JP2019212780A - テープ貼着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着テープと被加工物との位置合わせを正確に行うことが可能なテープ貼着装置を提供する。【解決手段】格子状の分割予定ラインによって区画された領域に設けられたデバイス、又はデバイスと接続された電極を表面に備えるデバイス領域と、デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を備える板状の被加工物の表面に、基材上に粘着層を有しない非粘着領域と、非粘着領域を囲繞し基材上に粘着層を有する粘着領域と、を備える粘着テープを貼着するテープ貼着装置であって、粘着テープの非粘着領域と粘着領域との境界の位置を検出する境界位置検出ユニットと、境界位置検出ユニットによって検出した境界の位置に基づいて、デバイス領域に非粘着領域が重畳し、外周余剰領域に粘着領域が重畳するように、被加工物に粘着テープを貼着する貼着ユニットと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、粘着テープを被加工物に貼着するテープ貼着装置に関する。
IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等のデバイスが表面に形成された半導体ウェーハに代表される板状の被加工物を加工する際には、デバイスを保護するための粘着テープが、デバイスが形成された領域(デバイス領域)を覆うように貼着される。この粘着テープの貼着によって、被加工物の加工時におけるデバイスの損傷や汚染が防止される。そして、被加工物の加工が完了した後、粘着テープは被加工物から剥離される。
粘着テープを被加工物から剥離すると、粘着テープの粘着層の一部が被加工物の表面に残留することがある。この粘着層の残渣は、被加工物の表面に露出したデバイスの電極(バンプ、ボンディングパッド等)などが汚染される原因となる。また、被加工物の表面にMEMSなどの微細な立体構造をもつデバイスが形成されている場合、粘着テープの剥離時にデバイスが粘着テープの粘着層に引っ張られて破損する恐れがある。
そこで、粘着層が形成された領域(粘着領域)と、粘着層が形成されていない領域(非粘着領域)とを備えた粘着テープを用いる手法が提案されている。この粘着テープは、非粘着領域が被加工物のデバイス領域と接し、粘着領域が被加工物のデバイスが形成されていない領域と接するように貼着される。これにより、粘着テープの粘着層とデバイスとの接触を回避し、デバイスの汚染や破損を防止できる。
粘着領域と非粘着領域とを有する粘着テープを被加工物に貼着する際には、デバイス領域と非粘着領域とが重畳するように、被加工物と粘着テープとの位置合わせを行う必要がある。特許文献1には、粘着テープの中心にマークを付し、粘着テープに付されたマークの位置と被加工物の中心を示すマークの位置とが一致するように粘着テープを位置付けた後、この粘着テープを被加工物に貼着するテープ貼着装置が開示されている。
特開2013−243290号公報
上記のテープ貼着装置を用いる場合、粘着テープの中心に位置合わせ用のマークを付すという追加の工程が必要となり、粘着テープの準備に要する手間とコストが増大する。また、粘着テープに付されたマークの位置や粘着層の形成範囲などに大きな誤差があると、実際に粘着テープが被加工物に貼着された際にデバイス領域の位置と非粘着領域の位置とがずれ、デバイス領域に粘着層が接触する恐れがある。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、粘着テープに特別な加工を施すことなく、粘着テープと被加工物との位置合わせを正確に行うことが可能なテープ貼着装置を提供することを課題とする。
本発明の一態様によれば、格子状の分割予定ラインによって区画された領域に設けられたデバイス、又は該デバイスと接続された電極を表面に備えるデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を備える板状の被加工物の該表面に、基材上に粘着層を有しない非粘着領域と、該非粘着領域を囲繞し該基材上に該粘着層を有する粘着領域と、を備える粘着テープを貼着するテープ貼着装置であって、該粘着テープの該非粘着領域と該粘着領域との境界の位置を検出する境界位置検出ユニットと、該境界位置検出ユニットによって検出した該境界の位置に基づいて、該デバイス領域に該非粘着領域が重畳し、該外周余剰領域に該粘着領域が重畳するように、該被加工物に該粘着テープを貼着する貼着ユニットと、を備え、該境界位置検出ユニットは、光学式の厚さ測定器によって該粘着テープの厚さを測定し、該粘着層の有無による該粘着テープの厚さの違いから該境界の位置を検出するテープ貼着装置が提供される。
なお、本発明の一態様において、該デバイス領域及び該非粘着領域は円形であり、該境界位置検出ユニットは、3箇所以上で該境界の座標を検出し、検出した該座標から該非粘着領域の中心座標を検出し、該貼着ユニットは、該デバイス領域の中心座標に該非粘着領域の中心座標を合わせて該被加工物に該粘着テープを貼着してもよい。
本発明の一態様に係るテープ貼着装置は、粘着テープの非粘着領域と粘着領域との境界の位置を検出する境界位置検出ユニットを備える。そして、境界位置検出ユニットによって検出された境界の位置に基づき、デバイス領域に非粘着領域が重畳し外周余剰領域に粘着領域が重畳するように粘着テープが被加工物に貼着される。これにより、粘着テープに位置合わせのためのマークを付す等の工程を実施することなく、被加工物と粘着テープとの位置合わせを正確に行うことができる。
被加工物を示す斜視図である。 図2(A)は粘着テープを示す平面図であり、図2(B)は粘着テープを示す断面図である。 フレームユニットを示す平面図である。 図4(A)はテープ貼着装置を模式的に示す一部断面正面図であり、図4(B)は境界位置検出ユニットによって非粘着領域と粘着領域との境界の位置が検出される様子を示す一部断面正面図である。 図5(A)は被加工物に粘着テープが貼着される様子を示す一部断面正面図であり、図5(B)は粘着テープが被加工物に密着した状態を示す一部断面正面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。まず、本実施形態に係るテープ貼着装置によって粘着テープが貼着される板状の被加工物の例について説明する。図1は、被加工物11を示す斜視図である。
被加工物11は、シリコン等の材料によって円盤状に形成され、表面11a及び裏面11bを有する。被加工物11は、互いに交差するように格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)13によって複数の領域に区画されており、この複数の領域の表面11a側にはそれぞれIC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等で構成されるデバイス15が形成されている。分割予定ライン13に沿って被加工物11を分割することにより、デバイス15をそれぞれ含む複数のデバイスチップが得られる。
なお、本実施形態ではシリコン等の材料でなる円盤状の被加工物11を用いるが、被加工物11の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば、シリコン以外の半導体(GaAs、InP、GaN、SiC等)、ガラス、セラミックス、樹脂、金属等の材料でなるウェーハを用いることもできる。また、デバイス15の種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はない。
図1に示すように被加工物11は、表面に複数のデバイス15が形成された円形のデバイス形成領域17と、デバイス領域17を囲繞し表面にデバイス15が形成されていない環状の外周余剰領域19とを有する。そして、被加工物11に各種の加工を施す際には、デバイス15を保護するために被加工物11に粘着テープが貼着される。この粘着テープは、デバイス領域17を覆うように被加工物11の表面11a側に貼着される。本実施形態に係る粘着テープの構成例を、図2を参照して説明する。
図2(A)は粘着テープ21を示す平面図であり、図2(B)は粘着テープを示す断面図である。粘着テープ21は、樹脂等でなり柔軟性のある円形の基材23と、基材23の表面23aに基材23の外周に沿って環状に形成され、中央部に円形の開口25aを有する粘着層25とを備える。
図2(B)に示すように粘着テープ21は、基材23上に粘着層25を有しない円形の非粘着領域31と、基材23上に粘着層25を有し非粘着領域31を囲繞する環状の粘着領域33とを有する。なお、粘着層25は、非粘着領域31の径(開口25aの径)が被加工物11のデバイス領域17の径以上、且つ被加工物11の径未満となるように形成される。
粘着テープ21の粘着層25側は、樹脂等でなり柔軟性のある剥離シート27に貼着されている。複数の粘着テープ21が貼着された剥離シート27を巻回することにより、円筒状のロール29が得られる。
粘着テープ21の外周部に環状フレームを貼着するとともに、粘着テープ21の中央部に被加工物11を貼着すると、被加工物11が粘着テープ21を介して環状フレームに支持されたフレームユニットが構成される。例えば被加工物11の加工は、このフレームユニットが加工装置のチャックテーブルに保持された状態で実施される。
図3は、フレームユニット39を示す平面図である。フレームユニット39を構成する際は、まず、剥離シート27(図2参照)から粘着テープ21を剥離する。粘着テープ21の剥離は、例えば粘着テープ21を保持した状態で剥離シート27をローラ等で巻き取ることによって実施できる。
なお、粘着層25の剥離シート27に対する接着力は、粘着層25の基材23に対する接着力よりも弱い。そのため、粘着テープ21を保持した状態で剥離シート27を粘着層25から離れるように移動させることにより、粘着テープ21が剥離シート27から剥離される。その後、中央部に円形の開口37aが形成された環状フレーム37に粘着テープ21を貼着する。具体的には、粘着テープ21によって開口37aが覆われるように粘着領域33の外周部を環状フレーム37に粘着する。
そして、環状フレーム37の開口37aで露出した粘着テープ21の中央部に被加工物11の表面11a側を貼着する。これにより、被加工物11が粘着テープ21を介して環状フレーム37で支持されたフレームユニット39が得られ、被加工物11に形成された複数のデバイス15は粘着テープ21によって覆われて保護される。
なお、図3に示すように粘着テープ21は、非粘着領域31が被被加工物11のデバイス領域17に重畳し、粘着領域33が被加工物11の外周余剰領域19に重畳するように、被加工物11に貼着される。つまり、被加工物11は外周余剰領域19のみが粘着層25と接触して粘着テープ21に貼着され、被加工物11に形成された複数のデバイス15は粘着テープ21の粘着層25と接触しない。
デバイス領域17が粘着テープ21の非粘着領域31によって覆われていると、被加工物11の加工後に粘着テープ21を被加工物11から剥離した際、デバイス領域17に粘着層25が残留することがなく、デバイス15の汚染が回避される。また、粘着テープ21の剥離時にデバイス15が粘着層25に引っ張られないため、粘着テープ21の剥離によるデバイス15の破損が回避される。
上記のように粘着テープ21を被加工物11に貼着する場合、非粘着領域31がデバイス領域17に重畳し、粘着領域33が外周余剰領域19に重畳するように、被加工物11と粘着テープ21との位置合わせを行う。
この位置合わせは、例えば粘着テープ21に付されたマークなどを目印として行われる。しかしながら、この方法を用いる場合には、粘着テープ21にマークを付すという追加の工程が必要となる。また、粘着テープ21に付されたマークの位置や粘着層25の形成範囲などに大きな誤差があると、実際に粘着テープ21が被加工物11に貼着された際にデバイス領域17の位置と非粘着領域31の位置とがずれ、デバイス領域17に粘着層25が接触する恐れがある。
本実施形態に係るテープ貼着装置は、粘着テープ21を被加工物11に貼着する際に、非粘着領域31と粘着領域33との境界35の位置を検出する境界位置検出ユニットを備える。そして、境界位置検出ユニットによって検出された境界35の位置に基づき、デバイス領域17に非粘着領域31が重畳し外周余剰領域19に粘着領域33が重畳するように粘着テープ21が位置付けられる。
このように、非粘着領域31と粘着領域33との境界35の位置を境界位置検出ユニットによって検出することにより、粘着テープ21に位置合わせのためのマークを付す等の工程が不要となり、粘着テープ21の準備に要する手間とコストを削減できる。また、粘着テープ21に付されたマークの位置ではなく境界位置検出ユニットによって直接的に検出された境界35の位置に基づいて被加工物11と粘着テープ21との位置合わせが実施されるため、該マークの位置ずれ等に起因する貼り合わせの精度の低下を回避することができる。
以下、本実施形態に係るテープ貼着装置の構成例について説明する。図4(A)は、非粘着領域31と粘着領域33とを備えた粘着テープ21を被加工物11に貼着することが可能なテープ貼着装置2を模式的に示す一部断面正面図である。テープ貼着装置2は、上面側が開口した本体部4aと、本体部4aの開口を開閉するチャンバー蓋4bとによって構成される直方体状のチャンバー4を備える。
チャンバー4は、チャンバー4内に気体(空気)を供給する給気ユニット6、及びチャンバー4内の気体(空気)を排出する排気ユニット12と接続されている。給気ユニット6は、気体(空気)を供給する供給源8と、供給源8と接続されたバルブ10とを有し、供給源8はバルブ10を介してチャンバー4の内部に接続されている。また、排気ユニット12は、チャンバー4内の気体を吸引する吸引源14と、吸引源14と接続されたバルブ16とを有し、吸引原14はバルブ16を介してチャンバー4の内部に接続されている。
チャンバー4の内部には、被加工物11に粘着テープ21を貼着する貼着ユニット18が設けられている。貼着ユニット18は、被加工物11を保持するチャックテーブル20を備える。チャックテーブル20は平面視で円形に形成されており、チャックテーブル20の上面は被加工物11を保持する円形の保持面20aを構成する。ただし、チャックテーブル20の形状はチャックテーブル20によって保持される被加工物11の形状等に応じて適宜変更できる。
保持面20aは概ね水平に形成されており、チャックテーブル20の内部に設けられた吸引路(不図示)等を介してエジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。また、チャックテーブル20は、チャックテーブル20の鉛直方向(上下方向)への移動を制御する移動機構(不図示)と接続されている。
チャックテーブル20の保持面20a上に被加工物11を配置した状態で、吸引源の負圧を保持面20aに作用させることで、被加工物11がチャックテーブル20によって吸引保持される。また、被加工物11が保持されたチャックテーブル20を移動機構によって鉛直方向に移動させることにより、被加工物11の位置(高さ)が制御される。
また、貼着ユニット18は、チャックテーブル20を囲むように配置され粘着テープ21が貼着された環状フレーム37を支持する環状のフレーム支持部22を備える。フレーム支持部22の上面は、環状フレーム37を保持する環状の支持面22aを構成する。なお、フレーム支持部22は、支持面22aがチャックテーブル20の保持面20aよりも上方に配置されるように位置付けられる。
粘着テープ21が貼着された環状フレーム37は、フレーム支持部22によって粘着層25側が下方に露出するように支持される(図4(B)参照)。これにより、チャックテーブル20によって保持された被加工物11の上方に粘着テープ21が配置される。
フレーム支持部22は、フレーム支持部22の水平方向への移動を制御する移動機構(不図示)と接続されている。粘着テープ21が貼着された環状フレーム37をフレーム支持部22によって支持した状態で、フレーム支持部22を移動機構によって水平方向に移動させることにより、粘着テープ21の被加工物11に対する水平方向の位置が制御される。
さらに貼着ユニット18は、チャックテーブル20及びフレーム支持部22の上側に配置された円柱状のローラ24を備える。ローラ24は、円周方向と垂直な方向の長さが被加工物11の直径よりも大きくなるように構成されており、フレーム支持部22によって支持された粘着テープ21の上面側(基材23の裏面23b側、図4(B)参照)を、チャックテーブル20によって保持された被加工物11に向かって押圧する。また、ローラ24はローラ24の移動を制御する移動機構(不図示)と接続されており、移動機構によってローラ24の水平方向及び鉛直方向の位置が制御される。
上記の貼着ユニット18により、環状フレーム37に貼着された粘着テープ21が被加工物11に貼着される。なお、粘着テープ21は図3に示すように、非粘着領域31がデバイス領域17を覆い、粘着領域33が外周余剰領域19と接するように被加工物11に貼着される。そこで、粘着テープ21を被加工物11に貼着する際はまず、非粘着領域31がデバイス領域17と重畳し粘着領域33が外周余剰領域19と重畳するように、粘着テープ21を位置付ける必要がある。
テープ貼着装置2は、非粘着領域31と粘着領域33との境界35の位置を検出する境界位置検出ユニット26を備える。そして、境界位置検出ユニット26によって検出された境界35の内側に被加工物11のデバイス領域17が重畳するように、フレーム支持部22と接続された移動機構によって粘着テープ21の位置が調節され、被加工物11と粘着テープ21との位置合わせが行われる。
なお、境界位置検出ユニット26は、境界位置検出ユニット26の移動を制御する移動機構(不図示)と接続されている。この移動機構によって、境界位置検出ユニット26の水平方向及び垂直方向の位置が制御される。
非粘着領域31と粘着領域33との境界35の位置は、例えばカメラ等によって粘着テープ21を撮像することによって検出できる。ただし、粘着テープ21の粘着層25は主に透明又は半透明な樹脂によって形成されており、カメラによる境界35の位置の検出が困難な場合が多い。
そこで、境界位置検出ユニット26は、粘着層21の厚さを測定する光学式の厚さ測定器28を備え、厚さ測定器28で測定した粘着層21の厚さに基づいて非粘着領域31と粘着領域33との境界35の位置を検出する。図4(B)は、境界位置検出ユニット26によって非粘着領域31と粘着領域33との境界35の位置が検出される様子を示す一部断面正面図である。
図4(B)に示すように、非粘着領域31には粘着層25が形成されておらず、粘着領域33には粘着層25が形成されているため、非粘着領域31は粘着領域33よりも薄い。そのため、厚さ測定器28によって粘着テープ21の厚さを測定し、粘着層25の有無による粘着テープ21の厚さの違いを検出することにより、非粘着領域31と粘着領域33との境界35の位置を特定できる。
境界位置検出ユニット26は、例えば粘着テープ21の上側(基材23の裏面23b側)に配置され、粘着テープ21に沿って水平方向に移動しながら厚さ測定器28によって粘着テープ21の厚さを測定する。厚さ測定器28としては例えば、透明又は半透明な材料の厚さを非接触で測定可能な分光干渉式の厚さ測定器などを用いることができる。
なお、図4(A)及び図4(B)では粘着テープ21の上側に境界位置検出ユニット26が設けられているが、境界位置検出ユニット26は粘着テープ21の下側(粘着層25側)に設けられていてもよい。この場合、厚さ測定器28として例えば粘着層25を透過しない、又は粘着層25に対する透過性が低いレーザービームの照射によって変位を測定するレーザー変位計などを用いることができる。この厚さ測定器28によって、厚さ測定器28から粘着層21の下側の表面までの距離を測定することにより、粘着層21の厚さを検出できる。
粘着テープ21の厚さの測定は、粘着テープ21を被加工物11の上に配置した状態で実施される。例えば、境界位置検出ユニット26を被加工物11の外側からデバイス領域17上を通過して再度被加工物11の外側に至る経路(図3の矢印A)に沿って移動させながら、厚さ測定器28で粘着テープ21の厚さを測定する。
そして境界位置検出ユニット26は、厚さ測定器28で測定した粘着テープ21の厚さに基づいて、粘着テープ21の厚さが粘着層25の厚さ分異なる位置を特定する。この位置が、非粘着領域31と粘着領域33との境界35の位置に相当する。
その後、境界位置検出ユニット26によって検出された境界35の内側の領域と被加工物11のデバイス領域17が重畳するように、フレーム支持部22の位置が制御される。これにより、デバイス領域17が非粘着領域31に覆われるように粘着テープ21の位置を調節できる。
次に、テープ貼着装置2を用いた粘着テープ21の貼着方法の具体例について説明する。まず、外周部が環状フレーム37に貼着された粘着テープ21と、粘着テープ21が貼着される被加工物11とを準備する。そして、図4(A)に示すようにチャンバー蓋4bを開き、チャンバー4内に被加工物11及び粘着テープ21を搬入する。
被加工物11は、デバイス15が形成された表面11a側(図1参照)が上方に露出するように、チャックテーブル20によって吸引保持される。また、粘着テープ21の粘着層25側が被加工物11の表面11aと対向するように、環状フレーム37がフレーム支持部22によって支持される。なお、チャックテーブル20の位置(高さ)は、粘着テープ21が被加工物11に接触しないように調節される。
そして、チャックテーブル20によって吸引保持された被加工物11の水平方向における位置情報が取得される。この被加工物11の位置情報として、例えば、被加工物11がチャックテーブル20によって吸引保持された状態におけるデバイス領域17の中心座標が取得される。この位置情報の取得は、被加工物11をカメラで撮影する等の方法によって行うことができる。
なお、デバイス領域17の中心座標の取得方法は上記に限られない。例えば、被加工物11がチャックテーブル20上に搬送される前に被加工物11の全体に対するデバイス領域17の中心位置の情報を予め取得しておき、被加工物11の搬送後にデバイス領域17の中心座標を算出してもよい。この場合、搬送前に取得されたデバイス領域17の中心位置の情報と、搬送時の被加工物11の角度及び搬送距離とに基づいて、被加工物11がチャックテーブル20によって吸引保持された状態におけるデバイス領域17の中心座標が算出される。
次に、境界位置検出ユニット26によって粘着テープ21の非粘着領域31と粘着領域33との境界35の位置を検出する。具体的には、まず、厚さ測定器28によって粘着テープ21の厚さを測定する。粘着テープ21の厚さを測定は例えば、境界位置検出ユニット26を図3の矢印Aで示される経路に沿って移動させながら粘着テープ21の厚さを厚さ測定器28によって測定することによって行う。
そして、境界位置検出ユニット26は厚さ測定器28によって測定された粘着テープ21の厚さに基づいて、粘着テープ21の厚さが粘着層25の厚さ分異なる位置を特定する。この位置が、非粘着領域31と粘着領域33との境界35の位置に相当する。
次に、境界位置検出ユニット26によって検出された境界35の位置に基づいて、被加工物11と粘着テープ21との位置合わせを行う。具体的には、被加工物11のデバイス領域17が検出された境界35の内側の領域と重畳し、且つ、被加工物11の外周余剰領域19が検出された境界35の外側の領域と重畳するように、粘着テープ21の位置を調節する。粘着テープ21の位置の調節は、フレーム支持部22と接続された移動機構によって行われる。
上記の位置合わせは例えば、粘着テープ21の非粘着領域31の中心座標と、被加工物11のデバイス領域17の中心座標とを合わせることによって行うことができる。具体的には、境界位置検出ユニット26によって3箇所以上で境界35の座標を検出し、これらの座標から非粘着領域31の中心座標を算出する。
そして、フレーム支持部22を移動させ、デバイス領域17の中心座標に非粘着領域31の中心座標を合わせる。これにより、非粘着領域31が被加工物11のデバイス領域17と重畳するように粘着テープ21が配置される。
次に、被加工物11に粘着テープ21を貼着する。図5(A)は、被加工物11に粘着テープ21が貼着される様子を示す一部断面正面図である。まず、チャンバー蓋4bを閉じてチャンバー4の内部を密閉空間とした状態でバルブ16を開き、チャンバー4内の気体を吸引源14によって排出してチャンバー4内を減圧する。
そして、被加工物11の表面11aと粘着テープ21とが接触する位置までチャックテーブル20を上昇させる。これにより、デバイス領域17が非粘着領域31に覆われ、外周余剰領域19が粘着領域33と接した状態となる。なお、このとき非粘着領域31の一部が外周余剰領域19と接していてもよい。
その後、ローラ24を被加工物11の端部に移動させ、ローラ24の外周面を粘着テープ21の基材23の裏面23bと接触させる。そして、ローラ24の外周面と粘着テープ21とが接した状態を維持しながら、ローラ24を被加工物11に沿って転がす。これによって粘着テープ21が被加工物11に押し当てられ、被加工物11に粘着テープ21が貼着される。
次に、バルブ16を閉じるとともにバルブ10を開き、供給源8からチャンバー4内に気体を導入してチャンバー4内の圧力を上昇させる。その後、チャンバー蓋4bを開いてチャンバー4を大気解放する。これにより粘着テープ21に大気圧が作用し、粘着テープ21が被加工物11の表面11aに密着する。図5(B)は、粘着テープ21が被加工物11に密着した状態を示す一部断面正面図である。
このように、テープ貼着装置2を用いることにより、非粘着領域31がデバイス領域17に対応し、粘着領域33が外周余剰領域19に対応するように粘着テープ21が被加工物11に貼着される。
上記の通り、本実施の形態に係るテープ貼着装置2は、粘着テープ21の非粘着領域31と粘着領域33との境界35の位置を検出する境界位置検出ユニット26を備える。そして、検出された境界35の位置に基づき、デバイス領域17に非粘着領域31が重畳し外周余剰領域19に粘着領域33が重畳するように粘着テープ21が被加工物11に貼着される。これにより、例えば粘着テープ21に位置合わせのためのマークを付す等の工程を実施することなく、被加工物11と粘着テープ21との位置合わせを正確に行うことができる。
なお、上記では表面11a側にデバイス15が形成された円盤状の被加工物11を用いた場合について説明したが、本実施の形態に係るテープ貼着装置2によって粘着テープ21が貼着される被加工物の種類に制限はない。例えば被加工物11は、分割予定ラインによって区画された領域に設けられた複数のデバイスを樹脂層(モールド樹脂)で覆って形成したCSP(Chip Size Package)基板などのパッケージ基板であってもよい。
パッケージ基板は、上記のデバイスが形成されたデバイス領域と、デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを有する。そして、該デバイス領域の表面には、デバイスと接続された電極が露出している。パッケージ基板を加工する際、この電極を保護するために粘着テープ21を貼着してもよい。
パッケージ基板への粘着テープ21の貼着も、本実施の形態に係るテープ貼着装置2を用いて実施できる。この場合、パッケージ基板のデバイス領域が非粘着領域31と重畳し、パッケージ基板の外周余剰領域が粘着領域33と重畳するように、粘着テープ21がパッケージ基板の表面に貼着される。これにより、パッケージ基板の表面に露出した電極に粘着テープ21の粘着層25が付着することを回避しつつ、該電極を保護できる。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 被加工物
11a 表面
11b 裏面
13 分割予定ライン
15 デバイス
17 デバイス領域
19 外周余剰領域
21 粘着テープ
23 基材
23a 表面
23b 裏面
25 粘着層
25a 開口
27 剥離シート
29 ロール
31 非粘着領域
33 粘着領域
35 境界
37 環状フレーム
37a 開口
39 フレームユニット
2 テープ貼着装置
4 チャンバー
4a 本体部
4b チャンバー蓋
6 給気ユニット
8 供給源
10 バルブ
12 排気ユニット
14 吸引源
16 バルブ
18 貼着ユニット
20 チャックテーブル
20a 保持面
22 フレーム支持部
22a 支持面
24 ローラ
26 境界位置検出ユニット
28 厚さ測定器

Claims (2)

  1. 格子状の分割予定ラインによって区画された領域に設けられたデバイス、又は該デバイスと接続された電極を表面に備えるデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を備える板状の被加工物の該表面に、基材上に粘着層を有しない非粘着領域と、該非粘着領域を囲繞し該基材上に該粘着層を有する粘着領域と、を備える粘着テープを貼着するテープ貼着装置であって、
    該粘着テープの該非粘着領域と該粘着領域との境界の位置を検出する境界位置検出ユニットと、
    該境界位置検出ユニットによって検出した該境界の位置に基づいて、該デバイス領域に該非粘着領域が重畳し、該外周余剰領域に該粘着領域が重畳するように、該被加工物に該粘着テープを貼着する貼着ユニットと、を備え、
    該境界位置検出ユニットは、光学式の厚さ測定器によって該粘着テープの厚さを測定し、該粘着層の有無による該粘着テープの厚さの違いから該境界の位置を検出することを特徴とするテープ貼着装置。
  2. 該デバイス領域及び該非粘着領域は円形であり、
    該境界位置検出ユニットは、3箇所以上で該境界の座標を検出し、検出した該座標から該非粘着領域の中心座標を算出し、
    該貼着ユニットは、該デバイス領域の中心座標に該非粘着領域の中心座標を合わせて該被加工物に該粘着テープを貼着することを特徴とする請求項1記載のテープ貼着装置。
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