), 4.96-4.91 (m, 1H), 3.47 (s, 3H), 2.68-2.65 (m, 2H), 2.59-2.49 (m, 2H), 2.31-2.27 (m, 2H), 2.19-2.11 (m, 1H), 2.09-1.98 (m, 2H), 1.91-1.84 (m, 1H), 1.80-1.74 (m, 4H)。
エナンチオマーB:3.8mg(38%)の桃色固体としての(R*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(98)。RT1:6.43分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 299, (CDCL3, 400MHz, ppm): δ 6.49 (s, 1H), 5.85 (s, 1H), 4.96-4.91 (m, 1H), 3.47 (s, 3H), 2.68-2.65 (m, 2H), 2.59-2.49 (m, 2H), 2.31-2.27 (m, 2H), 2.19-2.11 (m, 1H), 2.09-1.98 (m, 2H), 1.90-1.83 (m, 1H), 1.80-1.74 (m, 4H)。
実施例99および100:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−(メチルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1−(メチルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにキノリン−4−カルボン酸(1g、5.77mmol、1.00当量)、メタノール(25mL)、塩化チオニル(1.38g、2.00当量)を0℃で加えた。得られた溶液を60℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、1g(93%)のメチルキノリン−4−カルボキシレートを黄色油状物として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 188。
工程2.メチル 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレート
100mL丸底フラスコに、H2をパージし、H2の不活性雰囲気を維持し、これにメチルキノリン−4−カルボキシレート(2g、10.68mmol、1.00当量)、パラジウム炭素(2g)、メタノール(15mL)、酢酸(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、2g(98%)のメチル 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレートを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 180。
工程3.メチル 1−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレート
100mL丸底フラスコに、メチル 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレート(1.4g、7.32mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(18mL)、TEA(2.22g、21.94mmol、3.00当量)、MsCl(1g、1.20当量)を0℃で加えた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。得られた溶液をH2O(20mL)で希釈した。得られた溶液をジクロロメタン(150mL×2回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/2)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、400mg(20%)のメチル 1−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレートを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 270。
工程4.1−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、メチル 1−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレート(240mg、0.89mmol、1.00当量)、LiOH(107mg、4.47mmol、5.00当量)、テトラヒドロフラン(2.5mL)、メタノール(2.5mL)、テトラヒドロフラン(10mL)を入れた。得られた溶液を室温(20℃)で一晩撹拌した。得られた溶液をH2O(30mL)で希釈した。得られた混合物をDCM(60mL×2回)で洗浄した。塩化水素(1mol/L)を用い、溶液のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液をジクロロメタンで抽出し(60mL×4回)、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、200mg(88%)の1−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸を黄色油状物として得た。MS: (ES, m/z): 256 [M+H]+。
工程5.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−(メチルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1−(メチルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、1−メタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(75mg、0.29mmol、1.00当量)、HOBT(57mg、0.42mmol、1.50当量)、EDCI(81mg、0.42mmol、1.50当量)、ジクロロメタン(5mL)、TEA(85mg、0.84mmol、3.00当量)を入れた。混合物を30分間撹拌した。4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(60.6mg、0.35mmol、1.20当量)を加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。反応混合物をDCM(80mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相、水(0.1%FA)およびACN(35.0%ACN、7分で70.0%まで)、検出器UV254nmと220nm。集めた画分を凍結乾燥させ、15.4mg(14%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(1−(メチルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(99)を白色固体として得た。RT2:6.59分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 375, (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ 7.63 (d, J=8.1Hz, 1H), 7.26-7.25 (m, 1H), 7.10-7.08 (m, 2H) 6.41 (s, 2H), 5.23-5.21 (m, 1H), 3.80-3.76 (m, 2H), 3.08 (s, 3H), 2.51-2.50 (m, 2H), 2.27-2.20 (m, 4H), 1.67-1.65 (m, 4H)。また、32.4mg(29%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(1−(メチルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(100)を白色固体として得た。RT1:5.87分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 375, (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ7.62 (d, J=8.1Hz, 1H), 7.24-7.23 (m, 1H), 7.09-7.07 (m, 2H), 5.62 (s, 2H), 5.15-5.11 (m, 1H), 3.80-3.75 (m, 2H), 3.08 (s, 3H), 2.80 (s, 2H), 2.52-2.18 (m, 4H), 1.67-1.66 (m, 4H)。
実施例101および102:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(101)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(102)
工程1.メチル 7−ヒドロキシキノリン−4−カルボキシレート
250mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにメチル 7−メトキシキノリン−4−カルボキシレート(1.5g、6.91mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(30mL)を入れた。次いで、0℃で撹拌しつつ、DCM中のBBr3(1M)(34.56mL、5.00当量)を滴下した。得られた溶液を25℃で16時間撹拌した。反応の進行をLCMSによって監視した。次いで、水/氷(100mL)を加えることによって、反応をクエンチした。塩酸(1mol/L)を用い、溶液のpH値を7〜8に調整した。得られた溶液をジクロロメタンで抽出し(50mL×3回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。これにより、200mg(14%)のメチル 7−ヒドロキシキノリン−4−カルボキシレートをオフホワイト色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 204。
工程2.メチル 7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)キノリン−4−カルボキシレート
50mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにメチル 7−ヒドロキシキノリン−4−カルボキシレート(200mg、0.98mmol、1.00当量)、ピリジン(5mL)、トリエチルアミン(497.5mg、4.92mmol、5.00当量)、4−ジメチルアミノピリジン(2mg、0.02mmol、0.01当量)を入れた。次いで、0℃で撹拌しつつ、(Tf)2O(416.7mg、1.50当量)を滴下した。得られた溶液を25℃で16時間撹拌した。反応の進行をLCMSによって監視した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/4)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、225mg(68%)のメチル 7−[(トリフルオロメタン)スルホニルオキシ]キノリン−4−カルボキシレートを淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 336。
工程3.メチル 7−メチルキノリン−4−カルボキシレート
50mL丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにメチル 7−[(トリフルオロメタン)スルホニルオキシ]キノリン−4−カルボキシレート(393mg、1.17mmol、1.00当量)、1,4−ジオキサン:H2O=4:1(5mL)、メチルボロン酸(105.6mg、1.76mmol、1.50当量)、炭酸カリウム(485.7mg、3.51mmol、3.00当量)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(95.8mg、0.10当量)を入れた。得られた溶液を80℃で16時間撹拌した。反応の進行をLCMSによって監視した。反応混合物を、水浴を用いて25℃まで冷却した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/3)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、143mg(61%)のメチル 7−メチルキノリン−4−カルボキシレートを淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 202。
工程4.メチル 7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレート
25mL丸底フラスコに、メチル 7−メチルキノリン−4−カルボキシレート(143mg、0.71mmol、1.00当量)、メタノール:HOAc=10:1(3.3mL)、パラジウム炭素(10%)(14mg)を入れた。H2(g)を導入した。得られた溶液を25℃で16時間撹拌した。反応の進行をLCMSによって監視した。得られた溶液をメタノール(20mL)で希釈した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、140mg(粗)のメチル 7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレートを淡黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 206。
工程5.7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸
25mL丸底フラスコに、メチル 7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレート(140mg、0.70mmol、1.00当量)、メタノール(10mL)、LiOH(290mg、7.02mmol、10.00当量)およびH2O(2mL)を入れた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。反応の進行をLCMSによって監視した。塩酸(1mol/L)を用い、溶液のpH値を6に調整した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣をMeOH:DCM=1:10(100mL)に分散させ、10分間撹拌した。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。これにより、210mg(72%)の7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸をオフホワイト色の未精製固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 191。
工程6.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(50mg、0.26mmol、1.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(55mg、0.26mmol、1.00当量)、HOBT(53mg、0.39mmol、1.50当量)、EDCI(75mg、0.39mmol、1.50当量)、TEA(80mg、0.79mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、水(40mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:40%Bから、7分で75%B、254nm。集めた画分を凍結乾燥し、2.8mg(3%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(101)をオフホワイト色固体として得た。RT2:6.68分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 311, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.63 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.32(d, J=7.8 Hz, 1H), 6.31(s, 2H), 6.22-6.20 (m, 1H), 5.73 (s, 1H), 5.00-4.98 (m, 1H), 3.27-3.26 (m, 1H), 3.16-3.12 (m, 1H), 2.46-2.43 (m, 2H), 2.28-2.24 (m, 2H), 2.11 (s, 3H), 2.01-1.99 (m, 2H), 1.68-1.66 (m, 4H)。また、1.9mg(2%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(102)をオフホワイト色固体として得た。RT1:6分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 311, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.63 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.20 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.18-6.12 (m, 1H), 5.68 (s, 1H), 5.55 (s, 2H), 4.96-4.91 (m, 1H), 3.29-3.26 (m, 1H), 3.13-3.09 (m, 1H), 2.78-2.73 (m, 2H), 2.27-2.24 (m, 2H), 2.03 (s, 3H), 1.98-1.90 (m, 2H), 1.67-1.64 (m, 4H)。
実施例103および104:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(103)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(104)
250mL丸底フラスコに、4,7−ジクロロキノリン(5g、25.25mmol、1.00当量)、HI(45%)(50mL)を入れた。得られた溶液を125℃で16時間撹拌した。反応の進行をLCMSによって監視した。反応混合物を、氷/塩浴を用いて10℃まで冷却した。固体を濾過によって集めた。得られた溶液をH2O(100mL)で希釈した。Na2CO3/H2Oを用い、溶液のpH値を7〜8に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。これにより、5.5g(75%)の7−クロロ−4−ヨードキノリンをオフホワイト色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 290 and 292。
100mL丸底フラスコに、7−クロロ−4−ヨードキノリン(1g、3.45mmol、1.00当量)、Zn(CN)2(200mg、1.72mmol、0.50当量)、Pd(PPh3)4(800mg、0.69mmol、0.20当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)を入れた。得られた溶液を120℃で一晩撹拌した。反応の進行をLCMSによって監視した。反応混合物を室温まで冷却した。固体を濾別した。混合物を水(50mL)で希釈し、EAで抽出し(40mL×3回)、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(0〜10%)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、250mg(38%)の7−クロロキノリン−4−カルボニトリルを黄色固体として得た。
100mL丸底フラスコに、7−クロロキノリン−4−カルボニトリル(250mg、1.33mmol、1.00当量)、水酸化ナトリウム(4N)(2mL)、メタノール(10mL)を入れた。得られた溶液を68℃で一晩撹拌した。反応混合物を10℃まで冷却した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液をH2O(50mL)で希釈した。得られた溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、水層を集めた。塩酸(3mol/L)を用い、溶液のpH値を6に調整した。固体を濾過によって集めた。これにより、165mg(60%)の7−クロロキノリン−4−カルボン酸を灰色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 208。
工程4.7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、6−クロロナフタレン−1−カルボン酸(400mg、1.94mmol、1.00当量)、PtO2(400mg)、メタノール(10mL)を入れた。上述のものに、水素を導入した。得られた溶液を室温で30分間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:25%Bから、7分で50%Bまで、254nm。RT:6分。集めた画分を高減圧下で濃縮した。これにより、120mg(29%)の6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−カルボン酸を黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 212 and 214。
工程5.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(103)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(104)
50mL丸底フラスコに、7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(50mg、0.24mmol、1.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(41mg、0.24mmol、1.00当量)、HOBT(48mg、0.36mmol、1.50当量)、EDCI(68mg、0.35mmol、1.50当量)、TEA(75mg、0.74mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、水(30mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(60mL×2回)で洗浄した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、逆相カラムによって精製した。カラム:XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:40%Bから、7分で75%B、254nm。集めた画分を凍結乾燥し、4.7mg(6%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(103)をオフホワイト色固体として得た。Rt:6.80分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 331 and 333, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.78 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.55-6.54 (m, 1H), 6.45-6.42 (m, 1H), 5.03-5.01 (m, 1H), 3.38-3.35 (m, 1H), 3.31-3.25 (m, 1H), 2.59-2.55 (m, 2H), 2.35-2.31 (m, 2H), 2.16-2.07 (m, 2H), 1.81-1.76 (m, 4H)。また、2.2mg(3%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(104)をオフホワイト色固体として得た。RT:6分、MS (ES, m/z) [M+1]: 331 and 333, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.78 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.54-6.53 (m, 1H), 6.42 (d, J=8.1 Hz, 1H), 5.01-4.98 (m, 1H), 3.38-3.35 (m, 1H), 3.31-3.25 (m, 1H), 2.89-2.86 (m, 2H), 2.35-2.32 (m, 2H), 2.12-2.09 (m, 2H), 1.77-1.29 (m, 4H)。
実施例105:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(7−(トリフルオロメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
工程1.7−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル トリフルオロメタンスルホネート
100mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに7−(トリフルオロメチル)キノリン−4−オール(1g、4.69mmol、1.00当量)を入れ、ジクロロメタン(25mL)、TEA(1.42g、14.03mmol、3.00当量)、4−ジメチルアミノピリジン(100mg、0.82mmol、0.17当量)、(Tf)2O(1.83g、1.50当量)を0℃で加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣をH2O(100mL)で希釈した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(100mL×3回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1/8)を用いて溶出させた。集めた画分を濃縮し、1g(62%)の7−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル トリフルオロメタンスルホネートを白色固体として得た。MS (ES, m/z)[M+H]+: 346。
工程2.7−(トリフルオロメチル)キノリン−4−カルボキシレート
30mL加圧タンク反応器(60atm)に、COをパージし、COの不活性雰囲気を維持し、これに7−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル トリフルオロメタンスルホネート(360mg、1.04mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl2CH2Cl2(426mg、0.50当量)、TEA(526mg、5.20mmol、5.00当量)、メタノール(10mL)を入れた。得られた溶液を120℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/3)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、50mg(19%)のメチル 7−(トリフルオロメチル)キノリン−4−カルボキシレートを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 256。
工程3.7−(トリフルオロメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレート
100mL丸底フラスコに、H2をパージし、H2の不活性雰囲気を維持し、これにメチル 7−(トリフルオロメチル)キノリン−4−カルボキシレート(50mg、0.20mmol、1.00当量)、パラジウム炭素(50mg)、メタノール(9mL)、酢酸(3mL)を入れた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、50mg(98%)のメチル 7−(トリフルオロメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレートを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 260。
工程4.7−(トリフルオロメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸
10mL丸底フラスコに、メチル 7−(トリフルオロメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレート(50mg、0.19mmol、1.00当量)、LiOH(23mg、0.96mmol、5.00当量)、水(1mL)、メタノール(4mL)およびテトラヒドロフラン(1mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液をH2O(10mL)で希釈した。得られた混合物をDCM(60mL×2回)で洗浄した。塩酸(1mol/L)を使用し、pHを5〜6に調整した。得られた溶液をジクロロメタン(60mL×2回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。これにより、45mg(95%)の7−(トリフルオロメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸を黄色油状物として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 268。
工程5.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(7−(トリフルオロメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(45mg、0.24mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(5mL)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(46mg、0.22mmol、1.20当量)、HOBT(38mg、0.28mmol、1.50当量)、EDCI(54mg、0.28mmol、1.50当量)、TEA(56mg、0.55mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。反応混合物をDCM(80mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Prep Phenyl OBD Column、19×150mm、5um 13nm、移動相、水(0.1%FA)およびACN(40.0%ACNから、7分で80.0%まで)、検出器、UV254nm。集めた画分を凍結乾燥し、10.2mg(14%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(7−(トリフルオロメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(105)を白色固体として得た。RT:6.58分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 365. (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ6.83 (d, J=7.6Hz, 1H), 6.81 (s, 1H), 6.67 (d, J=8.0Hz, 1H), 6.39 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.08-5.06 (m, 1H), 3.27-3.25 (m, 2H), 2.50-2.48 (m, 2H), 2.28-2.25 (m, 2H), 2.12-2.01 (m, 2H), 2.00-1.66 (m, 4H)。
実施例106および107:(S
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(106)および(R
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(107)
工程1.1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−オン
5000mL丸底フラスコに、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−オン(200g、1.48mol、1.00当量)のジクロロメタン(3000mL)溶液、4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(290g、1.52mol、1.03当量)、TEA(600mL)、4−ジメチルアミノピリジン(18g、147.34mmol、0.10当量)を入れた。得られた溶液を25℃で16時間撹拌した。次いで、水を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(4000mL)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し(1000mL×4回)、高減圧下で濃縮した。単離した固体を集め、PE/EAを用いた結晶化によって精製した。これにより、130g(30%)の1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−オンを白色固体として得た。MS [M+H]+ (ES, m/z): 290。
工程2.1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−4−[(トリメチルシリル)オキシ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリル
2000mL丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−オン(130g、449.28mmol、1.00当量)のCH3CN(1000mL)溶液、TMSCN(120mL)、ZnI2(13g、40.72mmol、0.09当量)を入れた。得られた溶液を25℃で3時間撹拌した。次いで、水を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(4000mL)で抽出した。得られた混合物を食塩水(1000mL×4回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を濃縮した。これにより、170gの1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−4−[(トリメチルシリル)オキシ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリルを黄色油状物として得た。MS [M+H]+ (ES, m/z): 389。
工程3.1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−6,7−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリル
3000mL丸底フラスコに、1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−4−[(トリメチルシリル)オキシ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリル(170g、粗)のトルエン(2000mL)溶液、4−メチルベンゼン−1−スルホン酸(5g)を入れた。得られた溶液を110℃で5時間撹拌した。次いで、水を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(4000mL)で抽出した。得られた混合物を食塩水(1000mL×4回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を濃縮した。単離した固体を集め、PE/EAを用いた結晶化によって精製した。これにより、110g(粗)の1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−6,7−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリルを黄色固体として得た。MS [M+H]+ (ES, m/z):
工程4.1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリル
2000mL丸底フラスコに、1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−6,7−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリル(110g、粗)のエタノール(1000mL)溶液、ボランナトリウム(45g、1.22mol)を入れた。得られた溶液を80℃で6時間撹拌した。次いで、水/氷を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(4000mL)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し(1000mL×4回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別し、高減圧下で濃縮した。単離した固体を集め、PE/EAを用いた結晶化によって精製した。これにより、89gの1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリルを白色固体として得た。MS [M+H]+ (ES, m/z): 301。
工程5.1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレート
2000mL丸底フラスコに、1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボニトリル(89g、296.30mmol、1.00当量)のエタノール(1000mL)溶液、スルフロオイルジクロリド(350g、2.94mol、9.93当量)を入れた。得られた溶液を90℃で16時間撹拌した。次いで、水/氷を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(4000mL)で抽出した。得られた混合物を食塩水(1000mL×4回)で洗浄した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EA)に適用し、70g(68%)のエチル 1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレートを白色固体として得た。MS [M+H]+ (ES, m/z): 348。
工程6.4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸
2000mL丸底フラスコに、エチル 1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボキシレート(60g、172.70mmol、1.00当量)、メタノール(240mL)、テトラヒドロフラン(240mL)、水酸化カリウム(5N)(420mL)を入れた。得られた溶液を85℃で26時間撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮し、MeOHおよびTHFを除去した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出した(1000mL×3回)。HCl(1N)を用い、水相のpH値を6に調整した。得られた混合物を食塩水で洗浄し(1000mL×4回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別し、高減圧下で濃縮した。単離した固体を集め、PE/EAを用いた結晶化によって精製した。これにより、26g(91%)の4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸を白色固体として得た。MS [M+H]+ (ES, m/z): 166。
工程7.2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸
500mL丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(7.5g、45.40mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(210mL)溶液を入れた。次いで、−78℃で撹拌しつつ、THF(20mL)中の1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(6.6g、49.43mmol、1.09当量)を滴下した。得られた溶液を−78℃で3時間撹拌した。次いで、水を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(800mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた溶液をDMF(150mL)で希釈した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した(EAを除去)。これにより、9g(転化量)の2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸を得た。MS [M+H]+ (ES, m/z): 200 and 202。
工程8.(S
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(R
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
2000mL丸底フラスコに、2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(40g、201mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(500mL)溶液、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(40g、231mmol、1.15当量)、HOBT(40g、296.03mmol、1.48当量)、EDCI(60g、312.99mmol、1.56当量)、TEA(120mL)を入れた。得られた溶液を25℃で16時間撹拌した。次いで、水/氷(3500mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(1000mL×4回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラム(PE/EA、50:1−1:1)に適用し、15gの混合物を得た。カラム:CHIRALPAK AD−H SFC、5×25cm、5um、移動相A:CO2:50、移動相B:MeOH−分取:50、流速:150mL/分、240nm。
エナンチオマーA:5.5151g(9%)の白色固体としての(S*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(106)。RT2:5.84分、MS [M+H]+ (ES, m/z): 319 and 321, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm) δ 11.07 (s, 1H), 6.32 (s, 2H), 5.54 (d, J=2.4 Hz, 1H), 4.70 (m, 1H), 2.41-2.51 (m, 4H), 2.22-2.33 (m, 2H), 1.78-2.03 (m, 3H), 1.59-1.75 (m, 5H)。
エナンチオマーB:6.7178g(11%)の桃色固体としての(R*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(107)。RT1:4.27分、MS [M+H]+ (ES, m/z): 319 and 321, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm) δ 11.07 (s, 1H), 6.32 (s, 2H), 5.54 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.70 (m, 1H), 2.41-2.51 (m, 4H), 2.22-2.33 (m, 2H), 1.78-2.03 (m, 3H), 1.59-1.75 (m, 5H)。
実施例108および109:(S
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(108)および(R
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(109)
工程1.2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸
100mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(240mg、1.45mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(10mL)を入れた。次いで、−78℃で撹拌しつつ、NBS(209mg、1.17mmol、0.80当量)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を滴下した。得られた溶液を−78℃で1時間撹拌した。次いで、食塩水(50mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、150mg(42%)の2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸を黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+1]: 244 and 246。
工程2.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(150mg、0.61mmol、1.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(130mg、0.62mmol、1.00当量)、HOBT(125mg、0.93mmol、1.50当量)、EDCI(180mg、0.94mmol、1.50当量)、TEA(190mg、1.88mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、食塩水(40mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、MeOH/DCM(1:50〜1:20)を用いるPre−TLCによって精製した。これにより、95mg(43%)の2−[(2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミンを桃色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+1]: 363 and 365。
工程3.(S
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(R
*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
2−[(2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(95mg)を、以下の条件を用い、Prep−キラル−HPLCによって分離した。カラム:CHIRAL ART Cellulose−SB、2×25cm、5um、移動相A:ヘキサン−HPLC、移動相B:EtOH−HPLC、流速:20mL/分、勾配:20Bから、11分で20Bまで、220/254nm。
エナンチオマーA:27.2mg(29%)の桃色固体としての(S*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(108)。RT2:9.192分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 363 and 365, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 11.05 (s, 1H), 6.30 (s, 2H), 5.60 (s, 1H), 4.71-4.68 (m, 1H), 2.48-2.46 (m, 4H), 2.45-2.43 (m, 2H), 1.92-1.77 (m, 3H), 1.66-1.64 (m, 5H)。
エナンチオマーB:30.6mg(32%)の桃色固体としての(R*)−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(109)。RT1:6.259分、MS (ES, m/z) [M+1]:363 and 365, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 11.05 (s, 1H), 6.30 (s, 2H), 5.60 (s, 1H), 4.71-4.67 (m, 1H), 2.49-2.45 (m, 4H), 2.45-2.44 (m, 2H), 1.92-1.81 (m, 3H), 1.65-1.64 (m, 5H)。
実施例110および111:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(110)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(111)
工程1.7−メトキシキノリン−4−イル トリフルオロメタンスルホネート
50mLの3ッ口丸底フラスコに、7−メトキシキノリン−4−オール(1.0g、5.71mmol、1.00当量)、ピリジン(20mL)、4−ジメチルアミノピリジン(10mg、0.08mmol、0.01当量)、DCM(50mL)を入れた。次いで、0℃で撹拌しつつ、Tf2O(2.42g、1.50当量)を滴下した。得られた溶液を25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣をH2O(100mL)で希釈した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(100mL×3回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(0〜30%)を用いて溶出させた。集めた画分を濃縮し、1.28g(73%)の7−メトキシキノリン−4−イル トリフルオロメタンスルホネートを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 308。
工程2.メチル 7−メトキシキノリン−4−カルボキシレート
150mL加圧タンク反応器(90atm)に、7−メトキシキノリン−4−イル トリフルオロメタンスルホネート(7.7g、25.06mmol、1.00当量)、メタノール(70mL)、トリエチルアミン(12.67g、125.21mmol、5.00当量)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(4.09g、0.20当量)、CO(気体、50atm)を入れた。得られた溶液を80℃で16時間撹拌した。反応物を20℃まで冷却した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/4)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、3.1g(57%)のメチル 7−メトキシキノリン−4−カルボキシレートをオフホワイト色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 218。
工程3.メチル 7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレート
100mL丸底フラスコに、メチル 7−メトキシキノリン−4−カルボキシレート(150mg、0.69mmol、1.00当量)、メタノール:酢酸=10:1(5.5mL)、パラジウム炭素(10%)(15mg)を入れた。フラスコを排気し、窒素を3回流し、その後、水素を流した。得られた溶液を25℃で16時間撹拌した。反応の進行をLC−MSによって監視した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、120mg(79%)のメチル 7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレートをオフホワイト色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 222。
工程4.7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、メチル 7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレート(120mg、0.54mmol、1.00当量)、メタノール(5mL)、LiOH(228mg、5.43mmol、10.00当量)および水(1mL)を入れた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。反応の進行をLCMSによって監視した。HCl(1mol/L)を用い、溶液のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(10mL×3回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。これにより、75mg(67%)の7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸をオフホワイト色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 208。
工程5.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
8mLバイアルに、7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(75mg、0.36mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)、HOBT(73.4mg、0.54mmol、1.50当量)、トリエチルアミン(182.97mg、1.81mmol、5.00当量)、EDCI(104.3mg、0.54mmol、1.50当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(63.04mg、0.46mmol、1.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。反応の進行をLCMSによって監視した。得られた溶液をH2O(40mL)で希釈した。得られた溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(10MMOL/LのNH4HCO3)およびACN(5.0%ACNから、7分で60.0%まで);検出器、UV254nm。集めた画分を凍結乾燥させ、3mg(3%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(110)をオフホワイト色固体として得た。RT:6.89分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 327, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.68-6.65 (m, 1H), 6.52 (s, 2H), 6.39 (s, 1H), 6.07-5.98 (m, 1H), 5.85 (s, 1H), 4.97-4.93 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 3.32-3.25 (m, 1H), 3.24-3.18 (m, 1H), 2.46-2.43 (m, 2H), 2.27-2.24 (m, 2H), 2.01-1.93 (m, 2H), 1.68-1.66 (m, 4H)。また、4mg(3%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(111)をオフホワイト色固体として得た。RT:6.0分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 327, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.65 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.59-6.01 (m, 1H), 5.99 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.81 (s, 1H), 5.51 (s, 2H), 4.89-4.85 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 3.32-3.30 (m, 1H), 3.15-3.08 (m, 1H), 2.84-2.79 (m, 2H), 2.27-2.24 (m, 2H), 1.97-1.85 (m, 2H), 1.66-1.64 (m, 4H)。
実施例112:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−クロロ−1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
工程1.2−クロロ−1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸
50mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(50mg、0.28mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(5mL)、NCS(37.4mg、0.28mmol、1.10当量)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液を入れた。得られた溶液を−78℃で30分間撹拌した。次いで、飽和食塩水(25mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(80mL×2回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、50mg(84%)の2−クロロ−1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸を暗緑色の未精製固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 214。
工程2.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−クロロ−1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
10mL丸底フラスコに、2−クロロ−1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(50mg、0.23mmol、1.00当量)、HOBT(47.3mg、0.35mmol、1.50当量)、EDCI(67.3mg、0.35mmol、1.50当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)、TEA(118mg、1.17mmol、5.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(48.8mg、0.28mmol、1.20当量)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。得られた溶液をEA(80mL)で希釈した。得られた混合物を飽和食塩水(60mL×3回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(EA:PE=1:1)によって精製した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:25%Bから、7分で85%Bまで、254nm。集めた画分を凍結乾燥し、8.0mg(10%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−クロロ−1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(112)を桃色固体として得た。RT:6.66分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 333, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.32 (s, 2H), 5.66 (s, 1H), 4.73-4.68 (m, 1H), 3.37 (s, 3H), 2.48-2.43 (m, 4H), 2.28-2.22 (m, 2H), 2.03-1.62(m, 8H)。
実施例113および114:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)メタノン(113)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−1−イル)(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)メタノン(114)
工程1.4−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
250mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(10g、65.54mmol、1.00当量)を入れ、テトラヒドロフラン(150mL)、水素化ナトリウム(3.9g、162.50mmol、1.50当量、60%)を0℃で加えた。混合物を30分間撹拌した。TsCl(18.8g、98.61mmol、1.50当量)を0℃で加えた。得られた溶液を室温(25℃)で一晩撹拌した。次いで、水/氷(30mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液をジクロロメタン(100mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。合わせた有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/3)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、18g(90%)の4−クロロ−1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを白色固体として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 307 and 309。
工程2.4−クロロ−2−エチル−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
100mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに4−クロロ−1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3g、9.78mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(20mL)を入れた。次いで、LDA(7.4mL、1.50当量、2M.)を−78℃で添加した。混合物を−78℃で40分間撹拌した。これに、EtI(3.06g、2.00当量)を−78℃で加えた。得られた溶液を室温(20℃)で一晩撹拌した。次いで、飽和NH4Cl(15mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液をジクロロメタン(100mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。合わせた有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/4)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、2g(61%)の4−クロロ−2−エチル−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを黄色固体として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 335 and 337。
工程3.メチル 2−エチル−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキシレート
30mL加圧タンク反応器(60atm)に、COをパージし、COの不活性雰囲気を維持し、これに4−クロロ−2−エチル−1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1g、2.99mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(1.2g、0.50当量)、TEA(1.52g、15.02mmol、5.00当量)、メタノール(20mL)を入れた。得られた溶液を120℃で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/5)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、880mg(82%)のメチル 2−エチル−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキシレートを黄色固体として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 359。
工程4.2−エチル−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、メチル 2−エチル−1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキシレート(440mg、1.23mmol、1.00当量)、メタノール(25mL)、水(5mL)、水酸化ナトリウム(492mg、12.30mmol、10.00当量)を入れた。得られた溶液を75℃で2日間撹拌した。得られた溶液をH2O(15mL)で希釈した。得られた混合物をDCM(100mL×3回)で洗浄した。塩化水素(1mol/L)を用い、溶液のpH値を3〜4に調整した。固体を濾過によって集めた。これにより、150mg(64%)の2−エチル−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸を黄色固体として得た。MS: (ES, m/z) [M+H]+: 345。
工程5.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)メタノン
および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−1−イル)(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸(60mg、0.32mmol、1.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(65.6mg、0.38mmol、1.20当量)、HOBT(64mg、0.47mmol、1.50当量)、EDCI(91mg、0.47mmol、1.50当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)、TEA(159mg、1.57mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。得られた溶液をEA(100mL)で希釈した。得られた混合物を食塩水(60mL×3回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相、水(0.1%FA)およびACN(45.0%ACN、7分で65.0%まで)、検出器UV254nm。集めた画分を凍結乾燥させ、7.8mg(8%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)メタノン(113)を白色固体として得た。RT:6.89分、MS (ES, m/z)[M+H]+: 310, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.78 (s, 1H), 8.19 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.37 (d, J=5.2Hz, 1H), 6.49 (s, 2H), 6.18 (s, 1H), 2.79-2.74 (m, 2H), 2.36-2.31 (m, 4H), 1.65 (s, 4H), 1.29-1.25 (m, 3H)。また、8.1mg(8%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−1−イル)(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)メタノン(114)を白色固体として得た。RT:6.14分、MS (ES, m/z)[M+H]+: 310, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.70 (s, 1H), 8.16 (d, J=4.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 6.12 (s, 1H), 5.49 (s, 2H), 2.97 (s, 2H), 2.76-2.74 (m, 2H), 2.26 (s, 2H), 1.81-1.59 (m, 4H), 1.28-1.24 (m, 3H)。
実施例115および116:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(115)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(116)
工程1.7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、7−フルオロキノリン−4−カルボン酸(100mg、0.52mmol、1.00当量)、メタノール(10mL)、PtO2(100mg)を入れた。上述のものに、水素を導入した。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、90mg(88%)の7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸を赤色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 196。
工程2.(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(40mg、0.20mmol、1.00当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(44mg、0.21mmol、1.00当量)、HOBT(42mg、0.31mmol、1.50当量)、EDCI(60mg、0.31mmol、1.50当量)、TEA(62mg、0.61mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、水(30mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(60mL×2回)で洗浄した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:40%Bから、7分で70%B、254nm。集めた画分を凍結乾燥し、5.7mg(9%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(115)をオフホワイト色固体として得た。RT:6.85分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 315, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.81-6.76 (m, 1H), 6.35 (s, 2H), 6.29-6.24 (m, 1H), 6.19-6.13 (m, 2H), 4.99-4.96 (m, 1H), 3.28-3.18 (m, 2H), 2.48-2.47 (m, 2H), 2.27-2.24 (m, 2H), 2.07-1.95 (m, 2H), 1.68-1.66 (m, 4H)。また、1.7mg(3%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(116)をオフホワイト色固体として得た。RT:6分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 315, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.80-6.75 (m, 1H), 6.27-6.22 (m, 1H), 6.18-6.12 (m, 2H), 5.48 (s, 2H), 4.92-4.88 (m, 1H), 3.29-3.14 (m, 1H), 3.18-3.13 (m, 1H), 2.79-2.71 (m, 2H), 2.24-2.22 (m, 2H), 2.08-1.93 (m, 2H), 1.66-1.64 (m, 4H)。
実施例117および118:(3−アミノ−5−(ベンジルオキシ)−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(117)および(3−アミノ−5−(ベンジルオキシ)−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(118)
40mLバイアルに、2−メチル−1H−インドール−4−カルボン酸(40mg、0.23mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)、HOBT(46.28mg、0.34mmol、1.50当量)、EDCI(65.48mg、0.34mmol、1.50当量)、TEA(115.39mg、1.14mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で10分間撹拌した。次いで、5−(ベンジルオキシ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(66.65mg、0.27mmol、1.20当量)を加えた。得られた溶液を撹拌しつつ、さらに25℃で一晩反応させた。得られた溶液を水(20mL)で希釈し、EAで抽出し(20mL×3回)、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(50mL×3回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(DCM:MeOH=30:1)によって精製した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:25%Bから、7分で50%Bまで、254nm。集めた画分を合わせ、凍結乾燥し、8.2mg(9%)の(3−アミノ−5−(ベンジルオキシ)−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(117)を黄色固体として得た。RT:6.56分、MS (ES, m/z)[M+H]+: 401, (DMSO, ppm): 11.19 (s, 1H), 7.55 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.46 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.35 (d, J=4.2 Hz, 5H), 7.07-7.02 (m, 1H), 6.40 (s, 2H), 6.27 (s, 1H), 4.56 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.82 (s, 1H), 2.73 (s, 1H), 2.66 (d, J=4.8 Hz, 1H), 2.44-2.36 (m, 5H), 1.91-1.87 (m, 2H)。また、4.9mg(5%)の(3−アミノ−5−(ベンジルオキシ)−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(118)をオフホワイト色固体として得た。RT:5.5分、MS (ES, m/z)[M+H]+: 401, (DMSO, ppm): 11.10 (s, 1H), 7.42-7.35 (m, 7H), 7.04-6.99 (m, 1H), 6.19 (s, 1H), 5.35 (s, 2H), 4.59 (d, J=3.3 Hz, 2H), 3.89 (d, J=4.8 Hz, 1H), 3.06-2.98 (m, 2H), 2.73-2.68 (m, 1H), 2.50-2.38 (m, 4H), 1.98-1.94 (m, 2H)。
実施例119および120:(3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(119)および(3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−1−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(120)
工程1.5−メトキシ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルバルデヒド
250mLの3ッ口丸底フラスコに、4−メトキシシクロヘキサン−1−オン(5g、39.01mmol、1.00当量)のトルエン(100mL)溶液、メトキシナトリウム(6.3g、116.62mmol、3.00当量)を入れた。次いで、0℃で撹拌しつつ、ギ酸エチル(17.2g、232.19mmol、6.00当量)を滴下した。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。HCl(1mol/L)を用い、溶液のpH値を6に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(500mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。これにより、4.88g(粗)の5−メトキシ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルバルデヒドを黒色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 157。
工程2.2−[(1Z)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−メトキシシクロヘキサン−1−オン
100mL丸底フラスコに、5−メトキシ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルバルデヒド(4.88g、31.25mmol、1.00当量)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.37g、34.11mmol、1.10当量)、酢酸(50mL)を入れた。得られた溶液を100℃で3時間撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。飽和Na2CO3水溶液を用い、溶液のpH値を7〜8に調整した。得られた溶液をジクロロメタン(200mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。これにより、3.3g(粗)の2−[(1Z)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−メトキシシクロヘキサン−1−オンを黒色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 172。
工程3.5−メトキシ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルボニトリル
100mL丸底フラスコに、2−[(1Z)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−メトキシシクロヘキサン−1−オン(3.3g、19.28mmol、1.00当量)、MeONa(2.08g、38.52mmol、2.00当量)、トルエン(60mL)、メタノール(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。HCl(1mol/L)を用い、溶液のpH値を5に調整した。得られた溶液をジクロロメタン(200mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。これにより、2.3g(粗)の5−メトキシ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルボニトリルを黒色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 154。
工程4.5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン
100mL丸底フラスコに、5−メトキシ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルボニトリル(2.3g、15.02mmol、1.00当量)のエタノール(3mL)溶液、塩酸ヒドラジン(3mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(100〜90%)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、0.7g(28%)の5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミンを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 168。
工程5.(3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−1−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(70mg、0.42mmol、1.00当量)、2−メチル−3H−インドール−4−カルボン酸(73.35mg、0.42mmol、1.20当量)、HOBT(85mg、0.63mmol、1.50当量)、EDCT(121mg、0.63mmol、1.50当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)、TEA(212mg、2.10mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で12分間撹拌した。得られた混合物を水(40mL)で洗浄した。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×2回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Flash−Prep−HPLCによって精製した。カラム:XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:35%Bから、7分で70%Bまで、254nm。集めた画分を凍結乾燥し、7.5mg(5.5%)の(3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(119)を白色固体として得た。RT2:6.9分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 325, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.61-7.62 (m, 1H), 7.45 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.06-7.02 (m, 1H), 6.42 (m, 2H), 6.26 (s, 1H), 3.59 (s, 1H), 3.35-3.28 (m, 3H), 2.67-2.60 (m, 1H), 2.50-2.40 (m, 3H), 2.38-2.32 (m, 4H), 2.29-2.28 (m, 2H), 1.86-1.85 (m, 1H),1.79-1.77 (m, 1H)。また、7.9mg(5.8%)の(3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−1−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(120)を白色固体として得た。RT:6分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 325, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.10 (s, 1H), 7.43-7.39 (m, 2H), 7.03-6.99 (m, 1H), 6.18 (m, 1H), 5.34 (s, 2H), 3.67-3.65 (m, 1H), 3.32-3.29 (m, 3H), 3.08-2.92 (m, 2H), 2.67-2.57 (m, 1H), 2.40 (s, 3H), 2.32-2.24 (m, 1H), 1.95-1.93 (m, 1H), 1.86-1.81 (m, 1H)。
実施例121および122:(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(121)および(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−1−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(122)
工程1.5,5−ジフルオロ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルバルデヒド
250mLの3ッ口丸底フラスコに、4,4−ジフルオロシクロヘキサン−1−オン(10g、74.56mmol、1.00当量)、トルエン(80mL)を入れた。次いで、MeONa(12g、222.22mmol、3.00当量)を何バッチかに分けて0℃で加えた。これに、0℃で撹拌しつつ、ギ酸エチル(33g、445.47mmol、6.00当量)を滴下した。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液をH2O(100mL)で希釈した。HCl(1mol/L)を用い、溶液のpH値を5に調整した。得られた溶液をジクロロメタン(200mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。これにより、13g(粗)の5,5−ジフルオロ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルバルデヒドを黒色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 163。
工程2.4,4−ジフルオロ−2−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]シクロヘキサン−1−オン
250mL丸底フラスコに、5,5−ジフルオロ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルバルデヒド(12g、74.01mmol、1.00当量)、酢酸(100mL)、NH2OH・HCl(5.6g、81.16mmol、1.10当量)を入れた。得られた溶液を100℃で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液をH2O(100mL)で希釈した。飽和Na2CO3水溶液を用い、溶液のpH値を7〜8に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(200mL×4回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、12g(粗)の4,4−ジフルオロ−2−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]シクロヘキサン−1−オンを黒色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 178。
工程3.5,5−ジフルオロ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルボニトリル
250mL丸底フラスコに、4,4−ジフルオロ−2−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]シクロヘキサン−1−オン(12g、67.74mmol、1.00当量)、トルエン(100mL)、メタノール(20mL)、MeONa(4.4g、81.48mmol、1.20当量)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液を水(100mL)で希釈した。HCl(1mol/L)を用い、溶液のpH値を4に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(200mL×4回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を濾過し、高減圧下で濃縮した。これにより、10g(粗)の5,5−ジフルオロ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルボニトリルを黒色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 160。
工程4.5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン
250mL丸底フラスコに、5,5−ジフルオロ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルボニトリル(8.0g、50.27mmol、1.00当量)のエタノール(50mL)溶液、塩酸ヒドラジン(10mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(100〜90%)を用いたシリカゲルカラムに適用した。粗生成物を、ジクロロメタン/メタノール(20:1)を用いたPre−TLCによってさらに精製した。これにより、374mg(4%)の5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミンを黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 174。
工程5.(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−1−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(40mg、0.23mmol、1.00当量)、2−メチル−1H−インドール−4−カルボン酸(40.5mg、0.23mmol、1.00当量)、EDCI(66mg、0.34mmol、1.50当量)、HOBT(46.6mg、0.34mmol、1.50当量)、TEA(101mg、1.00mmol、5.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)を入れた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。得られた混合物をH2O(40mL)で洗浄した。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×2回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:45%Bから、7分で48%Bまで、254nm/220nm。集めた画分を凍結乾燥し、1.9mg(2%)の(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(121)を黄色固体として得た。RT2:5.95分、MS (ES, m/z) [M+1]: 331, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.21 (s, 1H), 7.57 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.47 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.06 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.59 (s, 2H), 6.28 (s, 1H), 2.95-2.88 (m, 2H), 2.62-2.59 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 2.22 (s, 2H)。また、3.2mg(4.2%)の(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−1−イル)(2−メチル−1H−インドール−4−イル)メタノン(122)を黄色固体として得た。RT1:4.90分、MS (ES, m/z) [M+1]: 331, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.13 (s, 1H), 7.48-7.41 (m, 2H), 7.05-7.01 (m, 1H), 6.22 (s, 1H), 5.47 (s, 2H), 3.18-3.15 (m, 2H), 2.94-2.87 (m, 2H), 2.60-2.50 (m, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.30-2.26 (m, 1H)。
実施例123および124:(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(7−クロロキノリン−4−イル)メタノン(123)および(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−1−イル)(7−クロロキノリン−4−イル)メタノン(124)
50mL丸底フラスコに、7−クロロキノリン−4−カルボン酸(50mg、0.24mmol、1.00当量)(実施例103と同様に調製)、4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(40.5mg、0.24mmol、1.00当量)、HOBT(48mg、0.36mmol、1.50当量)、EDCI(68mg、0.35mmol、1.50当量)、TEA(75mg、0.74mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)を入れた。得られた溶液を20℃で一晩撹拌した。次いで、100mLの水を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(150mL×2回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(2番−分析HPLC−SHIMADZU(HPLC−10)):カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(24.0%ACNから、7分で54.0%まで);検出器、UV254nm。凍結乾燥した後、4.2mg(5%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(7−クロロキノリン−4−イル)メタノン(123)を白色固体として集めた。RT:6.58分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 327, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ 9.05 (d, J=4.4 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.76-7.67 (m, 3H), 6.63 (s, 2H), 2.31 (s, 2H), 2.24 (s, 2H), 1.61 (s, 4H)。また、5.2mg(6%)の(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(7−クロロキノリン−4−イル)メタノン(124)を白色固体として集めた。RT1:5.26分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 327, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ 9.03 (d, J=4.4 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.75-7.64 (m, 3H), 5.62 (s, 2H), 3.06 (s, 2H), 2.27 (d, J=5.6 Hz, 2H), 1.82-1.70 (m, 4H)。
実施例125および126:((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(125)および((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(126)
工程1.8−(ベンジルオキシ)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン
500mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、0℃で5分間撹拌しつつ、これに1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(20g、126.43mmol、1.00当量)、オキソラン(150mL)、水素化ナトリウム(6.1g、253.86mmol、1.20当量、60%)を入れた。(ブロモメチル)ベンゼン溶液(33.5g、195.87mmol、1.50当量)を0℃でゆっくりと加えた。温度を室温まで自然に上げた。得られた溶液を室温で15時間撹拌した。次いで、水/氷(200mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(200mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。これにより、40g(粗)の8−(ベンジルオキシ)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを褐色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 249。
工程2.4−(ベンジルオキシ)シクロヘキサン−1−オン
1L丸底フラスコに、8−(ベンジルオキシ)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(40g、161.08mmol、1.00当量)、HCl(6N、400mL、2.50当量)、テトラヒドロフラン(300mL)を入れた。得られた溶液を室温で18時間撹拌した。得られた溶液を酢酸エチル(200mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/ヘキサン(1:10)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、19.2g(58%)の4−(ベンジルオキシ)シクロヘキサン−1−オンを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 205。
工程3.5−(ベンジルオキシ)−2−オキソシクロヘキサン−1−カルバルデヒド
500mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これに4−(ベンジルオキシ)シクロヘキサン−1−オン(19g、93.02mmol、1.00当量)を入れ、トルエン(150mL)、MeONa(15.1g、3.00当量)を0℃で撹拌しつつ加えた。上の混合物を0℃で5分間撹拌した。ギ酸エチル溶液(41.4g、558.87mmol、6.00当量)を0℃でゆっくりと加えた。温度を室温まで自然に上げた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。次いで、水/氷(300mL)を加えることによって、反応をクエンチした。塩化水素(1mol/L)を用い、溶液のpH値を4に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(300mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。これにより、25g(粗)の5−(ベンジルオキシ)−2−オキソシクロヘキサン−1−カルバルデヒドを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 233。
工程4.4−(ベンジルオキシ)−2−[(1Z)−(ヒドロキシイミノ)メチル]シクロヘキサン−1−オン
500mL丸底フラスコに、5−(ベンジルオキシ)−2−オキソシクロヘキサン−1−カルバルデヒド(25g、107.63mmol、1.00当量)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(8.25g、118.72mmol、1.10当量)および酢酸(150mL)を入れた。得られた溶液を100℃で3.5時間撹拌した。重炭酸ナトリウムを用い、溶液のpH値を7に調整した。得られた溶液をジクロロメタンで抽出し(300mL×3回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。これにより、27.7g(粗)の4−(ベンジルオキシ)−2−[(1Z)−(ヒドロキシイミノ)メチル]シクロヘキサン−1−オンを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 248。
工程5.5−(ベンジルオキシ)−2−オキソシクロヘキサン−1−カルボニトリル
500mL丸底フラスコに、4−(ベンジルオキシ)−2−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]シクロヘキサン−1−オン(27.7g、112.01mmol、1.00当量)、メチルベンゼン(200mL)、メトキシナトリウム(7.7g、142.53mmol、1.30当量)、メタノール(15mL)を入れた。得られた溶液を室温で15時間撹拌した。次いで、水(200mL)を加えることによって、反応をクエンチした。HCl(1mol/L)を用い、溶液のpH値を4に調整した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(300mL×3回)、得られた溶液を濃縮し、20g(粗)の5−(ベンジルオキシ)−2−オキソシクロヘキサン−1−カルボニトリルを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 230。
工程6.5−(ベンジルオキシ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン
500mL丸底フラスコに、5−(ベンジルオキシ)−2−オキソシクロヘキサン−1−カルボニトリル(20g、87.23mmol、1.00当量)、塩酸ヒドラジン(200mL)、エタノール(20mL)を得た。得られた溶液を室温で15時間撹拌した。得られた溶液を高減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、3.8g(18%)の5−(ベンジルオキシ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミンを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 244。
工程7.3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール
250mL丸底フラスコに、5−(ベンジルオキシ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(3.6g、14.80mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(150mL)、メタンスルホン酸(2.13g、22.16mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を室温で15時間撹拌し、次いで、高減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(5:1)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、1.1g(49%)の3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オールを黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 154。
工程8.(5R
*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(125i)および(5S
*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(127i)
3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(1.1g)を、以下の条件を用い、キラル−Prep−HPLCによって精製した(Prep−HPLC−009):カラム:Chiralpak IC、2×25cm、5um、移動相A:ヘキサン(0.1%DEA)−HPLC、移動相B:EtOH−HPLC、流速:20mL/分、勾配:30Bから、15.5分で30Bまで、220/254nm。これにより、330mg(30%)の(5R
*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(125i)を白色固体として得た。RT2:12.84分、MS (ES, m/z) [M+1]: 154。また、299mg(30%)の(5S
*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(127i)を白色固体として得た。RT1:9.96分、MS (ES, m/z) [M+1]: 154。
工程9.((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(R/S)(2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(エナンチオマーB)(130mg、0.85mmol、1.00当量)、2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(240mg、1.20mmol、0.90当量)、HOBT(170mg、1.26mmol、1.50当量)、EDCI(240mg、1.25mmol、1.50当量)、TEA(255mg、2.52mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した。次いで、水(30mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(100mL×2回)で洗浄した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge C18 OBD Prep Column 10μm、19mm×250mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:15%Bから、7分で35%Bまで、254nm、RT2:7分。集めた画分を凍結乾燥し、35mgの((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(R/S)(2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノンを桃色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 335 and 337。
工程10.((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(125)および((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(126)
(5R)−3−アミノ−2−[[2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(35mg)を、以下の条件を用い、キラル−HPLCによって分離した。カラム:Phenomenex Lux 5u Cellulose−AXIA Packed、2.12×25cm、5um、移動相A:ヘキサン−HPLC、移動相B:EtOH−HPLC、流速:20mL/分、勾配:30Bから、13.5分で30Bまで、220/254nm。
エナンチオマーA:集めた画分を高減圧下で濃縮し、10.9mg(4%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(125)をオフホワイト色固体として得た。RT2:10.38分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 335 and 337, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.06 (s, 1H), 6.33 (s, 2H), 5.54 (s, 1H), 4.79-4.78 (m, 1H), 4.69-4.67 (m, 1H), 3.87-3.86 (m, 1H), 2.63-2.55 (m, 1H), 2.47-2.41 (m, 4H), 2.16-2.10 (m, 1H), 1.95-1.91 (m, 2H), 1.84-1.80 (m, 2H), 1.72-1.68 (m, 2H)。
エナンチオマーB:9.6mg(3%)の桃色固体としての((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(126)。RT1:7.38分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 335 and 337, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.06 (s, 1H), 6.33 (s, 2H), 5.53 (s, 1H), 4.78-4.76 (m, 1H), 4.69-4.67 (m, 1H), 3.89-3.78 (m, 1H), 2.67-2.56 (m, 1H), 2.47-2.29 (m, 4H), 2.15-2.07 (m, 1H), 1.95-1.89 (m, 2H), 1.86-1.80 (m, 2H), 1.72-1.61 (m, 2H)。
実施例127および128:((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(127)および((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(128)
工程1.((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R/S)(2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル))メタノン
50mL丸底フラスコに、(5S)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(推定)(70mg、0.46mmol、1.00当量)、2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(114mg、0.57mmol、0.90当量)、HOBT(116mg、0.86mmol、1.50当量)、EDCI(164mg、0.86mmol、1.50当量)、TEA(173mg、1.72mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した。次いで、水(30mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(100mL×2回)で洗浄した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge C18 OBD Prep Column 10μm、19mm×250mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:24%Bから、7分で40%Bまで、254nm、RT2:7分。集めた画分を凍結乾燥し、13mgの((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S/R)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノンを桃色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 335 and 337。
工程2.((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノンおよび((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン
((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S/R)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(13mg)を、以下の条件を用い、キラル−HPLCによって精製した。カラム:Phenomenex Lux 5u Cellulose−AXIA Packed、2.12×25cm、5um、移動相A:ヘキサン−HPLC、移動相B:EtOH−HPLC、流速:20mL/分、勾配:30Bから、13.5分で30Bまで、220/254nm。
エナンチオマーA:集めた画分を高減圧下で濃縮し、2.5mg(4%)の((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(127)をオフホワイト色固体として得た。RT2:10.38、MS (ES, m/z) [M+H]+: 335 and 337, (DMSO-d6, 400MHz, ppm):δ 11.06 (s, 1H), 6.32 (s, 2H), 5. 53 (s, 1H), 4.78-4.77 (m, 1H), 4.69-4.67 (m, 1H), 3.91-3.86 (m, 1H), 2.63-2.54 (m, 1H), 2.46-2.41 (m, 4H), 2.16-2.10 (m, 1H), 1.95-1.91 (m, 2H), 1.84-1.81 (m, 2H), 1.71-1.61 (m, 2H)。
エナンチオマーB:3.1mg(3%)の桃色固体としての((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−2−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−4−イル)メタノン(128)。RT1:7.38分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 335 and 337, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 11.05 (s, 1H), 6.32 (s, 2H), 5.54 (s, 1H), 4.77-4.76 (m, 1H), 4.69-4.67 (m, 1H), 3.89-3.87 (m, 1H), 2.62-2.55 (m, 1H), 2.49-2.45 (m, 4H), 2.15-2.09 (m, 1H), 1.95-1.80 (m, 4H), 1.70-1.66 (m, 2H)。
実施例129〜132:((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(4(S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(129);((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(4(R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(130);((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−1−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(131)および((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−1−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(132)
40mLバイアルに、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(81.6mg、0.42mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液、HOBT(85mg、0.63mmol、1.50当量)、EDCI(120mg、0.63mmol、1.50当量)、TEA(211mg、2.09mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で10分間撹拌した。次いで、(5R*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(125i、64mg、0.42mmol、1.00当量)を加えた。得られた溶液を撹拌しつつ、さらに25℃で1.5時間反応させた。次いで、反応物を30mLの水に注いだ。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(100mL×2回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge C18 OBD Prep Column、100A、10um、19mm×250mm、移動相:水(10mmoL/LのNH4HCO3)およびACN(22.0%ACNから、20分で23.0%まで)、検出器、UV254nm。
エナンチオマーA:集めた画分を凍結乾燥し、3.2mg(2.3%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(129)を白色固体として得た。RT4:15.6分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 331, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ 6.80-6.75 (m, 1H), 6.66-6.63 (m, 1H), 6.52-6.48 (m, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.78 (s, 1H), 4.99-4.97 (m, 1H), 4.78 (s 1H), 3.89 (s, 1H), 3.26-3.15 (m, 2H), 2.64-2.51 (m, 2H), 2.16-1.98 (m, 4H), 1.85-1.82 (m, 1H), 1.70-1.65 (m, 1H)。
エナンチオマーB:集めた画分を凍結乾燥し、5.1mg(4%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(130)を白色固体として得た。RT3:11.6分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 331, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ 6.80-6.75 (m, 1H), 6.66-6.63 (m, 1H), 6.52-6.48 (m, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.78 (s, 1H), 4.99-4.97 (m, 1H), 4.79 (d, J =3.6 Hz, 1H), 3.89 (s, 1H), 3.26-3.16 (m, 2H), 2.67-2.60 (m, 1H), 2.56-2.51 (m, 1H), 2.17-1.98 (m, 4H), 1.84-1.81 (m, 1H), 1.71-1.66 (m, 1H)。
エナンチオマーC:集めた画分を凍結乾燥し、4.2mg(3%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(131)を白色固体として得た。RT2:10.1分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 331, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ 6.78-6.73 (m, 1H), 6.66-6.63 (m, 1H), 6.50-6.45 (m, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.56 (s, 2H), 4.93-4.90 (m, 1H), 4.79 (d, J =4.0 Hz, 1H), 3.90 (s, 1H), 3.29-3.24 (m, 2H), 3.13-3.12 (m, 1H), 2.95-2.89 (m, 1H), 2.81-2.79 (m, 1H), 2.17-2.11 (m, 1H), 2.03-1.91 (m, 2H), 1.81-1.79 (m, 1H), 1.69-1.65 (m, 1H)。
エナンチオマーD:集めた画分を凍結乾燥し、4.0mg(2.9%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(132)を淡黄色固体として得た。RT1:8.96分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 331, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ 6.78-6.73 (m, 1H), 6.65-6.62 (m, 1H), 6.50-6.47 (m, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.58 (s, 2H), 4.93-4.90 (m, 1H), 4.79 (d, J=4.0 Hz, 1H), 3.92-3.91 (m, 1H), 3.29-3.23 (m, 1H), 3.14-3.11 (m, 1H), 2.94-2.89 (m, 1H), 2.82-2.79 (m, 1H), 2.54-2.51 (m, 1H), 2.16-2.10 (m, 1H), 2.02-1.94 (m, 2H), 1.81-1.78 (m, 1H), 1.68-1.63 (m, 1H)。
実施例133〜136:((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(133);((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(134);((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−1−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(135)および((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(136)
50mL丸底フラスコに、(5S*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(127i、80mg、0.52mmol、1.00当量)、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(122mg、0.63mmol、1.20当量)、HOBT(105mg、0.78mmol、1.50当量)、EDCI(150mg、0.78mmol、1.50当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)、TEA(158mg、1.56mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。反応混合物をDCM(80mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム:XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:23%Bから、16分で24%まで、254/220nm。
エナンチオマーA:集めた画分を凍結乾燥し、11mg(6%)の((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(133)を得た。RT4:13.18分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 331, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.81-6.80 (m, 1H) 6.78-6.77 (m, 1H), 6.76-6.74 (m, 1H), 6.38 (s, 2H), 6.06 (s, 1H), 5.78 (s, 1H), 5.00-4.96 (m, 1H), 3.91-3.88 (m, 1H), 3.30-3.16 (m, 4H), 2.65-2.59 (m, 1H), 2.45-1.98 (m, 3H), 1.96-1.45 (m, 2H)。
エナンチオマーB:集めた画分を凍結乾燥し、19mg(10%)の((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(134)を得た。RT3:12.07分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 331, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.81-6.80 (m, 1H) 6.79-6.78 (m, 1H), 6.76-6.71 (m, 1H), 6.38 (s, 2H), 6.05 (s, 3H), 5.78 (s, 1H), 5.00-4.96 (m, 1H), 3.90-3.81 (m, 1H), 3.27-3.16 (m, 2H), 2.66-2.58 (m, 1H), 2.45-1.98 (m, 3H), 1.96-1.45 (m, 2H)。
エナンチオマーC:集めた画分を凍結乾燥し、5mg(2.7%)の((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(135)を得た。RT2:10.30分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 331, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.79-6.75 (m, 1H) 6.75-6.73 (m, 1H), 6.66-6.61 (m, 1H), 5.75 (s, 1H), 5.59 (s, 2H), 4.93-4.89 (m, 1H), 4.81 (s, 1H), 3.94-3.88 (m, 1H), 3.33-3.23 (m, 1H), 3.14-3.05 (m, 1H), 2.89-2.75 (m, 2H), 2.16-1.89 (m, 4H), 1.88-1.69 (m, 2H)。
エナンチオマーD:集めた画分を凍結乾燥し、5mg(2.7%)の((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(136)を得た。RT1:9.40分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 331, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.77-6.76 (m, 1H), 6.67-6.66 (m, 1H), 6.51-6.46 (m, 1H), 5.75 (s, 1H), 5.59 (s, 2H), 4.91-4.79 (m, 1H), 4.81-4.78 (s, 1H), 3.94-3.88 (m, 1H), 3.33-3.30 (m, 2H), 3.14-3.05 (m, 1H), 2.89-2.75 (m, 2H), 2.18-1.79 (m, 3H), 1.78-1.69 (m, 2H)。
実施例137〜139((5R*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(137);((5R*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(138)および((5R*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4RS)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(139)
工程1.5−フルオロ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルバルデヒド
100mLの3ッ口丸底フラスコに、4−フルオロシクロヘキサン−1−オン(1g、8.61mmol、1.00当量)、トルエン(20mL)、MeONa(1.4g、25.93mmol、3.00当量)を入れた。次いで、0℃で撹拌しつつ、ギ酸エチル(3.83g、51.70mmol、6.00当量)を滴下した。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。HCl(1mol/L)を用い、溶液のpH値を4に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(300mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。これにより、1.0g(粗)の5−フルオロ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルバルデヒドを黒色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 145。
工程2.4−フルオロ−2−[(1Z)−(ヒドロキシイミノ)メチル]シクロヘキサン−1−オン
100mL丸底フラスコに、5−フルオロ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルバルデヒド(1.0g、6.94mmol、1.00当量)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(481mg、6.92mmol、1.10当量)、酢酸(20mL)を入れた。得られた溶液を100℃で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。飽和重炭酸ナトリウムを用い、溶液のpH値を7〜8に調整した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(100mL×4回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。これにより、0.8g(粗)の4−フルオロ−2−[(1Z)−(ヒドロキシイミノ)メチル]シクロヘキサン−1−オンを黒色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 160。
工程3.5−フルオロ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルボニトリル
100mL丸底フラスコに、4−フルオロ−2−[(1Z)−(ヒドロキシイミノ)メチル]シクロヘキサン−1−オン(800mg、5.03mmol、1.00当量)、MeONa(299mg、5.54mmol、1.10当量)、トルエン(20mL)、メタノール(2mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。HCl(1mol/L)を用い、溶液のpH値を5に調整した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(100mL×4回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。これにより、0.6g(粗)の5−フルオロ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルボニトリルを黒色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 142。
工程4.(5R
*)−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(137i)および(5S)−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(140i)
100mL丸底フラスコに、5−フルオロ−2−オキソシクロヘキサン−1−カルボニトリル(600mg、4.25mmol、1.00当量)のエタノール(20mL)溶液、塩酸ヒドラジン(2mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(20:1)を用いたPre−TLCによって精製した。ラセミ体の5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(120mg)を、以下の条件を用い、キラル−Prep−HPLCによって分離した(Prep−HPLC−004):カラム:CHIRALPAK IC、2×25cm、5um、移動相A:ヘキサン、移動相B:EtOH、流速:20mL/分、勾配:30Bから、13分で30Bまで、220/254nm。最初に溶出する異性体(RT1=8.512分)を集め、濃縮し、36mg(5%)の(5S)−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(140i)を黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 156。2番目に溶出する異性体(Rt2=10.72分)を集め、濃縮し、53mg(8%)の(5R*)−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(137i)を黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 156。
工程5.((5R
*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4R/S)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(実施例237)および((5R
*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(4R/S)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(実施例139)
40mLバイアルに、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(70.5mg、0.36mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)溶液、HOBT(73mg、0.54mmol、1.50当量)、EDCI(104mg、0.54mmol、1.50当量)、TEA(182.3mg、1.80mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で20分間撹拌した。次いで、5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(推定)(56mg、0.36mmol、1.00当量)を加えた。得られた溶液を撹拌しつつ、さらに25℃で2.0時間反応させた。次いで、反応物を40mLの水に注いだ。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(100mL×2回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XBridge C18 OBD Prep Column、5μm、19mm×250mm、移動相、水(10mmol/L、NH4HCO3)およびACN(20.0%ACNから、7分で40.0%まで)、検出器、UV254/220nm。集めた画分を凍結乾燥し、10.1mg(9%)の((5R*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(4R/S)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(139)を白色固体として得た。RT1:5.75分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 333, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ 6.79-6.74 (m, 1H), 6.67-6.63 (m, 1H), 6.51-6.47 (m, 1H), 5.75 (s, 1H), 5.66 (s, 2H), 5.18-5.05 (m, 1H), 4.93-4.89 (m, 1H), 3.27-3.25 (m, 1H), 3.14-3.11 (m, 1H), 3.02-2.96 (m, 1H), 2.87-2.79 (m, 1H), 2.68-2.55 (m, 2H), 2.08-1.98 (m, 4H)。また、16mg(15%)の((5R*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4R/S)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(237)を得た。RT2:6.56分。
工程6.((5R
*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(137))および((5R
*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(138)
ラセミ体生成物(16mg)を、以下の条件を用い、キラル−HPLCによって分離した。カラム:CHIRALPAK IA、2×25cm、5um、移動相A:ヘキサン、移動相B:EtOH、流速:20mL/分、勾配:15Bから、16分で15Bまで、254/220nm。
エナンチオマーA:集めた画分を凍結乾燥し、3.9mg(49%)の((5R*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(137)を白色固体として得た。RT2:13.112分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 333, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ 6.82-6.77 (m, 1H), 6.67-6.64 (m, 1H), 6.54-6.50 (m, 3H), 5.83 (s, 1H), 5.19-5.02 (m, 1H), 5.00-4.99 (m, 1H), 3.28-3.15 (m, 2H), 2.70-2.51 (m, 4H), 2.12-1.92 (m, 4H)。
エナンチオマーB:集めた画分を凍結乾燥し、5.4mg(67.5%)の((5R*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(138)を白色固体として得た。RT1:10.758分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 333, (DMSO-d6, 400 MHz, ppm): δ6.82-6.76 (m, 1H), 6.69-6.66 (m, 1H), 6.53-6.50 (m, 3H), 5.79 (s, 1H), 5.18-5.05 (m, 1H), 5.00-4.98 (m, 1H), 3.26-3.14 (m, 2H), 2.73-2.51 (m, 4H), 2.15-1.88 (m, 4H)。
実施例140〜142:((5S*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(140);((5S*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(141)および((5S*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R/S)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(142)
工程1:((5S
*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4R/S)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(240)および((5S
*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(4R/S)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(142)
50mL丸底フラスコに、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(54mg、0.28mmol、1.20当量)、(5S*)−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(140i)(36mg、0.23mmol、1.00当量)、HOBT(47mg、0.35mmol、1.50当量)、EDCI(67mg、0.35mmol、1.50当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)、TEA(71mg、0.70mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で3時間撹拌した。反応混合物をDCM(80mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBD Column 19×150mm 5um、移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:ACN、流速:30mL/分、勾配:33%Bから、8分で45%まで、254nmと220nm。集めた画分を凍結乾燥し、4.1mg(5.4%)の白色固体としての((5S*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(4R/S)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(142)、RT1:6.2分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 333, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.79-6.74 (m, 1H), 6.68-6.63 (m, 1H), 6.51-6.48 (m, 1H), 5.77 (s, 1H), 5.68 (s, 2H), 5.18-5.01 (m, 1H), 4.92-4.90 (m, 1H), 3.27-3.14 (m, 2H), 2.97-2.54 (m, 4H), 2.16-1.81 (m, 4H)。また、5mg(6.5%)の((5S*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(R/S)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(240)を得た。RT2:6.85分。
工程2.((5S
*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(140)および((5S
*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4(R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(141)
ラセミ体生成物240(5mg)を、以下の条件を用い、キラル−Prep−HPLCによって分離した(Prep−HPLC−032)。カラム、CHIRALPAK IA、2×25cm、5um、移動相A:ヘキサン、移動相B:エタノール(20.0%エタノールを24分保持)、検出器、UV254/220nm。
エナンチオマーA:集めた画分を凍結乾燥し、1.6mg(64%)の((5S*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(140)を白色固体として得た。RT2:15.6分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 333, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.81-6.78 (m, 1H), 6.77-6.52 (m, 1H), 6.52-6.49 (m, 3H), 5.80 (s, 1H), 5.17-5.04 (m, 1H), 4.99-4.96 (m, 1H), 3.21-3.16 (m, 2H), 2.59-2.51 (m, 4H), 2.14-1.91 (m, 4H)。
エナンチオマーB:集めた画分を凍結乾燥し、1.6mg(64%)の((5S*)−3−アミノ−5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(141)を白色固体として得た。RT1:11.3分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 333, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.81-6.78 (m, 1H), 6.77-6.52 (m, 1H), 6.52-6.49 (m, 3H), 5.81 (s, 1H), 5.18-5.05 (m, 1H), 5.00-4.97 (m, 1H), 3.27-3.14 (m, 2H), 2.68-2.61 (m, 4H), 2.16-1.81 (m, 4H)。
実施例143〜146:((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(4S
*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(143);((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(144);((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R
*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(145);および((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S
*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(146)
50mL丸底フラスコに、(5S*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(推定)(100mg、0.65mmol、1.00当量)、6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(170mg、0.80mmol、1.10当量)、HOBT(135mg、1.00mmol、1.50当量)、EDCI(190mg、0.99mmol、1.50当量)、TEA(200mg、1.98mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で2.5時間撹拌した。次いで、水(30mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Prep OBD C18 Column 30×150mm 5um、移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:ACN、流速:60mL/分、勾配:10%Bから、17分で35%まで、220nm。
エナンチオマーA:集めた画分を凍結乾燥し、12.4mg(5%)の((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(143)を白色固体として得た。RT3:16.13分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 and 349, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.95-6.91 (m, 1H), 6.82-6.81 (m, 1H), 6.53-6.50 (m, 1H), 6.38 (s, 2H), 6.07 (s, 1H), 5.00-4.96 (m, 1H), 4.79-4.78 (m, 1H), 3.92-3.88 (m, 1H), 3.24-3.17 (m, 2H), 2.66-2.51 (m, 2H), 2.47-2.43 (m, 1H), 2.18-1.96 (m, 3H), 1.85-1.81 (m, 1H), 1.72-1.65 (m, 1H)。
エナンチオマーB:9.6mg(4%)の((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(144)を白色固体として得た。RT4:15.42分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 and 349, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.95-6.91 (m, 1H), 6.81-6.80 (m, 1H), 6.53-6.50 (m, 1H), 6.38 (s, 2H), 6.07 (s, 1H), 5.00-4.96 (m, 1H), 4.79-4.77 (m, 1H), 3.90-3.88 (m, 1H), 3.28-3.20 (m, 2H), 2.65-2.51 (m, 2H), 2.46-2.43 (m, 1H), 2.17-1.96 (m, 3H), 1.88-1.83 (m, 1H), 1.73-1.64 (m, 1H)。
エナンチオマーC:5.4mg(2%)の((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(145)を白色固体として得た。RT1:14.65分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 and 349, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.93-6.89 (m, 1H), 6.82-6.81 (m, 1H), 6.52-6.49 (m, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.58 (s, 2H), 4.93-4.89 (m, 1H), 4.79-4.78 (m, 1H), 3.91-3.89 (m, 1H), 3.26-3.17 (m, 2H), 2.89-2.79 (m, 2H), 2.47-2.46 (m, 1H), 2.17-2.13 (m, 1H), 2.09-1.89(m, 2H), 1.78-1.65(m, 2H)。
エナンチオマーD:7.1mg(3%)の((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(146)を白色固体として得た。RT2:13.9分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 and 349, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.93-6.89 (m, 1H), 6.81-6.80 (m, 1H), 6.52-6.49 (m, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.58 (s, 2H), 4.93-4.89 (m, 1H), 4.80-4.78 (m, 1H), 3.92-3.89 (m, 1H), 3.27-3.18 (m, 2H), 2.90-2.83 (m, 2H), 2.55-2.54 (m, 1H), 2.16-1.93 (m, 3H), 1.80-1.79 (m, 1H), 1.69-1.66(m, 1H)。
実施例147〜150:((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(147);((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(148);((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R
*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(149);および((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S
*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(140mg、0.66mmol、1.00当量)、(5R*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(推定)(100mg、0.65mmol、1.00当量)、HOBT(135mg、1.00mmol、1.50当量)、EDCI(190mg、0.99mmol、1.50当量)、TEA(200mg、1.98mmol、2.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で2.5時間撹拌した。次いで、水(30mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:15%Bから、15分で28%まで、254nm。
エナンチオマーA:集めた画分を凍結乾燥し、13.8mg(6%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(148)を白色固体として得た。RT4:23.58分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 and 349, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.94-6.92 (m, 1H), 6.81-6.80 (m, 1H), 6.53-6.50 (m, 1H), 6.38 (s, 2H), 6.07 (s, 1H), 4.99-4.97 (m, 1H), 4.79-4.78 (m, 1H), 3.92-3.90 (m, 1H), 3.26-3.20 (m, 2H), 2.67-2.56 (m, 2H), 2.46-2.45 (m, 1H), 2.16-1.93 (m, 3H), 1.85-1.82 (m, 1H), 1.72-1.62(m, 1H)。
エナンチオマーB:15.9mg(7%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(147)を白色固体として得た。RT3:21.23分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 and 349, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.95-6.92 (m, 1H), 6.82-6.81 (m, 1H), 6.53-6.51 (m, 1H), 6.38 (s, 2H), 6.07 (s, 1H), 4.99-4.96 (m, 1H), 4.79-4.78 (m, 1H), 3.91-3.89 (m, 1H), 3.26-3.20 (m, 2H), 2.67-2.54 (m, 2H), 2.47-2.44 (m, 1H), 2.17-2.11 (m, 1H), 2.08-1.94 (m, 2H), 1.84-1.79 (m, 1H), 1.71-1.68 (m, 1H)。
エナンチオマーC:2.1mg(1%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(149)を白色固体として得た。RT1:19.42分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 and 349, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.93-6.90 (m, 1H), 6.82-6.81 (m, 1H), 6.51-6.49 (m, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.59 (s, 2H), 4.93-4.89 (m, 1H), 4.80-4.79 (m, 1H), 3.90-3.89 (m, 1H), 3.29-3.25(m, 1H), 3.16-3.12(m, 1H), 2.95-2.89(m, 1H), 2.83-2.76(m, 1H), 2.56-2.55(m, 1H), 2.17-2.11 (m, 1H), 2.05-2.00 (m, 1H), 1.96-1.93 (m, 1H), 1.88-1.78 (m, 1H), 1.72-1.65 (m, 1H)。
エナンチオマーD:2.9mg(1%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S*)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(150)を白色固体として得た。RT2:17.75分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 and 349, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.93-6.90 (m, 1H), 6.81-6.80 (m, 1H), 6.51-6.49 (m, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.59 (s, 2H), 4.92-4.89 (m, 1H), 4.80-4.79 (m, 1H), 3.90-3.89 (m, 1H), 3.30-3.24 (m, 1H), 3.17-3.14 (m, 1H), 2.94-2.76 (m, 2H), 2.54-2.53 (m, 1H), 2.15-2.10 (m, 1H), 2.06-1.90 (m, 2H), 1.85-1.81 (m, 1H), 1.71-1.62 (m, 1H)。
表2:上に記載したのと同様な、当業者にはよく知られている手順によって、表2の以下の化合物(実施例152〜164)を調製した。
実施例165〜168:((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(165);((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(166);((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S
*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(167);および((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R
*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(168)
50mL丸底フラスコに、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(135mg、0.76mmol、1.20当量)、(5R*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(96mg、0.63mmol、1.00当量)、HOBT(130mg、0.96mmol、1.50当量)、EDCI(180mg、0.94mmol、1.50当量)、TEA(190mg、1.88mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(7mL)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、水(30mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(3回×30mL)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(2回×60mL)で洗浄した。減圧下、乾燥機中で固体を乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBD Column 19×150mm、5um、移動相A:水(10mmol/LのNH4HCO3)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:5%Bから、15分で35%まで、254nm。
エナンチオマーA:集めた画分を凍結乾燥し、20.3mg(10%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(実施例165)をオフホワイト色固体として得た。RT4:14分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 313, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.92-6.87 (m, 1H), 6.75 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.59 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.40-6.36 (m, 3H), 5.82 (s, 1H), 5.03-4.99 (m, 1H), 4.78-4.77 (m, 1H), 3.92-3.89 (m, 1H), 3.27-3.22 (m, 1H), 3.18-3.16 (m, 1H), 2.61-2.56 (m, 2H), 2.49-2.48 (m, 1H), 2.17-2.02 (m, 3H), 1.88-1.81 (m, 1H), 1.75-1.68 (m, 1H)。
エナンチオマーB:21.6mg(11%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(166)をオフホワイト色固体として得た。RT3:13.1分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 313, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.89-6.88 (m, 1H), 6.76 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.50 (d, J=6.9 Hz, 1H), 6.41-6.36 (m, 3H), 5.82 (s, 1H), 5.03-5.00 (m, 1H), 4.80-4.78 (m, 1H), 3.89-3.87 (m, 1H), 3.28-3.25 (m, 1H), 3.18-3.14 (m, 1H), 2.67-2.55 (m, 2H), 2.49-2.43 (m, 1H), 2.18-2.10 (m, 1H), 2.03-1.97 (m, 2H), 1.84-1.81 (m, 1H), 1.71-1.67 (m, 1H)。
エナンチオマーC:10.7mg(5%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(167)をオフホワイト色固体として得た。RT2:11.6分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 313, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.90-6.85 (m, 1H), 6.74 (d, J=7.5 Hz, 1H), 6.47(d, J=7.2 Hz, 1H), 6.39-6.34 (m, 1H), 5.78 (s, 1H), 5.53 (s, 2H), 4.96-4.92 (m, 1H), 4.79-4.78 (m, 1H), 3.92-3.90 (m, 1H), 3.29-3.26 (m, 1H), 3.16-3.14 (m, 1H), 2.92-2.90 (m, 1H), 2.83-2.72 (m, 1H), 2.51-2.50 (m, 1H), 2.16-1.92 (m, 3H), 1.82-1.64 (m, 2H)。
エナンチオマーD:9.3mg(6%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(168)をオフホワイト色固体として得た。RT1:10.5分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 313, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.90-6.85 (m, 1H), 6.75 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.48 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.40-6.35 (m, 1H), 5.78 (s, 1H), 5.53 (s, 2H), 4.97-4.93 (m, 1H), 4.80-4.77 (m, 1H), 3.90-3.88 (m, 1H), 3.30-3.26 (m, 1H), 3.16-3.14 (m, 1H), 2.90-2.78 (m, 1H), 2.51-2.50 (m, 1H), 2.14-1.97 (m, 3H), 1.82-1.62 (m, 2H)。
実施例169〜172:((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(169);((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(170);((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S
*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(171);((5S
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R
*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(172)
50mL丸底フラスコに、(5S*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(85mg、0.55mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(118mg、0.67mmol、1.20当量)、HOBT(113mg、0.84mmol、1.50当量)、EDCI(160mg、0.83mmol、1.50当量)、TEA(281mg、2.78mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。次いで、水(30mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(100mL×3回)で洗浄した。混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、EtOAcを用いたPre−TLCによって精製した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム、XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相、水(0.1%FA)およびACN(5.0%ACNから、12分で25.0%まで)、検出器、254nm。
エナンチオマーA:14.1mg(8%)の((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(169)を白色固体として得た。RT4:11分、MS (ES, m/z): [M+H]+:313, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.97-6.86 (m, 1H), 6.75 (d, J=7.5Hz, 1H), 6.50 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.41-3.63 (m, 3H), 5.82 (s, 1H), 5.03-5.00 (m, 1H), 4.77 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.90 (s, 1H), 3.32-3.19 (m, 1H), 3.15 (s, 1H), 2.73-2.49 (m, 3H), 2.28-1.97 (m, 3H), 1.85-1.82 (m, 1H), 1.70-1.61 (m, 1H)
エナンチオマーB:13.1mg(8%)の((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(170)を白色固体として得た。RT3:10.3分、MS (ES, m/z): [M+H]+:313, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.92-6.90 (m, 1H), 6.87-6.86 (m, 1H), 6.76 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.51-6.48 (m, 3H), 5.82 (s, 1H), 5.03-5.00 (m, 1H), 4.78 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.89 (s, 1H), 3.31-3.25 (m, 1H), 3.18 (s, 1H), 2.60-2.51 (m, 2H), 2.51-2.47 (m, 1H), 2.21-2.00 (m, 3H), 1.89-1.80 (m, 1H), 1.79-1.62 (m, 1H)。
エナンチオマーC:9.1mg(9%)の((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(171)を白色固体として得た。RT2:9.1分、MS (ES, m/z): [M+H]+:313, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.90-6.89 (m, 1H), 6.75 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.37 (d, J=0.9 Hz, 1H), 6.34-6.33 (m, 1H),5.78 (s, 1H), 5.53 (s, 2H), 4.94-4.90 (m, 1H), 4.78 (d, J=4.2 Hz, 1H), 3.90 (s, 1H), 3.31-3.16 (m, 1H), 3.12 (s, 1H), 2.96-2.73 (m, 2H), 2.49 (s, 1H), 2.17-1.99 (m, 3H), 1.97-1.78 (m, 1H), 1.78-1.77 (m, 1H)。
エナンチオマーD:8.5mg(8%)の((5S*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R*)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(172)を白色固体として得た。RT1:8.0分、MS (ES, m/z): [M+H]+:313, (DMSO-d6, 400MHz, ppm);δ 6.90-6.89 (m, 1H), 7.76 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.48 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.45-6.37 (m, 1H), 5.79 (s, 1H), 5.55 (s, 2H), 4.94-4.90 (m, 1H), 4.79 (d, J=4.0 Hz, 1H), 3.89 (s, 1H), 3.32-3.14 (m, 1H), 3.12 (s, 1H), 2.93-2.77 (m, 2H), 2.50 (s, 1H), 2.33-2.32 (m, 1H), 2.12-1.99 (m, 2H), 1.98-1.96 (m, 1H), 1.96-1.95 (m, 1H)。
実施例173〜175:(S
*)−(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(173);(R
*)−(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(174)および(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(175)
工程1.(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(88.7mg、0.51mmol、1.00当量)、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(100mg、0.51mmol、1.00当量)、HOBT(104mg、0.77mmol、1.50当量)、EDCI(147.8mg、0.77mmol、1.50当量)、TEA(260mg、2.57mmol、5.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)を入れた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。得られた混合物をH2O(60mL)で洗浄した。得られた溶液を酢酸エチル(60mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:30%Bから、8分で60%Bまで、254nm。7mgの(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(275)。RT2:7.30分。および白色固体としての4.8mg(3%)の(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(175)。RT:5.97分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 351, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.76 (s, 1H), 6.70-6.64 (m, 1H), 6.51-6.48 (m, 1H), 5.76 (d, J=8.4 Hz, 2H), 4.90 (s, 1H), 3.32 (s, 1H), 3.30-2.88 (m, 6H), 2.30-2.18(m, 2H), 2.10-1.90(m, 2H)。
工程2.(S
*)−(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(173)および(R
*)−(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(174)
ラセミ体の(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを、以下の条件を用い、キラル−Prep−HPLCによって分離した(Prep−HPLC−009)。カラム:CHIRAL ART Cellulose−SB、2×25cm、5um、移動相A:ヘキサン−HPLC、移動相B:EtOH−HPLC、流速:20mL/分、勾配:50Bから、10分で50Bまで、220/254nm。
エナンチオマーA:1.3mg(37%)の白色固体としての(S*)−(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(173)。RT2:8.54、MS (ES, m/z) [M+H]+: 351, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.87-6.80 (m, 1H), 6.74-6.70 (m, 1H), 6.61-6.57 (m, 1H), 4.99 (s, 1H), 3.20 (d, J=4.8 Hz, 2H), 3.90-2.80 (m, 2H), 2.73-2.72 (m, 2H), 2.38-2.20 (m, 3H), 2.14-1.98 (m, 2H), 1.23-1.18 (m, 2H)。
エナンチオマーB:3.3mg(94%)の白色固体としての(R*)−(3−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(174)。RT1:6.73分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 351, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.82-6.75 (m, 1H), 6.68-6.61 (m, 3H), 6.52-6.48 (m, 1H), 5.80 (s, 1H), 4.98-4.95 (m, 1H), 3.32-3.17 (m, 2H), 2.93-2.82 (m, 2H), 2.74-2.69 (m, 2H), 2.30-2.22 (m, 2H), 2.07-1.99 (m, 2H)。
実施例176〜178:((5S
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(176);((5S
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(177)および((5S
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R/S)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(178)
工程1.(5R
*)−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミンおよび(5S
*)−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン
100mL丸底フラスコに、5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミンの溶液(700mg、4.19mmol、1.00当量)を入れ、以下の条件を用い、prep−キラル−HPLCによって分離した。カラム:CHIRALPAK IC、2×25cm、5um、移動相A:ヘキサン(0.1%DEA)HPLC、移動相B:EtOH、流速:20mL/分、勾配:30Bから、18分で30Bまで、254/220nm。これにより、249mg(36%)の黄色固体としての(5S*)−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(176i)、RT1:10.096分、および250mg(36%)の黄色油状物としての(5R*)−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(179i)を得た。RT2:13.279分。
工程2.((5S
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R/S)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(276)および((5S
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R/S)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(178)
100mL丸底フラスコに、(5S)−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(240mg、1.44mmol、1.00当量)、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(309mg、1.58mmol、1.10当量)、HOBT(294mg、2.18mmol、1.50当量)、EDCI(415mg、2.16mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。得られた混合物をH
2O(60mL)で洗浄した。得られた溶液を酢酸エチル(60mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:20%Bから、10分で50%Bまで、254/220nm。これにより、23.9mg(5%)の白色固体としての((S
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4RS)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(178)、RT1:7.98分、MS (ES, m/z) [M+H]
+: 345, (DMSO-d
6, 300MHz, ppm): δ 6.79-6.72 (m, 1H), 6.67-6.61 (m, 1H), 6.51-6.46 (m, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.60 (s, 2H), 4.92-4.89 (m, 1H), 3.64-3.61 (m, 1H), 3.32-3.28 (m, 3H), 3.25-3.23 (m, 1H), 3.14-3.10 (m, 1H), 2.80 (s, 2H), 2.60-2.49 (m, 1H), 2.29-2.27 (m, 1H), 2.07-1.77 (m, 4H)。また、150.0mg(30%)の((S
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4RS)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(276)を得た。RT2:9.73分。
工程2.((5S
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(176)および((5S
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(177)
((S)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(推定)を、以下の条件を用い、キラル−Prep−HPLCによって分離した(Prep−HPLC−009)。カラム:CHIRALPAK IA、2.12×15cm、5um、移動相A:ヘキサン、移動相B:IPA、流速:20mL/分、勾配:25Bから、14.5分で25Bまで、220/254nm。
エナンチオマーA:58.8mg(78.4%)の((5S
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(176)を白色固体として得た。RT2:11.66分、MS (ES, m/z) [M+H]
+: 345, (DMSO-d
6, 300MHz, ppm): δ 6.81-6.75 (m, 1H), 6.68-6.64 (m, 1H), 6.53-6.48 (m, 1H), 6.40 (s, 2H), 5.82 (s, 1H), 4.99-4.95 (m, 1H), 3.60 (d, J=3.6 Hz, 1H), 2.28 (d, J=7.6Hz, 3H), 2.23-2.12 (m, 2H), 2.62-2.49 (m, 2H), 2.44 (s, 1H), 2.32-2.24 (m, 1H), 2.07-1.79 (m, 4H)。
エナンチオマーB:60.3mg(80.4%)の((5S
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(177)を白色固体として得た。RT1:9.35分、MS (ES, m/z) [M+H]
+: 345, (DMSO-d
6, 300MHz, ppm): δ 6.81-6.75 (m, 1H), 6.68-6.64 (m, 1H), 6.53-6.48 (m, 1H), 6.40 (s, 2H), 5.82 (s, 1H), 4.99-4.95 (m, 1H), 3.60 (d, J=3.6 Hz, 1H), 2.28 (d, J=7.6 Hz, 3H), 2.23-2.12 (m, 2H), 2.62-2.49 (m, 2H), 2.44 (s, 1H), 2.32-2.24 (m, 1H), 2.07-1.80 (m, 4H)。
実施例179〜181:((5R
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(179);((5R
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(180)および((5R
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4RS)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(181)
工程1.((5R
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4RS)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(181)および((5R
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4RS)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(279)
50mL丸底フラスコに、(5R*)−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(130mg、0.78mmol、1.10当量)、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(100mg、0.51mmol、1.00当量)、HOBT(120mg、0.89mmol、1.50当量)、EDCI(170mg、0.89mmol、1.50当量)、TEA(180mg、1.78mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、水(30mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Flash−Prep−HPLCによって精製した(IntelFlash−1)。カラム、C18シリカゲル、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:40mL/分、勾配:20%Bから、10分で47%まで、254nm。集めた画分を凍結乾燥させ、50mg(28%)の((5R*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R/S)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(279)を白色固体として得た。RT2:9.5分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 345。また、12.7mg(7%)の((5R*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R/S)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(181)を白色固体として得た。RT1:8.56分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 345, (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.79-6.75 (m, 1H), 6.67-6.62 (m, 1H), 6.51-6.47 (m, 1H), 5.76 (s, 1H), 5.60 (s, 2H), 4.91-4.89 (m, 1H), 3.62-3.61 (m, 1H), 3.28 (s, 3H), 3.26-3.23 (m, 1H), 3.14-3.11 (m, 1H), 2.89-2.84 (m, 2H), 2.59-2.55 (m, 1H), 2.33-2.24 (m, 1H), 2.05-1.79 (m, 4H)。
工程2.((5R
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(179)および((5R
*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(180)
((5R*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R/S)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(279)(50mg、0.15mmol、1.00当量)を、以下の条件を用い、Prep−キラル−HPLCによって分離した。カラム:CHIRALPAK ID−03、2.0cm×25cm、5um、移動相A:ヘキサン、移動相B:EtOH、流速:20mL/分、勾配:20Bから、20分で20Bまで、254/220nm。集めた画分を高減圧下で濃縮した。
エナンチオマーA:15.5mg(62%)の((5R*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(179)を白色固体として得た。RT2:16.828分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 345, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.82-6.75 (m, 1H), 6.67-6.63 (m, 1H), 6.53-6.48 (m, 1H), 6.41 (s, 2H), 5.82 (s, 1H), 4.99-4.96 (m, 1H), 3.63-3.61 (m, 1H), 3.30 (s, 3H), 3.28-3.15 (m, 2H), 2.61-2.51 (m, 2H), 2.50-2.49 (m, 1H), 2.31-2.26 (m, 1H), 2.01-1.79 (m, 4H)。
エナンチオマーB:17.3mg(69.2%)の((5R*)−3−アミノ−5−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(180)を白色固体として得た。RT1:12.092分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 345, (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.88-6.81 (m, 1H), 6.74-6.70 (m, 1H), 6.62-6.58 (m, 1H), 6.41 (s, 2H), 5.82 (s, 1H), 4.99-4.95 (m, 1H), 3.62-3.60 (m, 1H), 3.29 (s, 3H), 3.27-3.15 (m, 2H), 2.63-2.54 (m, 2H), 2.48-2.45 (m, 1H), 2.32-2.26 (m, 1H), 2.11-2.02 (m, 2H), 1.91-1.79 (m, 2H)。
実施例182および183.((6S
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび((6S
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
工程1.4−エトキシ−2−オキソシクロヘキサ−3−エンカルバルデヒド
500mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにエーテル(300ml)、水素化ナトリウム(11.52g、288.00mmol、1.60当量、60%)、エタノール(1.32g、28.65mmol、0.16当量)を入れた。混合物を20分間撹拌し、3−エトキシシクロヘキサ−2−エン−1−オン(25g、178.34mmol、1.00当量)およびギ酸エチル(26.64g、359.62mmol、2.00当量)を加えた。得られた溶液を35℃で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液を水(200mL)で希釈した。HCl(1mol/L)を用い、溶液のpH値を4〜5に調整した。得られた溶液をジクロロメタン(200mL×3回)で抽出し、高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1/10)を用いて溶出させた。これにより、17g(57%)の4−エトキシ−2−オキソシクロヘキサ−3−エン−1−カルバルデヒドを白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 169。
工程2.4,5−ジヒドロベンゾ[d]イソオキサゾール−6(7H)−オン
250mL丸底フラスコに、4−エトキシ−2−オキソシクロヘキサ−3−エン−1−カルバルデヒド(5g、29.73mmol、1.00当量)、NH
2OH・HCl(2.05g、29.71mmol、1.00当量)、水(45mL)、エタノール(45mL)を入れた。得られた溶液を90℃で一晩撹拌した。混合物を室温(25℃)まで冷却した。得られた混合物を高減圧下で濃縮し、エタノールを除去した。残渣をジクロロメタン(80mL×3回)で抽出し、高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)を用いて溶出させた。これにより、2.8g(69%)の4,5−ジヒドロベンゾ[d]イソオキサゾール−6(7H)−オンを黄色液体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 138。
工程3.4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]イソオキサゾール−6−オール
250mL丸底フラスコに、4,5,6,7−テトラヒドロ−1,2−ベンズオキサゾール−6−オン(2.53g、18.45mmol、1.00当量)、メタノール(50mL)を入れた。次いで、NaBH
4(1.38g、2.00当量)を何回かに分け、20℃で加えた。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液を水(80mL)で希釈した。得られた溶液をジクロロメタン(100mL×6回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。これにより、1.8g(70%)の4,5,6,7−テトラヒドロ−1,2−ベンズオキサゾール−6−オールを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 140。
工程4.6−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]イソオキサゾール
250mL丸底フラスコに、4,5,6,7−テトラヒドロ−1,2−ベンズオキサゾール−6−オール(1.8g、12.94mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(30mL)、TEA(3.92g、38.74mmol、3.00当量)、TBDPSCl(7.1g、25.91mmol、2.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/20)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、4g(82%)の6−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]イソオキサゾールを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 378。
工程5.4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−オキソシクロヘキサンカルボニトリル
250mLの3ッ口丸底フラスコに、6−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,2−ベンズオキサゾール(4g、10.59mmol、1.00当量)、エーテル(50mL)、メタノール(30mL)およびNaOMe(3.44g、63.70mmol、6.00当量)を入れた。得られた溶液を室温(25℃)で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液を水(40mL)で希釈した。HCl(1mol/L)を用い、pH値を5に調整した。得られた溶液をジクロロメタン(100mL×5回)で抽出し、高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1/5)を用いて溶出させた。これにより、1.8g(45%)の4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−オキソシクロヘキサンカルボニトリルを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 378。
工程6.6−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン
100mL丸底フラスコに、4−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−2−オキソシクロヘキサン−1−カルボニトリル(1.7g、4.50mmol、1.00当量)、エタノール(20mL)、NH
2NH
2 H
2O(8mL)を入れた。得られた溶液を室温(25℃)で2日間撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、1.7g(96%)の6−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミンを黄色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 392。
工程7.(R
*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−6−オールおよび(S
*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−6−オール
250mL丸底フラスコに、6−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(1.7g、4.34mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(20mL)、TBAF(2.85g、9.02mmol、2.00当量)を入れた。得られた溶液を35℃で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出させた。これにより、450mg(68%)の3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−6−オールを黄色固体として得た。ラセミ体生成物を、以下の条件を用い、Prep−キラル−HPLCによって分離した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム:CHIRALPAK IG、20×250mm、5um;移動相A:ヘキサン、移動相B:EtOH;流速:20mL/分;勾配:20Bから、25分で20Bまで、220/254nm。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。最初に溶出する異性体(RT1:16.5分)を集め、濃縮し、200mg(89%)の(R
*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−6−オールを得た。(ES, m/z): 154 [M+H]
+。2番目の溶出する異性体(RT2:19分)を集め、濃縮し、200mg(89%)の(S
*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−6−オールを得た。(ES, m/z): 154 [M+H]
+。
工程8.((6S
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび((6S
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、(S
*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−6−オール(180mg、1.18mmol、1.00当量)、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(275mg、1.41mmol、1.20当量)、HOBT(239mg、1.77mmol、1.50当量)、EDCI(340mg、1.77mmol、1.50当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)、TEA(357mg、3.53mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を室温(25℃)で2時間撹拌した。反応混合物をDCM(80mL)で希釈し、水(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。濾過した後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム:XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:3%Bから、8.9分33%Bまで、254nm。
エナンチオマーA(182):集めた画分を凍結乾燥し、12.8mg(3%)の((6S*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT4:8.78分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 331; (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ 6.81-6.78 (m, 1H), 6.77-6.74 (m, 1H), 6.66-6.62 (m, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.79 (s, 1H), 4.99-4.97 (m, 1H), 4.83-4.82 (m, 1H), 3.96-3.92 (m, 1H), 3.32-3.19 (m, 2H), 2.76-2.69 (m, 1H), 2.51-1.92 (m, 5H), 1.89-1.55 (m, 2H)。
エナンチオマーB(183):集めた画分を凍結乾燥し、12.8mg(3%)の((6S*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT3:8.27分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 331 ; (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ 6.82-6.78 (m, 1H), 6.76-6.73 (m, 1H), 6.66-6.63 (m, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.78 (s, 1H), 4.99-4.97 (m, 1H), 4.83-4.79 (m, 1H), 3.96-3.94 (m, 1H), 3.23-3.19 (m, 2H), 2.74-2.69 (m, 1H), 2.51-1.92 (m, 5H), 1.81-1.61 (m, 2H)。
実施例184および185.((6R
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび((6R
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、(6R)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−6−オール(180mg、1.18mmol、1.00当量)、EDCI(334mg、1.74mmol、1.50当量)、TEA(238mg、2.35mmol、3.00当量)、1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−オール(339mg、2.51mmol、1.50当量)、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(356mg、1.82mmol、1.50当量)、DMF(10mL)を入れた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。次いで、水(50mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液をジクロロメタン(100mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物(4mL)を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(2番−分析HPLC−SHIMADZU(HPLC−10))。カラム、XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびCAN(0.1%DEA)(5.0%ACN(0.1%DEA)から、14分で33.0%まで);検出器、UV254nm。
エナンチオマーA(184):集めた画分を凍結乾燥し、33mg(8.5%)の((6R*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT4:13.10分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 331; (DMSO, 400 MHz, ppm): δ 6.806-6.755 (m, 1H); 6.666-6.634 (m, 1H); 6.519-6.4484 (m, 1H); 6.379 (s, 2H); 5.786 (s, 1H); 4.999-4.971 (m, 1H); 4.839-4.830 (m, 1H); 3.951 (s, 1H); 3.326-3.145 (m, 2H); 2.730-2.678 (m, 1H); 2.510-2.38 (m, 2H); 2.371-2.184 (m, 1H); 2.075-1.980 (m, 2H); 1.798-1.771 (m, 1H); 1.642-1.609 (m, 1H)。
エナンチオマーB(185):集めた画分を凍結乾燥し、23.1mg(5.9%)の((6R*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT3:11.38分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 331; (DMSO, 400 MHz, ppm): δ 6.804-6.753 (m, 1H); 6.657-6.626 (m, 1H); 6.517-6.4483 (m, 1H); 6.381 (s, 2H); 5.789 (s, 1H); 4.999-4.971 (m, 1H); 4.833-4.824 (m, 1H); 3.957 (s, 1H); 3.326-3.145 (m, 2H); 2.735-2.694 (m, 1H); 2.510-2.376 (m, 2H); 2.255-2.197 (m, 1H); 2.075-1.983 (m, 2H); 1.808-1.780 (m, 1H); 1.630-1.597 (m, 1H)。
実施例186、187、188および189.ベンジル(5R
*)−3−アミノ−2−(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメート;ベンジル(5R
*)−3−アミノ−1−(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イルカルバメート;((5R
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび((5R
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
工程1.ベンジル 3−ホルミル−4−オキソシクロヘキシルカルバメート
250mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにベンジル N−(4−オキソシクロヘキシル)カルバメート(5g、20.22mmol、1.00当量)およびトルエン(100mL)を入れた。次いで、メトキシナトリウム(3.27g、60.53mmol、3.00当量)を5分間で加えた。これに、ギ酸エチル(8.98g、121.22mmol、6.00当量)を2時間で加えた。得られた溶液を水/氷浴中、0℃で5分間撹拌し、次いで、室温で一晩撹拌した。次いで、水/氷(200mL)を加えることによって、反応をクエンチした。HCl(1mol/L)を用い、溶液のpH値を4〜5に調整した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(100mL×3回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。これにより、8.11g(粗)のベンジル N−(3−ホルミル−4−オキソシクロヘキシル)カルバメートを黒色未精製油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 276。
工程2.(E)−ベンジル 3−((ヒドロキシイミノ)メチル)−4−オキソシクロヘキシルカルバメート
250mL丸底フラスコに、ベンジル N−(3−ホルミル−4−オキソシクロヘキシル)カルバメート(8.11g、29.46mmol、1.00当量)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.44g、35.11mmol、1.20当量)、酢酸(0mg)を入れた。得られた溶液を100℃で12時間撹拌した。反応混合物を冷却した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣をDCM(50mL)に溶解した。得られた溶液をH
2O(200mL)で希釈した。NaHCO
3を用い、溶液のpH値を6〜7に調整した。これにより、10.2g(粗)のベンジル N−[3−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−オキソシクロヘキシル]カルバメートを黒色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]: 291。
工程3.ベンジル 3−シアノ−4−オキソシクロヘキシルカルバメート
250mL丸底フラスコに、ベンジル N−[3−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−オキソシクロヘキシル]カルバメート(7.5g、25.83mmol、1.00当量)、トルエン(150mL)、メタノール(15mL)、メトキシナトリウム(4.19g、77.56mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。次いで、水/氷(200mL)を加えることによって、反応をクエンチした。HCl(1mol/L)を用い、溶液のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。これにより、5.9g(粗)のベンジル N−(3−シアノ−4−オキソシクロヘキシル)カルバメートを黒色未精製油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 273。
工程4.ベンジル 3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメート
250mL丸底フラスコに、ベンジル N−(3−シアノ−4−オキソシクロヘキシル)カルバメート(4.91g、18.03mmol、1.00当量)、エタノール(100mL)、塩酸ヒドラジン(4.91g、98.08mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムに適用し、ジクロロメタン/メタノール(10:1)で溶出させた。これにより、0.9g(17%)のベンジル N−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル)カルバメートを褐色油状物として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 286。
工程5.(S
*)−ベンジル 3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメートおよび(R
*)−ベンジル 3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメート
ラセミ体のベンジル N−(3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル)カルバメート(1.5g)を、以下の条件を用い、Prep−chiral−HPLCによって分離した。カラム:CHIRAL ART Cellulose−SB、2×25cm、5um;移動相A:ヘキサン、移動相B:EtOH;流速:20mL/分;勾配:30Bから、13分で30Bまで;220/254nm。最初に溶出する異性体(RT1:8.38分)を集め、濃縮し、400mg(19%)の(R
*)−ベンジル 3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメートを黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 286。2番目に溶出する異性体(RT2:9.56分)を集め、濃縮し、450mg(19%)の(S
*)−ベンジル 3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメートを黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 286。
工程6.ベンジル(5R
*)−3−アミノ−2−(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメートおよびベンジル(5R
*)−3−アミノ−1−(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イルカルバメート
50mL丸底フラスコに、ベンジル N−[(5R
*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(200mg、0.70mmol、1.00当量)、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(205mg、1.05mmol、1.50当量)、HOBT(145mg、1.07mmol、1.50当量)、EDCI(200mg、1.04mmol、1.50当量)、TEA(210mg、2.08mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)を入れた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。次いで、水(50mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相A:水(10mmol/LのNH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:15%Bから、7分で32%B;220nm。
画分A(186):集めた画分を凍結乾燥し、60mg(19%)のベンジル(5R*)−3−アミノ−2−(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメートを白色固体として得た。RT2:6.4分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 464; (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.48-7.45(m, 1H), 7.38-7.31(m, 5H), 6.81-6.76(m, 1H), 6.68-6.63(m, 1H), 6.52-6.48(m, 1H), 6.45(s, 2H), 5.79(s, 1H), 5.04(s, 2H), 4.98-4.96(m, 1H), 3.74-3.65(m, 1H), 3.22-3.16(m, 2H), 2.68-22.63(m, 2H), 2.56-2.51(m, 1H), 2.17-1.90(m, 4H), 1.71-1.66(m, 1H)。
画分B(187):集めた画分を凍結乾燥し、50mg(15%)のベンジル(5R*)−3−アミノ−1−(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イルカルバメートを白色固体として得た。RT1:5.5分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 464; (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.47-7.44(m, 1H), 7.39-7.31(m, 5H), 6.79-6.74(m, 1H), 6.65-6.63(m, 1H), 6.50-6.47(m, 1H), 5.76(s, 1H), 5.63(s, 2H), 5.03(s, 2H), 4.91-4.89(m, 1H), 3.74-3.71(m, 1H), 3.27-3.24(m, 1H), 3.13-3.11(m, 1H), 3.04-2.99(m, 1H), 2.83-2.79(m, 1H), 2.59-2.51(m, 1H), 2.16-2.12(m, 1H), 2.01-1.88(m, 3H), 1.68-1.66(m, 1H)。
工程7.ベンジル(5R
*)−3−アミノ−2−((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメートおよびベンジル(5R
*)−3−アミノ−2−((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメート
N−[(5R
*)−3−アミノ−2−[(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(100mg、0.22mmol、1.00当量)を、以下の条件を用い、Prep−キラル−HPLCによって分離した。カラム:Chiralpak ID−2、2×25cm、5um;移動相A:ヘキサン、移動相B:EtOH;流速:15mL/分;勾配:50Bから、35.5分で50Bまで;220/254nm。最初に溶出する異性体(RT1:11.26分)を集め、濃縮し、30mg(30%)のベンジル N−[(5R
*)−3−アミノ−2−[[(4R)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメートを白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]: 464。2番目に溶出する異性体(RT2:29.79分)を集め、濃縮し、32mg(32%)のベンジル N−[(5R
*)−3−アミノ−2−[[(4S)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメートを白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]: 464。
工程8.((5R
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、ベンジル N−[(5R
*)−3−アミノ−2−[[(4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(32mg、0.07mmol、1.00当量)、メタノール(5mL)、パラジウム炭素(10%)(20mg)を入れた。上述のものに、水素を導入した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相A:水(10MMOL/LのNH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:15%Bから、7分で32%Bまで;220nm。
集めた画分を凍結乾燥し、5.2mg(23%)の(5R*)−2−[[(4R*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3,5−ジアミンを白色固体として得た。RT:6.4分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 330; (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.81-6.76(m, 1H), 6.66-6.62(m, 1H), 6.52-6.47(m, 1H), 6.44(s, 2H), 5.80(s, 1H), 4.99-4.98(m, 1H), 3.25-3.14(m, 3H), 2.68-2.51(m, 3H), 2.09-1.91(m, 4H), 1.60-1.56(m, 1H)。
工程9.((5R
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、ベンジル N−[(5R
*)−3−アミノ−2−[[(4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(30mg、0.06mmol、1.00当量)、メタノール(5mL)、パラジウム炭素(10%)(20mg)を入れた。上述のものに、水素を導入した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相A:水(10mmoL/LのNH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:15%Bから、7分で30%Bまで;220nm;集めた画分を凍結乾燥し、5.0mg(23%)の((5R
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(189)を白色固体として得た。RT:6.5分、MS (ES, m/z) [M+H]
+: 330. (DMSO-d
6, 400MHz, ppm): δ 6.81-6.75(m, 1H), 6.66-6.63(m, 1H), 6.52-6.48(m, 1H), 6.38(s, 2H), 5.79(s, 1H), 4.99-4.96(m, 1H), 3.22-3.16(m, 2H), 2.95-2.94(m, 1H), 2.63-2.54(m, 2H), 2.47-2.41(m, 1H), 2.08-1.84(m, 4H), 1.51-1.48(m, 1H)。
実施例190、191、192および193.ベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−2−[(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート;ベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−1−[(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イル]カルバメート;((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン;および((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
工程1.ベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−2−[(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメートおよびベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−1−[(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イル]カルバメート
100mL丸底フラスコに、ベンジル N−[(5R)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(320mg、1.12mmol、1.00当量)、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(240mg、1.23mmol、1.10当量)、EDCI(323mg、1.68mmol、1.50当量)、HOBT(227mg、1.68mmol、1.50当量)、TEA(566mg、5.60mmol、5.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、水(40mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×3回)で抽出し、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Flash−Prep−HPLCによって精製した(IntelFlash−1)。カラム:XBridge C18 OBD Prep Column 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:25%Bから、7分で45%まで;254nm。
画分A:集めた画分を凍結乾燥し、110.2mg(21.2%)のベンジル N−[(5S*)−3−アミノ−2−[(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメートを白色固体として得た。RT2:6.45分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 464. (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.46-7.43(m, 1H), 7.38-7.31(m, 5H), 6.81-6.74(m, 1H), 6.67-6.62(m, 1H), 6.52-6.44(m, 3H), 5.79(s, 1H), 5.04-4.95(m, 3H), 3.74-3.65(m, 1H), 3.22-3.16(m, 2H), 2.68-2.63(m, 3H), 2.17-1.90(m, 4H), 1.71-1.66(m, 1H)。ベンジル N−[(5S*)−3−アミノ−1−[(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イル]カルバメートを白色固体として得た。RT1:5.45分、MS (ES, m/z) [M+H]+: 464. (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 7.44-7.30(m, 6H), 6.79-6.74(m, 1H), 6.65-6.63(m, 1H), 6.50-6.47(m, 1H), 5.59(s, 1H), 5.74(s, 2H), 5.03(s, 2H), 4.93-4.89(m, 1H), 3.74-3.71(m, 1H), 3.27-3.24(m, 1H), 3.13-3.11(m, 1H), 3.04-2.99(m, 1H), 2.83-2.79(m, 1H), 2.59-2.51(m, 1H), 2.16-2.12(m, 1H), 2.01-1.88(m, 3H), 1.68-1.66(m, 1H)。
工程2.ベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−2−[[(4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメートおよびベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−2−[[(4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート
ベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−2−[(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(100mg、0.22mmol、1.00当量)を、以下の条件を用い、Prep−キラル−HPLCによって分離した。カラム:Column:Chiralpak ID−2、2×25cm、5um;移動相A:ヘキサン、移動相B:EtOH;流速:15mL/分;勾配:50Bから、35.5分で50Bまで;220/254nm。最初に溶出する異性体(RT1:11.26分)を集め、高減圧下で濃縮し、40mg(40%)のベンジル N−[(5S)−3−アミノ−2−[[(4R)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(推定)を白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 464。2番目に溶出する異性体(RT2:29.79分)を集め、高減圧下で濃縮し、40mg(40%)のベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−2−[[(4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメートを白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 464。
工程3.((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、ベンジル N−[(5S*)−3−アミノ−2−[[(4S*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(40mg、0.09mmol、1.00当量)、メタノール(15mL)、パラジウム炭素(10%)(30mg)を入れた。フラスコを排気し、窒素を3回流し、その後、水素を流した。混合物を、水素雰囲気下(風船)、室温で2時間撹拌した。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。(2番−分析HPLC−SHIMADZU(HPLC−10))。カラム、XBridge Prep C18 OBD Column、19×150mm 5um;移動相、水(10mmoL/LのNH4HCO3)およびACN(20.0%ACNから、5分で39.0%まで);検出器、UV254/220nm。これにより、6.2mg(22%)の((5S*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]+: 330; (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.78-6.77(m, 1H), 6.66-6.62(m, 1H), 6.52-6.47(m, 1H), 6.36(s, 2H), 5.78(s, 1H), 4.98-4.96(m, 1H), 3.31-3.26(m, 2H), 3.01-2.94(m, 1H), 2.58-2.56(m, 2H), 2.51-2.48(m, 1H), 2.05-1.87(m, 6H), 1.51-1.48(m, 1H)。
工程4.((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、ベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−2−[[(4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(40mg、0.09mmol、1.00当量)、メタノール(15mL)、パラジウム炭素(10%)(30mg)を入れた。フラスコを排気し、窒素を3回流し、その後、水素を流した。混合物を、水素雰囲気下(風船)、室温で2時間撹拌した。固体を濾別した。濾液を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(2番−分析HPLC−SHIMADZU(HPLC−10))。カラム、XBridge Prep C18 OBD Column、19×150mm 5um;移動相、水(10mmoL/LのNH
4HCO
3)およびACN(20.0%ACNから、5分で39.0%まで);検出器、UV254/220nm。mLの生成物を得た。これにより、9.9mg(35%)の((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+1]: 330. (DMSO-d
6, 300MHz, ppm): δ 6.81-6.74(m, 1H), 6.66-6.62(m, 1H), 6.52-6.47(m, 1H), 6.36(s, 2H), 5.78(s, 1H), 4.98-4.96(m, 1H), 3.31-3.14(m, 2H), 3.01-2.94(m,1H), 2.58-2.56(m,2H), 2.51-2.48(m, 1H), 2.07-1.81(m, 6H), 1.51-1.48(m, 1H)。
実施例194、195および196.(R
*)−(3−アミノ−6,7−ジヒドロインダゾール−2−イル)(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン;(S
*)−(3−アミノ−6,7−ジヒドロインダゾール−2−イル)(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン;および(3−アミノ−6,7−ジヒドロインダゾール−1−イル)(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
工程1.4−ブロモ−8−メチルキノリン
100mL丸底フラスコに、8−メチルキノリン−4−オール(500mg、3.14mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)を入れた。次いで、室温で撹拌しつつ、トリブロモホスファン(851mg、3.14mmol、1.20当量)を滴下した。得られた溶液を室温で15時間撹拌した。次いで、水/氷(100mL)を加えることによって、反応をクエンチした。NaOH(2mol/L)を用い、溶液のpH値を10に調整した。沈殿した固体を濾過によって集めた。これにより、660mg(95%)の4−ブロモ−8−メチルキノリンを淡黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+1]: 222 & 224。
工程2.メチル 8−メチルキノリン−4−カルボキシレート
50mL加圧タンク反応器に、4−ブロモ−8−メチルキノリン(600mg、2.70mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl
2(444mg、0.54mmol、0.20当量)、TEA(1.4g、13.86mmol、5.00当量)、メタノール(15mL)を入れた。フラスコを排気し、窒素を3回流し、その後、一酸化炭素(60atm)を流した。得られた溶液を80℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、溶媒を高減圧下で除去し、残渣を酢酸エチル(20mL)に再び溶解し、食塩水(20mL×3回)で洗浄し、次いで、ヘキサン/酢酸エチル(0−30%)を用いるシリカゲルカラムに適用した。これにより、350mg(64%)のメチル 8−メチルキノリン−4−カルボキシレートを白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+1]: 202。
工程3.8−メチルキノリン−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、メチル 8−メチルキノリン−4−カルボキシレート(350mg、1.74mmol、1.00当量)、NaOH(209mg、5.23mmol、3.00当量)、水(20mL)、メタノール(20mL)を入れた。得られた溶液を室温で14時間撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液を酢酸エチル(20mL×2回)で抽出した。塩酸(6mol/L)を用い、水相のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出し、有機相を合わせた。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、250mg(77%)の8−メチルキノリン−4−カルボン酸を黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+1]: 188。
工程4.8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、8−メチルキノリン−4−カルボン酸(250mg、1.34mmol、1.00当量)、PtO
2(40mg)、メタノール(20mL)を入れた。フラスコを排気し、窒素を3回流し、その後、水素を流した。混合物を、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、220mg(86%)の8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸を黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+1]: 192。
工程5.tert−ブチル 3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−カルボキシレート
500mL丸底フラスコに、5−(ベンジルオキシ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン(10g、41.00mmol、1.00当量)、DCM(200mL)、メタンスルホン酸(10g、104.06mmol、2.50当量)を入れた。得られた溶液を室温で15時間撹拌した。反応液を次の工程に直接使用した。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 154。反応混合物を、TEAを用い、pH9に調整した。ジ−tert−ブチルジカーボネート溶液(10.5g、48.1mmol、1.20当量)をゆっくりと加えた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。粗生成物を、以下の条件を用い、逆相カラムによって精製した。カラム、C18シリカゲル、120g、20〜45um、100A、移動相、水(0.05%FA)およびACN(5%から、45分で85%ACNまで)、検出器、UV220/254nm。これにより、1g(10%)のtert−ブチル 3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−カルボキシレートを黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+1]: 254。
工程6.tert−ブチル 3−アミノ−6,7−ジヒドロ−2H−インダゾール−2−カルボキシレート
100mLの3ッ口丸底フラスコに、窒素をパージし、窒素の不活性雰囲気を維持し、これにDAST(1.1g、29.65mmol、3.00当量)、ジクロロメタン(15mL)、tert−ブチル 3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−カルボキシレート(600mg、2.37mmol、1.00当量)のジクロロメタン(15mL)溶液を入れた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した。粗生成物を、以下の条件を用い、逆相カラムによって精製した。カラム、C18シリカゲル、120g、20−45um、100A;移動相、水(0.05%のNH
4HCO
3)およびACN(5%から、45分で95%ACNまで);検出器、UV220/254nm。これにより、170mg(31%)のtert−ブチル 3−アミノ−6,7−ジヒドロ−2H−インダゾール−2−カルボキシレートを黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+1]: 236。
工程7.6,7−ジヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン
100mL丸底フラスコに、tert−ブチル 3−アミノ−6,7−ジヒドロ−2H−インダゾール−2−カルボキシレート(170mg、0.72mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(20mL)、トリフルオロ酢酸(244mg、2.16mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。粗生成物を高減圧下で濃縮した。ACNおよびHCl(2mol/L)を加えることによって、反応混合物を凍結乾燥した。これにより、120mg(粗)の6,7−ジヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩を黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+1]: 136。
工程8.(3−アミノ−6,7−ジヒドロインダゾール−2−イル)(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび(3−アミノ−6,7−ジヒドロインダゾール−1−イル)(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、6,7−ジヒドロ−2H−インダゾール−3−アミン塩酸塩(110mg、0.64mmol、1.00当量)、8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(172mg、0.90mmol、1.40当量)、EDCI(234mg、1.22mmol、1.88当量)、HOBT(165mg、1.22mmol、1.88当量)、TEA(409mg、4.04mmol、6.3当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、30mLの水を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(3回×30mL)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(2番−分析HPLC−SHIMADZU(HPLC−10))。カラム:XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:33%Bから、9分で61%Bまで;254nm。
これにより、28.22mg(11%)の(3−アミノ−6,7−ジヒドロインダゾール−1−イル)(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(196)を白色固体として得た。RT1:6.73分。MS (ES, m/z) [M+H]+: 309. (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 6.80(d,J=7.2,1H); 6.66(d, J=7.2,1H); 6.36-6.31(m, 1H); 5.85-5.75(m, 2H); 5.61(s, 2H); 5.17(s, 1H); 5.00-4.96(m, 1H); 3.51-3.46 (m, 2H); 3.39-3.31 (m, 1H); 3.27-3.24 (m, 1H); 3.00-2.94(m, 2H); 2.07-1.93(m, 5H)。また、55mg(22%)の(3−アミノ−6,7−ジヒドロインダゾール−2−イル)(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(296)を白色固体として得た。RT2:8.10分。
工程9.(R
*)−(3−アミノ−6,7−ジヒドロインダゾール−2−イル)(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび(S
*)−(3−アミノ−6,7−ジヒドロインダゾール−2−イル)(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
(3−アミノ−6,7−ジヒドロインダゾール−2−イル)(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(296)を、以下の条件を用い、キラル−Prep−HPLCによって分離した(Prep−HPLC−032)。カラム:CHIRALPAK IG UL001、20×250mm、5um;移動相A:ヘキサン、移動相B:EtOH;流速:20mL/分;勾配:30Bから、14分で30Bまで;254/220nm。
エナンチオマーA(194):これにより、14.5mg(6%)の(R*)−(3−アミノ−6,7−ジヒドロインダゾール−2−イル)(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT2:5.318分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 309. (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.82(d, J=7.2, 1H); 6.66(d, J=7.2, 1H); 6.48(s, 2H); 6.36-6.33(m, 1H); 5.90-5.83(m, 2H); 5.21(s, 1H); 5.07(d, J=4.8, 1H); 3.38-3.35 (m, 1H); 3.28 (s, 1H); 3.16 (s, 2H);2.94(s, 2H); 2.07-2.03(m, 5H)。
エナンチオマーB(195):これにより、18.7mg(7%)の(S*)−(3−アミノ−6,7−ジヒドロインダゾール−2−イル)(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT1:4.983分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 309; (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.82(d,J=7.2, 1H); 6.66(d, J=7.2, 1H); 6.48(s, 2H); 6.36-6.33(m, 1H); 5.90-5.83(m, 2H); 5.23(s, 1H); 5.07(d, J=4.8, 1H); 3.38-3.35 (m, 1H); 3.28 (s, 1H); 3.16 (s, 2H); 2.94(s, 2H); 2.07-1.88(m, 5H)。
実施例197および198.((6S
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび((6S
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(194mg、1.01mmol、1.20当量)、(6S*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−6−オール(130mg、0.85mmol、1.00当量)、HOBT(172mg、1.27mmol、1.50当量)、EDCI(246mg、1.28mmol、1.50当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)、TEA(258mg、2.55mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。反応混合物をDCM(80mL)で希釈し、H2O(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム:XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:5%Bから、13分で30%Bまで;254nm。
エナンチオマーA(197):集めた画分を凍結乾燥し、20.9mg(8%)の((6S*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT4:12.25分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 327; (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 6.81 (d, J=7.2Hz, 1H), 6.64 (d, J=7.2Hz, 1H), 6.36-6.33 (m, 3H), 5.20 (s, 1H), 5.06-5.03 (m, 1H), 4.81-4.80 (m, 1H), 3.96 (s, 1H), 3.34-3.25 (m, 2H), 2.75-2.71 (m, 1H), 2.50-2.39 (m, 2H), 2.35-2.19 (m, 1H), 2.18-1.98 (m, 5H), 1.81-1.78 (m, 1H), 1.63-1.58 (m, 1H)。
エナンチオマーB(198):集めた画分を凍結乾燥し、20.3mg(7%)の((6S*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT3:11.15分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 327; (400MHz, DMSO-d6, ppm): δ 6.81 (d, J=7.2Hz, 1H), 6.65 (d, J=7.2Hz, 1H), 6.37-6.33 (m, 3H), 5.19 (s, 1H), 5.06-5.03 (m, 1H), 4.82-4.81 (m, 1H), 3.96 (s, 1H), 3.33-3.25 (m, 2H), 2.73-2.72 (m, 1H), 2.50-2.39 (m, 2H), 2.38-2.19 (m, 1H), 2.19-1.97 (m, 5H), 1.80-1.77 (m, 1H), 1.64-1.60 (m, 1H)。
実施例199、200、201および202.((6R
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン;((6R
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン;((6R
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン;および((6R
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、(6R*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−6−オール(150mg、0.98mmol、1.00当量)、8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(200mg、1.05mmol、1.20当量)、TEA(300mg、2.97mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)、HOBT(200mg、1.48mmol、1.50当量)、EDCI(280mg、1.46mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、水(40mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(100mL×2回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm、移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN、流速:20mL/分、勾配:5%Bから、13分で30%Bまで、254nm。
エナンチオマーA(199):集めた画分を凍結乾燥し、28.2mg(9%)の((6R*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT4:12.25分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 327; (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.81-6.80(m, 1H), 6.65-6.63(m, 1H), 6.36-6.33(m, 3H), 5.20(s, 1H), 5.06-5.03(m, 1H), 4.81-4.80(m, 1H), 3.96-3.95(m, 1H), 3.37-3.34(m, 1H), 3.31-3.25(m, 1H), 2.75-2.69(m, 1H), 2.42-2.33(m, 2H), 2.25-2.18(m, 1H), 2.09-1.97(m, 5H), 1.81-1.78(m, 1H), 1.65-1.58(m, 1H)。
エナンチオマーB(200):26.5mg(8%)の((6R*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT3:11.15分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 327; (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.81-6.80(m, 1H), 6.66-6.64(m, 1H), 6.37-6.33(m, 3H), 5.19(s, 1H), 5.06-5.03(m, 1H), 4.82-4.81(m, 1H), 3.96-3.94(m, 1H), 3.33-3.31(m, 1H), 3.27-3.25(m, 1H), 2.73-2.68(m, 1H), 2.43-2.35(m, 2H), 2.25-2.17(m, 1H), 2.08-1.96(m, 5H), 1.80-1.77(m, 1H), 1.64-1.60(m, 1H)。
エナンチオマーC(201):13.7mg(4%)の((6R*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT2:9.78分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 327; (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.79-6.78(m, 1H), 6.65-6.63(m, 1H), 6.36-6.32(m, 1H), 5.53(m, 2H), 5.16(s, 1H), 4.99-4.96(m, 1H), 4.79-4.78(m, 1H), 3.96-3.95(m, 1H), 3.38-3.35(m, 1H), 3.24-3.21(m, 1H), 3.07-3.01(m, 1H), 2.73-2.67(m, 1H), 2.37-2.31(m, 1H), 2.27-2.21(m, 1H), 2.05-1.98(m, 4H), 1.97-1.93(m, 1H), 1.74-1.64(m, 2H)。
エナンチオマーD(202):13.9mg(4%)の((6R*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT1:9.12分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 327; (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.79-6.78(m, 1H), 6.66-6.64(m, 1H), 6.36-6.32(m, 1H), 5.52(m, 2H), 5.16(s, 1H), 4.99-4.96(m, 1H), 4.78-4.77(m, 1H), 3.97-3.95(m, 1H), 3.38-3.35(m, 1H), 3.24-3.21(m, 1H), 3.08-3.03(m, 1H), 2.71-2.65(m, 1H), 2.37-2.33(m, 1H), 2.26-2.19(m, 1H), 2.04-1.97(m, 4H), 1.95-1.90(m, 1H), 1.73-1.63(m, 2H)。
実施例203、204および205.((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン;((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン;および((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸の調製
工程1.メチル 8−クロロキノリン−4−カルボキシレート
250mL加圧タンク反応器に、4−ブロモ−8−クロロキノリン(4g、16.49mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl
2(2g、2.45mmol、0.15当量)、TEA(5g、49.50mmol、3.00当量)、メタノール(70mL)を入れた。フラスコを排気し、窒素を3回流し、その後、一酸化炭素(60atm)を流した。得られた溶液を80℃で38時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。残渣を室温まで冷却した後、溶媒を高減圧下で除去し、残渣を酢酸エチル(20mL)に再び溶解し、食塩水(20mL×3回)で洗浄し、次いで、酢酸エチル/石油エーテル(0−30%)を用いるシリカゲルカラムに適用した。これにより、3.5g(96%)のメチル 8−クロロキノリン−4−カルボキシレートを黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+1]: 222。
工程2.メチル 8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレート
100mL丸底フラスコに、メチル 8−クロロキノリン−4−カルボキシレート(400mg、1.80mmol、1.00当量)、PtO
2(200mg)、メタノール(20mL)を入れた。フラスコを排気し、窒素を3回流し、その後、水素を流した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、320mg(79%)のメチル 8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレートを白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+1]: 226。
工程3.8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸
100mL丸底フラスコに、メチル 8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボキシレート(320mg、1.42mmol、1.00当量)、メタノール(15mL)、水酸化ナトリウム(175mg、4.38mmol、3.00当量)の水(10mL)溶液を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。得られた溶液をH
2O(20mL)で希釈した。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×2回)で抽出した。塩酸(6mol/L)を用い、水相のpH値を5〜6に調整した。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×3回)で抽出し、有機相を合わせた。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。これにより、220mg(73%)の8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸を黄色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+1]: 212。
工程4.((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、(5R
*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(120mg、0.78mmol、1.00当量)、8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(181mg、0.86mmol、1.10当量)、EDCI(225mg、1.17mmol、1.50当量)、HOBT(159mg、1.18mmol、1.50当量)、TEA(101mg、1.00mmol、5.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミドを入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、水(30mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出した。有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(2番−分析HPLC−SHIMADZU(HPLC−10))。カラム:XBridge Prep C18 OBD Column 19×150mm 5um;移動相A:水(10mmoL/LのNH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:25%Bから、12分で50%Bまで;254/220nm。これにより、11.2mg(4%)の((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(205)を白色固体として得た。RT1:9.00;MS (ES, m/z) [M+H]
+: 347 & 349; (DMSO-d
6, 300MHz, ppm): δ 7.09 (d, J=7.8, 1H);6.79(d, J=4.8,1H); 6.44-6.39 (m, 1H); 5.69 (s, 1H); 5.56 (s, 2H); 5.00-4.96 (m, 1H); 4.78 (s, 1H); 3.89 (s, 1H); 3.30 (s, 2H); 2.94-2.72 (m, 2H); 2.50-2.49 (m, 1H); 2.09-1.94 (m, 3H); 1.81-1.62 (m, 2H)。また、35mgの((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(305)を白色固体として得た。RT2:10.08分。
工程5.((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
(5R
*)−3−アミノ−2−[(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(305)を、以下の条件を用い、キラル−Prep−HPLCによって精製した(Prep−HPLC−032)。カラム:CHIRALPAK IG、20×250mm、5um;移動相A:ヘキサン−HPLC、移動相B:EtOH−HPLC;流速:20mL/分;勾配:50Bから、20分で50Bまで;254/220nm。
エナンチオマーA(203):これにより、9.8mg(4%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT2:13.194分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 & 349; (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 7.10(d,J=6.9,1H);6.81(d, J=7.2,1H); 6.45-6.36(m, 3H); 5.73(s, 1H); 5.07-5.04(m, 1H); 4.78(d, J=3.9,1H); 3.89(s, 1H); 3.31 (s, 2H); 2.67-2.60(m, 2H); 2.50-2.41(m, 1H); 2.17-1.95(m, 3H); 1.87-1.80(s, 1H); 1.80-1.70(m, 1H)。
エナンチオマーB(204):11.2mg(4%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT1:8.66分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 & 349; (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 7.10(d,J=6.9,1H); 6.81(d, J=7.2,1H); 6.45-6.36(m, 3H); 5.73(s, 1H); 5.07-5.04(m, 1H); 4.78(d, J=3.9,1H); 3.89(s, 1H); 3.31 (s, 2H); 2.67-2.60(m, 2H); 2.50-2.41(m, 1H); 2.17-1.95(m, 3H); 1.87-1.80(s, 1H); 1.80-1.68(m, 1H)。
実施例206、207および208.((6S
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン;((6S
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび((6S
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、(6S*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−6−オール(100mg、0.65mmol、1.00当量)、HOBT(132mg、0.98mmol、1.50当量)、EDCI(188mg、0.98mmol、1.50当量)、8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(165mg、0.78mmol、1.20当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)、TEA(196mg、1.94mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で3時間撹拌した。反応混合物をDCM(80mL)で希釈し、水(50mL×3回)および食塩水(50mL×3回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(分析HPLC−SHIMADZU):カラム:XBridge Prep C18 OBD Column 19×150mm 5um;移動相A:水(10mmoL/LのNH4HCO−3)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:25%Bから、12分で40%Bまで;254/220nm。
エナンチオマーA(206):集めた画分を凍結乾燥し、4.1mg(2%)の((6S*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT3:11.93分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 & 349; (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ 7.11 (d, J=7.8Hz, 1H), 6.80 (d, J=7.5Hz, 1H), 6.45-6.36 (m, 3H), 5.74 (s, 1H), 5.08-5.04 (m, 1H), 4.81 (d, J=3.6Hz, 1H), 3.97 (s, 1H), 3.30-3.28 (m, 2H), 2.75-2.70 (m, 1H), 2.50-1.81 (m, 5H), 1.78-1.53 (m, 2H)。
エナンチオマーB(207):集めた画分を凍結乾燥し、2.4mg(1%)の((6S*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT2:11.50分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 & 349; (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ 7.11 (d, J=7.8Hz, 1H), 6.81 (d, J=7.5Hz, 1H), 6.46-6.36 (m, 3H), 5.73 (s, 1H), 5.08-5.05 (m, 1H), 4.82 (d, J=3.6Hz, 1H), 3.97 (s, 1H), 3.30-3.28 (m, 2H), 2.74-2.67 (m, 1H), 2.50-1.92 (m, 5H), 1.90-1.50 (m, 2H)。
異性体C(208):集めた画分を凍結乾燥し、3.7mg(1.8%)の((6S*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT1:10.37分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 & 349; (300MHz, DMSO-d6, ppm): δ 7.09 (d, J=7.5Hz, 1H), 6.79 (d, J=7.2Hz, 1H), 6.45-6.42 (m, 1H), 5.70 (s, 1H), 5.57 (s, 2H), 5.02-4.98 (m, 1H), 4.78 (d, J=3.6Hz, 1H), 3.97 (s, 1H), 3.10-3.00 (m, 1H), 2.50-1.88 (m, 6H), 1.70-1.55 (m, 2H)。
実施例209、210、211および212.((6R
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン;((6R
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン;((6R
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン;および((6R
*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、(6R*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−6−オール(130mg、0.85mmol、1.00当量)、8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(200mg、0.94mmol、1.10当量)、HOBT(170mg、1.26mmol、1.50当量)、EDCI(240mg、1.25mmol、1.50当量)、TEA(260mg、2.57mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、水(40mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(100mL×2回)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBD Column 19×150mm 5um;移動相A:水(10mmoL/LのNH4HCO3)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:5%Bから、7分で25%Bまで;254nm。
エナンチオマーA(209):集めた画分を凍結乾燥し、24.8mg(8%)の((6R*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT4:17.98分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 & 349; (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 7.11(d, J=7.8 Hz, 1H), 6.80(d, J=7.5 Hz, 1H), 6.45-6.40(m, 1H), 6.36(s, 2H), 5.74(s, 1H), 5.08-5.04(m, 1H), 4.82-4.81(m, 1H), 3.97-3.96(m, 1H), 3.35-3.34(m, 1H), 3.28-3.26(m, 1H), 2.76-2.69(m, 1H), 2.44-2.33(m, 2H), 2.26-1.94(m, 3H), 1.85-1.79(m, 1H), 1.65-1.59(m, 1H)。
エナンチオマーB(210):24.7mg(8%)の((6R*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT3;17.40分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 & 349; (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 7.11(d, J=7.8 Hz, 1H), 6.80(d, J=7.2 Hz, 1H), 6.46-6.41(m, 1H), 6.36(s, 2H), 5.74(s, 1H), 5.08-5.05(m, 1H), 4.83-4.82(m, 1H), 3.96-3.95(m, 1H), 3.29-3.26(m, 2H), 2.74-2.67(m, 1H), 2.44-2.34(m, 2H), 2.26-1.96(m, 3H), 1.85-1.78(m, 1H), 1.68-1.60(m, 1H)。
エナンチオマーC(211):10.0mg(3%)の((6R*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4S*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT2:16.02分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 & 349; (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 7.09(d, J=7.8 Hz, 1H), 6.79(d, J=7.5 Hz, 1H), 6.44-6.39(m, 1H), 5.70(s, 1H), 5.57(s, 2H), 5.00-4.96(m, 1H), 4.80-4.78(m, 1H), 3.96-3.95(m, 1H), 3.38-3.36(m, 1H), 3.28-3.25(m, 1H), 3.08-3.00(m, 1H), 2.73-2.65(m, 1H), 2.39-2.20(m, 2H), 2.09-1.95(m, 2H), 1.70-1.68(m, 2H)。
エナンチオマーD(212):9.8mg(3%)の((6R*)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)((4R*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT1:15.37分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 347 & 349; (DMSO-d6, 300MHz, ppm): δ 7.09(d, J=7.2 Hz, 1H), 6.79(d, J=7.2 Hz, 1H), 6.45-6.39(m, 1H), 5.70(s, 1H), 5.57(s, 2H), 5.00-4.97(m, 1H), 4.80-4.78(m, 1H), 3.95-3.94(m, 1H), 3.37-3.35(m, 1H), 3.29-3.25(m, 1H), 3.09-3.02(m, 1H), 2.72-2.64(m, 1H), 2.38-2.17(m, 2H), 2.10-1.91(m, 2H), 1.71-1.65(m, 2H)。
実施例213および214.((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
工程1.ベンジル(S
*)−3−アミノ−1−(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イルカルバメートおよびベンジル(S
*)−3−アミノ−2−(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメート
50mL丸底フラスコに、ベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(150mg、0.52mmol、1.00当量)、8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(100mg、0.52mmol、1.00当量)、HOBT(106mg、0.78mmol、1.50当量)、EDCI(150mg、0.78mmol、1.50当量)、DIEA(160mg、1.24mmol、3.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を入れた。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。次いで、水(40mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(40mL×3回)、食塩水で洗浄し(100mL×2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:40%Bから、7分で70%Bまで;254nm。集めた画分を凍結乾燥し、50mg(21%)のベンジル(S
*)−3−アミノ−1−(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イルカルバメートを白色固体として得た。RT1:5.68分;MS (ES, m/z) [M+H]
+: 460。また、25mg(10%)のベンジル(S
*)−3−アミノ−2−(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イルカルバメートを白色固体として得た。RT2:6.63分;MS (ES, m/z) [M+H]: 460。
工程2.ベンジル(S
*)−3−アミノ−2−((S
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメートおよびベンジル(S
*)−3−アミノ−2−((R
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメート
ベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−2−[(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(50mg、0.11mmol、1.00当量)を、以下の条件を用い、Prep−キラル−HPLCによって分離した。カラム:Chiralpak IA、2×25cm、5um;移動相A:MeOH−HPLC、移動相B:DCM−HPLC;流速:20mL/分;勾配:10Bから、10分で10Bまで;254/220nm。これにより、20mg(40%)のベンジル(5S
*)−3−アミノ−2−((4S
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメートを白色固体として得た。RT1:6.101分;MS (ES, m/z) [M+H]
+: 460。また、17mg(34%)のベンジル(5S
*)−3−アミノ−2−((4R
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメートを白色固体として得た。RT2:7.29分;MS (ES, m/z) [M+H]
+: 460。
工程3.((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、ベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−2−[[(4S
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(20mg、0.04mmol、1.00当量)、メタノール(5mL)、パラジウム炭素(10%、20mg)を入れた。上述のものに、水素を導入した。得られた溶液を室温で1.5時間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Shield RP18 OBD Column 30×150mm、5um;移動相A:水(10MMOL/LのNH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流速:60mL/分;勾配:15%Bから、7分で34%Bまで;254nmと220nm。集めた画分を凍結乾燥し、5.6mg(40%)の((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4S
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(213)を白色固体として得た。RT:6.03分;MS (ES, m/z) [M+H]
+: 326. (DMSO-d
6, 400MHz, ppm): δ 6.82-6.81(m, 1H), 6.65-6.63(m, 1H), 6.39-6.33(m, 3H), 5.19(s, 1H), 5.05-5.03(m, 1H), 3.36-3.34(m, 1H), 3.27-3.26(m, 1H), 2.97-2.95(m, 1H), 2.67-2.57(m, 2H), 2.44-2.43(m, 1H), 2.08-2.00(m, 5H), 1.99-1.92(m, 2H), 1.50-1.47(m, 1H)。
工程4.((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、ベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−2−[[(4R)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(17mg、0.04mmol、1.00当量)、メタノール(5mL)、パラジウム炭素(10%、17mg)を入れた。上述のものに、水素を導入した。得られた溶液を室温で1.5時間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相A:水(10MMOL/LのNH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:20%Bから、7分で50%Bまで;254nm;RT:6.4分。集めた画分を凍結乾燥し、5.8mg(48%)の((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)((4R
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン(214)を白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 326. (DMSO-d
6, 300MHz, ppm): δ 6.81-6.80(m, 1H), 6.65-6.63(m, 1H), 6.40-6.32(m, 3H), 5.20(s, 1H), 5.06-5.02(m, 1H), 3.28-3.22(m, 2H), 2.98-2.95(m, 1H), 2.65-2.54(m, 2H), 2.46-2.42(m, 1H), 2.03-1.91(m, 6H), 1.88-1.82(m, 1H), 1.56-1.43(m, 1H)。
実施例215および216.((4S
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)メタノンおよび((4R
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)メタノン
工程1.ベンジル(S
*)−3−アミノ−1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イルカルバメートおよびベンジル(S
*)−3−アミノ−2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメート
50mL丸底フラスコに、ベンジル N−[(5S
*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(270mg、0.94mmol、1.00当量)、8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(200mg、0.94mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)、HOBT(140mg、1.04mmol、1.50当量)、EDCI(270mg、1.41mmol、1.50当量)、TEA(290mg、2.87mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、水(40mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(40mL×3回)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を食塩水(100mL×2回)で洗浄した。減圧下、乾燥機中で固体を乾燥させた。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XSelect CSH Prep C18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:45%Bから、7分で80%Bまで;254nm。集めた画分を凍結乾燥し、110mg(24%)のベンジル(5S
*)−3−アミノ−2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメートを白色固体として得た。RT2:6.4分;MS (ES, m/z) [M+H]
+: 480 & 482。また、70mg(15%)のベンジル(S
*)−3−アミノ−1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イルカルバメートを白色固体として得た。RT1:5.68分;MS (ES, m/z) [M+H]
+: 480 & 482。
工程2.ベンジル(5S
*)−3−アミノ−2−((4S
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメートおよびベンジル(5S
*)−3−アミノ−2−((4R
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメート
N−[(5S
*)−3−アミノ−2−[(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(110mg、0.23mmol、1.00当量)を、以下の条件を用い、Prep−キラル−HPLCによって分離した。カラム:Chiralpak IA、2×25cm、5um;移動相A:MeOH−HPLC、移動相B:DCM−HPLC;流速:20mL/分;勾配:10Bから、9分で10Bまで;254/220nm。これにより、42mg(38%)のベンジル(5S
*)−3−アミノ−2−((4S
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメートを白色固体として得た。RT2:7.219分;MS (ES, m/z) [M+H]
+: 480 & 482。また、38mg(35%)の(5S
*)−3−アミノ−2−((4R
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イルカルバメートを白色固体として得た。RT1:6.299分;MS (ES, m/z) [M+H]
+: 480 & 482。
工程3.((4S
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、ベンジル N−[(5S)−3−アミノ−2−[[(4S)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(42mg、0.09mmol、1.00当量)、メタノール(10mL)、パラジウム炭素(10%、20mg)を入れた。上述のものに、水素を導入した。得られた溶液を室温で40分間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBD Column 19×150mm 5um;移動相A:水(10MMOL/LのNH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:30%Bから、5分で50%Bまで;254/220nm;RT:4.67分。集めた画分を凍結乾燥し、6.9mg(23%)の((4S
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)メタノン(215)を白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 346 & 348. (DMSO-d
6, 300MHz, ppm): δ 7.12-7.09(m, 1H), 6.81-6.79(m, 1H), 6.45-6.40(m, 1H), 6.36(s, 2H), 5.74(s, 1H), 5.07-5.04(m, 1H), 2.99-2.96(m, 1H), 2.65-2.55(m, 2H), 2.44-2.40(m, 1H), 2.27-1.82(m, 6H), 1.54-1.47(m, 1H)。
工程4.((4R
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)メタノン
50mL丸底フラスコに、ベンジル N−[(5S)−3−アミノ−2−[[(4R)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル]カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−イル]カルバメート(42mg、0.09mmol、1.00当量)、メタノール(10mL)、パラジウム炭素(10%、20mg)を入れた。上述のものに、水素を導入した。得られた溶液を室温で40分間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBD Column 19×150mm 5um;移動相A:水(10mmol/LのNH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:30%Bから、5分で50%Bまで;254/220nm;RT:4.65分。集めた画分を凍結乾燥し、10.4mg(34%)の((4R
*)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)((5S
*)−3,5−ジアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−2−イル)メタノン(216)を白色固体として得た。MS (ES, m/z) [M+H]
+: 346 & 348. (DMSO-d
6, 300MHz, ppm): δ 7.12-7.09(m, 1H), 6.82-6.79(m, 1H), 6.46-6.40(m, 1H), 6.35(s, 2H), 5.74(s, 1H), 5.07-5.04(m, 1H), 2.96-2.95(m, 1H), 2.66-2.54(m, 2H), 2.46-2.42(m, 1H), 2.13-1.82(m, 6H), 1.53-1.44(m, 1H)。
実施例217および218.((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)((4R
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンおよび((5R
*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)((4S
*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノン
100mL丸底フラスコに、(5R*)−3−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−5−オール(400mg、2.61mmol、1.00当量)、8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(1当量)、EDCI(752mg、3.92mmol、1.50当量)、HOBT(527mg、3.90mmol、1.50当量)、TEA(1.3g、12.85mmol、5.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、水(100mL)を加えることによって、反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(60mL×3回)で抽出し、有機層を合わせ、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件を用い、Prep−HPLCによって精製した(2番−分析HPLC−SHIMADZU(HPLC−10))。カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、5um、19×150mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(5.0%ACNから、15分で30.0%まで);検出器、UV254nm。集めた画分を凍結乾燥し、200mg(25%)の((R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)(8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを得た。RT2:14.50分;ラセミ体生成物を、以下の条件を用い、キラル−Prep−HPLCによって分離した(Prep−HPLC−032)。カラム、Chiralpak ID−2、2×25cm、5um;移動相、ヘキサンおよびエタノール(30.0%エタノールを20分間保持);検出器、UV254/220nm。
エナンチオマーA(217):これにより、81.2mg(10%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)((4R*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT2:15.07分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 327; (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.82 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.65 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.37-6.33 (m, 3H), 5.19 (s, 1H), 5.06-5.03 (m, 1H), 4.78 (d, J=4.0 Hz, 1H), 3.89 (m, 1H), 3.36-3.33 (m, 1H), 3.26-3.25 (m, 1H), 2.66-2.50 (m, 2H), 2.66-2.50 (m, 2H), 2.16-2.11 (m, 1H), 2.08-1.97 (m, 5H), 1.90-1.77 (m, 1H), 1.72-1.58 (m, 1H)。
エナンチオマーB(218):これにより、84.9mg(10%)の((5R*)−3−アミノ−5−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)((4S*)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。RT1:12.58分;MS (ES, m/z) [M+H]+: 327; (DMSO-d6, 400MHz, ppm): δ 6.82 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.64 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.36-6.33 (m, 3H), 5.19 (s, 1H), 5.06-5.03 (m, 1H), 4.77 (d, J=4.0 Hz, 1H), 3.89 (m, 1H), 2.65-2.50 (m, 2H), 2.47-2.45 (m, 1H), 2.15-2.11 (m, 1H), 2.09-1.99 (m, 5H), 1.90-1.77 (m, 1H), 1.72-1.58 (m, 1H)。
本発明の化合物を、以下のスクリーニングで試験した。
XIIa因子(FXIIa)阻害活性:
96ウェルの底が透明なプレートにおいて、80μlのアッセイバッファーを各ウェルに加えた。アッセイバッファーは、25mM HEPES(pH7.4)(Invitrogen)で緩衝化した0.5×Hank’s Balanced Salt Solution(Invitrogen)と、Tween−20 0.05%(Santa Cruz Biotechnology)を含む0.5×Tris緩衝化生理食塩水とからなっている。まず、試験化合物をDMSO(Sigma)に溶解し、次いで、4μlを、アッセイバッファーの入った試験ウェルに加えた。自動化されたマルチチャンネルピペットを用いた段階希釈を使用し、約1〜100μMの濃度範囲を作成した。ヒトFXIIa(Enzyme Research Labs)を、最終濃度が12.5nMになるまで、アッセイバッファーで希釈した。このアッセイウェルに、80μlの酵素溶液を加えた。酵素/化合物混合物を室温で10分間インキュベートした。発色基質(Pefachrome XIIa;Enzyme Research Labs)を、最終濃度400μMでアッセイウェルに加えた。アッセイプレートを1500gで1分間回転させ、次いで、SpectraMax M2プレートリーダー(λ=405nm)で、37℃で読み取った。吸光度の変化率として活性を定量し、これは基質開裂速度に対応している。IC50値を、阻害剤を含まないコントロールウェルの変化率の50%を生じる阻害濃度として決定した。活性が1μM未満の化合物について、さらに低い濃度で(典型的には10〜1000nMで)アッセイを繰り返した。
選択性のカウンタースクリーニング:
トロンビン。96ウェル白色不透明プレートにおいて、80μlのアッセイバッファーを各ウェルに加えた。試験化合物を加え、上述のように段階的に希釈し、約1〜100μMの濃度範囲を作成した。ヒトα−トロンビン(Enzyme Research Labs)を、最終濃度が12.5nMになるまで、アッセイバッファーで希釈した。このアッセイウェルに、80μlの酵素溶液を加えた。酵素/化合物混合物を室温で10分間インキュベートした。蛍光基質(Boc−Val−Pro−Arg−7−アミド−4−メチルクマリン;Sigma)を、最終濃度20μMでアッセイウェルに加えた。アッセイプレートを1500gで1分間回転させ、次いで、SpectraMax M2プレートリーダー(λex=380nmおよびλem=460nm)で、37℃で読み取った。蛍光の変化率として活性を定量し、これは基質開裂速度に対応している。IC50値を、阻害剤を含まないコントロールウェルの変化率の50%を生じる阻害濃度として決定した。活性が1μM未満の化合物について、さらに低い濃度で(典型的には10〜1000nMで)アッセイを繰り返した。
Xa因子。96ウェル白色不透明プレートにおいて、80μlのアッセイバッファーを各ウェルに加えた。試験化合物を加え、上述のように段階的に希釈し、約1〜100μMの濃度範囲を作成した。ヒトFXa(Enzyme Research Labs)を、最終濃度が12.5nMになるまで、アッセイバッファーで希釈した。このアッセイウェルに、80μlの酵素溶液を加えた。酵素/化合物混合物を室温で10分間インキュベートした。蛍光基質(Pefafluor FXa;Enzyme Research Labs)を、最終濃度80μMでアッセイウェルに加えた。アッセイプレートを1500gで1分間回転させ、次いで、SpectraMax M2プレートリーダー(λex=380nmおよびλem=460nm)で、37℃で読み取った。蛍光の変化率として活性を定量し、これは基質開裂速度に対応している。IC50値を、阻害剤を含まないコントロールウェルの変化率の50%を生じる阻害濃度として決定した。
XIa因子。96ウェルの底が透明なプレートにおいて、80μlのアッセイバッファーを各ウェルに加えた。試験化合物を加え、上述のように段階的に希釈し、約1〜100μMの濃度範囲を作成した。ヒトFXIa(Enzyme Research Labs)を、最終濃度が12.5nMになるまで、アッセイバッファーで希釈した。このアッセイウェルに、80μlの酵素溶液を加えた。酵素/化合物混合物を室温で10分間インキュベートした。発色基質(Pefachrome FXIa 3371;Enzyme Research Labs)を、最終濃度100μMでアッセイウェルに加えた。アッセイプレートを1500gで1分間回転させ、次いで、SpectraMax M2プレートリーダー(λ=405)で、37℃で読み取った。吸光度の変化率として活性を定量し、これは基質開裂速度に対応している。IC50値を、阻害剤を含まないコントロールウェルの変化率の50%を生じる阻害濃度として決定した。
血漿カリクレイン。96ウェル白色不透明プレートにおいて、80μlのアッセイバッファーを各ウェルに加えた。試験化合物を加え、上述のように段階的に希釈し、約1〜100μMの濃度範囲を作成した。ヒト血漿カリクレイン(Enzyme Research Labs)を、最終濃度が12.5nMになるまで、アッセイバッファーで希釈した。このアッセイウェルに、80μlの酵素溶液を加えた。酵素/化合物混合物を室温で10分間インキュベートした。蛍光基質(Z−Phe−Arg 7−アミド−4−メチルクマリン;Sigma)を、最終濃度50μMでアッセイウェルに加えた。アッセイプレートを1500gで1分間回転させ、次いで、SpectraMax M2プレートリーダー(λex=380nmおよびλem=460nm)で、37℃で読み取った。蛍光の変化率として活性を定量し、これは基質開裂速度に対応している。IC50値を、阻害剤を含まないコントロールウェルの変化率の50%を生じる阻害濃度として決定した。
上のスクリーニングにおけるいくつかの実施形態の試験結果を表4に示し、IC50は、μMで与えられる。
XIIa因子の阻害と、マウス実験自己免疫脳脊髄炎(EAE)モデルにおけるin vivoでの効能の予測される相関関係は、Goebelら、Nature Communications 7:11626(2016年5月18日)によって公開されている。実験自己免疫脳脊髄炎(EAE)は、ヒト炎症性脱髄疾患、多発性硬化症(MS)の最も一般的に使用される実験モデルである。MSにおける現在の使用または緊急の使用が行われる薬物の多くは、EAEの研究に基づいて開発され、試験され、または検証されている[Constantinescuら、British Journal of Pharmacology(2011)164 1079−1106]。したがって、上に示した結果は、この化合物が、CNSの炎症性疾患および血栓症を治療するのに有用であることを当業者に示すだろう。2017年1月10日に出願された本願発明者らのPCT(PCT/US2017/12796号)は、凝固XIIa因子を選択的に阻害する一連の1−アシル−3−(ヘテロアリール)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミンについて、XIIa因子の阻害と、マウス実験自己免疫脳脊髄炎(EAE)モデルにおけるin vivoでの効能との相関関係を開示している。簡単に言うと、約10週齢の雌のマウスを、ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)の残基35〜55のフラグメントをFreundの完全アジュバントでエマルションにして、これを用いて免疫付与する。2回の皮下注射を、1つは背中上部に、もう1つは腰部に行う。約2時間後、動物に、百日咳毒素を腹腔内注射する。24時間後、動物に2回目の用量の百日咳毒素を腹腔内注射する。約10〜14日以内に疾患が発症し、疾患の重篤度を、標準的なEAEスコアリングガイドを用いて点数付けした。
試験化合物を、MOG播種(予防モデル)、または疾患の初期の徴候が始まっているもの(治療モデル)のいずれかに投与する。化合物の効能は、播種から4週間後にEAE重篤度スコアを決定し、比較群および/またはコントロール群に対し、EAE発症およびピーク重篤度を決定することによって評価する。FXIIaに対するIC
50が0.055μMを示した化合物を、この試験では以下の結果を用いて評価した。
本明細書で提供される化合物を、炎症を治療するため、免疫学的障害を治療するため、血管拡張に関連する病状を治療するため、または血栓症を治療するために使用することができる。本方法は、例えば、治療に有効な量の式Iまたは式IIの化合物を患者に投与することを含む。