JP2019508222A - 試料分配用のステム−ウェルフィルム - Google Patents

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Abstract

試料分配デバイス、及びこれを製作及び使用する方法が記載されている。試料分配デバイスは、第1のフィルムであって、当該第1のフィルムの第1の主表面からそれぞれ延びている個別の複数のステムのアレイを含む、第1のフィルムと、第2のフィルムであって、当該第2のフィルムの第2の主表面に形成された個別の複数のウェルのアレイを含む、第2のフィルムと、を含む。第1のフィルムの複数のステム及び第2のフィルムの複数のウェルは、互いに嵌合している。嵌合した複数のステム及び複数のウェルは互いから分離可能であり、複数のウェルから複数のステムを取り外している間、複数のウェルの内部に、複数のウェル内に水性試験試料を吸い込むための1つ以上の空隙が生成される。

Description

本開示は、分離可能に嵌合したステム−ウェルフィルムを含む試料分配デバイス、及びこれを製作及び使用する方法に関する。
水性試験試料を多数のより小さい個別の体積に分割するための、多種多様な方法及びデバイスが開発されてきた。試料分配デバイスを使用することによって、一連の非常に小さな区画に水性試験試料を充填することができ、この場合、所望の反応又は増殖を、より大きい体積における同じ反応及び増殖よりもはるかに迅速に生じさせ、検出することができる。多数の技法が開示されており、例えば、米国特許第4,678,695号(Tungら)、米国特許第5,824,390号(Ochiら)、米国特許第5,474,827号(Crandallら)、米国特許第5,812,317号(Billingsleyら)、米国特許第7,723,452号(Hooftmanら)、米国第6,172,810号(Flemingら)号、米国特許第6,355,302号(Vandenbergら)、等に開示されている技法などである。
本明細書に記載されているのは、試料分配デバイス、及びこれを製作及び使用する方法である。簡潔に述べると、一態様では、本開示は、第1のフィルムであって、当該第1のフィルムの第1の主表面からそれぞれ延びている個別の複数のステムのアレイを含む、第1のフィルムと、第2のフィルムであって、当該第2のフィルムの第2の主表面に形成された個別の複数のウェルのアレイを含む、第2のフィルムと、を含む試料分配デバイスについて記載する。第1のフィルムの複数のステム及び第2のフィルムの複数のウェルは、互いに嵌合している。嵌合した複数のステム及び複数のウェルは互いから分離可能であり、複数のウェルから複数のステムを取り外している間、複数のウェルの内部に、複数のウェル内に水性試験試料を吸い込むことが可能な、1つ以上の空隙が生成される。
別の態様では、本開示は、フィルムの主表面に個別のウェルのアレイが形成されたフィルムを含む、試料分配デバイスについて記載する。ウェルのアレイは、100〜10,000ウェル/インチ(wpi)の密度を有し、複数のウェルは1〜500ナノリットルの平均容積を有する。複数のウェルは、それらの容積の95%を超えるまで水溶液で充填可能である。複数のウェルを覆うようにフィルムの主表面上にカバーフィルムが積層されて、ウェルのそれぞれの上に蒸気不透過性シールが形成される。
更に別の態様では、本開示は、第1のフィルムの第1の主表面からそれぞれ延び出ている個別の複数のステムのアレイを備える第1のフィルムを準備する工程と、第1のフィルムの複数のステムと嵌合している複数のウェルのアレイを備える第2のフィルムを準備する工程と、を含む方法について記載している。嵌合した複数のステム及び複数のウェルは、水性試験試料の中に沈められる。次いで第1のフィルムが第2のフィルムから分離されて、複数のウェルから複数のステムが取り外される。複数のステムの取り外し中、複数のウェルの内部に1つ以上の空隙が生成されて、水性試験試料が複数のウェルに吸い込まれ、複数のウェルが充填される。
更に別の態様では、本開示は、試料分配デバイスを製造する方法について記載する。この方法は、第1のフィルムの第1の主表面からそれぞれ延び出ている個別の複数のステムのアレイを備える第1のフィルムを準備する工程を含む。第1のフィルムの第1の主表面上にポリマー組成物が提供される。このポリマー組成物を硬化させて、ステムの起伏のネガに相当する個別のウェルのアレイを含む、一続きの第2のフィルムを形成する。ステム及びウェルは分離可能に嵌合しており、この場合、これらの外面と内面は直接物理的に接触している。
本出願は、添付の図面とともに、本開示の様々な実施形態についての以下の詳細な説明を考慮することにより、更に完全に理解され得る。
一実施形態による、ステムのアレイを含むステムフィルムの断面図を示す。 一実施形態による、図1Aのステムフィルム及びその上にステムフィルムに嵌合するように形成されたウェルフィルムを含む、試料分配デバイスの断面図を示す。 一実施形態による、水性試験試料溶液の中に沈められた図1Bの試料分配デバイスを示す。 図2Aの実施形態による、ウェルを水性試験試料溶液で充填するための、ウェルフィルムからのステムフィルムの分離を示す。 ステムフィルムの取り外し後に水性試験試料溶液で充填された個別のウェルのアレイを含む、図2Aのウェルフィルムを示す。 一実施形態による、カバーフィルムを積層された図2Cの充填されたウェルフィルムを示す。 実施例2による、嵌合したウェルフィルムからステムフィルムが分離中である、物品の画像を示す。
以下の例示された実施形態の説明においては、本開示を実施することが可能な様々な実施形態を実例として示す添付図面を参照する。本開示の範囲から逸脱することなく実施形態を利用することが可能であり、構造上の変更が行われ得る点は理解されるべきである。これらの図は、必ずしも一定の比率の縮尺ではない。図中で使用される同様の数字は、同様の構成要素を指す。しかしながら、所与の図中での、ある構成要素を指すある数字の使用は、同じ数字が付された別の図中の構成要素を限定することを意図するものではない点が理解されるであろう。
試料分配デバイス、及びこの物品を製作及び使用する方法が、本明細書に記載されている。本開示は、第1のフィルム、例えば、ステムフィルムの第1の主表面からそれぞれ延びている個別のステムのアレイを含むステムフィルムと、第2のフィルム、例えば、ウェルフィルムの第2の主表面に形成された個別のウェルのアレイを含むウェルフィルムと、を含む試料分配デバイスについて記載する。ステムフィルムのステム及びウェルフィルムのウェルは、分離可能に互いに嵌合している。場合によっては、嵌合したステム及びウェルがある量の水溶液の中に沈められるとき、ウェルからステムを取り外している間に、ウェルの内部に1つ以上の空隙が生成されて、水溶液がウェルに吸い込まれる。
図1Aは、一実施形態によるステムフィルム10の断面図を示す。ステムフィルム10は、基部12、及び基部12と一体の個別の柱体又はステム14のアレイを含む。各柱体14は基部12の主表面122から延び出ており、その第1の端部142と第2の端部144との間に延びている。第1の端部142は基部12に接続されている。柱体14及び基部12は、同じ材料又は異なる材料から製作でき、1個片として一体であってもよい。
図1Aに示す実施形態では、柱体14はそれぞれ、断面が概ね円形である円錐形状を有する。柱体14は、例えば、円形形状、卵形形状、正方形形状、六角形などの多角形形状、等のような、様々な断面形状を有し得ることを理解されたい。柱体14は僅かにテーパ状になっており、第2の端部144に隣接するところで、第1の端部142においてよりも小さい断面積となっている。抜け勾配は、側面146と柱体14のz軸との間の夾角である。適切な範囲内の抜け勾配は、例えばステムフィルム10を製造する成形工程において、空洞からの柱体の取り外しを容易にするのを助けることができる。抜け勾配はまた、柱体14と柱体14と嵌合したウェルの分離にも影響し、したがって嵌合した柱体とウェルを分離するときのウェルへの液体の吸込みに影響する場合がある。これについては以下で更に検討する。一部の実施形態では、抜け勾配は例えば、30°以下、15°以下、10°以下、8°超、又は5°以下であり得る。一部の実施形態では、抜け勾配は例えば、0.5以上、1°以上、2°以上、又は3°以上であり得る。一部の実施形態では、抜け勾配の有用な範囲は、1°〜10°であり得る。柱体の形状は対称でなくてもよく、したがって、柱体のどの側から抜け勾配を測定するかに応じて、2つ以上の抜け勾配を有してもよいことが理解される。一部の実施形態では、ステムフィルムをウェルフィルムから特定の事前に選択した方向に取り外し易くするのを促進するために、柱体(及びウェル)の1つの側でより大きい抜け勾配を提供することが、更に有利であり得る。
柱体14は、それぞれの柱体14の第1の端部142と送信端部144との間の長手方向の距離である、高さ「H」を有する。第1の端部142及び第2の端部144はそれぞれ、第1の端部幅「W1」及び第2の端部幅「W2」を有する。第1の幅「W1」及び第2の端部幅「W2」は、柱体14の断面のそれぞれの横方向平面における代表的な横寸法である。柱体14はそれぞれ、W1が対応するW2よりも大きくなるようなテーパ形状を有する。柱体14の高さ「H」は、例えば、10マイクロメートル以上、20マイクロメートル以上、50マイクロメートル以上、又は100マイクロメートル以上であり得る。柱体14の高さは、例えば、2mm以下、1mm以下、800マイクロメートル以下、又は500マイクロメートル以下であり得る。平均端部幅(W1+W2)/2は、例えば、5マイクロメートル以上、10マイクロメートル以上、20マイクロメートル以上、又は50マイクロメートル以上であり得る。平均端部幅(W1+W2)/2は、例えば、1mm以下、500マイクロメートル以下、300マイクロメートル以下、又は200マイクロメートル以下であり得る。
柱体14のアスペクト比は、(例えば、フィルム10に対して概ね垂直な方向に沿った)平均長手寸法と、(例えば、フィルム10と概ね平行な面一な横方向に沿った)平均横寸法との間の比として定義され得る。柱体14は、H/((W1+W2)/2)によって定義できるアスペクト比を有する。柱体14のアスペクト比もまた、柱体14と嵌合したウェルからの柱体14の分離に影響し、したがって嵌合した柱体とウェルを分離するときのウェルへの液体の吸込みに影響する場合がある。これについては以下で更に検討する。一部の実施形態では、アスペクト比H/((W1+W2)/2)は、例えば、0.5以上、1以上、又は2以上であり得る。一部の実施形態では、アスペクト比H/((W1+W2)/2)は、例えば、10以下、8以下、又は6以下であり得る。一部の実施形態では、アスペクト比H/((W1+W2)/2)は、0.5〜6であり得る。
柱体14のアレイは、基部12上に縦の列及び横の列を有する2次元で配置されている。柱体14は個別になっており、それらの間にある連続した空洞16によって互いと分離されている。柱体14のピン密度は、基部12上の面積当たりの柱体の数として定義される。一部の実施形態では、ピン密度は、50ピン/インチ(ppi)以上、100ppi以上、500ppi以上、又は1000ppi以上であり得る。ピン密度は、20,000ppi以下、10,000ppi以下、5000ppi以下、又は3000ppi以下であり得る。一部の実施形態では、ピン密度は、100〜10,000ppiであり得る。
一部の実施形態では、ステム又は柱体14を含むステムフィルム10を、重合性樹脂の成形及び硬化によって用意できる。一部の実施形態では、重合性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びコポリマーを含むオレフィン重合体、シリコーン重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル重合体、(メタ)アクリル系重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、ポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、等を挙げることができる。一部の実施形態では、重合性樹脂は例えば、例えば(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリレートオリゴマー、及びこれらの混合物から選択される、第1の重合性成分及び第2の重合性成分の組合せを含み得る。本明細書で使用するとき、「モノマー」又は「オリゴマー」は、ポリマーに変換できる任意の物質である。用語「(メタ)アクリレート」は、アクリレート化合物及びメタクリレート化合物を指す。場合によっては、重合性組成物は、(メタ)アクリル化ウレタンオリゴマー、(メタ)アクリル化エポキシオリゴマー、(メタ)アクリル化ポリエステルオリゴマー、(メタ)アクリル化フェノール系オリゴマー、(メタ)アクリル化アクリル系オリゴマー、及びこれらの混合物を含み得る。重合性樹脂は、紫外線(UV)硬化性樹脂などの放射線硬化性ポリマー樹脂であってよい。ステムフィルム10は、例えば、射出、成形、熱エンボス加工、UVエンボス加工、ロールツーロール式エンボス加工、等の、任意の好適な工程によって形成できることを理解されたい。
一部の実施形態では、柱体14はそれぞれ、少なくとも0.001の複屈折値によって証明されるような分子配向を有し得る。かかる分子配向は、かかる配向を用いずに達成可能となる場合よりも、はるかに大きい剛性及び耐久性、並びにより大きい引っ張り強度及び曲げ強度を有する柱体14をもたらし得る。ある分子配向を有する柱体又はステムを製作する成形工程の例が、参照により本明細書に援用される、米国特許第5,077,870号(Melbyeら)に記載されている。
図1Bは、一実施形態による、図1Aのステムフィルム10及びその上に形成されたウェルフィルム20を含む、試料分配デバイス100の断面図を示す。ステムフィルム10の主表面122上に、フィルム形成材料22が適用される。フィルム形成材料22は柱体14同士の間の空洞16を充填して、一続きのウェルフィルム20を形成する。ウェルフィルム20は、例えば、数マイクロメートル〜数センチメートル、約2マイクロメートル〜約5mm、又は10マイクロメートル〜約2mmの厚さを有し得る。一部の実施形態では、フィルム形成材料22は、例えば、(メタ)アクリル系重合体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、シリコーン重合体、スチレン系重合体、ビニルエーテル重合体、ビニルピロリドン重合体、ラクトン系重合体を含むポリエステル、エポキシ樹脂を含む環状エーテル系重合体、開環メタセシス重合体、等などの、1つ以上の硬化性ポリマー材料を含み得る。フィルム形成材料22を例えば放射線又は加熱によって硬化させて、放射線硬化ポリマーフィルム又は熱硬化ポリマーフィルムを形成することができる。一部の実施形態では、硬化性フィルム形成材料22を、ステムフィルム10の損傷の可能性を回避するのに十分に低い温度で硬化させることができることを、理解されたい。この点に関して、高い硬化温度に耐えられない場合のある特定のステムフィルムと適合できるように、処理に高い温度及び/又は圧力を必要とするフィルム形成材料として使用されることになる特定の熱可塑性樹脂を除外することが好ましい場合があり、これには例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド(例えばナイロン6及びナイロン6,6)、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、又は商品名HYTRELで市販されているエラストマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアセタール(例えば商品名DELRINで市販されているポリマー)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)コポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、熱可塑性ポリウレタン、及びポリ(メチルメタクリレート)などの一部の熱可塑性アクリルポリマー、並びにこれらのブレンド及びコポリマーが挙げられる。
形成された試料分配デバイス100は、嵌合したステムフィルム10とウェルフィルム20とを含む。ウェルフィルム20は、ステムフィルム10の主表面122と形状が一致する第1の主表面202を有する。ステムフィルム10の柱体14のアレイは、ウェルフィルム20の第1の主表面202内へと突出しており、ウェルフィルム20の材料によって完全に封入される。第1のフィルム10と第2のフィルム20が分離されるとき、ウェルフィルム20の主表面202上にウェルのアレイを即時に形成可能であり、このアレイは、例えば、第1のフィルム10及び第2のフィルム20がある量の水溶液の中に沈められている間に分離されるとき、分配されるべき水性試験試料溶液で充填可能である。形成されたウェルは、柱体14の起伏のネガに相当する。一部の実施形態では、柱体14はウェルを実質的に満たし得る。例えば、ウェルの約90%以上、約95%以上、約98%以上、又は約99.9%以上の空間を、それぞれの柱体14で満たすことができる。一部の実施形態では、ウェルは、中に空気が封じ込められることなく(例えば、ウェル空間の0.1%未満、0.05%未満、又は0.01%未満)、柱体14で完全に満たされ得る。ウェルのウェル密度は、柱体のピン密度に対応する、面積当たりのウェルの数として定義される。一部の実施形態では、ウェル密度は、50ウェル/インチ(wpi)以上、100wpi以上、500wpi以上、又は1000wpi以上であり得る。ウェル密度は、20,000wpi以下、10,000wpi以下、5000wpi以下、又は3000wpi以下であり得る。一部の実施形態では、ピン密度は、約100wpi〜10,000wpiであり得る。
ステムフィルム10上にウェルフィルム20を形成するとき、柱体14及びウェルは分離可能に嵌合され、この場合、柱体14の外面(例えば、図1Aに示す側面146及び第2の端部144)は、ウェルの内面と直接物理的に密接に接触している。一部の実施形態では、ウェルフィルム20をステムフィルム10上に、複製工程によって形成することができ、この場合、ステムフィルム10の第1の主表面122の幾何学形状がウェルフィルム20の主表面202に転写されて、直接嵌合した柱体及びウェルが形成される。フィルム形成材料22を、ステムフィルム10の第1の主表面122と接触させる前に、粘性状態又は流体状態にしてもよい。フィルム形成材料22とステムフィルム10とが接触している期間中、フィルム形成材料22が幾何学形状を複製し、その後何らかの形で(例えば、固化、重合、等によって)機械的強度を得るように、圧力、温度、又は他の関連する工程パラメータを制御してもよい。一部の実施形態では、フィルム形成材料22が粘性状態又は流体状態であることにより、ステムフィルム10と接触している表面から空気を追い出すことができ、このことにより、ステムフィルム10の主表面122と形成されたウェルフィルムの主表面202との間に、空気を大量に封じ込めることなく、直接の密接な物理的接触がもたらされる。
嵌合したステムフィルム10及びウェルフィルム20は、例えば引きはがすことによって分離可能である。ステムフィルム及びウェルフィルム用の材料の対は、互いと適合する必要があることを理解されたい。材料の1つの有用な対としては、ポリプロピレンのステムウェブと光硬化性のアクリレート系ウェルフィルムが挙げられる。本開示では、ポリエチレン材料及びポリウレタン材料は、一部のUV硬化アクリレート重合体と適合しない場合があり、この場合、柱体がウェルに融着されてしまう場合があり、嵌合した柱体とウェルとを分離することが困難な場合があることが見出された。
試料分配デバイス100は、ステムフィルム10の背面124又はウェルフィルム20の背面204上に積層された、任意選択的な層を含み得る。一部の実施形態では、背面124又は204上に、両面テープ又は転写接着剤層を積層することができる。一部の実施形態では、背面124又は204を、両面テープ又は転写接着剤層によって、例えば皿体の底部などの支持体に取り付けることができる。一部の実施形態では、ステムフィルム10を手で取り扱う、例えば、ステムフィルム10の周縁部に分離力を加えてウェルフィルム20からステムフィルムを引きはがすことにより、ウェルフィルム20からステムフィルム10を手で取り外すときのための、1つ以上のタブを、ステムフィルム10に取り付けることができる。このタブは、ステムフィルム10の周縁部に取り付けることができ、取り扱いに好適な形状を有し得る。
一部の実施形態では、試料分配デバイスは、ロールツーロール工程によって、一続きのウェブの形態で製造することができる。例えば転写接着剤層、ライナ層などの追加の層、及び手で取り扱うためのタブ、等を、デバイスの表面に積層するか、又は接続することができる。ウェブは、巻いてロールにしてもよく、使用前に切断して複数の部片にしてもよい。
図2A〜図2Cは、一実施形態による、水性試験試料溶液2を分配するための、図1Bの試料分配デバイス100の使用方法を示している。試料分配デバイス100は、図2Aに示すように、水性試験試料2の中に沈められる。次いでステムフィルム10がウェルフィルム20から取り外されて、嵌合した表面122及び202、並びに嵌合した柱体14及びウェル24が分離される。図2Bに示すように、ステムフィルム10はウェルフィルム20から引きはがされる。引きはがし中、元は接触していた表面122及び202が分離されてその間に空間3が形成され、この空間への水性試験試料の流入が可能になる。嵌合した柱体14及びウェル24の対の分離中、ウェル24の内部に1つ以上の空隙244を即時に生成して、表面122と表面202との間の隣接する空間3からウェル24に水性試験試料を吸い込むことができる。柱体14がそれぞれのウェル24から完全に取り外されると、ウェル24は、気泡を閉じ込めることなく水性試験試料2で充填される。ステムフィルム10の取り外し後、主表面202及び液体試料で充填されたウェル24が露出され得る。
嵌合した柱体14とウェル24の分離、及びしたがって水性試験試料溶液でのウェル24の充填は、例えば、柱体14の幾何要因、柱体14のピン密度(又はウェル24のウェル密度)、柱体14及びウェル24の材料特性、等を含む技術的側面を考慮することによって調節可能である。理論に束縛されることを望むものではないが、(i)柱体14のアスペクト比が増加するとき、(ii)柱体14のピン密度が増加するとき、又は(iii)柱体14の抜け角度が減少するときに、ステムフィルム10を嵌合したウェルフィルム20から引きはがすためにより高い剥離力が要求され得ると考えられている。また、柱体14を含むステムフィルム10は、ウェル24からの取り外し中に破断しないようにするのに十分な可撓性及び靱性を有することを理解されたい。
図2Cに示すように、水性試験試料2は、ウェル24のアレイの中に分配される。次いで水性試験試料2の中に沈められたウェルフィルム20を、例えば、デカント又は吸引によってそこから取り出すことができる。描写された実施形態では、ウェル24は個別になっており、周囲の壁222によって互いと分離されている。一部の実施形態では、隣接するウェルを、例えば周囲の壁222の上面上に形成された流体チャネルを介して流体連通するように、選択的に形成できることを理解されたい。一部の実施形態では、周囲の壁222の上面は疎水性であってもよく、このことにより、液体を隣接するウェル24の中に分配するのを、及び/又は隣接するウェル間の相互干渉の可能性を防止するのを、助けることができる。
図2A〜図2Cに示す分注工程は試料分配デバイス100を水性試験試料の中に沈めることによって行われているが、水性試験試料を様々な方法で提供できることを理解されたい。例えば、一部の実施形態では、フィルム10とフィルム20の分離中にステムフィルム10の主表面122とウェルフィルム20の表面202との間の空間3の中に吐出することによって水溶液を提供でき、空間3から隣接するウェルに水性試験試料を吸い込むことができる。
水溶液2がウェル24のアレイの中に分配された後で、ウェルフィルム20のウェル24をカバー層30で封止することができる。図3に示すように、カバー層30は、ウェル24の上に積層されて、相互作用及び蒸発の可能性を防止する。一部の実施形態では、過剰な試料を吸引して除去した後で、カバー層30を積層することができる。一部の実施形態では、カバー層30は、例えば、支持体及びPSA層を含み得る、感圧性接着剤(PSA)シートを含み得る。一部の実施形態では、PSA層に剥離ライナを積層することができ、これは使用前にPSAシートから取り外すことができる。
図1Bの試料分配デバイス100などの、本明細書に記載する試料分配デバイスを、使用前に処理することができる。一部の実施形態では、試料分配デバイスをガンマ線照射(例えば、50kgy)で処理して殺菌することができる。
本開示の試料分配デバイスは、分子生物学や微生物学などの様々な用途に使用できる。本開示の例示的な実施形態では、様々な予期せぬ結果及び利点が得られる。本開示の例示的な実施形態の1つのそのような利点は、ウェルフィルムのウェル又は区画の中に水性試料溶液を分配できることであり、この場合、区画の幾何特徴、サイズ及び形状、並びに容積は、ウェルフィルムが表面に形成されるステムフィルムの、対応する柱体又はステムの幾何特徴を制御することによってカスタマイズできる。
試料分配物品、試料分配物品を製作する方法、及び試料分配物品を使用する方法である、様々な実施形態が提供される。実施形態1〜30のうちのいずれか、実施形態31〜41のうちのいずれか1つ、及び実施形態42〜51のうちのいずれか1つを組み合わせることができることを理解されたい。
実施形態1は、
第1のフィルムであって、当該第1のフィルムの第1の主表面からそれぞれ延びている個別の複数のステムのアレイを備える、第1のフィルムと、
第2のフィルムであって、当該第2のフィルムの第2の主表面内に形成された個別の複数のウェルのアレイを備える、第2のフィルムと、
を備え、第1のフィルムの複数のステム及び第2のフィルムの複数のウェルは互いに嵌合しており、
嵌合した複数のステム及び複数のウェルは互いから分離可能であり、複数のウェルから複数のステムを取り外している間、1つ以上の空隙が複数のウェルの内部に生成されて水性試験試料が複数のウェルに吸い込まれる、試料分配デバイスである。
実施形態2は、複数のステムのうちの少なくとも1つはそれぞれのウェルを完全に満たし、このときステムの外面はウェルの内面と直接物理的に接触している、実施形態1に記載のデバイスである。
実施形態3は、第1のフィルムの第1の主表面及び第2のフィルムの第2の主表面は互いに直接接触しており、第1の主表面及び第2の主表面は、それらの間に空間を形成して水性試験試料が流れることを可能にするように互いから分離可能である、実施形態1又は2に記載のデバイスである。
実施形態4は、複数のステムのうちの少なくとも1つは、1〜30度の抜け勾配を有して第1の主表面から離れる方へとテーパ状になっている円錐形柱体の形状を有する、実施形態1〜3のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態5は、複数のステムは1:2〜6:1の平均アスペクト比を有する、実施形態1〜4のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態6は、第2のフィルムの第2の主表面は疎水性である、実施形態1〜5のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態7は、複数のウェルは1〜500ナノリットルの平均容積を有する、実施形態1〜6のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態8は、ステムのアレイは100〜10,000ピン/インチ(ppi)のピン密度を有する、実施形態1〜7のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態9は、第1のフィルムは、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びコポリマーを含むオレフィン重合体、シリコーン重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル重合体、(メタ)アクリル系重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、並びにポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、のうちの1つ以上を含む、実施形態1〜8のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態10は、第2のフィルムは、(メタ)アクリル系重合体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、シリコーン重合体、スチレン系重合体、ビニルエーテル重合体、ビニルピロリドン重合体、ラクトン系重合体を含むポリエステル、エポキシ樹脂を含む環状エーテル系重合体、及び開環メタセシス重合体、のうちの1つ以上を含む、実施形態1〜9のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態11は、第1のフィルム及び第2のフィルムの少なくとも一方はポリジメチルシロキサン(PDMS)を含む、実施形態1〜10のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態12は、第1のフィルム及び第2のフィルムの少なくとも一方は硬化アクリレート重合体を含む、実施形態1〜11のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態13は、第2のフィルムの第2の主表面の反対側の、第2のフィルムの表面に取り付けられた接着剤層を更に備える、実施形態1〜12のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態14は、第1のフィルムに取り付けられたタブを更に備える、実施形態1〜13のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態15は、複数のウェルが水性試験試料で充填された後で第2のフィルムの第2の主表面上の複数のウェルの上に積層されるように構成されたカバーフィルムを更に備える、実施形態1〜14のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態16は、
使い捨て可能な部分であって、当該使い捨て可能な部分の第1の主表面からそれぞれ延びている個別の柱体のアレイを備える使い捨て可能な部分と、
区画部分であって、当該区画部分の第2の主表面に形成された個別のウェルのアレイを備える区画部分と、を備え、使い捨て可能な部分の柱体はそれぞれ、区画部分のそれぞれのウェルと分離可能に嵌合している、物品である。
実施形態17は、柱体のうちの少なくとも1つはそれぞれのウェルを完全に満たし、このときステムの外面はウェルの内面と直接物理的に接触している、実施形態16に記載の物品である。
実施形態18は、使い捨て可能な部分の第1の主表面及び区画部分の第2の主表面は互いに直接物理的に接触しており、第1の主表面及び第2の主表面は、それらの間に空間を形成して水性試験試料が流れることを可能にするように互いから分離可能である、実施形態16又は17に記載の物品である。
実施形態19は、柱体のうちの少なくとも1つは、1〜30度の抜け勾配を有して第1の主表面から離れる方へとテーパ状になっている円錐形柱体の形状を有する、実施形態16〜18のいずれか1つに記載の物品である。
実施形態20は、柱体は1:2〜6:1の平均アスペクト比を有する、実施形態16〜19のいずれか1つに記載の物品である。
実施形態21は、区画部分の第2の主表面は疎水性である、実施形態16〜20のいずれか1つに記載の物品である。
実施形態22は、複数のウェルは1〜500ナノリットルの平均容積を有する、実施形態16〜21のいずれか1つに記載の物品である。
実施形態23は、柱体のアレイは100〜10,000ピン/インチ(ppi)のピン密度を有する、実施形態16〜22のいずれか1つに記載の物品である。
実施形態24は、使い捨て可能な部分は、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びコポリマーを含むオレフィン重合体、シリコーン重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル重合体、(メタ)アクリル系重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、並びにポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、のうちの1つ以上を含む、実施形態16〜23のいずれか1つに記載の物品である。
実施形態25は、区画部分は、(メタ)アクリル系重合体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、シリコーン重合体、スチレン系重合体、ビニルエーテル重合体、ビニルピロリドン重合体、ラクトン系重合体を含むポリエステル、エポキシ樹脂を含む環状エーテル系重合体、及び開環メタセシス重合体、のうちの1つ以上を含む、実施形態16〜24のいずれか1つに記載の物品である。
実施形態26は、使い捨て可能な区画部分のうちの少なくとも1つはポリジメチルシロキサン(PDMS)を含む、実施形態16〜25のいずれか1つに記載の物品である。
実施形態27は、使い捨て可能なもの及び区画の少なくとも1つは硬化アクリレート重合体を含む、実施形態16〜26のいずれか1つに記載の物品である。
実施形態28は、区画部分の第2の主表面の反対側の、区画部分の表面に取り付けられた接着剤層を更に備える、実施形態16〜27のいずれか1つに記載の物品である。
実施形態29は、使い捨て可能な部分に取り付けられたタブを更に備える、実施形態16〜28のいずれか1つに記載の物品である。
実施形態30は、複数のウェルが水性試験試料で充填された後で区画部分の第2の主表面上の複数のウェルの上に積層されるように構成されたカバーフィルムを更に備える、実施形態16〜29のいずれか1つに記載の物品である。
実施形態31は、
第1のフィルムの第1の主表面からそれぞれ延び出ている個別の複数のステムのアレイを備える第1のフィルムを準備する工程と、
第1のフィルムの複数のステムと嵌合している複数のウェルのアレイを備える第2のフィルムを準備する工程と、
嵌合した複数のステム及び複数のウェルを水性試験試料の中に沈める工程と、
第1のフィルムを第2のフィルムから分離して複数のウェルから複数のステムを取り外す工程と、
複数のステムの取り外し中、複数のウェルの内部に1つ以上の空隙を生成して、水性試験試料を複数のウェルに吸い込んで複数のウェルを充填する工程と、を含む方法である。
実施形態32は、複数のウェルの充填後に第2のフィルムの第2の主表面上の複数のウェルの上にカバーフィルムを積層する工程を更に含む、実施形態31に記載の方法である。
実施形態33は、第2のフィルムを準備する工程は、フィルム製作材料を第1のフィルムの第1の主表面に適用して、複数のステムと嵌合した複数のウェルを形成する工程を含む、実施形態31又は32に記載の方法である。
実施形態34は、フィルム製作材料は、粘性状態又は流体状態で適用される硬化性ポリマー材料を含み、方法は、フィルム製作材料を硬化又は乾燥させる工程を更に含む、実施形態33に記載の方法である。
実施形態35は、第1のフィルムは、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びコポリマーを含むオレフィン重合体、シリコーン重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル重合体、(メタ)アクリル系重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、並びにポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、のうちの1つ以上を含む、実施形態31〜34のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態36は、第2のフィルムは、(メタ)アクリル系重合体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、シリコーン重合体、スチレン系重合体、ビニルエーテル重合体、ビニルピロリドン重合体、ラクトン系重合体を含むポリエステル、エポキシ樹脂を含む環状エーテル系重合体、及び開環メタセシス重合体、のうちの1つ以上を含む、実施形態31〜35のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態37は、第2のフィルムから第1のフィルムを分離する工程は、第1のフィルムの周縁部に分離力を加える工程と、第1のフィルムを第2のフィルムから引きはがす工程と、を含む、実施形態31〜36のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態38は、嵌合したステム及びウェルを水性試験試料の中に沈める前に、第1のフィルム及び第2のフィルムをガンマ線照射によって殺菌する工程を更に含む、実施形態31〜37のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態39は、
第1の主表面からそれぞれ延び出ている個別の複数のステムのアレイを備える第1のフィルムを準備する工程と、
ポリマー組成物を第1のフィルムの第1の主表面上に適用する工程と、
ポリマー組成物を硬化させて、ステムの起伏のネガに相当する個別のウェルのアレイを備える、一続きの第2のフィルムを形成する工程と、を含み、
ステム及びウェルは分離可能に嵌合しており、このとき外面と内面は直接物理的に接触している、試料分配デバイスを製造する方法である。
実施形態40は、第1のフィルムは、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びコポリマーを含むオレフィン重合体、シリコーン重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル重合体、(メタ)アクリル系重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、並びにポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、のうちの1つ以上を含む、実施形態39に記載の方法である。
実施形態41は、第2のフィルムは、(メタ)アクリル系重合体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、シリコーン重合体、スチレン系重合体、ビニルエーテル重合体、ビニルピロリドン重合体、ラクトン系重合体を含むポリエステル、エポキシ樹脂を含む環状エーテル系重合体、及び開環メタセシス重合体、のうちの1つ以上を含む、実施形態39又は40に記載の方法である。
実施形態42は、
フィルムの主表面に形成された個別のウェルのアレイを備えるフィルムであって、ウェルのアレイは100〜10,000ウェル/インチ(wpi)の密度を有し、複数のウェルは1〜500ナノリットルの平均容積を有し、複数のウェルはそれらの容積の95%を超えるまで水溶液で充填可能である、フィルムと、
複数のウェルを覆うようにフィルムの主表面上に積層されたカバーフィルムであって、複数のウェルのそれぞれの上に蒸気不透過性シールを形成する、カバーフィルムと、を備える、試料分配デバイスである。
実施形態43は、複数のステムのうちの少なくとも1つは、1〜30度の抜け勾配を有して第1の主表面から離れる方へとテーパ状になっている円錐形柱体の形状を有する、実施形態42に記載のデバイスである。
実施形態44は、複数のステムは1:2〜6:1の平均アスペクト比を有する、実施形態42又は43に記載のデバイスである。
実施形態45は、第2のフィルムの第2の主表面は疎水性である、実施形態42〜44のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態46は、第1のフィルムは、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びコポリマーを含むオレフィン重合体、シリコーン重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル重合体、(メタ)アクリル系重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、並びにポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、のうちの1つ以上を含む、実施形態42〜45のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態47は、第2のフィルムは、(メタ)アクリル系重合体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、シリコーン重合体、スチレン系重合体、ビニルエーテル重合体、ビニルピロリドン重合体、ラクトン系重合体を含むポリエステル、エポキシ樹脂を含む環状エーテル系重合体、及び開環メタセシス重合体、のうちの1つ以上を含む、実施形態42〜46のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態48は、第1のフィルム及び第2のフィルムの少なくとも一方はポリジメチルシロキサン(PDMS)を含む、実施形態42〜47のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態49は、第1のフィルム及び第2のフィルムの少なくとも一方は硬化アクリレート重合体を含む、実施形態42〜48のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態50は、第2のフィルムの第2の主表面の反対側の、第2のフィルムの表面に取り付けられた接着剤層を更に備える、実施形態42〜49のいずれか1つに記載のデバイスである。
実施形態51は、第1のフィルムに取り付けられたタブを更に備える、実施形態42〜50のいずれか1つに記載のデバイスである。
これらの実施例は、単に例示を目的とするのみであり、添付の特許請求の範囲の限定を意図するものではない。
実施例1
成形工程によってポリプロピレン製ステムフィルムを製造した。ステムフィルムは図1Aに示すステムフィルム10と同様の構造を有し、高さ270マイクロメートル、基部の半径100マイクロメートル、先端の半径85マイクロメートルの、概ね平坦な頂部を有する、円錐形の柱体のアレイを含む。ポリプロピレン製ステムフィルムにフィルム形成材料を適用して、図1Bに示すようなステム−ウェルフィルムを形成した。フィルム形成材料は、Dow Corning Corporation(Midland、MI、USA)から商品名SYLGARD184で市販されているシリコーン組成物を有する。シリコーン組成物を室温又は高くした温度で硬化させて、ポリプロピレン製ステムフィルムと分離可能に嵌合したポリジメチルシロキサン(PDMS)製ウェルフィルムを形成した。ウェルフィルムの形成されたウェルはそれぞれ、約7.27ナノリットルの容積を有する。
実施例2
ステムフィルムは実施例1でのものと同じとした。フィルム形成材料を以下のように調製した。2−エチルヘキシルアクリレート(180グラム)、イソボルニルアクリレート(120グラム)、ポリビニルブチラール(「PVB」)樹脂(45グラム)、ヘキサンジオールジアクリレート(30グラム)、及びIRG 651光開始剤(0.66グラム)の混合物を、クオートジャーに加えた。このジャー及び内容物を、MAX 20 WHITE SPEEDMIXER(FleckTek,Inc.、Landrum、SCから入手可能)中に置き、3500RPMで1分間混合した。この混合物を−20インチの水銀柱(−6.8kPa)で5分間脱気した。ポリビニルブチラール(「PVB」)樹脂は、クラレから商品名「Mowital(商標)」で、及びSolutiaから商品名「Butvar(商標)」で市販されている。IRG 651光開始剤は、商品名IRGACURE 651又はESACURE KB−1光開始剤(Sartomer Co.、West Chester、PA)で市販されている。この混合物をステムフィルムに約30〜300マイクロメートルの範囲の厚さで適用し、窒素雰囲気下でUVA光に更に曝露することによって硬化させた。分離可能に嵌合したステム−ウェルフィルムの画像を図4に示したが、ここでは、ステムフィルムの周縁部に分離力を加えることによって、ウェルフィルムからステムフィルムが引きはがされた。
液体試料分配
60mm×15mmプラスチック製ペトリ皿(VWR、Radnor、PA)の底部に、両面アクリレート接着剤テープ3M 9969 Transfer Adhesive(3M Company、St.Paul、MN)を使用して、実施例1又は2のステム−ウェルフィルムの3cm×3cm部片を装着し、メチレンブルー(Sigma Aldrich Co.、St.Louis、MO)を約1g/Lの最終濃度になるまで加えたButterfield緩衝液(3M Company、St.Paul、MN)中に沈めた。微細な先端の金属製ピンセットを使用して、この構造体が液体試料の中に沈められている間に、ステムフィルムを引きはがし廃棄した。ステムフィルムの取り外しに続いて、残りの液体試料をデカンタし、カバーテープを適用した。カバーテープは、厚さ約0.05mm(2mil)の水不溶性のシリコーン系感圧接着剤、シリコーンポリ尿素で被覆された、2軸方向に向けられた厚さ約0.05mm(2mil)のポリプロピレンを有していた。この接着剤は、米国特許第5,461,134号(Leirら)及び同第6,007,914号(Josephら)に記載されていた。次いでウェルフィルムを顕微鏡(Discovery.V8 SteREO、Carl Zeiss Microscopy、Oberkochen、独国)の台の上に置き、ウェルをメチレンブルー染料によって付与した青色を用いて検査し、充填の程度を判定した。ウェルフィルム(2232ウェル)中の実質的に全てのウェルは、完全に充填され、ウェルの内部又はウェル−カバーテープの接合面のいずれにおいても気泡を有さなかった。

Claims (22)

  1. 第1のフィルムであって、当該第1のフィルムの第1の主表面からそれぞれ延びている個別の複数のステムのアレイを備える、第1のフィルムと、
    第2のフィルムであって、当該第2のフィルムの第2の主表面内に形成された個別の複数のウェルのアレイを備える、第2のフィルムと、
    を備え、前記第1のフィルムの前記複数のステム及び前記第2のフィルムの前記複数のウェルは互いに嵌合しており、
    前記嵌合した複数のステム及び複数のウェルは互いから分離可能であり、前記複数のウェルから前記複数のステムを取り外している間、1つ以上の空隙が前記複数のウェルの内部に生成されて水性試験試料が前記複数のウェルに吸い込まれる、試料分配デバイス。
  2. 前記複数のステムのうちの少なくとも1つは前記それぞれのウェルを完全に満たし、このとき前記ステムの外面は前記ウェルの内面と直接物理的に接触している、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記第1のフィルムの前記第1の主表面及び前記第2のフィルムの前記第2の主表面は互いに直接物理的に接触しており、前記第1の主表面及び前記第2の主表面は、それらの間に空間を形成して前記水性試験試料が流れることを可能にするように互いから分離可能である、請求項1又は2に記載のデバイス。
  4. 前記複数のステムのうちの少なくとも1つは、1〜30度の抜け勾配を有して前記第1の主表面から離れる方へとテーパ状になっている円錐形柱体の形状を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のデバイス。
  5. 前記複数のステムは1:2〜6:1の平均アスペクト比を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデバイス。
  6. 前記第2のフィルムの前記第2の主表面は疎水性である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のデバイス。
  7. 前記複数のウェルは1〜500ナノリットルの平均容積を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のデバイス。
  8. 前記複数のステムのアレイは100〜10,000ピン/インチ(ppi)の密度を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のデバイス。
  9. 前記第1のフィルムは、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びコポリマーを含むオレフィン重合体、シリコーン重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル重合体、(メタ)アクリル系重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、並びにポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、のうちの1つ以上を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載のデバイス。
  10. 前記第2のフィルムは、(メタ)アクリル系重合体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、シリコーン重合体、スチレン系重合体、ビニルエーテル重合体、ビニルピロリドン重合体、ラクトン系重合体を含むポリエステル、エポキシ樹脂を含む環状エーテル系重合体、及び開環メタセシス重合体、のうちの1つ以上を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載のデバイス。
  11. 前記第1のフィルム及び前記第2のフィルムの少なくとも一方はポリジメチルシロキサン(PDMS)を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のデバイス。
  12. 前記第1のフィルム及び前記第2のフィルムの少なくとも一方は硬化アクリレート重合体を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載のデバイス。
  13. 前記第1のフィルムに取り付けられたタブを更に備える、請求項1〜12のいずれか一項に記載のデバイス。
  14. 前記複数のウェルが前記水性試験試料で充填された後で前記第2のフィルムの前記第2の主表面上の前記複数のウェルの上に積層されるように構成されたカバーフィルムを更に備える、請求項1〜13のいずれか一項に記載のデバイス。
  15. フィルムの主表面に形成された個別の複数のウェルのアレイを備える前記フィルムであって、前記複数のウェルのアレイは100〜10,000ウェル/インチ(wpi)の密度を有し、前記複数のウェルは1〜500ナノリットルの平均容積を有し、前記複数のウェルはそれらの容積の95%を超えるまで水溶液で充填可能である、フィルムと、
    前記複数のウェルを覆うように前記フィルムの前記主表面上に積層されたカバーフィルムであって、前記複数のウェルのそれぞれの上に蒸気不透過性シールを形成する、カバーフィルムと、
    を備える、試料分配デバイス。
  16. 第1のフィルムの第1の主表面からそれぞれ延び出ている個別の複数のステムのアレイを備える前記第1のフィルムを準備する工程と、
    前記第1のフィルムの前記複数のステムと嵌合している複数のウェルのアレイを備える第2のフィルムを準備する工程と、
    前記嵌合した複数のステム及び複数のウェルを水性試験試料の中に沈める工程と、
    前記第1のフィルムを前記第2のフィルムから分離して前記複数のウェルから前記複数のステムを取り外す工程と、
    前記複数のステムの前記取り外し中、前記複数のウェルの内部に1つ以上の空隙を生成して、前記水性試験試料を前記複数のウェルに吸い込んで前記複数のウェルを充填する工程と、
    を含む、方法。
  17. 前記複数のウェルの充填後に前記第2のフィルムの前記第2の主表面上の前記複数のウェルの上にカバーフィルムを積層する工程を更に含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記第2のフィルムを準備する工程は、フィルム製作材料を前記第1のフィルムの前記第1の主表面に適用して、前記複数のステムと嵌合した前記複数のウェルを形成する工程を含む、請求項16又は17に記載の方法。
  19. 前記フィルム製作材料は、粘性状態又は流体状態で適用される硬化性ポリマー材料を含み、前記方法は、前記フィルム製作材料を硬化又は乾燥させる工程を更に含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記第1のフィルムは、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びコポリマーを含むオレフィン重合体、シリコーン重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル重合体、(メタ)アクリル系重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、並びにポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、のうちの1つ以上を含む、請求項16〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記第2のフィルムは、(メタ)アクリル系重合体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、シリコーン重合体、スチレン系重合体、ビニルエーテル重合体、ビニルピロリドン重合体、ラクトン系重合体を含むポリエステル、エポキシ樹脂を含む環状エーテル系重合体、及び開環メタセシス重合体、のうちの1つ以上を含む、請求項16〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記第2のフィルムから前記第1のフィルムを分離する工程は、前記第1のフィルムの周縁部に分離力を加える工程と、前記第1のフィルムを前記第2のフィルムから引きはがす工程と、を含む、請求項16〜21のいずれか一項に記載の方法。
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