イメージングシステムは、スキャンシステム、コピーシステム、プリンティングシステム又はプロッタシステム、又は媒体(プリンティング媒体とも呼ばれる)上に対する又は媒体を用いたアクション又は動作を行うその他のシステムを含むことが可能である。イメージングシステムは、インク等のプリンティング流体又はその他のプリンティング材料を媒体上に堆積させることが可能である。イメージングシステムは、媒体ロールからイメージングシステムを介して供給された媒体上にプリンティング材料を堆積させることが可能である。他の場合、媒体は、イメージングシステムで使用するために媒体のスタック又は1リーム(紙の計数単位)の媒体からピックアップすることが可能であり、又は媒体は、一度に1枚のシート紙をイメージングシステム内に供給することが可能である。場合によっては、媒体は、プリント対象又はベッド上に堆積される3次元(3D)プリンタの(3D)プリントパウダーとすることが可能である。場合によっては、媒体は、イメージング装置においてプリントされ、スキャンされ、又はコピーされる領域とは異なるサイズのものとすることが可能である。このような場合には、イメージングシステムが媒体について所望の動作を行う前又はその後に媒体を切断し又はトリミングすることが望ましい場合がある。場合によっては、イメージング装置が媒体上にプリンティング材料を堆積させた後に該媒体を適当なサイズに切断し又はトリミングすることが望ましい場合がある。
場合によっては、媒体は、イメージング装置に装填される前に予めカットすることが可能であり、又は、該イメージング装置内での操作を受けた後に仕上げ操作又は第2の操作を行う間にイメージング装置から取り出して適当なサイズにカットし又はトリミングすることが可能である。場合によっては、媒体は、イメージング装置に装填する前又はイメージング装置から取り出した後に、適当なサイズに手動でトリミングし又は切断することが可能である。かかる操作又はプロセスは、多大な労力、大量の時間、及び/又は高い費用を必要とするものとなり得る。更に、場合によっては、媒体は、イメージング装置から取り出して別の装置に装填し、該他の装置が該媒体を適当なサイズに切断し又はトリミングすることが可能である。このような媒体を切断するために別個の機械又は装置を利用するタイプの仕上げプロセス又は操作もまた、多大な労力、大量の時間、及び/又は高い費用を必要とするものとなり得る。
場合によっては、媒体の仕上げの切断操作を回避するため、又は媒体がイメージング装置に装填される前に予め切断することを回避するために、イメージング装置内で媒体を適当なサイズに切断することが望ましい場合がある。また、イメージング装置が該イメージング装置内で媒体を適当なサイズ(例えば、イメージング操作が完了した後に該イメージング操作を受けた媒体の領域に適したサイズ)に自動的にトリミングし又は切断することが望ましい場合がある。場合によっては、所与のイメージング操作後に媒体を切断し又は切断を回避することが可能であることが望ましい場合がある。かかる場合には、媒体経路からの媒体を切断するために使用される機構を収容する能力を有することが望ましい場合がある。
本開示の一例は、イメージング装置内の媒体を切断することが可能な切断モジュールもしくは切断装置又は切断システムを提供する。これは、イメージング装置に装填する前に媒体を予め切断することを回避することが可能であり、また、仕上げ操作時に媒体をイメージング装置から取り出した後に手動で又は別の装置により切断することを回避することが可能である。イメージング装置と一体化された本開示の一例は、媒体を適当なサイズに切断し又はトリミングすること及びそのために別個の装置を使用することに関連する追加の時間及び労力を回避することが可能である。実例によっては、例示的な切断モジュール、切断装置、又は切断システムは、イメージング装置の媒体経路内に配置することが可能であり、これにより、イメージング装置が媒体に対して所望のアクションを行った後に該媒体を切断モジュールが適当なサイズに切断することが可能となる。更なる例では、切断モジュール、切断装置、又は切断システムは、媒体経路内での媒体の切断を回避するために、媒体経路外に収容すること又は媒体経路外に移動することが可能である。
ここで図1Aを参照すると、例示的な切断モジュール100の斜視図が示されている。該例示的な切断モジュールは、実例によっては、ハウジング102、カッター104、及び駆動システム106を含むことが可能である。更なる実例では、ハウジング102は、切断モジュール100の構成要素の一部又は全部を部分的に又は全体的に取り囲み及び/又は支持するための剛性又は半剛性のフレーム又はその他の構造とすることが可能である。更に図1Bを参照すると、例示的な切断モジュール100の斜視図が示されており、この場合、切断モジュール100は、ハウジング102を介して、支持シャフト、供給シャフト、又は駆動シャフト108と係合している。駆動シャフト108は、実例によっては、イメージング装置又はその他の装置の一部とすることが可能である。更なる実例では、駆動シャフト108は、切断モジュール100又は切断システムの一部と見なすことが可能である。実例によっては、ハウジング102は、駆動シャフト108と係合可能な構成要素であって、駆動シャフト108が切断モジュール100に対して回転することを可能にする構成要素を含むことが可能である。かかる構成要素は、駆動シャフトを支持してその回転を可能にするローラ、ホイール、ベアリング、又はその他の構成要素を含むことが可能である。実例によっては、駆動シャフト108は、回転可能な3つの接点を介してハウジング102又は切断モジュール100と係合することが可能であり、これにより、駆動シャフト108は、切断モジュール100を完全に支持すると共に該切断モジュール100に対して回転することが可能となる。更なる実例では、ハウジング102は、第1の部分102a及び第2の部分102bを含むことが可能である。第1の部分102aが第2の部分102bに対して回転し又は回動することが可能となるように、第1の部分102aは、ヒンジ動作可能、旋回可能、又はその他の態様で、第2の部分に対して移動可能となるよう係合している。更に、ハウジング102は、例えば、第1の部分102aと第2の部分102bとの間に配設されたバネ等の付勢部材を含み、該付勢部材が該2つの部分間の動きに抗する力をもたらす。かかる移動可能な関係又は係合は、ハウジングを駆動シャフト108にしっかりと取り付けること又は駆動シャフト108から吊り下げることを可能にすることが可能である。更に、第1の部分102aと第2の部分102bとの間の移動可能な関係により、ハウジング、ひいては切断モジュール100を、駆動シャフト108から取り外すこと又は交換することが可能となる。更に、ハウジング102は、切断モジュール100を、駆動シャフト108に沿って、駆動シャフト108の長さに沿って、又は駆動シャフト108の長手方向軸に沿って移動すること又は調節することが可能となるように、駆動シャフト108と係合することが可能である。
カッター104は、媒体を切断するよう構成された構成要素とすることが可能である。かかる媒体は、紙、カードストック、ボール紙、ラテックス、ビニール、又はイメージングシステムでの使用に適したその他の媒体を含むことが可能である。実例によっては、カッター104は、ハウジング内に部分的に又は完全に配置し、又はハウジングにより支持し、又はハウジング上に取り付けることが可能である。更なる実例では、カッター104は、適当に鋭利な刃先(cutting edge)、又はカッター104が媒体を切断し得るナイフの刃(knife edge)を有することが可能である。実例によっては、カッター104は、切断モジュール100を通過して移動する媒体と共に鋭利なエッジを回転させることにより媒体を切断する円形の又は回転式のカッターとすることが可能である。別の実例では、カッター104は、直線の刃先を有することが可能であり、該直線の刃先は、ナイフの刃(knife blade)の場合と同様に、媒体が該直線の刃先に対向して通過する際に該媒体を切断することが可能である。
駆動システム106は、カッター104が媒体を切断するようにカッター104を駆動し又は作動させることが可能な1つの構成要素、一連の構成要素、又は複数の構成要素のアセンブリ、又はシステムとすることが可能である。このため、カッター104は、駆動システム106を介して駆動シャフト108と係合することが可能である。駆動システム106は、駆動ホイール、歯車、歯、プーリー、ベルト、又はその他の適当な機械的又は電気機械的な構成要素を含むことが可能である。実例によっては、駆動システム106は、トランスミッションとすることが可能であり、又はカッター104が回転して媒体を切断するように回転する構成要素からカッター104へ回転運動を伝達するトランスミッションを含むことが可能である。更なる実例では、駆動システムは、モータを含むことが可能であり、又はカッター104を駆動することが可能なモータもしくは別の電気的な構成要素と係合することが可能である。
ここで図1Cを参照すると、例示的な切断モジュール100を含む例示的なイメージング装置101の斜視図が示されており、例示的な切断モジュール100は駆動シャフト108と係合している。例示的なイメージング装置101は、プリンター、プロッター、3Dプリンター、スキャナー、複写機、印刷機、ラベラー、又は媒体又はプリント媒体上へ又は媒体を用いたアクション又は動作を行うことが可能なその他の装置又はシステムとすることが可能である。実例によっては、イメージング装置101は、ロールから媒体を受け取ることが可能である。他の実例では、イメージング装置は、スタック又はリームから媒体を受け取ること、又は一度に1つの個々の媒体を受け取ることが可能である。実例によっては、イメージング装置101は、イメージング装置101が媒体について動作を実行するように、該イメージング装置101の媒体経路を介して媒体110をピックアップし、媒体110を駆動し、又は媒体110を搬送することが可能であり、次いで該媒体経路を介して媒体を出力してイメージング装置外に出し、ユーザが媒体を受け取ることが可能となる。図1Cに示す例では、媒体経路は、Y方向と整列した矢印103で表すことが可能である。
上述のように、切断モジュール100は、駆動シャフト108と係合することが可能である。実例によっては、切断モジュール100は、イメージング装置101のユーザが取り付けることが可能である。更なる実例では、切断モジュール100は、使用者が切断モジュール100を駆動シャフト108上に取り付けることにより、又は切断モジュール100を駆動シャフト108から吊り下げることにより、取り付けることが可能である。駆動シャフト108は、実例によっては、媒体経路103内で切断モジュール100を移動可能又は調節可能に配置するように、媒体経路103内へと延び又は媒体経路103を横切って延びることが可能である。実例によっては、駆動シャフト108は、媒体経路103内へと横方向に延びることが可能であり、又は更なる実例では、媒体経路103と直交し又は垂直な方向に(すなわち、実質的にX方向に沿って)延びることが可能である。ここで、「X方向と実質的に整列する」なる表現は、切断モジュール100が、駆動シャフト108に沿って媒体経路103に対して横方向にX方向に移動すること、及び媒体経路103の全幅に沿って調節可能に配置されることが可能となるような、駆動シャフト108の配置を意味することが可能なものである。換言すれば、切断モジュール100は、該切断モジュール100を媒体経路103の幅を横切って任意の場所に位置決めするように、駆動シャフト108に沿って摺動又は移動させることが可能であり、したがって、媒体110を所望の幅に切断することが可能となる。実例によっては、切断モジュール100は、例えば、媒体を所望の幅に切断するために切断モジュール100を適当に配置するために、駆動シャフト108に沿ってユーザにより手動で移動させ又は摺動させることが可能である。他の実例では、移動装置等の他の構成要素又は装置が、切断モジュール100を駆動シャフト108に沿って移動させることが可能である。移動装置は、(場合によってはイメージング装置により制御される)切断モジュール100を媒体経路103に沿って移動させることが可能な機構又は装置とすることが可能である。実例によっては、該移動装置は、モータ、ベルト又はチェーン駆動装置、歯車、プーリー、又は他の適切な構成要素といった構成要素を含むことが可能である。
媒体110を所望の幅に切断又はトリミングするように適切に配置されると、切断モジュール100は、媒体経路103に沿って(場合によってはY方向に)媒体110を切断することが可能である。実例によっては、切断モジュール100は、媒体110がイメージング装置101から出力される前に、該媒体110を第1の部分110a及び第2の部分110bへと切断することが可能である。実例によっては、切断モジュール100は、イメージング装置101が媒体110上に操作(例えば、プリンティング)を行う場所よりも下流側で媒体経路103内に配置することが可能である。他の実例では、切断モジュール100は、イメージング装置101が媒体110上に操作を行う場所よりも上流側に配置することが可能であり、これにより、媒体110がイメージング装置による操作(例えば、プリンティング)を受ける前に該媒体110を切断モジュール100が切断することが可能となる。
実例によっては、イメージング装置101は、図示しない第2の切断モジュールを含むことが可能である。第2の切断モジュールは、実例によっては、第1の切断モジュール100と同様の構造及び/又は機能を有するものとすることが可能である。第2の切断モジュールは、第1の切断モジュール100に加えて、駆動シャフト108上に調節可能又は移動可能な状態で配置することが可能である。第2の切断モジュールはまた、媒体経路内の媒体を切断することが可能であり、第1の切断モジュール100の場合と同様に媒体経路103外に収容することも可能である。
ここで図2A及び図2Bを参照すると、例示的な切断モジュール200の斜視図及び側面図が示されている。例示的な切断モジュール200は、例示的な切断モジュール100と同様のものとすることが可能である。更に、例示的な切断モジュール200の同様の名称の構成要素は、上述の例示的な切断モジュール100の構成要素と同様の機能及び/又は構造を有することが可能である。ハウジング202、カッター又は第1のカッター204、及び駆動システム206に加えて、切断モジュール200は、媒体経路203を通って移動する媒体を切断するための第2のカッター212を更に含むことが可能である。第2のカッター212は、実例によっては、第1のカッター204と機能的かつ構造的に同様のものとすることが可能である。したがって、第1及び第2のカッター204,212は両方とも回転カッターとすることが可能である。別の実例では、第2のカッター212は、第1のカッター204とは異なる構造又は機能を有することが可能であるが、依然として媒体を切断することが可能なものである。実例によっては、第1のカッター204及び第2のカッター212は、媒体が該第1のカッター204及び該第2のカッター212の間に供給された際に、媒体経路内の媒体を適当に切断するように互いに対して方向付けすることが可能である。実例によっては、第1及び第2のカッター204,212は、それぞれ、他方のカッターの刃先と重なる刃先を有することが可能である。
切断モジュール200は、媒体経路203を通って移動する媒体を切断するために第1のカッター204を駆動する駆動システム206を含むことが可能である。切断モジュール200は、駆動シャフト208と係合することが可能であり、該駆動シャフト208は、駆動システム206を駆動し又は作動させるために回転することが可能なものであり、次いで該駆動システム206が第1のカッター204を駆動して媒体を切断することが可能となる。実例によっては、駆動システムは、駆動シャフト208から第1のカッター204へ運動又はトルクを伝達するための1つの構成要素、一連の構成要素、又は複数の構成要素からなるシステムとすることが可能である。更なる実例では、駆動システム206は、カッター204に運動を伝達せず、駆動シャフト208が切断モジュール200に対して第1の駆動方向に回転することを可能とし、駆動シャフト208が第2の駆動方向に回転する際に駆動シャフト208が切断モジュール200に対して運動するのを防止し、及び切断モジュール200が駆動シャフト208と共に第2の駆動方向に回転することを可能にするためだけに存在することが可能である。他の実例では、駆動システム206は、トランスミッションとすることが可能であり、又は運動又はトルクを伝達するためのトランスミッションを含むことが可能である。駆動システム又はその中のトランスミッションは、歯、歯車、摩擦ホイール、ベルト又はチェーン駆動装置、又は運動又はトルクを伝達し又は伝搬させるための他の適当な構成要素を含むことが可能である。更なる実例では、駆動シャフト208は、第1の駆動方向205に回転し又は運動することが可能である。駆動システム206は、この駆動シャフト208の運動を第1のカッター204に伝達し、該第1のカッター204が切断方向207に回転して、媒体経路203を通って移動し又は媒体経路203内に配置された媒体を切断する。更に、実例によっては、第1及び第2のカッター204,212の両方が駆動システム206により駆動されて媒体を切断することが可能である。他の実例では、第2のカッター212は、第2のカッター212が媒体経路203内の媒体を切断するように、媒体経路203を通過する媒体との接触を介して、媒体経路203と同じ方向に、切断方向209に沿って駆動されることが可能である。
更に図2Cを参照すると、例示的な切断モジュール200の例示的な駆動システム206の詳細が示されている。明瞭化のため、ハウジング202の一部及び切断モジュール200の他の部分は、図2Cでは省略されている。駆動システム206は、駆動シャフト208と係合する駆動ホイール214と、駆動ホイール214と係合するロックホイール216とを含むことが可能である。駆動ホイール214は、実例によっては、摩擦ホイール、すなわち、摩擦を介して駆動シャフト208と係合するホイールとすることが可能である。更なる実例では、駆動ホイール214は、ゴム、ポリマー、又は駆動シャフト208と係合して該駆動シャフト208と共に回転するのに十分な高い摩擦係数を有するその他の材料から構成することが可能である。ロックホイール216に関しては、実例によっては、ロックホイール216は、第1の方向又はフリー方向に回転することが可能であり、及び第2の方向又はロックされた方向(フリー方向とは反対の方向)に回転することはできないものとすることが可能である。このため、ロックホイール216は、1つの運動方向を有し、及び反対方向の動きに抗し又はこれを阻止する、一方向の駆動又はホイールとすることが可能である。更なる実例では、ロックホイール216は、ワンウェイベアリングとすることが可能である。
駆動システム206は、第1のカッター204と係合し又は噛み合い、及びロックホイール216と係合する、カッター駆動部218を更に含むことが可能である。実例によっては、カッター駆動部218は、カッター204を切断方向に駆動するようにカッター204と係合することが可能である。更なる実例では、カッター204は、カッター駆動部218に対して切断方向に自由に回転することが可能である。駆動ホイール214、ロックホイール216、及びカッター駆動部218は、噛み合い歯を有する歯車として図示されているが、駆動システム206の各構成要素は、他の係合方法により互いに係合することが可能である。該他の係合方法として、摩擦ホイール又は摩擦面、ベルト又はチェーン駆動、又は回転又はトルクを伝達する他の方法が挙げられる。実例によっては、駆動シャフト208は、第1の駆動方向205に回転し又は運動し、及びかかる運動を駆動ホイール214に伝達して該駆動ホイール214を方向211に回転させることが可能である。次いで、駆動ホイール214は、それに対応する方向にロックホイール216を付勢して方向213に回転させる。このため、方向213は、フリー方向、又は、ロックホイール216が自由に回転し、スピンし、又は他の態様で運動する方向とすることが可能である。したがって、ロックされた方向は、方向213とは反対の方向とすることが可能であり、ロックホイール216は、かかる方向には運動することができず又は回転することができない。ロックホイール216は、フリー方向に回転すると、カッター駆動部218に運動を伝達し、該カッター駆動部218が第1のカッター204を切断方向207に駆動して媒体を切断することが可能となる。
ここで図2Dを参照すると、例示的な切断モジュール200の側面図が示されている。実例によっては、駆動シャフト208は、第2の駆動方向215に回転し又は運動することが可能である。かかる場合、駆動シャフト208は、この運動を駆動ホイール214、ひいてはロックホイール216に伝達して、ロックホイールを方向217に付勢することが可能である。方向217は、ロックホイール216のフリー方向とは反対の方向とすることが可能であり、ロックホイール216は、かかる態様で付勢された場合に方向217に運動し又は回転することができない。このため、ロックホイール216は、駆動ホイール214が切断モジュール200に対して回転することができないように、駆動ホイール214をロックすることが可能である。実例によっては、ロックホイール216は、駆動ホイール214、ひいては駆動システム206全体、ハウジング202、及び切断モジュール200を、駆動シャフト208に対してロックすることが可能である。次いで、駆動シャフト208は、駆動ホイール214だけでなく切断モジュール200全体に対して第2の駆動方向215の運動又はトルクをもたらす。このように、駆動シャフト208は、切断モジュール200に十分なトルクを加えて、駆動シャフト208の回転の中心の周囲で方向219に沿って切断モジュール200を運動させ又は回動させる。方向219に沿って運動すると、切断モジュール200及びそのカッター204は、媒体経路203外へ移動することが可能となり、これにより、カッター204はもはや媒体経路203を遮らなくなり、媒体210は切断モジュール200により切断されずに媒体経路203を通過することが可能となる。更に、第2のカッター212を有する実例では、第2のカッター212もまた、媒体経路203外へと回転させ又は回動させて、媒体経路203を通って移動する媒体210を切断モジュール200が切断しないようにすることが可能である。
したがって、換言すれば、駆動シャフト208は、駆動システム206、ひいては切断モジュール200の第1のカッター204及び/又は第2のカッター212を駆動して、媒体経路203を通過する媒体210を切断するために、第1の駆動方向205に回転させることが可能である。駆動シャフト208が回転方向を切り替えて第2の駆動方向215に回転し始めると、駆動システム206はロックし、ひいては駆動システム206及び切断モジュール200が駆動シャフト208にロックされて、駆動シャフト208が切断モジュール200を媒体経路203外へ回転させ、媒体210はもはや媒体経路203を通過する際に切断されなくなる。
ここで図3を参照すると、例示的な切断モジュール300又はその駆動システムの一部の斜視図が示されている。例示的な切断モジュール300は、上述の例示的な切断モジュールと同様のものとすることが可能である。更に、例示的な切断モジュール300の同様の名称の構成要素は、上述のように、他の例示的な切断モジュールの構成要素と同様の機能及び/又は構造を有することが可能である。例示的な切断モジュール300は、駆動ホイール314、ロックホイール316、及びカッター304を含むことが可能である。実例によっては、ロックホイール316は、ストップホイール320と係合するロックピン322を含むことが可能である。ストップホイール320は、実例によっては、切断モジュール300に対して回転しないように、切断モジュール300のハウジングその他の構成要素に固定することが可能である。更に、ロックピン322又は実例によっては複数のロックピン322を、ロックホイール316に固定して、ストップホイール320に対してロックホイール316と共に回転し又は運動することができるようにすることが可能である。ストップホイール320は、ロックピン322又は複数のロックピンと係合して、該ロックピンが該ストップホイール320に対して一方向にのみ運動することを該ストップホイール320が許容するようにすることが可能である。これを達成するために、ストップホイール320は、実例によっては、ロックピン322が通過して移動することができないストップ壁、タブ、又は棚部を含むことが可能である。したがって、実例によっては、駆動シャフトが駆動ホイール314を駆動方向321に回転させ、及び駆動ホイール314がロックホイール316を対応する方向323に付勢する場合、ストップホイール320は、ロックピン322、ひいてはロックホイール316がストップホイール320に対して方向323に移動するのを防止することが可能である。これにより、駆動システム及び/又は切断モジュール300が駆動シャフトにロックされ、該駆動シャフトと共に全体的に回転することが可能となる。