JP2019210279A - 練歯磨剤組成物 - Google Patents

練歯磨剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2019210279A
JP2019210279A JP2019095920A JP2019095920A JP2019210279A JP 2019210279 A JP2019210279 A JP 2019210279A JP 2019095920 A JP2019095920 A JP 2019095920A JP 2019095920 A JP2019095920 A JP 2019095920A JP 2019210279 A JP2019210279 A JP 2019210279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
water
tocopherol
toothpaste composition
sodium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019095920A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7275850B2 (ja
Inventor
高橋 雅人
Masato Takahashi
雅人 高橋
飯島 浩
Hiroshi Iijima
浩 飯島
三四郎 成松
Sanshiro Narimatsu
三四郎 成松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Publication of JP2019210279A publication Critical patent/JP2019210279A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7275850B2 publication Critical patent/JP7275850B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】水溶性銅化合物及びビタミンEを含有し、口臭抑制効果が高く、かつビタミンEの安定性に優れ、また、外観安定性も良い練歯磨剤組成物を提供する。【解決手段】(A)水溶性銅化合物、(B)トコフェロール、その有機酸とのエステル及びこれらの塩から選ばれる1種以上、(C)硫酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムから選ばれる1種以上及び(D)キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー及びカルボキシメチルセルロースナトリウムから選ばれる1種以上の水溶性高分子物質を含有し、(A)成分の含有量が銅イオンとして0.001〜0.2質量%、かつ(A)(銅イオン濃度)/(C)が質量比として0.0003〜2であることを特徴とする練歯磨剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、水溶性銅化合物及びビタミンEを含有し、口臭抑制効果が高く、かつビタミンEの安定性に優れる、口臭抑制用として有効な練歯磨剤組成物に関する。
グルコン酸銅等の水溶性銅化合物は消臭作用、抗菌作用があり、歯周病により発生するメチルメルカプタン等の口臭成分を抑制することに優れることから、口臭抑制成分として口腔用組成物に使用されているが、反応性が高く、他の配合成分の影響を受けて口臭抑制効果が十分に発揮されなくなり、変退色を招くこともあった。これらを改善して口臭抑制効果を付与する技術が特許文献1〜6(特許第2580656号公報、特許第2738021号公報、特開平4−159211号公報、特許第2827500号公報、特開平8−310928号公報、特許第2882017号公報)に提案されている。
ところで、口臭の原因が歯肉炎、歯周炎等の歯周病であることが多く、これらの歯周病を予防又は抑制することも口臭抑制には重要である。歯肉炎、歯周炎等に効果がある成分として、血流促進や組織修復作用があるトコフェロール等のビタミンEが知られているが、油溶性の薬効成分であるビタミンEは、口腔用組成物に可溶化して安定化配合し、その薬効を満足に発現させることが難しく、特許文献7、8(特開2017−214297号公報、特公平7−88292号公報)では、特定の界面活性剤と無機酸、有機酸又はこれらのアルカリ金属塩を用いた安定化や、特定のアミノ酸による安定化を提案している。また、特許文献9(特許第2561829号公報)は、容器に充填されたビタミンE含有の練歯磨に炭酸ナトリウム等の塩を配合した安定化を提案している。
特許第2580656号公報 特許第2738021号公報 特開平4−159211号公報 特許第2827500号公報 特開平8−310928号公報 特許第2882017号公報 特開2017−214297号公報 特公平7−88292号公報 特許第2561829号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、水溶性銅化合物及びビタミンEを配合し、口臭抑制効果が高く、かつビタミンEの安定性に優れる練歯磨剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、水溶性銅化合物と、ビタミンEとしてトコフェロール及び/又はその誘導体とを併用し、硫酸ナトリウム及び/又は炭酸水素ナトリウムを水溶性銅化合物に対して特定割合で配合し、更に特定の水溶性高分子物質を組み合わせて配合すると、口臭抑制効果とビタミンEの安定性とが共に優れる練歯磨剤組成物を得ることができることを知見した。
即ち、本発明では、(A)水溶性銅化合物、ビタミンEとして(B)トコフェロール、その有機酸とのエステル及びこれらの塩から選ばれる1種以上、(C)硫酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムから選ばれる1種以上、及び(D)キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー及びカルボキシメチルセルロースナトリウムから選ばれる1種以上の水溶性高分子物質を含有し、(A)成分の含有量が銅イオンとして0.001〜0.2質量%、かつ(A)(銅イオン濃度)/(C)が質量比として0.0003〜2である練歯磨剤組成物が、高い口臭抑制効果を与え、かつ(B)成分が安定化配合されてビタミンEの安定性が優れ、また、保存後も液分離の発生が抑えられて外観安定性を維持することもできることを知見し、本発明をなすに至った。
本発明では、(A)、(B)、(C)及び(D)成分を組み合わせると、(A)/(C)の質量比が特定範囲内で、優れた口臭抑制効果を与えると共に(B)成分を安定化できる。この場合、水溶性銅化合物及びビタミンEを併用すると、ビタミンEの安定性が悪く、また、ビタミンEの安定性改善のために硫酸ナトリウム等の無機ナトリウム塩を添加すると、粘結剤が添加されていても保存後に液分離が発生して製剤の長期安定性確保に課題が生じ、口臭抑制効果の低下を招くこともあり、このため、製剤外観の安定性を確保して水溶性銅化合物による口臭抑制効果とビタミンEの安定化とを共に満足させることができなかった。そこで、前記問題を解決すべく更に鋭意検討を重ねた結果、(A)及び(B)成分に(C)成分を(A)/(C)の質量比が特定割合で併用し、更に(D)成分を組み合わせて配合すると、高温(60℃)で保存後も液分離発生を抑えて製剤外観を安定に維持しつつ優れた口臭抑制効果を与え、かつ高温(60℃)で保存後も(B)成分を安定化配合することができた。
本発明の作用効果は、後述の比較例にも示すように、(A)、(B)、(C)及び(D)成分のうちのいずれかを欠くと劣った。この場合、(C)成分が配合されていないと、(B)成分が安定化されずビタミンE(VE)の安定性が劣り(比較例3)、(D)成分が配合されていないと、更に粘結剤のポリアクリル酸ナトリウムが配合されていても液分離のなさが劣った(比較例4)。また、(A)、(B)、(C)及び(D)成分が配合されていても、(A)/(C)の質量比が不適切であるとVEの安定性が劣った(比較例5、6)。これに対して、本発明の(A)、(B)、(C)及び(D)成分を含有し、(A)/(C)の質量比が特定範囲内である練歯磨剤組成物(実施例)は、口臭抑制効果及びVEの安定性が優れ、液分離のなさも優れた。
従って、本発明は下記の練歯磨剤組成物を提供する。
(A)水溶性銅化合物、
(B)トコフェロール、その有機酸とのエステル及びこれらの塩から選ばれる1種以上、
(C)硫酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムから選ばれる1種以上
及び
(D)キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー及びカルボキシメチルセルロースナトリウムから選ばれる1種以上の水溶性高分子物質
を含有し、(A)成分の含有量が銅イオンとして0.001〜0.2質量%、かつ(A)(銅イオン濃度)/(C)が質量比として0.0003〜2であることを特徴とする練歯磨剤組成物。
本発明によれば、水溶性銅化合物及びビタミンEを含有し、口臭抑制効果が高く、かつビタミンEの安定性に優れ、また、外観安定性も良い練歯磨剤組成物を提供できる。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の練歯磨剤組成物は、(A)水溶性銅化合物、(B)トコフェロール、その有機酸とのエステル及びこれらの塩から選ばれる1種以上、(C)硫酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムから選ばれる1種以上、及び(D)キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー及びカルボキシメチルセルロースナトリウムから選ばれる1種以上の水溶性高分子物質を含有する。
(A)水溶性銅化合物は、消臭力を有し、口臭抑制剤として作用する。
水溶性銅化合物は、グルコン酸銅、硫酸銅、塩化銅等の水溶性の銅塩が好ましく、より好ましくはグルコン酸銅、塩化銅である。これらは、1種単独でも2種以上を併用してもよい。
水溶性銅化合物の配合量は、銅イオンとして組成物全体の0.001〜0.2%(質量%、以下同様)であり、好ましくは0.01〜0.2%である。0.001%未満であると、十分な口臭抑制効果が得られない。0.2%を超えると、マスキングが困難なほど金属味が増強し、抑制が困難なほど保存時に変色が生じる。
(B)成分はトコフェロール又はその誘導体であって、トコフェロール、その有機酸とのエステル及びこれらの塩から選ばれる1種以上である。これらは、血流促進及び組織修復作用を有する薬効成分であり、歯肉炎、歯周炎等の歯周病の予防又は抑制に有効な成分である。
(B)成分として、例えば、トコフェロールはd−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール等であり、これらの酢酸、ニコチン酸、コハク酸、リノレン酸等の有機酸とのエステル、これらの塩等が挙げられる。このようなトコフェロール誘導体としては、酢酸d−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール等のトコフェロール酢酸エステル、ニコチン酸d−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール等のトコフェロールニコチン酸エステル、コハク酸d−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール等のトコフェロールコハク酸エステル、リノレン酸d−α−トコフェロール、リノレン酸dl−α−トコフェロール等のトコフェロールリノレン酸エステル、コハク酸トコフェロールカルシウムが挙げられる。これらは、1種又は2種以上使用し得るが、中でもトコフェロール酢酸エステル、トコフェロールニコチン酸エステル、とりわけトコフェロール酢酸エステルが、製剤の色調や外観の点で好ましい。
これらのトコフェロール又はその誘導体は、旧化粧品原料基準(粧原基)又は医薬部外品原料規格2006に適合品を使用可能であり、DSMニュートリションジャパン社製、エーザイフード・ケミカル社製、BASFジャパン社製等の市販品を使用し得る。
(B)成分の配合量は、組成物全体の0.01〜2%が好ましく、0.05〜1%がより好ましい。0.01%以上であると、十分な薬効が発現し、2%以下であると、十分に製剤への溶解性を保って液分離(油分離)の発生を防止できる。
(C)成分は、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムから選ばれ、硫酸ナトリウム又は炭酸水素ナトリウムでもよいが、硫酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムを併用してもよい。(C)成分は、(B)成分の安定化剤として作用する。
(C)成分の配合量は、組成物全体の0.05〜40%が好ましく、0.1〜10%がより好ましい。0.05%以上であると、(B)成分が十分に安定化する。上限値は特に限定されないが、40%以下であると製剤の使用性を十分に保つことができる。
(D)成分は、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー及びカルボキシメチルセルロースナトリウムから選ばれる1種又は2種以上の水溶性高分子物質である。(D)成分は、製剤外観を安定化し、液分離を抑制する作用を奏する。また、粘結剤としても作用する。
(D)成分としては、液分離抑制の点で、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマーが好ましく、特に製剤の成形性や外観の点で、キサンタンガムがより好ましい。
(D)成分は、キサンタンガムとしては商品名;モナートガムDA(DSP五経フード&ケミカル(株)製)、カルボキシビニルポリマーとしては商品名;カーボポール980(ルーブリゾール(株)製)等の市販品を使用できる。
(D)成分の配合量は、組成物全体の0.5〜3%が好ましく、1〜2%がより好ましい。0.5%以上であると、製剤外観が安定化して液分離を十分に防止できる。3%以下であると、収容容器からの製剤の押し出し易さを満足に維持できる。
本発明において、(A)成分の銅イオンとしての含有量(銅イオン濃度)と(C)成分の含有量との比率を示す(A)(銅イオン濃度)/(C)は、質量比として0.0003〜2であり、好ましくは0.001〜0.2であり、より好ましくは0.01〜0.15である。この範囲内であると、口臭抑制効果及び(B)成分の安定性がより優れる。(A)/(C)の質量比が0.0003に満たないと、口臭抑制効果が低下し、2を超えると、(B)成分の安定性が低下する。
本発明では、(D)成分が粘結剤としても作用するため、(D)成分以外の有機粘結剤、例えばヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム等は配合しなくてもよいが、配合する場合は(D)成分を含めて組成物全体の5%以下、特に0.15〜3%が好ましい。また、無機粘結剤、例えばゲル化性シリカ、ゲル化性アルミニウムシリカ等の増粘性シリカは、特に製剤外観の安定化の点で、配合したほうが好ましく、その配合量は組成物全体の10%以下、特に1〜6%が好ましい。
本発明の練歯磨剤組成物は、上記成分に加えて、これら以外の公知成分を本発明の効果を妨げない範囲で必要に応じて配合できる。具体的には、研磨剤、湿潤剤、界面活性剤、更に必要により甘味剤、着色剤、防腐剤、香料、有効成分が挙げられる。
研磨剤は、口腔用として一般的な研磨剤を用いることができる。例えば、沈降性シリカ、火成性シリカ等の無水ケイ酸、アルミノシリケート、ジルコノシリケート、チタン結合性シリカ等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム・2水和物又は無水和物、第1リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム等のリン酸カルシウム系研磨剤、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、合成樹脂系研磨剤が挙げられ、歯磨剤用として一般的なシリカ系研磨剤が好適である。これら研磨剤の配合量は、通常、2〜40%、特に10〜30%である。
湿潤剤は、ソルビット、キシリット等の糖アルコール、グリセリン、プロピレングリコール等の多価アルコールが挙げられる。湿潤剤の配合量は、通常、5〜50%、特に10〜40%である。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性イオン界面活性剤が配合可能である。
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム、N−ミリストイルザルコシン酸ナトリウム等のN−アシルザルコシン塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタメート、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム等のN−アシルタウレートが挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム、アルキルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリル酸モノ又はジエタノールアミド等の脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プルロニックが挙げられる。
両性イオン界面活性剤としては、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、N−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシン等のN−アルキルジアミノエチルグリシン、N−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウムが挙げられる。
これら界面活性剤は、1種を単独で使用しても2種以上を併用してもよく、配合量は組成物全体の0〜10%、特に0.01〜5%がよい。
甘味剤は、サッカリンナトリウム等が挙げられる。着色剤は、青色1号、黄色4号、二酸化チタン等が挙げられる。防腐剤は、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸又はその塩等が挙げられる。
香料は、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、グレープフルーツ油、スウィーティー油、柚油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料や、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等が挙げられ、練歯磨剤組成物に用いられる公知の香料素材を組み合わせて使用することができる。
上記の香料素材の配合量は、0.000001〜1%が好ましく、上記香料素材を使用した賦香用香料の配合量は、0.1〜2%が好ましい。
有効成分は、(A)及び(B)成分以外のもの、例えば塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム等のカチオン性殺菌剤、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン等の抗炎症剤、デキストラナーゼ等の酵素、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ素含有化合物、アスコルビン酸又はその誘導体、グリチルリチン酸ジカリウム、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム、塩化ナトリウム、タイム等の植物抽出物が挙げられる。これら有効成分は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量配合できる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表1〜3に示す組成の練歯磨剤組成物を常法によって調製し、下記方法で評価した。結果を表に併記した。
なお、(B)成分はトコフェロール酢酸エステル(DSMニュートリションジャパン社製)を使用した。
(1)口臭抑制効果の評価方法
被験者として専門パネラー5人による使用感評価を行った。歯ブラシ(クリニカアドバンテージハブラシ、4列コンパクトふつうタイプ、ライオン(株)製)に練歯磨剤組成物1gをのせ、3分間歯みがきを行った。すすぎ直後に口臭抑制実感について、下記の評点基準で判定した。なお、口臭抑制評価を実施中、飲食を禁止した。
評点基準
5:口臭を感じない
4:口臭をほとんど感じない
3:口臭をやや感じるが問題ないレベル
2:口臭をかなり感じる
1:口臭を非常に感じる
5人の評点の平均値を求め、下記の評価基準で口臭抑制効果を評価した。
評価基準
◎:5人の平均点が4点以上
○:5人の平均点が3点以上4点未満
×:5人の平均点が3点未満
(2)外観安定性の評価方法
練歯磨剤組成物を口径8mmのラミネートチューブに充填し、60℃で1ヶ月間保存した後、チューブから押し出した際の液の分離状態(液分離のなさ)を目視で観察し、下記の評価基準で評価した。
評価基準
◎:液分離が認められない
○:液分離がほとんど認められない
×:液分離が認められる
(3)VE(ビタミンE)の安定性の評価方法
練歯磨剤組成物を口径8mmのラミネートチューブに充填し、これを60℃又は−5℃で1ヶ月間保存した。これらを常温になるまで放置した後、10gをチューブから押し出して分取し、メタノールで抽出した後、VEをHPLC(高速液体クロマトグラフィー)により絶対検量線法にて定量した。−5℃保存品に対する60℃保存品のトコフェロール酢酸エステルの残存量の割合(%)を求め、下記の評価基準でVEの安定性を評価した。
評価基準
◎:60℃保存品のVE含量が−5℃保存品の95%以上
○:60℃保存品のVE含量が−5℃保存品の90%以上95%未満
×:60℃保存品のVE含量が−5℃保存品の90%未満
Figure 2019210279
Figure 2019210279
Figure 2019210279

Claims (7)

  1. (A)水溶性銅化合物、
    (B)トコフェロール、その有機酸とのエステル及びこれらの塩から選ばれる1種以上、
    (C)硫酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムから選ばれる1種以上
    及び
    (D)キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー及びカルボキシメチルセルロースナトリウムから選ばれる1種以上の水溶性高分子物質
    を含有し、(A)成分の含有量が銅イオンとして0.001〜0.2質量%、かつ(A)(銅イオン濃度)/(C)が質量比として0.0003〜2であることを特徴とする練歯磨剤組成物。
  2. (A)水溶性銅化合物が、グルコン酸銅及び塩化銅から選ばれる1種以上である請求項1記載の練歯磨剤組成物。
  3. (B)成分が、トコフェロール酢酸エステル及びトコフェロールニコチン酸エステルから選ばれる請求項1又は2記載の練歯磨剤組成物。
  4. (D)成分の水溶性高分子物質が、キサンタンガム及びカルボキシビニルポリマーから選ばれる請求項1〜3のいずれか1項記載の練歯磨剤組成物。
  5. (B)成分を0.01〜2質量%含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の練歯磨剤組成物。
  6. (C)成分を0.05〜40質量%、(D)成分を0.5〜3質量%含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の練歯磨剤組成物。
  7. シリカ系研磨剤含有の練歯磨剤組成物である請求項1〜6のいずれか1項記載の練歯磨剤組成物。
JP2019095920A 2018-05-30 2019-05-22 練歯磨剤組成物 Active JP7275850B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018103052 2018-05-30
JP2018103052 2018-05-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019210279A true JP2019210279A (ja) 2019-12-12
JP7275850B2 JP7275850B2 (ja) 2023-05-18

Family

ID=68847158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019095920A Active JP7275850B2 (ja) 2018-05-30 2019-05-22 練歯磨剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7275850B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0259512A (ja) * 1988-08-24 1990-02-28 Lion Corp 口腔用組成物
JP2003231621A (ja) * 2002-02-06 2003-08-19 Lion Corp 口臭予防用口腔用組成物
JP2017214297A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 ライオン株式会社 口腔用組成物
JP2017214296A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 ライオン株式会社 口腔用組成物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0259512A (ja) * 1988-08-24 1990-02-28 Lion Corp 口腔用組成物
JP2003231621A (ja) * 2002-02-06 2003-08-19 Lion Corp 口臭予防用口腔用組成物
JP2017214297A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 ライオン株式会社 口腔用組成物
JP2017214296A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 ライオン株式会社 口腔用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP7275850B2 (ja) 2023-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011098919A (ja) イソプロピルメチルフェノール含有液体口腔用組成物
JP2010037318A (ja) 歯磨組成物
JPWO2016093279A1 (ja) 口腔用組成物
JP2020011951A (ja) 口腔用組成物
CN108366950B (zh) 口腔用组合物
JP6911845B2 (ja) 口腔用組成物
JP5825088B2 (ja) 液体口腔用組成物
JP4656299B2 (ja) 歯磨剤組成物及びε−アミノカプロン酸及び/又はトラネキサム酸含有歯磨剤組成物の変色防止方法
JP2014214107A (ja) 歯磨組成物
JP2009107988A (ja) 歯磨剤組成物
JP7236623B2 (ja) 口腔用組成物
JP7275850B2 (ja) 練歯磨剤組成物
JP7172028B2 (ja) 口腔用組成物
JP2016155791A (ja) 歯磨組成物
JP7363815B2 (ja) 口腔用組成物
JP2017214300A (ja) 口腔用組成物
JP6206153B2 (ja) 歯磨剤組成物及び歯牙の象牙細管封鎖剤
CN111031999B (zh) 牙膏组合物
JP7087782B2 (ja) 口腔用組成物
JP2017210454A (ja) 口腔用組成物
JP6617535B2 (ja) 歯磨剤組成物
JP2024030671A (ja) 口腔用組成物
JP6439425B2 (ja) 液体口腔用組成物
JP2018002617A (ja) 口腔用組成物
JP2021143151A (ja) 口腔用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7275850

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150