図は、タイヤ‐ホイール組立体を組み立てるための装置および方法の例示の実施形態を示している。上記に基づき、一般的には、本明細書において使用する用語は、単に便宜上のものであることは理解されるべきであり、本発明を説明するために用いられる用語には、当業者によって最も広範な意味が与えられるべきである。
本発明の実施形態を説明する前に、例示のタイヤTを示す図16A〜図16Dを参照されたい。本発明の開示では、タイヤTの「上側」、「下側」、「左側」、「右側」、および「側部」が言及される場合があり、かかる用語を用いてタイヤTの特定の部分または観点を説明する場合があり、ただし、かかる用語は、タイヤTを支持する構造に対するタイヤTの向きに起因して採用される。したがって、上記用語は、クレーム請求する本発明の範囲を制限するのに用いられるべきではなく、本明細書では、本発明の実施形態を説明する際に例示的な目的のために利用される。
一実施形態では、タイヤTは、上側の側壁面TSU(例えば、図16Aを参照)と、下側の側壁面TSL(例えば、図16Dを参照)と、上側側壁面TSUを下側側壁面TSLに接合するトレッド面TT(例えば、図16B〜16Cを参照)とを含む。図16Bを参照すると、上側側壁面TSUは、トレッド面TTから離れてピークまで上昇し、その後にある勾配で降下して円周上側ビードTBUで終端しかつこれを形成することができ、同様に、下側側壁面TSLは、トレッド面TTから離れてピークまで上昇し、その後にある勾配で降下して円周下側ビードTBLで終端しかつこれを形成することができる。
図16Bで分かるように、タイヤTが弛緩した非付勢状態にあるときに、上側ビードTBUは、円形上側タイヤ開口部TOUを形成し、同様に、タイヤTが弛緩した非付勢状態にあるときに、下側ビードTBLは、円形下側タイヤ開口部TOLを形成する。外力をタイヤTに印加するときに、タイヤTは、物理的に操作される場合があり、その結果、上側タイヤ開口部TOUおよび下側タイヤ開口部TOLのうちの1つまたは2つ以上は、上側タイヤ開口部TOUおよび下側タイヤ開口部TOLのうちの1つまたは2つ以上が、完全に円形ではなく、例えば、長円形を含むように操作することができるように、一時的に乱される場合があることは認められるであろう。
図16Bを参照すると、弛緩した非付勢状態にあるときに、上側タイヤ開口部TOUおよび下側タイヤ開口部TOLの各々は、それぞれ上側タイヤ開口部直径TOU‐Dおよび下側タイヤ開口部直径TOL‐Dを形成する。さらに、図16A〜16Bで分かるように、弛緩した非付勢状態にあるときに、上側側壁面TSUおよび下側側壁面TSLは、タイヤ直径TDを含むようにタイヤTを定める。
図16A〜16Bおよび図16Dを参照すると、タイヤTはまた、通路TPを含む。通路TPへのアクセスは、上側タイヤ開口部TOUおよび下側タイヤ開口部TOLのいずれによっても許される。図16Bを参照すると、タイヤTが弛緩した非付勢状態にあるときに、上側タイヤ開口部TOUおよび下側タイヤ開口部TOLは、直径TP‐Dを含むように通路TPを定める。図16Bも参照すると、タイヤTは、通路TPに連通する円周空気空洞TACを含む。タイヤTをホイールWに接合した後に、加圧空気が、タイヤTをインフレートさせる(膨らませる)ために円周空気空洞TAC中に蓄えられる。
以下の開示内容において説明するように、タイヤTが構造またはホイールW(例えば、図17A〜17Bを参照)に隣接して配置されたときに、書面による説明は、タイヤTの「左側」部分または「右側」部分を参照する場合がある。図16Cを参照すると、タイヤTは、支持部材Sに対して示されており、支持部材Sは、タイヤTの「左側」部分および「右側」部分のための座標系を確立するために提供される(かつ仮想線で示されている)。図16Cでは、タイヤTは、トレッド面TTが仮想支持部材Sに隣接して配置されず、むしろ下側側壁面TSLが仮想支持部材Sに隣接して配置されるような「非転動」向きに配置される。中央分割線DLは、タイヤTの「左側」部分およびタイヤTの「右側」部分を全体的に示すためにタイヤTの「非転動」向きを均等に半分に分割する。
上述のように、タイヤTの幾つかの直径TP‐D、TOU‐D、TOL‐Dを参照されたい。幾何学的理論により、直径は、タイヤTの円の中心または本発明の開示ではタイヤTの回転軸と代替的に呼ばれる場合があるタイヤTの軸中心を通過する。幾何学的理論はまた、その終点の両方が円の円周上にある線分である弦の概念を含み、幾何学的理論により、直径は、円の最長弦である。
以下の説明では、タイヤTは、構造に対して移動することができ、したがって、幾つかの場合、タイヤTの弦は、本発明の実施形態を説明するのに参照される場合がある。図16Aを参照すると、タイヤTの幾つかの弦は、一般的にTC1、TC2(すなわち、タイヤ直径TD),TC3で示されている。
弦TC1は、「左側」タイヤ弦と呼ばれる場合がある。弦TC3は、「右側」タイヤ弦と呼ばれる場合がある。弦TC2は、タイヤ直径TDと同等とすることができ、「中心」弦と呼ばれる場合がある。左側および右側タイヤ弦TC1、TC3の両方は、中心弦TC2/タイヤ直径TDよりも小さい形状を含む。
左側弦TC1および右側弦TC3の存在場所を参照するために、左側タイヤ接線TTAN‐Lおよび右側タイヤ接線TTAN‐Rを参照する。左側弦TC1は、左側タイヤ接線TTAN‐Lからタイヤ直径TDの約4分の1(1/4)のところに離間して配置されている。右側弦TC3は、右側タイヤ接線TTAN‐Rからタイヤ直径TDの約4分の1(1/4)のところに離間して配置されている。左側および右側タイヤ弦TC1、TC3の各々は、中心弦TC2からタイヤ直径TDの約4分の1(1/4)のところに離間して配置されている。タイヤ直径TDから参照される上記間隔は、例示であり、本発明の範囲を約4分の1(1/4)の比に制限することを意図していることはなく、したがって、他の比率を必要に応じて定めることができる。
さらに、以下の開示に説明するように、タイヤTは、構造に対して移動することができる。図16Cを参照すると、移動は、矢印Uによって上方移動を示し、または矢印Dによって下方移動を示すように参照されるのが良い。さらに、移動は、左側または後方移動を示す矢印Lにより、または右側または前方移動を示す矢印Rによって参照されるのが良い。
本発明の実施形態を説明する前に、例示のホイールWを示す図17A〜17Bを参照されたい。本発明の開示では、ホイールWの「上側」、「下側」、「左側」、「右側」、および「側部」を参照する場合があり、そのような専門語を利用してホイールWの特定の部分または態様を説明することができるが、そのような専門語は、ホイールWを支持する構造に対するホイールWの向きに起因して採用される場合がある。したがって、上記専門語は、主張する本発明の範囲を制限するのに利用すべきではなく、本明細書では、本発明の実施形態を説明する際に例示的な目的のために利用される。
一実施形態において、ホイールWは、上側リム表面WRUと、下側リム表面WRLと、上側リム表面WRUを下側リム表面WRLに接合する外側円周面WCとを含む。図17Bを参照すると、上側リム表面WRUは、ホイール直径WDを形成する。ホイール直径WDは、上側リム表面WRUから下側リム表面WRLまで円周WCの回りで一定でない場合がある。上側リム表面WRUによって形成されたホイール直径WDは、上側リム表面WRUから下側リム表面WRLまで円周WCの回りで非一定直径の最大直径とすることができる。ホイール直径WDは、タイヤTの通路TPの直径TP‐Dとほぼ同じであるが、これよりも僅かに大きく、したがって、ホイールWが通路TP内に配置されたときに、タイヤTは、タイヤTの通路TPの直径TP‐Dとほぼ同じであるが、これよりも僅かに大きいホイール直径WDの結果、ホイールWに摩擦によって固定可能である。
ホイールWの外側円周面WCは、上側ビード受座WSUおよび下側ビード受座WSLを更に含む。上側ビード受座WSUは、上側リム表面WRUの近くに位置付けられる円周カスプ、コーナ、または凹部を形成する。下側ビード受座WSLは、下側リム表面WRLの近くに位置付けられる円周カスプ、コーナ、または凹部を形成する。タイヤTのインフレートときに、加圧空気は、上側ビードTBUを上側ビード受座WSUに隣接して配置させてそこに「着座」させ、同様に、タイヤTのインフレートときに、加圧空気は、下側ビードTBLを下側ビード受座WSLに隣接して配置させてそこに「着座」させる。
ホイールWの外側円周WCの非一定直径は、ホイール「深底」WDCを更に形成する。ホイール深底WDCは、ホイールWの外側円周WCの非一定直径の最小直径を含むことができる。機能的に、ホイール深底WDCは、ホイールWへのタイヤTの取り付けを補助することができる。
ホイールWの外側円周WCの非一定直径は、上側「安全ビード」WSBを更に形成する。一実施形態において、上側安全ビードは、上側ビード受座WSUの近くに位置付けることができる。タイヤTの円周空気空洞TAC内の加圧空気が雰囲気に逃げる事象において、上側ビードTBUは、上側ビード受座WSUから「離座する」場合があり、安全ビードWSBの近接性に起因して、安全ビードWSBは、上側ビード受座WSUに対して実質的に着座した向きに上側ビードTBUを保持することを補助することにより、上側ビード受座WSUからの上側ビードTBUの「離座」の軽減を補助することができる。幾つかの実施形態において、ホイールWは、下側安全ビード(図示せず)を含むことができるが、上側および/または下側安全ビードは、必要に応じてホイールWとともに含めることができ、以下の開示に説明する本発明を実施するのに要求されない。
図1A、図1B、図1C、および図15を参照すると、タイヤ‐ホイール組立体TW(例えば、図15で分かるように)を処理するための単一セル作業ステーション10,10′,10′′の実施形態が示されている。単一セル作業ステーション10,10′,10′′の各々は、複数の処理サブステーション12‐24,12′‐24′,12′′‐24′′を含む。各処理サブステーション12‐24,12′‐24′,12′′‐24′′によって行われる「処理」は、タイヤ‐ホイール組立体TWを形成するようにホイールWへのタイヤTの「接合」または「取り付け」の行為に寄与することができる。「接合」または「取り付け」の行為は、ホイールWが雌型部分であるタイヤTの通路TP中に挿入される雄型部分と呼ばれる場合があるようにタイヤTおよびホイールWを物理的に結合、連結、または結びつけることを意味する場合がある。
単一セル作業ステーション10,10′,10′′の複数の処理サブステーション12‐24,12′‐24′,12′′‐24′′は、例えば、ホイール貯蔵サブステーション12,12′,12′′、タイヤ貯蔵サブステーション14,14′,14′′、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′、取り付けサブステーション18,18′,18′′、膨らませサブステーション20、20′、20′′、または着座サブステーション22、22′、22′′などを含むことができる。必要に応じて、単一セル作業ステーション10,10′,10′′は、タイヤ‐ホイール組立体TWを更に処理するために他のサブステーション24、24′、24′′を含むことができる。1つまたは2つ以上の更に別の処理サブステーション24、24′、24′′は、例えば、バランス取りサブステーション、重量印加サブステーション、ステミングサブステーション、または整合マーク付けサブステーションなどを含むことができる。
用語「単一セル」は、部分組立タイヤ‐ホイール組立体TWが組立ラインに沿った「ハンドオフ」であるように(すなわち、組立ラインが部分組立タイヤ‐ホイール組立体TWを必要とし、組立ラインの第1の作業ステーションによって保持され、作業され、更に別の処理のために組立ラインにおいてその後の作業ステーションに放出されることを意味する「ハンドオフ」)、そうでなければ従来の組立ラインに配置される場合がある複数の連続的な別々の作業ステーションを必要とせずに、サブステーションがタイヤ‐ホイール組立体TWの生産に寄与することを示している。むしろ、単一セル作業ステーションは、複数のサブステーション各々を有する1つの作業ステーションを提供し、タイヤ‐ホイール組立体TWを組み立てるステップにおいて特定のタスクを実施する。この組立ステップが行われ、タイヤおよび/またはホイール「ハンドオフ」は最小になるかまたは完全に排除される。したがって、単一セル作業ステーションは、組立ラインを定める各個々の作業ステーションを同様に維持する必要がありながら、従来のタイヤ‐ホイール組立ラインに関連付けられた不動産の占有面積の未払い/賃借料に関連付けられた費用および投資を有意に低減する。したがって、資本投資および人による管理は、単一セル作業ステーションがタイヤ‐ホイール組立体TWの製造において使用されるときに有意に低減される。図15を参照すると、一実施例では、タイヤTおよび/またはホイールWの「ハンドオフ」の最小化または排除は、複数のサブステーション12‐24,12′‐24′,12′′‐24′′に対して実質的に中心位置に位置付けることができるロボットアーム50を含めることで生じる場合があり、ロボットアーム50は、タイヤ‐ホイール組立体TWの組立ステップ中にホイールWおよびタイヤTの一方または両方と直接または間接的にインターフェースすることができる。
本発明の一観点は、潤滑状態調節システムであり、これは、全体を符号100で図1A、図1B、図1C、および図15に示されている。図4A〜図9Gに示して説明する潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′,100b′′′,100b′′′′,100b′′′′′,100b′′′′′′,100c,100c′,100d,100d′,100d′′,100d′′′,100d′′′′,100d′′′′′,100d′′′′′′のいずれも、潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′,100b′′′,100b′′′′,100b′′′′′,100b′′′′′′,100c,100c′,100d,100d′,100d′′,100d′′′,100d′′′′,100d′′′′′,100d′′′′′′のうちのいずれかを単一セル作業ステーション10,10′,10′′のホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上に流体結合することができるように図1A、図1B、図1C、および図15の潤滑状態調節システム100の位置に配置することができる。機能的に、潤滑状態調節システム100は、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′および/またはタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′に供給される潤滑剤L(例えば、図2Aおよび図2Bならびに図3Aおよび図3Bを参照)の温度を単一セル作業ステーション10,10′,10′′のオペレータが手動でまたは自動的に選択的に調節することを可能にする。
潤滑剤Lの温度の選択的調節は、単一セル作業ステーション10,10′,10′′によって実施されるようなタイヤTをホイールWに接合する目的に対して幾つかの利益を実現する。図2A〜2Bを参照すると、第1の例では、潤滑状態調節システム100による潤滑剤Lの温度の選択的調節は、より高い粘性(例えば、図2A、2A′を参照)からより低い粘性(例えば、図2B、2B′を参照)への潤滑剤Lの粘性の変化を可能にする。したがって、第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)で高粘性(例えば、図2A、図2A′で分かるように)を有する潤滑剤Lが、単一セル作業ステーション10,10′,10′′の作動に使用するように選択される場合に、潤滑剤Lの温度の第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)への変化(例えば、その増加)は、潤滑剤Lの粘性を低下させることができ(例えば、図2B、図2B′で分かるように)、結果として第1の温度から第2の温度までの潤滑剤Lの温度の変化は、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上においてタイヤTおよびホイールWのうちの1つまたは2つ以上に潤滑剤Lを塗布する前に、例えば、潤滑剤L内の気泡取り込みE(例えば、図2A、図2B′を参照)が雰囲気A(図2B′で分かるように)に潤滑剤Lをより容易に逃れることを可能にすることができる。したがって、潤滑剤L内の気泡取り込みEの数/量を低減する目的のために潤滑剤Lの粘性を低下させることにより、ホイールWのビード受座WSU、WSLに直接に隣接するタイヤTのビードTBU、TBLの着座の改良は、そうでなければタイヤTをホイールWに接合した後にタイヤTのビードTBU、TBLとホイールWのビード受座WSU、WSLの間に介在的に配置されるビード気泡取り込みEの不足により実現することができる(すなわち、気泡取り込みEが、タイヤTのビードTBU、TBLとホイールWのビード受座WSU、WSLの間に介在的に配置された場合に、タイヤTのビードTBU、TBLは、ホイールWのビード受座WSU、WSLに直接に隣接して着座するのを防止する場合があり、これは、タイヤ‐ホイール組立体TWを形成するためのホイールWへのタイヤTの接合を損なう場合がある)。
図3A〜図3Bを参照すると、別の実施例では、潤滑状態調節システム100による潤滑剤Lの温度の選択的調節は、潤滑剤Lの相転移(例えば、実質的に半固体の潤滑剤Lの物質の状態から実質的に液体の潤滑剤Lの物質の状態への変化)を可能にすることができる。一実施例では、図3Aで分かるように、潤滑剤Lが、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上においてタイヤTおよびホイールWのうちの1つまたは2つ以上の上への特定の堆積(例えば、「吹き付け」)用途に適さない場合がある第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)で実質的に半固体(例えば、「ペースト」)の物質の状態にある場合に、第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(「室温」よりも高い温度)への潤滑状態調節システム100による潤滑剤Lの実質的に半固体(例えば、「ペースト」)状態の温度の選択的変化(例えば、その増加)は、潤滑剤Lの実質的に半固体(例えば、「ペースト」)状態が実質的に半固体状態(例えば、図3Aで分かるように)から実質的に液体状態(例えば、図3Bで分かるように)に変化することを可能にし、これは、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上においてタイヤTおよびホイールWのうちの1つまたは2つ以上の上への特定の堆積(例えば、「吹き付け」)用途のアプリケータS(例えば、スプレーノズル)からの噴出により適している。したがって、潤滑剤Lの相転移が起こることを可能にすることにより、スプレーノズルSから潤滑剤Lを吹き付けるように工具が装備されたホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上は、第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)で配置された特定の(例えば、液体の物質の状態)潤滑剤Lに限定されず、したがって、潤滑状態調節システム100を含める結果として潤滑剤Lの相転移が起こることを可能にすることにより、第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)で例えば非流動性の物質の状態(例えば、半固体のペースト潤滑剤のような)を有する潤滑剤Lは、潤滑剤Lを吹き付けるように工具が装備されたホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上によって利用されるのが良い。
潤滑状態調節システム100を含めることにより実現する2つの利益を上述したが、潤滑状態調節システム100はまた、本発明の開示に説明していない他の利益を提供することができる。さらに、2つの利益を上で個別に説明したが、利益の両方は、同時に実現することができ(すなわち、選択された潤滑剤Lが半固体のペースト形態の場合)、半固体のペースト形態の潤滑剤Lの温度の選択的変化(例えば、その増加)は、粘性も変化させながら上述の相転移が起こることを可能にすることができ、粘性は、それによって同じくペースト形態の潤滑剤L内の気泡取り込みEをより容易に雰囲気Aに逃すことを可能にすることができる。尚もさらに、潤滑状態調節システム100は、多種類の潤滑剤Lをホイール潤滑サブステーション16a,16a′′、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上によって利用することを可能にし、例えば、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上によって利用される潤滑剤Lは、以下に限定されるものではないが、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の水‐石鹸潤滑剤などを含むことができることは認められるであろう。
図4A〜4B、5A〜図5G、図8A〜図8B、および図9A〜図9Gで分かるように、潤滑状態調節システム100a〜100a′,100b〜100b′′′′′′,100c〜100c′,100d〜100d′′′′′′の実施形態を説明する。図4A〜4Bおよび8A〜図8Bの潤滑状態調節システム100a〜100a′,100c〜100c′は、潤滑剤Lの温度を直接に上昇させることによって機能し、図5A〜図5Gおよび図9A〜図9Gの潤滑状態調節システム100b〜100b′′′′′′,100d〜100d′′′′′′は、潤滑剤Lの温度を間接的に上昇させることによって熱交換器として機能する。幾つかの場合、潤滑状態調節システム100a〜100d′′′′′′は、潤滑剤Lの温度を130°F(54.4℃)〜145°F(62.8℃)に上昇させる。図4A〜4B、5A〜図5G、図8A〜図8B、および図9A〜図9Gに見られる潤滑状態調節システム100a〜100a′,100b〜100b′′′′′′,100c〜100c′,100d〜100d′′′′′′のいずれも、図1A、図1B、図1Cおよび図15で説明する潤滑状態調節システム100の位置に交互に配置され、それによってタイヤTのビードTBU、TBLおよびホイールWのビード受座WSU、WSLのうちの少なくとも1つの上に潤滑剤Lを堆積または付着させる目的のために、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上に流体結合されるのが良い。
図4Aを参照すると、潤滑状態調節システム100aが、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100aは、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで直接に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100aは、潤滑剤リザーバ102a、潤滑剤温度変更器104a、潤滑剤温度センサ106a、およびコントローラ108aを含む。潤滑剤リザーバ102aは、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104aは、潤滑剤温度変更器104aが潤滑剤Lと直接に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102aによって形成された開口部103aに対して(例えば、その上に)配置される。潤滑剤温度センサ106aは、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102aによって形成された空洞105a内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。コントローラ108aは、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104aを停止/始動するための潤滑剤温度センサ106aからの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104aおよび潤滑剤温度センサ106aに連絡可能に結合されるのが良い。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104aは、波長によって定められた光を放出する光源とすることができる。光源104aは、例えば、白熱光源、赤外線光源、またはレーザ光源などのようなあらゆる望ましい光源とすることができる。光源104aから放出される光は、光源104aからの光が潤滑剤Lに直接に影響を与え/これに入ることを可能にするために、潤滑剤リザーバ102aによって形成された開口部103aを通過し、光が潤滑剤Lに影響を与え/これに入ると、光は、潤滑剤Lを直接に加熱し、それによって潤滑剤の温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させることができる。
一実施例では、コントローラ108aは、手動作動式オン/オフスイッチを含み、光源104aの手動オン/オフ切り換えを可能にすることができる。コントローラ108aはまた、潤滑剤温度センサ106aによって決定された潤滑剤Lの温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106aからコントローラ108aに送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100aのオペレータが潤滑剤リザーバ102a内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100aのオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108aによって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。
別の実施例では、コントローラ108aは、潤滑状態調節システム100aに対する自動制御を可能にする論理部を含むことができる。幾つかの実施例では、コントローラ108aによって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100aを始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106aからコントローラ108aに送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108aは、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまで「オン状態」に光源104aを維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108aは、光源104aを「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100aに対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108aに設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108aには、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102aの中に蓄えられているかをコントローラ108aに通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102aの中に蓄えられているかをコントローラ108aに通知すると、コントローラ108aは、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108aのユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、光源104aは、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図4Bを参照すると、潤滑状態調節システム100a′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100a′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで直接に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100a′は、潤滑剤リザーバ102a′、潤滑剤温度変更器104a′、潤滑剤温度センサ106a′、およびコントローラ108a′を含む。潤滑剤リザーバ102′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104a′の少なくとも一部分(例えば、104a′を参照)は、潤滑剤温度変更器104a′が潤滑剤Lと直接に伝送することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102a′によって形成された空洞105a′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬される。潤滑剤温度センサ106a′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102a′によって形成された空洞105a′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。コントローラ108a′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104a′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106a′からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104a′および潤滑剤温度センサ106a′に連絡可能に結合されるのが良い。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104a′は、加熱コイル104a2′に接続された電源(例えば、電流源)104a1′を含むことができる。一実施例では、コントローラ108a′は、手動作動式オン/オフスイッチを含み、加熱コイル104a2′に接続された電源104a1′の手動オン/オフ切り換えを可能にすることができる。コントローラ108a′はまた、潤滑剤Lの温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106a′からコントローラ108a′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100a′のオペレータが潤滑剤リザーバ102a′内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100a′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108a′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。電源104a1′が始動した状態で、電源104a1′は、加熱コイル104a2′を加熱することができ、潤滑剤Lは、加熱コイル104a2′と直接に接触しており、したがって、加熱コイル104a2′は、潤滑剤Lを直接に加熱し、それによって潤滑剤の温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させることができる。
別の実施例では、コントローラ108a′は、潤滑状態調節システム100a′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108a′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100a′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106a′からコントローラ108a′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108a′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまで加熱コイル104a2′に接続された電源104a1′を「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108a′は、加熱コイル104a2′に接続された電源104a1′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100a′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108a′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108a′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102a′の中に蓄えられているかをコントローラ108a′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102a′の中に蓄えられているかをコントローラ108a′に通知すると、コントローラ108a′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108a′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、加熱コイルa2′に接続された電源104a1′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Aを参照すると、潤滑状態調節システム100bが、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100bは、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100bは、潤滑剤リザーバ102b、潤滑剤温度変更器104b、潤滑剤温度センサ106b、およびコントローラ108bを含む。潤滑剤リザーバ102bは、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104bは、潤滑剤温度変更器104bが、潤滑剤リザーバ102bによって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102bに対して(例えば、その上に)配置される。潤滑剤温度センサ106bは、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102bによって形成された空洞105b内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。コントローラ108bは、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104bを停止/始動するための潤滑剤温度センサ106bからの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104bおよび潤滑剤温度センサ106bに連絡可能に結合されるのが良い。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104bは、波長によって定められた光を放出する光源とすることができる。光源104bは、例えば、白熱光源、赤外線光源、またはレーザ光源などのようなあらゆる望ましい光源とすることができる。図4Aで上述した実施形態とは異なり、光源104bから放出される光は、潤滑剤リザーバ102bによって形成された開口部(例えば、図4Aの開口部103aを参照)を通過せず、むしろ、光は、潤滑剤リザーバ102b自体を形成し、それによって潤滑剤リザーバ102bの温度を上昇させる材料に対して影響を与える。潤滑剤Lは、潤滑剤リザーバ102bによって収容されかつそれと接触し、したがって、潤滑剤リザーバ102bを定める材料を加熱する光源104bによって放出される光は、それによって潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させるように、潤滑剤リザーバ102bによって収容されかつそれと接触した潤滑剤Lを間接的に加熱することができる。
一実施例では、コントローラ108bは、光源104bの手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108bはまた、潤滑剤Lの温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106bからコントローラ108bに送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100bのオペレータが潤滑剤リザーバ102b内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100bのオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108bによって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。
別の実施例では、コントローラ108bは、潤滑状態調節システム100bに対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108bによって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100bを始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106bからコントローラ108bに送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108bは、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまで「オン状態」に光源104bを維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108bは、光源104bを「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100bに対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108bに設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108bには、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102bの中に蓄えられているかをコントローラ108bに通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102bの中に蓄えられているかをコントローラ108bに通知すると、コントローラ108bは、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108bのユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、光源104bは、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Bを参照すると、潤滑状態調節システム100b′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100b′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100b′は、潤滑剤リザーバ102b′、潤滑剤温度変更器104b′、潤滑剤温度センサ106b′、コントローラ108b′、流体容器110b′、および流体温度センサ112b′を含む。潤滑剤リザーバ102b′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104b′は、潤滑剤温度変更器104b′が潤滑剤リザーバLによって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102b′および流体容器110b′に対して(例えば、その上に)配置され、潤滑剤Lと潤滑剤温度変更器104b′の間接的連通は、流体容器110b′によって収容された流体F内に潤滑剤リザーバ102b′を浸漬することによって達成される。
潤滑剤温度センサ106b′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102b′によって形成された空洞105b′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。流体温度センサ112b′は、流体Fの温度を検出するために流体容器110b′によって形成された空洞113b′内に配置されて流体F中に浸漬されるのが良い。コントローラ108b′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104b′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106b′および流体温度センサ112b′のうちの1つまたは2つ以上からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104b′、潤滑剤温度センサ106b′、および流体温度センサ112b′に連絡可能に結合されるのが良い。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104b′は、波長によって定められた光を放出する光源とすることができる。光源104b′は、例えば、白熱光源、赤外線光源、またはレーザ光源などのようなあらゆる望ましい光源とすることができる。図4Aで上述した実施形態とは異なり、光源104b′から放出される光は、潤滑剤リザーバ102b′によって形成された開口部(例えば、図4Aの開口部103aを参照)を通過せず、むしろ、光は、流体容器110b′内に配置された流体Fに影響を与え/これに入り、それによって潤滑剤リザーバ102b′を取り囲む流体Fの温度を上昇させる。潤滑剤Lは、潤滑剤リザーバ102b′の内部面によって収容されかつそれと接触するので、かつ潤滑剤リザーバ102b′の外部面は、流体Fと直接に接触するので、流体Fを加熱する光源104b′によって放出される光は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させるように、潤滑剤リザーバ102b′によって収容されかつそれと接触した潤滑剤Lを間接的に加熱することができる。
一実施例では、コントローラ108b′は、光源104b′の手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108b′はまた、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を潤滑剤温度センサ106b′および流体温度センサ112b′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108b′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100b′のオペレータが潤滑剤リザーバ102b′内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100b′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108b′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。
別の実施例では、コントローラ108b′は、潤滑状態調節システム100b′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108b′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100b′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106b′および流体温度センサ112b′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108b′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108b′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまで「オン状態」に光源104b′を維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108b′は、光源104b′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100b′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108b′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108b′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102b′の中に蓄えられているかをコントローラ108b′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102b′の中に蓄えられているかをコントローラ108b′に通知すると、コントローラ108b′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108b′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、光源104b′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Cを参照すると、潤滑状態調節システム100b′′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100b′′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100b′′は、潤滑剤リザーバ102b′′、潤滑剤温度変更器104b′′、潤滑剤温度センサ106b′′、コントローラ108b′′、流体容器110b′′、および流体温度センサ112b′′を含む。潤滑剤リザーバ102b′′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104b′の少なくとも一部分(例えば、104b2′′を参照)は、潤滑剤温度変更器104b′′が潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、流体容器110b′′によって形成された空洞113b′′内に配置されて流体容器110b′′によって収容された流体F中に浸漬され、潤滑剤Lと潤滑剤温度変更器104b′′の間接的連通は、流体容器110b′′の空洞113b′′内に収容された流体F内に潤滑剤Lを収容する潤滑剤リザーバ102b′′を浸漬することによって達成される。
潤滑剤温度センサ106b′′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102b′′によって形成された空洞105b′′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。流体温度センサ112b′′は、流体Fの温度を検出するために流体容器110b′′によって形成された空洞113b′′内に配置されて流体F中に浸漬されるのが良い。
コントローラ108b′′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104b′′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106b′′および流体温度センサ112b′′のうちの1つまたは2つ以上からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104b′′、潤滑剤温度センサ106b′′、および流体温度センサ112b′′に連絡可能に結合されるのが良い。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104b′′は、加熱コイル104b2′′に接続された電源(例えば、電流源)104b1′′を含むことができる。一実施例では、コントローラ108b′′は、加熱コイル104b2′′に接続された電源104b1′′の手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108b′′はまた、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を潤滑剤温度センサ106b′′および流体温度センサ112b′′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108b′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100b′′のオペレータが潤滑剤リザーバ102b′′内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100b′′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108b′′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。電源104b1′′を作動させると、電源104b1′′は、加熱コイル104b2′′を加熱することができ、流体Fは加熱コイル104b2′′と直接に接触しており、したがって、加熱コイル104b2′′は、流体Fを直接に加熱することができる。潤滑剤リザーバ102b′′は、流体Fと直接に接触しており、したがって、潤滑剤リザーバ102b′′内に収容された潤滑剤Lも加熱され、それによって潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させる。
別の実施例では、コントローラ108b′′は、潤滑状態調節システム100b′′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108b′′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100b′′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106b′′および流体温度センサ112b′′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108b′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108b′′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまで加熱コイル104b2′′に接続された電源104b1′′を「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108b′′は、加熱コイル104b2′′に接続された電源104b1′′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100b′′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108b′′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108b′′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102b′′の中に蓄えられているかをコントローラ108b′′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102b′′の中に蓄えられているかをコントローラ108b′′に通知すると、コントローラ108b′′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108b′′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、加熱コイル104b2′′に接続された電源104b1′′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Dを参照すると、潤滑状態調節システム100b′′′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100b′′′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100b′′′は、潤滑剤リザーバ102b′′′、潤滑剤温度変更器104b′′′、潤滑剤温度センサ106b′′′、およびコントローラ108b′′′を含む。潤滑剤リザーバ102b′′′は、潤滑剤Lを収容する。上述の潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′とは異なり、潤滑剤温度変更器104b′′′は、潤滑剤Lまたは流体F中に浸漬されることなく、潤滑剤温度変更器104b′′′も、潤滑剤リザーバ102a,102a′,102b,102b′,102b′′および/または流体容器102b′,102b′′に対して離間関係に配置されることなく、むしろ潤滑剤温度変更器104b′′′の一部分(例えば、104b2′′′を参照)は、潤滑剤リザーバ102b′′′の外部面114b′′′に直接に隣接して配置される。したがって、潤滑剤リザーバ102b′′′の外部面114b′′′に直接に隣接して配置された潤滑剤温度変更器104b′′′の結果、潤滑剤温度変更器104b′′′の部分104b2′′′は、潤滑剤温度変更器104b′′′が潤滑剤リザーバ102b′′′によって定められた材料によって潤滑剤Lと間接的に伝送することを可能にする。
潤滑剤温度センサ106b′′′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102b′′′によって形成された空洞105b′′′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。コントローラ108b′′′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104b′′′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106b′′′からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104b′′′および潤滑剤温度センサ106b′′′に連絡可能に結合されるのが良い。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104b′′′は、ホットプレート104b2′′′に接続された電源(例えば、電流源)104b1′′′を含むことができる。一実施例では、コントローラ108b′′′は、ホットプレート104b2′′′に接続された電源104b1′′′の手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108b′′′はまた、潤滑剤Lの温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106b′′′からコントローラ108b′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100b′′′のオペレータが潤滑剤リザーバ102b′′′内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100b′′′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108b′′′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。電源104b1′′′を作動させると、電源104b1′′′は、ホットプレート104b2′′′を加熱することができ、潤滑剤リザーバ102b′′′の外部面114b′′′は、ホットプレート104b2′′′と直接に接触しており、したがって、ホットプレート104b2′′′は、潤滑剤リザーバ102b′′′を定める材料を直接に加熱することができ、潤滑剤リザーバ102b′′′は、潤滑剤Lと直接に接触しており、したがって、潤滑剤Lも加熱され、それによって潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させる。
別の実施例では、コントローラ108b′′′は、潤滑状態調節システム100b′′′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108b′′′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100b′′′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106b′′′からコントローラ108b′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108b′′′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまでホットプレート104b2′′′に接続された電源104b1′′′を「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108b′′′は、ホットプレート104b′′′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100b′′′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108b′′′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108b′′′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102b′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108b′′′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102b′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108b′′′に通知すると、コントローラ108b′′′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108b′′′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、ホットプレート104b2′′′に接続された電源104b1′′′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Eを参照すると、潤滑状態調節システム100b′′′′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100b′′′′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100b′′′′は、潤滑剤リザーバ102b′′′′、潤滑剤温度変更器104b′′′′、潤滑剤温度センサ106b′′′′、コントローラ108b′′′′、流体容器110b′′′′、および流体温度センサ112b′′′′を含む。潤滑剤リザーバ102b′′′′は潤滑剤Lを収容し、流体容器110b′′′′は流体Fを収容する。上述の潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′とは異なり、潤滑剤温度変更器104b′′′は、潤滑剤Lまたは流体F中に浸漬されることなく、潤滑剤温度変更器104b′′′も、潤滑剤リザーバ102a,102a′,102b,102b′,102b′′および/または流体容器102b′,102b′′に対して離間関係で配置されることなく、むしろ潤滑剤温度変更器104b′′′′の一部分(例えば、104b2′′′を参照)は、流体容器110b′′′′の外部面116b′′′′に直接に隣接して配置される。したがって、流体容器110b′′′′の外部面116b′′′′に直接に隣接して配置された温度変更器104b′′′′の部分104b2′′′′の結果、潤滑剤温度変更器104b′′′′の部分104b2′′′′は、潤滑剤リザーバ102b′′′′を定める材料、流体容器110b′′′′を定める材料、および潤滑剤リザーバ102b′′′′を取り囲む流体容器110b′′′′によって収容された流体Fによって潤滑剤温度変更器104b′′′′が潤滑剤Lと間接的に伝送することを可能にする。
潤滑剤温度センサ106b′′′′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102b′′′′によって形成された空洞105b′′′′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。流体温度センサ112b′′′′は、流体Fの温度を検出するために流体容器110b′′′′によって形成された空洞113b′′′′内に配置されて流体F中に浸漬されるのが良い。
コントローラ108b′′′′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104b′′′′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106b′′′′および流体温度センサ112b′′′′のうちの1つまたは2つ以上からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104b′′′′、潤滑剤温度センサ106b′′′′および流体温度センサ112b′′′′に連絡可能に結合されるのが良い。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104b′′′′は、ホットプレート104b2′′′′に接続された電源(例えば、電流源)104b1′′′′を含むことができる。一実施例では、コントローラ108b′′′′は、ホットプレート104b2′′′′に接続された電源104b1′′′′の手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108b′′′′はまた、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を潤滑剤温度センサ106b′′′′および流体温度センサ112b′′′′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108b′′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100b′′′′のオペレータが潤滑剤リザーバ102b′′′′内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100b′′′′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108b′′′′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。電源104b1′′′′を作動させると、電源104b1′′′′は、ホットプレート104b2′′′′を加熱することができ、流体容器110b′′′′の外部面116b′′′′はホットプレート104b2′′′′と直接に接触しており、したがって、ホットプレート104b2′′′′は、流体Fを直接に加熱することができる。潤滑剤リザーバ102b′′′′は流体Fを収容する流体容器110b′′′′の外部面116b′′′′と直接に接触しており、したがって、潤滑剤リザーバ102b′′′′内に収容されて流体F中に浸漬された潤滑剤Lも加熱され、それによって潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させる。
別の実施例では、コントローラ108b′′′′は、潤滑状態調節システム100b′′′′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108b′′′′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100b′′′′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106b′′′′および流体温度センサ112b′′′′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108b′′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108b′′′′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまでホットプレート104b2′′′′に接続された電源104b1′′′′を「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108b′′′′は、ホットプレート104b′′′′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100b′′′′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108b′′′′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108b′′′′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102b′′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108b′′′′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102b′′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108b′′′′に通知すると、コントローラ108b′′′′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108b′′′′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、ホットプレート104b2′′′′に接続された電源104b1′′′′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Fを参照すると、潤滑状態調節システム100b′′′′′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100b′′′′′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100b′′′′′は、潤滑剤リザーバ102b′′′′′、潤滑剤温度変更器104b′′′′′、潤滑剤温度センサ106b′′′′′、コントローラ108b′′′′′、および封入ハウジング118b′′′′′を含む。潤滑剤リザーバ102b′′′′′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104b′′′′′は、潤滑剤温度変更器104b′′′′′が潤滑剤リザーバLによって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102b′′′′′に対して(例えば、その隣にまたは近くに)および潤滑剤リザーバ102b′′′′′とともに封入ハウジング118b′′′′′内に配置される。潤滑剤温度センサ106b′′′′′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102b′′′′′によって形成された空洞105b′′′′′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。コントローラ108b′′′′′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104b′′′′′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106b′′′′′からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104b′′′′′および潤滑剤温度センサ106b′′′′′に連絡可能に結合されるのが良い。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104b′′′′′は、火炎を生成するために燃料(例えば、ガス)を燃やすバーナとすることができる。火炎は、封入ハウジング118b′′′′′内で周囲空気を加熱し、それによって封入ハウジング118b′′′′′内に配置された潤滑剤リザーバ102b′′′′′および潤滑剤Lのうちの1つまたは2つ以上の温度を上昇させる。潤滑剤Lは封入ハウジング118b′′′′′内に配置されるので、封入ハウジング118b′′′′′内の流体(すなわち、周囲空気A)は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させるように、潤滑剤リザーバ102b′′′′′によって収容されかつそれと接触して潤滑剤リザーバ102b′′′′′および潤滑剤Lのうちの1つまたは2つ以上を間接的に加熱することができる。
一実施例では、コントローラ108b′′′′′は、バーナ104b′′′′′の手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108b′′′′′はまた、潤滑剤Lの温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106b′′′′′からコントローラ108b′′′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100b′′′′′のオペレータが潤滑剤リザーバ102b′′′′′内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100b′′′′′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108b′′′′′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。
別の実施例では、コントローラ108b′′′′′は、潤滑状態調節システム100b′′′′′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108b′′′′′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100b′′′′′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106b′′′′′からコントローラ108b′′′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108b′′′′′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまでバーナ104b′′′′′を「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108b′′′′′はバーナ104b′′′′′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100b′′′′′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108b′′′′′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108b′′′′′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102b′′′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108b′′′′′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102b′′′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108b′′′′′に通知すると、コントローラ108b′′′′′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108b′′′′′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、バーナ104b′′′′′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Gを参照すると、潤滑状態調節システム100b′′′′′′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100b′′′′′′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100b′′′′′′は、潤滑剤リザーバ102b′′′′′′、潤滑剤温度変更器104b′′′′′′、潤滑剤温度センサ106b′′′′′′、コントローラ108b′′′′′′、流体容器110b′′′′′′、流体温度センサ112b′′′′′′、および封入ハウジング118b′′′′′′を含む。潤滑剤リザーバ102b′′′′′′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104b′′′′′′は、潤滑剤温度変更器104b′′′′′′が潤滑剤リザーバLによって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102b′′′′′′および流体容器110b′′′′′′に対して(例えば、その隣にまたは近くに)封入ハウジング118b′′′′′′内に配置され、潤滑剤Lと潤滑剤温度変更器104b′′′′′′の間接的連通は、流体容器110b′′′′′′によって収容された流体Fで潤滑剤リザーバ102b′′′′′′を浸漬することによって達成される。
潤滑剤温度センサ106b′′′′′′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102b′′′′′′によって形成された空洞105b′′′′′′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。流体温度センサ112b′′′′′′は、流体Lの温度を検出するために流体容器110b′′′′′′によって形成された空洞113b′′′′′′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。
コントローラ108b′′′′′′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104b′′′′′′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106b′′′′′′および流体温度センサ112b′′′′′′のうちの1つまたは2つ以上からの温度読取値を受信するために、潤滑剤温度変更器104b′′′′′′、潤滑剤温度センサ106b′′′′′′、および流体温度センサ112b′′′′′′に連絡可能に結合されるのが良い。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104b′′′′′′は、火炎を生成するために燃料(例えば、ガス)を燃やすバーナとすることができる。火炎は、封入ハウジング118b′′′′′′内で周囲空気Aを加熱し、それによって封入ハウジング118b′′′′′′内に同様に配置された潤滑剤リザーバ102b′′′′′′、潤滑剤L、流体容器110b′′′′′′、および流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を上昇させる。潤滑剤Lは封入ハウジング118b′′′′′′内に配置されるので、封入ハウジング118b′′′′′′内の流体(すなわち、周囲空気A)は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させるように、流体容器110b′′′′′′によって収容された流体F、および潤滑剤リザーバ102b′′′′′′、並びに潤滑剤リザーバ102b′′′′′′によって収容されかつそれと接触した潤滑剤Lのうちの1つまたは2つ以上を間接的に加熱することができる。
一実施例では、コントローラ108b′′′′′′は、バーナ104b′′′′′′の手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108b′′′′′′はまた、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を潤滑剤温度センサ106b′′′′′′および流体温度センサ112b′′′′′′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108b′′′′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100b′′′′′′のオペレータが潤滑剤リザーバ102b′′′′′′内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100b′′′′′′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108b′′′′′′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。
別の実施例では、コントローラ108b′′′′′′は、潤滑状態調節システム100b′′′′′′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108b′′′′′′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100b′′′′′′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106b′′′′′′および流体温度センサ112b′′′′′′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108b′′′′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108b′′′′′′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまでバーナ104b′′′′′′を「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108b′′′′′′はバーナ104b′′′′′′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100b′′′′′′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108b′′′′′′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108b′′′′′′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102b′′′′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108b′′′′′′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102b′′′′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108b′′′′′′に通知すると、コントローラ108b′′′′′′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108b′′′′′′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、バーナ104b′′′′′′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図6Aを参照すると、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′に連結された潤滑状態調節システム100が、一実施形態に従って示されている。図4A〜図5Gに示して説明する潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′,100b′′′,100b′′′′,100b′′′′′,100b′′′′′′のいずれも、潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′,100b′′′,100b′′′′,100b′′′′′,100b′′′′′′のいずれかをホイール潤滑サブステーション16a,16a′′に流体的に結合することができるように図6Aの潤滑状態調節システム100の位置に配置することができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置(例えば、ポンプ)150は、流体を潤滑状態調節システム100からホイール潤滑サブステーション16a,16a′′に引き込むために潤滑状態調節システム100とホイール潤滑サブステーション16a,16a′′の間に配置することができる。流体移動装置150は、潤滑状態調節システム100およびホイール潤滑サブステーション16a,16a′′のうちのいずれかの構成要素とすることができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置150はまた、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′のアプリケータSから潤滑剤Lを定量供給することができる。一実施形態において、アプリケータSは、ホイールWの上に潤滑剤Lを吹き付けまたはミスト状態で付着させるためのスプレーノズルであるのが良い。アプリケータSから定量供給されるときに、潤滑剤Lは、ホイールWの上側および下側ビード受座WSU、WSLのうちの少なくとも1つまたは2つ以上の上に堆積させることができる。
図6Bを参照すると、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′に連結された潤滑状態調節システム100が、一実施形態に従って示されている。図4A〜図5Gに示して説明する潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′,100b′′′,100b′′′′,100b′′′′′,100b′′′′′′のいずれも、潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′,100b′′′,100b′′′′,100b′′′′′,100b′′′′′′のいずれかをタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′に流体的に結合することができるように図6Bの潤滑状態調節システム100の位置に配置することができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置(例えば、ポンプ)150は、流体を潤滑状態調節システム100からタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′に引き込むために潤滑状態調節システム100とタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′の間に配置することができる。流体移動装置150は、潤滑状態調節システム100およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちのいずれかの構成要素とすることができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置150はまた、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のアプリケータSから潤滑剤Lを定量供給することができる。一実施形態において、アプリケータSは、タイヤTの上に潤滑剤Lを吹き付けまたはミスト状態で付着させるためのスプレーノズルとすることができる。アプリケータSから定量供給されるときに、潤滑剤Lは、タイヤTの上側および下側ビードTBU、TBLのうちの少なくとも1つまたは2つ以上の上に堆積させることができる。
図7Aを参照すると、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′に連結された潤滑状態調節システム100が、一実施形態に従って示されている。図4A〜図5Gに示して説明する潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′,100b′′′,100b′′′′,100b′′′′′,100b′′′′′′のいずれも、潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′,100b′′′,100b′′′′,100b′′′′′,100b′′′′′′のいずれかをホイール潤滑サブステーション16a,16a′′に流体的に結合することができるように図7Aの潤滑状態調節システム100の位置に配置することができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置(例えば、ポンプ)150は、流体を潤滑状態調節システム100からホイール潤滑サブステーション16a,16a′′に引き込むために潤滑状態調節システム100とホイール潤滑サブステーション16a,16a′′の間に配置することができる。流体移動装置150は、潤滑状態調節システム100およびホイール潤滑サブステーション16a,16a′′のうちのいずれかの構成要素とすることができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置150はまた、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′のアプリケータRから潤滑剤Lを定量供給することができる。一実施形態において、アプリケータRは、ホイールWの上に潤滑剤Lをワイピングするためのローラとすることができる。アプリケータRから定量供給されるときに、潤滑剤Lは、ホイールWの上側および下側ビード受座WSU、WSLのうちの少なくとも1つまたは2つ以上の上に堆積させることができる。
図7Bを参照すると、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′に連結された潤滑状態調節システム100が、一実施形態に従って示されている。図4A〜図5Gに示して説明する潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′,100b′′′,100b′′′′,100b′′′′′,100b′′′′′′のいずれも、潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′,100b′′′,100b′′′′,100b′′′′′,100b′′′′′′のいずれかをタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′に流体的に結合することができるように図7Bの潤滑状態調節システム100の位置に配置することができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置(例えば、ポンプ)150は、流体を潤滑状態調節システム100からタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′に引き込むために潤滑状態調節システム100とタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′の間に配置することができる。流体移動装置150は、潤滑状態調節システム100およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちのいずれかの構成要素とすることができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置150はまた、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のアプリケータRから潤滑剤Lを定量供給することができる。一実施形態において、アプリケータRは、タイヤTの上に潤滑剤Lをワイピングするためのローラとすることができる。アプリケータRから定量供給されるときに、潤滑剤Lは、タイヤTの上側および下側ビードTBU、TBLのうちの少なくとも1つまたは2つ以上の上に堆積させることができる。
図6A-1、図6B-1、図7A-1、および図7B-1を参照すると、ホイールW(例えば、図6A-1、図7A-1を参照)およびタイヤT(例えば、図6B-1、図7B-1を参照)を潤滑するための例示的な代替システムが示されている。図6A、図6B、図7A、および図7Bに示して上述したシステムとは異なり、図6A-1、図6B-1、図7A-1、および7B-1に示して説明するシステムは、潤滑剤Lの温度を上昇させる専用潤滑状態調節システム100を含まず、むしろ、図6A-1、図6B-1、図7A-1、および図7B-1に示して説明するシステムは、高圧ポンプ150′を含み、これは、潤滑剤Lが高圧ポンプ150′を通して吸い込まれるときに、潤滑サブステーション16a,16a′′,16b′,16b′′においてタイヤTおよび/またはホイールWの上に潤滑剤を放出するステップ中に潤滑剤を加圧することによって潤滑剤Lの温度を本質的に上昇させる。上述のように、潤滑剤Lの温度が上昇するときに、潤滑剤Lは、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上においてタイヤTおよびホイールWのうちの1つまたは2つ以上の上への特定の堆積(例えば、「吹き付け」)用途のアプリケータS(例えば、スプレーノズル)から放出するのにより好ましい状態で潤滑剤Lを配置するために、粘性遷移(例えば、実質的にペーストの潤滑剤Lから実質的に液体の潤滑剤Lへの変化)を受ける。したがって、潤滑剤Lの粘性遷移を起こすことにより、スプレーノズルSから潤滑剤Lを吹き付けるように工具が装備されたホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上は、第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)で配置された特定の(例えば、粘性の)潤滑剤Lに限定されることなく、したがって、高圧ポンプ150′を含める結果として潤滑剤Lの相転移が起こることを可能にすることにより、第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)で例えば非流動性の物質の状態(例えば、半固体のペースト潤滑剤のような)を有する潤滑剤Lは、潤滑剤Lを吹き付けるように工具が装備されたホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上によって利用することができる。
図8Aを参照すると、潤滑状態調節システム100cが、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100cは、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで直接に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100cは、潤滑剤リザーバ102c、潤滑剤温度変更器104c、潤滑剤温度センサ106c、およびコントローラ108cを含む。潤滑剤リザーバ102cは、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104cは、潤滑剤温度変更器104cが潤滑剤Lと直接に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102cによって形成された開口部103cに対して(例えば、その上に)配置される。潤滑剤温度センサ106cは、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102cによって形成された空洞105c内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。コントローラ108cは、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104cを停止/始動するための潤滑剤温度センサ106cからの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104cおよび潤滑剤温度センサ106cに連絡可能に結合されるのが良い。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104cは、波長によって定められた光を放出する光源とすることができる。光源104cは、例えば、白熱光源、赤外線光源、またはレーザ光源などのようなあらゆる望ましい光源とすることができる。光源104cから放出される光は、光源10cからの光が潤滑剤Lに直接に影響を与え/これに入ることを可能にするために、潤滑剤リザーバ102cによって形成された開口部103cを通過し、光が潤滑剤Lに影響を与え/これに入ると、光は、潤滑剤Lを直接に加熱し、それによって潤滑剤の温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させることができる。
一実施例では、コントローラ108cは、手動作動式オン/オフスイッチを含み、光源104cの手動オン/オフ切り換えを可能にすることができる。コントローラ108cはまた、潤滑剤温度センサ106cによって決定された潤滑剤Lの温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106cからコントローラ108cに送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100cのオペレータが潤滑剤リザーバ102内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100cのオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108cによって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。
別の実施例では、コントローラ108cは、潤滑状態調節システム100cに対する自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108cによって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100cを始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106cからコントローラ108cに送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108cは、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまで光源104cを「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108cは、光源104cを「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100cに対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108cに設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108cには、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102cの中に蓄えられているかをコントローラ108cに通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102cの中に蓄えられているかをコントローラ108cに通知すると、コントローラ108cは、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108cのユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、光源104cは、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図4Aを参照して上述した例示の実施形態とは異なり、図8Aを参照して上述した例示の実施形態の潤滑剤リザーバ102cは、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接に連通状態にすることを可能にする通気孔のような開口部(例えば、図14Aの103aを参照)を含まず、むしろ、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定められる。
潤滑剤リザーバ102cは、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定めることができるが、潤滑剤リザーバ102cは、幾つかのポート120c,122c,124cを含むことができ、これらは、1つまたは2つ以上の流体連通ポートと呼ばれる場合がある。幾つかの場合、流体連通ポート120cは、加圧流体源126cが潤滑剤リザーバ102cによって形成された空洞105cを加圧することを可能にすることができ、加圧流体源126cから空洞105cへの加圧流体の移動は、流量制御弁128cを開放の向きに配置するときに可能である。他の場合に、流体連通ポート122cは、圧力センサ130cが潤滑剤リザーバ102cによって形成された空洞105cの加圧レベルを検出することを可能にすることができる。
他の実施例では、流体連通ポート124cは、空洞105cに収容された潤滑剤Lを潤滑剤リザーバ102cから排出することを可能にすることができる。導管部材132cの近位端132c1は、流体連通ポート124cに流体結合されるのが良く、導管部材132cの遠位端132c2は、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上に連結されるのが良い。幾つかの場合、1つまたは2つ以上の加熱要素134cは、導管部材132cの温度を選択的に調節するために導管部材132cに連結されるのが良い。他の実施例では、温度センサ136cは、導管部材132cの温度を決定するために導管部材132cに設けられるのが良い。
図8Aで分かるように、コントローラ108cはまた、加圧流体源126c、流量制御弁128c、圧力センサ130c、1つまたは2つ以上の加熱要素134c、および温度センサ136cのうちの1つまたは2つ以上に連絡可能に結合されるのが良い。一実施例では、コントローラ108cは、以下のように、加圧流体源126c、流量制御弁128c、圧力センサ130c、1つまたは2つ以上の加熱要素134c、および温度センサ136cのうちの1つまたは2つ以上に信号を送信および/または受信することができる。
コントローラ108cは、閉鎖の向きに流量制御弁128cを配置するために流量制御弁128cに信号を送信し、それによって加圧流体源126cによって収容された加圧流体が流体連通ポート124cによって空洞105cと連通することを拒否することができる。コントローラ108cが、開放の向きに流量制御弁128cを配置するために流量制御弁128cに信号を送信すると、加圧流体源126cによって収容された加圧流体は、空洞105cに向けられ、それによって圧力センサ130cによって検出された空洞105c内の圧力の量を記録することができ、圧力センサ130cは、空洞105c内の圧力の量を示す信号をコントローラ108cに伝送することができる。
加圧流体源126cによって収容された加圧流体によって空洞105cを加圧した後に、かつホイール潤滑サブステーション16a,16a′′および/またはタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のアプリケータS(例えば、スプレーノズル)の始動時に、潤滑剤Lは、流体連通ポート124cから導管部材132cを通って潤滑剤Lを押し出す加圧流体によって空洞105cから放出ことができる。幾つかの場合、空洞105cが十分に加圧されず、これがアプリケータSからの望ましい量の放出される流体に支障を来たす場合があることをコントローラ108cが知った場合に(例えば、圧力センサ130cから送信された信号から)、コントローラ108cは、加圧流体源126cが流体連通ポート120cによって空洞105cに提供する加圧流体の量または流量を増加させるようにする。他の実施例では、導管部材132cが十分に加熱されず(これは、温度センサ136cからコントローラ108cに送信された温度信号によってコントローラ108cにより決定される)、それによってそれを通って流れる潤滑剤Lを冷却する場合に、コントローラ108cは、導管部材132cの温度を上昇させるために1つまたは2つ以上の加熱要素134cを始動させることができ、導管部材132cの温度を上昇させると、潤滑剤LがアプリケータSを出る前に空洞105cから放出されて導管部材132cの中に入るときに潤滑剤Lの温度を維持することができる。
図8Bを参照すると、潤滑状態調節システム100c′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100c′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで直接に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100c′は、潤滑剤リザーバ102c′、潤滑剤温度変更器104c′、潤滑剤温度センサ106c′、およびコントローラ108c′を含む。潤滑剤リザーバ102c′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104c′の少なくとも一部分(例えば、104c2′を参照)は、潤滑剤温度変更器104c′が潤滑剤Lと直接に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102c′によって形成された空洞105c′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬される。潤滑剤温度センサ106c′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102c′によって形成された空洞105c′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。コントローラ108c′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104c′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106c′からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104c′および潤滑剤温度センサ106c′に連絡可能に結合されるのが良い。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104c′は、加熱コイル104c2′に接続された電源(例えば、電流源)104c1′を含むことができる。一実施例では、コントローラ108′は、手動作動式オン/オフスイッチを含み、加熱コイル104c2′に接続された電源104c1′の手動オン/オフ切り換えを可能にすることができる。コントローラ108c′はまた、潤滑剤Lの温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106c′からコントローラ108c′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100c′のオペレータが潤滑剤リザーバ102内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100c′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108c′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。電源104c1′を作動させると、電源104c1′は、加熱コイル104c2′を加熱することができ、潤滑剤Lは加熱コイル104c2′と直接に接触しており、したがって、加熱コイル104c2′は、潤滑剤Lを直接に加熱し、それによって潤滑剤の温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させることができる。
別の実施例では、コントローラ108c′は、潤滑状態調節システム100c′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108c′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100c′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106c′からコントローラ108c′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108c′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまで加熱コイル104c2に接続された電源104c1′を「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108c′は、加熱コイル104c2に接続された電源104c1′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100c′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108c′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108c′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102c′の中に蓄えられているかをコントローラ108c′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102c′の中に蓄えられているかをコントローラ108c′に通知すると、コントローラ108c′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108c′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、加熱コイルc2′に接続された光源104c1′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図4Bを参照して上述した例示の実施形態と幾分類似の様式で、図8Bを参照して上述した例示の実施形態の潤滑剤リザーバ102c′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接に連通状態にすることを可能にする開口部(雰囲気への通気孔のような)を含まない。したがって、潤滑剤リザーバ102c′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定められる。
潤滑剤リザーバ102c′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定めることができるが、潤滑剤リザーバ102c′は、幾つかのポート120c′,122c′,124c′を含むことができ、これらは、1つまたは2つ以上の流体連通ポートと呼ばれる場合がある。幾つかの場合、流体連通ポート120c′は、加圧流体源126c′が潤滑剤リザーバ102c′によって形成された空洞105c′を加圧することを可能にすることができ、加圧流体源126c′から空洞105c′への加圧流体の移動は、流量制御弁128c′を開放の向きに配置するときに可能である。他の場合に、流体連通ポート122c′は、圧力センサ130c′が潤滑剤リザーバ102c′によって形成された空洞105c′の加圧レベルを検出することを可能にすることができる。
他の実施例では、流体連通ポート124c′は、空洞105c′に収容された潤滑剤Lを潤滑剤リザーバ102c′から排出することを可能にすることができる。導管部材132c′の近位端132c1′は、流体連通ポート124c′に流体結合されるのが良く、導管部材132c′の遠位端132c2′は、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上に連結されるのが良い。幾つかの場合、1つまたは2つ以上の加熱要素134c′は、導管部材132c′の温度を選択的に調節するために導管部材132c′に連結されるのが良い。他の実施例では、温度センサ136c′は、導管部材132c′の温度を決定するために導管部材132c′に設けられるのが良い。
図8Bで分かるように、コントローラ108c′はまた、加圧流体源126c′、流量制御弁128c′、圧力センサ130c′、1つまたは2つ以上の加熱要素134c′、および温度センサ136c′のうちの1つまたは2つ以上に連絡可能に結合されるのが良い。一実施例では、コントローラ108c′は、以下のように、加圧流体源126c′、流量制御弁128c′、圧力センサ130c′、1つまたは2つ以上の加熱要素134c′、および温度センサ136c′のうちの1つまたは2つ以上に信号を送信および/または受信することができる。
コントローラ108c′は、閉鎖の向きに流量制御弁128c′を配置するために流量制御弁128c′に信号を送信し、それによって加圧流体源126c′によって収容された加圧流体が流体連通ポート124c′によって空洞105c′と連通することを拒否することができる。コントローラ108c′が、開放の向きに流量制御弁128c′を配置するために流量制御弁128c′に信号を送信すると、加圧流体源126c′によって収容された加圧流体は、空洞105c′に向けられ、それによって圧力センサ130c′によって検出された空洞105c′内の圧力の量を記録することができ、圧力センサ130c′は、空洞105c′内の圧力の量を示す信号をコントローラ108c′に伝送することができる。
加圧流体源126c′によって収容された加圧流体によって空洞105c′を加圧した後に、かつホイール潤滑サブステーション16a,16a′′および/またはタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のアプリケータS(例えば、スプレーノズル)の始動時に、潤滑剤Lは、流体連通ポート124c′から導管部材132c′を通って潤滑剤Lを押し出す加圧流体によって空洞105c′から放出することができる。幾つかの場合、空洞105c′が十分に加圧されず、これがアプリケータSからの望ましい量の放出される流体に支障を来たす場合があることをコントローラ108c′が知った場合に(例えば、圧力センサ130c′から送信された信号から)、コントローラ108c′は、加圧流体源126c′が流体連通ポート120c′によって空洞105c′に提供する加圧流体の量または流量を増加させるようにする。他の実施例では、導管部材132c′が十分に加熱されず(これは、温度センサ136c′からコントローラ108c′に送信された温度信号によってコントローラ108c′により決定される)、それによってそれを通って流れる潤滑剤Lを冷却する場合に、コントローラ108c′は、導管部材132c′の温度を上昇させるために1つまたは2つ以上の加熱要素134c′を始動させることができ、導管部材132c′の温度を上昇させると、潤滑剤LがアプリケータSを出る前に空洞105c′から放出されて導管部材132c′の中に入るときに潤滑剤Lの温度を維持することができる。
図9Aを参照すると、潤滑状態調節システム100dが、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100dは、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100dは、潤滑剤リザーバ102d、潤滑剤温度変更器104d、潤滑剤温度センサ106d、およびコントローラ108dを含む。潤滑剤リザーバ102dは、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104dは、潤滑剤温度変更器104dが潤滑剤リザーバLによって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102dに対して(例えば、その上に)配置される。潤滑剤温度センサ106dは、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102dによって形成された空洞105d内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。コントローラ108dは、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104dを停止/始動するための潤滑剤温度センサ106dからの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104dおよび潤滑剤温度センサ106dに連絡可能に結合されるのが良い。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104dは、波長によって定められた光を放出する光源とすることができる。光源104dは、例えば、白熱光源、赤外線光源、またはレーザ光源などのようなあらゆる望ましい光源とすることができる。図8Aで上述した実施形態とは異なり、光源104dから放出される光は、潤滑剤リザーバ102dによって形成された開口部(例えば、図8Aの開口部103cを参照)を通過せず、むしろ、光が潤滑剤リザーバ102d自体を定める材料に影響を与え、それによって潤滑剤リザーバ102dの温度を上昇させる。潤滑剤Lは潤滑剤リザーバ102dによって収容されかつそれと接触し、したがって、潤滑剤リザーバ102dを定める材料を加熱する光源104dによって放出される光は、それによって潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させるように、潤滑剤リザーバ102dによって収容されかつそれと接触した潤滑剤Lを間接的に加熱することができる。
一実施例では、コントローラ108dは、光源104dの手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108dはまた、潤滑剤Lの温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106dからコントローラ108dに送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100dのオペレータが潤滑剤リザーバ102d内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100dのオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108dによって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。
別の実施例では、コントローラ108dは、潤滑状態調節システム100dに対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108dによって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100dを始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106dからコントローラ108dに送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108dは、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまで光源104dを「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108dは、光源104dを「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100dに対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108dに設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108dには、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102dの中に蓄えられているかをコントローラ108dに通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102dの中に蓄えられているかをコントローラ108dに通知すると、コントローラ108dは、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108dのユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、光源104dは、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Aを参照して上述した例示の実施形態と幾分類似した形態をなして、図9Aを参照して上述した例示の実施形態の潤滑剤リザーバ102dは、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接に連通状態にすることを可能にする開口部(雰囲気への通気孔のような)を含まない。したがって、潤滑剤リザーバ102dは、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定められる。
潤滑剤リザーバ102dは、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定めることができるが、潤滑剤リザーバ102dは、幾つかのポート120d,122d,124dを含むことができ、これらは、1つまたは2つ以上の流体連通ポートと呼ばれる場合がある。幾つかの場合、流体連通ポート120dは、加圧流体源126dが潤滑剤リザーバ102dによって形成された空洞105dを加圧することを可能にすることができ、加圧流体源126dから空洞105dへの加圧流体の移動は、流れ制御弁128dを開放の向きに配置する場合に可能である。他の場合に、流体連通ポート122dは、圧力センサ130dが潤滑剤リザーバ102dによって形成された空洞105dの加圧レベルを検出することを可能にすることができる。
他の実施例では、流体連通ポート124dは、空洞105dに収容された潤滑剤Lを潤滑剤リザーバ102dから排出することを可能にすることができる。導管部材132dの近位端132d1を流体連通ポート124dに流体的に連結するのが良く、導管部材132dの遠位端132d2をホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上に連結するのが良い。幾つかの場合、1つまたは2つ以上の加熱要素134dを導管部材132dの温度を選択的に調節するために導管部材132dに連結するのが良い。他の実施例では、温度センサ136dは、導管部材132dの温度を決定するために導管部材132dに設けられるのが良い。
図9Aで分かるように、コントローラ108dはまた、加圧流体源126d、流れ制御弁128d、圧力センサ130d、1つまたは2つ以上の加熱要素134d、および温度センサ136dのうちの1つまたは2つ以上に連絡可能に結合されるのが良い。一実施例では、コントローラ108dは以下のように、加圧流体源126d、流れ制御弁128d、圧力センサ130d、1つまたは2つ以上の加熱要素134d、および温度センサ136dのうちの1つまたは2つ以上に信号を送信および/または受信することができる。
コントローラ108dは、閉鎖の向きに流れ制御弁128dを配置するために流れ制御弁128dに信号を送信し、それによって加圧流体源126dによって収容された加圧流体が流体連通ポート124dによって空洞105dと連通することを拒否することができる。コントローラ108dが、開放の向きに流れ制御弁128dを配置するために流れ制御弁128dに信号を送信すると、加圧流体源126dによって収容された加圧流体は、空洞105dに向けられ、それによって圧力センサ130dによって検出された空洞105d内の圧力の量を記録することができ、圧力センサ130dは、空洞105d内の圧力の量を示す信号をコントローラ108dに伝送することができる。
加圧流体源126dによって収容された加圧流体によって空洞105dを加圧した後に、かつホイール潤滑サブステーション16a,16a′′および/またはタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のアプリケータS(例えば、スプレーノズル)の始動時に、潤滑剤Lは、流体連通ポート124dから導管部材132dを通って潤滑剤Lを押し出す加圧流体によって空洞105dから放出することができる。幾つかの場合、空洞105dが十分に加圧されず、これがアプリケータSからの望ましい量の放出される流体に支障を来たす場合があることをコントローラ108dが知った場合に(例えば、圧力センサ130dから送信された信号から)、コントローラ108dは、加圧流体源126dが流体連通ポート120dによって空洞105dに提供する加圧流体の量または流量を増加させるようにする。他の実施例では、導管部材132dが十分に加熱されず(これは、温度センサ136dからコントローラ108dに送信された温度信号によってコントローラ108dにより決定される)、それによってそれを通って流れる潤滑剤Lを冷却する場合に、コントローラ108dは、導管部材132dの温度を上昇させるために1つまたは2つ以上の加熱要素134dを始動させることができ、導管部材132dの温度を上昇させると、潤滑剤LがアプリケータSを出る前に空洞105dから放出されて導管部材132dの中に入るときに潤滑剤Lの温度を維持することができる。
図9Bを参照すると、潤滑状態調節システム100d′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100d′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100d′は、潤滑剤リザーバ102d′、潤滑剤温度変更器104d′、潤滑剤温度センサ106d′コントローラ108d′、流体容器110d′、および流体温度センサ112d′を含む。潤滑剤リザーバ102d′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104d′は、潤滑剤温度変更器104d′が潤滑剤リザーバLによって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102d′および流体容器110d′に対して(例えば、その上に)配置され、潤滑剤Lと潤滑剤温度センサ106d′の間接的連通は、流体容器110d′によって収容された流体F内に潤滑剤リザーバ102d′を浸漬することによって達成される。
潤滑剤温度センサ106d′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102d′によって形成された空洞105d′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。流体温度センサ112d′は、流体Fの温度を検出するために流体容器110d′によって形成された空洞113d′内に配置されて流体F中に浸漬されるのが良い。コントローラ108dは、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104d′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106d′および流体温度センサ112d′のうちの1つまたは2つ以上からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104d′、潤滑剤温度センサ106d′および流体温度センサ112d′に連絡可能に結合することができる。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104d′は、波長によって定められた光を放出する光源とすることができる。光源104d′は、例えば、白熱光源、赤外線光源、またはレーザ光源などのようなあらゆる望ましい光源とすることができる。図8Aで上述した実施形態とは異なり、光源104d′から放出される光は、潤滑剤リザーバ102d′によって形成された開口部(例えば、図8Aの開口部103cを参照)を通過せず、むしろ、光は流体容器110d′内に配置された流体Fに影響を与え/これに入り、それによって潤滑剤リザーバ102d′を取り囲む流体Fの温度を上昇させる。潤滑剤Lは、潤滑剤リザーバ102d′の内部面によって収容されかつそれと接触し、かつ潤滑剤リザーバ102d′の外部面は、流体Fと直接に接触しており、したがって、流体Fを加熱する光源104d′によって放出される光は、それによって潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させるように、潤滑剤リザーバ102d′によって収容されかつそれと接触した潤滑剤Lを間接的に加熱することができる。
一実施例では、コントローラ108d′は、光源104d′の手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108d′はまた、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を潤滑剤温度センサ106d′および流体温度センサ112d′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108d′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100d′のオペレータが潤滑剤リザーバ102d′内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100d′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108d′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。
別の実施例では、コントローラ108d′は、潤滑状態調節システム100d′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108d′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100d′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106d′および流体温度センサ112d′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108d′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108d′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまで光源104d′を「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108d′は、光源104d′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100d′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108d′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108d′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102d′の中に蓄えられているかをコントローラ108d′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102d′の中に蓄えられているかをコントローラ108d′に通知すると、コントローラ108d′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108d′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、光源104d′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Bを参照して上述した例示の実施形態と幾分類似の様式で、図9Bを参照して上述した例示の実施形態の潤滑剤リザーバ102d′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にする開口部(雰囲気への通気孔のような)を含まない。したがって、潤滑剤リザーバ102d′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定められる。
潤滑剤リザーバ102d′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定めることができるが、潤滑剤リザーバ102d′は、幾つかのポート120d′,122d′,124d′を有するのが良く、これらは、1つまたは2つ以上の流体連通ポートと呼ばれる場合がある。幾つかの場合、流体連通ポート120d′は、加圧流体源126d′が潤滑剤リザーバ102d′によって形成された空洞105d′を加圧することを可能にすることができ、加圧流体源126d′から空洞105d′への加圧流体の移動は、流れ制御弁128d′を開放の向きに配置するときに可能である。他の場合に、流体連通ポート122d′は、圧力センサ130d′が潤滑剤リザーバ102d′によって形成された空洞105d′の加圧レベルを検出することを可能にすることができる。
他の実施例では、流体連通ポート124d′は、空洞105d′に収容された潤滑剤Lを潤滑剤リザーバ102d′から排出することを可能にすることができる。導管部材132d′の近位端132d1′は、流体連通ポート124d′に流体結合可能であり、導管部材132d′の遠位端132d2′は、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上に連結可能である。幾つかの場合、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′を導管部材132d′の温度を選択的に調節するために導管部材132d′に連結するのが良い。他の実施例では、温度センサ136d′は、導管部材132d′の温度を決定するために導管部材132d′に設けられるのが良い。
図9Bで分かるように、コントローラ108d′はまた、加圧流体源126d′、流れ制御弁128d′、圧力センサ130d′、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′、および温度センサ136d′のうちの1つまたは2つ以上に連絡可能に結合されるのが良い。一実施例では、コントローラ108d′は、以下のように、加圧流体源126d′、流れ制御弁128d′、圧力センサ130d′、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′、および温度センサ136d′のうちの1つまたは2つ以上に信号を送信および/または受信することができる。
コントローラ108d′は、閉鎖の向きに流れ制御弁128d′を配置するために流れ制御弁128d′に信号を送信し、それによって加圧流体源126d′によって収容された加圧流体が流体連通ポート124d′によって空洞105d′と連通することを拒否することができる。コントローラ108d′が、開放の向きに流れ制御弁128d′を配置するために流れ制御弁128d′に信号を送信すると、加圧流体源126d′によって収容された加圧流体は、空洞105d′に向けられ、それによって圧力センサ130d′によって検出された空洞105d′内の圧力の量を記録することができ、圧力センサ130d′は、空洞105d′内の圧力の量を示す信号をコントローラ108d′に伝送することができる。
加圧流体源126d′によって収容された加圧流体によって空洞105d′を加圧した後に、かつホイール潤滑サブステーション16a,16a′′および/またはタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のアプリケータS(例えば、スプレーノズル)の始動時に、潤滑剤Lは、流体連通ポート124d′から導管部材132d′を通って潤滑剤Lを押し出す加圧流体によって空洞105d′から放出することができる。幾つかの場合、空洞105d′が十分に加圧されず、これがアプリケータSからの望ましい量の放出される流体に支障を来たす場合があることをコントローラ108d′が知った場合に(例えば、圧力センサ130d′から送信された信号から)、コントローラ108d′は、加圧流体源126d′が流体連通ポート120d′によって空洞105d′に提供する加圧流体の量または流量を増加させるようにする。他の実施例では、導管部材132d′が十分に加熱されず(これは、温度センサ136d′からコントローラ108d′に送信された温度信号によってコントローラ108d′により決定される)、それによってそれを通って流れる潤滑剤Lを冷却する場合に、コントローラ108d′は、導管部材132d′の温度を上昇させるために1つまたは2つ以上の加熱要素134d′を始動させることができ、導管部材132d′の温度を上昇させると、潤滑剤LがアプリケータSを出る前に空洞105d′から放出されて導管部材132d′の中に入るときに潤滑剤Lの温度を維持することができる。
図9Cを参照すると、潤滑状態調節システム100d′′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100d′′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100d′′は、潤滑剤リザーバ102d′′、潤滑剤温度変更器104d′′、潤滑剤温度センサ106d′′、コントローラ108d′′、流体容器110d′′、および流体温度センサ112d′′を含む。潤滑剤リザーバ102d′′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104d′′の少なくとも一部分(例えば、104d2′′を参照)は、潤滑剤温度変更器104d′′が潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、流体容器110d′′によって形成された空洞113d′′内に配置されて流体容器110d′′によって収容された流体F中に浸漬することができ、潤滑剤Lと潤滑剤温度変更器104d′′の間接的連通は、流体容器110d′′の空洞113d′′内に収容される流体F内に潤滑剤Lを収容する潤滑剤リザーバ102d′′を浸漬することによって達成される。
潤滑剤温度センサ106d′′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102d′′によって形成された空洞105d′′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。流体温度センサ112d′′は、流体Fの温度を検出するために流体容器110d′′によって形成された空洞113d′′内に配置されて流体F中に浸漬されるのが良い。
コントローラ108d′′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104d′′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106d′′および流体温度センサ112d′′のうちの1つまたは2つ以上からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104d′′、潤滑剤温度センサ106d′′および流体温度センサ112d′′に連絡可能に結合することができる。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104d′′は、加熱コイル104d2′′に接続された電源(例えば、電流源)104d1′′を含むことができる。一実施例では、コントローラ108d′′は、加熱コイル104d2′′に接続された電源104d1′′の手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108d′′はまた、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を潤滑剤温度センサ106d′′および流体温度センサ112d′′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108d′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100d′′のオペレータが潤滑剤リザーバ102d′′内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100d′′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108d′′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。電源104d1′′を作動させると、電源104d1′′は、加熱コイル104d2′′を加熱することができ、流体Fは加熱コイル104d2′′と直接に接触しており、したがって、加熱コイル104d2′′は、流体Fを直接に加熱することができる。潤滑剤リザーバ102d′′は、流体Fと直接に接触しており、したがって、潤滑剤リザーバ102d′′内に収容された潤滑剤Lも加熱され、それによって潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させる。
別の実施例では、コントローラ108d′′は、潤滑状態調節システム100d′′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108d′′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100d′′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106d′′および流体温度センサ112d′′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108d′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108d′′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまで加熱コイル104d2′′に接続された電源104d1′′を「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108d′′は、加熱コイル104d2′′に接続された電源104d1′′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100d′′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108d′′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108d′′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102d′′の中に蓄えられているかをコントローラ108d′′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102d′′の中に蓄えられているかをコントローラ108d′′に通知すると、コントローラ108d′′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108d′′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、加熱コイル104d2′′に接続された電源104d1′′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Cを参照して上述した例示の実施形態と幾分類似の様式で、図9Cを参照して上述した例示の実施形態の潤滑剤リザーバ102d′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にする開口部(雰囲気への通気孔のような)を含まない。したがって、潤滑剤リザーバ102d′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定められる。
潤滑剤リザーバ102d′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定めることができるが、潤滑剤リザーバ102d′′は、幾つかのポート120d′′,122d′′,124d′′を含むことができ、これらは、1つまたは2つ以上の流体連通ポートと呼ばれる場合がある。幾つかの場合、流体連通ポート120d′′は、加圧流体源126d′′が潤滑剤リザーバ102d′′によって形成された空洞105d′′を加圧することを可能にすることができ、加圧流体源126d′′から空洞105d′′への加圧流体の移動は、流れ制御弁128d′′を開放の向きに配置するときに可能である。他の場合に、流体連通ポート122d′′は、圧力センサ130d′′が潤滑剤リザーバ102d′′によって形成された空洞105d′′の加圧レベルを検出することを可能にすることができる。
他の実施例では、流体連通ポート124d′′は、空洞105d′′に収容された潤滑剤Lを潤滑剤リザーバ102d′′から排出することを可能にすることができる。導管部材132d′′の近位端132d1′′は、流体連通ポート124d′′に流体結合されるのが良く、導管部材132d′′の遠位端132d2′′は、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上に連結されるのが良い。幾つかの場合、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′は、導管部材132d′′の温度を選択的に調節するために導管部材132d′′に連結されるのが良い。他の実施例では、温度センサ136d′′は、導管部材132d′′の温度を決定するために導管部材132d′′に設けられるのが良い。
図9Cで分かるように、コントローラ108d′′はまた、加圧流体源126d′′、流れ制御弁128d′′、圧力センサ130d′′、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′、および温度センサ136d′′のうちの1つまたは2つ以上に連絡可能に結合することができる。一実施例では、コントローラ108d′′は、以下のように、加圧流体源126d′′、流れ制御弁128d′′、圧力センサ130d′′、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′、および温度センサ136d′′のうちの1つまたは2つ以上に信号を送信および/または受信することができる。
コントローラ108d′′は、閉鎖の向きに流れ制御弁128d′′を配置するために流れ制御弁128d′′に信号を送信し、それによって加圧流体源126d′′によって収容された加圧流体が流体連通ポート124d′′によって空洞105d′′と連通することを拒否することができる。コントローラ108d′′が、開放の向きに流れ制御弁128d′′を配置するために流れ制御弁128d′′に信号を送信すると、加圧流体源126d′′によって収容された加圧流体は、空洞105d′′に向けられ、それによって圧力センサ130d′′によって検出された空洞105d′′内の圧力の量を記録することができ、圧力センサ130d′′は、空洞105d′′内の圧力の量を示す信号をコントローラ108d′′に伝送することができる。
加圧流体源126d′′によって収容された加圧流体によって空洞105d′′を加圧した後に、かつホイール潤滑サブステーション16a,16a′′および/またはタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のアプリケータS(例えば、スプレーノズル)の始動時に、潤滑剤Lは、流体連通ポート124d′′から導管部材132d′′を通って潤滑剤Lを押し出す加圧流体によって空洞105d′′から放出することができる。幾つかの場合、空洞105d′′が十分に加圧されず、これがアプリケータSからの望ましい量の放出される流体に支障を来たす場合があることをコントローラ108d′′が知った場合に(例えば、圧力センサ130d′′から送信された信号から)、コントローラ108d′′は、加圧流体源126d′′が流体連通ポート120d′′によって空洞105d′′に提供する加圧流体の量または流量を増加させるようにする。他の実施例では、導管部材132d′′が十分に加熱されず(これは、温度センサ136d′′からコントローラ108d′′に送信された温度信号によってコントローラ108d′′により決定される)、それによってそれを通って流れる潤滑剤Lを冷却する場合に、コントローラ108d′′は、導管部材132d′′の温度を上昇させるために1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′を始動させることができ、導管部材132d′′の温度を上昇させると、潤滑剤LがアプリケータSを出る前に空洞105d′′から放出されて導管部材132d′′の中に入るときに潤滑剤Lの温度を維持することができる。
図9Dを参照すると、潤滑状態調節システム100d′′′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100d′′′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100d′′′は、潤滑剤リザーバ102d′′′、潤滑剤温度変更器104d′′′、潤滑剤温度センサ106d′′′、およびコントローラ108d′′′を含む。潤滑剤リザーバ102d′′′は、潤滑剤Lを収容する。上述の潤滑状態調節システム100c,100c′,100d,100d′,100d′′とは異なり、潤滑剤温度変更器104d′′′は、潤滑剤Lまたは流体F中に浸漬されることなく、潤滑剤温度変更器104d′′′も、潤滑剤リザーバ102c,102c′,102d,102d′,102d′′および/または流体容器102d′,102d′′に対して離間した関係で配置されることなく、むしろ潤滑剤温度変更器104d′′′の一部分(例えば、104d2′′′を参照)は、潤滑剤リザーバ102d′′′の外部面114d′′′に直接に隣接して配置される。したがって、潤滑剤リザーバ102d′′′の外部面114d′′′に直接に隣接して配置された温度変更器104d′′′の結果、潤滑剤温度変更器104d′′′の部分104d2′′′は、潤滑剤温度変更器104d′′′が潤滑剤リザーバ102d′′′によって定められる材料によって潤滑剤Lと間接的に伝送することを可能にする。
潤滑剤温度センサ106d′′′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102d′′′によって形成された空洞105d′′′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。コントローラ108d′′′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104d′′′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106d′′′からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104d′′′および潤滑剤温度センサ106d′′′に連絡可能に結合することができる。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104d′′′は、ホットプレート104d2′′′に接続された電源(例えば、電流源)104d1′′′を含むことができる。一実施例では、コントローラ108d′′′は、ホットプレート104d2′′′に接続された電源104d1′′′の手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108d′′′はまた、潤滑剤Lの温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106d′′′からコントローラ108d′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100d′′′のオペレータが潤滑剤リザーバ102d′′′内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100d′′′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108d′′′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。電源104d1′′′を作動させると、電源104d1′′′は、ホットプレート104d2′′′を加熱することができ、潤滑剤リザーバ102d′′′の外部面114d′′′はホットプレート104d2′′′と直接に接触しており、したがって、ホットプレート104d2′′′は、潤滑剤リザーバ102d′′′を定める材料を直接に加熱することができ、潤滑剤リザーバ102d′′′は、流体Fと直接に接触しており、したがって、潤滑剤Lも加熱され、それによって潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させる。
別の実施例では、コントローラ108d′′′は、潤滑状態調節システム100d′′′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108d′′′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100d′′′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106d′′′からコントローラ108d′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108d′′′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまでホットプレート104d2′′′に接続された電源104d1′′′を「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108d′′′は、ホットプレート104d2′′′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100d′′′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108d′′′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108d′′′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102d′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108d′′′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102d′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108d′′′に通知すると、コントローラ108d′′′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108d′′′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、ホットプレート104d2′′′に接続された電源104d1′′′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Dを参照して上述した例示の実施形態と幾分類似の様式で、図9Dを参照して上述した例示の実施形態の潤滑剤リザーバ102d′′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にする開口部(雰囲気への通気孔のような)を含まない。したがって、潤滑剤リザーバ102d′′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定められる。
潤滑剤リザーバ102d′′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定めることができるが、潤滑剤リザーバ102d′′′は、幾つかのポート120d′′′,122d′′′,124d′′′を含むことができ、これらは、1つまたは2つ以上の流体連通ポートと呼ばれる場合がある。幾つかの場合、流体連通ポート120d′′′は、加圧流体源126d′′′が潤滑剤リザーバ102d′′′によって形成された空洞105d′′′を加圧することを可能にすることができ、加圧流体源126d′′′から空洞105d′′′への加圧流体の移動は、流れ制御弁128d′′′を開放の向きに配置するときに可能である。他の場合に、流体連通ポート122d′′′は、圧力センサ130d′′′が潤滑剤リザーバ102d′′′によって形成された空洞105d′′′の加圧レベルを検出することを可能にすることができる。
他の実施例では、流体連通ポート124d′′′は、空洞105d′′′に収容された潤滑剤Lを潤滑剤リザーバ102d′′′から排出することを可能にすることができる。導管部材132d′′′の近位端132d1′′′は、流体連通ポート124d′′′に流体結合されるのが良く、導管部材132d′′′の遠位端132d2′′′は、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上に連結されるのが良い。幾つかの場合、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′は、導管部材132d′′′の温度を選択的に調節するために導管部材132d′′′に連結されるのが良い。他の実施例では、温度センサ136d′′′は、導管部材132d′′′の温度を決定するために導管部材132d′′′に設けられるのが良い。
図9Dで分かるように、コントローラ108d′′′はまた、加圧流体源126d′′′、流れ制御弁128d′′′、圧力センサ130d′′′、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′、および温度センサ136d′′′のうちの1つまたは2つ以上に連絡可能に結合することができる。一実施例では、コントローラ108d′′′は、以下のように、加圧流体源126d′′′、流れ制御弁128d′′′、圧力センサ130d′′′、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′、および温度センサ136d′′′のうちの1つまたは2つ以上に信号を送信および/または受信することができる。
コントローラ108d′′′は、閉鎖の向きに流れ制御弁128d′′′を配置するために流れ制御弁128d′′′に信号を送信し、それによって加圧流体源126d′′′によって収容された加圧流体が流体連通ポート124d′′′によって空洞105d′′′と連通することを拒否することができる。コントローラ108d′′′が、開放の向きに流れ制御弁128d′′′を配置するために流れ制御弁128d′′′に信号を送信すると、加圧流体源126d′′′によって収容された加圧流体は、空洞105d′′′に向けられ、それによって圧力センサ130d′′′によって検出された空洞105d′′′内の圧力の量を記録することができ、圧力センサ130d′′′は、空洞105d′′′内の圧力の量を示す信号をコントローラ108d′′′に伝送することができる。
加圧流体源126d′′′によって収容された加圧流体によって空洞105d′′′を加圧した後に、かつホイール潤滑サブステーション16a,16a′′および/またはタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のアプリケータS(例えば、スプレーノズル)の始動時に、潤滑剤Lは、流体連通ポート124d′′′から導管部材132d′′′を通って潤滑剤Lを押し出す加圧流体によって空洞105d′′′から放出することができる。幾つかの場合、空洞105d′′′が十分に加圧されず、これがアプリケータSからの望ましい量の放出される流体に支障を来たす場合があることをコントローラ108d′′′が知った場合に(例えば、圧力センサ130d′′′から送信された信号から)、コントローラ108d′′′は、加圧流体源126d′′′が流体連通ポート120d′′′によって空洞105d′′′に提供する加圧流体の量または流量を増加させるようにする。他の実施例では、導管部材132d′′′が十分に加熱されず(これは、温度センサ136d′′′からコントローラ108d′′′に送信された温度信号によってコントローラ108d′′′により決定される)、それによってそれを通って流れる潤滑剤Lを冷却する場合に、コントローラ108d′′′は、導管部材132d′′′の温度を上昇させるために1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′を始動させることができ、導管部材132d′′′の温度を上昇させると、潤滑剤LがアプリケータSを出る前に空洞105d′′′から放出されて導管部材132d′′′の中に入るときに潤滑剤Lの温度を維持することができる。
図9Eを参照すると、潤滑状態調節システム100d′′′′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100d′′′′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100d′′′′は、潤滑剤リザーバ102d′′′′、潤滑剤温度変更器104d′′′′、潤滑剤温度センサ106d′′′′、コントローラ108d′′′′、流体容器110d′′′′、および流体温度センサ112d′′′′を含む。潤滑剤リザーバ102d′′′′は潤滑剤Lを収容し、流体容器110d′′′′は流体Fを収容する。上述の潤滑状態調節システム100c,100c′,100d,100d′,100d′′とは異なり、潤滑剤温度変更器104d′′′′は、潤滑剤Lまたは流体F中に浸漬されることなく、潤滑剤温度変更器104d′′′′も、潤滑剤リザーバ102c,102c′,102d,102d′,102d′′および/または流体容器102d′,102d′′に対して離間した関係で配置されることなく、むしろ潤滑剤温度変更器104d′′′′の一部分(例えば、104d2′′′′を参照)は、流体容器110d′′′′の外部面116d′′′′に直接に隣接して配置される。したがって、流体容器110d′′′′の外部面116d′′′′に直接に隣接して配置された温度変更器104d′′′′の部分104d2′′′′の結果、潤滑剤温度変更器104d′′′′の部分104d2′′′′は、潤滑剤リザーバ102d′′′′を定める材料、流体容器110d′′′′を定める材料、および潤滑剤リザーバ102d′′′′を取り囲む流体容器110d′′′′によって収容された流体Fにより、潤滑剤温度変更器104d′′′′が潤滑剤Lと間接的に伝送することを可能にする。
潤滑剤温度センサ106d′′′′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102d′′′′によって形成された空洞105d′′′′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。流体温度センサ112d′′′′は、流体Fの温度を検出するために流体容器110d′′′′によって形成された空洞113d′′′′内に配置されて流体F中に浸漬されるのが良い。
コントローラ108d′′′′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104d′′′′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106d′′′′および流体温度センサ112d′′′′のうちの1つまたは2つ以上からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104d′′′′、潤滑剤温度センサ106d′′′′および流体温度センサ112d′′′′に連絡可能に結合することができる。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104d′′′′は、ホットプレート104d2′′′′に接続された電源(例えば、電流源)104d1′′′′を含むことができる。一実施例では、コントローラ108d′′′′は、ホットプレート104d2′′′′に接続された電源104d1′′′′の手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108d′′′′はまた、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を潤滑剤温度センサ106d′′′′および燃料組成センサ112d′′′′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108d′′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100d′′′′のオペレータが潤滑剤リザーバ102d′′′′内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100d′′′′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108d′′′′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。電源104d1′′′′を作動させると、電源104d1′′′′は、ホットプレート104d2′′′′を加熱することができ、流体容器110d′′′′の外部面116d′′′′はホットプレート104d2′′′′と直接に接触しており、したがって、ホットプレート104d2′′′′は、流体Fを直接に加熱することができる。潤滑剤リザーバ102d′′′′は流体Fを収容する流体容器110d′′′′の外部面116d′′′′と直接に接触しており、したがって、潤滑剤リザーバ102d′′′′内に収容されて流体F中に浸漬される潤滑剤Lも加熱され、それによって潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させる。
別の実施例では、コントローラ108d′′′′は、潤滑状態調節システム100d′′′′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108d′′′′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100d′′′′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106d′′′′および流体温度センサ112d′′′′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108d′′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108d′′′′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまでホットプレート104d2′′′′に接続された電源104d1′′′′を「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108d′′′′は、ホットプレート104d2′′′′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100d′′′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108d′′′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108d′′′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102d′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108d′′′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102d′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108d′′′に通知すると、コントローラ108d′′′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108d′′′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、ホットプレート104d2′′′に接続された電源104d1′′′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Eを参照して上述した例示の実施形態と幾分類似の様式で、図9Eを参照して上述した例示の実施形態の潤滑剤リザーバ102d′′′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にする開口部(雰囲気への通気孔のような)を含まない。したがって、潤滑剤リザーバ102d′′′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定められる。
潤滑剤リザーバ102d′′′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定めることができるが、潤滑剤リザーバ102d′′′′は、幾つかのポート120d′′′′,122d′′′′、および124d′′′′を含むことができ、これらは、1つまたは2つ以上の流体連通ポートと呼ばれる場合がある。幾つかの場合、流体連通ポート120d′′′′は、加圧流体源126d′′′′が潤滑剤リザーバ102d′′′′によって形成された空洞105d′′′′を加圧することを可能にすることができ、加圧流体源126d′′′′から空洞105d′′′′への加圧流体の移動は、流れ制御弁128d′′′′を開放の向きに配置するときに可能である。他の場合に、流体連通ポート122d′′′′は、圧力センサ130d′′′′が潤滑剤リザーバ102d′′′′によって形成された空洞105d′′′′の加圧レベルを検出することを可能にすることができる。
他の実施例では、流体連通ポート124d′′′′は、空洞105d′′′′に収容された潤滑剤Lを潤滑剤リザーバ102d′′′′から排出することを可能にすることができる。導管部材132d′′′′の近位端132d1′′′′は、流体連通ポート124d′′′′に流体結合されるのが良く、導管部材132d′′′′の遠位端132d2′′′′は、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上に連結されるのが良い。幾つかの場合、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′′は、導管部材132d′′′′の温度を選択的に調節するために導管部材132d′′′′に連結されるのが良い。他の実施例では、温度センサ136d′′′′は、導管部材132d′′′′の温度を決定するために導管部材132d′′′′に設けられるのが良い。
図9Eで分かるように、コントローラ108d′′′′はまた、加圧流体源126d′′′′、流れ制御弁128d′′′′、圧力センサ130d′′′′、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′′、および温度センサ136d′′′′のうちの1つまたは2つ以上に連絡可能に結合することができる。一実施例では、コントローラ108d′′′′は、以下のように、加圧流体源126d′′′′、流れ制御弁128d′′′′、圧力センサ130d′′′′、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′′、および温度センサ136d′′′′のうちの1つまたは2つ以上に信号を送信および/または受信することができる。
コントローラ108d′′′′は、閉鎖の向きに流れ制御弁128d′′′′を配置するために流れ制御弁128d′′′′に信号を送信し、それによって加圧流体源126d′′′′によって収容された加圧流体が流体連通ポート124d′′′′によって空洞105d′′′′と連通することを拒否することができる。コントローラ108d′′′′が、開放の向きに流れ制御弁128d′′′′を配置するために流れ制御弁128d′′′′に信号を送信すると、加圧流体源126d′′′′によって収容された加圧流体は、空洞105d′′′′に向けられ、それによって圧力センサ130d′′′′によって検出された空洞105d′′′′内の圧力の量を記録することができ、圧力センサ130d′′′′は、空洞105d′′′′内の圧力の量を示すコントローラ108d′′′′に信号を伝送することができる。
加圧流体源126d′′′′によって収容された加圧流体によって空洞105d′′′′を加圧した後に、かつホイール潤滑サブステーション16a,16a′′および/またはタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のアプリケータS(例えば、スプレーノズル)の始動時に、潤滑剤Lは、流体連通ポート124d′′′′から導管部材132d′′′′を通って潤滑剤Lを押し出す加圧流体によって空洞105d′′′′から放出することができる。幾つかの場合、空洞105d′′′′が十分に加圧されず、これがアプリケータSからの望ましい量の放出される流体に支障を来たす場合があることをコントローラ108d′′′′が知った場合に(例えば、圧力センサ130d′′′′から送信された信号から)、コントローラ108d′′′′は、加圧流体源126d′′′′が流体連通ポート120d′′′′によって空洞105d′′′′に提供する加圧流体の量または流量を増加させるようにする。他の実施例では、導管部材132d′′′′が十分に加熱されず(これは、温度センサ136d′′′′からコントローラ108d′′′′に送信された温度信号によってコントローラ108d′′′′により決定される)、それによってそれを通って流れる潤滑剤Lを冷却する場合に、コントローラ108d′′′′は、導管部材132d′′′′の温度を上昇させるために1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′′を始動させることができ、導管部材132d′′′′の温度を上昇させると、潤滑剤LがアプリケータSを出る前に空洞105d′′′′から放出されて導管部材132d′′′′の中に入るときに潤滑剤Lの温度を維持することができる。
図9Fを参照すると、潤滑状態調節システム100d′′′′′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100d′′′′′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100d′′′′′は、潤滑剤リザーバ102d′′′′′、潤滑剤温度変更器104d′′′′′、潤滑剤温度センサ106d′′′′′、コントローラ108d′′′′′、および封入ハウジング118d′′′′′を含む。潤滑剤リザーバ102d′′′′′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104d′′′′は、潤滑剤温度変更器104d′′′′′が潤滑剤リザーバLによって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102d′′′′′に対して(例えば、その隣にまたは近くに)および潤滑剤リザーバ102d′′′′′とともに封入ハウジング118d′′′′′内に配置される。潤滑剤温度センサ106d′′′′′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102d′′′′′によって形成された空洞105d′′′′′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。コントローラ108d′′′′′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104d′′′′′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106d′′′′′からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104d′′′′′および潤滑剤温度センサ106d′′′′′に連絡可能に結合することができる。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104d′′′′′は、火炎を生成するために燃料(例えば、ガス)を燃やすバーナとすることができる。火炎は、封入ハウジング118d′′′′′内で周囲空気を加熱し、それによって封入ハウジング118d′′′′′内に配置された潤滑剤リザーバ102d′′′′′および潤滑剤Lのうちの1つまたは2つ以上の温度を上昇させる。潤滑剤Lは封入ハウジング118d′′′′′内に配置されるので、封入ハウジング118d′′′′′内の流体(すなわち、周囲空気A)は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させるように、潤滑剤リザーバ102d′′′′′および潤滑剤リザーバ102d′′′′′によって収容されかつそれと接触した潤滑剤Lのうちの1つまたは2つ以上を間接的に加熱することができる。
一実施例では、コントローラ108d′′′′′は、バーナ104d′′′′′の手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108d′′′′′はまた、潤滑剤Lの温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106d′′′′′からコントローラ108d′′′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100d′′′′′のオペレータが潤滑剤リザーバ102d′′′′′内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100d′′′′′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108d′′′′′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。
別の実施例では、コントローラ108d′′′′′は、潤滑状態調節システム100d′′′′′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108d′′′′′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100d′′′′′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106d′′′′′からコントローラ108d′′′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108d′′′′′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまでバーナ104d′′′′′を「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108d′′′′′は、バーナ104d′′′′′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100d′′′′′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108d′′′′′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108d′′′′′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102d′′′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108d′′′′′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102d′′′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108d′′′′′に通知すると、コントローラ108d′′′′′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108d′′′′′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、バーナ104d′′′′′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Fを参照して上述した例示の実施形態と幾分類似の様式で、図9Fを参照して上述した例示の実施形態の潤滑剤リザーバ102d′′′′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にする開口部(雰囲気への通気孔のような)を含まない。したがって、潤滑剤リザーバ102d′′′′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定められる。
潤滑剤リザーバ102d′′′′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定めることができるが、潤滑剤リザーバ102d′′′′′は、幾つかのポート120d′′′′′,122d′′′′′、および124d′′′′′を含むことができ、これらは、1つまたは2つ以上の流体連通ポートと呼ばれる場合がある。幾つかの場合、流体連通ポート120d′′′′′は、加圧流体源126d′′′′′が潤滑剤リザーバ102d′′′′′によって形成された空洞105d′′′′′を加圧することを可能にすることができ、加圧流体源126d′′′′′から空洞105d′′′′′への加圧流体の移動は、流れ制御弁128d′′′′′を開放の向きに配置するときに可能である。他の場合に、流体連通ポート122d′′′′′は、圧力センサ130d′′′′′が潤滑剤リザーバ102d′′′′′によって形成された空洞105d′′′′′の加圧レベルを検出することを可能にすることができる。
他の実施例では、流体連通ポート124d′′′′′は、空洞105d′′′′′に収容された潤滑剤Lを潤滑剤リザーバ102d′′′′′から排出することを可能にすることができる。導管部材132d′′′′′の近位端132d1′′′′′は、流体連通ポート124d′′′′′に流体結合されるのが良く、導管部材132d′′′′′の遠位端132d2′′′′′は、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上に連結されるのが良い。幾つかの場合、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′′′は、導管部材132d′′′′′の温度を選択的に調節するために導管部材132d′′′′′に連結されるのが良い。他の実施例では、温度センサ136d′′′′′は、導管部材132d′′′′′の温度を決定するために導管部材132d′′′′′のに設けられるのが良い。
図9Fで分かるように、コントローラ108d′′′′′はまた、加圧流体源126d′′′′′、流れ制御弁128d′′′′′、圧力センサ130d′′′′′、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′′′、および温度センサ136d′′′′′のうちの1つまたは2つ以上に連絡可能に結合することができる。一実施例では、コントローラ108d′′′′′は、以下のように、加圧流体源126d′′′′′、流れ制御弁128d′′′′′、圧力センサ130d′′′′′、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′′′、および温度センサ136d′′′′′のうちの1つまたは2つ以上に信号を送信および/または受信することができる。
コントローラ108d′′′′′は、閉鎖の向きに流れ制御弁128d′′′′′を配置するために流れ制御弁128d′′′′′に信号を送信し、それによって加圧流体源126d′′′′′によって収容された加圧流体が流体連通ポート124d′′′′′によって空洞105d′′′′′と連通することを拒否することができる。コントローラ108d′′′′′が、開放の向きに流れ制御弁128d′′′′′を配置するために流れ制御弁128d′′′′′に信号を送信すると、加圧流体源126d′′′′′によって収容された加圧流体は、空洞105d′′′′′に向けられ、それによって圧力センサ130d′′′′′によって検出された空洞105d′′′′′内の圧力の量を記録することができ、圧力センサ130d′′′′′は、空洞105d′′′′′内の圧力の量を示すコントローラ108d′′′′′に信号を伝送することができる。
加圧流体源126d′′′′′によって収容された加圧流体によって空洞105d′′′′′を加圧した後に、かつホイール潤滑サブステーション16a,16a′′および/またはタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のアプリケータS(例えば、スプレーノズル)の始動時に、潤滑剤Lは、流体連通ポート124d′′′′′から導管部材132d′′′′′を通って潤滑剤Lを押し出す加圧流体によって空洞105d′′′′′から放出することができる。幾つかの場合、空洞105d′′′′′が十分に加圧されず、これがアプリケータSからの望ましい量の放出される流体に支障を来たす場合があることをコントローラ108d′′′′′が知った場合に(例えば、圧力センサ130d′′′′′から送信された信号から)、コントローラ108d′′′′′は、加圧流体源126d′′′′′が流体連通ポート120d′′′′′によって空洞105d′′′′′に提供する加圧流体の量または流量を増加させるようにする。他の実施例では、導管部材132d′′′′′が十分に加熱されず(これは、温度センサ136d′′′′′からコントローラ108d′′′′′に送信された温度信号によってコントローラ108d′′′′′により決定される)、それによってそれを通って流れる潤滑剤Lを冷却する場合に、コントローラ108d′′′′′は、導管部材132d′′′′′の温度を上昇させるために1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′′′を始動させることができ、導管部材132d′′′′′の温度を上昇させると、潤滑剤LがアプリケータSを出る前に空洞105d′′′′′から放出されて導管部材132d′′′′′の中に入るときに潤滑剤Lの温度を維持することができる。
図9Gを参照すると、潤滑状態調節システム100d′′′′′′が、本発明の実施形態に従って示されている。上述のように、潤滑状態調節システム100d′′′′′′は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで間接的に変化させる(例えば、上昇させる)。
一実施例では、潤滑状態調節システム100d′′′′′′は、潤滑剤リザーバ102d′′′′′′、潤滑剤温度変更器104d′′′′′′、潤滑剤温度センサ106d′′′′′′、コントローラ108d′′′′′′、流体容器110d′′′′′′、流体温度センサ112d′′′′′′、および封入ハウジング118d′′′′′′を含む。潤滑剤リザーバ102d′′′′′′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104d′′′′′′は、潤滑剤温度変更器104d′′′′′′が潤滑剤リザーバLによって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102d′′′′′′および流体容器110d′′′′′′に対して(例えば、その隣にまたは近くに)封入ハウジング118d′′′′′′内に配置され、潤滑剤Lと潤滑剤温度変更器104d′′′′′′の間接的連通は、流体容器110d′′′′′′によって収容された流体Fで潤滑剤リザーバ102d′′′′′′を浸漬することによって達成される。
潤滑剤温度センサ106d′′′′′′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102d′′′′′によって形成された空洞105d′′′′′′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。流体温度センサ112d′′′′′′は、流体Fの温度を検出するために流体容器110d′′′′′′によって形成された空洞113d′′′′′′内に配置されて流体F中に浸漬されるのが良い。
コントローラ108d′′′′′′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104d′′′′′′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106d′′′′′′および流体温度センサ112d′′′′′′のうちの1つまたは2つ以上からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104d′′′′′′、潤滑剤温度センサ106d′′′′′′および流体温度センサ112d′′′′′′に連絡可能に結合することができる。
一具体化例では、潤滑剤温度変更器104d′′′′′′は、火炎を生成するために燃料(例えば、ガス)を燃やすバーナとすることができる。火炎は、封入ハウジング118d′′′′′′内で周囲空気を加熱し、それによって封入ハウジング118d′′′′′′内に同様に配置された潤滑剤リザーバ102d′′′′′′、潤滑剤L、流体容器110d′′′′′′、および流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を上昇させる。潤滑剤Lは封入ハウジング118d′′′′′′内に配置されるので、封入ハウジング118d′′′′′′内の流体(すなわち、周囲空気A)は、潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)まで上昇させるように、流体容器110d′′′′′′、流体容器110d′′′′′′によって収容された流体F、および潤滑剤リザーバ102d′′′′′′、並びに潤滑剤リザーバ102b′′′′′′によって収容されかつそれと接触した潤滑剤Lのうちの1つまたは2つ以上を間接的に加熱することができる。
一実施例では、コントローラ108d′′′′′′は、バーナ104d′′′′′′の手動オン/オフ切り換えを可能にするように手動作動式オン/オフスイッチを含むことができる。コントローラ108d′′′′′′はまた、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を表示するディスプレイを含むことができ、潤滑剤Lおよび流体Fのうちの1つまたは2つ以上の温度を潤滑剤温度センサ106d′′′′′′および流体温度センサ112d′′′′′′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108d′′′′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、潤滑状態調節システム100d′′′′′′のオペレータが潤滑剤リザーバ102d′′′′′′内に配置された潤滑剤Lの種類を知っている場合、かつ潤滑状態調節システム100d′′′′′′のオペレータが潤滑剤Lを配置すべき望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を知っている場合に、オペレータは、潤滑剤Lの温度に対する制御を手動で維持するために、コントローラ108d′′′′′′によって提供されるオン/オフスイッチを停止/始動することができる。
別の実施例では、コントローラ108d′′′′′′は、潤滑状態調節システム100d′′′′′′に対して自動制御を可能にする論理部を含むことができる。一実施例では、コントローラ108d′′′′′′によって提供されるプロセッサは、潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を用いてプログラムされるのが良い。潤滑状態調節システム100d′′′′′′を始動させた後に、潤滑剤Lの温度を潤滑剤温度センサ106d′′′′′′および流体温度センサ112d′′′′′′のうちの1つまたは2つ以上からコントローラ108d′′′′′′に送信される信号の形態で伝送することができる。したがって、コントローラ108d′′′′′′は、潤滑剤Lの温度が第2の温度に上昇するまでバーナ104d′′′′′′を「オン状態」に維持することができ、潤滑剤Lが第2の温度に達すると、コントローラ108d′′′′′′は、バーナ104d′′′′′′を「オフ状態」に自動的に切り換えることができる。
さらに、一実施形態において、潤滑状態調節システム100d′′′′′′に対する自動制御は、特定の潤滑剤L(例えば、実質的に半固体のペースト潤滑剤、実質的に半固体の石油ベースの潤滑剤、または実質的に液体の石鹸潤滑剤など)を選択された潤滑剤Lの望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に関連付けるデータルックアップテーブルをコントローラ108d′′′′′′に設けることによって実行することができる。一実施例では、コントローラ108d′′′′′′には、オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102d′′′′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108d′′′′′′に通知することを可能にするユーザインターフェースを備えることができる。オペレータがどの種類の潤滑剤Lが潤滑剤リザーバ102d′′′′′′の中に蓄えられているかをコントローラ108d′′′′′′に通知すると、コントローラ108d′′′′′′は、データルックアップテーブルを参照し、コントローラ108d′′′′′′のユーザインターフェースにおいてオペレータによって入力/選択された潤滑剤Lに関連付けられた望ましい第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)を自動的に選択することになる。したがって、オペレータが潤滑状態調節システムを始動させると、バーナ104d′′′′′′は、潤滑剤Lの温度がデータルックアップテーブルにおいて潤滑剤Lに関連付けられた温度に調節されるまで「オン状態」に留まることになる。
図5Gを参照して上述した例示の実施形態と幾分類似の様式で、図9Gを参照して上述した例示の実施形態の潤滑剤リザーバ102d′′′′′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にする開口部(雰囲気への通気孔のような)を含まない。したがって、潤滑剤リザーバ102d′′′′′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定められる。
潤滑剤リザーバ102d′′′′′′は、潤滑剤Lを周囲雰囲気Aと直接的に連通状態にすることを可能にしないエンクロージャによって定めることができるが、潤滑剤リザーバ102d′′′′′′は、幾つかのポート120d′′′′′′,122d′′′′′′,124d′′′′′′を含むことができ、これらは、1つまたは2つ以上の流体連通ポートと呼ばれる場合がある。幾つかの場合、流体連通ポート120d′′′′′′は、加圧流体源126d′′′′′′が潤滑剤リザーバ102d′′′′′′によって形成された空洞105d′′′′′′を加圧することを可能にすることができ、加圧流体源126d′′′′′′から空洞105d′′′′′′への加圧流体の移動は、流れ制御弁128d′′′′′′を開放の向きに配置するときに可能である。他の場合に、流体連通ポート122d′′′′′′は、圧力センサ130d′′′′′′が潤滑剤リザーバ102d′′′′′′によって形成された空洞105d′′′′′′の加圧レベルを検出することを可能にすることができる。
他の実施例では、流体連通ポート124d′′′′′′は、空洞105d′′′′′′に収容された潤滑剤Lを潤滑剤リザーバ102d′′′′′′から排出することを可能にすることができる。導管部材132d′′′′′′の近位端132d1′′′′′′は、流体連通ポート124d′′′′′′に流体結合されるのが良く、導管部材132d′′′′′′の遠位端132d2′′′′′′は、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上に連結されるのが良い。幾つかの場合、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′′′′は、導管部材132d′′′′′′の温度を選択的に調節するために導管部材132d′′′′′′に連結されるのが良い。他の実施例では、温度センサ136d′′′′′′は、導管部材132d′′′′′′の温度を決定するために導管部材132d′′′′′′の上に配置することができる。
図9Gで分かるように、コントローラ108d′′′′′はまた、加圧流体源126d′′′′′、流れ制御弁128d′′′′′、圧力センサ130d′′′′′、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′′′、および温度センサ136d′′′′′のうちの1つまたは2つ以上に連絡可能に結合することができる。一実施例では、コントローラ108d′′′′′は、以下のように、加圧流体源126d′′′′′、流れ制御弁128d′′′′′、圧力センサ130d′′′′′、1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′′′、および温度センサ136d′′′′′のうちの1つまたは2つ以上に信号を送信および/または受信することができる。
コントローラ108d′′′′′′は、閉鎖の向きに流れ制御弁128d′′′′′′を配置するために流れ制御弁128d′′′′′′に信号を送信し、それによって加圧流体源126d′′′′′′によって収容された加圧流体が流体連通ポート124d′′′′′′によって空洞105d′′′′′′と連通することを拒否することができる。コントローラ108d′′′′′′が、開放の向きに流れ制御弁128d′′′′′′を配置するために流れ制御弁128d′′′′′′に信号を送信すると、加圧流体源126d′′′′′′によって収容された加圧流体は、空洞105d′′′′′′に向けられ、それによって圧力センサ130d′′′′′′によって検出された空洞105d′′′′′′内の圧力の量を記録することができ、圧力センサ130d′′′′′′は、空洞105d′′′′′′内の圧力の量を示すコントローラ108d′′′′′′に信号を伝送することができる。
加圧流体源126d′′′′′′によって収容された加圧流体によって空洞105d′′′′′′を加圧した後に、かつホイール潤滑サブステーション16a,16a′′および/またはタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のアプリケータS(例えば、スプレーノズル)の始動時に、潤滑剤Lは、流体連通ポート124d′′′′′′から導管部材132d′′′′′′を通って潤滑剤Lを押し出す加圧流体によって空洞105d′′′′′′から放出することができる。幾つかの場合、空洞105d′′′′′′が十分に加圧されず、これがアプリケータSからの望ましい量の放出される流体に支障を来たす場合があることをコントローラ108d′′′′′′が知った場合に(例えば、圧力センサ130d′′′′′′から送信された信号から)、コントローラ108d′′′′′′は、加圧流体源126d′′′′′′が流体連通ポート120d′′′′′′によって空洞105d′′′′′′に提供する加圧流体の量または流量を増加させるようにする。他の実施例では、導管部材132d′′′′′′が十分に加熱されず(これは、温度センサ136d′′′′′′からコントローラ108d′′′′′′に送信された温度信号によってコントローラ108d′′′′′′により決定される)、それによってそれを通って流れる潤滑剤Lを冷却する場合に、コントローラ108d′′′′′′は、導管部材132d′′′′′′の温度を上昇させるために1つまたは2つ以上の加熱要素134d′′′′′′を始動させることができ、導管部材132d′′′′′′の温度を上昇させると、潤滑剤LがアプリケータSを出る前に空洞105d′′′′′′から放出されて導管部材132d′′′′′′の中に入るときに潤滑剤Lの温度を維持することができる。
加圧流体源126c〜126d′′′′′′は、潤滑剤Lを空洞105c〜105d′′′′′′から押し出して導管部材132c〜132d′′′′′′の中に押し込み、かつアプリケータSから押し出す目的のために空洞105c〜105d′′′′′′内の潤滑剤Lを加圧するあらゆる望ましい構成要素とすることができる。幾つかの具体化例では、加圧流体源126c〜126d′′′′′′は、空洞105c〜105d′′′′′′を約25psi〜30psiの圧力に加圧することができる。幾つかの実施例では、加圧流体源126c〜126d′′′′′′は、加圧空気源または不活性ガス源などとすることができる。他の実施例では、加圧流体源126c〜126d′′′′′′は、ピストンまたは空気シリンダなどとすることができる。
図10Aを参照すると、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′に連結された潤滑状態調節システム100が、一実施形態に従って示されている。図8A〜図9Gに示して説明する潤滑状態調節システム100c,100c′,100d,100d′,100d′′,100d′′′,100d′′′′,100d′′′′′,100d′′′′′′のいずれも、潤滑状態調節システム100c,100c′,100d,100d′,100d′′,100d′′′,100d′′′′,100d′′′′′,100d′′′′′′のいずれかをホイール潤滑サブステーション16a,16a′′に流体結合することができるように図10Aの潤滑状態調節システム100の位置に配置されるのが良い。
幾つかの具体化例では、流体移動装置(例えば、ポンプ)150は、流体を潤滑状態調節システム100からホイール潤滑サブステーション16a,16a′′に引き込むために潤滑状態調節システム100とホイール潤滑サブステーション16a,16a′′の間に配置することができる。流体移動装置150は、潤滑状態調節システム100およびホイール潤滑サブステーション16a,16a′′のうちのいずれかの構成要素とすることができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置150はまた、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′のアプリケータSから潤滑剤Lを定量供給することができる。一実施形態において、アプリケータSは、ホイールWの上に潤滑剤Lを吹き付けまたはミストの状態で付着させるためのスプレーノズルであるのが良い。アプリケータSから定量供給されるときに、潤滑剤Lは、ホイールWの上側および下側ビードシートWSU、WSLのうちの少なくとも1つまたは2つ以上の上に堆積させることができる。
図10Aで分かるように、潤滑状態調節システム100を流体移動装置150に流体結合する導管が示されており、また、流体移動装置150をアプリケータSに流体結合する導管が示されている。これらの導管の各々は、潤滑剤Lが導管を通って移動するときに潤滑剤Lの温度を維持することができるように、導管が、コントローラ108c〜108d′′′′′′に接続された1つまたは2つ以上の加熱要素(1つまたは2つ以上の加熱要素134c〜134d′′′′′′に実質的に類似している)および温度センサ(1つまたは2つ以上の温度センサ136c〜136d′′′′′′に実質的に類似している)を含むことができるという点で導管部材132c〜132d′′′′′′に実質的に類似すると考えられる。
図10Bを参照すると、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′に接続された潤滑状態調節システム100が、一実施形態に従って示されている。図8A〜図9Gに示して説明する潤滑状態調節システム100c,100c′,100d,100d′,100d′′,100d′′′,100d′′′′,100d′′′′′,100d′′′′′′のいずれも、潤滑状態調節システム100c,100c′,100d,100d′,100d′′,100d′′′,100d′′′′,100d′′′′′,100d′′′′′′のうちのいずれかをタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′に流体的に接続することができるように図10Bの潤滑状態調節システム100の位置に配置することができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置(例えば、ポンプ)150は、流体を潤滑状態調節システム100からタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′に引き込むために潤滑状態調節システム100とタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′の間に配置することができる。流体移動装置150は、潤滑状態調節システム100およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちのいずれかの構成要素とすることができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置150はまた、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のアプリケータSから潤滑剤Lを定量供給することができる。一実施形態において、アプリケータSは、タイヤTの上に潤滑剤Lを吹き付ける/ミスト状態で付着させるためのスプレーノズルとすることができる。アプリケータSから定量供給されるときに、潤滑剤Lは、タイヤTの上側および下側ビードTBU、TBLのうちの少なくとも1つまたは2つ以上の上に堆積させることができる。
図10Bで分かるように、潤滑状態調節システム100を流体移動装置150に流体的に接続する導管が示されており、また、流体移動装置150をアプリケータSに流体的に接続する導管が示されている。これらの導管の各々は、潤滑剤Lが導管を通って移動するときに潤滑剤Lの温度を維持することができるように、導管が、コントローラ108c〜108d′′′′′′に接続された1つまたは2つ以上の加熱要素(1つまたは2つ以上の加熱要素134c〜134d′′′′′′に実質的に類似している)および温度センサ(1つまたは2つ以上の温度センサ136c〜136d′′′′′′に実質的に類似している)を含むことができるという点で導管部材132c〜132d′′′′′′に実質的に類似すると考えられる。
図11Aを参照すると、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′に接続された潤滑状態調節システム100が、一実施形態に従って示されている。図8A〜図9Gに示して説明する潤滑状態調節システム100c,100c′,100d,100d′,100d′′,100d′′′,100d′′′′,100d′′′′′,100d′′′′′′のいずれも、潤滑状態調節システム100c,100c′,100d,100d′,100d′′,100d′′′,100d′′′′,100d′′′′′,100d′′′′′′のうちのいずれかをホイール潤滑サブステーション16a,16a′′に流体的に接続することができるように図11Aの潤滑状態調節システム100の位置に配置することができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置(例えば、ポンプ)150は、流体を潤滑状態調節システム100からホイール潤滑サブステーション16a,16a′′に引き込むために潤滑状態調節システム100とホイール潤滑サブステーション16a,16a′′の間に配置することができる。流体移動装置150は、潤滑状態調節システム100およびホイール潤滑サブステーション16a,16a′′のうちのいずれかの構成要素とすることができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置150はまた、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′のアプリケータRから潤滑剤Lを定量供給することができる。一実施形態において、アプリケータRは、ホイールWの上に潤滑剤Lをワイピングするためのローラとすることができる。アプリケータRから定量供給されるときに、潤滑剤Lは、ホイールWの上側および下側ビードシートWSU、WSLのうちの少なくとも1つまたは2つ以上の上に堆積させることができる。
図11Aで分かるように、潤滑状態調節システム100を流体移動装置150に流体的に接続する導管が示されており、また、流体移動装置150をアプリケータSに流体的に接続する導管が示されている。これらの導管の各々は、潤滑剤Lが導管を通って移動するときに潤滑剤Lの温度を維持することができるように、導管が、コントローラ108c〜108d′′′′′′に接続された1つまたは2つ以上の加熱要素(1つまたは2つ以上の加熱要素134c〜134d′′′′′′に実質的に類似している)および温度センサ(1つまたは2つ以上の温度センサ136c〜136d′′′′′′に実質的に類似している)を含むことができるという点で導管部材132c〜132d′′′′′′に実質的に類似すると考えられる。
図11Bを参照すると、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′に接続された潤滑状態調節システム100が、一実施形態に従って示されている。図8A〜図9Gに示して説明する潤滑状態調節システム100c,100c′,100d,100d′,100d′′,100d′′′,100d′′′′,100d′′′′′,100d′′′′′′のいずれも、潤滑状態調節システム100c,100c′,100d,100d′,100d′′,100d′′′,100d′′′′,100d′′′′′,100d′′′′′′のうちのいずれかをタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′に流体的に接続することができるように図11Bの潤滑状態調節システム100の位置に配置することができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置(例えば、ポンプ)150は、流体を潤滑状態調節システム100からタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′に引き込むために潤滑状態調節システム100とタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′の間に配置することができる。流体移動装置150は、潤滑状態調節システム100およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のいずれかの構成要素とすることができる。
幾つかの具体化例では、流体移動装置150はまた、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のアプリケータRから潤滑剤Lを定量供給することができる。一実施形態において、アプリケータRは、タイヤTの上に潤滑剤Lをワイピングするためのローラとすることができる。アプリケータRから定量供給されるときに、潤滑剤Lは、タイヤTの上側および下側ビードTBU、TBLのうちの少なくとも1つまたは2つ以上の上に堆積させることができる。
図11Bで分かるように、潤滑状態調節システム100を流体移動装置150に流体的に接続する導管が示されており、また、流体移動装置150をアプリケータSに流体的に接続する導管が示されている。これらの導管の各々は、潤滑剤Lが導管を通って移動するときに潤滑剤Lの温度を維持することができるように、導管が、コントローラ108c〜108d′′′′′′に接続された1つまたは2つ以上の加熱要素(1つまたは2つ以上の加熱要素134c〜134d′′′′′′に実質的に類似している)および温度センサ(1つまたは2つ以上の温度センサ136c〜136d′′′′′′に実質的に類似している)を含むことができるという点で導管部材132c〜132d′′′′′′に実質的に類似すると考えられる。
図10A-1、図10B-1、図11A-1、および図11B-1を参照すると、ホイールW(例えば、図10A-1、図11A-1を参照)およびタイヤT(例えば、図10B-1、図11B-1を参照)を潤滑するための例示的な代替システムが示されている。図10A、図10B、図11A、および図11Bに示して上述したシステムとは異なり、図10A-1、図10B-1、図11A-1、および図11B-1に示して説明するシステムは、潤滑剤Lの温度を上昇させる専用潤滑状態調節システム100を含まず、むしろ、図10A-1、図10B-1、図11A-1、および図11B-1に示して説明するシステムは、高圧ポンプ150′を含み、これは、潤滑剤Lが高圧ポンプ150′を通して吸い込まれるときに、潤滑サブステーション16a、16a′′、16b′、16b′′においてタイヤTおよび/またはホイールWの上に潤滑剤を放出するステップ中に潤滑剤を加圧することによって潤滑剤Lの温度を本質的に上昇させる。上述のように、潤滑剤Lの温度が上昇するときに、潤滑剤Lは、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上においてタイヤTおよびホイールWのうちの1つまたは2つ以上の上への特定の堆積(例えば、「吹き付け」)用途のアプリケータS(例えば、スプレーノズル)から放出するのにより好ましい状態で潤滑剤Lを配置するように粘性遷移(例えば、実質的にペーストの潤滑剤Lから実質的に液体の潤滑剤Lへの変化)を受ける。したがって、潤滑剤Lの粘性遷移を起こすことにより、スプレーノズルSから潤滑剤Lを吹き付けるように工具が装備されたホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上は、第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)で配置された特定の(例えば、粘性の)潤滑剤Lに限定されず、したがって、高圧ポンプ150′を含める結果として潤滑剤Lの粘性遷移が起こることを可能にすることにより、第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)で例えば非流動性の物質の状態(例えば、半固体のペースト潤滑剤のような)を有する潤滑剤Lは、潤滑剤Lを吹き付けるように工具が装備されたホイール潤滑サブステーション16a,16a′′およびタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上によって利用することができる。さらに、図10A-1、図10B-1、図11A-1、図11B-1で分かるように、流体移動装置150′をアプリケータSに流体的に接続する導管が示されており、この導管は、潤滑剤Lが導管を通って移動するときに潤滑剤Lの温度を維持することができるように、コントローラ108c〜108d′′′′′′に接続された1つまたは2つ以上の加熱要素(1つまたは2つ以上の加熱要素134c〜134d′′′′′′に実質的に類似している)および温度センサ(1つまたは2つ以上の温度センサ136c〜136d′′′′′′に実質的に類似している)を含むことができるという点で導管部材132c〜132d′′′′′′に実質的に類似すると考えられる。
図12を参照すると、潤滑状態調節システム100c〜100d′′′′′′のうちのいずれかを含む流体回路200が、例示の実施形態に従って示されている。流体回路200は、一般的に、潤滑状態調節システム100c〜100d′′′′′′の上流に接続された潤滑剤供給システム150と、潤滑状態調節システム100c〜100d′′′′′′の下流およびアプリケータSの下流に接続された潤滑剤パージシステム175とを含む。流体回路200はまた、アプリケータSの近くに配置された潤滑剤出力検出部分185を含むことができる。以下の開示に説明するように、潤滑剤供給システム150、潤滑剤パージシステム175、および潤滑剤出力検出部分185の各々は、コントローラ108c〜108d′′′′′′に連絡可能に結合される。
潤滑剤供給システム150は、潤滑剤供給容器152と、潤滑剤供給容器152を潤滑状態調節システム100c〜100d′′′′′′の潤滑剤リザーバ102c〜102d′′′′′′によって形成された潤滑剤供給ポート138に流体的に接続する潤滑剤供給導管154とを含む。潤滑剤供給導管154は、潤滑剤供給容器152内に収容された潤滑剤Lを潤滑状態調節システム100c〜100d′′′′′′の潤滑剤リザーバ102c〜102d′′′′′′の空洞105c〜105d′′′′′′に輸送することを可能にするポンプ156を含む。幾つかの場合、潤滑量検出デバイス140は、空洞105c〜105d′′′′′′内に配置することができ、コントローラ108c〜108d′′′′′′が、空洞105c〜105d′′′′′′内に配置された潤滑剤Lの量が定められたレベルに下がると決定するときに(潤滑量検出デバイス140に連絡可能に結合されているコントローラ108c〜108d′′′′′′の結果として)、コントローラ108c〜108d′′′′′′は、潤滑剤供給容器152内に収容された潤滑剤Lを潤滑状態調節システム100c〜100d′′′′′′の潤滑剤リザーバ102c〜102d′′′′′′の空洞105c〜105d′′′′′′に輸送することを可能にするための信号をポンプ156に送信することができる。
上述の潤滑状態調節システム100c〜100d′′′′′′の潤滑剤温度変更器104c〜104d′′′′′′のいずれかのように、潤滑剤供給システム150も、潤滑剤供給容器152内に配置された潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器158を含むことができる。一実施例では、潤滑剤温度変更器158は、潤滑剤供給容器152内に配置することができ、かつ潤滑剤供給容器152内に配置された潤滑剤Lと直接に接触状態にすることができる。
幾つかの場合、潤滑剤供給システム150はまた、潤滑剤供給容器152内に配置された潤滑剤Lの量を検出する潤滑量検出デバイス160を含むことができる。潤滑量検出デバイス160は、コントローラ108c〜108d′′′′′′に連絡可能に結合することができ、コントローラ108c〜108d′′′′′′が、潤滑剤供給容器152内に配置された潤滑剤Lの量が定められたレベルに下がると決定するときに(潤滑量検出デバイス160に連絡可能に結合されているコントローラ108c〜108d′′′′′′の結果として)、コントローラ108c〜108d′′′′′′は、潤滑剤供給容器152が追加の潤滑剤Lを補充する必要があることをオペレータに通知するために、警報デバイス(例えば、可聴音、閃光、その他を生成する)を始動させることができる。
潤滑剤パージシステム175は、加圧流体源126c〜126d′′′′′′の両方に流体的に接続されたパージ導管部材178と、潤滑剤リザーバ102c〜102d′′′′′′によって形成された流体連通ポート124c〜124d′′′′′′に流体的に接続された導管部材132c〜132d′′′′′′とを含む。パージ導管部材178は、パージ導管部材178が、導管部材132c〜132d′′′′′′の近位端132c1〜132d1′′′′′′の下流および導管部材132c〜132d′′′′′′の遠位端132c2〜132d2′′′′′′の上流に配置されるように導管部材132c〜132d′′′′′′に流体的に接続される。
パージ導管部材178は、コントローラ108c〜108d′′′′′′に連絡可能に結合された複数の弁180,182,184を含む。弁180は、パージ導管部材加圧弁と呼ばれる場合がある。弁182は、潤滑剤パージリザーバアクセス弁と呼ばれる場合がある。弁184は、アプリケータアクセス弁と呼ばれる場合がある。
パージ導管部材加圧弁180は、加圧流体源126c〜126d′′′′′′の下流に配置され、加圧流体源126c〜126d′′′′′′からパージ導管部材178への加圧流体の移動を許可するかまたは拒否することになる。潤滑剤パージリザーバアクセス弁182は、導管部材132c〜132d′′′′′′の近位端132c1〜132d1′′′′′′の両方およびパージ導管部材加圧弁180の下流に配置される。潤滑剤パージリザーバアクセス弁182はまた、潤滑剤パージリザーバ176の上流に配置される。アプリケータアクセス弁184は、導管部材132c〜132d′′′′′′の両方の近位端132c1〜132d1′′′′′′およびパージ導管部材加圧弁180の下流に配置される。
潤滑剤パージシステム175は、以下の例示の実施形態に従って機能することができる。幾つかの状況では、以前に温度変更された潤滑剤は、流体回路200の以前の使用後に導管部材132c〜132d′′′′′′内に残り、以前に温度変更された潤滑剤は、ほぼ室温に戻り、それによって導管部材132c〜132d′′′′′′内に潜在的に閉塞または目詰まりを生成する場合がある。すなわち、流体回路200の以前の使用後に、潤滑剤パージシステム175は、以前に温度変更された潤滑剤を導管部材132c〜132d′′′′′′から排出して潤滑剤パージリザーバ176の中に入れる目的に対して始動され、それによってその後の閉塞または目詰まりの可能性を取り除くことができる。したがって、導管部材132c〜132d′′′′′′に残る潤滑剤をパージすることが望ましい時の状況において、コントローラ108c〜108d′′′′′′は、弁180,182,184の向きを選択的に制御することができる。
一実施例では、潤滑剤パージシステム175は、以下のように作動させることができる。最初に、コントローラ108c〜108d′′′′′′は、(1)閉鎖の向きにパージ導管部材加圧弁180、(2)開放の向きに潤滑剤パージリザーバアクセス弁182、および(3)閉鎖の向きにアプリケータアクセス弁184を配置することができる。次に、コントローラ108c〜108d′′′′′′は、導管部材132c〜132d′′′′′′(およびそこに配置された以前に温度変更された潤滑剤)を加圧流体源126c〜126d′′′′′′から生じる加圧流体に露出するために、開放の向きにパージ導管部材加圧弁180を配置することができる。加圧流体は、導管部材132c〜132d′′′′′′内に配置された以前に温度変更された潤滑剤が、開放の向きに配置された潤滑剤パージリザーバアクセス弁182の結果として潤滑剤パージリザーバ176の中に排出されるように、導管部材132c〜132d′′′′′′へのその後の侵入のために最初にパージ導管部材178に入る。アプリケータアクセス弁184は閉鎖の向きに配置されるので、導管部材132c〜132d′′′′′′内に配置された以前に温度変更された潤滑剤は、アプリケータSに向けて移動することを防止されるが、幾つかの状況では、オペレータが開放の向きにアプリケータSを選択的に配置するように選択し、それによって以前に温度変更された潤滑剤を潤滑剤パージリザーバ176の中に排出されるのに加えて、アプリケータSから以前に温度変更された潤滑剤をパージすることができるように、開放の向きにアプリケータアクセス弁184を同様に配置することが望ましい場合がある(潤滑剤パージリザーバアクセス弁182と実質的に類似の方式で)。上述の潤滑剤パージステップを終了すると、コントローラ108c〜108d′′′′′′は、(1)閉鎖の向きにパージ導管部材加圧弁180を戻し、(2)閉鎖の向きに潤滑剤パージリザーバアクセス弁182を配置し、かつ(3)流体回路200のその後の使用のために閉鎖の向きにアプリケータアクセス弁184を配置することができる。閉鎖の向きに潤滑剤パージリザーバアクセス弁182を配置することにより、流体回路200のその後の使用中に、温度変更潤滑剤は、潤滑剤パージリザーバ176の中に流れるのが防止され、むしろ開放の向きに配置されたアプリケータアクセス弁184の結果としてアプリケータSに向う。
引き続き図12を参照すると、潤滑剤出力検出部分185は、コントローラ108c〜108d′′′′′′に連絡可能に結合された潤滑剤スプレーセンサ186を含む。潤滑剤スプレーセンサ186は、アプリケータSがホイールWの上に潤滑剤を吹き付けているか否か、幾つかの状況では、潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′,100b′′′,100b′′′′,100b′′′′′,100b′′′′′′,100c,100c′,100d,100d′,100d′′,100d′′′,100d′′′′,100d′′′′′,100d′′′′′′が潤滑剤を枯渇しているか否か、またはアプリケータSがアプリケータSからの潤滑剤の全ての流れを実質的に停止または抑制すると考えられる潤滑剤による目詰まりをしているかを決定し、潤滑剤スプレーセンサ186は、潤滑剤吹き付けの不足または不在を検出し、検出条件をコントローラ108c〜108d′′′′′′に伝送することになる。コントローラ108c〜108d′′′′′′において信号を受信すると、コントローラ108c〜108d′′′′′′は、オペレータが吹き付け問題を解決するまで吹き付け作動を停止することができる。
図13および図14を参照すると、潤滑状態調節システム100a,100a′,100b,100b′,100b′′,100b′′′,100b′′′′,100b′′′′′,100b′′′′′′,100c,100c′,100d,100d′,100d′′,100d′′′,100d′′′′,100d′′′′′,100d′′′′′′のうちのいずれかに流体的に接続されたアプリケータSを利用する方法が、例示の実施形態によって説明されており、幾つかの場合、アプリケータSは、以下のようにコントローラ108c〜108d′′′′′′に連絡可能に接続され、それによって自動的に制御することができる。
幾つかの場合、アプリケータSは、周期的に電磁弁を自動的に開閉する電気パルス300(例えば、図13の負荷サイクルパルスを参照)を受け入れる電磁弁(図示せず)を含むことができる。幾つかの具体化例では、負荷サイクル300は、約10ミリ秒オンおよび約30ミリ秒オフに等しい負荷サイクルパルスを含むことができる。弁の周期的開閉は、ホイールWの円周の少なくとも一部分の上に配置された潤滑剤(例えば、図14で分かるように)の周期的吹き付けパターン325をもたらす。一実施例では、吹き付けパターン325は、複数の斜めに配置された(例えば、図14の角度θを参照)長円形区域350を含み、各長円形区域350は、主軸X1 および短軸Y1 によって定められる。
図14で分かるように、隣接する長円形区域350の後縁350aと前縁350bは、僅かにオーバーラップする。ホイールWの周囲全体の上への各長円形区域350の形状および各長円形区域350の配置の目的は、潤滑剤をホイールWに「過剰塗布」することなしにホイールWに塗布される潤滑剤の量を減少することに寄与する。幾つかの場合、潤滑剤が過剰塗布される場合に、望ましくない費用が無駄な潤滑剤材料から生じる場合があり、さらに、潤滑剤を過剰塗布することになった場合に、追加の潤滑剤は、その後にホイールWのビードシートWSU、WSLとタイヤのビードTBU、TBLの間に捕捉され、それによって捕捉された潤滑剤を取り除くためのその後の処理手順を必要とし、これは生産時間を増加させ、それによって生産費用増加に寄与する。したがって、タイヤTが、タイヤTをホイールWに接合する目的のためにホイールWを横切って摺動するときに、タイヤTのビードTBU、TBLは、タイヤTのビードTBU、TBLが、ホイールWの上へのタイヤTの潤滑装着を容易にするために例えばホイールWの円周の全てを横切って潤滑剤をワイピングするときに、最小量の潤滑剤で十分に潤滑することができる。したがって、タイヤTのビードTBU、TBLが、ホイールWを横切って潤滑剤をワイピングするので、長円形パターン350の隣接する後縁350aと前縁350bのオーバーラップした配置は、ホイールWの円周の回りの各長円形パターン350の間の間隙がタイヤ‐ホイール潤滑装着手順中に潤滑されることをもたらす。さらに、長円形区域350の斜め配置θは、タイヤTのビードTBU、TBLがホイールWを横切って潤滑剤をワイピングする時のホイールWを横切る潤滑剤のワイピングに対する均一性の向上をもたらすことが見出されている。幾つかの実施例では、長円形パターン350の斜め配置を定める角度θは、約30°と約45°の間のあらゆる角度とすることができる。
吹き付けパターン325は、例えば、(1)ホイールWを回転させて所定位置にアプリケータSを空間的に保持し、(2)所定位置にホイールWを空間的に保持し、ホイールWの円周の回りでアプリケータSを移動し、かつ(3)ホイールWを回転させてホイールWの円周の回りであるが反対方向にアプリケータSを空間的に移動することにより、ホイールWの円周の回りに配置することができる。
幾つかの場合において、アプリケータSによって吹き付けながらホイールWを回転させる場合、例えばホイールの周囲全体に潤滑剤を吹き付けるとすれば、ホイールWの回転量をアプリケータSの数によって決定することができる。例えば、1つのアプリケータSが設けられている場合、ホイールWを360°回転させるのが良い。別の実施例では、2つのアプリケータSが設けられている場合(かつアプリケータが互いに真向かいに配置される場合)、ホイールWを180°回転させるのが良い。
図18Aおよび図18Bを参照すると、幾つかの具体化例では、潤滑状態調整システム100,100c〜100d′′′′′′のうちの任意のものの下流側に流体結合された潤滑剤供給システム1500が潤滑状態調整システム100の潤滑剤Lの定量供給に先立って、潤滑剤Lを泡立てまたは攪拌するよう作動可能である。上述したように、潤滑剤Lは、第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)で低温状態にある間、物質の実質的に半固体(例えば「ペースト」)状態にあり、かくして、潤滑状態調整システム100への定量供給(例えば、ポンプ1560による圧送)には適していない。図12に示されている潤滑剤温度変更器158は、潤滑剤Lの温度を上昇させて潤滑剤供給システム1500から潤滑状態調整システム100への潤滑剤Lの定量供給を可能にすることによって、潤滑剤Lの粘度を低下させるために使用できるが、潤滑剤Lをこのように予熱するには、潤滑剤Lを予熱するのに必要なエネルギー消費量ならびに潤滑剤Lを潤滑剤供給システム1500から潤滑剤状態調整システム100に輸送する(例えば、圧送する)のに適した温度に上昇させるのに必要な時間の長さに起因してコストの増大が生じる。例えば、潤滑剤Lを潤滑剤供給システム1500のところで予熱することにより、タイヤ‐ホイール組立体TWを形成する他のサブステーション12‐24,12′‐24′,12′′‐24′′のうちの1つまたは2つ以上は、潤滑剤Lが定量供給されるのに適した温度に達するまで休み状態のままである場合がある。
潤滑剤供給システム1500は、潤滑剤状態調整システム100に供給されるある量の潤滑剤Lを貯蔵する容器1502を含む。容器1502は、供給業者から調達される潤滑剤Lの入った金属ドラムを含むのが良い。例えば、容器1502は、15ガロン(57L)の円筒形スチールドラムから成るのが良い。潤滑剤Lを容器から低温(例えば、「周囲温度)」)状態で定量供給することができるようにするため、泡立て装置1510が容器1502中に挿入されて潤滑剤Lを泡立てまたはかき混ぜ、その結果、潤滑剤Lが実質的に半固体(例えば、「ペースト」)状態から、泡立て前の状態よりも粘度の低い泡立て状態に変換されるようになる。泡立て装置1510としては、容器1502内に貯蔵されている状態で、潤滑剤Lを泡立てまたはかき混ぜるのに十分な装置、例えば、機械式攪拌器、ブレンダ、攪拌機、またはエアバブラが挙げられる。図18Aを参照すると、泡立て(攪拌とも呼ばれている)装置1510は、低温状態の潤滑剤Lを泡立てまたはかき混ぜてこれを半固体(例えば、「ペースト」)状態から泡立て状態にするためにモータ1514によって駆動されるインペラまたは羽根車1512を有する。この場合、インペラ1512は、容器1502の底部の近くに挿入されたシャフト1516の端部に連結されるのが良く、他方、シャフト1516の他端部に連結されたモータ1514は、インペラ1512を駆動するのが良く、それにより潤滑剤Lと接触状態にあるインペラ1512は、潤滑剤Lを適切に泡立てまたはかき混ぜて泡立て状態にする仕方で激しく回転させる。他の形態では、泡立て装置1510は、容器1502を支持するとともに保持した状態で振動または震盪動作を行って容器1502内に貯蔵されている潤滑剤Lを泡立て、ブレンドし、または違ったやり方で著しく攪拌し、潤滑剤Lの状態を泡立て状態に変換するようにするよう作動可能な震盪装置を含むのが良い。追加的にまたは代替的に、泡立て装置1510は、容器1502中に挿入された状態で潤滑剤L中に超音波インパルスをもたらして潤滑剤Lを泡立てまたはかき混ぜてこれを半固体状態から泡立て状態にするよう構成された超音波装置を含んでも良い。泡立て装置1510は、手動で作動されるのが良い。変形例として、泡立て装置1510は、容器1502が潤滑剤供給ステーション1500のところで受け入れられたときに、容器1502中に挿入されて潤滑剤Lを泡立て、これを泡立て状態にするよう自動化されても良い。
容器1502内に貯蔵されている潤滑剤Lを泡立てて泡立て状態にすると、低温状態の潤滑剤Lの粘度が下がって容器1502から潤滑状態調整システム100に定量供給されるのに適するようになる。上述したように、潤滑状態調整システム100は、潤滑剤Lを加熱して第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「周囲温度」よりも高い温度)に加熱し、ホイール潤滑サブステーション16a,16a′′、タイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′のうちの1つまたは2つ以上のところで潤滑剤Lを、スプレーノズルSからタイヤTおよびホイールWのうちの1つまたは2つ以上に付着させる(例えば、「吹き付ける」)のにより適した実質的に液体の状態に潤滑剤Lを変換するのが良い。したがって、泡立て前の潤滑剤Lの一部分は、潤滑剤供給システム1500の容器1502から潤滑状態調整システム100,100c〜100d′′′′′′の潤滑剤リザーバ102,102c〜102d′′′′′′のうちの任意のものに直接バッチ方式でまたは連続的に(例えば、電気的に圧送することにより)運搬されるのが良い。幾つかの具体化例では、潤滑剤リザーバ102は、潤滑剤Lを保持する上で潤滑剤供給システム1500のところで容器1502によって定められた容積よりも少ない量を定める。したがって、潤滑状態調整システム100は、適当な潤滑剤温度変更器(例えば、「加熱器」)104c,104d′′′′′′を採用して潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」よりも高い温度)に変更する(例えば、上昇させる)のが良い。
図18Bを参照すると、幾つかの具体化例では、潤滑剤供給システム1500は、潤滑剤Lを予熱しないで、潤滑剤Lの一部分を泡立て状態で容器1502から潤滑状態調整システム100に定量供給するよう構成されたポンプ1560を含む。すなわち、泡立て装置1510を用いて潤滑剤Lをブレンドしまたは泡立てて潤滑剤Lを半固体状態から泡立て状態に変換することにより、潤滑剤Lを潤滑状態調整システム中に低温(例えば、「周囲温度」)状態で圧送することができる。ポンプ1560は、潤滑剤供給導管154(図12にも示されている)と関連し、この潤滑剤供給導管は、容器1502中に挿入される第1の端部および潤滑状態調整システム100c〜100d′′′′′′の潤滑剤リザーバ102c〜102d′′′′′′により形成される潤滑剤供給ポート138(図12にも示されている)に流体結合された第2の端部を有する。ポンプ1560の作動中、潤滑剤Lのこの一部分は、泡立て状態で、容器1502から圧送されて潤滑剤供給導管154経由で潤滑剤リザーバ102c〜102d′′′′′′に定量供給されまたは運搬される。幾つかの具体化例では、ポンプ1560は、潤滑剤Lの頂面上で容器1502内に受け入れられた円周方向ディスク1564を含むピストン型ポンプであり、この円周方向ディスク1564は、潤滑剤供給導管154に対して(しかも、容器1502に対して)下方に並進して潤滑剤Lの少なくとも一部分が攪拌状態で潤滑剤リザーバ102c〜102d′′′′′′への定量供給のために潤滑剤供給導管154中に流入し、そして容器1502から流出する。幾つかの実施例では、ポンプ1560は、円周方向ディスク1564が潤滑剤Lを容器1502から圧送するために潤滑剤供給導管154に対して並進するようにする原動機を含む。他の実施例では、ポンプ1560は、円周方向ディスク1564が潤滑剤Lを容器1502から圧送するために潤滑剤供給導管154に対して並進するようにするために外部電源またはバッテリに電気的に接続された電気モータを含む。円周方向ディスク1564は、容器1502の内側円周方向表面と流体密シールを形成する直径を有するのが良い。他の形態では、潤滑剤供給システム1500は、潤滑剤Lを容器1502から引き出すのに適した1つまたは2つ以上の他形式のポンプまたは他の装置を採用するのが良い。潤滑剤供給システム1500は、容器1502内に貯蔵された潤滑剤Lの量を検出する図12の潤滑剤量検出装置160を更に含むのが良い。
図18Bは、容器1502の容積よりも小さな容積を定める潤滑状態調整システム100,100c〜100d′′′′′′の潤滑剤リザーバ102,102c〜102d′′′′′′を示しており、かくして、潤滑剤リザーバ102,102c〜102d′′′′′′は、容器1502内に貯蔵された潤滑剤Lの量よりも少ない量の潤滑剤Lを容器1502から受け取った状態で収容している。したがって、潤滑状態調整システム100,100c〜100d′′′′′′は、潤滑剤温度変更器104c〜104d′′′′′′(例えば、「加熱器」)を用いて潤滑剤リザーバ102,102c〜102d′′′′′′内の潤滑剤Lの温度を第1の温度(例えば、「室温」/「周囲温度」)から第2の温度(例えば、「周囲温度」よりも高い温度)に変更するのが良い。幾つかの具体化例では、図12の流体回路200は、潤滑剤供給システム150を潤滑剤供給システム1500で置き換えて用いており、この潤滑剤供給システム1500は、泡立て装置1510を用いて潤滑剤Lをあらかじめ泡立てまたはブレンドし、これを泡立て状態にし、その後、潤滑剤Lを潤滑状態調整システム100に定量供給する。
図19を参照すると、この略図1900は、潤滑状態調整システム100と流体連通状態にある潤滑剤供給システム1500およびホイール潤滑サブステーション16a,16a′′および/またはタイヤ潤滑サブステーション16b′,16b′′と流体連通状態にある潤滑状態調整システム100を示している。潤滑剤供給システム1500は、貯蔵容器1502内にある量の潤滑剤Lを実質的に半固体(例えば、「ペースト」)状態で貯蔵するとともに泡立て装置1510を容器1502中に挿入し、それにより泡立て装置1510は、ある量の潤滑剤Lをあらかじめ泡立てまたはかき混ぜてこれを実質的に半固体状態から泡立て状態にするよう制御される。その後、潤滑剤供給システム1500のポンプ1560は、ある量の潤滑剤Lの一部分を容器1502から低温(例えば、「周囲温度」)状態で圧送して潤滑剤Lを潤滑剤供給導管154経由で潤滑剤供給システム1500に提供する。
潤滑状態調整システム100は、上述した加熱技術のうちの任意のものを用いて潤滑剤Lの温度を第1の温度から第2の温度に上昇させることができる。流体移動装置(例えば、ポンプ)150は、今や実質的に液化された潤滑剤Lを潤滑状態調整システム100から抜き出してこれを潤滑サブステーション16a,16′′,16b′,16′′に送るために潤滑状態調整システム100と潤滑サブステーション16a,16′′,16b′,16′′との間に配置されるのが良い。
幾つかの具体化例では、流体移動装置150は、潤滑サブステーション16a,16′′,16b′,16′′のアプリケータSから潤滑剤Lを定量供給する。幾つかの実施例では、アプリケータSは、潤滑剤LをホイールWおよび/またはタイヤTに吹き付け/ミストの状態で付着させるよう動作可能なスプレーノズルを有する。
本発明のある特定の例示の実施形態を参照して本発明について説明した。しかしながら、本発明を上述した例示の実施形態の形態以外の特定の形態で具体化することが可能であることは当業者には容易に明らかであろう。これは、本発明の精神から逸脱しないで実施できる。例えば、本明細書において示した大抵の実施形態は、ホイールへの係合の仕方(ロボットアームによる)およびタイヤをホイールに取り付けるためのホイールの操作の仕方を示している。しかしながら、本明細書には、タイヤをホイールに取り付けるためのホイールの取り扱いの仕方のみに本発明の範囲を限定するよう解釈されるべき記載は存在しない。例示の実施形態は、単に説明のためであって、本発明を何ら限定するものとみなされてはならない。本発明の範囲は、上述の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲およびその均等範囲によって定められる。
一実施例では、潤滑状態調節システム100b′は、潤滑剤リザーバ102b′、潤滑剤温度変更器104b′、潤滑剤温度センサ106b′、コントローラ108b′、流体容器110b′、および流体温度センサ112b′を含む。潤滑剤リザーバ102b′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104b′は、潤滑剤温度変更器104b′が潤滑剤リザーバ102b′によって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102b′および流体容器110b′に対して(例えば、その上に)配置され、潤滑剤Lと潤滑剤温度変更器104b′の間接的連通は、流体容器110b′によって収容された流体F内に潤滑剤リザーバ102b′を浸漬することによって達成される。
一実施例では、潤滑状態調節システム100b′′′′′は、潤滑剤リザーバ102b′′′′′、潤滑剤温度変更器104b′′′′′、潤滑剤温度センサ106b′′′′′、コントローラ108b′′′′′、および封入ハウジング118b′′′′′を含む。潤滑剤リザーバ102b′′′′′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104b′′′′′は、潤滑剤温度変更器104b′′′′′が潤滑剤リザーバ102b′′′′′によって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102b′′′′′に対して(例えば、その隣にまたは近くに)および潤滑剤リザーバ102b′′′′′とともに封入ハウジング118b′′′′′内に配置される。潤滑剤温度センサ106b′′′′′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102b′′′′′によって形成された空洞105b′′′′′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。コントローラ108b′′′′′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104b′′′′′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106b′′′′′からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104b′′′′′および潤滑剤温度センサ106b′′′′′に連絡可能に結合されるのが良い。
一実施例では、潤滑状態調節システム100b′′′′′′は、潤滑剤リザーバ102b′′′′′′、潤滑剤温度変更器104b′′′′′′、潤滑剤温度センサ106b′′′′′′、コントローラ108b′′′′′′、流体容器110b′′′′′′、流体温度センサ112b′′′′′′、および封入ハウジング118b′′′′′′を含む。潤滑剤リザーバ102b′′′′′′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104b′′′′′′は、潤滑剤温度変更器104b′′′′′′が潤滑剤リザーバ102b′′′′′′によって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102b′′′′′′および流体容器110b′′′′′′に対して(例えば、その隣にまたは近くに)封入ハウジング118b′′′′′′内に配置され、潤滑剤Lと潤滑剤温度変更器104b′′′′′′の間接的連通は、流体容器110b′′′′′′によって収容された流体Fで潤滑剤リザーバ102b′′′′′′を浸漬することによって達成される。
一実施例では、潤滑状態調節システム100dは、潤滑剤リザーバ102d、潤滑剤温度変更器104d、潤滑剤温度センサ106d、およびコントローラ108dを含む。潤滑剤リザーバ102dは、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104dは、潤滑剤温度変更器104dが潤滑剤リザーバ102dによって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102dに対して(例えば、その上に)配置される。潤滑剤温度センサ106dは、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102dによって形成された空洞105d内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。コントローラ108dは、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104dを停止/始動するための潤滑剤温度センサ106dからの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104dおよび潤滑剤温度センサ106dに連絡可能に結合されるのが良い。
一実施例では、潤滑状態調節システム100d′は、潤滑剤リザーバ102d′、潤滑剤温度変更器104d′、潤滑剤温度センサ106d′コントローラ108d′、流体容器110d′、および流体温度センサ112d′を含む。潤滑剤リザーバ102d′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104d′は、潤滑剤温度変更器104d′が潤滑剤リザーバ102d′によって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102d′および流体容器110d′に対して(例えば、その上に)配置され、潤滑剤Lと潤滑剤温度センサ106d′の間接的連通は、流体容器110d′によって収容された流体F内に潤滑剤リザーバ102d′を浸漬することによって達成される。
一実施例では、潤滑状態調節システム100d′′′′′は、潤滑剤リザーバ102d′′′′′、潤滑剤温度変更器104d′′′′′、潤滑剤温度センサ106d′′′′′、コントローラ108d′′′′′、および封入ハウジング118d′′′′′を含む。潤滑剤リザーバ102d′′′′′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104d′′′′は、潤滑剤温度変更器104d′′′′′が潤滑剤リザーバ102d′′′′′によって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102d′′′′′に対して(例えば、その隣にまたは近くに)および潤滑剤リザーバ102d′′′′′とともに封入ハウジング118d′′′′′内に配置される。潤滑剤温度センサ106d′′′′′は、潤滑剤Lの温度を検出するために潤滑剤リザーバ102d′′′′′によって形成された空洞105d′′′′′内に配置されて潤滑剤L中に浸漬されるのが良い。コントローラ108d′′′′′は、潤滑剤Lの温度を維持、上昇、または低下させる目的のために潤滑剤温度変更器104d′′′′′を停止/始動するための潤滑剤温度センサ106d′′′′′からの温度読取値を受信するために潤滑剤温度変更器104d′′′′′および潤滑剤温度センサ106d′′′′′に連絡可能に結合することができる。
一実施例では、潤滑状態調節システム100d′′′′′′は、潤滑剤リザーバ102d′′′′′′、潤滑剤温度変更器104d′′′′′′、潤滑剤温度センサ106d′′′′′′、コントローラ108d′′′′′′、流体容器110d′′′′′′、流体温度センサ112d′′′′′′、および封入ハウジング118d′′′′′′を含む。潤滑剤リザーバ102d′′′′′′は、潤滑剤Lを収容する。潤滑剤温度変更器104d′′′′′′は、潤滑剤温度変更器104d′′′′′′が潤滑剤リザーバ102d′′′′′′によって収容された潤滑剤Lと間接的に連通することを可能にするために、潤滑剤リザーバ102d′′′′′′および流体容器110d′′′′′′に対して(例えば、その隣にまたは近くに)封入ハウジング118d′′′′′′内に配置され、潤滑剤Lと潤滑剤温度変更器104d′′′′′′の間接的連通は、流体容器110d′′′′′′によって収容された流体Fで潤滑剤リザーバ102d′′′′′′を浸漬することによって達成される。