JP2005321391A - 誘電体共振器を利用した近接場顕微鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】 誘電体共振器に探針を結合して温度や外部環境の影響を最小化し、感度と分解能が向上したマイクロ波の近接場顕微鏡を提供する。
【解決手段】出力ウェーブの周波数を調節できるウェーブソースと、ウェーブソースから出射されたウェーブが進行して、共振周波数、インピーダンス、Q因子及び電磁気波モードの自在な調節が可能な誘電体共振器と、誘電体共振器を通じて進行するウェーブをサンプルに照射するための探針と、探針とサンプルとの距離を測定して、探針とサンプルとの距離を所定値に維持させるための距離調節部と、探針を通じて伝播されてサンプルと相互作用した後、探針と誘電体共振器とを通じて進行したウェーブを検出する検出部と、を備えることを特徴とする誘電体共振器を利用した近接場顕微鏡。
【選択図】図1
【解決手段】出力ウェーブの周波数を調節できるウェーブソースと、ウェーブソースから出射されたウェーブが進行して、共振周波数、インピーダンス、Q因子及び電磁気波モードの自在な調節が可能な誘電体共振器と、誘電体共振器を通じて進行するウェーブをサンプルに照射するための探針と、探針とサンプルとの距離を測定して、探針とサンプルとの距離を所定値に維持させるための距離調節部と、探針を通じて伝播されてサンプルと相互作用した後、探針と誘電体共振器とを通じて進行したウェーブを検出する検出部と、を備えることを特徴とする誘電体共振器を利用した近接場顕微鏡。
【選択図】図1
Description
本発明は、近接場顕微鏡に係り、更に詳細には、誘電体共振器に探針を結合して温度や外部環境の影響を最小化し、感度と分解能の向上したマイクロ波の近接場顕微鏡に関する。
ナノメートル単位の微細なサンプルの形状を観測するための光学顕微鏡は、光で物体を観測するため、回折限界現象により分解能に限界がある。回折限界現象のためにサイズが光波長の1/2以下である物体は、光学的に観測できなくなる。そのような回折限界を克服し、光波長より非常に小さなサイズを有する物質の光学的特性を測定できる近接場顕微鏡が登場した。近接場顕微鏡では、光波長より小さな開口を通過した光が、その開口のサイズと同じであるか、または近い距離にあるサンプルに照射されるようになっている。それは、サンプル表面から光波長より近い距離内にある近接場は、回折を引き起こさない現象を利用して回折限界現象を克服するためのものである。
そのような近接場の効果を利用した非接触、非破壊顕微鏡についての研究は、STM(scanning tunneling microscope)及びAFM(atomic force microscope)が実現されて以来、表面研究の一分野として登場した。光学顕微鏡の技術の発展によって、既存の光学的方法による媒質特性の測定が巨視的な観点から微視的な観点に切り替えられた。したがって、サンプルの微視的な特性を測定する方法が新たな研究分野として脚光を浴び始めた。一方、産業的な側面でも各種の電子部品が集積化されつつ、微細構造についての物理的特性の研究が重要な問題として浮び上がっている。特に、回折限界を有する古典的な光学測定装備とは違って、回折限界を克服する新たな測定装備の開発は、微細構造の物理的特性の理解及び測定に必須方法となった。
回折限界を克服した方法の一つとして、近接場効果を利用した顕微鏡が開発された。特に、通信部品が集積化されつつ、集積化デバイスの微細構造についての光学特性研究にマイクロ波及びミリメートル波の領域での近接場顕微鏡の開発が要求された。
マイクロ波を利用した近接場についての実験は、AshとNichollsによって最初に行われ、現在までマイクロ波の近接場顕微鏡は、発展を繰り返して多様な応用分野に適応されている。マイクロ波の近接場イメージを得る方法としては、同軸線共振器、ストライプライン共振器、及び導波管スリットを利用した方法がある。
図16は、従来の同軸線共振器を利用した光学顕微鏡を示す図面であって、非特許文献1に開示されている。
その近接場光学顕微鏡は、マイクロウェーブソース100から出射されたウェーブが同軸線共振器103を通じて進行し、前記同軸線共振器103の端部に形成された探針105を通じて光学的特性を調べようとするサンプル107に到達するようになっている。前記探針105を通じて出たウェーブがサンプル107と相互作用した後、前記探針105を通じて再び同軸線共振器103へ入る。そして、サンプル107との相互作用により変形されたマイクロウェーブが、ダイオード検出器110によって検出される。そのようにしてサンプルの微視的、光学的特性を測定できる。ここで、符号102(図示せず)は方向性カプラーを示す。
ところが、同軸線共振器103を利用すれば、同軸線構造による遮断周波数のために、マイクロ波帯域での実験のみを行い得る。したがって、近接場顕微鏡の共振周波数をマイクロ波帯域の特定周波数のみに限定して使用せねばならないため、最大の感度を得るのに限界がある。そして、同軸線共振器103は、円筒形の内部導体と外部導体とからなっているが、そのように、二つの導体からなる構造では、TEM波のみを利用して実験を行わねばならない。したがって、サンプルの光学的特性を得るために、ウェーブの多様なモードを使用するのには制限がある。すなわち、サンプルがウェーブと相互作用に当って、サンプルごとに光学的特性が特によく発現されるモードがあるが、同軸線共振器ではTEMモードのみを使用するしかないため、同軸線共振器を利用した近接場顕微鏡を利用して調査できるサンプルの種類や範囲が狭まるしかない。
また、前記同軸線共振器103は、マイクロ波帯域の周波数を使用するため、波長が長くなって同軸線共振器103の長さが長くなる。図16に使用された同軸線共振器103は約2mである。そのように、同軸線共振器103を利用した光学顕微鏡は、全体的な体積が非常に大きく、そのような問題によって商品化に問題がある。
従来の更に他の近接場顕微鏡として、導波管スリットを利用した顕微鏡がある。非特許文献2に開示された導波管スリットを利用した近接場顕微鏡は、図17に示すように、導波管113の一端にスリット115が形成され、そのスリット115の下方にサンプル117が置かれた基板120が配置され、前記基板120の下方にある光源122から光を照射させる構造からなっている。符号123(図示せず)は、シャドーマスクを示す。
前記構造で、光源122から照射された光がサンプル117と相互作用した後、前記スリット115を通じて前記導波管113に入る。そして、サンプルと相互作用した後の光についての特性を検出器によって測定することで、サンプルの形状と特性とを知ることができる。ところが、前記のような導波管スリット構造では、ウェーブがスリットを通過して広く広がるため、ウェーブの損失が大きく、且つ分解能が低下するという問題点がある。
また、保安された構造の導波管共振器であっても、外部環境に敏感に影響され、ウェーブの多様なモードを観察できず、体積が大きくて設置及び結合に制約され、且つ探針の先端とサンプルとの距離調節装置の装着に難しさがあり、多様なサンプルを測定するのには限界がある。
本発明は、前記した問題点を改善するためになされたものであって、導波管共振器を使用したものより外部環境による影響を最小化して感度と分解能とを向上させ、探針先端とサンプルとの距離調節を通じて近接場顕微鏡の機能を向上させるところにその目的がある。
本発明の他の目的は、共振器内のチップの形状を最適に設計することで多様なモードの光学的特性によるサンプルの範囲を拡張させることができ、共振器上に調節ねじを設置することで周波数を調節できる近接場顕微鏡を提供することである。
また、本発明の更に他の目的は、体積を最小化しつつチューニング幅を利用した距離調節センサーを装着してサンプルとの距離調節が容易であり、垂直または水平に関係なく多様な方向でサンプルを観察できるように設置できる近接場顕微鏡を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するための本発明の一類型によれば、誘電体共振器を利用した近接場顕微鏡は、出力ウェーブの周波数を調節できるウェーブソースと、前記ウェーブソースから出射されたウェーブが進行し、共振周波数、インピーダンス、Q因子及び電磁気波モードの自在な調節が可能な誘電体共振器と、前記誘電体共振器を通じて進行するウェーブをサンプルに照射するための探針と、前記探針とサンプルとの距離を測定し、探針とサンプルとの距離を所定値に維持させるための距離調節部と、前記探針を通じて伝播されてサンプルと相互作用した後、前記探針と誘電体共振器とを通じて進行したウェーブを検出する検出部と、を備えることを特徴とする。また、前記近接場顕微鏡は、サンプルと誘電体共振器との相対的位置を移動させるための移動装置を更に含みうる。
ここで、前記ウェーブソースは、特定周波数のウェーブを発生させるか、または複数の周波数を有するウェーブスペクトルを発生させることを特徴とする。
一方、前記誘電体共振器は、誘電体と、前記誘電体と所定間隔離れて前記誘電体を取り囲む金属共振器と、前記ウェーブソースにより発生したウェーブを前記誘電体共振器内に印加するための入力線と、サンプルと相互作用した後、前記探針を通じて誘電体共振器へ進行したウェーブを前記検出部に印加するための出力線と、を備えることを特徴とする。
そして、前記入力線及び出力線は、前記金属共振器を貫通して設置され、前記入力線及び出力線の一端部が前記誘電体と対向するように前記金属共振器の内壁と誘電体との間の空間内に位置するが、前記誘電体共振器の内部にある入力線及び出力線の一端部は直線状であるか、または所定の角度で曲がったカップリングループ状である。その時、入力線の端部に形成された第1カップリングループと、出力線の端部の形成された第2カップリングループとを回転させることで、前記誘電体共振器の共振周波数、インピーダンス及び電磁気波モードを調節できる。
また、前記近接場顕微鏡は、前記誘電体共振器の共振周波数及びインピーダンスを微細に調節するチューニング装置を更に含みうる。例えば、前記チューニング装置は、前記金属共振器を貫通して前記誘電体と対向するように挿入されたスクリューでありうるが、前記スクリューは、前記誘電体共振器内に挿入された深さを調節することで、前記誘電体共振器の共振周波数及びインピーダンスを調節することを特徴とする。
そのような第1及び第2カップリングループ及びチューニング装置は、誘電体共振器のインピーダンスが50Ωを維持するように調節する。
一方、前記探針の一端部はサンプルと対向し、他端部は、前記誘電体共振器の金属共振器を貫通して前記誘電体と対向するように設置されたことを特徴とする。その時、誘電体共振器の内部にある探針の他端部は直線状であるか、またはカップリングループ状でありうる。前記探針の本体は一定の直径を維持し、前記探針の先端は、急激に直径が減少するように製作されたハイブリッド探針であることを特徴とする。ここで、前記探針は、金属、誘電体または磁性体のうち、少なくとも一つの物質からなる。
また、本発明によれば、前記距離調節部は、一面に前記探針が付着されるチューニングフォークと、前記探針が付着された状態でのチューニングフォークの共鳴振動数に該当する周波数の交流電圧を前記チューニングフォークに印加し、前記チューニングフォークからの出力電流値を測定するロックイン増幅器と、を備える。その時、前記探針とサンプルとの距離は、前記探針とサンプルとの距離と前記出力電流値との関係があらかじめ記録されたルックアップテーブルを参照して前記出力電流値から測定される。また、前記探針とサンプルとの距離と前記出力電流値とのフィードバックを通じて、前記出力電流値を基準値に合わせることで前記探針とサンプルとの距離を所望の距離に調節できる。
そして、本発明で前記検出部は、サンプルと相互作用した後に前記探針と誘電体共振器とを通じて進行したウェーブのサイズを測定するパワーメーターと、サンプルと相互作用した後に前記探針と誘電体共振器を通じて進行したウェーブの周波数を測定するスペクトル分析器と、を備えることを特徴とする。その時、前記検出部は、誘電体共振器の挿入損失及び整合如何を測定するための回路網分析器を更に含みうる。
前記したように、本発明に係る近接場顕微鏡は、誘電体共振器に結合された探針を通じて伝えられたウェーブとサンプルとの相互作用により、入力抵抗と共振周波数とが変わることを測定することでサンプルの光学的特性を知ることができる。そのように、誘電体共振器を使用する場合、誘電体共振器の構造的特徴によって次のような多様な長所がある。
第一に、本発明に係る近接場顕微鏡は、誘電率が高い誘電体を使用するため小型化が可能である。
第二に、本発明で誘電体共振器は、安定性の強い誘電体を使用するだけでなく、誘電体が金属共振器によって密閉されているため、温度などの外部影響を相対的に少なく受ける。
第三に、誘電体共振器の探針とチューニングフォークとを利用して、サンプルと探針との距離調節が容易であり、垂直、水平に関係なく多様な方向からサンプルを観察できる。
第四に、誘電体共振器を使用する本発明に係る近接場顕微鏡は、従来の近接場顕微鏡とは違って、TE、TM、HEMなどの多様なモードの使用が可能であるため、試料によって適当なモードを選択して観察することが可能である。
第五に、本発明に係る近接場顕微鏡は、ハイブリッド型の探針を使用するため、感度と分解能とが増加する。
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施形態に係る誘電体共振器を利用した近接場顕微鏡の構成及び動作について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る誘電体共振器を利用した近接場顕微鏡の概略的な構成を示している。図1に示されたように、本発明に係る誘電体共振器を利用した近接場顕微鏡は、中央処理部10、ウェーブソース20、検出部30、誘電体共振器の移動装置40、誘電体共振器50、探針60、及び画像処理部70を備える。
前記したように、同軸線共振器を使用する従来の近接場顕微鏡は、TEMモードのみを使用するしかないため調査できるサンプルの種類や範囲が狭く、導波管スリットを使用する従来の近接場顕微鏡は、分解能が低下するという問題点がある。本発明は、そのような従来の問題点を改善するために誘電体共振器を使用する。本発明に係る近接場顕微鏡で使用する誘電体共振器の構造は、図2.Aないし図2.Cに図示されている。図2.Aは、誘電体共振器50の斜視図である。図2.Aに示されたように、誘電体共振器50は、誘電体57、前記誘電体57を取り囲む金属共振器51、ウェーブソース20により発生したウェーブを誘電体共振器の内部に印加するための入力線54、サンプル80と相互作用した後、探針60を通じて誘電体共振器50内部に進行したウェーブを検出部30に伝達するための出力線56、及び前記金属共振器51の上面を貫通して前記誘電体57の上面と対向するように設置されたチューニングスクリュー52から構成される。ここで、誘電体57の種類には特別な制限がない。金属共振器51の内部には円筒形中空59が形成されており、前記中空内に誘電体57が設けられている。金属共振器51は、銀(Ag)のように導電性に優れた金属を使用することが好ましく、金属フレーム表面には、Agをメッキして製作してもよい。
図2.Bは、そのような誘電体共振器50の横断面図を示す。図2.Bに示されたように、金属共振器51内に形成された中空59内に円筒形誘電体57が固定されている。その時、前記金属共振器51の内壁と円筒形誘電体57との間には、入力線54、出力線56及び探針60の端部が位置するように所定間隔が形成されていなければならない。図に示されたように、前記入力線54、出力線56及び探針60は、金属共振器51を貫通して設置されるが、前記入力線54、出力線56及び探針60の一端部は、それぞれ前記誘電体57と対向するように前記金属共振器51の内壁と誘電体57との空間59内に位置する。また、金属共振器51と誘電体57との間に位置する入力線54、出力線56及び探針60の端部は、直線状でありうるが、好ましくは、図に示されたように、所定の角度で曲がったカップリングループを形成することが良い。なぜなら、前記カップリングループの相対的な角度を調節することで、誘電体共振器50の特性を適切に調節できるためである。
一方、図2.Cは、誘電体共振器50の縦断面図であって、金属共振器51の上面を貫通して前記誘電体57の上面と対向するように設置されたチューニングスクリュー52が図示されている。前記チューニングスクリュー52と誘電体57との間隔を調節することで、カップリングループと同様に誘電体共振器50の特性を適切に調節できる。
そのような誘電体共振器50で、共振モードによって誘電体共振器50の内部の電子界が変わって、共振器内の電力伝達特性と共振周波数とが変化するため、共振周波数のモードを区分することが重要である。そのために、次のような模擬実験を通じて前記した構造を有する誘電体共振器50の特性を確認した。模擬実験は、Ansoft HFSS(High Frequency Structure Simulator)を利用した。シミュレーションは、4〜6GHz領域でfast frequency sweep solution方法で行われ、入力線54と出力線56との端部に形成されたカップリングループの角度による共振周波数と共振モードとの変化を調べた。ここで使用した誘電体の非誘電率は29であり、誘電体の直径は14mm、高さは5.8mmである。
図3.Aは、カップリングループの角度が水平である時の状態を示している。そのように、カップリングループの角度が水平である場合、誘電体共振器50の共振周波数は、図3.Bに示されたように4.5GHzであった。図3.C及び図3.Dは、共振周波数である4.5GHzで誘電体共振器の内部の電界と磁界とのフィールド分布をそれぞれ示している。したがって、前記HFSSのシミュレーションを通じて、カップリングループが水平に誘電体共振器とカップリングされた時に4.5GHzで共振が発生し、その時の電界と磁界とのフィールド分布の解析を通じて、TE01モードが励起されることを確認できる。
また、図4.Aは、カップリングループの角度が垂直である時の状態を示している。カップリングループの角度が垂直である場合、誘電体共振器50の共振周波数は、図4.Bに示されたように、5.6GHzであった。図4.C及び図4.Dは、共振周波数で磁界と電界とのフィールド分布をそれぞれ示している。前記模擬実験を通じて、カップリングループが垂直に誘電体共振器とカップリングされた時は、5.6GHzで共振が発生し、その時に励起されるモードは、同様に電界と磁界とのフィールド分布の解釈を通じてTM01モードであることを確認することができる。
最後に、図5.Aは、カップリングループの角度が45゜である時の状態を示している。カップリングループの角度が45゜である場合、図5.Bに示されたように、4.5GHzと5.6GHzとで何れも共振が発生した。図5.C及び図5.Dは、誘電体共振器の共振周波数が4.5GHzである時の電界と磁界とのフィールド分布をそれぞれ示しており、図5.E及び図5.Fは、誘電体共振器の共振周波数が5.6GHzである時の磁界と電界とのフィールド分布をそれぞれ示している。前記図5.Cないし図5.Fから分かるように、4.5GHZではTE01モードが励起され、5.6GHzでTM01モードが励起された。
前記模擬実験から確認できるように、カップリングループの角度によってTEモードとTMモードとを選択的に励起させうる。それは、カップリングループの角度によってループの断面積を横切る電界と磁界との線束の量が変わって、特定モードが強く励起されるか、または弱く励起されるためである。したがって、従来の近接場顕微鏡とは違って、本発明に係る誘電体共振器を使用する近接場顕微鏡ではモードの選択が可能となり、近接場顕微鏡が調査できるサンプルの種類や範囲が広がるためである。
前記模擬実験結果を確認するために、非誘電率が29であるBa(ZrTa)O3から構成された誘電体共振器を使用して実験した。前記誘電体の内径は2mmであり、外径は14mmであり、高さは5.8mmであった。また、誘電体共振器を取り囲んでいる金属共振器の半径は32mmであり、高さは14mmで製作された。そのように製作した誘電体共振器の特性を実験した結果、図6.Aに示されたように、カップリングループが水平である場合、TE01モードが4.5GHzで共振が発生し、HFSSシミュレーションの共振周波数とほぼ一致することが確認できた。その時、前記共振周波数で誘電体共振器の無負荷Q因子は24000であった。回路網分析器で得た共振周波数で、3dB下の周波数曲線の幅(△f)を取れば、負荷がかかったQL因子が得られるが、共振器の無負荷QU因子は次の式で得られる。
ここで、lossは共振器の挿入損失である。前記挿入損失は、例えば、Agilent 8753ESのような回路網分析器で測定されうる。その他に、カップリングループが垂直である場合と45゜である場合とについても図6.B及び図6.Cに図示されている。
一方、前記したように、金属共振器51の上面を貫通して前記誘電体57の上面と対向するように設置されたチューニングスクリュー52と前記誘電体57との間隔を調節することで、誘電体共振器50の共振周波数とQ因子、インピーダンスなどの特性を調節できる。
図7.Aは、前記チューニングスクリュー52と誘電体57との距離(L)を示す図面である。図7.Bのグラフから分かるように、チューニングスクリュー52を金属共振器51の中から外に抜き出すほど、共振周波数が4.7GHzから4.6GHzに下がることが分かる。それに対し、誘電体共振器のQ因子は、10000から35000に増加することが分かる。それは、共振器内で挿入された金属がなくなった時、摂動理論によって共振器の内部の体積が変わりつつ、共振器内に保存された電場と磁場との変化によるものである。特に、共振周波数が下がる理由は、チューニングスクリュー52が誘電体共振器50から後に抜かれて、その体積に電場のエネルギーが磁場のエネルギーより更に多く生じたためである。
前記のようなチューニングスクリュー52を利用すれば、前記誘電体共振器50の特性を更に精密に調節して、本発明による近接場顕微鏡の性能を最適化させうる。一般的に、共振器と共振器の外部回路とがどのように結合されるによって、近接場マイクロ波の顕微鏡の性能が左右される。共振器と共振器の外部回路との結合はカップリングループで行われるが、カップリングループと誘電体共振器との距離、カップリングループの断面積サイズによって決定される。それは、カップリングループの断面積を横切る磁界と電界との線束のサイズによって左右されるためである。ここで、共振器の外部回路で共振器に最大の電力伝達が可能となるには、共振器は、共振周波数で整合されねばならない。その時、共振器が臨界結合されたと言う。
共振器が外部回路と臨界結合されるには、伝送線路と共振器との結合係数が1でなければならない。伝送線路と共振器との結合係数は、次の通りに与えられうる。
ここで、Z0は伝送線路のインピーダンスであり、Zrは共振器のインピーダンスである。すなわち、共振器が外部回路と臨界結合されるには、共振器のインピーダンスが伝送線路のインピーダンスと同じでなければならない。本発明に係る近接場顕微鏡で、入力線54、出力線56及び探針60が伝送線路に該当する。一般的に、伝送線路のインピーダンスは50Ωと決まっている。したがって、誘電体共振器50のインピーダンスZrも50Ωである場合、近接場顕微鏡が最適の性能を有する。そうでなければ、誘電体共振器50と伝送線路との間に信号の反射が発生して最大電力伝達が不可能であるためである。
前記したように、本発明では、前記チューニングスクリュー52を利用して誘電体共振器50のインピーダンスを50Ωに調節できる。その時、近接場顕微鏡の性能を最適の状態に維持するには、サンプル80がない時だけでなく、探針60がサンプル80に接近する時にも、誘電体共振器50のインピーダンスを50Ωに維持せねばならない。図8Aは、サンプルがない場合、チューニングスクリュー52を利用して誘電体共振器50のインピーダンスを50Ωに調節した時のスミス図表である。一方、図8.Bは、探針60をサンプル80に1μmまで接近させた時のスミス図表である。図示されたように、探針60がサンプル80に接近すれば、探針60とサンプル80との相互作用により共振周波数とQ因子との何れも減少する。その時、共振周波数は4.557GHzであり、Q因子は980であり、共振器のインピーダンスは70.2Ωであった。したがって、共振器の感度を上げるために共振器の特性を調節する必要がある。図8.Cは、前記チューニングスクリュー52を利用して共振器の特性を再調節した後のスミス図表である。図示されたように、チューニングスクリュー52を利用して共振器のQ因子を再び22000に上げることができたが、その時の共振周波数は4.5208GHzであった。図8Dは、前記図8A、図8.B及び図8.Cのスミス図表を周波数特性グラフで示したものである。ここで、誘電体共振器50のインピーダンス、共振周波数のような特性は、検出部30の回路網分析器32を通じて測定して確認できる。
一方、マイクロ波の近接場顕微鏡の感度は、共振器のQ因子により影響を受けるだけでなく、探針60の幾何学的形状によっても影響を受ける。また、マイクロ波の近接場顕微鏡の空間分解能は、探針60先端の曲率半径に直接的な影響を受ける。したがって、マイクロ波の近接場顕微鏡の感度と空間分解能とを向上させるには、探針の研究は必須である。一般的に、電気双極子理論に基づいて、探針60の先端とサンプル80との相互作用がわかる。そのために、図9のように、探針の先端とサンプルをそれぞれaaとasの半径を有する球であると仮定した。外部電場によって二つの双極子がそれぞれαaとαsの分極率を有していれば、dipole−dipoleカップリングによって摂動が与えられた分極率は次の通りである。
ここで、Rは二つの双極子の球間の距離である。その時、分極率は、次の通りである。
ここで、iは、aまたはsでありうる。aは、探針の先端を示し、sは、サンプルを示す。ここで、電場のサイズは、
であり、Es+ΔEsとEsは、双極子カップリングによる摂動後の電場と摂動前の電場とをそれぞれ表す。また、共振周波数の変化は、摂動前の電場エネルギーと摂動後のエネルギーと変化の差で次の通りに表しうる。
これを再整理すれば、次の通りである。
したがって、dipole−dipole相互作用によるマイクロ波の近接場顕微鏡で、探針先端の曲率半径が小さいほど分解能は良くなるが、前記数式7から分かるように、探針とサンプルとの距離が近いほど、そして、分極率が大きいほど感度が良くなる。分極率は、探針とサンプルとの有効広さが広ければ大きくなるため、探針先端の曲率半径が大きければ良い感度を有する。したがって、探針の先端が小さければ分解能は良くなるが、感度が低下するため、分解能と感度の両方が適当に良い探針を選択せねばならない。できれば、探針先端の曲率半径を縮小させつつ、探針の有効広さを広げることが好ましい。
図10.Aないし図10.Fは、それぞれ探針の形状によるマイクロ波の近接場顕微鏡の感度と空間分解能とを説明するためのものである。図10.Aは、thin−tip探針の形状を示したものであり、図10.Bは、前記thin−tip探針を利用して、幅が27μmであるクロム(Cr)のラインをスキャニングしたものであり、縦軸は感度に該当し、水平軸は分解能に該当する。そして、図10.C及び図10.Dは、thick−tip探針の形状及び前記thick−tip探針を利用して、幅が27μmであるクロムのラインをスキャニングしたものであり、図10.E及び図10.Fは、本発明に係るhybrid−tip探針の形状及び前記hybrib−tip探針を利用して、幅が27μmであるクロムのラインをスキャニングしたものである。それぞれの探針は、化学エッチング方法を利用して製造した。エッチング溶液は、蒸溜水にKOHを重量比で10%溶かした溶液を使用し、完成された金属探針は、蒸溜水と無水アルコールとを使用して洗浄後に使用した。thick−tip探針とthin−tip探針とは、エッチングする時間を調整して製造し、本発明によってthick−tipとthin−tipとを合わせたhybrid−tip探針は、探針中間をテフロン(登録商標)で取り囲んで探針先端のみがエッチングされ、上部のエッチングは防いだ。ここで、前記探針は、金属、誘電体または磁性体のようなと同じ材料を利用して製造されうる。
前記したように、近接場顕微鏡で探針先端の曲率半径が大きくなれば、サンプルとの相互作用面積が広くなって感度が増加する。また、探針が厚いほど共振器から探針に出る電磁気場も多く伝えられる。しかし、マイクロ波の近接場顕微鏡の分解能は、探針の曲率半径が小さいほど増加するため、探針のサイズは小さいことが好ましい。図10.A及び図10.Bに示されたように、thin−tip探針は、空間分解能は向上したが、感度は低下することが分かる。それに対し、図10.C及び図10.Dに示されたように、thick−tip探針は、空間分解能は低下するが、感度は増加することが分かる。したがって、thin−tip探針とthick−tip探針との長所を何れも生かして、マイクロ波の近接場顕微鏡の空間分解能と感度とを何れも増加させるために、本発明ではhybrid−tip探針を開発した。図10.Eに示されたように、前記hybrid−tip探針の先端は、thin−tip探針のように曲率半径が約1ないし10μmに小さく、本体はthick−tip探針のように約1mmに厚く作った。その場合、図10.Fに示されたように、マイクロ波の近接場顕微鏡の空間分解能と感度とを適当に合わせることができ、コントラストの最も良いイメージが得られる。
次いで、探針とサンプルとの距離を微細に調節する方法について説明する。探針60は、誘電体共振器50と共に移動装置40によってサンプル80の上下左右に接近する。その時、前記したように、探針60がサンプル80と直接接触しない限度内で、サンプル80に最大に接近するほど高い感度が得られる。そのために、探針60とサンプル80との距離を測定し、前記探針60とサンプル80との距離を所望の距離に一定に維持させるための微細な距離調節部が要求される。図11は、そのような距離調節部の例を示すものである。
図11に示されたように、前記距離調節部は、一面に探針60が付着されるチューニングフォーク62、及び前記チューニングフォーク62の固有振動数に該当する周波数を有する交流電圧を前記チューニングフォーク62に印加し、前記チューニングフォーク62からの出力電流値を測定するロックイン増幅器65を含む。本発明に係る距離調節部は、探針60が付着されたチューニングフォーク62がサンプル80に接近する時、探針62とサンプル80との相互作用によりチューニングフォーク62の振動数が変わることを利用するものである。すなわち、固有の振動数で振動するチューニングフォーク62に探針60を付着した後、探針60がサンプル80の表面に近づけば、探針60とサンプル80との表面で作用するShear forceのためチューニングフォーク62の共鳴振動数が増加するが、フィードバックを通じてチューニングフォーク62の共鳴振動数を一定にすれば、探針60とサンプル80との距離を数nmに維持させうる。
本発明に係る距離調節部の動作原理を実験結果を通じて更に詳細に説明すれば、次の通りである。図10.Eに示された形状にエッチングした金属探針をチューニングフォークの一面に付着させた後、Eg&G社の7265 DSPロックイン増幅器のOSC out端子を通じて0.05Vの交流電圧を加え、Line in端子を通じて前記チューニングフォークから出力される電流値を測定した。ここで使用したチューニングフォークの固有振動数は32768Hzであり、探針はnilaco社の0.05mmのSUS線をエッチングして製造した。
その時、それぞれの周波数についてチューニングフォークからの信号値を測定すれば、共鳴振動数で最大電流を有するローレンツ(Lorenzian)関数を有する。一般的に、チューニングフォークに探針を付着すれば、チューニングフォークの有効質量が増加するため、チューニングフォークの固有振動数である32758Hzより小さな固有振動数を示し、Q因子も減少する。探針を付着したチューニングフォークに入力される電圧の周波数についての出力電流の共振特性グラフは、図12の通りである。図12のグラフから分かるように、探針を付着しつつチューニングフォークの重量条件の変化によって、共振周波数は554Hzほど減少して32214Hzとなり、Q因子は約1/4に減少して3700となった。したがって、本発明に係る距離調節部は、チューニングフォークに探針を付着した状態での固有振動数(すなわち、前記した実験例では32214Hz)に該当する周波数をチューニングフォークに印加する。
一方、そのように探針が付着されたチューニングフォークの共鳴振動数と同じ周波数の交流電圧をチューニングフォークに印加しつつ探針をサンプルの表面に接近すれば、探針とサンプル表面とが相互作用するshear force領域に入って、チューニングフォークの共振周波数とQ因子とが変わり出力電流値が変わる。図13は、探針がサンプル表面に20nmずつ近づくことによるチューニングフォークの共鳴特性のグラフを示す。図13のグラフから分かるように、探針とサンプル表面との距離が近づくことにより共鳴振動数が増加し、共鳴振動数での出力電流値は次第に減少する。
したがって、共鳴振動数でチューニングフォークを振動させつつ一定の間隔で探針をサンプルに接近させれば、図14のような接近曲線が得られる。図14に示されたように、出力信号のサイズは、サンプルと探針との距離が短くなるにつれて、約60nmから急減する。それより遠い距離では、距離の変化に関係なく一定のサイズの出力信号を示す。それは、サンプルと探針との相互作用が無いことを意味する。出力信号のサイズが縮小し始める領域から相互作用が始まり、距離が更に近くなるほど出力信号のサイズは更に減少する。その結果からサンプルと探針との相互作用のサイズは、サンプルと探針との距離に依存するということがわかる。
そのような結果を利用して、位置の電流値を定め、サンプルと探針との相互作用を通じて出力される電流値を基準電流値に合わせる過程を通じて、サンプルと探針との距離を数nmないし数十nmに一定に維持できる。例えば、チューニングフォークの共鳴振動数で探針とサンプルとの距離と出力電流値との関係についての前記のような実験データをルックアップテーブルとして中央処理部10にあらかじめ保存しておくことができる。その後、探針60がサンプル80に接近する時に測定された出力電流値を前記中央処理部10に伝達すれば、中央処理部10は、前記ルックアップテーブルに基づいて探針60とサンプル80との距離を確認することができる。また、探針60とサンプル80との距離を所定の距離に維持しようとする場合、前記ルックアップテーブルに基づいて所望の距離に対応する電流値を基準電流値と定め、ロックイン増幅器65から伝えられる出力電流値を基準電流値と比較する。比較の結果、出力電流値が基準電流値より大きい場合には、移動装置40を通じて探針60をサンプル80に更に接近させ、基準電流値が更に大きい場合には、探針60をサンプル80から更に遠ざからせる。
以上、本発明に係る誘電体共振器を利用した近接場顕微鏡の各部分の構造について詳細に説明した。以下では、前記した構造の近接場顕微鏡の動作及び機能について簡単に説明する。
まず、中央処理部10は、ユーザーの操作によって誘電体共振器50の共振周波数、インピーダンス、電磁気波モードなどを制御し、検出部30から得た結果データを分析して、サンプル80の表面形状についての視覚的なデータを生成するものである。画像処理部70は、そのように生成されたデータに基づいてサンプル80の微細な表面形状をディスプレイする役割を行う。ウェーブソース20は、マイクロ波ウェーブを発生させて誘電体共振器50に印加する役割を行う。その時、前記ウェーブソース20は、中央処理部10の制御によって特定周波数のみを有するウェーブを発生させて誘電体共振器50に印加してもよく、複数の周波数分布を有するウェーブスペクトルを発生させて誘電体共振器50に印加してもよい。例えば、前記ウェーブソース20は、約10MHzないし20GHzの範囲で安定したマイクロ波を提供するHP83620Aでありうる。
ウェーブソース20で発生したマイクロ波ウェーブは、入力線54を通じて誘電体共振器50内に供給される。それにより、誘電体共振器50の共振周波数で最大値を有する分布形態のスペクトルが探針60を通じてサンプル80に印加される。探針60とサンプル80との相互作用によって変形されたマイクロ波ウェーブは、再び前記探針60を通じて誘電体共振器50に印加され、検出部30は、それを検出して結果データを中央処理部10に伝達する。検出部30は、変形されたウェーブのサイズを測定するパワーメーター31、及び変形されたウェーブの周波数を測定するスペクトル分析器34を含みうる。中央処理部10はm変形されたウェーブのサイズ及び周波数を入力されたウェーブのサイズ及び周波数と比較して、サンプル80の表面形状を計算してその結果を画像処理部70に伝達する。ここで、画像データ生成アルゴリズムを含む画像処理方法は、既に公知のものであり、本発明の範囲を逸脱するため、その説明を省略する。
それにより、サンプル80の一地点についての調査が完了すれば、中央処理部10の制御によって移動装置40を通じて、誘電体共振器50の位置をサンプル80の他地点に移動させて同じ調査作業を行う。その時、サンプル80の各地点を約0.02μm単位で移動して調査することが好ましい。また、肉眼では非常に滑らかな表面も微視的には非常に荒いため、移動中に探針60とサンプル80との距離が微細に変わる。したがって、移動中に距離調節部を通じて探針60とサンプル80との距離を一定に維持せねばならない。
一方、前記したように、誘電体共振器50と外部装置との間に最大の出力を授受するには、誘電体共振器50と外部装置とが互いに整合されねばならない。そのために、前記検出部30は、誘電体共振器50のインピーダンス、共振周波数のような諸般特性を確認できる回路網分析器32を更に含みうる。すなわち、本発明によれば、ユーザーは、前記回路網分析器32の分析結果を見つつ、入力線54と出力線56とのカップリングループ及びチューニングスクリュー52を回転させて、前記誘電体共振器50を整合させる。好ましくは、中央処理部10の操作によって、前記カップリングループ及びチューニングスクリュー52が所定の角度で回転するように制御できる。そのような整合作業は、サンプル80の調査前にも行われねばならないが、探針60とサンプル80との相互作用で整合条件が変更されうるため、サンプル80の調査中にも行われる必要がある。
図15.Aないし図15.Dは、そのような本発明によって誘電体共振器を使用する近接場顕微鏡の分解能を確認するための図面である。まず、図15.A及び図15.Bは、それぞれクロム(Cr)ラインパターンサンプルの光学写真及びマイクロ波の近接場顕微鏡で得た2次元イメージである。実験は、誘電体共振器50から透過されて出る信号のサイズをパワーメーターで測定して行った。その時に使用した周波数は4.46GHzである。もちろん、実験前に誘電体共振器のインピーダンスマッチングを行った。図15.C及び図15.Dは、それぞれ図15.Aでa−a’とb−b’の断面を示す。a−a’断面での空間分解能は、次の通りに計算されうる。図15.Cを参照して、パワーメーターで測定された最大出力パワーサイズの半分となる地点での幅は7.6μmであった。実際に使用されたクロムラインパターンの幅は6.6μmである。したがって、測定した幅からクロムラインの幅を引いた1μmが、本発明による誘電体共振器を使用する近接場顕微鏡の空間分解能に該当する。
本発明は、誘電体共振器を利用した近接場顕微鏡の製造に利用されうる。
10 中央処理部
20 ウェーブソース
30 検出部
31 パワーメーター
32 回路網分析器
34 スペクトル分析器
40 移動装置
50 誘電体共振器
60 探針
70 画像処理部
80 サンプル
20 ウェーブソース
30 検出部
31 パワーメーター
32 回路網分析器
34 スペクトル分析器
40 移動装置
50 誘電体共振器
60 探針
70 画像処理部
80 サンプル
Claims (23)
- 出力ウェーブの周波数を調節できるウェーブソースと、
前記ウェーブソースから出射されたウェーブが進行し、共振周波数、インピーダンス、Q因子及び電磁気波モードの自在な調節が可能な誘電体共振器と、
前記誘電体共振器を通じて進行するウェーブをサンプルに照射するための探針と、
前記探針とサンプルとの距離を測定し、探針とサンプルとの距離を所定値に維持させるための距離調節部と、
前記探針を通じて伝播されてサンプルと相互作用した後、前記探針と誘電体共振器を通じて進行したウェーブを検出する検出部と、を備えることを特徴とする近接場顕微鏡。 - 前記サンプルと誘電体共振器との相対的位置を移動させるための移動装置を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の近接場顕微鏡。
- 前記ウェーブソースは、特定周波数のウェーブを発生させることを特徴とする請求項1に記載の近接場顕微鏡。
- 前記ウェーブソースは、複数の周波数を有するウェーブスペクトルを発生させることを特徴とする請求項1に記載の近接場顕微鏡。
- 前記誘電体共振器は、
誘電体と、
前記誘電体と所定間隔離れて前記誘電体を取り囲む金属共振器と、
前記ウェーブソースにより発生したウェーブを前記誘電体共振器内に印加するための入力線と、
サンプルと相互作用した後、前記探針を通じて誘電体共振器へ進行したウェーブを、前記検出部に印加するための出力線と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の近接場顕微鏡。 - 前記入力線及び出力線は、前記金属共振器を貫通して設置され、前記入力線及び出力線の一端部が前記誘電体と対向するように、前記金属共振器の内壁と誘電体との間の空間内に位置することを特徴とする請求項5に記載の近接場顕微鏡。
- 前記誘電体共振器の内部にある入力線及び出力線の一端部は、直線状または所定の角度で曲がったカップリングループ状であることを特徴とする請求項6に記載の近接場顕微鏡。
- 入力線の端部に形成された第1カップリングループと、出力線の端部に形成された第2カップリングループとを回転させることで、前記誘電体共振器の共振周波数、インピーダンス及び電磁気波モードを調節することを特徴とする請求項7に記載の近接場顕微鏡。
- 前記誘電体共振器の共振周波数及びインピーダンスを微細に調節するチューニング装置を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の近接場顕微鏡。
- 前記チューニング装置は、前記金属共振器を貫通して前記誘電体と対向するように挿入されたスクリューであることを特徴とする請求項9に記載の近接場顕微鏡。
- 前記スクリューは、前記誘電体共振器内に挿入された深さを調節することで、前記誘電体共振器の共振周波数、Q因子及びインピーダンスを調節することを特徴とする請求項10に記載の近接場顕微鏡。
- 前記誘電体共振器のインピーダンスが50Ωを維持するように調節することを特徴とする請求項8ないし請求項11のうち、何れか1項に記載の近接場顕微鏡。
- 前記探針の一端部は、サンプルと対向し、他端部は、前記誘電体共振器の金属共振器を貫通して前記誘電体と対向するように設置されたことを特徴とする請求項5に記載の近接場顕微鏡。
- 前記誘電体共振器の内部にある探針の他端部は、直線状または所定の角度で曲がったカップリングループ状であることを特徴とする請求項13に記載の近接場顕微鏡。
- 前記探針の本体は一定の直径を維持し、前記探針の先端は、急激に直径が減少するように製作されたハイブリッド探針であることを特徴とする請求項13に記載の近接場顕微鏡。
- 前記探針の本体の直径は実質的に1mmであり、前記探針の先端の直径は1ないし10μmの範囲にあることを特徴とする請求項15に記載の近接場顕微鏡。
- 前記探針は、金属、誘電体または磁性体のうち、少なくとも一つの物質からなることを特徴とする請求項13ないし請求項16のうち、何れか1項に記載の近接場顕微鏡。
- 前記距離調節部は、
一面に前記探針が付着されるチューニングフォークと、
前記探針が付着された状態でのチューニングフォークの共鳴振動数に該当する周波数の交流電圧をチューニングフォークに印加し、前記チューニングフォークからの出力電流値を測定するロックイン増幅器と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の近接場顕微鏡。 - 前記探針とサンプルとの距離と前記出力電流値との関係があらかじめ記録されたルックアップテーブルを参照して、前記出力電流値から前記探針とサンプルとの距離を測定することを特徴とする請求項18に記載の近接場顕微鏡。
- 前記探針とサンプルとの距離と前記出力電流値とのフィードバックを通じて前記出力電流値を基準値に合わせることで、前記探針とサンプルとの距離を所望の距離に制御することを特徴とする請求項18に記載の近接場顕微鏡。
- 前記検出部は、
サンプルと相互作用した後、前記探針と誘電体共振器とを通じて進行したウェーブのサイズを測定するパワーメーターと、
サンプルと相互作用した後、前記探針と誘電体共振器を通じて進行したウェーブの周波数を測定するスペクトル分析器と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の近接場顕微鏡。 - 前記検出部は、誘電体共振器の挿入損失及び整合如何を測定するための回路網分析器を更に備えることを特徴とする請求項21に記載の近接場顕微鏡。
- 前記検出部から結果データを受けて視覚的に確認できる画像データを生成する中央処理部と、前記中央処理部で生成されたデータをディスプレイする画像処理部と、を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の近接場顕微鏡。
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