JP2019211528A - 偏光板および画像表示装置 - Google Patents

偏光板および画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019211528A
JP2019211528A JP2018105220A JP2018105220A JP2019211528A JP 2019211528 A JP2019211528 A JP 2019211528A JP 2018105220 A JP2018105220 A JP 2018105220A JP 2018105220 A JP2018105220 A JP 2018105220A JP 2019211528 A JP2019211528 A JP 2019211528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarizing plate
polarizer
meth
value
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018105220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019211528A5 (ja
Inventor
弘明 丸林
Hiroaki Marubayashi
弘明 丸林
政和 望月
Masakazu Mochizuki
政和 望月
ムニリディン 矢仙
Muniridin Shisen
ムニリディン 矢仙
中村 信之
Nobuyuki Nakamura
信之 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2018105220A priority Critical patent/JP2019211528A/ja
Publication of JP2019211528A publication Critical patent/JP2019211528A/ja
Publication of JP2019211528A5 publication Critical patent/JP2019211528A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】干渉ムラを抑制し、視認性に優れた偏光板を提供すること。【解決手段】本発明の偏光板は、偏光子と、該偏光子の片面または両面に備えられた保護層とを含む。本発明の偏光板は、少なくとも一方の保護層と偏光子とが接着剤層を介して積層されており、下記式で表されるST値が2.0以下である。ST値=接着剤層の厚み(μm)×偏光子の接着剤層と接する面の表面平滑性値S【選択図】図1

Description

本発明は、偏光板および画像表示装置に関する。より詳細には、干渉ムラを抑制し、視認性に優れた偏光板、および、このような偏光板を含む画像表示装置に関する。
液晶表示装置および有機EL表示装置といった画像表示装置には、偏光板が用いられている。画像表示装置においては、優れた視認性を有することが要求される。例えば、外光等の映り込みを防止し、視認性を向上させるため、反射防止層を有する偏光板が提案されている(例えば、特許文献1)。しかしながら、反射防止処理が施されることにより、通常の使用では視認されないような干渉ムラが視認される場合がある。そのため、反射防止処理が施された場合であっても視認性に優れた偏光板が求められている。
特開2009−265645号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は干渉ムラを抑制し、視認性に優れた偏光板を提供することにある。
本発明の偏光板は、偏光子と、該偏光子の片面または両面に備えられた保護層とを含む。この偏光板は、少なくとも一方の保護層と偏光子とが接着剤層を介して積層されており、下記式で表されるST値が2.0以下である。
ST値=接着剤層の厚み(μm)×偏光子の接着剤層と接する面の表面平滑性値S
1つの実施形態においては、上記接着剤層の厚みは0.38μm以上である。
1つの実施形態においては、上記偏光板の反射率は1.0%以下である。
1つの実施形態においては、上記偏光子の厚みは1μm以上8μm以下である。
1つの実施形態においては、上記接着剤層は活性エネルギー線硬化型接着剤を含む。
1つの実施形態においては、本発明の偏光板は、反射防止層をさらに含む。
本発明の別の局面においては、画像表示装置が提供される。この画像表示装置は、上記偏光板を含む。
1つの実施形態においては、上記画像表示装置は、偏光板が視認側に配置されており、かつ、上記接着剤層を介して積層された保護層が視認側に配置されている。
本発明によれば、干渉ムラを抑制し、視認性に優れた偏光板を提供することができる。本発明の偏光板は、反射防止処理が施された場合であっても、干渉ムラを抑制し、優れた視認性を維持することができる。
本発明の1つの実施形態における偏光板の概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
A.偏光板
本発明の偏光板は、偏光子と、該偏光子の片側または両側に備えられた保護層とを含む。本発明の偏光板では、少なくとも一方の保護層と偏光子とが接着剤層を介して積層されている。本発明の偏光板は、下記式で表されるST値が2.0以下であり、好ましくは1.6以下であり、より好ましくは1.0以下である。ST値が2.0以下であることにより、干渉ムラを抑制し、視認性に優れた偏光板を提供することができる。ST値は小さいほど好ましく、理想的には0である。
ST値=接着剤層の厚み(μm)×偏光子の接着剤層と接する面の表面平滑性値S
図1は本発明の1つの実施形態における偏光板の概略断面図である。図示例の偏光板100は、偏光子10と、偏光子10の一方の面に積層された保護層30とを備える。偏光子10と保護層30とは、接着剤層20を介して積層されている。偏光板100において、偏光子10の接着剤層20と接する面の表面平滑性値Sと接着剤層20の厚みとの積であるST値は2.0以下である。偏光板100は保護層30が視認側となるよう配置されることが好ましい。
本発明の別の実施形態においては、偏光板100は、両側に保護層を有する。この実施形態においては、少なくとも一方の保護層が接着剤層20を介して偏光子10に積層されていればよく、両方の保護層が接着剤層20を介して偏光子10に積層されていてもよい。両方の保護層が接着剤層20を介して偏光子10に積層される場合、少なくとも一方において、上記ST値が2.0以下であればよい。この実施形態において、偏光板100は、ST値が2.0以下となるよう貼り合わせられた保護層30が視認側になるよう配置されることが好ましい。この実施形態において、接着剤層20を介して積層されない保護層は、任意の適切な粘着剤層または接着剤層を介して積層され得る。
保護層30は、偏光子10と貼り合わせられていない側の面に任意の適切な表面処理が施されていてもよい(図示せず)。表面処理としては、反射防止処理、ハードコート処理、アンチグレア処理等が挙げられる。言い換えれば、保護層30の表面に反射防止層、ハードコート層、アンチグレア層等の表面処理層が形成されていてもよい。好ましくは、偏光板100は反射防止層をさらに含む。本発明の実施形態によれば、反射防止層をさらに含む場合であっても、干渉ムラを抑制し、視認性に優れた偏光板を提供することができる。反射防止層は、偏光板表面での外光の反射防止を目的に設けられる低反射層である。反射防止層としては、例えば、特開2005−248173号公報に開示されるような光の干渉作用による反射光の打ち消し効果を利用して反射を防止する薄層タイプ、特開2011−2759号公報に開示されるような表面に微細構造を付与することにより低反射率を発現させる表面構造タイプ等が挙げられる。
偏光板100の反射率は、好ましくは1.0%以下であり、より好ましくは0.6%以下である。反射防止処理が施された偏光板では、干渉ムラがより視認されやすくなる。そのため、反射率が低い偏光板において、本発明の効果がより顕著に得られ得る。
B.偏光子
偏光子10としては、任意の適切な偏光子が採用され得る。例えば、偏光子を形成する樹脂フィルムは、単層の樹脂フィルムであってもよく、二層以上の積層体であってもよい。
単層の樹脂フィルムから構成される偏光子の具体例としては、ポリビニルアルコール(PVA)系フィルム、部分ホルマール化PVA系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質による染色処理および延伸処理が施されたもの、PVAの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等ポリエン系配向フィルム等が挙げられる。好ましくは、光学特性に優れることから、PVA系フィルムをヨウ素で染色し一軸延伸して得られた偏光子が用いられる。
上記ヨウ素による染色は、例えば、PVA系フィルムをヨウ素水溶液に浸漬することにより行われる。上記一軸延伸の延伸倍率は、好ましくは3〜7倍である。延伸は、染色処理後に行ってもよいし、染色しながら行ってもよい。また、延伸してから染色してもよい。必要に応じて、PVA系フィルムに、膨潤処理、架橋処理、洗浄処理、乾燥処理等が施される。例えば、染色の前にPVA系フィルムを水に浸漬して水洗することで、PVA系フィルム表面の汚れやブロッキング防止剤を洗浄することができるだけでなく、PVA系フィルムを膨潤させて染色ムラなどを防止することができる。
積層体を用いて得られる偏光子の具体例としては、樹脂基材と当該樹脂基材に積層されたPVA系樹脂層(PVA系樹脂フィルム)との積層体、あるいは、樹脂基材と当該樹脂基材に塗布形成されたPVA系樹脂層との積層体を用いて得られる偏光子が挙げられる。樹脂基材と当該樹脂基材に塗布形成されたPVA系樹脂層との積層体を用いて得られる偏光子は、例えば、PVA系樹脂溶液を樹脂基材に塗布し、乾燥させて樹脂基材上にPVA系樹脂層を形成して、樹脂基材とPVA系樹脂層との積層体を得ること;当該積層体を延伸および染色してPVA系樹脂層を偏光子とすること;により作製され得る。本実施形態においては、延伸は、代表的には積層体をホウ酸水溶液中に浸漬させて延伸することを含む。さらに、延伸は、必要に応じて、ホウ酸水溶液中での延伸の前に積層体を高温(例えば、95℃以上)で空中延伸することをさらに含み得る。得られた樹脂基材/偏光子の積層体はそのまま用いてもよく(すなわち、樹脂基材を接着剤層20を介して積層されない保護層として用いてもよく)、樹脂基材/偏光子の積層体から樹脂基材(樹脂層)を剥離し、当該剥離面に目的に応じた任意の適切な保護層を積層して用いてもよい。このような偏光子の製造方法の詳細は、例えば特開2012−73580号公報に記載されている。当該公報は、その全体の記載が本明細書に参考として援用される。
偏光子の厚みは好ましくは8μm以下であり、より好ましくは5μm以下である。このような厚みとすることにより、偏光板の薄型化に寄与し得る。一方、偏光子の厚みは、好ましくは1.0μm以上であり、より好ましくは2.0μm以上である。
上記の通り、本発明の偏光板はST値が2.0以下である。偏光子の接着剤層と接する面の表面平滑性値SはST値が2.0以下となる値であればよい。表面平滑性値Sは、小さいほど好ましく、例えば、2.0以下であり、好ましくは1.5以下である。表面平滑性値Sは理想的には0である。本明細書において、表面平滑性値Sは以下のようにして算出される値をいう。偏光子をカメラで撮影する。撮像画像から任意の100mm×100mmの領域を選択し、台形補正する。台形補正した選択領域から、MD方向19.2mm×TD方向15.4mmの矩形をランダムに3つとる。各矩形を等間隔の縦4×横5の格子状に分け、格子で区切られた20個の部分を輝度値(黒(0)〜白(255))で表し、20個の部分の輝度値の標準偏差を求める。3つの矩形の標準偏差の平均値を算出し、偏光子の表面平滑性値Sとする。
偏光子は、好ましくは、波長380nm〜780nmのいずれかの波長で吸収二色性を示す。偏光子の単体透過率は、好ましくは40.0%以上、より好ましくは42.0%以上、さらに好ましくは42.5%以上、特に好ましくは43.0%以上である。偏光子の偏光度は、好ましくは99.8%以上、より好ましくは99.9%以上、さらに好ましくは99.95%以上である。
C.保護層
保護層30は、任意の適切なフィルムで形成される。保護層を形成するフィルムを構成する樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリノルボルネン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アセテート系樹脂、ウレタン系樹脂、(メタ)アクリルウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂等が挙げられる。好ましくは、保護層は(メタ)アクリル系樹脂で形成されるフィルムである。なお、本明細書において(メタ)アクリル系とは、アクリル系および/またはメタクリル系をいう。
上記(メタ)アクリル系樹脂としては、任意の適切な(メタ)アクリル系樹脂を用いることができる。例えば、ポリ(メタ)アクリル酸メチルなどのポリ(メタ)アクリル酸エステル、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸共重合体、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸メチル−アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合体、MS樹脂等の(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体、メタクリル酸メチル−メタクリル酸シクロヘキシル共重合体、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ノルボルニル共重合体等の脂環族炭化水素基を有する重合体等が挙げられる。好ましくは、ポリ(メタ)アクリル酸メチルなどのポリ(メタ)アクリル酸−炭素数1〜6のアルキルが挙げられる。より好ましくは、メタクリル酸メチルを主成分とするメタクリル酸メチル系樹脂が挙げられる。メタクリル酸メチルを主成分とするメタクリル酸メチル系樹脂において、メタクリル酸メチルは、好ましくは50重量%〜100重量%であり、より好ましくは70重量%〜100重量%である。
上記(メタ)アクリル系樹脂の具体例としては、例えば、三菱レイヨン社製のアクリペットVHやアクリペットVRL20A、特開2004−70296号公報に記載の分子内に環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂、分子内架橋や分子内環化反応により得られる高Tg(メタ)アクリル系樹脂が挙げられる。
上記(メタ)アクリル系樹脂としては、好ましくはラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂およびグルタルイミド環を有する(メタ)アクリル系樹脂が用いられる。ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂は、高い耐熱性、高い透明性、高い機械的強度を有するからである。上記ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂としては、特開2000−230016号公報、特開2001−151814号公報、特開2002−120326号公報、特開2002−254544号公報、特開2005−146084号公報などに記載のラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂が挙げられる。また、特開2009−161744号公報に記載のグルタルイミド環またはラクトン環を有する(メタ)アクリル系樹脂を用いてもよい。
ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂は、質量平均分子量(重量平均分子量ともいう)が、好ましくは1,000〜2,000,000であり、より好ましくは5,000〜1,000,000であり、さらに好ましくは10,000〜500,000であり、特に好ましくは50,000〜500,000である。
ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂は、Tg(ガラス転移温度)が、好ましくは115℃以上、より好ましくは125℃以上、さらに好ましくは130℃以上、特に好ましくは135℃以上、最も好ましくは140℃以上である。耐久性に優れ得るからである。上記ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂のTgの上限値は特に限定されないが、成形性等の観点から、好ましくは170℃以下である。
保護層の厚みは、任意の適切な厚みに設定され得る。保護層の厚みは、例えば、10μm〜100μmであり、好ましくは12μm〜90μmである。また、上記の通り、本発明の偏光板は好ましくは反射防止層を有する。この場合、保護層の厚みは、反射防止層の厚みを含めた厚みである。
D.接着剤層
接着剤層20は、任意の適切な接着剤で形成され得る。接着剤層20の厚みは、得られる偏光板のST値が2.0以下となるよう任意の適切な値に設定され得る。接着剤層の厚みは好ましくは0.38μm以上であり、より好ましくは0.8μm以上である。接着剤層の厚みが上記の範囲内であることにより、偏光子と保護層との密着性を確保することができる。接着剤層の厚みは、例えば、2.4μm以下である。
接着剤層20を形成する接着剤は、好ましくは透明性および光学的等方性を有する。接着剤としては、代表的には活性エネルギー線硬化型接着剤が用いられる。活性エネルギー線硬化型接着剤としては、ラジカル硬化型接着剤、カチオン硬化型接着剤、アニオン硬化型接着剤等が挙げられる。これらの接着剤は1種のみ用いてもよく、2種以上を組み合わせて(例えば、ラジカル硬化型とカチオン硬化型のハイブリッド)用いてもよい。
上記活性エネルギー線硬化型接着剤としては、例えば、硬化成分として(メタ)アクリレート基や(メタ)アクリルアミド基などのラジカル重合性基を有する化合物(例えば、モノマーおよび/またはオリゴマー)を含有する接着剤が挙げられる。
上記活性エネルギー線硬化型接着剤およびその硬化方法の具体例は、例えば、特開2012−144690号公報に記載されている。当該公報の記載は、本明細書に参考として援用される。
1つの実施形態においては、溶解パラメーター(SP値)が29.0(kJ/m1/2以上32.0以下(kJ/m1/2であるラジカル重合性化合物(A)、SP値が18.0(kJ/m1/2以上21.0(kJ/m1/2未満であるラジカル重合性化合物(B)、SP値が21.0(kJ/m1/2以上23.0(kJ/m1/2以下であるラジカル重合性化合物(C)、および、(メタ)アクリルモノマーを重合してなるアクリル系オリゴマー(D)を含有する接着剤組成物であって、上記ラジカル重合性化合物(B)を25重量%〜80重量%含有する接着剤組成物が用いられる。
D−1.ラジカル重合性化合物(A)
上記ラジカル重合性化合物(A)としては、任意の適切なラジカル重合性基を有し、かつ、SP値が29.0(kJ/m1/2以上32.0以下(kJ/m1/2である任意の適切な化合物を用いることができる。具体的には、ヒドロキシエチルアクリルアミド(SP値:29.6)、N−メチロールアクリルアミド(SP値:31.5)等が挙げられる。
上記接着剤組成物におけるラジカル重合性化合物(A)の含有割合は、好ましくは3重量%〜40重量%である。
D−2.ラジカル重合性化合物(B)
上記ラジカル重合性化合物(B)としては、任意の適切なラジカル重合性基を有し、かつ、SP値が18.0(kJ/m1/2以上21.0(kJ/m1/2未満である任意の適切な化合物を用いることができる。具体的には、トリプロピレングリコールジアクリレート(SP値:19.0)、1,9−ノナンジオールジアクリレート(SP値:19.2)、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(SP値:20.3)、環状トリメチロールプロパンフォルマルアクリレート(SP値:19.1)、ジオキサングリコールジアクリレート(SP値:19.4)、エチレンオキサイド(EO)変性ジグリセリンテトラアクリレート(SP値:20.9)等が挙げられる。
ラジカル重合性化合物(B)としては、市販品を用いてもよい。例えば、アロニックスM−220(東亞合成社製、SP値:19.0)、ライトアクリレート1,9ND−A(共栄社化学社製、SP値:19.2)、ライトアクリレートDGE−4A(共栄社化学社製、SP値:20.9)、ライトアクリレートDCP−A(共栄社化学社製、SP値:20.3)、SR−531(SARTOMER社製、SP値:19.1)、CD−536(SARTOMER社製、SP値:19.4)等が挙げられる。
上記活性エネルギー線硬化型接着剤組成物におけるラジカル重合性化合物(B)の含有割合は、25重量%〜80重量%である。
D−3.ラジカル重合性化合物(C)
ラジカル重合性化合物(C)としては、任意の適切なラジカル重合性基を有し、かつ、SP値が21.0(kJ/m1/2以上23.0(kJ/m1/2以下である任意の適切な化合物を用いることができる。具体的には、アクリロイルモルホリン(SP値:22.9)、N−メトキシメチルアクリルアミド(SP値:22.9)、N−エトキシメチルアクリルアミド(SP値:22.3)等が挙げられる。
ラジカル重合性化合物(C)としては市販品を用いてもよい。例えば、ACMO(興人社製、SP値:22.9)、ワスマー2MA(笠野興産社製、SP値:22.9)、ワスマーEMA(笠野興産社製、SP値:22.3)、ワスマー3MA(笠野興産社製、SP値:22.4)等が挙げられる。
上記接着剤組成物におけるラジカル重合性化合物(C)の含有割合は、好ましくは5重量%〜55重量%である。
D−4.アクリル系オリゴマー(D)
アクリル系オリゴマー(D)は任意の適切な(メタ)アクリル系モノマーを重合することにより得られる。アクリル系オリゴマー(D)を構成する(メタ)アクリルモノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、2−メチル−2−ニトロプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、tert−ペンチル(メタ)アクリレート、3−ペンチル(メタ)アクリレート、2,2−ジメチルブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、4−メチル−2−プロピルペンチル(メタ)アクリレート、n−オクタデシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸(炭素数1−20)アルキルエステル類;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレート等のシクロアルキル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート等のアラルキル(メタ)アクリレート;2−イソボルニル(メタ)アクリレート、2−ノルボルニルメチル(メタ)アクリレート、5−ノルボルネン−2−イル−メチル(メタ)アクリレート、3−メチル−2−ノルボルニルメチル(メタ)アクリレート等の多環式(メタ)アクリレート;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルメチル−ブチル(メタ)メタクリレート等のヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステル類;2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−メトキシメトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシ基またはフェノキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル類;グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル類;2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチルエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、ヘプタデカフルオロデシル(メタ)アクリレート等のハロゲン含有(メタ)アクリル酸エステル類;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート等が挙げられる。(メタ)アクリルモノマーは、1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アクリル系オリゴマー(D)としては、市販品を用いてもよい。具体的には、ARUFON(東亞合成社製)、アクトフロー(綜研化学社製)、JONCRYL(BASF社製)等が挙げられる。
上記活性エネルギー線硬化型接着剤組成物におけるアクリル系オリゴマー(D)の含有割合は、好ましくは3重量%〜20重量%である。
D−5.開始剤
上記活性エネルギー線硬化型接着剤組成物は、任意の適切な開始剤を含む。活性エネルギー線硬化型接着剤を紫外線硬化型接着剤組成物として用いる場合、光重合開始剤を用いることが好ましい。光重合開始剤としては任意の適切な開始剤を用いることができる。好ましくは下記一般式(1)で表される化合物が用いられる:
(式中、RおよびRは−H、−CHCH、−iPrまたはClを表し、RおよびRは同一であってもよく異なっていてもよい)。
一般式(1)で表される化合物は、より好ましくはRおよびRが−CHCHであるジエチルチオキサントンである。接着剤組成物における一般式(1)で表される化合物の含有割合は、好ましくは0.1重量%〜5.0重量%であり、より好ましくは0.5重量%〜4.0重量%であり、さらに好ましくは0.9重量%〜3.0重量%である。
開始剤は上記一般式(1)で表される化合物を単独で用いてもよく、他の光重合開始剤を組み合わせて用いてもよい。他の光重合開始剤としては、任意の適切な光重合開始剤を用いることができる。保護フィルムとしてUV吸収能を有する透明保護フィルムを用いる場合、380nm以下の光は透明保護フィルムを透過しない。そのため、光重合開始剤としては、380nm以上の光に対して高感度な光重合開始剤を用いることが好ましい。高感度な光重合開始剤としては、具体的には、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(Η5−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)−フェニル)チタニウム等が挙げられる。
また、光重合開始剤として上記一般式(1)の化合物に加えて、下記一般式(2)で表される化合物をさらに用いることが好ましい。一般式(1)で表される化合物と併せて一般式(2)で表される化合物を用いることにより、より接着性が向上し得る。
(式中、R、RおよびRは−H、−CH、−CHCH、−iPrまたはClを示し、R、RおよびRは同一であってもよく異なっていてもよい)。
一般式(2)で表される化合物としては、好ましくは2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン等が用いられる。
一般式(2)で表される化合物としては、市販品を用いてもよい。例えば、BASF社製のIRGACURE907(2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン)、IRGACURE369(2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1)、IRGACURE379(2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン)等が挙げられる。
上記接着剤組成物は重合開始助剤をさらに含んでいてもよい。重合開始助剤としては、任意の適切な化合物を用いることができる。例えば、トリエチルアミン、ジエチルアミン、N−メチルジエタノールアミン、エタノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル等が挙げられる。好ましくは4−ジメチルアミノ安息香酸エチルである。接着剤組成物における重合開始助剤の含有割合は、通常0重量%〜5重量%であり、好ましくは0重量%〜4重量%、より好ましくは0重量%〜3重量%である。
上記活性エネルギー線硬化型接着剤組成物は、任意の適切な添加剤をさらに含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリウレタン、ポリブタジエン、ポリクロロプレン、ポリエーテル、ポリエステル、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、石油樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、セルロース樹脂、フッ素系オリゴマー、シリコーン系オリゴマー、ポリスルフィド系オリゴマーなどのポリマーあるいはオリゴマー;フェノチアジン、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールなどの重合禁止剤;レベリング剤;濡れ性改良剤;界面活性剤;可塑剤;紫外線吸収剤;シランカップリング剤;無機充填剤;顔料;染料などを挙げることができる。
上記ラジカル重合性化合物(A)〜(C)およびアクリル系オリゴマー(D)を含む活性エネルギー線硬化型接着剤およびその硬化方法の具体例は、例えば、特開2014−129505号公報に記載されている。当該公報の記載は、本明細書に参考として援用される。
E.画像表示装置
本発明の偏光板は、液晶表示装置および有機EL表示装置などの画像表示装置に適用され得る。本発明の偏光板が採用される画像表示装置は、例えば、表示素子と、表示素子の視認側に配置された上記偏光板とを備える。この画像表示装置は、好ましくは上記接着剤層20を介して積層された保護層30が視認側に配置される。すなわち、ST値が2.0以下となるよう接着剤層を介して偏光子に積層された保護層が画像表示装置の視認側に配置される。そのため、干渉ムラが抑制された、より視認性に優れた画像表示装置を提供することができる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。
[実施例1]
(偏光子の作製)
基材として、長尺状で、吸水率0.75%、Tg75℃の非晶質のイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート(IPA共重合PET)フィルム(厚み:100μm)を用いた。基材の片面に、コロナ処理を施し、このコロナ処理面に、ポリビニルアルコール(重合度4200、ケン化度99.2モル%)およびアセトアセチル変性PVA(重合度1200、アセトアセチル変性度4.6%、ケン化度99.0モル%以上、日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ200」)を9:1の比で含む水溶液を25℃で塗布および乾燥して、厚み11μmのPVA系樹脂層を形成し、積層体を作製した。
得られた積層体を、120℃のオーブン内で周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に2.0倍に自由端一軸延伸した(空中補助延伸)。
次いで、積層体を、液温30℃の不溶化浴(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(不溶化処理)。
次いで、液温30℃の染色浴に、偏光板が所定の透過率となるようにヨウ素濃度、浸漬時間を調整しながら浸漬させた。本実施例では、水100重量部に対して、ヨウ素を0.2重量部配合し、ヨウ化カリウムを1.5重量部配合して得られたヨウ素水溶液に60秒間浸漬させた(染色処理)。
次いで、液温30℃の架橋浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを3重量部配合し、ホウ酸を3重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(架橋処理)。
その後、積層体を、液温70℃のホウ酸水溶液(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合し、ヨウ化カリウムを5重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させながら、周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に総延伸倍率が5.5倍となるように一軸延伸を行った(水中延伸)。
その後、積層体を液温30℃の洗浄浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを4重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させた(洗浄処理)。
続いて、積層体のPVA系樹脂層表面に、PVA系樹脂水溶液(日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマー(登録商標)Z−200」、樹脂濃度:3重量%)を塗布して保護フィルム(厚み25μm)を貼り合わせ、これを60℃に維持したオーブンで5分間加熱した。その後、基材をPVA系樹脂層から剥離し、積層体1(偏光子(透過率40.8%、厚み5μm)/保護フィルム)を得た。得られた偏光子の表面平滑性値Sは0.9であった。
(接着剤の調製)
以下の材料を混合して50℃で1時間撹拌し、接着剤組成物を得た。
ラジカル重合性化合物(A):KJケミカルズ社製、商品名:ヒドロキシエチルアクリルアミド(HEAA)(SP値:29.6)、10.0重量部
ラジカル重合性化合物(B):東亞合成社製、商品名:ARONIX M−220(トリプロピレングリコールジアクリレート)(SP値:19.0)、69.7重量部
ラジカル重合性化合物(C):KJケミカルズ社製、商品名:アクリロイルモルホリン(ACMO)(SP値:22.9)、10.0重量部
アクリル系オリゴマー(D)東亞合成社製、商品名:ARUFON UP−1190、10.0重量部
開始剤(一般式(1)で表される化合物):日本化薬社製、商品名:KAYACURE DETX−S(DETX−S)、0.1重量部
開始剤(一般式(2)で表される化合物):BASF社製、商品名:IRGACURE907(IRG907)、0.3重量部
(保護層の作製)
特開2009−161744号公報の製造例1と同様にして、イミド化メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(以下、イミド化MS樹脂ともいう)を得た。
得られたイミド化MS樹脂100重量部と、紫外線吸収剤(シプロ化成製、商品名:SEESORB151、SP値:11.33)1.0重量部とを単軸押出機を用いてペレットにした。
次いで、上記ペレットを、100.5kPa、100℃で12時間乾燥させ、単軸の押出機にてダイス温度270℃でTダイから押し出してフィルム状態に成形した。さらに当該フィルムを、その搬送方向(MD方向)に樹脂のガラス転移温度(Tg)より10℃高い雰囲気下で2倍に延伸し、次いでフィルム搬送方向と直交する方向(TD方向)に、樹脂のTgより7℃高い雰囲気下で2倍に延伸し、厚み40μmの二軸延伸フィルム(保護フィルム)を得た。
得られた積層体1の偏光子に接着剤を乾燥後の厚みが0.8μmとなるよう塗布し、上記保護層と貼り合わせた。次いで、反射防止処理を施した透明フィルムを粘着剤層を介して上記保護層に貼り合わせ、偏光板1を得た。得られた偏光板のST値は0.72であった。得られた偏光板の評価結果を表1に示す。
[実施例2]
偏光子の表面平滑性値Sおよび接着剤層の厚みを表1に記載の値とした以外は実施例1と同様にして、偏光板2を得た。得られた偏光板のST値は0.96であった。得られた偏光板の評価結果を表1に示す。
[実施例3]
偏光子の表面平滑性値Sおよび接着剤層の厚みを表1に記載の値とした以外は実施例1と同様にして、偏光板3を得た。得られた偏光板のST値は1.32であった。得られた偏光板の評価結果を表1に示す。
[実施例4]
偏光子の表面平滑性値Sおよび接着剤層の厚みを表1に記載の値とした以外は実施例1と同様にして、偏光板4を得た。得られた偏光板のST値は1.56であった。得られた偏光板の評価結果を表1に示す。
(比較例1)
偏光子の表面平滑性値Sおよび接着剤層の厚みを表1に記載の値とした以外は実施例1と同様にして、偏光板C1を得た。得られた偏光板のST値は2.1であった。得られた偏光板の評価結果を表1に示す。
(比較例2)
偏光子の表面平滑性値Sおよび接着剤層の厚みを表1に記載の値とした以外は実施例1と同様にして、偏光板C2を得た。得られた偏光板のST値は3.12であった。得られた偏光板の評価結果を表1に示す。
(比較例3)
偏光子の表面平滑性値Sおよび接着剤層の厚みを表1に記載の値とした以外は実施例1と同様にして、偏光板C3を得た。得られた偏光板のST値は4.18であった。得られた偏光板の評価結果を表1に示す。
各実施例および比較例の偏光板について以下の項目について評価した。
1.偏光子の表面平滑性値S
実施例および比較例で用いた各偏光子をカメラ(東芝テリー社製、製品名:BU132M)で撮影した。撮像画像から任意の100mm×100mmの領域を選択し、画像変換ソフトを用いて、台形補正した。台形補正した選択領域からMD方向19.2mm×TD方向15.4mmの矩形をランダムに3つ決定した。各矩形を等間隔の縦4×横5の格子状に分け、各格子で区切られた20個の部分を輝度値(黒(0)〜白(255))で表し、20個の部分の輝度値の標準偏差を求めた。3つの矩形の標準偏差の平均値を算出し、偏光子の表面平滑性値Sとした。

2.接着剤層の厚み
実施例および比較例で得られた偏光板の断面SEM写真を用いて、接着剤層の厚みを幅方向に3点測定し、平均値を接着剤層の厚みとした。

3.干渉ムラ
実施例および比較例で得られた偏光板をアクリル系粘着剤を介して反射板に貼り合せ、三波長型蛍光ランプ下で外観を目視観察し、以下の基準で評価した。
◎:干渉ムラがほぼ視認されない。
〇:わずかに干渉ムラが視認されるが、実用上問題ない。
△:視認できる干渉ムラがあるが、用途によっては実用可。
×:干渉ムラが視認され実用不可。
実施例1〜4で得られた偏光板では、三波長型蛍光ランプ下であっても干渉ムラが視認されない、または、実用上問題ない程度の干渉ムラであった。すなわち、実施例1〜4では視認性に優れた偏光板が得られた。
本発明の偏光板は、液晶表示装置、有機ELデバイス等の画像表示装置に好適に用いられる。特に、画像表示装置の視認側の偏光板として好適に用いることができる。
10 偏光子
20 接着剤層
30 保護層
100 偏光板

Claims (8)

  1. 偏光子と、該偏光子の片面または両面に備えられた保護層とを含む偏光板であって、
    少なくとも一方の保護層と偏光子とが接着剤層を介して積層されており、
    下記式で表されるST値が2.0以下である、偏光子。
    ST値=接着剤層の厚み(μm)×偏光子の接着剤層と接する面の表面平滑性値S
  2. 前記接着剤層の厚みが0.38μm以上である、請求項1に記載の偏光板。
  3. 反射率が1.0%以下である、請求項1または2に記載の偏光板。
  4. 前記偏光子の厚みが1μm以上8μm以下である、請求項1から3のいずれかに記載の偏光板。
  5. 前記接着剤層が活性エネルギー線硬化型接着剤を含む、請求項1から4のいずれかに記載の偏光板。
  6. 反射防止層をさらに含む、請求項1から5のいずれかに記載の偏光板。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の偏光板を含む、画像表示装置。
  8. 前記偏光板が視認側に配置されており、かつ、前記接着剤層を介して積層された保護層が視認側に配置されている、請求項7に記載の画像表示装置。
JP2018105220A 2018-05-31 2018-05-31 偏光板および画像表示装置 Pending JP2019211528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018105220A JP2019211528A (ja) 2018-05-31 2018-05-31 偏光板および画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018105220A JP2019211528A (ja) 2018-05-31 2018-05-31 偏光板および画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019211528A true JP2019211528A (ja) 2019-12-12
JP2019211528A5 JP2019211528A5 (ja) 2021-07-26

Family

ID=68845821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018105220A Pending JP2019211528A (ja) 2018-05-31 2018-05-31 偏光板および画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019211528A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003302503A (ja) * 2002-01-09 2003-10-24 Konica Minolta Holdings Inc 人工照明用反射防止フィルム、人工照明用反射防止層の形成方法、人工照明用偏光板、表示装置及び表示装置の反射防止方法
JP2014129505A (ja) * 2012-06-08 2014-07-10 Nitto Denko Corp 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、偏光フィルムおよびその製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置
JP2016151604A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 日東電工株式会社 偏光子の製造方法
JP2018028563A (ja) * 2016-08-15 2018-02-22 日東電工株式会社 偏光板およびその製造方法、ならびに該偏光板を用いた画像表示装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003302503A (ja) * 2002-01-09 2003-10-24 Konica Minolta Holdings Inc 人工照明用反射防止フィルム、人工照明用反射防止層の形成方法、人工照明用偏光板、表示装置及び表示装置の反射防止方法
JP2014129505A (ja) * 2012-06-08 2014-07-10 Nitto Denko Corp 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、偏光フィルムおよびその製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置
JP2016151604A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 日東電工株式会社 偏光子の製造方法
JP2018028563A (ja) * 2016-08-15 2018-02-22 日東電工株式会社 偏光板およびその製造方法、ならびに該偏光板を用いた画像表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101787442B1 (ko) 편광판의 제조 방법
JP6122337B2 (ja) 偏光フィルムおよびその製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置
JP5313297B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、偏光板、光学フィルムおよび画像表示装置
US20190193374A1 (en) Laminate for flexible image display devices, and flexible image display device
TW201825625A (zh) 圖像顯示裝置
WO2017204161A1 (ja) 積層フィルム、及び画像表示装置
JP5519760B1 (ja) 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、偏光フィルムおよびその製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置
JP5801435B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、偏光フィルムおよびその製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置
JP6481059B2 (ja) 偏光フィルムおよびその製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置
TWI725980B (zh) 光學薄膜及其製造方法
JP7508197B2 (ja) 偏光板
WO2021070755A1 (ja) フレキシブル画像表示装置およびそれに用いる光学積層体
JP2017134413A (ja) 偏光フィルムおよびその製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置
JP7530442B2 (ja) 偏光板およびそれを用いた画像表示装置
JP2019211528A (ja) 偏光板および画像表示装置
TW201615773A (zh) 偏光板保護膜、偏光板、液晶顯示裝置、及偏光板保護膜之製造方法
JP7417386B2 (ja) 積層光学フィルムの製造方法
JP2018092187A (ja) 偏光フィルムおよびその製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置
JP6298248B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、偏光板、光学フィルムおよび画像表示装置
WO2021131218A1 (ja) フレキシブル画像表示装置およびそれに用いる光学積層体
JP2021039275A (ja) 積層光学フィルムおよび画像表示装置
JP6609075B2 (ja) 偏光フィルムおよびその製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置
KR20200079051A (ko) 광학 필름, 이를 포함하는 편광판 및 이를 포함하는 광학표시장치
JP6500130B2 (ja) 偏光フィルム、その製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置
KR102262160B1 (ko) 편광판 및 이를 포함하는 액정표시장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210524

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230405

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20230405

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230412

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20230418

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20230623