JP2019211917A - 誘導装置及びプログラム - Google Patents

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将悟 綿田
Shogo Watada
将悟 綿田
一貴 佐藤
Kazuki Sato
一貴 佐藤
直樹 関根
Naoki Sekine
直樹 関根
唯志 竹野
Tadashi Takeno
唯志 竹野
悠介 箕浦
Yusuke Minoura
悠介 箕浦
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Abstract

【課題】視覚障碍者誘導用ブロック設置のための施工を不要にする誘導装置及びプログラムを提供する。【解決手段】誘導装置は、報知部、取得部、推定部及び制御部を含む。報知部は、体性感覚及び聴覚のうちの少なくともいずれかによって知覚可能な方法で情報を報知する。取得部は、エリアを特定する情報に基づき、エリアの地図を示す地図データと、地図上に設定される報知対象範囲を示す設定データとを取得する。推定部は、地図上の現在位置を推定する。制御部は、現在位置が報知対象範囲内であるか否かを判定し、判定結果に応じた動作をさせるように報知部を制御する。【選択図】図10

Description

本発明の実施形態は、誘導装置及びプログラムに関する。
視覚障碍者の歩行を支援するために、視覚障碍者誘導用ブロックが道などの地面又は床面などに敷設されている。視覚障碍者誘導用ブロックは、ブロック表面部の突起によって、視覚障碍者を誘導する。しかしながら、このような視覚障碍者誘導用ブロックは、設置のための施工が必要となり、コストがかかる。また、地面又は床面などに設置された視覚障碍者誘導用ブロックは、車輪又は足などが引っかかるおそれがある。さらに、視覚障碍者誘導用ブロックを設置することが難しい場所があるといった問題もある。
特表2014−511206号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、視覚障碍者誘導用ブロック設置のための施工を不要にする誘導装置及びプログラムを提供することである。
実施形態の誘導装置は、報知部、取得部、推定部及び制御部を含む。報知部は、体性感覚及び聴覚のうちの少なくともいずれかによって知覚可能な方法で情報を報知する。取得部は、エリアを特定する情報に基づき、前記エリアの地図を示す地図データと、前記地図上に設定される報知対象範囲を示す設定データとを取得する。推定部は、前記地図上の現在位置を推定する。制御部は、前記現在位置が前記報知対象範囲内であるか否かを判定し、判定結果に応じた動作をさせるように前記報知部を制御する。
実施形態に係る誘導システムの構成の一例を示すブロック図。 図1中の誘導装置の要部回路構成の一例を示すブロック図。 図1中の誘導装置の外観の一例を示す斜視模式図。 図1中の管理サーバーの要部回路構成の一例を示すブロック図。 図4中の地図DBに含まれるテーブルの一例を示す図。 図4中の設定DBに含まれるテーブルの一例を示す図。 図1中の地図生成装置の要部回路構成の一例を示すブロック図。 図4中の管理サーバーのプロセッサーによる実施形態に係る処理の一例を示すフローチャート。 図2中の誘導装置のプロセッサーによる実施形態に係る処理の一例を示すフローチャート。 図2中の誘導装置のプロセッサーによる実施形態に係る処理の一例を示すフローチャート。 図4中の管理サーバーのプロセッサーによる実施形態に係る処理の一例を示すフローチャート。 図4中の管理サーバーの表示デバイスに表示される編集画面の一例を示す図。 視覚障碍者誘導用ブロックが地図上に仮想的に設置されている様子の一例を示す図。 誘導ブロックの報知対象範囲の外に出そうであるか否かを判定する方法の一例を説明するための図。
以下、実施形態に係る誘導システムについて図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、各部の縮尺を適宜変更している場合がある。また、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。
図1は、実施形態に係る誘導システム1の構成の一例を示すブロック図である。誘導システム1は、視覚障碍者などを、視覚以外の知覚によって誘導するためのシステムである。なお、以下の誘導システム1の説明では、誘導システム1がスーパーマーケットなどの商店において用いられる場合を例に説明する。誘導システム1は、一例として、誘導装置10、管理サーバー20及び地図生成装置30を含む。なお、図1には、誘導装置10、管理サーバー20及び地図生成装置30をそれぞれ1台ずつ示すが、台数を限定するものではない。誘導装置10は、典型的には多数存在する。
誘導装置10、管理サーバー20及び地図生成装置30は、ネットワークNWに接続する。ネットワークNWは、典型的にはインターネットを含む通信網である。ネットワークNWは、典型的にはWAN(wide area network)を含む通信網である。ネットワークNWは、イントラネットなどのプライベートネットワークを含む通信網であっても良い。ネットワークNWは、LAN(local area network)を含む通信網であっても良い。また、ネットワークNWは、無線回線でも良いし有線回線でも良く、無線回線と有線回線とが混在していても良い。また、ネットワークNWは、専用線又は公衆携帯電話網などを含む通信網であっても良い。
誘導装置10について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、誘導装置10の要部回路構成の一例を示すブロック図である。また、図3は、誘導装置10の外観の一例を示す斜視模式図である。
誘導装置10は、視覚障碍者などを、視覚以外の知覚によって誘導する機能を備えた装置である。また、誘導装置10は、視覚障碍者に限らず、ユーザーを目的の位置まで道案内する機能も備える。誘導装置10は、一例として、図3に示すようにショッピングカート型である。誘導装置10は、図2に示すように、一例として、プロセッサー101、ROM(read-only memory)102、RAM(random-access memory)103、補助記憶デバイス104、操作パネル105、通信インターフェース106、障害物センサー107、位置センサー108、左バイブレーター109及び右バイブレーター110を含む。そして、これら各部がバス111などによって接続される。
プロセッサー101は、誘導装置10の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー101は、ROM102又は補助記憶デバイス104などに記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、誘導装置10の各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサー101は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、SoC(system on a chip)、DSP(digital signal processor)、GPU(graphics processing unit)、ASIC(application specific integrated circuit)、PLD(programmable logic device)又はFPGA(field-programmable gate array)などである。あるいは、プロセッサー101は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。
ROM102は、プロセッサー101を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。ROM102は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM102は、上記のプログラムを記憶する。また、ROM102は、プロセッサー101が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
RAM103は、プロセッサー101を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。RAM103は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM103は、プロセッサー101が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
補助記憶デバイス104は、プロセッサー101を中枢とするコンピューターの補助記憶装置に相当する。補助記憶デバイス104は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)又はSSD(solid state drive)などである。補助記憶デバイス104は、上記のプログラムを記憶する場合もある。また、補助記憶デバイス104は、プロセッサー101が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー101での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。
ROM102又は補助記憶デバイス104に記憶されるプログラムは、後述する処理を実行するためのプログラムを含む。一例として、誘導装置10は、当該プログラムがROM102又は補助記憶デバイス104に記憶された状態で誘導装置10の管理者などへと譲渡される。しかしながら、誘導装置10は、当該プログラムがROM102又は補助記憶デバイス104に記憶されない状態で当該管理者などに譲渡されても良い。また、誘導装置10は、当該プログラムとは別のプログラムがROM102又は補助記憶デバイス104に記憶された状態で当該管理者などに譲渡されても良い。そして、後述する処理を実行するためのプログラムが別途に当該管理者などへと譲渡され、当該管理者又はサービスマンなどによる操作の下にROM102又は補助記憶デバイス104へと書き込まれても良い。このときのプログラムの譲渡は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク又は半導体メモリなどのようなリムーバブルな記憶媒体に記録して、あるいはネットワークNWなどを介したダウンロードにより実現できる。
補助記憶デバイス104に記憶されるプログラムは、一例として、誘導プログラム1041及び案内プログラム1042を含む。また、補助記憶デバイス104は、地図データ1043及び設定データ1044を記憶する。
誘導プログラム1041は、誘導装置10を利用する視覚障碍者などを誘導するための誘導機能などを実行するためのプログラムである。
案内プログラム1042は、誘導装置10の利用者などに対して店舗内の案内をするための道案内機能などを実行するためのプログラムである。
地図データ1043は、誘導プログラム1041及び案内プログラム1042などによって用いられる。地図データ1043は、一例として、店内の地図などを示すデータである。その他、地図データ1043は、店内に限らずどのような場所の地図を示すデータであっても良い。
設定データ1044は、誘導プログラム1041などによって用いられる。設定データ1044は、地図上に設定されたオブジェクトについての情報を含む。オブジェクトは、視覚障碍者を誘導するために用いられるものであり、地図上に仮想的に設定されるデータである。
操作パネル105は、誘導装置10の利用者を対象とする入出力のための各種ユーザーインターフェースを備える。
操作パネル105は、一例として、タッチパネル1051、操作ボタン1052、点字ディスプレイ1053、スピーカー1054及びマイク1055を含む。
タッチパネル1051は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどのディスプレイとタッチパッドなどのポインティングデバイスとが積層されたものである。タッチパネル1051が備えるディスプレイは、誘導装置10の利用者に各種情報を通知するための画面を表示する表示デバイスとして機能する。また、タッチパネル1051は、当該利用者によるタッチ操作を受け付ける入力デバイスとして機能する。
タッチパネル1051は、パネル上に凹凸を形成すること、又は振動することなどにより利用者に触覚の変化を与える触覚フィードバック機能などを備えていても良い。タッチパネル1051が触角フィードバック機能を備えることで、どこにボタンがあるか、及びボタンを操作したことなどが分かるため、視覚障碍者がタッチパネル1051を操作しやすくなる。触覚フィードバック機能を備えるタッチパネル1051は、触覚などを用いて報知する報知部の一例である。
操作ボタン1052は、誘導装置10の利用者による操作を受け付ける入力デバイスである。操作ボタン1052は、利用者が触覚によって操作ボタン1052を識別しやすいように操作ボタン1052の表面などに突起などの凹凸が形成されていても良い。
点字ディスプレイ1053は、誘導装置10の利用者に各種情報を通知するための点字を表示する。点字ディスプレイ1053は、例えば、表面に穿たれた穴から突起を出し入れすることで、点字を表現する。点字ディスプレイ1053は、触覚及び圧覚などを用いて報知する報知部の一例である。
スピーカー1054は、入力される音声信号を音波として出力する。スピーカー1054は、聴覚などを用いて報知する報知部の一例である。
マイク1055は、誘導装置10の利用者が発する音声などを信号などに変換し、当該信号を誘導装置10に入力する。
通信インターフェース106は、誘導装置10がネットワークNWなどを介して通信するためのインターフェースである。
図3に示すように、誘導装置10は、カート部120及びセンサーユニット130を備える。
カート部120は、例えば、ショッピングカートとしての一般的な機能などを備える。例えば、カート部120は、商品及び買い物かごなどを載せることができる。また、カート部120は、車輪などを備える。これにより、利用者などは、誘導装置10を容易に移動させることができる。
センサーユニット130は、各種センサーなどを備える。センサーユニット130は、例えば、障害物センサー107及び位置センサー108などを備える。
障害物センサー107は、障害物の検知に用いられるセンサーなどである。障害物センサー107は、計測値を出力する。出力された計測値は、プロセッサー101などに入力される。なお、障害物センサー107は、複数種類のセンサーを組み合わせたものであっても良い。
障害物センサー107は、例えば、障害物又は人などの物体までの距離を計測する距離センサーである。障害物センサー107は、例えば、レーザーレンジファインダー、光学視差式距離計、ステレオカメラ、レーダー、又は超音波センサーなどである。
障害物センサー107は、物体の近接を検知する検知部の一例である。
位置センサー108は、誘導装置10の位置を推定するために用いられるセンサー又は装置である。位置センサー108は、例えば、誘導装置10の位置を推定するために必要な物理量を計測し、計測値を出力するセンサーである。出力された計測値は、プロセッサー101などに入力される。プロセッサー101は、計測値に基づいて誘導装置10の位置を推定する。あるいは、誘導装置10は、誘導装置10の位置を推定して、推定結果を出力する装置である。出力された推定結果は、プロセッサー101などに入力される。あるいは、誘導装置10は、誘導装置10の位置を推定するために必要な値を取得して出力する装置である。出力された値は、プロセッサー101などに入力される。
位置センサー108は、例えば、誘導装置10が備える車輪の回転角を計測する回転角センサー、ジャイロセンサー又は加速度センサーなどである。なお、位置センサー108は、複数のセンサーを組み合わせたものであっても良い。また、位置センサー108は、例えば、GPS(Global Positioning System)などのGNSS(global navigation satellite system)、IMES(Indoor MEssaging System)、Wi−fiなどのアクセスポイントを用いた測位システム、BLE(Bluetooth(登録商標) low energy)などのビーコンを用いた測位システム、地磁気を用いた測位システム、DR(dead reckoning)又はこれらを複数組み合わせた測位システムなどを用いて位置を推定するためのセンサー又は装置である。
左バイブレーター109は、例えば、カート部120の左側の持ち手に内蔵されるバイブレーターである。なお、左側の持ち手とは、誘導装置10の利用者が主に左手で持つ側の持ち手である。左バイブレーター109は、動作することで左側の持ち手を振動させる。
右バイブレーター110は、例えば、カート部120の右側の持ち手に内蔵されるバイブレーターである。なお、右側の持ち手とは、誘導装置10の利用者が主に右手で持つ側の持ち手である。右バイブレーター110は、動作することで右側の持ち手を振動させる。
なお、誘導装置10は、持ち手以外の部分にバイブレーターが設けられていても良い。
左バイブレーター109及び右バイブレーター110などのバイブレーターは、振動覚などを用いて報知する報知部の一例である。
バス111は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、誘導装置10の各部で授受される信号を伝送する。
なお、誘導装置10の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターは、例えば、操作パネル105又はセンサーユニット130内に設けられる。あるいは、当該コンピューターは、カート部120のその他の部分に設けられていても良い。
管理サーバー20について、図4を用いて説明する。図4は、管理サーバー20の要部回路構成の一例を示すブロック図である。管理サーバー20は、例えば、誘導システム1についての管理及び制御などを行う。管理サーバー20は、一例として、プロセッサー21、ROM22、RAM23、補助記憶デバイス24、通信インターフェース25、入力デバイス26及び表示デバイス27を含む。そして、これら各部がバス28などによって接続される。
プロセッサー21は、管理サーバー20の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー21は、ROM22又は補助記憶デバイス24などに記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、管理サーバー20の各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサー21は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー21は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。
ROM22は、プロセッサー21を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。ROM22は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM22は、上記のプログラムを記憶する。また、ROM22は、プロセッサー21が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
RAM23は、プロセッサー21を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。RAM23は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM23は、プロセッサー21が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
補助記憶デバイス24は、プロセッサー21を中枢とするコンピューターの補助記憶装置に相当する。補助記憶デバイス24は、例えばEEPROM、HDD又はSSDなどである。補助記憶デバイス24は、上記のプログラムを記憶する場合もある。また、補助記憶デバイス24は、プロセッサー21が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー21での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。
ROM22又は補助記憶デバイス24に記憶されるプログラムは、後述する処理を実行するためのプログラムを含む。一例として、管理サーバー20は、当該プログラムがROM22又は補助記憶デバイス24に記憶された状態で管理サーバー20の管理者などへと譲渡される。しかしながら、管理サーバー20は、当該プログラムがROM22又は補助記憶デバイス24に記憶されない状態で当該管理者などに譲渡されても良い。また、管理サーバー20は、当該プログラムとは別のプログラムがROM22又は補助記憶デバイス24に記憶された状態で当該管理者などに譲渡されても良い。そして、後述する処理を実行するためのプログラムが別途に当該管理者などへと譲渡され、当該管理者又はサービスマンなどによる操作の下にROM22又は補助記憶デバイス24へと書き込まれても良い。このときのプログラムの譲渡は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク又は半導体メモリなどのようなリムーバブルな記憶媒体に記録して、あるいはネットワークNWなどを介したダウンロードにより実現できる。
補助記憶デバイス24に記憶されるプログラムは、管理プログラム241を含む。また、補助記憶デバイス24は、地図DB(database)242及び設定DB243を記憶する。
管理プログラム241は、誘導システム1の管理及び制御、並びにオブジェクトの設定などのために用いられるプログラムである。
地図DB242は、誘導システム1において用いられる地図データなどを記憶し、管理する。地図DB242は、一例として、図5に示すようなテーブルT1を含む。テーブルT1は、地図データごとにユニークに付与される地図ID(identifier)に、エリアID、エリア名、管理者ID及び地図データを関連付ける。エリア名は、地図データが示す地図がどのエリアの地図であるかを示す名称である。エリアIDは、エリアごとにユニークに付与されたIDである。また、管理者IDは、地図ごとに定められた管理者を示す。管理者は、例えば、当該地図が示すエリアの管理者又は担当者などである。
設定DB243は、地図上に設定されたオブジェクトに関する情報を記憶し、管理する。設定DB243は、一例として、図6に示すようなテーブルT2を含む。テーブルT2は、地図ID、オブジェクトID、オブジェクト属性、オブジェクトサイズ、設定位置、設定方向及び報知対象範囲などを含む。オブジェクトIDは、オブジェクトの設定1件ごとにユニークに割り当てられるIDである。オブジェクト属性、オブジェクトサイズ、設定位置及び設定方向などは、オブジェクト情報である。オブジェクト情報は、オブジェクトIDに関連付けられる。オブジェクトIDに関連付けられたオブジェクト情報は、当該オブジェクトIDで特定されるオブジェクトの設定についての情報である。また、オブジェクトIDは、地図IDに関連付けられる。オブジェクトIDで特定されるオブジェクトは、当該オブジェクトIDに関連付けられた地図IDで特定される地図上に設定されたものである。オブジェクトの詳細などについては、後述する。
通信インターフェース25は、管理サーバー20がネットワークNWなどを介して通信するためのインターフェースである。
入力デバイス26は、管理サーバー20の操作者による操作を受け付ける。入力デバイス26は、例えば、キーボード、キーパッド、タッチパッド又はマウスなどである。
表示デバイス27は、管理サーバー20の操作者に各種情報を通知するための画面を表示する。表示デバイス27は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなどのディスプレイである。また、入力デバイス26及び表示デバイス27としては、タッチパネルを用いることもできる。すなわち、タッチパネルが備える表示パネルを表示デバイス27として、タッチパネルが備えるタッチパッドを入力デバイス26として用いることができる。
なお、入力デバイス26及び表示デバイス27は、ネットワークNWなどを介して管理サーバー20に接続されたPC(personal computer)又はスマートホンなどが備えるものであっても良い。
バス28は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、管理サーバー20の各部で授受される信号を伝送する。
地図生成装置30について、図7を用いて説明する。図7は、地図生成装置30の要部回路構成の一例を示すブロック図である。地図生成装置30は、車輪などを備える、自走可能なロボットである。地図生成装置30は、店内を自走して、店内の地図の生成及び更新を行う。地図生成装置30は、例えば、SLAM(simultaneous localization and mapping)などの公知の方法を用いて地図を生成する。地図生成装置30は、生成した地図を管理サーバー20に送信する。なお、当該地図を受信した管理サーバー20は、当該地図を地図DB242などに記憶させる。地図生成装置30は、一例として、プロセッサー31、ROM32、RAM33、補助記憶デバイス34、通信インターフェース35、モーター36、距離センサー37及び回転角センサー38を含む。そして、これら各部がバス39などによって接続される。
プロセッサー31は、地図生成装置30の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー31は、ROM32又は補助記憶デバイス34などに記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、地図生成装置30の各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサー31は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー31は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。
ROM32は、プロセッサー31を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。ROM32は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM32は、上記のプログラムを記憶する。また、ROM32は、プロセッサー31が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
RAM33は、プロセッサー31を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。RAM33は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM33は、プロセッサー31が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
補助記憶デバイス34は、プロセッサー31を中枢とするコンピューターの補助記憶装置に相当する。補助記憶デバイス34は、例えばEEPROM、HDD又はSSDなどである。補助記憶デバイス34は、上記のプログラムを記憶する場合もある。また、補助記憶デバイス34は、プロセッサー31が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー31での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。
補助記憶デバイス34は、生成プログラム341、経路プログラム342及び地図データ343を記憶する。
生成プログラム341は、自己位置推定と地図の生成を行うためのプログラムである。
経路プログラム342は、地図上から、目的地までの経路を決定するためのプログラムである。
地図データ343は、生成プログラム341によって生成された地図である。
通信インターフェース35は、地図生成装置30がネットワークNWなどを介して通信するためのインターフェースである。
モーター36は、地図生成装置30が備える車輪などを駆動させるモーターである。
距離センサー37は、例えば、障害物などの物体までの距離を計測する。障害物センサー107は、例えば、レーザーレンジファインダー、光学視差式距離計、ステレオカメラ、レーダー、又は超音波センサーなどである。また、距離センサー37は、計測値を出力する。
回転角センサー38は、地図生成装置30が備える車輪の回転角を計測する。また、回転角センサー38は、計測値を出力する。
地図生成装置30は、距離センサー37及び回転角センサー38などが出力する値を用いて自己位置の推定と、地図の生成を行う。
バス39は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、地図生成装置30の各部で授受される信号を伝送する。
以下、実施形態に係る誘導システム1の動作を図8〜図11などに基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。図8及び図11は、管理サーバー20のプロセッサー21による処理のフローチャートである。プロセッサー21は、管理プログラム241などに基づいてこの処理を実行する。図9及び図10は、誘導装置10のプロセッサー101による処理のフローチャートである。プロセッサー101は、誘導プログラム1041及び案内プログラム1042などに基づいてこの処理を実行する。なお、プロセッサー101又はプロセッサー21がActN(Nは、自然数。)の処理の後にAct(N+1)へと進む場合、このことを説明する記載を省略する場合がある。また、以下の動作説明では、簡単のために1台の誘導装置10に着目して説明を行い、他の誘導装置10の存在については考慮せず説明を行う。
まず、視覚障碍者の誘導に用いる設定データの作成及び編集について説明する。
管理サーバー20の操作者による操作などに基づき、図8に示す処理が開始される。なお、当該操作者は、例えば、管理サーバー20の管理者又は担当者などである。あるいは、当該操作者は、例えば、作成又は編集する設定データに対応する地図で示される施設などの管理者又は担当者などである。操作者は、管理者IDが付与される。操作者は、例えば、当該管理者IDを用いて管理サーバー20にログインする。
図8のAct11においてプロセッサー21は、一覧画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー21は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス27に対して指示する。この指示を受けて表示デバイス27は、一覧画面を表示する。一覧画面は、地図DB242に記憶された地図データの一覧を含む。なお、ここで一覧画面に表示される地図データは、例えば、操作者の管理者IDと同一のIDが関連付けられたものである。
Act12においてプロセッサー21は、一覧画面に表示された地図データのうちのいずれかが選択されるのを待ち受ける。プロセッサー21は、地図データが選択されたならば、Act12においてYesと判定してAct13へと進む。
Act13においてプロセッサー21は、Act12で選択された地図データを地図DB242から読み出す。
Act14においてプロセッサー21は、Act12で選択された地図データに関連付けられた設定データを、設定DB243から読み出す。すなわち、例えば、プロセッサー21は、テーブルT2を参照して、Act12で選択された地図データの地図IDに関連付けられた誘導IDで特定される設定データを特定する。そして、プロセッサー21は、当該設定データを設定DB243から読み出す。なお、プロセッサー21は、当該地図IDに関連付けられた誘導IDが無い場合には、設定データを読み出す処理をスキップする。
Act15においてプロセッサー21は、図12に示すような編集画面SC1に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー21は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス27に対して指示する。この指示を受けて表示デバイス27は、編集画面SC1を表示する。
編集画面SC1について、図12を用いて説明する。図12は、表示デバイス27に表示される編集画面SC1の一例を示す図である。編集画面SC1は、地図データ及び設定データの確認、及び設定データの編集などをするための画面である。
編集画面SC1は、一例として、図12に示すように、地図領域AR1、領域AR2、複数の設定ボタンB1、削除ボタンB2、終了ボタンB3及び領域AR6を含む。なお、図12に示す編集画面SC1は、複数の設定ボタンB1として、誘導設定ボタンB1a及び警告設定ボタンB1bを含む。
地図領域AR1は、地図と、地図上に設定されたオブジェクトとが表示される。地図領域AR1に表示される地図は、領域AR3と領域AR4を含む。領域AR3は、図12では、黒色で塗りつぶされた領域である。領域AR3は、進入できない場所又は進入を禁止したい場所である。領域AR3で示された領域は、例えば、壁又は棚などの、誘導装置10が侵入できない障害物があることを示す。領域AR4は、図12では、黒色で塗りつぶされた領域以外の空白の領域である。領域AR4は、進入することができる場所であることを示す。領域AR4は、例えば、通路又は道路などである。
また、地図領域AR1には、地図上に設定されたオブジェクトも表示される。例えば、地図領域AR1には、一例として誘導ブロックOB1及び警告ブロックOB2の2種類のオブジェクトが表示される。誘導ブロックOB1は、例えば、視覚障碍者誘導用ブロックにおける線状誘導ブロックと同様の目的のために地図上に設定されるオブジェクトである。警告ブロックOB2は、視覚障碍者誘導用ブロックにおける点状警告ブロックと同様の目的のために地図上に設定されるオブジェクトである。なお、誘導ブロックOB1には誘導方向が設定される。一例として、図12では、誘導ブロックOB1を示す線に平行な方向が誘導ブロックOB1の誘導方向である。また、誘導ブロックOB1の誘導方向は、実施形態では前後の区別がないものとする。また、誘導ブロックOB1を示す線に垂直な方向を誘導ブロックOB1の左右方向というものとする。
地図領域AR1には、視覚障碍者誘導用ブロックが地図上に仮想的に設定されていると考えることができる。すなわち、図12の領域AR5の部分は、例えば、図13に示すように線状誘導ブロックBL1と点状警告ブロックBL2が地図上に仮想的に設定されていることを示す。
Act15の時点で図12の地図領域AR1に表示されるオブジェクトは、Act14で読み出された設定データに基づく。設定データは、上述したように、また図6に示すように、例えば、オブジェクト属性、オブジェクトサイズ、設定位置、設定方向及び報知対象範囲を含む。このうち、オブジェクト属性は、オブジェクトの種類を示す。オブジェクトサイズは、オブジェクトの大きさを示す。設定位置は、地図上の座標などによって、オブジェクトが地図上のどの位置に設定されているかを示す。設定方向は、オブジェクトが設定されている向きを示す。設定方向は、例えば、基準となる方向(例えば地図の上方向などの特定の方向又は特定の方角など)から何度回転した向きにオブジェクトが設定されているかを角度などによって示す。誘導ブロックOB1の設定方向は、誘導方向と同一である。報知対象範囲は、この範囲内に入った誘導装置10が何らかの処理を行うことを示す範囲である。あるいは、報知対象範囲は、この範囲内に入った誘導装置10に何らかの効果を与える範囲である。あるいは、報知対象範囲は、オブジェクトが影響を及ぼす範囲を示す。報知対象範囲は、それぞれのオブジェクトごとに設定することができても良いし、オブジェクトの種類ごとに予め定められていても良い。報知対象範囲については後でさらに説明する。
なお、図12では、誘導ブロックを破線で、警告ブロックを円で示している。しかしながら、図12に示す各オブジェクトについて、オブジェクト情報で示される形状は、例えば正方形である。このように、画面上に表示されるオブジェクトの形状及びサイズは、オブジェクト情報で示された形状及びサイズと同一である必要はない。また、画面上に表示されるオブジェクトの形状は、破線及び円以外であっても良い。画面上に表示されるオブジェクトの形状は、オブジェクト情報で示された形状及びサイズと同一であっても良い。また、オブジェクトの形状は正方形でなくても良い。また、オブジェクトの形状は、曲線を含む形状であっても良い。また、オブジェクトの形状はベルト状の形状などであっても良い。
領域AR2は、地図領域AR1の見方を説明するための領域である。
設定ボタンB1及び削除ボタンB2は、管理サーバー20の編集モードを変更する場合に操作するためのボタンである。なお、管理サーバー20は、複数の編集モードを備える。それぞれの編集モードごとに、地図領域AR1に対する操作があった場合にどのような動作をするかが決められている。誘導設定ボタンB1a及び警告設定ボタンB1bなどの設定ボタンB1は、編集モードを設定モードにするためのボタンである。設定モードは、オブジェクトを新規に設定するための編集モードである。なお、誘導設定ボタンB1aは、管理サーバー20の編集モードを誘導設定モードにするためのボタンである。誘導設定モードは、誘導ブロックを新規に設定するための編集モードである。また、警告設定ボタンB1bは、管理サーバー20の編集モードを警告設定モードにするためのボタンである。警告設定モードは、警告ブロックを新規に設定するための編集モードである。誘導設定モード及び警告設定モードは、設定モードの一種である。
また、削除ボタンB2は、管理サーバー20の編集モードを削除モードにするためのボタンである。削除モードは、設定されたオブジェクトを削除するための編集モードである。
終了ボタンB3は、編集画面SC1の表示を終了させる場合に操作するためのボタンである。また、終了ボタンB3は、編集画面SC1においてなされたオブジェクトの設定及び削除などの編集内容を保存する場合に操作するためのボタンである。
領域AR6は、設定されるオブジェクトのサイズなどが表示される領域である。また、領域AR6は、設定するオブジェクトのサイズを入力するための領域である。したがって、領域AR6には、入力されたサイズが表示される。なお、領域AR6にオブジェクトのサイズが入力されていない場合には、例えば、デフォルトのサイズが表示される。設定モードにおいて新規に設定されるオブジェクトは、領域AR6に表示されているサイズとなる。
Act16においてプロセッサー21は、終了ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー21は、終了ボタンが操作されないならば、Act16においてNoと判定してAct17へと進む。
Act17においてプロセッサー21は、編集モードを変更するための操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー21は、編集モードを変更するための操作が行われていないならば、Act17においてNoと判定してAct18へと進む。
Act18においてプロセッサー21は、地図に対する操作が行われたか否かを判定する。なお、地図に対する操作とは、例えば、地図領域AR1内に対する操作である。当該操作は、例えば、地図領域AR1内へのマウスによるクリック又はタッチパネルによるタップなどである。プロセッサー21は、地図に対する操作が行われていないならば、Act18においてNoと判定してAct16へと戻る。かくして、プロセッサー21は、終了ボタンが操作されるか、編集モードを変更するための操作が行われるか、地図に対する操作が行われるまでAct16〜Act18を繰り返す。
プロセッサー21は、Act16〜Act18の待受状態にあるときに編集モードを変更するための操作が行われたならば、Act17においてYesと判定してAct20へと進む。
Act19においてプロセッサー21は、操作されたボタンに応じて編集モードを変更する。例えば、プロセッサー21は、操作されたボタンが誘導設定ボタンB1aであるならば、編集モードを誘導設定モードにする。そして、プロセッサー21は、操作されたボタンが警告設定ボタンB1bであるならば、編集モードを警告設定モードにする。さらに、プロセッサー21は、操作されたボタンが削除ボタンB2であるならば、編集モードを削除モードにする。なお、編集モードは、以上に挙げた以外のモードがあっても良い。例えば、範囲選択モード、回転モード及び移動モードなどの編集モードがあっても良い。範囲選択モードは、地図上で範囲を決めて、当該範囲内に設定されているオブジェクトをまとめて選択する編集モードである。これによって選択されたオブジェクトは、まとめて編集する又はまとめて削除することなどができる。回転モードは、地図上に設定されたオブジェクトを回転させるための編集モードである。移動モードは、地図上に設定されたオブジェクトを移動させるための編集モードである。
プロセッサー21は、Act19の処理の後、Act16へと戻る。
プロセッサー21は、Act16〜Act18の待受状態にあるときに地図に対する操作が行われたならば、Act18においてYesと判定してAct20へと進む。なお、ここで行われた操作を、以下「地図操作」というものとする。
Act20においてプロセッサー21は、現在の編集モードが設定モードであるか否かを判定する。プロセッサー21は、現在の編集モードが設定モードであるならば、Act20においてYesと判定してAct21へと進む。
Act21においてプロセッサー21は、地図操作が、オブジェクトを設定可能な位置を指定するものであるか否かを判定する。例えば、プロセッサー21は、地図操作の内容が、領域AR4内のいずれかの位置をクリック又はタップしたものである場合には、オブジェクトを設定可能な位置を指定するものであると判定する。対して、プロセッサー21は、地図操作の内容が、領域AR3内のいずれかの位置をクリック又はタップしたものである場合には、オブジェクトを設定可能でない位置を指定するものであると判定する。また例えば、プロセッサー21は、地図操作の内容が、領域AR4内の第1の位置を始点として、領域AR4内の第2の位置を終点とするドラッグアンドロップ操作であり、第1の位置から第2の位置までのドラッグ操作の経路が領域AR4内だけを通る場合、オブジェクトを設定可能な位置を指定するものであると判定する。対して、プロセッサー21は、例えば、地図操作の内容がドラッグアンドドロップ操作であり、当該操作の始点から終点までのドラッグ操作の経路が、領域AR4内でない部分を含む場合、オブジェクトを設定可能でない位置を指定するものであると判定する。プロセッサー21は、地図操作が、オブジェクトを設定可能でない位置を指定するものであると判定するならば、Act21においてNoと判定してAct16へと戻る。対して、プロセッサー21は、地図操作が、オブジェクトを設定可能な位置を指定するものであると判定するならば、Act21においてYesと判定してAct22へと進む。
Act22においてプロセッサー21は、地図操作の内容に応じてオブジェクトを設定する。例えば、地図操作の内容が、領域AR4内のいずれかの位置をクリック又はタップしたものである場合には、プロセッサー21は、当該位置にオブジェクトを設定する。また例えば、地図操作の内容が、領域AR4内の第1の位置を始点として、領域AR4内の第2の位置を終点とするドラッグアンドドロップ操作である場合には、第1の位置から第2の位置までのドラッグされた経路に連続的にオブジェクトを設定する。なお、プロセッサー21は、編集モードが誘導設定モードである場合には、オブジェクトとして誘導ブロックを設定する。そして、プロセッサー21は、編集モードが警告設定モードである場合には、オブジェクトとして警告ブロックを設定する。
なお、クリック又はタップによってオブジェクトが設定される際にオブジェクトの向きを決定するための操作をすることができても良い。例えば、第1の位置をクリック又はタップした後に、第2の位置をクリック又はタップすることで、第1の位置に、第1の位置から第2の位置に向かう方向をオブジェクトの向きとして、オブジェクトが設定される。また、ドラッグアンドドロップによってオブジェクトが設定される場合、経路上の各オブジェクトの向きは、例えば、当該経路を示す直線又は曲線の接線方向である。
なお、プロセッサー21は、次のようにしてオブジェクトを設定する。すなわち、プロセッサー21は、設定されるオブジェクトごとにオブジェクトIDを割り当てる。そして、当該オブジェクトIDに、地図操作の内容に応じたオブジェクト情報を関連付ける。さらに、プロセッサー21は、当該オブジェクトID及びオブジェクト情報をRAM23などに、編集情報として記憶させておく。なお、当該オブジェクト情報に含まれるオブジェクト属性は、編集モードが誘導設定モードである場合には、誘導ブロックである。また、オブジェクト属性は、編集モードが警告設定モードである場合には、警告ブロックである。また、当該オブジェクト情報に含まれるオブジェクトサイズは、例えば、予め定められた値であり、領域AR6に表示されている値である。また、当該オブジェクト情報に含まれる設定位置は、例えば、地図操作がクリック又はタッチである場合には、地図上におけるクリック又はタッチされた位置の座標である。あるいは、当該設定位置は、地図操作がドラッグアンドドロップである場合には、例えば、ドラッグの経路上のオブジェクトが設定される座標である。また、当該オブジェクト情報に含まれる設定方向は、例えば、前述のように定められた方向である。
プロセッサー21は、Act22の処理の後、Act16へと戻る。
プロセッサー21は、現在の編集モードが設定モードでないならば、Act20においてNoと判定してAct23へと進む。
Act23においてプロセッサー21は、現在の編集モードが削除モードであるか否かを判定する。プロセッサー21は、現在の編集モードが削除モードであるならば、Act23においてYesと判定してAct24へと進む。
Act24においてプロセッサー21は、地図操作の内容に応じてオブジェクトを削除する。例えば、地図操作の内容が、地図上に表示されたオブジェクト上をタッチ又はタップするものである場合、当該オブジェクトを削除する。プロセッサー21は、Act24の処理の後、Act16へと戻る。
プロセッサー21は、現在の編集モードが削除モードでないならば、すなわち、現在の編集モードが設定モードと削除モードとのいずれでもないモードであるならば、Act23においてNoと判定してAct25へと進む。
Act25においてプロセッサー21は、現在の編集モードに応じた処理を行う。なお、設定モード及び削除モード以外の編集モードとしては、前述したように、範囲選択モード、回転モード及び移動モードなどが挙げられる。プロセッサー21は、Act25の処理の後、Act16へと戻る。
プロセッサー21は、Act16〜Act18の待受状態にあるときに終了ボタンが操作されたならば、Act16においてYesと判定してAct26へと進む。
Act26においてプロセッサー21は、Act22、Act24及びAct25の処理によって変更されたオブジェクトの編集内容を保存する。なお、プロセッサー21は、Act14で読みだした設定データがある場合には、例えば、当該編集内容を含む設定データを上書きすることで保存する。あるいは、プロセッサー21は、Act14で読みだした設定データに編集内容を追記することで保存する。また、例えば、プロセッサー21は、Act12で選択された地図データの地図IDに関連付けられた誘導IDが無いためにAct14で設定データを読み出していない場合、設定データを新規に保存する。このとき、プロセッサー21は、新規に保存する設定データにユニークな誘導IDを割り当てる。そして、プロセッサー21は、地図DBを更新して、Act12で選択された地図データの地図IDに当該誘導IDを関連付ける。
プロセッサー21は、Act26の処理の後、Act11へと戻る。
以上より、プロセッサー21は、図8に示す処理を行うことで、設定部として動作する。
次に、視覚障碍者などのユーザーが誘導装置10を使用する場合の誘導装置10の動作などについて説明する。
図9のAct31において誘導装置10のプロセッサー101は、誘導機能の使用を開始するための操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー101は、誘導機能の使用を開始するための操作が行われないならば、Act31においてNoと判定してAct32へと進む。
Act32においてプロセッサー101は、道案内機能の使用を開始するための操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー101は、道案内機能の使用を開始するための操作が行われないならば、Act32においてNoと判定してAct31へと戻る。かくして、プロセッサー101は、誘導機能の使用を開始するための操作が行われるか、道案内機能の使用を開始するための操作が行われるまでAct31及びAct32を繰り返す。
誘導装置10のユーザーは、道案内機能を使用したいならば、例えば、操作パネル105を用いて、道案内機能の使用を開始するための操作を行う。道案内機能の使用を開始するための操作としては、例えば、タッチパネル1051に表示されたボタンに対する操作、操作ボタン1052に対する操作、又はマイク1055を用いた音声認識など、種々の操作方法を用いることができる。
プロセッサー101は、Act31及びAct32の待受状態にあるときに道案内機能の使用を開始するための操作が行われたならば、Act32においてYesと判定してAct33へと進む。
Act33においてプロセッサー101は、道案内処理を開始する。以下、道案内処理について説明する。
ユーザーは、道案内機能の使用を開始するための操作を行った後、操作パネル105を用いて誘導装置10に目的地を示す情報を入力する。目的地を示す情報は、例えば、果物売り場、野菜売り場、インフォメーションカウンター又はレジなどのような場所である。あるいは、りんご、豚肉などの、売られている位置を知りたいとユーザーが思う物などである。
プロセッサー101は、入力された目的地を示す情報に基づき、タッチパネル1051に対する表示内容及びスピーカー1054から出力する音声などを用いて目的地まで道案内を行うための制御を行う。なお、プロセッサー101は、左バイブレーター109及び右バイブレーター110の振動パターンを制御することで、道案内を行っても良い。また、プロセッサー101は、点字ディスプレイ1053に表示する点字の内容によって道案内を行っても良い。
なお、プロセッサー101は、道案内処理を、例えば、カーナビゲーションのようなナビゲーションシステムと同様の方法で処理しても良い。
プロセッサー101は、Act33の処理の後、Act31へと戻る。
視覚障碍者などのユーザーは、誘導機能を使用したいならば、例えば、操作パネル105を用いて、誘導機能の使用を開始するための操作を行う。誘導機能の使用を開始するための操作としては、例えば、タッチパネル1051に表示されたボタンに対する操作、操作ボタン1052に対する操作、又はマイク1055を用いた音声認識など、種々の操作方法を用いることができる。
プロセッサー101は、Act31及びAct32の待受状態にあるときに誘導機能の使用を開始するための操作が行われたならば、Act31においてYesと判定してAct34へと進む。
Act34においてプロセッサー101は、誘導機能の実行に必要なデータ(以下「必要データ」という。)を読み込む。必要データは、地図データ及び設定データを含む。プロセッサー101は、例えば、補助記憶デバイス104から必要データとして地図データ1043及び設定データ1044を読み込む。なお、プロセッサー101は、補助記憶デバイス104に記憶された地図データ1043及び設定データ1044が複数あるならば、例えば、現在位置に応じた地図データ1043及び設定データ1044を読み込む。あるいは、プロセッサー101は、誘導装置10の管理者などによって設定された地図データ1043及び設定データ1044を読み込む。
Act35においてプロセッサー101は、直前のAct34の処理において必要データの読み込みに成功したか否かを判定する。プロセッサー101は、例えば、必要データが補助記憶デバイス104に記憶されているならば、必要データの読み込みに成功したと判定する。ただし、プロセッサー101は、補助記憶デバイス104に記憶されている、必要データの日付が現在日時よりも所定の時間以上前である場合には、データが古いものであるとして、必要データの読み込みに失敗したと判定しても良い。あるいは、プロセッサー101は、補助記憶デバイス104に記憶されている、必要データのバージョンが最新であるかを確認して、最新のバージョンでない場合、又は一定以上古いバージョンである場合には、データが古いものであるとして、必要データの読み込みに失敗したと判定しても良い。なお、プロセッサー101は、必要データの最新バージョン番号を、例えば、管理サーバー20から取得することでバージョンの比較を行う。プロセッサー101は、必要データの読み込みに失敗したと判定するならば、Act35においてNoと判定してAct36へと進む。
誘導装置10は、必要データの読み込みに失敗したならば、管理サーバー20から必要データを取得することを試みる。
Act36においてプロセッサー101は、データ要求を生成する。データ要求は、管理サーバー20に、必要データの送信を求めるものである。データ要求は、誘導機能が使用されるエリア又は場所を示す情報(以下「使用エリア情報」という。)を含む。使用エリア情報は、例えば、誘導装置10の管理者によって予め入力される。ここで入力される情報は、例えば、どの建物の何階であるかを示す情報である。あるいは、プロセッサー101は、現在の位置を示す位置情報を取得して、当該位置情報を、誘導機能が使用される位置を示す情報として用いても良い。なお、使用エリア情報は、エリア又は場所を示すエリアIDなどであっても良い。あるいは、使用エリア情報は、取得したい地図の地図IDであっても良い。ここで、取得したい地図とは、誘導機能が使用される位置の地図である。エリアID又は地図IDなどは、例えば、誘導装置10の管理者によって予め入力される。あるいは、プロセッサー101は、現在の位置を示す位置情報を取得して、当該位置情報を含むエリアのエリアID、又は当該位置情報で示される位置を含む地図の地図IDを特定しても良い。プロセッサー101は、データ要求を生成した後、当該データ要求を管理サーバー20に送信するように通信インターフェース106に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース106は、当該データ要求を管理サーバー20に送信する。送信された当該データ要求は、管理サーバー20の通信インターフェース25によって受信される。
一方、図11のAct61において管理サーバー20のプロセッサー21は、通信インターフェース25によってデータ要求が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー21は、データ要求が受信されたならば、Act61においてYesと判定してAct62へと進む。
Act62においてプロセッサー21は、データ要求の送信元に送信するデータ(以下「送信データ」という。)が存在するか否かを判定する。送信データは、例えば、受信されたデータ要求に含まれる使用エリア情報によって特定される地図データと、当該地図データの地図IDに関連付けられた誘導IDで特定される設定データとを含む。プロセッサー21は、このような地図データ及び設定データが存在するならば、送信データが存在すると判定する。プロセッサー21は、送信データが存在すると判定するならば、Act62においてYesと判定してAct63へと進む。
Act63においてプロセッサー21は、送信応答を誘導装置10に送信するように通信インターフェース25に対して指示する。送信応答は、送信データを含む。この指示を受けて通信インターフェース25は、当該送信応答を誘導装置10に送信する。送信された当該送信応答は、誘導装置10の通信インターフェース106によって受信される。
プロセッサー21は、Act63の処理の後、Act61へと戻る。
対して、プロセッサー21は、送信データが存在しないと判定するならば、Act62においてNoと判定してAct64へと進む。
Act64においてプロセッサー21は、不送信応答を誘導装置10に送信するように通信インターフェース25に対して指示する。不送信応答は、送信データを送信しないこと又は送信できないことを示す。指示を受けて通信インターフェース25は、当該不送信応答を誘導装置10に送信する。送信された当該不送信応答は、誘導装置10の通信インターフェース106によって受信される。
プロセッサー21は、Act64の処理の後、Act61へと戻る。
一方、図9のAct37において誘導装置10のプロセッサー101は、通信インターフェース106によってデータ要求に対する応答が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー101は、送信応答又は不送信応答が受信されたならば、Act37においてYesと判定してAct38へと進む。なお、プロセッサー101は、Act37の処理を一定時間又は一定回数繰り返すなどしたことにより、タイムアウトしたと判定した場合にも、Act38へと進んでも良い。
Act38においてプロセッサー101は、管理サーバー20から必要データを取得することに成功したか否かを判定する。プロセッサー101は、例えば、Act37で受信された応答が送信応答であるならば、必要データの取得に成功したと判定する。そして、プロセッサー101は、Act37で受信された応答が不送信応答であるならば、必要データの取得に失敗したと判定する。また、プロセッサー101は、Act37の処理においてタイムアウトした場合にも必要データの取得に失敗したと判定する。プロセッサー101は、必要データの取得に失敗したと判定するならば、Act38においてNoと判定してAct39へと進む。
Act39においてプロセッサー101は、必要データが無いため誘導機能を実行することができない旨をユーザーに報知するための制御を行う。例えば、プロセッサー101は、当該旨を示す音声をスピーカー1054から出力させる、又は、当該旨を示す点字を点字ディスプレイ1053に表示させるなどして報知する。また、プロセッサー101は、タッチパネル1051に当該旨を示す画像を表示させても良い。プロセッサー101は、Act39の処理の後、Act31へと戻る。
対して、プロセッサー101は、必要データの取得に成功したと判定するならば、Act38においてYesと判定してAct40へと進む。
Act40においてプロセッサー101は、取得した必要データを補助記憶デバイス104などに記憶させる。なお、プロセッサー101は、地図データ1043が既に補助記憶デバイス104に記憶されている場合には、例えば、送信応答に含まれる地図データを上書き記憶させる。また、プロセッサー101は、設定データ1044が既に補助記憶デバイス104に記憶されている場合には、例えば、送信応答に含まれる設定データで上書き記憶させる。プロセッサー101は、Act40の処理の後、Act34へと戻る。
プロセッサー101は、以上のようにAct36〜Ac37及びAct40の処理によって必要データを取得したならば、次のAct34においてそのデータを読み込むこととなる。したがって、プロセッサー101は、当該Act34の次のAct35の処理において、必要データの読み込みに成功したと判定することとなる。
以上より、プロセッサー101は、エリアを特定する情報に基づき、地図データと設定データとを取得する取得部として動作する。
プロセッサー101は、必要データの読み込みに成功したと判定するならば、Act35においてYesと判定して図10のAct41へと進む。
Act41においてプロセッサー101は、障害物センサー107及び位置センサー108などが出力する値を取得する。
Act42においてプロセッサー101は、Act41で取得した値に基づいて誘導装置10の自己位置及び進行方向を推定する。ここで、自己位置は、地図上のどこに誘導装置10があるかを示す。また、進行方向は、誘導装置10が地図上においてどの向きを向いているかを示す。
以上より、プロセッサー101は、Act41及びAct42の処理を行うことで、位置センサー108と協働して地図上の現在位置を推定する推定部として動作する。
Act43においてプロセッサー101は、Act41で取得した値に基づいて、誘導装置10の進行方向に障害物があるか否かを判定する。なお、プロセッサー101は、例えば、距離センサーが出力する値に基づき、一定距離以内に物体があると判定した場合に、障害物があると判定する。また、プロセッサー101は、その他公知の方法によって障害物があるか否かの判定を行っても良い。プロセッサー101は、障害物があると判定するならば、Act43においてYesと判定してAct44へと進む。
Act44においてプロセッサー101は、障害物があることをユーザーに報知するための制御を行う。例えば、プロセッサー101は、左バイブレーター109及び右バイブレーター110のうちの少なくとも一方を振動させることで、障害物があることをユーザーへ報知する。このときの振動パターンは、例えば、障害物があることを報知するための予め定められたパターンである。なお、プロセッサー101は、障害物までの距離が近いほど振動を大きくするなど、障害物までの距離に応じて振動パターンを変化させても良い。また、プロセッサー101は、障害物がある方向に応じて振動パターンを変化させても良い。例えば、プロセッサー101は、障害物の方向が進行方向に対して右寄りである場合には右バイブレーター110の振動を左バイブレーター109の振動よりも大きくする。そして、プロセッサー101は、障害物の方向が進行方向に対して左寄りである場合には左バイブレーター109の振動を右バイブレーター110の振動よりも大きくする。また、プロセッサー101は、スピーカー1054から、障害物があることを示す音声を出力させることで、障害物があることをユーザーへ報知する。また、プロセッサー101は、点字ディスプレイ1053に、障害物があることを示す点字を表示させることで、障害物があることをユーザーへ報知する。また、プロセッサー101は、タッチパネル1051に、障害物があることを示す画像を表示させても良い。また、プロセッサー101は、カート部120が備える車輪にブレーキをかけるように制御を行っても良い。
対して、プロセッサー101は、障害物がないと判定するならば、Act43においてNoと判定してAct45へと進む。
Act45においてプロセッサー101は、誘導装置10がいずれかのオブジェクトの報知対象範囲内にあるか否かを判定する。オブジェクトには、報知対象範囲が定められており、報知対象範囲の形状及び大きさは限定しない。例えば、報知対象範囲は、オブジェクト上である。すなわち、報知対象範囲は、オブジェクトの大きさと同一である。また例えば、報知対象範囲は、オブジェクト上とオブジェクトから一定距離以内とを合わせた範囲である。また例えば、報知対象範囲は、オブジェクト上とオブジェクトの左右方向一定距離以内とを合わせた範囲である。また例えば、報知対象範囲は、オブジェクト上と、オブジェクトの左右方向のうちの一方の方向について一定距離以内と、もう一方の方向について前記距離と異なる距離以内とを合わせた範囲である。
プロセッサー101は、Act42で推定した誘導装置10の位置がオブジェクトの報知対象範囲内である場合に、誘導装置10が当該報知対象範囲内にあると判定する。あるいは、プロセッサー101は、例えば、誘導装置10の特定の部分がオブジェクトの報知対象範囲内にあると判定する場合に、誘導装置10が当該報知対象範囲内にあると判定する。なお、当該特定の部分は、複数あっても良く、プロセッサー101は、例えば、複数の特定の部分のうちのいずれかが報知対象範囲内にあると判定する場合に、誘導装置10が当該報知対象範囲内にあると判定する。特定の部分は、例えば、車輪のある位置などであっても良い。なお、プロセッサー101は、当該特定の部分の位置を、例えば、Act42で推定した誘導装置10の位置を基準にして導出する。また、プロセッサー101は、例えば、誘導装置10の位置を基準とする所定の範囲と報知対象範囲とが重なった場合に、誘導装置10が当該報知対象範囲内にあると判定しても良い。なお、プロセッサー101は、例えば、誘導装置10の位置を基準とする所定の範囲と報知対象範囲とが重なった部分の面積が予め定められた閾値以上である場合に、誘導装置10が当該報知対象範囲内にあると判定しても良い。ただし、当該閾値は、0以上の値である。なお、プロセッサー101は、誘導装置10の位置を基準とする所定の範囲を、例えば、Act42で推定した誘導装置10の位置を基準にして導出する。プロセッサー101は、全てのオブジェクトの報知対象範囲の外に誘導装置10があると判定するならば、Act45においてNoと判定してAct46へと進む。
Act46においてプロセッサー101は、いずれかのオブジェクトの報知対象範囲内まで誘導装置10を誘導することが可能であるか否かを判定する。例えば、プロセッサー101は、最も近い誘導装置10までの距離が一定距離内であるならば、誘導が可能であると判定する。プロセッサー101は、いずれかのオブジェクトの報知対象範囲内まで誘導装置10を誘導することが可能であると判定するならば、Act46においてYesと判定してAct47へと進む。
Act47においてプロセッサー101は、オブジェクトの報知対象範囲内まで誘導装置10を誘導するための制御を行う。ここで、プロセッサー101が誘導装置10を誘導する対象のオブジェクトは、例えば、誘導装置10から最も近いオブジェクトである。プロセッサー101は、対象のオブジェクトの報知対象範囲内まで誘導装置10を誘導するために、当該オブジェクトがどの方向にあるかを報知するための制御を行う。プロセッサー101は、例えば、左バイブレーター109及び右バイブレーター110を、当該オブジェクトがある方向を示すような振動パターンで振動させることで、どの方向に当該オブジェクトがあるかをユーザーに報知する。また、プロセッサー101は、左バイブレーター109及び右バイブレーター110を、当該オブジェクトがある方向に引っ張られるような感覚をユーザーに与えるような振動パターンで振動させることで、どの方向に当該オブジェクトがあるかをユーザーに報知しても良い。また例えば、プロセッサー101は、スピーカー1054から当該オブジェクトの方向を示す音声を出力させることで、どの方向に当該オブジェクトがあるかをユーザーに報知する。また、プロセッサー101は、当該オブジェクトの方向を示す点字を点字ディスプレイ1053に表示させることで、どの方向に当該オブジェクトがあるかをユーザーに報知する。また、プロセッサー101は、タッチパネル1051に当該オブジェクトの方向を示す画像を表示させても良い。
ユーザーは、Act47の処理によって報知された方向に向かって誘導装置10を移動させる。これにより、ユーザーは、誘導装置10を、オブジェクトの報知対象範囲内まで移動させることができる。
プロセッサー101は、いずれかのオブジェクトの報知対象範囲内まで誘導装置10を誘導することが可能でないと判定するならば、Act46においてNoと判定してAct48へと進む。
Act48においてプロセッサー101は、オブジェクトが近くに無く誘導機能を使用することができないことを、ユーザーに報知するための制御を行う。例えば、プロセッサー101は、左バイブレーター109及び右バイブレーター110を、オブジェクトが近くに無く誘導機能を使用することができない旨を示すような振動パターンで振動させる。また例えば、プロセッサー101は、スピーカー1054から、オブジェクトが近くに無く誘導機能を使用することができない旨の音声を出力させる。また例えば、プロセッサー101は、オブジェクトが近くに無く誘導機能を使用することができないことを示す点字を点字ディスプレイ1053に表示させる。また、プロセッサー101は、タッチパネル1051に、オブジェクトが近くに無く誘導機能を使用することができないことを示す画像を表示させても良い。
一方、プロセッサー101は、いずれかのオブジェクトの報知対象範囲内に誘導装置10があるならば、Act45においてYesと判定してAct49へと進む。
Act49においてプロセッサー101は、報知対象範囲内に誘導装置10があるオブジェクトの中から対象オブジェクトを1つ決定する。例えば、プロセッサー101は、報知対象範囲内に誘導装置10があるオブジェクトのうち、誘導装置10から最も近いオブジェクトを対象オブジェクトとする。なお、報知対象範囲内に誘導装置10があるオブジェクトが1つである場合は、当該オブジェクトを対象オブジェクトとして決定する。なお、プロセッサー101は、特定の種類のオブジェクトを、他のオブジェクトよりも優先して対象オブジェクトとして決定しても良い。なお、オブジェクトの種類ごとに優先度を設定していても良い。この場合、プロセッサー101は、優先度の高いオブジェクトを優先して対象オブジェクトとして決定する。
Act50においてプロセッサー101は、対象オブジェクトが誘導ブロックであるか否かを判定する。プロセッサー101は、対象オブジェクトが誘導ブロックであるならば、Act50においてYesと判定してAct51へと進む。なお、対象オブジェクトである誘導ブロックを、以下「対象誘導ブロック」というものとする。
Act51においてプロセッサー101は、誘導装置10が、対象誘導ブロックの誘導に従っているか否かを判定する。すなわち、プロセッサー101は、誘導装置10の向いている方向又は速度ベクトルが、対象誘導ブロックの誘導に従ったものとなっているか否かを判定する。例えば、プロセッサー101は、誘導装置10の向いている方向が、対象誘導ブロックの誘導方向と平行な方向から所定の角度以内である場合に、誘導に従っていると判定する。また例えば、プロセッサー101は、誘導装置10が、対象誘導ブロックの誘導方向と平行な方向から所定の角度以上外れた方向を向いて進んでいる場合に誘導に従っていないと判定する。また例えば、プロセッサー101は、対象誘導ブロックの報知対象範囲の外に誘導装置10が出そうであると判定した場合に、誘導に従っていないと判定する。
報知対象範囲の外に誘導装置10が出そうであるか否かを判定する方法の一例を、図14を用いて説明する。図14は、誘導ブロックの報知対象範囲の外に誘導装置10が出そうであるか否かを判定する方法の一例を説明するための図である。図14に示す誘導ブロックOB1は、対象誘導ブロックである。対象誘導ブロックOB1は、一例として、図14に示すように報知対象範囲AR11が設定されている。プロセッサー101は、報知対象範囲AR11の左右の端の線を延長した2本の直線L1と直線L2とで挟まれた部分から誘導装置10が出そうであるか否かを判定する。ここで、誘導装置10の現在位置を点Pとして、点Pから誘導装置10の進行方向に向かって半直線L3を引いた場合に、半直線L3が2本の直線L1と直線L2とのいずれかと交わる点を点Qとする。プロセッサー101は、例えば、点Pから点Qまでの距離が所定の値以下である場合に、2本の直線L1と直線L2とで挟まれた部分から誘導装置10が出そうであると判定する。この判定は、誘導装置10が現在の進行方向に進み続けた場合に報知対象範囲の外に出るまでの距離が一定以内である場合に、報知対象範囲の外に出そうであると判定するものである。またあるいは、プロセッサー101は、点Pから点Qまでの距離を、誘導装置10の現在の速度で割った時間が所定の値以下である場合に、2本の直線L1と直線L2とで挟まれた部分から誘導装置10が出そうであると判定する。この判定は、誘導装置10が現在の進行方向に現在の速度で進み続けた場合に報知対象範囲の外に出るまでの時間が一定以内である場合に、報知対象範囲の外に出そうであると判定するものである。なお、誘導装置10は、速度の測定には公知の方法を用いることができる。そして、プロセッサー101は、2本の直線L1と直線L2とで挟まれた部分から誘導装置10が出そうであると判定するならば、報知対象範囲の外に誘導装置10が出そうであると判定する。
他の方法として、プロセッサー101は、誘導装置10の位置が、直線L1又は直線L2のどちらかから一定距離内である場合に、2本の直線L1と直線L2とで挟まれた部分から誘導装置10が出そうであると判定しても良い。
なお、プロセッサー101は、複数の誘導ブロックが左右に並べられている場合には、例えば、左右に幅の広い1つの誘導ブロックが設定されているものとして判定を行う。この際、プロセッサー101は、当該複数の誘導ブロックの報知対象範囲を合わせた範囲を報知対象範囲として判定を行う。
プロセッサー101は、誘導装置10が、対象誘導ブロックの誘導に従っていると判定するならば、Act51においてYesと判定してAct52へと進む。
Act52においてプロセッサー101は、誘導装置10が誘導ブロックの誘導に従っていることを報知するための制御を行う。例えば、プロセッサー101は、誘導装置10が誘導ブロックの誘導に従っていることを示すパターンで、左バイブレーター109及び右バイブレーター110を振動させることにより、報知する。また例えば、プロセッサー101は、誘導装置10が誘導ブロックの誘導に従っていることを示す音声をスピーカー1054から出力させることにより、報知する。また例えば、プロセッサー101は、誘導装置10が誘導ブロックの誘導に従っていることを示す点字を、点字ディスプレイ1053に表示させることにより、報知する。また、プロセッサー101は、誘導装置10が誘導ブロックの誘導に従っていることを示す画像を、タッチパネル1051に表示させても良い。
プロセッサー101は、誘導装置10が対象誘導ブロックの誘導に従っていないと判定するならば、Act51においてNoと判定してAct53へと進む。
Act53においてプロセッサー101は、誘導装置10の進行方向が右と左のどちらにずれているかを判定する。プロセッサー101は、例えば、誘導装置10の進行方向が、対象誘導ブロックの誘導方向から反時計回りに90°以内の方向である場合、左にずれていると判定する。そして、プロセッサー101は、例えば、誘導装置10の進行方向が、対象誘導ブロックの誘導方向から時計回りに90°以内の方向である場合、右にずれていると判定する。
Act54においてプロセッサー101は、誘導装置10が誘導ブロックの誘導に従っていないこと、及び進行方向が左又は右にずれていることをユーザーに報知するための制御を行う。なお、プロセッサー101は、Act53の処理において左にずれていると判定した場合には、進行方向が左にずれていることを報知するための制御を行う。そして、プロセッサー101は、Act53の処理において右にずれていると判定した場合には右にずれていることを報知するための制御を行う、Act53の処理結果に基づいて制御する。
例えば、プロセッサー101は、誘導装置10が誘導ブロックの誘導に従っていないことを示す振動パターンで、左バイブレーター109及び右バイブレーター110を振動させることにより、報知する。なお、プロセッサー101は、進行方向が左にずれている場合と右にずれている場合とでは、振動パターンを異ならせる。例えば、プロセッサー101は、左バイブレーター109の振動の大きさと右バイブレーター110の振動の大きさを異ならせることで、進行方向が左又は右にずれていることをユーザーに報知する。あるいは、プロセッサー101は、左バイブレーター109及び右バイブレーター110を、ずれている方向とは反対側に引っ張られるような感覚をユーザーに与えるような振動パターンで振動させることで、どの方向にずれているか、及びどちらに進めばいいかを報知しても良い。また例えば、プロセッサー101は、誘導装置10が誘導ブロックの誘導に従っていないこと、及び進行方向が左又は右にずれていることを示す音声を、スピーカー1054から出力させることにより、報知する。また例えば、プロセッサー101は、誘導装置10が誘導ブロックの誘導に従っていないこと、及び進行方向が左又は右にずれていることを示す点字を点字ディスプレイ1053に表示させることにより、報知する。また、プロセッサー101は、誘導装置10が、誘導ブロックが示す誘導に従っていないこと、及び進行方向が左又は右にずれていることを示す画像をタッチパネル1051に表示させても良い。
なお、プロセッサー101は、誘導装置10の進行方向が誘導方向からどれだけずれているかが分かるような報知をするように制御を行っても良い。例えば、プロセッサー101は、誘導装置10の進行方向が誘導方向からずれている角度が大きいほど、左バイブレーター109及び右バイブレーター110の振動の大きさを大きくする。
以上より、誘導ブロックの報知対象範囲は、誘導範囲の一例である。
一方、プロセッサー101は、対象オブジェクトが誘導ブロックでないならば、Act50においてNoと判定してAct55へと進む。
Act55においてプロセッサー101は、対象オブジェクトが警告ブロックであるか否かを判定する。プロセッサー101は、対象オブジェクトが警告ブロックであるならば、Act55においてYesと判定してAct56へと進む。
Act56においてプロセッサー101は、注意又は警告を示す情報をユーザーに報知するための制御を行う。例えば、プロセッサー101は、注意又は警告を示す振動パターンで、左バイブレーター109及び右バイブレーター110を振動させることにより、報知する。また例えば、プロセッサー101は、注意又は警告を示す音声を、スピーカー1054から出力させることにより、報知する。また例えば、プロセッサー101は、注意又は警告を示す点字を点字ディスプレイ1053に表示させることにより、報知する。また、プロセッサー101は、注意又は警告を示す画像をタッチパネル1051に表示させても良い。なお、プロセッサー101は、注意又は警告を示すために誘導装置10が警告ブロックの報知対象範囲内に入っていることをユーザーに報知するための制御を行っても良い。
以上より、警告ブロックの報知対象範囲は、警告範囲の一例である。
一方、プロセッサー101は、対象オブジェクトが警告ブロックでないならば、Act55においてNoと判定してAct57へと進む。
Act57においてプロセッサー101は、対象オブジェクトの種類に応じた処理を行う。
プロセッサー101は、Act44、Act47、Act48、Act52、Act54、Act56又はAct57の処理の後、Act58へと進む。
Act58においてプロセッサー101は、Act41〜Act57の処理中に、誘導機能を終了することを指示するための操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー101は、誘導機能を終了することを指示するための操作が行われていないならば、Act58においてNoと判定して、Act41へと戻る。対して、プロセッサー101は、誘導機能を終了することを指示するための操作が行われたならば、Act58においてYesと判定して、図9のAct31へと戻る。
以上より、プロセッサー101は、図10に示す処理を行うことで、判定結果に応じた動作をさせるように報知部を制御する制御部として動作する。
実施形態の誘導システム1によれば、誘導装置10は、オブジェクトの報知対象範囲内に誘導装置10があると判定した場合、左バイブレーター109、右バイブレーター110、点字ディスプレイ1053、スピーカー1054、及びタッチパネル1051などを制御して、当該オブジェクトに応じた報知をさせる。当該報知により、視覚障碍者は、歩行に必要な情報を得ることができる。また、当該オブジェクトは地図上に設定されたデータである。したがって、誘導システム1を用いることで、実際に地面又は床面などに、実際にブロックを設置する必要がない。したがって、ブロック設置のための施工も不要であり、ブロックを設置するための施工コストも不要となる。また、誘導システム1は、実際にブロックを設置するわけではないので、ブロックにつまずいたり車輪を引っ掛けたりするような事故も起こらなくなる。また、誘導システム1を用いることで、ブロックを実際に設置することが難しい場所であっても、オブジェクトはデータであるので場所を選ばず設定可能である。
また、実施形態の誘導システム1によれば、誘導装置10は、誘導ブロックの誘導に従っているか否かを判定する。そして、誘導装置10は、誘導ブロックの誘導に従っていると判定するならば、誘導ブロックの誘導に従っていることを報知する。対して、誘導装置10は、誘導ブロックの誘導に従っていないと判定するならば、誘導ブロックの誘導に従っていないこと、及び進行方向が左または右にずれていることを報知する。このような報知により、視覚障碍者は、当該誘導ブロックが示す誘導方向に向かって歩行することができる。また、視覚障碍者は、線状誘導ブロックが物理的に設置されている場合と同様に、ブロックの助けを借りて歩行することができる。
また、実施形態の誘導システム1によれば、誘導装置10は、警告ブロックの範囲内に入った場合、注意又は警告を示す情報を報知する。これにより、視覚障碍者は、点状警告ブロックが物理的に設置されている場合と同様に、注意を要する場所で注意することができる。
また、実施形態の誘導システム1によれば、誘導装置10は、バイブレーターの振動パターンによって、ユーザーに各種情報を報知する。したがって、視覚障碍者は、誘導装置10に触れているだけで情報を得ることができる。
また、実施形態の誘導システム1によれば、誘導装置10は、障害物センサー107を備える。そして、誘導装置10は、障害物センサー107を用いて障害物を検知したならば、障害物があることをユーザーに報知する。これにより、誘導装置10は、誘導装置10又は誘導装置10のユーザーが、人又は物体にぶつかることを防ぐことができる。
また、実施形態の誘導装置10は、誘導機能のほか、道案内機能を備える。道案内機能は、健常者も使用するものである。また、道案内機能には、地図データ及び位置センサーなどが必要であるが、これは、誘導機能において用いるものと同一で良い。したがって、誘導機能を備えた装置と、道案内機能を備えた装置を別個に用意するよりも、2つの機能を備えた装置とすることで、コストを低く抑えることができる。また、2つの機能を備えた誘導装置10は、視覚障碍者専用の装置ではないので、視覚障碍者専用の装置とするよりも多くの装置を用意しやすい。またこのため、1台あたりの価格を抑えることができる。
誘導システム1は、各オブジェクトの報知対象範囲を、ブロックサイズと同一にすることで、実際のブロックと同様に誘導装置10がブロック上に乗っている場合にのみ報知するようにすることもできる。
また、誘導システム1は、報知対象範囲の設定によって、道幅いっぱいまで報知対象範囲にすることもできる。このようにした場合には、道幅いっぱいまでブロックが敷き詰められているような状態にすることもできる。実際の道で、視覚障碍者誘導用ブロックでは道幅いっぱいまで視覚障碍者誘導用ブロックを敷き詰めることは難しいが、誘導システム1ではこのようなことが可能である。
上記の実施形態は以下のような変形も可能である。
上記の実施形態では、誘導ブロックOB1及び警告ブロックOB2の2種類のオブジェクトについて説明した。しかしながら、これ以外のオブジェクトがあっても良い。また、警告ブロックOB2は、注意喚起及び警告を促すために使用するものであるが、その意味するところにより細分化したオブジェクトがあっても良い。例えば、分岐路であることを示すオブジェクト、階段があることを示すオブジェクト、扉があることを示すオブジェクト、及び注意・警告のためのオブジェクトなどがあっても良い。また、上記の実施形態では、誘導ブロックOB1は、前後の区別が無い。しかしながら、一方通行を示すためのオブジェクトがあっても良い。以上のように様々なオブジェクトがある場合でも、プロセッサー101は、オブジェクトの種類それぞれごとに左バイブレーター109及び右バイブレーター110の振動パターンを異ならせることで、視覚障碍者であるユーザーへの報知が可能である。また、プロセッサー101は、スピーカー1054を用いる場合には、オブジェクトの種類に応じて出力する音声の内容を変えることで報知が可能である。また、プロセッサー101は、点字ディスプレイ1053を用いる場合には、オブジェクトの種類に応じて表示させる点字の内容を変えることで報知が可能である。また、プロセッサー101は、タッチパネル1051に表示させる画像の内容も、オブジェクトの種類に応じて変えても良い。
上記の実施形態では、商店の店内を例にして説明した。しかしながら、誘導システム1は、商店の店内に限らず、いずれのエリアにおいても利用可能である。また、誘導システム1は、屋内に限らず、屋外で利用することも可能である。したがって、誘導システム1は、舗装されていない道などでも視覚障碍者の誘導が可能であるなど、ロケーションに拘わらずに視覚障碍者の誘導が可能である。
上記の実施形態では、誘導システム1が使用する地図は、地図生成装置30が生成したものである。しかしながら、誘導システム1が使用する地図は、その他の方法によって作成されたものを用いても良い。また、誘導システム1は、既存の地図データを用いることもできる。既存の地図データなどは、例えば、誘導システム1の管理者などによって、管理サーバー20に入力され、補助記憶デバイス24などに記憶される。また例えば、誘導システム1は、インターネット上に公開されている地図などを取得して用いても良い。
上記の実施形態では、誘導装置10は、ショッピングカート型である。しかしながら、誘導装置10は、ショッピングカート型に限らず種々の形態であっても良い。例えば、誘導装置10は、杖型、車椅子型などの形態であっても良い。また例えば、誘導装置10は、スマートホン若しくはタブレットPCなどの携帯型端、又はウェアラブル端末などの形態であっても良い。このうち、ウェアラブル端末としては、例えば、腕時計型(リストバンド型)、眼鏡型、アクセサリー型及び靴型などが挙げられる。靴型の誘導装置10は、振動などによって利用者の足に体性感覚を与える。これにより、利用者は、物理的に設置された視覚障碍者誘導用ブロックと同様に足の裏に対する感覚として、地図上に仮想的に設定された視覚障碍者誘導用ブロックによる誘導を受けることが可能となる。また、杖型であれば、利用者は、物理的に設置された視覚障碍者誘導用ブロックと同様に、杖を持つ手に対する感覚として、地図上に仮想的に設定された視覚障碍者誘導用ブロックによる誘導を受けることが可能となる。このため、靴型及び杖型の誘導装置10は、物理的に設置された視覚障碍者誘導用ブロックを用いる場合に近い感覚で利用できると考えられる。
なお、誘導装置10は、形態によって、上記の実施形態で説明した構成要素のうちの一部を搭載していなくても良い。
上記の実施形態では、地図生成装置30が備えるセンサーの組み合わせは、距離センサー37及び回転角センサー38である。しかしながら、地図生成装置30が備えるセンサーの組み合わせは、自己位置の推定と地図の生成が可能な他のセンサーの組み合わせであっても良い。また、地図生成装置30が備えるセンサーの種類は2種類に限らない。また、地図生成装置30は、例えば、自己位置推定のために、GPSなどのGNSS、IMES、Wi−fiなどのアクセスポイントを用いた測位システム、BLEなどのビーコンを用いた測位システム、地磁気を用いた測位システム、又はこれらを複数組み合わせた測位システムなどを用いて位置を推定するための装置を備えていても良い。
上記の実施形態では、誘導装置10は、バイブレーターの振動、スピーカー1054の出力音声、及び点字ディスプレイ1053の表示によって視覚障碍者に対して報知した。しかしながら、誘導装置10は、他の方法によって報知しても良い。誘導装置10は、例えば、触覚、痛覚若しくは温度感覚などの皮膚感覚、又は位置覚若しくは振動覚などの深部感覚などの体性感覚を用いて利用者に報知する。このために、誘導装置10は、例えば、圧力又は風圧などを利用して報知する。また例えば、誘導装置10は、電流を流すことで、電気刺激を利用して報知する。また例えば、誘導装置10は、誘導装置10の一部を変形させることにより報知する。また例えば、誘導装置10は、ヒーターなどを用いて、温度を変化させることにより報知する。誘導装置10は、以上のように体性感覚又は聴覚を用いることで、視覚障碍者に対しても情報を報知することが可能である。以上のように体性感覚又は聴覚を用いて報知するための装置は、報知部の一例である。
上記の実施形態では、プロセッサー101は、図9のAct35においてデータが古いものである場合には、必要データの読み込みに失敗したと判定する。そして、プロセッサー101は、必要データを管理サーバー20から必要データを取得する。しかしながら、管理サーバー20から必要データを取得することに失敗したと判定した場合には、誘導機能を実行することができない旨をユーザーに報知して誘導機能の実行を中止する。しかしながら、プロセッサー101は、管理サーバー20から必要データを取得することに失敗したと判定した場合、Act35においてデータが古いと判定した必要データを用いて図10のAct41〜Act58の処理を行っても良い。
誘導装置10は、図9のAct39の処理及び図10のAct48の処理において、店員などの係員を呼び出すための動作を行っても良い。例えば、プロセッサー101は、係員が使用する端末などに対して、介助などが必要である旨、誘導装置10の位置を示す情報及び誘導装置IDなどを含むデータを送信しても良い。なお、誘導装置IDは、誘導装置10ごとに付与されたユニークなIDである。当該端末は、当該データを受信したならば、当該データに含まれる情報を含む画像を画面に表示するなどして係員に報知する。これにより、係員は、誘導装置10を使用することができない視覚障碍者のもとに出向いて当該視覚障碍者を助けることができる。
上記の実施形態では、報知対象範囲を設定することができる。しかしながら、報知対象範囲は固定であっても良い。この場合、報知対象範囲は、例えば、オブジェクトの大きさと同一であっても良い。
上記の実施形態において誘導装置10が処理する処理の一部を、管理サーバー20が処理しても良い。例えば、誘導装置10は、図10のAct41で取得したセンサー値又はAct42で推知した自己位置を示す情報を管理サーバー20に送信する。これに応じて管理サーバー20のプロセッサー21は、Act43以降の処理と同様の処理を行う。そして、プロセッサー21は、Act47、Act48、Act52、Act54、Act56及びAct57などの、ユーザーに対して報知するための処理においては、誘導装置10に対して、どのような報知を行うかを誘導装置10に指示する情報を送信するように通信インターフェース25を制御する。なお、この場合、誘導装置10は、地図データ及び設定データを記憶する必要がない。例えば、誘導装置10は、Act31の処理の後、使用エリア情報を管理サーバー20に送信し、その後、Act36へと進む。一方、管理サーバー20のプロセッサー21は、使用エリア情報に基づき、必要データを読み込む。したがって、この場合、プロセッサー21は、エリアを特定する情報に基づき、地図データと設定データとを取得する取得部として動作する。以上より、誘導装置10と管理サーバー20とが協働して誘導装置として動作しても良い。
また、上記の実施形態において誘導装置10が処理する処理の一部を、管理サーバー20以外のサーバーが処理しても良い。
上記の実施形態では、プロセッサー101は、図10のAct51において、誘導装置10が、対象誘導ブロックの誘導に従っているか否かの判定を行った。そして、プロセッサー101は、判定結果に応じてAct52又はAct54の制御を行う。すなわち、誘導装置10は、判定結果に応じて異なる内容を報知する。しかしながら、プロセッサー101は、Act51のような判定を行わずに、誘導装置10が対象誘導ブロックの報知対象範囲内にある場合には、対象誘導ブロックの誘導に従っているか否かに拘わらず、同一の内容を報知するための制御を行っても良い。この場合、プロセッサー101は、例えば、誘導装置10が対象誘導ブロックの報知対象範囲内にあることをユーザーに報知するための制御を行う。例えば、プロセッサー101は、誘導装置10が対象誘導ブロックの報知対象範囲内にあることを示す振動パターンで、左バイブレーター109及び右バイブレーター110を振動させることにより、報知する。また例えば、プロセッサー101は、誘導装置10が対象誘導ブロックの報知対象範囲内にあることを示す音声を、スピーカー1054から出力させることにより、報知する。また例えば、プロセッサー101は、誘導装置10が対象誘導ブロックの報知対象範囲内にあることを示す点字を点字ディスプレイ1053に表示させることにより、報知する。また、プロセッサー101は、誘導装置10が対象誘導ブロックの報知対象範囲内にあることを示す画像をタッチパネル1051に表示させても良い。
上記の実施形態では、プロセッサー101は、Act49において1つのオブジェクトを対象オブジェクトとして決定した。しかしながら、プロセッサー101は、複数のオブジェクトを対象オブジェクトとして決定しても良い。例えば、プロセッサー101は、同種のオブジェクトが隣接している場合、隣接しているオブジェクトをまとめて対象オブジェクトとして決定する。そして、プロセッサー101は、例えば、対象オブジェクトとして決定した複数のオブジェクトを1つの大きいオブジェクトであるとみなして以降の処理を行う。
誘導装置10は、プロセッサー101による制御に基づき、上記の実施形態に示す以外の内容を報知しても良い。
例えば、誘導装置10は、誘導装置10の位置から対象誘導ブロックの中央を誘導方向に通る直線から一定距離ずれるごとに左バイブレーター109及び右バイブレーター110を振動させても良い。また例えば、プロセッサー101は、誘導装置10が報知対象範囲の外に出そうであるほど左バイブレーター109及び右バイブレーター110を強く振動させても良い。また例えば、誘導装置10は、誘導装置10が報知対象範囲の外に出たときにそのことを報知する制御をしても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…誘導システム、10…誘導装置、20…管理サーバー、21,31,101…プロセッサー、22,32,102…ROM、23,33,103…RAM、24,34,104…補助記憶デバイス、25,35,106…通信インターフェース、26…入力デバイス、27…表示デバイス、28,39,111…バス、30…地図生成装置、36…モーター、37…距離センサー、38…回転角センサー、105…操作パネル、107…障害物センサー、108…位置センサー、109…左バイブレーター、110…右バイブレーター、120…カート部、241…管理プログラム、242…地図DB、243…設定DB、341…生成プログラム、342…経路プログラム、343,1043…地図データ、1041…誘導プログラム、1042…案内プログラム、1044…設定データ、1051…タッチパネル、1052…操作ボタン、1053…点字ディスプレイ、1054…スピーカー、1055…マイク

Claims (6)

  1. 体性感覚及び聴覚のうちの少なくともいずれかによって知覚可能な方法で情報を報知する報知部と、
    エリアを特定する情報に基づき、前記エリアの地図を示す地図データと、前記地図上に設定される報知対象範囲を示す設定データとを取得する取得部と、
    前記地図上の現在位置を推定する推定部と、
    前記現在位置が前記報知対象範囲内であるか否かを判定し、判定結果に応じた動作をさせるように前記報知部を制御する制御部と、を備える誘導装置。
  2. 前記制御部は、前記現在位置が、前記報知対象範囲の一種である誘導範囲内である場合、前記誘導範囲が示す誘導に従っているか否かを判定し、判定結果に応じた動作をさせるように前記報知部を制御する、請求項1に記載の誘導装置。
  3. 前記制御部は、前記現在位置が、前記報知対象範囲の一種である警告範囲内である場合、注意又は警告を報知するための動作をさせるように前記報知部を制御する、請求項1又は請求項2に記載の誘導装置。
  4. 前記報知部は、バイブレーターを備え、前記バイブレーターの振動パターンによって情報を報知する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の誘導装置。
  5. 物体の近接を検知する検知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記検知部によって物体の近接が検知された場合、前記報知部の動作を変化させる、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の誘導装置。
  6. サーバーが備えるコンピューターを、
    操作入力に基づき、地図データが示す地図上に報知対象範囲を設定する設定部として機能させ、
    前記報知対象範囲は、誘導装置の位置が前記報知対象範囲内であるか否かに応じて前記誘導装置の動作を変更させることを示す範囲である、プログラム。
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