JP2019218707A - 改修サッシ - Google Patents
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Abstract
Description
既設枠8は、アルミニウム合金の押出形材よりなる既設下枠16と既設上枠17と左右の既設縦枠18,18を四方枠組みして構成してある。新設枠1は、新設下枠21と新設上枠23と左右の新設縦枠24,24を四方枠組みして構成してある。本実施形態では、既設枠8と新設枠1は、いずれも引違い窓用の窓枠となっている。既設枠8の室内側には、既存の木製額縁(躯体)9が設けられている。
既設上枠17には上枠補助材13dが長手方向に沿って取付けられ、上枠補助材13dと新設上枠23との隙間にスペーサー22を配置し、上枠補助材13dに新設上枠23を内周側からネジ14で固定してある。
既設縦枠18には、図2に示すように、縦枠補助材13eが長手方向に沿って取付けられ、縦枠補助材13eと新設縦枠24との間にスペーサー22を配置し、縦枠補助材13eに新設縦枠24を内周側からネジ14で固定してある。
新設上枠23は、図1に示すように、室内側壁25より室内側に突出する突出部28を有しており、突出部28は内周側に開口した額縁呑み込み溝5と、室内側端部に設けた見付壁29と、見付壁29の内周側端より室外側に向けてのびる見込壁30を有している。見付壁29は、既設上枠17の室内側面31と同面となっている。
新設縦枠24は、図2に示すように、新設上枠23と同様に、室内側壁25より室内側に突出する突出部28を有しており、突出部28は内周側に開口した額縁呑み込み溝5と、室内側端部に設けた見付壁29と、見付壁29の内周側端より室外側に向けてのびる見込壁30を有している。見付壁29は、既設縦枠18の室内側面31と同面となっている。
より詳細に説明すると、気密防水テープ7a,7b,7cは市販のロール状に巻かれた一定幅(例えば25mm幅)のものを使用し、下枠部においては、まず新設下枠21の突壁26の内周側面の室内側端部に、気密防水テープ7aの幅方向の一方側の縁部を長手方向に沿って全長に貼り付けてから気密防水テープ7aを切断し、その後、気密防水テープ7aを突壁26の先端で外周側に折り曲げ、気密防水テープ7aの反対側の縁部をさらに室内側に向けて折り曲げた状態で既設仕上げ面(既存の木製額縁9の内周側面)32に貼り付けている。上枠部においては、まず新設上枠23の突出部28の見込壁30に、気密防水テープ7bの幅方向の一方側の縁部を長手方向に沿って全長に貼り付けてから気密防水テープ7bを切断し、その後、気密防水テープ7bを見込壁30の先端で外周側に折り曲げ、残りの部分を新設上枠23の見付壁29と既設上枠17の室内側面31に跨って貼り付けている。縦枠部においても上枠部と同様に、まず新設縦枠24の突出部28の見込壁30に、気密防水テープ7cの幅方向の一方側の縁部を長手方向に沿って全長に貼り付けてから気密防水テープ7cを切断し、その後、気密防水テープ7cを見込壁30の先端で外周側に折り曲げ、残りの部分を新設縦枠24の見付壁29と既設縦枠18の室内側面31に跨って貼り付けている。
そうして新設枠1の全周に気密防水テープ7a,7b,7cを貼り付けたら、図8に示すように、縦方向に貼った気密防水テープ7cの長手方向端部と横方向に貼った気密防水テープ7a,7bの長手方向端部に跨るようにして、さらに気密防水テープ7dを貼り、気密防水テープ7a,7b,7c,7dを四周連続させている。
上額縁2は、図1に示すように、内周側見込壁33と見付壁34と外周側見込壁35とを有するクランク状断面となっている。内周側見込壁33には、一対の突片36,36が外周側に向けて突出して形成してあり、該突片36,36により新設上枠23の額縁呑み込み溝5に挿入するための挿入部6を構成している。さらに上額縁2は、既設上枠17と新設上枠23との隙間の位置で気密防水テープ7bに室内側から近接する剥がれ防止片37を有しており、これにより気密防水テープ7bが剥がれるのを防いでいる。上額縁2は、外周側見込壁35を躯体(木製額縁)9に内周側からネジ38でネジ止めしてあると共に、内周側見込壁33に外周側に向けて設けた挿入部6を新設上枠23の額縁呑み込み溝5に呑み込ませてある。新設上枠23の額縁呑み込み溝5と上額縁2の挿入部6とは、内外周方向に相対変位可能となっている。
縦額縁4は、図2に示すように、上額縁2と同様に内周側見込壁33と見付壁34と外周側見込壁35とを有するクランク状断面となっており、内周側見込壁33には外周側に向けて突出する一対の突片36,36よりなる挿入部6を有している。さらに縦額縁4は、既設縦枠18と新設縦枠24との隙間の位置で気密防水テープ7cに室内側から近接する剥がれ防止片37を有しており、これにより気密防水テープ7cが剥がれるのを防いでいる。縦額縁4は、上額縁2と同様に、外周側見込壁35を躯体(木製額縁)9に内周側からネジ38でネジ止めしてあると共に、内周側見込壁33に外周側に向けて設けた挿入部6を新設縦枠24の額縁呑み込み溝5に呑み込ませてある。新設縦枠24の額縁呑み込み溝5と縦額縁4の挿入部6とは、内外周方向に相対変位可能となっている。
下額縁3は、図1に示すように、見込壁39と見付壁40とで略L形断面を成し、見込壁39より外周側に向けて剥がれ防止片37と脚片41を有している。見込壁39の室外側端部には、新設下枠21の溝27に形成する突起42が下向きに形成してある。見込壁39の室内側端部には、上向きに突出した突部43が設けてある。下額縁3は、見込壁39の室外側端部に設けた突起42を新設下枠21の溝27に係合し、見付壁40及び脚片41の下端を既設仕上げ面32に当接し、剥がれ防止片37と脚片41の間で内周側からネジ38で躯体9に固定してある。剥がれ防止片37は、先端が気密防水テープ7aに当接ないし近接して、気密防水テープ7aの剥がれを防止する。
コーナー部品10は、図3〜5に示すように、上縁部に縦額縁4の外側面4bに生じた結露水を受ける外側結露水受け部11が設けてある。外側結露水受け部11は、コーナー部品10の上縁部の室内側端部より室外側端部にわたって連続する樋状に形成され、室内側端部が高く、室外側に向かうにつれてしだいに低くなっており、室外側端部に排水部45が設けてある。したがって、縦額縁4の外側面4bに生じた結露水は、コーナー部品10の外側結露水受け部11で受けて室外側に流れ、図3,5中に矢印46aで示すように、排水部45より新設下枠21上に排水される。
さらにコーナー部品10は、図5,6に示すように、下縁部に沿って縦額縁4の内側面4cに生じた結露水を受ける内側結露水受け部12が設けてある。内側結露水受け部12は、室内側端部が高く、室外側に向かうにつれてしだいに低くなっており、室外側端部に内周側に向けて開口する排水孔47が設けてある。したがって、縦額縁4の内側面4cに生じた結露水は、コーナー部品10の内側結露水受け部12で受けて室外側に流れ、図3,5中に矢印46bで示すように、排水孔47を通じて縦額縁4より内周側の下額縁3上に流れ、下額縁3上に溜まった結露水は新設下枠21上に排水される。
新設下枠21の上面には、図3に示すように、レール48a,48b,48cに排水孔(図示省略)を加工して排水経路49が設けてあり、新設下枠21側に流れた結露水は新設下枠21の排水経路49より室外に排水される。
窓枠1の額縁呑み込み溝5と額縁2,4の挿入部6とは、内外周方向に相対変位可能であるため、既設枠8の変形や新設枠1の取付位置の誤差等を容易に吸収できる。
本改修サッシは、額縁2,3,4を備え、額縁2,3,4は、新設枠1に内周側から取付けられ、既設仕上げ面32に当接しており、気密防水テープ7a,7b,7c,7dが額縁2,3,4で隠れているので、意匠性が良い。
また本改修サッシは、新設枠1の室内側に額縁2,3,4を有し、額縁2,3,4に気密防水テープ7a,7b,7cの剥がれ防止片37を有するので、気密防水テープ7a,7b,7cの剥がれを防止できる。剥がれ防止片37を、既設枠8と新設枠1との隙間の位置に設けることで、気密防水テープ7a,7b,7cの剥がれをより効果的に防止できる。
外側結露水受け部11は、室外側に向かうにつれて低くなるように形成し、室外側端部に排水部45を設けることで、結露水を新設下枠21側に導く導水経路を有している(図3,5参照)ので、結露水を新設下枠21に流し、新設下枠21の排水経路49より室外に排水できる。
内側結露水受け部12は、室外側に向かうにつれて低くなるように形成し、室外側端部に内周側に向けて開口する排水孔47を設けることで、結露水を縦額縁4の内周側の下額縁3上に導く導水経路を有している(図3,5参照)ので、結露水を縦額縁4の内周側の下額縁3上に導いた後、新設下枠21側に排水できる。
2 上額縁(額縁)
3 下額縁(額縁)
4 縦額縁(額縁)
5 額縁呑み込み溝
6 挿入部
7a,7b,7c,7d 気密防水テープ
8 既設枠
9 既存の木製額縁(躯体)
10 コーナー部品
11 外側結露水受け部(結露水受け部)
12 内側結露水受け部(結露水受け部)
Claims (1)
- 新設枠と気密防水テープとを備え、気密防水テープは、新設枠の内周側面の室内側端部から、外周側に折り曲げて既設枠の室内側面又は既設枠よりも室内側の躯体の内周側面にわたって設けてあることを特徴とする改修サッシ。
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