JP2019508700A - チューニングフォークを用いたマイクロ波インピーダンス顕微鏡 - Google Patents

チューニングフォークを用いたマイクロ波インピーダンス顕微鏡 Download PDF

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Abstract

フォークの1つの歯(18)に対して横方向に延び、高アスペクト比(AR)を有する高アスペクト比のエッチングされた金属チップ電極(26)を有するチューニングフォーク(12)を備えることによって寄生容量を減少させるマイクロ波インピーダンス顕微鏡(10)。金属チップはワイヤ(22)から電気化学的にエッチングされた後、歯に結合することができる。フォークはサンプル(32)の表面からわずかに傾き(α)、チップ電極はフォークに対して横方向に突出する。マイクロ波信号(50)はチップに印加される。マイクロ波回路(58)はサンプルから反射されチップに戻ったマイクロ波信号を受信し、印加された信号に応じて反射信号を復調する。別の回路(62)は反射信号を低周波信号(40)に応じてさらに復調し、フォークをその機械的共振周波数で振動させる。マイクロ波回路とプローブの間に介在させた多波長整合回路(54’)は基本マイクロ波波長の半分の長さの同軸ケーブル(64)を備える。【選択図】 図1

Description

政府の利益
本発明は、一部において全米科学財団によって与えられた認可PHY−0830228の下で政府援助を受けてなされた。政府は本発明に一定の権利を有する。
発明の分野
本発明は広く材料測定システムに係り、特にマイクロ波インピーダンス顕微鏡に関する。
バルク材の電気特性、例えば抵抗率、誘電率及び透過率を特性化するために、長い間電気計測システム及び技術が使用されてきた。これらの技術は、表面及び薄膜の特性を測定するように適合され、例えば半導体の種類、濃度及び化学結合などの別の特性を測定するための光学技術と組み合わせられてきた。これらの電気及び光学技術を半導体集積回路(IC)で開発された微細表面構造に適用する試みは、典型的には100nmをはるかに下回る小規模な最新のICフィーチャによって阻害され、その結果、ほとんどの測定プローブ及びビームは平均するとICの隣接するフィーチャを上回る。
試料のトポグラフィを10nm以下の分解能でプロファイルする原子間力顕微鏡が開発されている。通常の実装形態では、原子間力顕微鏡(AFM)は、チップが可撓性を有する片持ち梁の端部に位置する機械的プローブを備える。チップは、現在は5nmが達成可能であるが、例えば50又は100nm未満の直径を有する頂点を有するように先細にされる。鋭いチップは、結晶シリコンを異方性エッチングして寸法が結晶シリコンの数個の間隔の鋭いピラミッド形のチップを形成することによって、又は金属ワイヤをエッチングして円錐形のチップを形成することによって実現することができる。片持ち梁の撓みに影響を及ぼすのに十分なチップと試料の原子相互作用を通じて、プローブチップは、チップが試料上に走査されるときに試料上に小さい一定距離だけ浮かぶように作製することができる。これによって、試料表面は、このような機械的AFMによってナノメートルオーダーの垂直及び水平分解能でプロファイルすることができる。
Lai他が参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第8,266,718号に記載するように、原子間力顕微鏡はマイクロ波測定技術と組み合わせられ、マイクロ波プローブがAFM片持ち梁チップに組み込まれたマイクロ波インピーダンス顕微鏡を実装する。従来のAFMシステムは、マイクロ波回路がサンプルの小さい領域を電気的に特徴付け、したがって、スキャンした表面の電気的特性を画像化できるように、サンプル表面に密に隣接したマイクロ波チップを自動的にスキャンする。Li他は、米国特許第8,307,461号に改善されたマイクロ波プローブチップを開示している。カリフォルニア州サンタクララにあるPrimeNano,Inc.は、ナノスケールで材料の誘電率及び導電率を高分解能で画像化するAFM用のScanWave(登録商標)モジュールを販売している。このマイクロ波インピーダンス顕微鏡の片持ち梁は、チップとシールドマイクロ波ストリップラインをともに備える。シールディングは寄生容量を低減させるため、非常に小さい電気信号の測定を可能にする。このプローブは、半導体集積回路に使用されるものと同様の技術によって製造可能であるが、これらの技術は複雑であり、また費用のかかるクリーンルームで実行する必要がある。
原子間力顕微鏡の代替的な形態では、チューニングフォークが振動片持ち梁の代わりになる。代わりに、プローブチップがフォークのトングの1つの端部に位置する。振動信号を平行なトング上に形成された電極対に印加し、好ましくはフォークの機械的共振周波数で互いに対して振動又は発振させる。Kim他は、“Tip−sample distance control for near−field scanning microwave microscopes,” Review of Scientific Instruments, vol.74, p.3675 (2003)に、せん断力変位を利用するために1つのフォークの歯の先端に長手方向に装着されたエッチングされたタングステンプローブ電極チップを有するマイクロ波顕微鏡を開示している。フォークの機械的共振のシフトを使用して、サンプルのトポグラフィを追跡し、プローブチップの高さを制御する。Kim他は、サンプルを特徴付ける、又はサンプルの電気パラメータを測定する電気測定を改善するチューニングフォークに言及していない。
本発明の一態様において、マイクロ波インピーダンス顕微鏡システムは、チューニングフォークを備え、金属プローブ針がフォークの1つの歯に結合され、歯に接触してサンプルに対して垂直に離接振動する。有利には、針は、チップ軸周りに凸錘を形成するように先細にされ、少なくとも3、好ましくは少なくとも5のアスペクト比を有するプローブチップを有する。好都合には、プローブチップは、同軸ケーブルなどのマイクロ波伝送線への結合に対して独立した状態で、歯に結合されて歯から離れる方向に延びる細いワイヤから形成される。好ましくは、フォークは、プローブチップがサンプル表面に垂直に延びた状態でサンプル表面に対して小さい角度で傾いている。
本発明の別の態様において、チューニングフォークの2つの歯は、振動信号が印加される電極と共に形成される。プローブチップに接続された電気回路は、プローブチップからマイクロ波信号を受信し、好ましくは印加されたマイクロ波信号に応じてこれを復調した後に、フォークを振動させる振動信号に応じてこれを復調する。
本発明の別の態様において、マイクロ波回路をプローブチップに結合するインピーダンス整合回路は、マイクロ波回路のマイクロ波源により生成される複数のマイクロ波信号の基本周波数及びその高調波で共振する長さのマイクロ波伝送線を備える。マイクロ波回路は、生成されたマイクロ波信号をプローブチップに印加されたマイクロ波信号により復調する、例えば混合回路などのマイクロ波復調器をさらに備えてよい。
本発明のマイクロ波インピーダンス顕微鏡システムのブロック図。 本発明で使用可能なチューニングフォークの拡大側面図。 金属ワイヤからエッチングされた円錐形のプローブチップを少し斜めから見た側面図。 共振整合回路の電気回路図。 サンプルからのプローブの高さを制御及び測定するのに使用される位相ロックフィードバックループの機能回路図。 他の顕微鏡と比較した本発明のマイクロ波インピーダンス顕微鏡のある実施形態によってプローブされた試験サンプルの断面図。 プローブに印加されたマイクロ波周波数の範囲にわたる図1のチューニングフォークプローブのマイクロ波反射率のスペクトル。
図1は、好ましくは石英などの絶縁材料の単一部材から形成し得るチューニングフォーク12を基礎としたマイクロ波インピーダンス顕微鏡システム10の実施形態を示す。より大きなスケールで図2に示すチューニングフォーク12は、ベース14を備え、ベース14からプロングとも呼ばれる2つの平行なアーム又は歯16、18が隙間20をもってフォーク軸19と平行に延びる。電極、リード線及び導体パッドを完備する石英チューニングフォークは時計産業で広く使用されている。他の材料も使用できるが、石英は絶縁性があり、高い品質係数を有する。1つの使用可能なチューニングフォークは、カリフォルニア州アーバインのAbracon社から入手できる、全長が1cmより幾分短いモデルABT38−32,768KHZである。プローブを形成するために、図1の配向(他の配向も可能である)を参照すると、下側の歯18の先端の、円形の金属ワイヤ22を下側の歯18に固定するのに十分な歯16、18の両方に与えられた接着領域24にワイヤ22を結合する。結合されたワイヤ22は下側の歯18の下方に延び、鋭いプローブチップ28を有する針26を形成する。この説明は図1の配向を参照しているが、他の配向も可能である。
図3のやや上方斜めに見た側面図に示す鋭いプローブチップ28は、金属ワイヤ22の端部から電気化学的にエッチングされ、凹面32を有し、頂点34で終わるプローブチップ円錐部30を形成することができ、凹面32と頂点34はいずれもワイヤ22の先端から延びる軸35周りに位置合わせされている。実際には円錐部30は完全な円錐形ではないが、通常の観察では円錐形であることは明らかである。金属ワイヤ22は導電性を有し、プラチナ、イリジウム/タングステン、金、又は好ましくは表面酸化を受けない他の金属から作られてよい。金属ワイヤ22はまた、曲げ剛性を最小化するために細く、直径Dが好ましくは40μm未満、より好ましくは25μm以下である。しかしながら、過度に細いワイヤ22はプローブインピーダンスを増加させる。円錐部30の面32は凹形であり、例えば直径50nmの非常に小さい頂点34を生成する。円錐部30は、頂点34から直径Dのエッチングされていないワイヤ22の縁36までの高さHを有し、これによりプローブチップ28のアスペクト比AR=H/Dが得られる。ワイヤ径が25μm以下の場合、アスペクト比は少なくとも5であるが、3より大きいアスペクト比ARは、後述する多くの有益な結果をもたらす。プローブチップ28は、フォーク12に結合する前に、Oliva他によるReview of Scientific Instruments,vol.67,p.1917(1996)に記載のプロセスにおいてワイヤ22の端部を電気化学的にエッチングすることによって鋭くすることができる。50nm以下のチップ径は容易に得られる。より小さいチップ径は、電気化学エッチングのより綿密な電気的制御により得ることができる。
先に見た図1では、チューニングフォーク12は測定対象のサンプル32の上方に位置して固定的に支持されているが、チューニングフォーク12の軸19は、サンプル32の表面の接点から小さい角度α、例えば5°よりも大きい25°未満、好ましくは15°以下で傾いている。小さな傾きは、プローブチップ28を主にフォーク軸19に垂直な方向に移動させながら、サンプル32とチューニングフォーク12の残りの部分の間に隙間をもたらす。ワイヤ針26は、サンプル32の表面にほぼ垂直なチップ軸35に沿ってフォークの下方の角に隣接するところから延びる。つまり、ワイヤ22は、そのチップ軸35がフォーク軸19の垂線から角度αだけわずかにオフセットさせた角度、すなわち支持面の法線から25°以内傾いた状態で接着領域24に結合される。針26は、好ましくは下側の歯18の下に約200μm延びる。
サンプル32は、xyスキャン及びz方向の粗い垂直位置決めを行うXYZステージ34、及びプローブ針26の軸35にほぼ沿ってz方向の微細な位置制御を行うPZTトランスデューサチューブ36の支持面上に載置される。XYZステージ34及びPZTトランスデューサチューブ36による位置サポート及び制御は、全体的又は部分的に伝えられ、フォーク12のベース14を支持して移動させることができる。
チューニングフォーク周波数fTFで動作する低周波発振器40は、それぞれ2つの歯16、18に取り付けられた2つの対向する線状電極42、44の間に振動信号を印加し、交互に引き寄せたり遠ざけたりする。振動信号の振幅は、歯16、18の互いの機械的撓みを決定する。発振器40は、好ましくはチューニングフォーク12の歯16、18の機械的共振周波数をマッチさせるように同調可能である。チューニングフォーク周波数fTFは、一般に10〜100kHzの範囲内である。1つの新たに用意したフォークは、ワイヤ22をフォーク12に接着した後に幾分変化した32,768Hzの共振周波数を有していた。チューニングフォーク12は、例えば空気中で約3000の高い品質係数Qを有し、真空中及び極低温度で100,000に上昇する可能性がある。発振器40の回路は、図1にのみ模式的に示されており、有利には発振器回路は、共振周波数がドリフトしたり、別なふうに変化したりするときに制御可能な増幅及びフィードバックチューニングを取り入れることができる。
マイクロ波発振器50は、方向性結合器52及びマッチ回路54を通してプローブチップ28で終わるワイヤ22に接続され、これにより近接場マイクロ波信号をサンプル32に照射する。マイクロ波発振器50は、例えば100MHzから50GHzのマイクロ波周波数fMWでマイクロ波信号を出力するが、より一般的に使用される範囲は1GHz〜10GHzである。プローブチップ28とサンプル32の相互作用によって、マイクロ波信号が反射され、少なくとも部分的にマイクロ波周波数fMWでプローブチップ28に戻り、マッチ回路54を通って方向性結合器52に戻り、反射信号を取り出し、これを増幅器56を通してマイクロ波ミキサ58に導入する。
マッチ回路54は、マイクロ波回路で使用されるマイクロ波伝送線のインピーダンスを、はるかに大きい裸ワイヤ22及びそのプローブチップ28のインピーダンスとマッチさせ、これにより結合効率を高めて反射を低減する。マッチ回路54’の有利な実施形態を図4のマイクロ波回路図に示す。容量がCmatchの小さい直列整合キャパシタ60は、マイクロ波回路で使用される50Ω同軸ケーブル62の中心導体を、共振長の50Ωの共振同軸ケーブル64の中心導体と結合する。つまり、50Ω同軸ケーブル62は、伝送線54上のマイクロ波放射の波長の半分であるλ/2の長さLを有し、その結果、マイクロ波周波数fMW及び高次高調波nfMWで基本共振を示す。1GHzのマイクロ波周波数の場合、典型的な同軸ケーブルの共振ケーブル長Lは約10cmである。整合容量Cmatchはおよそ0.2pFと小さく、インピーダンス1/2πfTFmatchが、同軸ケーブル62の50Ω特性インピーダンスよりはるかに大きい、例えば少なくとも10倍になるように選択される。周囲の同軸シールドは接地される。同軸ケーブルを他のタイプのマイクロ波伝送線で代用してもよい。プローブワイヤ22は、歯18と同軸ケーブル64が取り付けられた本体の間に自立している。ワイヤ22の細い自立した部分は、その基端において、支持部材の役割を果たし、自立したワイヤ22よりはるかに剛性が高い同軸ケーブル64の中心導体にはんだ付けされ、これにより振動している歯18とマイクロ波回路の残りの部分の機械的結合が弱まる。プローブワイヤ22及びそのプローブチップ28は、これまたそのインピーダンスがマイクロ波伝送線の特性インピーダンスよりはるかに大きいほど十分に小さい値Ctipを有する自己キャパシタンス66を有する。
先に見た図1では、マイクロ波ミキサ58は、プローブチップ28を通ってサンプル32に入射するマイクロ波信号に比例するマイクロ波源52からのマイクロ波信号を、プローブチップ28及びサンプル32から反射されたマイクロ波信号と混合し、これによって入射マイクロ波信号に応じて反射信号を復調する。ミキサ58は、受信すなわち反射信号を同一周波数の基準入射信号と比較するホモダイン検出器の役割を果たす。ミキサ58は、反射信号の実部Re及び虚部Im、つまり同相及び異相成分を表す2つの信号を出力する。チューニングフォーク周波数fTF未満、例えば1kHzのカットオフを有するデュアルローパスフィルタ60は、チューニングフォーク12の振動から生じる振動成分を除去してRe及びIm信号のDC成分Re−DC及びIm−DCを生成し、したがって、サンプル32のプローブチップ28の頂点34に隣接する部分のアドミタンス及び容量(すなわち導電率及び誘電率)に関連付ける。
マイクロ波回路は、約10aFのチップとサンプルの相互作用の小さい変化を抽出するように設計されているが、感度を高くすることによって、システムは、例えば温度やケーブル接触などのマイクロ波回路の小さい変化の影響を受けやすくなる。このようなドリフトのほとんどは、チューニングフォーク振動を基準として使用して差分信号を測定することによって除去することができる。デュアルロックイン増幅器62は、ミキサ58から実部信号Re及び虚部信号Imを受信し、チューニングフォーク周波数fTFを参照してこれらを復調して、緩徐なシステムドリフトに対する感度がかなり低い低周波の実部信号Re−AC及び虚部信号Im−ACの振幅を生成する。
制御システム70は、内部制御目的とデータ記録のために、DC成分のデータをローパスフィルタ60から、そしてAC成分のデータをロックイン増幅器62から受信する。制御システム70は、サンプル32をスキャンするため及び垂直粗動のためにXYZステージ34を制御し、垂直微動のためにPZTチューブ36を制御する。制御システム70はまた、チューニングフォーク発振器40を微調整し、高調波ホッピングを含めマイクロ波発振器50をスキャンするのに使用することができる。
プローブチップ28がサンプル32に接近し、場合により接触するとき、フォークの共振周波数はわずかに変化する、つまり、プローブチップ28のサンプル32からの高さと共に変化する。したがって、位相ロックループを使用して、プローブチップ28の高さを制御し、また、サンプル32のトポグラフィを監視することができる。図5に示す機能回路図はそのような位相ロックループを示す。チューニングフォーク発振器40からの周波数fTFのAC信号がチューニングフォーク12の歯16、18の振動を励起し、歯電極42、44に出入りする同一周波数fTFのAC電流を生成する。どんな共振器でも同様であるが、チューニングフォーク共振器の場合、駆動AC電圧と応答AC電流の相対位相は共振時に一定値である。ループ回路において、トランスインピーダンス増幅器72は、対電極42からの接地線74上のAC電流を検出する。トランスインピーダンス増幅器72は、電流センサ又は電流電圧変換器と接地の両方の役割を果たし、周知かつWikipediaウェブサイトの“Transimpedance amplifier”に記載の負のフィードバックを有する演算増幅器と共に実装することができる。位相比較器76は、マイクロ波回路がプローブチップ28及び他の回路を通じてマイクロ波信号を印加して検出するとき、検出電流の位相を発振器40(又は図示されていない増幅器)からチューニングフォーク12の駆動電極44に取り付けられた供給線78上の電圧信号の位相と比較する。線74、78、及び2つの電極42、44によって作成されるキャパシタは、チューニングフォーク12を使用する低周波振動回路を形成する。
制御システム70は、位相比較器76によって検出された差動位相を受信する。共振値、すなわち所定の位相差から変化した場合、制御システム70は、チューニングフォーク発振器40を調整してチューニングフォーク周波数fTFを変化させて、チューニングフォーク12を所定の位相差によって決定される共振状態に戻す。プローブとサンプルの間の距離が減少するときの周波数fTFを追跡することによって、システムは、フォーク振動中のどの高さでプローブチップ28とサンプル32が接触したか、あるいはファンデルワールス力によって有意に相互作用したかを決定することができる。これにより、プローブチップ28はサンプル32から一定の距離で振動し続けることができる。したがって、一貫性のあるインピーダンス測定のためにプローブ高さを制御できるだけでなく、マイクロ波プローブチップをトポグラフィプロファイリングに使用することもできる。他の電気位相ループフィードバック回路も位相比較器76及び低周波発振器40を結び付け、プローブチップ28の非光学的な高さ制御を達成することができる。
マイクロ波検出及び制御回路の多くは、例えばAgilent 8753ESなどの市販のマイクロ波ネットワークアナライザで実装することができる。位相ロックループ周波数追跡及びフィードバック並びにスキャニング及びデータ取得のために、例えばNanonis SC5及びOC4などの市販の走査プローブ顕微鏡コントローラを使用することができる。
マイクロ波インピーダンス顕微鏡におけるチューニングフォークの利点は、チップがサンプル表面に対して離接振動するため、振動距離がチップとサンプルの間のインピーダンスを変化させ、これによりIm−AC信号及びRe−AC信号の抽出が可能になることである。Kim他の論文の垂直配向では、チップはサンプル表面にほぼ平行に移動するため、チップとサンプルの間の距離は変化せず、マイクロ波インピーダンスはチューニングフォークによって変調されない。
本発明は、単純なトポグラフィ走査、及びシールド片持ち梁プローブを使用するマイクロ波インピーダンス顕微鏡との比較のために幾つかの微細構造を対象に試験が行われた。図6に断面図で示す1つのそのようなサンプル構造はシリコン基板80を含み、シリコン基板80上に誘電率εが3.9で、約4μmの側面と90nmの厚さで形成されたSiOの四角82が堆積及びパターン形成された。誘電率εが7のSiの被覆層84を堆積させ、シリコン基板80上に120nm、そして埋設されるSiOの四角82上におよそ30nmの厚さとなるように平坦化した。その結果、ほぼ平坦な表面は、主に埋設された酸化ケイ素の四角82と窒化ケイ素被覆層84の誘電率の差のみによって区別可能であった。トポグラフィ検出によって、埋設された四角82は、ピラミッド形のシリコンプローブチップ又は本発明のチューニングフォークに接触するエッチングされたプローブチップのいずれかにより辛うじて検出可能であった。シールド片持ち梁に接触する従来のピラミッド形プローブチップを用いて、埋設された四角82はマイクロ波Im−DC信号で明確に視認できた。チューニングフォークに取り付けたエッチングされたプローブチップ及び約2nmのフォーク振動振幅によって、Im−DC信号は幾分ぼやけた輪郭を生成したが、Im−AC信号はシールド片持ち梁プローブによって生成されたものと匹敵する輪郭を生成した。
したがって、ほとんどシールドがない本発明の単純なチューニングフォークプローブは、複雑でより高価なシールドストリップラインプローブを用いて得られるものとほぼ等しい品質のマイクロ波インピーダンス顕微鏡を提供する。エッチングされた金属プローブチップの形状は、プローブとサンプルの間の寄生容量を大幅に減少させると考えられる。前述したように、図3に示す狭いエッチングされた金属プローブチップ28は、約5の高いアスペクト比ARを有し、これを上から支えるワイヤ22は、例えば40μm未満、好ましくは25μm以下と比較的狭いため、寄生容量用の電極を形成するワイヤの有効面積が小さい。ワイヤ22が細いために可撓性が非常に高く、ワイヤの中間部分が取り付けられる振動するチューニングフォーク12に与えられる減衰が減少する。一方、従来技術の典型的なシールドプローブチップは、その頂角がシリコン結晶学により決定される異方的にエッチングされたシリコンチップに依拠する。その結果、アスペクト比ARは約0.8に固定される。また、本発明のエッチング金属プローブチップ28は、例えば100μmと比較的長いのに対し、一部の実施形態では、異方的にエッチングされたシリコンチップは、水平な電線のために広がるまで約5μmしか垂直に延びない。その結果、本発明によって与えられる非シールドプローブチップ28及び接続ワイヤ22が受ける寄生容量は、従来技術のシールドプローブ及び片持ち梁のものほど悪くない。
マイクロ波インピーダンス顕微鏡は、マイクロ波信号の周波数が測定によって変動可能な場合、例えばプローブされるサンプルの電子応答がマイクロ波範囲にわたって強い周波数依存性を有する場合に有益である。図1のマッチ回路54は、特に層構造のストリップラインへのマッチングを行うための従来の整合回路のほとんどが、大きな周波数変動に対してマッチングを提供するために、その電気部品の大幅な調整を必要とするために課題を提示する。しかしながら、図4の共振整合回路54’は、マイクロ波周波数fMW=c/2L(ここでLは共振伝送線64の長さであり、cは電気信号がこの伝送線を伝搬する速度である)における基本的なマッチ共振だけでなく、マイクロ波周波数fMW=nc/2L(ここでnは高調波の場合は1より大きい整数)におけるより高次の共振又は高調波において効果的なマッチングを行う。
図1のチューニングフォークセンサのマイクロ波反射係数S11は、周波数範囲300kHz〜18GHzで測定された。図7のスペクトルに示すように、マイクロ波電力は、図4のマッチ回路54’の基本周波数1GHzだけでなく、その高調波又はその近くでもプローブに効果的にマッチングされた。
別の実験において、図1の顕微鏡システム10は、シリコン基板上の厚さ2μmのSiO層上にパターン形成された幅4μm、厚さ15nmの表面酸化したアルミニウムの四角を有するサンプル32をスキャンした。フォーク振動は2nmに設定され、マイクロ波源50は、それぞれ図7の一次共振90に対応する1GHzと9次共振92に対応する9.3GHzの2つの実行に設定された。Im−DCイメージとIm−ACイメージはともに、サンプルの周波数依存性の欠如だけでなく、2つの大きく異なるマイクロ波周波数におけるシステムの操作性も示す2つのマイクロ波周波数間の変動をほとんど示さなかった。顕微鏡システム10は、図7の他の共振に同調させることもでき、イメージだけでなく、プローブされる構造のアドミタンス及び容量の数値のより微細な粒子スペクトルを提供する。
Cui他は、この発明を、より多くの実験結果及び従来技術のより完全なリストを求めて閲覧すべき“Quartz tuning fork based microwave impedance microscopy,”Review of Scientific Instruments,vol.87,p.063711(2016)及び元の仮出願に記載している。
上記の実施形態は、サンプル表面にほぼ水平なチューニングフォークに傾いているが、本発明はあまり限定的ではない。図1及び2のチューニングフォーク12は、軸19が25°の偏差内でサンプル32の表面及びそのサポート19と垂直になり、ワイヤ22が歯18に接着されるように位置合わせされた状態で垂直配向されてよく、その結果、プローブチップ26は25°の偏差内でサンプル表面に垂直に延びる。プローブチップが振動するときに歯18にほぼ平行な状態でチューニングフォークを垂直配向することによって、サンプルの誘電関数の空間的異質性を測定する感度を向上させることができる。
したがって、本発明は、単純で安価なプローブで高品質の顕微鏡検査を提供し、かつ多周波マイクロ波顕微鏡検査を提供するマイクロ波インピーダンス顕微鏡を含む。本発明のチューニングフォークマイクロ波インピーダンス顕微鏡は、極低温環境又は強磁場においてサンプルの正確なトポグラフィ走査を可能にする。高さはチューニングフォークの共振周波数を電気的に監視することによって制御できるため、本発明の顕微鏡はまた、敏感なサンプルの近くに光を導入することなくインピーダンス顕微鏡検査を可能にする。

Claims (20)

  1. 試験対象のサンプルを支持する支持面を有する支持部と、
    間に隙間を有し、フォーク軸に平行に延びる2つの歯を有し、印加される振動信号に応答して前記フォーク軸に対して振動するチューニングフォークと、
    縁と頂点の間の高さHを有し、前記高さHと前記縁の直径Dのアスペクト比ARが少なくとも3である、前記支持面にほぼ垂直なプローブ軸と平行に延びる先細のプローブチップを有する金属部材から形成されたプローブ電極であって、前記プローブチップを含む前記金属部材は、前記歯の一方に取り付けられ、前記プローブ軸に沿って前記サンプルに突出するプローブ電極と、
    前記プローブチップに入射マイクロ波信号を印加し、前記入射マイクロ波信号と前記サンプルの相互作用による反射マイクロ波信号を受信し、前記サンプルの電気的特性を表す少なくとも1つの出力信号を生成するためのマイクロ波回路と、を備えるマイクロ波インピーダンス顕微鏡。
  2. 前記マイクロ波回路は、前記入射マイクロ波信号に応じて前記反射マイクロ波信号を復調する、請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記マイクロ波回路は、前記入射マイクロ波信号に応じて前記反射マイクロ波信号を復調するミキサを備える、請求項2に記載の顕微鏡。
  4. 前記振動信号に応じて前記少なくとも1つの出力信号を復調する復調回路をさらに備える、請求項1乃至3のいずれかに記載の顕微鏡。
  5. 基本マイクロ波周波数及びその少なくとも1つの高調波周波数の前記入射マイクロ波信号を生成可能なマイクロ波源と、
    前記マイクロ波回路と前記プローブ電極の間に配置され、前記基本マイクロ波周波数及び前記少なくとも1つの高調波周波数で共振する整合回路とをさらに備える、請求項1乃至3のいずれかに記載の顕微鏡。
  6. 前記整合回路は、前記基本マイクロ波周波数の波長の半分に等しい長さを有するマイクロ波伝送線と、前記マイクロ波回路と前記伝送線の間に直列に接続されたキャパシタとを備える、請求項5に記載の顕微鏡。
  7. 前記キャパシタは、前記基本マイクロ波周波数において、前記伝送線の特性インピーダンスより大きいインピーダンスを有する、請求項6に記載の顕微鏡。
  8. 前記チューニングフォークは、その先端から上方に前記支持面に平行な平面から25°以下で延びる前記フォーク軸と位置合わせされる、請求項1乃至3のいずれかに記載の顕微鏡。
  9. 前記プローブチップは、前記支持面に平行な平面の法線から25°以下で延びる前記プローブ軸と位置合わせされる、請求項1乃至3のいずれかに記載の顕微鏡。
  10. 前記プローブチップは凹円錐形状を有し、前記金属部材を形成し、前記プローブチップから離れた40μm以下の直径Dを有するワイヤの先端から形成され、前記縁は前記ワイヤと前記プローブチップの境界を形成し、AR=H/Dは3より大きく、前記ワイヤは前記1つの歯に結合される、請求項1乃至3のいずれかに記載の顕微鏡。
  11. 前記ワイヤの中間部分が前記1つの歯に結合され、前記ワイヤの基端が前記マイクロ波回路への伝送線を支持する支持部材に取り付けられ、前記ワイヤは前記中間部分と前記基端の間に自立している、請求項10に記載の顕微鏡。
  12. 前記直径Dは25μm以下である、請求項10に記載の顕微鏡。
  13. 試験対象のサンプルに向かって延びる電極プローブチップを有するプローブと、
    前記プローブチップに入射マイクロ波信号を印加し、前記入射マイクロ波信号と前記サンプルの相互作用による反射マイクロ波信号を受信し、前記サンプルの電気的特性を表す少なくとも1つの出力信号を生成するためのマイクロ波回路であって、基本マイクロ波周波数及びその少なくとも1つの高調波周波数の前記入射マイクロ波信号を生成可能なマイクロ波源を備えるマイクロ波回路と、
    前記マイクロ波回路と前記プローブ電極の間に配置され、前記基本マイクロ波周波数及び前記少なくとも1つの高調波周波数で共振する整合回路とを備えるマイクロ波インピーダンス顕微鏡。
  14. 前記整合回路は、前記基本マイクロ波周波数の波長の半分に等しい長さを有するマイクロ波伝送線と、前記マイクロ波回路と前記伝送線の間に直列に接続された、前記伝送線の特性インピーダンスより少なくとも10倍大きいインピーダンスを有するキャパシタとを備える、請求項13に記載の顕微鏡。
  15. 間に隙間を有し、フォーク軸に平行に延びる2つの歯を有し、印加される振動信号に応答して前記フォーク軸に対して振動し、その先端から上方に前記サンプルを支持する支持部の支持面に平行な平面から25°以下で延びる前記フォーク軸と位置合わせされるチューニングフォークをさらに備える、請求項13又は14に記載の顕微鏡。
  16. 間に隙間を有し、フォーク軸に平行に延びる2つの歯を有し、印加される振動信号に応答して前記フォーク軸に対して振動し、前記フォーク軸と位置合わせされるチューニングフォークをさらに備え、前記プローブチップは、前記支持面の垂線から25°以下でプローブ軸に沿って延びる、請求項13又は14に記載の顕微鏡。
  17. 試験対象のサンプルを支持する支持面を有する支持部と、
    間に隙間を有し、フォーク軸に平行に延びる2つの歯を有し、印加される振動信号に応答して前記フォーク軸に対して振動するチューニングフォークであって、前記フォーク軸は、前記歯の先端から上方に前記支持面に平行な平面から25°以下で延びるチューニングフォークと、
    前記支持面にほぼ垂直なプローブ軸と平行に延びるプローブチップを有し、前記プローブ軸に沿って前記サンプルに突出するプローブ電極と、
    前記プローブチップに入射マイクロ波信号を印加し、前記入射マイクロ波信号と前記サンプルの相互作用による反射マイクロ波信号を受信し、前記サンプルの電気的特性を表す少なくとも1つの出力信号を生成するためのマイクロ波回路と、を備えるマイクロ波インピーダンス顕微鏡。
  18. 前記プローブチップは、金属部材から形成され、前記プローブチップの縁と頂点の間の高さHを有し、前記高さと前記縁の直径Dのアスペクト比ARが少なくとも3の円錐形状である、請求項17に記載の顕微鏡。
  19. 前記プローブチップは、40μm以下の直径を有する金属ワイヤを含む金属部材から形成される、請求項17に記載の顕微鏡。
  20. 前記振動信号に応じて前記少なくとも1つの出力信号を復調する復調回路をさらに備える、請求項17乃至19のいずれかに記載の顕微鏡。
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