JP2019219486A - レンズバレル、及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズバレルにおいて、簡易な構成で、熱膨張による光学部材への負荷を軽減しながら防水性を高めることができる。【解決手段】レンズバレルは、弾性を有する環状の防水シールと、前記防水シールと接する第1接触面を有する板状の第1光学部材と、前記第1光学部材を収容する筒部を有するレンズ枠と、前記防水シールと接する第2接触面を有し、前記第1光学部材の隣に位置する第2光学部材と、を備え、前記防水シールは、前記第1接触面、前記第2接触面、及び前記筒部のそれぞれを付勢している。【選択図】図2

Description

本発明の一態様は、カメラなどの撮像装置に採用されるレンズバレルなどに関する。
撮像装置では、複数のレンズにより構成された光学系が用いられることがある。このような撮像装置は、たとえば特許文献1などに開示されている。
特開2007−155760号公報
スマートフォンおよび自動車などに搭載されたカメラならびにデジタルカメラといった撮像装置の使用環境は様々である。具体的には、晴天時などの良好な環境下だけでなく、雨天時、高温時又は低温時といったシビアな環境下でも使用される。特許文献1の撮像装置では、環境温度の変化によるレンズの熱膨張に対する歪対策が施されている。しかしながら、防水対策が施されていないため、簡易な構成で、熱膨張によるレンズまたはフィルタなどの光学部材への負荷を軽減しながら防水性の高い撮像装置が求められる。
本発明は、上記の課題などを解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
弾性を有する環状の防水シール(11)と、
前記防水シールと接する第1接触面(21a)を有する板状の第1光学部材(21)と、
前記第1光学部材を収容する筒部(12a)を有するレンズ枠(12)と、
前記防水シールと接する第2接触面(22a)を有し、前記第1光学部材の隣に位置する第2光学部材(22)と、を備え、
前記防水シールは、前記第1接触面、前記第2接触面、及び前記筒部のそれぞれを付勢している、
レンズバレルである。
上記構成のレンズバレルによれば、たとえば、環境温度の変化によって第1光学部材が膨張したり収縮したりする場合においても、第1光学部材の第1接触面及び第2光学部材の第2接触面を付勢する防水シールが変形することで、第1光学部材の膨張または収縮を吸収することができる。これにより、レンズまたはフィルタなどの光学部材に加わる負荷を軽減することができるので、レンズの歪、レンズの割れ、及びレンズコーティングのクラックなどを防ぐことができる。また、防水シールが筒部をさらに付勢することで、第1光学部材と筒部との間を封止することができるので、レンズ枠の内部への水分の侵入をより確実に防ぐことができる。すなわち、1つの防水シールによって歪対策及び防水対策の両方を実現することができる。したがって、簡易な構成で、熱膨張による光学部材への負荷を軽減しながら防水性を高めることができる。
上記レンズバレルにおいて、好ましくは、
前記第1光学部材は、第1レンズであり、
前記第2光学部材は、前記第1光学部材に対する被写体の反対側に位置する第2レンズである。
上記構成のレンズバレルによれば、第1レンズに対する被写体の反対側への水分の侵入を防ぐことができる。
上記レンズバレルにおいて、好ましくは、
前記レンズ枠に直接または間接に固定され、前記第1光学部材に対する前記第2光学部材の反対側に位置する第3光学部材(13)をさらに備え、
前記第1光学部材は、前記防水シールによって光軸方向に沿って付勢されて前記第3光学部材と接する。
上記構成のレンズバレルによれば、レンズ枠に剛的に固定された第3光学部材に第1光学部材を光軸方向に押さえつけることができるので、第1光学部材の光軸方向の位置を第3光学部材に基づき定めることができる。これにより、第1光学部材をレンズ枠における設計通りの位置に配置することができる。
上記レンズバレルにおいて、好ましくは、
前記第3光学部材は、前記光軸方向に沿って前記レンズ枠に当てつけられる。
上記構成のレンズバレルによれば、レンズ枠に対する第3光学部材の光軸方向の位置、及びレンズ枠に対する第3光学部材の傾きなどの精度を向上させることができるので、全ての光学部材が収容されるレンズ枠の筒部の寸法精度を向上させることができる。これにより、レンズ枠の筒部における各光学部材の光軸方向の位置の精度を向上させることができるので、高い解像度を有するレンズ系を実現することができる。特に、たとえば、第1光学部材が第1レンズである場合において、第3光学部材に当たる第1レンズの光軸方向の位置の精度を効果的に向上させることができる。
上記レンズバレルにおいて、好ましくは、
前記第1光学部材の他に1つ以上の光学部材(22,23,24)をさらに備え、
前記第1光学部材、及び前記1つ以上の光学部材は、前記防水シールによって光軸方向に沿って付勢されている。
上記構成のレンズバレルによれば、2つ以上の光学部材の歪対策を1つの防水シールによって達成することができるので、部品点数を削減し、レンズバレルの構造を簡易にすることができるので、レンズバレルの製造工程が複雑化することを防ぐとともに、製造コストを低減することができる。
上記レンズバレルにおいて、好ましくは、
前記第1光学部材の他に1つ以上の光学部材をさらに備え、
前記第1光学部材は、最も被写体側に位置する。
上記構成のレンズバレルによれば、第1光学部材において水分の侵入を防ぐことができるので、レンズ枠の内部におけるより広い空間を防水することができる。
上記いずれかのレンズバレルは、カメラなどの撮像装置に好適に適用される。
上記構成の撮像装置によれば、たとえば、環境温度の変化によって第1光学部材が膨張したり収縮したりする場合においても、第1光学部材の第1接触面及び第2光学部材の第2接触面を付勢する防水シールが変形することで、第1光学部材の膨張または収縮を吸収することができる。これにより、レンズまたはフィルタなどの光学部材に加わる負荷を軽減することができるので、レンズの歪、レンズの割れ、及びレンズコーティングのクラックなどを防ぐことができる。また、防水シールが筒部をさらに付勢することで、第1光学部材と筒部との間を封止することができるので、レンズ枠の内部への水分の侵入をより確実に防ぐことができる。すなわち、1つの防水シールによって歪対策及び防水対策の両方を実現することができる。したがって、簡易な構成で、熱膨張による光学部材への負荷を軽減しながら防水性を高めることができる。
図1は、本実施形態のレンズバレルの分解斜視図である。 図2は、本実施形態のレンズバレルの断面図である。
本発明のレンズバレルは、弾性を有する環状の防水シールと、防水シールと接する第1接触面を有する板状の第1レンズと、第1光学部材を収容する筒部を有するレンズ枠と、防水シールと接する第2接触面を有し、第1光学部材の隣に位置する第2光学部材と、を備える構成において、防水シールが、第1接触面、第2接触面、及び筒部のそれぞれを付勢している点を特徴の一つとしている。
なお、本明細書では、レンズの中心位置であって、撮像素子に入射する光の中心位置を「光軸」と称する。レンズに対して撮像素子とは反対側に位置する撮像対象を「被写体」と称する。撮像素子に対して被写体が位置する方向を「フロント側」または「光軸方向前方」と称し、被写体に対して撮像素子が位置する方向を「リア側」または「光軸方向後方」と称する。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
2.補足事項
<1.実施形態>
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のレンズバレルの分解斜視図である。図2は、本実施形態のレンズバレルの断面図である。図1は、フロント側から見た図である。
各図面にはx軸、y軸およびz軸を示している。レンズの光軸に平行な軸であって、撮像素子から見て被写体へ向いている軸を「z軸」と定義する。z軸に垂直な軸を「x軸」と定義する。また、z軸およびx軸の両方に垂直な軸を「y軸」と定義する。ここでは、x軸、y軸およびz軸は、右手系の3次元の直交座標を形成する。以下、z軸の矢印方向をz軸+側、矢印とは逆方向をz軸−側と呼ぶことがあり、その他の軸についても同様である。つまり、z軸に沿って、z軸+側が「フロント側」または「光軸方向前方」であり、z軸−側が「リア側」または「光軸方向後方」である。
図1及び図2に示されるように、本実施形態の撮像装置は、レンズバレル1、基板41及び撮像素子42を含んで構成される。なお、図1では、基板41及び撮像素子42を図示していない。レンズバレル1は、防水パッキン11、レンズ枠12、押さえ環13、間隔環16、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、及び第4レンズ24を含んで構成される。
<基板41>
図2に示されるように、基板41は、レンズバレル1に対する被写体の反対側に位置し、撮像素子42を含む電子部品が搭載されたリジッド基板である。撮像素子42は、本発明でいう「撮像部」の一具体例である。撮像素子42は、照射された光を電気信号に変換する光電変換素子であり、例えばC−MOSセンサやCCDなどであるが、これらに限定されるものではない。また、撮像装置においては、撮像素子42以外の撮像機能を要する撮像部を採用してもよい。撮像素子42により取得された電気信号は、基板41に搭載された電子部品により所定の電気処理または信号処理が施された後、撮像装置の外部に画像データとして出力される。
<防水パッキン11>
図1及び図2に示されるように、防水パッキン11は、弾性を有する環状の部材である。本実施形態では、防水パッキン11は、第1レンズ21と第2レンズ22との間に設けられる。防水パッキン11は、たとえば、ゴムなどの弾性部材により形成された円環状の部材であり、後述するレンズ枠12の大径部12cの径と略同じ外径を有する。防水パッキン11は、本発明でいう「防水シール」の一具体例である。
<レンズ枠12>
レンズ枠12は、筒部12aを含んで構成される。本実施形態では、レンズ枠12は、たとえば、樹脂又は金属などにより形成される。筒部12aは、光軸を中心とし、光軸方向に伸びる円筒形状を有する。詳細には、筒部12aの内面には、大径部12c、小径部12d及びテーパー部12eが、リア側に向かってこの順で連続するように形成される。大径部12cは、光軸を中心軸とする円筒形状を有する。大径部12cの内面は、防水パッキン11と一周にわたって接する第3接触面12fを含む。小径部12dは、大径部12cの径より小さい径を有し、光軸を中心軸とする円筒形状を有する。テーパー部12eは、フロント側において小径部12dの径より小さい径を有し、光軸を中心としてリア側に向かって拡径する形状を有する。段差12bは、小径部12dとテーパー部12eとの間に形成され、フロント側に向いた円環状の平面を有する。
筒部12aは、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23及び第4レンズ24を収容する。本実施形態では、第1レンズ21は、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23及び第4レンズ24の中で、最も被写体側に位置するレンズである。第2レンズ22は、第1レンズ21に対する被写体の反対側において、防水パッキン11を挟んで第1レンズ21の隣に位置する。具体的には、第1レンズ21、防水パッキン11、第2レンズ22、間隔環16、第3レンズ23及び第4レンズ24は、リア側に向かってこの順で連続するように筒部12aの内部に収容される。
<第3レンズ23及び第4レンズ24>
より具体的には、第3レンズ23及び第4レンズ24は、小径部12dの径より小さく、テーパー部12eのフロント側の径より大きい外径を有する円柱形状のレンズである。第3レンズ23及び第4レンズ24は、たとえば、樹脂又はガラスなどにより形成される。第4レンズ24は、外周面が小径部12dの内面と対向し、リア側が段差12bと当接するように小径部12dの内部に設けられる。第3レンズ23は、外周面が小径部12dの内面と対向し、リア側が第4レンズ24と当接するように小径部12dの内部に設けられる。第3レンズ23及び第4レンズ24は、本発明でいう「光学部材」の一具体例である。
<間隔環16>
本実施形態では、間隔環(スペーサ)16は、たとえば、樹脂又は金属などにより形成された円環状の部材であり、大径部12cの径より小さく、小径部12dの径より大きい外径を有する。間隔環16は、第2レンズ22と第3レンズ23との間の間隔を維持するために用いられる。間隔環16は、外周面が大径部12cの内面と対向し、リア側が第3レンズ23と当接するように大径部12cの内部に設けられる。
<第2レンズ22>
第2レンズ22は、たとえば、樹脂又はガラスなどにより形成された円柱形状のレンズであり、大径部12cの径より小さく、小径部12dの径より大きい外径を有する。第2レンズ22は、外周面が大径部12cの内面と対向し、リア側が間隔環16と当接するように大径部12cの内部に設けられる。第2レンズ22は、防水パッキン11と接する第2接触面22aをフロント側に有する。第2接触面22aは、略円環形状をしており、全周にわたって防水パッキン11と接する。第2レンズ22は、本発明でいう「第2光学部材」の一具体例である。
<第1レンズ21>
第1レンズ21は、たとえば、樹脂又はガラスなどにより形成された円柱形状のレンズであり、大径部12cの径より小さく、小径部12dの径より大きい外径を有する。第1レンズ21は、外周面が大径部12cの内面と対向し、フロント側が押さえ環13と当接するように大径部12cの内部に設けられる。第1レンズ21は、第2レンズ22の第2接触面22aと対向し、防水パッキン11と接する第1接触面21aをリア側に有する。第1接触面21aは、略円環形状をしており、全周にわたって防水パッキン11と接する。また、第1レンズ21のフロント側の端部21bは、押さえ環13と当接し、略円環形状を有する。第1レンズ21は、本発明でいう「第1光学部材」の一具体例である。
<押さえ環13>
押さえ環13は、レンズ枠12に直接に固定され、第1レンズ21に対する第2レンズ22の反対側に位置する。本実施形態では、押さえ環13は、たとえば、樹脂又は金属などにより形成され、光軸方向に沿ってレンズ枠12に当てつけられる。詳細には、押さえ環13は、筒部13aと、テーパー部13bと、を含んで構成される。テーパー部13bは、リア側において第1レンズ21の外径より小さい径を有し、光軸を中心としてフロント側に向かって拡径する形状を有する。筒部13aは、テーパー部12eのリア側に位置し、光軸を中心軸としてリア側に延びる略円筒形状を有する。段差13cは、テーパー部13bと筒部13aとの間に形成され、リア側に向いた円環状の平面を有する。押さえ環13は、たとえば、段差13cとレンズ枠12のフロント側の端部12gとが当接する位置で、レンズ枠12に固定される。押さえ環13のレンズ枠12への固定は、たとえば、筒部13aの内面とレンズ枠12の外面との螺合により実現される。押さえ環13は、本発明でいう「第3光学部材」の一具体例である。
<各レンズの固定>
防水パッキン11は、各レンズが固定された状態において、第1接触面21a、第2接触面22a、及び筒部12aの第3接触面12fのそれぞれを付勢する。詳細には、第4レンズ24、第3レンズ23、間隔環16、第2レンズ22、防水パッキン11及び第1レンズ21は、この順でレンズ枠12の筒部12aにフロント側から挿入される。そして、押さえ環13は、段差13cとレンズ枠12のフロント側の端部12gとが当接するまでレンズ枠12にねじ込まれる。すなわち、押さえ環13の段差13cは、光軸方向に沿ってレンズ枠12の端部12gに当てつけられる。
この状態において、防水パッキン11は、第1レンズ21及び第2レンズ22に挟まれることで変形し、第1接触面21a、第2接触面22a及び第3接触面12fと密着する。すなわち、防水パッキン11は、第1レンズ21、第2レンズ22、間隔環16、第3レンズ23、及び第4レンズ24を光軸方向に沿って付勢する。これにより、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、及び第4レンズ24を防水パッキン11の復元力によって固定することができるので、レンズを歪みにくくすることができる。
また、防水パッキン11は、筒部12aを径方向外側に付勢する。これにより、防水パッキン11が、筒部12aにおける第3接触面12fと一周にわたって接触するとともに、第1レンズ21における第1接触面21aと一周にわたって接触するので、第1レンズ21のリア側へ水分が侵入することを防ぐことができる。
また、第1レンズ21は、防水パッキン11によって光軸方向に沿ってフロント側に付勢されながらフロント側の端部21bが押さえ環13の段差13cと当接する。つまり、レンズ枠12に剛的に固定された押さえ環13に第1レンズ21を光軸方向に押さえつけることができるので、第1レンズ21の光軸方向の位置を押さえ環13の段差13cの位置に基づき定めることができる。これにより、第1レンズ21をレンズ枠12における設計通りの位置に配置することができる。
また、第4レンズ24は、防水パッキン11によって光軸方向に沿ってリア側に付勢されながらレンズ枠12の段差12bと当接する。つまり、レンズ枠12そのものに第4レンズ24を光軸方向に押さえつけることができるので、第4レンズ24、ならびに第4レンズ24と直接または間接に接する第2レンズ22及び第3レンズ23の光軸方向の位置をレンズ枠12の段差12bの位置に基づき定めることができる。これにより、第2レンズ22、第3レンズ23及び第4レンズ24をレンズ枠12における設計通りの位置に配置することができる。
なお、レンズ枠12のフロント側の端部12g、及び第1レンズ21のフロント側の端部21bが同じ段差13cと当接する構成、すなわち端部12g及び端部21bが光軸方向について同じ位置で押さえ環13と接する構成について説明したが、端部12g及び端部21bは、それぞれ異なる位置で押さえ環13と接する構成であってもよい。具体的には、たとえば、段差13cの代わりに、フロント側に位置する段差及びリア側に位置する段差が設けられる場合において、端部21bが、フロント側に位置する段差と当接し、端部12gが、リア側に位置する段差と当接する構成であってもよい。
上記構成のレンズバレルによれば、たとえば、環境温度の変化によって第1レンズ21が膨張したり収縮したりする場合においても、第1レンズ21の第1接触面21a及び第2レンズ22の第2接触面22aを付勢する防水パッキン11が変形することで、第1レンズ21の膨張または収縮を吸収することができる。これにより、レンズに加わる負荷を軽減することができるので、レンズの歪、レンズの割れ、及びレンズコーティングのクラックなどを防ぐことができる。また、防水パッキン11が筒部12aをさらに付勢することで、第1レンズ21と筒部12aとの間を封止することができるので、レンズ枠12の内部への水分の侵入をより確実に防ぐことができる。すなわち、1つの防水パッキン11によって歪対策及び防水対策の両方を実現することができる。したがって、簡易な構成で、熱膨張によるレンズへの負荷を軽減しながら防水性を高めることができる。
また、上記構成のレンズバレルでは、第2レンズ22が、第1レンズ21に対する被写体の反対側に位置するため、第1レンズ21に対する被写体の反対側への水分の侵入を防ぐことができる。
また、上記構成のレンズバレルでは、押さえ環13が、レンズ枠12に直接に固定され、第1レンズ21に対する第2レンズ22の反対側に位置するため、レンズ枠12に剛的に固定された押さえ環13に第1レンズ21を光軸方向に押さえつけることができる。これにより、第1レンズ21の光軸方向の位置を押さえ環13に基づき定めることができるので、第1レンズ21をレンズ枠12における設計通りの位置に配置することができる。
また、上記構成のレンズバレルでは、押さえ環13が、光軸方向に沿ってレンズ枠12に当てつけられるため、レンズ枠12に対する押さえ環13の光軸方向の位置、及びレンズ枠12に対する押さえ環13の傾きなどの精度を向上させることができるので、全ての光学部材が収容されるレンズ枠12の筒部12aの寸法精度を向上させることができる。これにより、レンズ枠12の筒部12aにおける各光学部材の光軸方向の位置の精度を向上させることができるので、高い解像度を有するレンズ系を実現することができる。特に、押さえ環13に当たる第1レンズ21の光軸方向の位置の精度を効果的に向上させることができる。
また、上記構成のレンズバレルでは、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23及び第4レンズ24が、防水パッキン11によって光軸方向に沿って付勢されているため、2つ以上のレンズの歪対策を1つの防水パッキン11によって達成することができる。これにより、部品点数を削減し、レンズバレル1の構造を簡易にすることができるので、レンズバレル1の製造工程が複雑化することを防ぐとともに、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態のレンズバレルでは、第1レンズ21が、最も被写体側に位置するレンズであるため、第1レンズ21において水分の侵入を防ぐことができるので、レンズ枠12の内部におけるより広い空間を防水することができる。
<2.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明では、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
本実施形態のレンズバレルでは、第1レンズ21が、「第1光学部材」の一具体例である構成について説明したが、光学フィルタなどの円板形状を有する光学部材が「第1光学部材」の一具体例となる構成であってもよい。
また、本実施形態のレンズバレルでは、第2レンズ22及び押さえ環13が、それぞれ「第2光学部材」及び「第3光学部材」の一具体例である構成について説明したが、押さえ環13及び第2レンズ22が、それぞれ「第2光学部材」及び「第3光学部材」の一具体例となる構成であってもよい。この場合、防水パッキン11は、押さえ環13と第1レンズ21との間に設けられる。また、第1レンズ21のフロント側の周縁部、及び段差13cが、それぞれ「第1接触面」及び「第2接触面」の一具体例となる。そして、防水パッキン11は、段差13c、第1レンズ21のフロント側の周縁部及び筒部12aをそれぞれ付勢する。
また、本実施形態のレンズバレルでは、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、第4レンズ24及び押さえ環13の各々が、「光学部材」の一具体例である構成について説明したが、「光学部材」は、レンズまたは押さえ環の他に、たとえば光学フィルタである構成であってもよい。
また、本実施形態のレンズバレルでは、第1レンズ21が最も被写体側に位置する構成について説明したが、第1レンズ21は、被写体側から2番目以降に位置する構成であってもよい。この場合、防水パッキン11は、被写体側から2番目以降に位置するレンズのリア側に設けられる。
また、本実施形態のレンズバレルでは、押さえ環13が、レンズ枠12に直接に固定される構成について説明したが、押さえ環13が、レンズ枠12に間接に固定される構成であってもよい。
また、本実施形態のレンズバレルでは、筒部12aが4枚のレンズを収容する構成について説明したが、筒部12aが、1枚のレンズを収容する構成であってもよい。
また、本実施形態のレンズバレルは、車載用または監視用などの撮像装置で利用される。たとえば、車載用の撮像装置で利用された場合、高温環境で利用されたり、雨天時に第1レンズ21の周囲が雨ざらしになったりする可能性があるため、本実施形態の効果が特に発揮されることになる。
本発明は、車載用の撮像装置及びモバイル用途の撮像装置などとして好適に利用される。
1…レンズバレル
11…防水パッキン
12…レンズ枠
12a…筒部
12b…段差
12c…大径部
12d…小径部
12e…テーパー部
12f…第3接触面
12g…端部
13…押さえ環
13a…筒部
13b…テーパー部
13c…段差
16…間隔環
21…第1レンズ
21a…第1接触面
21b…端部
22…第2レンズ
22a…第2接触面
23…第3レンズ
24…第4レンズ
41…基板
42…撮像素子

Claims (7)

  1. 弾性を有する環状の防水シールと、
    前記防水シールと接する第1接触面を有する板状の第1光学部材と、
    前記第1光学部材を収容する筒部を有するレンズ枠と、
    前記防水シールと接する第2接触面を有し、前記第1光学部材の隣に位置する第2光学部材と、を備え、
    前記防水シールは、前記第1接触面、前記第2接触面、及び前記筒部のそれぞれを付勢している、
    レンズバレル。
  2. 前記第1光学部材は、第1レンズであり、
    前記第2光学部材は、前記第1光学部材に対する被写体の反対側に位置する第2レンズである、
    請求項1に記載のレンズバレル。
  3. 前記レンズ枠に直接または間接に固定され、前記第1光学部材に対する前記第2光学部材の反対側に位置する第3光学部材をさらに備え、
    前記第1光学部材は、前記防水シールによって光軸方向に沿って付勢されて前記第3光学部材と接する、
    請求項1または請求項2に記載のレンズバレル。
  4. 前記第3光学部材は、前記光軸方向に沿って前記レンズ枠に当てつけられる、
    請求項3に記載のレンズバレル。
  5. 前記第1光学部材の他に1つ以上の光学部材をさらに備え、
    前記第1光学部材、及び前記1つ以上の光学部材は、前記防水シールによって光軸方向に沿って付勢されている、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレンズバレル。
  6. 前記第1光学部材の他に1つ以上の光学部材をさらに備え、
    前記第1光学部材は、最も被写体側に位置する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレンズバレル。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のレンズバレルを備える、
    撮像装置。
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