JP2019503747A - 口蓋拡張装置 - Google Patents

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Abstract

口蓋拡張装置に係り、該口蓋拡張装置は、それぞれ一方向に延長され、複数個の骨ねじホールが形成されており、互いに対向するように配置されている1対の骨ねじ締結部、及び1対の骨ねじ締結部間に配置されている駆動部を具備し、該駆動部の少なくとも一部分が一方向に移動することにより、1対の骨ねじ締結部が他方向に移動する。

Description

本発明は、口蓋拡張装置に係り、さらに詳細には、歯牙に力を加えずに、口蓋(palate)を拡張させることができる口蓋拡張装置に関する。
口蓋拡張装置(palatal expansion appliance)は、歯科において、不正咬合の治療過程において、狭い口腔上壁(口蓋)の幅径を拡張させるために、長年使用され、鼻呼吸障害および/または閉塞性睡眠時無呼吸の改善のために、耳鼻咽喉科領域でも使用されてきた。
以下、これまで一般的に使用されている口蓋拡張装置の構成及び作動原理について簡略に説明する。
図1は、従来の口蓋拡張装置10を概略的に示した図面である。
図1を参照すれば、口蓋拡張装置10は、ねじ棒12、1対の本体13、1対の誘導棒14、1対の歯牙連結棒15及びキー16を含む。
ねじ棒12は、一側及び他側に、互いに反対方向に形成された2種のねじ山を有する。
ねじ棒12は、その真中部に、キーホール形成部11を含む。ユーザは、キーホールkhにキー16を挿入し、ねじ棒12を回転させる。
キーホール形成部11の周囲には、複数個のキーホールkhが、一定間隔で形成されている。例えば、キーホール形成部11の周囲には、90゜間隔で、総2個のキーホールkhが形成され、前記2個のキーホールkhは、キーホール形成部11を垂直に貫通することができる。
各本体13は、1対の誘導棒14に貫通されて結合された状態で、誘導棒14によって移動するように、ねじ棒12に螺合されている。すなわち、各本体13は、ナット機能を有する部分を含む。各本体13には、各歯牙連結棒15が結合されている。従って、各歯牙連結棒15は、各本体13の移動によって発生する力を、歯牙T(図2A)に伝達する。 例えば、各本体13には、各歯牙連結棒15が溶接されている。
各誘導棒14は、1対の本体13をいずれも貫通し、それらに結合されており、ねじ棒12の回転により、各本体13を、拡張方向に安定して誘導する役割を行う。
キー16は、ホールディング部16a及び挿入部16bを含む。
ユーザが、キー16のホールディング部16aをつかみ、挿入部16bをキーホールkhに挿入した後、矢印方向に力を加えれば、キーホール形成部11が矢印方向に回転し、それにより、ねじ棒12がキーホール形成部11の回転方向と同一方向に回転する。このとき、ねじ棒12に螺合されている各本体13は、キーホール形成部11の中心から遠くなる方向に移動する。従って、各本体13に結合(例えば、溶接)されている各歯牙連結棒15も、各本体13と共に、キーホール形成部11の中心から遠くなる方向に移動する。
図2Aは、図1の口蓋拡張装置10が、口腔上壁PT(palate)または口中の口蓋付近に設けられた状態を示した平面図であり、図2Bは、図1の口蓋拡張装置10が口中の口蓋または口腔上壁PT付近に設けられた状態を示した一側面図である。図2Aにおいて、口蓋拡張装置10は、正中口蓋縫合部MPS(median palatine suture)を中心にして、左右対称になるように配置されている。口蓋拡張装置10の歯牙連結棒15は、歯牙Tを取り囲んだバンドbに付着(例えば、溶接)されている。
図1の口蓋拡張装置10において、ユーザがキーホール形成部11を回転させ、ねじ棒12を回転させることにより、各本体13を移動させることになれば、図2Aに図示されているように、各歯牙連結棒15も、矢印方向に移動し、歯牙Tに力を伝達する。かように、歯牙Tに伝達された力は、歯牙Tが植立されている歯茎骨(図示せず)を介して、正中口蓋縫合部MPSに再伝達され、前記正中口蓋縫合部MPSが左右に広がる。かように広がった正中口蓋縫合部MPSは、約3ヵ月後に、広がった部位に骨が生成され、拡張された正中口蓋縫合部MPSが安定して復旧されるので、口腔上壁PTの幅径が拡張される。
前述のような構成及び作用を有する従来の口蓋拡張装置10は、前述のように、拡張させようとする目標組織である正中口蓋縫合部MPSに力を加えるために、両側歯牙T、特に、両側の臼歯に力を伝達することになる。このとき、正中口蓋縫合部MPSの抵抗が、拡張力より強く、順調に広がらなければ、図2B及び図3に図示されているように、臼歯MTだけが、拡張力によって外側に傾くことになる。これは、結局、狭い口腔上壁PTを広げようとする本来の治療目標を達成することができないようにし、治療の失敗をもたらす。かような問題は、特に、正中口蓋縫合部MPSが、成長期の青少年に比べ、堅く変わった成人の場合に多発する。従って、成人の場合には、狭い口蓋PTを首尾よく拡張させるために、口蓋拡張装置10の使用と共に、周辺部組織の抵抗を低減させるために、上顎骨及び口腔上壁PTに対する相当な手術が必要になるが、かような手術による患者の経済的及び身体的な負担が非常に大きい。
これまで、かような失敗を防止すべく、「臼歯に固定された(tooth-borne)」装置の拡張力を正中口蓋縫合部MPSに伝達することができるように、口蓋拡張装置のデザインを変形させた多様な試みがあったが、成人の場合には、堅く変わった正中口蓋縫合部の抵抗により、装置のデザインとは関係なく、大きい効果を得られなかった。
そこで、最近、正中口蓋縫合部周囲の骨に、口蓋拡張装置を直接固定させて(bone-borne)、拡張させようとする目標組織である正中口蓋縫合部MPSに、歯牙を介することなく、直接力を加えようとする試みが増加している。
かような試みの一例として、図5Aに図示された口蓋拡張装置20がある。
図5Aを参照すれば、口蓋拡張装置20は、キーホール形成部21、一端部及び他端部に反対方向に形成されたねじ山を有するねじ棒22、1対の本体23、1対の誘導棒24、2対の歯牙連結棒25、4つの骨ねじホール26、4つの骨ねじ27、及びキーホール形成部21を回転させるキー(図示せず)(キー15(図1)と同一である)を含む。各骨ねじ27は、骨に植立されるので、「骨ねじ」と称される。
図5Aの口蓋拡張装置20が、図1の口蓋拡張装置10と異なる点は、本体23に骨ねじホール26が追加され、歯牙以外にも、骨ねじ27により、正中口蓋縫合部の隣接骨に、直接拡張力を伝達するという点である。図5Aの口蓋拡張装置20について、以下で説明されていない部分は、図1の口蓋拡張装置10と同一であると見なされる。
ねじ棒22は、その真中部に、キーホール形成部21を含む。キーホール形成部21の周囲には、複数個のキーホールkhが一定間隔に形成されている。
各骨ねじホール26は、口蓋拡張装置20の拡張方向に垂直な方向に、各本体23の上下側面に一つずつ形成されている。具体的には、各骨ねじホール26は、各本体23の長手方向の一端部または他端部に形成されている。
図5Aの口蓋拡張装置20の作動原理は、図1の口蓋拡張装置10の作動原理に類似している。図5Bに図示されているように、口蓋拡張装置20を歯牙Tに設ける。具体的には、各歯牙連結棒25を、歯牙Tに固定されるように、口腔上壁の形状に合うようにあらかじめ曲げた後、歯牙Tにも、歯牙Tの形態に合うように、歯牙Tを覆い包むことができる歯牙バンド(tooth band)bを接着させる。歯牙連結棒25と歯牙バンドbは、互いに溶接されなければならないので、歯科用印象材を利用して、患者口腔の陰型を取り、石膏模型を製作した後、前記石膏模型に、口蓋拡張装置20と歯牙バンドbとの位置を再現させた後、前記歯牙連結棒25と歯牙バンドbとを溶接することになる。かように、歯牙バンドbが歯牙連結棒25に溶接された状態の口蓋拡張装置20を患者の口腔内に移して装着するが、歯牙バンドbに歯科用接着剤を塗布し、患者の歯牙に固定することになる。その後、口蓋拡張装置20の本体に形成された4つの骨ねじホール26周辺の軟組織と粘膜とに、表面麻酔及び局所麻酔を実施する。その後、各骨ねじ27を、各骨ねじホール26を介して骨に植立させる。また、結果として、口蓋拡張装置20を、各口腔上壁骨と歯牙Tとに固定させる。その後、キーホール形成部21を一方向に回転させれば、骨に植立された各骨ねじ27及び歯牙Tに、歯牙バンドbを介して連結された各歯牙連結棒25が、互いに遠くなる方向、すなわち、正中口蓋縫合部が拡張される方向に移動する。従って、歯牙T及び歯牙Tが植立された歯茎骨を介して、そして正中口蓋縫合部MPSの隣接骨に植立された骨ねじ27を介して力が伝達され、正中口蓋縫合部MPSが広がることになる。すなわち、現在説明している口蓋拡張装置20は、既存の歯牙に頼る(tooth-borne)口蓋拡張装置を変形させた装置であり、装置の本体23の長手方向に上下端に設けられた4つの骨ねじホール26に植立された4つの骨ねじ27を介して、骨にも拡張力を追加して加える装置である。
前述のように、正中口蓋縫合部MPSに歯牙と共に、正中口蓋縫合部MPSの隣接骨にも力を加える装置は、既存の歯牙にだけ力を加える(tooth-borne)口蓋拡張装置の失敗を減らすことができる改善した試みではあるが、相変らず以下のような問題点を有している。
1)口蓋拡張装置(図1、図2A及び図2B参照)は、装置を広げるのに必要なねじ棒、誘導棒及び本体などのために、必要な装置自体の広さがある。ねじ棒と誘導棒は、本体がいくら拡張されても装置の部品間の締結堅固さを維持するために、それらの一部が相変らず本体中に挿入された状態で残っていなければならない。従って、該口蓋拡張装置自体の幅径が100%であるとするとき、拡張可能な幅径は、装置幅径の70%ほどに制限される。ところで、口蓋の幅径が狭いほど、適切な治療目標を達成するために、さらに広い口蓋拡張が必要である。すなわち、口蓋が狭いほど、拡張のための稼動範囲が広い口蓋拡張装置が要求されるが、狭い口蓋には、広い口蓋拡張装置を使用することができない。言い換えれば、口蓋の幅径が狭いほど、それに適する十分な稼動範囲を有する口蓋拡張装置を使用し難い。
2)最近治療方式の変化により、正中口蓋縫合部MPSに直接力を加えるために、正中口蓋縫合部MPSに隣接した骨に骨ねじを植立しなければならないが、隣接した骨の中に拡張する力に耐えることができる適当な厚みを有したところは、正中口蓋縫合部を中心に、両側にそれぞれ3mm以内である(図4参照)。従って、既存口蓋拡張装置の形態を考慮するとき、本体に形成された骨ねじホールを介して、骨ねじを前述の正中口蓋縫合部を中心に、両側にそれぞれ3mm以内の隣接骨に植えることができる位置は、本体長手方向の上下で4ヵ所だけである。
しかし、かように、骨ねじ27を口蓋拡張装置20の本体長手方向の上下に4個だけ植立する場合には、それら4つの骨ねじ27のうち1個だけ骨との結合が緩くなっても、残り骨ねじドル27が安定して拡張力を支えることができなくなる。具体的に説明すれば、4個のうち1個の骨ねじ27が緩くなれば、緩くなった骨ねじ27と、同側に位置した他の骨ねじ27が、単独で拡張力を支え難くなるので、結局、短期間内に骨との結合が緩くなる。すなわち、正常に拡張がなされるためには、拡張がなされる両側で力が等しく伝達されなければならないので、両側に2個ずつだけ骨ねじ27がある場合は、1個の骨ねじ27だけ緩くなっても、拡張力を支える機能を安定して遂行しにくい。それは、4つのタイヤを有した自動車が安定して見えるが、いずれか1個のタイヤに問題が起それば、安定した機能を遂行し難いことと類似している。従って、かような骨ねじの失敗によって、装置全体機能が低下する危険(bone screw failure risk)を低減させるためには、両側に、3個以上の多数個骨ねじを植立することが有利である。
3)拡張しようとする口腔上壁が非常に狭い場合は、口蓋拡張装置20自体の幅径のために、装置本体が口腔上壁に密着された状態、言い換えれば、本体に形成された骨ねじホールが口腔上壁に十分に密着された状態で、骨ねじ27に固定させ難い(図5C)。このとき、ねじ棒22によって発生した拡張力の点と、骨ねじ27によって固定された骨部位とのレバーアーム(lever arm)が長くなり、骨ねじ27が受けるねじれ力が大きくなり、骨ねじ27の脱落可能性が高くなる。本明細書において、「レバーアーム」とは、力の発生点と力の作用点との距離を意味する。
4)従って、正中口蓋縫合部が、青少年より堅く変わった成人の場合に使用される「骨に固定された(bone-borne)」口蓋拡張装置20は、図5B及び図5Cに図示されているように、骨ねじ27が緩くなる場合に備え、歯牙Tまたは奥歯MTにも、各歯牙連結棒25を、歯牙バンドbを介して固定するように構成される。ところで、かように、過去の方式通り、歯牙Tに口蓋拡張装置20を固定させようとすれば、別途の石膏模型を製作して溶接し、患者口腔に位置を再現させるために、患者が何回も病院に来院しなければならず、装置20が大きくなり、飲食物摂取及び口腔衛生管理にも不便である。骨ねじ27が緩くなって脱落する場合、最終的に歯牙Tが力を受けて、歯牙Tが外に傾斜されてねじれ、既存の「歯牙に固定された(tooth-borne)」口蓋拡張装置の短所が示される。
5)狭い口蓋に比べ、左右に幅が広い口蓋拡張装置は、装置本体が、下側の口腔軟組織に完全に適さず、前述の通り拡張力が発生するねじ棒と骨ねじ挿入部とのレバーアームが長くなり、骨ねじが拡張力に安定して持ちこたえることができない。また、かような現象を最小化させるために、臨床においては、口蓋拡張装置を、骨ねじを使用し、最大限口腔上壁に接近させて固定を試みるが、該過程において、口蓋拡張装置の特定部位が過度に口腔上壁の軟組織を圧迫し、炎症と痛症とを誘発する可能性が高い。
6)既存の全ての口蓋拡張装置は、キーホール形成部を回転させるために形成されたキーホールにキーを挿入するためには、キーホールの入口に正確にキーを合わせた後、キーホールの方向に平行に挿入を試みてこそキー挿入が可能である。従って、キーを使用して、キーホール形成部を効果的に回転させる方法を教育された補助者が必要であり、該補助者は、口蓋拡張装置の構造と機能とに係わる一定程度の理解度と熟練度とがなければならない。しかし、一人で居住する患者の場合には、かような補助者を求めることができず、もし補助者を求めたとしても、口蓋拡張装置に対する理解度と熟練度とが不足している場合、口蓋拡張装置の有効な使用が困難である。
本発明の一具現例は、歯牙に力を加えずに口蓋を拡張させることができる口蓋拡張装置を提供することである。
本発明の一側面は、それぞれ一方向に延長され、複数個の骨ねじホールが形成されており、互いに対向するように配置されている1対の骨ねじ締結部と、前記1対の骨ねじ締結部間に配置されている駆動部と、を具備し、前記駆動部の少なくとも一部分が一方向に移動することにより、前記1対の骨ねじ締結部が他方向に移動する口蓋拡張装置を提供する。
前記駆動部の少なくとも一部分が一方向に移動することにより、前記1対の骨ねじ締結部が、水平方向に移動することができる。
前記口蓋拡張装置は、前記各対応骨ねじ締結部に締結される複数個の骨ねじをさらに具備することができる。
前記複数個の骨ねじホールは、前記各対応骨ねじ締結部が延長された方向に互いに離隔されるように一列に配置されてもいる。
前記各対応骨ねじ締結部は、長手方向に沿って中央部が厚く、両端部に行くほど薄くなるアーチ型の底部を有することができる。
前記各骨ねじ締結部は、底側にテーパ型となる突出部を有することができる。
前記各骨ねじホールは、テーパ型となる出口側外部構造を有することができる。
前記口蓋拡張装置は、歯牙または上顎骨の位置移動のためにも利用される付属物または装置をさらに具備することができる。
前記駆動部は、前記1対の骨ねじ締結部を、それら間の間隔が、一方では広くなり、他方では、前記一方よりもさらに広くなるように移動させることができる。
前記駆動部は、手動式または電動式でもよい。
前記駆動部は、前記1対の骨ねじ締結部間に、それらと平行して配置されており、互いに反対方向に形成された2種のねじ山を、一側及び他側にそれぞれ1種ずつ有するねじ棒、前記ねじ棒に形成された前記2種のねじ山それぞれに一つずつ螺合されている1対のリンク締結部、及びそれぞれの一端部は、前記各対応リンク締結部に回動自在に結合されており、それぞれの他端部は、前記各対応骨ねじ締結部に回動自在に結合されている少なくとも1対のリンクを具備することができる。
前記各リンクと前記ねじ棒との角度は、0〜90゜の範囲で可変的でもよい。
前記ねじ棒は、その一端部と他端部との間に位置するキーホール形成部をさらに具備し、前記キーホール形成部は、その周囲に沿って、一定間隔に形成されている複数個のキーホールを含んでもよい。
前記複数個のキーホールは、前記キーホール形成部の周囲に沿って、90゜間隔に形成されてもいる。
前記各キーホールは、漏斗形状の入口を有することができる。
前記口蓋拡張装置は、前記キーホール形成部を回転させるキーをさらに具備してもよく、前記キーは、前記各キーホールに挿入され、前記キーホール形成部を一方向に回転させる。
前記口蓋拡張装置は、前記キーホール形成部が一方向に回転する場合、前記ねじ棒が、前記キーホール形成部の回転方向と同一方向に回転し、前記各対応リンク締結部が、前記キーホール形成部の中心に近くなるか、あるいは前記中心から遠くなる方向に移動し、前記各リンクは、前記ねじ棒との間角が大きくなる方向に回動し、前記各対応骨ねじ締結部は、前記ねじ棒の長手方向と垂直した方向に、前記ねじ棒と遠くなる方向に移動するようにも構成される。
前記ねじ棒及び前記各対応リンク締結部は、それぞれの中心が第1水平面上に位置し、前記各対応骨ねじ締結部は、その全体が、前記第1水平面より低い第2水平面上に位置することができる。
前記駆動部は、前記1対の骨ねじ締結部を、それら間の間隔が、一方では広くなり、他方では、前記一方よりもさらに広くなるように移動させることができる。
前記駆動部は、前記1対の骨ねじ締結部間に、それらと平行して配置されている誘導棒、前記誘導棒の一側及び他側に一つずつ結合されている1対のリンク締結部、前記誘導棒に結合されてモータ駆動軸を含むモータ、前記モータ駆動軸に結合されている回転ホイール、それぞれの一端部は、前記各対応リンク締結部に結合されており、それぞれの他端部は、前記回転ホイールに移動自在に結合されている1対のワイヤ、及びそれぞれの一端部は、前記各対応リンク締結部に回動自在に結合されており、それぞれの他端部は、前記各対応骨ねじ締結部に回動自在に結合されている少なくとも1対のリンクを具備することができる。
前記口蓋拡張装置は、前記モータ駆動軸の回転力により、前記回転ホイールが一方向に回転する場合、前記各ワイヤが前記回転ホイールに巻き取られ、前記回転ホイール側に移動し、前記1対のリンク締結部が互いに近くなるか、あるいは遠くなる方向に移動し、前記各リンクは、前記各ワイヤとの間角が大きくなる方向に回動し、前記各対応骨ねじ締結部は、前記誘導棒の長手方向と垂直した方向に、前記誘導棒と遠くなる方向に移動するようにも構成される。
前記駆動部は、前記モータ駆動軸に結合されている追加回転ホイール、及びそれぞれの一端部は、前記各対応リンク締結部に結合されており、それぞれの他端部は、前記追加回転ホイールに移動自在に結合されている1対の追加ワイヤをさらに具備することができる。
前記回転ホイール及び前記追加回転ホイールのうち少なくとも一つは、直径が互いに異なる1対の回転ホイールを含み、前記1対のワイヤ、または前記1対の追加ワイヤは、それぞれの一端部が、前記各対応リンク締結部に結合されており、それぞれの他端部は、前記各対応回転ホイールに移動自在に結合されており、前記駆動部は、前記1対の骨ねじ締結部を、それら間の間隔が、一方では広くなり、他方では、前記一方よりもさらに広くなるように移動させることができる。
前記駆動部は、前記1対の骨ねじ締結部間に配置されており、モータ駆動軸を含むモータ、前記モータ駆動軸に結合されている回転ギア、前記1対の骨ねじ締結部間に、それらと平行して配置されており、互いに反対方向に形成されたギア歯(gear tooth)を一側に有し、前記回転ギアとギア結合されている1対の直線運動部、及び一端部は、前記各直線運動部に回動自在に結合されており、それぞれの他端部は、前記各対応骨ねじ締結部に回動自在に結合されている少なくとも1対のリンクを具備することができる。
前記口蓋拡張装置は、前記モータ駆動軸の回転力により、前記回転ギアが一方向に回転する場合、前記各直線運動部が、前記モータに近くなるか、あるいは前記モータから遠くなる方向に移動し、前記各リンクは、前記各対応直線運動部との間角が大きくなる方向に回動し、前記各対応骨ねじ締結部は、前記各直線運動部の長手方向と垂直した方向に、前記各直線運動部と遠くなる方向に移動するようにも構成される。
前記駆動部において、前記回転ギアは、ギア比(gear ratio)が互いに異なる1対の回転ギアを含み、前記1対の直線運動部は、前記各回転ギアと一つずつギア結合されており、前記駆動部は、前記1対の骨ねじ締結部を、それら間の間隔が、一方では広くなり、他方では、前記一方よりもさらに広くなるように移動させることができる。
本発明の一具現例による口蓋拡張装置は、下記のような利点を有する。
1)装置の幅径が十分に狭く、狭い口腔上壁にも容易に使用可能である。具体的には、正中口蓋縫合部の両側3mm以内で、骨に固定させることができるように、装置の幅径を十分に狭く(6mm以内)設計することができる。装置の稼動範囲はねじ棒の長さ、すなわち、装置の幅ではなく装置の長さ、によって異なるので、十分に長いねじ棒を有した装置を使用すれば、治療目標に合う十分な口蓋拡張効果を得ることができる。すなわち、口蓋拡張装置を狭くて長く設計することで、治療目標に合うのに十分な口蓋拡張を達成することが可能である。
2)装置の幅径が狭いため、口腔上壁が狭くても、目標組織である正中口蓋縫合部の左右3mm以内に、多数の骨ねじを植立することができ、装置の拡張力を、目標組織に安定して伝達することができる。
3)また、口蓋拡張装置本体を、骨ねじが固定される部位に十分に接近することができるので(すなわち、レバーアームが短いので)、装置の拡張力を正中口蓋縫合部MPS隣接骨に伝達するとき、ねじれ力の発生が減り、骨ねじの脱落率を低下させることができる。
4)多数の骨ねじを装着することができるので、1個、2個の骨ねじが緩くなっても、口蓋拡張のために、他の骨ねじから十分な支持力を得ることができる。
5)拡張装置本体(body)は、全体が下部軟組織に完全に密着されるのではなく、骨ねじホールのテーパ型となる出口側外部構造の底部、及び/または骨ねじ締結部のテーパ型となる突出部の底部だけ下部軟組織に接触するので、骨ねじが固定される周囲の最小限の範囲外に、不要な軟組織接触による炎症と痛症とを防ぐことができる。
6)キーホールの入口が漏斗形態に形成されているので、キー挿入が容易であり、補助者が装置を拡張させるのにも便利であり、補助者なしにも、単独でキーホールにキーを挿入し、口蓋拡張装置を作動させることができる。
従来の口蓋拡張装置を概略的に示した図面である。 図1の口蓋拡張装置が、口中の口腔上壁付近に設けられた状態を示した平面図である。 図1の口蓋拡張装置が、口中の口腔上壁付近に設けられた状態を示した一側面図である。 図1の口蓋拡張装置の副作用について説明するための図面である。 口中の口腔上壁に存在する正中口蓋縫合部及びその周囲組織を示す図面である。 従来の他の口蓋拡張装置を概略的に示した図面である。 図5Aの口蓋拡張装置が、口中の口腔上壁付近に設けられた状態を示した平面図である。 図5Aの口蓋拡張装置が、口中の口腔上壁付近に設けられた状態を示した一側面図である。 本発明の一具現例による口蓋拡張装置を概略的に示した平面図である。 本発明の一具現例による口蓋拡張装置を概略的に示した正面図である。 本発明の一具現例による口蓋拡張装置を概略的に示した一側面図である。 本発明の一具現例による口蓋拡張装置のキーホール形成部を回転させるキーを概略的に示した図面である。 本発明の一具現例による口蓋拡張装置の漏斗形状の入口を有するキーホールを概略的に示した図面である。 口蓋拡張装置が、口中の口腔上壁の正中口蓋縫合部付近に設けられた状態を示した平面図である。 図6Aないし図6Cの口蓋拡張装置が、口中の口腔上壁の正中口蓋縫合部付近に設けられた状態を示した一側面図である。 本発明の他の具現例による口蓋拡張装置を概略的に示した平面図である。 図8Aの口蓋拡張装置の作動原理について説明するための図面である。 本発明のさらに他の具現例による口蓋拡張装置を概略的に示した平面図である。 図9Aの口蓋拡張装置の作動原理について説明するための図面である。
以下では、本発明の一具現例による口蓋拡張装置について詳細に説明する。
本発明の一具現例による口蓋拡張装置は、1対の骨ねじ締結部及び駆動部を具備する。
前記1対の骨ねじ締結部は、それぞれ一方向に延長され、複数個の骨ねじホールが形成されており、互いに対向するように配置されてもいる。
前記駆動部は、前記1対の骨ねじ締結部間に配置されてもいる。
前記駆動部の少なくとも一部分が一方向に移動することにより、前記1対の骨ねじ締結部が他方向に移動することができる。
前記駆動部の少なくとも一部分が垂直方向に移動することにより、前記1対の骨ねじ締結部が、水平方向に移動することができる。
前記口蓋拡張装置は、前記各対応骨ねじ締結部に締結される複数個の骨ねじをさらに具備することができる。
前記複数個の骨ねじホールは、前記各対応骨ねじ締結部が延長された方向に互いに離隔されるように一列に配置されてもいる。
前記各対応骨ねじ締結部は、長手方向に沿って中央部が厚く、両端部に行くほど薄くなるアーチ型の底部を有することができる。
前記各骨ねじ締結部は、底側にテーパ型となる突出部(tapered protrusion)を有することができる。例えば、前記各骨ねじ締結部は、底側(すなわち、軟組織側)に円錐状、四角錐状または三角錐状の突出部を有することができる。
前記各骨ねじホールは、テーパ型となる出口側外部構造(tapered exit-side external structure)を有することができる。例えば、前記各骨ねじホールは、底側(すなわち、軟組織側)が円錐状、四角錐状または三角錐状を有することができる。
前記口蓋拡張装置は、歯牙または上顎骨の位置移動のために利用される付属物または装置をさらに具備することができる。例えば、前記付属物または装置は、前記各骨ねじ締結部に結合されてもよい。
前記駆動部は、手動式または電動式でもよい。
以下、図面を参照し、手動式駆動部を具備する口蓋拡張装置及び電動式駆動部を具備する口蓋拡張装置について順に説明する。
<手動式口蓋拡張装置>
図6Aは、本発明の一具現例による口蓋拡張装置30を概略的に示した平面図であり、図6Bは、本発明の一具現例による口蓋拡張装置30を概略的に示した正面図であり、図6Cは、本発明の一具現例による口蓋拡張装置30を概略的に示した一側面図であり、図6Dは、本発明の一具現例による口蓋拡張装置30のキーホール形成部31を回転させるキー37を概略的に示した図面であり、図6Eは、本発明の一具現例による口蓋拡張装置30の漏斗形状の入口khiを有するキーホールkhを概略的に示した図面である。
図6Aには、1対のリンク締結部33が、キーホール形成部31から遠い側に位置したねじ棒32の一端部及び他端部に、一つずつ螺合されており、各リンク34が、一端部は、各対応リンク締結部33に回動自在に結合されており、他端部は、キーホール形成部31に向かうように、骨ねじ締結部35に回動自在に結合されているように図示されているが、本発明は、それに限定されるものではなく、口蓋拡張装置30は、1対のリンク締結部33が、キーホール形成部31に近い側に位置したねじ棒32の一側及び他側に、一つずつ螺合されており、各リンク34が、一端部は、各対応リンク締結部33に回動自在に結合されており、他端部は、ねじ棒32の一端部または他端部に向かうように、骨ねじ締結部35に回動自在に結合されるようにも構成される。
図6Aないし図6Dを参照すれば、本発明の一具現例による口蓋拡張装置30は、キーホール形成部31、ねじ棒32、1対のリンク締結部33、少なくとも1対のリンク34、1対の骨ねじ締結部35、複数個の骨ねじ36、及びキーホール形成部31を回転させるキー37を具備する。
キーホール形成部31と、それに結合されているねじ山が互いに反対に形成されているねじ棒32は、後述する1対の骨ねじ締結部35間に、それらと平行して配置されている。例えば、キーホール形成部31は、ねじ棒32の中央に位置し、キーホール形成部31の左側に、第1ねじ山が位置し、キーホール形成部31の右側に、前記第1ねじ山と反対方向の第2ねじ山が位置する。前記第1ねじ山の長さと、前記第2ねじ山の長さは、同一とすることができる。キーホール形成部31の周囲には、複数個のキーホールkhが一定間隔に形成されている。例えば、キーホール形成部31の周囲には、90゜間隔で、総4つのキーホールkhが形成されており、前記4つのキーホールkhは、キーホール形成部31を垂直に貫通することができる。かようなキーホールkhに、後述するキー37が挿入され、前記挿入されたキー37に、一方向に力が加えられれば、キーホール形成部31が回転する。かようなキーホール形成部31の回転力は、後述する各ねじ棒32に直接伝達される。
ねじ棒32は、1対の骨ねじ締結部35間に、それらと平行して配置されている。また、キーホール形成部31が一方向に回転すれば、各ねじ棒32も、キーホール形成部31の回転方向と同一方向に回転する。かような各ねじ棒32は、キーホール形成部31の回転力を伝達され、ねじ棒のオスねじを介して、後述する各対応リンク締結部33のメスねじに再伝達する役割を行う。このとき、ねじ棒32両側のオスねじのねじ山は、互いに反対方向に形成され、ねじ棒32が一方向に回転するとき、各対応リンク締結部33が、互いに近くなるか、あるいは互いに遠くなる方向に移動するようになっている。かような過程を介して、各対応リンク締結部33は、各ねじ棒32に伝達されたキーホール形成部31の回転運動を、リンク締結部33の直線運動に変換させた後、後述する各リンク34に力を伝達する役割を行う。
1対のリンク締結部33は、ねじ棒32に形成された前記2種のねじ山それぞれに一つずつ螺合されている。すなわち、1対のリンク締結部33は、それぞれねじ棒32に形成された前記2種のねじ山それぞれに結合されるメスねじを含む。
また、図6Bに図示されているように、各ねじ棒32及び各対応リンク締結部33は、それぞれの中心が第1水平面上に位置し、各対応骨ねじ締結部35は、その全体が、前記第1水平面より低い第2水平面上に位置することができる。本明細書において、「前記第2水平面が前記第1水平面より低い」ということは、口蓋拡張装置30が、口腔上壁PTに設けられた時とき前記第2水平面が、前記第1水平面より口腔上壁PTに近いということを意味する。
また、図6Bに点線に表示された口腔上壁PTの形態に類似しているように、各対応骨ねじ締結部35は、長手方向に沿って中央部が厚く、両端部に行くほど薄くなるアーチ型の底部を有することができる。各対応骨ねじ締結部35の形態が、口腔上壁PTの縦断面形態と類似するほど、骨ねじ締結部35が、各骨ねじ36によって、口腔上壁PT正中部の骨に固定されて拡張力が発揮されるとき、拡張力が発生する点と、拡張力を支持する骨部位とのレバーアームの長さが短くなり、口蓋拡張装置30の拡張力が、骨ねじ36を介して、骨に安定して伝達され、骨ねじ36の脱落を誘発するしてしまうねじれ力の発生が低減する。
各対応骨ねじ締結部35に形成された骨ねじホールhの基底部、すなわち、軟組織に向かう面には、図6B及び図6Cに図示されているように、骨ねじホールhの出口heの方外部構造が下側にテーパ型となる出口側外部構造(tapered exit-side external structure)を有するが、例えば、前記各骨ねじホールは、底側(すなわち、軟組織側)が、円錐状、四角錐状または三角錐状を有することができる。かような形態により、各対応骨ねじ締結部35を含む口蓋拡張装置30が軟組織に直接接触する部位を、骨ねじ36が通過する骨ねじホールhの周辺だけに限定する。それは、口蓋拡張装置30の他の部分が、下方軟組織に接触して発生しうる炎症及び痛症を防止する。かような効果は、骨ねじ締結部35の底側(すなわち、軟組織側面)に形成されたテーパ型となる突出部tp(例えば、円錐、三角錐または四角錐)によっても得ることができる。
各リンク34は、一端部が、各対応リンク締結部33に回動自在に結合されており、それぞれの他端部は、各対応骨ねじ締結部35に回動自在に結合されている。例えば、各リンク34は、一端部が、各対応リンク締結部33に回動自在に結合されており、他端部が、キーホール形成部31またはねじ棒32の端部側に向かうように、各対応骨ねじ締結部35に回動自在に結合されてもいる。また、各リンク34と各ねじ棒32との角度θは、0〜90゜の範囲で可変的である。従って、キーホール形成部31が一方向に回転すれば、各ねじ棒32は、キーホール形成部31の回転方向と同一方向に回転し、各対応リンク締結部33は、互いに近くなるか、あるいは互いに遠くなる方向に移動し、各リンク34は、各ねじ棒32との間角θが大きくなる方向に移動する。かような各リンク34は、キーホール形成部31の回転力が、ねじ棒のオスねじが、各対応リンク締結部33のメスねじに伝達されて発生するリンク締結部33の、互いに近くなるか、あるいは互いに遠くなる方向に移動する水平移動と各リンク34の力を、骨ねじ締結部35が互いに遠くなる方向に作用するように再伝達する役割を行う。リンク34は、一対でもあり、三つ揃い以上でもよい。
1対の骨ねじ締結部35は、互いに対向するように配置されており、一方向に延長されている。また、1対の骨ねじ締結部35には、それぞれ複数個の骨ねじホールhが形成されている。複数個の骨ねじホールhは、各対応骨ねじ締結部35が延長された方向に互いに離隔されるように一列に配置されてもいる。また、各対応骨ねじ締結部35は、1以上のリンク34に結合されている。従って、キーホール形成部31が一方向に回転すれば、各ねじ棒32は、キーホール形成部31の回転方向と同一方向に回転し、各対応リンク締結部33は、キーホール形成部31の中心に近くなるか、あるいは前記中心から遠くなる方向に移動し、各リンク34は、各ねじ棒32との間角θが大きくなる方向に回動し、各対応骨ねじ締結部35は、各ねじ棒32の長手方向と垂直した方向に、各ねじ棒32と遠くなる方向に移動する。かような各対応骨ねじ締結部35は、各リンク34に伝達されたキーホール形成部31の回転力を、口腔上壁の骨に植立された各骨ねじ36に再伝達する役割を行う。かように、各骨ねじ36に再伝達された力は、結局各骨ねじ36が植立されている口腔上壁の正中口蓋縫合部隣接部の骨(図示せず)に伝達され、正中口蓋縫合部MPS(図4)を両方向に広げ、口蓋を拡張させることになる。
キー37は、前述のように、各キーホールkhに挿入され、キーホール形成部31を一方向に回転させるためのものである。かようなキー37は、図6Dに図示されているように、ホールディング部37a及び挿入部37bを含む。ユーザがホールディング部37aを保持して、挿入部37bを各キーホールkhに挿入した後、一方向(例えば、挿入部37bの長手方向と垂直した方向)に引っ張り、キーホール形成部31を回転させる。このキー37をキーホールkhに挿入するとき、便宜のために、図6Eに図示されているように、キーホールkhの入口khiは、漏斗形態に形成することもできる。
図7Aは、図6Aないし図6Cの口蓋拡張装置が、口中の口腔上壁の正中口蓋縫合部MPS付近に設けられた状態を示した平面図であり、図7Bは、図6Aないし図6Cの口蓋拡張装置30が、口中の口腔上壁の正中口蓋縫合部MPS付近に設けられた状態を示した一側面図である。具体的には、口蓋拡張装置30は、正中口蓋縫合部MPSを中心にし、左右対称になるように配置されている。
図7Aを参照すれば、口蓋拡張装置30は、幅径dが十分に狭く、狭い口腔上壁にも、容易に使用することができる。また、口蓋拡張装置30は、適切な骨固定が可能な正中口蓋縫合部MPSの左右3mm地域(図4参照)に固定可能である。また、口蓋拡張装置30は、狭い幅径dを有するが、治療目的に合うように、装置30の幅径dより広い拡張稼動範囲を有する。本明細書において、「装置の最小幅径」とは、口蓋拡張以前の装置の幅径を意味し、「装置の最大幅径」とは、最大範囲の口蓋拡張後の装置の幅径を意味する。
本発明の一具現例による口蓋拡張装置30は、従来の口蓋拡張装置10,20とは力伝達方向が異なるから、装置の拡張範囲は、装置の幅ではない装置の長さ、言い換えれば、ねじ棒32の長さによって決定される。また、口蓋拡張装置30は、多数の骨ねじ(図7Aの場合10個)を装着することができ、口蓋拡張のために使用される場合、骨ねじの十分な支持力を得ることができる。
図2B及び図5Cと共に、図7Bを参照すれば、本発明の一具現例による口蓋拡張装置30は、従来の口蓋拡張装置10,20に比べ、装置の幅径が狭く、設置が容易であり、装置の幅径が狭いにもかかわらず、拡張範囲が広く、骨との距離が近く、骨ねじ36のねじれ力発生による脱落問題が発生せず、奥歯MTに力を加えずにも、十分な口蓋拡張効果を得ることができる。
口蓋拡張装置30に具備された前記駆動部は、1対の骨ねじ締結部35を、それら間の間隔が、一方では広くなり、他方では、前記一方よりもさらに広くなるように移動させることができる。その場合、ねじ棒32は、互いに反対方向に形成され、勾配及び間隔が互いに異なる2種のねじ山を含んでもよい。またその場合、1対のリンク締結部33は、勾配及び間隔が互いに異なるメスねじ山を含んでもよい。
以下、本発明の一具現例による口蓋拡張装置30の変形例について簡略に説明する。
口蓋拡張装置30の変形例は、口蓋拡張装置30において、キーホール挿入部が省略され、ねじ棒32の一端部に配置されたレンチボルト(図示せず)、及び前記レンチボルトを挟み、前記レンチボルトを回転させるレンチ(図示せず)を具備する。すなわち、口蓋拡張装置30の変形例は、口蓋拡張装置30のキーホール形成部31のキーホールkhにキー37を挿入し、ねじ棒32を回転させる代わりに、ねじ棒32の一端部に形成された前記レンチボルト(例えば、六角構造または四角構造)に、メスねじを具備したレンチを利用し、ねじ棒32をその一端部において、長軸を中心に回転させる。
<電動式口蓋拡張装置>
図8Aは、本発明のさらに他の具現例による口蓋拡張装置40を概略的に示した平面図であり、図8Bは、図8Aの口蓋拡張装置40の作動原理について説明するための図面である。
図8A及び図8Bを参照すれば、口蓋拡張装置40は、誘導棒41、1対のリンク締結部44、モータ42、回転ホイール42a、1対のワイヤ43、少なくとも1対のリンク45、1対の骨ねじ締結部46、及び複数個の骨ねじ47を具備する。
図8Aの口蓋拡張装置40が、図6Aの口蓋拡張装置30と異なる点は、駆動部の構造及び作動原理が互いに異なるというものである。以下、図6Aの口蓋拡張装置30と異なる点を中心に、図8Aの口蓋拡張装置40について詳細に説明する。図8Aの口蓋拡張装置40について、以下で説明されていない部分は、図6Aの口蓋拡張装置30と同一であると見なされる。
図8Aの口蓋拡張装置40に具備された駆動部は、誘導棒41、1対のリンク締結部44、モータ42、回転ホイール42a、1対のワイヤ43、少なくとも1対のリンク45を含む。
誘導棒41は、1対の骨ねじ締結部47間に、それらと平行して配置されている。
1対のリンク締結部44は、誘導棒41の一側及び他側に、一つずつ結合されている。
モータ42は、誘導棒41に結合されており、モータ駆動軸を含む。このモータ42は、1個のモータでもよく、図8Aに図示されているように、2個のモータを含むモータモジュールでもよい。
回転ホイール42aは、前記モータ駆動軸に結合されている。モータ42が2個のモータを含むモータモジュールである場合には、回転ホイール42aも、図8Aに図示されているように、2個でもよい。
1対のワイヤ43は、それぞれの一端部が、各対応リンク締結部44に結合されており、それぞれの他端部は、回転ホイール42aに移動自在に結合されている。2個のモータ42、及び2個の回転ホイール42aが具備された場合、図8Aに図示されているように、2対のワイヤ43が具備される。すなわち、1対のワイヤ43は、回転ホイール42aに移動自在に結合され、他の1対のワイヤ43は、他の回転ホイール42aに、移動自在にも結合される。
少なくとも1対のリンク45は、それぞれの一端部が、各対応リンク締結部44に回動自在に結合されており、それぞれの他端部は、各対応骨ねじ締結部46に、回動自在に結合されている。
口蓋拡張装置40は、前記モータ駆動軸の回転力により、回転ホイール42aが一方向に回転する場合、各ワイヤ43が回転ホイール42aに巻き取られ、回転ホイール42a側に移動し、1対のリンク締結部44が互いに近くなるか、あるいは遠くなる方向に移動し、各リンク45は、各ワイヤ43との間角θが大きくなる方向に回動し、各骨ねじ締結部46は、誘導棒41の長手方向と垂直した方向に、誘導棒41と遠くなる方向に移動するように構成される。
前記駆動部は、図8Aに図示されているように、追加回転ホイール42a、及び1対の追加ワイヤ43をさらに含んでもよい。
追加回転ホイール42aは、前記モータ駆動軸に、回転ホイール42aと並んで結合されている。
1対の追加ワイヤ43は、それぞれの一端部が、各対応リンク締結部44に結合されており、それぞれの他端部は、追加回転ホイール42aに移動自在に結合されている。
回転ホイール42a、及び前記追加回転ホイール42aのうち少なくとも一つは、直径が互いに異なる1対の回転ホイールを含み、1対のワイヤ43、または1対の追加ワイヤ43は、それぞれの一端部が、各対応リンク締結部44に結合されており、それぞれの他端部は、各対応回転ホイール42aに移動自在に結合されており、前記駆動部は、1対の骨ねじ締結部46を、それら間の間隔が、一方では広くなり、他方では、前記一方よりもさらに広くなるように移動させることができる。
図9Aは、本発明のさらに他の具現例による口蓋拡張装置50を概略的に示した平面図であり、図9Bは、図9Aの口蓋拡張装置50の作動原理について説明するための図面である。
図9A及び図9Bを参照すれば、口蓋拡張装置50は、モータ51、回転ギア51a、1対の直線運動部52、1対のリンク締結部53、少なくとも1対のリンク54、1対の骨ねじ締結部55、及び複数個の骨ねじ56を具備する。
1対のリンク締結部53は、省略することもできる。その場合、少なくとも1対のリンク54は、各対応直線運動部52に直接回動自在に結合されることができる。
図9Aの口蓋拡張装置50が、図6Aの口蓋拡張装置30と異なる点は、駆動部の構造及び作動原理が互いに異なるというものである。以下、図6Aの口蓋拡張装置30と異なる点を中心に、図9Aの口蓋拡張装置50について詳細に説明する。図9Aの口蓋拡張装置50について、以下で説明されていない部分は、図6Aの口蓋拡張装置30と同一であると見なされる。
図9Aの口蓋拡張装置50に具備された駆動部は、モータ51、回転ギア51a、1対の直線運動部52、1対のリンク締結部53、及び少なくとも1対のリンク54を含む。前述のように、1対のリンク締結部53は、省略されてもよい。モータ51は、1対の骨ねじ締結部55間に配置されており、モータ駆動軸を含む。
回転ギア51aは、前記モータ駆動軸に結合されている。
1対の直線運動部52は、1対の骨ねじ締結部55間に、それらと平行して配置され、互いに反対方向に形成されたギア歯(gear tooth)を一側に有し、回転ギア51aとギア結合されている。
少なくとも1対のリンク54は、それぞれの一端部が、各対応リンク締結部53または各対応直線運動部52に回動自在に結合されており、それぞれの他端部は、各対応骨ねじ締結部55に回動自在に結合されている。
口蓋拡張装置50は、前記モータ駆動軸の回転力により、回転ギア51aが一方向に回転する場合、各直線運動部52が、モータ51に近くなるか、あるいはモータ51から遠くなる方向に移動し、各リンク54は、各対応直線運動部52との間角θが大きくなる方向に回動し、各骨ねじ締結部55は、各直線運動部52の長手方向と垂直した方向に、各直線運動部52と遠くなる方向に移動するように構成される。
回転ギア51aは、ギア比(gear ratio)が互いに異なる1対の回転ギア51aを含み、1対の直線運動部52は、各回転ギア51aと一つずつギア結合されており、前記駆動部は、1対の骨ねじ締結部55を、それら間の間隔が、一方では広くなり、他方では、前記一方よりもさらに広くなるように移動させることができる。
本発明は、図面を参照して説明されたが、それらは、例示的なものに過ぎず、本技術分野の当業者であるならば、それらから多様な変形、及び均等な他の具現例が可能であるという点を理解するであろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決められるものである。
30、40、50 口蓋拡張装置
31 キーホール形成部
32 ねじ棒
33、44、53 リンク締結部
34、45、54 リンク
35、46、55 骨ねじ締結部
36、47、56 骨ねじ
37 キー
37a ホールディング部
37b 挿入部
41 誘導棒
42、51 モータ
42a 回転ホイール
43 ワイヤ
51a 回転ギア
52 直線運動部
kh キーホール
tp 突出部

Claims (26)

  1. 口蓋拡張装置であって、前記口蓋拡張装置は、
    それぞれ一方向に延長され、複数個の骨ねじホールが形成されており、互いに対向するように配置されている1対の骨ねじ締結部と、
    前記1対の骨ねじ締結部間に配置されている駆動部と、を具備し、
    前記駆動部の少なくとも一部分が一方向に移動することにより、前記1対の骨ねじ締結部が他方向に移動する口蓋拡張装置。
  2. 前記駆動部の少なくとも一部分が一方向に移動することにより、前記1対の骨ねじ締結部が、水平方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の口蓋拡張装置。
  3. 前記口蓋拡張装置は、前記各対応骨ねじ締結部に締結される複数個の骨ねじをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の口蓋拡張装置。
  4. 前記複数個の骨ねじホールは、前記各対応骨ねじ締結部が延長された方向に互いに離隔されるように一列に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の口蓋拡張装置。
  5. 前記各対応骨ねじ締結部は、長手方向に沿って中央部が厚く、両端部に行くほど薄くなるアーチ型の底部を有することを特徴とする請求項1に記載の口蓋拡張装置。
  6. 前記各骨ねじ締結部は、底側にテーパ型となる突出部を有することを特徴とする請求項1に記載の口蓋拡張装置。
  7. 前記各骨ねじホールは、テーパ型となる出口側外部構造を有することを特徴とする請求項1に記載の口蓋拡張装置。
  8. 前記口蓋拡張装置は、歯牙または上顎骨の位置移動のためにも利用される付属物または装置をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の口蓋拡張装置。
  9. 前記駆動部は、前記1対の骨ねじ締結部を、それら間の間隔が、一方では広くなり、他方では、前記一方よりもさらに広くなるように移動させることを特徴とする請求項1に記載の口蓋拡張装置。
  10. 前記駆動部は、手動式または電動式である ことを特徴とする請求項1に記載の口蓋拡張装置。
  11. 前記駆動部は、
    前記1対の骨ねじ締結部間に、それらと平行して配置されており、互いに反対方向に形成された2種のねじ山を、一側及び他側に、それぞれ1種ずつ有するねじ棒と、
    前記ねじ棒に形成された前記2種のねじ山それぞれに一つずつ螺合されている1対のリンク締結部と、
    それぞれの一端部は、前記各対応リンク締結部に回動自在に結合されており、それぞれの他端部は、前記各対応骨ねじ締結部に回動自在に結合されている少なくとも1対のリンクと、を具備することを特徴とする請求項1に記載の口蓋拡張装置。
  12. 前記各リンクと前記ねじ棒との角度は、0〜90゜の範囲で可変的であることを特徴とする請求項11に記載の口蓋拡張装置。
  13. 前記ねじ棒は、その一端部と他端部との間に位置するキーホール形成部をさらに具備し、前記キーホール形成部は、その周囲に沿って、一定間隔に形成されている複数個のキーホールを含むことを特徴とする請求項11に記載の口蓋拡張装置。
  14. 前記複数個のキーホールは、前記キーホール形成部の周囲に沿って、90゜間隔に形成されていることを特徴とする請求項13に記載の口蓋拡張装置。
  15. 前記各キーホールは、漏斗形状の入口を有することを特徴とする請求項13に記載の口蓋拡張装置。
  16. 前記口蓋拡張装置は、前記キーホール形成部を回転させるキーをさらに具備し、前記キーは、前記各キーホールに挿入され、前記キーホール形成部を一方向に回転させることを特徴とする請求項13に記載の口蓋拡張装置。
  17. 前記口蓋拡張装置は、前記キーホール形成部が一方向に回転する場合、前記ねじ棒が、前記キーホール形成部の回転方向と同一方向に回転し、前記各対応リンク締結部が、前記キーホール形成部の中心に近くなるか、あるいは前記中心から遠くなる方向に移動し、前記各リンクは、前記ねじ棒との間角が大きくなる方向に回動し、前記各対応骨ねじ締結部は、前記ねじ棒の長手方向と垂直した方向に、前記ねじ棒と遠くなる方向に移動するように構成されたことを特徴とする請求項13に記載の口蓋拡張装置。
  18. 前記ねじ棒及び前記各対応リンク締結部は、それぞれの中心が第1水平面上に位置し、前記各対応骨ねじ締結部は、その全体が、前記第1水平面より低い第2水平面上に位置することを特徴とする請求項11に記載の口蓋拡張装置。
  19. 前記駆動部は、前記1対の骨ねじ締結部を、それら間の間隔が、一方では広くなり、他方では、前記一方よりもさらに広くなるように移動させることを特徴とする請求項11に記載の口蓋拡張装置。
  20. 前記駆動部は、
    前記1対の骨ねじ締結部間に、それらと平行して配置されている誘導棒と、
    前記誘導棒の一側及び他側に、一つずつ結合されている1対のリンク締結部と、
    前記誘導棒に結合されてモータ駆動軸を含むモータと、
    前記モータ駆動軸に結合されている回転ホイールと、
    それぞれの一端部は、前記各対応リンク締結部に結合されており、それぞれの他端部は、前記回転ホイールに移動自在に結合されている1対のワイヤと、
    それぞれの一端部は、前記各対応リンク締結部に回動自在に結合されており、それぞれの他端部は、前記各対応骨ねじ締結部に回動自在に結合されている少なくとも1対のリンクと、を具備することを特徴とする請求項1に記載の口蓋拡張装置。
  21. 前記口蓋拡張装置は、前記モータ駆動軸の回転力により、前記回転ホイールが一方向に回転する場合、前記各ワイヤが前記回転ホイールに巻き取られ、前記回転ホイール側に移動し、前記1対のリンク締結部が互いに近くなるか、あるいは遠くなる方向に移動し、前記各リンクは、前記各ワイヤとの間角が大きくなる方向に回動し、前記各対応骨ねじ締結部は、前記誘導棒の長手方向と垂直した方向に、前記誘導棒と遠くなる方向に移動するように構成されたことを特徴とする請求項20に記載の口蓋拡張装置。
  22. 前記駆動部は、
    前記モータ駆動軸に結合されている追加回転ホイールと、
    それぞれの一端部は、前記各対応リンク締結部に結合されており、それぞれの他端部は、前記追加回転ホイールに移動自在に結合されている1対の追加ワイヤと、をさらに具備することを特徴とする請求項20に記載の口蓋拡張装置。
  23. 前記回転ホイール及び前記追加回転ホイールのうち少なくとも一つは、直径が互いに異なる1対の回転ホイールを含み、前記1対のワイヤ、または前記1対の追加ワイヤは、それぞれの一端部が、前記各対応リンク締結部に結合されており、それぞれの他端部は、前記各対応回転ホイールに移動自在に結合されており、前記駆動部は、前記1対の骨ねじ締結部を、それら間の間隔が、一方では広くなり、他方では、前記一方よりもさらに広くなるように移動させることを特徴とする請求項20ないし22のうちいずれか1項に記載の口蓋拡張装置。
  24. 前記駆動部は、
    前記1対の骨ねじ締結部間に配置されており、モータ駆動軸を含むモータと、
    前記モータ駆動軸に結合されている回転ギアと、
    前記1対の骨ねじ締結部間に、それらと平行して配置されており、互いに反対方向に形成されたギア歯を一側に有し、前記回転ギアとギア結合されている1対の直線運動部と、
    一端部は、前記各直線運動部に回動自在に結合されており、それぞれの他端部は、前記各対応骨ねじ締結部に回動自在に結合されている少なくとも1対のリンクと、を具備することを特徴とする請求項1に記載の口蓋拡張装置。
  25. 前記口蓋拡張装置は、前記モータ駆動軸の回転力により、前記回転ギアが一方向に回転する場合、前記各直線運動部が、前記モータに近くなるか、あるいは前記モータから遠くなる方向に移動し、前記各リンクは、前記各対応直線運動部との間角が大きくなる方向に回動し、前記各対応骨ねじ締結部は、前記各直線運動部の長手方向と垂直した方向に、前記各直線運動部と遠くなる方向に移動するように構成されたことを特徴とする請求項24に記載の口蓋拡張装置。
  26. 前記駆動部において、
    前記回転ギアは、ギア比が互いに異なる1対の回転ギアを含み、前記1対の直線運動部は、前記各回転ギアと一つずつギア結合されており、前記駆動部は、前記1対の骨ねじ締結部を、それら間の間隔が、一方では広くなり、他方では、前記一方よりもさらに広くなるように移動させることを特徴とする請求項24に記載の口蓋拡張装置。

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