JP2019511431A - パレット及びコンテナキット - Google Patents

Abstract

梱包キットが開示される。キットには上部支持面とフォークリフト開口を有するパレットが含まれる。キットには、閉鎖された容積内にパレットが嵌合されるような大きさの閉鎖された容積を有する基部も含まれる。キットには、それぞれがパレットの上部支持面の面積よりも小さい側壁も含まれる。キットには複数の接合支持体が含まれ、その複数の接合支持体のそれぞれは少なくとも２つの側壁を互いに連結して側壁間の接合部を横切る支持を提供するように構成される。基部をパレットに取り付けるように構成された連結体が提供される。基部の上部に滑り降りるように構成されたキャップが提供され、基部とキャップの間の閉鎖容積を実質的に取り囲む。パレット、側壁、接合支持体及び連結体が閉鎖容積内に嵌合される。包囲キットは、パレットの上に配置されたコンテナを有する梱包システムとして組み立てられるように拡張可能でもある。

Description

（関連出願の相互参照）
本出願は、米国特許法第１１９条（ｅ）項に従い、２０１６年４月１５日出願の「強化構造支持体と自動組み立てを有するパレット（ＰＡＬＬＥＴＷＩＴＨＥＮＨＡＮＣＥＤＳＴＲＵＣＴＵＲＡＬＳＵＰＰＯＲＴＡＮＤＡＵＴＯＭＡＴＥＤＡＳＳＥＭＢＬＹ）」と題する米国特許仮出願第６２／３２３４８６号、２０１６年１０月１８日出願の「パレット及びコンテナキット（ＰＡＬＬＥＴＡＮＤＣＯＮＴＡＩＮＥＲＫＩＴ）」と題する米国特許仮出願第６２／４０９７６２号、２０１６年１１月１５日出願の「パレット及びコンテナキット（ＰＡＬＬＥＴＡＮＤＣＯＮＴＡＩＮＥＲＫＩＴ）」と題する米国特許仮出願第６２／４２２２５４号、及び２０１７年１月６日出願の「パレット及びコンテナキット（ＰＡＬＬＥＴＡＮＤＣＯＮＴＡＩＮＥＲＫＩＴ）」と題する米国特許仮出願第６２／４４３３６０号の優先権の利益を主張し、その内容全体を本明細書に援用する。

（技術分野）
本開示は、耐荷重構造体又は支持体、並びに輸送キット及びシステムに関し、より具体的には、特にパレットとしての使用に適しかつ１つ以上の折り曲げ可能なブランクから構築される、耐力構造体又は支持体、並びにパレットと展開及び縮小構成に構成可能なコンテナとを有するシステムに関する。

パレットは、主として製品及び材料の大量の荷扱い及び輸送に適合するように使用される。典型的にパレットは、商品、コンテナ、梱包などの荷物を積載するための平坦な、嵩上げされた天面を含む。これは地面又は床から十分な距離にあって、その上に載せたすべての荷物とともにパレットを場所から場所へ移動させるために、フォークリフトのフォークを天面の下に挿入することが可能である。従来、パレットのほどんどは、木材片、特に軟らかい木材で作られ、釘やねじなどの金属ファスナで組み立てられて来た。ただし、従来型の木製パレットは今日のユーザにとっていくつかの問題がある。木製パレットの製造コスト及び修理コストが、パレット輸送の全体の原価効果を削減してきている。木製パレットは重く、嵩張りかつ扱いにくい。また空のパレットはかなりの保管空間を必要とする。特に再使用のために空のパレットを鉄道又はトラックで輸送することに費用が掛かる。パレットとパレットに載せるコンテナは通常別々に供給され、一般に互いに縮小された形態での輸送に適していない。典型的な方法では保存空間とコストを上昇させる。

したがって、段ボールなどの容易にリサイクル可能な材料で作られたパレットが特に望まれる。倉庫及び小売店においては、板紙やプラスチックなどのリサイクル可能材料の回収、圧縮及び／又は保管のために別々の容器が一般的に提供される。そうしてリサイクル可能材料が回収され、多くの場合売却されて、新しい材料及び／又は製品にリサイクルすることが可能である。ただし、従来のリサイクル可能材料は典型的には木材より強度が低く、これらの材料でできたパレットは従来の木製パレットに比べて積載能力が低いことがある。

現在のリサイクル可能パレットは複雑な折れ線とタブを必要とし、したがって手で組み立てられる。しかし、組み立てプロセスは時間がかかり、労働集約的であって、リサイクル可能パレットのコストを増加させる可能性がある。したがって、構造的強度を増加させるばかりでなく、自動化プロセスでの組み立てが可能な、リサイクル可能パレットが必要とされている。

一実施形態において、上部ブランクと底部ブランクを含む耐力構造体が開示される。本明細書で開示されるように耐力構造体は、パレット、スキッド、輸送又は保管プラットフォームなどとしての使用に好適であり得る。この実施形態では上部ブランクと底部ブランクは、２つのブランクの間の１つ以上の界面の大部分に塗布される接着剤などにより
互いに固定される。

別の実施形態では、パレットの組み立て方法が開示される。この方法には、上部ブランクの１つ以上の表面に接着剤を塗布することと、底部ブランクの１つ以上の表面に接着剤を塗布することと、底部ブランクを折り曲げて１つ以上の支持ピラーを画定して接着剤によって支持ピラーを互いに固定することと、上部ブランクを底部ブランクの上に配置することと、上部ブランクの１つ以上の部分を底部ブランクの支持ピラーの少なくとも一部の周りに折り曲げることと、上部ブランクの１つ以上の部分を接着剤を介して支持ピラーの部分へ固定することと、が含まれる。この方法は機械によって自動的に遂行することができる。

本明細書では梱包キットも開示される。キットには上部支持面とフォークリフト開口を有するパレットが含まれる。キットには、閉鎖された容積内にパレットが嵌合されるような大きさの閉鎖容積を有する基部又は基部支持体も含まれる。キットには、それぞれがパレットの上部支持面の面積よりも小さい側壁も含まれる。キットには複数の接合支持体が含まれ、その複数の接合支持体のそれぞれは少なくとも２つの側壁を互いに連結して側壁間の接合部を横切った支持を提供するように構成される。基部をパレットに取り付けるための連結体（例えば接着剤）が提供される。基部の上部に滑り降りるように構成されたキャップが提供され、基部とキャップの間の閉鎖容積を実質的に取り囲む。パレット、複数の側壁、複数の接合支持体及び連結体（接着剤）が閉鎖容積内に嵌合される。

本明細書では梱包システムもまた開示される。様々な実施形態において梱包キットは拡張可能で、パレット上にコンテナを配置した梱包システムとして組み立てられる。様々な実施形態によれば、基部は連結体（例えば接着剤）を用いてパレットに取り付けられ、基部底面がパレットに載るようにできる。基部は複数の側壁のそれぞれの底部を受け入れることができる。複数の側壁の少なくとも２つの側壁が、側壁同士の間の接合部において少なくとも１つの接合支持体によって互いに連結される。様々な実施形態において、複数の側壁がコンテナを形成する。複数の側壁は分離された要素であって、隣接する側壁が４つの接合支持体の１つによって相互に連結されて矩形の箱を形成してもよい。接合支持体は隣接する側壁を相互に実質的に垂直な構成に拘束する。包囲された基部の内部は、側壁によって形成される矩形の箱と近似的に同じ寸法である。複数の側壁の上部を受けるキャップが内部の囲いを形成し、基部、複数の側壁及びキャップでコンテナの外壁を形成する。

本開示は様々なレベルの詳細さで説明されるが、この要約に要素、構成部品などが含まれること又は含まれないことが、特許請求の範囲に記載の主題の範囲を制限することを意図するものではない。特定の事例においては、本開示の理解に不要な細部や他の細部の理解を困難にする細部は省略された場合もある。特許請求の範囲に記載の主題は、本明細書で説明する特定の実施形態や構成によって必ずしも制限されるものではないことを理解されたい。

本発明の様々な目的、特徴及び利点は、添付の図面とともに説明される好適な実施形態の以下の記述から明らかとなるであろう。ここで、類似の参照番号は同様又は類似の部品を表す。

本開示の上記の特徴及びその他の特徴は、添付の図面と併せて以下の説明および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかとなるであろう。これらの図面は本開示に従ういくつかの実施例のみを表すこと、したがってその範囲を限定するものではないという理解のもとに、本開示を添付の図面を使用して更なる特異性及び詳細を以って説明する。

パレットの様々な外観を示す図である。 パレットの様々な外観を示す図である。 パレットの様々な外観を示す図である。 パレットの様々な外観を示す図である。 図１Ａのパレットの部分分解図である。 畳まれていない構成における、上部ブランクの底面図である。 １つ以上の側壁の内面に接着剤を塗布した後の、上部ブランクの底面図である。 折り曲げた構成における図３Ｂの上部ブランクの底面斜視図である。 折り曲げてない構成における底部ブランクの平面図である。 内面に接着剤を塗布した後の、図５Ａの底部ブランクの平面図である。 折り曲げた構成での、図５Ａの底部ブランクの上方斜視図である。 折り曲げた構成での、図５Ａの底部ブランクの平面図である。 折り曲げてない構成での、補助柱状支持体の平面図である。 折り曲げてない構成での、内面に接着剤を塗布した後の図７Ａの補助柱状支持体の平面図である。 折り曲げた構成での、図７Ａの補助柱状支持体の上方斜視図である。 図７Ｃの補助柱状支持体の平面図である。 パレット用剛性インサートの平面図である。 図８Ａの線８Ｂ−８Ｂに沿った、図８Ａの剛性インサートの断面図である。 剛性インサートの別の例の断面図である。 パレット用の補助柱状支持体を構築する組み立て操作を示す図である。 パレットを構築するための様々な組み立て操作を示す図である。 パレットを構築するための様々な組み立て操作を示す図である。 パレットを構築するための様々な組み立て操作を示す図である。 パレットを構築するための様々な組み立て操作を示す図である。 パレットを構築するための様々な組み立て操作を示す図である。 更なるパレットの斜視図である。 図１５のパレットの部分分解図である。 図１５のパレットの上部ブランクの折り曲げてない構成での平面図である。 図１７の上部ブランクの折り曲げた構成での下方斜視図である。 図１５のパレットの底部ブランクの折り曲げてない構成での平面図である。 図１９の底部ブランクの折り曲げた構成での上面斜視図である。 更なるパレットの部分分解図である。 図２１のパレットの中間インサートの平面図である。 図２１のパレットの横インサートの平面図である。 拡張状態の梱包システムの斜視図である。 部分的な開梱状態の梱包キットの斜視図である。 側壁の斜視図である。 コーナ支持体の斜視図である。 コンテナ基部の斜視図である。 パレットの斜視図である。 積載構成の梱包システムの斜視図である。 図２７に示すコーナ支持体接続部の詳細図である。 縮小状態の梱包キットの斜視図である。 更なるコンテナ基部の斜視図である。 図３０のコンテナ基部に連結されたパレットの斜視図である。 梱包システムの組み立て方法のフロー図である。 梱包システムの組み立て方法のフロー図である。 梱包システムの組み立て方法のフロー図である。 梱包システムの更なる組み立て方法のフロー図である。 梱包システムの更なる組み立て方法のフロー図である。

以下の詳細な説明においては、その一部を構成する添付の図面を参照する。図面においては、本文で別途指示しない限り、類似の記号は典型的には類似の構成要素を特定する。詳細な説明、図面及び特許請求の範囲に記載の例示的実施例は、限定することを意味しない。本明細書に提示の主題の精神および範囲から逸脱することなしに、他の実施例を活用し、又は他の変更をすることが可能である。本明細書に一般的に記載され、図に示されるような本開示の態様は、多岐にわたる異なる構成での配置、置換、結合、分離及び設計が可能であること、そしてこれらはすべて暗黙のうちに本明細書において考慮されることが容易に理解されるであろう。

本開示の実施形態は、パレット、スキッド、輸送コンテナ、保管コンテナなど（以下では限定の意図なしで、便宜的に「パレット」と称する）の折り曲げ可能に構築された構造を有する耐荷重構造体の剛性と強度を増加させる構造及び方法に関する。さらに本開示は、１つ以上の組み立て機械などの自動化プロセスによって容易に組み立て可能なパレットに関する。

一実施形態において、それぞれが折り曲げられて１つ以上の支柱を画定する、上部ブランクと底部ブランクを含むパレットが開示される。上部ブランクと底部ブランクは、支柱が互いに相接、係合し、その係合面の大部分に沿って相互固定されるようにして固定される。例えば、上部ブランクと底部ブランクのそれぞれの支柱の表面は、接着剤で互いに固定されてもよい。この例では、接着剤が係合面のかなりの部分に延在する。それにより通常の折り曲げ可能接続（例えば固定タブ）に比べると、溶接接続と同じような、より強固な接続が得られる。

本開示のパレットは簡単な設計と接続工程を有するように形成されている。このため、機械又は他の装置によってパレットを容易に組み立てることが可能となる。例えば、上部と底部のブランクは、様々な側壁及びフラップを折り曲げることによって、パレットの上部と底部の部材に形成することができる。ただし、従来の折り曲げ可能パレットに比べると、折り曲げは９０度すなわち直角でなされてもよい。こうして、折り曲げ可能なフラップは、折り曲げ可能パレットに典型的に使用される個別の固定タブ又はそれに類似するものに比べて、機械又は機械部品による操作がより容易となり得る。

いくつかの実施形態において、パレットには、インサート、すなわち上部と底部のブランクの間に連結された剛性部材などの、１つ以上の強化要素が含まれてもよい。インサートはパレットの剛性と強度をさらに増加させるように作用する。他の実施形態では、上部と底部のブランク及びそれらの間に接続された、更なる支柱又は支持ボックスを含んでもよい。更なる支柱はパレットに追加の強度的支持と剛性を与えるように作用する。剛性部材と追加の支柱は、重い荷物に対して組み合わせて使用されてもよいし、それ自体で使用されてもよいし、あるいは省略されてもよい。

いくつかの実施形態において、パレットは波形材料又はセル状材料から構築される。例えば上部部材及び剛性部材は単一壁、二重壁又は三重壁の段ボールで構築されてもよい。これらの実施形態では、剛性部材の波形方向が上部部材の波形方向とは、例えば９０度や４５度ほどずれる様にして、剛性部材が上部部材に連結される。この波形方向の組み合わせによって、従来のボール紙パレットに比べてパレットの剛性が増加する。さらには、波形の角度を変化させることで、単一方向ではなく全方向への曲げ応力に対する抵抗を上げることができ、より大きな柱状荷重に耐える高い強度を有する。これにより、本開示のパレットでは力が良好に分布されて支えられるために、より重い荷物及び／又は不均一な荷物の保管及び輸送を可能とし、また、例えば丸い品物、束ねられた品物、農産品などの、不均一、非対称又は扱いにくい形状をした荷物の搭載を可能とする。

従来のボール紙パレットは、重い非対称の荷物は力が不均衡であるために搭載することができず、かつ剛性の欠如のためにパレットがつぶれるか又は荷物がつぶれる可能性がある。こうして、従来のパレットでは荷物を均等に分布させることが必要とされ、また柱状の荷物を搭載することはできなかった。したがって、従来のボール紙パレットは多くの用途で使用できなかった。本開示の構造を使用することにより、柱状で不均一な荷重分布を容易に支持するパレットの構築に対してボール紙の使用が可能であり、パレットをより多くの用途において、また変形するタイプの品物に対して使用できるようになる。

本開示のパレットは、板紙、ボール紙、プラスチック、又はそのほかの波状構造材料若しくはセル状構造材料から作製されてもよい。さらに、多くの実施形態において、パレットは折り曲げ可能に構築されて、第１の場所から（例えば折り曲げられていない、すなわち体積の小さい）第１の構成で輸送されて、第２の場所で（例えば折り曲げられた、すなわち体積の大きい）第２の構成に組み立てることが可能である。このようにして、パレットをある場所へ配送することに係わる輸送コストが、従来の木製パレットに比べて大幅に低減される。従来の木製パレットに比べて、本開示では、重量がより軽く、より安価で、組み立てが容易で、輸送と保管がより容易かつより安価で、保管スペースがより小さく、リサイクル又は廃棄がより簡単で、そして環境負荷を最小化するパレットを一般的に提供する。

様々な実施形態において、パレットはコンテナと一緒に包装されて出荷されてもよい。コンテナは、拡張構成と縮小構成をとり得る。縮小構成においては、パレットとコンテナはパレット単独の寸法よりも少しだけ大きい。拡張構成では、コンテナがパレット上に搭載される。コンテナは、パレットの領域をほぼ覆い、閉鎖された容積を形成する。梱包システムは出荷及び物流を簡単にする縮小状態でユーザに提供されて、ユーザが単一のボックスから梱包システムを拡張状態に組み立てることを可能とする。

様々な実施形態によれば、本開示のパレット及び／又はコンテナが作製される様々なシート材料は、板紙、好ましくは段ボールである。段ボールは、ライナーシートの間に保持された又は挟まれた波形媒体を備える。典型的には短繊維紙からできている波形媒体は、縦溝とひだで構成されて相互接続されたアーチを形成する。縦溝又はひだは波形の平行線に沿って長さ方向に延在し、典型的にはアーチが、通常耐パンク性紙で作られているライナーシートに接着される。段ボールは様々な方法で作製することができる。段ボールは、蒸解及び表面処理を含む様々な方法で処理され得る。それには火炎処理及び／又は被覆プロセスなどが含まれるが、それに限るものではない。ただし、熱可塑性プラスチックや延性金属もシート材料として使用可能である。各構成部品のブランクは、素材板材からそれぞれに型抜き切断又は打ち抜き切断などの適切な方法で裁断される。ブランクは様々に処理されて耐湿、耐水性にすることができる。ブランクはバージン材料又はリサイクル材料から作ることができる。木、金属及び様々なプラスチックなどのリサイクル性の低い材料の所望特性の多くを維持したまま、ブランクは容易かつ一定操作によりリサイクル可能である。

図１〜図１４は耐力構造体すなわちパレット１００の一例を示す。図１Ａ〜図２を参照すると、パレット１００は互いに固定された上部ブランク１０２と底部ブランク１０６を含む。所望によりパレット１００は、剛性インサート１０４及び／又は１つ以上の支柱１０８などの、１つ以上の剛性補強体又はアクセサリを含んでもよい。剛性インサート１０４と追加の支柱１０８は、上部と底部のブランク１０２、１０６の間に接続され、パレット１００に追加の剛性及び構造的支持を提供する。多くの実施形態において、剛性部材１０４は、上部ブランク１０２が底部ブランク１０６に固定されるときに上部ブランク１０２に整列されて、剛性部材１０４も固定される。同様に、追加の支柱１０８は底部ブランク１０６上に配置されて、所望により底部ブランク１０６に接着剤で固定されてもよい。そして上部ブランク１０２が底部ブランク１０６に固定されるとき支柱１０８は所定位置に固定される。

追加の支柱１０８を使用して、上部と底部のブランク１０２、１０６を相互により容易に接続させるような追加構造体を提供してもよい。底部ブランク１０６上に追加材料を提供することにより、柱に上部ブランク１０２用の強固な外表面を形成して、（より詳細を後で議論するように）上部ブランクを接続することができるようにする。さらに、支柱１０８はパレット１００の強度を増強するとともに、組み立て時の整合プロセスを単純化する。ただし、ほかの実施形態では追加の支柱１０８は省略されてもよい。

好ましくは、剛性部材１０４は上部ブランク１０２と底部ブランク１０６にしっかりと連結されて、パレット１００が組み立てられるとき、剛性部材１０４がパレット１００に本質的に一体化される。いくつかの実施形態において、剛性部材１０４は上部ブランク１０２と底部ブランク１０６の間に配置されて、上部ブランク１０２が剛性部材１０４の上及び周りに配置されて構成部品を互いに連結するようにする。いくつかの実施形態において、剛性部材１０４が上部ブランク１０２に連結されて、２つの構成部品の組み合わせにより上部部材の天面がパレット１００のデッキ面を形成し、パレット１００の上デッキを画定するようにする。この実施形態では、底部部材はパレット１００の下デッキを形成する。

図１Ａ〜図１Ｄを参照すると、パレット１００は一般的に天面１６０と、天面１６０に平行な底面１６４を含み、それらは２つの面１６０、１６４の間に延在する複数の側壁１６１によって空間的に離間されている。側壁１６１は、パレット１００の１つ以上の側面に２つ以上のフォーク開口１６５を画定するように構成されることが多い。フォーク開口１６５は、パレットフォーク又は他のリフト機構からの１つ以上の歯を受ける寸法であり、それに応じて変化してもよい。そのために、図１Ａ〜図１Ｄに示すパレット１００は各側面に力開口１６５を含んでいるが、いくつかの実施形態においてはパレット１００は１つまたは２つの側面にのみフォーク開口１６５を含んでもよい。これらの実施形態では、側壁１６２は途切れることなく、端部の全長にわたって延在してもよい。同様に、パレット１００が単にプラットフォームとして使用される場合には、フォーク開口１６５は省略されて、各側壁がパレット１００の全長に沿って延在してもよい。後で述べるように、構造体１００の上デッキの剛性が向上することで、上デッキは大きな内部支柱を必要とせずに増加した荷重をより適切に支持することができるので、力開口１６５の寸法を大きくすることができる。パレット１００の様々な構成部品についてはこの後詳細に議論する。

いくつかの実施形態において、パレット１００は波形又は波形でないボール紙、板紙、プラスチックなどの、折り曲げ可能材料でできている。これらの実施形態では、パレット１００の構成部品は、典型的には、所望形状に切断及び／又はミシン目の入った、実質的に平坦なブランク材料で形成されている。図３Ａ〜図３Ｂ及び図５Ａ〜図５Ｂにおいて、構成部品同士の間の折り曲げ可能又は旋回可能な接続部は点線で示されており、エッジラインは上部ブランク又は構成部品の縁を表す。ただし、接着剤が使用される他の実施形態においては、上部ブランク１０２は違う形で形成されて、構成部品を上部ブランク１０２と一体形成するのではなく、様々な構成部品を上部ブランク１０２に固定するファスナなどを含んでもよい。

図３Ａ、図３Ｂは、折り曲げてない構成の上部ブランク１０２の底面図を示す。図３Ａは接着剤なしの上部ブランク１０２を示し、図３Ｂは側壁のフラップに接着剤が塗布された上部ブランク１０２を示す。一実施形態において上部ブランク１０２は、２つの波形ベーン面が互いに平行になっている、二重壁波形材料である。ただし、他の実施形態では、上部ブランク１０２が単層波形材料又は多層波形材料で形成されていてもよい。

図３Ａを参照すると、折り曲げる前の上部ブランク１０２は内面１１２と天面１１３を有する、一般的に平坦な部材である。複数の側壁１１４ａ、１１４ｂ、１１４ｃ、１１４ｄが上部ブランクの外周縁１２０を囲み、２つの側壁１１４ａ、１１４ｃが上部ブランク１０２の外周縁１２０の一部を超えて延在し（すなわち、内面１１２の対応する寸法よりも大きな長さを有し）、かつ２つの側壁１１４ｂ、１１４ｄが外周縁１２０の対応する部分よりも短い長さを有する。側壁１１４ａ、１１４ｂ、１１４ｃ、１１４ｄのそれぞれは、内面１１２に対して約９０度すなわち直角だけ旋回する。以下でより詳細を議論するように、側壁１１４ａ、１１４ｂ、１１４ｃ、１１４ｄはパレット１００（図４参照）のためのピラーすなわち柱１０８の一部などの支持構造を形成するものである。図３Ａでは、点線が各側壁１１４ａ、１１４ｂ、１１４ｃ、１１４ｄの折れ線を示す。側壁１１４ａ、１１４ｂ、１１４ｃ、１１４ｄの一部は外周縁１２０に取り付けられ、他の部分は切り離されて、後でより詳細を議論するように縁１２０に沿うだけではなく、他の方向に沿った回転を可能とする。

いくつかの実施形態において、上部ブランク１０２は側壁１１４ａ、１１４ｂ、１１４ｃ、１１４ｄの一部を形成する２種類のフラップを含んでもよい。側壁１１４ａ〜１１４ｄは内面１２５を含み、これは後でより詳細を議論するように接着剤を受けるために使用される。例えば、上部ブランク１０２は、上部ブランク１０２の様々な縁に配置された、１つ以上の縁支持体１２２ａ〜１２２ｈを含んでもよい。一実施形態において、第１と第３の縁はそれぞれの縁に沿って離間した、各３個の縁支持体１２２ａ、１２２ｂ、１２２ｃ、１２２ｅ、１２２ｆ、１２２ｇを含んでもよく、他方第２と第４の縁は、各縁の実質的に中央部に位置する単一の縁支持体１２２ｄ、１２２ｈを含んでもよい。第２と第４の縁は、単一の縁支持体１２２ｄ、１２２ｈのそれぞれの側に位置するコーナ壁１２６ａ、１２６ｂ、１２６ｃ、１２６ｄを含んでもよい。後でより詳細を議論するように、コーナ壁１２６ａ〜１２６ｄは、隣接する縁にある、隣接する縁支持体１２２ａ〜１２２ｇのフラップと境を接する。

引き続き図３Ａを参照すると、各縁支持体１２２ａ〜１２２ｇは互いに実質的に類似であり、次に述べる第１の縁支持体１１２ａについての記述が他の縁支持体１２２ｂ〜１２２ｇに当てはまることを理解されたい。第１縁支持体１２２ａには、２つの回転可能フラップ１２８ａ、１２８ｂを有する中央支持壁１３２が含まれてよい。中央支持壁１３２は、内面１１２と一体的に形成されてそこに接続されている。ただしその底縁沿いに内面１１２に向かって回転可能である。中央壁１３２の長さがフォーク開口１６５の大きさを決定する。具体的には、中央壁１３２の長さが短かいほど、フォーク開口１６５の寸法が大きい。ただし、中央壁１３２の長さを短くすれば、パレット１００の構造的な剛性及び支持力を減少させることにもなり得る。したがって、所望のフォーク開口の大きさとパレット１００の構造要件とのバランスによって、中央壁１３２の大きさが選択されてよい。

回転可能フラップ１２８ａ、１２８ｂは中央支持壁１３２の両側に延在する。ただし、内面１１２からは（例えば切断線などを介して）分離されている。このように、回転可能フラップ１２８ａ、１２８ｂは２つの軸に沿って、内面１１２に対して旋回できる。具体的には図４を参照すると、中央壁１３２が内面１１２から下へ旋回するときに、回転可能フラップ１２８ａ、１２８ｂは第１の軸に沿って内面１１２に対して９０度旋回し、次いで中央壁１３２への接続縁から９０度旋回する際に第２の軸に沿って旋回する。いくつかの実施形態において、縁支持体１２２ａ、１２２ｂ、１２２ｃ、１２２ｄ、１２２ｅ、１２２ｆのそれぞれは、いずれかの側に２つのフラップ１２８ａ、１２８ｂを含んでいる。これにより、各フラップは長さを短くすることが可能であり、組み立て、特に機械による組み立てが容易になる。それは機械の構成部品が、フラップ１２８ａ、１２８ｂの全長を底部ブランク１０６の対応する構造に固定するためにパレット１００内部の遠くまで到達する必要がないからである。さらに、各縁支持体が２つのフラップ１２８ａ、１２８ｂを含むために、パレット１００の外表面がより滑らかになり得る。それは、上部ブランク１０２のコーナの縁支持体１２２ａ〜１２２ｆ（すなわち、１２２ａ、１２２ｃ、１２２ｅ、１２２ｇ）は折り曲げた後に露出された切断端部を持たず、折り曲げられたコーナとなっており、ハンドリング時に引っかかる可能性が低いからである。

図４を参照すると、折り曲げた構成では、第１の縁支持体１２２ａがＵ字型支持構造を画定し、中央壁１３２が内面１１２の外周縁１２０に位置し、かつ回転可能フラップ１２８ａ、１２８ｂが中央壁１３２の両端部に対して約９０度に延びて上部ブランク１０２の内部方向へ延在する。

再び図３Ａを参照して、コーナ壁１２６ａ、１２６ｂ、１２６ｃ、１２６ｄをより詳細に議論する。コーナ壁１２６ａ、１２６ｂ、１２６ｃ、１２６ｄのそれぞれは、外壁１３４と外壁１３２に接続された回転可能コーナフラップ１３０とを含む。外壁１３４は上部ブランク１２０の外周縁１２０に接続され、それに対して接続された縁に沿って回転可能である。コーナフラップ１３０は側縁に沿って外壁１３４へ接続されているが外周縁１２
０からは分離されており、それによりコーナフラップ１２０が上部ブランク１０２の中心方向に向いて配置され、内面１１２の一部の上に延在可能となる。

折り曲げた構成の図４では、コーナ壁１２６ａ、１２６ｂ、１２６ｃ、１２６ｄが折り曲げられて、外壁１３４が外周縁１２０に沿って約９０度旋回して内面１１２と直角となる。外壁１３４に接続されたコーナフラップ１３０は、外壁１３４と共に旋回する。そして次に外壁１３４の側縁に対して直角に旋回する。こうして、コーナフラップ１３０は、上部ブランク１０２の中心方向に向かって内向きに延在する。形成されたコーナ壁１２６ａ、１２６ｂ、１２６ｃ、１２６ｄはこうしてＬ字型の壁を形成する。いくつかの実施形態において、外壁１３４は縁支持体１２２ａ（すなわち上部ブランク１０２の隣接する縁にある縁支持体）の回転可能フラップ１２８ｂの隣に整列する。いくつかの実施形態において、各外壁１３４の側縁部と回転可能フラップ１２８ｂは相互に係合してもよい。こうして、フラップ１２８ｂと外壁１３４が、折り曲げた構成における上部ブランク１０２の拡大側壁部を形成する。

ここで、各側壁１１４ａ、１１４ｂ、１１４ｃ、１１４ｄは、矩形又は正方形などの基本的幾何形状であってよいことに留意されたい。後でより詳細を議論するように、側壁の形状により機械が側壁をより容易に操作し、所望の構成に折り曲げることが可能となる。

図３Ｂにおいて、上部ブランク１０２は折り曲げる前に底部ブランク１０６への取り付け準備が行われる。多くの実施形態において、上部ブランク１０２は、後でより詳細を述べるように底部ブランク１０６に整列されてから折り曲げられてもよい。いくつかの実施形態において、側壁１１４ａ、１１４ｂ、１１４ｃ、１１４ｄの内面１２５は接着剤１３６で覆われている。後でより詳細を議論するように、側壁１１４ａ、１１４ｂ、１１４ｃ、１１４ｄ上の接着剤１３６は、上部ブランク１０２の側壁１１４ａ、１１４ｂ、１１４ｃ、１１４ｄを底部ブランク１０６に固定するために使用される。接着剤１３６はユーザ又は機械によって各側壁の内面の大部分に塗布されて、より詳細を後で述べるように各係合面において底部ブランク１０６への拡大接続部を画定してもよい。接着剤１３６は、２つの表面を共に固定するように構成された、実質的に任意の物質であってよい。例えば、接着剤１３６は液体又はペーストであってよく、手動であるか機械によるかを問わず、回転、噴霧、ブラシング又は他の好適な方法で様々な表面に塗布されてもよい。接着剤１３６は、製造時に上部ブランク１０２及び／又は底部ブランク１０６に塗布されて、上部と底部のブランク１０２、１０６が相互に固定された後、活性化されてもよい。例えば、接着剤１３６は、熱、水、又は圧力で活性化されてもよい。いくつかの実施形態において、接着剤１３６は、パレット１００の組み立て時に除去される剥離テープで保護された両面テープであってもよい。

次に底部ブランク１０６について詳細に説明する。図５Ａは折り曲げてない構成における底部ブランク１０６の平面図を示す。図５Ｂは接着剤の配置を示す底部ブランク１０６の平面図である。図６Ａ及び図６Ｂは折り曲げた構成における底部ブランク１０６の様々な図を示す。まず図５Ａを参照すると、底部ブランク１０６は、内面２１２と外面２１３とを含むほぼ平坦部材として形成されてもよい（図１Ｃ参照）。底部ブランク１０６は、パレット１００の外周を画定する外周縁２２１を含んでもよい。複数の側壁２５０ａ、２５０ｂ、２５０ｃ、２５０ｄが外周２２１を囲み、内面２１２に対して折り曲げ可能であって、以下でより詳細を議論するように内面２１２に垂直な位置に向けて旋回する。側壁２５０ａ、２５０ｂ、２５０ｃ、２５０ｄのそれぞれが内部ピラーすなわち柱などの支持構造体の一部を形成し、これが上部と底部のブランク１０２、１０６の間を支える。底部ブランク１０６は、内面２１２を貫通して画定される、１つ以上の内部開口２４６ａ、２４６ｂを含んでもよい。内部開口２４６ａ、２４６ｂは内部縁を画定し、その周りに内部側壁２５２ａ、２５２ｂ、２５２ｃ、２５２ｄが形成されて内部縁に対して旋回する。

上部ブランク１０２と同様に、底部ブランク１０６の側壁２５０ａ〜２５０ｄは複数の縁支持体２１０ａ、２１０ｂ、２１０ｃ、２１０ｄ、２１０ｅを含み、それが折り曲げられて全体として又は部分的にパレット１００の支持ピラーを画定する。ただし上部ブランク１０２とは違い、縁支持体２１０ａ、２１０ｂ、２１０ｃ、２１０ｄ、２１０ｅは、例えば外周２２１の第１と第３の縁の、底部ブランク１０６の２つの縁にのみ形成されてもよい。上縁支持体と同様に、底縁支持体２１０ａ、２１０ｂ、２１０ｃ、２１０ｄ、２１０ｅはそれぞれが実質的に同じで、折り曲げられてＵ字型構造体を画定可能な構造を含んでもよい。例えば、図５Ａを参照すると、第１の縁支持体２１０ａは両側に延在する２つのフラップ２３４ａ、２３４ｂを有する中央支持壁２３１を含む。中央支持壁２３１は底部ブランク１０６の外周２２１に１つの縁で接続され、接続された縁に沿って約９０度旋回して内面２１２に直交する。底部ブランク１０６に対する折れ線は図５Ａでは点線で示されている。

各フラップ２３４ａ、２３４ｂは、切り込み、スロットなどを介するなどして外周縁２２１から分離されている。これによりフラップ２３４ａ、２３４ｂは中央支持壁２３１とともに旋回可能であり、また支持壁２３１に接続された縁に沿って内面２１２の中心に向かって内方向に旋回可能となる。こうして図６Ａと図６Ｂに示すように、折り曲げられた縁支持体２１０ａ、２１０ｂ、２１０ｃ、２１０ｄ、２１０ｅがパレット１００のＵ字型支持体を形成する。

上部ブランク１０２と同じように、底部ブランク１０６の側壁２５０ａ〜２５０ｄもまたコーナ壁２４０ａ、２４０ｂ、２４０ｃ、２４０ｄを含んでもよい。コーナ壁２４０ａ、２４０ｂ、２４０ｃ、２４０ｄはそれぞれ実質的に同じであって、それぞれが外周２２１に接続されて旋回する外壁２４２と、外壁２４２の１つの側縁から延在するコーナフラップ２４４とを含んでもよい。コーナフラップ２４４は外周２２１からは切り離され、内面２１２に対して複数の方向に旋回できる。図６Ａと図６Ｂを参照すると、折り曲げられた場合、コーナ壁２４０ａ、２４０ｂ、２４０ｃ、２４０ｄはＬ字型の構造体を形成し、外壁２４２が外周２２１の各縁に平行に延在し、コーナフラップ２４４は外壁２４２に対して約９０度旋回する。後でより詳細を議論するように、いくつかの実施形態では、コーナ壁２４０ａ、２４０ｂ、２４０ｃ、２４０ｄは縁支持体２１０ａ、２１０ｂ、２１０ｃ、２１０ｄと係合して接続される。例えば、底部ブランク１０６のコーナに位置する縁支持体２１０ａ、２１０ｃ、２１０ｄ、２１０ｅは折り曲げた構成においては、その内面２４５に接着剤を含むコーナ壁２４０ａ、２４０ｂ、２４０ｃ、２４０ｄによって保持されてもよい。

底部ブランク１０６の外側側壁２５０ａ、２５０ｂ、２５０ｃ、２５０ｄは、外側フラップ２２８、２２８ｂもまた含んでよい。外側フラップ２２８ａ、２２８ｂは、コーナ壁２４０ａ、２４０ｂ、２４０ｃ、２４０ｄの間、具体的には外周２２１の第２及び第３の縁のコーナフラップ２４４の間に位置してもよい。外側フラップ２２８ａ、２２８ｂは外周２２１に接続されて、折り曲げた構成においては接続部に沿って内面２１２に直交する方向に向く。いくつかの実施形態において外側フラップ２２８ａ、２２８ｂは、縁支持体で置き換えられて複数のフラップを含んで、Ｕ字型構造体を画定してもよい。

図５Ａでは、内側側壁２５２ａ、２５２ｂ、２５２ｂ、２５２ｄが内面２１２に対して折り曲げられて、パレット１００に対する内部支持構造体を画定する。いくつかの実施形態において、内側側壁２５２ａ、２５２ｂ、２５２ｂ、２５２ｄが外側側壁２５０ａ、２５０ｂ、２５０ｃ、２５０ｄの部分と係合して接続する。さらに、内側側壁２５２ａ、２５２ｂ、２５２ｂ、２５２ｄが外側側壁と類似の構造を含んでもよい。例えば、複数の内部縁支持体２３０ａ、２３０ｂ、２３０ｃ、２３０ｄが画定されて、それらが実質的に外部縁支持体２１０ａ、２１０ｂ、２１０ｃ、２１０ｄ、２１０ｅと同じであってもよい。内部縁支持体２３０ａ、２３０ｂ、２３０ｃ、２３０ｄのそれぞれは、中央支持壁２６０を含み、それが内面２１２に接続されて、それに対して旋回してもよい。中央支持壁２６０は内面２１２と統合されて、すなわち一体的に形成されて、各側面から延在する２つの回転可能フラップ２６２ａ、２６２ｂを含んでもよい。フラップ２６２ａ、２６２ｂは内面２１２から分離され、中央支持壁２６０に接続された１つの縁に沿って旋回される。外部縁支持体２１０ａ、２１０ｂ、２１０ｃ、２１０ｄ、２１０ｅと同様に内部縁支持体２３０ａ、２３０ｂ、２３０ｃ、２３０ｄは、中央支持壁２６０が内面２１２に対して９０度旋回し、かつフラップ２６２ａ、２６２ｂが中央支持壁２６０の側縁に対して９０度旋回すると、折り曲げた構成においてＵ字型支持構造体を形成する。

内部縁支持体２３０ａ、２３０ｂ、２３０ｃ、２３０ｄは外部縁支持体２１０ｂ、２１０ｆの周りに折り曲げられるように構成されている（具体的には内部縁支持体２３０、２３０ｂ、２３０ｃ、２３０ｄのフラップ２６２ａ、２６ｂが外部縁支持体のフラップ２３４ａ、２３４ａの外側に折り重なる）。この構造は、上部ブランク１０２を接続する際に２段階重ね接合を回避して、典型的にはフォークリフト開口１６５の幅を増加させる。こうしてこれらの実施形態では、フォークリフトのフォークが構造体に引っかかる可能性が低減される。一実施形態において２段階重ね接合はフォークリフト開口１６５内に１／２インチ以上も延在し、一実施例では５／１６インチしか延在しない本接合に比べると障害になる可能性が高い。また、折り曲げを反転させることで、重ね接合のあるものは、折り曲げパレット１００のように１つの重ね接合を持つ代わりに、面一となる。

内部縁支持体２３０ａ、２３０ｂ、２３０ｃ、２３０ｄの他に、２つの内側側壁２５２ａ、２５２ｄもまた複数の周辺コーナ支持体２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃ、２２０ｄを含んでもよい。周辺コーナ支持体２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃ、２２０ｄは内部開口２４６ａ、２４６ｂの末端に位置して、外周２２１の外部の第１と第３の縁に向いている。周辺コーナ支持体２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃ、２２０ｄのそれぞれは、コーナ壁２２２と、コーナ壁２２２の側縁から延在するコーナフラップ２２４とを含む。コーナ壁２２２は内面２１２に接続され、それに対して９０度旋回する。コーナフラップ２２４は内面から分離されて接続された縁又は折れ線に沿ってコーナ壁２２２に向かって９０度旋回する。このように、折り曲げられたコーナ支持体２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃ、２２０ｂは、Ｌ字型の支持ピラーを形成する（図６Ａ参照）。いくつかの実施形態において、周辺コーナ支持体２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃ、２２０ｄは、それぞれの外部縁支持体２１０ａ、２１０ｂ、２１０ｃ、２１０ｄの外表面上に折り重なる（具体的にはそれぞれのフラップ２３４ａの上に折り重なる）ように構成されている。この構造により、上部ブランク１０２が底部ブランクの周りに折り曲げられて固定されるときに、パレット１００内部に潜在的な２段階重ね接合の形成が排除される。これは前述した理由により、フォークリフトのフォークがパレット１００の一部を損傷させたり、引っ掻くリスクを低減する。

周辺コーナ支持体２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃ、２２０ｄと同様に、内部側壁２５２ｂ、２５２ｃはそれぞれが複数の中央コーナ支持体２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃ、２１４ｄを含む。中央コーナ支持体２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃ、２１４ｄは、実質的に周辺コーナ支持体２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃ、２２０ｄと同じであるが、コーナフラップがより短く、内部開口２４６ａ、２４６ｂの末端ではあるが、周辺コーナ支持体２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃ、２２０ｄに比べると内面２１２の中央領域により近い位置にある。各中央コーナ支持体２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃ、２１４ｄは、一体成形されるか、さもなければ内面２１２に接続されたコーナ壁２１６と、コーナ壁２１６の１つの縁に沿って接続されるかあるいは内面２１２に対して可動となったコーナフラップ２１８とを含んでいる。折り曲げた構成では、各中央コーナ支持体２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃ、２１４ｄは、コーナ壁２１６が内面２１２に対して９０度旋回し、次にコーナフラップ２１８がコーナ壁２１６の側縁に対して９０度旋回して、Ｌ字形の支持構造体を画定する。いくつかの実施形態において、中央コーナ支持体２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃ、２１４ｄのコーナフラップ２１８は、周辺コーナ支持体２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃ、２２０ｄよりも短く、したがって周辺コーナ支持体２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃ、２２０ｄのコーナフラップ２２４の長さにまでは延在しない。一実施形態において、周辺コーナ支持体２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃ、２２０ｄのコーナフラップ２２４はコーナ壁２２２とほぼ同じ長さであり、他方で中央コーナ支持体２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃ、２１４ｄのコーナフラップ２１８はコーナ壁２１６より長さが短くてもよい。

図５Ｂでは、上部ブランク１０２と同様に、底部ブランク１０６は、内部及び外部側壁２５０ａ〜２５０ｄの特定の内面２４５に塗布された接着剤２７０を含んでもよい。具体的には、第２及び第４の外部側壁２５０ｂ、２５０ｄの一部を構成する各パネルには、接着剤２７０の１つ以上の層が含まれてもよい。後で議論するように、接着剤２７０は機械で塗布され、底部ブランク１０６の側壁を上部ブランク１０２及び１つ以上のアクセサリ（例えば追加の支持ピラーなど）へ接続するのに使用されてもよい。接着剤２７０は前述の接着剤１３６と類似であってもよい。

ここで追加の支柱１０８をより詳細に説明する。図７Ａと図７Ｂは、折り曲げてない構成での１つの支柱１０８の平面図を示す。図７Ｃと図７Ｄは、折り曲げた構成での支柱１０８の様々な図を示す。図７Ａでは、各支柱１０８は、内面３１２と、内面３１２の外周３２０に旋回可能に接続された複数の側壁３１２ａ、３１２ｂ、３１２ｃ、３１２ｄとを有する、概ね平坦な部材で形成されてもよい。一実施形態において、２つの側壁３１２ａ、３１２ｃは縁支持構造体３１４ａ、３１４ｂを画定し、そのそれぞれが、内面３１２と一体形成されるか、そうでなければ外周３２０の第１の縁に沿って内面に接続された中央壁３１６を有してもよい。２つの縁フラップ３１８ａ、３１８ｂは、中央壁３１６の両側から延在し、３つの自由縁と、中央壁３１６に接続された第４の縁を有する。これにより縁フラップ３１８ａ、３１８ｂが、内面３１２に対する２つの軸に沿って旋回可能となる。折り曲げた構成（図７Ｃ、図７Ｄ参照）では、２つのフラップ３１８ａ、３１８ｂが中央壁３１６に対して９０度旋回し、かつ中央壁３１６とフラップ３１８ａ、３１８ｂが内面３１２に対して垂直に向けられると、縁支持構造体３１４ａ、３１４ｂはＵ字形の支持要素を画定する。

縁支持構造体３１４ａ、３１４ｂの他に、各支柱１０８には１つ以上のフラップ３２２ａ、３２２ｂが含まれてもよい。フラップ３２２ａ、３２２ｂは内面３１２の各縁に接続され、内面３１２に対して９０度旋回する。フラップ３２２ａ、３２２ｂは１つの縁にのみ接続されて３自由度を有する。

図７Ｃでは、いくつかの実施形態において、支柱１０８が側壁３１２ａ、３１２ｂ、３１２ｃ、３１２ｄの１つ以上の内面に塗布された接着剤３３０を含んでもよい。例えば、１つ以上の接着剤層はフラップ３１８ａ、３１８ｂのかなりの部分又は全面に塗布されてもよい。接着剤層３３０は、後でより詳細を説明する組み立て工程においてパレット１００内へ挿入可能な支柱構造体を生成するために、フラップ３１８ａ、３１８ｂを自立するフラップ３２２ａ、３２２ｂへ固定するのに使用してもよい。接着剤３３０は、前述した接着剤１３６、２７０と同様に構成されてもよい。

次に剛性部材１０４についてより詳細を説明する。図８Ａは剛性部材１０４の平面図を示す。図８Ｂは、線８Ｂ−８Ｂに沿う剛性部材１０４の拡大断面図を示す。図８Ｃは剛性部材の別の実施形態を示す。図８Ａ、図８Ｂでは、剛性部材１０４は実質的に平坦な材料であり、上部ブランク１０２の天面１６０にほぼ対応する形状となっていてもよい。一実施形態において、剛性部材１０４は、概ね矩形である。ただし他の形状および大きさも想定される。剛性部材１０４は天面３５０と底面３５２を有し、その間に１つ以上の波形層又は強化層が所望により含まれてもよい。例えば図８Ｂに示すように、一実施形態において剛性部材１０４には第１の波形層３５６と第２の波形層３５８が含まれ、それぞれが互いに平行になった波形ベーン３６０を有する。波形ベーン３６０は、剛性部材１０４に強度と剛性を追加する。

追加の強度が所望される場合においては、剛性部材１０４が追加の強化層を有してもよい。例えば図８Ｃでは、この実施形態における剛性部材１０４には３層の強化層３６２、３６４、３６６が互いに接続されている。さらに、図８Ｂと図８Ｃのいずれにおいても強化層は、同一方向に並んだ波形ベーンで示されているが、他の実施形態では、強化層は、第１の強化層３５６のベーンが第１の方向に並び、第２の強化層３５８のベーンがそれに対してずれてよいし、位相が約９０度ずれてもよい。パレット１００で搬送される予想荷重に依存して、その他のずれの角度もまた使用されてよい。

剛性材料１０４は、単一材料として一体的に形成されてもよいし、他の実施形態において剛性部材１０４が同一材料の複数層又は互いに結合された異種材料の層を含んでもよい。一実施形態において、剛性材料１０４は、接着剤を介して積層又はその他の方法で互いに結合された、１つ以上の波形材料又は気泡材料を含んでもよい。例えば、２つの２重壁段ボールが積層又は接着されて剛性部材を画定してもよい。接着剤又は積層物が使用される実施形態において、接着剤又は積層物は波形層及び／又は強化層として機能して構成要素の剛性をさらに高める。剛性部材１０４は典型的には上部と底部のブランク１０２、１０６と同じタイプの材料であるが、必ずしもそうである必要はない。例えば、大幅な追加剛性が所望される場合には、剛性部材１０４は、プラスチック、金属、又は１つ以上の類似の合金であってもよい。

剛性部材１０４は、上部ブランク１０２の上面１６０と同じ大きさであってもよいし、あるいは異なる形状又は大きさであってもよい。例えば、剛性部材１０４は上部部材のコーナと中心領域との間に延在する「Ｘ」として形成されるが、天面１６０と同じ大きさで形成された場合と同じ量を必要とはしない。別の実施形態では、剛性部材１０４は、所望位置に離散的又はピンポイント的な支持を与えるように構成されてもよい。

剛性部材１０４は上部部材又は底部部材と同様の材料で形成されてもよいし、あるいは異なる材料で形成されてもよい。例えば、剛性部材１０４はプラスチック挿入体であって、その一方で上部部材と底部部材はボール紙で形成されてもよい。別の例としては、剛性部材は金属または合金であって、上部部材と底部部材はプラスチック又はボール紙でできていてもよい。

次にパレット１００の組み立て方法をより詳細に説明する。まず図２を参照すると、全体的な方法の流れとしては一般に、追加支柱１０８（これがある場合には）を構築、底部ブランク１０６を構築、上部ブランク１０２又は底部ブランク１０６のうちの１つへの剛性部材１０４の接続を行い、次いで上部と底部のブランク１０２、１０６の接続を進める。図９〜図１４が、パレット１００の例示的な組み立てプロセスを示す。以下で述べる操作は人などのユーザによって遂行されてもよいし、あるいは機械で行われてもよい。

図７Ｂと図９を参照すると、アクセサリまたは補助柱１０８が使用されるいくつかの実施形態においては、これらは個別に組み立てられてもよい。一実施例では、２つの支柱１０８が使用され、フラップ３２２ａ、３２２ｂを内面３１２に対して９０度旋回させて、フラップ３２２ａ、３２２ｂを内面３１２に対して直角に配向させるようにして組み立てられる。次に、２つの縁支持構造体３１４ａ、３１４ｂを旋回して配置する。具体的には、各中央壁３１６が、内面３１２に対して垂直となるように旋回されて２つのフラップ３２２ａ、３２２ｂに直角に配置される。縁支持構造体の回転可能フラップ３１８ａ、３１８ｂが次に中央壁３１６に対して９０度旋回され、フラップ３２２ａ、３２２ｂに平行となるように整列される。回転可能フラップ３１８ａ、３１８ｂはフラップ３２２ａ、３２２ｂの外表面に固定される。例えば、フラップ３１８ａ、３１８ｂの内面上の接着剤３３０が２組のフラップを互いに結合する。いくつかの実施形態において、接着剤３３０が、縁フラップ３１８ａ、３１８ｂの内面ではなく、自立するフラップ３２２ａ、３２２ｂの外面上に配置されてもよい。接着剤は、２つのフラップ３１８ａ、３１８ｂ、３２２ａ、３２２ｂの間の境界面又は係合面の全体に沿って固定接続を画定し、ポイントではなく表面全体に力を分布させる強力な接続を確実にする。

図１０では、組み立てられた追加支柱１０８が底部ブランク１０２の内面２１２上に配置される。支柱１０８は、外周２２０の第２及び第４の縁にある外側フラップ２２８ａ、２２８ｂに整列される。外側フラップ２２８ａ、２２８ｂは、その内面に接着剤２７０が塗布された状態で上方向に旋回され、支柱１０８の縁支持フラップ３１８ａの外表面と両方の縁支持体３１４ａ、３１４ｂに接着される。この実施形態では、接続部には３層の材料が画定され、材料が２重ベーンの波形であれば、６層の波形が含まれる。複数層であれば、パレット１００の強度と剛性が高められる。

引き続き図１０では、中央コーナ支持体２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃ、２１４ｄが内面２１２に対して上方向へ旋回されて、柱１０８の外面に接続される。具体的には、中央壁２１６が縁支持体３１４ａ、３１４ｂの中央壁３１６に接続され、コーナフラップ２１８が両方の縁支持体３１４ａ、３１４ｂのもう一方の縁フラップ３１８ｂに接続される。

追加の柱１０８が底部ブランク１０６に固定されるとき又はその前又は後で、底部ブランク１０６で形成されるその他の支柱が形成される。図１１と図１２は、底部ブランク１０６を組み立てるための折り曲げプロセスを示す。これは機械で自動的に行われてもよいし、ユーザによって行われてもよい。図６Ａ、図１１及び図１２では、１つの実施形態に３つの中央整列された支持ピラー４０２、４０４、４０６が、Ｕ字形支持構造の組み合わせで画定される。例えば、外部縁支持体２１０ｂ、２１０ｆは組み立てられて、内部縁支持体２３０ａ、２３０ｄの表面に接着剤で接続される。同様に、２つの内部縁支持体２３０ｂ、２３０ｃは互いに折り曲げられて接着剤で接続される。他の接続に関して前述したように、接着剤２７０は境界面のかなりの部分又は全体に亘って延在して、接続する構造体の間に強力な結合を生成する。

引き続き図６Ａ、図１１及び図１２では、コーナピラー４０８、４１０、４１２、４１４は、残りの外部縁支持体２１０ａ、２１０ｃ、２１０ｄ、２１０ｅをコーナ壁２４０ａ、２４０ｂ、２４０ｃ、２４０ｄ並びに周縁コーナ壁２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃ、２２０ｄに接続することにより組み立てられる。こうして、コーナピラー４０８、４１０、４１２、４１４が、外部縁上の側壁の一部と底部ブランク１０６の１つの内部縁とによって形成される。

図２を参照すると、底部ブランク１０６が底部部材に組み立てられた後、オプションの剛性部材１０４が底部ピラー４０２、４０４、４０６、４０８、４１０、４１２、４１４に配置される。インサート１０４が配置された後、あるいはインサート１０４が省略された実施形態では、上部ブランク１０２が底部ブランク１０２を覆って配置される。上部ブランク１０２は次に折り曲げられて底部ブランク１０６に固定される。例えば、図４、図１３及び図１４を参照すると、側壁１１４ａ、１１４ｂ、１１４ｃ、１１４ｄが天面１６０から下方向に旋回されて、それぞれのフラップが上部ブランク１０２の中心に向かって内方向へ折り曲げられる。

縁支持体１２２ａ、１２２ｂ、１２２ｃ、１２２ｄ、１２２ｅ、１２２ｆ、１２２ｇ、１２２ｈが折り曲げられて、中央壁１３２が底部ブランク１０６上の対応する中央壁１３２に接続される。次にフラップ１２８ａ、１２８ｂが内側に旋回されて、底部ブランク１０６上のピラーの内部壁に取り付けられる。上部ブランク１０２のフラップが接着剤によって底部ブランク１０６に固定されて、パレット１００が組み立てられる。

図１５〜図２０は、段ボール、板紙、プラスチックなどの折り曲げ可能材料から形成される更なるパレット５００を示す。以下で別記される場合を除いて、図１５〜図２０のパレット５００は図１〜図１４のパレット１００と類似している。したがって、ある場合には、これまでの説明に照らして、また図１５〜図２０から当業者に明らかである場合には、同様の特徴の説明は行わない。参照を容易にするために、同様の構造は適切に増加分を付加した参照番号で表す。

図１５と図１６を参照すると、パレット５００が上部部材５０２と、上部部材５０２に連結される底部部材５０６とを含む。前記のパレット１００と同様に、パレット５００は所望により上部と底部の部材５０２、５０６の間にパレット５００の剛性を向上させるための剛性インサート５０４を含む。パレット５００は一般的に、天面５６０と、天面５６０にほぼ平行な底面５６４を含み、底面は２つの面５６０、５６４の間に延在する複数の側壁５６１によって空間的に分離される。側壁５６１は、パレット５００の１つ以上の側面に２つ以上のフォーク開口５６５を画定するように構成されることが多い。フォーク開口５６５は、パレットフォーク又は他のリフト機構からの１つ以上の歯を受ける寸法となっており、それに応じて変化してもよい。そのために、図１５〜図２０に示すパレット５００は、２つの対向する側面にのみフォーク開口５６５を含むが、いくつかの実施形態においてはパレット５００が、パレット５００の１つの側面にのみ、又は各側面にフォーク開口５６５を含んでもよい。このように、１つ以上の側壁５６１が中断なくパレット５００の全長に延在してもよい。同様に、パレット５００がパレットとして使用されない場合には、フォーク開口５６５を省略して、側壁５６１がパレット５００の全長に延在してもよい。パレット５００の様々な構成部品について以下で詳細に議論する。ただし、以下の例は単なる例示を意図することに留意されたい。

図１７は、折り曲げて組み立てる前の、ブランクの上部部材５０２を示す。図１８は、折り曲げた構成での上部部材５０２を示す。図に示すように、上部部材５０２は、複数の折れ線、切断線、タブ、スロット、スリット、フランジ、切り込み及び／又はその他の組み立てを容易にするように操作可能な所定の弱い位置があるように製造されてもよい。図１７と図１８に示すように、天面５６０の外周は外周縁５２０で画定され、これは折り曲げた構成において上部部材５０２の縁も画定する。複数の縁支持体（例えばコーナ縁支持体５２２と中央縁支持体５２３）は外周縁５２０の周りに旋回可能に接続されている。以下でより詳細を議論するように、縁支持体５２２、５２３は天面５６０に対して垂直に折り曲げられて、側壁５６１などのパレット５００の様々な要素を画定する。各縁支持体は折れ線又は旋回線を中心に回転可能である。折れ線は外周縁５２０に平行に延在し、縁支持体５２２、５２３が折り曲げられると天面５６０に関して下向きに折り曲げられて、天面５６０に対して垂直な角度となる。

図１７と図１８の実施形態においては、上部部材５０２が、天面５６０の各コーナに位置するコーナ縁支持体５２２（例えば、４つのコーナ縁支持体５２２）を含む。各コーナ縁支持体５２２は、それぞれのコーナ縁支持体５２２の対向する側面に旋回可能に接続された、向かい合った回転可能フラップ５２８を含む。例えば、回転可能フラップ５２８は折れ線を介して、係合するコーナ縁支持体５２２に対して回転可能であって、回転可能フラップ５２８がコーナ縁支持体５２２に対してある角度（例えば直角で）延在するようにできる。各回転可能フラップ５２８は、キノコ型のタブ構造などの固定部４５０を含み、これは回転可能フラップ５２８とは独立して回転可能であり、コーナ縁支持体５２２を、以下で詳細を述べる底部部材５０６に固定するように構成されている。固定部４５０の位置と形状は、パレット５００の固定仕様に基づいて所望通りに変化してもよい。

引き続き図１７と図１８において、上部部材５０２は天面５６０の対向する縁に位置する、中央縁支持体５２３も含む。図に示すように、中央縁支持体５２３は、相対向する縁のコーナ縁支持体５２２同士の間に位置して、向かい合う縁の中央領域すなわち中間点にほぼ整列する。中央縁支持体５２３は、折れ線に沿って天面５６０に対して折り曲げ可能であり、かつ天面５６０に対して垂直方向下向きに回転する。さらに各中央縁支持体５２３は中央縁支持体５２３の対向する側面から横に延在する、２つの回転可能フラップ５２８を含み、中央縁支持体５２３に隣接する位置にあるコーナ縁支持体５２２に向かうようになっている。各回転可能フラップ５２８は中央縁支持体５２３に対して折り曲げ可能であり、中央縁支持体５２３に対してほぼ垂直に内側に回転する。各回転可能フラップ５２８及び中央縁支持体５２３は、中央縁支持体５２３と回転可能フラップ５２８を底部部材５０６に固定するための、上記の固定部４５０と類似の固定部４５２を含む。

図１９は、折り曲げるか又は組み立てる前のブランク形式の底部部材５０６を示す。図２０は折り曲げた構成の底部部材５０６を示す。上部部材５０２と同様に、底部部材５０６は、最初は様々な切り込みとミシン目の入った平坦材料として形成され、平坦材料を様々な形態で折り曲げて、側壁５６１、支持構造体及び上部部材５０２へ接続するための固定部を画定することを可能とする。底部部材５０６は、複数の折れ線、切断線、タブ、スロット、スリット、フランジ、切り込み及び／又はその他の組み立てを容易にするように操作可能な所定の弱い位置があるように製造されてもよい。

図１９と図２０に示すように、底面５６４の外周は外周縁６２１で画定され、これは折り曲げた構成において底部部材５０６の縁も画定する。外周縁６２１から複数の縁支持体６１０が延在し、これらは底面５６４に対して回転可能である。図１９及び図２０にに示す実施形態において、縁支持体６１０は底面５６４に対して上方向に回転して底面５６４にほぼ垂直となり、パレット５００の構造部及び接続部の画定に使用される。縁支持体６１０の構成は、側壁５６１の長さを増減し、支柱の形状などを変化させることができる。

縁支持体６１０の一例として、図１９及び図２０には外周縁６２１の向かい合う縁に旋回可能に接続された壁支持体６１１を含む底部部材５０６が示されている。各壁支持体６１１は、１つ以上の折れ線を介して底面５６４に対して回転する。一実施形態において各壁支持体６１１は、互いに旋回可能に接続された複数のフラップ部材（例えば、第１フラップ６１１ａ、第２フラップ６１１ｂ、第３フラップ６１１ｃ）を含む。そのような実施形態において、第１フラップ部材６１１ａは底面５６４の外周縁６２１に連結され、第２フラップ部材６１１ｂは第１フラップ部材６１１ａに連結され、第３フラップ部材６１１ｃは第２フラップ部材６１１ｂに連結されてもよい。例えば、第１フラップ部材６１１ａは、対向する第１と第２の縁を含む矩形フラップであってもよい。同様に第２フラップ部材６１１ｂは、対向する第１と第２の縁を含む矩形フラップであってもよい。第３フラップ部材６１１ｃは同様に、対向する第１と第２の縁を含むように構成されてもよい。

そのような実施形態において、第１フラップ部材６１１ａの第１の縁は第１折れ線に沿って底部部材５０６の外周縁６２１に旋回可能に連結され、第２フラップ部材６１１ｂの第１の縁は第２折れ線に沿って第１フラップ部材６１１ａの第２の縁に旋回可能に連結され、第３フラップ部材６１１ｃの第１の縁は第３折れ線に沿って第２フラップ部材６１１ｂの第の２縁に旋回可能に連結される。第１フラップ部材６１１ａは底面５６４に対して第１の折れ線を中心に回転し、第１フラップ部材６１１ａが底面５６４に対してある角度で（例えば垂直に）延在してもよい。第２フラップ部材６１１ｂは第１フラップ部材６１１ａに対して第２の折れ線を中心に回転し、第２フラップ部材６１１ｂが第１フラップ部材６１１ａに対してある角度で（例えば垂直に）延在してもよい。第３フラップ部材６１１ｃは第２フラップ部材６１１ｂに対して第３の折れ線を中心に回転し、第３フラップ部材６１１ｃが第２フラップ部材６１１ｂに対してある角度で（例えば垂直に）延在してもよい。このように、折り曲げられると第１、第２、第３のフラップ部材６１１ａ、６１１ｂ、６１１ｃが、底部部材５０６の縁の長さ（例えば全長）に沿って、中空矩形プリズムなどの中空プリズム形状に支持構造体を画定してもよい。

図１９、図２０に示すように、複数の固定受け部４５６は、第１と第３のフラップ部材６１１ａ、６１１ｃ内に画定され、底部部材５０６の他の構成部品を以下で説明するように壁支持体６１１に固定し、同時に底部部材５０６を、少なくとも上部部材５０２などの他の構成部品又は要素に固定する。例えば固定受け部４５６は、第１と第３のフラップ部材６１１ａ、６１１ｃに画定されて、上部部材５０２のコーナ縁支持体５２２に画定される固定部４５０を少なくとも部分的に受けて、上部部材５０２と底部部材５０６を互いに固定してもよい。

いくつかの実施形態では、第３のフラップ部材６１１ｃは底面５６４にインタ−ロックされるようになっていて、壁支持体６１１の折り曲げ構成を画定してもよい。例えば、複数のタブ４６０（例えば３つのタブ４６０）が第３のフラップ部材６１１ｃの第２の縁から延在して、底面５６４に画定された対応する構造を係合してもよい。一実施形態において、対応する個数の受け部又はスロット４６２は、タブ４６０の少なくとも一部を受けるために、底面５６４に画定されてもよい。そのような実施形態では、各壁支持体６１１は上で説明したように折り曲げられて、スロット４６２内に受けられたタブ４６０が支持構造体の形状を画定するとともに、壁支持体６１１に対する横方向の安定性を提供してもよい。

いくつかの実施形態において、各壁支持体６１１は、折り曲げられた後の壁支持体６１１の横方向安定性を増加するための追加要素を含んでもよい。例えば、複数の翼が、第１、第２、第３のフラップ部材６１１ａ、６１１ｂ、６１１ｃの内の少なくとも１つ（例えば第１及び第２フラップ部材６１１ａ、６１１ｂ）から横方向に延在してもよい。そのような実施形態においては、壁支持体６１１が折り曲げられて支持構造を画定した後は、翼６３４が周りの構造に固定されてもよい。例えば、翼６３４が第１及び第２のフラップ部材６１１ａ、６１１ｂのそれぞれから横方向に延在する場合、第１のフラップ部材６１１ａから延在する翼６３４と第２のフラップ部材６１１ｂから延在する翼６３４は、壁支持体６１１が定位置に折り曲げられると回転して、互いに当接して向かい合わせとなる。そのような実施形態において、第１のフラップ部材６１１ａから延在する翼６３４は、接着剤、ファスナ、相互連結構造などによって第２のフラップ部材６１１ｂから延在する翼６３４に固定されてもよい。

追加または代替として、支持フラップ４６６は第１、第２、第３のフラップ部材６１１ａ、６１１ｂ、６１１ｃの内部（例えば第２フラップ部材６１１ｂの内部）に、他のフラップ部材と相互連結するために画定されてもよい。図に示すように、支持フラップ４６６は第２フラップ部材６１１ｂに旋回可能に接続される。第１、第２、第３のフラップ部材６１１ａ、６１１ｂ、６１１ｃが定位置に折り曲げられると、支持フラップ４６６は壁支持体６１１の内部に折り曲げられて、隣接するフラップ部材に固定されてもよい。例えば、一対の固定タブ４６８が、支持フラップ４６６の遠位端にあるように、互いの横方向に離れて延在してもよい。そのような実施形態において、対応する固定スロット４７０は第１と第３のフラップ部材６１１ａ、６１１ｃ内に画定されて、そこに少なくとも部分的に固定タブ４６８を受けてもよい。本明細書に記載のように、翼６３４及び／又は支持フラップ４６６は、荷物を支持するために、壁支持体６１１の横方向移動を制限してもよい。

引き続き図１９と図２０において、底部部材５０６は底面５６４の残りの対向する縁に位置する、２つの中間縁支持体６５０も含む。中間縁支持体６５０は相互に整列され、中央領域すなわち残りの対向する縁の中間点にほぼ整列される。中間縁支持体６５０は折れ線に沿って底面５６４に対して折り曲げ可能であり、底面５６４に対して垂直方向上向きに回転する。さらに、各中間縁支持体６５０は、中間縁支持体６５０の対向する側面から横方向に離れるように延在する２つの翼６５１を含む。各翼６５１は中間縁支持体６５０に対して折り曲げ可能であり、中間縁支持体６５０に対してほぼ垂直方向に内向きに回転する。上部部材５０２と底部部材５０６とをさらに固定するために、各翼６５１と中間縁支持体６５０が、そこに画定された固定受け部４７４を含み、上部部材５０２の中央縁支持体５２３の固定部４５２を少なくとも部分的に受けて、上部部材５０２と底部部材５０６を互いに固定する。

いくつかの実施形態において、底部部材５０６は複数の内部縁支持体６３０を含み、これが単独又は底面５６４の外周縁６２１の周りに位置する縁支持体６１０との組み合わせで使用されて、パレット５００用の内部構造支持体を画定する。例えば、底部部材５０６は、底面５６４に切り込まれた２つの内部開口６４６を含んでもよい。ただしこれに限定されない。内部開口６４６は典型的には切断工程時に形成され、形成時に底部ブランクから除去された材料部分である。図１９と図２０に示す実施形態では、内部開口６４６は実質的に矩形の開口である。ただし、特定の用途においては開口６４６は違う形で構成されてもよい。

一実施形態において、底部部材５０６は、内部開口６４６を囲む境界縁に沿って旋回可能に接続された、複数の内側内部縁支持体６３０ａ（例えば２つの内側内部支持体６３０ａ）と複数の外側内部縁支持体６３０ｂ（例えば４つの外側内部縁支持体６３０ｂ）とを含んでもよい。内側及び外側の縁支持体６３０ａ、６３０ｂは底面５６４に対して境界縁に沿って回転可能であり、底面５６４に対して上方向に回転する。以下で説明するように、内側及び外側の内部縁支持体６３０ａ、６３０ｂは、底部部材５０６のその他の構成部品と係合して、パレット５００の構造支持体を画定する。

各内部縁支持体６３０ａは矩形であって、そこに旋回可能に接続された複数の固定タブを含んでもよい。例えば、一対のＴ字型固定タブ４７６は、内部開口６４６を囲む境界縁に旋回可能に取り付けられた内側内部縁支持体６３０ａの縁に対向する内側内部縁支持体６３０ａの縁に旋回可能に接続されてよい。そのような実施形態では、Ｔ字型固定タブ４７６は、内側内部縁支持体６３０ａに対して折り曲げられて、中間縁支持体６５０の翼６５１を係合してもよい。例えば図１９、図２０に示すように、中間縁支持体６５０の各翼６５１は、その上縁に画定されたスロット４７８を含んでもよい。スロット４７８は内側内部縁支持体６３０ａのＴ字型固定タブ４７６の少なくとも一部を受けるように配置される。

各外側内部縁支持体６３０ｂは折り曲げ構成において壁支持体６１１と相互連結されるように構成されてもよい。例えば、各外側内部縁支持体６３０ｂは、１つ以上のキノコ型タブ構造などの１つ以上の固定部４８０を含んでもよい。これは外側内部縁支持体６３０ｂとは独立して回転可能である。外側内部縁支持体６３０ｂを壁支持体６１１に固定するために、外側内部縁支持体６３０ｂの固定部４８０が、各壁支持体６１１の第３フラップ部材６１１に画定された固定受け部４５６内に、少なくとも部分的に受けられてよい。

上部部材５０２と底部部材５０６の様々な構成部品は相互連結されるように説明したが、固定部及び受け部（例えば固定部４５０、４５２、４８０と受け部４５６、４７４）は省略されてもよく、様々な構成部品は接着剤利用などの代替手段により互いに固定されてもよい。例えば、上部部材５０２の縁支持体５２２と５２３の一部は、底部部材５０６の縁支持体６１０に接着剤で固定されてもよい。

図２１〜図２３は更なるパレット９００を示し、ここでは構造部及び接続部は接着剤で固定される。以下で明記されている場合を除いて、図２１〜図２３のパレット９００は図１５〜図２０のパレット５００と類似しており、したがって、上記の説明および図２１〜図２３から当業者に明らかな場合には同様の特徴は説明しない。

図２１に示すように、パレット９００は、上部部材９０２と底部部材９０６の縁支持体９２２、９２３、１０１０に接着固定されるように構成された複数の構造的挿入体を含む。例えばパレット９００は、底部部材９０６の中間縁支持体１０５０と内側内部縁支持体１０３０ａ、並びに上部部材９０２の中央縁支持体９２３に接着固定されるように構成された中間インサート４８４を含んでもよい。同様に、パレット９００は、底部部材９０６の壁支持体１０１１と外側内部縁支持体１０３０ｂ、並びに上部部材９０２のコーナ縁支持体９２２に接着固定されるように構成された、１つ以上の側部インサート４８６を含んでもよい。中間インサート４８４及び側部インサート４８６は後で詳細を議論する。

図２１と図２２では、中間インサート４８４には中央フラップ４８８と、中央フラップ４８８の対向する側面に折り曲げ可能に接続された一対の側部フラップ４９０とが含まれてよい。側部フラップ４９０は中央フラップ４８８に対して折れ線に沿って折り曲げ可能であり、かつ中央フラップ４８８に対してほぼ垂直な方向に旋回する。中央フラップ４８８と側部フラップ４９０のそれぞれには、各フラップの対向する端部から延在する一対のパネル４９４、４９２が含まれてもよい。そのような実施形態では、パネル４９２は側部フラップ４９０に対して折り曲げ可能であり、かつ側部フラップ４９０に対してほぼ垂直な方向に旋回する。同様に、パネル４９４は中央フラップ４８８に対して折り曲げ可能であり、かつ中央フラップ４８８に対してほぼ垂直な方向に旋回する。中間インサート４８４の様々な要素が折り曲げられると、側部フラップ４９０のパネル４９２は中央フラップ４８８のパネル４９４に対して対面して当接する位置関係となってよい。中間インサート４８４に一定程度の横方向安定性を付与するために、パネル４９２、４９４は互いに接着固定される。各側部インサート４８６は中間インサート４８４と同様に構成されてよい。いくつかの実施形態では、側部インサート４８６の中央フラップ４８８から延在するパネル４９４は省略されてもよい（図２３参照）。

図２１では、構造インサートは底部部材９０６に接触して配置されてもよい。例えば、中間インサート４８４は底部部材９０６の中間縁支持体１０５０同士の間に配置されて延在してよい。同じように、各側部インサート４８６は、底面９６４の縁に沿って延在して、パレット９００が組み立てられたときに上部ブランク９０２の相対向するコーナ縁支持体９２２同士の間となるように配置されてもよい。配置されると、中間インサート４８４と側部インサート４８６は底部部材９０６に接着剤で固定されてよい。例えば、これに限るものではないが、中間縁支持体１０５０と内側内部縁支持体１０３０ａは、中間インサート４８４のパネル４９２と側部フラップ４９０にそれぞれ接着固定されてよい。さらに、又はこれに代わって、壁支持体１０１１と外側内部縁支持体１０３０ｂは、側部インサート４８６の側部フラップ４９０に接着固定されてよい。

引き続き図２１において、上部部材９０２は、壁支持体１０１１などの底部部材９０６の縁支持体１０１０、及び／又は中間インサート４８４と側部インサート４８６に接着固定されてもよい。例えば、上部部材９０２を底部部材９０６に固定するために、コーナ縁支持体９２２とそれに係合する回転可能フラップ９２８が、底部ブランク９０６の壁支持体１０１１及び／又は側部インサート４８６の少なくとも一部（側部フラップ４９０の一部など）へ接着固定されてよい。例えば、コーナ縁支持体９２２（例えばコーナ縁支持体９２２の回転可能フラップ９２３など）は、側部インサート４８６の側部フラップ４９０の少なくとも一部などの、側部インサート４８６の少なくとも一部に接着固定されてよい。同じように、中央縁支持体９２３とそれに係合する回転可能フラップ９２８は、底部ブランク９０６の中間縁支持体１０５０及び／又は内側内部縁支持体１０３０ａなどの、底部ブランク９０６の更なる縁支持体に接着固定されてよい。いくつかの実施形態において、中央縁支持体９２３（例えば中央縁支持体９２３の回転可能フラップ９２８）は、中間インサート４８４の側部フラップ４９０の少なくとも一部などの、中間インサート４８４の少なくとも一部に接着固定されてよい。

本開示の様々な実施形態によれば、パレット（あるいはスキッドなどのそのほかの耐力構造体）は、梱包システムまたは梱包キットの一部としてコンテナと一緒に梱包して輸送されてもよい。図２４に示すように、梱包システム１５００にはパレット１５０５（例えば、パレット１００、パレット５００、あるいはパレット９００など）が含まれる。梱包システム１５００にはコンテナ１５１０もまた含まれる。図２４に示すように、パレット１５０５とコンテナ１５１０は拡張状態にある。図２５は、コンテナ１５１０に構成部品例を表示するようにした、実質的な縮小状態を示す。図２９は輸送に好適な、完全な縮小状態の例を示す。コンテナ１５１０は、パレット１５０５に嵌合するか、パレットに支持されるかの少なくともいずれかの寸法となっている。コンテナ１５１０は、品物を中に保管及び／又は取り囲むのに適した任意の構造であってよい。様々な実施形態によれば、コンテナ１５１０は側壁を含む（図２４に側壁１５３０Ａ、１５３０Ｂ、１５３０Ｃとして示し、１５３０Ｄは示されていない）。図２４には４つの側壁が示されているが、ただしコンテナ１５１０は、コンテナ１５１０内部に輸送又は保管のために品物を取り囲むのに好適な、任意の数の側壁を含み得ることを理解されたい。例えば、コンテナは、３側面、４側面、５側面、あるいはそれより多い側面を有してもよい。別の実施例では、側壁は円筒を形成する１つの壁であってもよい。好適な実施形態では、コンテナ１５１０はパレット１５０５と同数の側壁を含む。例えば図２４に示すように、パレット１５０５が４側面を含み、かつコンテナ１５１０が４側面１５３０Ａ、１５３０Ｂ、１５３０Ｃ、１５３０Ｄを含む。

様々な実施形態によれば、側壁１５３０Ａ、１５３０Ｂ、１５３０Ｃ、１５３０Ｄは互いに分離された個別の構造体である。他の実施形態では、側壁１５３０Ａ、１５３０Ｂ、１５３０Ｃ、１５３０Ｄの１つ以上は、相互に連続的に連結されていてもよい。これらの連結は、直接的な連結であっても、中間部材（例えば、接合支持体１５４０Ａ、１５４０Ｂ、１５４０Ｃ、１５４０Ｄ）を介する連結であってもよい。接合支持体１５４０を組み込んだ実施形態では、複数の側壁１５３０は、パレット１５０５のコーナ部に近くに、かつパレットのコーナ部とほぼ同じ角度の分離された接合部を形成する、平坦壁である。他の実施形態では複数の側壁１５３０がコーナを形成し、平坦壁に沿って交わってもよい。そのような実施形態では、接合支持体１５４０が平坦部分に沿って１つの壁を隣の壁に接続可能である。様々な実施形態において、コンテナ１５１０は側壁１５３０の数と同じだけのコーナ支持体を含む。好適な実施形態の接続例では、側壁１５３０Ａと１５３０Ｂが接合支持体１５４０Ｂによって相互に連結され、側壁１５３０Ｂと１５３０Ｃが（図２９に示すように）接合支持体１５４０Ｃによって相互に連結され、側壁１５３０Ｃと１５３０Ｄが（図２７に示すように）接合支持体１５４０Ｄによって相互に連結され、側壁１５３０Ｄと１５３０Ａが接合支持体１５４０Ａによって相互に連結される。

様々な実施形態によれば、コンテナ１５１０は基部１５２０Ａを含んでもよい。基部１５２０Ａは、これは基部支持体又はコンテナ基部とも呼ばれるが、コンテナ１５１０の底部を囲む、コンテナ１５１０の基部を形成する。基部１５２０Ａはまた、パレット１５０５に嵌合してその上に載る。基部１５２０Ａは、パレット１５０５を横断してまたぐだけの十分な強度を有してコンテナ１５１０内の品物を支える。そうして、品物を含むコンテナ１５１０がパレット１５０５によって持ち上げ可能となる。そのような実施形態において基部１５２０Ａは、コンテナ１５１０に構造体及び囲いを提供する側壁１５３０を保持する。

様々な実施形態によれば、コンテナ１５１０にはキャップ１５２０Ｂも含まれる。キャップ１５２０Ｂは側壁の上縁の保持を支援し、コンテナ１５１０の上開口を囲む。囲まれた後は、システム全体が輸送用展伸ラップ又は類似の製品で包まれる。

様々な実施形態によればコンテナシステム１５００は、図２５に示すように輸送に適した縮小状態に構成されてもよい。ここに示す実施形態では、コンテナシステム１５００は、分解されて梱包キット１５００Ｂとして縮小されてもよい。様々な実施形態によれば、梱包キット１５００Ｂには、基部１５２０Ａ、パレット１５０５、及び基部１５２０Ａと共に組み立てればコンテナあるいは類似の囲いを形成するのに十分な数の壁１５３０（例えば、１５３０Ａ、１５３０Ｂ、１５３０Ｃ、１５３０Ｄ）が含まれる。分離された壁（例えば１５３０Ａ、１５３０Ｂ、１５３０Ｃ、１５３０Ｄ）を有する実施形態では、梱包キット１５００Ｂは、十分な数の接合支持体１５４０（例えば１５４０Ａ、１５４０Ｂ、１５４０Ｃ、１５４０Ｄ）も含み、隣接する側壁１５３０をこれまでに説明したように連結してコンテナ１５１０を形成する。

様々な実施形態によれば、梱包キット１５００Ｂは連結体１５５０もまた含んでよい。連結体１５５０は、コンテナ１５１０の基部１５２０Ａをパレット１５０５に（取り外し自在又は固定的に）連結させるなどして、パレット１５０５に対するコンテナ１５１０の動きを制限するように動作可能としてもよい。例えば、これに限定されないが、連結体１５５０は、基部１５２０Ａとパレット１５１０の間に少なくとも部分的に配置された接着剤（例えば、両面テープ、接着剤ビーズなど）であってよい（図２７Ａ、２７Ｂ参照）。

いくつかの実施形態において、連結体１５５０は、パレット１５０５の一部または基部１５２０Ａの一部（例えば図３０に示す基部１５２０Ａの一部として）画定されてもよい。例えば図３０に示すように、連結体１５５０は基部１５２０Ａに折り曲げ可能に取り付けられた（例えば、底パネル１５２４に折り曲げ可能に取り付けられた）１つ以上のパネルとして画定されてもよい。連結体１５５０は、パレット１５０５（例えばパレット１００、５００、９００の上部部材１０２、５０２、９０２及び／又は底部部材１０６、５０６、９０６）と係合するために、基部１５２０Ａの底面の下に下向きに折り曲げられるように配置されてもよい。そのような実施形態では、連結体１５５０はパレット１５０５の一部と相互連結されて（図３１参照）、基部１５２０Ａをパレット１５０５に連結してもよい。例えば、連結体１５５０の一部が、例えば図３１に示すタブ及びスロット構造を介するなどして、パレット１５０５の一部に少なくとも部分的に（例えば挿入されて）配置されてよい。さらに又はこれに代わり、いくつかの実施形態では連結体１５５０は両面テープなどを介するなどしてパレット１５０５に接着固定されてよい。

連結体１５５０がパレット１５０５の一部として画定される実施形態において、連結体１５５０はパレット１５０５に折り曲げ可能に取り付けられたパネルとして画定されてもよい。このパネルはパレット１５０５から上方向に折り曲げられてコンテナ（例えば基部１５２０Ａ）を係合するように配置される。連結体１５５０は基部１５２０Ａの一部またはパレット１５０５の一部として画定されてもよいが、以下では参照が容易なために連結体１５５０を接着剤として説明する。したがって、以下の接着剤へのすべての説明は、基部１５２０Ａと一体形成された、又はパレット１５０５と一体形成された連結体にも当てはまり得る。

様々な実施形態において接合支持体１５４０はパレット１５０５の側部開口（すなわちフォークリフト開口）内に入る寸法であってよい。側壁１５３０はパレット１５０５の天面と同じかそれより小さい面積であるので、縮小状態では壁はパレット１５０５上に平らに重なることが可能である。他の実施形態ではより大きな壁を使用することができるが、十分に柔軟であるか又は折れ曲がってパレット１５０５上にほぼ平らになることができる。

図２６Ａに示すように様々な実施形態によれば、側壁１５３０はコンテナ１５１０への側部囲いとして機能する。一実施例では、側壁１５３０には、ほぼ平坦なパネルを形成する、前面及び背面で画定される本体１５３９が含まれる。他の実施例では、垂直強度を向上させるために、側壁が波形面を含むか、又はパネル全体が波打って（例えば波形パネルとなって）いることが可能である。他の実施例では、曲面または不規則面を使って側壁１５３０の本体１５３９を画定することも可能である。側壁１５３０はまた十分な強度があって、コンテナ１５１０内に保持された品物を横方向に収容することが可能である。側壁１５３０は、下縁１５３１Ｂから上縁１５３１ＡまでのＹ方向にコンテナ１５１０の保管高さを画定することができる。Ｘ方向のコンテナ１５１０の幅は、端部１５３４Ａから端部１５３４Ｂまで広がる。好適な実施形態では、対向する側壁（例えば１５３０Ａ、１５３０Ｃ）は同じ幅を持ち、隣接する側壁（例えば１５３０Ｂ、１５３０Ｄ）は同一又は異なる幅を有し、したがって矩形のコンテナを形成してもよい。他の実施形態では、コンテナは円形、三角形、又は他の多角形で画定され、そうして、そのような形状を画定するために個別の側壁１５３０のそれぞれが異なる相対的幅Ｘを有してもよい。

上記のように、１つ以上の側壁１５３０は隣接する壁に直接接続されていない、分離構造であってもよい。そのような実施形態において側壁１５３０には、２つの隣接する側壁１５３０（例えば図２８に示すようにコーナ支持体１５４０Ｃを介して第２側壁１５３０Ｃに連結された第１側壁１５３０Ｂ）を互いに連結して、それらの相対的な運動を制限するのに適した（上で説明し、さらに図２６Ｂに示す）接合支持体１５４０を受けるように構成された壁連結体１５３２が含まれてよい。様々な実施形態において壁連結体１５３２は側壁１５３０と一体形成されてもよい。他の実施形態では壁連結体１５３２は、側壁１５３０に取り付けられたファスナなどの分離した構成部品であってもよい。壁連結体１５３２が一体形成されている実施形態において、壁連結体１５３２は接合支持体１５４０の接合支持連結体１５４２と補完的である（図２７に示すように）。

一実施形態において、壁連結体１５３２は側壁１５３０の１つの縁１５３４Ａの近くに位置する開口１５３２Ａを含んでもよい。様々な実施例において開口１５３２Ａは、側壁１５３０の本体１５３９内部へ延在する縁（１５３５Ａ、１５３６Ａ）を有するノッチである。縁（例えば１５３５Ａ、１５３６Ａ）は上縁１５３１Ａから下縁（例えば１５３７Ａ）に向けて延在する。好適な実施形態では、縁（例えば１５３５Ａ、１５３６Ａ）は、上縁１５３１Ａに垂直であってよい。ただしほかの実施形態では、縁は上縁及び／又は相互に対してある角度を有し、それぞれ平行四辺形ノッチ又は鳩尾形ノッチを形成してもよい。対応する形状を受けて固定するのに適した任意の開口形状が使用され得ることを理解されたい。

様々な実施形態において、第２の壁連結体１５３２Ｂは壁の垂直中心線を挟んで第１の壁連結体１５３２Ａに対称であって、第２の壁連結体１５３２は、側壁１５３０の別の縁１５３４Ｂの近くにあるノッチ（例えば縁１５３５Ｂ、１５３６Ｂ、１５３７Ｂを有する）などの別の開口であってよい。ノッチは、接合支持体１５４０上の対応する部分１５４２（例えば図２６Ｂに示すタブ１５４２）を受けるのに適した深さと幅を有してもよい。別の実施形態では、壁がタブを持ち、接合支持体がノッチを持ってもよい。ほかの実施形態では、壁連結体は、接着剤（糊、テープなど）、機械的ファスナ（ステープル、スナップ、面ファスナなど）、あるいは直接的または間接的に側壁１５３０を接合支持体１５４０に接続可能な任意の好適なブラケット、金物片などであってよい。一実施形態において、壁連結体１５３２は図２６Ａに示すように側壁１５３０の最上部に位置する。そのような実施形態は、接合支持体１５４０が隣接する側壁（例えば１５３０Ａ、１５３０Ｂ）の最上部を接合することを可能とし、その一方で基部１５２０Ａが（少なくともコンテナの収納領域から外方向に延びる方向に）壁の底部を保持する。他の実施形態では、壁連結体が、壁の上部と底部の両方に、壁の中央線に関して対称に配置されてもよい。このように、壁連結体が上部と底部の両方において接合支持体（例えば１５４０）を介して１つの壁を別の壁に接続してもよい。

様々な実施形態によれば、図２６Ｂに示すように接合支持体１５４０はコンテナ１５１０を強化する。一実施例では、壁の厚さを２倍、３倍、又は４倍などにして厚さを追加することにより強化がなされる。そうして壁の垂直剛性が付加されて、コンテナ１５１０及び／又は保管システム１５００全体を積み重ね可能とする。接合支持体１５４０はまた十分な強度を有しており、コンテナ１５１０内に保持された品物を側壁１５３０が横方向に収容することを助ける。別の実施例では、強化は１つの側面（例えば１５３０Ｂ）を接合支持体１５４０によって別の側壁（例えば１５３０Ｃ）に固定することで付与され、接合支持体１５４０のために壁の動きが相互に制限されるようにする。一実施例では接合支持体１５４０は、概ね平坦なパネル１５４９Ａ、１５４９Ｂを画定する本体１５４３を含む。パネル１５４９Ａ、１５４９Ｂは、隣接する壁同士の間の所望の角度と同じ、ある角度に相互に配置されてよい。他の実施例では、パネル１５４９Ａ、１５４９Ｂは、垂直強度を向上させるために波形構造を含むことができる。他の実施例では、曲面または不規則面を使ってパネル１５４９Ａ、１５４９Ｂを画定することも可能である。

１つ以上の側壁１５３０が分離した構造で隣接する壁と直接接続されていない実施形態において、接合支持体１５４０は２つの側壁１５３０（例えば、図２８に示すようにコーナ支持体１５４０Ｃを介して第２の側壁１５３０Ｃに接続された第１の側壁１５３０Ｂ）を連結して相互に対する安定性を付与する。そのような実施形態においては、接合支持体１５４０は壁連結体１５３２に対応する接合支持連結体１５４２を含む。様々な実施形態において、接合支持連結体１５４２は接合支持体１５４０と一体形成されてよい。他の実施形態では、接合支持連結体１５４２は接合支持体１５４０に取り付けられたファスナなどの分離した構成部品であってよい。様々な実施形態において、壁連結体は接合支持体１５４０の接合支持連結体１５４２と補完的である（図２７に示すように）。一実施形態において、接合支持連結体１５４２は、接合支持体１５４０の１つの縁１５４４Ａの近くに配置されたタブ（例えば１５４２Ａ）を含んでもよい。様々な実施形態において、接合支持連結体１５４２は、接合支持体１５４０の１つの表面から延在する（例えば接合支持連結体１５４２Ａはパネル１５４９Ａの表面から延在してもよい）。この位置は上縁１５４１Ａの下であってもよい。接合支持連結体１５４２が上縁１５４１Ａの下にある場合、組み立てられたとき上縁１５４１Ａは側壁１５３０の上縁１５３１Ａに整列することができる。縁１５４１Ａと１５３１Ａ、並びに縁１５４１Ｂと１５３１Ｂを整列させることで、接合支持体１５４０は側壁１５３０に更なる垂直支持を提供可能であり、システム１５００を相互に積み重ねるために全体システムを強化する。他の実施形態では、接合支持連結体１５４２は縁１５４１Ａの位置又はそれより上に配置されることも理解されたい。

上記のように、接合支持連結体１５４２はタブを含んでもよい。そのような実施形態の様々な実施例において、タブはパネル（例えば１５４９Ａ）からの分離体を形成する縁（例えば１５４５Ａ、１５４６Ａ）を含む。縁（例えば１５４５Ａ、１５４６Ａ）は、上縁１５４１Ａから下方向に延在してもよい。好適な実施形態では、縁（例えば１５４５Ａ、１５４６Ａ）は、上縁１５４１Ａに垂直であってよい。ただしほかの実施形態では、縁は上縁及び／又は相互に対してある角度であって、例えばそれぞれ平行四辺形又は鳩尾形のタブを形成してもよい。いくつかの実施形態では、タブは接続された端部よりもその自由端において幅が広い。広がり方は、タブ縁が相互にある角度をなす実施形態のように、緩やかであってよい。図２７に示すような他の実施形態では、この広がり方は急峻であって、胴体（例えば１５４３Ａ）から延びるすそ広がり（例えばすそ広がり１５４４Ａ）を持つＴ字型タブを形成する。縁（例えば１５４５Ａと１５４６Ａ）は幅の狭い胴体１５４３部分を画定する。複数の縁（例えば１５４５Ａと１５４６Ａ）で画定される胴体の片側又は両側から延在する縁（例えば１５４７Ａ）は、フレア（例えば１５４４Ａ）の幅を画定する。延在する縁（例えば１５４５Ａと１５４６Ａ）の間の幅の狭い胴体と、幅の広いフレア（例えばフレア１５４４Ａ）とにより、タブは胴体においてノッチ（例えば上記の１５３２Ａ）と係合することができる。ほぼ胴体の幅のノッチと広いフレアを有することで、タブは図２８に示すように連結部材１５４０を側壁１５３０へ連結することが可能である。胴体（例えば１５４３Ａ）をパネル（例えば１５４９Ａ）から分離するスリットを介して縁１５４５Ａと１５４６Ａを画定することにより、タブは連結部材１５４０の一体部品として形成可能である。タブは次いで、胴体（例えば１５４３Ａ）において折り曲げ線（１５４８Ａ）に沿って曲げられて、パネル（例えば１５４９Ａ）とは異なる面内に延在する明確なタブを形成する。ただし、対応する形状を受けて固定するのに適した任意のタブ形状が使用され得ることを理解されたい。

様々な実施形態において、第２の接合支持連結体１５４２Ｂは、連結部材１５４０の垂直中心線を挟んで対称的であってよい。図２７に示すように一実施例では、垂直中心線は連結部材１５４０を２つに折り曲げる折れ線１５４８Ｃであって、連結部で当接する２つの別々の壁面の周りに延在することができる。第２の接合支持連結体１５４２Ｂは、折れ線１５４８Ｃから第１の接合支持連結体１５４２Ａと同じ距離に位置してもよい。一実施例では、接合支持連結体１５４２Ａ、１５４２Ｂはいずれもタブであって、それぞれの胴体１５４３Ａ、１５４３Ｂ、それぞれの分離した縁１５４５Ａ、１５４６Ａと１５４５Ｂ、１５４６Ｂ、それぞれのフレア縁１５４７Ａ、１５４７Ｂ、それぞれのフレア１５４４Ａ、１５４４Ｂ、並びにそれぞれの屈曲部１５４３Ａと１５４３Ｂを有する。

図２７は、タブとノッチを有するいくつかの壁の組み立てを示し、また詳細図２８の場所も示す。図２８に示すように、接合支持体１５４０Ｃ上のタブ１５４２Ａとタブ１５４２Ｂは、それぞれ別々の側壁１５３０Ｂと１５３０Ｃの上にあるノッチ１５３２Ａとノッチ１５３２Ｂに係合する。図に示すように、タブ１５４２Ａと１５４２Ｂは、それぞれの屈曲部１５４８Ａと１５４８Ｂに沿って折れ曲がり、それぞれノッチ１５３２Ａと１５３２Ｂの中に折り曲げられる。各タブの胴体はノッチを通り抜け、各タブのフレアはタブを壁面上に固定する。こうして、連結部材１５４０Ｃが分離されたＢ−Ｃ接合部の周りで側壁１５３０Ｂを側壁１５３０Ｃへ固定する。

他の実施形態では、側壁１５３０がタブを有し、接合支持体１５４０がノッチを有してもよい。これに代わり、更なるほかの実施形態では、接合支持連結体は、接着剤（糊、テープなど）、機械的ファスナ（ステープル、スナップ、面ファスナなど）、あるいは直接的または間接的に側壁１５３０を接合支持体１５４０に接続可能な任意の好適なブラケット、金物片などであってよい。他の実施形態では、接合連結体が、接合部の中央線に関して対称である、接合支持体の上部と底部の両方に配置されてもよい。このように、接合連結体が上部と底部の両方において接合支持体（例えば１５４０）を介して１つの壁を別の壁に接続してもよい。

図２６Ｃに示すように様々な実施形態において、基部（例えば図２４に示す基部１５２０Ａ）は、側壁（例えば１５３０Ａ〜１５３０Ｄ）を固定し、かつ外方向へ広がることを防止するための、少なくとも１つの保持体を有する底パネル１５２４を含む。図に示すように実施例では、保持体は底パネル１５２４に接続された垂直壁１５２２Ａ〜１５２２Ｂを含む。各垂直壁１５２２Ａ〜１５２２Ｂは隣接する壁に接続されて外向きの圧力が基部１５２０Ａの形状を変形させることを制限する。他の実施形態では、保持体はフランジ、リブ、金物、又は側壁１５３０Ａ〜１５３０Ｄの底部を保持するのに適した他の任意の装置であってよい。図２４に示すようにキャップ１５２０Ｂは、基部１５２０Ａと類似の構造であってよい。図２９に示すように一実施例において、キャップ１５２０Ｂは基部１５２０Ａより大きい。ただし基部１５２０Ａと滑り嵌めで係合できるほどに大きいだけであり、梱包キット１５００に含まれる残りの構成部品に対して梱包コンテナを形成するようになっている。完全に充填されたシステムは、こうしてコンテナとパレットを別々に調整することを必要とせずに、積み重ね、保管、輸送あるいはその他のハンドリングを容易に行うことができる。

様々な実施形態によれば図２６Ｄに示すように、パレット１５０５は、商品、コンテナ、梱包などの荷物を支持するための、嵩上げされた天面１５１４を含むことができる。これは地面又は床（すなわち底面１５１２が置かれる面）から十分な距離があって、全体の荷物をその上に載せたままパレットを場所から場所へ移動させるために、フォークリフトの爪又は歯を天面の下に挿入することを可能とする。パレットには、１つ以上の開口１５１６Ａ〜１５１６Ｊが含まれて、フォークリフトの爪、パレットジャッキなどを受けることができる。従来、パレットのほどんどは、木材片、特に軟らかい木材で作られ、釘やねじなどの金属ファスナで組み立てられて来た。そのようなパレットは本明細書で説明した梱包キット１５００に使用することができる。いくつかの実施形態では、パレット１５０５は段ボール、板紙、プラスチックなどの、折り曲げ可能な材料でできている。これらの実施形態では、パレット１５０５の構成部品は、典型的には実質的に平坦なブランク材料で形成され、所望形状に切断及び／又はミシン目を入れられた後、戦略的な位置で折り曲げられ又は旋回されてパレット１５０５の構成部品（例えば、パレット１５０５の天面１５１４、１つ以上の開口１５１６Ａ〜１５１６Ｊ、及び／又は内部支持部材など）を画定する。パレット１５０５に十分な剛性及び／又は強度を付与して、その上の荷物を地面又は床から十分な距離に支持するために、パレット１５０５の部分同士は相互連結されてよいし、及び／又は接着剤、糊、及び／又はファスナなどで互いに固定されてもよい。一実施形態では、パレット１５０５は所望形状に糊付けされた、折り曲げ可能な波形材料であってよい。パレット１５０５は、１つ以上の構造強化部を含み、これがパレット１５０５に固定されて、必要に応じて追加的な構造強度又は補強を提供する。好ましくは、パレット１５０５は、基部１５２０Ａ、側壁１５３０、接合支持体１５４０などのキットの他の構成部品と同一又は類似の材料（例として、段ボールなどの波形材料、板紙、プラスチックなどがある）から作られる。ただし、以下で示すように、各構成部品を全く異なる材料、同じ材料、又はそれらの変形で形成することが可能である。梱包キットと共に使用できるパレットの例には、図１〜図２０に示して上で説明したものが含まれる（例えば、パレット１００、パレット５００、パレット９００）。使用可能なその他のパレットは、米国仮特許出願第６２／３２３、４８６号明細書、米国意匠特許第７６７、８４９号明細書、米国意匠特許出願第２９／５８８、０３６号明細書、米国意匠特許出願第２９／５９０、０９９号明細書、米国特許第７、２３４、４０２号明細書、米国特許第７、９８０、１８４号明細書などに見ることができ、これらは参照によりその全体を本明細書に援用する。

分離された壁部分１５３０Ａ〜１５３０Ｄを有することの１つの利点が図２７に示されている。分離された壁部分１５３０Ａ〜１５３０Ｄを有する実施形態では、コンテナ１５１０は４つの壁のうち３つだけを用いて形成可能である。こうすることでコンテナ１５１０には開口部が残り、荷物の積み下ろしを単純化することができる。例えば、コンテナ１５１０が頂部へのアクセスが禁止される大きな棚に保管されている場合、１つの壁を取り除けば頂部を使わずにコンテナ１５１０へのアクセスが可能となる。こうして、コンテナ１５１０は頂部へのアクセスが制限されたまま、充填又は空にすることが可能である。また、物品を慎重に内部に置くときに、コンテナ１５１０の一番下まで届く必要もなくなる。

様々な実施形態によれば、そして図２７Ａ〜図２７Ｃに示すように、梱包システムの組み立て方法は、ほぼパレットサイズの１つの梱包に縮小された梱包システムを提供することを含む。（１６００）。縮小された梱包は拡張されて、長さと幅がほぼパレット１５０５のサイズで、高さがパレットサイズの梱包へ縮小するのに適した任意の所望の高さであって好ましくは約２〜４フィートの高さを持った立方体のコンテナとなる。梱包キットには以下のものが含まれてよい。キャップ１５２０Ｂ、基部１５２０Ａ、４つの側壁１５３０Ａ〜１５３０Ｄ、パレット１５０５、連結部材１５４０Ａ〜１５４０Ｄ及び所望による接着剤（例えば両面テープ）。基部１５２０Ａは、底面が上を向くように上下を反転して配置されてもよい。（１７００）。連結体１５５０が接着剤である実施形態では、接着剤は底面上に配置されてよい。例えば、底面は接着剤を配置する４つの印刷された正方形を含んでもよい。（１８００）。パレット１５０５は基部１５２０Ａ上に上下逆さまに配置されてもよい。ここでも基部１５２０Ａの底面には、パレット１５０５の側部を基部１５２０Ａに並べるための印刷されたガイドラインが含まれてもよい。（１９００）。次に接着剤がパレット１５０５の一つの側部に沿ってパレット１５０５に塗布されてもよい（例えば両面テープのライナを剥がして１つの側部に沿って接着剤を露出させてもよい）。（２０００）。パレット１５０５は基部１５２０Ａ上の黒い輪郭に整列させてもよい。（２１００）。パレット１５０５は基部１５２０Ａの上に保持して整列させてもよい。整列するとパレット１５０５を露出された両面テープ上に置いて、少なくとも１つの側に沿ってパレット１５０５を基部１５２０Ａに取り付けてよい。（２２００）。パレット１５０５を反対側に回転させて基部１５２０Ａから持ち上げ、反対側の両面テープを露出させてもよい。（２３００）。パレット１５０５が基部１５２０Ａから持ち上げられている間に、両コーナ上の両面テープを覆っているプラスチックを除去して、反対側に沿って接着剤を露出させてもよい。（２４００）。パレット１５０５を新たに露出された両面テープ上に（例えば強く押し付けて）置いて、すべての側部に沿ってパレット１５０５を基部１５２０Ａに取り付けてもよい。（２５００）。

連結体１５５０が基部１５２０Ａの一部として画定されている実施形態においては、連結体１５５０のタブ１０５２をパレット１５０５の一部（例えば側壁部内に画定されたスロット１０５４内）へ挿入することなどによって、連結体１５５０はパレット１５０５に連結されてもよい。（図２７、図２８参照）。例えば、連結体１５５０のタブ１０５２は、パレット５００又は９００の壁支持体６１１、１０１１（例えば第１フラップ部材６１１ｃ）に画定される固定受け部４５６内に挿入されてもよい。ここに記載した実施形態では、基部１５２０Ａとパレット１５０５との連結係合は、例えば基部１５２０Ａのパレット１５０５に対する軸方向移動及び／又は並進移動を制限するなどして、パレット１５０５と基部１５２０Ａの間の相対移動を制限する。

パレット１５０５が基部１５２０Ａに取り付けられるか連結されると、パレット１５０５と基部１５２０Ａは単一ユニットとして反転されて床上に配置される。（２６００）。接合支持体１５４０は９０度折り曲げられてもよい。（２７００）。次にコーナが基部１５２０内に配置されてよい。コーナは各側壁１５３０を基部１５２０Ａに配置する間、所定位置に保持されてよい。タブ１５４２はノッチ１５３２内に折り曲げられて、接合支持体１５４０を側壁１５３０へ固定する。（２８００）。更なる側壁はそれぞれのコーナに配置されて、それぞれのタブを用いて固定されてよい。（２９００）。第３の側壁１５３０は、同様にして組み立てられてよい。（３０００）。この時点で、コンテナ１５１０に商品が充填されてもよい。（３１００）。物品がコンテナ１５１０内に積み込まれると、最後の側壁１５３０が上から所定位置に滑り落されてもよい。（３２００）。最終側壁１５３０の両側にある接合支持体１５４０を使用して、上記と同様にして最終側壁１５３０を（タブ１５４２とノッチ１５３２を介して）所定位置に固定してもよい。キャップ１５２０Ｂを４つの側壁１５３０の上に置いてコンテナ１５１０を閉じてもよい。（３３００）。キャップ１５２０が配置されると、ユーザはコンテナ１５１０をナイロンひも、展伸ラップ、固定用テープなどで固定することができる。（３４００）。パレット１５０５が固定されると、パレット１５０５はフォークリフト又はパレットジャッキによって移動可能である。（３５００）。

図３３Ａと図３３Ｂは、梱包システムの更なる組み立て方法を示す。この方法には、パレット１５０５、基部１５２０、複数の分離された側壁１５３０、および複数の接合支持体１５４０を提供することが含まれる（ブロック４０００参照）。様々な構成部品は、キャップ１５２０Ｂの中に入れ子になった基部１５２０Ａによって画定される１つの縮小された梱包内に提供されてよい。前述したように、縮小された梱包は、パレット１５０５に連結された立方体のコンテナ１５１０として拡張可能である。縮小された梱包を拡張するために、様々な構成部品が基部１５２０Ａから取り出されてよい。

取り出された後、この方法には、少なくとも１つの連結体１５５０を基部１５２０Ａの底パネル１５２４から下方向に折り曲げることが含まれる（ブロック４１００参照）。基部１５２０Ａは次に上下を逆さまにして支持体表面に配置される（ブロック４２００参照）。この方法では次に、パレット１５０５を基部１５２０Ａ上に上下を逆さまにして、対向する連結体１５５０の間などに配置することが含まれる（ブロック４３００参照）。基部１５２０Ａをパレット１５０５に固定するために、各連結体１５５０のタブ１０５２が次にパレット１５０５内に画定されたスロット１０５４内に挿入される（ブロック４４００参照）。パレット１５０５と基部１５２０Ａはそのあと、単一ユニットとして反転されて支持体表面上に配置されてよい（ブロック４５００参照）。

接合支持体１５４０が次に９０度折り曲げられる（ブロック４６００参照）。接合支持体１５４０は次に基部１５２０Ａに配置されて、少なくとも３つの側壁１５３０を基部１５２０Ａに配置して少なくとも部分的にコンテナ１５１０を形成する間、そこに保持されてよい（ブロック４７００参照）。側壁１５３０と接合支持体１５４０とを互いに固定するために、この方法では接合支持体１５４０のタブ１５４２を側壁１５３０のノッチ１５３２の中へ折り曲げることが含まれる（ブロック４８００参照）。接合支持体１５４０が少なくとも３つの側壁１５３０へ固定されると、コンテナ１５１０に商品が充填される（ブロック４９００参照）。コンテナ１５１０が商品で充填されると、コンテナ１５１０は閉じられてよい。例えば、最初に３つの側壁１５３０のみが接合支持体１５４０に取り付けられる実施形態において、最終の側壁１５３０は滑り込ませて配置され、隣接する接合支持体１５４０に固定されてよい（ブロック５０００参照）。キャップ１５２０Ｂが次に側壁１５３０の上に配置されて、コンテナ１５１０を閉じてもよい（ブロック５１００参照）。特定の用途によって、コンテナ１５１０はナイロンひも、展伸ラップ又は固定用テープなどで固定されてよい。

さらに、導入された請求項表現に特定の数が意図される場合には、そのような意図は請求項に明示的に記述され、そのような記述がない場合にはそのような意図が存在しない、ということを当業者は理解するであろう。例えば、理解の助けとして、以下の添付の特許請求の範囲は、請求項表現を導入するために「少なくとも１つの」又は「１つ以上の」という導入句の使用を含んでもよい。ただしそのような句の使用は、不定冠詞「ａ」又は「ａｎ」によって請求項表現を導入することにより、そのように導入された請求項表現を含む特定の請求項がそのような表現を１つだけ含む例に限定されることを意味する、と考えるべきではない。これは同一請求項が「１つ以上の」又は「少なくとも１つの」と、「ａ」又は「ａｎ」などの不定冠詞を含む場合においてもそうである（例えば「ａ」及び／又は「ａｎ」は、「少なくとも１つの」又は「１つ以上の」を意味するものと解釈すべきである）。請求項表現導入に定冠詞が使用される場合においても同じことが当てはまる。さらに、特定の数の導入された請求項表現が明示的に表現されたとしても、そのような表現は、少なくともその表現された数であることを意味する（例えば、元の表現が「２つの表現」であり、その他の修飾語がない場合には、少なくとの２つの表現、あるいは２つ以上の表現を意味する）ものとして解釈されるべきであることを当業者は理解するであろう。

本明細書において様々な態様及び実施例を開示したが、そのほかの態様及び実施例が当業者には明らかであろう。本明細書に開示の様々な態様及び実施例は、説明のためのものであり、制限的であることを意図するものではない。真の範囲及び精神は以下の特許請求の範囲で示される。

Claims (21)

1. 梱包キットであって、
   上部支持面及び複数のフォークリフト開口を有するパレットと、
   基部であって、前記基部の縁の周りに前記パレットを嵌合させる大きさを有する、少なくとも部分閉鎖された内部を形成する保持体を有する基部と、
   複数の側壁であって、前記複数の側壁のそれぞれは前記パレットの前記上部支持面より面積が小さい、複数の側壁と、
   複数の接合支持体であって、前記複数の接合支持体のそれぞれが、前記複数の側壁の少なくとも２つを互いに連結するように構成された、複数の接合支持体と、
   前記基部を前記パレットに取り付けるように構成された連結体と、
   前記基部の上から滑り落ちて閉鎖された前記内部を実質的に包囲するキャップと、
   を備え、
   前記パレット、前記複数の側壁、前記複数の接合支持体及び前記連結体のそれぞれが前記閉鎖された内部に嵌合される梱包キット。
2. 請求項１の前記梱包キットから組み立てられる梱包システムであって、前記連結体が前記基部の一部として画定される、梱包システム。
3. 前記連結体の一部が前記パレットの一部を相互連結する、請求項２に記載の梱包システム。
4. 前記連結体の一部が前記パレットの一部の中に挿入される、請求項３に記載の梱包システム。
5. 前記連結体は前記基部と前記パレットの間に少なくとも部分的に配置される接着剤である、請求項１の前記梱包キットから組み立てられる梱包システム。
6. 請求項１の梱包キットから組み立てられるか、又は請求項２〜請求項５のいずれか一項に記載の梱包システムであって、
   前記基部は、前記パレットが前記基部の底面を支えるようにして前記パレットに取り付けられ、
   前記基部の内部は前記複数の側壁の底部を受け、前記複数の側壁の少なくとも２つの側壁は前記少なくとも２つの側壁の間の接合部において、前記複数の接合支持体の少なくとも１つによって互いに連結され、
   前記複数の側壁はコンテナを形成する、
   梱包システム。
7. 前記複数の側壁は矩形をなし、かつ隣接する側壁は前記複数の接合支持体の少なくとも１つによって互いに連結され、
   前記隣接する側壁は相互に実質的に垂直構成の配置となる、
   請求項６に記載の梱包システム。
8. 前記包囲された基部の内部は、前記複数の側壁で画定される矩形とほぼ同じ寸法である、請求項６又は請求項７に記載の梱包システム。
9. 前記キャップは前記複数の側壁の上部を受ける内部を形成して、前記基部、前記複数の側壁及び前記キャップが前記コンテナの外壁を形成する、請求項６〜請求項８のいずれか一項に記載の梱包システム。
10. 梱包システムを組み立てる方法であって、
    パレット、基部、複数の分離された側壁及び複数の接合支持体を提供することと、
    前記基部の底面を前記パレットの天面に取り付けることと、
    前記複数の分離された側壁の少なくとも２つの側壁を前記基部の内部コーナに配置することと、
    前記少なくとも２つの側壁の対応する縁同士の間に接合部を形成することと、
    前記少なくとも２つの側壁を前記接合支持体により互いに連結することと、
    前記複数の分離された側壁の別の側壁を前記少なくとも２つの側壁の少なくとも１つに連結して、部分的コンテナを形成することと、
    を含む、方法。
11. 前記部分的コンテナに品物を閉じ込めることをさらに含む、請求項１０に記載の方法。
12. 前記複数の分離された側壁の最終の側壁を、追加の側壁の自由縁及び前記少なくとも２つの側壁のうちの１つに連結して部分的に閉鎖されたコンテナを形成することをさらに含む、請求項１０又は請求項１１に記載の方法。
13. 前記複数の分離された側壁の上にキャップを配置して完全に閉鎖されたコンテナを形成することをさらに含む、請求項１０〜請求項１２のいずれか一項に記載の方法。
14. 前記基部の前記底面を前記パレットの前記天面に取り付けることが、前記基部の一部を前記パレットに連結することを含む、請求項１０〜請求項１３のいずれか一項に記載の方法。
15. 前記基部の前記底面を前記パレットの前記天面に取り付けることが、前記基部の前記底面を前記パレットの前記天面に接着接続することを含む、請求項１０〜請求項１４のいずれか一項に記載の方法。
16. 梱包システムの組み立て方法であって、
    パレット、コンテナ基部、複数の分離された側壁、および複数の接合支持体を提供することと、
    前記コンテナ基部の一部を前記パレットに連結することと、
    前記複数の分離された側壁のうちの少なくとも２つの側壁を前記コンテナ基部の内部コーナに配置することと、
    前記少なくとも２つの側壁を前記接合支持体で互いに連結して部分的コンテナを形成することと、
    を含む、方法。
17. 前記コンテナ基部の一部を前記パレットに連結することが、前記コンテナ基部上に画定されたタブを前記パレット内に画定されたスロットに挿入することを含む、請求項１６に記載の方法。
18. 前記部分的コンテナに品物を充填することをさらに含む、請求項１６又は請求項１７に記載の方法。
19. 前記複数の分離された側壁の上にキャップを配置して完全に閉鎖されたコンテナを形成することをさらに含む、請求項１６〜請求項１８のいずれか一項に記載の方法。
20. 前記パレットを提供することが、上部ブランク及び底部ブランクからパレットを組み立てることを含み、前記パレットを組み立てることは、
    前記上部ブランクの１つ以上の表面に接着剤を塗布することと、
    前記底部ブランクの１つ以上の表面に接着剤を塗布することと、
    前記底部ブランクを折り曲げて１つ以上の支持ピラーを画定して前記接着剤によって前記支持ピラーを互いに固定することと、
    前記上部ブランクを前記底部ブランクの上に配置することと、
    前記上部ブランクの１つ以上の部分を前記底部ブランクの前記支持ピラーの少なくとも一部の周りに折り曲げることと、
    前記上部ブランクの前記１つ以上の部分を、前記接着剤を介して前記支持ピラーの前記部分へ固定することと、
    を含む、請求項１６〜請求項１９のいずれか一項に記載の方法。
21. 前記パレットは自動化機械によって組み立てられる、請求項２０に記載の方法。

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