JP2019516364A - Egfr及びher2をターゲティングする二重特異性抗体 - Google Patents
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Abstract
Description
4つのチロシンキナーゼレセプター(EGFR/HER1、HER2、HER3及びHER4)を含むHERファミリーは、細胞増殖に関与する複数の部分的に冗長な相互接続下流シグナリングカスケード(例えば、MAPK及びPI3K/AKT経路)を活性化する。多数の固形腫瘍(肺、結腸直腸、膵臓など)では、HER異常シグナリングが観察されている。EGFR及びHER2は、HERファミリーレセプターとのホモ二量体化及びヘテロ二量体化を介して成長シグナルを伝達する細胞表面レセプターチロシンキナーゼ(TK)である。EGFRとHER2とのヘテロダイマーは、EGFR又はHER2ホモ二量体化よりもより強力なTKシグナリング活性化を誘導する。腫瘍細胞がEGFR及びHER2の両方を過剰発現する場合、EGFR/HER2ヘテロ二量体化及びシグナリングの可能性が増加するため、それらは積極的な腫瘍細胞成長を示す。
各重鎖が、
a.ヒンジ−CH2−CH3ドメインを含む免疫グロブリンのFc領域
を含み、
b.このFc領域が、前記ヒンジドメインによって、抗体1(Ab1)のFab重鎖CH1−VHに連結されており、
c.そしてこれが、ポリペプチドリンカー配列によって、抗体2(Ab2)のFab重鎖CH1−VHに連結されており、該ポリペプチドリンカー配列が、Ab1の前記Fab重鎖VHドメインのN末端と、Ab2の前記CH1ドメインのC末端とを連結し、
4本の軽鎖が、それらの同種重鎖ドメインと会合したAb1のFab軽鎖及びAb2のFab軽鎖を含み;
Ab1及びAb2が異なるものであり、一方ではセツキシマブ又はその突然変異誘導体及び他方ではトラスツズマブ又はその突然変異誘導体からなる群より独立して選択される二重特異性抗体を提供する。
o配列番号:4からなるVHドメイン、
o配列番号:2、配列番号:5、配列番号:20、配列番号:21及び配列番号:22からなる群より選択されるCH1ドメイン、
o配列番号:13からなるVLドメイン、
o配列番号:11、配列番号:14、配列番号:23、配列番号:24及び配列番号:25からなる群より選択されるCLドメイン
を含むセツキシマブ又はその突然変異誘導体であり、
該CH1及びCLドメインが、以下
−配列番号:2と配列番号:11、
−配列番号:5と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか、
−配列番号:20と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか、
−配列番号:21と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか、
−配列番号:22と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか
のように会合する二重特異性抗体が記載される。
o配列番号:1の配列からなるVHドメイン
o配列番号:2、配列番号:5、配列番号:20、配列番号:21及び配列番号:22からなる群より選択されるCH1ドメイン
o配列番号:10の配列からなるVLドメイン、
o配列番号:11、配列番号:14、配列番号:23、配列番号:24及び配列番号:25からなる群より選択されるCLドメイン
を含むトラスツズマブ又はその突然変異誘導体であり、
該CH1及びCLドメインが、以下
−配列番号:2と配列番号:11
−配列番号:5と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか
−配列番号:20と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか
−配列番号:21と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか
−配列番号:22と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか
のように会合する二重特異性抗体が記載される。
a)2本の重鎖であって、それぞれが、N末端からC末端の方向に、
・配列番号:1からなるトラスツズマブ重鎖VH、
・配列番号:2からなるCH1ドメイン、
・配列番号:3、配列番号:16又は配列番号:34からなるポリペプチドリンカー、
・配列番号:4からなるセツキシマブ重鎖VH、
・配列番号:5からなるCH1ドメイン、
・配列番号:6からなるヒンジドメイン、
・配列番号:7からなるCH2ドメイン、
・配列番号:8からなるCH3ドメイン
を含む連続配列からなる2本の重鎖、
b)2本のトラスツズマブ軽鎖であって、それぞれが、
・配列番号:10からなるVLドメイン、
・配列番号:11からなるCLドメイン
を含む2本のトラスツズマブ軽鎖、
c)2本のセツキシマブ軽鎖であって、それぞれが、
・配列番号:13からなるVLドメイン、
・配列番号:14からなるCLドメイン
を含む2本のセツキシマブ軽鎖
からなる特定の抗体が提供される。
a)2本の重鎖であって、それぞれが、N末端からC末端の方向に、
・配列番号:4からなるセツキシマブ重鎖VH、
・配列番号:5からなるCH1ドメイン、
・配列番号:3、配列番号:16又は配列番号:34からなるポリペプチドリンカー、
・配列番号:1からなるトラスツズマブ重鎖VH、
・配列番号:2からなるCH1ドメイン、
・配列番号:6からなるヒンジドメイン、
・配列番号:7からなるCH2ドメイン、
・配列番号:8からなるCH3ドメイン
を含む連続配列からなる2本の重鎖、
b)2本のトラスツズマブ軽鎖であって、それぞれが配列番号:12を含む2本のトラスツズマブ軽鎖
c)2本のセツキシマブ軽鎖であって、それぞれが配列番号:15を含む2本のセツキシマブ軽鎖
からなる別の特定の抗体が提供される。
定義
天然に存在する抗体分子の基本構造は、非共有結合的相互作用及び鎖間ジスルフィド結合によって互いに保持される2本の同一の重鎖及び2本の同一の軽鎖からなるY字型テトラマ−四次構造である。
を有するポリペプチドである。
今回、本発明者らは、それらの各ターゲットに対する2つの結合部位と、抗体依存性細胞性細胞傷害(ADCC)、食作用及び補体依存性細胞傷害(CDC)などのエフェクター機能の活性化を可能にする機能的Fcドメインとを含む二重特異性四価抗体を提供する。
−Fc(ヒンジ−CH2−CH3)から構築される連続重鎖
−それに続いて、抗体1のFab重鎖(CH1−VH)及び抗体2の連続Fab重鎖(CH1−VH)(後者は、ヒンジ由来ポリペプチドリンカー配列によって接続されている)
を含み、
−タンパク質発現中に、得られた重鎖はダイマーにアセンブルし、同時発現された抗体1及び抗体2軽鎖(VL−CL)は、最終的なタンデム型F(ab)’2−Fc分子を形成するために、それらの同種重鎖と会合し、
抗体1(Ab1)及び抗体2(Ab2)は異なるものであり、セツキシマブ、トラスツズマブ及びそれらの突然変異又はヒト化誘導体からなる群より選択される。
−Fc(ヒンジ−CH2−CH3)から構築される連続重鎖
−それに続いて、トラスツズマブのFab重鎖(CH1−VH)及びセツキシマブの連続Fab重鎖(CH1−VH)(後者は、ヒンジ由来ポリペプチドリンカー配列によって接続されている)
を含み、
−タンパク質発現中に、得られた重鎖はダイマーにアセンブルし、同時発現された野生型又は突然変異トラスツズマブ及び野生型又は突然変異又はヒト化セツキシマブの軽鎖(VL−CL)は、最終的なタンデム型F(ab)’2−Fc分子を形成するために、それらの同種重鎖と会合する。
−Fc(ヒンジ−CH2−CH3)から構築される連続重鎖
−それに続いて、セツキシマブのFab重鎖(CH1−VH)及びトラスツズマブの連続Fab重鎖(CH1−VH)(後者は、ヒンジ由来ポリペプチドリンカー配列によって接続されている)
を含み、
−タンパク質発現中に、得られた重鎖はダイマーにアセンブルし、同時発現された野生型又は突然変異セツキシマブ及び野生型又は突然変異トラスツズマブの軽鎖(VL−CL)は、最終的なタンデム型F(ab)’2−Fc分子を形成するために、それらの同種重鎖と会合する。
・異なるCH1及びCLドメインを有する2つのFabフラグメントであって、
a)ヒトIgG1/κ由来のCH1及びC−κドメインと、Ab1のVH及びVLドメインとを有するFabフラグメント、
b)ヒトIgG1/κ由来のCH1及びC−κドメインと、Ab2のVH及びVLドメインとを有するFabフラグメント、
c)ヒトκ定常ドメイン由来の突然変異軽鎖定常ドメイン
からなる2つのFabフラグメントを含み、
前記Fabフラグメントが、以下の順序
−ポリペプチドリンカーを介してAb2 FabフラグメントのVHドメインのN末端に連結されたAb1 FabフラグメントのCH1ドメインのC末端、
−Ab2フラグメントのCH1ドメインのC末端をCH2ドメインのN末端に連結するヒトIgG1のヒンジ領域、
−ヒトIgG1の二量体化CH2及びCH3ドメイン
でタンデムに配置されている二重特異性抗体が記載される。
−Ab1は、
o配列番号:1の配列に対応するVH領域
o配列番号:2、配列番号:5、配列番号:20、配列番号:21及び配列番号:22からなる群より選択される配列の1つに対応するCH1領域
o配列番号:10の配列に対応するVL領域、
o配列番号:11、配列番号:14、配列番号:23、配列番号:24及び配列番号:25からなる群より選択される配列の1つに対応するCκ領域、
o以下の組み合わせ:
−配列番号:2と配列番号:11
−配列番号:5と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか
−配列番号:20と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか
−配列番号:21と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか
−配列番号:22と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか
においてのみ会合し得るCH1及びCκ領域
を有するトラスツズマブであり、
−Ab2は、
o配列番号:4の配列に対応するVH領域
o配列番号:2、配列番号:5、配列番号:20、配列番号:21及び配列番号:22からなる群より選択される配列の1つに対応するCH1領域、
o配列番号:13の配列に対応するVL領域、
o配列番号:11、配列番号:14、配列番号:23、配列番号:24及び配列番号:25からなる群より選択される配列の1つに対応するCκ領域、
o以下の組み合わせ:
−配列番号:2と配列番号:11、
−配列番号:5と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか、
−配列番号:20と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか、
−配列番号:21と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか、
−配列番号:22と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか
においてのみ会合し得るCH1及びCκ領域
を有するセツキシマブであり、
−Ab1及びAb2はそれぞれ、異なるCH1及びCκ配列の組み合わせを有する。
Ab1は、
o配列番号:4の配列に対応するVH領域、
o配列番号:2、配列番号:5、配列番号:20、配列番号:21及び配列番号:22からなる群より選択される配列の1つに対応するCH1領域、
o配列番号:13の配列に対応するVL領域、
o配列番号:11、配列番号:14、配列番号:23、配列番号:24及び配列番号:25からなる群より選択される配列の1つに対応するCκ領域、
o以下の組み合わせ:
−配列番号:2と配列番号:11、
−配列番号:5と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか、
−配列番号:20と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか、
−配列番号:21と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか、
−配列番号:22と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか
においてのみ会合し得るCH1及びCκ領域
を有するセツキシマブであり、
Ab2は、
o配列番号:1の配列に対応するVH領域、
o配列番号:2、配列番号:5、配列番号:20、配列番号:21及び配列番号:22からなる群より選択される配列の1つに対応するCH1領域、
o配列番号:10の配列に対応するVL領域、
o配列番号:11、配列番号:14、配列番号:23、配列番号:24及び配列番号:25からなる群より選択される配列の1つに対応するCκ領域、
o以下の組み合わせ:
−配列番号:2と配列番号:11、
−配列番号:5と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか、
−配列番号:20と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか、
−配列番号:21と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか、
−配列番号:22と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか
においてのみ会合し得るCH1及びCκ領域
を有するトラスツズマブであり、
−Ab1及びAb2はそれぞれ、異なるCH1及びCκ配列の組み合わせを有する。
a)連続重鎖であって、
・配列番号:1に対応するトラスツズマブ重鎖可変領域(VH)、
・配列番号:2に対応するヒトIgG1由来の野生型CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニン、Tである)、
・配列番号:3に対応する2本のFab重鎖を接続するポリペプチドリンカー、
・配列番号:4に対応するセツキシマブ重鎖可変領域(VH)、
・配列番号:5に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニンからグルタミン酸、Eに突然変異されている)、
・配列番号:6に対応するヒトIgG1由来の野生型ヒンジ領域、
・配列番号:7に対応するヒトIgG1の野生型CH2ドメイン、
・配列番号:8に対応するヒトIgG1アロタイプG1m(3)の野生型CH3ドメイン
からなる連続重鎖、
b)トラスツズマブ軽鎖であって、
・配列番号:10に対応する野生型可変領域(VL)、
・配列番号:11に対応する野生型ヒトκ定常ドメイン(Kabat位置114及び137の残基は、それぞれセリン(S)及びアスパラギン(N)である)
からなるトラスツズマブ軽鎖、
c)セツキシマブ軽鎖であって、
・配列番号:13に対応する野生型可変領域(VL)、
・配列番号:14に対応する突然変異ヒトκ定常ドメイン(Kabat位置114及び137の残基は、それぞれアラニン(A)及びリシン(K)である)
からなるセツキシマブ軽鎖
を有する。
a)連続重鎖であって、
・配列番号:1に対応するトラスツズマブ重鎖可変領域(VH)、
・配列番号:2に対応するヒトIgG1由来の野生型CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニン、Tである)、
・配列番号:16又は配列番号:34に対応する2本のFab重鎖を接続するポリペプチドリンカー、
・配列番号:4に対応するセツキシマブ重鎖可変領域(VH)、
・配列番号:5に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニンからグルタミン酸、Eに突然変異されている)、
・配列番号:6に対応するヒトIgG1由来の野生型ヒンジ領域、
・配列番号:7に対応するヒトIgG1の野生型CH2ドメイン、
・配列番号:8に対応するヒトIgG1アロタイプG1m(3)の野生型CH3ドメイン
からなる連続重鎖、
b)配列番号:12に対応する野生型トラスツズマブ軽鎖のアミノ酸配列
c)配列番号:15に対応する突然変異セツキシマブ軽鎖のアミノ酸配列
を有する。
a)連続重鎖であって、
・配列番号:4に対応するセツキシマブ重鎖可変領域(VH)、
・配列番号:5に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニンからグルタミン酸、Eに突然変異されている)、
・配列番号:3に対応する2本のFab重鎖を接続するポリペプチドリンカー、
・配列番号:1に対応するトラスツズマブ重鎖可変領域(VH)、
・配列番号:2に対応するヒトIgG1由来の野生型CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニン、Tである)、
・配列番号:6に対応するヒトIgG1由来の野生型ヒンジ領域、
・配列番号:7に対応するヒトIgG1の野生型CH2ドメイン、
・配列番号:8に対応するヒトIgG1アロタイプG1m(3)の野生型CH3ドメイン
からなる連続重鎖、
b)配列番号:12に対応する野生型トラスツズマブ軽鎖のアミノ酸配列
c)配列番号:15に対応する突然変異セツキシマブ軽鎖のアミノ酸配列
を有し得る。
a)連続重鎖であって、
・配列番号:4に対応するセツキシマブ重鎖可変領域(VH)、
・配列番号:5に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニンからグルタミン酸、Eに突然変異されている)、
・配列番号:16に対応する2本のFab重鎖を接続するポリペプチドリンカー、
・配列番号:1に対応するトラスツズマブ重鎖可変領域(VH)、
・配列番号:2に対応するヒトIgG1由来の野生型CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニン、Tである)、
・配列番号:6に対応するヒトIgG1由来の野生型ヒンジ領域、
・配列番号:7に対応するヒトIgG1の野生型CH2ドメイン、
・配列番号:8に対応するヒトIgG1アロタイプG1m(3)の野生型CH3ドメイン
からなる連続重鎖、
b)配列番号:12に対応する野生型トラスツズマブ軽鎖のアミノ酸配列、
c)配列番号:15に対応する突然変異セツキシマブ軽鎖のアミノ酸配列
を有し得る。
−配列番号:20に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン、
−配列番号:21に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン、
−配列番号:22に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン、
−配列番号:23に対応する突然変異ヒトκ定常、
−配列番号:24に対応する突然変異ヒトκ定常、
−配列番号:25に対応する突然変異ヒトκ定常ドメイン
の少なくとも1つを含有し得る。
「ヒンジ由来ポリペプチドリンカー配列」又は「シュードヒンジリンカー」とも称されるポリペプチドリンカーは、好ましくはヒト起源のIgA、IgG及びIgDから選択される1つ以上の免疫グロブリンのヒンジ領域の配列の全部又は一部を含む。前記ポリペプチドリンカーは、ただ1つの免疫グロブリンのヒンジ領域の配列の全部又は一部を含み得る。この場合、前記免疫グロブリンは、隣接CH1ドメインが由来する免疫グロブリンと同じアイソタイプ及びサブクラスに属し得るか、又は異なるアイソタイプ若しくはサブクラスに属し得る。あるいは、前記ポリペプチドリンカーは、異なるアイソタイプ又はサブクラスの少なくとも2つの免疫グロブリンのヒンジ領域の配列の全部又は一部を含み得る。この場合、CH1ドメインの直後にあるポリペプチドリンカーのN末端部分は、好ましくは、前記CH1ドメインが由来する免疫グロブリンと同じアイソタイプ及びサブクラスに属する免疫グロブリンのヒンジ領域の全部又は一部からなる。
からなる群より選択される配列を含み得るか、又はそれからなり得る。
X4は、セリン(S)又はシステイン(C)であり;
X5は、アラニン(A)又はシステイン(C)であり;
同一の又は異なるX6、X7、X8、X9、X10は、Ala(A)及びGly(G)からなる群より選択される)を含むか、又はそれからなる。
X4は、セリン(S)又はシステイン(C)であり;
X5は、アラニン(A)又はシステイン(C)であり;
同一の又は異なるX6、X7、X8、X9、X10は、Ala(A)及びGly(G)からなる群より選択される)を含むか、又はそれからなる。
いくつかの二重特異性抗体(BiXAb-3486、BiXAb-3489、BiXAb-3732SS及びBiXAb-E06528と名称される)の調製は、実施例に記載されている。
i)連続重鎖であって、
・配列番号:1に対応するトラスツズマブ重鎖可変領域(VH)
・配列番号:2に対応するヒトIgG1由来の野生型CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニン、Tである)
・配列番号:3に対応する2本のFab重鎖を接続するポリペプチドリンカー
・配列番号:4に対応するセツキシマブ重鎖可変領域(VH)
・配列番号:5に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニンからグルタミン酸、Eに突然変異されている)
・配列番号:6に対応するヒトIgG1由来の野生型ヒンジ領域
・配列番号:7に対応するヒトIgG1の野生型CH2ドメイン
・配列番号:8に対応するヒトIgG1アロタイプG1m(3)の野生型CH3ドメイン
を含む連続重鎖
(したがって、本発明の二重特異性抗体は、配列番号:9の連続重鎖(701個の残基)を有する)
ii)野生型トラスツズマブ軽鎖であって、
・配列番号:10に対応する野生型可変領域(VL)
・配列番号:11に対応する野生型ヒトκ定常ドメイン(Kabat位置114及び137の残基は、それぞれセリン(S)及びアスパラギン(N)である)
を含む野生型トラスツズマブ軽鎖
(したがって、トラスツズマブ軽鎖は、配列番号:12に対応する)
iii)セツキシマブ軽鎖であって、
・配列番号:13に対応する野生型可変領域(VL)
・配列番号:14に対応する突然変異ヒトκ定常ドメイン(Kabat位置114及び137の残基は、それぞれアラニン(A)及びリシン(K)である)
を含むセツキシマブ軽鎖
(したがって、セツキシマブ軽鎖は、配列番号:15に対応する)
を有する。
i)連続重鎖であって、
・配列番号:1に対応するトラスツズマブ重鎖可変領域(VH)
・配列番号:2に対応するヒトIgG1由来の野生型CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニン、Tである)
・配列番号:16に対応する2本のFab重鎖を接続するポリペプチドリンカー
・配列番号:4に対応するセツキシマブ重鎖可変領域(VH)
・配列番号:5に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニンからグルタミン酸、Eに突然変異されている)
・配列番号:6に対応するヒトIgG1由来の野生型ヒンジ領域
・配列番号:7に対応するヒトIgG1の野生型CH2ドメイン
・配列番号:8に対応するヒトIgG1アロタイプG1m(3)の野生型CH3ドメイン
を含む連続重鎖
(したがって、本発明の二重特異性抗体は、配列番号:17の連続重鎖(701個の残基)を有する)
ii)配列番号:12からなる野生型トラスツズマブ軽鎖
iii)配列番号:15からなるセツキシマブ軽鎖
を有する抗体である。
i)連続重鎖であって、
・配列番号:1に対応するトラスツズマブ重鎖可変領域(VH)
・配列番号:2に対応するヒトIgG1由来の野生型CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニン、Tである)
・配列番号:34に対応する2本のFab重鎖を接続するポリペプチドリンカー
・配列番号:4に対応するセツキシマブ重鎖可変領域(VH)
・配列番号:5に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニンからグルタミン酸、Eに突然変異されている)
・配列番号:6に対応するヒトIgG1由来の野生型ヒンジ領域
・配列番号:7に対応するヒトIgG1の野生型CH2ドメイン
・配列番号:8に対応するヒトIgG1アロタイプG1m(3)の野生型CH3ドメイン
を含む連続重鎖、
(したがって、本発明の二重特異性抗体は、配列番号:35の連続重鎖(701個の残基)を有する)
ii)配列番号:12からなる野生型トラスツズマブ軽鎖
iii)配列番号:15からなるセツキシマブ軽鎖
を有する抗体である。
i)連続重鎖であって、
・配列番号:4に対応するセツキシマブ重鎖可変領域(VH)
・配列番号:5に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニンからグルタミン酸、Eに突然変異されている)
・配列番号:3に対応する2本のFab重鎖を接続するポリペプチドリンカー
・配列番号:1に対応するトラスツズマブ重鎖可変領域(VH)
・配列番号:2に対応するヒトIgG1由来の野生型CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニン、Tである)
・配列番号:6に対応するヒトIgG1由来の野生型ヒンジ領域
・配列番号:7に対応するヒトIgG1の野生型CH2ドメイン
・配列番号:8に対応するヒトIgG1アロタイプG1m(3)の野生型CH3ドメイン
を含む連続重鎖、
(したがって、本発明の二重特異性抗体は、配列番号:18の連続重鎖(701個の残基)を有する)
ii)配列番号:12からなる野生型トラスツズマブ軽鎖
iii)配列番号:15からなるセツキシマブ軽鎖
を有する。
i)連続重鎖であって、
・配列番号:4に対応するセツキシマブ重鎖可変領域(VH)
・配列番号:5に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニンからグルタミン酸、Eに突然変異されている)
・配列番号:16に対応する2本のFab重鎖を接続するポリペプチドリンカー
・配列番号:1に対応するトラスツズマブ重鎖可変領域(VH)
・配列番号:2に対応するヒトIgG1由来の野生型CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニン、Tである)
・配列番号:6に対応するヒトIgG1由来の野生型ヒンジ領域
・配列番号:7に対応するヒトIgG1の野生型CH2ドメイン
・配列番号:8に対応するヒトIgG1アロタイプG1m(3)の野生型CH3ドメイン
を含む連続重鎖、
(したがって、本発明の二重特異性抗体は、配列番号:19の連続重鎖(701個の残基)を有する)
ii)配列番号:12からなる野生型トラスツズマブ軽鎖
iii)配列番号:15からなるセツキシマブ軽鎖
を有する。
本発明は、(セツキシマブ又はトラスツズマブの)野生型配列又はその突然変異誘導体を使用する。
−配列番号:20に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニンからアスパラギン酸、Dに突然変異されている)
−配列番号:21に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニンからリシン、Kに突然変異されている
−配列番号:22に対応するヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン(Kabat位置192の残基は、トレオニンからアルギニン、Rに突然変異されている)
−配列番号:23に対応する突然変異ヒトκ定常ドメイン(Kabat位置114及び137の残基は、それぞれアラニン(A)及びアルギニン(R)である)
−配列番号:24に対応する突然変異ヒトκ定常ドメイン(Kabat位置114及び137の残基は、それぞれアラニン(A)及びグルタミン酸(E)である)
−又は配列番号:25に対応する突然変異ヒトκ定常ドメイン(Kabat位置114及び137の残基は、それぞれアラニン(A)及びアスパラギン酸(D)である)
を含む二重特異性抗体が記載される。
VHのKabat位置31において、AspからGlu又はSerへ
VHのKabat位置32において、ThrからSer、Asn又はTyrへ
VHのKabat位置54において、AsnからGln、His、Lys、Arg、Gly又はSerへ
VHのKabat位置55において、GlyからPro、Ala及びSerへ
VHのKabat位置61において、AspからGluへ
VHのKabat位置62において、SerからThrへ
VHのKabat位置95において、TrpからTyr又はPheへ
VHのKabat位置98において、AspからGluへ
VHのKabat位置99において、GlyからPro又はAlaへ
VLのKabat位置28において、AspからGlu又はGlyへ
VLのKabat位置29において、ValからIle又はLeuへ
VLのKabat位置30において、AsnからGln、His、Lys、Arg又はSerへ
VLのKabat位置31において、ThrからSerへ。
−IMGT/Geneデータベースで定義されているヒト免疫グロブリン遺伝子κ可変6−11アレル02(IGKV6−11*02)をベースとするセツキシマブの軽鎖ヒト化型、
(以下のKabat位置において、アミノ酸残基は、
Kabat位置L31、Thr又はSer
Kabat位置L32、Asn又はSer
Kabat位置L33、Ile又はLeu
Kabat位置L53、Glu又はGln
Kabat位置L89、Gln又はHis
Kabat位置L91、Asn、Ser、His、Lys又はArg
Kabat位置L92、Asn、Ser、His、Lys又はArg
Kabat位置L93、Asn、Ser、His、Lys又はArg
Kabat位置L94、Trp、Tyr又はPhe
Kabat位置L96、Thr又はTyr
である)
−IMGT/Geneデータベースで定義されているヒト免疫グロブリン遺伝子κ可変3−11アレル01(IGKV3−11*01)をベースとするセツキシマブの軽鎖ヒト化型、
(以下のKabat位置において、アミノ酸残基は、
Kabat位置L29、Ile又はVal
Kabat位置L30、Gly又はSer
Kabat位置L31、Thr又はSer
Kabat位置L32、Asn又はTyr
Kabat位置L33、Ile又はLeu
Kabat位置L34、His又はAla
Kabat位置L49、Lys又はTyr
Kabat位置L50、Tyr又はAsp
Kabat位置L53、Glu又はAsn
Kabat位置L54、Ser又はArg
Kabat位置L55、Ile又はAla
Kabat位置L56、Ser又はThr
Kabat位置L91、Asn、Arg、His又はLys
Kabat位置L92、Asn、Ser、His、Lys又はArg
Kabat位置L94、Trp、Tyr又はPhe
Kabat位置L96、Thr又はTyr
である)
−IMGT/Geneデータベースで定義されているヒト免疫グロブリン遺伝子重可変4−59アレル01(IGHV4−59*01)をベースとするセツキシマブmAbの重鎖ヒト化型、
(以下のKabat位置において、アミノ酸残基は、
Kabat位置H29、Leu又はIle
Kabat位置H30、Thr又はSer
Kabat位置H31、Asn又はSer
Kabat位置H33、Gly又はTyr
Kabat位置H35、His又はSer
Kabat位置H37、Val又はIle
Kabat位置H48、Leu又はIle
Kabat位置H50、Val又はTyr
Kabat位置H52、Trp、Tyr又はPhe
Kabat位置H53、Ser又はTyr
Kabat位置H54、Gly又はSer
Kabat位置H56、Asn又はSer
Kabat位置H58、Asp又はAsn
Kabat位置H61、Thr又はPro
Kabat位置H62、Pro又はSer
Kabat位置H64、Thr又はLys
Kabat位置H67、Leu又はVal
Kabat位置H73、Asn又はThr
Kabat位置H78、Val又はPhe
である)
−IMGT/Geneデータベースで定義されているヒト免疫グロブリン遺伝子重可変3−33アレル01(IGHV3−33*01)をベースとするセツキシマブmAbの重鎖ヒト化型、
(以下のKabat位置において、アミノ酸残基は、
Kabat位置H28、Ser又はThr
Kabat位置H30、Thr又はSer
Kabat位置H48、Leu又はVal
Kabat位置H49、Gly又はAla
Kabat位置H53、Ser又はAsp
Kabat位置H55、Gly又はSer
Kabat位置H57、Lys又はThr
Kabat位置H58、Asp又はTyr
Kabat位置H60、Asn又はAla
Kabat位置H61、Thr又はAsp
Kabat位置H62、Pro又はSer
Kabat位置H64、Thr又はLys
Kabat位置H65、Ser又はGly
Kabat位置H78、Val又はLeu
である)
を含む二重特異性抗体が記載される。
本発明の抗体の重鎖及び軽鎖をコードする核酸は、発現ベクターに挿入される。軽鎖及び重鎖は、同じ又は異なる発現ベクターにクローニングされ得る。免疫グロブリン鎖をコードするDNAセグメントは、免疫グロブリンポリペプチドの発現を保証する発現ベクター中のコントロール配列に作動可能に連結される。このようなコントロール配列は、シグナル配列、プロモーター、エンハンサー及び転写終結配列を含む。発現ベクターは、典型的には、宿主生物において、エピソームとして、又は宿主染色体DNAの必須部分として複製可能である。一般に、発現ベクターは、所望のDNA配列でトランスフォーメーションされた細胞の検出を可能にするための選択マーカー、例えばテトラサイクリン又はネオマイシンを含有するであろう。
本発明の二重特異性抗体は、腫瘍成長阻害を誘導することが示された。
遺伝子合成
GeneScriptプログラムを使用して哺乳動物発現のためにコドン最適化した後、抗HER2(トラスツズマブ、クローンhumAb4D5−8)(Carter P., Presta L., Gorman C.M., Ridgway J.B., Henner D., Wong W.L., Rowland A.M., Kotts C., Carver M.E., Shepard H.M. (1992) Humanization of an anti-p185HER2 antibody for human cancer therapy. Proc Natl Acad Sci U S A. 15, 4285-4289)及び抗EGFR(セツキシマブ)(Humblet Y. (2004). Cetuximab: an IgG1 monoclonal antibody for the treatment of epidermal growth factor receptor expressing tumors. Expert Opin Pharmacother 5: 1621-1633.)のアミノ酸配列を使用して、DNA配列を設計した。重鎖については、制限酵素消化のための隣接配列と共に、シグナルペプチドと、Fab1の可変領域及び定常CH1ドメインと、それに続いてシュードヒンジリンカーと、Fab2の可変領域及び定常CH1ドメインとをコードするDNAをGeneScriptによって合成した。軽鎖については、シグナルペプチドと、可変及び定常κ領域とをコードするDNAをGeneScriptによって合成した。
懸濁液の無血清培地(CHO SFM-II培地、Life Technologies(商標))に適合されたCHO−S細胞において、2:1:1=HC:LC1:LC2の分子比で別個のベクター上でコードされる3つの遺伝子(1本の連続重鎖(HC)及び2本の軽鎖(LC))をコトランスフェクションすることによる一過性遺伝子発現を用いて、本発明の二重特異性抗体(「BiXAb」分子とも称される)を生産した。典型的には、50mL培地スケールの発現試験のために、1.5mLエッペンドルフチューブ中で、プラスミドDNA 合計50μg(重鎖1 25μg、トラスツズマブ(抗HER2)軽鎖 12.5μg及びセツキシマブ(抗EGFR)軽鎖 12.5μg)を混合し、3mg/mL PEIトランスフェクション試薬pH7.0(Polyplus) 25μLを含有するCHO SFM培地 1mLを追加し、室温で20分間インキュベーションした。125mL振盪フラスコ中で、DNA−PEIの混合物をLife Technologies’ Invitrogen FreeStyle(商標)CHO−S細胞 49mLに1〜2×106/mLでロードした。細胞をさらに6日間振盪した。細胞を3,000rpmで15分間遠心分離することによって、上清を採取した。ForteBioのプロテインAバイオセンサー(Octet(登録商標)Systems)を使用して、上清中のBiXAbの発現力価を決定した。次いで、MabSelect SuRe (GE Healthcare Life Sciences)を使用してプロテインAアフィニティー媒体によって、二重特異性モノクローナル抗体(BiXAb)を精製した。0.1MグリシンpH3.5を使用してプロテインAから抗体を溶出させ、1Mトリスによって中和した。ダルベッコPBS(Lonza BE17-512Q)中の精製抗体を滅菌ろ過(0.2μM滅菌フィルタ、Techno Plastic Products AG製)し、Eppendorf BioSpectrometer(登録商標)を使用して280nmでODを読み取ることによって、最終濃度を決定した。
BioRad製のExperion(商標)自動電気泳動システムを使用することによって、精製BiXAb-3486、BiXAb-3489及びBiXAb-3732SS抗体のSDS−PAGE分析を実施した。バッファー中のラウリル硫酸ナトリウム(SDS)の存在下では、抗体がゲル中で移動する速度はそのサイズに主に依存するので、分子量決定が可能になる。
操作されたタンパク質分子では、タンパク質凝集が頻繁に観察される。本発明者らは、分析サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を実施して、一段階アフィニティー精製BiXAb-3489及びBiXAb-3732SS調製物の高分子量種含有量をアッセイした。本発明者らは、SEC-s3000 (300× 7.8 mm)カラム(BioSep)及びAktapurifier 10システム(GE Healthcare)を用いた;PBSバッファーpH7.4を使用して、流速 1mL/分でアッセイを行った。
遺伝子合成
GeneScriptプログラムを使用して哺乳動物発現のためにコドン最適化した後、抗EGFR(セツキシマブ)及び抗HER2(トラスツズマブ)のアミノ酸配列を使用して、DNA配列を設計した。これらの抗体は、「親」抗EGFR及び「親」抗HER2 mAbと称される。
懸濁液の無血清培地(CHO SFM-II培地、Life Technologies(商標))に適合されたCHO−S細胞において、2:1:1=HC:LC1:LC2の分子比で別個のベクター上でコードされる3つの遺伝子(1本の連続重鎖(HC)及び2本の軽鎖(LC))をコトランスフェクションすることによる一過性遺伝子発現を用いて、二重特異性抗体BiXAb-E06528を生産した。典型的には、50mLスケールの発現のために、1.5mLエッペンドルフチューブ中で、プラスミドDNA 合計50μg(重鎖 25μg、抗HER2軽鎖 12.5μg及び抗EGFR軽鎖 12.5μg)を混合し、次いで、3mg/mL PEIトランスフェクション試薬pH7.0(Polyplus) 25μLを含有するCHO SFM培地 1mLを追加し、反応物を室温で20分間インキュベーションした。続いて、125mL振盪フラスコ中で、DNA−PEIの混合物をLife Technologies’ Invitrogen FreeStyle(商標)CHO−S細胞 49mLに1〜2×106/mLで追加した。細胞を6日間振盪した。3,000rpmで15分間遠心分離することによって、上清を採取した。ForteBioのプロテインAバイオセンサー(Octet(登録商標)Systems)を使用して、上清中のBiXAb-E06528の発現力価を決定した。次いで、プロテインAアフィニティー樹脂(MabSelect SuRe, GE Healthcare Life Sciences)によって、BiXAb-E06528を精製した。0.1MグリシンpH3.5を使用してプロテインAから抗体を溶出させ、1Mトリスによって溶出液を中和した。ダルベッコPBS(Lonza)中の精製抗体を滅菌ろ過(0.2μM滅菌フィルタ、Techno Plastic Products AG)し、280nmの光学密度(OD)を読み取ることによって(Eppendorf BioSpectrometer(登録商標))、最終濃度を決定した。
精製BiXAb-E06528の品質を評価するために、本発明者らは、SDS−PAGEを実施した。ランニングバッファー中のドデシル硫酸ナトリウム(SDS)の存在下では、抗体がゲル中で移動する速度はそのサイズに主に依存するので、分子量決定が可能になる。非還元条件下及び還元条件下で、このアッセイを実施した;後者は、ジスルフィド結合の破壊を可能にするので、個々のポリペプチド鎖(軽鎖及び重鎖)の可視化を可能にする。
操作されたタンパク質分子では、タンパク質凝集が頻繁に観察される。本発明者らは、分析サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を実施して、一段階アフィニティー精製BiXAb-E06567調製物の高分子量種含有量をアッセイした(変異体の発現及び精製を参照のこと)。本発明者らは、SEC-s3000 (300× 7.8 mm)カラム(BioSep)及びAktapurifier 10システム(GE Healthcare)を用いた;PBSバッファーpH7.4を使用して、流速 1mL/分でアッセイを行った。
示差走査熱量測定(DSC)を使用して、BiXAb-3489、親抗HER2 mAb及び親抗EGFR mAbの熱安定性を比較した。MicrocalTM VP-Capillary DSCシステム(Malvern Instruments)を使用して、示差走査熱量測定実験を実施した。
Tm又は変性/融解温度は、アンフォールディング種及びフォールディング種の濃度が等しい点であり、アンフォールディング遷移の中間点である。パラメータとして、それは、熱変性に対するタンパク質の感受性を表すので、それは、タンパク質の安定性に関連する。Tmが高いほど、タンパク質はより安定である。
二重抗原結合ELISAアッセイ
1×PBS pH7.4による希釈によって調製した2μg/mLのリコンビナントヒトFcタグ付HER2(Bio-techne)100μLを使用して、Maxisorpプレートを4℃で一晩コーティングした。1×PBSTでプレートを5回洗浄し、次いで、1ウェル当たり1×PBS中1%BSA 200μLによって室温で2時間ブロッキングした。1×PBSTでプレートを5回洗浄した。8点3倍希釈系列の1×PBS中BiXAb-3486及びBiXAb-3489(2μg/mLから開始)を調製し、各希釈段階を1アッセイウェル当たり100μL追加した。プレートを室温で1時間インキュベーションし、続いて、1×PBSTで5回洗浄した。1×PBS中1μg/mL ビオチン化ヒトEGFR(AcroBiosystems)を1ウェル当たり100μL追加し、プレートを室温で1時間インキュベーションした。1×PBSTで5回洗浄した後、1×PBSによる希釈によって調製した0.1μg/mL ストレプトアビジンコンジュゲートHRP(Biotechne)を1ウェル当たり100μL追加した。プレートを室温で1時間インキュベーションした。1×PBSTで5回洗浄した後、比色読み取りのために1×PBS中TMB基質を1ウェル当たり100μL追加し、発色のためにプレートを室温で10分間インキュベーションした。Victor2マイクロプレートリーダー(Perkin Elmer)を用いて、アッセイデータを650nmで収集した。
T200GxP機器(Biacore, GE Healthcare)SPR分光法を行った。ランニングバッファーとして、(GE Healthcareが供給する10×HBS−EP+から希釈した)HBS−EP+pH7.4を使用した。製造業者によって推奨されるように、測定を25℃で行った。流速 30μL/分で全ての実験を行った。トラスツズマブの場合、プロテインA捕捉はリガンド結合親和性を損ない得るので、ヒトFab特異的捕捉を選択した。したがって、Amine Coupling Kit (GE Healthcare)を使用してEDC−NHS化学によって、製造業者の説明書(Rimmob 約10000RU)にしたがってHuman Fab Capture Kit (GE Healthcare)を使用して、CM5-S-Seriesセンサーチップ(GE Healthcare)を抗体捕捉に用いた。フローセル1(Fc1)を活性化及び非活性化して、ブランク除去のための基準として使用した。測定サイクル間に、推奨再生バッファー(Human Fab Capture Kitにおいて供給される10mM グリシン−HCl pH2.1)で45秒間パルスすることによって、表面を再生した。バッファー注入を二重参照に使用した。
100μg/ml ペニシリン、100μg/ml ストレプトマイシン及び10%ウシ胎児血清を補充したRPMI 1640−Glutamax−I培地中で、BxPC3膵臓ガン細胞、A431皮膚扁平上皮ガン、SKOV−3卵巣ガン細胞を培養した。
%溶解=(実験cpm−基本cpm)/(最大cpm−基本cpm)×100
を使用して、ターゲット細胞溶解を計算した。
加湿雰囲気(5%CO2、95%空気)、培養培地(それぞれRPMI1640+10%FBS及びDMEM+10%FBS)中で、NCI−N87ヒト胃ガン及びCAL27ヒト舌扁平上皮ガン細胞株を単層として37℃で成長させた。実験的使用のために、トリプシン−ヴェルセンで5分間処理することによって培養フラスコから腫瘍細胞を分離し、完全培地の追加によって中和した。供給業者の説明書にしたがって血球計(KOVA slide)によって細胞をカウントし、0.25%トリパンブルー排除によってそれらの生存性を評価した。
−試験物質及びコントロール物質については、濃度は、190;100;50;25及び10μg/mLに等しかった。
−抗HER2+抗EGFR抗体の組み合わせについては、抗EGFR及び抗HER2の両方の濃度は、140;100;50;25及び10μg/mLに等しかった。
IC=100×(OD薬物曝露ウェル/ODビヒクル曝露ウェル)
膵臓腫瘍BxPC−3を有するマウスにおいて、本発明の元の二重特異性四価抗体(これは、独自の方法でEGFR及びHER2レセプターを同時にターゲティングする)を評価し、抗EGFR及び抗HER2親抗体の組み合わせと比較した。
ATCC (Rockville, MD)からBxPC−3細胞株を入手し、10%ウシ胎児血清、50U/mlペニシリン及び50μg/mlストレプトマイシンを含有するRPMI1640中で培養した。
・コントロールマウスには、動物を無作為に分けて6つのコホートに入れた日(0日目)から28日目まで、無関係な抗体を週2回投与した。
・C+Tマウスには、0日目から28日目まで、抗EGFR+抗HER2抗体を各2mg/kgで週2回投与した。
・BiXAbマウスには、以下のプロトコールにしたがって、二重特異性抗体を投与した:
−BiXAb-3486、2mg/kg、0日目から28日目まで、週2回
−BiXAb-3486、10mg/kg、0日目から28日目まで、週2回
−BiXAb-3489、2mg/kg、0日目から28日目まで、週2回
−BiXAb-3489、10mg/kg、0日目から28日目まで、週2回
有効性のバイオマーカーとして安全性(体重、生存、臨床兆候及び行動)及び腫瘍成長を経過観察の主要エンドポイントとして採用し、全てのマウスについて、実験過程を通して週2回記録した。Newlab Oncologyソフトウェアによって、グラフ及び分析を実施した。
キャリパーを用いて腫瘍寸法を測定し、式D1×D2×D3/2によって体積を計算し、様々なエンドポイントを評価して処置の有効性を評価した。
処置群対コントロール群の腫瘍体積の中央値の比として定義した腫瘍成長阻害(T/C%)を、T/C%=[(X日における処置群の腫瘍体積の中央値)/(X日におけるコントロール群の腫瘍体積の中央値)]×100として計算した。最適値は、達成される最大腫瘍成長阻害を反映する最小T/C%比である。
処置群及びコントロール群におけるベースラインからの腫瘍体積の変化を使用して、処置群(ΔT)及びコントロール群(ΔC)における中央値を計算した。T/C(%)は、選択した任意の日における中央値である。
部分退縮(PR)は、評価日にかかわらず、腫瘍体積の≧50%の減少として定義した。完全退縮(CR)は、評価日にかかわらず、触知限界(T=30mm3)未満への腫瘍体積の減少として定義する。研究終了時(105日目)に、無腫瘍生存体(TFS)(これは、いかなる触知可能な腫瘍も有しないマウスに対応する)の数を決定した(Vrignaud P, Semiond D, Lejeune P, Bouchard H, Calvet L, Combeau C, Riou JF, Commercon A, Lavelle F, Bissery MC. Preclinical antitumor activity of cabazitaxel, a semisynthetic taxane active in taxane-resistant tumors. Clin Cancer Res. 2013; 19 (11):2973-83)。
式(T−C)/(3.32×Td)を使用して、グロスの殺細胞数の常用対数値を計算した。この式では、腫瘍成長遅延(T−C)は、所定体積(750〜1,000mm3)に達するまでの時間の中央値(日数)に関するT群及びC群の腫瘍間の差として定義した。
また、腫瘍が所定体積 2000mm3に達するのに要した時間を使用して、適合カプラン・マイヤー生存曲線によって、結果を表した。遅延の中央値は、マウスの50%が、所定体積に達した腫瘍を有した時間として定義した。
マン・ホイットニー検定は、値が正規分布すると仮定せずに、2つの群又は条件又は処置の比較を可能にするノンパラメトリック検定である。医学では、それは、同じものであるか否かにかかわらず、2つの医薬の効果を決定するために使用される。Newlab Oncologyソフトウェア(登録商標)(NewLab, 11 rue d’Amsterdam 54500 Vandoeuvre-Les-Nancy FRANCE)を用いて、マン・ホイットニーU検定を評価した。
また、薬物関連死及び相対平均純体重減少の最大パーセントの両方を決定した。>20%の体重減少率(群の平均)>20%又は10%の薬物死は、過剰毒性投与を示すとみなした。
−全ての処置が有効であり、NCI基準でT/C<42%であった
−BiXAb-3486又はBiXAb-3489で処置したマウスの群のみが非常に高い活性(T/C<10%)を示したのに対して、抗EGFR及び抗HER2抗体で処置したマウスは中程度の活性を経験した
−処置終了後(28日目後)、非常に高い活性が維持された
ことを示している。
1)T/C<10%は、2つの本発明の二重特異性抗体によってのみ得られたが、これは、臨床研究に値する高活性化合物への分類のためにNCIが要求するパラメータである;
2)殺細胞数の常用対数値パラメータ(グロス及びネット)及び活性レーティングへのそれらの変換により、2つの本発明の二重特異性抗体は、抗EGFR及び抗HER2抗体の組み合わせよりも活性であることも確認された;
3)退縮(これは、強力な活性の特徴である)は、2つの本発明の二重特異性抗体で処置した群においてのみ観察された。
Claims (15)
- 2本の重鎖及び4本の軽鎖を含む二重特異性抗体であって、
各重鎖が、
a.ヒンジ−CH2−CH3ドメインを含む免疫グロブリンのFc領域
を含み、
b.このFc領域が、前記ヒンジドメインによって、抗体1(Ab1)のFab重鎖CH1−VHに連結されており、
c.そしてこれが、ポリペプチドリンカー配列によって、抗体2(Ab2)のFab重鎖CH1−VHに連結されており、該ポリペプチドリンカー配列が、Ab1の前記Fab重鎖VHドメインのN末端と、Ab2の前記CH1ドメインのC末端とを連結し、
4本の軽鎖が、それらの同種重鎖ドメインと会合したAb1のFab軽鎖及びAb2のFab軽鎖を含み;
Ab1及びAb2が異なるものであり、一方ではセツキシマブ又はその突然変異誘導体及び他方ではトラスツズマブ又はその突然変異誘導体からなる群より独立して選択される、二重特異性抗体。 - Ab1又はAb2が、
o配列番号:4を含み、好ましくは配列番号:4からなるVHドメイン、
o配列番号:2、配列番号:5、配列番号:20、配列番号:21及び配列番号:22からなる群より選択される配列を含むCH1ドメイン、
o配列番号:13を含み、好ましくは配列番号:13からなるVLドメイン、
o配列番号:11、配列番号:14、配列番号:23、配列番号:24及び配列番号:25からなる群より選択される配列を含むCLドメイン
を含むセツキシマブ又はその突然変異誘導体であり、
該CH1及びCLドメインが、以下
−配列番号:2と配列番号:11、
−配列番号:5と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか、
−配列番号:20と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか、
−配列番号:21と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか、
−配列番号:22と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか
のように会合する、請求項1に記載の二重特異性抗体。 - Ab1又はAb2が、
o配列番号:1の配列を含み、好ましくは配列番号:1の配列からなるVHドメイン
o配列番号:2、配列番号:5、配列番号:20、配列番号:21及び配列番号:22からなる群より選択される配列を含むCH1ドメイン
o配列番号:10の配列からなる配列を含むVLドメイン、
o配列番号:11、配列番号:14、配列番号:23、配列番号:24及び配列番号:25からなる群より選択される配列を含むCLドメイン
を含むトラスツズマブ又はその突然変異誘導体であり、
該CH1及びCLドメインが、以下
−配列番号:2と配列番号:11、
−配列番号:5と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか
−配列番号:20と配列番号:14又は配列番号:23のいずれか
−配列番号:21と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか
−配列番号:22と配列番号:24又は配列番号:25のいずれか
のように会合する、請求項1に記載の二重特異性抗体。 - Ab1のCH1及びCLドメインが、Ab2のCH1及びCLドメインと異なる配列の組み合わせを有する、請求項4又は5のいずれかに記載の二重特異性抗体。
- ポリペプチドリンカー配列が、配列番号:3、配列番号:16又は配列番号:34を含み、好ましくは配列番号:3、配列番号:16又は配列番号:34からなる、請求項1〜4のいずれかに記載の二重特異性抗体。
- a)2本の重鎖であって、それぞれが、N末端からC末端の方向に、
・配列番号:1を含み、好ましくは配列番号:1からなるトラスツズマブ重鎖VH、
・配列番号:2を含み、好ましくは配列番号:2からなるCH1ドメイン、
・配列番号:3、配列番号:16又は配列番号:34を含み、好ましくは配列番号:3、配列番号:16又は配列番号:34からなるポリペプチドリンカー、
・配列番号:4を含み、好ましくは配列番号:4からなるセツキシマブ重鎖VH、
・配列番号:5を含み、好ましくは配列番号:5からなるCH1ドメイン、
・配列番号:6を含み、好ましくは配列番号:6からなるヒンジドメイン、
・配列番号:7を含み、好ましくは配列番号:7からなるCH2ドメイン、
・配列番号:8を含み、好ましくは配列番号:8からなるCH3ドメイン
を含む連続配列を含み、好ましくは該連続配列からなる2本の重鎖、
b)2本のトラスツズマブ軽鎖であって、それぞれが、
・配列番号:10を含み、好ましくは配列番号:10からなるVLドメイン、
・配列番号:11を含み、好ましくは配列番号:11からなるCLドメイン
を含む2本のトラスツズマブ軽鎖、
c)2本のセツキシマブ軽鎖であって、それぞれが、
・配列番号:13を含み、好ましくは配列番号:13からなるVLドメイン、
・配列番号:14を含み、好ましくは配列番号:14からなるCLドメイン
を含む2本のセツキシマブ軽鎖
を含み、好ましくはそれらからなる、請求項1〜5のいずれかに記載の二重特異性抗体。 - a)2本の重鎖であって、それぞれが、N末端からC末端の方向に、
・配列番号:4を含み、好ましくは配列番号:4からなるセツキシマブ重鎖VH、
・配列番号:5を含み、好ましくは配列番号:5からなるCH1ドメイン、
・配列番号:3、配列番号:16又は配列番号:34を含み、好ましくは配列番号:3、配列番号:16又は配列番号:34からなるポリペプチドリンカー、
・配列番号:1を含み、好ましくは配列番号:1からなるトラスツズマブ重鎖VH、
・配列番号:2を含み、好ましくは配列番号:2からなるCH1ドメイン、
・配列番号:6を含み、好ましくは配列番号:6からなるヒンジドメイン、
・配列番号:7を含み、好ましくは配列番号:7からなるCH2ドメイン、
・配列番号:8を含み、好ましくは配列番号:8からなるCH3ドメイン
を含む連続配列を含み、好ましくは該連続配列からなる2本の重鎖、
b)2本のトラスツズマブ軽鎖であって、それぞれが配列番号:12を含む2本のトラスツズマブ軽鎖
c)2本のセツキシマブ軽鎖であって、それぞれが配列番号:15を含む2本のセツキシマブ軽鎖
を含み、好ましくはそれらからなる、請求項1〜5のいずれかに記載の二重特異性抗体。 - 以下の突然変異:
−配列番号:20を含み、好ましくは配列番号:20からなるヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン、
−配列番号:21を含み、好ましくは配列番号:21からなるヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン、
−配列番号:22を含み、好ましくは配列番号:22からなるヒトIgG1由来の突然変異CH1定常ドメイン、
−配列番号:23を含み、好ましくは配列番号:23からなる突然変異ヒトκ定常ドメイン、
−配列番号:24を含み、好ましくは配列番号:24からなる突然変異ヒトκ定常ドメイン、
−配列番号:25を含み、好ましくは配列番号:25からなる突然変異ヒトκ定常ドメイン
の少なくとも1つを含有する、請求項1に記載の二重特異性抗体。 - セツキシマブ重鎖VHドメインが配列番号:4、配列番号:26又は配列番号:27からなる、請求項1に記載の二重特異性抗体。
- 請求項1〜9のいずれかで定義される二重特異性抗体の重鎖を含み、好ましくはそれからなる、ポリペプチド。
- 請求項10に記載のポリペプチドをコードする配列を含む、ポリヌクレオチド。
- 請求項11に記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクターでトランスフェクションされた、宿主細胞。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の二重特異性抗体を生産するための方法であって、以下の工程:a)適切な培地中及び培養条件で、請求項1〜9のいずれかで定義される抗体重鎖及び請求項1〜9のいずれかで定義される抗体軽鎖を発現する宿主細胞を培養すること、並びにb)培養培地から、又は前記培養細胞から前記産生抗体を回収することを含む、方法。
- 医薬として使用するための、請求項1〜9のいずれかに記載の二重特異性抗体。
- ガンの処置において使用するための、請求項1〜9のいずれかに記載の二重特異性抗体。
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