JP2019211021A - 流量制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ本体の軸ずれを抑制し、閉弁時のシール性能の低下を抑制する。【解決手段】流量制御弁Vは、ステップモータ10と、ステップモータ10の出力軸35の回転により開閉される弁体80と、を備える。ステップモータ10は、モータ本体11と、モータ本体11を軸方向後方から前方に挿入して収容するモータカバー15と、を備える。モータ本体11とモータカバー15との間には、相互に軸方向に嵌合可能な両嵌合部50,55が所定の間隔を隔てて設けられる。両嵌合部50,55は、モータ本体11に形成された嵌合軸部27,28と、モータカバー15に形成された嵌合孔部15b,57と、からなる。嵌合軸部27,28と嵌合孔部15b,57との間には、両者間を径方向に弾性的にシールするOリング43,44が配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、流量制御弁に関する。
流量制御弁には、ステップモータと、ステップモータの出力軸の回転により開閉される弁体と、を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。ステップモータは、モータ本体と、モータ本体を軸方向後方から前方に挿入して収容するモータカバーと、を備えている。モータカバーの軸方向後端部において、モータ本体とモータカバーとの間には両者間を軸方向に弾性的にシールすなわち平面シールする1つのOリングが配置されている。
特開2004−312821号公報
従来の流量制御弁では、モータ本体とモータカバーとの間が1箇所で平面シールされているだけである。このため、モータ本体の軸ずれが発生し、弁体の着座性能いわゆる閉弁時のシール性能が低下するおそれがあった。
本発明が解決しようとする課題は、モータ本体の軸ずれを抑制し、閉弁時のシール性能の低下を抑制することのできる流量制御弁を提供することにある。
前記した課題は、本発明の流量制御弁により解決することができる。
第1の発明は、ステップモータと、前記ステップモータの出力軸の回転により開閉される弁体と、を備える流量制御弁であって、前記ステップモータは、モータ本体と、前記モータ本体を軸方向後方から前方に挿入して収容するモータカバーと、を備えており、前記モータ本体と前記モータカバーとの間には、相互に軸方向に嵌合可能な少なくとも2つの嵌合部が所定の間隔を隔てて設けられており、前記嵌合部は、前記モータ本体に形成された嵌合軸部と、前記モータカバーに形成された嵌合孔部と、からなり、前記嵌合軸部と前記嵌合孔部との間には、両者間を径方向に弾性的にシールするシール部材が配置されている、流量制御弁である。
第1の発明によると、モータ本体とモータカバーとの間に軸方向に所定の間隔を隔てて設けられた少なくとも2つの嵌合部の嵌合軸部と嵌合孔部との間に、両者間を径方向に弾性的にシールすなわち側面シールするシール部材が配置されている。したがって、モータカバーに対してモータ本体が少なくとも2つのシール部材によってフローティング状態でかつ調心状態で支持される。このため、モータ本体の軸ずれを抑制し、閉弁時のシール性能の低下を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記モータ本体の軸方向後尾側の嵌合軸部には、前記シール部材を軸方向後方から嵌合可能とする段付き溝が形成されており、前記段付き溝の溝壁面に対向する溝壁面を有する抜け止め部材が設けられている、流量制御弁である。
第2の発明によると、モータ本体の軸方向後尾側の嵌合軸部に形成された段付き溝にシール部材を容易に嵌合することができる。このため、モータ本体の軸方向後尾側の嵌合軸部に対するシール部材の組み付け性を向上することができる。また、段付き溝に嵌合されたシール部材は、抜け止め部材により抜け止めすることができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記嵌合部を2つ備えており、前記モータ本体の軸方向前側の嵌合軸部に嵌合された前記シール部材が嵌合孔部に対する圧入開始位置において、前記モータ本体の軸方向後側の嵌合軸部に嵌合された前記シール部材が嵌合孔部に対する圧入開始位置に達しない位置に配置されている、流量制御弁である。
第3の発明によると、モータカバーに対するモータ本体の挿入にともない、軸方向前側の嵌合孔部に当該シール部材が圧入を開始した後で、軸方向後側の嵌合孔部に当該シール部材が圧入される。このため、モータ本体とモータカバーとの間の空間部への空気の封じ込めを抑制し、モータ本体の挿入性を向上することができる。
第4の発明は、第1の発明において、前記嵌合部を2つ備えており、前記モータカバーの軸方向前側の嵌合孔部は該モータカバーの前端部に配置されており、前記モータカバーの軸方向後側の嵌合孔部は該モータカバーの後端部に配置されている、流量制御弁である。
第4の発明によると、モータカバーの前端部と後端部において、モータ本体をフローティング状態でかつ調心状態で支持することができる。このため、モータ本体の軸ずれ、及び、閉弁時のシール性能の低下を効果的に抑制することができる。
本発明の流量制御弁によると、モータカバーに対してモータ本体が少なくとも2つのシール部材によってフローティング状態でかつ調心状態で支持されるため、モータ本体の軸ずれを抑制し、閉弁時のシール性能の低下を抑制することができる。
実施形態1にかかる流量制御弁を示す断面図である。 ステータアッセンブリを分解して示す斜視図である。 第1嵌合部を示す断面図である。 第2嵌合部を示す断面図である。 モータカバーに対するモータ本体の組み付け直前の状態を示す側面図である。 実施形態2にかかる第2嵌合部を示す断面図である。 第2Oリングの組み付け直前の状態を示す側面図である。 実施形態3にかかる第1Oリングと第2Oリングとの配置関係を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
図1は流量制御弁を示す断面図である。説明の都合上、図1を基に上下左右の方位を定めるが、流量制御弁の配置方向を特定するものではない。
(流量制御弁の概要)
図1に示すように、流量制御弁Vは、ステップモータ10と、ステップモータ10の出力軸35の回転により開閉される弁体80と、を備えている。流量制御弁Vは、流路形成部材100上に設置されている。
(流路形成部材100)
流路形成部材100には、逆L字状の流路102が形成されている。流路102は、弁室103、縦流路部104及び横流路部105を有する。弁室103は、上面を開口する中空円筒状に形成されている。縦流路部104は、弁室103の底面から下方へ延びている。縦流路部104は、弁室103の内径よりも小さい内径を有しており、弁室103と同心状に配置されている。縦流路部104の上端開口部が弁孔107とされている。弁孔107の孔縁部が弁座108とされている。弁室103の底面すなわち弁座108の上面は、弁室103の軸線に直交する水平状の平面からなる。流路102には気体等の流体が流れる。
(ステップモータ10)
ステップモータ10は、弁体80を開閉させる出力軸35を有するモータ本体11と、モータ本体11を挿入して収容するモータカバー15と、を備えている。
(モータ本体11)
モータ本体11は、ステータ12とロータ14とを備える。ステータ12にはステータプレート16が嵌合されている。ステータ12とステータプレート16とによりステータアッセンブリ18が構成されている。図2はステータアッセンブリを分解して示す斜視図である。
(ステータ12)
図1に示すように、ステータ12は、ボビン20とコイル22とを備える(図2参照)。ボビン20は、樹脂製で、4個のヨーク24及び4個の端子25がインサート成形によって一体化されてなる。ボビン20の樹脂部は、ボビン本体部26、端壁部27及び筒壁部28を有する。ボビン本体部26は、略円筒状の筒部30と、筒部30から径方向外方へ突出する上中下の計3つの円環状のフランジ部32,33,34を有する。なお、フランジ部32,33,34を、上から下に向かって順に、「第1フランジ部32」、「第2フランジ部33」、「第3フランジ部34」という。
図2に示すように、第1フランジ部32には、径方向外方へ突出する円弧状のガイド突起32aが形成されている。第1フランジ部32の上面及びガイド突起32aの外側面には、コイル22のコイル線をガイドするガイド溝32bが複数(例えば2個)平行状に形成されている。第1フランジ部32の上端部には、径方向外方へ突出する一対のストッパ32cが形成されている。ストッパ32cは、ガイド突起32aの周方向両方に所定の間隔を隔てて隣接する位置に配置されている。
第2フランジ部33には、径方向外方へ突出する円弧状のガイド突起33aが形成されている。ガイド突起33aの外側面には、コイル22のコイル線を上下方向にガイドするガイド溝33bが複数(例えば2個)平行状に形成されている。第3フランジ部34には、径方向外方へ突出する円弧状のガイド突起34aが形成されている。ガイド突起32a,33a,34aは、平面視で略同一外形をなしている。
図1に示すように、端壁部27は、筒部30上にその中空部の上端開口部を閉鎖する段付き円柱状に形成されている。端壁部27の下面の中央部には軸受凹部27aが形成されている。
筒壁部28は、ボビン本体部26の下端部に円筒状に形成されている。筒壁部28は、ステータプレート16の外径よりも大きい外径を有する。筒壁部28の下端部には、径方向外方へ張り出す張り出し部28aが形成されている。筒壁部28の下面の内周部には、軸方向後方(図1において下方)へ突出する円筒状のスリーブ部28bが形成されている。
ヨーク24は、鉄板等の金属板製で、プレス成形により形成されている。ヨーク24は、ほぼ円環板状の基板部24aと、基板部24aの内周部から略直角に折り曲げられた略テーパ状の複数(例えば、6個)の磁極歯24bと、を有する。基板部24aの外周部には、径方向内方へ凹む多数の凹部24cが周方向に断続的に形成されている(図2参照)。
ヨーク24は、2個1組として磁極歯24bが相互にかみ合うようにして配置されている。2組のヨーク24が上下に積層状にかつ同心状に配置されている。最上段に位置するヨーク24の基板部24aは、第1フランジ部32に埋設されている。また、最下段に位置するヨーク24の基板部24aは、第3フランジ部34に埋設されている。また、隣り合わせで中段に位置する2つのヨーク24の基板部24aは、第2フランジ部33に埋設されている。ヨーク24の基板部24aの外周部、及び、多数の凹部24cのうちの一部の凹部24cは、各フランジ部32,33,34のガイド突起32a,33a,34aを除いた部分から露出されている(図2参照)。
各フランジ部32,33,34のガイド突起32a,33a,34aを除いたフランジ部分は、基本的には同一の外径(「フランジ外径」という)で真円状にかつ同心状に形成されている。各フランジ部32,33,34は、コイル22の外径よりも大きいフランジ外径を有する。
端子25は、鉄板等の金属板製で、プレス成形により形成されている。端子25の基部(図1において下部)が端壁部27を含むボビン本体部26の上面部に埋設されている。
図2に示すように、端子25は、端壁部27から上方へ突出するピン部25a、及び、ボビン本体部26上に露出するコイル接続部25bを有する。端子25は、左右平行状に配置される2個を1組として前後対称状に配置されている。ピン部25aは、平面視で周方向に等間隔で配置されている。
コイル22は、ボビン本体部26の上下に隣り合うフランジ部32,33、33,34の相互間において筒部30に巻装されている。図示されないが、コイル22のコイル線は、第1フランジ部32のガイド溝32b、及び、第2フランジ部33のガイド溝33bに掛装されている。また、コイル線の端末部は、各端子25のコイル接続部25bに接続されている。
ステータプレート16は、磁性体のプレート材をプレス成形による曲げ加工等によって丸めることによりC字筒状に形成されている。ステータプレート16には、軸方向に直線状に延在する開口部48が形成されている。ステータプレート16は、その主体をなすプレート本体部16aと、開口部48を間に相互に対向する両側端部16bと、を有する。
ステータプレート16は、その弾性を利用してステータ12の各フランジ部32,33,34に圧入されている(図1参照)。このとき、ステータプレート16の開口部48が各フランジ部32,33,34のガイド突起32a,33a,34aに嵌合される。また、ステータプレート16は、ステータ12の筒壁部28と第1フランジ部32の一対のストッパ32cとの間で軸方向(上下方向)に位置決めされる。
(ロータ14)
図1に示すように、ロータ14は、ロータシャフトとしての出力軸35とマグネット36とを備える。出力軸35は、金属製、例えばステンレス製で、一端部(上端部)に形成された小径軸部35aと、他端部(下端部)に形成されたねじ軸部35bとを有する。マグネット36は、出力軸35の上端部近くにおいて同心状に取り付けられている。マグネット36は、ステータ12の4個のヨーク24の各磁極歯24bに対応する数のN極、S極が交互に着磁されている。
出力軸35の中央部には、ベアリング38を介してリテーナ40が相対的に回転可能に取り付けられている。ベアリング38は、ボールベアリングである。リテーナ40は、樹脂製であり、内外二重円筒状をなす内筒部40bと外筒部40aとを有する。ベアリング38は、外筒部40aの上端部内にスナップフィットにより取り付けられている。
ロータ14は、ステータ12内に配置されている。出力軸35の小径軸部35aは、ステータ12の軸受凹部27aに回転可能に支持されている。また、リテーナ40の外筒部40aは、ステータ12の筒壁部28内にその下方から圧入されている。これにより、ロータ14がステータ12内に回転可能に支持されている。
出力軸35のねじ軸部35bには、バルブガイド60が取り付けられている。バルブガイド60は、樹脂製で、逆カップ状に形成されたガイド本体60aと、ガイド本体60aの上壁部に同心状に形成された筒軸部60bと、を有する。筒軸部60bは、ねじ軸部35bにねじ合わされている。筒軸部60bは、リテーナ40の内筒部40b内に軸方向(図1において上下方向)に移動可能にかつ軸回り方向に回り止めされた状態で嵌合されている。
(弁体80)
図1に示すように、弁体80は、樹脂製で、カップ状に形成されている。弁体80は、バルブガイド60内に軸方向(上下方向)に所定の範囲内で移動可能に組み込まれている。弁体80の下壁部の下面には、ゴム状弾性材からなる円環状のシール材82が装着されている。
バルブガイド60と弁体80との間には、コイルバネからなるバルブスプリング84が介装されている。バルブスプリング84は、弁体80を閉方向(図1において下方)へ付勢する。
(モータカバー15)
図1に示すように、モータカバー15は、樹脂製で、逆カップ状に形成されている。モータカバー15は、円筒状の周壁部15cと、周壁部15cの上端側の開口部を閉鎖する上壁部15aと、上壁部15aの上側に形成された筒状のコネクタ部42と、を有する。モータカバー15内にモータ本体11のステータアッセンブリ18が挿入により収容されている。なお、モータカバー15内にモータ本体11のステータアッセンブリ18が下方から上方に向けて挿入されている。このため、上方は「軸方向前方」に相当し、下方は「軸方向後方」に相当する。
モータカバー15の上壁部15aに形成された嵌合孔部15bには、ステータ12の端壁部27が嵌合されている。これにともない、端子25のピン部25aがコネクタ部42内に配置される。上壁部15aと端壁部27との間にはOリング43が介在されている。上壁部15aと端壁部27との嵌合部分は、軸方向前側の嵌合部50を構成している。嵌合部50を「第1嵌合部50」という。
モータカバー15の周壁部15cの開口端部(下端部)内には、ステータ12の筒壁部28が嵌合されている。モータカバー15と筒壁部28との間にはOリング44が介在されている。周壁部15cの開口端部と筒壁部28との嵌合部分は、軸方向後側の嵌合部55を構成している。嵌合部55を「第2嵌合部55」という。
周壁部15cの開口端面には、筒壁部28の張り出し部28aが当接されている。なお、モータカバー15とステータ12のボビン20とは溶着、接着等の接合手段により接合されている。
Oリング43,44はいずれもゴム状弾性材からなる。また、Oリング43,44は本明細書でいう「シール部材」に相当する。また、Oリング43を「第1Oリング43」という。また、Oリング44を「第2Oリング44」という。なお、第1Oリング43の取り付け構造及び第2Oリング44の取り付け構造は後で説明する。
(ステップモータ10の設置)
図1に示すように、流路形成部材100上にステップモータ10が設置される。これにともない、弁室103内にバルブガイド60及び弁体80が同心状に配置される。バルブガイド60のガイド本体60a及び弁体80のシール材82は、流路形成部材100の弁座108に対して接離可能に配置される。弁座108とバルブガイド60との間には、コイルバネからなる補助バネ86が介装される。補助バネ86は、バルブガイド60を弁座108から離れる方向(図1において上方)へ付勢する。また、モータカバー15のコネクタ部42には、モータ本体11を駆動制御する制御装置(ECU)につながる外部コネクタが接続される。
(流量制御弁Vの動作)
制御装置によりモータ本体11が駆動制御されるにともない、出力軸35が正逆回転されることによって、バルブガイド60及び弁体80が軸方向に進退移動させられる。弁体80は、流路形成部材100の弁座108に着座したときに弁孔107を閉じ、その弁座108から離座したときに弁孔107を開く。
詳しくは、流量制御弁Vの開弁時には、バルブガイド60が後退すなわち上方へ移動されるにともない、バルブガイド60が流路形成部材100の弁座108から離れる。その後、バルブガイド60と共に弁体80が後退され、シール材82が弁座108から離れる。
また、流量制御弁Vの閉弁時には、バルブガイド60と共に弁体80が進出すなわち下方へ移動されるにともない、シール材82が流路形成部材100の弁座108に当接される。その後、バルブガイド60が流路形成部材100の弁座108に当接される。
(第1Oリング43の取り付け構造)
図3は第1嵌合部を示す断面図である。図3に示すように、第1嵌合部50において、ボビン20の端壁部27は、段付き円柱状に形成されている。端壁部27を「第1嵌合軸部27」、「嵌合軸部」という。第1嵌合軸部27は、上段の小径軸部27bと下端の大径軸部27cとを有する。小径軸部27bと大径軸部27cとの間には、軸線に直交する段差面27dが形成されている。小径軸部27bから4つの端子25のピン部25aが上方へ突出されている。なお、第1嵌合軸部27は本明細書でいう「軸方向前側の嵌合軸部」に相当する。
モータカバー15の上壁部15aの嵌合孔部15bは、段付き円筒孔状に形成されている。嵌合孔部15bを「第1嵌合孔部15b」という。第1嵌合孔部15bは、上段の小径孔部15b1と下段の大径孔部15b2とを有する。小径孔部15b1と大径孔部15b2との間には、軸線に直交する段差面15b3が形成されている。小径孔部15b1は、第1嵌合軸部27の小径軸部27bを圧入可能に形成されている。大径孔部15b2は、第1嵌合軸部27の大径軸部27cの外径よりも僅かに大きい内径を有する。大径孔部15b2の下端部には、下方に向かって内径を次第に大きくするテーパ状のガイド面15b4が形成されている。なお、第1嵌合孔部15bは本明細書でいう「軸方向前側の嵌合孔部」に相当する。
第1Oリング43は、第1嵌合軸部27の小径軸部27bと第1嵌合孔部15bの大径孔部15b2との間において両者間を径方向に弾性的に弾性的にシールすなわち側面シールする。第1Oリング43は、第1嵌合軸部27の段差面27dと第1嵌合孔部15bの段差面15b3とにより、軸方向(上下方向)に位置決めされている。
(第2Oリング44の取り付け構造)
図4は第2嵌合部を示す断面図である。図4に示すように、第2嵌合部55において、ボビン20の筒壁部28は、円筒状に形成されている。筒壁部28を「第2嵌合軸部28」、「嵌合軸部」という。第2嵌合軸部28の外周面には、全周に亘る円環状のリング溝29が形成されている。リング溝29は、断面U字状に形成されている。なお、第2嵌合軸部28は本明細書でいう「軸方向後側の嵌合軸部」、「軸方向後尾側の嵌合軸部」に相当する。
モータカバー15の周壁部15cの開口端部(下端部)には、その上側の内径よりも1段大きい内径を有する嵌合孔部57が形成されている。嵌合孔部57を第2嵌合孔部57という。第2嵌合孔部57は、第2嵌合軸部28の外径よりも僅かに大きい内径を有する。第2嵌合孔部57の下端部には、下方に向かって内径を次第に大きくするテーパ状のガイド面57aが形成されている。なお、第2嵌合孔部57は本明細書でいう「軸方向後側の嵌合孔部」に相当する。
第2Oリング44は、第2嵌合軸部28のリング溝29に弾性的に嵌合されている。第2Oリング44は、第2嵌合軸部28と第2嵌合孔部57との間において両者間を径方向に弾性的に弾性的にシールすなわち側面シールする。第2Oリング44は、リング溝29の両溝壁面29aにより軸方向(上下方向)に位置決めされている。
(モータカバー15に対するモータ本体11の組み付け)
図5はモータカバーに対するモータ本体の組み付け直前の状態を示す側面図である。図5に示すように、モータ本体11の第1嵌合軸部27の小径軸部27bに第1Oリング43が装着されると共に、第2嵌合軸部28のリング溝29に第2Oリング44が装着される。この状態から、モータ本体11がモータカバー15内に挿入される。
これにともない、図3に示すように、第1Oリング43が第1嵌合孔部15bの大径孔部15b2内に圧入される。これと同時又は略同時に、図4に示すように、第2Oリング44が第2嵌合孔部57内に圧入される。このとき、第1Oリング43が、第1嵌合孔部15bの大径孔部15b2のガイド面15b4によりガイドされる(図3参照)。また、第2Oリング44が、第2嵌合孔部57のガイド面57aによりガイドされる(図4参照)。また、第2嵌合軸部28は、第2嵌合孔部57の上側の段差面57bに当接又は近接される(図4参照)。また、第2嵌合軸部28の張り出し部28aは、周壁部15cの開口端面に当接される。なお、モータ本体11をモータカバー15に挿入後において、モータカバー15とモータ本体11のボビン20とが溶着、接着等の接合手段により接合される。
(実施形態1の利点)
前記した流量制御弁Vによると、モータ本体11とモータカバー15との間に第1嵌合部50と第2嵌合部55とが軸方向に所定の間隔を隔てて設けられている。第1嵌合部50の第1嵌合軸部27と第1嵌合孔部15bとの間に、両者間を径方向に弾性的にシールすなわち側面シールする第1Oリング43が配置されている。また、第2嵌合部55の第2嵌合軸部28と第2嵌合孔部57との間に、両者間を径方向に弾性的にシールすなわち側面シールする第2Oリング44が配置されている。したがって、モータカバー15に対してモータ本体11が2つのOリング43,44によってフローティング状態でかつ調心状態で支持される。このため、モータ本体11の軸ずれを抑制し、閉弁時のシール性能の低下を抑制することができる。
また、第1Oリング43によって、流量制御弁V内から外部への流体の洩れを抑制するとともに、外部から流量制御弁V内への水等の遺物の侵入を抑制することができる。また、第2Oリング43によって、流量制御弁V内から外部への流体の洩れを抑制することができる。
また、従来と比べて、Oリング43,44の増加により、モータ本体11とモータカバー15との間のシール性を向上することができる。また、2つのOリング43,44によって、モータ本体11の駆動により発生した振動を吸収することにより、モータカバー15への振動伝達を抑制し流量制御弁Vの静粛性を向上することができる。
また、モータカバー15の第1嵌合孔部15bはモータカバー15の前端部に配置されており、モータカバー15の第2嵌合孔部57はモータカバー15の後端部に配置されている。したがって、モータカバー15の前端部と後端部において、モータ本体11をフローティング状態でかつ調心状態で支持することができる。このため、モータ本体11の軸ずれ、及び、閉弁時のシール性能の低下を効果的に抑制することができる。
[実施形態2]
本実施形態は、実施形態1の第2Oリング44の取り付け構造(図4参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。図6は第2嵌合部を示す断面図である。
図6に示すように、第2嵌合部55の第2嵌合軸部28は、リング溝29の下側の溝壁面29aを含む平面においてボビン20側の本体部281と、張り出し部28aを含む抜け止め部材282と、に分割されている。すなわち、本体部281には、第2Oリング44を下方から嵌合可能とする段付き溝29cが形成されている。段付き溝29cは上側の溝壁面29aを有する。また、抜け止め部材282は、樹脂製で、円環板状に形成されている。抜け止め部材282は、段付き溝29cの上側の溝壁面29aに対向する下側の溝壁面29aを有する。抜け止め部材282は、第2嵌合軸部28のスリーブ部28bに嵌合されている。
(ステータ12に対する第2Oリング44の組み付け)
図7は第2Oリングの組み付け直前の状態を示す側面図である。図7に示す状態から、第2嵌合軸部28の本体部281の段付き溝29cに第2Oリング44が嵌合される。続いて、第2嵌合軸部28のスリーブ部28bに抜け止め部材282が嵌合される。これより、第2Oリング44が抜け止めされる。また、抜け止め部材282の張り出し部28aは、周壁部15cの開口端面に当接される。その後、抜け止め部材282は、第2嵌合軸部28の本体部281に溶着、接着等の接合手段により接合される。なお、抜け止め部材282は、モータカバー15に接合してもよいし、モータカバー15と流路形成部材100との間に挟持してよい。
(実施形態2の利点)
本実施形態によると、モータ本体11の第2嵌合軸部28の本体部281に形成された段付き溝29cに第2Oリング44を容易に嵌合することができる。このため、モータ本体11の第2嵌合軸部28に対する第2Oリング44の組み付け性を向上することができる。また、段付き溝29cに嵌合された第2Oリング44は、抜け止め部材282により抜け止めすることができる。
[実施形態3]
本実施形態は、実施形態1の第1Oリング43と第2Oリング44との配置関係に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。図8は第1Oリングと第2Oリングとの配置関係を示す説明図である。
図8に示すように、本実施形態では、第1嵌合軸部27に嵌合された第1Oリング43が第1嵌合孔部15bの大径孔部15b2に対する圧入開始位置において、第2嵌合軸部28に嵌合された第2Oリング44が第2嵌合孔部57に対する圧入開始位置に達しない位置に配置されている。
(実施形態3の利点)
本実施形態によると、モータカバー15に対するモータ本体11の挿入にともない、第1嵌合孔部15bに第1Oリング43が圧入を開始した後で、第2嵌合孔部57に第2Oリング44が圧入される。このため、モータ本体11とモータカバー15との間の空間部への空気の封じ込めを抑制し、モータ本体11の挿入性を向上することができる。
[他の実施形態]
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、ステップモータ10の出力軸35のねじ軸部35bに、バルブガイド60に代えて、弁体80をねじ合わせてもよい。また、嵌合部の数を3以上に増加させてもよい。
10 ステップモータ
11 モータ本体
15 モータカバー
15a 上壁部
15b 第1嵌合孔部(軸方向前側の嵌合孔部)
27 第1嵌合軸部(軸方向前側の嵌合軸部)、端壁部
28 第2嵌合軸部(軸方向後側の嵌合軸部、軸方向後尾側の嵌合軸部)、筒壁部
29 リング溝
29a 溝壁面
29c 段付き溝
35 出力軸
43 第1Oリング(シール部材)
44 第2Oリング(シール部材)
50 第1嵌合部
55 第2嵌合部
57 第2嵌合孔部(軸方向後側の嵌合孔部)
80 弁体
282 抜け止め部材
V 流量制御弁

Claims (4)

  1. ステップモータと、
    前記ステップモータの出力軸の回転により開閉される弁体と、
    を備える流量制御弁であって、
    前記ステップモータは、モータ本体と、前記モータ本体を軸方向後方から前方に挿入して収容するモータカバーと、を備えており、
    前記モータ本体と前記モータカバーとの間には、相互に軸方向に嵌合可能な少なくとも2つの嵌合部が所定の間隔を隔てて設けられており、
    前記嵌合部は、前記モータ本体に形成された嵌合軸部と、前記モータカバーに形成された嵌合孔部と、からなり、
    前記嵌合軸部と前記嵌合孔部との間には、両者間を径方向に弾性的にシールするシール部材が配置されている、流量制御弁。
  2. 請求項1に記載の流量制御弁であって、
    前記モータ本体の軸方向後尾側の嵌合軸部には、前記シール部材を軸方向後方から嵌合可能とする段付き溝が形成されており、
    前記段付き溝の溝壁面に対向する溝壁面を有する抜け止め部材が設けられている、流量制御弁。
  3. 請求項1に記載の流量制御弁であって、
    前記嵌合部を2つ備えており、
    前記モータ本体の軸方向前側の嵌合軸部に嵌合された前記シール部材が嵌合孔部に対する圧入開始位置において、前記モータ本体の軸方向後側の嵌合軸部に嵌合された前記シール部材が嵌合孔部に対する圧入開始位置に達しない位置に配置されている、流量制御弁。
  4. 請求項1に記載の流量制御弁であって、
    前記嵌合部を2つ備えており、
    前記モータカバーの軸方向前側の嵌合孔部は該モータカバーの前端部に配置されており、
    前記モータカバーの軸方向後側の嵌合孔部は該モータカバーの後端部に配置されている、流量制御弁。
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