JP2019512103A - 量子ドット材料を分配する方法 - Google Patents

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Abstract

量子ドット含有材料をウェル内に分配させる方法であって、インクジェットを用いて量子ドット材料をウェル内に分配させるステップを含んでおり、インクジェットが、0.1〜1のオーネソルゲ(Oh)数および4〜501.6*Oh0.4のウェーバー数で動作される方法。他の方法としては、量子ドット含有材料をウェル内に分配させる方法であって、インクジェットを用いて量子ドット材料をウェル内に分配させるステップ、分配された量子ドット材料を乾燥または硬化により固定化するステップ、および、所定の厚さが得られるまでこれらのステップを整数N回繰り返すステップを含む。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年1月28日に出願された米国仮出願第62/288187号の米国特許法第119条に基づく優先権の利益を主張するものであり、その内容が全体として参照により本明細書に援用され組み込まれる。
本開示は、概して、封止デバイス、より具体的には、量子ドット材料含む封止デバイス、ならびにそのような量子ドット材料を分配する方法に関する。
封止されたガラスパッケージおよびケーシングは、長期的動作ができる気密環境の恩恵を受け得るエレクトロニクスおよび他のデバイスへますます一般的に適用されてきている。気密パッケージングの恩恵を受け得る典型的なデバイスとしては、テレビ、センサ、光学デバイス、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、3Dインクジェットプリンタ、レーザプリンタ、固体光源および光起電性構造体が挙げられる。例えば、OLEDまたは量子ドット(QD)を含むディスプレイは、大気条件下でのこれらの材料の分解の可能性を防止するための封止された気密パッケージを必要としている。
これらのパッケージは、従来、量子ドットなどの色変換材料を含むウェルまたはウェルのプレートを含む。従来、ウェルおよび/またはウェルプレートの充填は、空気圧で動作する機械弁によりまたは圧電スタックを用いて、材料をストリームとして針を通して分配させることによりまたは多くの大きな液滴(例えば、約0.3マイクロリットル、μL)を堆積させることにより行われている。これらの方法で分配させる際に、幾つかの問題が発生する。まず、針を通して分配させる場合、分配される材料は針の先端に留まる傾向があり、したがって、分配される材料の総量は、全分配材料のかなりの部分となり得る針先に残る量(上記の例では、典型的には総量3μLの約5%)によって変化する。この変動は、送達ポンプによって提供される変動に追加される。したがって、封止デバイスのためのウェルまたはキャビティ内に量子ドット材料を分配させるより効率的かつ効果的な方法を提供する必要がある。
本開示は、種々の実施形態において、量子ドット含有材料をウェル内に分配させる方法に関し、該方法は、インクジェットを用いて量子ドット材料をウェル内に分配させることを含み、このインクジェットは、0.1〜1のオーネソルゲ(Oh)数および4〜501.6*Oh0.4のウェーバー数で動作される。いくつかの実施形態において、本方法は、さらに、分配された量子ドット材料を乾燥または硬化によって固定化する工程を含んでよい。他の実施形態において、量子ドット材料は、樹脂に含まれる複数の量子ドットをさらに含んでよい。いくつかの実施形態において、量子ドット材料は、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdO、CdS、CdSe、CdTe、HgO、HgS、HgSe、HgTe、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、GaSe、InN、InP、InAs、InSb、TlN、TlP、TlAs、TlSb、PbO、PbS、PbSe、PbTeおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの量子ドットを含んでよい。さらなる実施形態において、本方法は、さらに、分配された量子ドット材料の表面を粗面化または表面に条痕を提供するステップを含んでよい。
さらなる実施形態において、量子ドット含有材料をウェル内に分配させる方法が提供され、この方法は、インクジェットを用いて量子ドット材料をウェル内に分配させるステップ、分配された量子ドット材料を乾燥または硬化により固定化するステップ、および所定の厚さが得られるまでこれらのステップを整数N回繰り返すステップを含む。いくつかの実施形態において、インクジェットは、0.1〜1のオーネソルゲ(Oh)数および4〜501.6*Oh0.4のウェーバー数で動作させることができる。整数Nは、1よりも大きくすることができる。いくつかの実施形態において、量子ドット材料は、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdO、CdS、CdSe、CdTe、HgO、HgS、HgSe、HgTe、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、GaSe、InN、InP、InAs、InSb、TlN、TlP、TlAs、TlSb、PbO、PbS、PbSe、PbTeおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも一つの量子ドットを含むことができる。さらなる実施形態において、本方法は、さらに、分配された量子ドット材料の表面を粗面化または表面に条痕を提供するステップを含んでよい。
さらなる実施形態において、ウェル配列を含む第1の基板を提供するステップと、1つ以上の配列のウェル内に量子ドット含有材料を分配させるステップと、配列における1つ以上のウェルを気密的に封止するステップと、1つ以上のウェルを配列から分離して封止デバイスを形成するステップとを含む、封止デバイスの製造方法が提供される。いくつかの実施形態において、ウェル配列を含む第1の基板を提供するステップは、ウェル配列を形成するために第1の基板をエッチングするステップをさらに含むことができる。他の実施形態において、量子ドット含有材料を分配させるステップは、インクジェットを用いて量子ドット材料をウェル内に分配させるステップ、分配された量子ドット材料を乾燥または硬化によって固定化するステップ、およびこれらのステップを所定の厚さが得られるまで整数N回(例えば、1回以上)繰り返すステップをさらに含むことができる。さらなる実施形態において、インクジェットは、0.1〜1のオーネソルゲ(Oh)数および4〜501.6*Oh0.4のウェーバー数で動作することができる。いくつかの実施形態において、気密的に封止するステップは、さらに、第2の基板の第1の面を第1の基板の第2の面に接触させて封止界面を形成するステップ、および所定の波長で動作しているレーザビームを封止界面上に導いて第1の基板と第2の基板との間に封止を形成するステップを含んでよい。いくつかの実施形態において、量子ドット材料は、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdO、CdS、CdSe、CdTe、HgO、HgS、HgSe、HgTe、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、GaSe、InN、InP、InAs、InSb、TlN、TlP、TlAs、TlSb、PbO、PbS、PbSe、PbTeおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの量子ドットを含むことができる。いくつかの実施形態において、第1の基板または第2の基板、あるいは第1および第2の両方の基板が、アルミノシリケート、アルカリアルミノシリケート、ボロシリケート、アルカリボロシリケート、アルミノボロシリケートおよびアルカリアルミノボロシリケートガラスから選択されるガラスを含むことができる。さらなる実施形態において、本方法は、さらに、第3の面を有すると共に少なくとも1つのLED構成要素を含む少なくとも1つのキャビティを有している第3の基板の上に前記封止デバイスを配するステップ、および該封止デバイスを第3の基板に封止して、前記少なくとも1つのキャビティの回りに延びているもう一つの封止を形成するステップを含むことができる。さらなる実施形態において、本方法は、高屈折率材料と低屈折率材料との交互フィルムを含む1つ以上のフィルムを提供して、光の所定の波長をフィルタリングするステップを含むことができる。
本開示のさらなる特徴および利点が、以下の詳細な説明に記載され、一部は、その説明から当業者に容易に明らかである、または、以下の詳細な説明、特許請求の範囲および添付の図面を含むここに記載の方法を実施することによって理解される。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方は、本開示の種々の実施形態を提示し、特許請求の範囲の性質および特徴を理解するための概要または枠組みを提供することを意図していることを理解されたい。添付図面は、本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、本開示の種々の実施形態を例示し、その説明と一緒になって、本開示の原理および動作を説明するのに役立つ。
以下の詳細な説明は、可能な場合には、類似の数字を用いて同様の要素を指すために使用される以下の図面と併せて読むと、さらに理解することができる。
発光ダイオード(LED)を含むキャビティに隣接して配置された量子ドットフィルムの断面図である。 本開示の特定の実施形態に係る封止デバイスの断面図である。 本開示の特定の実施形態に係る封止デバイスの断面図である。 本開示の特定の実施形態に係る封止デバイスの断面図である。 いくつかの実施形態を示す図である。 例示的なインクジェットプロセスのための動作域のマップである。 ウェル内に分配されたパターンの画像である。 異なる堆積および硬化処理を成された3つのウェルにわたるUV硬化樹脂の厚さのプロフィールである。
本明細書に開示されているのは、ガラス、ガラスセラミックおよび/またはセラミック基板から選択される少なくとも2枚の基板を含む封止デバイスである。例示的な封止デバイスとしては、例えば、量子ドット、LED、レーザダイオード(LD)および他の発光構造体を封入している封止デバイスを挙げることができる。そのような封止構成要素を含むディスプレイおよび光学デバイスも本明細書で開示されている。テレビ、コンピュータ、ハンドヘルドデバイス、時計などのディスプレイは、色変換器としての量子ドット(QD)を含むバックライトを備えることができる。典型的な光学デバイスとしては、バイオセンサーを含むセンサ、時計、および本明細書に記載の実施形態を含むように構成された他のデバイスを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態において、QDは、例えば、ガラス管、毛細管またはシート、例えば、量子ドット改善フィルム(QDEF)、またはチップレットのような封入デバイスの中に内包することができる。そのようなフィルムまたはデバイスは、量子ドット、例えば緑色および赤色発光量子ドットを充填することができ、フィルムまたはデバイスの両端および/または周囲において封止することができる。QDの温度感受性のために、量子ドット材料を使用するバックライトは、量子ドット材料と光源、例えばLEDとの間の直接接触を回避する。したがって、図1に示すように、複数のQDまたはQD含有材料105を含む封止デバイス101は、多くの場合、バックライトスタックに別個の構成要素として組み込まれ、例えば、LED103に近接して配置されるが、過酷な条件(例えば、約140℃までの温度および約100W/cmまでの光束)がQDまたはQD含有材料105を損傷させることを防止するために充分な距離をとって配置される。例えば、封止デバイス101は、LED103を備える1つ以上のキャビティ109を有する第1の基板107の近傍に配置することができる。いくつかの実施形態において、封止デバイス101は、下部基板に気密的に封止された上部基板を含むことができ、その両方がQDまたはQD含有材料105を含むエンクロージャを形成している。このパッケージまたはチップレットは、次に、下にある第1の基板107に封止される。図示されていないが、そのような実施形態は、LED103を含む第1の基板107に形成されたウェルの壁に位置してもよい。さらなる実施形態において、1以上のレンズ(図示せず)を、チップレットまたは封止デバイス101上の、LED103と対向する側に配置してもよい。
以下の一般的な説明は、例示的な量子ドットデバイスおよびその製造方法の概要を提供することを意図しており、種々の実施形態が、非限定的実施例を参照しつつ、本開示の全体においてより具体的に説明され、これらの実施形態は本開示の文脈内で相互交換可能である。本開示の全体において、「第1の」基板、「ガラス」基板または「第1のガラス」基板と言及されているが、これらの表示は、同じ基板を指すために互換的に使用される。同様に、「第2の」基板、「無機」基板、「ドープされた無機」基板、または「第2の無機」基板と言及されているが、これらの表示は、同じ基板を指すために互換的に使用される。
(デバイス)
封止デバイス200の2つの非限定的な実施形態の断面図を図2A−Bに示す。封止デバイス200は、第1のガラス基板201と、少なくとも1つのキャビティ209を含む第2の無機基板207とを含む。少なくとも一つのキャビティ209は、少なくとも一つの量子ドット205を含むことができる。少なくとも1つのキャビティ209は、少なくとも1つのLED構成要素203も含むことができる。第1の基板207と第2の基板201とは少なくとも1つの封止211によって互いに接合することができ、この封止は、少なくとも1つのキャビティ209の周りに延在することができる。あるいは、封止は、2つ以上のキャビティの群(図示せず)のような2つ以上のキャビティの周りに延在することができる。さらなる実施形態において、第1のガラス基板201上の、LED203と対向する側に、1つ以上のレンズ(図示せず)を設けることができる。LED203は、直径または長さが任意の寸法であってよく、例えば、約100マイクロメートル(μm)〜約1ミリメーター(mm)、約200μm〜約900μm、約300μm〜約800μm、約400μm〜約700μm、約350μm〜約400μm、およびそれらの間の任意の下位範囲であってよい。LED203は、高いまたは低い光束を提供してもよく、例えば、高光束の目的で、LED203は20W/cm以上を放出することができ、低光束の目的で、LED203は20W/cm未満を放出することができる。
図2Aに示す非限定的実施形態において、少なくとも一つのLED構成要素203は、少なくとも一つの量子ドット205と直接接触することができる。本明細書で使用される場合、「接触」という用語は、2つの列挙された要素間の直接的な物理的接触または相互作用を示すことを意図しており、例えば、量子ドットおよびLED構成要素は、キャビティ内で互いに物理的に相互作用することができる。図2Bに示す非限定的実施形態において、少なくとも1つのLED構成要素203および少なくとも1つの量子ドット205は、同じキャビティ内に存在することができるが、例えば分離バリアまたはフィルム213によって分離される。比較として、別個の封止されたキャピラリーまたはシート内の量子ドット、例えば、図1に示されるようなQDEFは、LEDと直接に相互作用することができず、LEDを有するキャビティ内に配されない。
図2Cに示す非限定的実施形態において、封止デバイス200は、少なくとも1つのLED構成要素203、第1の基板201、第2の基板207、および第3の基板215を含んでよい。第1の基板201および第3の基板215が、少なくとも1つの量子ドット205を含む包囲され封入された領域219またはキャビティを形成する気密的に封止されたパッケージまたはデバイス216を形成することができる。いくつかの実施形態において、気密的に封止されたパッケージまたはデバイス216は、限定はされないが、ハイパスフィルタとして機能するフィルムおよびローパスフィルタとして機能するフィルムまたは光の所定の波長をフィルタするために提供されるフィルムのような1つ以上のフィルム217a、bも含む。このような気密的に封止されたパッケージまたはデバイス216を製造する方法、および量子ドット含有材料205を封入された領域219内に分配させる方法を、以下にさらに詳細に説明する。いくつかの実施形態において、少なくとも一つのLED構成要素203は、所定の距離「d」によって、少なくとも1つの量子ドット205から離間させることができる。いくつかの実施形態において、所定の距離は、約100μm以下であり得る。他の実施形態において、所定の距離は、約50μm〜約2mm、約75μm〜約500μm、約90μm〜約300μm、およびそれらの間のすべての範囲および下位範囲である。いくつかの実施形態において、所定の距離は、LED構成要素203の上面から、少なくとも1つの量子ドット205を含む包囲され封入された領域219の中心線までを測定される。もちろん、所定の距離は、少なくとも一つの量子ドット205を含む包囲され封入された領域219の任意の部分までを測定されてもよく、その部分の例として、限定はされないが、少なくとも1つの量子ドット205に面する第3の基板215の上面、少なくとも1つの量子ドット205に面する第1の基板201の下面、または、気密的に封止されたパッケージまたはデバイス216中に存在してよいフィルムまたはフィルタ217a,bのいずれか1つによって形成される面が挙げられる。いくつかの実施形態において、例示的なフィルムは、例示的LED構成要素203からの青色光が1方向においてデバイス216から逃げることを防止するフィルタ217a、および/または、赤色光(または励起量子ドット材料から発せられる別の光)が第2の方向においてデバイス216から逃げることを防止するもう一つのフィルタ217bを含む。例えば、いくつかの実施形態において、デバイス200は、第2の基板207および/または他の基板によって形成されるウェルまたは他のエンクロージャに含まれる1つ以上のLED構成要素203を備えることができる。1つ以上のLED構成要素に近接(例えば、上で記載したような所定の距離)している気密的に封止されたパッケージまたはデバイス216は、第2の基板207に固定または封止されてよく、1つ以上のLED構成要素203から発せられた光により励起されたときに赤外線波長、近赤外線波長または所定のスペクトル(例えば、赤色)の光を発する単一波長量子ドット材料205を含む封入領域219を形成する第3の基板215に気密的に封止されている第1の基板201を含んでよい。量子ドット材料205は、LED構成要素203から、所定距離だけ離間させることができる。そのような例示的な実施形態において、第1のフィルタ217aを第1の基板201の底面(または上面)上に提供して、青色光がデバイス200の上面を通って出ないようにフィルタリングすることができ、第2のフィルタ217bを第3の基板215の上面(または底面)上に提供して、量子ドット材料からの励起光が第3の基板215の底面から出ないようにフィルタリングすることができる。さらなる実施形態において、青色光をフィルタリングするために、第2の基板215の底面にフィルタ217cを設けることができる。これらのフィルタ217a、217b、217cは、単独でまたは組み合わせて、いくつかの実施形態において、光学特性のために選択された複数の薄フィルム層を含むことができる。特に、例示的なフィルタ217a、217b、217cは、青色LED光がデバイス200に隣接する導光板から出現することを可能にするために、青色波長に対して高い透過率を有するように設計することができる。このようなフィルタはまた、赤色および緑色波長に対して高い反射率を有し、量子ドット材料205からの光の後方反射を低減して導光板に戻すことができる。1つの例示的なローパスフィルタ217a、217b、217cは、高屈折率材料および低屈折率材料の多層からなる薄フィルムスタックを含む。一実施形態において、例示的なフィルタは、適切な高屈折率材料と適切な低屈折率材料の複数の交互層を含む。例示的な高屈折率材料には、Nb、Ta、TiO、およびそれらの複合酸化物が含まれるが、これらに限定されない。例示的な低屈折率材料としては、SiO、ZrO、HfO、Bi、La、Al、およびそれらの複合酸化物が挙げられるが、これらに限定されない。
例示的なフィルタの実施形態は、側面照射型または直接照射型導光板と隣接するQD材料との間、すなわち、QD材料と導光板の中間に、または図2Bおよび2Cを参照して先に説明したように用いることができる。例えば、図2Cを続けて参照すると、例示的なフィルタ217cは、パッケージから光を導き出す効率を改善することができる。他の実施形態において、ローパスフィルタの別の場所は、UV吸収材料が干渉フィルタにもなるようにカバーガラス(例えば、第2の基板215)の上とすることができる。具体的には、高屈折率材料として使用される材料は、本明細書に記載のレーザ溶接プロセスを可能にするのに十分なUVを吸収する。これらの例示的な材料の層は、スパッタリング、プラズマエンハンスト化学蒸着などのような当該技術分野において既知の任意の数の薄フィルム法によって堆積させることができる。フィルムまたは層は、導光板または基板上に直接堆積されるか、または別個の層として光学的に透明な接着剤によって付着される。そのようなフィルタを有するここに記載された実施形態は、(1)より高い前方光出力をもたらせて、デバイス200または導光板の全体の明るさを増加させる、(2)量子ドットの変換効率を向上させて、より少ない量子ドット材料の使用を可能にする、および(3)従来の薄膜加工技術を利用できて、製造が容易になる、ことが発見された。
第1の基板201、第2の基板207および/または第3の基板215は、いくつかの実施形態において、ガラス基板から選択することができ、ディスプレイおよび他の電子デバイスで使用するために当該技術分野で知られている任意のガラスを含むことができる。好適なガラスとして、アルミノシリケート、アルカリアルミノシリケート、ボロシリケート、アルカリボロシリケート、アルミノボロシリケート、アルカリアルミノボロシリケートおよび他の適切なガラスが挙げられるが、これらに限定されない。これらの基板は、種々の実施形態において、化学的に強化され、および/または熱的に焼き戻されてもよい。適切な市販の基板の非限定的な例としては、いくつか例を挙げると、Corning社からのEAGLE XG(登録商標)、Lotus(商標)、Iris(商標)、Willow(登録商標)およびGorilla(登録商標)ガラスが挙げられる。イオン交換によって化学的に強化されたガラスは、いくつかの非限定的な実施形態による基板として適切であり得る。
種々の実施形態によれば、第1、第2および/または第3のガラス基板201、207、215は、約100MPaより大きな圧縮応力および約10μmより大きな圧縮応力の層の深さ(DOL)を有することができる。さらなる実施形態において、第1、第2および/または第3のガラス基板は、約500メガパスカル(MPa)より大きな圧縮応力および約20μmより大きな圧縮層の深さ(DOL)、または約700MPaより大きな圧縮応力および約40μmより大きなDOLを有することができる。非限定的な実施形態において、第1、第2および/または第3のガラス基板は、約3mm以下の厚さを有することができ、例えば、約0.1mm〜約2.5mm、約0.3mm〜約2mm、約0.5mm〜約1.5mm、または約0.7mm〜約1mmであり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。
また、第1、第2および/または第3のガラス基板は、種々の実施形態において、透明または実質的に透明とすることができる。本明細書で使用する「透明」という用語は、基板が、約1mmの厚さにおいて、スペクトルの可視領域(例えば、400〜700nm)で約80%より大きい光透過率を有することを意味する。例えば、例示的な透明基板は、可視光領域で約85%を超える透過率を有することができ、例えば、約90%を超える、または約95%を超える透過率であり、その間のすべての範囲および下位範囲が含まれる。特定の実施形態において、例示的なガラス基板は、紫外線(UV)領域(200〜400ナノメートル、nm)において約50%以上の透過率を有することができ、例えば、約55%以上、約60%以上、約65%以上、約70%以上、約75%以上、約80%以上、約85%以上、約90%以上、約95%以上、または約99%以上の透過率であり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。
種々の実施形態によれば、第2の基板207は、ガラスの熱伝導率よりも大きな熱伝導率を有する無機基板のような無機基板から選択することができる。例えば、適切な無機基板としては、約2.5W/m−K以上の(例えば、約2.6、3、5、7.5、10、15、20、25、30、40、50、60、70、80、90または100W/m−K以上)のような比較的高い熱伝導率を有するものが挙げられ、熱伝導率は、例えば、約2.5W/m−K〜約100W/m−Kの範囲であり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。いくつかの実施形態において、無機基板の熱伝導率は、100W/m−K以上であり得、例えば、約100W/m−K〜約300W/m−Kの範囲(例えば、約100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290または300W/mK以上)であり、それらの間のすべての範囲および下位範囲が含まれる。
種々の実施形態によれば、無機基板は、セラミック基板またはガラスセラミック基板を含むことができるセラミック基板を含むことができる。非限定的な実施形態において、第2の基板207は、いくつか例を挙げると、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ベリリウム、窒化ホウ素、または炭化ケイ素を含むことができる。無機基板の厚さは、ある実施形態において、約0.1mm〜約3mm、例えば、約0.2mm〜約2.5mm、約0.3mm〜約2mm、約0.4mm〜約1.5mm、約0.5mm〜約1mm、約0.6mm〜約0.9mm、または約0.7mm〜約0.8mmの範囲内であり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。さらなる実施形態において、無機基板は、所定のレーザ動作波長、例えば、UV波長(200〜400nm)または可視波長(400〜700nm)において、ほとんどまたは全く吸収を示さない場合がある。例えば、第2の無機基板は、レーザ動作波長において約10%以下の吸収を示し、例えば、約5%以下、約3%以下、約2%以下、または約1%以下の吸収を示し、例えば約1%〜約10%である。可視波長において、無機基板は、いくつかの実施形態において、透明または散乱性であってよい。
またさらなる実施形態において、第1、第2および第3の基板のいずれか1つまたは複数に、所定の波長で、例えば、レーザの所定の動作波長で光を吸収することができる少なくとも1つのドーパントをドープすることができる。ドーパントとしては、例えば、ZnO、SnO、SnO、TiOなどを挙げることができる。いくつかの実施形態において、ドーパントは、UV波長(200〜400nm)において吸収を示す化合物から選択することができる。ドーパントは、所定の波長において無機基板の吸収を誘導するのに十分な量で無機基板に組み込むことができる。例えば、ドーパントは、約0.05重量%(wt%)(百万当たり500部、50ppm)以上の濃度で、例えば、約500ppm〜約10ppmで無機基板に組み込むことができる。いくつかの実施形態において、ドーパント濃度は、約0.5重量%以上、約1重量%以上、約2重量%以上、約3重量%以上、約4重量%以上、約5重量%以上、約6重量%以上、約7重量%以上、約8重量%以上、約9重量%以上、または約10重量%以上の濃度とすることができ、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。さらなる実施形態によれば、ドーパントは、約10重量%を超える濃度、例えば、約20重量%、30重量%、40重量%、50重量%、60重量%、70重量%、80重量%または90重量%であってよく、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。さらなる実施形態において、ドープされた無機基板は、例えばZnOセラミック基板の場合、約100%のドーパントを含むことができる。
また、種々の実施形態によれば、第1、第2および/または第3の基板は、基板の熱膨張係数(CTE)が実質的に類似するように選択することができる。例えば、第3または第2の基板のCTEは、第1の基板のCTEの約50%以内、例えば、第1の基板のCTEの約40%以内、約30%以内、約20%以内、約15%以内、約10以内%または約5%以内とすることができる。非限定的な例として、第1のガラス基板のCTE(約25〜400℃の範囲の温度で)は約30×10−7/℃〜約90×10−7/℃の範囲とすることができ、例えば、約40×10−7/℃〜約80×10−7/℃または約50×10−7/℃〜約60×10−7/℃(例えば、約30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85または90×10−7/℃)であり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。非限定的実施態様によれば、ガラス基板は、約75×10−7/℃〜約85×10−7/℃の範囲のCTEを有するCorning社「Gorilla」ガラス、または約30×10−7/℃〜約50×10−7/℃の範囲のCTEを有するCorning社「EAGLE XG」、「Lotus」または「Willow」ガラスとすることができる。第2の基板は、約20×10−7/℃〜約100×10−7/℃の範囲のCTE(約25〜400℃の範囲の温度で)を有する無機の、例えば、セラミックまたはガラスセラミックの基板を含むことができ、CTEは例えば、約30×10−7/℃〜約80×10−7/℃、約40×10−7/℃〜約70×10−7/℃、または約50×10−7/℃〜約60×10−7/℃(例えば、約20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100×10−7/℃)であり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。
図1および図2A〜Cは、台形断面を有するものとして少なくとも1つのキャビティ109、209を示しているが、キャビティは、所定の用途に望まれるように任意の形状または寸法を有し得ることを理解すべきである。例えば、キャビティは、正方形、円形、長方形、半円形、または半楕円形横断面、または不規則な横断面を有することができる。第1の基板201または第3の基板215の表面が少なくとも1つのキャビティ209を含む(例えば、図2C参照)、または、第1または第3の基板と第2の基板との両方がキャビティを含むことも可能である。それに代えて、またはそれに加えて、第1または第2の基板のキャビティを、可視波長またはLED動作波長の一方または両方で透明な材料で充填することができる。
また、図2A−Bは、単一のキャビティ209を含む封止デバイスを示しているが、複数のキャビティまたはキャビティ配列を含む封止デバイスも本開示の範囲内に入ることが意図される。例えば、封止デバイスは、任意の数のキャビティ209を備えることができ、キャビティは規則的なパターンおよび不規則なパターンを含む任意の所望の様式で配置および/または間隔を空けて配置することができる。さらに、図2A−Bの単一キャビティ209は、量子ドットおよびLED構成要素の両方を含むが、この状態は限定的ではないことを理解されたい。1つ以上のキャビティ209が量子ドットおよび/またはLED構成要素を含まない実施形態も想定される(例えば、図2C参照)。1つ以上のキャビティが複数のLED構成要素および/または量子ドットを含む実施形態も想定される。さらに、各キャビティが同じ数または量の量子ドットおよび/またはLED構成要素を含む必要はなく、この量はキャビティごとに異なり、いくつかのキャビティには量子ドットおよび/またはLED構成要素を含まないことが可能である。
少なくとも1つのキャビティ209は、任意の所定の深さを有することができ、例えば、キャビティに封入されるべき物品(例えば、QD、LED、および/またはLD)の種類および/または形状および/または量に対して適切に選択することができる。非限定的実施形態として、少なくとも1つのキャビティ209は、第1および/または第2の基板の内部に約1mm以下の深さまで延びることができ、深さは例えば、約0.5mm以下、約0.4mm以下、約0.3mm以下、約0.2mm以下、約0.1mm以下、約0.05mm以下、約0.02mm以下、または約0.01mm以下であり、約0.01mm〜約1mmのようにそれらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。キャビティ配列であって、各キャビティが、配列内の他のキャビティと比較して同じまたは異なる深さ、同じまたは異なる形状および/または同じまたは異なる寸法を有するキャビティ配列を用いることができることも考えられる。引き続き図2Cを参照すると、封入された領域219は、任意の適切な寸法(長さ、幅および高さ)を有することができる。例えば、領域219またはウェルは、形状が実質的に四角形であり、任意の幅または長さ、例えば、5mm×5mm(例えば、図3参照)、2mm×2mm、1mm×1mm、0.5mm×0.5mm、0.5mm×0.5mm以下、または、5mm×5mm以上の寸法を含み、およびそれらの間の全ての下位範囲が含まれる。領域219は、異なる長さと幅、例えば、1mm×5mm、0.5mm×1mm、等を含むこともできる。例示的領域219またはウェルの高さは、約0.1mm以下、約0.1mm〜約0.2mm、約0.1mm〜約0.5mm、約0.2mm〜約0.3mm、約0.5mm以上の寸法を含み、それらの間の全ての下位範囲が含まれる。
量子ドットまたは量子ドット含有材料は、放出される光の所望の波長に応じて様々な形状および/または寸法を有することができる。例えば、放出される光の周波数は、量子ドットの寸法が減少するにつれて増加し、例えば、放出された光の色は、量子ドットの寸法が減少するにつれて赤から青にシフトすることができる。青色、UVまたは近紫外光を照射すると、量子ドットは光をより長い赤色、黄色、緑色または青色の波長に変換することができる。種々の実施形態によれば、量子ドットは、青色、UV、または近紫外光で照射されたとき赤色および緑色波長で発光する赤色および緑色量子ドットから選択することができる。例えば、LED構成要素は、青色光(約450〜490nm)、UV光(約200〜400nm)または近UV光(約300〜450nm)を発光することができる。
さらに、少なくとも一つのキャビティが、同一または異なるタイプの量子ドット、例えば、異なる波長を放出する量子ドットを含むことが可能である。例えば、いくつかの実施形態において、キャビティは、キャビティ内に赤−緑−青(RGB)スペクトルを生成するために、緑と赤の両方の波長を発光する量子ドットを含むことができる。しかしながら、他の実施形態によれば、個々のキャビティは、緑色量子ドットのみを含むキャビティまたは赤色量子ドットのみを含むキャビティのように、同じ波長を放出する量子ドットのみを含むことが可能である。例えば、封止デバイスは、約3分の1のキャビティが緑色量子ドットで充填され、約3分の1のキャビティが赤色量子ドットで充填される一方でキャビティの約3分の1が空のままであってもよい(青色光を放射するように)キャビティ配列を含むことができる。このような構成を使用すると、配列全体でRGBスペクトルが生成されると同時に、個々の色ごとにダイナミックな調光も提供される。
もちろん、任意のタイプ、色または量の量子ドットを任意の比で含むキャビティが可能であり本開示の範囲に入ると考えられると解すべきである。所望の効果を達成するようにキャビティの構造および各キャビティ内に配する量子ドットのタイプおよび量を選択することは当業者の能力の範囲内にある。さらに、本明細書のデバイスは、ディスプレイデバイス用の赤色および緑色の量子ドットについて論じられているが、限定はされないが、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、または可視スペクトル(例えば、400〜700nm)内の任意の他の色を含む光の任意の波長を発することができる任意のタイプの量子ドットを用いることができると解すべきである。
例示的量子ドットは種々の形状を有することができる。量子ドットの形状の例として、球、ロッド、ディスク、テトラポッド、他の形状、および/またはそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。例示的な量子ドットは、限定されないが、アクリレートまたは他の適切なポリマーまたはモノマーのようなポリマー樹脂に含まれていてもよい。このような例示的な樹脂はまた、限定されるものではないが、TiOなどを含む適切な散乱粒子を含み得る。
特定の実施形態において、量子ドットは、ポリマーの可溶性および加工性と無機半導体の高効率および安定性との組み合わせを可能にする無機半導体材料を含む。無機半導体量子ドットは、典型的には、有機半導体の対応物よりも水蒸気および酸素の存在下でより安定である。上述したように、それらの量子閉じ込め発光特性のために、その発光は極端に狭帯域であり、単一のガウススペクトルによって特徴づけられる高度に飽和した発光をもたらすことができる。ナノ結晶の直径が量子ドット光学バンドギャップを制御するので、吸収および発光波長の微調整は、合成および構造を変えることによって達成することができる。
特定の実施形態において、無機半導体ナノ結晶量子ドットは、IV族元素、II−VI族化合物、II−V族化合物、III−VI族化合物、III−V族化合物、IV−VI族化合物、I−III−VI族化合物、II−IV−VI族化合物またはII−IV−V族化合物、それらの合金および/またはそれらの混合物を含み、三元および四元合金および/または混合物が包含されている。その例としては、限定はされないが、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdO、CdS、CdSe、CdTe、HgO、HgS、HgSe、HgTe、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、GaSe、InN、InP、InAs、InSb、TlN、TlP、TlAs、TlSb、PbO、PbS、PbSe、PbTe、それらの合金および/またはそれらの混合物が挙げられ、三元および四元合金および/または混合物が包含されている。
特定の実施形態において、量子ドットは、量子ドットの表面の少なくとも一部の上にシェルを含むことができる。この構造はコア−シェル構造と呼ばれる。シェルは無機材料、より好ましくは無機半導体材料を含むことができる。無機シェルは、表面の電子状態を有機キャッピング基よりもはるかに不動態化することができる。シェルに使用する無機半導体材料の例として、限定はされないが、IV族元素、II−VI族化合物、II−V族化合物、III−VI族化合物、III−V族化合物、IV−VI族化合物、I−III−VI族化合物、II−IV−VI族化合物、またはII−IV−V族化合物、それらの合金および/またはそれらの混合物が挙げられ、三元および四元合金および/または混合物が包含されている。その例として、限定はされないが、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdO、CdS、CdSe、CdTe、HgO、HgS、HgSe、HgTe、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、GaSe、InN、InP、InAs、InSb、TlN、TlP、TlAs、TlSb、PbO、PbS、PbSe、PbTe、それらの合金および/またはそれらの混合物が挙げられ、三元および四元合金および/または混合物が包含されている。
いくつかの実施形態において、量子ドット材料としては、CdSe、CdSおよびCdTeを含むII−VI族半導体を挙げることができ、狭い寸法分布と高い発光量子効率で、全可視スペクトルにわたって放出するようにさせることができる。例えば、直径約2nmのCdSe量子ドットは青色波長で発光し、直径8nmの粒子は赤色波長で発光する。異なるバンドギャップを有する他の半導体材料を合成に置換することによって量子ドット組成を変化させることにより、量子ドット放出が調整され得る電磁スペクトルの領域が変更される。他の実施形態において、量子ドット材料はカドミウムフリーである。カドミウムフリー量子ドット材料の例として、InPおよびInGax−1Pが挙げられる。InGax−1Pを調製するための一つの手段の一例において、黄色/緑色の波長よりもわずかに青色側の波長にアクセスするためにバンドギャップをより高いエネルギー側に移動させるために、InPに少量のGaをドープさせることができる。この三元材料を調製するための別の手段の一例では、深青色波長よりも赤色側の波長にアクセスするためにGaPにInをドープさせることができる。InPは、1.27eVの直接バルクバンドギャップを有し、それはGaドーピングにより2eVを超えて調整できる。InPのみを含む量子ドット材料は、黄色/緑色波長から深赤色波長への調節可能な発光を提供することができ、少量のGaをInPに添加することにより、深い緑色/アクアグリーンの波長に落とした発光の調整を容易にすることができる。InGax−1P(0<x<1)を含む量子ドット材料は、可視波長スペクトル全体ではないにしても、少なくとも大部分にわたって調整可能な発光を提供することができる。InP/ZnSeSコア−シェル量子ドットは、深赤色の波長から黄色の波長に70%もの高い効率で調整することができる。高CRI白色QD−LED発光体を作成するために、InP/ZnSeSを利用して可視波長スペクトルの赤色波長から黄色/緑色波長部分に対処することができ、InGax−1Pが深緑色波長からアクアグリーン波長の発光を提供する。
いくつかの実施形態において(例えば、図1、図2A、図2Bおよび/または図2Cを参照)、量子ドット材料は、所定のスペクトルにおいて調節可能な発光を提供することができる。例えば、例示的な量子ドット材料は、そこからの発光が、限定はされないが例えば約620nm〜約750nmの赤色波長スペクトルなどの単一波長スペクトル、すなわち、単一波長量子ドット材料のみであるように選択することができる。もちろん、例示的な単一波長量子ドット材料は、少なくとも1つのLED構成要素203などの近くの光源によって励起されたときに他の波長スペクトル(例えば、紫色308−450nm、青色450−495nm、緑色495−570nm、黄色570−590nm、および橙色590−620nm)が放出されるように選択することができる。他の実施形態において、量子ドット材料は、限定はされないが、赤外波長スペクトル、例えば約700nm〜約1mm、または紫外線波長スペクトル、例えば約10nm〜約380nmのような別の波長スペクトルにおいて調節可能な発光を提供することができる。
第1の基板201の第1の面と第2の基板207の第2の面とを、封止または溶接211により結合させることができる。封止211は、少なくとも1つのキャビティ209の回りに延びて、それによりキャビティ内の加工対象物または量子ドット材料を封止することができる。例えば、図2A−Bに示すように、封止は、同じキャビティ内の少なくとも1つの量子ドット205および少なくとも1つのLED構成要素203を封入することができる。同様に、第1の基板201の第1の面と第3の基板215の第2の面とを、封止または溶接211により結合させることができる。封止211は、少なくとも1つの封入された領域またはウェル219の周りに延在し、それにより、量子ドット材料を領域219内に封止する。例えば、図2Cに示すように、封止211は、封入領域219において少なくとも一つの量子ドット205を封入することができる。複数のキャビティの場合には、封止211が単一キャビティの回りに延びることができ、例えば、各キャビティを配列内の他のキャビティから分離して、1つ以上の別々の封止領域またはポケットを形成する、または封止が2つ以上のキャビティ、例えば、3、4、5、10またはそれ以上のキャビティなどのように、2つ以上のキャビティの群の回りに延びることができる。例えば、LEDおよび/または量子ドットを含まないキャビティの場合、封止デバイスが、所望により、封止しなくてよい1つ以上のキャビティを含むことも可能である。したがって、様々なキャビティが空であってもよいし、そうでなければ量子ドットおよび/またはLEDを含まなくてもよく、したがって、これらの空のキャビティは適切にまたは所望に応じて封止されるかまたは開封される。いくつかの実施形態において、封止211は、ガラス対ガラス封止、ガラス対ガラスセラミック封止またはガラス対セラミック封止を含むことができ、それらは、同時係属中の米国特許出願第13/777,584号、第13/891,291号、第14/270,828号および第14/271,797号の各明細書に記載されており、これらの全ては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
封止211を形成する材料は、例えば、所定のレーザ動作波長において約10%を超える吸光度および/または比較的低いガラス転移温度(T)を有するガラス組成物から選択することができる。種々の実施形態によれば、封止材料は、ホウ酸塩ガラス、リン酸塩ガラス、テルライトガラスおよびカルコゲニドガラス、例えば、リン酸錫、フルオロリン酸スズおよびフルオロホウ酸スズから選択することができる。
一般的に、適切な封止材料としては、低Tガラスおよび適度の反応性の銅またはスズの酸化物が挙げられる。非限定的な例として、封止材料は、Tが約400℃以下のガラスを含むことができ、Tは例えば、約350℃、約300℃、約250℃または約200℃以下であり、例えば約200℃〜約400℃のようにそれらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。好適な封止材料および方法は、例えば、米国特許出願第13/777,584号、第13/891,291号、第14/270,828号および第14/271,797号の各明細書に記載されており、これらの全てが参照により全体として本明細書に組み込まれる。
封止の厚さ211は、用途に応じて変えることができ、特定の実施形態において、約0.1μm〜約10μmの範囲であることができ、例えば、約5μm以下、約3μm以下、約2μm以下、約1μm以下、約0.5μm以下、または約0.2μm以下であり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。封止211は、種々の実施形態において、レーザ動作波長(室温)で吸収を呈することができ、吸光度は、約10%以上、約15%以上、約20%以上、約25%以上、約30%以上、約35%以上、約40%以上、約45%以上、または約50%以上の値であり、例えば約10%〜約50%のようにそれらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。例えば、封止材料は、UV波長(200〜400nm)において吸収を示すことができ、例えば、約10%を超える吸収度を有する。いくつかの実施形態において、封止材料は可視光に対して透明または実施的に透明であり、例えば、スペクトルの可視領域(例えば、400〜700nm)において約80%以上の透過率を有する。
いくつかの実施形態において、封止211は、第1、第2および/または第3の基板201、207、215の間に連続シートまたは層を含むことができる。例えば、封止材料は、封止層が少なくとも1つのキャビティおよび/または封入領域を覆うように、それぞれの基板の第1の面または第2の面の上に乗せることができる。そのような実施形態において、封止211は、可視波長に実質的に透過性であり、UV波長(または任意の他の所定のレーザ動作波長)に吸収性である。あるいは、封止材料は、キャビティおよび/または封入領域の周りにフレームを形成するように提供することができる。封止材は、任意の所望の形状またはパターンで、第1の基板201、第2の基板207または第3の基板215に適用することができる。そのような実施形態において、封止211は、可視波長に実施的に透過性または吸収性である、および/または、UV波長(または、任意の他の所定のレーザ動作波長)に実質的に透過性または吸収性であることができる。例えば、レーザは、封止層が吸収性であり第1のガラス基板が非吸収性である任意の波長において動作するように選択することができる。もちろん、封止は、例えば基板および/またはキャビティの形状に応じて、特定の用途に望ましい任意の形状を有することができる。
図2A−Cに示されるような第1、第2および/または第3の基板の間の封止211は、所定の波長で動作すると共に、封止材料(または封止界面)に導かれて2つの基板の間に封止または溶接を形成するレーザビームの使用により形成することができる。理論に束縛されることを望まないが、封止材料によるレーザビームからの光の吸収および第1、第2および/または第3の基板による誘発された一時的吸収が、局所的加熱(例えば、第1の基板のガラス転移温度Tに近い温度)および封止材料および/またはガラス基板の溶融を引き起こして2つの基板の間に結合を形成することができると考えられている。種々の実施形態によれば、封止または溶接211は、約10μm〜約300μmの範囲の幅を有することができ、それは例えば、約25μm〜約250μm、約50μm〜約200μm、または約100μm〜約150μmであり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。
種々の実施形態において、第1、第2および/または第3の基板を本明細書に開示のように一緒に封止して、少なくとも1つのキャビティおよび/または封入された領域の回りに封止または溶接部を作ることができる。特定の実施形態において、封止または溶接部は、気密封止であってよく、例えば、デバイス内に1つ以上の気密および/または防水ポケットを形成する。例えば、キャビティまたは領域が水、湿分、空気および/または他の汚染物質に対して不浸透性または実質的に不浸透性であるように、少なくとも1つのキャビティを気密的に封止することができる。非限定的な例として、気密封止は、酸素の蒸散(拡散)を約10−2cm/m/日未満(例えば、約10−3cm/m/日未満)に制限し、水の蒸散を約10−2g/m/日(例えば、約10−3、10−4、10−5または10−6g/m/日未満)に制限するように設定することができる。種々の実施形態において、気密封止は、水、湿分および/または空気が、気密封止によって保護された構成要素または量子ドット材料と接触するのを実質的に防止することができる。
特定の局面によれば、封止デバイスの全厚さは約6mm以下にすることができ、例えば、約5mm以下、約4mm以下、約3mm以下、約2mm以下、約1.5mm以下、約1mm以下、または約0.5mm以下であり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。例えば、封止デバイスの厚さは、約0.3mm〜約3mmの範囲とすることができ、例えば、約0.5mm〜約2.5mm、または約1mm〜約2mmであり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。
本明細書に開示された封止デバイスは、様々なディスプレイデバイスまたはディスプレイ構成要素に使用することができ、限定はされないが、バックライトや、テレビのようなバックライト付きディスプレイ、コンピュータモニタ、ハンドヘルドデバイス等に用いられ、これらはさらなる種々の構成成分を含むことができる。本明細書に開示された封止デバイスは、照明器具や固体照明用途のような照明デバイスとして用いることもできる。例えば、少なくとも1つのLEDダイと接触した量子ドットを含む封止デバイスは、一般的な照明、例えば太陽の広帯域出力を模倣するために使用することができる。そのような照明デバイスは、例えば、400〜700nmの範囲の波長のような様々な波長で発光する様々な寸法の量子ドットを含むことができる。
(方法)
量子ドット材料を含む封止デバイスを製造する方法も本明細書で開示される。
図1、図2Cおよび図3を参照すると、封入領域またはウェル219は、ウェルプレート260と一般に呼ばれるガラスプレートの上の二次元配列250に配列することができる。いくつかの実施形態において、ウェル219は、機械加工または他の適切な機械的プロセスによって形成することができる。さらなる実施形態において、ウェル219を製造するための例示的な方法は、ウェル配列を化学的にエッチングしてプレート260とすることを含む。指定量の液体または量子ドット含有材料205が配列の各ウェルに分配されると、材料205は、例えばUV硬化され、平坦なカバーガラス(例えば、第1の基板201)と対になる。封止プロセス(例えば、レーザー封止)の後、ウェル219は、分離またはダイシングプロセスに付される。したがって、ランド221の各々の中心において分離が生じるように、各ウェル219中の材料を完全に封入しなくてはならない。
いくつかの実施形態において、ピコドット弁のように、単一液滴を分配させるための弁を用いることができる。これらの実施形態において、量子ドット材料は送達システムにおいて加圧することができ、送達システムの出口において、圧電機構を用いて外されるプランジャで塞がれたオリフィスがある。したがって、量子ドット材料は、送達システムから放出され、ウェルの床に衝突する。このように送達される量子ドット材料の量は、弁が開いている圧力および時間、および分配される材料の粘度に依存し得る。各ショットの体積および1ウェルあたりのショット数を調整することによって、所望の量の量子ドット材料が分配される。このような方法を使用する場合は、量子ドット含有材料をウェル内に維持すること、およびウェルの端部を超えてランド上に量子ドット含有材料が這い出ることを最小化することに注意を払うべきである。各ウェルの床が完全に濡れるようにするには、ショットを特定のパターンで配置する必要がある。このパターンは、ウェルの床に沿って螺旋状に均等に散布することによって達成できる。このようなプロセスでは、量子ドット材料がランドに這い回るのを避けるために、液滴をウェルの壁にあまり近づけてはならず、また、床全体が確実に濡れるように、床の中心付近に液滴がいくらか必要になるかもしれない。プロセス中に、ショットの本体の軌道に従わない弁が閉じたときにショットから発せられる小さな(付随)液滴により、または、ショットがウェルの表面に衝突したときの飛散により、量子ドット材料がランド上に現れる場合、これは、(可能なら)量子ドット材料の粘度を上げることにより、または送達ラインの圧力および弁の中のプランジャがオリフィスから出入りする詳細を調節することにより矯正することができる。
これらの実施形態において、量子ドット材料またはフィルムは、数秒以内にその静水圧形状をとるのに充分に可動的であるには厚過ぎ、フィルムが壁端に固定されそこでウェルがプレートランドに接触するというもう一つの困難が発見された。ウェルは部分的にしか充填されないので、空の部分がウェル全体の体積のかなりの割合を占め、量子ドット材料の上側界面が非常に凹形になり、壁の近くのフィルムは非常に厚く、中心部では非常に薄くなる。そのような場合、単一噴射弁は、ウェル当たり適正量の量子ドット材料を分配させるために数秒を要すること、および100mm角ウェルプレートがこのように充填されUV硬化されるのに1時間のかなりの部分を要することが発見された。スプラッシュおよび液滴生成は、ショットが分配される速度を制限するので、いくつかの実施形態において、これらの弁分配方法を使用する工業的方法の容量を拡大するには、複数の弁および関連するツールが必要とされることがある。
好ましい実施形態において、量子ドット含有材料は、インクジェットによりウェル内に注入することができる。量子ドット含有材料がインクジェット法を用いて適切に分配できるようにするために、多くの条件を達成しなくてはならないことが分かった。図4は、例示的なインクジェットプロセスのための動作域のマップである。図4を参照すると、軸は、オーネソルゲ(Oh)とウェーバー(We)にちなんで名付けられた2つの無次元の数値を表す。これらは、以下の式によって与えられる物理的および幾何学的特性によって定義される。
Figure 2019512103
ここでμ、ρおよびσはそれぞれ液体の粘度、密度および界面の表面張力を表し、aは特徴的長さ(液滴直径とする)であり、Vは液滴速度である。図4の斜線で示した動作域の外側の点については、ある種の欠陥が生じる可能性がある。例えば、動作域の左側には、粘性減衰効果がないので、液滴の放出または形状を制御することはできない。動作域の下側では、表面張力が高すぎるので、液滴がノズルから排出されない。動作域の右側では、粘度が高すぎるので液滴が排出されない。動作域の上側では、表面張力が低すぎるので、液滴が破壊され飛散する傾向がある。したがって、本明細書に記載の例示的な実施形態は、以下の問題を解決するウェル内に量子含有マトリクス樹脂を分配させる方法を提供する。(1)各ウェルに分配される合計体積を正確に制御しなければならない。(2)ウェルの中以外ではプレート上に液体を堆積させることができない。(3)ウェル内の層の厚さは均一でなくてはならない、または条痕もしくは特定の粗さによりパターン化されなくてはならない。(4)4つの異なるインクを同時に操作することによって、色設定点が飛行中に変わる。(5)1日に充填されるウェルの数が工業レベル(例えば、1日100万を超える)でなければならない。したがって、典型的な分配プロセス(例えば、インクジェットなど)は、約0.1〜約1のオーネソルゲ(Oh)数および約4〜約501.6*Oh0.4のウェーバー数で動作できることが発見された。
いくつかの実施形態において、例示的なプロセスは、例示的インクジェット動作域(図4参照)内で操作されるインクジェットプリントヘッドを用いて、ウェル内のみに液滴を分配するように正確に制御されているスライドテーブル上において、量子ドット材料を含む樹脂を適用することを含み、それにより樹脂は迅速に分配されるが複数回の通過が必要である。いくつかの実施形態において、堆積された樹脂(例えば、量子ドット含有材料)は、選択された通過の間にUV硬化され、その流出が緩和される。本主題の実施形態は、正確な位置決めテーブルの上に搭載されたインクジェットプリントヘッドを用いて、プリントヘッドを、ウェルプレートが乗せられている真空プラテンに向かって下向きに向けた状態で、体積および位置の両方で、精度良く迅速にインクを分配することができる。このような実施形態において、視覚システムを、ウェルプレートを正確に位置決めするために用いることができ、プレートの位置を決定するために使用してもよく、そこにウェルが配置されて、その中で液体がインクジェット印刷法を用いて分配される。
いくつかの例示的な方法は、基板またはウェルプレートを、第1の直線方向(すなわち、それぞれのプリントヘッド上のノズルオリフィスの列に垂直な方向)におよび第1の直線方向に直交する第2の方向に動かす適切な移動機構または搬送機構を有する位置決めテーブルを用いることができる。適当なプリントヘッドは、市販のプリントヘッドとすることができ、好ましくは、ウェルプレートの寸法と同じまたはそれより長いものであり、いくつかの実施形態において、ピエゾ電気動作式プリントヘッドである。他の実施形態において、プリントヘッドは、ウェルプレート全体の幅を覆うことができるより小さなプリントヘッドの集合とすることができる。そのような例示的なプリントヘッドを使用して、単一通過動作により、または同時に、例えば、各色に対応する2組のプリントヘッドを組み合わせることにより、量子ドット材料の1つ以上の色を堆積させることができる。ウェルプレート上のプリントヘッドの動きならびに量子ドット材料のそれぞれの滴の発射は、コンピュータまたはプロセッサを用いて制御され得る。送達システムを用いて、インクジェットの適切な発射を確保するのに充分な圧力に維持されているプリントヘッドに量子ドット含有材料を供給することができる。特定の実施形態において、量子ドット材料の特性(例えば、粘度、量子ドットの寸法、散乱材料の寸法、等)を、インクジェットプロセス動作域(図4参照)の中で材料の適切な分配機能を確保するように制御することができる。ウェルプレートがプリントヘッド(またはプリントヘッドの集合)よりも広い実施形態において、位置決めプラットフォームは、第1および第2の方向の両方に直交する第3の方向の動きを必要とすることがある。
さらなる実施形態において、堆積または分配された量子ドット材料は、赤外線ランプで乾燥することによりまたはUVランプ等で硬化させることにより固化させることができる。
上述したように、本明細書に開示の構造およびそれらに対応する構造またはそれらの1つ以上の組み合わせを含む、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェアまたはハードウェアにおいて、本明細書に記載の主題および機能的動作の実施形態を実行することができる。本明細書で説明される主題の実施形態は、1つ以上のコンピュータプログラム製品として、すなわちデータ処理装置によって実行される、またはデータ処理装置の動作を制御するための有形のプログラムキャリア上にエンコードされたコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実行され得る。有形のプログラムキャリアは、コンピュータ可読媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、機械可読ストレージデバイス、機械可読ストレージ基板、メモリデバイス、またはそれらのうちの1つ以上の組み合わせであってもよい。
「プロセッサ」または「コントローラ」という用語は、例えばプログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサまたはコンピュータを含む、データを処理するための全ての装置、デバイスおよび機械を包含することができる。プロセッサは、ハードウェアに加えて、目的のコンピュータプログラムの実行環境を作るコードを含み、例えばコードは、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらの1つ以上の組み合わせを構成する。
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプトまたはコードとしても知られる)は、コンパイルされたまたは解釈された言語、または宣言型または手続き型言語を含む任意の形態のプログラミング言語で書くことができ、それは、スタンドアローンプログラムとして、またはコンピューティング環境での使用に適したモジュール、構成要素、サブルーチンまたはその他のユニットとして、任意の形式で展開することができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステム内のファイルに対応するとは限らない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書に格納された1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部、目的のプログラム専用の単一ファイル、または複数のコーディネートされたファイル(たとえば、1つ以上のモジュール、サブプログラムまたはコードの一部を格納するファイル)に保存することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または1つのサイトに位置するか、または複数のサイトに分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように配置することができる。
本明細書に記載されるプロセスおよび論理フローは、入力データ上で動作することによって、および出力を生成することによって機能を実行する1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つの以上のプログラマブルプロセッサによって実行することができる。プロセスおよび論理フローはまた、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲート配列)またはASIC(特定用途向け集積回路)などの専用論理回路によっても実行することができ、装置をそのような専用論理回路として実行することもできる。
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例えば、汎用および専用マイクロプロセッサ、および任意の種類のデジタルコンピュータの一つ以上のプロセッサの両方を含む。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたはその両方から命令およびデータを受信する。コンピュータの必須要素は、命令を実行するためのプロセッサと、命令およびデータを格納するための1つ以上のデータメモリデバイスとである。一般に、コンピュータはまた、例えば磁気、光磁気ディスク、または光ディスクなど、データを格納するための1つ以上の大容量記憶デバイスを含む、または大容量記憶デバイスからデータを受信する、あるいは大容量記憶デバイスにデータを転送する、またはその両方を行うために、動作可能に結合されることがある。しかしながら、コンピュータはそのようなデバイスを有する必要はない。
コンピュータプログラム命令とデータを貯蔵するのに適したコンピュータ読み取り可能な媒体としては、不揮発性メモリ、メディア、メモリデバイス、例えば、半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイス、磁気ディスク、例えば、内部ハードディスクまたはリムーバブルディスク、光磁気ディスク、およびCD−ROMおよびDVD−ROMディスクを含む、あらゆる形態のデータメモリが挙げられる。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完または組み込むことができる。
ユーザとの対話を提供するために、本明細書に記載される主題の実施形態は、ユーザに情報を表示するためのディプレーデバイス、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)モニタ、および、ユーザがコンピュータにインプットできる、キーボードとポインティングデバイス、例えば、マウスまたはトラックボールを備えるコンピュータ上で実現することができる。他の種類のデバイスを使用して、ユーザとのやりとりを提供することもでき、例えば、ユーザからの入力は、音響、音声、または触覚入力を含む任意の形態で受信することができる。
本明細書に記載の主題の実施形態は、コンピューティングシステムで実施することができ、そのシステムは、例えばデータサーバとしてバックエンド構成要素を含み、または、ミドルウェア構成要素、例えばアプリケーションサーバを含み、または、フロントエンド構成要素を含み、それは例えば、ユーザが本明細書に記載された主題の実施形態と交流することができるグラフィカルユーザーインターフェースまたはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータ、または1つ以上のそのようなバックエンド、ミドルウェア、またはフロントエンド構成要素の組み合わせ含む。システムの構成要素は、任意の形式または媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によって相互接続することができる。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)およびワイドエリアネットワーク(「WAN」)、例えばインターネットが含まれる。コンピューティングシステムは、クライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントとサーバは、一般に、互いに遠隔であり、典型的には、通信ネットワークを介して相互作用する。クライアントとサーバとの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行され、互いにクライアント−サーバ関係を有するコンピュータプログラムのおかげで生じる。
実験は、上記の方法を用いて行なった。いくつかの実験において、360dpiの液滴堆積と、6pL/30kHz、14pL/12.8kHzおよび42pL/7.6kHzの最大周波数組合せとを提供する、コニカミノルタKM1024を用いた。各ノズルからの最大流量qは、以下の関係式により表すことができる。
Figure 2019512103
式中、νは液滴体積を表し、fは吐出の頻度を表す。KM1024プリントヘッドファミリーについては、42ピコリットル/7.6kHzの組み合わせにより最大流量が達成された。例えば、一回の通過により、2つの直交する方向にλ=1/360ドット/インチ(dpi)(=70.6μm)の間隔で配置された42ピコリットル(pL)液滴の層を提供する。すなわち、液滴の単一層が癒合するので、平均厚さは、二次元配列において各々割り当てられた面積で割った液滴体積により表すことができる。したがって、これらの液滴の層の平均厚さδは、いったん癒合した場合、以下の関係式により表すことができる。
Figure 2019512103
これは、この非限定的な実験において、8.4μmと決められた。すなわち、例えば、いくつかの実施形態において、平均でd=120μmである層を分配する必要がある場合、これは、d/δ=14.3の通過で、すなわち、15回通過させて行うことができる。したがって、上述したこれらの関係を用いて、任意の適切な厚さのウェル内に量子ドット材料の層を提供することができ、その厚さは、約0.1μm〜約200μm、約1μm〜約200μm、約10μm〜約150μm、約50μm〜約100μmであり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。
ノズル列の長さがそれぞれのウェルプレートの作業領域の幅より小さな実施形態において、プリントヘッドはラスターであり、分配時間を長くすることができるものである。例えば、ウェルプレートの作業長さがLであり幅がWである場合、ウェルを所望の厚さまで充填するのにかかる時間は、層の所望の平均厚さと、プリントヘッド上のノズルの列の長さに依存する。この長さが、ウェルプレートの幅と同等またはそれより長いと、プレート中の全てのウェルを、同時に充填することができる。ウェル内の液体の平均総厚をd=120μmと仮定すると、各ノズルは、幅λ、長さLおよび高さdのストリップを充填する必要がある。したがって、例えば、長さL=100mmと仮定すると、各オリフィスから放出される必要がある液滴の数Nは、以下のように表すことができる。
Figure 2019512103
上記の実験において、オリフィスから吐出される液滴の数は約20,200である。これらの液滴の全てを送達するのに必要な最小時間Tは、以下の関係式を用いて頻度fに依存する。
Figure 2019512103
これは、非限定的実験において合計で2.7秒となる。プリントヘッドが運ばなくてはならない速度Sは、以下の関係式を用いて、液滴間隔λおよび頻度fに依存する。
Figure 2019512103
ここで、0.53m/sの速度が計算された。
さらなる実施形態において、量子ドット含有材料またはインクの物理的特性を図4の領域内に定めなくてはならない。例えば、成功したインクジェット印刷実験における液滴速度は6〜8m/秒の範囲であることが分かった。水に近い液体密度(1gm/mL)および典型的に用いられる溶媒の表面張力特性(24ダイン/cm)を仮定すると、V=7m/秒およびa=43μm(42ピコリットル球体の直径)である場合、We=88であり、動作域内であると分かった。適切なオーネソルゲ数を確保することにより、量子ドット含有材料またはインクの粘度を選択することができる。例えば、Ohが0.3にほぼ等しい場合、与えられた数に対して、粘度の目標値は約9.6センチポアズ(cP)であるべきである。プロセス域が図4の範囲内に収まる、例えば、0.1〜1のオーネソルゲ(Oh)数および4〜501.6*Oh0.4のウェーバー数でのプロセス動作である限り、量子ドット含有材料またはインクの物理的特性は任意の数値範囲内とすることができるので、これらの実施例および実験は添付の特許請求の範囲を限定するものではないことに留意すべきである。したがって、本明細書に記載の実施形態は、ランド上への液滴の飛散を最小化し、付随液滴の形成を最小化し、ウェル内の堆積材料のUV硬化性薄層を通過するウェル内の材料の這うような流れを最小化すると共に、効率的で、制御されかつ繰り返し可能な分配プロセスを提供してウェル配列の各ウェル内において正確な全体積の堆積を導くような、量子ドット材料のためのインクジェットプロセスを提供することができる。
量子ドット含有材料をウェル内に分配させることは別として、乾燥または硬化により層を固定する必要がある。いくつかの実施形態において、1回または数回の通過直後に薄層を硬化させるのが有益であり得る。このステップは整数N回行うことができる。いくつかの実施形態において、N=1である。他の実施形態において、Nは1より大きい。これにより、UV光が硬化を必要とする液体フィルムの厚さにのみ浸透する片面硬化が可能になる。そのような例示的なプロセスは、壁に沿って揺れ、不均一になる(例えば、上から見たときに凹状になる)とき、フィルムの流れを減少させることができる。さらなる実施形態において、好都合であると分かった場合に、堆積した材料の表面に対する異なる粗さまたは条痕さえ形成させることができる(例えば、図5を参照されたい。これは、ウェル内に分配された量子ドット材料上に提供されたパターンの画像である)。図6は、異なる堆積および硬化処理を施した3つのウェルにわたるUV硬化樹脂の厚さのプロフィールである。図6を参照すると、3つの異なるウェルを横切って表面形状測定装置による走査が行われている。堆積およびUV硬化手順は、これらのウェルごとに異なった。例えば、右側の表面形状測定装置走査により表されるウェルにおいて、リボン内に液体を分配し、非常に薄い層をUV硬化させることによって、インクジェットリボンを癒合させなかった。中央の表面形状測定装置走査により表されるウェルにおいては、流れが完全に停止した後のみに硬化を行った場合の静水プロフィールが示されている。最後に、左側の表面形状測定装置走査により表されるウェルにおいては、分配された量子ドット材料の上のあらゆる表面状態を平坦化させるように堆積と硬化との間に時間を設けて堆積とUV硬化の数サイクルを用いてフィルムを適用した。これは、孤立ラインまたは個々の液滴もしくは液滴群を印刷することにより達成することができ、それらはウェル内において癒合させられ、次に、速やかにまたは瞬間的にUV硬化される。
例示的な実施形態およびプロセスは、したがって、4つまでの別個の材料を分配することにより「飛行中」の量子ドット樹脂材料の色設定を変化させる性能を提供し、各材料は量子ドット樹脂材料の成分の一つを多く含む(例えば、赤色量子ドット、緑色量子ドット、散乱剤、マトリックス樹脂、およびそれらの組み合わせ)。
種々の実施形態によれば、封止層を、任意に、ガラス基板の少なくとも一部に適用、または無機基板の少なくとも一部に適用してから、封止することができる。上述したように、第1、第2および/または第3の基板は、少なくとも一つのキャビティまたは封入領域含んでいてもよい。第1、第2または第3の基板には、例えばプレス、エッチング、成形、切断または他の適切な任意の方法によってキャビティを設けることができる。封止層は、存在する場合、そのような任意のキャビティの上に適用する、またはキャビティの周囲に形成することができる。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの量子ドットおよび/または少なくとも1つのLED構成要素をキャビティ内に配置することができる。別の実施形態において、少なくとも1つのレーザダイオードをキャビティ内に配置することができる。さらなる実施形態において、工作物をキャビティ内に配置することができる。
種々の実施形態において、基板は、ドープされた無機基板であってもよい。ドーピングは、例えば、無機基板の形成中に行うことができ、例えば、少なくとも1つのドーパントまたはその前駆体を、無機基板を形成するために使用されるバッチ材料に添加することができる。好適なドーパントとしては、例えば、ZnO、SnO、SnO、TiOなどが挙げられる。例示的なドーパント濃度は、例えば、約0.05重量%以上の濃度(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9または10重量%を超える、など)である。
その後、第1の面および第2の面は、任意にそれらの間に位置する封止層を用いて、接触させて、封止界面を形成することができる。このようにして接触させた基板は、例えば少なくとも1つのキャビティの周囲で封止することができる。種々の非限定的な実施形態によれば、封止はレーザ溶接によって実施することができる。例えば、レーザは、封止層がレーザエネルギーを吸収し、界面をガラス基板のT付近の温度に加熱するように、封止界面にまたはその上方に向けられ得る。したがって、封止層および/またはガラス基板の溶融は、第1の基板と第2の基板との間に結合を形成することができる。あるいは、封止層が存在しなくてもよく、第2の無機基板は、レーザエネルギーを吸収し、ガラス基板のT付近の温度に界面を加熱するようにドープされてもよい。種々の実施形態において、レーザ封止は、室温またはその付近の温度で行うことができ、その温度は例えば、約25℃〜約50℃、または約30℃〜約40℃であり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。封止界面での加熱は、これらの温度を超える温度上昇を引き起こす可能性があるが、そのような加熱は封止領域に限局されているので、デバイス内に封入される任意の熱に敏感な加工対象物への損傷のリスクが減少される。
レーザは、ガラス基板溶接のための技術分野で公知の任意の適切なレーザから選択することができる。例えば、レーザは、UV(約200〜約400nm)、可視(約400〜約700nm)、または赤外線(約700〜約1600nm)波長で光を発することができる。種々の実施形態によれば、レーザは、約350nm〜約1400nm、約400nm〜約1000nm、約450nm〜約750、約500nm〜約700nm、または約600nm〜約650nmなどの約300nm〜約1600nmの範囲の所定の波長であり、それらの間のすべての範囲および下位範囲が含まれる。特定の実施形態において、レーザは、約355nmで動作するUVレーザ、約532nmで動作する可視光レーザ、または約810nmで動作する近赤外線レーザ、または任意の他の適切なNIR波長であってもよい。さらなる実施形態によれば、レーザ動作波長は、第1のガラス基板が実質的に透過性であり、封止層および/または無機基板が吸収性である任意の波長として選択され得る。例示的なレーザには、例を挙げると、赤外線レーザ、アルゴンイオンビームレーザ、ヘリウム−カドミウムレーザ、および第3高調波生成レーザが含まれる。
特定の実施形態において、レーザビームは、約0.2W〜約50Wの範囲の平均電力を有することができ、例えば、約0.5W〜約40W、約1W〜約30W、約2W〜約25W、約3W〜約20W、約4W〜約15W、約5W〜約12W、約6W〜約10W、または約7W〜約8Wであり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。レーザは、任意の周波数で動作してもよく、特定の実施形態において、パルス状、変調状(準連続)または連続的に動作してもよい。いくつかの実施形態において、レーザはバーストモードで動作してよく、各バーストは複数の個別パルスを含む。いくつかの非限定的な実施形態において、レーザは、約1kHz〜約1MHzの範囲の反復率を有することができ、例えば、約5kHz〜約900kHz、約10kHz〜約800kHz、約20kHz〜約700kHz、約30kHz〜約600kHz、約40kHz〜約500kHz、約50kHz〜約400kHz、約60kHz〜約300kHz、約70kHz〜約200kHz、または約80kHz〜約100kHzであり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。
種々の実施形態によれば、封止界面の上、封止界面の下方または封止界面の上方にビームを導き集中させてよい。いくつかの非限定的な実施形態において、界面上のビームスポット径は、約1mm未満であってよい。例えば、ビームスポット径は約500μm未満であってよく、例えば、約400μm以下、約300μm以下、約200μm以下、約100μm以下、約50μm以下、または約20μm以下であり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。いくつかの実施形態において、ビームスポット径は約10μm〜約500μmの範囲であってよく、例えば、約50μm〜約250μm、約75μm〜約200μm、または約100μm〜約150μmであり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。
種々の実施形態によれば、基板を封止することは、正方形、長方形、円形、楕円形または任意の他の適切なパターンもしくは形状を作るように、例えば、デバイス内の少なくとも1つのキャビティを気密的に封止するように任意の所定の経路を用いて基板に沿ってレーバービームを走査または移動させる(または、基板をレーザに対して移動させることができる)ことを含み得る。界面に沿ってレーザビーム(または基板)が移動する移動速度は、用途によって異なり、例えば、第1および第2の基板の組成および/または焦点構成および/またはレーザ出力、周波数、および/または波長に依存する。特定の実施形態において、レーザは、約1mm/秒〜約1000mm/秒の範囲の移動速度を有していてよく、例えば、約5mm/秒〜約750mm/秒、約10mm/秒〜約500mm/秒、または約50mm/秒〜約250mm/秒であり、例えば、約100mm/秒以上、約200mm/秒以上、約300mm/秒以上、約400mm/秒以上、約500mm/秒以上、または約600mm/秒以上の移動速度であり、それらの間の全ての範囲および下位範囲が含まれる。
本明細書に開示される種々の実施形態によれば、封止層によって第1の基板と第2の基板とを互いに溶接させるのに充分なエネルギーを生み出すように、レーザ波長、パルス持続時間、反復率、平均電力、集束条件、および他の関連パラメータを変化させることができる。所望の用途のために必要に応じてこれらのパラメータを変更することは、当業者の能力の範囲内である。種々の実施形態において、レーザ流束量(すなわち強度)は、第1および/または第2の基板の損傷閾値よりも低く、例えば、基板を一緒に溶接するのに充分強い条件下で動作するが、基板を損傷するほど強くはない。特定の実施形態において、レーザビームは、封止界面でのレーザビームの直径とレーザビームの反復率との積以下の移動速度で動作することができる。
種々の開示された実施形態は、特定の実施形態に関連して記載された特定の特徴、要素またはステップを含むと解される。1つの特定の特徴、要素またはステップは、1つの特定の実施形態に関連して説明されているが、様々な図示されていない組み合わせまたは変更として、代替的実施形態と交換または組み合わせられてよいことも理解される。
本明細書で用いられる名詞は「少なくとも一つ」の対象を指し、特記されない限り「唯一」の対象に制限すべきでないことも理解すべきである。すなわち、例えば、「キャビティ」という場合、特記しない限り、そのような「キャビティ」を1つ有するまたは2つ以上のそのような「キャビティ」を有する例が含まれる。同様に、「複数の」または「配列」は2つ以上を意味し、「キャビティの配列」または「複数のキャビティ」は2つ以上のそのようなキャビティを示す。
本明細書において、範囲は、ある特定の「約」値から、および/または、別の特定の「約」値までと、表すことができる。そのような範囲が表される場合、例は、ある特定の値から、および/または、他の特定の値までを含む。同様に、値が近似値として表現される場合、先行する「約」の使用により、特定の値が別の態様を形成することが理解される。さらに、各範囲の終点は、他方の終点に関して重要であり、他方の終点と独立して重要であることがさらに理解される。
本明細書で表される全ての数値は、明示的に別段の指示がない限り、記載かどうかにかかわらず、「約」を含むように解釈されるべきである。しかしながら、列挙された各数値は、「約」値として表現されているかどうかにかかわらず、同様に正確に考慮されることがさらに理解される。したがって、「10mm未満の寸法」および「約10mm未満の寸法」の両方は、「約10mm未満の寸法」および「10mm未満の寸法」の実施形態を含む。
本明細書に記載の任意の方法は、特記されない限り、そのステップが特定の順序で実行されることを必要とすると解釈されることを意図するものでは決して無い。したがって、方法の請求項がそのステップに続く順序を実際には列挙していない場合、または請求項または明細書に、そのステップは特定の順序に限定されると、特に明記されていない場合、任意の特定の順序が推論されるべきことを意図するものでは決して無い。
特定実施形態の種々の特徴、要素またはステップを移行句「含む」を用いて開示してよいが、移行句「からなる」または「から本質的になる」を用いて記載が可能な実施形態を含む代替的実施形態が暗示されると解すべきである。したがって、例えば、A+B+Cを含む方法の暗示された代替的実施形態は、方法がA+B+Cからなる実施形態および方法が本質的にA+B+Cからなる実施形態を含む。
また、様々な修正および変形が、本開示の精神および範囲から逸脱することなく本開示になされ得ることが当業者には明らかである。開示の趣旨および内容を含む開示された実施形態の修正組合せ、部分的組合せおよび変形が当業者には起こりうるので、開示は添付の特許請求の範囲およびその等価物の範囲内の全てを含むと解釈されるべきである。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
量子ドット含有材料をウェル内に分配させる方法であって、
インクジェットを用いて量子ドット材料をウェル内に分配させるステップを含んでおり、
インクジェットが、約0.1〜約1のオーネソルゲ(Oh)数および4〜501.6*Oh0.4のウェーバー数で動作される、方法。
実施形態2
分配された量子ドット材料を乾燥または硬化によって固定化するステップをさらに含む、実施形態1に記載の方法。
実施形態3
量子ドット材料が、さらに、樹脂中に含まれる複数の量子ドットを含む、実施形態1または2に記載の方法。
実施形態4
量子ドット材料が、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdO、CdS、CdSe、CdTe、HgO、HgS、HgSe、HgTe、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、GaSe、InN、InP、InAs、InSb、TlN、TlP、TlAs、TlSb、PbO、PbS、PbSe、PbTeおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも一つの量子ドットを含む、実施形態3に記載の方法。
実施形態5
分配された量子ドット材料の表面を粗面化または表面に条痕を提供するステップをさらに含む、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の方法。
実施形態6
量子ドット含有材料をウェル内に分配させる方法であって、
(a)インクジェットを用いて量子ドット材料をウェル内に分配させるステップ、
(b)分配された量子ドット材料を乾燥または硬化することにより分配された量子ドット材料を固定化するステップ、および
(c)量子ドット材料の所定の厚さが得られるまでステップ(a)および(b)を整数N回繰り返すステップ
を含む、方法。
実施形態7
インクジェットが、約0.1〜約1のオーネソルゲ(Oh)数および約4〜約501.6*Oh0.4のウェーバー数で動作される、実施形態6に記載の方法。
実施形態8
Nが1より大きい、実施形態6または7に記載の方法。
実施形態9
量子ドット材料が、さらに、樹脂中に含まれる複数の量子ドットを含む、実施形態6〜8のいずれか1つに記載の方法。
実施形態10
量子ドット材料が、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdO、CdS、CdSe、CdTe、HgO、HgS、HgSe、HgTe、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、GaSe、InN、InP、InAs、InSb、TlN、TlP、TlAs、TlSb、PbO、PbS、PbSe、PbTeおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも一つの量子ドットを含む、実施形態6〜9のいずれか1つに記載の方法。
実施形態11
分配された量子ドット材料の表面を粗面化または表面に条痕を提供するステップをさらに含む、実施形態6〜10のいずれか1つに記載の方法。
実施形態12
封止デバイスを製造する方法であって、
ウェル配列を含む第1の基板を提供するステップ、
量子ドット含有材料をウェル配列の1つ以上のウェル内に分配させるステップ、
ウェル配列における1つ以上のウェルを気密的に封止するステップ、および
ウェル配列から1つ以上のウェルを分離して封止デバイスを形成するステップ
を含む方法。
実施形態13
ウェル配列を含む第1の基板を提供するステップが、さらに、第1の基板をエッチングしてウェル配列を形成するステップを含む、実施形態12に記載の方法。
実施形態14
量子ドット含有材料を分配させるステップが、さらに、
(a)インクジェットを用いて量子ドット材料をウェル内に分配させるステップ、
(b)分配された量子ドット材料を乾燥または硬化することにより分配された量子ドット材料を固定化するステップ、および
(c)所定の厚さが得られるまでステップ(a)および(b)を整数N回繰り返すステップ
を含む、実施形態12または13に記載の方法。
実施形態15
インクジェットが、約0.1〜約1のオーネソルゲ(Oh)数および約4〜約501.6*Oh0.4のウェーバー数で動作される、実施形態12〜14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態16
Nが1より大きい、実施形態14に記載の方法。
実施形態17
気密的に封止するステップが、さらに、
第2の基板の第1の面を第1の基板の第2の面に接触させて封止界面を形成するステップ、および
所定の波長で動作しているレーザビームを封止界面上に導いて第1の基板と第2の基板との間に封止を形成するステップ
を含む、実施形態12〜14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態18
量子ドット材料が、さらに、樹脂中に含まれる複数の量子ドットを含む、実施形態12〜17のいずれか1つに記載の方法。
実施形態19
量子ドット材料が、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdO、CdS、CdSe、CdTe、HgO、HgS、HgSe、HgTe、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、GaSe、InN、InP、InAs、InSb、TlN、TlP、TlAs、TlSb、PbO、PbS、PbSe、PbTeおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも一つの量子ドットを含む、実施形態12〜18のいずれか1つに記載の方法。
実施形態20
第1の基板または第2の基板、あるいは第1および第2の両方の基板が、アルミノシリケート、アルカリアルミノシリケート、ボロシリケート、アルカリボロシリケート、アルミノボロシリケートおよびアルカリアルミノボロシリケートガラスから選択されるガラスを含む、実施形態17に記載の方法。
実施形態21
第3の面を有すると共に少なくとも1つのLED構成要素を含む少なくとも1つのキャビティを有している第3の基板の上に前記封止デバイスを配するステップ、および
該封止デバイスを第3の基板に封止して、前記少なくとも1つのキャビティの回りに延びているもう一つの封止を形成するステップ
をさらに含む、実施形態12に記載の方法。
実施形態22
高屈折率材料と低屈折率材料との交互フィルムを含む1つ以上のフィルムを提供して、光の所定の波長をフィルタリングするステップ
をさらに含む、実施形態21に記載の方法。
101 封止デバイス
103 LED
105 QD含有材料
107 第1の基板
109 キャビティ
200 封止デバイス
201 第1の基板
203 LED
205 量子ドット材料
207 第2の基板
209 キャビティ
211 封止
213 フィルム
215 第3の基板
216 デバイス
217a フィルタ
217b フィルタ
217c フィルタ
d 所定の距離
219 封入された領域
219 ウェル
221 ランド
250 二次元配列
260 ウェルプレート

Claims (11)

  1. 量子ドット含有材料をウェル内に分配させる方法であって、
    インクジェットを用いて量子ドット材料をウェル内に分配させるステップを含んでおり、
    該インクジェットが、約0.1〜約1のオーネソルゲ(Oh)数および4〜501.6*Oh0.4のウェーバー数で動作される、方法。
  2. 前記分配された量子ドット材料を乾燥または硬化によって固定化するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記量子ドット材料が、さらに、樹脂中に含まれる複数の量子ドットを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記量子ドット材料が、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdO、CdS、CdSe、CdTe、HgO、HgS、HgSe、HgTe、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、GaSe、InN、InP、InAs、InSb、TlN、TlP、TlAs、TlSb、PbO、PbS、PbSe、PbTeおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも一つの量子ドットを含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記分配された量子ドット材料の表面を粗面化または表面に条痕を提供するステップをさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 量子ドット含有材料をウェル内に分配させる方法であって、
    (a)インクジェットを用いて量子ドット材料をウェル内に分配させるステップ、
    (b)前記分配された量子ドット材料を乾燥または硬化することにより該分配された量子ドット材料を固定化するステップ、および
    (c)前記量子ドット材料の所定の厚さが得られるまでステップ(a)および(b)を整数N回繰り返すステップ
    を含む、方法。
  7. 前記インクジェットが、約0.1〜約1のオーネソルゲ(Oh)数および約4〜約501.6*Oh0.4のウェーバー数で動作される、請求項6に記載の方法。
  8. Nが1より大きい、請求項6または7に記載の方法。
  9. 前記量子ドット材料が、さらに、樹脂中に含まれる複数の量子ドットを含む、請求項6〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記量子ドット材料が、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdO、CdS、CdSe、CdTe、HgO、HgS、HgSe、HgTe、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、GaSe、InN、InP、InAs、InSb、TlN、TlP、TlAs、TlSb、PbO、PbS、PbSe、PbTeおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも一つの量子ドットを含む、請求項6〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記分配された量子ドット材料の表面を粗面化または表面に条痕を提供するステップをさらに含む、請求項6〜10のいずれか1項に記載の方法。
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