JP2019218781A - 接合工法及び接合構造 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、引張力が作用するような追加構造物を既存構造物に対して接合する場合でも、あと施工アンカーを使用してコスト及び工期を抑制することにある。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の接合工法は、既存構造物に対して接合するための位置に追加構造物を配置する際に、既存構造物の任意の面と追加構造物の任意の面とが同一平面上に位置するように、追加構造物を配置する。更に、接続部材として平板状の接続部材を用い、同一平面上に位置する既存構造物の面と追加構造物の面との双方に密着させて配置するものである。このため、あと施工アンカーを、接続部材の、既存構造物並びに追加構造物との密着面とは反対の面から、それらの面と略直交する方向へ向けて打込むことになる。これにより、既存構造物への密着面と追加構造物への密着面との間に段差がある接続部材や、肉厚の接続部材等を用いる場合と比較して、あと施工アンカーの打込みが容易になり、コストや工期が更に抑制されるものとなる。
本項に記載の接合工法は、既存構造物と追加構造物との各々に対し、少なくとも互いに直交する2方向に向けてあと施工アンカーが打込まれるように、接続部材を複数固定するものである。例えば、少なくとも1つの接続部材を、既存構造物及び追加構造物に対して上方から密着させて配置し、上方から既存構造物及び追加構造物の各々へ向けてあと施工アンカーを打込んで固定した場合は、更に別の接続部材を、既存構造物及び追加構造物に対して側方から密着させて配置する。そして、その接続部材を、側方から既存構造物及び追加構造物の各々へ向けてあと施工アンカーを打込んで固定することで、これらのあと施工アンカーと、初めに固定した接続部材に打込まれたあと施工アンカーとが、既存構造物及び追加構造物に対して互いに直交する2方向に向けて打込まれた状態になる。このように、少なくとも互いに直交する2方向に向けて、あと施工アンカーが打込まれることにより、追加構造物がズレたり回転したりすることなく、強固に接合されることとなる。
本項に記載の接合工法は、あと施工アンカーとして、一般的なあと施工アンカーよりも剛性が高いディスクアンカーを使用することで、せん断力に対する耐性が非常に高まるため、信頼性及び安全性が向上すると共に、打込み本数が低減されて工期がより一層抑制されるものとなる。
(6)上記(5)項において、前記接続部材と、前記既存構造物並びに前記追加構造物との密着面は同一平面上に位置し、前記接続部材が平板状をなしている接合構造(請求項6)。
(8)上記(5)から(7)項において、前記あと施工アンカーとして、ディスクアンカーが使用されている接合構造(請求項8)。
そして、(5)から(8)項に記載の接合構造は、各々、上記(1)から(4)項の接合工法を利用して実現されることで、上記(1)から(4)項の接合工法と同等の作用を奏するものである。
図1は、本発明の実施の形態に係る接合構造10の構成を、側方から模式的に示している。図示のように、接合構造10は、コンクリート造の既存構造物12に対して、図示の例では図中左方向から、別体の追加構造物14が接合されたものである。又、接合構造10は、図示の例において、2つの接続部材18(18A、18B)と、4つのあと施工アンカー30(30A〜30D)とが利用されている。
S10(追加構造物配置):既存構造物12に対して接合するための適切な位置に、追加構造物14を配置する。例えば、図1の例では、既存構造物12及び追加構造物14の図中上側の面が同一平面上に位置し、かつ、既存構造物12及び追加構造物14の図中紙面手前側の面が同一平面上に位置するように、追加構造物14を配置する。このとき、追加構造物14を適切な位置に配置した状態で、追加構造物14の形状や大きさに応じた適切な器具を用いて追加構造物14を支持してもよく、又、接着剤等により既存構造物12に対して追加構造物14を仮固定してもよい。
なお、本発明の実施の形態に係る接合工法は、図2の構成に限定されるものではなく、作業ステップの一部が変更、追加、削除されたものであってもよい。
Claims (8)
- コンクリート造の既存構造物に対し、別体の追加構造物を接合する接合工法であって、
前記既存構造物と前記追加構造物との接合部分を跨ぐ態様で、前記既存構造物と前記追加構造物との双方に密着する接続部材を配置し、
該接続部材を貫通して、該接続部材と、前記既存構造物並びに前記追加構造物との各々にあと施工アンカーを打込み、前記接続部材と、前記既存構造物並びに前記追加構造物とを接合することを特徴とする接合工法。 - 前記接続部材と、前記既存構造物並びに前記追加構造物との密着面を同一平面上に位置させ、平板状をなす前記接続部材を用いることを特徴とする請求項1記載の接合工法。
- 前記既存構造物と前記追加構造物との各々に対し、少なくとも互いに直交する2方向に向けて前記あと施工アンカーが打込まれるように、前記接続部材を複数固定することを特徴とする請求項1又は2記載の接合工法。
- 前記あと施工アンカーとして、ディスクアンカーを使用することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の接合工法。
- コンクリート造の既存構造物に対し、別体の追加構造物が接合された接合構造であって、
前記既存構造物と前記追加構造物との接合部分を跨ぐ態様で、前記既存構造物と前記追加構造物との双方に密着して配置された接続部材が貫通されて、該接続部材と、前記既存構造物並びに前記追加構造物との各々にあと施工アンカーが打込まれ、前記接続部材と、前記既設構造物並びに前記追加構造物とが接合されていることを特徴とする接合構造。 - 前記接続部材と、前記既存構造物並びに前記追加構造物との密着面は同一平面上に位置し、前記接続部材が平板状をなしていることを特徴とする請求項5記載の接合構造。
- 前記接続部材が複数固定され、該複数の接続部材を固定している複数の前記あと施工アンカーに、前記既存構造物と前記追加構造物との各々に対し、少なくとも互いに直交する2方向に向けて打込まれたあと施工アンカーが含まれていることを特徴とする請求項5又は6記載の接合構造。
- 前記あと施工アンカーとして、ディスクアンカーが使用されていることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項記載の接合構造。
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