JP2019510007A - ピペラジン誘導体のエナンチオマーの分離方法 - Google Patents
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Abstract
Description
XはO又はCH2を指し、
YはNH又はN−PGであり、
PGは保護基を指し、
nは0又は1を指す。
XはO又はCH2を指し、
YはNH又はN−PGであり、
PGは保護基を指し、
nは0又は1を指す。]
を、例えば、図式1に従って得ることができる。
X、Y及びnは上記で定義の通りである。従って、化合物は、1当量のAcOH/DCEの存在下での還元剤としてのNaBH(OAc)3の使用など(これに限定されるものではない)の当業者に公知の条件を用いる、アミン(V)による還元的アミノ化によって、相当するケトン(II)から製造することができる。或いは、還元的アミノ化は2段階で行うことができ、最初に、Ti(OiPr)4によって触媒することができるイミン形成を行い、それに続いてNaBH4/MeOHなど(これに限定されるものではない)の好適な還元剤による還元を行う(Abdel−Magid, A. F. at al. J. Org. Chem. 1996, 61, 3849−3862)。或いは、ケトン(II)を、アルコール系溶媒、例えばMeOH中NaBH4などの通常の還元剤を用いて、相当するアルコール(III)に還元することができる。次に、アルコール官能基を、当業者に公知の条件を用い、Cl又はOMsなど(これに限定されるものではない)の好適な脱離基LGに変換することができる。アミン(V)の中間体(IV)への付加によって、化合物(I)が形成されると考えられる。当業者に公知の標準的条件下に、YがN−PGである式Iの化合物の基PGの除去によって、YがNHである式Iの化合物を得ることができる。
Z1はS、O、NR3であり;
Z2、Z2′、Z3は独立に、CR5、CR6又はNを指し;
R5、R5′、R6、R7は独立に、H、Hal、NR3R4、NO2、1〜12個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐のアルキルを指し、1〜3個のCH2基がO、NR3、S、SO、SO2、CO、COO、OCO、CONR3、NR3COから選択される基によって置き換わっていても良く、1〜5個の水素原子がHal、NR3R4、NO2、OR3、Het、Ar、Cycによって置き換わっていても良く、又はAr、Het又はCycを指し;
R8は、H、メチル又は2〜12個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐のアルキルを指し、1〜3個のCH2基がO、NR3、S、SO、SO2、CO、COO、OCO、CONR3、NR3COから選択される基によって置き換わっていても良く、1〜5個の水素原子がHal、NR3R4又はNO2によって置き換わっていても良く;
R3、R4は、それぞれ独立に、H又は1〜12個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐のアルキル基を指し;
Halは、F、Cl、Br又はIを指し;
Hetは、飽和、不飽和若しくは芳香族の環を指し、それは単環式若しくは二環式又は縮合二環式であり、3〜8員を有し、N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、それらはR5、Hal及びOR3から選択される1〜3個の置換基によって置換されていても良く;
Arは、6員炭素環芳香環又は縮合若しくは非縮合二環式芳香環系を指し、それはR5、OR3及びHalから独立に選択される1〜3個の置換基によって置換されていても良く;
Cycは、3〜8個の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和の炭素環系環を指し、それはR5又はHal又はOHから独立に選択される1〜3個の置換基によって置換されていても良い。
n−ペンチル、イソ−ペンチル、ネオ−ペンチル、tert−ペンチル、1−、2−、3−若しくは−メチル−ペンチル、n−ヘキシル、2−ヘキシル、イソヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−テトラデシル、
n−ヘキサデシル、n−オクタデシル、n−エイコサニル、n−ドコサニルがある。
XはO又はCH2を指し、
YはNH又はN−PGであり、
PGは保護基を指し、
nは0又は1を指す。]
の製造方法であって、キラル非ラセミ酸の存在下に個々のラセミ体の式Iの化合物又は式Iのエナンチオマーの他の混合物の選択的結晶化を行って、非常にエナンチオマー豊富の固体塩型の結晶化を行い、塩としての他方のエナンチオマーの大半を溶液中に残すことを含む方法に関するものである。結晶体を単離した後、例えば、塩基水溶液処理及び好適な溶媒による水相からの抽出によって、個々のエナンチオマーのそれぞれの遊離塩基を得ることができる。
a)個々の式Iの化合物の個々のラセミ体又は他のエナンチオマー混合物を、好適な溶媒中のキラル非ラセミ酸と接触させる段階、
b)適宜に、段階a)下で得られた混合物を約30℃〜約120℃、例えば40℃〜100℃若しくは45℃〜80℃で加熱し、又は当該混合物を選択された溶媒の沸点まで加熱し、当該混合物を冷却して室温とする段階;
c)生成した結晶を溶液から分離する段階;
及び
d)適宜に、塩基で処理することによって、c)下で得られた生成結晶から、式Iの個々のエナンチオマーの遊離塩基を遊離させる段階
を含む方法に関するものである。
方法A
方法:A−0.1%TFA/H2O、B−0.1%TFA/ACN:流量−2.0mL/分
カラム:XBridge C8(50×4.6mm、3.5μm+veモード
方法B
方法:A−10mM NH4HCO3/H2O、B−ACN:流量−1.0mL/分
カラム:XBridge C8(50×4.6mm、3.5μm)、+veモード
HPLC分析は、UV検出(maxplot)による%を用いる下記のAgilent 1200シリーズ装置を用いて行った。
方法:A−0.1%TFA/H2O、B−0.1%TFA/ACN:流量−2.0mL/分
カラム:XBridge C8(50×4.6mm、3.5μm)
キラルHPLC法:
キラルHPLC法A:
装置:PDA検出器及びQDA質量検出器を搭載した水s Acquity UPC2システム
カラム:Acquity UPC2 Trefoil CEL2(3.0×150mm;2.5μm)
移動相A:CO2
移動相B:エタノール/アセトニトリル/トリフルオロ酢酸50/50/0.2
ポンプ流量:2.5mL/分
UV検出:240nm
注入体積:1μL
実行時間:6分
ポンププログラム:勾配:
ABPR:2500psi
質量検出:MS Scan ESポジティブ及びネガティブ
キラルHPLC法B:
装置:THARSFCAMDS
カラム:Chiralpak ADH(250×4.6)mm、5μm)
移動相A:CO2
移動相B:20mMアンモニア/メタノール
ポンプ流量:2.1mL/分
UV検出:220nm
注入体積:5μL
実行時間:10分
カラム温度:35℃
ポンププログラム:勾配:
移動相:0.1%DEA/ヘキサン:EtOH:80:20;流量:1.0mL/分;カラム:Chiralcell OJ−Hカラム(250×4.6)mm、5μm
キラルHPLC:(方法F)
移動相:0.1%DEA/ヘキサン:EtOH:70:30;流量:1.0mL/分;カラム:Chiralpak IA(250×4.6)mm、5μm
キラルHPLC:(方法G)
移動相:0.1%DEA/ヘキサン:EtOH:60:40;FLOW:1.0mL/分;カラム:Chiralcel OD−H(250×4.6)mm、5μm
MD Autoprep条件
質量分取HPLC精製を、Watersからの質量自動精製Fractionlynxで行った。
0.1%HCOOH/H2O、B−MeOH又はACN、カラム:Symmetry C8(300mm×19mm)、7μm
方法B
0.1%TFA/H2O、B−MeOH又はACN、カラム:Symmetry C8(300mm×19mm)、7μm
方法C
10mM NH4HCO3/H2O、B−MeOH又はACN、カラム:Symmetry C8(300mm×19mm)、7μm
方法D
10mM NH4OAC/H2O、B−MeOH又はACN、カラム:Symmetry C8(300mm×19mm)、7μm
分取HPLC条件
キラル分取法PD:
移動相:n−ヘキサン、IPA;カラム:Chiralpak AD−H(20×250)mm、5μ、流量:12mL/分
キラル分取法PF:
移動相:0.1%DEA/ヘキサン:EtOH:80:20;流量:12.0mL/分;カラム:Chiralcell OJ−Hカラム(250×20)mm、5μm
SFC精製は、Prep SFC、THAR−SFC80及びTHAR−SFC200を用いて行った。
カラム:YMC Cellulose SB(250×30)mm、5μm;共溶媒:0.5%DEA/メタノール40%;流量:60mL/分。
アルコール(1当量)の脱水DCM(10〜20mL)中溶液を攪拌しながら、それに、塩化チオニル(1.7〜3当量)を0℃でゆっくり加えた。反応混合物を昇温させて室温とし、1時間還流させた。反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM(20〜50mL)で希釈した。DCM層を水(5〜10mL)、ブライン溶液(5〜10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮して、クロロ化合物を得た。
アミン(1mmol/0.8〜1当量)の脱水DMF(5〜10mL)中溶液を攪拌しながら、それに、クロロ化合物(1.0〜1.2当量)及び炭酸カリウム(2当量)を室温で加えた。得られた混合物を90℃で16時間加熱した。それを減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM(20〜50mL)で希釈した。DCM層を水(5〜10mL)、ブライン溶液(5〜10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。
段階1:1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)エタン−1−オール
1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)エタン−1−オン(2.0g、11.2mmol)及びNaBH4(0.49g、13mmol)を用い、実施例4段階1について記載のものと同じプロトコールによって、標題化合物を合成した。得られた粗アルコールをそのまま、次の段階で用いた。収率:99%(2.0g、無色液体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ6.80(s、1H)、6.79−6.76(m、2H)、4.59(q、J=5.6Hz、1H)、4.20(s、4H)、1.26(d、J=5.6Hz、3H)。LCMS:(方法B)163.0(ヒドロキシ脱離質量)、Rt.2.51分、99.4%(最大)。
一般手順Aに従って、標題化合物を合成した。それを、それ以上精製せずに次の段階で用いた。収率:90%(2.2g、褐色液体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ6.97(s、1H)、6.96−6.92(m、1H)、6.84−6.82(m、1H)、5.26(t、J=6.7Hz、1H)、4.23(s、4H)、1.75(d、J=6.7Hz、3H)。LCMS:(方法A)163.0(Cl−脱離質量)、Rt.3.66分、95.3%(最大)。
段階1:t−ブチル4−(1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシレート
実施例1の6−(1−クロロエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン(5g、25.2mmol)及びN−bocピペラジン(3.96g、21.2mmol)から出発して、一般手順Bに従って、標題化合物を合成した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。収率:52%(4.6g、褐色液体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ6.80−6.71(m、3H)、4.21(s、5H)、3.34−3.26(m、4H)、2.27−2.24(m、4H)、1.37(s、9H)、1.23(d、J=6.7Hz、3H)。LCMS:(方法A)349.2(M+H)、Rt.3.19分、80.9%(最大)。
tert−ブチル4−(1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4.6g、13.20mmol)の脱水ジオキサン(5.0mL)中溶液を攪拌しながら、それに、HCl/ジオキサン(10.0mL、4M、Spectrochem)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応完了を、TLCによってモニタリングした。反応混合物を濃縮した。ジエチルエーテルを加え、再度留去して標題化合物を得た。収率:89%(3.8g、オフホワイト固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ12.08(brs、1H)、9.48−9.18(m、2H)、7.18(s、1H)、7.03(s、1H)、6.92(d、J=10.6Hz、1H)、4.49(s、1H)、4.24(s、4H)、3.41−3.15(m、4H)、2.91−2.71(m、4H)、1.64(s、3H)。LCMS:(方法A)249.2(M+H)、Rt.1.64分、92.6%(最大)。
1−(1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)エチル)ピペラジンの塩酸塩20gをNaOH溶液(1M、150mL)に懸濁させ、EtOAc(150mL)で抽出した。水層をさらに、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層をMgSO4で脱水し、濾去した。溶媒留去後、標題化合物を油状物として単離した。
段階1:1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エタン−1−オール
3,4−メチレンジオキシアセトフェノン(4.5g、27mmol、Alfa aesar)の脱水MeOH(50mL)中溶液を攪拌しながら、それに、NaBH4(1.08g、42mmol、Loba chemie)を0℃でゆっくり加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。次に、反応混合物を減圧下に濃縮し、DCMで希釈した。DCM層を水、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で脱水した。溶媒を減圧下に除去し、得られた粗アルコールをそのまま、次の段階で用いた。収率:90%(4.0g、無色液体)。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ6.89(s、1H)、6.89−6.75(m、2H)、5.95(s、2H)、4.81(t、J=8.0Hz、1H)、1.46(d、J=8.0Hz、3H)。LCMS:(方法B)149.0(ヒドロキシ脱離質量)、Rt.2.51分、98.6%(最大)。HPLC:(方法A)Rt.2.499分、99.5%(最大)。
一般手順Aに従うことで、標題化合物を合成した。それを、それ以上精製せずに次の段階に用いた。収率:72%(1.2g、無色液体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.06(d、J=4.0Hz、1H)、6.93(d、J=8.0Hz.1H)、6.86(d、J=8.0Hz、1H)、6.01(s、2H)、2.49(q、J=8.0Hz、1H)、1.74(d、J=8.0Hz、3H)。LCMS:(方法B)149.0(Cl−脱離質量)、Rt.3.71分、80.15%(最大)。
段階1:tert−ブチル4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシレート
実施例4の5−(1−クロロエチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール及びN−bocピペラジンから出発して、一般手順Bに従って、標題化合物を合成した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(黄色固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ6.85−6.82(m、2H)、6.74−6.71(m、1H)、5.98(m、2H)、3.37−3.36(m、1H)、3.27(brs、4H)、2.28−2.21(m、4H)、1.37(s、9H)、1.25(d、3H、J=6.8Hz)。LCMS:(方法A)335.2(M+H)、Rt.3.10分、93.15%(最大)。HPLC:(方法A)Rt.3.12分、95.01%(最大)。
tert−ブチル4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1.8g、5.38mmol)の脱水ジオキサン(10mL)中溶液を攪拌しながら、それに、HCl/ジオキサン(10mL、4M、Spectrochem)を室温で加え、同じ温度で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた粗生成物をジエチルエーテルで洗浄して、標題生成物を塩酸塩として得た。収率:82%(1.2g、オフホワイト固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ12.29(s、1H)、7.34(s、1H)、7.08(d、1H、J=7.7Hz)、7.00(d、1H、J=7.9Hz)、6.07(s、2H)、4.54(brs、1H)、3.81(brs、1H)、3.49−3.42(m、3H)、3.33(brs、2H)、3.12(brs、1H)、2.99(brs,1H)、1.67(d、3H、J=5.7Hz)。LCMS:(方法A)235.0(M+H)、Rt.1.65分、98.08%(最大)。HPLC:(方法A)Rt.1.56分、99.86%(最大)。
1−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジンの塩酸塩(20g)をNaOH溶液(1M、150mL)に懸濁させ、EtOAc(150mL)で抽出した。水層をさらに、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層をMgSO4で脱水し、濾去した。溶媒留去後、標題化合物を油状物として単離した(10g)。水層をさらに、2M NaOH溶液を加えることでpH12の塩基性とし(抽出後のpHは約7〜8であった。)、EtOAcでさらに抽出した。標題化合物の第2のバッチ(5g)を単離した。
方法1:
段階1:1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エタン−1−オン
原料として6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン(1g、5.03mmol)を用い、文献に報告され、当業者に公知である手順に従って、標題化合物を製造した。好ましい方法において、トルエン(10mL)中の6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン(1g、5.03mmol)を30分間脱気した。この溶液に、1−エトキシビニルトリブチルスズ(2.012g、5.53mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロライド(0.35g、0.50mmol)を室温で加え、90℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、セライトで濾過した。溶媒留去後、6N HClの水溶液(10mL)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。それを濃縮し、飽和NaHCO3で中和した。所望の生成物をDCM(50mL)で抽出し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。収率:73.7%(0.6g、淡黄色固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.48(d、J=7.64Hz、1H)、7.37−7.35(d、J=7.68Hz、1H)、7.26(s、1H)、4.58(t、J=8.76Hz、2H)、3.24(t、J=8.76Hz、2H)、2.53(s、3H)。LCMS:(方法A)163.2(M+H)、Rt.3.01分、97.60%(最大)。
原料として1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エタン−1−オン(0.6g、3.7mmol)を用い、文献に報告され、当業者に公知である手順に従って、標題化合物を製造した。好ましい方法において、1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エタン−1−オン(0.6g、3.7mmol)のメタノール(10mL)中溶液を攪拌しながら、それに水素化ホウ素ナトリウム(281mg、7.4mmol)を0℃でゆっくり加え、1.5時間攪拌した。反応完了をTLCによってモニタリングし、45℃で真空下に溶媒を留去した。残留物をEtOAc(25mL)で希釈し、水(25mL)、ブライン溶液(25mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。溶媒留去後、標題化合物を単離し、それ以上精製せずに用いた。収率:88.30%(0.53g、無色液体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.11(d、J=7.6Hz、1H)、6.77−6.75(m、1H)、6.71(s、1H)、5.04(d、J=4.4Hz、1H)、4.63−4.61(m、1H)、4.48(t、J=8.8Hz、2H)、3.11(t、J=8.8Hz、2H)、1.25(d、J=6.4Hz、3H)。LCMS:(方法A)147.0(M−17H)、Rt.2.64分、89.95%(最大)。
一般手順Bに従って1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エタン−1−オール(0.53g、3.23mmol)から標題化合物を合成した。粗生成物を、それ以上精製せずに次の段階で用いた。収率:定量的(0.58g、褐色油状物)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.20(d、J=7.56Hz、1H)、6.93−6.91(m、1H)、6.87(s、1H)、5.29−5.24(m、1H)、4.53(t、J=8.72Hz、2H)、3.15(t、J=8.76Hz、2H)、1.75(d、J=6.76Hz、3H)。LCMS:(方法A)147.0(M−35H)、Rt.3.76分、83.62%(最大)。
段階1:2−(2,5−ジブロモフェノキシ)エタン−1−オール:
1,4−ジブロモ−2−フルオロベンゼン(Combi−Blocks、1000g、3938mmol)のエチレングリコール(5100mL)中溶液を攪拌しながら、それに、窒素雰囲気下に室温でNMP(500mL)を加えた。次に、カリウムtert−ブトキシド(1547g、1378mmol)を5℃で少量ずつ45分かけて加え、得られた混合物を加熱して90℃として16時間経過させた。反応の完結を、HPLCによってモニタリングした。反応混合物を冷却して室温とし、水(2000mL)で希釈し、室温で15分間攪拌した。得られた固体を濾過し、エチレングリコールで洗浄した(300mLで2回)。濾液に、水(16000mL)を加えた。混合物を冷却して10℃とし、同じ温度で1時間攪拌して固体を得た。固体を濾過し、水(1000mLで2回)、石油エーテル(1000mLで3回)で洗浄し、乾燥させた。この固体をトルエンと混合し、トルエンを留去した。このプロセスを3回繰り返して(500mLで3回)、標題化合物を得た。収率:78%(910g、白色固体)。1H NMR(400MHz、CDCl3):δδ7.41(d、J=8.0Hz、1H)、7.06−7.00(m、2H)、4.14(t、J=4.0Hz、2H)、4.01(q、J=3.6Hz、2H)。LCMS:(方法A)296.0(M+H)、Rt.3.97分、98.16%(最大)。HPLC:(方法A)Rt.3.67分、99.53%(最大)、99.38%(220nm)。
2−(2,5−ジブロモフェノキシ)エタン−1−オール(910.0g、3074.0mmol)のトルエン(6370mL)中溶液を攪拌しながら、それに、PBr3(Aldrich、145mL、1541mmol)を窒素雰囲気下に0℃で15分間かけて加え、得られた混合物を加熱して90℃として4時間経過させた。次に、それを冷却して0℃とし、PBr3(13.57mL、142.92mmol)をゆっくり加えた。次に、水(20mL)を20分かけてゆっくり加えた。得られた混合物を90℃で3時間加熱した。反応の完結を、TLCによってモニタリングした。反応混合物を冷却して10℃とし、1N NaOH溶液(2200mL)によって反応停止した。乳白色固体が生成し、それをセライト層で濾去した。有機層を分離し、水(1820mL)、ブライン溶液(1820mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃で真空下に溶媒留去した。得られた粗生成物を酢酸エチル(3185mL)に溶かし、水(1820mL)、ブライン溶液(1820mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、40℃で減圧下に溶媒留去して、標題化合物を得た。収率:86%(946g、白色固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.54(d、J=8.4Hz、1H)、7.36(d、J=1.6Hz、1H)、7.13−7.10(m、1H)、4.45(t、J=1.2Hz、2H)、3.82(t、J=1.6Hz、2H)。HPLC:(方法A)Rt.4.72分、93.03%(最大)、92.82%(220nm)。
1,4−ジブロモ−2−(2−ブロモエトキシ)ベンゼン(946g、2635.0mmol)の脱水THF(9.5リットル)中溶液を攪拌しながら、それに窒素雰囲気下に、n−ブチルリチウム(1812mL、2899.0mmol、1.6Mヘキサン中溶液)をゆっくり30分間かけて−78℃で加えた。同じ温度で1時間後、第2のロットのn−ブチルリチウム(1812mL、2899.0mmol、1.6Mヘキサン中溶液)をゆっくり30分間かけて−78℃で加え、得られた混合物をさらに1時間攪拌した。DMF(408mL、5271mmol)をゆっくり同じ温度で加え、混合物を45分間攪拌した。反応物を昇温させて10℃とし、それを、飽和NH4Cl溶液(3784mL)をゆっくり加えることで反応停止した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した(2838mLで2回)。合わせた有機層を水(2838mL)、ブライン溶液(2838mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、40℃で減圧下に溶媒留去して、標題化合物を得た。収率:粗96%(404g、褐色ガム状物)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6)::δ9.90(s、1H)、7.45(t、J=5.2Hz、2H)、7.19(s、1H)、4.60(t、J=8.7Hz、2H)、3.27(t、J=8.7Hz、2H)。HPLC:(方法A)Rt.2.88分、84.34%(最大)、79.35%(220nm)。
2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−カルボアルデヒド(404g、2726.0mmol)の脱水THF(4040mL)中溶液を攪拌しながら、それに窒素雰囲気下に、メチルマグネシウムクロライド溶液(1819mL、5452.0mmol、3M THF中溶液)を、0℃でゆっくり30分間かけて加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌した。反応の完結を、TLCによってモニタリングした。反応混合物を、飽和NH4Cl溶液(1616mL)を加えることで反応停止し、酢酸エチルで抽出した(2828mLで2回)。合わせた有機層を水(1616mL)、ブライン溶液(1616mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃で減圧下に溶媒留去した。得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して(シリカゲル:60−120、溶離液:18%酢酸エチル/石油エーテル)、標題化合物を得た。収率:46%(210g、褐色ガム状物)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.12(d、J=7.2Hz、1H)、6.77(dd、J=0.8、7.6Hz、1H)、6.72(s、1H)、5.05(d、J=4.4Hz、1H)、4.66−4.60(m、1H)、4.48(t、J=8.4Hz、2H)、3.12(t、J=8.4Hz、2H)、1.28(t、J=6.8Hz、3H)。LCMS:(方法A)147.0(M+H)(アルケン)、Rt.2.65分、90.72%(最大)。HPLC:(方法A)Rt.2.62分、91.67%(最大)、91.31%(220nm)。
0℃に冷却した1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エタン−1−オール(200g、1.2195mmol)のDCM(1600mL)中溶液を攪拌しながら、それに、オキサリルクロライド(155mL、3.6585mmol)及び触媒量のDMF(2mL)を加え、混合物を室温で16時間攪拌した。それを減圧下に濃縮し、脱水DCMとともに共蒸留して(500mLで3回)、標題化合物を得た。収率:97%(粗)(220g、褐色ガム状物)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.32(d、J=7.6Hz、1H)、6.92(d、J=9.6Hz、2H)、5.28(q、J=13.2Hz、1H)、4.52(t、J=8.4Hz、2H)、3.15(t、J=8.8Hz、2H)、1.75(d、J=8.4Hz、3H)。LCMS:(方法A)147.2(M+H−クロロ)、Rt.4.19分、77.18%(最大)。
段階1:tert−ブチル4−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシレート
N−bocピペラジン(5.5g、29.5mmol)、TEA(11.9g、11.8mmol)のDMF(55mL)中溶液を攪拌しながら、それに、実施例7(7.5g、41.3mmol)を室温で加え、得られた混合物を70℃で終夜加熱した。反応の完結を、TLCによってモニタリングした。反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた粗混合物をEtOAc(100mL)に溶かした。有機層を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して(溶離液として12%EtOAc/石油エーテル)、標題化合物を得た。収率:52%(純度58%)(5.1g、褐色ガム状物)。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ7.19−7.12(m、1H)、6.88−6.77(m、2H)、4.62−4.59(m、2H)、3.42−3.39(m、4H)、3.36−3.31(m、1H)、3.23−3.18(m、2H)、2.44−2.34(m、4H)、1.46(s、9H)、1.35(d、J=6.4Hz、3H)。LCMS:(方法A)333.3(M+H)、Rt.3.12分、58.09%(最大)。
tert−ブチル4−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(5.1g、15.3mmol)の1,4ジオキサン(25mL)中溶液を攪拌しながら、それに、HClのジオキサン中溶液(4M、25mL)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌した。反応の完結を、TLCによってモニタリングした。反応混合物を40℃で減圧下に留去した。得られた生成物をn−ヘキサンで磨砕し(100mLで2回)、2回傾斜法で分離した。次に、それを40℃で真空乾燥して、標題化合物を得た。収率:66.2%(3.1g、オフホワイト固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.15(d、J=7.2Hz、1H)、6.76−6.71(m、2H)、4.36−4.30(m、2H)、3.55−3.53(m、4H)、3.43−3.41(m、1H)、3.15−3.11(m、2H)、2.53−2.43(m、4H)、1.31−1.29(m、3H)。LCMS:(方法A)233.2(M+H)、Rt.1.67分、90.31%(最大)。
方法1
1−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エチル)ピペラジン塩酸塩の塩酸塩20gをNaOH溶液(1M、150mL)に懸濁させ、EtOAc(150mL)で抽出した。水層をさらに、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層をMgSO4で脱水し、濾去した。溶媒留去後、標題化合物を油状物として単離した。
段階1:tert−ブチル4−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシレート
tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(562g、30219mmol)のDMF(2000mL)中溶液を攪拌しながら、それにDMF(400mL)中の実施例7(220g、120879mmol)を加え、混合物を50℃で20時間攪拌した。反応混合物を水(500mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(1000mLで2回)。有機層をブライン(500mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して(溶離液:22%EtOAc/石油エーテル)、標題化合物を得た。収率:35%(210g、黄色ガム状固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.13(d、J=8.0Hz、1H)、6.73−6.67(m、2H)、4.49(t、J=8.8Hz、2H)、3.33−3.26(m、5H)、3.14−3.06(m、2H)、2.33−2.22(m、4H)、1.45(s、9H)、1.25(d、J=6.4Hz、3H)。LCMS:(方法A)333.0(M+H)、Rt.3.17分、71.80%(最大)。
tert−ブチル4−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(202g、608.4mmol)の1,4−ジオキサン(300mL)中溶液を攪拌しながら、それに、HCl/ジオキサン(4M、1000mL)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で19時間攪拌した。反応完結を、HPLCによってモニタリングした。得られた沈殿を濾過し、1,4−ジオキサン(200mL)、EtOAc(200mL)、アセトニトリル(200mL)及びジエチルエーテル(200mL)で洗浄した。固体を水(350mL)に溶かし、EtOAcで抽出した(300mLで3回)。次に、水層をpH=13となるまで5N NaOH溶液(300mL)で塩基性とし、EtOAcで抽出した(300mLで2回)。合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濃縮して、粗生成物を得た。それを、10%MeOH/DCMを用いるシリカゲル(60〜120メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。収率:73%(103g、オフホワイト固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.12(d、J=7.2Hz、1H)、6.72−6.66(m、2H)、4.52−4.46(m、2H)、3.19−3.01(m、5H)、2.64−2.61(m、4H)、2.26−2.11(m、4H)、1.21(d、J=6.4Hz、3H)。LCMS:(方法A)233.0(M+H)、Rt.1.66分、92.06%(最大)。
実施例6の1−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン(5.0g、21.34mmol、1.0当量)を5%の水を含むエタノール(40mL)中の(S)−フェニルコハク酸(3.3g、17.04mmol、0.8当量)と混合し、完全に溶解するまで混合物を加熱した。混合物を冷却して室温とし、終夜攪拌してから、固体を濾過によって回収し、エタノールで洗浄した。固体及び濾液の光学純度は、それぞれ87%e.e.及び70%e.e.であった。固体を5%の水を含む還流エタノール(40mL)に溶かした。混合物を冷却して室温とし、終夜攪拌してから、固体を濾過によって回収し、エタノールで洗浄した。固体の光学純度は98%e.e.であった。後者を真空乾燥して、標題生成物を得た(2.79g、収率30%)。1H NMRは、塩と1:1の比率であることを示している。
実施例10で得られた固体塩を、実施例6に従って処理して、遊離塩基(S)−1−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジンを得る(明黄色油状物)。
実施例6の1−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン(9.63g、41.10mmol、1.0当量)を、5%の水を含むアセトニトリル(160mL)中の(S)−4−クロロマンデル酸(6.2g、32.88mmol、0.8当量)と混合し、混合物を完全に溶解するまで加熱した。混合物を冷却して室温とし、終夜攪拌してから、固体を濾過によって回収し、アセトニトリルで洗浄した。固体及び濾液の光学純度は、それぞれ80%e.e.及び15%e.e.であった。固体を5%の水を含む還流アセトニトリルに溶かした。混合物を冷却して室温とし、終夜攪拌してから、固体を濾過によって回収し、アセトニトリルで洗浄した。固体の光学純度は99%e.e.であった。後者を真空乾燥して、標題生成物を得た(2.66g、収率15%)。1H NMRは、塩と1:1比であることを示している。
実施例12で得られた固体塩を実施例6に従って処理して、遊離塩基(S)−1−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジンを得る。
実施例9(102g、439.7mmol)の5%水/MeOH(1236mL、12V)中溶液を攪拌しながら、それに、D−ジ−p−アニソイル酒石酸(92.86g、219.8mmol)を室温で加えた。混合物を30分間還流させた。全ての材料を最初に溶解させた。塩が生成したら、それは白色固体として沈殿した。混合物を室温で終夜攪拌し、固体を濾過によって回収し、5%水/メタノールで2回洗浄した(1.0リットルで2回)。固体及び濾液の光学純度は、それぞれ87%ee及び68%eeを得た(キラルHPLC法B)。固体を、5%の水を含むメタノール12V(1.2リットル)中で20分間還流させた。懸濁液を冷却して室温とし、終夜攪拌してから、固体を濾過によって回収し、5%水/メタノールで2回洗浄した(1.0リットルで2回)。固体の光学純度は、94%ee(キラルHPLC法B)であった。固体について、5%の水を含むメタノール(1.2リットル)中で2回目の還流を行った。懸濁液を冷却して室温とし、終夜攪拌してから、固体を濾過によって回収し、5%水/メタノール(1.2リットル)で洗浄した。固体の光学純度は、97.94%ee(キラルHPLC法B)であった。固体取得物を真空乾燥して、ジアステレオマー塩を白色固体として得た(65g、収率33%)。
実施例14を水(100mL)に溶かし、得られた溶液を、5N NaOH溶液(200mL)を用いて塩基性とした。化合物をEtOAcで抽出した(500mLで2回)。合わせた有機層をブライン溶液(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。収率:89%(30.5g、明黄色ガム状物)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.12(d、J=7.2Hz、1H)、6.73−6.66(m、2H)、4.52−4.46(m、2H)、3.18−3.11(m、4H)、2.70−2.61(m、4H)、2.39−2.11(m、5H)、1.30−1.12(m、3H)。LCMS:(方法A)233.0(M+H)、Rt.1.63分、84.15%(最大)。HPLC:(方法A)Rt.1.64分、85.83%(最大)。キラルHPLC法B:97.94%(エナンチオマー純度=98.9%)。
tert−ブチル2,4−ジオキソピペリジン−1−カルボキシレート(1g、4.69mmol)の脱水CCl4(10mL)中溶液を攪拌しながら、それに、N−ブロモコハク酸イミド(0.83g、4.69mmol)を10℃で加えた。反応混合物を10〜15℃で2時間攪拌した。それを減圧下に溶媒留去した。水(10mL)を加え、所望の生成物をEtOAcで抽出した(30mLで2回)。合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物を得た。収率:99%(1.4g、オフホワイト固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ5.50(s、1H)、3.74−3.71(m、2H)、2.69−2.66(m、2H)、1.46(s、9H)。LCMS:(方法A)193.8(M−Boc+H)、Rt.2.93分、81.51%(最大)。
tert−ブチル4−カルバモチオイルピペラジン−1−カルボキシレート(1.31g、5.36mmol)のイソプロパノール(15mL)中溶液を攪拌しながら、それに、第1段階で得られたtert−ブチル3−ブロモ−2,4−ジオキソピペリジン−1−カルボキシレート(1.3g、4.46mmol)を室温で加えた。反応混合物を90℃で終夜攪拌した。それを冷却して室温とし、減圧下に溶媒留去した。水(10mL)を加え、所望の生成物をジエチルエーテルで抽出し(30mLで2回)、Na2SO4で脱水し、濃縮して、標題生成物を得た。収率:74%(1.42g、黄色固体)。LCMS:(方法A)239.0(M−Boc+H)、Rt.0.70分、48.39%(最大)。
前の段階で得られたtert−ブチル−2−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−6,7−ジヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−5(4H)−カルボキシレート(1.3g、2.96mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液を攪拌しながら、それに、HCl/ジオキサン(4M溶液、13mL、10V)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。それを留去し、得られた固体をEtOAcで磨砕して(20mLで3回)、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。収率:99%(粗)(2.25g、白色固体)。LCMS:(方法A)239.0(M+H)、Rt.0.663分、82.012%(最大)。
エチル−2−アミノチアゾール−5−カルボキシレート(10.0g、46.45mmol、Combi block)の48%HBr(75mL)中溶液を攪拌しながら、それに、亜硝酸ナトリウム(4.80g、69.68mmol)の水溶液(水50mL)を0℃で滴下し、反応混合物を0℃で15分間攪拌した。臭化銅(I)(6.66g、46.45mmol)/48%HBr(75mL)を0℃で滴下し、反応混合物を室温で4時間攪拌した。反応混合物をDCM(200mL)で希釈し、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して(100%CHCl3)、標題化合物を得た。収率:50.18%(5.5g、黄色液体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ8.16(s、1H)、4.38(q、J=7.16Hz、2H)、1.40(t、J=7.12Hz、3H)。LCMS:(方法A)235.9(M+H)、Rt.3.85分、98.6%(最大)。
実施例5(1.5g、6.40mmol)の脱水DMF(15mL)中溶液を攪拌しながら、それに、エチル2−ブロモチアゾール−5−カルボキシレート(1.96g、8.32mmol)及びTEA(3.5mL、25.6mmol)を室温で加え、反応混合物を120℃で終夜攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、EtOAcで希釈した。有機層をブライン(10mL)、水(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(オフホワイト固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.83(s、1H)、6.89(s、1H)、6.89(d、J=8.0Hz、1H)。6.76(d、J=8.0Hz、1H)、5.99(s、2H)、4.19(q、J=6.8Hz、2H)、3.50−3.42(m、5H)、2.51−2.46(m、2H)、2.44−2.33(m、2H)、1.30−1.22(m、6H)。LCMS:(方法A)247.2(M+H)、Rt.3.17分、78.6%(最大)。
エチル2−(4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)チアゾール−5−カルボキシレート(0.8g、2.05mmol)のジオキサン(24mL)中溶液を攪拌しながら、それに、NaOH(2M水溶液、3mL)をゆっくり加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。次に、それを減圧下に濃縮し、HCl(1.5N)で中和してpH=6とし、DCM(25mL)で抽出した。有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(オフホワイト固体)。LCMS:(方法A)362.0(M+H)、Rt.2.30分、77.6%(最大)。
2−(4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)チアゾール−5−カルボン酸(500mg、1.33mmol)のDMF(10mL)中溶液を攪拌しながら、それに、DIPEA(0.7mL、3.99mmol)、メチルアミン(2M THF中溶液、1mL、2.00mmol)及びHATU(607mg、1.60mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、DCMで希釈した。それを水、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で脱水した。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、次にキラル分取HPLC(方法PF)を行って、エナンチオマーを分離した。第1の分画を濃縮して、実施例65を得た(白色固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ8.16(d、J=4.4Hz、1H)、7.72(s、1H)、6.89(s、1H)、6.85(d、J=7.6Hz、1H)、6.76(d、J=8.0Hz、1H)、5.99(brs、2H)、3.43−3.42(m、5H)、2.69(d、J=4.4Hz、3H)、2.47−2.33(m、4H)、1.28(d、J=6.4Hz、3H)。LCMS:(方法A)375.0(M+H)、Rt.2.23分、99.0%(最大)。HPLC:(方法A)Rt.2.19分、99.6%(最大)。キラルHPLC:(方法D)Rt.15.48分、98.91%。
実施例2(1g、4.2mmol)の脱水DMF(10mL)中溶液を攪拌しながら、それに、Et3N(2.3mL、16.8mmol)及び2−クロロ−5−ニトロピリミジン(0.74g、4.6mmol)を室温で加え、得られた混合物を120℃で20時間攪拌した。それを水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を無水Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(黄色固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ9.08(s、2H)、6.92(s、1H)、6.85−6.83(m、1H)、6.77(s、1H)、5.98(m、2H)、3.89(s、4H)、3.50(s、1H)、2.45−2.44(m、4H)、1.30(brs、3H)。LCMS:(方法A)358.0(M+H)、Rt.3.00分、94.23%(最大)。
2−(4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−4−ニトロピリミジン(0.70g、1.9mmol)のメタノール(14mL)中溶液を攪拌しながら、それに、Pd/C(0.07g、10重量%)を室温で加え、得られた混合物を水素雰囲気下に(5kg/cm2)室温で終夜攪拌した。反応混合物をセライトで濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を無水Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(黄色固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.86(s、2H)、6.88(s、1H)、6.84(d、J=8.0Hz、1H)、6.75(d、J=7.6Hz、1H)、6.46(s、2H)、5.98(m、2H)、3.48−3.45(m、4H)、2.43−2.42(m、2H)、2.34−2.31(m、2H)、1.27(d、J=6.8Hz、3H)。LCMS:(方法A)328.2(M+H)、Rt.1.91分、96.83%(最大)。HPLC:(方法A)Rt.1.88分、95.85%(最大)。
エチル−4−クロロ−(2−メチルチオピリミジン)5−カルボキシレート(10g、42.9mmol)のTHF/水(8:2、100mL)中溶液を攪拌しながら、それに、亜鉛末(14.0g、0.21mmol)と次にt−BuOH(2mL)を加え、得られた混合物を90℃で終夜加熱した。反応完結を、LCMSによってモニタリングした。混合物をセライトで濾過し、減圧下に溶媒留去した。粗生成物をジクロロメタン(100mL)に溶かし、水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。溶媒留去後、粗生成物をMD Autoprepによって精製した(方法B)(無色液体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):9.03(s、2H)、4.35(q、J=7.1Hz、2H)、2.58(s、3H)、1.33(t、J=7.08Hz、3H)。LCMS:(方法A)199.0(M+H)、Rt.3.50分、99.7%(最大)。
エチル2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボキシレート(2.8g、14.2mmol)のテトラヒドロフラン中溶液を攪拌しながら、それに0℃で、3−クロロ過安息香酸(7.8g、60.7mmol、spectrochem)を加え、得られた溶液を室温で3時間攪拌した。それを濃縮した。DCMを加え、水(25mL)及び10%重炭酸ナトリウム溶液(20mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。溶媒留去後、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物を得た。収率:50.7%(1.65g、オフホワイト固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):9.48(s、2H)、4.43(q、J=7.0Hz、2H)、3.48(s、3H)、1.37(t、J=7.1Hz、3H)、LCMS:(方法A)230.9(M+H)、Rt.2.33分、97.48%(最大)。
実施例2(1.87g、6.94mmol)の脱水アセトニトリル中溶液を攪拌しながら、それに、炭酸カリウム(2.87g、20.8mmol、spectrochem)及びエチル2−(メチルスルホニル)ピリミジン−5−カルボキシレートを加え、得られた混合物を室温で12時間置いた。それをセライトで濾過し、濃縮した。ジクロロメタン(25mL)を加え、溶液を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水した。溶媒留去後、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(白色固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):8.74(s、2H)、6.85(t、J=7.8Hz、2H)、6.75(d、J=7.8Hz、1H)、5.98(s、2H)、4.25(q、J=6.8Hz、2H)、3.81(s、4H)、3.32(s、1H)、2.37−2.42(m、4H)、1.28(d、J=6.6Hz、6H)。LCMS:(方法A)385.2(M+H)、Rt.3.22分、98.88%(最大)。
エチル2−(4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.9g、2.34mmol)のMeOH(2mL)、THF(7mL)及び水(1mL)混合物中溶液を攪拌しながら、それに、水酸化リチウム(0.24g、5.85mmol、spectrochem)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で12時間攪拌した。それを濃縮し、粗生成物をそれ以上精製せずに用いた。収率:90%(0.52g、オフホワイト固体)。LCMS:(方法A)357.0(M+H)、Rt.2.38分、99.21%(最大)。
リチウム2−(4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(300mg、0.82mmol)の脱水DMF(5mL)中溶液を攪拌しながら、それに、メチルアミン(0.09mL、0.988mmol、2M THF中溶液)、DIPEA(0.45mL、2.47mmol)及びHATU(471mg、1.29mmol)を加え、得られた混合物を室温で12時間攪拌した。それを減圧下に濃縮し、粗生成物をDCM(20mL)で希釈し、水(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水した。溶媒留去後、粗生成物をMD Autoprep(方法B)によって精製して、標題化合物を得た(オフホワイト固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ8.71(s、2H)、8.29(q、J=4.4Hz、1H)、6.90(d、J=1.6Hz、1H)、6.84(d、J=7.6Hz、1H)、6.75(dd、J=8.0、1.2Hz、1H)、5.98(m、2H)、3.78−3.76(m、4H)、3.39(q、J=6.4Hz、1H)、2.74(d、J=4.8Hz、3H)、2.45−2.42(m、2H)、2.37−2.32(m、2H)、1.28(d、J=6.4Hz、3H)。LCMS:(方法A)370.2(M+H)、Rt.2.24分、97.69%(最大)。HPLC:(方法A)Rt.2.19分、99.52%(最大)。
実施例13(1.87g、6.94mmol)の脱水アセトニトリル(10mL)中溶液を攪拌しながら、それに、炭酸カリウム(2.87g、20.8mmol、Spectrochem)及びエチル2−(メチルスルホニル)ピリミジン−5−カルボキシレート(1.6g、6.94mmol、実施例98段階1及び2に記載の合成)を加えた。得られた混合物を室温で3時間攪拌した。次に、それをセライトで濾過し、濃縮した。粗生成物をジクロロメタン(25mL)で希釈し、水で洗浄し、無水Na2SO4で脱水した。溶媒留去後、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(白色固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ8.74(s、1H)、6.78−6.72(m、2H)、5.97(s、1H)、4.38−4.36(m、1H)、3.81(s、2H)、2.37−2.47(m、9H)、1.26(d、J=2.84Hz、3H)、LCMS:(方法A)385.2(M+H)、Rt.3.22分、98.6%(最大)。
エチル(S)−2−(4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(1.6g、17.5mmol)のMeOH(2mL)、THF(7mL)及び水(1mL)の混合物中溶液を攪拌しながら、それに、水酸化リチウム(0.431g、5.20mmol、Spectrochem)を0℃で加え、得られた混合物を室温で12時間攪拌した。それを濃縮し、得られた生成物を、それ以上精製せずに次の段階に用いた。収率:96%(0.61g、オフホワイト固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ8.61(s、1H)、6.81−6.88(m、4H)、5.97(d、J=1.8Hz、2H)、3.68(d、J=6.2Hz、2H),3.22−3.21(m、1H)、2.28−2.35(m、6H)、1.26(d、J=8.9Hz、3H)、LCMS:(方法A)357.0(M+H)、Rt.2.41分、97.1%(最大)。
リチウム(S)−2−(4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.3g、0.82mmol)の脱水DCM(10mL)中溶液を攪拌しながら、それに、トリエチルアミン(0.34mL)及びメチルアミン/THF(2M、1.6mL、3.32mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応進行を、TLCによってモニタリングした。反応完了後、混合物を10%重炭酸ナトリウム溶液(10mL)で希釈し、DCM(20mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で脱水し、溶媒留去して乾固させた。粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。収率:56%(0.17g、オフホワイト固体)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ8.71(s、2H)、8.28(d、J=4.8Hz、1H)、6.90−6.83(m、2H)、6.77−6.75(m、1H)、5.98(d、J=2.0Hz、2H)、3.77(t、J=4.8Hz、4H)、3.41−3.38(m、1H)、2.74(d、J=4.4Hz、3H)、2.38−2.33(m、4H)、1.28(d、J=6.8Hz、3H)。LCMS:(方法A)370.2(M+H)、Rt.2.21分、98.9%(最大)。HPLC:(方法A)Rt.2.18分、99.3%(最大)。キラルHPLC:(方法G)Rt.5.51分、100.00%。
Claims (14)
- 前記キラル酸が、(S)−Me−マンデル酸、(S)−4−ブロモ−マンデル酸、(S)−4−クロロ−マンデル酸(S)−フェニルコハク酸、ジベンゾイル−D−酒石酸、D−(+)−ジ−トリリル酒石酸、D−酒石酸及びジ−p−アニソイル−(D)−酒石酸から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記キラル酸を、式Iの化合物に対するモル比約1:2(すなわち式Iの化合物に基づいて約0.5当量)及び約3:1(すなわち約3当量)で用いる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記溶媒が、H2O、MeCN、約2〜約50%H2Oを含むEtOH、EtOH、2〜50%H2Oを含むMeOH、MeOH、2〜50%H2Oを含むIPA、IPA、2〜50%MeOHを含むMEK、MEK、2〜50%MeOHを含むiPrOAc、iPrOAc及びジオキサンから選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- それぞれ遊離塩基の形態での(S)−1−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン又はラセミ体1−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン。
- それぞれ遊離塩基の形態での(S)−1−(1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)エチル)ピペラジン又はラセミ体1−(1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)エチル)ピペラジン。
- それぞれ遊離塩基の形態での(S)−1−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エチル)ピペラジン又はラセミ体1−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エチル)ピペラジン。
- (S)−1−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジンの、(S)−Me−マンデル酸、(S)−4−ブロモ−マンデル酸、(S)−4−クロロ−マンデル酸、(S)−フェニルコハク酸、ジベンゾイル−D−酒石酸、D−(+)−ジ−トリリル酒石酸、D−酒石酸及びジ−p−アニソイル−(D)−酒石酸から選択される酸との塩。
- (S)−1−(1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)エチル)ピペラジンの、(S)−Me−マンデル酸、(S)−4−ブロモ−マンデル酸、(S)−4−クロロ−マンデル酸、(S)−フェニルコハク酸、ジベンゾイル−D−酒石酸、D−(+)−ジ−トリリル酒石酸、D−酒石酸及びジ−p−アニソイル−(D)−酒石酸から選択される酸との塩。
- (S)−1−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エチル)ピペラジンの(S)−Me−マンデル酸、(S)−4−ブロモ−マンデル酸、(S)−4−クロロ−マンデル酸、(S)−フェニルコハク酸、ジベンゾイル−D−酒石酸、D−(+)−ジ−トリリル酒石酸、D−酒石酸及びジ−p−アニソイル−(D)−酒石酸から選択される酸との塩。
- ピペラジン誘導体と酸の間のモル比が1:1である、請求項10〜13のいずれか1項に記載の塩。
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