JP2019211585A - 光ファイバケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】小径で曲げても曲げ癖がつかず、破損もしない光ファイバケーブルを提供する。【解決手段】光ファイバケーブル1は、光ファイバ心線2と、光ファイバ心線2の延在方向と同方向に延在するように並べられた少なくとも一対の抗張力体3と、光ファイバ心線2及び一対の抗張力体3を被覆する外被4と、を備え、抗張力体3は、複数の高強度繊維を撚り合わせた撚り線により構成され、一対の抗張力体3は、延在方向と直交するケーブル断面Sにおいて光ファイバ心線2を挟むように配置され、撚り線は、圧縮により座屈するように形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバケーブルに関する。
光ファイバ心線と、抗張力体と、光ファイバ心線及び抗張力体を被覆する外被とを備えた光ファイバケーブル(特許文献1〜4)が開示されている。これらの光ファイバケーブルの抗張力体には、鋼線、ポリエチレンで被覆したFRP(繊維強化プラスチックFiber−Reinforced Plastics)、あるいは鋼撚線またはFRPの撚線が使用されている。
特開2005−189608号公報 特開2005−326622号公報 特開2006−251769号公報 実用新案登録第3166245号公報
このような光ファイバケーブルは、使用において、小径で(急峻な角度で)曲げられることがある。
しかし、鋼線で構成されている抗張力体は、小径で曲げられることにより曲げ癖がつき、その後の使用に支障をきたすおそれがあった。また、FRPで構成されている抗張力体は、小径に曲げられると破損の可能性があり、光ファイバケーブルは抗張力機能を失うおそれがあった。
本発明は、小径で曲げても十分な抗張力性機能を発揮する光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る光ファイバケーブルは、
光ファイバ心線と、
前記光ファイバ心線の延在方向と同方向に延在するように並べられた少なくとも一対の抗張力体と、
前記光ファイバ心線及び前記一対の抗張力体を被覆する外被と、を備え、
前記抗張力体は、複数の高強度繊維を撚り合わせた撚り線により構成され、
前記一対の抗張力体は、前記延在方向と直交するケーブル断面において前記光ファイバ心線を挟むように配置され、
前記撚り線は、圧縮により座屈するように形成されている。
本発明によれば、小径で曲げても曲げ癖がつかず、破損もしない光ファイバケーブルを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る光ファイバケーブルのケーブル断面の構成を示す図である。 図1に示す光ファイバケーブルを小径に曲げた状態を説明する図である。 図2に示す光ファイバケーブルに作用する応力を説明する図である。 ノッチを有する光ファイバケーブルのケーブル断面の構成を示す図である。 他の一実施形態に係る光ファイバケーブルの構成を示す断面図である。 図5に示す光ファイバケーブルに作用する応力を説明する図である。 ノッチを有する光ファイバケーブルのケーブル断面の構成を示す図である。 さらに他の一実施形態に係る光ファイバケーブルのケーブル断面の構成を示す図である。 ノッチを有する光ファイバケーブルのケーブル断面の構成を示す図である。
<本発明の実施形態の概要>
最初に本発明の実施形態を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係る光ファイバケーブルは、
光ファイバ心線と、
前記光ファイバ心線の延在方向と同方向に延在するように並べられた少なくとも一対の抗張力体と、
前記光ファイバ心線及び前記一対の抗張力体を被覆する外被と、を備え、
前記抗張力体は、複数の高強度繊維を撚り合わせた撚り線により構成され、
前記一対の抗張力体は、前記延在方向と直交するケーブル断面において前記光ファイバ心線を挟むように配置され、
前記撚り線は、圧縮により座屈するように形成されている。
上記構成の光ファイバケーブルによれば、光ファイバケーブルが小径に曲げられたとき、抗張力体は、曲げ歪みの中立面の曲げ内側で座屈し、曲げ歪みの中立面の曲げ外側で抗張力機能を発揮するので、抗張力体は、曲げ癖がつかず、破損もしない。これにより、小径で曲げても曲げ癖がつかず、破損もしない光ファイバケーブルを提供することができる。
(2)上記(1)に係る光ファイバケーブルにおいて、
前記抗張力体を前記外被に固定する接着層を有していてもよい。
上記構成によれば、抗張力体は、接着層を介して外被の変形に追従するので、抗張力体は抗張力性を発揮し易くなる。したがって、強度の高い光ファイバケーブルを実現できる。
(3)上記(1)または(2)に係る光ファイバケーブルにおいて、
前記光ファイバ心線は、ガラス部分を含み
前記ケーブル断面は、短手方向と長手方向を有する形状に構成され、
前記抗張力体の少なくとも一部は、前記ガラス部分の外径表面に比べて、前記ケーブル断面の中心を通る前記短手方向に延びる直線からの前記短手方向の距離が大きい位置に配置されていてもよい。
上記構成によれば、抗張力体の一部を構成する抗張力体を、ケーブル断面の曲げ歪みの中立面より光ファイバ心線の曲げ外側に配置させて、この一部に抗張力性を発揮させることができる。これにより光ファイバケーブルの曲げによる光ファイバ心線のガラス表面の伸び歪みを軽減し、破断や信頼性低下のリスクを軽減できる。
(4)上記(3)に係る光ファイバケーブルにおいて、
前記抗張力体と前記光ファイバ心線とは、その中心が前記長手方向に一列となるように配列され、
前記抗張力体の外形寸法は、前記ガラス部分の外形寸法より大きくてもよい。
上記構成によれば、抗張力体の一部を構成する抗張力体を、ケーブル断面の曲げ歪みの中立面より光ファイバ心線の曲げ外側に配置させる構造を好適に実現できる。
(5)上記(3)に係る光ファイバケーブルにおいて、
前記抗張力体は二対設けられ、
前記抗張力体の一方の対は、前記光ファイバ心線の中心軸を含み前記長手方向に延在する仮想平面の一方の側に位置し、
前記抗張力体の他方の対は、前記光ファイバ心線の前記中心軸を含み前記長手方向に延在する仮想平面の他方の側に位置してもよい。
上記構成によれば、光ファイバケーブルの曲げ内側と曲げ外側にバランスよく一対ずつ抗張力体を配置することができる。これにより、光ファイバケーブルに曲げが作用した場合に、曲げ外側の抗張力体が抗張力性を発揮する一方、曲げ内側の抗張力体は座屈する。したがって、光ファイバケーブルの曲げ歪みの中心面を、光ファイバ心線の中心軸よりも曲げの外側に移動させて、光ファイバ心線への伸縮歪みを低減させることができる。
(6)上記(1)から(5)のいずれか一つに係る光ファイバケーブルにおいて、
前記光ファイバ心線を前記外被に固定する接着層を有していてもよい。
上記構成によれば、低温環境下で外被は大きく収縮し、接着層も外被の収縮に追従するとき、光ファイバ心線は、延在する方向(光ファイバケーブルの光軸方向)に圧縮力がかかるが、光ファイバ心線が蛇行するような外被と光ファイバ心線の間の隙間が無いため、座屈することが防がれる。
(7)上記(1)から(6)のいずれか一つに係る光ファイバケーブルにおいて、
前記外被は、前記ケーブル断面における外形が楕円形状であってもよい。
上記構成によれば、ケーブル断面を扁平な形状とし、外被材料の使用量を削減することができる。
(8)上記(1)から(7)のいずれか一つに係る光ファイバケーブルにおいて、
前記光ファイバ心線は、前記ケーブル断面において、曲げ歪みの中立面よりも曲げ内側に位置していてもよい。
上記構成によれば、光ファイバ心線の全体が曲げ内側における応力(圧縮応力)を受けるので、光ファイバ心線の表面の伸び歪みを軽減し、破断や信頼性低下のリスクを軽減できる。
<本発明の実施形態の詳細>
本発明の実施形態に係る光ファイバケーブルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(第一実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る光ファイバケーブル1のケーブル断面Sの構成を示す図である。図1に示すように、光ファイバケーブル1のケーブル断面Sは、短手方向Aと長手方向Bとを有する矩形形状とされている。ケーブル断面S内には、光ファイバ心線2と、一対の抗張力体3と、外被4とが含まれている。また、光ファイバ心線2は、光ファイバケーブル1の延在方向(ケーブル断面Sと直交する方向)に延在するように、光ファイバケーブル1内に設けられている。
光ファイバ心線2は、長手方向Bに一列となるように四本設けられている。
各光ファイバ心線2は、それぞれ、ガラス部分21を含む光ファイバと、光ファイバの周囲を被覆する被覆層22を有している。ガラス部分21は、コアと、コアより屈折率が低いクラッドと、コアとクラッドの境界付近に形成されるクラッドよりも屈折率が低いトレンチとを有している。本例では、光ファイバ心線2は、コアと、クラッドと、トレンチと、被覆層22とを有する耐曲げ性強化ファイバである。
被覆層22は、例えば紫外線硬化樹脂(UV樹脂)で形成されている。
光ファイバ心線2は、シングルモードファイバ(SMF)、マルチモードファイバ(MMF)のいずれであってもよい。SMFは、G.652、G.657規格に適合するものが好ましく、G.657.B2、G.657Bの規格に適合するものであればなお良い。MMFは、OM1〜OM4のMMF規格に適合するものであればなお良い。なお、OM1はIEC 60793−2−10 Ed.6の A1b、OM2はIEC 60793−2−10 Ed.6の A1a.1、OM3はIEC 60793−2−10 Ed.6の A1a.2、OM4はIEC 60793−2−10 Ed.6の A1a.3である。また、光ファイバ心線2は、一例として、ガラス部分21の直径が125μmであり、光ファイバ心線2の外径は250μmである。なお、光ファイバ心線2の外径は250μmに限らず、例えば外径200μmであってもよい。
また、光ファイバ心線2の周囲には、光ファイバ心線2を外被4に固定する接着層24が設けられている。接着層24は、熱可塑性樹脂で形成されている。
抗張力体3は、光ファイバ心線2の延在する方向(ケーブル断面Sと直交する方向)に延在するように設けられており、ケーブル断面S内に一対設けられている。一対の抗張力体3と四本の光ファイバ心線2とは、その中心が長手方向Bに一列に位置するように配列されている。一対の抗張力体3は、ケーブル断面Sにおいて、光ファイバ心線2を挟むような位置に配置されている。
各抗張力体3は、それぞれ、複数の高強度繊維を撚り合わせた撚り線により構成されている。高強度繊維は、例えばアラミド繊維である。本例では、複数本の高強度繊維(例えば1680デシテックス)を集合させた束31〜37を7束集合させて、これらを一方向に撚り合わせて、1本の撚り線(抗張力体3)が形成されている。1本の抗張力体3は、例えば、撚り線の外接円の直径が1.6mmの外形寸法に形成されている。高強度繊維の撚り合わせの方向は、S撚り、Z撚りのいずれであってもよい。
このように形成された抗張力体3は、引張方向の力が作用した場合には抗張力性能を発揮する一方、圧縮方向の力が作用した場合には、対圧縮性を発揮しない、すなわち座屈するように構成されている。
また、抗張力体3の周囲には、抗張力体3と外被4とを接着する接着層38が形成されている。接着層38は、熱可塑性樹脂で形成されている。
抗張力体3の外形寸法D3は、光ファイバ心線2のガラス部分21の外形寸法D4より大きくなるように形成されている。これにより、ケーブル断面Sの中心Cを通る長手方向Bに延びる直線CL1から抗張力体3の少なくとも一部(例えば、図1および図3の束32において、符号39で示す部分)までの短手方向Aの距離をD1、ガラス部分21の外径表面211から直線CL1までの短手方向Aの距離をD2とするとき、距離D1は距離D2より大きくなる。
外被4は、光ファイバ心線2及び一対の抗張力体3を被覆するように構成されている。外被4は、一例として、ポリエチレン(PE)、難燃性ポリエチレン、PVC(ポリ塩化ビニル)等の樹脂で形成されている。
次に本実施態様の作用を説明する。
直線状の光ファイバケーブル1を、図2のように曲げた場合を想定する。この場合、光ファイバケーブル1の曲げ外側(Out側)には引張力が、曲げ内側(In側)には圧縮力が作用する。したがって、曲げ外側(Out側)に位置する抗張力体3の束31、32、33は、引張力に抵抗して抗張力性を発揮する一方、曲げ内側(In側)に位置する抗張力体3の束35、36、37は、圧縮力に抵抗せず座屈することとなる。このため、図3に模式的に示すように、ケーブル断面Sにおける曲げ歪みの中立面Nが、ケーブル断面Sの中心を通る直線CL1よりも曲げ外側(Out側)に変位する。これにより、光ファイバ心線2のケーブル断面S内の位置は、曲げ歪みの中立面Nより曲げ内側(In側)に位置することになり、光ファイバ心線2に引張力が作用することが防がれる。これにより、光ファイバケーブル1の曲げによるガラス部分21の外径表面211の伸び歪みが軽減され、光ファイバケーブル1の破断や信頼性低下のリスクを軽減できる。
以上説明したように、本実施形態に係る光ファイバケーブル1は、光ファイバ心線2と、光ファイバ心線2の延在方向と同方向に延在するように並べられた少なくとも一対の抗張力体3と、光ファイバ心線2及び一対の抗張力体3を被覆する外被4と、を備え、抗張力体3は、複数の高強度繊維の束31〜37を撚り合わせた撚り線により構成され、一対の抗張力体3は、延在方向と直交するケーブル断面Sにおいて光ファイバ心線2を挟むように配置され、抗張力体3を構成する撚り線は、圧縮により座屈するように形成されている。
こうした本実施形態の光ファイバケーブル1によれば、光ファイバケーブル1が小径に曲げられたとき、抗張力体3の束35〜37は曲げ歪みの中立面Nの曲げ内側(In側)で座屈し、抗張力体3の束31〜33は、曲げ歪みの中立面Nの曲げ外側(Out側)の部分において抗張力機能を発揮する。このため、抗張力体3は、曲げ癖がつかず、破損もしない。これにより、小径で曲げても曲げ癖がつかず、破損もしない信頼性の高い光ファイバケーブル1を提供することができる。
また、本実施形態に係る光ファイバケーブル1において、抗張力体3を外被4に固定する接着層38を有しているので、抗張力体3は接着層38を介して外被4の変形に追従する。このため、抗張力体3は抗張力性を発揮し易くなる。したがって、強度の高い光ファイバケーブル1を実現できる。
また、本実施形態に係る光ファイバケーブル1において、光ファイバ心線2は、ガラス部分21を含み、ケーブル断面Sは、短手方向Aと長手方向Bを有する形状に構成され、抗張力体3の少なくとも一部(部分39)は、ガラス部分21の外径表面211に比べて、ケーブル断面Sの中心Cを通る長手方向Bに延びる直線CL1からの短手方向Aの距離D1が大きい位置に配置されている。このため、抗張力体3の一部(部分39)を、ケーブル断面Sの曲げ歪みの中立面Nより光ファイバ心線2の曲げ外側(Out側)に配置させて、この一部(部分39)に抗張力性を発揮させることができる。これにより、光ファイバケーブル1の曲げによる光ファイバ心線2のガラス部分21の外径表面211の伸び歪みを軽減し、光ファイバケーブル1の破断や信頼性低下のリスクを軽減できる。
また、本実施形態に係る光ファイバケーブル1において、抗張力体3と光ファイバ心線2とは、その中心が長手方向Bに一列となるように配列され、抗張力体3の外形寸法D3は、ガラス部分21の外形寸法D4より大きい。このため、抗張力体3の一部(部分39)を、ケーブル断面Sの曲げ歪みの中立面Nより光ファイバ心線2の曲げ外側(Out側)に配置させる構造を好適に実現できる。
また、本実施形態に係る光ファイバケーブル1は、光ファイバ心線2を外被4に固定する接着層24を有している。低温環境下においては、樹脂である外被4は大きく収縮し、接着層24も外被4の収縮に追従する。このとき、光ファイバ心線2には、その延在する方向(光ファイバケーブルの光軸方向)に圧縮力がかかるが、接着層24により、光ファイバ心線2が蛇行するような外被4と光ファイバ心線2の間の隙間が無い。このため、光ファイバ心線2が座屈することが防がれる。
なお、外被4を手で引き裂いて光ファイバ心線2を取り出す作業を容易にするために、図4に示すように、外被4の外周に、ノッチ5を形成した光ファイバケーブル1Aとしてもよい。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を説明する。なお、第一実施形態と同一または同等の部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
図5は、二対の抗張力体3A、3Bが設けられた光ファイバケーブル1Bのケーブル断面Sの構成を示す図である。図5に示すように、抗張力体3Aは、光ファイバ心線2の中心軸CL2を含み長手方向Bに延在する仮想平面Pの一方の側に位置している。また、抗張力体3Bは、仮想平面Pの他方の側に位置している。D5は抗張力体3Aの外形寸法、D6は抗張力体3Bの外形寸法である。
次に本実施形態の作用を説明する。
抗張力体3A、3Bを図5に示す配置とすることにより、光ファイバケーブル1Bの曲げ内側(In側)と曲げ外側(Out側)にバランスよく一対ずつ抗張力体3A、3Bを配置することができる。これにより、直線状の光ファイバケーブル1Bを図2のように曲げた場合、光ファイバケーブル1Bの曲げ外側(Out側)には引張力が、曲げ内側(In側)には圧縮力が作用するので、曲げ外側(Out側)に位置する一対の抗張力体3Aが抗張力性を発揮する一方、曲げ内側(In側)に位置する一対の抗張力体3Bは座屈する。したがって、図6に示すように、光ファイバケーブル1Bの曲げ歪みの中立面Nは、光ファイバ心線2の中心軸CL2よりも曲げ外側(Out側)に移動する。このとき、光ファイバ心線2はその全体が曲げ内側(In側)に位置するので、光ファイバ心線2への伸縮歪みを低減させることができる。
また、二対の抗張力体3A、3Bが設けられた光ファイバケーブル1Bによれば、曲げ歪みの中立面Nは、一対のみの抗張力体3が設けられた光ファイバケーブル1における曲げ歪みの中立面Nに比べて、ケーブル断面Sにおいて曲げ外側(Out側)に大きく移動し易い。このため、抗張力体3Aの外形寸法D5および抗張力体3Bの外形寸法D6は、一対の抗張力体3のみを備えた光ファイバケーブル1における抗張力体3の外形寸法D3(図1参照)よりも小さくすることができ、抗張力体3A、3Bの各抗張力体を細くすることができる。これにより、光ファイバケーブル1Bの低コスト化が実現できる。
なお、図7に示すように、外被4の外周に、ノッチ5を形成した光ファイバケーブル1Cとしてもよい。
(第三実施形態)
光ファイバケーブルの外被の形状は、図1〜図7に示す形状に限らない。以下、外被の形状の変形例について説明する。なお、第一実施形態または第二実施形態と同一または同等の部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
図8に示すように、ケーブル断面Sにおいて、光ファイバケーブル1Dの外被4Aの外形は扁平な楕円形状とされている。
外被4Aの外形が楕円形状とされている(ケーブル断面が扁平な形状とされている)ことにより、ケーブル断面が正円である従来の光ファイバケーブルに比べて、外被材料の使用量を削減することができ、光ファイバケーブル1Dの低コスト化が実現できる。
なお、図9に示すように、外被4Aの外周に、ノッチ5を形成した光ファイバケーブル1Eとしてもよい。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
上記した実施形態では、光ファイバ心線2が四本設けられた例を説明したが、光ファイバ心線2の本数は四本に限られず、任意の本数とすることができる。
また、上記した実施形態では、トレンチを有する光ファイバ心線2を説明したが、光ファイバ心線2の構成は上記例示に限らない。光ファイバ心線2は、トレンチを有しない構成としてもよい。
また、上記した実施形態では、各抗張力体3が7束の高強度繊維で構成される例を説明したが、抗張力体3を構成する高強度繊維は7束に限らず、他の本数で構成するようにしてもよい。
1、1A、1B、1C、1D、1E 光ファイバケーブル
2 光ファイバ心線
3、3A、3B 抗張力体
4、4A 外被
5 ノッチ
21 ガラス部分
22 被覆層
24 接着層
31、32、33、34、35、36、37 束
38 接着層
211 外径表面
A 短手方向
B 長手方向
C 中心
CL1 直線
CL2 中心軸
N 中立面
P 仮想平面
S ケーブル断面

Claims (8)

  1. 光ファイバ心線と、
    前記光ファイバ心線の延在方向と同方向に延在するように並べられた少なくとも一対の抗張力体と、
    前記光ファイバ心線及び前記一対の抗張力体を被覆する外被と、を備え、
    前記抗張力体は、複数の高強度繊維を撚り合わせた撚り線により構成され、
    前記一対の抗張力体は、前記延在方向と直交するケーブル断面において前記光ファイバ心線を挟むように配置され、
    前記撚り線は、圧縮により座屈するように形成されている、光ファイバケーブル。
  2. 前記抗張力体を前記外被に固定する接着層を有している、請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記光ファイバ心線は、ガラス部分を含み
    前記ケーブル断面は、短手方向と長手方向を有する形状に構成され、
    前記抗張力体の少なくとも一部は、前記ガラス部分の外径表面に比べて、前記ケーブル断面の中心を通る前記長手方向に延びる直線からの前記短手方向の距離が大きい位置に配置されている、請求項1または請求項2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記抗張力体と前記光ファイバ心線とは、その中心が前記長手方向に一列となるように配列され、
    前記抗張力体の外形寸法は、前記ガラス部分の外形寸法より大きい、請求項3記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記抗張力体は二対設けられ、
    前記抗張力体の一方の対は、前記光ファイバ心線の中心軸を含み前記長手方向に延在する仮想平面の一方の側に位置し、
    前記抗張力体の他方の対は、前記光ファイバ心線の前記中心軸を含み前記長手方向に延在する仮想平面の他方の側に位置する請求項3に記載の光ファイバケーブル。
  6. 前記光ファイバ心線を前記外被に固定する接着層を有している、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
  7. 前記外被は、前記ケーブル断面における外形が楕円形状である、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
  8. 前記光ファイバ心線は、前記ケーブル断面において、曲げ歪みの中心軸よりも曲げ内側に位置する、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
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