JP2019218614A - 焼結鉱の製造方法 - Google Patents

焼結鉱の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019218614A
JP2019218614A JP2018117604A JP2018117604A JP2019218614A JP 2019218614 A JP2019218614 A JP 2019218614A JP 2018117604 A JP2018117604 A JP 2018117604A JP 2018117604 A JP2018117604 A JP 2018117604A JP 2019218614 A JP2019218614 A JP 2019218614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
granulator
sintering raw
sintering
sintered ore
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018117604A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6988712B2 (ja
Inventor
裕起 永山
Yuki Nagayama
裕起 永山
侯寿 森
Kimitoshi Mori
侯寿 森
友司 岩見
Tomoji Iwami
友司 岩見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2018117604A priority Critical patent/JP6988712B2/ja
Publication of JP2019218614A publication Critical patent/JP2019218614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6988712B2 publication Critical patent/JP6988712B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Glanulating (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

【課題】効率よく焼結原料を造粒し、造粒した焼結原料を焼結して焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法を提供する。【解決手段】少なくとも鉄含有原料、CaO含有原料および凝結材が配合された焼結原料を造粒機で造粒し、造粒された焼結原料を焼結機で焼結して焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法であって、鉄含有原料、焼結原料のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する測定工程と、測定工程で測定された成分濃度を用いて、焼結原料が前記造粒機で転動するように造粒機で添加される水量、造粒機の回転数および造粒機の傾斜角度のうち少なくとも1つを調整する調整工程とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、効率よく焼結原料を造粒し、造粒された焼結原料を焼結機で焼結して焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法に関する。
高炉製鉄法では、現在、鉄源として、焼結鉱や塊鉄鉱石、ペレットなどを高炉原料として用いている。ここで、焼結鉱は、粒径が10mm以下の鉄鉱石の他に、製鉄所内で発生する各種ダストなどの雑鉄源と、石灰石、生石灰、スラグなどのCaO含有原料と、珪石や蛇紋岩、ドロマイトや精錬ニッケルスラグなどからなるSiO源やMgO源としての副原料と、粉コークスや無煙炭などからなる凝結材である固体燃料(炭材)とを、ドラムミキサーで水を添加しながら混合・造粒し、焼成した塊成鉱の一種である。
焼結鉱の製造では焼結原料を造粒し、擬似粒子とした焼結原料を焼結機のパレットに装入して装入層を形成し、当該装入層を焼成することで焼結鉱が製造される。下方吸引式の焼結機を用いて装入層を焼成する場合、焼結原料を造粒して擬似粒子とすることで、装入層の通気性が向上し、これにより製造される焼結鉱の歩留や品質が向上する。このため、焼結原料の成分濃度に対応させて造粒機の運転条件を最適化し、効率よく焼結原料を擬似粒子に造粒することが好ましい。
造粒機の運転条件最適化技術として、特許文献1には、核磁気共鳴スペクトル測定によってカオリン(Al、SiO主体の鉱物組織)の含有割合が一定となるように粉コークスや石灰石の配合量もしくは水添加量を調整する技術が開示されている。この文献には、焼結原料におけるカオリンの含有割合を一定にすることで、微粉発生率が低く製品歩留りに優れた焼結鉱が製造できることが開示されている。
特許文献2には、造粒物のpHを測定し、造粒物のpHが予め設定されたpHになるように生石灰や消石灰などのバインダー添加量を調整する技術が開示されている。この文献には、造粒物のpHが設定値になるように制御することで、作製される造粒物の強度を安定化できることが開示されている。
特許文献3には、原料配合槽においてそれぞれの原料の水分濃度を測定し、これら原料が混合された混合原料の水分量が目標水分値になるようにミキサー散水量を制御する技術が開示されている。
特開2011−252219号公報 特開2013−241660号公報 特開平10−17946号公報
特許文献1に開示された技術では、各銘柄の鉱石に含まれるカオリンを核磁気共鳴スペクトル測定によって定量する。近年、鉱石の成分濃度の変動は大きくなっており、同種の鉱石内においても輸入の船ごとに成分濃度が異なる場合もあるほど、産出される鉱石の成分濃度が不安定になっている。このため、特許文献1に開示された技術では、銘柄内における成分濃度の変動を把握することができない。
特許文献2に開示された技術では、土壌用pH測定センサーを造粒物に挿入して造粒物のpHを測定する。このため、特許文献2の技術では、造粒物のpHを製造ライン上で測定することは困難であり、焼結原料の成分濃度の変動を把握することができない。
特許文献3に開示された技術では、配合槽の各原料の水分濃度を絶乾式水分計と赤外水分計とを併用することで連続的に測定する。しかしながら、焼結原料の造粒性は、水分濃度だけなく他の成分の成分濃度にも影響される。特許文献3の技術では、造粒性に影響を及ぼす他の成分濃度を把握できないのであるから、造粒後の焼結原料の構造および性状が目標とする範囲内になるように造粒機の運転条件を適正化できない。
本発明は、このような従来技術の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、焼結鉱製造中における焼結原料の造粒性に影響する成分濃度の変動を把握し、当該成分濃度の変動に応じて造粒機の運転条件を適正化することで効率よく焼結原料を造粒し、造粒した焼結原料を焼結して焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法を提供することである。
このような課題を解決する本発明の特徴は、以下の通りである。
[1]少なくとも鉄含有原料、CaO含有原料および凝結材が配合された焼結原料を造粒機で造粒し、造粒された焼結原料を焼結機で焼結して焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法であって、前記鉄含有原料、前記焼結原料のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する測定工程と、前記測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記焼結原料が前記造粒機で転動するように前記造粒機で添加される水量、前記造粒機の回転数および前記造粒機の傾斜角度のうち少なくとも1つを調整する調整工程と、を有する、焼結鉱の製造方法。
[2]前記造粒機は、前記焼結原料を転動させるパンを有するペレタイザーであり、前記調整工程では、前記造粒機で添加される水量、前記造粒機の回転数および前記造粒機の傾斜角度のうち少なくとも1つを調整し、下記(1)式で定められるフルード数と、下記(2)式で定められる占積率と、を予め定められた範囲内とする、[1]に記載の焼結鉱の製造方法。
Fr=[D×(N/60)]/(g×sinα)・・・(1)
但し、上記(1)式において、Frは前記フルード数(−)であり、Dは前記パンの直径(m)であり、Nは前記パンの回転数(rpm)であり、gは重力加速度(m/s)であり、αは前記ペレタイザーの水平面との傾斜角度(°)である。
φ=(Q×K)/Fr1/2・・・(2)
但し、上記(2)式において、φは占積率(−)であり、Qは処理量(g)であり、Kは定数であり、Frはフルード数(−)である。
[3]前記フルード数の予め定められた範囲は1以上16以下の範囲内であり、前記占積率の予め定められた範囲は0.05以上0.18以下の範囲内である、[2]に記載の焼結鉱の製造方法。
[4]前記測定工程では、水分の成分濃度を測定する、[1]から[3]の何れか1つに記載の焼結鉱の製造方法。
[5]前記測定工程では、SiOおよびA1の少なくとも1つの成分濃度をさらに測定する、[4]に記載の焼結鉱の製造方法。
[6]前記造粒された焼結原料の平均粒子径は、0.5mm以上8.0mm以下の範囲内である、[1]から[5]の何れか1つに記載の焼結鉱の製造方法。
本発明に係る焼結鉱の製造方法を実施することで、焼結鉱製造中に焼結原料の成分濃度が変動したとしても、焼結原料の造粒性に影響する水分の成分濃度を測定し、当該成分濃度を用いて、前記焼結原料が前記焼結機内を転動するように造粒機で添加される水量、造粒機の回転数および造粒機の傾斜角度のうち少なくとも1つを調整する。これにより、焼結原料は造粒機内で転動され、効率よく焼結原料を造粒できる。
本実施形態に係る焼結鉱の製造方法が実施できる焼結鉱製造装置10の一例を示す模式図である。 ペレタイザー90の斜視図である。 ペレタイザー90のフルード数と占積率とで定まる造粒状況を示すグラフである 図3における各領域の造粒状況を示す模式図である。 発明例1における成分濃度と添加水量の変動を示すグラフである。 発明例1におけるペレタイザー90の運転条件、通気性指数および成品焼結鉱の生産量の変動を示すグラフである。 比較例1における焼結原料の成分濃度と添加水量の変動を示すグラフである。 比較例1におけるペレタイザー90の運転条件、通気性指数および成品焼結鉱の生産量の変動を示すグラフである。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明する。図1は、本実施形態に係る焼結鉱の製造方法が実施できる焼結鉱製造装置10の一例を示す模式図である。ヤード11に原料パイルとして保管された鉄含有原料12は、搬送コンベア14によって配合槽22に搬送される。鉄含有原料12は、種々の銘柄の鉄鉱石および製鉄所内発生ダストを含む。
原料供給部20は、複数の配合槽22、24、25、26、28を備える。配合槽22には、鉄含有原料12が貯留される。配合槽24には、石灰石や生石灰等を含むCaO含有原料16、配合槽25にはドロマイトや精錬ニッケルスラグ等を含むMgO含有原料17がそれぞれ貯留される。配合槽26には、ロッドミルを用いて粒径1mm以下に破砕された粉コークスや無煙炭を含む凝結材18が貯留される。配合槽28には、焼結鉱の篩下となった粒径5mm以下の返鉱(焼結鉱篩下粉)が貯留される。原料供給部20の配合槽22〜28から、各原料が所定量切り出され、これらが配合されて焼結原料となる。焼結原料は、搬送コンベア30によってペレタイザー90に搬送される。なお、MgO含有原料17は、任意配合原料であって、焼結原料に配合されてもよく、配合されなくてもよい。
配合槽28とペレタイザー90の間の搬送コンベア30には、赤外線分析計32が設けられている。赤外線分析計32を用いて、測定工程が実施される。測定工程では、焼結原料に含まれる水分の成分濃度を測定する。ここで、水分とは、焼結原料に付着した付着水分と恒温状態では原料中に包蔵されており加熱によって追い出される固有水分を合わせたものである。
赤外線分析計32は、0.5〜50.0μmの範囲内の波長の赤外線を焼結原料に照射して、焼結原料からの反射光を受光する。焼結原料に含まれる水の分子振動は、照射された赤外線の固有の波長成分を吸収するので、これらの成分は反射赤外線に固有の波長成分を付与する。このため、照射赤外線と反射赤外線とを分析することで焼結原料の水分濃度を測定できる。
赤外線分析計32は、例えば、1分間に128回の頻度で20以上の波長の赤外線を照射でき、焼結原料に反射された反射光を受光できる。このように短時間に赤外線を照射できるので、赤外線分析計32は、搬送コンベア30上を搬送される焼結原料の成分濃度をオンラインで連続測定できる。なお、赤外線分析計32は、焼結原料の成分濃度を測定する分析装置の一例であり、反射光を分光する方式の装置に限らず、透過光を分光する方式の装置を用いてもよい。さらに、赤外線分析計32に代えて、レーザーを測定対象に照射するレーザー分析計、中性子を測定対象に照射する中性子分析計、または、マイクロ波を測定対象に照射するマイクロ波分析計を用いてもよい。本実施形態において、測定工程の測定頻度は、例えば1分間に128回であり、当該128回の成分濃度の平均値を1分間に1回算出した。
図2は、ペレタイザー90の斜視図である。ペレタイザー90は、パン92と、散水機94と、排出スロープ96とを有する。ペレタイザー90は、水平面に対して所定の傾斜角度で設置され、パン92を所定の回転数で回転させつつ散水機94から適量の水34を添加することでパン92内の焼結原料を造粒して擬似粒子98にする。
搬送コンベア30で搬送された焼結原料は、ペレタイザー90のパン92内に投入される。パン92内に投入された焼結原料は、パン92の回転と散水機94からの水34の添加により平均粒子径が0.5mm以上8.0mm以下の擬似粒子98に造粒される。擬似粒子98は、排出スロープ96から排出され、搬送コンベア38によって焼結機40の焼結原料供給装置42に搬送される。なお、本実施形態において、平均粒子径は算術平均粒子径であって、Σ(Vi×di)(但し、Viはi番目の粒度範囲の中にある粒子の存在比率であり、diはi番目の粒度範囲の代表粒径である。)で定義される粒径である。
焼結機40は、例えば、下方吸引式のドワイトロイド焼結機である。焼結機40は、焼結原料供給装置42と、無端移動式のパレット台車44と、点火炉46と、気体燃料供給装置47と、ウインドボックス48とを有する。焼結原料供給装置42から造粒された焼結原料がパレット台車44に装入され、焼結原料の装入層が形成される。装入層は点火炉46で点火される。ウインドボックス48を通じて空気を吸引することで、装入層は、上方に設けられた気体燃料供給装置47から供給される気体燃料および酸素を装入層に取り込み、装入層内で気体燃料と凝結材18とを燃焼させつつ装入層内の燃焼・溶融帯を装入層の下方へ移動させる。これにより、装入層は焼結されて焼結ケーキが形成される。本実施形態において気体燃料は、高炉ガス、コークス炉ガス、高炉・コークス炉混合ガス、転炉ガス、都市ガス、天然ガス、メタンガス、エタンガス、プロパンガス、シェールガスおよびそれらの混合ガスのうちから選ばれるいずれかの可燃性ガスである。なお、図1に示した例では、気体燃料供給装置47を有する焼結機40の例を示したが、焼結機40は気体燃料供給装置47を有していなくてもよい。
焼結ケーキは、破砕機50によって破砕され焼結鉱にされる。破砕機50で破砕された焼結鉱は、冷却機60によって冷却される。冷却機60によって冷却された焼結鉱は、複数の篩を有する篩分け装置70によって篩分けされ、粒径5mm超の成品焼結鉱72と、粒径5mm以下の返鉱74とに篩分けされる。返鉱74は、搬送コンベア78によって原料供給部20の配合槽28に搬送される。成品焼結鉱72は、搬送コンベア76によって高炉80に搬送され、高炉原料として高炉に装入される。このようにして、本実施形態に係る焼結鉱の製造方法では焼結原料から成品焼結鉱72が製造される。
本実施形態において、成品焼結鉱72の粒径および返鉱74の粒径は、篩によって篩分けられる粒径を意味し、例えば、粒径5mm超とは、目開き5mmの篩を用いて篩上に篩分けされる粒径であり、粒径5mm以下とは、目開き5mmの篩を用いて篩下に篩分けされる粒径である。成品焼結鉱72および返鉱74の粒径の各値は、あくまで一例であり、この値に限定するものではない。
図3は、ペレタイザー90のフルード数と占積率とで定まる造粒状況を示すグラフである。図3において、横軸はフルード数(−)であり、縦軸は占積率(−)である。フルード数は、下記(1)式で算出される値である。
Fr=[D×(N/60)]/(g×sinα)・・・(1)
上記(1)式において、Frはフルード数(−)であり、Dはパン92の直径(m)であり、Nはパン92の回転数(rpm)であり、gは重力加速度(m/s)であり、αはペレタイザー90の水平面との傾斜角度(°)である。また、占積率φは、下記(2)式で算出される値である。
φ=(Q×K)/Fr1/2・・・(2)
上記(2)式において、φは占積率(−)であり、Qは処理量(g)であり、Kは定数であり、Frはフルード数(−)である。
図4は、図3における各領域の造粒状況を示す模式図である。図4(a)は、正常造粒領域の造粒状況を示し、図4(b)は、雪崩領域の造粒状況を示し、図4(c)は、すべり領域の造粒状況を示す。
図4(a)に示すように、図3においてフルード数と占積率で定まる位置が正常造粒領域の範囲内となる場合、焼結原料は、パン92内で転動し、所定の粒径の擬似粒子98に造粒される。一方、図4(b)に示すように、フルード数と占積率で定まる位置が雪崩領域の範囲内となる場合、焼結原料は、パン92の壁面に付着し、上方に移動した一部の焼結原料が下方に落下しパン92内で転動しない。このように、フルード数と占積率で定まる位置が雪崩領域の範囲内となると焼結原料は転動しないので効率よく擬似粒子98に造粒されない。また、図4(c)に示すように、フルード数と占積率で定まる位置がすべり領域の範囲内となる場合、焼結原料は、1つの塊となってパン内をすべり落ちパン92内で転動しない。このように、フルード数と占積率で定まる位置が雪崩領域の範囲内となると、焼結原料は転動しないので効率よく擬似粒子98に造粒されない。
上記(1)式および(2)式に示すように、フルード数は、パン92の回転数とペレタイザー90の傾斜角度(°)によって定まり、占積率は、処理量とフルード数によって定まる。また、処理量は、散水機94から添加される水量に依存し、散水機94から添加される水量が多くなると処理量が多くなり、水量が少なくなると処理量は少なくなる。このように、処理量は、散水機94から添加される水量によって定まる。
造粒時における焼結原料の水分量には上下限値があるので、散水機94から添加される水量は、造粒前の焼結原料に含まれる水分量と、造粒時における水分量の上下限値との差で定まる。このため、測定工程で焼結原料の水分濃度を測定し、測定された水分濃度と水分量の上下限値との差分によって定まる散水機94から添加される水量の範囲を求め、当該範囲内において占積率が予め定められた範囲内となる処理量に対応した水量の水を散水機94から添加する。
処理量は、散水機94から添加される水量と、下記(3)式を用いて算出できる。
W=Q×(M−M)÷100・・・(3)
上記(3)式において、Wは散水量(g)であり、Qは処理量(g)であり、Mは造粒前の焼結原料の水分量(質量%)であり、Mは造粒時における焼結原料の水分量の目標値(質量%)である。Mは、過去の操業実績から定められた造粒時における焼結原料の水分量の上限値および下限値の範囲内に定められる。
本実施形態に係る焼結鉱の製造方法では、図3におけるフルード数と占積率とから定まる位置が正常造粒領域の範囲内となるように、ペレタイザー90で添加される水量、ペレタイザー90の回転数およびペレタイザー90の水平面との傾斜角度のうち少なくとも1つを調整する調整工程が実施される。具体的には、正常造粒領域の範囲内となるフルード数と占積率の範囲とを予め定めておき、測定工程で測定された焼結原料の水分濃度を用いて、予め定められたフルード数と占積率の範囲内となるように、ペレタイザー90で添加される水量、ペレタイザー90の回転数およびペレタイザー90の水平面との傾斜角度のうち少なくとも1つを調整する。ペレタイザー90において、正常造粒領域の範囲内にできるフルード数の予め定められた範囲は1以上16以下であり、占積率の予め定められた範囲は0.05以上0.18以下であり、より好ましいフルード数の範囲は6以上10以下であり、占積率の範囲は0.06以上0.15以下である。フルード数および占積率を上述した範囲内に調整することで、焼結原料はパン92内で転動し、焼結原料を効率よく擬似粒子98に造粒できる。
ペレタイザー90で添加される水量の調整は、測定工程で測定された焼結原料の水分濃度を用いて実施される。ペレタイザー90で焼結原料を造粒する場合、焼結原料の水分濃度が高くなり過ぎると擬似粒子98は崩壊しやすくなり、擬似粒子98の強度が低下する。一方、焼結原料の水分濃度が低くなると、水分による水架橋力が小さくなって粒子同士の結合が不足する。このため、測定工程で測定された焼結原料の水分濃度を用いて、焼結原料の水分濃度が、造粒時に適正となる水分濃度になるように散水機94から添加される水量が調整される。
また、フルード数と占積率とで定まる位置を正常造粒領域の範囲内とし、且つ、造粒される擬似粒子の平均粒子径が0.5mm以上8.0mm以下の範囲内になるようにペレタイザー90で添加される水量、ペレタイザー90の回転数およびペレタイザー90の傾斜角度のうち少なくとも1つを調整することが好ましい。
例えば、粒径が0.1mm以下の擬似粒子が多くなり、擬似粒子の平均粒子径が小さくなった場合には、正常領域の範囲内を維持した上で、ペレタイザー90で添加される水量を増やす。水量を増やすことで、粒径0.1mm以下の擬似粒子を他の擬似粒子に付着させることができるので、粒径0.1mm以下の擬似粒子の数は少なくなり擬似粒子の平均粒子径は大きくなる。同様に、擬似粒子の平均粒子径が小さくなった場合に、正常領域の範囲内を維持した上で、ペレタイザー90の回転数を高める。回転数を高めることにより、単位時間当たりに粒子同士が接触する回数が増え、擬似粒子の平均粒子径は大きくなる。
擬似粒子の平均粒子径を0.5mm以上8.0mm以下の範囲内にすることで、焼結機40のパレット台車44に装入されて形成される装入層の通気性が向上する。この装入層の通気性の向上により、製造される焼結鉱の歩留や品質が向上する。なお、擬似粒子98の平均粒子径は、2.0mm以上5.0mm以下の範囲内とすることがより好ましく、3.0mm以上4.0mm以下の範囲内とすることがさらに好ましい。
以上説明したように、本実施形態に係る焼結鉱の製造方法では、測定工程で焼結原料の造粒性に影響する水分の成分濃度を連続測定し、当該成分濃度を用いて、図3におけるフルード数と占積率とで定まる位置が正常造粒領域の範囲内となるように造粒機で添加される水量、造粒機の回転数および造粒機の傾斜角度のうち少なくとも1つを調整する。これにより、焼結鉱製造中に焼結原料の造粒性に影響を及ぼす水分濃度が変動したとしても、水分濃度の変動を迅速に把握し、当該成分濃度の変動に応じて造粒機の運転条件を適正化できるので、造粒機を用いて焼結原料から効率よく擬似粒子を造粒できる。
なお、本実施形態では、測定工程で焼結原料の水分濃度を測定する例を示したが、水分に加えて、SiOおよびA1のうち少なくとも1つの成分濃度を測定してもよい。焼結原料のSiOおよびA1の成分濃度は、焼結原料に吸収される固有水分量と相関がある。すなわち、水分濃度が同じ焼結原料であっても、SiOおよびAlの成分濃度が高いとより多くの水分を吸収するので、造粒時に粒子同士を結合する水架橋力を生じさせる付着水分が少なくなり、焼結鉱原料のSiOおよびAlの成分濃度が高いと、造粒時に適正となる焼結原料の水分濃度が高くなる。このため、水分とともに焼結原料のSiOおよびA1のうち少なくとも1つの成分濃度を測定し、当該成分濃度を用いて、造粒時に適正となる水分濃度を補正することが好ましく、これにより、SiOおよびAlの成分濃度を測定せず、焼結原料の水分量を補正しないで擬似粒子を造粒した場合よりも適正に造粒時の焼結原料の水分量を維持でき、より強度の高い擬似粒子を造粒できる。
本実施形態では、測定工程で焼結原料の水分濃度を測定する例を示したが、水分に加えて、CaOの成分濃度を測定してもよい。焼結原料に含まれるCaOは、水を吸収して体積が膨張し、造粒時における焼結原料間の空隙を埋める。このため、焼結原料のCaO濃度が高くなると焼結原料の造粒性が向上して擬似粒子の平均粒子径が大きくなる。一方、焼結原料のCaO濃度が低くなると焼結原料の造粒性が低下して擬似粒子の平均粒子径は小さくなる。
このため、測定工程で焼結原料のCaOの成分濃度を測定し、擬似粒子の平均粒子径が所望の範囲内となるように、CaO含有原料の配合量を調整してもよい。これにより、造粒機の条件を変えることなく、擬似粒子の平均粒子径を調整できる。なお、焼結鉱のCaO濃度は、製造される焼結鉱の塩基度調整が優先されるので、CaOの成分濃度は2.0質量%以上6.0質量%以下の範囲内で調整される。
本実施形態において、赤外線分析計32を配合槽28とペレタイザー90の間の搬送コンベア30に設けて、焼結原料の成分濃度を測定する例を示したが、これに限られない。赤外線分析計32を搬送コンベア14に設けて、配合槽22に搬送される鉄含有原料12に含まれる水分の成分濃度の成分濃度を測定してもよく、赤外線分析計32を配合槽22と配合槽24との間の搬送コンベア30に設けて、配合槽22から搬出された鉄含有原料12に含まれるCaOおよび水分の成分濃度を測定してもよい。焼結原料の水分濃度の変動は、ヤード11に保管されている鉄含有原料12や、当該鉄含有原料12に含まれる種々の銘柄の鉄鉱石および製鉄所内発生ダストの成分濃度の変動による影響が大きい。このため、搬送コンベア14または配合槽22と配合槽24との間の搬送コンベア30に赤外線分析計32を設け、鉄含有原料12の成分濃度を測定し、当該測定値を用いて、ペレタイザー90で添加される水量、ペレタイザー90の回転数およびペレタイザー90の傾斜角度のうち少なくとも1つを調整してもよい。
本実施形態では、造粒機としてペレタイザー90を用いた例を示したが、これに限られない。例えば、造粒機として、ドラムミキサーを用いてもよい。ドラムミキサーにおいても、ペレタイザー同様に、焼結原料の造粒状況が正常造粒領域になるように、フルード数と占積率とを調整することで、焼結原料を効率よく擬似粒子に造粒できるようになる。ドラムミキサーにおいても、フルード数および占積率は、上述した(1)式および(2)式で表されるので、測定工程で測定された水分濃度を用いて、添加される水量、ドラムミキサーの傾斜角度およびドラムミキサーの回転数を調整することで、焼結原料を効率よく擬似粒子に造粒できる。
本実施形態では、造粒機としてペレタイザー90を1つ用いた例を示したが、これに限らず、複数のペレタイザーを用いてもよく、ペレタイザーとドラムミキサーを併用してもよい。例えば、2つの造粒機を用いた場合、後半の造粒機における造粒は、前半の造粒機によってある程度造粒されているので、微粉を多く含む前半の造粒機による造粒よりも焼結原料を容易に転動させることができる。このため、前半の造粒機の造粒状況を正常造粒領域にできる条件で後半の造粒機の条件を定めれば、後半の造粒機の造粒状況は正常造粒領域になる。このため、複数の造粒機を用いた場合であっても、1台の造粒機で造粒を行う場合と同様に添加される水量、造粒機の回転数および造粒機の水平面との傾斜角度のうち少なくとも1つを調整することで、各造粒機の造粒状況を正常造粒領域に維持できる。
次に、図1に示した焼結鉱製造装置10を用いて本実施形態に係る焼結鉱の製造方法で成品焼結鉱を製造した実施例を説明する。発明例1では、搬送コンベア30に設けた赤外線分析計32を用いて、オンラインで焼結原料の成分濃度(水分、Al、SiO)を1時間に1回の頻度で連続測定する測定工程を実施した。そして、測定工程で測定された成分濃度を用いてペレタイザーで添加される添加水量、ペレタイザーの傾斜角度および回転数を1時間に1回の頻度で調整する調整工程を実施した。
図5は、発明例1における成分濃度および添加水量の変動を示すグラフである。図5(a)は、焼結原料の水分濃度(質量%)の変動を示し、図5(b)は焼結原料のAlの成分濃度(質量%)の変動を示し、図5(c)は焼結原料のSiOの成分濃度(質量%)の変動を示し、図5(d)は、ペレタイザーで添加した添加水量(t/h)を示す。
図6は、発明例1におけるペレタイザー90の運転条件、通気性指数および成品焼結鉱の生産量の変動を示すグラフである。図6(a)はペレタイザーの傾斜角度(°)の変動を示し、図6(b)はペレタイザーの回転数(rpm)の変動を示し、図6(c)は装入層の通気性指数(−)を示し、図6(d)は生産ベース(t/h)の変動を示す。なお、装入層の通気性指数(−)とは、下記(3)式で算出される指数である。また、生産ベース(t/h)とは、焼結原料の1時間当たりの切り出し量であり、この生産量が多いほど焼結鉱製造の操業状態が良好であることを示す。
通気性指数=V/[S×(h/ΔP)0.6]・・・(3)
上記(3)式において、Vは装入層の通風量(Nm/min)であり、Sは焼結機のパレット台車44の焼結面積(m)であり、hは装入層の高さ(mm)であり、ΔPは焼結機上圧力損失(mmHO)である。
鉄含有原料12の原料パイルは6日に1度の頻度で他の原料パイルに切り換わる。実施例1において原料パイルの切り換えは、30時間経過時点で実施された。このため、30時間経過前後の焼結原料の成分濃度の変動は、他の時間における成分濃度の変動よりも大きくなっている。
発明例1では、焼結原料の水分濃度、Al濃度およびSiO濃度を連続測定している。これにより、図5(a)に示した10時間経過後から30時間経過前の水分濃度の上昇傾向や、図5(b)(c)に矢印で示した15時間経過後から30時間経過前のAl濃度およびSiO濃度の低下傾向を迅速に捉えることができる。発明例1では、当該測定値を用いて、1時間に1回の頻度で添加水量、ペレタイザーの傾斜角度および回転数を調整した。
発明例1では、0時間経過後から15時間経過前までは、焼結原料の水分濃度、Al濃度およびSiO濃度の変動が小さいので、造粒機で添加する水量は一定として、焼結原料の水分量が7質量%以上8質量%以下となるように調整した。15時間経過後から30時間経過前では、焼結原料の水分濃度の上昇、Al濃度およびSiO濃度の低下に対応させて造粒機で添加する水量を少なくした。また、30時間経過後から48時間経過までは、原料パイルの切り換えによる焼結原料の水分濃度の低下と上昇、Al濃度およびSiO濃度の若干の低下に対応させて造粒機で添加する水量を少なくした。
さらに、発明例1では、フルード数が6.65〜9.85、占積率が0.084〜0.085、擬似粒子の平均粒子径が3.10〜3.90mmの範囲内となるように、ペレタイザー傾斜角度(図6(a))およびペレタイザー回転数(図6(b))を調整した。これにより、擬似粒子の平均粒子径は2.00〜3.90mmとなり、図6(c)に示すように、当該擬似粒子によって形成された装入層は高い通気性を維持し、この結果、全生産期間を通じて高い生産ベースを維持できた。
一方、比較例1では、焼結原料の水分、AlおよびSiOの成分濃度をオフラインで測定した。焼結原料の水分濃度は、1日3回(8時間に1回)の頻度で測定し、焼結原料のAl、SiOの成分濃度は、原料パイルの切り換え時に(6日に1回の頻度)で測定した。そして、測定された水分、AlおよびSiOの成分濃度を用いて8時間に1回の頻度で添加水量を調整し、6日に1回の頻度でペレタイザー90の傾斜角度および回転数を調整した。
図7は、比較例1における焼結原料の成分濃度と添加水量の変動を示すグラフである。図7(a)は、焼結原料の水分濃度(質量%)の変動を示し、図7(b)は焼結原料のAlの成分濃度(質量%)の変動を示し、図7(c)は焼結原料のSiOの成分濃度(質量%)の変動を示し、図7(d)は、ペレタイザーで添加した添加水量(t/h)を示す。なお、図7(b)、(c)において、1時間ごとに○プロットを示しているが、これは測定された成分濃度の値ではなく、パイル切り換え時に測定された各成分濃度を示している。
図8は、比較例1におけるペレタイザーの運転条件、通気性指数および成品焼結鉱の生産量の変動を示すグラフである。図8(a)はペレタイザーの傾斜角度(°)の変動を示し、図8(b)はペレタイザーの回転数(rpm)の変動を示し、図8(c)は装入層の通気性指数(−)を示し、図8(d)は生産ベース(t/h)を示す。
比較例1では、8時間に1回の頻度で測定された水分濃度と、6日に1回の頻度で測定されたAlおよびSiOの成分濃度を用いて、発明例1と同様にフルード数が6.65〜9.85の範囲内、占積率が0.084〜0.085の範囲内、擬似粒子の平均粒子径が3.10〜3.90mmの範囲内になるように、ペレタイザーで添加される添加水量、ペレタイザーの傾斜角度および回転数を調整した。比較例1では、原料パイルの切り換え時に合わせて、添加水量、傾斜角度および回転数を調整したが、焼結原料の水分、AlおよびSiOの成分変動に対してペレタイザーでの添加水量、ペレタイザーの傾斜角度および回転数の調整が適切に行えない。このため、擬似粒子の平均粒子径は0.60〜3.50mmとなり、また、所々で通気性指数の大きな低下が見られたことから擬似粒子径の変動も大きくなったと考えられる。この通気性指数の低下により、焼結鉱の生産ベースは全生産期間の所々で大きく低下し、焼結鉱の製造が安定しなかった。
このように、発明例1では全生産期間を通じて高い生産ベースを維持できた一方で、比較例1では、全生産期間の所々で通気性指数および生産ベースが大きく低下した。これらの結果から、焼結原料の造粒性に影響する成分濃度を連続測定し、当該成分濃度を用いて造粒機であるペレタイザーの運転条件を適正化することで効率よく擬似粒子を造粒でき、これにより、高い通気性指数および高い生産量が維持され、焼結鉱製造の操業状態を良好に維持できることが確認された。
また、発明例1と比較例1における擬似粒子の平均粒子径と、通気性指数と、成品焼結鉱生産率の平均値を下記表1に示す。なお、成品焼結鉱生産率とは、図6(d)および図8(d)に示した生産ベースに、焼結原料から焼結によって気化する成分を除いた割合である焼結歩留と、篩分け装置70による成品焼結鉱歩留とを乗じた値を、焼結機のパレット台車の焼結面積で除した値である。
表1に示すように、発明例1の擬似粒子の平均粒子径は比較例1よりも大きくなった。また、発明例1の通気性指数および成品焼結鉱生産率は、いずれも比較例1よりも高くなった。このように、擬似粒子の平均粒子径が大きくなったことから、本実施形態に係る焼結鉱の製造方法を実施することで効率良く擬似粒子を造粒でき、これにより、装入層の通気性指数の向上および成品焼結鉱生産率の向上が実現できることが確認された。
10 焼結鉱製造装置
11 ヤード
12 鉄含有原料
14 搬送コンベア
16 CaO含有原料
17 MgO含有原料
18 凝結材
20 原料供給部
22 配合槽
24 配合槽
25 配合槽
26 配合槽
28 配合槽
30 搬送コンベア
32 赤外線分析計
34 水
36 ドラムミキサー
38 搬送コンベア
40 焼結機
42 焼結原料供給装置
44 パレット台車
46 点火炉
47 気体燃料供給装置
48 ウインドボックス
50 破砕機
60 冷却機
70 篩分け装置
72 成品焼結鉱
74 返鉱
76 搬送コンベア
78 搬送コンベア
80 高炉
90 ペレタイザー
92 パン
94 散水機
96 排出スロープ
98 擬似粒子

Claims (6)

  1. 少なくとも鉄含有原料、CaO含有原料および凝結材が配合された焼結原料を造粒機で造粒し、造粒された焼結原料を焼結機で焼結して焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法であって、
    前記鉄含有原料、前記焼結原料のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する測定工程と、
    前記測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記焼結原料が前記造粒機で転動するように前記造粒機で添加される水量、前記造粒機の回転数および前記造粒機の傾斜角度のうち少なくとも1つを調整する調整工程と、
    を有する、焼結鉱の製造方法。
  2. 前記造粒機は、前記焼結原料を転動させるパンを有するペレタイザーであり、
    前記調整工程では、前記造粒機で添加される水量、前記造粒機の回転数および前記造粒機の傾斜角度のうち少なくとも1つを調整し、下記(1)式で定められるフルード数と、下記(2)式で定められる占積率と、を予め定められた範囲内とする、請求項1に記載の焼結鉱の製造方法。
    Fr=[D×(N/60)]/(g×sinα)・・・(1)
    但し、上記(1)式において、Frは前記フルード数(−)であり、Dは前記パンの直径(m)であり、Nは前記パンの回転数(rpm)であり、gは重力加速度(m/s)であり、αは前記ペレタイザーの水平面との傾斜角度(°)である。
    φ=(Q×K)/Fr1/2・・・(2)
    但し、上記(2)式において、φは占積率(−)であり、Qは処理量(g)であり、Kは定数であり、Frはフルード数(−)である。
  3. 前記フルード数の予め定められた範囲は1以上16以下の範囲内であり、前記占積率の予め定められた範囲は0.05以上0.18以下の範囲内である、請求項2に記載の焼結鉱の製造方法。
  4. 前記測定工程では、水分の成分濃度を測定する、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の焼結鉱の製造方法。
  5. 前記測定工程では、SiOおよびA1の少なくとも1つの成分濃度をさらに測定する、請求項4に記載の焼結鉱の製造方法。
  6. 前記造粒された焼結原料の平均粒子径は、0.5mm以上8.0mm以下の範囲内である、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の焼結鉱の製造方法。
JP2018117604A 2018-06-21 2018-06-21 焼結鉱の製造方法 Active JP6988712B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018117604A JP6988712B2 (ja) 2018-06-21 2018-06-21 焼結鉱の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018117604A JP6988712B2 (ja) 2018-06-21 2018-06-21 焼結鉱の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019218614A true JP2019218614A (ja) 2019-12-26
JP6988712B2 JP6988712B2 (ja) 2022-01-05

Family

ID=69095616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018117604A Active JP6988712B2 (ja) 2018-06-21 2018-06-21 焼結鉱の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6988712B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7107472B1 (ja) * 2021-04-08 2022-07-27 Jfeスチール株式会社 粉粒体原料の造粒方法及び焼結鉱の製造方法
WO2022215584A1 (ja) * 2021-04-08 2022-10-13 Jfeスチール株式会社 粉粒体原料の造粒方法及び焼結鉱の製造方法
EP4223895A4 (en) * 2020-09-30 2024-05-01 Jfe Steel Corp PROCESS FOR PRODUCING SINTERED ORE AND SINTERED ORE

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6115930A (ja) * 1984-06-29 1986-01-24 Sumitomo Metal Ind Ltd 焼結原料の水分制御方法
JPH04222628A (ja) * 1990-12-26 1992-08-12 Nippon Steel Corp パン型造粒機の自動制御方法
JPH0551654A (ja) * 1991-08-21 1993-03-02 Nisshin Steel Co Ltd 焼結原料の事前処理方法並びに造粒方法
JPH05202431A (ja) * 1991-11-29 1993-08-10 Kawasaki Steel Corp 焼結用原料の造粒方法
JPH06306495A (ja) * 1993-04-16 1994-11-01 Kawasaki Steel Corp 焼結用原料の造粒方法
JPH1017946A (ja) * 1996-06-27 1998-01-20 Nkk Corp 焼結原料の水分制御方法
JP2005082882A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Kobe Steel Ltd 予熱ペレットへの石炭灰付着量の測定方法
CN102063131A (zh) * 2010-11-16 2011-05-18 吕斌 一种用于烧结生产的自动混水控制系统
JP2012250197A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Sumitomo Metal Ind Ltd 焼結原料用連結ドラムミキサー装置
CN106647663A (zh) * 2016-12-23 2017-05-10 天津市三特电子有限公司 圆盘造球智能化生产控制系统及其控制方法
CN206292622U (zh) * 2016-12-23 2017-06-30 天津市三特电子有限公司 圆盘造球智能化生产控制系统
WO2017150428A1 (ja) * 2016-03-04 2017-09-08 Jfeスチール株式会社 焼結鉱の製造方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6115930A (ja) * 1984-06-29 1986-01-24 Sumitomo Metal Ind Ltd 焼結原料の水分制御方法
JPH04222628A (ja) * 1990-12-26 1992-08-12 Nippon Steel Corp パン型造粒機の自動制御方法
JPH0551654A (ja) * 1991-08-21 1993-03-02 Nisshin Steel Co Ltd 焼結原料の事前処理方法並びに造粒方法
JPH05202431A (ja) * 1991-11-29 1993-08-10 Kawasaki Steel Corp 焼結用原料の造粒方法
JPH06306495A (ja) * 1993-04-16 1994-11-01 Kawasaki Steel Corp 焼結用原料の造粒方法
JPH1017946A (ja) * 1996-06-27 1998-01-20 Nkk Corp 焼結原料の水分制御方法
JP2005082882A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Kobe Steel Ltd 予熱ペレットへの石炭灰付着量の測定方法
CN102063131A (zh) * 2010-11-16 2011-05-18 吕斌 一种用于烧结生产的自动混水控制系统
JP2012250197A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Sumitomo Metal Ind Ltd 焼結原料用連結ドラムミキサー装置
WO2017150428A1 (ja) * 2016-03-04 2017-09-08 Jfeスチール株式会社 焼結鉱の製造方法
CN106647663A (zh) * 2016-12-23 2017-05-10 天津市三特电子有限公司 圆盘造球智能化生产控制系统及其控制方法
CN206292622U (zh) * 2016-12-23 2017-06-30 天津市三特电子有限公司 圆盘造球智能化生产控制系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4223895A4 (en) * 2020-09-30 2024-05-01 Jfe Steel Corp PROCESS FOR PRODUCING SINTERED ORE AND SINTERED ORE
JP7107472B1 (ja) * 2021-04-08 2022-07-27 Jfeスチール株式会社 粉粒体原料の造粒方法及び焼結鉱の製造方法
WO2022215584A1 (ja) * 2021-04-08 2022-10-13 Jfeスチール株式会社 粉粒体原料の造粒方法及び焼結鉱の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6988712B2 (ja) 2022-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6988712B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
TWI658148B (zh) 燒結礦的製造方法
TWI658147B (zh) Blast furnace operation method
CN110546284B (zh) 烧结矿的制造方法
CN102300965B (zh) 铁矿石烧结用炭材
KR20210072807A (ko) 소결광의 제조 방법
JP6734370B2 (ja) 原料処理装置及び原料処理方法
JP6874780B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP6866856B2 (ja) 焼結鉱の製造方法および高炉操業方法
JP6477167B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
KR101779548B1 (ko) 원료 처리 방법
JP6885386B2 (ja) 炭材内装粒子の製造方法および炭材内装焼結鉱の製造方法
WO2018142331A1 (en) System and method for maintaining optimum moisture content in granulated mix
WO2023210412A1 (ja) 造粒装置、造粒焼結原料の製造方法および焼結鉱の製造方法
JP6763412B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP6665972B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP6992734B2 (ja) 炭材内装粒子の製造方法および炭材内装焼結鉱の製造方法
JP2018066046A (ja) 焼結鉱の製造方法
JP2003277839A (ja) 溶鉄精錬用カルシウムフェライトの製造方法
TW202346607A (zh) 造粒裝置、造粒燒結原料的製造方法以及燒結礦的製造方法
JP2006241575A (ja) 焼結原料の事前処理方法
JP2005248271A (ja) 焼結原料の造粒方法
JP2023057725A (ja) 焼結鉱の製造方法および焼結機
WO2003062477A2 (en) Iron ore macropellets and a process for producing them
JP2020117767A (ja) 焼結鉱の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6988712

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150