JP5755311B2 - 情報処理装置、撮影装置、および情報処理装置の制御方法 - Google Patents

情報処理装置、撮影装置、および情報処理装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、レンズユニットの光学特性に起因する画像劣化を画像処理で補正処理する技術に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置から出力される画像にはますます高画質が求められており、撮像光学系の光学特性に起因する画像劣化(以下、光学画像劣化という)までが問題とされるようになってきている。しかし、このような光学画像劣化を全くもたない光学系は現実には作成できない。このため、光学画像劣化を電子的に補正することが行われつつある。
レンズの特性を画像から完全に抽出する事は非常に困難である為、このような補正を精度良く行うためには、撮像装置内のメモリに、撮像光学系の光学特性を示すデータであって上記補正に用いる光学補正データを記憶させておく技術思想がある。特に、一眼レフデジタルカメラには、該カメラに装着可能な複数のレンズユニット(撮像光学系)の光学補正データを記憶させておく必要がある。さらに、同じ撮像光学系でも、焦点距離、被写体距離、絞り値等の光学パラメータによって光学特性が変化する。このため、より精度良く補正を行うためには、できるだけ多くの光学パラメータに対応する光学補正データを撮像装置内のメモリに記憶させておく必要がある。
特許文献1にて開示された画像劣化補正方法では、コンピュータ内に記憶された光学補正データを、CD−ROM等の記録媒体を介して一眼レフデジタルカメラ(カメラ本体)にコピーして記憶させる。
特開2002−199410号公報
しかしながら、特許文献1にて開示された画像劣化補正方法では、どの光学補正データをカメラ本体にコピーするかをユーザー自身が判別しなければならない。つまりユーザーが機種毎にレンズデータを選別しなければならず、ユーザーが誤って前記理由で非対応になっているレンズデータを登録して補正をかけてしまうと、所望の補正がかからず出力画像が補正前より好ましくないものになってしまう時がある。
本発明は、前記問題に鑑みて、撮影された際のレンズユニットに応じて、適切な光学特性に起因する画像劣化を補正することができる補正処理に関する。
願技術思想の一つは、レンズユニットの光学特性に起因する画像劣化を補正するための補正テーブルを撮像装置に送信する情報処理装置であって、前記レンズユニットの識別情報を取得する第1の取得手段と、前記撮像装置の識別情報を取得する第2の取得手段と、
レンズユニットの光学特性に起因する画像劣化を補正するための前記レンズユニットの撮影距離に対応する情報を使う補正テーブルと瞳距離に対応する情報を使う補正テーブルとを格納する格納手段と、前記第1の取得手段で取得した前記レンズユニットの識別情報が第1の情報の場合には前記格納手段に格納されている複数の補正テーブルから選択された前記撮影距離に対応する情報を使う補正テーブルを送信し、前記第1の取得手段で取得した前記レンズユニットの識別情報が第2の情報の場合には前記格納手段に格納されている複数の補正テーブルから選択された前記瞳距離に対応する情報を使う補正テーブルを送信する送信手段とを有し、前記送信手段は、前記第1の取得手段で取得した前記レンズユニットの識別情報が前記第2の情報でも、前記第2の取得手段で取得した前記撮像装置の識別情報が第3の情報の場合には、前記格納手段に格納されている複数の補正テーブルから選択された前記撮影距離に対応する情報を送信する。
本願技術思想によれば、撮影された際のレンズユニットに応じて、光学特性に起因する画像劣化した画像を適切に補正することができる。
本発明の光学補正データが登録される一眼レフデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 上記カメラの撮像素子におけるカラーフィルタの配列を示す図である。 上記カメラと実施例1のアプリケーションが動作するパーソナルコンピュータとの接続例を示す図である。 本発明においてコンピュータ内に記憶された光学補正データの構造を示す図。 撮影距離または瞳距離に対する倍率の関係を示す図である。 本発明の実施例1においてコンピュータ内に記憶された光学補正データの構造を示す図である。 上記カメラと実施例1のアプリケーション間での通信処理を示す図。 実施例2のアプリケーションによってパーソナルコンピュータに表示されるメインメニューUIを示す図である。 実施例2のアプリケーションによってパーソナルコンピュータに表示される光学補正データ登録UIを示す図である。 PC302のCPUが実行するアプリケーションの処理を示す図である。 焦点距離と撮影距離について説明する図である。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
<カメラ本体とレンズユニット40の構成>
図1には、本発明の実施例1である光学補正テーブルの登録システムが適用される撮像装置としての一眼レフデジタルカメラ(以下、カメラ本体という)50と該カメラ本体50に装着可能なレンズユニット40の構成を示す。カメラ本体50は、情報処理装置として機能する。
レンズユニット40は、撮像光学系11を有する。撮像光学系11は、フォーカスレンズ、ズームレンズ等の複数のレンズと絞りとを含む。カメラ本体50には、様々な機種のレンズユニット40を装着することができる。
カメラ本体50は、撮像部10と、データ処理部20と、出力画像メモリ30と、データインターフェース部31と、ユーザインターフェース部33と、システム制御部34とを有する。
撮像部10は、撮像光学系11により形成された被写体像を光電変換する撮像素子12と、撮像素子12の露光量を制御する不図示のシャッタを含む。撮像素子12は、CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成されている。
データ処理部20は、AGC(オートゲインコントローラ)及びA/D変換部21と、画像データ変換部22と、画像劣化を補正する補正処理部23と、画像処理部24と、圧縮処理部25とを有する。
システム制御部34は、CPUや内蔵メモリ等により構成されている。システム制御部34は、カメラ本体50及びレンズユニット40の全体の管理や処理命令を行う機能を有する。図中の点線矢印は処理の流れを、実線矢印は画像データの流れを示す。システム制御部34は、レンズユニット40のズームレンズ位置、フォーカスレンズ位置、絞り値等の光学パラメータをレンズユニット40内の不図示のレンズ制御部(CPUや内蔵メモリ等により構成される)を介して検知する機能を有する。
システム制御部34の内蔵メモリには、撮像光学系11の周辺減光特性、歪曲収差特性、倍率色収差特性及び軸上色収差特性等の光学特性を示すデータであって光学画像劣化の補正処理に用いる補正テーブルが記憶(格納)されている。ここにいうレンズユニットの光学特性に起因する「画像劣化」とは、撮像光学系11の上記光学特性に起因する画像劣化を意味する。また、画像劣化の補正処理を、以下の説明では、画像劣化の補正処理ともいう。
撮像素子12は、その受光面の画素ごとに、図2に示すようにベイヤー配列されたR,G又はBの色フィルタを有する。撮像素子12の露光時間や信号読み出しタイミングは、システム制御部34のCPUによって制御される。撮像素子12から読み出された画素信号は、CPUの指示によってデータ処理部20に転送される。
データ処理部20に転送された画素信号は、AGC及びA/D変換部21に転送される。転送された画像信号は、AGCにより増幅及び強度補正され、A/D変換部によりデジタルデータに変換され、画像データ変換部22に転送される。転送されたデジタルデータは、画像データ変換部22にてデジタル画像(階調)データに変換される。
画像データ変換部22から出力されたデジタル画像データは、画像劣化した画像を補正する補正処理部23による補正処理を経て又は経ずに画像処理部24に転送される。画像劣化を補正する補正処理を経るか否かは、カメラ本体で画像劣化補正処理を行う設定になっているか否か又は撮像を行うときに用いた撮像光学系11に対する補正テーブルが存在するか否かによって選択される。
画像劣化補正処理部23は、画像データ変換部22から出力されたデジタル画像データにおける光学画像劣化の成分を補正する。該光学画像劣化の成分の補正は、システム制御部34の内蔵メモリに格納された補正テーブルに基づいて行われる。
なお、補正テーブルとしては、撮像光学系11の設計値、収差データ、収差補正用のパラメータ等、画像劣化補正処理に有効なデータであればどのようなものであってもよい。また、画像劣化した画像の補正処理の方法には様々な手法がある。画像劣化した画像の補正処理がなされた画像データは、画像処理部24に転送される。
画像処理部24は、表色系変換処理や輝度色分離処理等、複数の表色系のデータに基づく画像変換処理を行う。一般的には、これらの画像変換処理は、任意の画素位置に対して各表色系で被写体像の結像位置が一致していることを前提に行われる。画像変換処理としては、上述した表色系変換処理や輝度色分離処理の他、ホワイトバランス調整、グレイバランス調整、濃度調整、カラーバランス調整、エッジ強調等がある。
画像処理部24によって画像処理がなされた画像データは、圧縮処理部25に転送され、所定の画像圧縮処理方法により圧縮される。圧縮方法は、どのようなものであってもよい。圧縮処理部25にて圧縮された画像データは、出力画像データとして出力画像メモリ30に転送され、格納される。
出力画像メモリ30は、カメラ本体50に対して着脱可能な記録媒体であり、この記録媒体を介して他の情報端末機器への出力画像データの転送が可能となる。また、出力画像メモリ30は、書き換え可能なメモリであり、半導体メモリや光ディスク等により構成される。
なお、出力画像メモリ30に格納された出力画像データやレンズユニット40の撮影情報を、データインターフェース部31を介して有線又は無線伝送によって他の情報端末機器に転送することも可能である。カメラ通信部33は、CPU34の指示にしたがって第1の取得手段や第2の取得手段として、レンズ通信部12と通信を行って、後述するレンズユニットの識別情報や撮影距離に対応する情報や瞳距離に対応する情報をレンズユニット40から取得する。
画像表示部32は、液晶ディスプレイ等の表示素子を含み、出力画像メモリ30に格納された画像データやカメラ本体50における設定等の情報を表示することができる。また、画像表示部32は、電子ビューファインダとして被写体像を表示することも可能である。ユーザインターフェース部33でのユーザーによる操作によって、画像表示部32の画像表示機能のON/OFFや表示情報の切り替えが可能である。
次に、本実施例の補正テーブルを登録するアプリケーション(以下、単にアプリケーションともいう)の動作について説明する。このアプリケーションは、パーソナルコンピュータ上にて動作し、パーソナルコンピュータを光学補正データ登録システムとして機能させる。
<パーソナルコンピュータとの接続>
図3には、パーソナルコンピュータ302(以下、PC302ともいう。)と図1に示したカメラ本体50に相当するカメラ本体301とがUSBケーブル303を介して互いに通信可能に接続されている様子を示している。カメラ本体301には、複数のレンズユニット304が装着可能である。
パーソナルコンピュータ302には、カメラ本体301と通信することが可能なアプリケーションがインストールされている。また、PC302には、前述した補正テーブルが記憶されている。PC302は十分な記憶容量を有するので、PC302には、カメラ本体301に装着可能な全ての機種のレンズユニット304に対応する補正テーブルが記憶されている。補正テーブルは、レンズユニット304の機種ごとの撮像光学系の光学特性に依存するデータである。PC302への補正テーブルの記憶方法としては、インターネットを介してダウンロードする方法でもよいし、外部記録媒体からパーソナルコンピュータに302に読み込ませる方法でもよい。
カメラ本体301は、図1に示したデータインターフェース部31に接続されたUSBケーブル303を介してPC302から必要な補正テーブルを取得し、システム制御部34の内蔵メモリに記憶(保存)する。
<補正テーブルのデータ構造>
図4には、PC302内の記憶媒体(ハードディスク等)に記憶される補正テーブルのデータ構造を示す。データ構造は、大きく分けて、光学補正データ全体のヘッダ情報領域801と、カメラ本体301に装着可能なレンズユニット(撮像光学系)ごとの光学補正データ領域802,803とを有する。図4には、2つのレンズユニットA,Bに対する光学補正データ領域802,803を示しているが、実際には、カメラ本体301に装着可能な全てのレンズユニット304に対する光学補正データ領域が設けられている。
ヘッダ情報領域801には、補正テーブルが記憶されているレンズユニットの数、レンズユニットごとの補正テーブルのデータ量などがテーブルヘッダ情報804に記憶される。
レンズユニットごとの補正テーブル領域802,803には、レンズヘッダ情報805として以下の情報が記憶される。例えば、レンズユニットの名称(機種名)情報と、レンズユニットの識別情報(製造番号等:以下、レンズIDという)である。その他、レンズユニットの焦点距離(ズームレンズではテレ端及びワイド端での焦点距離)、最短撮像距離、開放絞り値、特殊光学系レンズを示すフラグ等のレンズ性能情報である。名称情報、レンズID及びレンズ性能情報は、レンズユニットを特定したり、画像劣化補正処理のためのパラメータとして演算に用いられたりする。
さらに、レンズユニットごとの補正テーブル領域802,803には、レンズユニットごとの全ての補正テーブル(ここでは、周辺光量補正テーブル806、歪曲補正テーブル807、倍率色収差補正テーブル808)が記憶されている。
周辺光量補正テーブル806、歪曲補正テーブル807及び倍率色収差補正テーブル808はそれぞれ、焦点距離としてのズーム位置、撮影距離としてのフォーカス位置、および絞り値ごとのデータである。
周辺光量補正テーブル806は、光軸から周辺側への距離に応じた入射光量の低下量を示し、画像劣化の画像の補正処理の1つとしての周辺光量落ちに対する補正処理(以下、周辺光量補正ともいう)に用いられる。歪曲補正データ807は、光軸から周辺側への距離に応じた像が歪み量を示し、画像劣化補正処理の1つとしての歪曲に対する補正処理(以下、歪曲補正という)に用いられる。倍率色収差補正データ808は、光軸から周辺側への距離に応じたR,B成分の結像位置のG成分の結像位置に対するずれ量を示し、画像劣化補正処理の1つとしての倍率色収差に対する補正処理に用いられる(以下、倍率色収差補正という)。なお、光学補正データはこれら以外のものを含んでいてもよい。
<焦点距離と撮影距離>
次に、焦点距離と撮影距離について説明する。
一般的なレンズにおいては、ズームレンズの場合はズーム管を動かして焦点距離を制御し、画角が決定したのち、フォーカスリングを調整して被写体までの距離に応じてピントを合わせこむ。ここで焦点距離とは平行光線がレンズの光軸に平行に入射したときレンズの第二主点(後側主点)から焦点までの光軸上の距離のことをいう。また撮影距離とは撮像面(焦点面)から被写体までの距離をいう。単純なレンズの図11を用いて上記関係を説明すると、後側主点(H’)から像側焦点F’までの距離が焦点距離fに相当する。また撮影距離は図にRに示される距離を表し、下記式1によって算出される。
ここでrは像側焦点F’から撮像面までの距離を示す。この距離は焦点を合わせた時のレンズの繰り出し量に相当する。またeは主点間隔を示し前側主点Hから後側主点H’までの距離に相当する。また図10光学系における撮影倍率は式2のように表される。
式1、式2より撮影距離は撮影倍率を用いて下記式3で表される。
ここで、焦点距離fと主点間距離eを固定値とすると、撮影距離Rは倍率Mの関数で記述される。図5の(a)にそのグラフを記載する。縦軸に撮影倍離Mをとり、横軸に撮影距離(mm)をとっている。グラフを見て分かる通り、倍率M=1において変曲点が存在していることが分かる。倍率M>1においては倍率が高くなるほど撮影距離は長くなるが、M<1では倍率が低くなるほど撮影距離が長くなる。
一般的な撮影レンズの場合、倍率は1倍より大きくなることは殆どない。つまり、どのような撮影画像においても撮影距離と倍率は一対一に対応していることを意味している。さらに言うと撮影距離からレンズ位置に応じて変わる光学特性に起因する画像劣化の補正量が決まる。したがって、レンズ位置を示す撮影距離に対応する情報などから当該光学系の補正値を算出し画像に補正をかけることができる。
<新規対応レンズに対して補正できないケース>
しかし、レンズユニットの中には一般的にマクロレンズと呼ばれているレンズがある。仮に5倍〜0倍(ピント位置が無限)の撮影が可能なマクロレンズがあったとする。このようなレンズの場合、図5に示すような特性を有すると、例えば、撮影した画像の撮影距離が300mm(D位置)という情報から補正を行う場合、撮影距離が300mm(D位置)である箇所が2箇所(0.4倍付近(α)と2.5倍付近(β))存在している。撮影倍率が0.4倍の箇所と2.5倍の箇所の光学特性は異なっており、補正値も異なってしまう。これにより正しく補正が行われないということが発生してしまう。
そこで、本願技術思想では、射出瞳距離(以下、瞳距離ともいう。)を用いる。射出瞳とは、レンズを後ろから見たときの、見かけの絞り径(開口絞りの像空間における像)のことである。射出瞳距離とは撮像面から射出瞳までの距離のことをいう。マクロレンズが繰り出し方式のレンズ移動方式を採用している場合、倍率を変化させたときレンズユニットがそれに応じて移動し、射出瞳距離が倍率に応じて変化する。したがって、撮影距離の代わりに射出瞳距離によって補正を算出することにより撮影倍率に対応した適切な補正処理を行うことが可能である。
<瞳距離を用いて補正する場合のデータ構造>
次に上記、瞳距離を用いて補正を行う場合のレンズデータのデータ構造について説明する。基本的には図4で説明した補正データのデータ構造を採用する。ここでは、図4の撮影距離に相当するところを瞳距離に変えるだけで良い。ただデータの中身を射出瞳距離に変えるだけでは、そのデータが距離情報のものか射出瞳距離のものか判断することができない。そこでレンズのヘッダ情報805の部分に、その補正テーブルが撮影距離に対応する情報を使って補正データを算出するものか、瞳距離に対応する情報を使って補正データを算出するものかを判断するための情報がある。以下この情報を記録データタイプフラグとする。影距離に対応する情報を使って補正データを算出する補正テーブルである場合には、記録データタイプフラグが0になる。一方、瞳距離に対応する情報を使って補正データを算出する補正テーブルである場合には、記録データタイプフラグが1になる。カメラ側ではその記録データタイプフラグ情報を取得して、補正値を算出する際に用いるパラメータを撮影距離に対応する情報と瞳距離に対応する情報とで切り替える。この切り替えにより、適切なパラメータを使って、レンズユニットの光学特性に起因する画像劣化を補正するための補正値の算出を行う。
<補正処理>
カメラ本体50(カメラ本体302)のCPU34の処理について図6に示すフローチャートで説明する。
まず、S901でユーザーが撮影を実行したことをCPU34が検知することで撮影シーケンスとは別のシーケンスが開始される。次に、S902において、カメラ本体50の光学補正機能がONかどうかを判断する。ここでOFFになっていた場合は、光学補正を行わずに撮影を行う。補正機能がONになっていた場合、CPU34は、カメラ通信部33を介して、S903においてレンズユニットが装着されているか否かを判断する。カメラ本体50にレンズユニット40が装着されていない場合は処理を終了する。装着されている場合は、CPU34は、カメラ通信部33を介して、撮影に用いられたレンズユニットの固有番号(レンズID)や撮影情報をレンズユニット40から取得する。撮影情報とは、撮影の際に設定されたレンズユニット40の焦点距離や絞り、被写体距離や瞳距離などの情報である。撮影情報の取得タイミングは、撮影画像と関連付けられていれば、撮影の際でなくてもよい。
次に、S903で取得したレンズIDを元に、撮影に用いられたレンズユニット用の補正テーブルがカメラ本体内に記録されているかどうかをCPU34が判断する(S904)。対応する補正テーブルがなかった場合は補正機能がONになっていても補正できないため、レンズユニットの光学特性に起因する画像劣化を補正する補正処理を終了する。一方、対応する補正テーブルがあった場合は、先に述べた記録データタイプフラグをレンズのヘッダ情報(805)から取得する(S905)。
ここで記録データタイプフラグが立っていない場合(Flag=0)、記録されている補正テーブルは撮影距離に対応する情報に基づいて補正データを算出するための補正テーブルであることを示している。したがって、CPU34は、記録データタイプフラグが立っていない場合は、補正値算出に用いる引数として、撮影距離に対応する情報を用いる(S908)。そして、この撮影の際の撮影距離に対応する情報を用いて補正データを算出する(S909)。一方、ここで記録データタイプフラグが立っていた場合(Flag=1)、記録されている補正テーブルは瞳距離に対応する情報に基づいて補正データを算出するための補正テーブルであることを示している。したがって、CPU34は、補正データの算出に用いる引数として、瞳距離に対応する情報を用いる(S906)。そして、この撮影の際の瞳距離に対応する情報を用いて補正データを算出する(S907)算出された補正データを用いて補正値を算出し撮影画像に対してレンズユニットの光学特性に起因する画像劣化の補正処理を行う(S910)。
なお、撮影情報の取得タイミングは、上述のように撮影画像と関連付けられていれば、撮影の際でなくてもよい。すなわち、CPU34は、第1の取得手段としてのカメラ通信部33を介して、レンズユニット40の装着の際にレンズユニット40の識別情報を取得してもよい。一方で、CPU34は、第2の取得手段としてカメラ通信部33を介して、記録のための撮影の際に撮影距離に対応する情報や瞳距離に対応する情報などの撮影情報を取得する。
以上のようにすれば、マクロレンズのような撮影距離から補正値が一対一で定まらないような場合でも、当該マクロレンズの光学特性による画像劣化を適正に補正することが可能となる。
次に本発明の実施例2について説明する。
<実施例2の着眼点>
実施例2では、実施例1で説明したような瞳距離に対応した補正テーブルがあったとしても、当該補正テーブルから瞳距離に対応する情報を使って補正データを算出するという仕様をもたないカメラ本体が存在することを考慮したものである。
以下の説明では、機種A、機種Bを例示して説明する。機種Bは機種Aの発売の後に発売されたカメラであって、実施例1で説明したような瞳距離に対応した補正テーブルがあったとしても、撮影距離に対応した補正テーブルがあったとしても、当該補正テーブルから補正データを算出するという仕様をもつ。一方、機種Aは、実施例1で説明したような瞳距離に対応した補正テーブルがあったとしても、当該補正テーブルから瞳距離に対応する情報を使って補正データを算出するという仕様をもたない。したがって、機種Bは、特殊レンズであるマクロレンズXに対して実施例1の手法によりマクロレンズXの光学補正機能に対応することができる。一方、機種Aは、実施例1で説明したような瞳距離に対応した補正テーブルがあったとしても、当該補正テーブルから瞳距離に対応する情報を使って適正な補正データを算出することができない。補正テーブルから撮影距離に対応する情報を使って補正データを算出するという仕様になっているからである。そこで、実施例2では、補正テーブルから瞳距離に対応する情報を使って補正データを算出するという仕様をもたない場合を考慮しつつ、マクロレンズなどの特殊レンズ用の補正テーブルを用意するものである。
<実施例2の背景>
レンズデータを用いて光学補正を行う場合において、全てのレンズ補正データをカメラの中に記録しておくのは、メモリの制約上困難なことが多い。そこで、必要なレンズデータを外部から書き換え可能なシステムが一般的に用いられる。例えば、図3で説明したようなシステムにおいて、カメラ本体301とPC302とを繋ぎ、PC302に組み込まれたアプリケーションによって、カメラ本体301の補正テーブルの書き変えを行う場合である。このような場合、機種Bに対してはマクロレンズXに適した瞳距離を使った補正データを算出できる補正テーブルを登録することが可能である。しかし、機種Aに対してマクロレンズX用として、瞳距離を使った補正データを算出するための補正テーブルを登録してしまうと誤った補正をしてしまう。そこで、本願技術思想では、機種Aに対してはマクロレンズX用として瞳距離を使った補正データを算出するための補正テーブルを移行しないようにする。ここで、ユーザーにとっては、上述した技術背景は理解し難く、機種Aの所有者は不利益を生じることになる。このような問題に鑑みたのが実施例2である。
<機種A用のマクロレンズXの補正テーブル>
まず、機種A用のマクロレンズXの補正テーブルについて説明する。ここでは取得した画像に対して補正する画像劣化のうち周辺光量落ちにについて例を挙げて説明を行う。収差などの他の光学特性による画像劣化については、同様の考え方で補正テーブルの作成が可能であるため説明を割愛する。
光学特性に起因する画像劣化を補正処理で補正する場合、留意しなければならないのは過補正が起こらないようにするということである。補正処理により補正を行う場合は、補正不足のときには光学特性に基づく画像劣化が軽減される方向であるため、ある程度の補正効果は得られる。一方、過補正になってしまった場合、不自然な画像になってしまうことが多く補正したことにより却って画質が低下してしまう。
そこで、本願技術思想では、機種A用に用いるマクロレンズXの補正データは過補正が起こらないようなデータが作成される補正テーブルを用意する。
その技術思想について図5を用いて説明を行う。図5(a)はマクロレンズXの倍率と撮影距離の関係を表したものである。つまりマクロレンズXは撮影距離と倍率とが一対一で求まらないことを示している。撮影距離で補正値を算出しようとすると、例えば撮影距離Dにおいて倍率が2点定まることによって、どちらの状態か撮影距離からは判断することができず正しい補正が行えない。一方、図5(b)は倍率と瞳距離との関係を示しており、瞳距離を用いれば撮影倍率が決まり所望の補正が可能となる。先にも説明したように、機種Bにおいては図5(b)に示すように瞳距離で補正を行うことが可能である。一方、機種Aにおいては実施例1で説明したような瞳距離に対応した補正テーブルがあったとしても、当該補正テーブルから瞳距離に対応する情報を使って補正データを算出するという仕様をもたないため、瞳距離での補正をすることが適切でない。そこで機種Aに対してマクロレンズXの補正を可能にするために、図5(a)の特性を利用したデータを行うような補正テーブルを用意する。この際、過補正を防ぎかつ最大限の補正効果を出すことに留意することが必要である。
そこで、過補正を防ぐことを考慮して、図5(a)の距離Dのように2つ倍率が存在する場合には補正値の少ない方で補正を行う。
ここで周辺光量と瞳距離の関係について簡単に説明する。一般的なカメラで撮影を行った画像の画面周辺部の明るさ(像面の照度)を周辺光量という。周辺光量は、レンズの口径食やコサイン4乗則の影響を受けて中心部より周辺部にかけて光量が減少する。レンズの口径食とは周辺部に入射する光線が、絞りの前後にあるレンズの縁や枠によって遮断され光量が低下する現象のことをいう。口径食は絞りを絞り込むことにより改善する。一方、コサイン4乗則とは、画像周辺に入射する光量が光軸に対する入射角に応じて減少するという物理現象である。その明るさは傾斜角のコサインの4乗に比例して低下する。つまり、射出瞳距離が短くなれば像面に対する入射角度がつき、像面に入射する光量は減少する方向に働く。言い換えると、射出瞳距離が短いほど、長い場合に比べて補正量が大きいということになる。
この特性を考慮して、図5(a)の距離Dにおいては補正量が少ない倍率×αの補正データが算出されるような補正テーブルを用意しておけば、×βのように補正量が大きい倍率に対応する情報が入力されても過補正になることはない。そこで、本願技術思想では、図5(a)の場合、×βのような×αより低い倍率の撮影情報が入力されたときには×αに対応する補正データを算出して撮影画像を補正するようにする。このようにすれば、過補正を防げる最大限の補正効果を得ることができる。このようにして作成した機種A用のマクロレンズX用の補正テーブルを距離分割テーブルとする。一方、×αより高い倍率の撮影情報が入力されたときには、その倍率に対応する補正データを算出して撮影画像を補正するようにする。このようにすれば過補正となることは避けることができる。
機種B用のように、実施例1で説明したような瞳距離に対応した補正テーブルから補正データを算出するという仕様をもつの補正テーブルを瞳距離分割テーブルとする。
このようにマクロレンズX用の補正テーブルは機種により2種類存在することになる。PC302から補正テーブルをカメラ本体301に移行するシステムの場合、PC302でカメラ本体301に登録する補正テーブルを選別するようにする。以下にその登録システムについて説明を行う。
<パーソナルコンピュータ302の動作>
カメラ本体301とPC302にインストールされたアプリケーションの動作について、図7、図8、図9、図10を用いて説明する。図7は、カメラ本体301とアプリケーションとの間でのデータ通信の流れを示している。図5及び図9は、PC302のディスプレイ上に表示されるアプリケーションのUI(User Interface)の一例を示している。図10のフローチャートは、PC302のCPUが実行するアプリケーションの処理の流れを示している。
PC302は、カメラ本体301との接続を確認すると自動的にアプリケーションを起動し、図8に示すメインメニューUIをPC302のディスプレイに表示する。図8において、領域501には、接続されているカメラ本体301側の設定または状態を示す情報が表示されている。この設定または状態は、PC302では変更することはできない。具体的には、ドライブモード(単写、連写)、撮像モード(マニュアル、絞り優先、シャッタ秒時優先等)、電池残量、撮像可能枚数等である。
領域502には、PC302で変更可能なカメラ本体301の設定を示す情報が表示されている。具体的には、ホワイトバランスモード、ISO感度、記録画質、および測光モード等である。
領域503には、主に画像に関わる設定を可能とする撮像設定メニューが表示される。この撮像設定メニューからは、例えば、「風景モード」や「ポートレートモード」のように特定の被写体に特化した色・輝度を出力するモードの選択や、領域502で設定されたホワイトバランスを微調整するWB補正を行うことができる。カメラ本体301へ送信する補正テーブルの登録、記憶処理も、この撮像設定メニューを使ってユーザーが行う。
<補正テーブルの登録>
次に、アプリケーションを通じて、カメラ本体301に実際に装着されたレンズユニット(以下、装着レンズともいう)304レンズユニット光学補正データを登録する際の処理について説明する。図7,図10及び図13において、「S」は「ステップ」を意味し、以下の説明でも「ステップ」を「S」と略す。
図10において、ユーザーが図8に示したUIの領域503から「光学補正」ボタンをクリックしたことをPC302のCPUが検知すると(S701)、PC302のCPUは、カメラ本体301との通信が正常であるか否かをチェックする(S702)。この場合、PC302に対してカメラ本体301が外部装置として機能する。
通信チェックでは、図7に示すように、アプリケーションに基づいて動作するPC302がカメラ本体301に対して初期通信を要求する(S401)。具体的には、装着レンズ304の名称およびレンズIDと、カメラ本体301の内蔵メモリに補正テーブルが既に登録されている(登録済みの)レンズユニットの名称及びレンズIDの送信要求を送信する。PC302に接続されているカメラ本体301の機種情報は、このときにPC302が取得してもよいし、カメラ本体301がPC302に最初に接続したときに取得してもよい。
送信要求を受けたカメラ本体301は、装着レンズ304の名称及びレンズIDと内蔵メモリに光学補正データが登録済みのレンズユニットの名称及びレンズIDを送信する(S402)。ここでは、光学補正データが登録済みのレンズユニットの名称及びレンズIDとともに、図5に示した補正テーブルのデータ構造の全体を送信してもよい。
通信チェックが成功すると(S703)、上記情報を受け取ったPC302は、図9に示した補正テーブル登録UIを立ち上げる準備に入る。図9中の領域602には、PC302に補正テーブルが記憶されているレンズユニットの名称が示された一覧表が表示される。
ステップS402でカメラ本体301から取得した装着レンズ304の名称及びレンズIDがPC302にて補正テーブルが記録されているかを判断する(S704)。記録されている場合は、PC302のCPUは、ディスプレイに表示されている領域602内の装着レンズ304の名称の向かって左側のチェックボックスにチェックマークを入れる(S705)。これにより、PC302のディスプレイをユーザーが見ることで、当該装着レンズ304がPC302のディスプレイをユーザーが見ることで、登録済みであることをユーザーに知らせることができる。
また装着レンズ以外の補正テーブルをカメラ本体301に登録したい場合は、追加したいレンズユニットの名称に対応するチェックボックスにチェックマークを追加する(S706)。
PC302は、チェックされたレンズユニットが瞳距離に対応する情報を使って画像劣化を補正することが適当なレンズユニットであるか否かを判断する(S707)。この判断材料として、805の記録データタイプフラグを用いても良い。瞳距離に対応する情報を使って画像劣化を補正することが適当なレンズユニットであった場合は、カメラ本体301が機種Aに相当するか、機種Bに相当するかを判断する(S708)。機種Bとは、前述のように、実施例1で説明したような瞳距離に対応した補正テーブルがあったとしても、撮影距離に対応した補正テーブルがあったとしても、当該補正テーブルから補正データを算出するという仕様をもつ。一方、機種Aは、実施例1で説明したような瞳距離に対応した補正テーブルがあったとしても、当該補正テーブルから瞳距離に対応する情報を使って補正データを算出するという仕様をもたないカメラ本体である。
機種Bは、実施例1で説明したような瞳距離に対応した補正テーブルで、より適切に補正処理をすることができる。したがって、機種Bのような場合には、PC302のCPUは、機種Bのようなカメラ本体301に対して瞳距離分割テーブルの送信準備を行う(S709)。一方、機種Aのように、実施例1で説明したような瞳距離に対応した補正テーブルがあったとしても、当該補正テーブルから瞳距離に対応する情報を使って補正データを算出するという仕様をもたない場合には、距離分割テーブルの送信準備を行う(S710)。
この処理を完了すると、コンピュータ302のディスプレイに図9に示して説明したレンズ登録UI(光学補正登録ウィンドウ)に登録レンズ一覧が表示されるので、それをユーザーが確認することになる(S711)。そして、問題が無ければ605の釦をおす。この釦605の押下をPC302が検知すると、チェックされたレンズの補正テーブルを外部装置としてのカメラ本体301に送信する(S712)。
これにより、チェックしたレンズユニットの光学特性による画像劣化を補正する補正データをカメラ本体301で算出することができる。したがって、カメラ本体がA機種であっても、B機種であっても、特殊レンズに対する適当な画像劣化の補正処理を行うことができる(S713)。
<そのほかの実施例>
レンズユニットから補正テーブルを送信するようにしてもよい。この場合、レンズユニット40からみると、カメラ本体40が瞳距離に対応する場合と、撮影距離に対応する場合とがある場合に有効である。
以上説明したように、本願技術思想によれば、撮影された際のレンズユニットに応じて、適切な光学特性に起因する画像劣化を補正することができる。
11 撮像光学系
40,304 レンズユニット
50,301 カメラ本体
302 パーソナルコンピュータ
303 USBケーブル

Claims (10)

  1. レンズユニットの光学特性に起因する画像劣化を補正するための補正テーブルを撮像装置に送信する情報処理装置であって、
    前記レンズユニットの識別情報を取得する第1の取得手段と、
    前記撮像装置の識別情報を取得する第2の取得手段と、
    レンズユニットの光学特性に起因する画像劣化を補正するための前記レンズユニットの撮影距離に対応する情報を使う補正テーブルと瞳距離に対応する情報を使う補正テーブルとを格納する格納手段と、
    前記第1の取得手段で取得した前記レンズユニットの識別情報が第1の情報の場合には前記格納手段に格納されている複数の補正テーブルから選択された前記撮影距離に対応する情報を使う補正テーブルを送信し、前記第1の取得手段で取得した前記レンズユニットの識別情報が第2の情報の場合には前記格納手段に格納されている複数の補正テーブルから選択された前記瞳距離に対応する情報を使う補正テーブルを送信する送信手段とを有し、
    前記送信手段は、前記第1の取得手段で取得した前記レンズユニットの識別情報が前記第2の情報でも、前記第2の取得手段で取得した前記撮像装置の識別情報が第3の情報の場合には、前記格納手段に格納されている複数の補正テーブルから選択された前記撮影距離に対応する情報を送信することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記送信手段は、前記レンズユニットがマクロレンズの場合に、前記第2の取得手段で取得した前記撮像装置の識別情報に基づいて補正テーブルを選択し送信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1の情報は、瞳距離に対応する情報を使って画像劣化を補正することが適当でないことを示す情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第2の情報は、瞳距離に対応する情報を使って画像劣化を補正することが適当であることを示す情報であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記送信手段は、前記第1の取得手段で取得した前記レンズユニットの識別情報が前記第1の情報で、且つ前記第2の取得手段で取得した前記撮像装置の識別情報が第4の情報の場合には、前記格納手段に格納されている複数の補正テーブルから選択された前記瞳距離に対応する情報を送信することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に情報処理装置。
  6. レンズユニットの光学特性に起因する画像劣化を補正するための前記レンズユニットの撮影距離に対応する情報を使う補正テーブルと瞳距離に対応する情報を使う補正テーブルとを格納する格納手段を有し、前記補正テーブルを撮像装置に送信する情報処理装置の制御方法であって、
    前記レンズユニットの識別情報を取得する第1の取得ステップと、
    前記撮像装置の識別情報を取得する第2の取得ステップとを有し、
    前記第1の取得ステップで取得した前記レンズユニットの識別情報が第1の情報の場合には前記格納手段に格納されている複数の補正テーブルから選択された前記撮影距離に対応する情報を使う補正テーブルを送信し、前記第1の取得ステップで取得した前記レンズユニットの識別情報が第2の情報の場合には前記格納手段に格納されている複数の補正テーブルから選択された前記瞳距離に対応する情報を使う補正テーブルを送信する送信ステップとを有し、
    前記送信ステップでは、前記第1の取得ステップで取得した前記レンズユニットの識別情報が前記第2の情報でも、と前記第2の取得ステップで取得した前記撮像装置の識別情報が第3の情報の場合には、前記格納手段に格納されている複数の補正テーブルから選択された前記撮影距離に対応する情報に基づいて補正テーブルを選択し送信することを特徴とする制御方法。
  7. 前記送信ステップでは、前記レンズユニットがマクロレンズの場合に、前記第2の取得ステップで取得した前記撮像装置の識別情報に基づいて補正テーブルを選択し送信することを特徴とする請求項6に記載の制御方法。
  8. 前記第1の情報は、瞳距離に対応する情報を使って画像劣化を補正することが適当でないことを示す情報であることを特徴とする請求項6または7に記載の制御方法。
  9. 前記第2の情報は、瞳距離に対応する情報を使って画像劣化を補正することが適当であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の制御方法。
  10. 前記送信ステップでは、前記第1の取得ステップで取得した前記レンズユニットの識別情報が前記第1の情報で、且つ前記第2の取得ステップで取得した前記撮像装置の識別情報が第4の情報の場合には、前記格納手段に格納されている複数の補正テーブルから選択された前記瞳距離に対応する情報を送信することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に制御方法。
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