JP2019215024A - 構造単位および構造部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造単位および構造部品の大きさに関わらず、容易に熱変形量を調整することができる構造単位および構造部品を提供する。【解決手段】構造部品100を構成する構造単位10は、両端に内外結合部3が設けられる、内側構造体1a,1b,1cと、内側構造体1a,1b,1cの両端の内外結合部3に一体的に接合されるとともに、トラス状に配置される外側構造体2とを備え、内側構造体1a,1b,1cの剛性は外側構造体2の剛性よりも高く、内側構造体1a,1b,1cの線膨張係数と外側構造体2の線膨張係数とは互いに異なる。これにより、構造単位10および構造部品100の熱変形量を、外側構造体2の材料特性に基づく本来の熱変形量から変化させ、調整することができる。【選択図】図2A
Description
この発明は、二種類の構造体を有する構造単位および、複数の構造単位が連結されて形成される構造部品に関する。
従来、構造部品を構成する構造単位は、構造部品の熱変形量を調整するために、複合材料によって形成されることがある。例えば、特許文献1に記載される構造部品は、熱変形を小さくするために、セラミック殻に包まれた金属の構造体を有している。
また、特許文献2に記載される構造部品を構成する構造単位は、二種類の線膨張率が異なる角棒状材料からなるトラス構造を有している。各々の角棒状材料の間の角度は、構造単位の熱膨張率がゼロになるように定められ、事前に熱変形量が調整されている。
しかしながら、特許文献1に記載される構造部品では、構造単位自体の形状を変えることができないため、熱変形量を調整するために材料自体の開発が必要である。
また、特許文献2に記載される構造単位では、角棒状材料の間の角度を調整するために、角棒状材料同士の結合部が回動可能な機構となっている必要がある。このように回動可能な結合部構造は、比較的大型の構造物の構造単位でなくては実現できない。従って、特許文献2に記載される構造単位は、数十mm程度の比較的小型の大きさの構造部品には用いることができないという問題があった。
この発明は、このような問題を解決するためになされ、構造単位および構造部品の大きさに関わらず、容易に熱変形量を調整することができる構造単位および構造部品を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係る構造単位は、両端に内外結合部が設けられる、少なくとも1本の内側構造体と、内側構造体の両端の内外結合部に一体的に接合されるとともに、トラス状に配置される外側構造体とを備え、内側構造体の剛性は外側構造体の剛性よりも高く、内側構造体の線膨張係数と外側構造体の線膨張係数とは互いに異なる。
この発明に係る構造単位および構造部品によれば、構造単位および構造部品の大きさに関わらず、容易に熱変形量を調整することができる。
実施の形態1.
図1〜9を用いて、実施の形態1に係る構造単位10および構造部品100について説明する。
図1に示すように、構造部品100は、構造単位10が複数連結されて形成される周期構造を有する。
図2Aに示すように、構造単位10の各々は、内側構造体1a,1b,1cと、内側構造体1a,1b,1cの外側に設けられる外側構造体2とを有する。内側構造体1a,1b,1cは、各々、互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向の3方向に延びる3本の棒状部材である。内側構造体1a,1b,1cは、各々の中心部分5で一体的に接合されている。また、内側構造体1a,1b,1cの両端には、外側構造体2に点接合する内外結合部3が設けられる。
図1〜9を用いて、実施の形態1に係る構造単位10および構造部品100について説明する。
図1に示すように、構造部品100は、構造単位10が複数連結されて形成される周期構造を有する。
図2Aに示すように、構造単位10の各々は、内側構造体1a,1b,1cと、内側構造体1a,1b,1cの外側に設けられる外側構造体2とを有する。内側構造体1a,1b,1cは、各々、互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向の3方向に延びる3本の棒状部材である。内側構造体1a,1b,1cは、各々の中心部分5で一体的に接合されている。また、内側構造体1a,1b,1cの両端には、外側構造体2に点接合する内外結合部3が設けられる。
図2Aに示すように、外側構造体2は、内側構造体1a,1b,1cの各々を底辺とする二等辺三角形T1の等辺の形状に沿って屈曲する、トラス状の構造となっている。外側構造体2の屈曲部分は外側結合部4を構成する。また、図2Bに示すように、構造単位10の外側結合部4の各々は、仮想の直方体P1の各々の面上に配置される。外側結合部4の各々は、直方体P1の面の2本の対角線Q1の交差点、すなわち中心点に重なるように設けられる。図3〜5に示すように、複数の構造単位10は、各々、6個の外側結合部4を介して、X方向、Y方向およびZ方向の3方向に順次、周期的に連結される。
内側構造体1a,1b,1cはアルミニウム合金AlSi20により形成され、外側構造体2はチタン合金Ti−6Al−4Vにより形成される。内側構造体1a,1b,1cの各々は、外側構造体2よりも直径が大きく、剛性が高い。また、内側構造体1a,1b,1cの各々は、外側構造体2よりも線膨張係数が大きい。
以上より、この実施の形態1に係る構造単位10では、内側構造体1a,1b,1cの剛性は外側構造体2の剛性よりも高い。これにより、温度環境が変化した際、外側構造体2は剛性が高い内側構造体1a,1b,1cの熱変形に従って変形する。すなわち、外側構造体2は、本来の材料特性に基づく自由変形に拘束が加えられている。また、この実施の形態1に係る構造単位10では、内側構造体1a,1b,1cはアルミニウム合金であり、外側構造体2はチタン合金である。従って、内側構造体1a,1b,1cは、外側構造体2よりも線膨張係数が大きい。そのため、図6Aに示すように、温度が上昇した際は、内側構造体1a,1b,1cの各々が長さ方向に膨張し、その分、内外結合部3は外側に押し広げられる。これにより、トラス状に配置される外側構造体2の外側結合部4は変形量D1分だけ、構造単位10の内側に移動し、構造単位10の外形の大きさが小さくなる。従って、複数の構造単位10により形成される構造部品100も熱変形する。この時、構造単位10および構造部品100の熱変形量は、外側構造体2のチタン合金の材料特性に基づく本来の熱変形量よりも小さくなる。
具体的には、図7に示すように、構造単位10の内外結合部3同士の間隔L1を2.5mmとし、外側結合部4同士の間隔L2を3mmとし、内側構造体1a,1b,1cをアルミニウム合金とし、外側構造体2をチタン合金とする。内側構造体1a,1b,1cの直径は0.3mmであり、外側構造体2の直径は0.2mmである。この場合、構造単位10の熱変形、すなわち、外側結合部4間の熱変形を、チタン合金の材料特性に基づく本来の熱変形量の5%以下にすることができる。
また、内側構造体1a,1b,1cをチタン合金とし、外側構造体2をアルミニウム合金とした場合、内側構造体1a,1b,1cは、外側構造体2よりも線膨張係数が小さくなる。従って、温度が上昇すると、図6Bに示すように、外側構造体2の膨張により、外側結合部4は変形量D2分だけ、構造単位10の外側に移動する。この時、構造単位10および構造部品100の熱変形量は、外側構造体2のアルミニウム合金の材料特性に基づく本来の熱変形量よりも大きくなる。
すなわち、内側構造体1a,1b,1cの材料と外側構造体2の材料との組み合わせに応じて、構造単位10および構造部品100の熱変形量を容易に調整することができる。また、外側構造体2に対する内側構造体1a,1b,1cの大きさを変えることでも、構造単位10および構造部品100の熱変形量を容易に調整することができる。
また、図2Aに示すように、内側構造体1a,1b,1cと外側構造体2とは、内外結合部3を介して、一体的に接合される。よって、構造単位10の内外結合部3に複雑な回動機構を設ける必要はない。そのため、構造単位10および構造部品100の大きさに関わらず、構造部品100の熱変形量を調整することが可能になる。従って、3Dプリンタを用いて、複数の構造単位10を連結させ、人工衛星に利用されるような数十mmから数mの構造部品100を製造することができる。
また、外側構造体2は、トラス構造であり、各々の内側構造体1a,1b,1cを底辺とする二等辺三角形の等辺の形状に沿って屈曲する。そのため、図2Aに示すように、外側構造体2は、内側構造体1a,1b,1cの中心部分5と外側結合部4とを結ぶ中心線Sに対して、線対称的な形状となっている。これにより、X方向、Y方向およびZ方向に対して、構造単位10および構造部品100の熱変形量を均一かつ適切に調整することができる。
また、図2Aに示すように、構造単位10は、各々がX方向、Y方向およびZ方向に延びる3本の内側構造体1a,1b,1cを備え、内側構造体1a,1b,1cの各々は互いに直交するとともに、一体的に接合される。これにより、図3〜5に示すように、構造単位10は、3方向に立体的に連結されるとともに、3方向に対して適切な熱変形量の調整を行うことができる。
さらに、図2Bに示すように、構造単位10の外側結合部4の各々が、仮想の直方体P1の外形に沿った位置に設けられていることにより、X方向、Y方向およびZ方向に対して、構造単位10の熱変形量を立体的に調整しやすくなる。また、構造単位10の外側結合部4の位置を定めやすくなる。
また、内側構造体1a,1b,1cおよび外側構造体2の材料を金属にすることにより、長期的に安定した構造単位10および構造部品100を得ることができる。
また、内側構造体1a,1b,1cおよび外側構造体2の材料の組み合わせを、アルミニウム合金およびチタン合金とすることにより、軽量で、腐食に強い構造単位10および構造部品100を得ることができる。これにより、構造単位10および構造部品100は、例えば、長期的に安定した変形特性を求められる人工衛星の部品として使用することができるようになる。
また、内側構造体1a,1b,1cおよび外側構造体2の材料の組み合わせを、アルミニウム合金およびチタン合金とすることにより、軽量で、腐食に強い構造単位10および構造部品100を得ることができる。これにより、構造単位10および構造部品100は、例えば、長期的に安定した変形特性を求められる人工衛星の部品として使用することができるようになる。
なお、内側構造体1a,1b,1cおよび外側構造体2の材料の組み合わせは、アルミニウム合金およびチタン合金に限定されず、例えば、アルミニウム合金および鉄ニッケル合金であってもよい。アルミニウム合金は、一般的に入手できる金属材料の中では、最も大きな線膨張係数を有している。一方、鉄ニッケル合金は、一般的に入手できる金属材料の中で、最も小さな線膨張係数を有している。そのため、構造単位10および構造部品100の熱変形量を、外側構造体2の材料特性に基づく本来の熱変形量から大幅に変化させることが可能となる。
また、内側構造体1a,1b,1cおよび外側構造体2の材料は金属に限定されず、樹脂材料であってもよい。内側構造体1a,1b,1cおよび外側構造体2の材料として樹脂材料を用いることにより、構造単位10および構造部品100の熱変形量をさらに大幅に調整することができる。
また、図8に示すような、互いに90度回転させて向きを異ならせた構造単位10A,10Bを、図9に示すように、交互に連結させることにより構造部品101を形成してもよい。すなわち、隣り合って連結される構造単位10A,10Bは、互いに向きが異なる。
構造単位10は、向きによって剛性が異なり、また、3Dプリンタの製造方向に起因して、各々の構造単位10に異方性が生じる可能性がある。そのため、構造部品101を形成する構造単位10の向きを異ならせて連結させることにより、各々の構造単位10の異方性の影響を最小限にすることができる。
構造単位10は、向きによって剛性が異なり、また、3Dプリンタの製造方向に起因して、各々の構造単位10に異方性が生じる可能性がある。そのため、構造部品101を形成する構造単位10の向きを異ならせて連結させることにより、各々の構造単位10の異方性の影響を最小限にすることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る構造単位20の構成を図10に示す。
構造単位20は、互いに直交し、一体的に接合される2本の内側構造体21a,21bを有する。内側構造体21a,21bは、各々、Y方向およびZ方向に延びる。内側構造体21a,21bの各々の両端には、外側構造体22に接合する内外結合部23が設けられる。外側構造体22は、4つの内外結合部23の各々を頂点とする四角錐形状をなし、残る1つの頂点は、隣接する他の構造単位20に接合する外側結合部24を構成する。また、同時に、外側構造体22は、内側構造体21a,21bの各々を底辺とする二等辺三角形T2の等辺の形状に沿って屈曲する、トラス状の構造となっている。また、構造単位20は、外側構造体22の外側結合部24を介して、X方向に順次、隣接する他の構造単位20と連結される。
この発明の実施の形態2に係る構造単位20の構成を図10に示す。
構造単位20は、互いに直交し、一体的に接合される2本の内側構造体21a,21bを有する。内側構造体21a,21bは、各々、Y方向およびZ方向に延びる。内側構造体21a,21bの各々の両端には、外側構造体22に接合する内外結合部23が設けられる。外側構造体22は、4つの内外結合部23の各々を頂点とする四角錐形状をなし、残る1つの頂点は、隣接する他の構造単位20に接合する外側結合部24を構成する。また、同時に、外側構造体22は、内側構造体21a,21bの各々を底辺とする二等辺三角形T2の等辺の形状に沿って屈曲する、トラス状の構造となっている。また、構造単位20は、外側構造体22の外側結合部24を介して、X方向に順次、隣接する他の構造単位20と連結される。
また、内側構造体21a,21bはアルミニウム合金により形成され、外側構造体22はチタン合金により形成される。内側構造体21a,21bは、外側構造体22よりも直径が大きく、剛性が高い。また、内側構造体21a,21bは、外側構造体22よりも線膨張係数が大きい。
以上より、実施の形態2に係る構造単位20では、内側構造体21a,21bの剛性は、外側構造体22の剛性よりも高く、内側構造体21a,21bの線膨張係数と外側構造体22の線膨張係数とは互いに異なる。そのため、構造単位10と同様に、内側構造体21a,21bの材料と外側構造体22の材料との組み合わせ、または内側構造体21a,21bの大きさに応じて、構造単位20自体の大きさに関わらず、構造単位20の熱変形量を容易に調整することができる。
また、外側構造体22は、4つの内外結合部23の各々を頂点とする四角錐形状をなしているため、構造単位20の構造がより安定し、構造単位20自体の剛性も向上する。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る構造単位30の構成を図11に示す。
構造単位30の外側構造体32は、内側構造体1a,1b,1cの各々を底辺とする二等辺三角形T3の等辺の形状に沿って屈曲する、トラス状の構造となっている。但し、外側構造体32は、二等辺三角形T3の等辺が交わる頂点36よりも内側で屈曲し、屈曲部分は直線的な形状をなし、外側結合部34を構成している。構造単位30は、外側構造体32の外側結合部34を介して、順次、隣接する他の構造単位30と連結される。
この発明の実施の形態3に係る構造単位30の構成を図11に示す。
構造単位30の外側構造体32は、内側構造体1a,1b,1cの各々を底辺とする二等辺三角形T3の等辺の形状に沿って屈曲する、トラス状の構造となっている。但し、外側構造体32は、二等辺三角形T3の等辺が交わる頂点36よりも内側で屈曲し、屈曲部分は直線的な形状をなし、外側結合部34を構成している。構造単位30は、外側構造体32の外側結合部34を介して、順次、隣接する他の構造単位30と連結される。
また、内側構造体1a,1b,1cはアルミニウム合金により形成され、外側構造体32はチタン合金により形成される。内側構造体1a,1b,1cは、外側構造体32よりも剛性が高く、線膨張係数が大きい。
以上より、実施の形態3に係る構造単位30では、内側構造体1a,1b,1cの剛性は、外側構造体32の剛性よりも高く、内側構造体1a,1b,1cの線膨張係数と外側構造体32の線膨張係数とは互いに異なる。そのため、構造単位10,20と同様に、構造単位30自体の大きさに関わらず、構造単位30の熱変形量を容易に調整することができる。
また、構造単位30の外側構造体32の外側結合部34の位置は、仮想の二等辺三角形T3の頂点36よりも内側に配置されている。そのため、各々の構造単位30の外形が小さくなり、その分、構造単位30によって形成される構造部品の全体の構造がより均一となり、一般的に構造部品の材料に求められる特性が向上する。具体的には、構造部品の剛性および熱伝導性能が向上し、また、熱変形の動的特性が均一化する。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る構造単位40の構成を図12Aおよび図13に示す。
図12Aに示すように、構造単位40は、複数の内側構造体41aが一体的に接合されて形成された多面体である内側構造部41を有している。内側構造部41の多面体は、6つの正方形状の面と、8つの正三角形状の面を有する。また、直線状の棒状部材である内側構造体41a同士の接合部分は、外側構造体42と接合する内外結合部43を構成する。また、外側構造体42は、内側構造部41の正三角形状の面に対して、内外結合部43の各々を頂点として三角錐形状をなすように設けられ、残る1つの頂点は、隣接する他の構造単位40に接合する外側結合部44を構成する。また、同時に、外側構造体42は、内側構造体41aの各々を底辺とする二等辺三角形T4の等辺の形状に沿って屈曲する、トラス状の構造となっている。
この発明の実施の形態4に係る構造単位40の構成を図12Aおよび図13に示す。
図12Aに示すように、構造単位40は、複数の内側構造体41aが一体的に接合されて形成された多面体である内側構造部41を有している。内側構造部41の多面体は、6つの正方形状の面と、8つの正三角形状の面を有する。また、直線状の棒状部材である内側構造体41a同士の接合部分は、外側構造体42と接合する内外結合部43を構成する。また、外側構造体42は、内側構造部41の正三角形状の面に対して、内外結合部43の各々を頂点として三角錐形状をなすように設けられ、残る1つの頂点は、隣接する他の構造単位40に接合する外側結合部44を構成する。また、同時に、外側構造体42は、内側構造体41aの各々を底辺とする二等辺三角形T4の等辺の形状に沿って屈曲する、トラス状の構造となっている。
図12Bに示すように、外側結合部44は、仮想の直方体P2の各々の頂点に重なるように設けられる。そのため、構造単位40を一方向に連結させた形状は、仮想の直方体P2を任意の方向に並列させた状態となる。これにより、図13に示すように、構造単位40は、外側構造体42の外側結合部44を介して、3方向に順次、隣接する他の構造単位40と連結され、構造部品400を形成する。
また、内側構造体41aはアルミニウム合金により形成され、外側構造体42はチタン合金により形成される。内側構造体41aは、外側構造体42よりも直径が大きく、剛性が高い。また、内側構造体41aは、外側構造体42よりも線膨張係数が大きい。
以上より、実施の形態4に係る構造単位40では、内側構造体41aの剛性は、外側構造体42の剛性よりも高く、内側構造体41aの線膨張係数と外側構造体42の線膨張係数とは互いに異なる。そのため、構造単位10,20,30と同様に、構造単位40および構造部品400の大きさに関わらず、構造単位40および構造部品400の熱変形量を容易に調整することができる。
また、外側構造体42は、3つの内外結合部43の各々を頂点とする三角錐形状をなしているため、構造単位40の構造がより安定し、構造単位40自体の剛性が向上する。また、構造単位40は4方向に連結されるため、構造部品400の構造も安定し、高い剛性を得ることができる。
1a,1b,1c,21a,21b,41a 内側構造体、2,22,32,42 外側構造体、3,23,43 内外結合部、4,24,34,44 外側結合部、10,20,30,40 構造単位、100,101,400 構造部品。
Claims (8)
- 両端に内外結合部が設けられる、少なくとも1本の内側構造体と、
前記内側構造体の両端の前記内外結合部に一体的に接合されるとともに、トラス状に配置される外側構造体とを備え、
前記内側構造体の剛性は前記外側構造体の剛性よりも高く、
前記内側構造体の線膨張係数と前記外側構造体の線膨張係数とは互いに異なる、構造単位。 - 前記外側構造体は、各々の前記内側構造体を底辺とする二等辺三角形の等辺の形状に沿って屈曲する屈曲部分を有し、
前記外側構造体の前記屈曲部分は、隣接する他の構造単位に接合する外側結合部をなす、
請求項1に記載の構造単位。 - 前記外側結合部の各々は、仮想の直方体の外形に沿って設けられる、
請求項2に記載の構造単位。 - 前記内側構造体は3本設けられ、
前記内側構造体の各々は、互いに直交する方向に延びるとともに、一体的に接合される、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の構造単位。 - 前記内側構造体と前記外側構造体とは、いずれか一方がアルミニウム合金により形成され、他方がチタン合金により形成される、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の構造単位。 - 前記内側構造体と前記外側構造体とは、いずれか一方がアルミニウム合金により形成され、他方が鉄ニッケル合金により形成される、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の構造単位。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の構造単位が、前記外側構造体を介して複数連結されて形成される、構造部品。
- 隣り合って連結される前記構造単位は、互いに向きが異なる、
請求項7に記載の構造部品。
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