JP2000197263A - 限流素子用超電導コイル装置 - Google Patents

限流素子用超電導コイル装置

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JP2000197263A JP10368974A JP36897498A JP2000197263A JP 2000197263 A JP2000197263 A JP 2000197263A JP 10368974 A JP10368974 A JP 10368974A JP 36897498 A JP36897498 A JP 36897498A JP 2000197263 A JP2000197263 A JP 2000197263A
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えり子 米田
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俊自 野村
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守 嶋田
Masamichi Kawai
正道 河合
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高太郎 浜島
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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 端部での垂直磁界がほとんど発生しない無誘
導超電導コイルを構成することにより、安定に通電でき
交流損失が小さく均一に常電導転移できる限流素子用超
電導コイル装置を得ることである。 【解決手段】 限流素子用超電導コイル装置の超電導線
材をトロイド状に配置して無誘導コイル1を形成する。
これにより、コイル1の磁界を均一に小さくして安定に
通電し、交流損失を低減させると共に均一に常電導転移
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流電路におけ
る過電流を抑制する限流器に使用できる限流素子用超電
導コイル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平2−202320号公報
に示された超電導コイル装置による限流器は、電流を制
限以下に抑えるインダクタンスを有しかつ制限値以上の
臨界電流値をもつ超電導限流コイルと、その制限値より
小さく通常電流より大きい臨界電流値をもち並列に接続
された第1の超電導コイルと第2の超電導コイルとが互
いに無誘導に巻かれて成された超電導トリガコイルと、
この超電導トリガコイルに直列に接続された復帰用スイ
ッチとから構成されている。これらのコイルはソレノイ
ド構成であり、クライオ容器内に設置され冷媒中に浸漬
されて運転される。
【0003】次に動作について説明する。通常は、通常
電流より大きい臨界電流値を持ち抵抗零で無誘導に巻か
れた超電導トリガコイルを、電流は電圧降下なしで流れ
る。事故で電路電流が過大になると超電導トリガコイル
がクエンチし、抵抗値が増大する。このとき、超電導ト
リガコイルの抵抗値を超電導限流コイルのインピーダン
スより大きくなるように設定しておけば、超電導トリガ
コイルに流れていた電流は超電導限流コイルに転流し、
短絡電流は超電導限流コイルのインピーダンスによって
決定される値に限流される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たソレノイドコイル構成では、コイル端部で線材に垂直
磁界がかかるため、均一に常電導転移せずにコイルが劣
化するなどの問題点があった。特に、垂直磁界に対し性
能劣化の著しいという異方性をもつ酸化物超電導テープ
導体等の線材を用いる場合には、安定に通電できず大き
な交流損失が発生するなどの問題点があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、端部での垂直磁
界がほとんど発生しない無誘導超電導コイルを構成する
ことにより、安定に通電でき交流損失が小さく均一に常
電導転移できる限流素子用超電導コイル装置を得ること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
限流素子用超電導コイル装置は、超電導線材を巻回した
無誘導コイルをクライオ容器内に収容し、超電導線材を
トロイド状に配置したことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置では、超電導線材をトロイド状に配置して無
誘導コイルとすることにより、コイルの磁界を均一に小
さくして安定に通電し、交流損失を低減させると共に均
一に常電導転移が可能となる。
【0008】請求項2の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置は、請求項1の発明において、複数の超電導
線材が同心に螺旋状に巻かれ、各線材に通電される電流
の向きが交互に逆向きであることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置では、請求項1の発明の作用に加え、同心に
螺旋状に巻かれと複数の超電導線材に、電流の向きが交
互に逆向きの電流を通電するので、さらにインピーダン
スを低減できる。
【0010】請求項3の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置は、請求項1の発明において、複数の超電導
線材が同心に交互に逆向きに螺旋状に巻かれ、各線材に
通電される電流の向き同じ向きであることを特徴とす
る。
【0011】請求項3の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置では、請求項1の発明の作用に加え、同心に
交互に逆向きに螺旋状に巻かれた複数の超電導線材に、
電流の向きが同じ電流を通電するので、さらにインピー
ダンスを低減できる。
【0012】請求項4の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置は、請求項2または請求項3の発明におい
て、前記超電導線材は2本以上で同じ長さであることを
特徴とする。
【0013】請求項4の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置では、請求項2または請求項3の発明の作用
に加え、超電導線材が2本以上であるので、通常時のイ
ンピーダンスを低減できると共に偏流を防止できる。
【0014】請求項5の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置は、請求項1の発明において、複数のユニッ
トコイルが実質的に等間隔で配置されたことを特徴とす
る。
【0015】請求項5の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置では、請求項1の発明の作用に加え、同一で
複数のユニットコイルを等間隔でおくことで巻線が容易
に構成でき、ユニット化できるので、劣化がおきた場合
に劣化した部分のみの取り替えが容易となる。
【0016】請求項6の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置は、請求項1の発明において、複数のユニッ
トコイルが間隔をあけて配置されたことを特徴とする。
【0017】請求項6の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置では、請求項1の発明の作用に加え、複数の
ユニットコイルをある間隔でおくことで巻線が容易に構
成でき、ユニット化できるので、劣化がおきた場合に劣
化した部分のみの取り替えが容易となる。
【0018】請求項7の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置は、請求項1の発明において、磁界を印加す
るための磁界印加コイルを具備することを特徴とする。
【0019】請求項7の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置では、請求項1の発明の作用に加え、抵抗発
生後に強制的に磁界をかけることで、抵抗転移を促進し
線材の劣化を防止する。
【0020】請求項8の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置は、請求項5の発明において、前記ユニット
コイルが、一層おきに逆向きの電流を流してコイル中心
に発生する磁界をゼロにするように構成している2層以
上の偶数層のソレノイドコイルで構成していることを特
徴とする。
【0021】請求項8の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置では、請求項5の発明の作用に加え、二層以
上のソレノイドコイルの一層おきに逆向きに電流を流し
てコイル中心に発生する磁界をゼロにするので、巻き易
く絶縁構成が容易に得られ通常のインピーダンスをより
低減できる。
【0022】請求項9の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置は、請求項5の発明において、前記ユニット
コイルが、隣り合う複数の同心のコイルに交互に逆向き
の電流が流れるように構成したパンケーキコイルを一段
または複数段積層して構成されることを特徴とする。
【0023】請求項9の発明に係わる限流素子用超電導
コイル装置は、請求項5の発明の作用に加え、パンケー
キコイルを一段または複数段積層して形成されたユニッ
トコイルの隣り合う複数の同心のコイルに交互に逆向き
の電流を流す構成であるので、コイルを構成し易い。
【0024】請求項10の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項5の発明において、前記同心の
コイルが3個以上であることを特徴とする。
【0025】請求項10の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項5の発明の作用に加え、同心
のコイルが3個以上であるので、よりインピーダンスを
低減できる。
【0026】請求項11の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項5の発明において、前記ユニッ
トコイルが超電導線材を2条以上でかつ偶数条にバイフ
ァイラー巻きしたパンケーキコイルを一段または複数段
積層してなることを特徴とする。
【0027】請求項11の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項5の発明の作用に加え、超電
導線材を2条以上でかつ偶数条にバイファイラー巻きし
たパンケーキコイルを一段または複数段積層してユニッ
トコイルを構成しているので、線材にねじれる力をかけ
ることがなく、通常のインピーダンスを非常に低減でき
る。
【0028】請求項12の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項1の発明において、隣り合う超
電導線材間に冷却手段を設けたことを特徴とする。
【0029】請求項12の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項1の発明の作用に加え、隣り
合う超電導線材間設けられた冷却手段により、発熱を冷
却できると共に、絶縁距離を考慮して冷却溝の幅を決定
すれば絶縁もかねられる。
【0030】請求項13の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項8の発明において、前記ソレノ
イドコイルが、熱膨張率が超電導線材のそれ以下である
絶縁物の巻枠で構成されていて、その巻枠に超電導線材
巾以上の角型溝が螺旋状に彫られており、その溝にそっ
て超電導線材を巻き回してなることを特徴とする。
【0031】請求項13の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項8の発明の作用に加え、超電
導線の動きを抑え、超電導線同士の接触による絶縁破壊
による性能劣化から線材を保護できる。
【0032】請求項14の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項1の発明において、前記超電導
線材と補強材を同時に巻回して構成されることを特徴と
する。
【0033】請求項14の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項1の発明の作用に加え、超電
導線材と補強材を同時に巻き回すので、電磁力による性
能劣化から線材を保護できる。
【0034】請求項15の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項1または請求項14の発明にお
いて、前記超電導線材と絶縁材を同時に巻回して構成さ
れることを特徴とする。
【0035】請求項15の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項1または請求項14の発明の
作用に加え、絶縁破壊による性能劣化から線材を保護で
きると共に、補強材を同時に巻き回すので絶縁破壊によ
る性能劣化から線材を保護できる。
【0036】請求項16の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項1または請求項14の発明にお
いて、超電導線材に対し絶縁材を長さ方向にある間隔で
設置させて構成したことを特徴とする。
【0037】請求項16の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項1または請求項14の発明の
作用に加え、空間が形成されるので冷却の効果があり、
補強材を同時に巻回するので電磁力に対して超電導線を
劣化させない。
【0038】請求項17の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項1または請求項14の発明にお
いて、前記補強材が波状加工されたテープで構成される
ことを特徴とする。
【0039】請求項17の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項1または請求項14の発明の
作用に加え、補強材が波状加工されたテープであるの
で、電磁力保持、冷却効果、絶縁対策を一度に得られ
る。
【0040】請求項18の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項12の発明において、少なくと
も片面が凹凸をもって構成されている超電導線材を巻回
すことを特徴とする。
【0041】請求項18の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項12の発明の作用に加え、少
なくとも片面が凹凸をもって構成されている超電導線材
を巻回すので、特に他のものを介在させることなく冷却
効果および絶縁距離が得られる。
【0042】請求項19の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項12の発明において、網目状に
構成されている超電導線材を巻回すことを特徴とする。
【0043】請求項19の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項12の発明の作用に加え、網
目状に構成されている超電導線材を巻回すことにより、
他のものを介在させることなく冷却効果および絶縁距離
が得られる。
【0044】請求項20の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項9または請求項10または請求
項11の発明において、前記ユニットコイルが、絶縁物
でできた板にレコードの溝状の溝を形成し、その溝に超
電導線材を入れて構成することを特徴とする。
【0045】請求項20の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項9または請求項10または請
求項11の発明の作用に加え、ユニットコイルは絶縁物
でできた円板のディスク型の溝に超電導線材を入れて構
成するので、電磁力保持、冷却効果、絶縁効果を一度に
得られる。
【0046】請求項21の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項9または請求項10または請求
項11の発明において、前記ユニットコイルが、絶縁物
でできた板にレコードの溝状の溝を形成し、その溝に超
電導線材より幅の広い絶縁物製のスペーサを入れ、その
スペーサの上に超電導線材を載せて巻くことを特徴とす
る。
【0047】請求項21の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項9または請求項10または請求
項11の発明の作用に加え、絶縁物でできた円板のディ
スク型の溝に超電導線材より幅の広い絶縁物製のスペー
サを入れ、そのスペーサの上に超電導線材を載せて巻く
ので、線材にねじりをかけて劣化させることなく、電磁
力保持、冷却効果、絶縁効果を得られる。
【0048】請求項22の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項9または請求項10または請求
項11の発明において、ユニットコイル周囲に共通接続
部材を配置し、共通接続部材に各パンケーキコイルから
の端子を電気的に接続することを特徴とする。
【0049】請求項22の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項9または請求項10または請
求項11の発明の作用に加え、ユニットコイル周囲に共
通接続部材を配置し、共通接続部材に各パンケーキコイ
ルからの端子を電気的に接続するので、構成を簡単にで
きる。
【0050】請求項23の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項9または請求項10または請求
項11の発明において、無誘導コイル周囲に環状の二本
の共通接続部材を配置し、共通接続部材に各ユニットコ
イルからの端子を電気的に接続することを特徴とする。
【0051】請求項23の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項9または請求項10または請
求項11の発明の作用に加え、無誘導コイル周囲に環状
の二本の共通接続部材を配置し、共通接続部材に各ユニ
ットコイルからの端子を電気的に接続するので、構成を
簡単にできる。
【0052】請求項24の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項22または請求項23の発明に
おいて、前記共通接続部材を酸化物超電導体で構成した
ことを特徴とする。
【0053】請求項24の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項22または請求項23の発明
の作用に加え、共通接続部材を酸化物超電導体で構成し
たので、接続部で発生する損失を低減できる。
【0054】請求項25の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項5の発明において、前記複数の
ユニットコイルを各々独立のクライオ容器に納めること
を特徴とする。
【0055】請求項25の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置では、請求項5の発明の作用に加え、複数
のユニットコイルを各々独立のクライオ容器に納めるの
で、構成を簡単にしメンテナンスを容易にできる。
【0056】請求項26の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項5の発明において、三相の複数
のユニットコイルを同じ順でトロイド状に配置すること
を特徴とする。
【0057】請求項26の発明に係わる限流素子用超電
導コイル装置は、請求項5の発明の作用に加え、三相の
複数のユニットコイルを同じ順でトロイド状に配置する
ので、装置としてコンパクトにできる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる限流素
子用超電導コイル装置におけるコイル構成の説明図であ
る。
【0059】図1に示すようにコイル1はトロイド状に
形成されている。図2は、図1のトロイド状コイルのコ
イル方向での断面図である。4本の超電導線材が設けら
れており、各々の超電導線は2枚の同じ長さの超電導線
材である超電導テープ2a、2bを重ねて形成されてい
る。そして、絶縁材3および補強材4を介してそれぞれ
の超電導線は結合されている。
【0060】図3は、超電導線テープ2の一例として、
3mm幅、0.3mm厚のAgシースの(Bi,Pb)
SrCaCu(Bi2223)酸化物超電
導テープの臨界電流密度Jcの磁界依存性を示した特性
図である。Bi2223酸化物超電導テープでは、テー
プ面に垂直方向に磁界をかけた場合の臨界電流密度Jc
の劣化が著しい。そこで、この方向に磁界がかからない
ように超電導テープを配置すればさらに効果が望まれ
る。
【0061】すなわち、この第1の実施の形態では、図
3の特性を持つBi2223酸化物超電導テープ2a、
2bを2枚重ねたものを超電導線材とし、図1のよう
に、その超電導テープ面に垂直に磁界がかからないよう
に配置している。これにより無誘導コイルを得るように
している。
【0062】図2に示すように、4本の超電導線材は正
の方向に電気を流す線材の長さと、負の方向に電気を流
す線材の長さとが等しくなるように配置する。各線材に
200Mpa以上の引張り強度をもつ波状の補強材4を
同時に巻き回して電磁力により線材が引張られ性能が劣
化することに対し保護を行う。
【0063】補強材4には比誘電率が液体窒素の値に近
いものを用いる。補強材4と線材との間には、絶縁紙、
FRP板、カプトンテープなどの絶縁材3を同時に巻き
回して絶縁をとる。線材がホルムアール等の絶縁材3で
被覆されている場合、または補強材4が絶縁材3で構成
されているか被覆されている場合には、この絶縁材3は
不要である。ここで、絶縁材3とは室温での体積抵抗率
が10Ω・m以上のものをさす。
【0064】この第1の実施の形態により、限流素子用
として6.6kV級の限流素子用超電導コイル装置を製
作したところ、通常は負荷率80%まで交流50Hzで
安定に通電でき、損失は120Wと小さく、事故時には
均一に抵抗転移した。また、素子は劣化することなく良
好な限流器としての性能が得られた。
【0065】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図4は本発明の第2の実施の形態に係わる限流素子
用超電導コイル装置の説明図である。
【0066】図4に示すように、2種類のユニットコイ
ル5a、5bを用意し、これらを交互に一定の間隔を保
って等間隔に配置し、共通接続部材6a、6bで接続し
て構成される。2種類のユニットコイル5a、5bにつ
いては後述する。電流は電極7aから入りユニットコイ
ル5aを通り、共通接続部材6aを経由してユニットコ
イル5bを通り、共通接続部材6bを経由して隣のユニ
ットコイル5aを通るという経緯を繰り返し、電極7b
から出ていく。
【0067】図5はユニットコイル5の説明図であり、
図5(a)はユニットコイル5の特性概念の説明図、図
5(b)はユニットコイル5の巻き方の説明図、図5
(c)はユニットコイル5の超電導線材の説明図であ
る。
【0068】図5(a)に示すように、ユニットコイル
5は3つの構成コイル8a、8b、8cからなるパンケ
ーキコイルを積層して構成している。すなわち、複数の
超電導線材が同心に螺旋状に巻かれ、各線材に通電され
る電流の向きが交互に逆向きになるように形成される。
各構成コイル8a、8b、8cを通過する磁束の和が零
となるようにターン数および面積を決定する。これによ
り、無誘導コイルを形成するようにしている。
【0069】たとえば、3つのコイルが構成コイル8
a、構成コイル8b、構成コイル8cの順に配置され、
構成コイル8a、8cは正方向に電流が流れ、構成コイ
ル8bには逆向きの電流を流すとして、各構成コイル8
a、8b、8cの断面積をSa、Sb、Sc、ターン数
をNa、Nb、Ncとした場合、以下の式が成立するよ
うに、各断面積Sおよびターン数Nを決定する。
【0070】Na・Sa+Nc・Sc=Nb・Sbここ
で、最小構成コイル8aの内直径は、超電導線材の曲げ
ひずみによるIc劣化が曲げがない場合と比較して10
%以内に抑えられるような値以上の径に設定する。
【0071】図6にその一例として、超電導線材がAg
/Bi2223テープである場合のIcと曲げ歪みとの
関係を示す。この図6によるとAg/Bi2223テー
プを使用する場合、Ic劣化10%以内を満たすには、
曲げ歪みは0.25%未満である必要がある。
【0072】次に、ユニットコイル5の具体的な巻き方
について図5(b)を参照して説明する。ユニットコイ
ル5には2種類あり、一つは図5(b)に示すように、
構成コイル8aとコイル8cが右巻きで、構成コイル8
bが左巻である場合である。これら構成コイル8a、8
b、8cを、断面がコ字型接続部材9を用いて直列接続
する。このようにして形成されたシングルパンケーキコ
イルがユニットコイル5aである。
【0073】一方、もう一つは、構成コイル8aと構成
コイル8cが左巻きで、構成コイル8bが右巻である場
合である。これら構成コイル8a、8b、8cを、断面
がコ字型接続部材9を用いて直列接続する。このように
して形成されたシングルパンケーキコイルがユニットコ
イル5bである。
【0074】そして、ユニットコイル5a、5bをそれ
ぞれ6個ずつ用意し、共通接続部材6a、6bにより電
気的に接続する。つまり、これら2種類のユニットコイ
ル5a、5bを図4に示すように交互に配置し、ユニッ
トコイル5aとユニットコイル5bは共通接続部材6
a、6bで順次電気的に接続し、一周させることで直列
接続を得る。
【0075】また、構成コイル8a、8b、8cを製作
する際は、図5(c)に示すように超電導テープ2と絶
縁材3と波状の補強材4とを共に巻き回す。ここで、超
電導線テープ2または波状の補強材4が絶縁物により被
覆されている場合、または波状の補強材4が絶縁物で構
成されている場合には絶縁材3は不要となる。このよう
にして、3つの構成コイル8a、8b、8cからなるパ
ンケーキコイルを積層してユニットコイルとしている。
【0076】この第2の実施の形態では、性能に異方性
のあるBiSrCaCu (Bi2212)
のAgシーステープ(3.8mm幅、0.25mm厚)
を3枚重ねたものを超電導線材とし、より性能劣化する
テープ面に垂直な磁界がかからないように線材を配置し
ている。
【0077】また、共通接続部材6やコ字型接続部材9
は銅または銅合金製のものを用いるが、さらに低損失が
要求される場合は、臨界温度が77K以上の超電導体の
バルクを用い、線材との接続部材にAgメッキまたは半
田メッキしてもよい。
【0078】この第2の実施の形態により、限流素子用
として6.6kV級の限流素子用超電導コイル装置を製
作したところ、通常は負荷率85%まで交流50Hzで
安定に通電でき、損失は100Wと小さく、事故時には
均一に抵抗転移した。また、素子は劣化することなく良
好な限流器としての性能が得られた。
【0079】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図7は本発明の第3の実施の形態に係わる限流素子
用超電導コイル装置の説明図であり、図7(a)は斜視
図、図7(b)は平面図である。
【0080】図7では、説明を簡単にするため4個のユ
ニットコイル5が設けられた場合を示している。各ユニ
ットコイル5の電流の入の部分の共通接続部材6sを環
状共通接続部材10sに電気的に接続し、電流の出の部
分の共通接続部材6eを環状共通接続部材10eに電気
的に接続する。これにより、ユニットコイル5は並列接
続される。
【0081】また、電流は電極7sから入り環状共通接
続部材10sを通って各ユニットコイル5に共通接続部
材6sから入り、共通接続部材6eおよび環状共通接続
部材10eを通って電極7eから出ていく。環状共通接
続部材10s、10eは「印加電圧/冷媒の耐圧」分だ
け空間的に距離を離す。
【0082】共通接続部材6、環状共通接続部材10、
電極7は、銅か銅合金製で形成される。そして、線材と
接続する部分では電気的接続長を10cm以上とるが、
さらに低損失が要求される場合は、臨界温度が77K以
上の超電導体のバルクを用い、線材または接続端子との
接続する部分にはAgメッキ又は半田メッキしてもよ
い。
【0083】ユニットコイル5はシングルパンケーキコ
イルを多層(例えば16層)重ねて直列接続して構成さ
れる。図8に、ユニットコイル5内のシングルパンケー
キコイルの構成図を示す。図8(a)は、補強材4に超
電導テープ2を搭載して形成された超電導線がバイファ
イラー巻きされたものを示しており、図8(b)は図8
(a)のA部の詳細図、図8(c)は図8(b)のa方
向から見た部分側面図である。
【0084】図8(a)に示すように、超電導テープ2
と補強材4との位置が反転するように中心部で巻き回し
を行う。このときの巻き径Dは、超電導テープ2のIc
の劣化が曲げを加えない場合と比較し10%以内に収ま
る曲げ歪以下に抑えるように決定する。このように接続
する場合、最内層のコイル径はIcの劣化が曲げを加え
ない場合と比較し10%以内におさまる曲げ歪以下に抑
えられる径の二倍が必要となる。
【0085】また、図8(b)に示すように、超電導線
は、2枚の超電導テープ2a、2bと補強材4とで形成
され、バイファイラー巻きされた2枚の超電導線間の距
離Lは、「かかりうる電圧/冷媒の耐圧」で決まる距離
以上に離す。また、超電導線の超電導テープ2は、図8
(c)に示すように、補強材4より幅の狭いものが用い
られている。ここで、補強材4の表面には必要に応じて
絶縁材3が設けられる。
【0086】図9に、超電導線の巻き方を示す。ここで
形成される超電導線は、10mm幅、0.1mm厚のY
BaCu(Y123)/YSZ/ハステロイ基
板テープを2枚(2条)重ねたものを超電導線材とし、
これら2枚を絶縁被覆した補強材と共に性能劣化の激し
いテープ面に垂直な磁界がかからないようにバイフフイ
ラー巻きする。このように、ユニットコイル5は超電導
線材を2条以上でかつ偶数条にバイファイラー巻きした
パンケーキコイルを一段または複数段積層して形成され
る。
【0087】平面円板状の絶縁材であるFRP製板11
に、予めレコード状の溝12を形成しておき、このFR
P製板11の中心部を固定具13aで回転自在に固定し
ておく。一方、超電導テープ2a、2bを巻き付けた2
組の超電導テープ用リール14a、14bを用意し、そ
の中心部を固定具13b、13cで回転自在に固定する
と共に、補強材4を巻き付けた2組の補強材用リール1
5を固定具13dで固定する。補強材用リール15は、
ホルムアールで絶縁被覆した非磁性体のSUS316製
であり、補強材は、超電導線テープ2a、2bより幅の
広いものとして形成されるので、その補強材用リール1
5は、超電導線テープ2a、2bより幅の広いものが用
意される。この補強材4はスペーサとしての役目もす
る。
【0088】そして、2組の各々の補強材の端部をFR
P製板11のレコード状溝12に填め込み、補強材端部
固定具16でFRP製板11に固定する。超電導テープ
2a、2bは予め必要長の半分で引き出して各々の2個
ずつの超電導テープ用リール14a、14bに巻かれて
おり、引き出した部分を、SUS316製の補強材4の
中心上に載せて巻き始める。
【0089】レコード状溝にSUS316製の補強材4
を填め込みながら、その上に超電導テープ2を乗せて巻
き回していく。巻き線の終了後は超電導テープ2、補強
材4ともに線の端部を巻き戻らぬよう固定し、平板から
FRP製板11ごと外し、その上にFRP製板11と鏡
像の関係にレコード状溝12をきったFRP製板をかぶ
せてレコード状溝12にSUS316製補強材21の片
端を填め込みパンケーキコイルを完成させる。
【0090】図10に一層目と二層目との接続の様子を
示す。図10に示すように、一つめのシングルパンケー
キコイルの外側の超電導テープ2aと隣のシングルパン
ケーキコイルの内側の超電導テープ2bとを共通接続部
材6bに電気的に接続することで直列接続する。このよ
うにして、隣り合ったシングルパンケーキコイルを接続
していく。
【0091】図10の矢印は電流の流れる方向を示して
おり、電流は共通接続部材6aから一つめのシングルパ
ンケーキコイルの内側のテープ2a’から入り、超電導
テープ2a、共通接続部材6b、超電導テープ2b、超
電導テープ2b’、共通接続部材6aと出て行く。一つ
のユニットコイル5には240A電流が流せる。そこ
で、例えば3kArms通電するためには、8個のユニ
ットコイル5を直径2mの円の周りに配置して並列接続
しトロイダルコイルを構成することになる。
【0092】このように、ユニットコイル5は、隣り合
う複数の同心のコイルに、交互に逆向きの電流が流れる
ように構成したパンケーキコイルを一段または複数段積
層して構成される。また、一層おきに逆向きの電流を流
してコイル中心に発生する磁界をゼロにするようにユニ
ットコイル5を構成してもよい。
【0093】この第3の実施の形態により、限流素子用
として 66kV級の限流素子用超電導コイル装置を製
作したところ、通常は負荷率90%まで交流50Hzで
安定に通電でき、損失は10wと小さく、事故時には均
一に抵抗転移した。また、素子は劣化することなく良好
な限流器としての性能が得られた。
【0094】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図11は本発明の第4の実施の形態に係わる限流素
子用超電導コイル装置の説明図であり、図11(a)は
概略斜視図、図11(b)はその概略側面図、図11
(c)はユニットコイル5の説明図、図11(d)は溝
付き巻枠の説明図である。
【0095】図11(a)に示すように、ユニットコイ
ル5は上部で環状共通接続部材10eに接続され、下部
で環状共通接続部材10sに接続されている。すなわ
ち、図11(b)の概略側面図に示すように、各々のユ
ニットコイル5の超電導テープの端部は、ユニットコイ
ル5の上部において、電極7eを介し環状共通接続部材
10eに接続され、ユニットコイル5の下部において、
電極7sを介し環状共通接続部材10sに接続されてい
る。
【0096】図11(c)に示すように、ユニットコイ
ル5は各々独立してクライオ容器17内に入れられ、ユ
ニットコイル5は二層のソレノイドコイルをインダクタ
ンスがほぼ0となるように接続して構成されている。す
なわち、図11(d)に示す溝付き巻枠の内側に右巻き
コイルの一層目18aが正方向で接続され、溝付き巻枠
の外側に二層目18bが負方向に電流を流すように接続
されている。これにより、無誘導コイルを形成してい
る。超電導テープ2は、図11(d)に示すように、溝
付き巻枠の角型でスパイラルにきった溝19に巻き込ん
でいる。
【0097】ここで、電極7e、7sおよび環状共通接
続部材10e、10sは、ジュール損を低減するため臨
界温度が77.3K以上である酸化物超電導体にAgま
たは半田をメッキしたものを用いてもよい。
【0098】また、使用した超電導テープ2は、図12
に示すように、1μmの酸化物YBaCu
7‐δ20が1μmのYSZ板21を介して幅10m
m、0.1mm厚の網目状基板のハステロイ板22の上
に蒸着された網目形状をしている。また、ソレノイドコ
イルはコイルのシータ方向の熱膨張係数が1.6×10
‐6[1/K]であるダイニーマFRPを用いた。
【0099】第4の実施の形態により、限流素子用とし
て 66kV級の限流素子用超電導コイル装置を製作し
たところ、通常は負荷率95%まで交流50Hzで安定
に通電でき、損失は30Wと小さく、事故時には均一に
抵抗転移した。また、素子は劣化することなく良好な限
流器としての性能が得られた。
【0100】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図13は本発明の第5の実施の形態に係わる限流素
子用超電導コイル装置の説明図であり、図13(a)は
概略斜視図、図13(b)は磁界印加コイルの説明図で
ある。
【0101】ここで、限流素子用超電導コイル装置のユ
ニットコイル5は、第3の実施の形態に説明したものと
同じものであるが、ここでは、製作方法としてパンケー
キコイルは事前に巻いたものをFRP製板のレコード状
溝に入れる方法で製作したものを用いている。
【0102】このユニットコイル5を、図13(a)に
示すように交流三相のU相、V相、W相交互に配置し、
図13(b)に示すように各相ごとに環状共通接続部材
10u、10v、10wを介して接続する。そして、こ
の三相全部が一つのトロイダルコイルとなっている無誘
導の限流素子用超電導コイル装置に、図13(b)に示
す向きに磁界がかかるように、磁界印加コイル23を配
置する。
【0103】ここでかける磁界は、超電導テープのIc
が磁界をかけないときと比較し 50%以下になるよう
に設定すればよい。たとえば、Bi2223超電導テー
プを使用した場合には、図3よりB:0.3T以上が必
要となる。限流素子用超電導コイル装置の部分での空間
の磁界の均一度は5%以内が望ましい。
【0104】この第5の実施の形態により限流素子用と
して66kV級の限流素子用超電導コイル装置を製作し
たところ、通常は負荷率91%まで交流50Hzで安定
に通電でき、損失はlOWと小さく、事故時には均一に
すばやく抵抗転移した。また、素子は劣化することなく
良好な限流器としての性能が得られた。
【0105】次に、本発明の第6の実施の形態を説明す
る。第6の実施の形態では、第2の実施の形態で用いる
超電導テープ2として、図14に示すような超電導テー
プを用いるようにしたものである。すなわち、第2の実
施の形態と同じように、3個の逆向きの構成コイルでで
きたパンケーキコイルを用い、使用する超電導テープ2
として図14に示すものを用いる。
【0106】図14に示すように、1μmの酸化物Y
BaCu7‐δ20が1μmのYSZ板21を介
して幅10mm、0.1mm厚で裏側に0.2mmの突
起のあるハステロイ板22の上に蒸着された形状をして
いる。この裏面に凹凸のある超電導テープ2と絶縁板と
補強材とを第2の実施の形態のように巻き回す。波状補
強材は使用しない。
【0107】この第6の実施の形態により、限流素子用
として66kV級の限流素子用超電導コイル装置を製作
したところ、通常は負荷率91%まで交流50Hzで安
定に通電でき、損失はl0wと小さく、事故時には均一
にすばやく抵抗転移した。また、素子は劣化することな
く良好な限流器としての性能が得られた。
【0108】次に、本発明の第7の実施の形態を説明す
る。図15は本発明の第7の実施の形態の説明図であ
り、図15(a)は円筒形絶縁物を間隔をおいて接着し
た絶縁物製線の説明図、図15(b)は図15(a)の
絶縁物と超電導テープとを巻いたバイファイラー巻きコ
イルの説明図である。
【0109】ユニットコイル5は第3の実施の形態と同
じように、バイファイラー巻きをしたパンケーキコイル
とする。図15(a)に示すように、絶縁板として、例
えば釣り糸のような絶縁物製の1mm径の絶縁物製線2
4に1cmごとに厚み1mm、1cm径のGFRPのよ
うな絶縁物製円筒25を機械的に接着したものを使用す
る。絶縁物製線14はポリエチレンでもよい。また絶縁
物製円筒25は球でもよいし、素材は窒化アルミでもよ
い。
【0110】この絶縁板と超電導テープと補強材とを、
図15(b)に示すように第3の実施の形態のように巻
き回す。波状補強材は使用しない。
【0111】この第7の実施の形態により限流素子用と
して66kV級の限流素子用超電導コイル装置を製作し
たところ、通常は負荷率96%まで交流60Hzで安定
に通電でき、損失は9Wと小さく、事故時には均一にす
ばやく抵抗転移した。また、素子は劣化することなく良
好な限流器としての性能が得られた。
【0112】ここで、隣り合う超電導線材間に冷却手段
を設けることも可能である。これにより、発熱を冷却で
きると共に、絶縁距離を考慮して冷却溝の幅を決定すれ
ば絶縁もかねられる。
【0113】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によればトロ
イド状に無誘導の超電導コイルを構成するので、安定で
交流損失が小さく,均一に常電導転移する限流素子用超
電導コイル装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる限流素子用
超電導コイル装置のコイル構成の説明図。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるコイルの断
面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における超電導テー
プの臨界電流密度の磁界依存性を示した特性図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係わる限流素子用
超電導コイル装置のコイル構成の説明図。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるユニットコ
イルの説明図であり、図5(a)はユニットコイルの特
性概念の説明図、図5(b)はユニットコイルの巻き方
の説明図、図5(c)はユニットコイルの超電導線材の
説明図。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるユニットコ
イルの最小構成コイルの内径を求める場合のAg/Bi
2223テープのIcと曲げ歪みとの関係を示す特性
図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係わる限流素子用
超電導コイル装置の説明図であり、図7(a)は斜視
図、図7(b)は平面図。
【図8】本発明の第3の実施の形態におけるユニットコ
イルの説明図。
【図9】本発明の第3の実施の形態におけるユニットコ
イルの巻き方の説明図。
【図10】本発明の第3の実施の形態におけるユニット
コイルの間の巻き方の説明図。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係わる限流素子
用超電導コイル装置の説明図であり、図11(a)は概
略斜視図、図11(b)はその概略側面図、図11
(c)はユニットコイル5の説明図、図11(d)は溝
付き巻枠の説明図。
【図12】本発明の第4の実施の形態における超電導テ
ープの説明図。
【図13】本発明の第5の実施の形態に係わる限流素子
用超電導コイル装置の説明図であり、図13(a)は概
略斜視図、図13(b)は磁界印加コイルの説明図。
【図14】本発明の第6の実施の形態における超電導テ
ープの説明図。
【図15】本発明の第7の実施の形態の説明図であり、
図15(a)は円筒形絶縁物を間隔をおいて接着した絶
縁物製線の説明図、図15(b)は図15(a)の絶縁
物と超電導テープとを巻いたバイファイラー巻きコイル
の説明図。
【符号の説明】
1 コイル 2 超電導テープ 3 絶縁物 4 補強材 5 ユニットコイル 6 共通接続部材 7 電極 8 構成コイル 9 コ字型接続部材 10 環状共通接続部材 11 FRP製板 12 レコード状溝 13 固定具 14 超電導テープ用リール 15 補強材用リール 16 補強材端部固定具 17 クライオ容器 24 絶縁物製線 25 絶縁物製円筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋田 守 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 河合 正道 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 浜島 高太郎 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 5G013 AA01 AA04 BA01 CA01 CA02

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導線材を巻回した無誘導コイルをク
    ライオ容器内に収容した限流素子用超電導コイル装置に
    おいて、超電導線材をトロイド状に配置したことを特徴
    とする限流素子用超電導コイル装置。
  2. 【請求項2】 複数の超電導線材が同心に螺旋状に巻か
    れ、各線材に通電される電流の向きが交互に逆向きであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の限流素子用超電導
    コイル装置。
  3. 【請求項3】 複数の超電導線材が同心に交互に逆向き
    に螺旋状に巻かれ、各線材に通電される電流の向き同じ
    向きであることを特徴とする請求項1に記載の限流素子
    用超電導コイル装置。
  4. 【請求項4】 前記超電導線材は2本以上で同じ長さで
    あることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の
    限流素子用超電導コイル装置。
  5. 【請求項5】 複数のユニットコイルが実質的に等間隔
    で配置されたことを特徴とする請求項1に記載の限流素
    子用超電導コイル装置。
  6. 【請求項6】 複数のユニットコイルが間隔をあけて配
    置されたことを特徴とする請求項1に記載の限流素子用
    超電導コイル装置。
  7. 【請求項7】 磁界を印加するための磁界印加コイルを
    具備することを特徴とする請求項1に記載の限流素子用
    超電導コイル装置。
  8. 【請求項8】 前記ユニットコイルが、一層おきに逆向
    きの電流を流してコイル中心に発生する磁界をゼロにす
    るように構成している2層以上の偶数層のソレノイドコ
    イルで構成していることを特徴とする請求項5に記載の
    限流素子用超電導コイル装置。
  9. 【請求項9】 前記ユニットコイルが、隣り合う複数の
    同心のコイルに交互に逆向きの電流が流れるように構成
    したパンケーキコイルを一段または複数段積層して構成
    されることを特徴とする請求項5に記載の限流素子用超
    電導コイル装置。
  10. 【請求項10】 前記同心のコイルが3個以上であるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の限流素子用超電導コイ
    ル装置。
  11. 【請求項11】 前記ユニットコイルが超電導線材を2
    条以上でかつ偶数条にバイファイラー巻きしたパンケー
    キコイルを一段または複数段積層してなることを特徴と
    する請求項5に記載の限流素子用超電導コイル装置。
  12. 【請求項12】 隣り合う超電導線材間に冷却手段を設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の限流素子用超電
    導コイル装置。
  13. 【請求項13】 前記ソレノイドコイルが、熱膨張率が
    超電導線材のそれ以下である絶縁物の巻枠で構成されて
    いて、その巻枠に超電導線材巾以上の角型溝が螺旋状に
    彫られており、その溝にそって超電導線材を巻き回して
    なることを特徴とする請求項8に記載の限流素子用超電
    導コイル装置。
  14. 【請求項14】 前記超電導線材と補強材を同時に巻回
    して構成されることを特徴とする請求項1に記載の限流
    素子用超電導コイル装置。
  15. 【請求項15】 前記超電導線材と絶縁材を同時に巻回
    して構成されることを特徴とする請求項1または請求項
    14に記載の限流素子用超電導コイル装置。
  16. 【請求項16】 超電導線材に対し絶縁材を長さ方向に
    ある間隔で設置させて構成したことを特徴とする請求項
    1または請求項14記載の限流素子用超電導コイル装
    置。
  17. 【請求項17】 前記補強材が波状加工されたテープで
    構成されることを特徴とする請求項14に記載の限流素
    子用超電導コイル装置。
  18. 【請求項18】 少なくとも片面が凹凸をもって構成さ
    れている超電導線材を巻回すことを特徴とする請求項1
    2に記載の限流素子用超電導コイル装置。
  19. 【請求項19】 網目状に構成されている超電導線材を
    巻回すことを特徴とする請求項12に記載の限流素子用
    超電導コイル装置。
  20. 【請求項20】 前記ユニットコイルが、絶縁物ででき
    た板にレコードの溝状の溝を形成し、その溝に超電導線
    材を入れて構成することを特徴とする請求項9または請
    求項10または請求項11に記載の限流素子用超電導コ
    イル装置。
  21. 【請求項21】 前記ユニットコイルが、絶縁物ででき
    た板にレコードの溝状の溝を形成し、その溝に超電導線
    材より幅の広い絶縁物製のスペーサを入れ、そのスペー
    サの上に超電導線材を載せて巻くことを特徴とする請求
    項9または請求項10または請求項11に記載の限流素
    子用超電導コイル装置。
  22. 【請求項22】 ユニットコイル周囲に共通接続部材を
    配置し、共通接続部材に各パンケーキコイルからの端子
    を電気的に接続することを特徴とする請求項9または請
    求項10または請求項11に記載の限流素子用超電導コ
    イル装置。
  23. 【請求項23】 無誘導コイル周囲に環状の二本の共通
    接続部材を配置し、共通接続部材に各ユニットコイルか
    らの端子を電気的に接続することを特徴とする請求項9
    または請求項10または請求項11に記載の限流素子用
    超電導コイル装置。
  24. 【請求項24】 前記共通接続部材を酸化物超電導体で
    構成したことを特徴とする請求項22または請求項23
    に記載の限流素子用超電導コイル装置。
  25. 【請求項25】 前記複数のユニットコイルを各々独立
    のクライオ容器に納めることを特徴とする請求項5に記
    載の限流素子用超電導コイル装置。
  26. 【請求項26】 三相の複数のユニットコイルを同じ順
    でトロイド状に配置することを特徴とする請求項5に記
    載の限流素子用超電導コイル装置。
JP36897498A 1998-12-25 1998-12-25 限流素子用超電導コイル装置 Expired - Fee Related JP3892605B2 (ja)

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