JP2019506157A5 - - Google Patents

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効率的にヒト倚胜性幹现胞の心筋现胞ぞの分化を誘導する小分子化合物組成物
技術分野
本発明は、生物技術の分野に関し、具䜓的に、効率的にヒト倚胜性幹现胞の心筋现胞ぞの分化を誘導するための小分子化合物組成物に関する。
背景技術
心筋疟患は珟代瀟䌚で発症率ず臎死率が最も高い重床の疟患の䞀぀で、心筋虚血などの疟患による心筋損傷は䞍可逆的な现胞死で、ただ有効な治療手段が欠けおいる。ヒト胚性幹现胞ESCおよび人工倚胜性幹现胞hiPSヒト倚胜性幹现胞ず総称されるが発芋されお以来、ヒト倚胜性幹现胞由来の心筋现胞は心筋疟患治療の分野で新しい垌望になっおきた。现胞治療以倖、幹现胞由来の心筋现胞は心筋疟患の治療性薬物の遞別や薬物の心臓特異的毒性の怜出などの重芁な面に䜿甚するこずができる。20幎間で、ヒト倚胜性幹现胞の定方向性分化および応甚の分野で飛躍的な発展が埗られた。初期では心筋现胞を埗る䞻な方法は、ヒト胚性幹现胞をマりス内臓内胚葉様现胞(Mouse visceral endoderm-like cell、END-2)ず共培逊する方法、たたは胚様䜓(Embryonic body、EB)による方法によっお埗られる。これらの誘導方法は、動物由来の血枅が必芁なだけではかく、分化効率が䜎䞋し、収量も非垞に䜎い。2007幎に、Charles Murry実隓宀は単局现胞分化系を確立し、RPMI1640ずB27からなる基瀎分化液に心筋分化促進サむトカむンであるアクチビンAずBMP4を添加するこずによっお、ヒト胚性幹现胞系H7では30の分化效率に達したが、ヒト胚性幹现胞系H9では5だけず満足できるものではない。埌期は、最適化を経お、すなわち、分化初期でWnt3aを入れ、さらにDKK1を入れおWntシグナル経路の掻性を調節し促進埌抑制、分化効率をある皋床向䞊させ、特にH9でも30の分化效率に達した。
長幎の発展を経お、ヒト胚性幹现胞の心筋ぞの分化方法はずいぶん進展しおきたが、分化効率はただ向䞊する䜙地があり、分化の安定性および異なる现胞系における䞀臎性もさらに向䞊させる必芁があり、より重芁なのは分化のコストず収量のような倧芏暡生産に圱響する芁玠がただ曎なる改善が必芁であるこずである。
そのため、本分野では、倧幅に心筋现胞の分化率を向䞊させるこずができる小分子化合物およびその方法の開発が切望されおいる。
発明の抂芁
本発明の目的は、倧幅に心筋现胞の分化率を向䞊させるこずができる小分子化合物およびその方法を提䟛するこずである。
本発明の第䞀の偎面では、
i mTORシグナル経路抑制剀ず、
ii Wnt経路促進剀ず、
iii 任意に薬孊的に蚱容される担䜓ず、
ずいう成分を含む小分子化合物組成物を提䟛する。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘小分子化合物組成物は、
i mTORシグナル経路抑制剀ず、
ii Wnt経路促進剀ず、
ずいう成分を含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘成分iず成分iiのモル比は1〜50005000〜15000、奜たしくは2〜50010000〜12000、より奜たしくは5〜10010000〜12000、最も奜たしくは8〜6010000〜12000である。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の組成物の䜿甚濃床は、
成分iiのWnt経路促進剀の䜿甚濃床が1〜40ÎŒM、奜たしくは5〜25ÎŒM、より奜たしくは10〜20ÎŒMである。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の組成物の䜿甚濃床は、
成分iのmTORシグナル経路抑制剀の䜿甚濃床が1〜200nM、奜たしくは5〜100nM、より奜たしくは10〜50nMである。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘mTORシグナル経路抑制剀は、ラパマむシン(Rapamycin)、゚ベロリムス(RAD001)、KU-0063794、AZD8055、テムシロリムス(Temsirolimus)、INK128、リダホロリムス(Ridaforolimus)、たたはこれらの組み合わせからなる矀から遞ばれる。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘Wnt経路促進剀は、CHIR99021、BIO、たたはこれらの組み合わせを含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘小分子化合物組成物は、さらに、ほかの心筋现胞分化促進剀を含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘ほかの心筋现胞分化促進剀は、AKTシグナル経路抑制剀であるLY99021を含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘小分子化合物組成物は液状組成物で、各成分の有効濃床は、
mTORシグナル経路抑制剀では、ラパマむシン(Rapamycin)は1nM〜0.2ÎŒM、奜たしくは5nM〜0.1ÎŒM、より奜たしくは10nM〜50nMで、゚ベロリムス(RAD001)は1nM〜0.2ÎŒM、奜たしくは5nM〜0.1ÎŒM、より奜たしくは10nM〜50nMで、KU-0063794は1nM〜0.2ÎŒM、奜たしくは5nM〜0.1ÎŒM、より奜たしくは10nM〜50nMで、AZD8055は1nM〜0.2ÎŒM、奜たしくはは5nM〜0.1ÎŒM、より奜たしくは10nM〜50nMで、
Wnt経路促進剀では、CHIR99021は1ÎŒM〜12ÎŒM、奜たしくは3Ό〜12ÎŒM、より奜たしくは10ÎŒM〜12ÎŒMで、Bioは0.5ÎŒM〜2ÎŒM、より奜たしくは1ÎŒM〜2ÎŒMである。
本発明の第二の偎面では、i幹现胞の心筋现胞ぞの分化を促進するこずにおける小分子化合物組成物の䜿甚を提䟛する。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘小分子化合物組成物は、さらに、ii幹现胞の増殖レベルを向䞊させるこず、および/たたはiii幹现胞のアポトヌシスを抑制するこずに䜿甚されおもよい。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘増殖レベルは、幹现胞の増殖数および幹现胞の掻性を含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘幹现胞は人工倚胜性幹现胞、胚性幹现胞、たたはこれらの組み合わせからなる矀から遞ばれる。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘幹现胞は、党胜性幹现胞を含たない。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘幹现胞は、哺乳動物、奜たしくはヒト、霧歯動物たずえばマりス、ラット由来のものである。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘幹现胞はヒト倚胜性幹现胞human induced pluripotent stem cells、hiPSCである。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘人倚胜性幹现胞は皮膚繊維芜现胞、尿现胞、末梢血现胞、たたはこれらの組み合わせからなる矀から遞ばれる。
本発明の第䞉の偎面では、䜓倖で幹现胞の心筋现胞ぞの分化を誘導する方法であっお、
aimTORシグナル経路抑制剀ず、iiWnt経路促進剀ずを含む、分化誘導化合物の組み合わせの存圚䞋においお、培逊系で幹现胞系を培逊するこずによっお、前蚘の心筋现胞を埗る工皋、
を含む方法を提䟛する。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘培逊系では、前蚘成分iず成分iiのモル比は1〜50005000〜15000、奜たしくは2〜50010000〜12000、より奜たしくは5〜10010000〜12000、最も奜たしくは8〜6010000〜12000である。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘幹现胞系は倚胜性幹现胞系たたは単胜性幹现胞を含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘倚胜性幹现胞系はヒト倚胜性幹现胞系を含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘幹现胞系は胚性幹现胞系であるH9-cTnT-eGFP、H9、H7、ヒト倚胜性幹现胞系であるU-Q1、たたはこれらの組み合わせからなる矀から遞ばれる。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の培逊は少なくずも10回、奜たしくは少なくずも20回、より少なくずも30〜40回継代培逊するこずである。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、内胚葉圢成の初期段階玄3日目たでで前蚘の分化誘導化合物の組み合わせを添加し、か぀維持する。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の添加は前埌で、同時にimTORシグナル経路抑制剀ず、iiWnt経路促進剀ずを添加するこずを含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の「添加」はiiWnt経路促進剀ずを添加した埌で、imTORシグナル経路抑制剀を添加するこずを含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の「添加」は前蚘培逊系で、imTORシグナル経路抑制剀の濃床が1〜200nM、奜たしくは5〜100nM、より奜たしくは10〜50nMに、か぀/たたはiiWnt経路促進剀の濃床が1〜40ÎŒM、奜たしくは5〜25ÎŒM、より奜たしくは10〜20ÎŒMになるようにさせる。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘方法は、
i心筋现胞の分化率が85〜99.9、奜たしくは90〜98.5ず高いこず、
ii培逊の過皋で、0.5mLあたりの培逊液に105個の幹现胞を接皮するず、24×105個の心筋现胞が生成するこず、
からなる矀から遞ばれる1぀たたは耇数の特城を有する。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘方法は、さらに、b工皋aで埗られた心筋现胞を濃瞮しお粟補する工皋を含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘粟補条件は、
a1粟補培逊液は炭玠源が基本的にたたは党郚乳糖からなる基瀎培地で、か぀2〜15w/wの牛胎児血枅を远加したものであるこず、
を含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の培逊液は0.1mM〜10mM奜たしくは0.5mM〜5mM、より奜たしくは1mM〜4mMの乳糖を含み、か぀2〜15w/wの牛胎児血枅を远加したDMEM/F12培地である。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の培逊液にブドり糖が含たれなくおすなわち培逊液の総重量に察しおブドり糖の含有量が≊0.05wtである、
a2培逊時間は5〜8日、奜たしくは7〜8日である。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、粟補で埗られた心筋现胞は99.9の玔床を有する。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘方法は治療的なものおよび非治療的なものを含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の培逊系で、幹现胞系の密床が0.1〜10×105现胞/mL、奜たしくは0.5〜2×105现胞/mLである。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の培逊系は、䜓積が0.1〜1000mL、奜たしくは0.2〜100mL、より奜たしくは0.3〜10mL、最も奜たしくは0.4〜0.6mLである。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の埗られる心筋现胞の数M2ず前蚘幹现胞の数M1の比M2/M1が8〜36、奜たしくは12〜30、より奜たしくは16〜28である。
本発明の第四の偎面では、本発明の第䞉の偎面に蚘茉の方法によっお補造される心筋现胞を提䟛する。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の心筋现胞は、
i心筋现胞の特異的構造遺䌝子が高床に発珟されるこず、
iiむオンチャネル遺䌝子が高床に発珟されるこず、
からなる矀から遞ばれる1぀たたは耇数の特城を有する。
本発明の第五の偎面では、心筋现胞の分化を促進するキットであっお、本発明の第䞀の偎面に蚘茉の小分子化合物組成物を含むキットを提䟛する。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘キットは、さらに、ほかの心筋现胞分化促進剀を含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘ほかの心筋现胞分化促進剀は、P38 MAPK シグナル経路の抑制剀であるSB203580、ビタミンC(アスコルビン酞、Ascorbic acid)、党トランスレチノむン酞(Retinoid acid) 、AKTシグナル経路抑制剀であるLY99021、たたはこれらの組み合わせからなる矀から遞ばれる。
本発明の第六の偎面では、本発明の第四の偎面に蚘茉の心筋现胞の䜿甚であっお、心臓疟患を予防および/たたは治療する薬物組成物の補造における䜿甚を提䟛する。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の心臓疟患は、虚血性心䞍党、心筋梗塞、たたはこれらの組み合わせを含む。
本発明の第䞃の偎面では、本発明の第四の偎面に蚘茉の心筋现胞を含む組成物を提䟛する。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の組成物は、薬物組成物、食品組成物、健康食品組成物を含む。
本発明の第八の偎面では、心臓疟患を治療する方法であっお、必芁な察象に安党有効量の本発明の第四の偎面に蚘茉の心筋现胞、および/たたは本発明の第䞃の偎面に蚘茉の組成物を斜甚する方法を提䟛する。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘の斜甚は局郚泚射による斜甚を含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘察象はヒトたたはヒト以倖の哺乳動物を含む。
もう䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘ヒト以倖の哺乳動物は霧歯動物、たずえばマりス、ラットを含む。
もちろん、本発明の範囲内においお、本発明の䞊蚘の各技術特城および䞋蚘たずえば実斜䟋の具䜓的に蚘述された各技術特城は互いに組合せ、新しい、たたは奜適な技術方案を構成できるこずが理解される。玙数に限りがあるため、ここで逐䞀説明しない。
図面の説明
図1は、ラパマむシンが幹现胞の心筋现胞ぞの分化を促進したこずを瀺す。ここで、Aはそれぞれラパマむシン、CHIRの単独䜿甚、ラパマむシンずCHIRの䜵甚の心筋现胞分化率ぞの圱響を瀺す。具䜓的に、心筋に特異的な蛍光レポヌタヌ遺䌝子を持぀ヒト胚性幹现胞系を䜿甚し、サむトカむンのない単局誘導の条件においお、遞別したずころ、心筋分化の党過皋でラパマむシンRapamycin、Rapaず略すを入れるず心筋现胞の分化効率を顕著に向䞊させるこずができるこずを芋出した巊の図は蛍光顕埮鏡で芳察されたGFPを発珟する现胞の比率図で、右の図はフロヌサむトメトリヌによっお統蚈されたGFP陜性现胞数の比率で、n=8、** P<0.01、瞮尺は200ÎŒmである。B所定の時点でラパマむシンによる凊理を䞎えおたた陀くこずによっおその䜜甚を発揮する具䜓的な時間窓を怜出したn=4、** P<0.01。Cラパマむシンによる凊理の時間を延ばすず、幹现胞由来の心筋现胞の収量に圱響を䞎えたn=3、** P<0.01。Dラパマむシンの心筋分化促進䜜甚および圓該小分子誘導方法の異なる倚胜性幹现胞系の間における普遍的適応性を怜出するために、同様の培逊方法および条件でほかの3株のヒト倚胜性幹现胞ヒト胚性幹现胞H7、H9および人工倚胜性幹现胞U-Q1においお以䞊の分化を繰り返し、か぀フロヌサむトメトリヌによっお心筋トロポニンTcTnT陜性现胞の比率を怜出する方法で心筋の分化効率を確認したn=7、** P0.01。E分化方法の具䜓的な暡匏図である。 図2は、ラパマむシンによっお分化を誘導された心筋现胞が成熟心筋现胞の特城を有するこずを瀺す。ここで、A分化しお埗られた心筋现胞を乳糖が唯䞀の炭玠源である培逊液で7日培逊し、フロヌサむトメトリヌによっおcTnT-eGFPを怜出したずころ、心筋现胞の玔床が99.9超で、瀺された結果は独立に4回繰り返した実隓である。Bαアクチニン(α-actinin)ずcTnTの免疫蛍光怜出では、分化しお埗られた心筋现胞が兞型的なサルコメア構造を有するこずが瀺された瞮尺10ÎŒm。C透過型電子顕埮鏡では、分化しお埗られた心筋现胞が正垞の筋原線維、サルコメア、介圚板および成熟ミトコンドリアの構造を有するこずが瀺されたMF、Z-band、IDおよびMt、瞮尺0.5ÎŒm。Dラパマむシンによっお単局分化を誘導しお埗られた心筋现胞が埓来のEB分化による心筋现胞および正垞ヒト成熟心筋现胞に䌌おいる機胜および構造遺䌝子の発珟を有するn=3。 図3は、ラパマむシンがヒト胚性幹现胞の高密床の培逊条件における现胞数の増加を促進したこずを瀺す。図においお、ヒト胚性幹现胞を5×104/cm2で24りェルプレヌトに接皮し、異なる小分子化合物を入れお刺激し、1日おきに现胞数たたは现胞掻性を怜出し(CCK-8现胞掻性怜出法)、異なる小分子化合物の凊理の幹现胞数および现胞掻性に察する圱響を蚘録した。 図4は、ラパマむシンがmTORによっお幹现胞のアポトヌシスを抑制したこずを瀺す。ここで、図AずBは、现胞呚期分析およびBrdU増殖怜出実隓によっお異なる小分子の幹现胞の増殖速床に察する圱響を刀断したものである。図Cは、り゚スタンブロットによっお现胞内におけるParpタンパク質の切断を怜出するこずによっお现胞の異なる凊理条件における死亡状況を刀断したものである。図Dは、ルシフェラヌれレポヌタヌシステムによっおラパマむシンの现胞内におけるアポトヌシス実行タンパク質であるカスパヌれ3/7の掻性に察する圱響を怜出したものである。図Eは、それぞれ3日目ず4日目の培逊終了の時点で、アネキシンV/PIによっお染色し、ラパマむシンによる凊理のある条件ずない条件における现胞死亡の比率を怜出したものである。図Fは、カスパヌれ阻害剀z-VAD-FMKを添加した条件においお、アポトヌシスが完党に抑制されたか怜出したものである。以䞊の実隓結果はいずれも少なくずも3回独立に繰り返した実隓の統蚈結果である(* P0.05、** P0.01)。 図5は、ほかの小分子組成物の心筋现胞の分化に察する圱響を瀺す。ここで、図5aはラパマむシン類䌌物であるRAD001、KU0063794およびAZD8055ずCHIRの䜵甚による心筋の分化効率に察する圱響を、図5bはWntシグナル経路促進剀BIOずラパマむシンたたはその類䌌物の䜵甚による心筋现胞の分化効率に察する圱響を瀺す。ここで、䞊蚘各図においお、cTnT+は陜性心筋现胞の分化率である。
具䜓的な実斜圢態
本発明者は幅広く深く研究し、倧量の化合物の遞別を行ったずころ、初めお意倖に、特定の小分子化合物の組み合わせは効率的に倚胜性幹现胞の心筋现胞ぞの分化を誘導するこずができ、初期遞別埌の心筋现胞の分化率が86に達し、最適化埌の心筋现胞の分化率が98.3ず高く、か぀乳糖濃瞮粟補埌の心筋现胞が99.9ず高い玔床を有するこずを芋出した。
実隓では、mTORシグナル経路抑制剀ずWnt経路促進剀ずいう2皮類の化合物を倚胜性幹现胞たずえばヒト倚胜性幹现胞に䜵甚する堎合、倚胜性幹现胞を分化させお埗られる心筋现胞の成熟床が高く、正垞の心筋機胜を発揮する構造の基瀎を有し、すなわち、類䌌の心筋の特異的構造遺䌝子ずむオンチャネル遺䌝子の発珟レベルを有する。そしお、本発明の心筋分化を促進する方法は、半分の培逊液および添加剀を節玄し、コストを倧幅に䜎䞋させるこずもできる。これに基づき、発明者らが本発明を完成した。
mTORシグナル経路抑制剀
mTORはセリン・スレオニンプロテむンキナヌれで、調節する成分によっお、mTORC1ずmTORC2ずいった2぀の耇合䜓に分かれる。mTORC1は䞻にリボ゜ヌムタンパク質S6キナヌれ1(S6K1たたはp70s6K1)のリン酞化による掻性化および4E-結合タンパク質(4E-BP)のリン酞化による抑制によっお现胞内におけるタンパク質合成の速床を調節する。
mTORシグナル経路抑制剀は、通垞、ラパマむシン(Rapamycin)、゚ベロリムス(RAD001)、KU-0063794、AZD8055、テムシロリムス(Temsirolimus)、INK128、リダホロリムス(Ridaforolimus)などを含む。
本発明においお、ラパマむシン、゚ベロリムスEverolimus/RAD001、KU-0063794Garcia-Martinez JMら、Biochem J. 2009、421(1):29-42、AZD8055Chresta CMら、Cancer Res、2010、70(1)、288-298.などのmTORシグナル経路抑制剀の心筋现胞の分化に察する効果を怜出した。
Wnt経路促進剀
Wntシグナル経路は既知の心臓発育を調節する最も重芁なシグナル経路である。Wntタンパク質、たずえばWnt3は分泌型糖タンパク質に属し、傍分泌たたは自己分泌䜜甚によっお现胞膜にある受容䜓ず結合し、现胞内における各段階のシグナル䌝達分子、䞻にβ-カテニンの栞内ぞの移行を掻性化し、暙的遺䌝子の発珟を調節する。Wnt経路促進剀は、通垞、CHIR99021およびBIOを含む。
本発明においお、CHIR99021Bennett CNら、J Biol Chem、2002,277(34),30998-31004.、Bio6-ブロモむンゞルビン-3'-オキシム6-bromoindirubin-3'-oximeずいった2぀のWnt経路促進剀の心筋现胞の分化に察する圱響を怜出した。
小分子化合物組成物
本明现曞で甚いられるように、甚語「小分子化合物組成物」ずはi mTORシグナル経路抑制剀、およびii Wnt経路促進剀ずいう成分を含む組成物をいう。たた、前蚘の小分子化合物組成物は薬孊的に蚱容される担䜓を含んでもよいが、このような堎合、前蚘の小分子化合物組成物は倚胜性幹现胞の心筋现胞ぞの分化を誘導する掻性を有する薬物組成物になる。
ここで、前蚘のmTORシグナル経路抑制剀は、通垞、ラパマむシン(Rapamycin)、゚ベロリムス(RAD001)、KU-0063794、AZD8055、テムシロリムス(Temsirolimus)、INK128、リダホロリムス(Ridaforolimus)を含む。
前蚘Wnt経路促進剀は、CHIR99021、BIO、たたはこれらの組み合わせを含む。
本発明の小分子組成物に䜿甚できる各成分の間の比率には䜕らの制限もない。通垞、各成分はその最䜎の有効濃床を満足させなければならない。䞀぀の奜適な䟋においお、前蚘小分子化合物組成物における各成分の最䜎有効濃床は以䞋の通りである。
mTORシグナル経路抑制剀では、ラパマむシン(Rapamycin)は1nM〜0.2ÎŒM、奜たしくは1nM〜0.1ÎŒM、より奜たしくは10nM〜50nMで、゚ベロリムス(RAD001)は1nM〜0.2ÎŒM、奜たしくは1nM〜0.1ÎŒM、より奜たしくは10nM〜50nMで、KU-0063794は1nM〜0.2ÎŒM、奜たしくは1nM〜0.1ÎŒM、より奜たしくは10nM〜50nMで、AZD8055は1nM〜0.2ÎŒM、奜たしくはは1nM〜0.1ÎŒM、より奜たしくは10nM〜50nMで、
Wnt経路促進剀では、CHIR99021は1ÎŒM〜12ÎŒM、奜たしくは3Ό〜12ÎŒM、より奜たしくは10ÎŒM〜12ÎŒMで、Bioは0.5ÎŒM〜2ÎŒM、より奜たしくは1ÎŒM〜2ÎŒMである。
本発明においお、ラパマむシン(Rapamycin)ずCHIR99021の組み合わせは優れた人工倚胜性幹现胞の心筋现胞ぞの分化を誘導する掻性を有するこずが怜蚌された。もちろん、圓業者は本発明の啓瀺を受け、以䞊の2皮類の阻害剀を任意に組み合わせ、倚胜性幹现胞の心筋现胞ぞの分化を誘導する掻性を有する小分子化合物組成物を開発するこずもできる。
本明现曞に甚いられるように、甚語「ヒト倚胜性幹现胞」、「倚胜性幹现胞」、「hiPSC」は入れ替えお䜿甚するこずができ、いずれもヒト由来の単離された倚胜性幹现胞をいう。本発明においお、本発明のhiPSCはヒト腎䞊皮现胞由来のものでもよい。
心筋现胞
心筋现胞Cardiomyocyteは成熟心筋现胞の基本特城を有し、筋線維、サルコメア、现胞間連絡介圚板、成熟ミトコンドリア、心筋特異的むオンチャネルを含む。
本発明においお、ヒト倚胜性幹现胞は本発明の小分子化合物組成物薬物組成物によっお誘導されお心筋现胞に分化し、分化しお埗られた心筋现胞はさらに心宀筋现胞、心房筋现胞およびペヌスメヌカヌずいった3぀の现胞のサブタむプに分かれる。
心筋现胞の特異的構造遺䌝子ずむオンチャネル遺䌝子
本明现曞に甚いられるように、甚語「心筋现胞の特異的構造遺䌝子」ず「むオンチャネル遺䌝子」ずは非心筋现胞ず比べ、心筋现胞で高床に発珟される遺䌝子たたはそのタンパク質をいう。通垞、前蚘の心筋现胞の特異的構造遺䌝子ずむオンチャネル遺䌝子は、cTnT、αMHC、 Nkx2.5、HCN4、Nav1.5、Cav3.2やKCNQ1などを含む。
誘導方法
本発明の倚胜性幹现胞たずえばヒト倚胜性幹现胞の心筋现胞ぞの分化を誘導する方法は、通垞、䜓倖における誘導方法をいうが、もちろん、䜓倖誘導実隓を参照しおさらなる䜓内誘導を行っおもよく、それは本分野の通垞の技術たたは方法を参照しお研究するこずによっお埗るこずができる。
通垞、本発明の小分子化合物組成物が存圚する条件においお、倚胜性幹现胞を培逊する。
たた、本分野の通垞の心筋现胞培地で前蚘の倚胜性幹现胞たずえばヒト倚胜性幹现胞に察しおさらなる培逊を行っおもよい。奜たしくは、前蚘の心筋现胞培地にWntシグナル経路の促進剀であるCHIR99021、mTORシグナル経路の抑制剀であるラパマむシン、たたはこれらの組み合わせが含有されおもよい。
䞀぀の奜適な実斜圢態においお、本発明の誘導方法はさらに心筋现胞の濃瞮粟補を含む。
薬物組成物
本発明は本発明に蚘茉の心筋现胞を含む組成物を提䟛する。
奜たしくは、前蚘の組成物は、薬物組成物、食品組成物、健康食品組成物などである。
本発明の薬物組成物は、薬孊的に蚱容される担䜓ず、有効量の掻性成分、すなわち、本発明に蚘茉の心筋现胞ずを含む。
本明现曞で甚いられるように、甚語「有効量」たたは「有効投䞎量」ずは、ヒトおよび/たたは動物に機胜や掻性があり、か぀ヒトおよび/たたは動物にずっお受けられる量である。
本明现曞で甚いられるように、「薬孊的に蚱容される担䜓」の成分は、ヒトおよび/たたは哺乳動物に適甚する堎合、過床の䞍良な副反応たずえば毒性、刺激ずアレルギヌ反応がない、すなわち、合理的なベネフィット/リスク比を持぀物質である。甚語「薬孊的に蚱容される担䜓」ずは、治療剀の絊䞎のための担䜓で、様々な賊圢剀ず垌釈剀を含む。
本発明の薬物組成物は、安党有効量の本発明の掻性成分ず、薬孊的に蚱容される担䜓ずを含む。このような担䜓は、食塩氎、緩衝液、ブドり糖、氎、グリセリン、゚タノヌル、およびこれらの組み合せを含むが、これらに限定されない。通垞、薬物補剀は投䞎様態に応じ、本発明の薬物組成物の剀圢は、泚射剀、経口投䞎補剀錠剀、カプセル、経口投䞎液、経皮剀、埐攟剀である。たずえば生理食塩氎あるいはブドり糖およびほかの助剀を含む氎溶液で通垞の方法によっお補造するこずができる。前蚘の薬物組成物は、無菌条件で補造するこずが奜たしい。
本発明に蚘茉の掻性成分の有効量は、投䞎の様態ず治療しようずする疟患の重節床などによっお倉曎するこずができる。奜適な有効量の遞択は、圓業者がいろいろな芁玠によっお決めるこずができるたずえば臚床詊隓による。前蚘の芁玠は、前蚘の掻性成分の薬物動態孊のパラメヌタヌ、たずえば生物利甚胜、代謝、半枛期など、患者の治療しようずする疟患の重節床、患者の䜓重、患者の免疫状況、投䞎の経路などを含むが、これらに限定されない。通垞、本発明の掻性成分は、毎日0.00001 mg〜50 mg/kg動物䜓重奜たしくは0.0001 mg〜10 mg/kg動物䜓重の投䞎量で投䞎する堎合、満足できる効果が埗られる。たずえば、治療状況の切望によっお、毎日数回に分けた投䞎量、たたは比率的に枛少する投䞎量で投䞎するこずができる。
本発明に蚘茉の薬孊的に蚱容される担䜓は、氎、塩氎、リポ゜ヌム、脂質、タンパク質、タンパク質-抗䜓耇合䜓、ペプチド系物質、セルロヌス、ナノゲル、たたはこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。担䜓の遞択は投䞎様態に応じ、これらはすべお圓業者に熟知のこずである。
たた、本発明は、心臓疟患の予防および/たたは治療における前蚘薬物組成物の䜿甚を提䟛する。
本発明の䞻な利点は以䞋の通りである。
1本発明の方法は、特定のシグナル経路の阻害剀の組み合わせを利甚し、倚胜性幹现胞の心筋现胞ぞの分化を誘導し、分化しお埗られる心筋现胞の成熟床が高く、正垞の心筋機胜を発揮する構造の基瀎を有し、すなわち、類䌌の心筋の特異的構造遺䌝子ずむオンチャネル遺䌝子の発珟レベルを有する。
2本発明の心筋分化を促進する方法は、半分の培逊液および添加剀を節玄し、コストを倧幅に䜎䞋させるこずもできる。
3本分野の心筋分化を促進する方法は、高い心筋现胞分化率を有し、1個の幹现胞から24個の心筋现胞が生成し、初期遞別埌の心筋现胞の分化率が86に達し、最適化埌の心筋现胞の分化率が98.3ず高くH7ヒト胚性幹现胞系、心筋现胞を濃瞮粟補しお埗られる心筋现胞の玔床がより高く、99.9に達する。
そのため、本発明は関連する现胞治療により良い策略の候補を提䟛する。
以䞋、具䜓的な実斜䟋によっお、さらに本発明を説明する。これらの実斜䟋は本発明を説明するために甚いられるものだけで、本発明の範囲の制限にはならないず理解されるものである。以䞋の実斜䟋で具䜓的な条件が瀺されおいない実隓方法は、通垞、たずえばSambrookら、「モレキュラヌ・クロヌニング研究宀マニュアル」(ニュヌペヌク、コヌルド・スプリング・ハヌバヌ研究所出版瀟、1989) に蚘茉の条件などの通垞の条件に、あるいは、メヌカヌのお薊めの条件に埓う。特に説明しない限り、癟分率および郚は重量癟分率および重量郚である。
共通の方法
ヒト倚胜性现胞の培逊
3株のヒト胚性幹现胞系H9-cTnT-eGFP、H9およびH7は米囜WiCell幹现胞バンクから賌入された(H9-hTnnTZ-pGZ-D2、WA09和WA07)。人工倚胜性幹现胞系hiPS-U-Q1は本実隓宀で裎端卿実隓によっお報告された方法に埓い、DOX(Sigma-Aldrich)誘導発珟OKSM四因子レンチりむルス系でヒト尿现胞(腎䞊皮脱萜现胞)をリプログラミングしお埗られた。ヒト倚胜性幹现胞系はいずれもCF1マりス胚胎繊維芜现胞からなる栄逊膜で培逊され、培地は暙準のヒト胚性幹现胞培地で、DMEM/F12基瀎培地に20のノックアりト血枅代替物、10ng/ml ヒトbFGF、1mM L-グルタミン、0.1mM NEAA(以䞊いずれもInvitrogenから)および0.1 mM β-メルカプト゚タノヌル(Sigma-Aldrich)を添加したものであった。無栄逊膜培逊に関し、mTeSR1培地(STEMCELL Technologies)にヒトqualified Matrigel(BD Biosciences)を配合した組み合わせでヒト倚胜性幹现胞クロヌンおよび単局の生長を維持した。
幹现胞の心筋现胞ぞの分化を促進する小分子の遞別
Murry実隓宀によっお確立された単局分化系に基づき、本発明は基瀎培逊液mTeSR1およびRPMI/B27のたたで、液亀換および誘導因子の添加の時点もそのたたで、さらにWntシグナル経路の心筋分化における促進埌抑制の機胜を合わせ、Wnt3a、アクチビンAおよびBMP4の代わりにCHIR99021(Selleck)を䜿甚し、さらにDKK1(PeproTech)の代わりにXAV939 (Enzo)およびKY02111(TOCRIS)を䜿甚した。この元の分化方法によっお、H9-cTnT-eGFPにおいお玄10の心筋分化効率を埗た。それから、圓該方法に基づき、心筋分化を促進する小分子化合物を遞別した。H9-cTnT-eGFPを48りェルプレヌトに接皮し、小分子の候補を適切な濃床募配で3日目から入れ、12日目に陀去した。15日目に、各りェルにおける緑色蛍光の匷床を芳察するこずによっお分化効率を比范した。
本実隓で遞別される小分子化合物はいずれも幹现胞の基本のシグナル経路の抑制剀たたは促進剀ならびに報告された小分子ず幹现胞分化に関連する小分子で、LiCl、HN4Cl、ラパマむシン、LY294002、りォルトマンニン、PD98059、PD0325901、SB431542、SB203580、SP600125、レチノむン酞、アシアト酞.、Y27632、チアゟビビン、z-VAD-FMK、VPA、TSA、VO-OHpic、SF1670、KU-55933、レスベラトロヌル、STR1720、CX-4945、ABT-737、ニュヌトリン-3、ピフィスリン-α、ピフィスリン-Ό、GSK1904529A、FG-4592を含む。
ヒト倚胜性幹现胞単局によっお心筋现胞ぞの分化を誘導する方法
分化の前に、幹现胞クロヌンは無栄逊膜の条件で1回継代培逊した埌、酵玠(Accutase)(Invitrogen)を分散させお単现胞に消化し、少なくずも1代単局培逊した。分化を準備する時、単现胞に消化・分散したヒト倚胜性幹现胞を5x104/cm2の密床で事前に基底膜マトリックス(Matrigel)を被芆しおおいた培逊プレヌトに接皮し、ヒト倚胜性幹现胞培地(mTeSR1)で2日培逊し、それからの3日はヒト倚胜性幹现胞培地(mTeSR1)に10 nM ラパマむシン(Gene Operation)および12 ÎŒM CHIRを添加し、培逊液の䜿甚䜓積は24りェルプレヌトに0.5mlで、12りェルプレヌトに1mlでのようにし、毎日液亀換を行った。それから、10 nM ラパマむシンおよび12 ÎŒM CHIRを添加したむンスリンを含たないRPMI/B27培地(RPMI/B27 minus insulin)培逊液に亀換し、1日培逊した埌、10 ÎŒM XAV939および10 ÎŒM KY02111を添加したむンスリンを含たないRPMI/B27培逊液に亀換し、連続4日培逊しおこの4日内で培逊液を亀換しなかった。䜕らの小分子も添加しおいないむンスリンを含たないRPMI/培地(Invitrogen)基瀎培逊液を続いお2日培逊した埌、むンスリンを含むRPMI/B27培地(Invitrogen)基瀎培逊液で維持培逊を行い、3日に1回液亀換を行った。暡匏図は図1Eに瀺す。
心筋现胞免疫蛍光
1抗䜓
抗cTnT、抗αアクチニン(CST)抗䜓
Alexa-488-抗マりス、Alexa-555-抗マりス(Invitrogen)二次抗䜓
2実隓手順
1完党培地を陀去し、PBSで现胞を1回掗浄した。
24のパラホルムアルデヒド(Sigma-Aldrich)で宀枩で15分間固定化した。
3PBSで宀枩で毎回5分間で3回掗浄した。
40.1 Triton-X-100(Sigma-Aldrich)を含むPBSで宀枩で15分間透過化凊理した。
5PBSで宀枩で毎回10分間で3回掗浄した。
65ダギ血枅(Invitrogen)を含むPBSで宀枩で1時間ブロッキングした。
71250で抗cTnT、抗αアクチニン抗䜓を入れ、4℃で䞀晩むンキュベヌトした。
8PBSで宀枩で毎回10分間で3回掗浄した。
911000で盞応する蛍光二次抗䜓を入れ、宀枩で光を避けお1時間むンキュベヌトした。
10二次抗䜓を吞い取り、PBSで宀枩で毎回10分間で3回掗浄した。
1112000でDAPI染色液を入れお宀枩で5分間むンキュベヌトし、PBSで宀枩で毎回10分間で1回掗浄した。
12封止剀で封じ、蛍光顕埮鏡で結果を芳察し、オリンパス蛍光顕埮鏡で免疫蛍光写真を撮圱した。
心筋现胞電子顕埮鏡実隓
1培逊液を陀去し、1mlの2グルタルアルデヒドを入れ、现胞を剥がし、4℃で䞀晩固定化した。
20.25 オスミりム/0.25 K4Fe(CN)6で4℃で15〜30分間固定化した。
3PBSで4℃で毎回10分間で3回掗浄した。
4䞀連のアセトンで宀枩で脱氎させた。
50アセトン溶液で1回10分間脱氎させた。
70アセトン溶液で1回10分間脱氎させた。
90アセトン溶液で毎回10分間で2回脱氎させた。
100アセトン溶液で毎回10分間で3回脱氎させた。
5浞透瓶における脱氎剀を吞い取り、3mLのアセトン-EPON812包埋剀(䜓積比1:1)を入れ、宀枩で30分間眮いた埌、垌釈した包埋剀を捚お、包埋剀だけを1mL入れ、宀枩で2時間たたは䞀晩眮いた。
6包埋混合包埋剀を吞い取っおカプセルモゞュヌルりェルの底郚にいっぱいたで滎䞋し、现胞団塊をカプセルの底郚に䞡末端に近づくように移し、60℃のオヌブンで2時間加熱し、硬いブロックに也燥させた。
7ブロックの調敎包埋ブロックを特補の治具に取り付け、顕埮鏡で片刃ナむフで衚面の包埋剀を陀去した。
8切片たず包埋ブロックを超薄切片機に固定し、厚さ玄1ÎŒmの準超薄切片を切り出し、ヘマトキシリン-゚オゞン染色法によっお染色した。顕埮鏡で现胞の画像を芳察し、超薄切片を行う郚䜍を確認し、暙識を぀けた。φ3mm、150〜200メッシュの銅網を甚意し、掗浄液を掗浄し、か぀無氎゚タノヌルで脱氎しお也燥した。支持膜を調補し、慎重に銅網に眮いた。超薄切片機に䞉角圢のガラスブレヌドを取り付け、包埋ブロックを固定し、厚さ50〜70nmの超薄切片を切り出し、た぀げブラシで切片を取っお鋌線リングで受け取り、銅網の支持膜偎に貌り付け、也燥容噚で染色たで保存した。
9電子染色きれいな歯科パラフィンプレヌトを眮いたきれいな培逊シャヌレを甚意した。パラフィンプレヌトに酢酞ナトリりム染色液を1〜数滎滎䞋し、ピンセットで網の瞁を取り、切片を貌り付けた面が䞋に向くように、網を液滎に浮かばせ、培逊シャヌレに蓋をしお5〜30分間染色し、染色埌すぐ再蒞留氎で3回掗浄した。ろ玙で網に぀いた䜙分の氎分を吞い取り、培逊シャヌレに眮いお自然也燥した。さらに、網をもう䞀぀のパラフィンプレヌトを入れた培逊シャヌレに眮いお同様の方法によっおク゚ン酞鉛の染色および掗浄を行った。切片は染色埌也燥しおから芳察した。
10最埌にラむカFEI Tecnai G2 Spirit TEM透過型電子顕埮鏡で芳察しお撮圱した。
実斜䟋1 ヒト幹现胞の心筋现胞ぞの分化を促進する小分子化合物の遞別
H9-cTnT-eGFPヒト胚性幹现胞系をレポヌタヌシステムずしお䜿甚し、無サむトカむンおよび高密床単局培逊誘導の条件においお、幹现胞の心筋现胞ぞの効率的な分化を促進するこずができる小分子化合物を遞別した。
倧量の遞別によっお、mTORシグナル経路抑制剀であるラパマむシンRapamycinずWnt経路促進剀であるCHIR99021の組み合わせは顕著にヒト幹现胞の心筋现胞ぞの分化を促進するこずができるこずが芋出された。
実斜䟋2 ラパマむシンずCHIR99021の䜵甚によるヒト幹现胞の心筋现胞ぞの分化に察する促進
初期遞別の結果
結果を図1Aに瀺す。結果から、mTORシグナル経路抑制剀であるラパマむシンRapamycinずWnt経路促進剀であるCHIR99021の䜵甚は顕著にヒト幹现胞H9现胞系の心筋现胞ぞの分化の効率を向䞊させ、86に達したこずが瀺された。䞀方、単独でCHIR99021を䜿甚しお埗られた心筋现胞の分化率は玄15ず䜎く、単独でラパマむシンを䜿甚しお埗られた心筋现胞の分化効率はほずんど0であった。
最適化の結果
CHIR10nMでヒト胚性幹现胞を凊理した埌、ラパマむシン10nM凊理の時間窓の最適化によっお、発明者は所定の時点でラパマむシンを添加・陀去した。単局分化の特城ず心筋分化の段階性から、分化党䜓を3぀の段階、すなわち-3から1日目の内胚葉圢成段階(0日目を誘導分化の開始時間、すなわち倚胜性幹现胞培逊液mTeSR1を誘導分化培逊液RPMI1640-B27に換えた時点ず定矩した)、1〜5日目の心筋前駆现胞誘導段階、5日目以降の心筋现胞出珟・増幅段階に分けた。30日目に、H9-cTnT-eGFPを分化させお埗られた心筋现胞の比率を怜出するこずによっお、発明者は心筋分化開始段階でラパマむシンを入れるず93.5±2.1の心筋现胞が生成し(図1B)、前の党過皋でラパマむシンを入れた堎合の誘導効率よりも高かったこずを芋出した。同時に、ラパマむシンの凊理時間を延ばすず最終の心筋现胞の比率を枛少しただけではなく、顕著に心筋现胞の収量を䜎䞋させたこずを芋出した図1C。1〜5日目たたは5〜8日目だけでラパマむシンを入れるず、生成した心筋现胞の比率が非垞に䜎く、か぀倚くの堎合现胞が5日目に党郚死亡し、心筋现胞を埗るこずができなかった。
ラパマむシン(Rapamycin)ずCHIRの䜵甚による心筋分化促進䜜甚および圓該方法の異なるヒト倚胜性幹现胞の間における普遍的適応性を怜出するために、発明者は䞊蚘最適化の分化方法をほかの3株のヒト倚胜性幹现胞系ヒト胚性幹现胞H7、H9およびヒトiPS幹现胞系U-Q1に移怍し、か぀それぞれH9、H7、U-Q1现胞系の心筋现胞の分化効率を怜出した。
結果、この3株の幹现胞系の分化効率は非垞に高いレベルに安定したこずが芋出された。ここで、H7现胞系は䞊蚘最適化された分化系で98.3 ± 0.76の分化効率に達し、ヒト胚性幹现胞系H9は䞊蚘最適化された分化系における分化効率が93.3 ± 2.1で、ヒトiPS现胞も䞊蚘最適化された分化系で90.6 ± 3.6の高い分化効率に達した(図1D)。
そのほか、本発明の分化方法は有効に半分の培逊液および添加剀の消耗を節玄し、すなわち、24りェルプレヌトの各りェルに毎日必芁な培逊液が1mlから0.5mlに䜎䞋させる0.5mlあたりの培逊液に10䞇個の幹现胞を接皮するこずができ、同時に非垞に高い心筋现胞の生成効率を維持し、1個の幹现胞から24個の心筋现胞が生成した(分化の15日目にカりントした)。0.5mLあたりの培逊液に24×105個の心筋现胞が生成した。最終の最適化された分化方法は図1Eに瀺す。
実斜䟋3 化合物によっお誘導された心筋现胞の濃瞮粟補
分化15日の時、心筋现胞培逊液をブドり糖を含たないDMEM/F12培逊液に換えお10v/vの牛胎児血枅(FBS)を入れ、培逊途䞭で1mMの乳糖を唯䞀の炭玠源ずしお添加し、2日おきに液を亀換し、連続7日培逊した。ロヌサむトメトリヌによっおcTnT陜性现胞の比率を怜出した。
結果から、幹现胞由来の心筋现胞を1mM乳糖唯䞀の炭玠源培逊液で7日培逊し、心筋现胞の玔床を99.9にするこずができ図2A、統蚈で1個の幹现胞の投入で24個の心筋现胞が生成し、か぀半分しかない培逊液ず添加因子が消耗されたこずが瀺された。
実斜䟋4 化合物によっお誘導された心筋现胞の特異性指暙の同定
免疫蛍光染色技術によっお、本発明で分化しお埗られた心筋现胞のいずれもこの2皮類のタンパク質が発珟され、䞀郚の现胞では顕著なサルコメア構造があったこずが芋出された図2B。埗られた心筋现胞は心筋现胞のような成熟のミトコンドリアを有し幹现胞のミトコンドリアは少なくお球圢が倚く、ミトコンドリア内膜のクリステ構造が顕著ではない、豊富な筋フィラメント構造があり、顕著なZ線が芋られ、心筋现胞の間に顕著な介圚板のような现胞連絡があった図2C。
結果から、本発明の誘導方法による心筋现胞は、成熟床が高く、正垞の心筋機胜を発揮する構造基瀎を有するこずが瀺された。
そのほか、心筋现胞の特異的遺䌝子の発珟プロファむルの怜出で、本発明の方法によっお分化した心筋现胞のcTnT、αMHC、 Nkx2.5、HCN4、Nav1.5、Cav3.2やKCNQ1などの心筋现胞の特異的構造遺䌝子およびむオンチャネル遺䌝子の発珟レベルが埓来のEB分化方法による心筋现胞および成人心筋組織ず非垞に類䌌するこずが芋出された図2D。
実斜䟋5 ラパマむシンのアポトヌシスぞの抑制によるヒト胚性幹现胞の高密床単局培逊条件における生長に察する促進
ヒト胚性幹现胞の心筋现胞ぞの分化は非垞に耇雑で脆匱な過皋で、様々な環境芁玠の倉化および现胞状態の倉化に非垞に敏感である。特に単局高密床分化方法は、EB分化法ず比べ、より粟確な調節に䟝存し、自己分泌サむトカむンの濃床レベルにも䟝存し、どんな干枉も分化効率の䜎䞋、ひいおは完党な倱敗に぀ながる可胜性がある。
分化の過皋においお、ラパマむシンで凊理された现胞はCHIR凊理矀に察しお圢態䞊はより緻密で酵玠消化の時より長い時間が必芁で、か぀長時間の培逊過皋で浮く死亡现胞がより少ない。この珟象を確認するために、発明者は培逊過皋で现胞数および现胞掻性の倉化を怜出した。
それぞれDMSO、CHIRおよびCHIR+ラパマむシンずいう3皮類の凊理条件で関連怜出を行った。现胞蚈数から、DMSO溶媒で凊理された察照现胞に察し、CHIRは最初の3日で幹现胞数の増加を早くするこずができたが、4日目に现胞数の急激な䜎䞋を枛少するこずができた4日目に培逊液を亀換するため、幹现胞は培逊環境の急激な倉化によっお倧量に死亡する。結果から、ラパマむシンはさらに现胞数を増加させ、か぀现胞数の䜎䞋を枛少するこずができたこずが芋出された図3A。
CCK-8キットで现胞における脱氎玠酵玠の掻性を怜出するこずによっお现胞の増殖レベルず现胞掻性を評䟡したずころ、類䌌の結果が埗られ、すなわち、ラパマむシンが顕著に现胞数ず掻性を向䞊させるこずができたこずも瀺された(図3B)。
実斜䟋6 ラパマむシンの幹现胞に察する圱響
6.1 现胞呚期分析およびBrdU现胞増殖怜出実隓による異なる小分子組成物で凊理される堎合の幹现胞の増殖速床の怜出
BrdU现胞増殖の怜出
现胞を収集する前に10ÎŒM BrdU(Sigma-Aldrich)を入れお1時間むンキュベヌトした。现胞を消化し、300gで5分間遠心し、现胞を収集し、0.5 BSAを含むPBS(掗浄液)で宀枩で1回掗浄し、1ml PBSで再懞濁させた。振ずうしながら3mlの冷やしおおいた゚タノヌルを入れ、宀枩で20分間固定化し、遠心で䞊枅を陀去した。PBSで1回掗浄し、遠心で䞊枅を陀去し、沈殿がほぐれるように䜕回か軜く匟いた。1mlの新しく調補した倉性液(2M HCl)をいれ、均䞀に混合し、宀枩で20分間眮いた。1ml 0.1Mのホり酞ナトリりム(pH8.5)を入れお宀枩で2分間䞭和した。1回掗浄し、抗BrdU抗䜓(BD Biosciences 1:50で垌釈)をいれ、抗䜓は0.5 Tween20/0.5 BSA(Sigma-Aldrich)を含有するPBSで調補された。䞀次抗䜓を吞い取り、1mlの掗浄液で1回掗浄し、Alexa-488-抗マりス(1:1000)をいれ、宀枩で20分間むンキュベヌトした。二次抗䜓を吞い取り、1回掗浄し、0.5mlの10ÎŒg/ml PI溶液で再懞濁させ、宀枩で30分間むンキュベヌトした。遠心で䞊枅を陀去し、掗浄液で1回掗浄し、ロヌサむトメトリヌを行った。
結果から、DMSO察照矀に察し、CHIRは僅かにS期にある现胞の比率ずBrdU陜性现胞の比率を増加させたが、ラパマむシンはこの促進䜜甚を匱化し、幹现胞の増殖速床をDMSO矀に類䌌するようにさせたこずが瀺された(図4A、4B)。これはmTORが现胞増殖を支持するが、ラパマむシンが现胞増殖を抑制するずいう埓来の芳念ず䞀臎する。
6.2 ラパマむシンのアポトヌシスレベルに察する圱響の怜出
カスパヌれ3/7掻性怜出本実隓でカスパヌれ-Glo 3/7キット(Promega)が䜿甚された。现胞を96りェルプレヌトに接皮し、盞応する小分子で2日凊理した埌、事前に混合された反応液を入れ、十分に分解させた埌、22℃で20分間むンキュベヌトし、装眮にセットしお蛍光匷床を怜出したが、詳现は説明曞を参照する。
アネキシンV/PI染色本実隓でアネキシンV/PIキット(Roche)が䜿甚された。现胞を24りェルプレヌトで培逊し、所定の時点でaccutaseで単现胞に消化し、PBSで1回掗浄し、アネキシンVずPIの染色液を入れお10分間むンキュベヌトし、光を避けるように泚意し、5倍䜓積のむンキュベヌト液を入れお垌釈し、反応を停止させ、すぐロヌサむトメトリヌを行ったが、励起光は488nmず518nmで、攟出光は488〜540nmず617nmであった。
アポトヌシスの䞀番䞋流の暙識タンパク質Parpの切断から、最初の4日のCHIR凊理過皋で培逊時間が長くなるず、Parpの切断バンドが増加し、4日目にピヌク倀に達したこずが瀺された。しかし、ラパマむシンによる凊理は顕著にParpの切断を抑制し、最初の3日はほずんど怜出されず、4日目だけに珟れた図4C。カスパヌれ3、6、7はアポトヌシスの実行タンパク質で、䞻に现胞栞内、现胞質における構造タンパク質および調節タンパク質の切断を担圓する。
カスパヌれ3/7ルシフェラヌれレポヌタヌキットによっお幹现胞の内圚性カスパヌれ3/7の掻性を怜出したずころ、ラパマむシンによる凊理は现胞におけるカスパヌれ3/7の掻性をCHIRによる単独凊理の半分のレベルに䜎䞋させたこずが瀺された(図4D)。
アネキシンV/PI二重染色実隓では、3日目の培逊終了時、DMSO凊理矀では平均31.4のアネキシンV陜性のアポトヌシス现胞があり、CHIR凊理矀では25.8のアネキシンV陜性のアポトヌシス现胞があったが、CHIR+ラパマむシン凊理矀では玄15.5しかないアネキシンV陜性现胞があったこずが瀺された(図4E)。4日目に、RPMI/B27分化培地を亀換しお24時間培逊した埌、前のDMSOしか添加されなかった现胞矀では倧量の死亡が珟れ、玄80の现胞が死亡した。CHIR凊理矀でも半分近くの死亡があったが、さらにラパマむシンが添加された堎合同様に顕著に现胞死亡の比率を枛少するこずができた(図4F)。
䞊蚘結果から、ラパマむシンは分化過皋においお幹现胞に察しお保護䜜甚を果たし、アポトヌシスの効率的な分化に察する阻害を枛少するこずができ、これはラパマむシンが心筋现胞の収量を向䞊させる原因でもあるこずが瀺された。
実斜䟋7 ほかの化合物の組み合わせによる心筋现胞の誘導
それぞれmTORシグナル経路抑制剀であるラパマむシンの類䌌物のRAD001、KU0063794およびAZD8055をWntシグナル経路促進剀であるCHIRず組み合わせ、Wntシグナル経路促進剀であるBIOをラパマむシンたたはラパマむシンの類䌌物であるRAD001ず組み合わせ、心筋现胞の分化状況を芳察した。
方法は実斜䟋2の誘導のプロトコヌルず同様で、その結果、同様の実隓条件においお、化合物の組み合わせであるCHIRずRAD001、CHIRずKU0063794、CHIRずAZD8055は心筋现胞を生成させ、心筋现胞の分化率はそれぞれ78.8、68.75、74.43であったこずが芋出された(図5a)。
そしお、化合物の組み合わせであるBIOずラパマむシン、BIOずRAD001も心筋现胞を生成させ、心筋现胞の分化率はそれぞれ83.47、82.9であった図5b。
これらの粟補された化合物によっお誘導される心筋现胞は、成熟の心筋现胞の圢態を持ち、か぀正垞の心筋機胜を発揮する構造基瀎を有する。
そのため、ほかのmTORシグナル経路抑制剀ずWntシグナル経路促進剀たずえばCHIR、BIOの組み合わせも効率的に心筋现胞の分化を誘導し、か぀分化した心筋现胞は成熟の心筋现胞の特城を有する。
各文献がそれぞれ単独に匕甚されるように、本発明に係るすべおの文献は本出願で参考ずしお匕甚する。たた、本発明の䞊蚘の内容を読み終わった埌、圓業者が本発明を各皮の倉動や修正をするこずができるが、それらの等䟡の圢態のものは本発明の請求の範囲に含たれるこずが理解されるはずである。

Claims (10)

  1. imTORシグナル経路抑制剀、
    iiWnt経路促進剀、および
    iii任意に薬孊的に蚱容される担䜓、
    ずいう成分からなるこずを特城ずする、幹现胞の心筋现胞ぞの分化を促進するための、小分子化合物組成物。
  2. 前蚘mTORシグナル経路抑制剀が、ラパマむシン(Rapamycin)、゚ベロリムス(RAD001)、KU-0063794、AZD8055、テムシロリムス(Temsirolimus)、INK128、リダホロリムス(Ridaforolimus)、およびこれらの組み合わせからなる矀から遞ばれるこずを特城ずする、請求項に蚘茉の小分子化合物組成物。
  3. 前蚘Wnt経路促進剀が、CHIR99021、BIO、たたはこれらの組み合わせを含むこずを特城ずする、請求項に蚘茉の小分子化合物組成物。
  4. 䜓倖で非治療的に幹现胞の心筋现胞ぞの分化を誘導する方法であっお、aimTORシグナル経路抑制剀、およびiiWnt経路促進剀からなる、分化誘導化合物の組み合わせの存圚䞋においお、培逊系で幹现胞系を培逊するこずによっお、前蚘の心筋现胞を埗る工皋を含むこずを特城ずする、前蚘方法。
  5. b工皋aで埗られた心筋现胞を濃瞮しお粟補する工皋をさらに含むこずを特城ずする、請求項に蚘茉の方法。
  6. 請求項に蚘茉の方法によっお補造され、i心筋现胞の特異的構造遺䌝子が高床に発珟されるこず、およびiiむオンチャネル遺䌝子が高床に発珟されるこず、からなる矀から遞ばれる1぀たたは耇数の特城を有するこずを特城ずする、心筋现胞。
  7. 請求項に蚘茉の小分子化合物組成物を含むこずを特城ずする、心筋现胞の分化を促進するキット。
  8. 心臓疟患を予防およびたたは治療する薬物組成物の補造のための、請求項に蚘茉の心筋现胞の䜿甚。
  9. 請求項に蚘茉の心筋现胞を含むこずを特城ずする、組成物。
  10. imTORシグナル経路抑制剀、および
    iiWnt経路促進剀、
    ずいう成分からなるこずを特城ずする、幹现胞の心筋现胞ぞの分化を促進するための、小分子化合物組成物。
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