JP2019509612A - 第2世代超伝導フィラメント及びケーブル - Google Patents

第2世代超伝導フィラメント及びケーブル Download PDF

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Abstract

高温超伝導フィラメント及びケーブル、並びにそれらの製造方法に関する。超伝導層を成長させるために使用する基板は除去し、剥離した超伝導層は、保護層で被覆した後に細条帯に切断する。この細条帯は、導電性金属でカプセル化し、高温超伝導フィラメントを提供する。フィラメントは束ねられて、高温超伝導ケーブルを提供する。

Description

本発明は、高温超伝導イットリウム−バリウム−銅−酸素フィラメント及びケーブルに関し、並びに超伝導層をエピタキシャル基板から剥離することを通じて、当該フィラメント及びケーブルを製造する方法に関する。
第2世代(2G)のYBaCu(YBCO)ワイヤが1995年に製造されて以来、当該技術は、目覚ましい進歩を遂げてきた。第2世代(2G)の超伝導技術は、故障電流制限器、変圧器、風力タービンなどの機器の出現によって、さらに発達を遂げてきた。第2世代(2G)の超伝導ワイヤは、高い上部臨界磁場及び臨界温度を記録し、安価な一段式の冷凍機で冷却できる高温超伝導磁石の設計を可能ならしめている。中心となる2Gワイヤは、50〜100μmの厚い金属基板上に堆積した薄い(2μm未満の)YBCO層から構成される。図1は、市販のRABiTS系の2Gワイヤ(AMSC社より、アンペリウムワイヤとして販売されている)の構成を示すものであり、ここでは帯100として示している。帯100は、約100μmの厚さの金属基板103を含む。基板103は、種々の酸化物層が積層された構成、例えば、酸化イットリウム、酸化イットリウム−ジルコニア、酸化セリウムなどの酸化物層が連続して積層されてなる酸化物バッファ層102で被覆されている。酸化物バッファ層102は、典型的には反応性スパッタリング、電子ビーム蒸着などの真空蒸着法で堆積される。超伝導層101としてのイットリウム−バリウム−銅酸化物の超伝導体Y−ReBaCu7−X(YBCO)は、酸化物バッファ層102上に成長されている。この市販の製品において、“Re”は、Dy,Gd,Ndなどの希土類金属であり、“X”は酸素指数であって、X<1である。保護銀層104がマグネトロンスパッタリングで超伝導層101の上面に堆積されている。最後に、帯100は、相対向する上面及び下面において金属箔がはんだめっきされ、それぞれ安定化層105及び107を形成している。安定化層105及び107は、帯より1〜2mmほど幅広に形成されており、相対向するはんだリボン106を形成して、2つの安定化層を結合するようにしている。
図1に示すように、市販の2Gワイヤは、幅が4〜12mmのオーダーであり、厚さが100〜150μmのオーダーであって高アスペクト比の状態で流通されるが、超伝導層101の厚さは1〜2μmのオーダーである。公知かつ市販のワイヤの構造は、多くの問題を有しており、特に磁石として用いた場合に数多くの問題が生じる。
i)高アスペクト比(≒1:1000)は、磁化特性(AC)の損失につながり、当該損失は、10’s(J/m)の程度に大きくなる。これは、ワイヤの商業的な利用を77Kの温度に制限してしまう。
ii)超伝導層101の上面は、帯100の外部に対する良好な電流通路として機能するものであるため、超伝導層101は十分に安定化されていない。一方、超伝導層101の下面は絶縁性の酸化物バッファ層102と接触している。結果として、基板に近接した安定化層、すなわち安定化層107は、上部の安定化層105に比較して流れる電流は少ない。このような導電性に関する構造的非対称性は、冷却中に、電流による不均一な加熱を生ぜしめ、超伝導層の剥離を生ぜしめて、動作不良の原因となる。
iii)帯100は、高異方性の機械特性を示す。市販の2Gワイヤは、その長さ方向には高い強度を示し、その引張強度は500〜600MPa程度となる。一方、c軸方向の引張(横方向)強度は、10分の1程度と低く、その割さき強度は無視できるレベル(<1MPa)である。このため、超伝導層101と酸化物バッファ層102との接着性は、少なくとも一部において低くなり、中程度の応力(<10MPa)の存在下でも、超伝導層が酸化物バッファ層から予期せず分離してしまい、磁石不良の原因として認識される。
iv)図1に示すような2Gの帯は、パンケーキ型の巻回物とすることができる。しかしながら、このような巻回物からソレノイド型の磁石を組み立てる場合、個々の巻回物をダイアゴナルスプライス(diagonal splice)によって接合する際に多大な労力を必要とする。
v)2Gの構造的特徴では、多重の撚り線からなるケーブルを単純に結合して形成することができない。YBCO層101と安定化層105との間の界面は、典型的には50nΩ/cm未満の抵抗を有する。しかしながら、YBCO層101と下側の安定化層107との抵抗は、100μΩ/cm程度である。したがって、多重の撚り線からなるケーブルを製造するには、上側の安定化層同士を接触させるような入念な接合方法が要求される。
2Gワイヤ磁石の現在のデザインは、平坦なパンケーキ状の積層体である。図2は、単純な形態のソレノイド200の典型的デザインを示す。積層体の各パンケーキは、軸Tの周囲に帯100のような2G帯を巻回して形成されている。帯100は、図2においてみたときに、安定化層105及び107が、積層体の内周面及び外周面に位置するように配列している。例えば、外周面206は、帯100の長さ方向の、安定化層105又は107で画定されている。個々のパンケーキはその後結合(ダイアゴナルスプライス(diagonal splice))して電気伝導性を付与し、ソレノイドを形成する。ソレノイド200によって形成される磁場は、2つの成分からなる。1つは、パンケーキ積層体の高さhに沿った成分201であり、もう一つは、パンケーキ積層体の高さhに垂直な成分202である。このデザインにおいては、外側に位置するパンケーキ203及び205は、内部に位置する、例えばパンケーキ204よりも大きな磁場を感じることになる。したがって、非常に高いAC損失を生じることになる。この損失エネルギーは、巻回体中において、熱として発散される。ほとんどの材料の比熱及び熱伝導係数は低温(フォノンの凍結に起因して)では非常に小さいので、僅かな熱量が重要な温度上昇を引き起こすことになる。磁石の低速でのランピング(数時間)は、パンケーキ203及び205の温度を超伝導の臨界温度以上にしてしまい、磁石の不良を引き起こしてしまう。したがって、磁石のランピングレートは、外側のパンケーキの過加熱の点から制限される。活用の観点からは、ランピングロスは、ランピングレートが安全に増大するように最小化することが望ましい。
したがって、高温超伝導フィラメントの分野においては、分割したパンケーキ及びダイアゴナルスプライス(diagonal splice)を必要とすることなく、機械的特性に優れた、超伝導層の剥離の危険を抑制、除去してなる超伝導磁石の製造に使用可能な高温超伝導フィラメントが必要である。また、磁化特性の損失を抑制した送電特性を有する高温超伝導ケーブルが必要である。さらに、磁化特性の損失を抑制した超伝導材料を用いた故障電流制限器が必要である。また、均一な電気特性を呈するとともに、優れた機械的特性を呈し、さらには直ちに結合することが可能な、超伝導層の剥離の危険を抑制、除去してなる高温超伝導フィラメント及びケーブルの製造方法が必要である。
本発明は、当該技術分野における上記必要性に対処するものであり、2Gワイヤから高温超伝導フィラメントを製造する方法に関するものである。2Gワイヤは、金属基板上に配設された超伝導層を含む。この方法は、金属基板から超伝導層を分離し、剥離した超伝導帯を提供する。次いで、超伝導帯は分断されて細条化される。細条帯はカプセル化され、高温超伝導フィラメントが提供される。一実施形態において、剥離した帯は、帯を細条帯に分断する以前に保護層で被覆することができる。他の実施形態において、細条帯は、例えば、i)金属安定化剤のはんだ付け、あるいはii)導電性金属(例えば、銅)を電気めっきすることによって、カプセル化することができる。その他の実施形態では、剥離した超伝導帯を細条帯に分断する以前に長さ方向に沿って積層し、多層の導電帯を含む多層帯とすることができる。好ましい態様において、個々のフィラメントを結合して長さ方向に延在した連続したフィラメントとすることができる。他の形態において、超伝導フィラメントの長さは100m超とすることができ、その幅は1〜2mmとすることができる。その他の形態において、超伝導層の剥離は、基板を誘導コイルを用いて急速加熱することによって行うことができる。さらにその他の実施形態において、超伝導層の剥離は、帯を変形させて行うことができる。その他の実施形態において、超伝導層の剥離は、エネルギーイオンで帯を照射することによって行うことができる。
また、本発明は、2Gワイヤから高温超伝導ケーブルを製造する方法に関する。2Gワイヤは、金属基板上に配設した超伝導層を含む。本方法は、金属基板から超伝導層を分離し、剥離した超伝導帯を提供する。この方法は、金属基板から超伝導層を分離し、剥離した超伝導帯を提供する。次いで、超伝導帯は分断されて細条化される。細条帯はカプセル化され、高温超伝導フィラメントが提供される。好ましい態様において、剥離した帯は、帯を細条帯に分断する以前に保護層で被覆することができる。他の好ましい態様において、細条帯は、例えば、i)金属安定化剤のはんだ付け、あるいはii)導電性金属(例えば、銅)を電気めっきすることによって、カプセル化することができる。その他の実施形態では、剥離した超伝導帯を細条帯に分断する以前に長さ方向に沿って積層し、多層の導電帯を含む多層帯とすることができる。金属安定化層を積層した超伝導帯間に配設することができる。その後、高温超伝導フィラメントを束ねることにより、超伝導ケーブルとする。好ましい態様において、個々のフィラメントを結合して長さ方向に延在した連続したフィラメントとすることができる。他の好ましい態様において、超伝導ケーブルは、導電性金属帯で包装して、フィラメントを保護するとともに、付加的な冷却安定性を付与する。実施形態において、超伝導ケーブルの長さは100m超とすることができ、その幅は1〜2mmとすることができる。その他の実施形態において、フィラメントを捩ってケーブルの磁化特性損失を低減することもできる。さらなる実施形態において、フィラメントの数は1〜100とすることができる。実施形態において、超伝導層の剥離は、基板を誘導コイルを用いて急速加熱することによって行うことができる。その他の実施形態において、超伝導層の剥離は、帯を変形させて行うことができる。さらなる実施形態において、超伝導層の剥離は、エネルギーイオンで帯を照射することによって行うことができる。実施形態において、フィラメントを転置して、ケーブルの電気特性損失を低減することができる。
また、本発明は、高温超伝導フィラメントに関する。フィラメントは、その各表面を実質的に被覆してなる保護層を有する超伝導層を含む。また、フィラメントは、自身に固着した、少なくとも1つの金属安定化層を含む。フィラメントは、電気導電性の材料でカプセル化することができる。フィラメントは、バッファ層が存在せず、かつ超伝導基板が存在せずに、超伝導層の両面が、それを囲む電気導電性材料と実質的に等しい電気導電性を有するような状態でカプセル化することができる。好ましい態様において、フィラメントは、強磁性材料あるいは強磁性層の非存在下でカプセル化することができる。他の好ましい態様において、電気導電性材料は、フィラメントの外面にはんだ付けした金属安定化剤とすることができる。その他の好ましい態様において、電気導電性材料は、フィラメントの外面に電気めっきした導電性金属とすることができる。他の実施形態において、フィラメントは、多層の超伝導体を含む。その他の実施形態において、フィラメントは多層の超伝導体を含み、隣接する超伝導体間に金属安定化層を有する。実施形態において、超伝導フィラメントは、100m超の長さを有し、1〜2mmの幅を有する。
また、本発明は、高温超伝導ケーブルに関する。ケーブルは、複数の捩りフィラメントを含む。各フィラメントは、表面を実質的に被覆してなる保護層を有する超伝導層を含む。また、フィラメントは、自身に固着した、少なくとも1つの金属安定化層を含む。フィラメントは、電気導電性の材料でカプセル化することができる。フィラメントは、バッファ層が存在せず、かつ超伝導基板が存在せずに、超伝導層の両面が、それを囲む電気導電性材料と実質的に等しい電気導電性を有するような状態でカプセル化することができる。好ましい態様において、フィラメントは、強磁性材料あるいは強磁性層の不存在下でカプセル化することができる。他の好ましい態様において、電気導電性材料は、フィラメントの外面にはんだ付けした金属安定化剤とすることができる。その他の好ましい態様において、電気導電性材料は、フィラメントの外面に電気めっきした導電性金属とすることができる。他の実施形態において、フィラメントは、多層の超伝導体を含む。その他の実施形態において、フィラメントは多層の超伝導体を含み、隣接する超伝導体間に金属安定化層を有する。好ましい態様において、ケーブルは、自身を包装する保護金属帯を含む。実施形態において、超伝導フィラメントは、100m超の長さを有し、1〜2mmの幅を有する。他の実施形態において、フィラメントは捩れてケーブルの磁化特性損失を抑制することができる。その他の実施形態において、フィラメントの数は1〜100である。さらに、その他の実施形態において、フィラメントを転置し、ケーブルの電気特性損失を抑制することができる。
本発明の付加的な特徴、利点及び実施形態は、次に示す詳細な記載、図面及び特許請求の範囲を考慮して明らかになる。また、前述した本発明の開示及び次に示す詳細な記載は例示であり、説明を意図したものであって、特許請求の範囲に記載された本発明の開示の範疇を何ら制限するものではない。
市販の2Gワイヤにおけるエピタキシャル層の説明図である。 積層したパンケーキコイルからなる典型的な超伝導ソレノイドの断面図である。 下部安定化層が存在しない状態での2Gワイヤの説明図である。 剥離工程中の図3に示す2Gワイヤの図である。 基板の剥離後であって、保護銀層を蒸着した後の、図4に示すワイヤの図である。 安定化層でカプセル化した後の、図5に示すワイヤの図である。 本発明の捩れフィラメントからなるケーブルを示す図である。 図5に示すワイヤと中間安定化層とからなる2層帯の図である。 77Kにおける幅1.5mmの1層のワイヤ片(単一フィラメント)と、幅1.5mmの2層のワイヤ片(2層フィラメント)との臨界電流値を示すグラフである。 77Kにおける幅1mm及び2mmのワイヤ片の臨界電流密度を示すグラフである。 77Kにおける幅1mm、2mm及び2.5mmのワイヤ片の臨界電流値をワイヤ幅の関数として示すグラフである。ここで、破線は、オリジナルワイヤの臨界電流値を示す。 3mm幅のフィラメントと、切断及び結合した後の、3mm幅のフィラメントとの電流−電圧曲線である。破線は、200nΩ/cmの抵抗における電流−電圧曲線である。 1mm幅のワイヤ片における4.2Kの、5.3Tまでの磁場中でのI−V曲線を示すグラフである。 1mm幅のワイヤ片における4.2Kの、当該ワイヤの主面に垂直な磁場の関数として臨界電流密度を示すグラフである。
図3は、第2世代(2G)の帯、すなわち帯300を示す。帯300は、100〜1000mの長さかつ1〜100mmの幅のオーダーを有する。帯300は、金属基板303、バッファ層302、超伝導層301、銀保護層304及び安定化金属層305を有する。安定化層305は、銅、ステンレス、真鍮、あるいはその他の導電性金属から構成することができる。好ましい態様において、帯は外力を受けて、超伝導層301及びバッファ層302間の応力レベルを増大させる。この外力は、例えば、誘導コイルや赤外線照射などの外部源による急速加熱によって作用させることができる。また、この外力は、曲げ操作などの機械的変形によって作用させることもできる。応力レベルは、基板303とバッファ層302とが、超伝導層301から分離する際に、当該超伝導層にダメージを与えないようなものとする。図4は、基板303及びバッファ層302を、帯の残部から分離する剥離工程を示す。剥離の後、露出したYBCO表面は、図5に示すように、好ましくは保護層、例えば銀層501で被覆する。保護層を形成した後、帯は、例えばレーザ切断で細条帯に切断し、その後、例えば銅などの導電性金属をめっきすることにより、カプセル化する。図6は、安定化銅層601を有する図5に示す細条帯をカプセル化してなるフィラメント600を示すものである。次いで、高温超伝導フィラメントは、束ねられて超伝導ケーブルが形成される。
基板303は、バッファ層302及び超伝導層301に継承される配向を有する。この配向は、結晶面を含む超伝導層301の微細構造に反映される。配向した超伝導層301は、多結晶(非配向)の超伝導体よりも高い臨界電流密度を示す。配向した基板はフレキシブル金属膜であってもよいし、上述したその他の層の1つであってもよい。
基板は種々の方法で製造することができる。一例として、基板は、いわゆるローリングアシスト二軸配向基板(RABiTS)工程によって製造することができる。RABiTS被覆導電性基板は、酸化物バッファ層で被覆された配向Niあるいはその他のNi合金金属帯からなる。
他の実施形態において、基板は、イオンビームアシスト蒸着(IBAD)として知られる工程によって製造することができる。IBAD被覆導電体は、非配向性の金属膜基板、酸化物バッファ層、超伝導層及び金属安定化層からなる。
同様の帯を構成するために他の方法あるいは材料を用いることができ、これらは本発明に従って用いることができる。
YBCOあるいはBi系HTS材料からなる超伝導層は、公知の工程で蒸着することができる。一例において、超伝導層は、パルスレーザ蒸着法によって蒸着することができる。他の例では、超伝導層は、金属有機化学気相蒸着法(MOCVD法)によって蒸着することができる。その他の例では、超伝導層は、金属有機蒸着法(MOD法)によって蒸着することができる。超伝導層は、任意の厚さとすることができるが、典型的には10μm未満である。
保護金属層501は、超伝導層を保護し、過加熱あるいは超伝導が自然消滅して、超伝導体が局所的な抵抗体として作用するようになった際に、電流の経路を提供する目的で、超伝導層上に蒸着するものである。抵抗状態となった際の超伝導層は、300μΩ・cmの比抵抗を有する。電流が、当該超伝導層の抵抗部分を流れると、熱放散が導電体部分を壊滅的に破壊してしまう。銅や銀の比抵抗は2μΩ・cm程度であるので、電流は超伝導体の抵抗部分から離れた位置で安全に迂回させることができる。保護金属層は、任意の金属合金から構成することができ、一例においては、マグネトロンスパッタリングで蒸着した銀層から構成することができる。
安定化層は、保護金属層上に堆積することができる。一例において、安定化層は、低温はんだによって被覆された銀にはんだ付けされた銅箔とすることができる。銅箔の厚さは、好ましくは25μm超とすることができる。一例において、安定化層は、めっきで形成することができる。図6は、安定化層601でカプセル化されたYBCO帯を示す。ここで、安定化層601は、めっきで形成したものである。
超伝導層は、任意の適当な超伝導体から形成することができる。一例として、希土類−アルカリ土類金属−遷移金属の酸化物超伝導体から構成することができる。
一例として、本発明のカプセル化したフィラメントは、銅などの導電性金属の帯で束ねて複合化したケーブルを形成することができる。ケーブルの一例として、図7にケーブル700を示す。ケーブル700は、捩れたフィラメントを束701とし、保護金属帯702で包装することによって形成する。
一例において、安定化銅層は、細条帯上に電気めっき工程によって堆積する。当該金属層は、細条帯を塩基性あるいは酸性の銅溶液が満たされためっき浴に浸漬させることによって形成する。好ましい態様において、堆積した銅層の厚さは10μm超である。
本発明のフィラメント/ケーブルは、臨界電流特性が向上するので、当該フィラメント/ケーブルは、AC損失の低減が望まれている高電流密度の機器に対して特に好ましい。当該フィラメント/ケーブルは、高速ランピング超伝導磁石、発電機、変圧器において使用することができる。
実施形態において、本発明は、超伝導磁石を提供する。磁石は、予め選択された形態に巻回された延在かつ連続したフィラメントを含む。延在かつ連続したフィラメントは、分割したパンケーキを形成する必要がなく、またそのようなパンケーキを電気的に結合する必要がないので、当業者によって高く評価されるものである。フィラメントの狭小な幅に起因して、磁石の磁化特性損失は相対的に低くなるので、磁石の磁化及び非磁化中において、例えば液体ヘリウムのような冷媒の損失を抑制することができる。
他の実施形態において、本発明は、電送ケーブルを提供する。電送ケーブルは、束状になった複数のフィラメントを含む。フィラメントは、好ましくは強磁性材料を含まない。超伝導層は、好ましくは高抵抗金属で安定化される。フィラメントが強磁性材料を含まないことによって、電力の輸送中に強磁性層の磁化に起因した磁化特性損失を抑制することができ、電力輸送を効率的かつ低コストで行うことができるので、当業者によって高く評価されるものである。
その他の実施形態において、本発明は、電力系統に対する故障電流制限器を提供する。故障電流制限器は、超伝導層が、好ましくは高抵抗金属で安定化されたフィラメントを含む。フィラメントは好ましくは切断及び捩られて磁化を減少させ、かつそれに関連する磁化特性損失を低減する。フィラメントは、強磁性材料を全く含まないことが好ましく、これによって、動作中のAC電流によって生じるデバイスの磁化に起因した磁化特性損失を除去することができる。
以上、図面を参照して本発明を詳細に説明したが、詳細な説明に記載した実施形態、図面及び特許請求の範囲は、本発明を限定するものではない。ここで提供した課題の精神又は範疇を逸脱しない限りにおいて、他の実施形態も利用することができるし、変形も可能である。ここで開示し、図面に示した発明の態様は、種々の異なる広範囲の形態で変更し、置換し、結合し、設計することができ、その全ては本発明を構成するとともに、本発明の開示の一部を構成する。
(実施例1)
AMSC社によって提供された標準ワイヤ(8602−FCL)を、剥離実験に対して使用した。当該ワイヤは、幅12mm、厚さ75μmの316Lステンレス箔間にはんだ付けされた、幅10mmのYBCO−RABiTS帯である。YBCO層は、帯のサイドフィレットを機械的にトリミングした後に剥離した。YBCO層の剥離を容易にするために、帯は、当該帯に接続された誘導コイルによって急速加熱した。誘導コイルは、ゲージ14リッツワイヤを8巻きし、長さ16cm、幅1cmのレーストラック型とした。コイルは、当該コイルによって発生するAC場が、帯に確実に結合するように、当該帯の下に直接配設した。コイルは、200W、50kHzのAC電力を供給して、1〜2秒間励磁した。YBCO層は、基板から直ちに剥離した。剥離した帯の長さは約10cmであった。この帯をCOレーザで1mm〜4mmの帯片に切断した。レーザは、作動テーブルと260WのCOレーザとを含むカーンマイクロレーザシステム(Kern Micro Laser system)である。切断は、窒素ガス雰囲気中で実施した。レーザは20%の出力で動作させ、帯を1秒当たり1インチ切断できるようにした。剥離した2つの超伝導帯を、In95%−Ag5%のはんだ合金を用いて厚さ25μmの銅箔にはんだ付けし、種々の幅の2層試験片を準備した。図8は、2層ワイヤの構成を示す図である。2つの超伝導帯は、保護銀層501で被覆され、中間銅安定化層801を介して結合されている。In−Agなどの低温はんだ合金が結合剤として使用されている。この付加的な銅安定化層は、超伝導層301が抵抗となり、電流を金属安定化層に分散させる必要が生じた際に、当該電流の経路を提供する。
(実施例2)
実施例1で得たワイヤ片の輸送臨界電流を、帯の幅の関数として77Kで測定した。この測定のために、帯は、幅10mm、厚さ50μmの銅の電流リード線に、低温インジウム系はんだ材を用いてはんだ付けした。また、低温はんだ材を用いて上記帯に厚さ25μmの銅の電圧リード線を取り付けた。ワイヤ片は、試験台に載置され、液体窒素浴に浸漬された。DC電流を徐々に増加させ、電圧を電流の関数(I−V曲線)として記録した。図9Aは、1.5mm幅の1層ワイヤ片(単一フィラメント)と、1.5mm幅の2層ワイヤ片(2層フィラメント)との、77Kにおける臨界電流を示す。この試験データは、2層ワイヤ片(2層フィラメント)の電流容量が、1層ワイヤ片(単一フィラメント)の電流容量の約2倍であることを示している。図9Bは、77Kにおける1mm幅のワイヤ片と2mm幅のワイヤ片とのI−V曲線である。実線は累乗近似V〜Iであり、nは指数である。このデータは、剥離した帯は、オリジナルのn値(典型的には20超)を保持していることを示している。ワイヤ片の臨界電流密度は、図9Cに示している。ここで、破線は、オリジナルワイヤの臨界電流密度を示す。このデータは、剥離した帯から形成したワイヤ片は、1mm幅まで臨界電流を保持することを示している。
(実施例3)
抵抗値に接合面積を掛けて定義される比抵抗は、導電体の重要なパラメータである。最も良好な比抵抗は、例えばSnAg,InSn,SnPbなどの2元系合金、すずめっきしたRE123、あるいはめっき工程中に、アルミニウムヒータブロックで結合面を押圧することで得ることができる。一般に、77Kで測定される比抵抗は、30nΩ/cm超かつ500nΩ/cm未満である。剥離したYBCO表面の表面抵抗を決定するために、インジウムを用いてフィラメントを互いにはんだ付けした、3mm幅のフィラメント片を準備した。フィラメントのI−V曲線は77Kで記録した。図10は、3mm幅のフィラメントと、フィラメント片を含む3mm幅のフィラメントとを比較して示すものである。3mm幅のフィラメントは測定に供され、得られた結果は図10に示した。3mm幅のフィラメントは切断した後、結合して測定に供した。フィラメント片を含むフィラメントのI−V曲線の抵抗部分は線型の関数となっており、その勾配が面積抵抗を決定するために使用された。フィラメント片を含む5つのフィラメントについて測定した抵抗値を平均した結果、190±20nΩ/cmであった。
(実施例4)
図11−12は、4.2K(液体ヘリウム)で測定した結果を示すものである。1層のワイヤ片は、特別に作製したG10ホルダー上に設置され、中心磁場8TのNb−Ti磁石中に配置された。このワイヤ片は、GEワニスでホルダー上に接着された。磁石は、クライオスタットを液体ヘリウムで充填した後、液体窒素浴中で冷却した。磁場は、ワイヤ片の主面に垂直(YBCO層のc軸に平行)に印加した。I−V曲線は、DC4ポイントモードで記録し、最大電流は300Aであった。図11は、ワイヤ片の、4.2Kにおける5.3テスラまでのI−V曲線を示す。図12は、ワイヤ片の臨界電流密度の、磁場の関数としての依存性を示す。オリジナルワイヤのゼロ磁場臨界電流密度は、水平な破線として示している。ワイヤ片は、4.3Kで300AまでのDC電流下で試験した。このデータは、ワイヤ片の臨界電流密度が、オリジナルの帯の10%の範囲内であることを示している。

Claims (40)

  1. 金属基板上に配置された超伝導層を含む第2世代ワイヤから高温超伝導フィラメントを製造する方法であって、
    a)前記超伝導層を前記金属基板から分離して、剥離した超伝導帯を提供する工程と、
    b)前記剥離した超伝導帯を細条帯に切断する工程と、
    c)前記細条帯をカプセル化して、前記高温超伝導フィラメントを提供する工程と、
    を備えることを特徴とする、高温超伝導フィラメントの製造方法。
  2. 前記切断する工程に先立って、前記剥離した超伝導帯を保護層で被覆する工程を備えることを特徴とする、請求項1に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  3. 前記カプセル化する工程は、前記細条帯を電気導電性材料でカプセル化する工程を含むことを特徴とする、請求項2に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  4. 前記カプセル化する工程は、金属安定化剤ではんだ付けする工程を含むことを特徴とする、請求項3に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  5. 前記カプセル化する工程は、導電性金属で電気めっきする工程を含むことを特徴とする、請求項3に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  6. 前記導電性金属は銅であることを特徴とする、請求項5に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  7. 前記切断する工程に先立って、前記剥離した超伝導帯を長さ方向に沿って積層し、多層の伝導体を含む多層帯を提供する工程を備えることを特徴とする、請求項3に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  8. 前記積層した超伝導帯の隣接する層間に金属安定化層を配置する工程を備えることを特徴とする請求項7に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  9. 複数のフィラメントを結合して、延在かつ連続したフィラメントを提供する工程を備えることを特徴とする、請求項3に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  10. 前記連続したフィラメントは、長さが100m超であり、幅が1mm〜2mmの範囲であることを特徴とする、請求項9に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  11. 前記分離する工程は、誘導コイルで前記基板を急速加熱する工程を含むことを特徴とする、請求項3に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  12. 前記分離する工程は、前記第2世代ワイヤを変形させる工程を含むことを特徴とする、請求項3に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  13. 前記分離する工程は、前記第2世代ワイヤに対してエネルギーイオンを照射する工程を含むことを特徴とする、請求項3に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  14. 前記切断する工程は、前記剥離した超伝導帯をレーザで前記細条帯に分断する工程を含むことを特徴とする、請求項3に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  15. 前記保護層は銀であり、前記保護層はマグネトロンスパッタリングで蒸着することを特徴とする、請求項3に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  16. 複数の前記フィラメントを束縛し、超伝導ケーブルを提供する工程を備えることを特徴とする、請求項3に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  17. 前記超伝導ケーブルを導電性金属帯で包装する工程を備えることを特徴とする、請求項16に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  18. 前記フィラメントを捩り、磁化特性損失を低減する工程を備えることを特徴とする、請求項17に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  19. 前記フィラメントを転置し、電気特性損失を低減する工程を備えることを特徴とする請求項17に記載の高温超伝導フィラメントの製造方法。
  20. 各面を実質的に被覆する保護被覆層を有する超伝導層と、
    前記超伝導層に固着した少なくとも1つの金属安定化層と、を備え、
    前記超伝導層及び前記金属安定化層は、バッファ層の非存在下かつ超伝導基板層の非存在下において電気導電性材料でカプセル化され、前記超伝導層の両面が前記電気導電性材料と実質的に等しい電気導電性を有することを特徴とする、高温超伝導フィラメント。
  21. 前記超伝導層及び前記金属安定化層は、強磁性材料又は強磁性層の非存在下でカプセル化されていることを特徴とする、請求項20に記載の高温超伝導フィラメント。
  22. 前記電気導電性材料は、前記超伝導層及び前記金属安定化層の外面にはんだ付けされた金属安定化剤であることを特徴とする、請求項21に記載の高温超伝導フィラメント。
  23. 前記電気導電性材料は、前記超伝導層及び前記金属安定化層の外面に電気めっきされた導電性金属であることを特徴とする、請求項21に記載の高温超伝導フィラメント。
  24. 前記超伝導層の少なくとも1つの表面に形成された保護銀層を備えることを特徴とする、請求項21に記載の高温超伝導フィラメント。
  25. 多層の超伝導層を備えることを特徴とする、請求項21に記載の高温超伝導フィラメント。
  26. 隣接する超伝導層間に配置された金属安定化層を備えることを特徴とする、請求項25に記載の高温超伝導フィラメント。
  27. 前記超伝導層及び前記金属安定化層は、100m超の長さを有し、1mm〜2mmの幅を有することを特徴とする、請求項21に記載の高温超伝導フィラメント。
  28. 前記超伝導層は、YBCO又はBi系高温超伝導材料から形成されていることを特徴とする、請求項21に記載の高温超伝導フィラメント。
  29. 前記超伝導層は、臨界電流密度を増大させるために配向した結晶面を含むことを特徴とする、請求項28に記載の高温超伝導フィラメント。
  30. 複数の高温超伝導フィラメントを備え、各フィラメントは、
    各面を実質的に被覆する保護被覆層を有する超伝導層と、
    前記超伝導層に固着した少なくとも1つの金属安定化層と、を有し、
    前記超伝導層及び前記金属安定化層は、バッファ層の非存在下かつ超伝導基板層の非存在下において電気導電性材料でカプセル化され、前記超伝導層の両面が前記電気導電性材料と実質的に等しい電気導電性を有し、
    前記複数の高温フィラメントは捩れていることを特徴とする、高温超伝導ケーブル。
  31. 前記超伝導層及び前記金属安定化層は、強磁性材料又は強磁性層の非存在下でカプセル化されていることを特徴とする、請求項30に記載の高温超伝導ケーブル。
  32. 前記電気導電性材料は、前記超伝導層及び前記金属安定化層の外面にはんだ付けされた金属安定化剤であることを特徴とする、請求項31に記載の高温超伝導ケーブル。
  33. 前記電気導電性材料は、前記超伝導層及び前記金属安定化層の外面に電気めっきされた導電性金属であることを特徴とする、請求項31に記載の高温超伝導ケーブル。
  34. 多層の超伝導層を備えることを特徴とする、請求項31に記載の高温超伝導ケーブル。
  35. 隣接する超伝導層間に配置された金属安定化層を備えることを特徴とする、請求項34に記載の高温超伝導ケーブル。
  36. 前記捩れたフィラメントを包装する保護金属帯を備えることを特徴とする、請求項31に記載の高温超伝導ケーブル。
  37. 前記超伝導層は、100m超の長さを有し、1mm〜2mmの幅を有することを特徴とする、請求項31に記載の高温超伝導ケーブル。
  38. 前記フィラメントは、電気特性損失を低減するために転置されていることを特徴とする、請求項31に記載の高温超伝導ケーブル。
  39. 前記超伝導層は、YBCO又はBi系高温超伝導材料から形成されていることを特徴とする、請求項31に記載の高温超伝導ケーブル。
  40. 前記超伝導層は、臨界電流密度を増大させるために配向した結晶面を含むことを特徴とする、請求項31に記載の高温超伝導ケーブル。
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