JP4436919B2 - 液体供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えばドラム缶やペール缶等の容器に貯留されているペースト状又はクリーム状の食品材料、シール剤、制振剤、軟膏、パテ剤等の高粘度液をポンプで汲み上げて、吐出機から吐出して各種部材に塗布したり、充填することができる塗布装置や充填装置等に適用することができる液体供給システムに関する。
従来の塗布装置1や充填装置の一例を、図7を参照して説明する。ただし、図7では、吐出機4を誇張して描いてある。この塗布装置1は、ペール缶等の容器2に貯留されている貯留液3を汲出し装置5で汲み上げて、この汲み上げた貯留液3を、汲出し装置5の流出口5aに接続している移送管6に通して吐出機4に供給し、そしてこの供給された貯留液3を吐出機4から吐出して各種部材に塗布することができるものである。
この貯留液3として、例えばシール剤や制振剤等の高粘度液があり、このような高粘度液には温度が低下すると、粘度が高くなるものが多くある。このように、貯留液3の粘度が高くなると、移送管6内での圧力損失が大きくなると共に、汲出し装置5に設けられているポンプ5bの吐出能力も低下するので、吐出機4に対して所定流量で貯留液3を供給することができないことがある。つまり、この塗布装置1が設置されている作業室の室温が低下すると、吐出機4に対して所定流量で貯留液3を供給できないことがあり、このような場合には、吐出機4は、貯留液3を規定流量で吐出できなくなる。
そこで、作業室の室温が低下しても、吐出機4に対して所定流量で貯留液3を供給できるようにするために、例えば貯留液3が貯留されている容器2を汲出し装置5に取り付ける前に、予めこの容器2を所定の温度に設定されている保温室(図示せず)に入れておいて、容器2内の貯留液3を所定の温度に加熱及び保温する方法がある。そして、このように加熱された貯留液3が貯留されている容器2を汲出し装置5に取り付けて、この加熱された貯留液3を汲み出すようにしている。
また、別の方法として、汲出し装置5の全体をブースで覆って、そのブース内の温度を所定の温度に保つようにして、容器2内の貯留液3を加熱する方法がある。
更に、移送管6として、ヒータを巻き付けたホースを使用して、ホース内の貯留液3を加熱及び保温する方法がある。
しかし、貯留液3が貯留されている容器2を保温室に入れておいて、容器2内の貯留液3を所定の温度に加熱及び保温する方法では、保温室のスペースが必要であるし、保温室を設置するための費用も嵩む。そして、貯留液3を使用する塗布作業等の前に、貯留液3を加熱及び保温するための作業が必要であるし、比較的長い加熱時間を必要とする。
そして、汲出し装置5の全体をブースで覆って、容器2内の貯留液3を加熱する方法では、上記と同様に、ブース自体の費用が掛かるし、比較的長い加熱時間を必要とする。そして、ブースが作業の邪魔になることがある。
また、ヒータを巻き付けたホースを使用する方法では、ヒータ付きホースが比較的高価であるため、このヒータ付きホースを交換するときに費用が嵩む。このヒータ付きホースを交換する場合として、例えばホース内の貯留液3が熱によって硬化することによって、ホース内の流路が狭くなったときである。ホース内の流路が狭くなると、所定流量で貯留液3を供給するために供給圧力を上げる必要があるが、供給圧力を上げると、ポンプ5bや吐出機4等の機器の寿命が短くなるので、これを避けるために定期的にヒータ付きホースを交換する場合がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、貯留液を加熱するための費用が安価であって、加熱のためのスペースが不要であり、しかも、貯留液を比較的短時間で加熱して吐出機に供給することができる液体供給システムを提供することを目的としている。
本発明に係る液体供給システムは、容器に貯留されている貯留液を汲出し装置で汲み上げて、この汲み上げた貯留液を前記汲出し装置の流出口に接続している移送管に通して吐出機に供給する液体供給システムにおいて、前記汲出し装置は、前記容器に貯留されている貯留液を汲み上げるためのポンプと、このポンプの吸込み口部に設けられ前記容器内の貯留液の液面に配置されるフォロープレートと、このフォロープレートに設けられ前記容器内の前記貯留液を加熱するための第1加熱部と、前記フォロープレートに設けられ前記第1加熱部の前記貯留液と反対側に向かう面を覆う位置に配置された断熱部とを備え、前記移送管の終端部には、絞り部を有する圧力調整弁が設けられ、前記第1加熱部によって加熱した貯留液を前記移送管に通し、更に、当該貯留液を、前記絞り部での液摩擦によって加熱して前記吐出機に供給することを特徴とするものである。
本発明に係る液体供給システムによると、第1加熱部によって、例えば汲出し装置に取り付けられた容器内の貯留液を加熱することができ、この加熱した貯留液を、移送管に通して吐出機に供給することができる。このように、貯留液が汲出し装置から送り出される前の段階で、貯留液を汲出し装置に設けた第1加熱部によって加熱して、貯留液の粘度を低下させることができるので、貯留液の移送管での圧力損失を低減することができる。よって、例えば室温が低下しても、貯留液を、比較的低圧で、しかも所定流量で汲出し装置から送り出して吐出機に供給することができる。その結果、吐出機は、規定流量で貯留液を吐出することができる。
そして、第1加熱部をフォロープレートに設けてあり、このフォロープレートは、容器内の貯留液の液面に配置されるので、第1加熱部によって、容器内の貯留液の液面から容器の底に向かって順に加熱していくことができる。そして、貯留液の液面及びそれに近い部分を、短時間で加熱できるので、その加熱された液面に近い貯留液をポンプで吸い込むことができ、これによって、短時間でこの加熱された貯留液を、移送管に通して吐出機に供給することができる。
また、第1加熱部の貯留液と反対側に向かう面を、断熱部で覆っているので、貯留液を効率よく加熱することができる。従って、貯留液を所定の温度に加熱するために、第1加熱部から発せられる熱量が比較的少なくて済み、例えば貯留液が熱硬化性である場合、貯留液の熱硬化を防止又は抑制することができる。そして、熱硬化を防止等することができるので、貯留液を滑らかに移送管に通して吐出機に供給することができる。
更に、圧力調整弁によって、貯留液を吐出機に適した圧力に調整することができる。そして、圧力調整弁が備えている絞り部で、貯留液の液摩擦が発生して、この液摩擦によって発生する熱によって、貯留液の温度を上げることができる。よって、第1加熱部等による熱の消費量を低減することができる。
この発明において、前記第1加熱部は、前記フォロープレートの前記貯留液側の底部に取り付けられているものとすることができる。
このように構成すると、第1加熱部を、フォロープレートの貯留液側の底部に取り付けているので、第1加熱部によって容器内の貯留液を効率よく加熱することができる。
この発明において、前記移送管のうち前記吐出機側の終端部に第2加熱部を設けたものとすることができる。
このように構成すると、移送管のうち吐出機側の終端部に第2加熱部を設けることによって、適切な温度に加熱した貯留液を吐出機に供給することができる。つまり、例えば第1加熱部では、貯留液を移送管による移送に適した比較的低温に加熱して移送管に通すこととして、第2加熱部では、この移送されてきた貯留液を吐出機による吐出に適した比較的高温に加熱して吐出機に供給することができる。
この発明において、前記汲出し装置が備えるポンプ、前記移送管、及び前記吐出機を保温材で被覆したものとすることができる。
このように、汲出し装置が備えるポンプ、移送管、及び吐出機を保温材で被覆することによって、第1加熱部及び第2加熱部の発熱量を低減することができ、これによって、貯留液の加熱による変質を防止又は抑制することができる。
この発明において、前記汲出し装置が備えるポンプが、一軸偏心ねじポンプであるものとすることができる。
このように構成すると、容器内の貯留液を所定流量で汲出して流出させることができる。よって、吐出機から貯留液を精度よく規定流量で吐出できるようにすることができる。
この発明において、前記貯留液は、自動車の構成部材や部品に塗布したり充填するための超高粘度液であるものとすることができる。
このように構成すると、自動車の構成部材や部品に対して、常温では超高粘度の貯留液を、比較的高精度の流量で塗布したり充填することができる。これによって、自動車の品質の向上を図ることができる。
本発明に係る液体供給システムによると、汲出し装置に第1加熱部を設け、この第1加熱部によって加熱された貯留液を移送管に通して吐出機に供給する構成としたので、貯留液を加熱するための費用が安価であって、加熱のためのスペースが不要であり、しかも、貯留液を比較的短時間で加熱して吐出機に供給することができる。
つまり、従来のように、貯留液が貯留されている容器を保温室に入れて、貯留液を所定の温度に加熱及び保温する必要がないので、保温室を設置するための費用が不要であるし、貯留液を使用する塗布作業等の前に、貯留液を加熱及び保温するための作業、及び加熱、保温時間が不要である。
そして、汲出し装置の全体をブースで覆うことも不要であるので、ブース自体の費用が掛からないし、ブースが作業の邪魔になるということもない。
また、ヒータを巻き付けた高価なホースを使用することも不要とすることができるので、このヒータ付きホースの費用を削減できる。更に、移送管内の流路が熱硬化した貯留液によって狭められることがないので、貯留液の供給圧力を上げる必要がなく、その結果、汲出し装置及び吐出機等の機器の寿命を延ばすことができる。
以下、本発明に係る液体供給システムの一実施形態を、図1〜図6を参照して説明する。この液体供給システムは、図1の概略図に示すような塗布装置10や充填装置等に適用することができるものである。ただし、図1では、吐出機4を誇張して描いてある。この塗布装置10は、容器2に貯留されている貯留液3を汲出し装置11で汲み上げて、この汲み上げた貯留液3を汲出し装置11の流出口15に接続している移送管61に所定流量で通して吐出機4に供給し、そして、この吐出機4から貯留液3を規定流量で吐出して各種部材に塗布することができるものである。貯留液3は、例えばシール剤、制振剤、パテ剤等の高粘度液である。勿論、水に近い粘性を有する低粘度液も使用することができる。そして、容器2は、例えば上側に開口し、底部を有する短円筒形状のものである。
図6(a)は、汲出し装置11の側面図であり、フォロープレート12が容器2に挿入され、このフォロープレート12には、ポンプ14が装着されておらず、容器2内の貯留液3を汲み出す前の状態を示している。図6(b)は、汲出し装置11の正面図であり、ポンプ14が容器2に挿入されているフォロープレート12に装着されており、容器2内の貯留液3を汲み出している状態を示している。図6(c)は、この汲出し装置11に設けられている定荷重バネ16を示す斜視図である。
汲出し装置11は、図6(a)、(b)に示すように、ポンプ14を備えるポンプ装置17と、このポンプ装置17を昇降させるための昇降機構部18と、定荷重機構部19とを備えている。
ポンプ装置17は、図6(a)、(b)に示すように、ポンプ14の吸込み口14aから容器2内の貯留液3を吸い込んで、流出口15から所定流量で流出することができるものである。この流出口15には、図1に示す移送管61が接続している。ポンプ14は、その下端部にフォロープレート12が着脱自在に取り付けられるものであり、その上端部にポンプケーシング20が取り付けられている。このポンプケーシング20の上端部には、ブラケット21を介して減速機22及び電動モータ23が取り付けられている。
ポンプ14は、図4に示すように、縦型の一軸偏心ねじポンプであり、ロータ24とステータ25とを有している。ロータ24は、雄ねじ形状であり、雌ねじ形状の内孔25aを有するステータ25に回動自在に装着されている。そして、このロータ24の上端は、コネクティングロッド26を介して減速機22の回転軸と連結している。なお、コネクティングロッド26の上下の各端部は、それぞれユニバーサルジョイント27を介して減速機22の回転軸、及びロータ24と連結している。
昇降機構部18は、図6(a)、(b)に示すように、ポンプ装置17を昇降させるためのものであり、上下方向に向けて配置されている一対のレール28、28を備えている。この一対のレール28、28に対して、ポンプ装置17がスライドプレート29、定荷重機構部19、支持部30、及びブラケット21を介して昇降自在に設けられている。この一対のレール28、28は、それぞれ支柱31、31に設けられており、この一対の支柱31、31の下端部には台座32が設けられている。そして、台座32には、キャスタ33、・・・が設けられている。
また、図6(a)に示すように、ポンプ装置17が取り付けられているスライドプレート29は、連結具34を介してチェーン35と連結している。このチェーン35は、上下の各位置に取り付けられている2つのスプロケット36、36、及び昇降ハンドル37に掛けられている。この昇降ハンドル37を作業者が回動操作することによって、ポンプ装置17をレール28、28に沿って昇降させることができる。また、後述するように、ポンプ装置17は、その吸込み力によって、このポンプ装置17自体が下降することができる。なお、上下の各スプロケット36、36は、支柱31、31の上下の各端部に設けられている上板38及び下板39に取り付けられている。そして、昇降ハンドル37は、補強支柱40に取り付けられている。
定荷重機構部19は、図6(a)に示すように、作業者が比較的小さい力で昇降ハンドル37を回動させることによって、ポンプ装置17を昇降させることができるようにすると共に、ポンプ14が作動して容器2内の貯留液3を汲み上げているときに、ポンプ14の吸込み力によって、ポンプ装置17が自動的に液面に追従して下降できるようにするためのものである。
この定荷重機構部19は、定荷重バネ16を有し、この定荷重バネ16は筐体41に収容されている。この筐体41は、スライドプレート29に取り付けられており、そして、この筐体41に支持部30が設けられている。この支持部30にブラケット(ポンプ装置17)21が取り付けられている。
定荷重バネ16は、図6(a)、(c)に示すように、上下の各ドラム軸42、42に対して相反する方向に巻き付けられて取り付けられており、この上下の各ドラム軸42、42は、筐体41に回動自在に設けられている。そして、この上側ドラム軸42には、ドラム43が固着され、このドラム43にバランスワイヤ44が巻き付けられていて、バランスワイヤ44の一端がドラム43に結合している。また、バランスワイヤ44は、上板38に設けられている滑車45に掛けられており、その他端がこの上板38に結合している。
次に、図2〜図4を参照して、フォロープレート12を説明する。このフォロープレート12は、図2(a)、(b)に示すように、全体として一定の厚みを有する略円板状体として形成されており、プレート本体部62と、第1加熱部63とを備えている。
プレート本体部62は、フォロープレート12が貯留液3に浮くようにすることができる材質であり、例えば発泡ポリエチレン等の発泡合成樹脂や発泡合成ゴムの独立気泡体で形成されている。
そして、プレート本体部62は、柔軟性を有しており、容器2の内径よりも少し大きい直径に形成されている。従って、このフォロープレート12を容器2内に圧入して装着したときは、フォロープレート12の外周部12aと、容器2の内周面2aとの接触部が密封される。
また、プレート本体部62は、図2(a)、(b)に示すように、下面に環状の凹部62aが形成され、この環状凹部62aに第1加熱部63が例えばボルト(図示せず)で取り付けられている。そして、このように第1加熱部63が取り付けられた状態で、フォロープレート12の下面12bが平坦面として形成され、この第1加熱部63がフォロープレート12の底面の一部を形成している。
第1加熱部63は、図2(a)、(b)に示すように、防水構造であって、例えば抵抗加熱型の電気ヒータであり、外形が円環状の板状体である。そして、この第1加熱部63の上面には、例えば熱電対等の第1温度検出部64が設けられている。この第1温度検出部64は、第1加熱部63の温度、又はそれと対応する温度を検出することができるものである。これら第1加熱部63及び第1温度検出部64は、接続電線65を介して温度制御部66と電気的に接続している。
温度制御部66は、例えば容器2内の貯留液3、及びポンプ14の流出口15から流出する貯留液3が予め設定された液温となるように、第1加熱部63を制御するものである。このように、温度制御部66が第1加熱部63を制御する方法として、例えば第1加熱部63に印加される電圧値を変更したり、印加電圧をON・OFFする方法がある。なお、温度制御部66に予め設定される液温は、貯留液3の比熱、粘度、熱伝導率等の性状に応じて設定される。このように、第1加熱部63によって容器2内の貯留液3を加熱するのは、低温では高粘度の貯留液3を加熱することによって粘度を低くして、貯留液3を移送管61に通し易くするためである。そして、この液温は、貯留液3の品質に影響のない温度である。
また、プレート本体部62は、発泡合成樹脂や発泡合成ゴムで形成されているので、断熱部としての機能を備えており、これによって、第1加熱部63が発生する熱が外気中に放熱することを抑制することができ、効率よく容器2内の貯留液3を加熱できるようにすることができる。
また、フォロープレート12は、図2(a)、(b)に示すように、その中央部に装着孔47が形成され、この装着孔47は、ポンプ14の先端部に形成されている吸込み口部14bが着脱自在に装着されるものである。
装着孔47は、図2(a)、(b)、(c)に示すように、フォロープレート12を、容器2に挿入して容器2に貯留されている貯留液3の液面に配置するときに、フォロープレート12の下面12bと、液面との間に存在する空気を、この装着孔47に通して外気中に排出するためのものである。装着孔47は、横断面形状が円形であり、フォロープレート12の上面側に向かって広がるテーパ形状の貫通孔である。この装着孔47の形状は、ポンプ14の先端部に形成されている吸込み口部14bと対応する形状である。
このように、装着孔47の内周面は、ポンプ14の吸込み口部14bと対応するテーパ形状であること、及び発泡合成樹脂製等のフォロープレート12が柔軟性を有することによって、ポンプ14の吸込み口部14bが装着孔47に装着されたときに、装着孔47が吸込み口部14bと嵌合して着脱自在に結合すると共に、その嵌合部が密封される。
ただし、図3に示すように、ポンプ14の吸込み口部14bが装着孔47に対して、所定の深さで装着できるようにするために、吸込み口部14bに鍔状部14cが設けられている。
次に、図1に示すように、ポンプ装置17の流出口15に順に接続している移送管61、圧力調整弁67、及び吐出機4を説明する。移送管61は、金属管68と、この金属管68の両端部に接続している第1及び第2フレキシブル管69、70とを備えている。金属管68は、例えば床に固定設置されている。第1フレキシブル管69は、他端がポンプ装置17の流出口15に接続しており、ポンプ装置17が昇降移動できるようにしている。第2フレキシブル管70は、他端が圧力調整弁67を介して吐出機4に接続しており、吐出機4が移動できるようにしている。つまり、吐出機4は、例えばロボット(図示せず)のアーム先端部に取り付けられて、貯留液3を各種部材に塗布できるようになっている。
圧力調整弁67は、図5に示すものであり、ポンプ14から移送管61を介して供給される高圧(一次圧力)の貯留液3を、所定の低圧に調整して吐出機4に供給するものである。この圧力調整弁67は、高圧の貯留液3が流入する入口71と、所定の低圧に減圧された貯留液3を流出させる出口72とを備えており、この入口71と出口72は、弁孔73を介して互いに連通している。この弁孔73は、図5に示すように、略円錐台形の弁体74によって開閉され、圧縮バネ75によって弁座77から離れる方向に付勢されることにより、弁孔73を開放することができる。また、この弁体74は、出口72に流入した貯留液3の圧力によって、圧縮バネ75のバネ力に抗して弁座77側に移動できるようになっており、弁孔73を閉じることができる。この弁孔73を形成する弁座77と弁体74との間に形成される隙間が絞り部78である。このように、圧力調整弁67に絞り部78が形成されているので、この絞り部78を通る貯留液3が液摩擦によって加熱される。これによって、第1及び第2加熱部63、79によって貯留液3を加熱するための熱の消費量を低減することができる。
なお、弁体74が、出口72に流入した貯留液3の圧力(二次圧力)によって、圧縮バネ75のバネ力に抗して弁座77側に移動するのは、この出口72に流入した貯留液3の圧力によって、ピストン76が圧縮バネ75を圧縮する方向に移動するからであって、このピストン76は、連結ロッド83を介して弁体74と連結しているからである。
この弁体74が上記方向に往復移動して弁孔73が開閉するのは、図5に示す圧縮バネ75のバネ力と、出口72に流入した貯留液3の圧力によってピストン76を移動させる力とのバランスによるものである。よって、圧力調整ねじ84を回して圧縮バネ75のバネ力を調整することによって、出口72の貯留液3の圧力を高くしたり低くすることができる。
吐出機4は、図1に示すように、塗布ポンプ(一軸偏心ねじポンプ)80と、この塗布ポンプ80を駆動するための電動モータ(サーボモータ)81とを備えている。塗布ポンプ80は、これが作動することによって、圧力調整弁67の出口72から供給される貯留液3を吸込み口4aから吸い込んで、吐出口4bから所定量ずつ規定流量で吐出することができる。
また、図1に示すように、第2フレキシブル管(移送管61の吐出機4側の終端部)70には、第2加熱部79が設けられ、この第2加熱部79には第2温度検出部(図示せず)が設けられている。第2加熱部79は、電気ヒータである。この第2加熱部79及び第2温度検出部は、接続電線(図示せず)を介して温度制御部66と電気的に接続している。温度制御部66は、吐出機4に供給される貯留液3が予め設定された液温となるように、第2加熱部79を制御するものである。このように、第2加熱部79によって第2フレキシブル管70を通る貯留液3を加熱するのは、貯留液3が規定流量で吐出機4から吐出されるように、貯留液3の粘度を低くするためである。そして、この液温は、貯留液3の品質に影響のない温度である。
なお、図1に示すように、ポンプ14、ポンプケーシング20、移送管61、圧力調整弁67、及び吐出機(塗布ポンプ80)4は、保温材(断熱材)82で被覆されている。これによって、第1及び第2加熱部63、79によって貯留液3を加熱するための熱の消費量を低減することができる。
次に、図1〜図6に示すように、液体供給システムが適用された塗布装置10を使用して、容器2内の貯留液3を吐出機4から吐出させる手順を説明する。まず、図2(a)、(b)、(c)に示すように、作業者は、例えば容器2を汲出し装置11に取り付ける前の段階で、フォロープレート12の装着孔47にポンプ14を装着していない状態で、フォロープレート12を容器2内に挿入して、貯留液3の液面に接触させる。そして、第1加熱部63を作動させて容器2内の貯留液3を加熱する。このように、容器2内の貯留液3を加熱することによって、低温では高粘度の貯留液3の粘度を低くすることができ、貯留液3を移送管61に通し易くすることができ、所定流量で吐出機4に供給できるようにすることができる。
なお、フォロープレート12は、柔軟性を有しており、容器2の内径よりも少し大きい直径に形成されているので、図2(a)、(b)に示すように、フォロープレート12を容器2内に圧入して装着したときは、フォロープレート12が弾性的に変形して、その外周部12aと容器2の内周面2aとの接触部が密封される。
この状態で、フォロープレート12を容器2内に更に押し込んでいくと、フォロープレート12の下面12bと、容器2内の貯留液3の液面との間に存在する空気を、この装着孔47に通して外気中に排出することができる。このようにして、図2(c)に示すように、フォロープレート12を、その下面12bと液面との間に空気が存在しない状態で、その液面に配置することができる。
次に、図6(a)、(b)に示すように、作業者は、このフォロープレート12が取り付けられた容器2を、汲出し装置11の台座32の所定位置に取り付けて固定する。そして、図3(a)に示すように、作業者が昇降機構部18を操作してポンプ装置17を下降させて、ポンプ14の吸込み口部14bを装着孔47に装着する。
次に、ポンプ装置17を駆動する。これによって、図3(a)に示す容器2内の貯留液3をポンプ14の吸込み口14aから吸い込んで流出口15から流出させることができる。この際、フォロープレート12の下面12b側に空気が存在していないので、ポンプ14に吸い込まれる貯留液3中に空気が含まれることがなく、従って、貯留液3を所定流量でポンプ14の流出口15から確実に流出させることができる。
このポンプ14の流出口15から流出する加熱された貯留液3は、移送管61を通って吐出機4に供給される。この吐出機4に供給される貯留液3は、圧力調整弁67によって所定の圧力に調整される。そして、この吐出機4に供給される貯留液3は、第2加熱部79によって適切な温度に加熱されるので、吐出機4は、吐出し易い温度に加熱された貯留液3を、規定流量で吐出して各種部材に塗布することができる。
なお、貯留液3をポンプ14で汲み上げているときは、容器2内が負圧となり、貯留液3の減少に伴ってフォロープレート12及びポンプ装置17が自動的に下降する。そして、フォロープレート12が下降するときは、プレート12の外周部12aと容器2の内周面2aとの接触部が密封されているので、容器2内の貯留液3がその接触部から漏出することを防止できる。
次に、図3(b)に示すように、容器2内の貯留液3が少なくなり、貯留液3を所定流量で汲み上げることができなくなる手前の予め定めた液量となったときは、この使用済みの容器2を、規定量の貯留液3が貯留されている別の容器2に交換する。
つまり、図3(b)に示すように、作業者が昇降機構部18を操作してポンプ装置17を上昇させて、ポンプ14の吸込み口部14bをフォロープレート12の装着孔47から取り外す。そして、この使用済みの容器2を汲出し装置11から取り外して、規定量の貯留液3が貯留されている新しい容器2を汲出し装置11の台座32に固定する。この新しい容器2には、図2(a)、(b)、(c)に示すようにして、予めフォロープレート12が装着されており、容器2内の貯留液3は、第1加熱部63によって所定の液温に加熱されている。
次に、図3(a)に示すように、上記と同様の手順を行うことによって、ポンプ14をフォロープレート12の装着孔47に装着して、容器2内の貯留液3をポンプ14で吸い込んで所定流量で流出口15から流出させることができ、吐出機4から吐出することができる。
次に、図1〜図6に示す液体供給システムの作用を説明する。図1に示すように、塗布装置10に適用されているこの液体供給システムによると、第1加熱部63によって、汲出し装置11に取り付けられた容器2内の貯留液3を所定の液温に加熱することができ、この加熱した貯留液3を、移送管61に通して吐出機4に供給することができる。このように、貯留液3が汲出し装置11から送り出される前の段階で、貯留液3を汲出し装置11に設けた第1加熱部63によって加熱して、貯留液3の粘度を低下させることができるので、貯留液3の移送管61での圧力損失を低減することができる。よって、例えば室温が低下しても、貯留液3を、比較的低圧で、しかも所定流量で汲出し装置11から送り出して吐出機4に供給することができる。その結果、吐出機4は、規定流量で貯留液3を吐出することができる。
そして、この液体供給システムによると、図2(a)に示すように、フォロープレート(汲出し装置11)12に第1加熱部63を設け、この第1加熱部63によって加熱された貯留液3を移送管61に通して吐出機4に供給する構成としたので、貯留液3を加熱するための費用が安価であって、加熱のためのスペースが不要であり、しかも、貯留液3を比較的短時間で加熱して吐出機4に供給することができる。
つまり、従来のように、貯留液3が貯留されている容器2を保温室に入れて、貯留液3を所定の温度に加熱及び保温する必要がないので、保温室を設置するための費用が不要であるし、貯留液3を使用する塗布作業等の前に、貯留液3を加熱及び保温するための作業、及び加熱時間が不要である。
また、ヒータを巻き付けた高価なホースを使用することも不要とすることができるので、このヒータ付きホースの費用を削減できる。更に、移送管61内の流路が熱硬化した貯留液3によって狭められないので、貯留液3の供給圧力を上げる必要がなく、その結果、汲出し装置11及び吐出機4等の機器の寿命を延ばすことができる。
更に、図3(a)に示すように、この液体供給システムによると、第1加熱部63をフォロープレート12に設けてあり、このフォロープレート12は、容器2内の貯留液3の液面に配置されるので、第1加熱部63によって、容器2内の貯留液3の液面から容器2の底に向かって順に加熱していくことができる。そして、貯留液3の液面及びそれに近い部分を、短時間で加熱できるので、その加熱された液面に近い貯留液3をポンプ14で吸い込むことができ、これによって、短時間でこの加熱された貯留液3を、移送管61に通して吐出機4に供給することができる。
また、図3(a)に示すように、第1加熱部63の貯留液3と反対側に向かう面を、プレート本体部(断熱部)62で覆っているので、貯留液3を効率よく加熱することができる。従って、貯留液3を所定の温度に加熱するために、第1加熱部63の発熱量が比較的少なくて済み、例えば貯留液3が熱硬化性である場合、貯留液3の熱硬化を防止又は抑制することができる。そして、熱硬化を防止等することができるので、貯留液3を滑らかに移送管61に通して吐出機4に供給することができる。
更に、図3(a)に示すように、第1加熱部63を、フォロープレート12の貯留液3側の底部に取り付けているので、第1加熱部63によって容器2内の貯留液3を効率よく加熱することができる。
そして、図1に示すように、移送管61のうち吐出機4側の終端部である第2フレキシブル管70に第2加熱部79を設けることによって、適切な温度に加熱した貯留液3を吐出機4に供給することができる。つまり、例えば第1加熱部63では、貯留液3を移送管61による移送に適した比較的低温に加熱して移送管61に通すこととして、第2加熱部79では、この移送されてきた貯留液3を吐出機4による吐出に適した比較的高温に加熱して吐出機4に供給することができる。
また、図1に示すように、汲出し装置11が備えるポンプ14、移送管61、圧力調整弁67、及び吐出機4を保温材82で被覆することによって、第1加熱部63及び第2加熱部79の発熱量を低減することができ、これによって、貯留液3の加熱による変質を防止又は抑制することができる。
更に、図1に示す液体供給システムによると、ポンプ14及び吐出機4に一軸偏心ねじポンプを採用しているので、容器2内の貯留液3を所定流量で汲出して流出させることができると共に、吐出機4から貯留液3を精度よく規定流量で吐出できるようにすることができる。
そして、このフォロープレート12によると、図2(a)、(b)、(c)に示すように、フォロープレート12の下面12b側の空気を装着孔47に通して外気中に排出することができ、プレート12の下面12b側に空気が存在しない状態で、フォロープレート12を液面に簡単に配置することができる。そして、作業者は、プレート12の下面12b側の空気が全て確実に排出されていることを、装着孔47から目で見て確認することができるので、ポンプ14に吸い込まれる貯留液3中に空気が含まれることを確実に防止でき、貯留液3が所定流量でポンプ14の流出口15から確実に流出されるようにすることができる。
また、図2及び図3に示すフォロープレート12は、貯留液3に浮かぶ材質、例えば発泡合成樹脂や発泡合成ゴムの独立気泡体で形成されているので、貯留液3に浮かぶことができる。よって、フォロープレート12を、容器2内の貯留液3の液面に配置して、第1加熱部63によって容器2内の貯留液3を加熱するときに、フォロープレート12が貯留液3内に沈み込むことがない。従って、フォロープレート12を容器2内の貯留液3の液面に配置しておけば、必要なときにポンプ14を装着孔47に装着して、容器2内の所定液温に加熱された貯留液3を汲み出すことができる。
更に、図2及び図3に示すフォロープレート12によると、弾性的に変形するので、プレート12を簡単に容器2内に装着することができ、この装着した状態で、フォロープレート12の外周部12aと、容器2の内周面2aとの接触部を密封することができる。
また、図2及び図3に示すフォロープレート12によると、ポンプ14の吸込み口部14bを装着孔47に装着すると、装着孔47の内周面は、弾性的に拡径してポンプ14の吸込み口部14bと嵌合し、これによって着脱自在に結合することができる。そして、その嵌合部は、密封されるので、外気が嵌合部を通って容器2内に流入することがなく、よって、空気が貯留液3内に混入しないようにすることができる。
また、図1に示すポンプ14及び吐出機4の塗布ポンプ80が定流量ポンプであるので、容器2内の貯留液3を精度良く所定流量で汲み出して、規定流量で吐出機4から吐出することができる。
ただし、上記実施形態では、図2(a)に示すように、第1加熱部63をフォロープレート12に設けたが、これに代えて、第1加熱部63をポンプ14に設けてもよいし、フォロープレート12及びポンプ14の両方に設けてもよい。これによって、ポンプ14内の貯留液3を加熱することができ、この加熱した貯留液3を、移送管61に通して吐出機4に供給することができる。要は、第1加熱部63を、ポンプ装置17のうち貯留液3が通る部分に設けるとよい。
そして、上記実施形態では、図2(a)に示すように、プレート本体部62を、断熱性を有する材料で形成して、このプレート本体部62によって第1加熱部63の上面を被覆する断熱構造としたが、これに代えて、プレート本体部62を断熱材以外の材料で形成して、別個の断熱材によって第1加熱部63の上面を被覆する断熱構造としてもよい。
また、上記実施形態の図2(c)に示すフォロープレート12は、貯留液3に浮かぶ材質、例えば発泡合成樹脂等の独立気泡体で形成したが、これに代えて、独立気泡を含まない例えば柔軟な合成樹脂で形成してもよい。このようにした場合は、フォロープレート12が浮かぶように、プレート12に空気室を設ける構成とすることができる。
また、装着孔47は、図3(a)に示すようにテーパ形状とせずに、短円筒形としてもよい。装着孔47の内周面を短円筒形にすることによって、装着孔47に装着されたポンプ14の吸込み口部14bが、装着孔47から外れ難くすることができるし、密封度を向上させることができる。なお、装着孔47を短円筒形とするときは、吸込み口部14bをその装着孔47と対応する短円筒形とする。
更に、上記実施形態では、図2(b)に示すように、フォロープレート12を全体として円形の板状体としたが、容器2の内周面の形状に応じて例えば楕円形や多角形の板状体としてもよい。
そして、上記実施形態では、図4に示すように、ポンプ14として一軸偏心ねじポンプを使用したが、これ以外の例えばロータリーポンプやプランジャポンプを使用してもよい。
また、上記実施形態では、図2(a)、(b)、(c)に示すように、フォロープレート12を柔軟な発泡合成樹脂等で形成することによって、プレート12の外周部12aと容器2の内周面2aとの接触部を密封する構成としたが、これに代えて、図には示さないが、フォロープレート12の外周部12aに円環状の板状ゴムリング(シール部材)を設け、この板状ゴムリングによって、プレート12の外周部12aと容器2の内周面2aとの隙間を密封する構成としてもよい。この場合は、フォロープレート12の直径を容器2の内径よりも小さくし、板状ゴムリングを容器2の内径よりも少し大きくする。
なお、フォロープレート12は、用途に応じて所望の寸法に形成してもよい。例えばフォロープレートの外周部が、容器2の内周面2aに付着する貯留液3を掻き取ることができる程度に両者が接触する寸法としてもよいし、プレートの外周部と容器2の内周面2aとの間に隙間が形成されるような寸法としてもよい。
更に、上記実施形態では、図6(a)に示すように、昇降機構部18として作業者が手で操作するものを例に挙げたが、これ以外の例えば電動式、油圧式、及び空圧式等のモータによってポンプ装置17を昇降させるようにしてもよい。
そして、上記実施形態に係る塗布装置10は、例えばシール剤、接着剤、及びグリース等の超高粘度又は高粘度の液体(貯留液3)を、自動車の構成部材や部品に塗布したり充填する用途に使用することができる。このような用途に使用すると、自動車の構成部材や部品に対して、常温では超高粘度等の貯留液3を、比較的高精度の流量で塗布したり充填することができる。これによって、自動車の品質の向上を図ることができる。
つまり、例えば自動車製造ラインのシーラー工程では、シール剤は、超高粘度であり、冬季には、塗布装置10が設置されている周囲温度が低下するので、貯留液3を加熱しない場合は、貯留液3の移送管61に対する移送抵抗が非常に大きくなり、貯留液3を所定流量で吐出機4から吐出することができないことがあるが、上記実施形態の図1に示す塗布装置10を使用することによって、貯留液3を断続的に又は連続的に比較的高精度の流量で、自動車の構成部材等に塗布することができる。
そして、上記実施形態では、図1に示すように、フォーロープレート12に第1加熱部63を設けて容器2内の貯留液3を加熱する構成としたので、第1加熱部63を設けたために汲出し装置11の嵩が大きくならず、比較的コンパクトにすることができる。よって、汲出し装置11を吐出機4に接近させて設置することができるので、移送管61を比較的短くすることができ、これによって、貯留液3の移送抵抗を減少でき、貯留液3を加熱するためのエネルギーコスト、及び塗布装置10自体のコストを低減することができる。
以上のように、本発明に係る液体供給システムは、貯留液を加熱するための費用が安価であって、加熱のためのスペースが不要であり、しかも、貯留液を比較的短時間で加熱して吐出機に供給することができる優れた効果を有し、このような液体供給システム等に適用するのに適している。
この発明の一実施形態に係る液体供給システムが適用された塗布装置を示す概略正面図である。 同実施形態に係る液体供給システムが備えるフォロープレートを容器に挿入する手順を説明するための図であり、(a)はフォロープレートを容器に挿入して空気を排出する状態を示す縦断面図、(b)はその平面図、(c)はフォロープレートを容器内の貯留液の液面に接触させて貯留液を加熱する状態を示す縦断面図である。 同実施形態のフォロープレートに対してポンプを着脱する手順を説明するための図であり、(a)はフォロープレートの装着孔にポンプの吸込み口部を装着した状態を示す縦断面図、(b)はその装着孔からポンプの吸込み口部を外した状態を示す縦断面図である。 同実施形態に係る液体供給システムが備える汲出し装置を使用して容器内の貯留液を加熱しながら汲み出している状態を示す拡大縦断面図である。 同実施形態に係る液体供給システムが備える圧力調整弁の開弁状態を示す拡大縦断面図である。 同実施形態に係る液体供給システムが備える汲出し装置を示し、(a)はその側面図、(b)はその正面図、(c)は汲出し装置に設けられている定荷重バネを示す斜視図である。 従来の塗布装置を示す概略正面図である。
2 容器
2a 内周面
3 貯留液
4 吐出機
4a 吸込み口
4b 吐出口
10 塗布装置
11 汲出し装置
12 フォロープレート
12a 外周部
12b 下面
14 ポンプ
14a 吸込み口
14b 吸込み口部
14c 鍔状部
15 流出口
16 荷重バネ
17 ポンプ装置
18 昇降機構部
19 定荷重機構部
20 ポンプケーシング
21 ブラケット
22 減速機
23 電動モータ
24 ロータ
25 ステータ
25a 内孔
26 コネクティングロッド
27 ユニバーサルジョイント
28 レール
29 スライドプレート
30 支持部
31 支柱
32 台座
33 キャスタ
34 連結具
35 チェーン
36 スプロケット
37 昇降ハンドル
38 上板
39 下板
40 補強支柱
41 筐体
42 ドラム軸
43 ドラム
44 バランスワイヤ
45 滑車
47 装着孔
61 移送管
62 プレート本体部
62a 凹部
63 第1加熱部
64 第1温度検出部
65 接続電線
66 温度制御部
67 圧力調整弁
68 金属管
69 第1フレキシブル管
70 第2フレキシブル管
71 圧力調整弁の入口
72 圧力調整弁の出口
73 弁孔
74 弁体
75 圧縮バネ
76 ピストン
77 弁座
78 絞り部
79 第2加熱部
80 塗布ポンプ
81 電動モータ
82 保温材
83 連結ロッド
84 圧力調整ねじ

Claims (6)

  1. 容器に貯留されている貯留液を汲出し装置で汲み上げて、この汲み上げた貯留液を前記汲出し装置の流出口に接続している移送管に通して吐出機に供給する液体供給システムにおいて、
    前記汲出し装置は、前記容器に貯留されている貯留液を汲み上げるためのポンプと、このポンプの吸込み口部に設けられ前記容器内の貯留液の液面に配置されるフォロープレートと、このフォロープレートに設けられ前記容器内の前記貯留液を加熱するための第1加熱部と、前記フォロープレートに設けられ前記第1加熱部の前記貯留液と反対側に向かう面を覆う位置に配置された断熱部とを備え、
    前記移送管の終端部には、絞り部を有する圧力調整弁が設けられ、
    前記第1加熱部によって加熱した貯留液を前記移送管に通し、更に、当該貯留液を、前記絞り部での液摩擦によって加熱して前記吐出機に供給することを特徴とする液体供給システム。
  2. 前記第1加熱部は、前記フォロープレートの前記貯留液側の底部に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の液体供給システム。
  3. 前記移送管のうち前記吐出機側の終端部に第2加熱部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の液体供給システム。
  4. 前記汲出し装置が備えるポンプ、前記移送管、及び前記吐出機を保温材で被覆したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液体供給システム。
  5. 前記汲出し装置が備えるポンプは、一軸偏心ねじポンプであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の液体供給システム。
  6. 前記貯留液は、自動車の構成部材や部品に塗布したり充填するための超高粘度液であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の液体供給システム。
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