JP2019211663A - 観察光学系及びそれを有する観察装置 - Google Patents

観察光学系及びそれを有する観察装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 広視野かつ高い光学性能を有しつつ全系が小型であるとともに、観察者の眼の位置の変動に対してロバストな観察光学系を得ること。【解決手段】 画像表示面に表示された画像を観察するための観察光学系であって、観察面側から画像表示面側へ順に、近軸曲率面が観察面側に凹面を向けた半透過反射面よりなる第1面と、近軸曲率面が観察面側に凹面を向けた半透過反射面よりなる第2面を含む光学素子を有し、前記第1面と前記第2面は各々異なる非球面形状の非球面よりなり、観察面側から画像表示面側へのサグ量を正として、前記第1面の最大有効径端における近軸曲率面のサグ量と非球面のサグ量の差分をsagR1a、前記第2面の最大有効径端における近軸曲率面のサグ量と非球面のサグ量の差分をsagR2aを設定すること。【選択図】 図1

Description

本発明は観察光学系に関する。例えば、液晶ディスプレイ(LCD)等の画像表示素子に表示された原画像を拡大表示し、観察するヘッドウントディスプレイ等に好適な観察光学系に関するものである。
近年、LCD等の画像表示素子を用いて表示された原画像を、観察光学系を介して拡大表示し、大画面画像を使用者に与えることで、臨場感のある体験を提供するヘッドマウントディスプレイ等の画像表示装置(観察装置)が知られている。
ここで、画像表示装置に関しては、頭部に装着することを鑑みて、その構成が小型であることが求められている。つまり、画像表示装置に用いられる観察光学系は、広視野かつ高い光学性能を有しつつ、全系が小型であることが求められている。また、頭部装着型の画像表示装置においては、ユーザーの様々な頭部形状に対応する必要がある。ゆえに、観察光学系においては観察者の眼の位置が変動しても良好な観察ができる、所謂ロバストな構成をとることが重要になってくる。
従来、広視野かつ高い光学性能を有し、小型な構成の観察光学系として反射面を用いた共心光学系が知られている(特許文献1、2)。
特開平7−120679号公報 米国特許出願公開第2017/0097508号明細書
特許文献1では、2つの半透過面を用いた共心光学系が開示されている。2つの半透過球面にて共心光学系を構成することで回転対称性より非点収差とコマ収差を補正し、2つの反射面を用いることで像面湾曲を補正している。
引用文献1は共心光学系をベースに収差補正を実施している。このため、アイレリーフの位置(射出瞳位置)が変化した場合、光学系の回転対称性が崩れ軸外の収差補正が不十分となる。
つまり、観察者の眼の位置の光軸方向の変動に対して、収差変動の補正が困難である。また、球面系による共心光学系においては、球面収差の補正に限界がある。
ゆえに、引用文献1の各実施例における射出瞳径は最大でΦ(直径)7mm程度であり、観察者の眼の位置の瞳面内における変動に対して、収差補正に限界があった。
特許文献2では、特許文献1と同様に2つの半透過面を用いた光学系が開示されている。2つの半透過面にて略共心光学系として構成する点も同様であるが、1枚のレンズ構成の実施例3においては、2つの半透過面を同一形状の非球面として構成している点が異なる。
ここで、開示された非球面形状は非球面量が小さい配置をとっており、略球面同等の収差の補正効果を担っている。つまり、引用文献1と同様にアイレリーフの位置が変化した場合への対応が困難である。
ここで、射出瞳径に関しては、Φ15mmを確保しており、観察者の眼の位置の瞳面内における変動についてロバスト性を確保している。しかし、実施例3では、画像表示素子の画像表示面のサイズがΦ67mm程度の大型画像表示素子を用いる構成としている。つまり、この構成そのままでは、画像表示装置が大型化してしまうこととなる。
一方、小型の画像表示素子に対応するため、光学系全系を比例縮小すると、射出瞳径も比例縮小されてしまう。
つまり、小型の画像表示素子を用いて大きな射出瞳径を確保するためには、光学系の大口径化が必須要件となり、引用文献2に開示された光学系では対応が困難であった。
また、実施例3に開示されている光学系は、光学的パワー(焦点距離の逆数)を有する2つの半透過面を同一形状にて構成していることから、全系の近軸的パワーは面間隔にて与えられることとなる。
この構成では、ペッツバール和を常に0とすることができるが、収差補正の自由度がないため観察者の眼の位置の変動に対してロバストな設計を実施することが困難である。
画像表示素子に表示される画像情報を広視野で全系が小型で高い光学性能を有し、かつ観察者の眼の位置の変動に対しても良好なる観察を容易にするには、観察光学系を構成する光学素子の構成を適切に設定する必要がある。
本発明は、広視野かつ高い光学性能を有しつつ全系が小型であるとともに、観察者の眼の位置の変動に対してロバストな観察光学系の提供を目的とする。
本発明の観察光学系は、画像表示面に表示された画像を観察するための観察光学系であって、
観察面側から画像表示面側へ順に、近軸曲率面が観察面側に凹面を向けた半透過反射面よりなる第1面と、近軸曲率面が観察面側に凹面を向けた半透過反射面よりなる第2面を含む光学素子を有し、
前記第1面と前記第2面は各々異なる非球面形状の非球面よりなり、
観察面側から画像表示面側へのサグ量を正として、前記第1面の最大有効径端における近軸曲率面のサグ量と非球面のサグ量の差分をsagR1a、前記第2面の最大有効径端における近軸曲率面のサグ量と非球面のサグ量の差分をsagR2aとするとき、
sagR1a×sagR2a>0
なる条件式を満足することを特徴としている。
本発明によれば、広視野かつ高い光学性能を有しつつ全系が小型であるとともに、観察者の眼の位置の変動に対してロバストな観察光学系が得られる。
実施例1のレンズ断面図 実施例1の縦収差図(瞳径Φ17mm、アイレリーフ10mm、25mm) 実施例1の縦収差図(瞳径Φ3.5mm、アイレリーフ10mm、25mm) 実施例2のレンズ断面図 実施例2の縦収差図(瞳径Φ17mm、アイレリーフ10mm、25mm) 実施例3のレンズ断面図 実施例3の縦収差図(瞳径Φ17mm、アイレリーフ10mm、25mm) 実施例4のレンズ断面図 実施例4の縦収差図(瞳径Φ15mm、アイレリーフ10mm、25mm) 実施例5のレンズ断面図 実施例5の縦収差図(瞳径Φ17mm、アイレリーフ10mm、25mm) 参考例のレンズ断面図 参考例の縦収差図(瞳径Φ17mm、アイレリーフ10mm、25mm) 参考例の縦収差図(瞳径Φ3.5mm、アイレリーフ10mm、25mm) 偏光を利用した構成の説明図 非球面形状の説明図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて説明する。
本発明の観察光学系は、画像表示面に表示された画像を観察する際に使用される。観察光学系は観察面側から画像表示面側へ順に、近軸曲率面が観察面側に凹面を向けた半透過反射面よりなる第1面と、近軸曲率面が観察面側に凹面を向けた半透過反射面よりなる第2面を含む光学素子を有している。第1面と第2面は各々異なる非球面形状の非球面よりなっている。
図1、4、6、8、10は本発明の実施例1乃至5のレンズ断面図である。また、図2、図5、図7、図9、図11は本発明の実施例1乃至5の縦収差図(アイレリーフ(ER)10mm、25mm)である。また、図3は本発明の実施例1の縦収差図(瞳径Φ3.5mm、アイレリーフ10mm、25mm)である。
また、図12は参考例のレンズ断面図である。また、図13は参考例の縦収差図(アイレリーフ10mm、25mm)である。また、図14は参考例の縦収差図(瞳径Φ3.5mm、アイレリーフ10mm、25mm)である。
図15は本発明に係る光学素子の光路の説明図である。図16は非球面形状の説明図である。
レンズ断面図において、Gは光学素子である。R1は第1の半透過反射面よりなる第1面、R2は第2の半透過反射面よりなる第2面である。SPは絞り(観察面)(瞳面)である。IDは画像表示面である。
各実施例の観察光学系は、観察面SP側から画像表示面ID側へ順に、第1の半透過反射面よりなる第1面R1と、第2の半透過反射面よりなる第2面R2よりなる光学素子Gにて構成している。ここで、第1面R1と第2面R2は各々形状の異なる非球面形状の非球面である。画像表示面IDは、例えばLCDの画像表示面が配置される。瞳面SPは観察面であり、観察者の瞳が位置する。瞳面SPには光量絞りが配置される場合もある。光学素子Gと他の光学部材を有していても良い。
各実施例のレンズ断面図において、アイレリーフ(ER)は、光軸上におけるアイポイント(瞳位置)と最も観察面側の第1面(レンズ面)R1の間隔を表す。なお、収差の評価において、画像表示面ID側に発光点を設けて観察面SP側に到達した光線の収差と、観察面SP側に発光点を設けて画像表示面ID側に到達した光線の収差は一対一で対応するため、便宜上、画像表示面IDにおける収差を評価している。
各収差図のうち球面収差図において、実線のdはd線(波長587.6nm)、点線のgはg線(波長435.8nm)を示す。非点収差図においてΔS(実線)はd線のサジタル像面、ΔM(破線)はd線のメリディオナル像面を示す。歪曲はd線について示している。倍率色収差はg線について示している。
EPDは瞳径である。ωは画角(半画角)である。数値は後述する数値データをmm単位で表したときの値である。
ここで、人間の瞳径は一例としてΦ3.5mm程度であるが、各実施例の観察光学系の瞳径(設計上光学性能が考慮された瞳径)は観察者の眼の位置の変動を考慮してΦ3.5mmより大きい値としている。また、眼鏡の装着有無や顔の形状の差異によってアイレリーフが異なることから、各実施例ではアイレリーフの変化による収差の変動を抑えている。代表的に、アイレイーフ10mmとアイレリーフ25mmの位置における縦収差を図示している。
次に各実施例の構成について説明する。各実施例の観察光学系は、観察側から順に、瞳面(観察面)(観察瞳)SP、第1面R1、第2面R2にて構成している。ここで、第1面R1と第2面R2は各々形状の異なる非球面形状としている。2つの半透過反射面を用いた必要最小限のレンズ構成を採ることで観察光学系の小型化を実現している。また、第1面R1と第2面R2は、近軸曲率において瞳面SP側に凹面を向けた形状とすることで共心光学系に近い配置を採り、非点収差とコマ収差を良好に補正している。
第1面R1の最大有効径端における近軸曲率面のサグ量と非球面のサグ量の差分(観察面側から画像表示面側へのサグ量を正とする)をsagR1aとする。第2面R2の最大有効径端における近軸曲率面のサグ量と非球面のサグ量の差分(観察面側から画像表示面側へのサグ量を正とする)をsagR2aとする。このとき、
sagR1a×sagR2a>0 ・・・(1)
なる条件式を満足する。
ここで、近軸曲率とは最大光学有効面の半径に対する光軸からの高さ1割で決まる量(参照R)をいう。
各実施例に係る非球面の非球面量について図16を用いて説明する。図16(A)、(B)は球面形状のレンズ面のサグ量と非球面形状のレンズ面のサグ量の説明図である。
サグ量とはレンズ面頂点から光軸に対して立った垂直面から光軸からある高さhでのレンズ面の位置の光軸方向の距離をいう。
図16(A)、(B)においてレンズ面の曲率が「プラス符号」となっているときサグ量は「プラス」となる。サグ量の差分Δは光軸からのある高さhにおける近軸曲率における参照球面のサグ量をΔ球、非球面のサグ量をΔ非とする。
このとき、
Δ=Δ球−Δ非
である。図16(B)ではサグ量の差分Δの符号は正である。
次に前述の条件式の技術的意味について説明する。
条件式(1)は第1面R1と第2面R2の2つの半透過反射面の非球面量の関係を規定している。条件式(1)を満足するように非球面形状を設定することにより、観察瞳SP位置の変動に対してロバストな観察光学系(観察光学系の瞳径の拡大に対する球面収差の補正、アイレリーフの変動に対する非点収差とコマ収差の補正)を実現している。条件式(1)は、第1面R1と第2面R2において、付与する非球面形状は同一方向となることを意味している。
つまり、球面構成の共心光学系をベースとして、観察光学系としての対称性を極端に崩すことなく非球面を追加することが重要である。
ここで、図12に示す比較例1を参考に、2つの半透過反射面として適切な非球面形状を用いることの意味を説明する。比較例1は、実施例1と同様の仕様の観察光学系を、球面のみで構成している。図14に示す参考例1の縦収差図(A)、(B)を参照すると、アイレリーフ10mmとアイレリーフ25mmにおいて像面湾曲の変動の補正が不十分であることがわかる。
つまり、アイレリーフ10mmにおいて良好な観察光学系を構成しても、アイレリーフ位置が遠方に変化すると画面周辺域で大きな視度ズレが発生することとなる。一方、条件式(1)を満足する非球面形状を採用した実施例1においては、図3(A)、(B)を参照すると、アイレリーフ10mmとアイレリーフ25mmにおいて像面湾曲の変動を良好に補正できている。
以上の構成により、広視野かつ高い光学性能を有しつつ観察光学系が小型であるとともに、観察瞳SPの位置の変動に対してロバストな観察光学系を達成している。
各実施例においてより好ましくは条件式(1)の数値範囲を以下の範囲とするのがよい。
sagR1a×sagR2a>0.01 ・・・(1a)
更に好ましくは条件式(1a)の数値範囲を以下の範囲とするのがよい。
sagR1a×sagR2a>0.02 ・・・(1b)
各実施例をもとに、本発明のより好ましい構成について説明する。本発明の観察光学系において、より好ましくは次の条件式のうち1つ以上を満足するのが良い。
光学素子の焦点距離をfとする。観察光学系は観察瞳SPを有する。観察瞳SPは光学設計・評価における仮想的な絞りであるが、アイレリーフ位置に実際の開口絞りとして配置してもよい。観察面における最大瞳径(瞳が矩形の場合は、矩形が外接する円の直径)をEPDとする。EPDは前記観察瞳SPの開口径に対応している。EPDを拡大しつつ瞳内全域において光学性能を確保することにより、観察者の眼の位置が瞳面内で変動した場合においても良好な虚像が観察可能となる。第1面と第2面の距離をdとする。第1面の近軸曲率半径をR1rとする。第2面の近軸曲率半径をR2rとする。ここで、近軸曲率とは最大光学有効面の半径に対する光軸からの高さ1割で決まる量(参照R)をいう。
観察光学系と、画像情報を表示する画像表示素子を有し、観察光学系によって、拡大された画像表示素子の画像情報を観察光学系を介して観察する観察装置において、第1面から画像表示面までの距離をOALとする。ここで焦点距離fとは無限遠からの光束が半透過反射面で反射するときは各半透過面で反射し、集光するときの光路に基づいて算出された距離をいう。
図1では光路が、
第1面R1→第2面R2→第1面R1→第2面R2
となったときを示す。
0.001<|sagR1a|/f<0.200 ・・・(2)
0.5<f/EPD<2.0 ・・・(3)
0.2<d/f<0.8 ・・・(4)
0.1<d/EPD<0.7 ・・・(5)
0.5<R1r/EPD<2.0 ・・・(6)
0.6<R1r/R2r<1.5 ・・・(7)
1.0<sagR1a/sagR2a<5.0 ・・・(8)
0.4<OAL/f<0.9 ・・・(9)
次に前述の各条件式の技術的意味について説明する。
条件式(2)は第1の半透過反射面よりなる第1面R1における非球面形状をサグ量として規定している。第1面R1の非球面形状のサグ量を最適化することで、球面構成では実現困難な収差補正を良好に補正している。
具体的には、観察光学系の瞳径の拡大に対する球面収差を補正、及びアイレリーフの変動に対する非点収差とコマ収差を補正している。
条件式(2)の下限を超えると、第1面R1の非球面形状のサグ量が小さくなりすぎ、略球面形状となることで諸収差の補正が困難となる。一方、上限を超えると、第1面R1の非球面形状のサグ量が大きくなりすぎる。このとき、観察光学系としてのレンズ構成の対称性が崩れるため、非点収差やコマ収差を補正しつつ、観察瞳SPの変動に対するロバスト性を確保するのが困難となるのでよくない。
条件式(3)は光学素子Gの焦点距離と観察面SPにおける最大瞳径の比を規定している。条件式(3)は光学素子Gの口径比を規定している。条件式(3)を満足することで観察光学系が小型でありつつ、大きな観察光学系の瞳径を確保することが容易となる。
条件式(3)の下限を超えると、光学素子Gの口径比が小さくなりすぎる。このとき、大きな観察光学系の瞳径を確保する配置となるものの、瞳内全域において十分に球面収差を補正することが困難となる。一方、上限を超えると、光学素子Gの口径比が大きくなりすぎる。つまり、短い焦点距離において大きなを観察光学系の瞳径確保することが困難となり、観察光学系の瞳径の大型化と観察光学系の小型化を両立することが困難となる。
条件式(4)は第1面R1と第2面R2の光軸上の距離と光学素子Gの焦点距離の比を規定している。第1面R1と第2面R2との間隔を最適化することで、各面に対する光線の入射高さを制御し球面収差と像面湾曲を良好に補正している。
条件式(4)の下限を超えると、第1面R1と第2面R2との間隔が短くなりすぎる。このとき、各面に対する光線の入射高さの変化が小さくなりすぎるため、とくに像面湾曲の補正が困難となる。
一方、上限を超えると第1面R1と第2面R2との間隔が大きくなりすぎる。このとき、第2面R2からの反射(瞳面からトレースして初回光線入射)時の軸上光線の入射高さが大きくなりすぎ、この第2面R2より発生する球面収差を他の面で補正することが困難となるのでよくない。
条件式(5)は第1面R1と第2面R2の光軸上の距離と観察面SPにおける最大瞳径の比を規定している。条件式(5)を満足することで、大きな観察光学系の瞳径を確保しつつ球面収差と像面湾曲を良好に補正している。
条件式(5)の下限を超えると、第1面R1と第2面R2の間隔が短くなりすぎる。このとき、各面に対する光線の入射高さの変化が小さくなりすぎるため、とくに像面湾曲の補正が困難となる。若しくは、瞳径が小さくなりすぎ、大きな観察光学系の瞳径を確保することが困難となる。一方、上限を超えると第1面R1と第2面R2の間隔が大きくなりすぎる。このとき、第2面R2からの反射時の軸上光線の入射高さが大きくなりすぎ、第2面R2より発生する球面収差を他の面で補正することが困難となる。若しくは、瞳径が大きくなりすぎ、この場合も球面収差の補正が困難となる。
条件式(6)は第1面R1の近軸曲率半径R1rと観察面SPにおける最大瞳径の比を規定している。ここで、第1面R1は光線透過時の屈折作用と光線反射時の反射作用を1つの面で共有している。条件式(6)を満足することで、大きな観察光学系の瞳径を確保しつつ、アイレリーフの変動にも対応した観察者の眼の位置に対してロバストな観察光学系を容易にしている。
条件式(6)の下限又は上限のいずれ超えた場合においても、第1面R1の屈折作用と反射作用による収差補正のバランスが崩れるため、観察者の眼の位置に対してロバストな観察光学系の実現が困難となる。
条件式(7)は第1面R1の近軸曲率半径R1rと第2面R2の近軸曲率半径R2rの比を規定する。2つの面の近軸曲率半径を最適化することで全系のペッツバール和を良好に補正している。条件式(7)の下限を超えると、第1面R1の近軸曲率半径R1rが第2面R2の近軸曲率半径R2rに比して小さくなりすぎる。このとき、第1面R1の反射時に生じる正のペッツバール項を第2面R2の反射時に生じる負のペッツバール項で補正することが困難となり、観察光学系のペッツバール和が正の方向に傾きすぎてしまう。
一方、下限を超えると、第1面R1の近軸曲率半径R1rが第2面R2の近軸曲率半径R2rに比して大きくなりすぎる。このとき、第2面R2の反射時に生じる負のペッツバール項を第1面R1の反射時に生じる正のペッツバール項で補正することが困難となり、観察光学系のペッツバール和が負の方向に傾きすぎてしまうのでよくない。
条件式(8)は第1面R1における非球面のサグ量と第2面R2における非球面のサグ量の比を規定している。
条件式(8)は第1面R1における非球面のサグ量に対して、第2面R2における非球面のサグ量が小さくなる面形状を規定している。
ここで、条件式(8)の非球面のサグ量を規定した各々の面の最大有効径端を通過する最軸外のマージナル光線(上線)は、第1面R1は屈折、第2面R2は反射の作用をもつ。同じ曲率半径を想定した場合、反射面は屈折面に比して大きな近軸作用(収差補正作用)を有する。ゆえに、全系における第1面R1の非球面作用(屈折)と第2面R2の非球面作用(反射)の収差補正バランスを考えると、条件式(8)を満足することが有効である。
条件式(8)下限を超えると、第1面R1における非球面のサグ量が第2面R2における非球面のサグ量に比して小さい構成となる。このとき、第2面R2にて生じる非球面作用(反射)が強まりすぎる配置となり、とくに軸外光束の非点収差の補正が困難となる。
一方、上限を超えると、第1面R1における非球面のサグ量が第2面R2における非球面のサグ量に比して大きすぎる構成となる。このとき、第1面R1にて生じる非球面作用(屈折)が強まりすぎる配置となり、とくに球面収差の補正が困難となる。
条件式(9)は第1面R1から画像表示面IDまでの距離(光学全長)と光学素子Gの焦点距離の比を規定している。条件式(9)を満足することで観察光学系の小型化を図っている。
条件式(9)の下限を超えると、光学素子Gの焦点距離に比して光学全長が短くなりすぎる。このとき、球面収差と像面湾曲を補正するのが困難となる。一方、上限を超えると、光学全長が増大するのでよくない。
より好ましくは条件式(2)乃至(9)の数値範囲を以下の範囲とするのがよい。
0.005<|sagR1a|/f<0.150 ・・・(2a)
0.65<f/EPD<1.70 ・・・(3a)
0.25<d/f<0.70 ・・・(4a)
0.20<d/EPD<0.65 ・・・(5a)
0.8<R1r/EPD<1.8 ・・・(6a)
0.7<R1r/R2r<1.3 ・・・(7a)
1.035<sagR1a/sagR2a<4.000・・・(8a)
0.5<OAL/f<0.8 ・・・(9a)
更に好ましくは条件式(2a)乃至(9a)の数値範囲を以下の範囲とするのがよい。
0.01<|sagR1a|/f<0.10 ・・・(2b)
0.8<f/EPD<1.3 ・・・(3b)
0.3<d/f<0.6 ・・・(4b)
0.3<d/EPD<0.6 ・・・(5b)
1.0<R1r/EPD<1.6 ・・・(6b)
0.8<R1r/R2r<1.1 ・・・(7b)
1.05<sagR1a/sagR2a<3.50 ・・・(8b)
0.60<OAL/f<0.75 ・・・(9b)
また、各実施例1乃至5において偏光を利用した構成をとることで、正規の観察光路の光量低下を抑制しつつ、半透過面を1度も反射することなく透過する光路からのゴースト光(不要光漏れ)を低減することができる。
各実施例の観察光学系における光路を図1と図15を参照して、偏光を利用した構成について説明する。
図1の第1面R1は、瞳面SP側から画像表示面ID側へ順に、
偏光選択性半透過反射素子:A
第1の4分の1波長板:B
を有する。これによって、半透過反射面よりなる第1面R1を構成する。
また、図1の第2面R2は、瞳面SP側から画像表示面ID側へ順に、
ハーフミラー:C
第2の4分の1波長板:D
偏光板:E
を有する。これによって、半透過反射面よりなる第2面R2を構成する。
ここで、偏光選択性半透過反射素子Aは、例えば偏光板Eを通過した際と同じ方向に偏光した直線偏光を反射し、これに直交した直線偏光を透過するように構成されたワイヤーグリッド偏光子である。このとき、偏光選択性半透過反射素子Aのワイヤーグリッド形成面が半透過反射面として機能する。また、第1の4分の1波長板Bと第2の4分の1波長板Dとは、それぞれの遅相軸が90°傾いた状態で配置され、且つ、偏光板Eの偏光透過軸に対して第1の4分の1波長板Bの遅相軸が45°傾いた状態で配置する。
また、ハーフミラーCは、例えば誘電体多層膜により形成されたハーフミラーであり、半透過反射面として機能する。
次に、偏光利用構成における光路選択、並びに作用について図15を参照して説明する。
画像表示面IDから出た光は偏光板Eで直線偏光となり、第2の4分の1波長板Dによって円偏光となり、ハーフミラーCに入射する。ハーフミラーCに到達した光の一部は反射されて逆回りの円偏光となり、第2の4分の1波長板Dに戻る。第2の4分の1波長板Dに戻った逆回り円偏光の光は、第2の4分の1波長板Dによって最初に偏光板Eを通過した際と直交した方向に偏光した直線偏光として偏光板Eに戻り、偏光板Eで吸収される。
一方、ハーフミラーCに到達した光の一部は透過して、第1の4分の1波長板Bによって偏光板Eを通過した際と同じ方向に偏光した直線偏光となって、偏光選択性半透過反射素子Aに入射する。
ここで、偏光選択性半透過反射素子Aの偏光選択性により偏光板Eを通過した際と同じ方向に偏光した直線偏光の光は反射される。偏光選択性半透過反射素子Aで反射された光は、第1の4分の1波長板Bによって最初に第2の4分の1波長板Dによって円偏光となった際と逆回りの円偏光となり、ハーフミラーCに入射する。
ハーフミラーCで反射された光は、反射前の光と逆回りの円偏光となり、第1の4分の1波長板Bに入射して最初に偏光板Eを通過した際と直交した方向に偏光した直線偏光になって偏光選択性半透過反射素子Aに入射する。ここで、偏光選択性半透過反射素子Aの偏光選択性により偏光板Eを通過した際と直交した方向に偏光した直線偏光の光は透過して射出瞳SPに導かれる。
以上の作用により、第2面R2を透過し、第1面R1で反射し、第2面R2で反射し、第1面R1を透過した光のみが瞳SPに導かれることとなる。
ここで、図1では各機能素子面をレンズ曲面上に一体構成した例を示したが、偏光板や位相子はレンズ面とは独立した位置に、例えば平板形状として配置してもよい。
次に各実施例の構成について説明する。
[実施例1]
以下、図1を参照して、本発明の実施例1の観察光学系について説明する。
実施例1は、全画角70度、観察面SPの最大瞳径をΦ17mmとした観察光学系である。
実施例1は観察側から順に、瞳面SP、近軸曲率が瞳側に凹面を向けた半透過反射面である第1面R1、近軸曲率が瞳側に凹面を向けた半透過反射面である第2面R2にて構成している。ここで、第1面R1と第2面R2は各々異なる非球面形状の非球面であり、1枚のレンズ(光学素子)Gにて構成している。また、各半透過反射面について条件式(1)を満足する非球面形状とすることで、観察光学系の瞳径の拡大に対する球面収差の補正、アイレリーフの変動に対する非点収差とコマ収差を補正している。
以上のように、2つの半透過反射面を用いるとともに、条件式(1)を満足する非球面形状を用いることにより、広視野かつ高い光学性能を有しつつ全系が小型であるとともに、観察者の眼の位置の変動に対してロバストな観察光学系を実現している。
[実施例2]
以下、図4を参照して、本発明の実施例2の観察光学系について説明する。実施例2の観察光学系の基本構成は、実施例1と同じである。実施例2は実施例1と比較して、各半透過反射面の面形状と面間隔を変更したことが異なる。
[実施例3]
以下、図6を参照して、本発明の実施例3の観察光学系について説明する。実施例3の観察光学系の基本構成は、実施例1と同じである。実施例3は実施例1と比較して、対応する画像表示素子の大きさと各半透過反射面の面形状と面間隔を変更したことが異なる。
[実施例4]
以下、図8を参照して、本発明の実施例4の観察光学系について説明する。実施例4の観察光学系の基本構成は、実施例1と同じである。実施例4は全画角60度、観察面SPの最大瞳径をΦ15mmとして各半透過反射面の面形状と面間隔を最適化し、観察光学系の小型化を優先した実施例である。
[実施例5]
以下、図10を参照して、本発明の実施例5の観察光学系について説明する。実施例5の観察光学系の基本構成は、実施例1と同じである。実施例5では、観察光学系の光学素子Gを2枚のレンズG1、G2の接合レンズとして構成し、接合面に位相子(4分の1波長板)を配置した構成としている。これによれば、レンズの空気界面に位相子を配置する場合と比して、位相子の曲率を緩和する配置をとることができる。
つまり、位相子に生じる応力に起因する軸方位や位相量の面内変化を抑制できる。また、2枚のレンズG1、G2により封止された接合面に位相子を配置することで、吸水など外的環境変化についても強い構成を実現できる。
ここで、画像表示素子として例えばLCD等の電子画像表示素子と組み合わせた場合、歪曲収差や倍率色収差については、各種公知の手法を適用し電子的に処理してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
次に本発明の実施例1乃至5と数値データ1乃至5と参考例のデータを示す。
各数値データにおいて、iは観察面(絞り)からの光路の面の順序を示す。riはレンズ面及び反射面の曲率半径である。
diは第i面と第i+1面との間のレンズ肉厚および空気間隔である。ndi、νdiはそれぞれd線に対する屈折率、アッベ数を示す。ここで全長とは絞りから像面までの光路の長さをいい、例えば実施例1では、
d1(10.0)+8.65+8.65+8.65+1.5=37.45
である。d1はアイレリーフに相当している。
*は非球面であることを示す。また、k、A4、A6、A8、A10、A12は非球面係数である。非球面形状は光軸からの高さhの位置での光軸方向の変位を面頂点を基準にしてxとするとき
x=(h/R)/[1+{1−(1+k)(h/R)1/2]+A4×h+A6×h+A8×h+A10×h10
で表される。但しRは近軸曲率半径である。
また、前述の各条件式と各数値データとの関係を表1に示す。

(数値データ1)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1(絞り) ∞ (可変) 17.00
2* -26.991 8.65 1.51630 64.1 28.50
3* -25.200 -8.65 反射面 34.60
4* -26.991 8.65 反射面 28.50
5* -25.200 1.50 34.60
像面 ∞

非球面データ
第2面
K = 0.00000e+000 A 4= 4.67301e-005 A 6=-7.18079e-008

第3面
K = 0.00000e+000 A 4= 5.90011e-006 A 6= 1.17648e-008

第4面
K = 0.00000e+000 A 4= 4.67301e-005 A 6=-7.18079e-008

第5面
K = 0.00000e+000 A 4= 5.90011e-006 A 6= 1.17648e-008

焦点距離 15.38 15.38
Fナンバー 0.90 0.90
半画角(度) 35.00 35.00
全長 37.45 52.45
BF 1.50 1.50

d 1 10.00 25.00

入射瞳位置 0.00 0.00
射出瞳位置 -69.45 21.79
前側主点位置 12.05 27.05
後側主点位置 -13.88 -13.88

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
SP 1 ∞ 0.00 0.00 -0.00
1 2 15.38 8.65 2.05 -13.88


(数値データ2)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1(絞り) ∞ (可変) 14.29
2* -17.204 7.48 1.51630 64.1 25.20
3* -19.975 -7.48 反射面 32.80
4* -17.204 7.48 反射面 25.20
5* -19.975 1.50 32.80
像面 ∞

非球面データ
第2面
K = 0.00000e+000 A 4= 5.12806e-005 A 6=-2.77880e-007 A 8= 2.76157e-009 A10=-1.37466e-011

第3面
K = 0.00000e+000 A 4= 8.24285e-006 A 6=-2.92886e-008 A 8= 2.18298e-010 A10=-4.63176e-013

第4面
K = 0.00000e+000 A 4= 5.12806e-005 A 6=-2.77880e-007 A 8= 2.76157e-009 A10=-1.37466e-011

第5面
K = 0.00000e+000 A 4= 8.24285e-006 A 6=-2.92886e-008 A 8= 2.18298e-010 A10=-4.63176e-013

焦点距離 14.29 14.29
Fナンバー 0.84 0.84
半画角(度) 35.00 35.00
全長 33.93 48.93
BF 1.50 1.50

d 1 10.00 25.00
d 5 1.50 1.50

入射瞳位置 0.00 0.00
射出瞳位置 -44.73 20.78
前側主点位置 9.87 24.87
後側主点位置 -12.79 -12.79

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
SP 1 ∞ 0.00 0.00 -0.00
1 2 14.29 7.48 -0.13 -12.79


(数値データ3)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1(絞り) ∞ (可変) 17.00
2* -23.006 9.00 1.51630 64.1 28.80
3* -25.946 -9.00 反射面 38.40
4* -23.006 9.00 反射面 28.80
5* -25.946 1.00 38.40
像面 ∞

非球面データ
第2面
K = 0.00000e+000 A 4=-2.07671e-005 A 6= 2.31574e-007 A 8=-7.89664e-010 A10=-1.95707e-013

第3面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.71460e-006 A 6= 5.45462e-009 A 8= 1.47265e-011 A10=-6.18278e-014

第4面
K = 0.00000e+000 A 4=-2.07671e-005 A 6= 2.31574e-007 A 8=-7.89664e-010 A10=-1.95707e-013

第5面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.71460e-006 A 6= 5.45462e-009 A 8= 1.47265e-011 A10=-6.18278e-014

焦点距離 19.71 19.71
Fナンバー 1.16 1.16
半画角(度) 35.00 35.00
全長 41.00 56.00
BF 4.00 4.00

d 1 10.00 25.00

入射瞳位置 0.00 0.00
射出瞳位置 -34.67 82.31
前側主点位置 9.66 24.66
後側主点位置 -15.71 -15.71

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
SP 1 ∞ 0.00 0.00 -0.00
1 2 19.71 9.00 -0.34 -15.71

(数値データ4)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1(絞り) ∞ (可変) 15.00
2* -18.644 6.00 1.51630 64.1 25.70
3* -19.789 -6.00 反射面 30.00
4* -18.644 6.00 反射面 25.70
5* -19.789 5.38 30.00
像面 ∞

非球面データ
第2面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.10663e-004 A 6= 1.58330e-006 A 8=-6.33282e-009 A10= 1.05962e-011

第3面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.78845e-005 A 6= 1.05079e-007 A 8=-2.00995e-010 A10= 9.28510e-013

第4面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.10663e-004 A 6= 1.58330e-006 A 8=-6.33282e-009 A10= 1.05962e-011

第5面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.78845e-005 A 6= 1.05079e-007 A 8=-2.00995e-010 A10= 9.28510e-013

焦点距離 16.07 16.07
Fナンバー 1.07 1.07
半画角(度) 30.00 30.00
全長 33.38 48.38
BF 5.38 5.38

d 1 10.00 25.00

入射瞳位置 0.00 0.00
射出瞳位置 -35.70 35.02
前側主点位置 9.78 24.78
後側主点位置 -10.69 -10.69

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
SP 1 ∞ 0.00 0.00 -0.00
1 2 16.07 6.00 -0.22 -10.69

(数値データ5)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1(絞り) ∞ (可変) 17.00
2* -26.991 1.65 1.51630 64.1 28.50
3 -150.000 7.00 1.51630 64.1 34.60
4* -25.200 -7.00 反射面 34.60
5 -150.000 -1.65 1.51630 64.1 34.60
6* -26.991 1.65 反射面 28.50
7 -150.000 7.00 1.51630 64.1 34.60
8* -25.200 1.50 34.60
像面 ∞

非球面データ
第2面
K = 0.00000e+000 A 4= 4.67301e-005 A 6=-7.18079e-008

第4面
K = 0.00000e+000 A 4= 5.90011e-006 A 6= 1.17648e-008

第6面
K = 0.00000e+000 A 4= 4.67301e-005 A 6=-7.18079e-008

第8面
K = 0.00000e+000 A 4= 5.90011e-006 A 6= 1.17648e-008

焦点距離 15.38 15.38
Fナンバー 0.90 0.90
半画角(度) 35.00 35.00
全長 37.45 52.45
BF 1.50 1.50

d 1 10.00 25.00

入射瞳位置 0.00 0.00
射出瞳位置 -69.45 21.79
前側主点位置 12.05 27.05
後側主点位置 -13.88 -13.88

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
SP 1 ∞ 0.00 0.00 -0.00
1 2 15.38 8.65 2.05 -13.88

(参考例)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1(絞り) ∞ (可変) 17.52
2 -24.222 7.95 1.51630 64.1 28.00
3 -23.082 -7.95 反射面 34.60
4 -24.222 7.95 反射面 28.00
5 -23.082 1.50 34.60
像面 ∞

焦点距離 14.34 14.34
Fナンバー 0.84 0.84
半画角(度) 35.00 35.00
全長 35.34 50.34
BF 1.50 1.50

d 1 10.00 25.00

入射瞳位置 0.00 0.00
射出瞳位置 -76.70 18.11
前側主点位置 11.71 26.71
後側主点位置 -12.84 -12.84

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
SP 1 ∞ 0.00 0.00 -0.00
1 2 14.34 7.95 1.71 -12.84
R1 第1の半透過反射面 R2 第2の半透過反射面
SP 絞り G 光学素子 ID 画像表示面

Claims (10)

  1. 画像表示面に表示された画像を観察するための観察光学系であって、
    観察面側から画像表示面側へ順に、近軸曲率面が観察面側に凹面を向けた半透過反射面よりなる第1面と、近軸曲率面が観察面側に凹面を向けた半透過反射面よりなる第2面を含む光学素子を有し、
    前記第1面と前記第2面は各々異なる非球面形状の非球面よりなり、
    観察面側から画像表示面側へのサグ量を正として、前記第1面の最大有効径端における近軸曲率面のサグ量と非球面のサグ量の差分をsagR1a、前記第2面の最大有効径端における近軸曲率面のサグ量と非球面のサグ量の差分をsagR2aとするとき、
    sagR1a×sagR2a>0
    なる条件式を満足することを特徴とする観察光学系。
  2. 前記光学素子の焦点距離をfとするとき、
    0.001<|sagR1a|/f<0.200
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の観察光学系。
  3. 前記観察光学系は絞りを有し、前記光学素子の焦点距離をf、観察面における観察光学系の最大瞳径をEPDとするとき、
    0.5<f/EPD<2.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の観察光学系。
  4. 前記第1面と前記第2面の距離をd、前記光学素子の焦点距離をfとするとき、
    0.2<d/f<0.8
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の観察光学系。
  5. 前記観察光学系は絞りを有し、前記第1面と前記第2面の距離をd、観察面における観察光学系の最大瞳径をEPDとするとき、
    0.1<d/EPD<0.7
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の観察光学系。
  6. 前記観察光学系は絞りを有し、前記第1面の近軸曲率半径をR1r、前記観察面における観察光学系の最大瞳径をEPDとするとき、
    0.5<R1r/EPD<2.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の観察光学系。
  7. 前記第1面の近軸曲率半径をR1r、前記第2面の近軸曲率半径をR2rとするとき、
    0.6<R1r/R2r<1.5
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の観察光学系。
  8. 前記観察光学系は、
    1.0<sagR1a/sagR2a<5.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の観察光学系。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の観察光学系と、画像情報を表示する画像表示素子を有し、前記観察光学系によって、拡大された前記画像表示素子の画像情報を前記観察光学系を介して観察することを特徴とする観察装置。
  10. 前記第1面から前記画像表示面までの距離をOAL、前記光学素子の焦点距離をfとするとき、
    0.4<OAL/f<0.9
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項9に記載の観察装置。
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