以下、図面を参照してサーバの制御方法、サーバおよびサーバの制御プログラムについて詳細に説明する。ただし、本発明は図面または以下に記載される実施形態には限定されないことを理解されたい。
図1は、電話予約システム1の動作概要を示す模式図である。
電話予約システム1は、サーバ2と、ストレージ装置3と、通話制御装置4と、予約管理装置5とを有する。
通話制御装置4は、店舗に対する予約を要求する音声通話を着呼して通話に関する通話情報を作成する。通話情報は、着呼した通話の開始時刻である通話時刻t1と、音声通話を発呼した通話者を識別する通話者識別子と、を含む。通話制御装置4は、音声通話を着呼すると、店舗に対する予約を要求する音声通話があったと見なして通話情報を作成する。
予約管理装置5は、店舗の受け付けた予約に関する予約受付情報を作成する。予約受付情報は、店舗に対する予約を行った利用者を識別する利用者識別子と、店舗の受け付けた予約の内容を受信した時刻である予約受付時刻t2とを含む。予約管理装置5は、店舗が受け付けた予約の内容を受信すると、予約受付情報を作成する。
サーバ2は、通話情報を、音声通話を着呼した通話制御装置4から取得する。また、サーバ2は、予約受付情報を、予約管理装置5から取得する。
サーバ2は、予約受付時刻t2が通話時刻t1以降の受付期間Δt内であり、かつ、通話者識別子と利用者識別子とが一致する場合に、予約管理装置5から取得した予約受付情報を予約の履歴としてストレージ装置3に記憶させる。受付期間は、音声通話から予約受付までに合理的に想定される最長期間であり、電話予約システム1の運用者により設定される。
このように、サーバ2を含む電話予約システム1は、予約受付時刻が音声通話の通話時刻以降の受付期間内であり、かつ、音声通話の通話者識別子と予約受付情報の利用者識別子とが一致する場合に、予約受付情報を予約の履歴として記憶部に記憶することにより、音声通話に関連する予約受付情報を予約の履歴として記憶し、適切に管理する。
図2は、電話予約システム1の概略構成を示す模式図である。
本実施形態の電話予約システム1は、サーバ2と、ストレージ装置3と、通話制御装置4と、予約管理装置5とを有する。電話予約システム1において、サーバ2は、ストレージ装置3、通話制御装置4、および予約管理装置5と接続される。
通話制御装置4は、第1ネットワークN1を介して通話端末6と音声通話可能に接続され、通話端末6から通話制御装置4に向かう太破線矢印の経路により、音声通話を着呼する。そして、通話制御装置4は、通話制御装置4から店舗端末8に向かう太破線矢印の経路により、着呼した音声通話を店舗端末8に転送する。予約管理装置5は、第2ネットワークN2および第3ネットワークN3を介して店舗端末8とデータ通信可能に接続され、店舗端末8から予約管理装置5に向かう太破線矢印の経路により、店舗端末8から予約を受け付ける。店舗端末8は、第3ネットワークN3を介して、通話端末6、通話制御装置4、サーバ2、および予約管理装置5と接続される。
第1ネットワークN1には、通話制御装置4および通話端末6が接続される。第1ネットワークN1は、通話制御装置4および通話端末6とそれぞれ有線で接続される交換局N11、N12を有する。交換局N11、N12は、局間接続網N13を介して相互接続される。また、第1ネットワークN1は、局間接続網N13に接続され、第2ネットワークN2に接続された端末との相互接続を実行する不図示のゲートウェイ(Gateway、GW)を有してもよい。第1ネットワークN1は、例えば固定電話網である。
第2ネットワークN2には、サーバ2および予約管理装置5が接続される。第2ネットワークN2は、サーバ2および予約管理装置と有線で接続されるアクセスポイント(Access Point、AP)N21と、相互接続点(Internet Exchange、IX)N22とを有する。アクセスポイントN21は相互接続点N22に接続され、相互接続点N22を介して他のアクセスポイントに接続された装置とのデータ通信を可能にする。第2ネットワークN2は、例えばインターネットである。
第3ネットワークN3には、店舗端末8が接続される。第3ネットワークN3は、店舗端末8と無線で接続される基地局N31を有する。また、第3ネットワークN3は、基地局N31に接続され、第3ネットワークN3以外のネットワークとの相互接続を実行する関門交換機(Point of Interface、POI)N32を有する。第3ネットワークN3は、例えば4G(4th Generation)回線網などの携帯電話回線網である。
交換局N11は、通話端末6から通話制御装置4の電話番号を指定した発呼を受け付けると、電話番号により特定される交換局N12に対し、公衆回線網N13を介して、通話制御装置4の呼び出しを要求する。交換局N12は、交換局N11から受信した要求に基づき、通話制御装置4を呼び出す。そして、通話制御装置4が呼び出しに応答した場合、交換局N11およびN12は、通話端末6と通話制御装置4とを音声通話可能に接続する。
交換局N12は、第3ネットワークN3に接続される店舗端末8を指定した転送要求を通話制御装置4から受け付けると、公衆回線網N13を介して第3ネットワークの関門交換機N32に対し、店舗端末8の呼び出しを要求する。関門交換機N32は、交換局N12から受信した要求に基づき、基地局N31を介して店舗端末8を呼び出す。そして、店舗端末8が呼び出しに応答した場合、交換局N11、N12、関門交換機N32、および基地局N31は、通話端末6と店舗端末8とを音声通話可能に接続する。
基地局N31は、第2ネットワークN2に接続される予約管理装置5を指定したデータ通信の要求を店舗端末8から受け付けると、関門交換機N32に対し、予約管理装置5への接続を要求する。基地局N31、関門交換機N32、相互接続点N22、およびアクセスポイントN21は、店舗端末8と予約管理装置5とをデータ通信可能に接続する。
通話端末6は、第2ネットワークN2に接続されてもよい。その場合、通話端末6は、第2ネットワークN2の有するアクセスポイントN21、相互接続点N22、第1ネットワークN1の有するゲートウェイ、局間接続網N13、および交換機N12を経由する不図示の経路により通話制御装置4と接続され、音声通話可能となる。
また、通話端末6は、第3ネットワークN3に接続されてもよい。その場合、通話端末6は、第3ネットワークN3の有する基地局N31、関門交換機N32、局間接続網N13、および交換機N12を経由する不図示の経路により通話制御装置4と接続され、音声通話可能となる。
店舗端末8は、第1ネットワークN1と第2ネットワークN2との両方に接続されてもよい。その場合、店舗端末8は、音声通話に対応して第1ネットワークN1に接続する音声通信モジュールと、データ通信に対応して第2ネットワークN2に接続するデータ通信モジュールとを有する。
店舗端末8と基地局N31との間、予約管理装置5とアクセスポイントN21との間、およびサーバ2とアクセスポイントN21との間は、無線により接続されてもよい。無線による接続は、例えばIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11acなどの無線LAN(Local Area Network)接続でもよく、4G回線などの携帯電話回線網への接続でもよい。携帯電話回線網により第3ネットワークN3に接続される店舗端末8は、店舗の外であっても通話制御装置4から転送される音声通話を着呼することができる。店舗端末8と基地局N31との間、予約管理装置5とアクセスポイントN21との間、およびサーバ2とアクセスポイントN21との間は、専用回線により接続されてもよい。また、サーバ2および予約管理装置5は、それぞれ異なるアクセスポイントに接続されてもよい。
サーバ2と、ストレージ装置3と、通話制御装置4と、予約管理装置5とは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network, LAN)により相互に接続される。また、サーバ2と、ストレージ装置3と、通話制御装置4と、予約管理装置5とは、ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network, WAN)により接続されてもよく、無線LANにより接続されてもよく、その他の接続インタフェースにより接続されてもよい。
図3は、サーバ2の概略構成を示す模式図である。
サーバ2は、ストレージ装置3、通話制御装置4、予約管理装置5、および店舗端末8と接続する。サーバ2は、通話制御装置4から取得する通話情報および予約管理装置5から取得する予約受付情報に基づいて、音声通話を発呼した通話端末6の通話者に関する情報である通話者情報を生成して店舗端末8に送信し、予約受付情報をストレージ装置3に記憶させる。そのために、サーバ2は、サーバ第1通信部21と、サーバ第2通信部22と、サーバ記憶部23と、サーバ処理部24とを備える。
サーバ第1通信部21は、サーバ2を第2ネットワークN2におけるアクセスポイントN21に接続するための通信インタフェース回路を有する。サーバ第1通信部21は、第2ネットワークN2から受信した信号をサーバ処理部24に供給する。また、サーバ第1通信部21は、サーバ処理部24から供給されたデータを第2ネットワークN2に送信する。
サーバ第2通信部22は、サーバ2をストレージ装置3、通話制御装置4、および予約管理装置5に接続するための通信インタフェース回路を有する。サーバ第2通信部22は、通話制御装置4および予約管理装置5から受信したデータをサーバ処理部24に供給する。また、サーバ第2通信部22は、サーバ処理部24から供給されたデータをストレージ装置3等に送信する。
サーバ記憶部23は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置および光ディスク装置のうちの少なくとも1つを有する。サーバ記憶部23は、サーバ処理部24による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、サーバ記憶部23は、ドライバプログラムとして、サーバ第1通信部21を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。各種プログラムは、例えばCD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD−ROM(DVD Read-Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてサーバ記憶部23にインストールされてよい。
サーバ処理部24は、1以上のプロセッサおよびその周辺回路を備える。サーバ処理部24は、サーバ2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。サーバ処理部24は、サーバ2の各種処理がサーバ記憶部23に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手段で実行されるように、サーバ第2通信部22等の動作を制御する。サーバ処理部24は、サーバ記憶部23に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、サーバ処理部24は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
サーバ処理部24は、通話情報取得部241と、予約受付情報取得部242と、予約履歴記憶部243と、特典付与部244とを有する。
サーバ処理部24が有するこれらの各部は、サーバ処理部24が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、サーバ処理部24が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、またはファームウェアとしてサーバ2に実装されてもよい。
図4は、ストレージ装置3の概略構成を示す模式図である。
ストレージ装置3は、記憶部の一例である。ストレージ装置3は、入力されたデータを記憶し、記憶したデータを要求に応じて出力する。そのために、ストレージ装置3は、ストレージ通信部31と、ストレージ記憶部32と、ストレージ処理部33とを備える。
ストレージ通信部31は、ストレージ装置3をサーバ2に接続するための通信インタフェース回路を有する。ストレージ通信部31は、サーバ2から受信したデータをストレージ処理部33に供給する。また、ストレージ通信部31は、ストレージ処理部33から供給されたデータをサーバ2に送信する。
ストレージ記憶部32は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置および光ディスク装置のうちの少なくとも1つを有する。ストレージ記憶部32は、サーバ2から受信したデータ等を記憶する。
ストレージ処理部33は、1以上のプロセッサおよびその周辺回路を備える。ストレージ処理部33は、ストレージ装置3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。ストレージ処理部33は、ストレージ通信部31およびストレージ記憶部32の動作を制御する。
なお、ストレージ装置3は、ストレージ通信部31およびストレージ処理部33を有していなくてもよい。この場合、ストレージ装置3のストレージ記憶部32がサーバ2に直接接続され、ストレージ記憶部32はサーバ2のサーバ処理部24により制御される。
図5は、予約の履歴の例を示す図である。
予約の履歴は、音声通話に関連する予約に対応する予約受付情報を時系列に記憶した情報であり、利用者ごとにストレージ記憶部32に記憶される。予約の履歴として記憶された予約受付情報には、予約受付情報ごとに一意な履歴IDが関連づけて記憶される。
図5に示す予約の履歴の例では、予約受付情報には、予約受付時刻と、来店予定時刻と、利用者識別子とが含まれる。来店予定時刻は、利用者が予約に基づき来店する予定時刻である。例えば、図5に示す予約の履歴において、履歴ID「RH18042811」に関連づけられた予約受付情報には、2018年4月28日18時5分30秒に受け付けた予約によって2018年4月29日19時の来店が予約され、予約における利用者の識別子が090−0000−5555であることが示されている。
図6は、利用者テーブルの例を示す図である。
利用者テーブルは、複数の利用者ごとに、各利用者の利用者識別子と各利用者に関する利用者情報とを関連づけるテーブルである。図6の例で、利用者識別子は、各利用者の電話番号である。利用者情報は、電話予約システム1における利用者に関する情報である。サーバ2は、音声通話を行った通話者の電話番号により利用者識別子を検索することで、通話者に対応する利用者の利用者情報を特定する。
図6に示す利用者テーブルでは、利用者識別子により識別される利用者ごとに、登録日、前回利用日、利用回数、利用者ランクをそれぞれ関連づけている。登録日は、利用者が電話予約システム1を利用する利用者として登録されたときの日付である。前回利用日は、利用者が電話予約システム1を前回利用したときの日付である。利用者ランクは、電話予約システム1が各利用者に提供するサービス項目を決定するための分類であり、利用者による電話予約システム1の利用状況等に基づいて定められる。例えば、利用回数の多い利用者ほど、利用者ランクは高く(数字が大きく)設定される。
図7は、サービステーブルの例を示す図である。
サービステーブルは、複数のサービス項目ごとに、各サービスのサービス項目と、各サービスが提供されるための利用者ランク条件とを関連づけるテーブルである。サービス項目は、各サービスの名称である。利用者ランク条件は、各サービスの提供を受けるために各利用者に満たすことが要求される利用者ランクの条件である。利用者テーブルにおいて各利用者に関連づけられる利用者ランクが満たしている利用者ランク条件に関連づけられたサービスが、各利用者に提供される。
図7に示すサービステーブルでは、サービス項目「着呼時の鳴動」に利用者ランク条件「ランク≧2」が関連づけられている。これは、利用者ランクが2以上の利用者に対して、サービス項目「着呼時の鳴動」に対応する鳴動サービスが提供されることを示す。鳴動サービスとは、音声通話の着呼に応じて、着呼した端末を鳴動させるサービスである。サービステーブルは、電話予約システム1の提供者により予め設定される。
図8は、通話制御装置4の概略構成を示す模式図である。
通話制御装置4は、第1装置の一例である。通話制御装置4は、店舗に対する予約を要求する音声通話を着呼して通話に関する通話情報を取得し、要求に応じてサーバ2に出力する。そのために、通話制御装置4は、通話第1通信部41と、通話第2通信部42と、通話記憶部43と、通話処理部44とを備える。
通話第1通信部41は、通話制御装置4を第1ネットワークN1における交換局N12に接続するための通信インタフェース回路を有する。通話第1通信部41は、第1ネットワークN1から受信した信号を通話処理部44に供給する。また、通話第1通信部41は、通話処理部44から供給されたデータを第1ネットワークN1に送信する。
通話第1通信部41を発呼するための電話番号は、単一ではなく複数であってもよい。この場合、通話端末6は、複数の電話番号により通話制御装置4を発呼することができる。複数の電話番号は、それぞれ複数の店舗に対応していてもよい。通話第1通信部41は、着呼した電話番号を識別し、着呼した電話番号に応じた処理を実行する。
通話第2通信部42は、通話制御装置4をサーバ2に接続するための通信インタフェース回路を有する。通話第2通信部42は、サーバ2から受信したデータを通話処理部44に供給する。また、通話第2通信部42は、通話処理部44から供給されたデータをサーバ2に送信する。
通話記憶部43は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置および光ディスク装置のうちの少なくとも1つを有する。通話記憶部43は、通話処理部44による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、通話記憶部43は、ドライバプログラムとして、通話第1通信部41を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。各種プログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて通話記憶部43にインストールされてよい。また、通話記憶部43は、データとして、店舗ごとに、着呼可能な電話番号と、その電話番号を指定した着呼を受けたときの転送先の電話番号とを関連づけて記憶する。
通話処理部44は、1以上のプロセッサおよびその周辺回路を備える。通話処理部44は、通話制御装置4の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。通話処理部44は、通話制御装置4の各種処理が通話記憶部43に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手段で実行されるように、通話第1通信部41等の動作を制御する。通話処理部44は、通話記憶部43に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、通話処理部44は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
通話処理部44は、通話受付部441と、通話情報作成部442と、通話情報送信部443と、通話転送部444とを有する。通話処理部44が有するこれらの各部は、通話処理部44が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、通話処理部44が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、またはファームウェアとして通話制御装置4に実装されてもよい。
図9は、予約管理装置5の概略構成を示す模式図である。
予約管理装置5は、第2装置の一例である。予約管理装置5は、店舗の予約に関する予約受付情報を記憶し、要求に応じてサーバ2に出力する。そのために、予約管理装置5は、予約第1通信部51と、予約第2通信部52と、予約記憶部53と、予約処理部54とを備える。
予約第1通信部51は、予約管理装置5を第2ネットワークN2におけるアクセスポイントN21に接続するための通信インタフェース回路を有する。予約第1通信部51は、第2ネットワークN2から受信した信号を予約処理部54に供給する。また、予約第1通信部51は、予約処理部54から供給されたデータを第2ネットワークN2に送信する。
予約第2通信部52は、予約管理装置5をサーバ2に接続するための通信インタフェース回路を有する。予約第2通信部52は、サーバ2から受信したデータを予約処理部54に供給する。また、予約第2通信部52は、予約処理部54から供給されたデータをサーバ2に送信する。
予約記憶部53は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置および光ディスク装置のうちの少なくとも1つを有する。予約記憶部53は、予約処理部54による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、予約記憶部53は、ドライバプログラムとして、予約第1通信部51を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。各種プログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて予約記憶部53にインストールされてよい。
予約処理部54は、1以上のプロセッサおよびその周辺回路を備える。予約処理部54は、予約管理装置5の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。予約処理部54は、予約管理装置5の各種処理が予約記憶部53に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手段で実行されるように、予約第1通信部51等の動作を制御する。予約処理部54は、予約記憶部53に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、予約処理部54は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
予約処理部54は、予約受付部541と、予約受付情報作成部542と、予約受付情報送信部543とを有する。予約処理部54が有するこれらの各部は、予約処理部54が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、予約処理部54が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、またはファームウェアとして予約管理装置5に実装されてもよい。
図10は、店舗端末8の概略構成を示す模式図である。
店舗端末8は、通話制御装置4から転送された通話端末6からの音声通話を着呼して音声通話を実行し、予約管理装置5に対して予約要求を実行する。そのために、店舗端末8は、端末通信部81と、端末記憶部82と、端末操作部83と、音声入出力部84と、端末表示部85と、端末処理部86とを備える。
なお、本実施形態では店舗端末8として、多機能携帯電話(いわゆる「スマートフォン」)を想定するが、実施形態はこれに限定されない。店舗端末8は、音声通話とデータ通信とを実行可能な端末、例えばパーソナルコンピュータ(Personal Computer, PC)、携帯電話(いわゆる「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤ、タブレット端末、タブレットPC、ノートPCなどの情報処理装置であってよい。また、店舗端末8は、店舗に設置され店舗の関係者等に操作される端末であってもよい。
端末通信部81は、通信インタフェース回路を備え、店舗端末8を第3ネットワークN3に接続する。端末通信部81は、通話端末6から第1ネットワークN1および第3ネットワークN3を介して受信した音声通話データを端末処理部86に供給する。また、端末通信部81は、端末処理部86から供給されたデータを、第1ネットワークN1および第3ネットワークN3を介して通話端末6に送信する。
また、端末通信部81は、サーバ2および予約管理装置5から第2ネットワークN2および第3ネットワークN3を介して受信したデータを端末処理部86に供給する。また、端末通信部81は、端末処理部86から供給されたデータを、第2ネットワークN2および第3ネットワークN3を介してサーバ2および予約管理装置5に送信する。
端末記憶部82は、例えば、半導体メモリ装置を備える。端末記憶部82は、端末処理部86での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、端末記憶部82は、ドライバプログラムとして、端末操作部83を制御する入力デバイスドライバプログラムや、端末表示部85を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、端末記憶部82は、アプリケーションプログラムとして、ユーザが端末操作部83に対して名称に含まれる用語の選択を行うための用語入力画面を表示するための画面表示プログラム等を記憶する。また、端末記憶部82は、電話番号に氏名などの追加情報を関連づけた電話帳情報を記憶する。また、端末記憶部82は、所定の処理にかかる一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
端末操作部83は、店舗端末8の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネルやキーボタン等である。ユーザは、端末操作部83を用いて、文字や数字、記号等を入力することができる。端末操作部83は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、ユーザの指示として端末処理部86に供給される。
音声入出力部84は、音声の入力および出力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、マイクおよびスピーカ等である。また、音声入出力部84は、マイクとスピーカとが一体に構成されたヘッドセットであってもよい。また、店舗端末8とヘッドセットとは、例えばBluetooth(登録商標)などの無線通信インタフェースにより接続されてもよい。音声入出力部84は、音声通話の着呼に応じて端末処理部86から供給されるデータに基づき着信音を再生する。また、音声入出力部84は、通話端末6に送信すべき音声の入力を受け付け、通話端末6から受信した音声を出力する。
端末表示部85は、映像や画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。端末表示部85は、端末処理部86から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像等を表示する。
端末処理部86は、1以上のプロセッサおよびその周辺回路を備える。端末処理部86は、店舗端末8の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。端末処理部86は、店舗端末8の各種処理が端末記憶部82に記憶されているプログラムや端末操作部83への操作等に基づいて適切な手段で実行されるように、端末通信部81や端末表示部85等の動作を制御する。端末処理部86は、端末記憶部82に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、端末処理部86は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
端末処理部86は、通話者情報受信部861と、着呼鳴動部862と、通話者情報表示部863と、通話実行部864と、予約実行部865とを有する。これらの各部は、端末処理部86が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして店舗端末8に実装されてもよい。
本開示の電話予約システム1は、上述のハードウェア構成を採用することで、予約受付時刻が音声通話の通話時刻以降の受付期間内であり、かつ、通話情報に含まれる通話者識別子と予約受付情報に含まれる利用者識別子とが一致する場合に、予約受付情報を予約の履歴として記憶部に記憶する。本開示の電話予約システム1によると、音声通話に関連する予約受付情報を予約の履歴として記憶するため、音声通話に関連する予約受付情報を特定するためのサーバの処理時間を短縮することができ、効率的な情報処理が可能となる。
図11および図12を参照して、店舗端末8の表示機能によって端末表示部85に表示される各表示画面の一例を説明する。
図11は、音声通話着呼画面の例を示す図である。
店舗端末8は、通話制御装置4から転送された通話端末6からの音声通話を端末通信部81により着呼すると、図11に示す音声通話着呼画面P1を端末表示部85に表示する。店舗端末8のユーザは、音声通話着呼画面P1を参照し、着呼応答操作を実行することにより通話端末6のユーザとの音声通話を開始する。
音声通話着呼画面P1には、発信元表示欄P11と、通話者情報表示欄P12と、着呼応答ボタンP13とが含まれる。
発信元表示欄P11は、着呼した音声通話の発信元の情報を表示する欄である。発信元表示欄P11には、端末記憶部82に記憶された電話帳において着呼した音声通話の発信者番号に関連づけられた追加情報が表示される。音声通話の発信者番号は、通話第1通信部41により第1ネットワークN1を介して通話端末6から取得される。店舗端末8は、電話番号と情報との関連づけを記憶する外部機器に対して着呼した音声通話の発信者番号を含む検索要求を送信し、その外部機器から受信した情報を発信元表示欄P11に表示してもよい。また、電話番号に関連づけられた追加情報を取得できない場合、発信者番号を表示してもよい。
通話者情報表示欄P12は、端末通信部81を介してサーバ2から受信した通話者情報を表示する欄である。通話者情報は、音声通話を発呼した通話端末6の通話者に関する情報である。通話者情報は、利用者テーブルにおいて、音声通話の発信者番号である通話者識別子と同一の値を有する利用者識別子に関連づけられた利用者情報に基づいて作成される。通話者情報には、利用者ランクが含まれる。
また、通話者情報には、サーバ2が利用者情報に基づいて生成したガイダンス情報も含まれる。ガイダンス情報は、利用者情報に含まれる利用者ランクに対応して提供可能なサービス項目を示す。サーバ2は、利用者情報に含まれる利用者ランクによりサービステーブルを検索する。そして、サーバ2は、利用者情報に含まれる利用者ランクにより満たされる利用者ランク条件に関連づけられたサービス項目を取得する。サーバ2は、取得したサービス項目が通話者に対して提供可能であることが店舗端末8に表示されるように、ガイダンス情報を生成する。
図11の例では、通話者識別子に基づき特定された利用者「A」について利用者テーブルで関連づけられている利用者ランク「2」により、サーバ2はサービステーブルを検索する。サーバ2は、ランク「1」以上の利用者に対して提供するよう関連づけられている「1〜4名の予約」を受けることができる旨を示すガイダンス情報を生成し、店舗端末8に送信する。そして、店舗端末8は、受信したガイダンス情報に従って通話者情報表示欄P12を端末表示部85に表示する。
着呼応答ボタンP13は、音声通話着呼画面P1で表示されている着呼に対して応答するためのボタンである。店舗端末8のユーザが端末操作部83を用いて着呼応答ボタンP13に対するタップまたは押下などの着呼応答操作を行うと、通話端末6との音声通話が開始される。
図12は、予約情報入力画面の例を示す図である。
店舗端末8は、ユーザによる予約情報入力要求操作により、図12に示す予約情報入力画面P2を端末表示部85に表示する。店舗端末8のユーザは、予約情報入力画面P2において、受け付けた予約の情報を入力する。そして、店舗端末8のユーザが予約内容確定操作を実行することにより、店舗端末8は予約情報を予約管理装置5に送信する。
予約情報入力画面P2には、利用者電話番号入力欄P21と、利用者氏名入力欄P22と、来店日入力欄P23と、来店時間入力欄P24と、来店人数入力欄P25と、飲食コース入力欄P26と、備考入力欄P27と、予約内容確定ボタンP28とが含まれる。
利用者電話番号入力欄P21は、予約を行う利用者の電話番号を入力する欄である。店舗端末8のユーザは、音声通話において通話端末6の通話者から聴取した利用者の電話番号を、端末操作部83を用いて利用者電話番号入力欄P21に入力する。利用者電話番号入力欄P21には、直近の音声通話における発信者番号が自動的に入力されてもよい。
利用者氏名入力欄P22は、予約を行う利用者の氏名を入力する欄である。店舗端末8のユーザは、音声通話において通話端末6の通話者から聴取した利用者の氏名を、端末操作部83を用いて利用者氏名入力欄P21に入力する。
また、店舗端末8は、利用者電話番号入力欄P21に入力された利用者の電話番号に基づいて特定された利用者氏名を利用者指名入力欄P22に表示してよい。そのために店舗端末8は、まず、利用者電話番号入力欄P21に入力された利用者の電話番号を、利用者識別子としてサーバ2に送信する。次に、店舗端末8は、受信した利用者識別子により利用者テーブルを検索したサーバ2から利用者識別子に対応する利用者氏名を受信する。そして、店舗端末8は、受信した利用者氏名を利用者氏名入力欄P22に表示する。
来店日入力欄P23および来店時間入力欄P24は、予約に基づいて利用者が来店する予定の日時を入力する欄である。来店日および来店時間は、店舗端末8のユーザによる端末操作部83への入力操作に基づいて、来店日入力欄P23および来店時間入力欄P24に入力される。
来店人数入力欄P25および飲食コース入力欄P26は、予約に基づいて来店する予定の来店者の人数および来店者に提供される飲食コースを入力する欄である。来店人像および飲食コースは、店舗端末8のユーザによる端末操作部83への入力操作に基づいて、来店人数入力欄P25および飲食コース入力欄P26に入力される。
予約内容確定ボタンP28は、予約情報入力画面P2で表示されている予約の内容を確定するためのボタンである。店舗端末8のユーザが端末操作部83を用いて予約内容確定ボタンP28に対するタップまたは押下などの予約内容確定操作を行うと、予約情報入力画面P2で表示されている予約の内容が確定され、端末通信部81を介して予約管理装置5に送信される。
図13は、電話予約システム1における音声通話着呼動作のシーケンス図である。
通話端末6が通話制御装置4に関連づけられた電話番号に音声通話を発呼すると、通話制御装置4の通話受付部441は、通話第1通信部41を介して通話端末6からの音声通話を着呼する(ステップS101)。通話制御装置4は、複数の店舗にそれぞれ対応する複数の電話番号を指定した発呼を着呼可能であってもよい。
次に、通話制御装置4の通話情報作成部442は、ステップS101で通話受付部441が着呼した音声通話が店舗に対する予約を要求する音声通話であるとみなして通話情報を作成する(ステップS102)。通話情報には、通話者識別子と通話時刻とが含まれる。通話制御装置4に複数の電話番号が関連づけられている場合、通話情報作成部442は、着呼した電話番号をさらに含む通話情報を作成してもよい。
通話情報作成部442は、通話端末6の発信者番号を、通話者識別子として取得する。通話端末6の発信者番号は、通話第1通信部41により第1ネットワークN1を介して通話端末6から取得される。また、通話情報作成部442は、通話第1通信部が音声通話を着呼したときの現在時刻を、通話時刻として取得する。
次に、通話制御装置4の通話情報送信部443は、通話第2通信部42を介してサーバ2に通話情報を送信する(ステップS103)。
サーバ2の通話情報取得部241は、サーバ第2通信部22を介して通話情報を受信すると、受信した通話情報をストレージ記憶部32に記憶するとともに、利用者テーブルにおいて通話情報に含まれる通話者識別子と同一の値を有する利用者識別子に関連づけられた利用者情報を取得する。そして、通話情報取得部241は、取得した利用者情報に基づいて通話者情報を作成する(ステップS104)。
通話者情報には、さらに、通話者に提供可能なサービスに対応するサービス項目が含まれてよい。この場合、通話情報取得部241は、利用者テーブルから通話者識別子と同一の値を有する利用者識別子に関連づけられた利用者ランクにより満たされる利用者ランク条件に関連づけられたサービス項目を特定する。そして、通話情報取得部241は、特定したサービス項目を含む通話者情報を作成する。サービス項目には、例えば、所定人数を対象とする予約が含まれる。
次に、通話情報取得部241は、サーバ第2通信部22を介して、作成した通話者情報を店舗端末8に送信する(ステップS105)。通話情報取得部241は、所定人数以上を対象とする予約を拒否すべき旨を表示させる情報を含む通話者情報を店舗端末8に送信してもよい。店舗端末8の通話者情報受信部861は、通話情報取得部241が送信した通話者情報を受信する。
次に、通話情報取得部241は、利用者テーブルにおいて音声通話を発呼した通話者に対応する通話者識別子と同一の値を有する利用者識別子に関連づけられた利用者ランクが、音声通話を着信したときの鳴動に関連づけられた利用者ランク条件を満たすか否かを判定する。通話者に対応する利用者ランクが利用者ランク条件を満たさない場合、音声通話の着呼に応じた鳴動を禁止する鳴動禁止信号を店舗端末8に送信する(ステップS106)。
次に、通話制御装置4の通話転送部444は、通話第1通信部41を介して、店舗端末8に対応する電話番号への転送要求を交換局N12に送信することにより、通話端末6から着呼した音声通話を店舗端末8に転送する(ステップS107)。店舗端末8に対応する電話番号は、着呼を受けた電話番号と関連づけて通話記憶部43に記憶されている。
店舗端末8の着呼鳴動部862は、端末通信部81を介して通話制御装置4が転送した音声通話を着呼すると、音声通話着呼画面P1の表示とともに、音声入出力部84から着信音の鳴動を行う(ステップS108)。ステップS106にてサーバ2の通話情報取得部241が鳴動禁止信号を送信した場合、店舗端末8の着呼鳴動部862は、鳴動を行わない。この場合、店舗端末8のユーザは、音声着呼画面P1の表示のみにより音声通話の着呼を確認し、着呼に応答することができる。また、ユーザが着呼に応答しない場合、店舗端末8は、自動応答機能により所定のメッセージを通話端末6に送信し、通話端末6から伝言メッセージを取得して端末記憶部82に記憶してもよい。
次に、店舗端末8の通話者情報表示部863は、音声通話着呼画面P1を端末表示部85に表示する(ステップS109)。
ステップS105にてサーバ2の通話情報取得部241が、所定人数以上を対象とする予約を拒絶すべき旨を表示させる情報を含む通話者情報を送信した場合、店舗端末8の通話者情報表示部863は、所定人数以上を対象とする予約を制限すべき旨の情報を含む音声通話着呼画面P1を端末表示部85に表示する。
店舗端末8の通話実行部864は、店舗端末8のユーザが着信に応答すると、通話端末6との音声通話を実行する(ステップS110)。通話端末6の通話者は、店舗端末8のユーザと音声通話を行うことで、店舗への来店を予約する。
以上により、電話予約システム1における音声通話着呼動作のシーケンスが終了する。
図14は、電話予約システム1における予約情報受付動作のシーケンス図である。
まず、店舗端末8の予約実行部865は、端末表示部85に予約情報入力画面P2を表示させて、ユーザによる予約情報の入力を受け付ける。予約情報には、利用者識別子が含まれる。ユーザが予約情報を確定する操作を行うと、予約実行部865は、端末通信部81を介して予約管理装置5に予約情報を送信する(ステップS201)。
予約管理装置5の予約受付部541は、予約第1通信部51を介して予約情報を受け付けると、受け付けた予約情報を予約受付時刻とともに予約記憶部53に記憶する(ステップS202)。
次に、サーバ2の予約受付情報取得部242は、サーバ第2通信部22を介して予約管理装置5に予約受付情報を要求する(ステップS203)。予約受付情報取得部242は、所定間隔おきに予約受付情報を要求する。また、予約受付情報取得部242は、ステップS105において通話情報取得部241が通話者情報を店舗端末8に送信してから所定時間経過後に、予約受付情報を予約管理装置5に要求してもよい。
予約管理装置5の予約受付情報作成部542は、予約第2通信部52を介して予約受付情報の要求を受信すると、予約記憶部53に記憶された予約情報に基づいて、予約受付情報を作成する(ステップS204)。予約受付情報は、利用者識別子と予約受付時刻と来店予定時刻とを含み、かつ、店舗に対する予約を受け付けたことを示す。予約受付時刻は、予約受付情報を予約管理装置5が受け付けた時刻である。来店予定時刻は、利用者が予約に基づき来店する予定時刻である。また、予約受付情報は、店舗が予約を受け付けるために通話制御装置4に関連づけられた電話番号などの店舗識別子を含んでもよい。
次に、予約受付情報送信部543は、予約第2通信部52を介して予約受付情報をサーバ2に送信する(ステップS205)。
サーバ2の予約履歴記憶部243は、サーバ第2通信部22を介して予約受付情報を受信すると、予約受付情報を予約の履歴としてストレージ記憶部32に記憶する(ステップS206)。履歴記憶処理の詳細については後述する。
次に、特典付与部244は、予約の履歴に基づいて特典を付与する(ステップS207)。特典とは、予約の履歴が所定の条件を満たす利用者または予約に対する優遇措置である。特典は、例えば所定回数以上の予約の履歴を有する利用者に対するポイントであってよい。利用者は、ポイントを、例えば店舗代金の支払に充当することができる。また、特典は、所定回数以上の予約の履歴を有する利用者によりなされた予約に適用可能な値引きクーポンであってもよい。また、特典付与部244は、利用者テーブルにおいて、利用者テーブルに含まれる利用者ランクを、その利用者の利用者識別子を含む予約受付情報を予約の履歴として記憶した数が大きいほど高くなるように変動させてもよい。
以上により、電話予約システム1における予約情報受付動作のシーケンスが終了する。
図15は、履歴記憶処理のフローチャートである。
図15に示すフローチャートは、図14に示すステップS206において実行される。
まず、予約履歴記憶部243は、サーバ第2通信部22を介して受信した予約受付情報に含まれる予約受付時刻が、ストレージ記憶部32に記憶された通話情報に含まれる通話時刻以降の受付期間内であるか否かを判定する(ステップS301)。
図16(a)は、記憶されている通話情報の例を示す図であり、図16(b)は、受信した予約受付情報の例を示す図である。
受付期間は、音声通話から予約受付までに合理的に想定される最長期間であり、電話予約システム1の運用者により設定される。図16の例において、受付期間が30分であるとする。図16(b)に示すように、予約受付情報の予約受付時刻は2018年5月14日18:00である。したがって、予約受付情報は、通話時刻が2018年5月14日17:30までである通話情報について、受付期間内となる。すなわち、予約履歴記憶部243は、図16(a)に示す通話情報のうち通話情報B、Cについて、受信した予約受付情報は通話時刻以降の受付期間内である(ステップS301:Y)と判定する。一方、予約履歴記憶部243は、通話情報A、Dについて、通話時刻以降の受付期間内ではない(ステップS301:N)と判定する。
図15に戻り、予約受付時刻が通話時刻以降の受付期間内でないと判定すると(ステップS301:N)、予約履歴記憶部243は、サーバ第2通信部22を介して受信した予約受付情報に含まれる来店予定時刻が、ストレージ記憶部32に記憶された通話情報に含まれる通話時刻以降の来店期間内であるか否かを判定する(ステップS302)。
来店期間は、音声通話から来店までに合理的に想定される最長期間であり、電話予約システム1の運用者により設定される。図16の例において、来店期間が7日であるとする。図16(b)に示すように、予約受付情報の来店予定時刻は2018年5月18日19:00である。したがって、予約受付情報は、通話時刻が2018年5月11日17:30より後である通話情報について、来店期間内となる。すなわち、予約履歴記憶部243は、図16(a)に示す通話情報のうち予約受付時刻が通話時刻以降の受付期間内でない(ステップS301:N)通話情報A、Dに対してステップS302の判定を行い、通話情報Dについて、受信した予約受付情報に含まれる来店予定時刻は通話時刻以降の来店期間内である(ステップS302:Y)と判定する。一方、予約履歴記憶部243は、通話情報Aについて、来店予定時刻は通話時刻以降の来店期間内でない(ステップS302:N)と判定する。
来店予定時刻が通話時刻以降の来店期間内でないと判定すると(ステップS302:N)、予約履歴記憶部243は、履歴記憶処理を終了する。
一方、予約受付時刻が通話時刻以降の受付期間内(ステップS301:Y)、または、来店予定時刻が通話時刻以降の来店期間内(ステップS302:Y)と判定すると、予約履歴記憶部243は、利用者識別子と通話識別子との一致の有無を判定する(ステップS302)。すなわち、予約履歴記憶部243は、サーバ第2通信部22を介して受信した予約受付情報に含まれる利用者識別子とストレージ記憶部32に記憶された通話情報に含まれる通話者識別子とが一致するか否かを判定する。
図16の例において、予約受付時刻が通話時刻以降の受付期間内である(ステップS301:Y)通話情報B、Cのうち、通話情報Cに含まれる通話者識別子「090-0000-1111」は、予約受付情報に含まれる利用者識別子「090-0000-1111」と一致する。一方、通話情報Bに含まれる通話者識別子「090-0000-0101」は、予約受付情報に含まれる利用者識別子「090-0000-1111」と一致しない。また、来店予定時刻が通話時刻以降の来店期間内である(ステップS302:Y)通話情報Dに含まれる通話者識別子「070-0000-0000」は、予約受付情報に含まれる利用者識別子「090-0000-1111」と一致しない。
したがって、予約履歴記憶部243は、図16(a)に示す通話情報のうち通話情報Cについて、利用者識別子と通話者識別子とが一致する(ステップS303:Y)と判定する。一方、予約履歴記憶部243は、通話情報B、Dについて、利用者識別子と通話者識別子とが一致しない(ステップS303:N)と判定する。
図15に戻り、通話者識別子と利用者識別子とが一致しないと判定すると(ステップS303:N)、予約履歴記憶部243は、履歴記憶処理を終了する。
一方、通話者識別子と利用者識別子とが一致すると判定すると(ステップS303:Y)、予約履歴記憶部243は、予約受付情報を予約の履歴としてストレージ記憶部32に記憶する(ステップS304)。
以上により、履歴記憶処理は終了する。
なお、予約履歴記憶部243は、図16を参照して説明したように、複数の通話情報に対してまとめてステップS301からステップS303の各判定を行い、合致する通話情報に対して次のステップの処理を実行する。また、予約履歴記憶部243は、各通話情報について一連の履歴記憶処理を順次実行してもよい。
また、ステップS301からステップS303の各判定の順序は変更可能であり、これらの判定を同時に実行してもよい。なお、ステップS302の判定は、省略可能である。
以上詳述したとおり、電話予約システム1は、予約受付時刻が音声通話の通話時刻以降の所定期間内であり、かつ、音声通話の通話者識別子と予約受付情報の利用者識別子とが一致する場合に、予約受付情報を予約の履歴として記憶部に記憶する。電話予約システム1は、音声通話に関連する予約受付情報を予約の履歴として記憶するため、電話予約システム1の運営者は、予約受付情報が音声通話に基づき成立した予約に関連するものであるか否かを把握可能となる。したがって、電話予約システム1は、音声通話に関連する予約受付情報を適切に管理することができる。
なお、電話予約システム1は、上述した実施形態の一部を変形して実施することも可能である。
例えば、通話制御装置4は、通話端末6からの音声通話を店舗端末8に転送しなくてもよい。通話制御装置4は、複数の店舗に対して予約を要求する電話を複数オペレータにより受け付けるコールセンタに音声通話を転送してもよい。このとき、通話制御装置4は、音声通話の転送とともに、通話端末6から着呼した音声通話の通話先である店舗を識別可能な店舗識別子をコールセンタに送信する。通話制御装置4は、例えば複数関連づけられた電話番号のうち音声通話を着呼した電話番号を、店舗識別子としてコールセンタに送信してもよい。コールセンタでは、受信した店舗識別子に応じて、当該店舗を担当するオペレータが通話端末6の通話者と音声通話を行い、店舗に対する予約を受け付ける。なお、店舗とオペレータとの関係は固定的でなくてもよい。その場合、音声通話を行うオペレータは、店舗識別子に基づいて特定される店舗情報の提供を受けることにより、店舗の関係者として通話者と適切に通話することができる。
また、通話制御装置4は、店舗端末8の機能を含む装置であってもよい。例えば、通話制御装置4は、店舗に設置され店舗の関係者等に操作される多機能携帯電話であり、通話制御装置4のユーザである店舗関係者等に対して、通話端末6との音声通話を提供する。このとき、通話制御装置4とサーバ2とは、インターネットを介してワイドエリアネットワークまたは無線LAN等により接続される。
また、上述の実施形態では、通話者識別子および利用者識別子は電話番号を含むが、通話者識別子および利用者識別子は、電話番号に加えて通話者および利用者の氏名を含んでもよい。例えば、ステップS102において、通話制御装置4の通話情報作成部442は、IVR(Interactive Voice Response)または音声認識などの既存技術により通話者の氏名の入力を受け付ける。そして、ステップS302において、サーバ2の予約履歴記憶部243は、受信した予約受付情報に含まれる利用者識別子のうちの利用者氏名と、記憶された通話情報に含まれる通話者識別子のうちの通話者氏名とが一致する場合、電話番号が一致していなくても、通話者識別子と利用者識別子とが一致すると判定する。
このようにすると、電話番号が一致しない場合であっても、予約履歴記憶部243は、通話者識別子と利用者識別子との一致を適切に判定することができる。電話番号が一致しない場合とは、例えば、通話者識別子と利用者識別子を電話番号により適切に照合できない場合、例えば通話者が登録されている音声端末以外の音声端末から発呼している場合や通話者が発信者番号非通知の設定で発呼している場合、または、利用者テーブルに電話番号が記憶された後に利用者が電話番号を変更した場合などである。
また、上述の実施形態では、特典付与部244は、利用者テーブルに含まれる利用者ランクをその利用者による予約の履歴に基づいて定めているが、その他の情報を考慮して利用者ランクを定めるようにしてもよい。
例えば、特典付与部244は、ネット予約の件数が多い利用者ほど利用者ランクが高くなるように利用者ランクを定めてもよい。予約管理装置5は、通話端末6に提供する顧客予約受付画面を参照して入力されたネット予約を受け付けて予約記憶部53に記憶する。そして、特典付与部244は、予約管理装置5からネット予約件数を取得し、ネット予約件数が多い利用者ほど利用者ランクが高くなるように利用者ランクを定める。
また、特典付与部244は、予約のキャンセル件数が多い利用者ほど利用者ランクが低くなるように利用者ランクを定めてもよい。予約管理装置5は、店舗端末8に提供する予約取消画面を参照した入力に応じて予約のキャンセルを受け付けて予約記憶部53に記憶する。また、予約管理装置5は、通話端末6に提供する顧客予約取消画面を参照した入力に応じて予約のキャンセルを受け付けて予約記憶部53に記憶する。そして、特典付与部244は、予約管理装置5からキャンセル件数を取得し、キャンセル件数が多い利用者ほど利用者ランクが低くなるように利用者ランクを定める。このとき、特典付与部244は、キャンセルを受け付けたキャンセル日時が来店予定時刻の所定時間(例えば24時間)前の時点より後である場合に利用者ランクがより低くなるような重みづけを行い、利用者ランクを定めてもよい。
当業者は、本発明の精神および範囲から外れることなく、種々の変更、置換および修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。