JP2019219587A - カメラボディおよび判断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズからの情報を取得するカメラボディの負担を軽減すること。【解決手段】交換レンズが着脱可能なカメラボディは、前記交換レンズの収差に基づく光学情報を取得する取得部と、前記光学情報の少なくとも一部を足し合わせたボディ側識別子を前記光学情報に対応付けて記憶する記憶部と、を備え、前記記憶部は、複数の前記交換レンズについてそれぞれ前記ボディ側識別子と対応した前記光学情報とを記憶する。【選択図】図2
Description
本発明は、カメラボディおよび判断方法に関する。
装着された交換レンズから固有情報を取得し、その情報を用いて装着された交換レンズに適した制御を行うカメラボディが知られている(特許文献1参照)。従来技術ではカメラボディの処理負担が大きくなっていた。
本発明の第1の態様によるカメラボディは、交換レンズが着脱可能なカメラボディであって、前記交換レンズの収差に基づく光学情報を取得する取得部と、前記光学情報の少なくとも一部を足し合わせたボディ側識別子を前記光学情報に対応付けて記憶する記憶部と、を備え、前記記憶部は、複数の前記交換レンズについてそれぞれ前記ボディ側識別子と対応した前記光学情報とを記憶する。
本発明の第2の態様による判断方法は、交換レンズが着脱可能なカメラボディにおける判断方法であって、前記交換レンズの収差に基づく光学情報を取得し、前記光学情報の少なくとも一部を足し合わせたボディ側識別子を前記光学情報に対応付けて記憶し、前記記憶されている複数の前記ボディ側識別子を前記交換レンズに送信し、前記交換レンズに記憶されているレンズ側識別子と前記ボディ側識別子とが一致するか否かを前記交換レンズから受信することを含む。
本発明の第2の態様による判断方法は、交換レンズが着脱可能なカメラボディにおける判断方法であって、前記交換レンズの収差に基づく光学情報を取得し、前記光学情報の少なくとも一部を足し合わせたボディ側識別子を前記光学情報に対応付けて記憶し、前記記憶されている複数の前記ボディ側識別子を前記交換レンズに送信し、前記交換レンズに記憶されているレンズ側識別子と前記ボディ側識別子とが一致するか否かを前記交換レンズから受信することを含む。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
図1は、発明の一実施の形態によるカメラボディ2および交換レンズ3によって構成されるデジタルカメラシステム1(以降、カメラ1と称する)を例示する斜視図である。
図1には一眼レフタイプでないカメラシステムを例示するが、カメラ1は、ミラーレスタイプのレンズ交換式カメラシステムでも、一眼レフタイプのレンズ交換式カメラシステムでもよい。
図1は、発明の一実施の形態によるカメラボディ2および交換レンズ3によって構成されるデジタルカメラシステム1(以降、カメラ1と称する)を例示する斜視図である。
図1には一眼レフタイプでないカメラシステムを例示するが、カメラ1は、ミラーレスタイプのレンズ交換式カメラシステムでも、一眼レフタイプのレンズ交換式カメラシステムでもよい。
図1において、カメラボディ2には、環状に形成されたボディ側マウント210が設けられている。カメラボディ2のボディ側マウント210に対し、着脱可能な交換レンズ3が取り付けられる。交換レンズ3には、環状に形成されたレンズ側マウント310が設けられている。カメラボディ2に交換レンズ3が装着されると、ボディ側マウント210とレンズ側マウント310とが嵌合する。
<交換レンズ>
図2は、図1のカメラ1の要部構成を説明するブロック図である。交換レンズ3は、レンズ側マウント310、レンズ側端子保持部320、レンズ側制御部330、レンズ側通信部340、レンズ側記憶部350、撮像光学系360、レンズ駆動部370a、レンズ駆動部370b、および絞り駆動部380を有する。
図2は、図1のカメラ1の要部構成を説明するブロック図である。交換レンズ3は、レンズ側マウント310、レンズ側端子保持部320、レンズ側制御部330、レンズ側通信部340、レンズ側記憶部350、撮像光学系360、レンズ駆動部370a、レンズ駆動部370b、および絞り駆動部380を有する。
レンズ側マウント310には、レンズ側端子保持部320が設けられる。レンズ側端子保持部320は、複数のレンズ側端子を有する。複数のレンズ側端子には、例えば、交換レンズ3がカメラボディ2に装着されたことを示す信号をカメラボディ2に伝える装着検出端子、交換レンズ3とカメラボディ2との間の通信で使用する通信用端子、カメラボディ2から交換レンズ3へ電力が供給される給電用端子、および接地用端子が含まれる。
レンズ側制御部330は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。レンズ側制御部330は、レンズ側記憶部350に記憶されている制御プログラムを実行して交換レンズ3の各部を制御する。また、レンズ側制御部330は、カメラボディ2からの要求により、レンズ側記憶部350に記憶されているデータを読み出し、レンズ側通信部340からカメラボディ2へ送信する。
レンズ側制御部330は、レンズ側通信部340、レンズ側記憶部350、レンズ駆動部370a、レンズ駆動部370b、および絞り駆動部380と接続される。
レンズ側制御部330は、レンズ側通信部340、レンズ側記憶部350、レンズ駆動部370a、レンズ駆動部370b、および絞り駆動部380と接続される。
レンズ側通信部340は、カメラボディ2のボディ側通信部240との間で所定の通信を行う。レンズ側通信部340は、レンズ側制御部330および上述した通信用端子と接続される。レンズ側通信部340とボディ側通信部240との間で行われる通信により、後述する撮像光学系360を移動させる等の指示や、レンズ側記憶部350に記憶されているデータの要求がカメラボディ2から交換レンズ3へ送信される。一方、移動後の撮像光学系360の位置を示す情報等や、レンズ側記憶部350から読み出されたデータ等が、交換レンズ3からカメラボディ2へ送信される。
レンズ側記憶部350は、不揮発性の記憶媒体によって構成される。レンズ側記憶部350は、レンズ側制御部330によってデータの記録と読み出しが制御される。レンズ側記憶部350は、レンズ側制御部330が実行する制御プログラム等を記憶する他に、交換レンズ3の機種名を示すデータ(機種名情報とも称する)や、撮像光学系360の光学情報(例えば、光学特性を示す数値のテーブルや光学特性を算出する式の係数など)、および、光学情報を識別するための識別子(レンズ側データIDと称する)等を記憶することができる。レンズ側記憶部350は、レンズ側制御部330と接続される。
光学特性の一例として、図3に示すような歪曲収差が挙げられる。図3において横軸は像高比r(最大像高に対する各像高の比)であり、縦軸は歪曲量Dである。図3の実線で示す曲線は、撮像光学系360がある焦点距離にあるときの歪曲量Dを表す。この歪曲量Dは、像高比rの関数で近似すると次式(1)で表すことができる。
D=Ar4+Br3+Cr2 …(1)
上式(1)において、A,B,Cは補正係数としての歪曲係数である。焦点距離や撮影距離が変化すると、歪曲量は、例えば図3の点線で示すように変化し、歪曲係数A,B,Cの組み合わせも変化する。なお、式(1)は高次の関数でもよい。その場合、補正係数も増加する。
ここで、歪曲収差に関する光学情報とは、歪曲量Dの焦点距離および撮影距離に対するテーブルそのものでもよく、歪曲量Dを表す式(1)の歪曲係数A,B,Cでもよい。以下の説明では、光学情報として、歪曲収差やその他の収差などを表す式の係数(以下、「補正係数」とする)を用いて説明するが、この限りではない。
D=Ar4+Br3+Cr2 …(1)
上式(1)において、A,B,Cは補正係数としての歪曲係数である。焦点距離や撮影距離が変化すると、歪曲量は、例えば図3の点線で示すように変化し、歪曲係数A,B,Cの組み合わせも変化する。なお、式(1)は高次の関数でもよい。その場合、補正係数も増加する。
ここで、歪曲収差に関する光学情報とは、歪曲量Dの焦点距離および撮影距離に対するテーブルそのものでもよく、歪曲量Dを表す式(1)の歪曲係数A,B,Cでもよい。以下の説明では、光学情報として、歪曲収差やその他の収差などを表す式の係数(以下、「補正係数」とする)を用いて説明するが、この限りではない。
本実施の形態では、撮像光学系360の設計データを用いたシミュレーション、または、製造された撮像光学系360の測定を行うことにより、複数の焦点距離や撮影距離に応じた歪曲係数A,B,Cのデータをそれぞれ取得し、光学情報とする。
光学情報の他の例として、撮像光学系360の収差の影響を低下させる画像処理や、ユーザの所望の画像効果を反映させた画像処理に用いる補正係数であってもよい。補正係数は、例えば、撮像光学系360による歪曲収差を補正する歪み補正係数(第1の補正係数と称する)、撮像光学系360の分光特性による偏色(色味)を補正するCCI(Colour Contribution Index)補正係数(第2の補正係数と称する)、撮像光学系360による倍率色収差を補正する補正係数(第3の補正係数と称する)、および撮像光学系360による周辺の光量低下(vignetting)を補正する補正係数(第4の補正係数と称する)を含む。
補正係数は、撮像光学系360の焦点距離や撮影距離に応じて複数の値を含むこととしても良く、色(光線の周波数)ごとに複数の値を含むこととしても良く、絞り362の開口径(絞り値)に応じて複数の値を含むこととしても良い。
補正係数は、撮像光学系360の焦点距離や撮影距離に応じて複数の値を含むこととしても良く、色(光線の周波数)ごとに複数の値を含むこととしても良く、絞り362の開口径(絞り値)に応じて複数の値を含むこととしても良い。
本実施の形態では、光学情報を識別するためのレンズ側識別子としてレンズ側データIDをレンズ側記憶部350に記憶させるものとする。光学情報とレンズ側データIDの記憶場所は、必ずしも同じ記憶部に記憶させなくてもよく、異なる記憶部に記憶させる構成にしてもよい。
本実施形態では、レンズ側識別子として、上述の補正係数の一部を足し合わせて算出されるレンズ側データIDを用いたが、レンズ側識別子としてはこの限りではない。レンズ側識別子は、光学情報よりデータ量の少ないものが好ましく、光学情報に基づいて算出されるものが好ましく、光学情報に基づいて容易に算出されるものがより好ましい。
また、レンズ側データIDは、レンズ側制御部330が光学情報から算出した値を記憶させてもよいし、交換レンズ3の製造時や保守時において外部機器が光学情報から算出した値を記憶させてもよい。
なお、仮に、撮像光学系360の光学特性の影響が所定範囲内に収まって補正の必要がない場合には、補正係数として「0」を記憶してもよい。
本実施形態では、レンズ側識別子として、上述の補正係数の一部を足し合わせて算出されるレンズ側データIDを用いたが、レンズ側識別子としてはこの限りではない。レンズ側識別子は、光学情報よりデータ量の少ないものが好ましく、光学情報に基づいて算出されるものが好ましく、光学情報に基づいて容易に算出されるものがより好ましい。
また、レンズ側データIDは、レンズ側制御部330が光学情報から算出した値を記憶させてもよいし、交換レンズ3の製造時や保守時において外部機器が光学情報から算出した値を記憶させてもよい。
なお、仮に、撮像光学系360の光学特性の影響が所定範囲内に収まって補正の必要がない場合には、補正係数として「0」を記憶してもよい。
レンズ側データIDは、例えば、第1の補正係数のみを足し合わせた値、第1の補正係数および第2の補正係数を足し合わせた値、第1の補正係数から第4の補正係数の全てを足し合わせた値、などを採用してもよい。あるいは、補正係数の一部でなく全部を足し合わせた値を採用してもよい。
一般に、撮像光学系360の光学特性は、交換レンズ3が同じ機種といえども1本ずつわずかに異なることから、撮像光学系360の光学特性の影響を受けた画像を厳密に補正する場合には補正係数も1本ずつ異なる。このため、補正係数に基づいて算出されるレンズ側データIDも1本ごとに異なる値になる。本実施形態では、レンズ側データIDを補正係数から算出するようにしたので、同じ機種の交換レンズ3の1本ごとに異なる補正係数を与えて、異なるレンズ側データIDで管理することができる。
撮像光学系360は、カメラボディ2の撮像素子260の撮像面に被写体光を導く。撮像光学系360の光軸Oは、レンズ側マウント310およびボディ側マウント210の中心位置と一致する。図2の撮像光学系360は、例えば、フォーカシングレンズ361aやズームレンズ361bを含むレンズ群と、絞り362とによって構成される。フォーカシングレンズ361aは、レンズ駆動部370aや手動操作により、光軸O方向に進退移動が可能に構成されている。ズームレンズ361bは、レンズ駆動部370bや手動操作により、光軸O方向に進退移動が可能に構成されている。各レンズの位置はそれぞれ、レンズ駆動部370a,370bのエンコーダ等によって検出可能に構成されている。
絞り362は、撮像素子260へ入射する光量を調節する。絞り駆動部380や手動操作により、開口径(絞り値)を変化させることが可能に構成されている。絞り362の開口径は、絞り駆動部380のエンコーダ等によって検出可能に構成されている。
<カメラボディ>
カメラボディ2は、ボディ側マウント210、ボディ側端子保持部220、ボディ側制御部230、ボディ側通信部240、電源部250、撮像素子260、画像処理部270、操作部材280、および表示部290を有する。
カメラボディ2は、ボディ側マウント210、ボディ側端子保持部220、ボディ側制御部230、ボディ側通信部240、電源部250、撮像素子260、画像処理部270、操作部材280、および表示部290を有する。
ボディ側マウント210には、ボディ側端子保持部220が設けられる。ボディ側端子保持部220は、複数のボディ側端子を有する。複数のボディ側端子には、例えば、交換レンズ3が装着されたことを示す信号をカメラボディ2へ伝える装着検出端子、カメラボディ2と交換レンズ3との間の通信で使用される通信用端子、カメラボディ2から交換レンズ3へ電力が供給される給電用端子、および接地用端子が含まれる。カメラボディ2に交換レンズ3が装着されると、上述した複数のボディ側端子のそれぞれが、上述した複数のレンズ側端子のうちの対応する端子と物理的に接触する。この接触により、複数のボディ側端子と複数のレンズ側端子とが電気的に接続され、導通する。
ボディ側制御部230は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。ボディ側制御部230は、記憶部232に記憶されている制御プログラムを実行してカメラボディ2内の各部を制御する。ボディ側制御部230は、ボディ側通信部240、電源部250、撮像素子260、画像処理部270、操作部材280、表示部290および上述した装着検出端子と接続される。
ボディ側制御部230は、電源部250から電力が供給されている状態でデータを一時的に記憶する一時記憶部231と、電源部250から電力が供給されない状態でも記憶したデータを保持する不揮発性の記憶部232とを含む。一時記憶部231および記憶部232は、いずれもボディ側制御部230によってデータの記録と読み出しが制御される。
一時記憶部231は、ボディ側制御部230による制御プログラム実行時の作業用メモリとして使用される。一時記憶部231は、例えば、記憶部232に記憶する前のデータを一時的に格納しておくメモリとして使用することもできる。
記憶部232は、ボディ側制御部230が実行する制御プログラム等を記憶する他に、上述した交換レンズ3の光学情報を示すデータや、このデータを識別するためのボディ側データID等を記憶することができる。記憶部232に記憶されているボディ側データIDは、交換レンズ3に記憶されているレンズ側データIDと同じルールで作成されたものである。本実施形態では、交換レンズ3側で算出されたものをレンズ側データID、カメラボディ2側で算出されたものをボディ側データIDとし、レンズ側データIDとボディ側データIDとを合わせてデータIDとする。記憶部232に記憶される補正係数は、カメラボディ2の要求により、交換レンズ3からカメラボディ2へ送信されたものである。データIDは、交換レンズ3からカメラボディ2へ補正係数を複数回に分けて送受信する場合、1回目または最初の数回で送受信される補正係数を用いて算出することとしてもよい。その場合、複数回の送受信がすべて完了するのを待たずに、カメラボディ2内でボディ側データIDの算出を始めることができ好ましい。
一時記憶部231は、ボディ側制御部230による制御プログラム実行時の作業用メモリとして使用される。一時記憶部231は、例えば、記憶部232に記憶する前のデータを一時的に格納しておくメモリとして使用することもできる。
記憶部232は、ボディ側制御部230が実行する制御プログラム等を記憶する他に、上述した交換レンズ3の光学情報を示すデータや、このデータを識別するためのボディ側データID等を記憶することができる。記憶部232に記憶されているボディ側データIDは、交換レンズ3に記憶されているレンズ側データIDと同じルールで作成されたものである。本実施形態では、交換レンズ3側で算出されたものをレンズ側データID、カメラボディ2側で算出されたものをボディ側データIDとし、レンズ側データIDとボディ側データIDとを合わせてデータIDとする。記憶部232に記憶される補正係数は、カメラボディ2の要求により、交換レンズ3からカメラボディ2へ送信されたものである。データIDは、交換レンズ3からカメラボディ2へ補正係数を複数回に分けて送受信する場合、1回目または最初の数回で送受信される補正係数を用いて算出することとしてもよい。その場合、複数回の送受信がすべて完了するのを待たずに、カメラボディ2内でボディ側データIDの算出を始めることができ好ましい。
ボディ側通信部240は、交換レンズ3のレンズ側通信部340との間で上述した通信を行う。ボディ側通信部240は、ボディ側制御部230および上述した通信用端子と接続される。
電源部250は、不図示の電池の電圧をカメラ1の各部で使用される電圧に変換し、カメラボディ2の各部および交換レンズ3へ供給(給電とも称する)する。電源部250は、ボディ側制御部230の指示により、給電先ごとに給電のオンとオフとを切換え可能である。電源部250は、ボディ側制御部230および上述した給電用端子と接続される。
電源部250は、不図示の電池の電圧をカメラ1の各部で使用される電圧に変換し、カメラボディ2の各部および交換レンズ3へ供給(給電とも称する)する。電源部250は、ボディ側制御部230の指示により、給電先ごとに給電のオンとオフとを切換え可能である。電源部250は、ボディ側制御部230および上述した給電用端子と接続される。
撮像素子260は、例えばCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等の固体撮像素子である。撮像素子260は、ボディ側制御部230からの制御信号により、撮像面の被写体像を撮像して撮像信号を出力する。撮像素子260は、ボディ側制御部230および画像処理部270と接続される。
操作部材280は、カメラボディ2の外装面に設けられる。操作部材280は、操作に応じた操作信号をボディ側制御部230へ送出する。操作部材280は、ボディ側制御部230と接続される。
表示部290は、例えば液晶表示パネルによって構成される。表示部290は、ボディ側制御部230からの指示により、画像処理部270によって処理された画像データに基づく画像や、操作メニュー画面等を表示する。表示部290は、ボディ側制御部230および画像処理部270と接続される。
表示部290は、例えば液晶表示パネルによって構成される。表示部290は、ボディ側制御部230からの指示により、画像処理部270によって処理された画像データに基づく画像や、操作メニュー画面等を表示する。表示部290は、ボディ側制御部230および画像処理部270と接続される。
画像処理部270は、撮像素子260から出力された撮像信号に対して所定の画像処理を行って画像データを生成する。生成された画像データは、不図示の記憶媒体に所定のファイル形式で記録されたり、表示部290による画像表示に用いられたりする。画像処理には、上述のとおり、収差の影響を低下させる画像処理や、ユーザの所望の画像効果を反映させた画像処理などが含まれる。補正処理の一例については後に詳述する。画像処理部270は、ボディ側制御部230、撮像素子260、および表示部290と接続される。
<補正処理>
画像処理部270が行う画像処理のうち、収差の影響を低下させる画像処理を簡単に説明する。画像処理の一例として、上述した第1の補正係数を用いる補正処理、すなわち、撮像光学系360による歪曲収差を補正する歪み補正処理を、図4を参照して説明する。
画像処理部270が行う画像処理のうち、収差の影響を低下させる画像処理を簡単に説明する。画像処理の一例として、上述した第1の補正係数を用いる補正処理、すなわち、撮像光学系360による歪曲収差を補正する歪み補正処理を、図4を参照して説明する。
図4(a)は、被写体を示す図である。図4(b)は、撮像光学系360による樽型歪曲を誇張して例示する図である。図4(c)は、撮像光学系360による糸巻型歪曲を誇張して例示する図である。一般に、カメラ1で格子状の被写体を撮像する場合には、図4(a)に示す画像が得られることが望ましい。しかしながら、交換レンズ3に備わる撮像光学系360の光学特性により、図4(b)の樽型歪曲または図4(c)の糸巻き型歪曲の影響を受けた画像が得られることがある。
本実施の形態では、図4(b)や図4(c)のような歪曲を引き起こす撮像光学系360の光学特性を、予め上記シミュレーションや測定を行うなどして求め、求めた光学特性に基づいて上述の第1の補正係数を用意しておく。
画像処理部270は、例えば国際公開番号WO2007/66459に記載の方法で、撮像素子260の各画素から読み出されたデータに対して、第1の補正係数を用いた補正処理を行う。このように構成することにより、図4(b)の樽型歪曲が生じている場合には樽型の膨らみを抑えるように歪曲補正が行われ、図4(a)のような画像が得られる。また、図4(c)の糸巻き型歪曲が生じている場合には糸巻き型の窪みを抑えるように歪曲補正が行われ、図4(a)のような画像が得られる。
画像処理部270は、上述した第2の補正係数、第3の補正係数、第4の補正係数についても、それぞれの補正係数に応じた補正処理を行う。
<補正係数の取得>
カメラボディ2には、本実施形態の交換レンズ3が含まれる第1のグループの交換レンズと、本実施形態の交換レンズ3が含まれない第2のグループの交換レンズとが装着可能である。第1のグループと第2のグループとでは、交換レンズの光学情報の取得方法が異なる。第1のグループの交換レンズ3は、自身の補正係数を交換レンズ3内で記憶している。また、第1のグループの交換レンズ3に記憶されている補正係数は、交換レンズ3からカメラボディ2に少なくとも1回は送信することができる。従って、第1のグループの交換レンズ3の補正係数は、交換レンズ3の使用前にカメラボディ2で予め記憶させておく必要がない。また、第1のグループの交換レンズ3からカメラボディ2への補正係数の送信が正しく行われたか否かの確認を、補正係数よりデータ量の小さいデータIDを用いて行うこととしてもよい。また、第1のグループの補正係数は、機種毎に同じ補正係数でもよく、製造ロット毎に同じ補正係数でもよく、1本毎に異なる補正係数でもよい。また、第1のグループの補正係数は、例えば、第1のグループに属する交換レンズ3の撮像光学系360の設計値から求めても良く、製造された撮像光学系360の光学特性を測定して算出してもよい。
第2のグループは、同じ機種の交換レンズに対して同じ光学情報としての補正係数が設定される交換レンズである。第2のグループの交換レンズの補正係数は、第2のグループの交換レンズが装着され得るカメラボディ2に予め記憶されている。第2のグループの交換レンズでは、補正係数は既にカメラボディ2に記憶されているので、交換レンズからカメラボディ2に補正係数やデータIDを送信する必要がない。
カメラボディ2には、本実施形態の交換レンズ3が含まれる第1のグループの交換レンズと、本実施形態の交換レンズ3が含まれない第2のグループの交換レンズとが装着可能である。第1のグループと第2のグループとでは、交換レンズの光学情報の取得方法が異なる。第1のグループの交換レンズ3は、自身の補正係数を交換レンズ3内で記憶している。また、第1のグループの交換レンズ3に記憶されている補正係数は、交換レンズ3からカメラボディ2に少なくとも1回は送信することができる。従って、第1のグループの交換レンズ3の補正係数は、交換レンズ3の使用前にカメラボディ2で予め記憶させておく必要がない。また、第1のグループの交換レンズ3からカメラボディ2への補正係数の送信が正しく行われたか否かの確認を、補正係数よりデータ量の小さいデータIDを用いて行うこととしてもよい。また、第1のグループの補正係数は、機種毎に同じ補正係数でもよく、製造ロット毎に同じ補正係数でもよく、1本毎に異なる補正係数でもよい。また、第1のグループの補正係数は、例えば、第1のグループに属する交換レンズ3の撮像光学系360の設計値から求めても良く、製造された撮像光学系360の光学特性を測定して算出してもよい。
第2のグループは、同じ機種の交換レンズに対して同じ光学情報としての補正係数が設定される交換レンズである。第2のグループの交換レンズの補正係数は、第2のグループの交換レンズが装着され得るカメラボディ2に予め記憶されている。第2のグループの交換レンズでは、補正係数は既にカメラボディ2に記憶されているので、交換レンズからカメラボディ2に補正係数やデータIDを送信する必要がない。
ボディ側制御部230は、第1のグループの交換レンズ3が装着された場合には、交換レンズ3から取得した補正係数を用いて上述した補正処理を行う。また、ボディ側制御部230は、第2のグループの交換レンズが装着された場合には、ボディ側制御部230の記憶部232に記憶されている補正係数を用いて上述した補正処理を行う。
先ず、ボディ側制御部230において第1のグループの交換レンズ3の補正係数が記憶される領域について、図5を参照して説明する。図5の一時記憶部231には、第1のグループの交換レンズ3からカメラボディ2へ送信された上記第1の補正係数〜第4の補正係数を一時的に記憶するための「レンズのデータ領域」が設けられている。また、一時記憶部231には、上記「レンズのデータ領域」に記憶した補正係数に基づいてボディ側制御部230が算出したボディ側データIDを一時的に記憶するための「ボディ側データIDの領域」が設けられている。
図5の記憶部232には、第1のグループの交換レンズ3の情報を記憶する領域41と、第2のグループの交換レンズ3の情報を記憶する領域42とが設けられている。領域41には、第1のグループに属する交換レンズ3からカメラボディ2へ送信された、複数の交換レンズ3の情報が記憶可能である。本例では、第1レンズから第8レンズまでの8本の交換レンズ3から取得した上記第1の補正係数〜第4の補正係数(第1のグループ用の補正係数と称する)が、それぞれ「第1レンズのデータ領域」〜「第8レンズのデータ領域」に記憶される。
また、領域41には、上記「第1レンズのデータ領域」に記憶した補正係数〜「第8レンズのデータ領域」に記憶した補正係数に基づいてそれぞれボディ側制御部230が算出したボディ側データIDが、それぞれ「第1レンズのボディ側データIDの領域」〜「第8レンズのボディ側データIDの領域」に記憶される。各レンズのデータ領域に記憶された補正係数と各レンズのボディ側データIDの領域に記憶されたボディ側データIDとは、ボディ側制御部230によって関連付けられる。
領域41に記憶可能な第1のグループ用の補正係数は、交換レンズ3が8本分に限られることなく、例えば数十本でもよい。
領域41に記憶可能な第1のグループ用の補正係数は、交換レンズ3が8本分に限られることなく、例えば数十本でもよい。
ボディ側制御部230は、第1のグループの交換レンズ3から上記第1のグループ用の補正係数が送信されると、第1のグループ用の補正係数を一時記憶部231の「レンズのデータ領域」に記憶する。ボディ側制御部230はさらに、「レンズのデータ領域」に記憶した補正係数に基づいてボディ側データIDを算出し、算出したボディ側データIDを一時記憶部231の「ボディ側データIDの領域」に記憶する。
ボディ側制御部230は、例えばカメラ1の電源オフ処理が行われるタイミングで、一時記憶部231に記憶した第1のグループ用の補正係数およびそのボディ側データIDを記憶部232へ移動させる。すなわち、一時記憶部231の「レンズのデータ領域」に記憶している第1の補正係数〜第4の補正係数を記憶部232の「第1レンズのデータ領域」〜「第8レンズのデータ領域」のうちの空いているデータ領域に記憶し、一時記憶部231の「ボディ側データIDの領域」に記憶しているボディ側データIDを記憶部41の「第1レンズのボディ側データID領域」〜「第8レンズのボディ側データID領域」のうち空いているボディ側データID領域に記憶する。データ領域に記憶された補正係数とボディ側データIDの領域に記憶されたボディ側データIDとは、ボディ側制御部230によって対応付けられる。
なお、「第1レンズのデータ領域」〜「第8レンズのデータ領域」のうちの空いているデータ領域が存在しない場合、ボディ側制御部230は、例えば「第1レンズのデータ領域」〜「第8レンズのデータ領域」の参照履歴に基づいて、例えば、補正係数が使用された日時が最も古いデータ領域に上書き記憶させる。
なお、使用日時に基づいて上書きするデータ領域を決定せず、使用頻度が低いものやユーザの設定に基づいて上書きするデータ領域を決定しても良い
なお、使用日時に基づいて上書きするデータ領域を決定せず、使用頻度が低いものやユーザの設定に基づいて上書きするデータ領域を決定しても良い
領域42には、第2のグループに属する複数の交換レンズの情報を記憶可能である。領域42の情報は、例えば、カメラボディ2の製造時や保守時において記憶される。本例では、AレンズやBレンズなど複数の交換レンズの光学情報が、それぞれ「Aレンズのデータ領域」、「Bレンズのデータ領域」などに記憶される。
また、領域42には、各レンズのデータ領域に記憶した光学情報に対応付けて機種名情報が記憶される。第2のグループ用の補正係数は、第1のグループに属する交換レンズ3の補正係数と同じでも異なっていても良い。
領域42に記憶可能な第2のグループ用の補正係数の機種数に制限はないが、カメラボディ2の記憶容量を抑えるために機種数の制限や、補正係数の簡略化(例えば、第1のグループの補正係数より少ない種類の収差に制限するなど)をしてもよい。また、領域42に記憶される補正係数は、カメラボディ2の販売後に発売された交換レンズに対応するファームウェアのアップロードなどで更新や上書きが可能である。
領域42に記憶可能な第2のグループ用の補正係数の機種数に制限はないが、カメラボディ2の記憶容量を抑えるために機種数の制限や、補正係数の簡略化(例えば、第1のグループの補正係数より少ない種類の収差に制限するなど)をしてもよい。また、領域42に記憶される補正係数は、カメラボディ2の販売後に発売された交換レンズに対応するファームウェアのアップロードなどで更新や上書きが可能である。
以上述べたように第1のグループの交換レンズ3では、カメラボディ2に記憶されていない補正係数を交換レンズ3からカメラボディ2へ送信するので、補正係数の送信が正しく行われたか否かの確認を行うのが好ましい。そのため、交換レンズ3からカメラボディ2へ補正係数の送信が行われた後に、カメラボディ2で受信された補正係数が使用可能(送信が正しく行われた)か否(送信が正しく行われなかった)かを判断するために、全ての補正係数のデータ量より小さい容量のデータIDを用いるのが、判断処理の観点から好ましい。また、カメラボディ2内で記憶されている補正係数が使用可能か否かの判断を交換レンズ3で行うと、カメラボディ2の処理負荷を抑えることができ好ましい。さらに、交換レンズ3で判断を行う場合、データIDのデータ量が小さいと、通信負荷も抑えることができ好ましい。
一方、第2のグループの交換レンズ3では、交換レンズ3からカメラボディ2へ補正係数を送信することはなく、カメラボディ2から交換レンズ3へデータIDを送信することもない。
一方、第2のグループの交換レンズ3では、交換レンズ3からカメラボディ2へ補正係数を送信することはなく、カメラボディ2から交換レンズ3へデータIDを送信することもない。
<フローチャートの説明>
カメラボディ2のボディ側制御部230が、画像処理部270の補正処理で使用される補正係数を決定する処理を、図6および図7のフローチャートを参照して説明する。図6の左側のチャートおよび図7は、ボディ側制御部230が実行する処理の流れを示す。また、図6の右側のチャートは、第1のグループの交換レンズ3のレンズ側制御部330が実行する処理の流れを示す。
カメラボディ2のボディ側制御部230が、画像処理部270の補正処理で使用される補正係数を決定する処理を、図6および図7のフローチャートを参照して説明する。図6の左側のチャートおよび図7は、ボディ側制御部230が実行する処理の流れを示す。また、図6の右側のチャートは、第1のグループの交換レンズ3のレンズ側制御部330が実行する処理の流れを示す。
<カメラボディ側>
ボディ側制御部230は、装着された交換レンズ3との間で通信が成立すると、図6に示す処理を開始させる。図6のステップS110において、ボディ側制御部230は、機種名情報の要求をボディ側通信部240から交換レンズ3へ送信させてステップS120へ進む。
ボディ側制御部230は、装着された交換レンズ3との間で通信が成立すると、図6に示す処理を開始させる。図6のステップS110において、ボディ側制御部230は、機種名情報の要求をボディ側通信部240から交換レンズ3へ送信させてステップS120へ進む。
ステップS120において、ボディ側制御部230は、交換レンズから送信された機種名情報により、装着されているレンズが第1のグループの交換レンズ3であるか、あるいは第2のグループの交換レンズであるかを判定する。ボディ側制御部230は、機種名情報が第1のグループの交換レンズ3であることを示す場合にはステップS120を肯定判定してステップS130へ進む。ボディ側制御部230は、機種名情報が第2のグループの交換レンズであることを示す場合にはステップS120を否定判定してステップS220へ進む。
なお、S130の処理は、撮影動作開始後に行ってもよい。撮影動作開始後に補正係数を送受信して使用可能か否かの判定に時間がかかると、撮影タイミングを逃してしまうおそれが生じる。したがって、撮影動作開始後にボディ側データIDを送受信して判定を早く終わらせるとともに、起動後等の時間があるときに補正係数を予め送っておくとよい。また、装着された交換レンズが第1のグループか第2のグループかの判定は、機種名で行っても良く、別の情報から判定してもよい。
なお、S130の処理は、撮影動作開始後に行ってもよい。撮影動作開始後に補正係数を送受信して使用可能か否かの判定に時間がかかると、撮影タイミングを逃してしまうおそれが生じる。したがって、撮影動作開始後にボディ側データIDを送受信して判定を早く終わらせるとともに、起動後等の時間があるときに補正係数を予め送っておくとよい。また、装着された交換レンズが第1のグループか第2のグループかの判定は、機種名で行っても良く、別の情報から判定してもよい。
第2のグループの交換レンズが装着されている場合、ボディ側制御部230は、ステップS220において記憶部232の領域42に記憶している第2のグループ用の補正係数のうち、対応する機種名の補正係数を使用する決定を行って図6による処理を終了する。
カメラボディ2の画像処理部270は、ステップS220で決定された機種名の補正係数を適宜参照して補正処理を行う。
カメラボディ2の画像処理部270は、ステップS220で決定された機種名の補正係数を適宜参照して補正処理を行う。
第1のグループの交換レンズが装着されている場合、ボディ側制御部230は、ステップS130において、記憶部232の領域41に記憶している全てのボディ側データIDを、ボディ側通信部240から交換レンズ3へ送信させてステップS140へ進む。本実施形態のボディ側データIDは、補正係数の一部を足し合わせたものであるため、データ量が全ての補正係数のデータ量より少ない。したがって、例えば、1回のデータ送受信で全てのボディ側データIDを送信することができる。
なお、ステップS130の送信は、2回などの複数回に分けて行ってもよい。また、記憶部232の領域41に記憶されているボディ側データIDがない場合でも、ボディ側制御部230は、予め決められた値を記憶可能な本数分セットしてボディ側通信部240から交換レンズ3へ送信させることとしてもよい。その場合、1回のデータ送受信のデータ長を固定とすることができ好ましい。
なお、ステップS130の送信は、2回などの複数回に分けて行ってもよい。また、記憶部232の領域41に記憶されているボディ側データIDがない場合でも、ボディ側制御部230は、予め決められた値を記憶可能な本数分セットしてボディ側通信部240から交換レンズ3へ送信させることとしてもよい。その場合、1回のデータ送受信のデータ長を固定とすることができ好ましい。
ステップS140において、ボディ側制御部230は、交換レンズ3から送信される使用可否を示す情報をボディ側通信部240で受信してステップS150へ進む。使用可否を示す情報は、記憶部232の領域41に記憶しているボディ側データIDの中に、交換レンズ3のレンズ側記憶部350に記憶しているレンズ側データIDと同じものが含まれているか否かを、交換レンズ3のレンズ側制御部330が判断した結果である。記憶部232の領域41に記憶している第1のグループ用のボディ側データIDと、交換レンズ3のレンズ側記憶部350に記憶しているレンズ側データIDとが一致している場合、交換レンズ3からカメラボディ2へ補正係数が正しく送信されており、交換レンズ3の記憶している補正係数とカメラボディ2の記憶している補正係数とが同じであり、カメラボディ2で記憶されている補正係数を使用可能である。
本実施の形態では、ステップS140の使用可否を示す情報として「1」、「2」、…、「8」、「該当データなし」のいずれかが交換レンズ3から送信される。「1」は、記憶部232の領域41の第1レンズのデータ領域に対応付けられたボディ側データIDが、交換レンズ3のレンズ側記憶部350に記憶されているレンズ側データIDと一致することを示す。「2」は、記憶部232の領域41の第2レンズのデータ領域に対応付けられたボディ側データIDが、交換レンズ3のレンズ側記憶部350に記憶されているレンズ側データIDと一致することを示す。「3」〜「8」についても同様である。
「該当データなし」は、記憶部232の領域41の第1〜第8レンズのデータ領域に対応づけられている8つのボディ側データIDのいずれもが、交換レンズ3のレンズ側記憶部350に記憶されているレンズ側データIDと一致しないこと、換言すると、記憶部232の領域41に記憶している補正係数と、交換レンズ3のレンズ側記憶部350に記憶されている補正係数とが異なることを示す。
使用可否を示す情報として「1」から「8」および「該当データなし」のいずれかを送信することにより、カメラボディ2から交換レンズ3に対して記憶している全てのボディ側データIDを送信して、交換レンズ3で判別することが可能となる。従って、例えば記憶されている複数のボディ側データIDを1つずつ交換レンズ3に送信して、交換レンズ3からその都度判別結果を受信する場合に比べて、交換レンズ3からカメラボディ2へ送信する回数を少なく抑えて判別に要する時間を短縮することが可能となる。
使用可否を示す情報として「1」から「8」および「該当データなし」のいずれかを送信することにより、カメラボディ2から交換レンズ3に対して記憶している全てのボディ側データIDを送信して、交換レンズ3で判別することが可能となる。従って、例えば記憶されている複数のボディ側データIDを1つずつ交換レンズ3に送信して、交換レンズ3からその都度判別結果を受信する場合に比べて、交換レンズ3からカメラボディ2へ送信する回数を少なく抑えて判別に要する時間を短縮することが可能となる。
ステップS150において、ボディ側制御部230は、記憶部232の領域41に記憶している第1のグループ用の補正係数を、画像処理部270の補正処理で使用可能か否かを判定する。ボディ側制御部230は、ステップS140において「1」〜「8」のいずれかを受信した場合にはステップS150を肯定判定してステップS230へ進む。ボディ側制御部230は、ステップS230において、記憶部232の領域41に記憶している第1のグループ用の補正係数のうち、ステップS140において受信した「1」〜「8」のいずれかに対応する補正係数を使用する決定を行って図6による処理を終了する。カメラボディ2の画像処理部270は、ステップS230で決定された第1のグループ用の補正係数から、撮像光学系360を構成するレンズの光軸O方向の位置や、絞り362の開口径(絞り値)に応じて必要な値を適宜参照して補正処理を行う。
一方、ボディ側制御部230は、ステップS140において「該当データなし」を受信した場合にはステップS150を否定判定してステップS160へ進む。ステップS150において否定判定される場合は、例えば、カメラボディ2を購入後に初めて交換レンズ3を装着する場合や、交換レンズ3を購入後に初めてカメラボディ2に装着する場合や、9本目の第1のグループの交換レンズ3を装着する場合などがある。
ステップS160において、ボディ側制御部230は、レンズ側記憶部350に記憶されている補正係数の送信要求をボディ側通信部240から交換レンズ3へ送信させてステップS170へ進む。
ステップS160において、ボディ側制御部230は、レンズ側記憶部350に記憶されている補正係数の送信要求をボディ側通信部240から交換レンズ3へ送信させてステップS170へ進む。
ステップS170において、ボディ側制御部230は、交換レンズ3から送信された補正係数を、ボディ側通信部240で受信して図7のステップS180へ進む。ボディ側制御部230は、交換レンズ3から受信した補正係数を一時記憶部231の「レンズのデータ領域」に記憶させる。
図7のステップS180において、ボディ側制御部230は、交換レンズ3から受信した補正係数に基づいてボディ側データIDを算出してステップS190へ進む。ボディ側制御部230は、算出したボディ側データIDを一時記憶部231の「ボディ側データIDの領域」に記憶させる。
ステップS190において、ボディ側制御部230は、一時記憶部231に記憶しているボディ側データIDを、ボディ側通信部240から交換レンズ3へ送信させてステップS200へ進む。ステップS190において、ボディ側制御部230は、一時記憶部231に記憶しているボディ側データIDのみを送信しても良く、一時記憶部231に記憶しているボディ側データIDをまず記憶部232の領域41に移動させてから、ステップS130と同様に記憶部232に記憶されている全てのボディ側データIDを送信することとしてもよい。ステップS200において、ボディ側制御部230は、交換レンズ3から送信される使用可否を示す情報をボディ側通信部240で受信してステップS210へ進む。
使用可否を示す情報は、ステップS140と同様に、送信されたボディ側データIDが、交換レンズ3のレンズ側記憶部350に記憶しているレンズ側データIDと同じか否かを、交換レンズ3のレンズ側制御部330が判断した結果である。ステップS200において、ボディ側制御部230は、一時記憶部231に記憶されているボディ側データIDのみが交換レンズ3に記憶されているレンズ側データIDと一致するか否かの判断結果を受信しても良く、記憶部232の領域41に記憶されている全てのボディ側データIDの中に交換レンズ3に記憶されているレンズ側データIDと一致するものがあるか否かの判断結果を受信しても良い。
使用可否を示す情報は、ステップS140と同様に、送信されたボディ側データIDが、交換レンズ3のレンズ側記憶部350に記憶しているレンズ側データIDと同じか否かを、交換レンズ3のレンズ側制御部330が判断した結果である。ステップS200において、ボディ側制御部230は、一時記憶部231に記憶されているボディ側データIDのみが交換レンズ3に記憶されているレンズ側データIDと一致するか否かの判断結果を受信しても良く、記憶部232の領域41に記憶されている全てのボディ側データIDの中に交換レンズ3に記憶されているレンズ側データIDと一致するものがあるか否かの判断結果を受信しても良い。
ステップS210において、ボディ側制御部230は、一時記憶部231または記憶部232の領域41に記憶している補正係数を、画像処理部270の補正処理で使用可能か否かを判定する。ボディ側制御部230は、ステップS200においてボディ側データIDとレンズ側データIDとが一致するとの判断結果を受信した場合にはステップS210を肯定判定してステップS240へ進む。ボディ側制御部230は、ステップS240において一致すると判断されたボディ側データIDに対応するレンズの補正係数を使用する決定を行って図7による処理を終了する。カメラボディ2の画像処理部270は、ステップS240で決定された補正係数から、撮像光学系360を構成するレンズの光軸O方向の位置や、絞り362の開口径(絞り値)に応じて必要な値を適宜参照して補正処理を行う。
一方、ボディ側制御部230は、ステップS200においてボディ側データIDとレンズ側データIDとが一致しないという判断結果を受信した場合にはステップS210を否定判定してステップS250へ進む。ステップS210を否定判定する場合は、ステップS170で受信した補正係数が、例えば、通信異常等の理由によって不適切な値を含むおそれがある。そこで、ボディ側制御部230は、ステップS250において所定のエラー処理を行って図7による処理を終了する。
エラー処理は、例えば表示部290にメッセージを表示させて、ユーザに対してボディ側端子やレンズ側端子の清掃を促してもよい。
エラー処理は、例えば表示部290にメッセージを表示させて、ユーザに対してボディ側端子やレンズ側端子の清掃を促してもよい。
<交換レンズ側>
レンズ側制御部330は、装着されたカメラボディ2との間で通信が成立すると、図6に示す処理を開始させる。図6のステップS310において、レンズ側制御部330は、カメラボディ2から機種名情報の要求指示を受信してステップS320へ進む。
レンズ側制御部330は、装着されたカメラボディ2との間で通信が成立すると、図6に示す処理を開始させる。図6のステップS310において、レンズ側制御部330は、カメラボディ2から機種名情報の要求指示を受信してステップS320へ進む。
ステップS320において、レンズ側制御部330は、レンズ側記憶部350に記憶されている機種名情報をレンズ側通信部340からカメラボディ2へ送信させてステップS330へ進む。ステップS330において、レンズ側制御部330は、カメラボディ2からボディ側データIDを受信したか否かを判定する。レンズ側制御部330は、カメラボディ2からのボディ側データIDがレンズ側通信部340で受信された場合には、ステップS330を肯定判定してステップS340へ進む。レンズ側制御部330は、カメラボディ2からのボディ側データIDがレンズ側通信部340で受信されない場合には、ステップS330を否定判定してステップS400へ進む。
カメラボディ2からボディ側データIDが受信されない場合、レンズ側制御部330は、ステップS400においてタイムアウト判定を行う。レンズ側制御部330は、受信を待つ時間が所定時間を超えた場合にはステップS400を肯定判定して図6による処理を終了する。レンズ側制御部330は、受信を待つ時間が所定時間に満たない場合にはステップS400を否定判定してステップS330へ戻る。
カメラボディ2からボディ側データIDが受信された場合、レンズ側制御部330は、ステップS340において照合処理を行う。照合処理は、カメラボディ2から送信された全てのボディ側データIDの中に、レンズ側記憶部350に記憶しているレンズ側データIDと一致するもの、換言すると、同じデータIDが含まれているか否かを判断する処理である。ステップS350、S360において、レンズ側制御部330は、照合結果をカメラボディ2へ送信する。ステップS350において、レンズ側制御部330は、レンズ側データIDと一致したボディ側データIDを示す、「1」〜「8」のいずれかを送信する。ステップS360において、レンズ側制御部330は、送信されたボディ側データIDの中にレンズ側データIDと一致するものはないことを示す「該当データなし」を送信する。
ここで、仮に、ステップS120で第1のグループと判定された交換レンズが、ステップS340の照合処理を適切に行うことなく、ステップS350で照合結果として「1」〜「8」のいずれかを送信してしまう場合を説明する。上述したように、カメラボディ2の画像処理部270は、記憶部232の領域41に記憶されている補正係数を使用して補正処理を行う。このとき、記憶部232の領域41に記憶している補正係数のうち、交換レンズから送信された照合結果の情報、すなわち「1」〜「8」に対応する補正係数を補正処理に用いる。このように構成しているので、ステップS340の照合処理を適切に行わない場合には、装着されている交換レンズの光学特性と全く異なった、他の交換レンズ3の補正係数を補正処理に用いることになる。そのため、例えば、図4(b)のような歪曲収差のある交換レンズが、照合結果として糸巻き型の交換レンズ3のレンズ側データIDと一致するという照合結果を送ってしまった場合、より樽型のふくらみを大きくするような補正処理を行ってしまうことになる。したがって、データIDを用いた照合を行うことにより、それぞれの交換レンズの光学特性に合わせた画像処理をおこなうことができる。
なお、本実施形態では、光学情報が個体差を含むものとしたので、1本ごとの個体差を考慮した補正を行うことができる。つまり、同じ機種名の交換レンズ3であっても、1本ごとの個体差を考慮した光学情報を用いた画像処理を行うことができる。また、個体差を含むものとしたので光学情報のデータ量が増えることもあるが、1つの簡易な識別子で光学情報の採用可否を判定することが可能である。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)カメラボディに着脱可能な交換レンズ3は、撮像光学系360の光学情報が記憶されるレンズ側記憶部350と、光学情報に基づいてカメラボディ2(ボディ側制御部230)が算出したボディ側識別子をカメラボディ2から取得するレンズ側制御部330とを備える。このように構成したので、交換レンズ3のレンズ側制御部330は、例えば、レンズ側記憶部350に記憶する光学情報と同じ光学情報がカメラボディ2側に存在するか否かの判断を行うこともできる。そのため、上記判断をカメラボディ2側のみで行う場合と比べて、カメラボディ2における処理負担を軽減することができる。
(1)カメラボディに着脱可能な交換レンズ3は、撮像光学系360の光学情報が記憶されるレンズ側記憶部350と、光学情報に基づいてカメラボディ2(ボディ側制御部230)が算出したボディ側識別子をカメラボディ2から取得するレンズ側制御部330とを備える。このように構成したので、交換レンズ3のレンズ側制御部330は、例えば、レンズ側記憶部350に記憶する光学情報と同じ光学情報がカメラボディ2側に存在するか否かの判断を行うこともできる。そのため、上記判断をカメラボディ2側のみで行う場合と比べて、カメラボディ2における処理負担を軽減することができる。
また、カメラボディ2から取得するボディ側識別子は、光学情報よりデータ量を小さくすることとしてもよいがこの限りではない。データ量の小さいボディ側識別子を用いることにより、カメラボディ2から光学情報そのものを取得して交換レンズ3内でレンズ側記憶部350に記憶する光学情報と一致するか否かを判断する場合と比べて、カメラボディ2および交換レンズ3間の通信処理や、交換レンズ3における比較処理の負担を軽減することができる。
(2)交換レンズ3のレンズ側記憶部350は、光学情報に基づいて算出されたレンズ側識別子と、光学情報とを記憶する。このように構成したので、カメラボディ2から取得したボディ側識別子との比較処理を行う度にレンズ側識別子を算出することなく、レンズ側記憶部350に記憶しているレンズ側識別子を読み出せばよいから、交換レンズ3における処理負担を軽減することができる。
(3)交換レンズ3のレンズ側制御部330は、カメラボディ2から取得したボディ側識別子と、光学情報に基づいて算出されたレンズ側識別子とが一致するか否かを判断する。このように構成したので、レンズ側記憶部350に記憶する光学情報と同じ光学情報がカメラボディ2に存在するか否かの判断を適切に行うことができる。
(4)交換レンズ3は、光学情報をカメラボディ2へ送信するレンズ側通信部340を備える。このように構成したので、レンズ側記憶部350に記憶する光学情報と同じ光学情報がカメラボディ2に存在しない場合において、カメラボディ2へ光学情報を送信することができる。
(5)上記レンズ側送信部340は、ボディ側識別子とレンズ側識別子とが一致しないとレンズ側制御部330によって判断された場合に、光学情報をカメラボディ2へ送信する。このように構成したので、交換レンズ3からカメラボディ2への光学情報の送信の機会を、上記一致しないと判断した場合に制限することもでき、通信処理の負担を軽減することができる。
(6)上記レンズ側制御部330は、複数のボディ側識別子を取得可能であり、レンズ側制御部330は、取得した複数のボディ側識別子の中にレンズ側識別子と一致する識別子が存在するか否かを判断する。このように構成したので、記憶されているボディ側識別子を1つずつ受信して確認するより、記憶されているボディ側識別子の複数を一回のデータ受信で確認することができる。従って、ボディ側識別子の確認に要する時間を短縮することができる。
(7)カメラボディ2に着脱可能な交換レンズ3が行う判断方法は、交換レンズ3の光学情報に基づいてカメラボディ2が算出したボディ側識別子をカメラボディ2から取得し、光学情報に基づいて算出されたレンズ側識別子と、ボディ側識別子とが一致するか否かを判断することを含む。このように判断方法によれば、上記判断を交換レンズ3で行うようにしたので、上記判断をカメラボディ2のみで行う場合と比べて、カメラボディ2における処理負担を軽減することができる。
(8)カメラボディに着脱可能な交換レンズ3は、被写体からの光を結像させる撮像光学系360と、撮像光学系360の光学情報の少なくとも一部を足し合わせて算出されたレンズ側識別子と光学情報とを記憶するレンズ側記憶部350と、を備える。このように構成したので、交換レンズ3の撮像光学系360の光学情報と、この光学情報の識別に用いるレンズ側識別子と、の双方をレンズ側記憶部350に記憶しておくことができる。また、レンズ側制御部330は、レンズ側識別子を用いて、レンズ側記憶部350に記憶する光学情報と同じ光学情報がカメラボディ2側に存在するか否かの判断ができる。そのため、交換レンズ3がレンズ側識別子を用いる処理(本実施形態では、レンズ側識別子がボディ側識別子と一致しているか否かの判断)を行う際に、その都度レンズ側識別子を算出する必要がなく、交換レンズ3の処理の負担を軽減することができる。
(9)上記レンズ側記憶部350は、複数の収差に基づく光学情報を記憶する。このように構成したので、例えば、複数の収差に基づく光学情報を用いた処理(例えば、収差を補正する画像処理など)ができる。
(10)上記レンズ側記憶部350は、焦点距離、撮影距離および像高の少なくとも一つに応じて変動する収差に基づく光学情報を記憶する。このように構成したので、光学情報を用いた処理の精度を上げることができる。
また、変動する収差に基づく光学情報を1つの識別子で管理してもよい。その場合、光学情報のデータ量が増えても、1つの識別子で管理することができる。
また、変動する収差に基づく光学情報を1つの識別子で管理してもよい。その場合、光学情報のデータ量が増えても、1つの識別子で管理することができる。
(11)上記レンズ側記憶部350は、交換レンズ3の撮像光学系360の収差に応じた光学情報を記憶する。一般に、撮像光学系には個体差が生じるが、このように構成したので、交換レンズ3の撮像光学系360の個体差も考慮した収差に応じた光学情報とすることが可能となる。
(12)レンズ側識別子のデータ量は、光学情報のデータ量より少ない。このように構成したので、レンズ側識別子を用いた照合処理の処理負担を、光学情報そのものを用いた照合処理の処理負担に比べて軽減することができる。また、交換レンズ3とカメラボディ2との間でデータ量の少ない識別子を送受信することにより、通信処理の負担も軽減することができる。
(13)上記交換レンズ3は、カメラボディ2との通信を行うレンズ側通信部340を備え、レンズ側通信部340は、上記光学情報をカメラボディ2へ送信し、かつ、レンズ側識別子をカメラボディ2へ送信しない。このように構成したので、カメラボディ2でボディ側識別子を算出させて光学情報が正しくデータ送受信されているか確認することができる。
(14)カメラボディ2に着脱可能な交換レンズ3の製造方法は、被写体からの光を結像させる撮像光学系360を配置し、撮像光学系360の収差に基づく光学情報の少なくとも一部を足し合わせて算出されたレンズ側識別子と上記光学情報とをレンズ側記憶部350に記憶させることを含む。このように構成したので、交換レンズ3の撮像光学系360の光学情報と、この光学情報の識別に用いるレンズ側識別子との双方を記憶させておくことができる。
(15)交換レンズ3の製造方法は、撮像光学系360の光学情報を測定し、測定の結果に基づいて、レンズ側識別子と光学情報とをレンズ側記憶部350に記憶させることを含む。このように構成したので、撮像光学系360の固有の収差特性を反映した光学情報を記憶させることができる。
(16)交換レンズ3が着脱可能なカメラボディ2は、交換レンズ3の収差に基づく光学情報を取得するボディ側制御部230と、光学情報の少なくとも一部を足し合わせたボディ側識別子を光学情報に対応付けて記憶する記憶部232とを備え、記憶部232は、複数の交換レンズ3について、それぞれボディ側識別子と対応した光学情報とを記憶する。このように構成したので、カメラボディ2から交換レンズ3にボディ側識別子を送り、交換レンズ3でボディ側識別子とレンズ側識別子とが一致するか否かを判断できる。また、交換レンズ3は判断結果をカメラボディ2に送信すると、カメラボディ2は一致すると判断されたボディ側識別子に対応する光学情報を特定することができる。また、カメラボディ2は、過去に装着された複数の交換レンズについての光学情報を、それぞれ算出したボディ側識別子と対応付けて記憶することも可能となる。つまり、カメラボディ2に複数本分の光学情報をボディ側識別子と対応付けて記憶しておくことができるので、交換レンズを外されても光学情報を保持し続けることができ、次に同じ交換レンズが装着された際に光学情報を受信しなおす必要がなく、光学情報を交換レンズから受信する回数を減らすことができる。
(17)上記カメラボディ2は、記憶部232に記憶されている複数のボディ側識別子を交換レンズ3に送信するボディ側通信部240を備えるようにした。このように構成したので、カメラボディ2は、過去に装着された複数の交換レンズについて複数のボディ側識別子を交換レンズ3に送信し、判断結果を得ることができる。
(18)上記ボディ側通信部240は、記憶部232に記憶されている複数のボディ側識別子を、1回のデータ通信で交換レンズ3に送信する。このように構成したので、複数のボディ側識別子を送信しても通信処理の負担増にならない。
(19)カメラボディ2は、ボディ側制御部230により、取得した光学情報の少なくとも一部を足し合わせてボディ側識別子を算出する。このように構成したので、例えば、同じ機種の交換レンズが1本ごとに異なる光学情報を有している場合にも、1本ごとに異なる識別子により管理することができる。
(20)カメラボディ2は、ボディ側制御部230により、記憶部232に記憶されているボディ側識別子が装着された交換レンズ3に記憶されているレンズ側識別子と一致しないと判別された場合、光学情報を交換レンズ3に要求する。このように構成したので、交換レンズ3からカメラボディ2への光学情報の送信要求を、上記一致しないと判断された場合のみに制限できる。そのため、通信処理の負担を軽減することができる。
(21)カメラボディ2は、記憶部232に記憶されているボディ側識別子が、装着された交換レンズ3に記憶されているレンズ側識別子と一致すると判別されたボディ側識別子と対応付けられた光学情報を用いた画像処理を行う画像処理部270を備える。このように構成したので、装着された交換レンズ3の撮像光学系360の収差に応じた処理を行うことが可能となる。
(22)カメラボディ2の記憶部232は、使用日時および使用頻度の少なくとも一方に基づいて、ボディ側識別子と対応した光学情報とを上書き記憶する。このように構成したので、ボディ側識別子と対応した光学情報とを記憶する記憶部232の記憶容量を抑えつつ、ユーザの使用履歴に対応することができる。
(23)交換レンズ3が着脱可能なカメラボディ2における判断方法は、交換レンズ3の収差に基づく光学情報を取得し、光学情報の少なくとも一部を足し合わせたボディ側識別子を光学情報に対応付けて記憶し、記憶部232に記憶されている複数のボディ側識別子を交換レンズ3に送信し、交換レンズ3に記憶されているレンズ側識別子とボディ側識別子とが一致するか否かの情報を交換レンズ3から受信する。このように構成したので、交換レンズ3の光学情報と、この光学情報の識別に用いるボディ側識別子との双方を対応付けて記憶部232に記憶させておくことができる。また、ボディ側識別子を、光学情報の少なくとも一部を足し合わせて算出するので、同じ機種の交換レンズ3が1本ごとに異なる光学情報を有している場合にも、1本ごとに異なる識別子により管理することができる。さらに、レンズ側識別子とボディ側識別子とが一致するか否かの情報を交換レンズ3から受信するようにしたので、上記一致するか否かの判断をカメラボディ2側で行う必要が無く、カメラボディ2における処理負担を軽減することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
一時記憶部231から記憶部232へのデータの移動のタイミングは適宜変更可能である。カメラボディ2は、例えば、カメラ1の電源オフ処理が行われる際に、一時記憶部231の「レンズのデータ領域」に記憶した補正係数と、「ボディ側データIDの領域」に記憶したボディ側データIDとを対応付けたまま記憶部232へ移動させることとしてもよい。
(変形例1)
一時記憶部231から記憶部232へのデータの移動のタイミングは適宜変更可能である。カメラボディ2は、例えば、カメラ1の電源オフ処理が行われる際に、一時記憶部231の「レンズのデータ領域」に記憶した補正係数と、「ボディ側データIDの領域」に記憶したボディ側データIDとを対応付けたまま記憶部232へ移動させることとしてもよい。
(変形例2)
一般に、交換レンズ3にはテレコンバーターが内蔵されるタイプが存在する。テレコンバーターが内蔵された交換レンズ3は、テレコンバーターが光軸Oと直交する成分を有するように移動可能に構成される。このような構成を有することにより、テレコンバーターが光路上に挿入された状態と光路外へ退避した状態とが切り換え可能である。テレコンバーターが光路上に挿入された状態(テレコンバーター使用時と称する)では、テレコンバーターが光路外へ退避された状態(テレコンバーター非使用時と称する)と比べて、撮像光学系360の焦点距離が長くなる(例えば1.4倍)。テレコンバーター使用時は、撮像光学系360のレンズ構成にテレコンバーターのレンズが含まれる。一方、テレコンバーター非使用時は、撮像光学系360のレンズ構成にテレコンバーターのレンズは含まれない。
一般に、交換レンズ3にはテレコンバーターが内蔵されるタイプが存在する。テレコンバーターが内蔵された交換レンズ3は、テレコンバーターが光軸Oと直交する成分を有するように移動可能に構成される。このような構成を有することにより、テレコンバーターが光路上に挿入された状態と光路外へ退避した状態とが切り換え可能である。テレコンバーターが光路上に挿入された状態(テレコンバーター使用時と称する)では、テレコンバーターが光路外へ退避された状態(テレコンバーター非使用時と称する)と比べて、撮像光学系360の焦点距離が長くなる(例えば1.4倍)。テレコンバーター使用時は、撮像光学系360のレンズ構成にテレコンバーターのレンズが含まれる。一方、テレコンバーター非使用時は、撮像光学系360のレンズ構成にテレコンバーターのレンズは含まれない。
上述したように、テレコンバーター使用時と非使用時とで焦点距離が異なるので、テレコンバーター使用時と非使用時とでは撮像光学系360の光学特性が異なる。よって、テレコンバーターが内蔵される交換レンズ3には、テレコンバーター使用時の補正係数と、テレコンバーター非使用時の補正係数とが与えられる。そのため、レンズ側記憶部350には、1本のテレコンバーター内蔵交換レンズに対する2組の補正係数および2組のレンズ側データIDが記憶される。すなわち、テレコンバーター使用時の補正係数およびそのレンズ側データIDと、テレコンバーター非使用時の補正係数およびそのレンズ側データIDとが記憶される。
テレコンバーターが内蔵されるタイプの交換レンズ3のレンズ側制御部330は、不図示のセンサ出力に基づいてテレコンバーター使用時か非使用時かを検出する。そして、ステップS340の照合処理では、テレコンバーター使用時にはテレコンバーター使用時のレンズ側データIDを用い、テレコンバーター非使用時にはテレコンバーター非使用時のレンズ側データIDを用いる。また、ステップS380の補正係数送信時には、テレコンバーター使用時にはテレコンバーター使用時の補正係数を送信し、テレコンバーター非使用時にはテレコンバーター非使用時の補正係数を送信する。
変形例2によれば、テレコンバーターが内蔵される交換レンズ3では、テレコンバーター使用時の補正係数およびそのレンズ側データIDと、テレコンバーター非使用時の補正係数およびそのレンズ側データIDとをレンズ側記憶部350に記憶させた。そして、ステップS340の照合処理、および、ステップS380の補正係数を送信する場合において、それぞれテレコンバーター使用時、非使用時に対応するレンズ側データIDまたは補正係数を用いた。カメラボディ2では複数本分の補正係数とボディ側データIDとを記憶できるように構成したので、テレコンバーターの使用と非使用とを切り替えても、その都度補正係数を送信しなくてもよい。また、カメラボディ2側の処理を変更することなく、テレコンバーターが内蔵される交換レンズ3を使用することができる。
また、カメラボディ2は、ステップS170で補正係数を受信するとともにテレコンバーター使用/非使用状態を検知するか、ステップS160でテレコンバーター使用/非使用状態を指定して交換レンズ3に補正係数の送信指示を行うこととしてもよい。
また、カメラボディ2は、ステップS170で補正係数を受信するとともにテレコンバーター使用/非使用状態を検知するか、ステップS160でテレコンバーター使用/非使用状態を指定して交換レンズ3に補正係数の送信指示を行うこととしてもよい。
1…カメラシステム、2…カメラボディ、3…交換レンズ、210…ボディ側マウント、230…ボディ側制御部、231…一時記憶部、232…記憶部、240…ボディ側通信部、270…画像処理部、310…レンズ側マウント、330…レンズ側制御部、340…レンズ側通信部、350…レンズ側記憶部、360…撮像光学系、361a…フォーカシングレンズ、361b…ズームレンズ
Claims (8)
- 交換レンズが着脱可能なカメラボディであって、
前記交換レンズの収差に基づく光学情報を取得する取得部と、
前記光学情報の少なくとも一部を足し合わせたボディ側識別子を前記光学情報に対応付けて記憶する記憶部と、
を備え、
前記記憶部は、複数の前記交換レンズについてそれぞれ前記ボディ側識別子と対応した前記光学情報とを記憶するカメラボディ。 - 請求項1に記載のカメラボディにおいて、
前記記憶部に記憶されている複数の前記ボディ側識別子を前記交換レンズに送信する送信部を備えるカメラボディ。 - 請求項2に記載のカメラボディにおいて、
前記送信部は、前記記憶部に記憶されている前記複数のボディ側識別子を一回のデータ通信で前記交換レンズに送信するカメラボディ。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のカメラボディにおいて、
前記取得部により取得された前記光学情報の少なくとも一部を足し合わせて前記ボディ側識別子を算出する算出部を備えるカメラボディ。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のカメラボディにおいて、
前記記憶部に記憶されている前記ボディ側識別子が、装着された前記交換レンズに記憶されているレンズ側識別子と一致しないと判別された場合、前記光学情報を前記交換レンズに要求する要求部を備えるカメラボディ。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載のカメラボディにおいて、
前記記憶部に記憶されている前記ボディ側識別子が、装着された前記交換レンズに記憶されているレンズ側識別子と一致すると判別された前記ボディ側識別子と対応付けられた光学情報を用いた画像処理を行う画像処理部を備えるカメラボディ。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載のカメラボディにおいて、
前記記憶部は、使用日時および使用頻度の少なくとも一方に基づいて、前記ボディ側識別子と対応した前記光学情報とを上書きするカメラボディ。 - 交換レンズが着脱可能なカメラボディにおける判断方法であって、
前記交換レンズの収差に基づく光学情報を取得し、
前記光学情報の少なくとも一部を足し合わせたボディ側識別子を前記光学情報に対応付けて記憶し、
前記記憶されている複数の前記ボディ側識別子を前記交換レンズに送信し、
前記交換レンズに記憶されているレンズ側識別子と前記ボディ側識別子とが一致するか否かを前記交換レンズから受信することを含む判断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018118287A JP2019219587A (ja) | 2018-06-21 | 2018-06-21 | カメラボディおよび判断方法 |
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-
2018
- 2018-06-21 JP JP2018118287A patent/JP2019219587A/ja active Pending
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