JP2019209368A - 溶融金属の注入ノズル - Google Patents
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Abstract
Description
「長円」とは、2つの円を2本の平行な共通接線で繋げた形状のものをいう。
「ノズル長手方向」とは、ノズル内部において流路が伸びる方向と一致する。
「前記楕円又は前記長円の長径方向が、ノズル長手方向に沿って連続的且つ一定の向きに180°以上捻られており」とは、言い換えれば、ノズル長手方向の一端から他端へと向かって、楕円又は長円の長径の一端及び他端の軌跡が二重螺旋状となり、且つ、各螺旋がそれぞれ半周以上旋回していることを意味する。
本開示のノズルは、流路の横断面の形状が楕円又は長円であることが重要である。尚、図1及び2に示す一例においては流路の横断面形状が楕円であるが、長円であっても同様の効果を発揮する。このようなシンプルな断面形状とすることで、溶融金属注入時のノズルの閉塞の問題等を回避しつつ、溶融金属流に適切に旋回を付与することが可能である。また複雑な成形加工が不要であり、簡易な製造工程によってノズルを容易に製造することが可能となる。
本開示のノズルは、上記の楕円又は長円の長径が、短径に対して1.2倍以上3倍以下であることが重要である。下限が好ましくは1.5倍以上、上限が好ましくは2.5倍以下である。長径が短径に対して1.2倍よりも小さいと、流路の断面形状が真円に近付いて十分な旋回付与効果が得られない虞がある。一方、3倍よりも大きいと、長径と短径との差が大きくなり過ぎて、耐火物で製造した際に熱衝撃に弱くなる虞がある。
本開示のノズルにおいては、上記の楕円又は前記長円の長径方向が、ノズル長手方向に沿って連続的且つ一定の向きに180°以上捻られていることが重要である。すなわち、図2に示すように、ノズル長手方向の一端から他端へと向かって、楕円又は長円の長径の一端及び他端の軌跡が二重螺旋状となり、各螺旋がそれぞれ半周以上旋回する。尚、図1及び2に示す一例においては捻り角を360°とした。捻り角が180°よりも小さいと、十分な旋回付与効果が得られない。捻り角の下限は好ましくは270°以上、より好ましくは360°以上である。捻り角の上限は特に限定されるものではないが、耐火物からなるノズルが採り得る径と長さとの関係から、10回転以下(3600°以下)とすることが好ましい。
本開示のノズルは、上記の楕円又は長円の長径方向を90°捻るのに要するノズルの長さが、上記の長径と短径との差の0.35倍以上3.5倍以下であることが重要である。下限が好ましくは0.4倍以上、上限が好ましくは2.5倍以下である。0.35倍よりも小さいと、流路内壁の凹凸が激しくなり、流路内壁の損耗が大きくなる。一方、3.5倍よりも大きいと、旋回付与効果が小さくなる。
5.1.ノズル外壁の形状
本開示のノズルは、ノズル内部の流路の形状が、上記したような特定の捻り形状であればよく、ノズル外壁の形状は特に限定されるものではない。横断面におけるノズルの外壁の形状は、例えば図1に示すような円形のほか、多角形とすることも可能である。
本開示のノズルは、従来のノズルと同様の耐火物によって構成すればよい。上記の通り本開示のノズルは、流路内壁に溝や突起や旋回羽根等の複雑な構造を設ける必要がなく、耐火物を成形して容易に製造可能である。
本開示のノズルは、容器間で溶融金属を注入する工程において好適に用いられる。特に、図3(A)に示すように、鋼の連続鋳造において、レードルからタンディッシュへと溶融金属を注入する場合のロングノズルとして、或いは、タンディッシュからモールドへと溶融金属を注入する場合の浸漬ノズルとして用いることが好ましい。すなわち、本開示のノズルによって注入される溶融金属は溶鋼であることが好ましい。尚、ノズルの上部において十分な旋回が得られれば、ノズルの下部は通常の円断面とするなど、ノズルの長手方向の一部にのみ上記本開示のノズルの構造を採用しても構わない。例えば、図3(B)に示すように、ロングノズルの上部にのみ本開示のノズルを採用し、ロングノズルの下部は従来と同様のノズルとすることも可能である。
表1に実施例及び比較例に係るノズルの形状を示す。以下に示す実施例及び比較例において、流路の横断面形状(楕円又は長円)の短径をD1、長径をD2とし、当該楕円又は長円の長径方向をノズルの長手方向に沿って90°捻るのに要するノズル長さをLとし、当該長径方向の総捻り角をθとする。
実施例及び比較例に係る各ノズルをフルスケール水モデル実験に供した。
具体的には、ノズルの流路の横断面と同一形状で捻りの無い楕円断面又は長円断面の給水管をノズルの入り口に接続してノズル長手方向に2m/sの流速を付与する一方、ノズル出口に流路の横断面の長径と同じ直径の円断面で長さが500mmの排水管を接続して、排水管の出口における平均周方向流速Wを測定し、平均長手方向流速をUとして、2W/3Uで計算される指数Swを求めた。この指数Swは、概ね0.5以上であれば旋回流付与効果が確保できる。結果を下記表1に示す。
(1)流路の横断面の形状が楕円又は長円であること。
(2)前記楕円又は前記長円の長径が、短径に対して1.2倍以上3倍以下であること。
(3)前記楕円又は前記長円の長径方向が、ノズル長手方向に沿って連続的且つ一定の向きに180°以上捻られていること。
(4)前記楕円又は前記長円の長径方向を90°捻るのに要するノズルの長さが、前記長径と前記短径との差の0.35倍以上3.5倍以下であること。
Claims (1)
- 流路の横断面の形状が楕円又は長円であり、
前記楕円又は前記長円の長径が、短径に対して1.2倍以上3倍以下であり、
前記楕円又は前記長円の長径方向が、ノズル長手方向に沿って連続的且つ一定の向きに180°以上捻られており、
前記楕円又は前記長円の長径方向を90°捻るのに要するノズルの長さが、前記長径と前記短径との差の0.35倍以上3.5倍以下である、
溶融金属の注入ノズル。
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2018
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Patent Citations (5)
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