JP2019209334A - 乗客コンベアの踏段を成形するダイカスト金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗客コンベアの踏段裏面に凹部を安価に設けることができるダイカスト金型、および本体裏面に凹部が設けられた軽量な踏段を得る。【解決手段】この発明によるダイカスト金型は、裏面にアンダーカット部を有する、乗客コンベアの踏段を成形する。この発明によるダイカスト金型は、可動型と固定型とを備えている。可動型は、ブラケット部を成形し、可動型が移動する方向と異なる方向に移動可能なブラケット成形用中子と、ブラケット成形用中子内に保持され、踏段の裏面に、アンダーカット部を成形するアンダーカット成形用中子とを有している。アンダーカット成形用中子は、可動型が固定型と嵌合されると同時に、ブラケット成形用中子が移動する方向と異なる方向にブラケット成形用中子から突出する。また、アンダーカット成形用中子は、可動型が固定型から離間されると同時に、ブラケット成形用中子内に後退される。【選択図】図4
Description
この発明は、裏面にアンダーカット部を有する、乗客コンベアの踏段を成形するダイカスト金型に関するものである。
乗客コンベアの踏段は、踏段本体とブラケット部を含むいくつかの部材とが一体に成型されている。このうち、乗客が乗る踏段本体の左右端部は、乗客コンベアにおいて無端につながれた踏段を駆動したときに姿勢を一定に保たせる役割を持ち、上部および下部に配置されたガイドシューまたはガイドローラと接触する面積を確保するため、例えば、20mm程度の厚みを持っている。踏段本体においては、この厚い部位が、端部とブラケット部との間に成形されている。そのため、踏段全体の重量が、この厚い部位がない場合と比較して、例えば、500g以上増加している。また、踏段をダイカスト成形する過程において、この厚い部位が他の部位より遅れて凝固収縮するため、先に凝固した他の部位を引っ張ることによって、踏段が変形してしまう。
そのため、踏段の左右において、それぞれの端部からそれぞれのブラケット部分までの間に凹部を設けることによって、それぞれの厚い部位をなくすことが必要となる。ブラケット部は、ブラケット成形用中子によって成形される。そのため、踏段の裏面に凹部を設けるためには、ブラケット成形用中子に別のアンダーカット成形用中子を用いることが必要となる。アンダーカット部を有する成形品のダイカスト成形方法としては、従来、置き中子を用いる方法(例えば、特許文献1参照)、および、可動型に設けた中子を金型の外部から移動させる方法(例えば、特許文献2参照)が用いられている。
特許文献1に記載された従来のアンダーカット成形法では、置き中子は、成形の際に作業者またはロボットなどの搬送機構によって金型に設置される。成形後には、成形品に振動または衝撃を加えることによって置き中子を成形物から取り外すことによってアンダーカット部が成形されている。
特許文献2に記載された従来のアンダーカット成形法では、中子を用いてアンダーカット部を成形した後、中子をパーティング面と平行であり、金型の開閉方向に対して直角な方向に移動させ、成形品から中子を離型した後、成形品を金型から離型させている。特許文献2に記載された成形法では、中子にあらかじめパーティング面から傾斜させた傾斜ピンが挿入されている。金型を開く際に、中子が傾斜ピンに沿って移動し、中子が成形品から離型するようになっている。
しかしながら、特許文献1に記載された従来のアンダーカット成形法では、1回の成形ごとに置き中子を金型に設置しなければならない。そのため、一般のダイカスト成形品より製造工数が増加する。また、金型への置き中子の設置ミスによって金型が破損する可能性がある。したがって、製造コストの低減がはかられないおそれがある。
踏段本体の裏面に凹部を有する踏段をダイカスト成形する場合、凹部は、ブラケット部成形用の中子が移動する方向と異なる方向に成形されている。特許文献2に記載された従来のアンダーカット成形法では、中子は、パーティング面と平行な一方向にのみ移動する。そのため、中子が移動する方向と異なる方向に凹部を成形することができない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、踏段本体の裏面に、ブラケット成形用中子が移動する方向と異なる方向に凹部が設けられた軽量な踏段を安価に成形することのできるダイカスト金型を提供することを目的とするものである。
この発明によるダイカスト金型は、裏面にアンダーカット部を有する、乗客コンベアの踏段を成形する。ダイカスト金型は、可動型と固定型とを備えている。可動型は、踏段裏面とブラケット部を成形し、可動型が移動する方向と異なる方向に移動可能なブラケット成形用中子と、ブラケット成形用中子内に保持され、踏段の裏面に、アンダーカット部を成形するアンダーカット成形用中子とを有している。アンダーカット成形用中子は、可動型が固定型と嵌合されると同時に、ブラケット成形用中子が移動する方向と異なる方向にブラケット成形用中子から突出される。また、アンダーカット成形用中子は、可動型が固定型から離間される前に、ブラケット成形用中子内に後退される。
この発明によるダイカスト金型によると、踏段が成形され、ブラケット成形用中子が移動する前に、確実に踏段裏面の凹部の離型が完了しており、ブラケット成形用中子を踏段から円滑に離型することができる。これにより、踏段本体の裏面に、ブラケット成形用中子が移動する方向と異なる方向に凹部が設けられた軽量な踏段を安価に成形することのできるダイカスト金型を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において、同一もしくは相当部分は、同一符号で示し、重複する説明は、省略する。
実施の形態1.
(ダイカスト成形品、乗客コンベアの踏段)
図1は、この発明の実施の形態1によるダイカスト金型によって成形された乗客コンベアの踏段の一部を示す斜視図である。図2は、図1のII−II線に沿った部分断面図であり、踏段の左右のうち、図1の領域IIaを示している。
(ダイカスト成形品、乗客コンベアの踏段)
図1は、この発明の実施の形態1によるダイカスト金型によって成形された乗客コンベアの踏段の一部を示す斜視図である。図2は、図1のII−II線に沿った部分断面図であり、踏段の左右のうち、図1の領域IIaを示している。
乗客コンベアの踏段100は、ダイカスト金型によって成形された成形品である。踏段100は、踏板部110、踏段ライザー部120、およびブラケット部130を有している。踏板部110、踏段ライザー部120、およびブラケット部130は、一体に成形されている。
踏板部110の表面側には、凹凸形状が設けられている。踏板部110の裏面では、踏板部110の端部111、および踏板部110がブラケット部130と接続されている接続部112が突出しており、端部111および接続部112の間には、アンダーカット部としての凹部115が設けられている。凹部115における踏板部110の厚さは、接続部112より中央側における踏板部110の厚さと同じ厚さになっている。
踏段ライザー部120の表面側にも、凹凸形状が設けられている。ブラケット部130は、軸に固定するための部位131、ガイドパットを取り付ける部位132、および追従ローラが取り付けられる部位133を有している。ダイカスト製法にて踏段100を成形する場合、凹部115およびブラケット部130は、それぞれ中子によって成形される。
(ダイカスト金型)
次に、裏面にアンダーカット部を有する、踏段100を成形するダイカスト金型について、図3〜図9を用いて説明する。図3は、図1の踏段100を成形するダイカスト金型を、上方から見た図である。ダイカスト成形装置に用いるダイカスト金型は、可動型200と固定型300とを備えている。この例では、可動型200および固定型300は、水平方向に対向して配置されている。可動型200は、図3の矢印Cが示す方向に移動することが可能であり、金型が閉じられる場合、可動型200のパーティング面201は、固定型300のパーティング面301と合わせられる。以下において、矢印Cが示す方向を、開閉方向Cと称する。
次に、裏面にアンダーカット部を有する、踏段100を成形するダイカスト金型について、図3〜図9を用いて説明する。図3は、図1の踏段100を成形するダイカスト金型を、上方から見た図である。ダイカスト成形装置に用いるダイカスト金型は、可動型200と固定型300とを備えている。この例では、可動型200および固定型300は、水平方向に対向して配置されている。可動型200は、図3の矢印Cが示す方向に移動することが可能であり、金型が閉じられる場合、可動型200のパーティング面201は、固定型300のパーティング面301と合わせられる。以下において、矢印Cが示す方向を、開閉方向Cと称する。
(可動型)
図4は、図3の可動型200を、固定型300を取り除いた状態で、図3の矢印C1から見た斜視図である。成形する乗客コンベアの踏段は、踏段の中心線に対して左右対称な形状であるため、図4では、可動型の右側半分の形状のみを示している。また、可動型は上下に配置されているので、図4において矢印Aが示している向きが下向きである。
図4は、図3の可動型200を、固定型300を取り除いた状態で、図3の矢印C1から見た斜視図である。成形する乗客コンベアの踏段は、踏段の中心線に対して左右対称な形状であるため、図4では、可動型の右側半分の形状のみを示している。また、可動型は上下に配置されているので、図4において矢印Aが示している向きが下向きである。
可動型200は、主型210を有している。主型210の材質は、鋳鉄であり、例えば、FCD400が用いられる。主型210の中央部には、溝8が設けられている。溝8には、キャビティ部2が嵌め込まれている。キャビティ部2は、踏段の裏面形状を成形する。そのため、キャビティ部2には、踏段の裏面形状と逆の凹凸形状が彫られている。キャビティ部2の材質は、熱衝撃に強い合金鋼であり、例えば、SKD61が用いられる。
キャビティ部2の下方には、キャビティ部2に接続されて、踏段裏面成形部3が設けられている。踏段裏面成形部3は、踏段ライザー部の裏面形状を成形する。踏段裏面成形部3の下方には、湯口4が設けられている。湯口4の下部は、湯道5と接続されている。湯道5は、分流子6へ繋がっている。
キャビティ部2と、図4の矢印Bが示す方向の一方に間隔をあけて、ブラケット成形用中子220が設けられている。ブラケット成形用中子220は、溝8に嵌め込まれている。溝8の上下両側面には、レール9がそれぞれ設置されている。ブラケット成形用中子220のキャビティ部2側のキャビティ側中子側面10には、ブラケット部130を成形するための溝が彫られている。以下、図4の矢印Bが示す方向を左右方向Bと称する。
ブラケット成形用中子220のキャビティ部2側と反対側には、T字形状の連結溝18が設けられている。連結溝18には、連結棒11の一端が嵌め込まれている。連結棒11の他端は、カップリング16を介してロッド15と連結されている。ロッド15は、油圧シリンダー14から突出している。油圧シリンダー14からの動力は、ロッド15からカップリング16を介して連結棒11に伝わる。その結果、ブラケット成形用中子220は、レール9に沿って、左右方向Bに移動可能である。そのため、ブラケット成形用中子220は、可動型200が移動する方向(開閉方向C)と異なる方向に移動可能である。油圧シリンダー14は、主型210の側面にボルト13によって固定されているカバー12に設置されている。
図5は、図4の可動型200を矢印Aから見た上面図である。ブラケット成形用中子220には、踏段の裏側の形状を成形する移動面17に矩形の収納穴7が設けられている。収納穴7内は、アンダーカット成形用中子230が収納されるようになっている。
ブラケット成形用中子220は、油圧シリンダー14の側に、勾配を有する段差側面20を有している。段差側面20には、左右方向Bに沿って、長穴21が設けられている。長穴21は、段差側面20から収納穴7まで貫通している。
長穴21には、円筒形状の嵌合ピン19が設けられている。嵌合ピン19は、軸方向がブラケット成形用中子220の移動方向である左右方向Bとなるように設置されている。嵌合ピン19は、ブラケット成形用中子220内を貫通し、一端が長穴21から突出している。嵌合ピン19の他端は、アンダーカット成形用中子230に固定されている。
可動型200は、ダイカストマシン本体の可動ダイプレート22に固定されている。可動型200は、可動ダイプレート22との間にダイベース26を有している。ダイベース26の材質は、主型210の材質と同じ鋳鉄である。ダイベース26の側面には、開閉方向Cと直角な上下方向に伸びる溝27が設けられている。溝27には、主型210をクランプするクランプ爪28が設けられている。クランプ爪28は、ダイベース26を可動ダイプレート22に固定している。ダイベース26は、主型210を可動ダイプレート22に固定するとともに、成形時に与えられる鋳造圧力を主型210と共に受ける。
可動ダイプレート22には、連結棒25が設けられている。連結棒25の一端には、エジェクターピン移動板23が固定されている。エジェクターピン移動板23には、複数のエジェクターピン24が接続されている。複数のエジェクターピン24のそれぞれは、キャビティ部2に設けられた複数のエジェクターピン移動穴のそれぞれに挿入されている。連結棒25の他端には、図示しないエジェクターピン移動機構が設けられている。
(アンダーカット中子)
図6は、図4のVI−VI線に沿った側面断面図である。図6は、ブラケット成形用中子220およびアンダーカット成形用中子230の断面を示している。図6において、アンダーカット成形用中子230の断面形状は、T字形状である。図6におけるアンダーカット成形用中子230の2つの側面には、一対のレール29がそれぞれ配置されている。アンダーカット成形用中子230は、レール29に沿って、収納穴7を通ってブラケット成形用中子220から突出されるとともに、収納穴7を通ってブラケット成形用中子220内に後退され、元の位置に戻る。アンダーカット成形用中子230には、嵌合ピン19が接続されている。
図6は、図4のVI−VI線に沿った側面断面図である。図6は、ブラケット成形用中子220およびアンダーカット成形用中子230の断面を示している。図6において、アンダーカット成形用中子230の断面形状は、T字形状である。図6におけるアンダーカット成形用中子230の2つの側面には、一対のレール29がそれぞれ配置されている。アンダーカット成形用中子230は、レール29に沿って、収納穴7を通ってブラケット成形用中子220から突出されるとともに、収納穴7を通ってブラケット成形用中子220内に後退され、元の位置に戻る。アンダーカット成形用中子230には、嵌合ピン19が接続されている。
(固定型)
図7は、図3の固定型300を、可動型200を取り除いた状態で、図3の矢印C2から見た斜視図である。成形する乗客コンベアの踏段は、踏段の中心線に対して左右対称な形状であるため、図7では、図4と同様に、固定型の右側半分の形状のみを示している。また、固定型は上下に配置されているので、図7において矢印Aが示している向きが下向きである。
図7は、図3の固定型300を、可動型200を取り除いた状態で、図3の矢印C2から見た斜視図である。成形する乗客コンベアの踏段は、踏段の中心線に対して左右対称な形状であるため、図7では、図4と同様に、固定型の右側半分の形状のみを示している。また、固定型は上下に配置されているので、図7において矢印Aが示している向きが下向きである。
固定型300は、主型310を有している。主型310の材質は、鉄鋳物である。主型310は、全体として凹んだ面に形成されている。主型310には、キャビティ凹部32が形成されている。キャビティ凹部32には、踏段本体の乗客側形状である踏板クリートと呼ばれる多数のリブ形状、およびライザークリート形状が成形されるように、それらと凹凸を逆にした形状が彫られている。キャビティ凹部32の下方には、円筒形のスリーブ33が設けられている。
キャビティ凹部32に隣接した領域には、リブ形状が設けられていない中子用溝37が設けられている。中子用溝37には、可動型200のブラケット成形用中子220が挿入される。中子用溝37の溝側面38には、嵌合溝39が設けられている。嵌合溝39は、可動型200が固定型300と嵌合した場合に、嵌合ピン19と嵌合する位置に合わせて配置されている。
図8は、図7を矢印Aから見た上面図である。主型310の側面には、溝31が設けられており、クランプ爪36がこの溝31に設けられている。クランプ爪36は、主型310を、ダイカストマシンの固定ダイプレート34に固定している。
固定ダイプレート34の下部には、スリーブ35が設けられている。主型310を固定ダイプレート34に取付ける場合、主型310のスリーブ33を固定ダイプレート34のスリーブ35の一端と位置が合うようにする。スリーブ35の他端には、図示しない注湯口が設けられている。注湯口には、溶湯を金型に押し出す図示しないチップが設けられている。
図9は、図8の固定型300の溝側面38を図8の矢印Eから見た図である。図9では、溝側面38および嵌合溝39を点線で示している。嵌合溝39には、可動型200側に開口している開口部39cが設けられている。嵌合溝39には、下部案内部39aおよび上部案内部39bが設けられている。下部案内部39aおよび上部案内部39bは、円弧形状の奥部39dにおいて結ばれている。
(成形)
次に、固定型および可動型を用いたダイカスト成形方法について、図10〜図13を用いて説明する。図10は、型開きの状態における金型を示す上面図である。型閉じを行う場合、まず、ブラケット成形用中子220のキャビティ側中子側面10がキャビティ部2の側面60に接する位置まで、図10の矢印Fが示す向きに、ブラケット成形用中子220を移動させる。
次に、固定型および可動型を用いたダイカスト成形方法について、図10〜図13を用いて説明する。図10は、型開きの状態における金型を示す上面図である。型閉じを行う場合、まず、ブラケット成形用中子220のキャビティ側中子側面10がキャビティ部2の側面60に接する位置まで、図10の矢印Fが示す向きに、ブラケット成形用中子220を移動させる。
図11は、可動型200が固定型300に嵌合していく途中の状態の金型を示す上面図である。図11が示している状態は、ブラケット成形用中子220がキャビティ部2に接する位置まで移動された状態である。型閉じを行う場合には、この状態から、可動型200のパーティング面201が固定型300のパーティング面301と接する位置まで、図11の矢印Gが示す向きに、可動型200を移動させる。
図12は、可動型200が固定型300に嵌合していく途中の状態のブラケット成形用中子220を示す側面断面図である。この場合、ブラケット成形用中子220が、中子用溝37に入っていく途中であり、嵌合ピン19が嵌合溝39に嵌合されている。嵌合ピン19は、ブラケット成形用中子220の長穴21および固定型300の下部案内部39aの両方にガイドされながら移動する。
図13は、可動型200が固定型300に嵌合された状態のブラケット成形用中子220を示す側面断面図である。この場合、可動型200は、固定型300に嵌合しており、嵌合ピン19は、嵌合溝39の奥に達する。これに伴い、アンダーカット成形用中子230は、ブラケット成形用中子220から突出する。これにより、アンダーカット成形用中子230は、ブラケット成形用中子220が移動する方向(左右方向B)と異なる方向に、ブラケット成形用中子220から突出される。
可動型200が固定型300に嵌合された状態、すなわち型閉めが完了した状態において、注湯口からスリーブ内に、踏段に湯道を加えた重量分よりやや多めのアルミニウムの溶湯を注ぐ。
次に、チップを移動させることによって、溶湯を金型の方へ押し出す。溶湯は、スリーブ33内を充填後、分流子6、湯道5、および湯口4を経て、金型、すなわち、可動型200および固定型300の隙間を充填していく。チップは、当初、溶湯を波立てないように0.2m/s程度の低速で移動させる。溶湯が金型を充填し始める前後から、2m/s程度の高速で移動させることによって、0.1秒前後の時間で金型に溶湯が充填される。チップは、分流子6の手前20mm〜30mm程度の位置で停止するように設定する。
チップを停止させた後、溶湯の凝固潜熱が金型に奪われることで、金型内に充填された溶湯は凝固する。アンダーカット成形用中子230がブラケット成形用中子220の収納穴7から突出しているため、溶湯が凝固する際に図2の凹部115が成形される。
アルミニウムは、凝固すると収縮するため、この状態では、踏段100に引け巣が発生する。この引け巣の発生を防止するため、充填直後に、50MPa以上の鋳造圧力を、チップを通して溶湯に負荷する。この鋳造圧力に、型締め力が負けると金型が開いてしまい、溶湯が金型から噴出する。そのため、ダイカストマシンの選定にあたっては、この鋳造圧力に、踏段100および湯道における金型の開閉方向Cへの投影面積を掛け算して求められた力より大きな型締め力を持たせなければいけない。型締め力は、例えば、2500t〜3500tである。
なお、ブラケット成形用中子220にも鋳造圧力が加わり、油圧シリンダー14の方向に移動させようとする力がブラケット成形用中子220に働く。しかしながら、固定型300の溝側面38に、ブラケット成形用中子220の段差側面20が押し付けられることにより、ブラケット成形用中子220を移動させようとする力は、抑制される。
また、アンダーカット成形用中子230にも鋳造圧力が加わり、ブラケット成形用中子220内に押し入れようとする力がアンダーカット成形用中子230に働く。しかしながら、嵌合ピン19が嵌合溝39に嵌り込むことによって固定されているため、アンダーカット成形用中子230を押し入れようとする力は、抑制される。
溶湯が冷却された後、型開きを行う。すなわち、可動型200を、固定型300から離間させる。この場合、踏段100、湯道およびガス抜き部分の成形物は、可動型200側に保持されている。アンダーカット成形用中子230は、凝固収縮により踏段100の凹部115に圧着されている。しかしながら、可動型200が固定型300から離間するのに伴い、嵌合ピン19は、嵌合溝39の上部案内部39bに沿って移動する。そのため、アンダーカット成形用中子230は、レール29に沿って移動し、凹部115から離型される。
型開きが完了した時、嵌合ピン19が嵌合溝39から離間することにより、アンダーカット成形用中子230は、ブラケット成形用中子220内に収納されている。そのため、ブラケット成形用中子220には、ブラケット成形用中子220が移動する左右方向Bに凹部115の抵抗はなくなる。したがって、ブラケット成形用中子220を油圧シリンダー14の側に移動させることができ、可動型200を踏段100から離型することが可能となる。
これにより、ブラケット成形用中子220が移動する前に、確実に踏板部110の凹部115の離型が完了しており、ブラケット成形用中子220を踏段100から円滑に離型することができる。
また、アンダーカット成形用中子230は、ブラケット成形用中子220内にコンパクトに収納することができる。そのため、従来の踏段成形用のダイカスト金型とほぼ同じ金型寸法でアンダーカット形状を有する踏段を成形することができる。
次に、エジェクターピン移動板23を、エジェクターピン移動機構により駆動させる。エジェクターピン移動機構は、連結棒25を介して、エジェクターピン移動板23をキャビティ部2の向きに押す。エジェクターピン移動板23は、複数のエジェクターピン24を同時に駆動させ、成形物である踏段100をキャビティ部2から押し出す。エジェクターピン24が踏段100を押し出すことによって、湯道が付いた状態でアンダーカット形状を有する踏段100は、可動型200から離型する。
次に、湯口および湯道をトリミングし、踏段100を得ることができる。これにより、ブラケット部130および凹部115を有する、乗客コンベアの踏段100を成形することができる。
この実施の形態1のダイカスト金型によれば、可動型が固定型と嵌合されると同時にブラケット成形用中子が移動する方向と異なる方向にブラケット成形用中子から突出され、可動型が固定型から離間されると同時にブラケット成形用中子内に後退される、アンダーカット成形用中子を有している。その結果、踏段本体の裏面に、ブラケット成形用中子が移動する方向と異なる方向に凹部が設けられた踏段を、安価に成形することのできるダイカスト金型を提供することができる。
また、この実施の形態1のダイカスト金型によれば、アンダーカット成形用中子をブラケット成形用中子から突出させるとともに、アンダーカット成形用中子をブラケット成形用中子内に後退させる嵌合ピンおよび嵌合溝を有している。その結果、成形時に、アンダーカット成形用中子をブラケット成形用中子内に押し戻そうする鋳造圧力の効果を抑制することができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2によるダイカスト金型について、図14および図15を用いて説明する。実施の形態1では、嵌合ピンの断面形状が円形形状であったが、この実施の形態2では、嵌合ピンの断面形状は扇型形状であり、嵌合ピンの変形を抑制することができる。
次に、実施の形態2によるダイカスト金型について、図14および図15を用いて説明する。実施の形態1では、嵌合ピンの断面形状が円形形状であったが、この実施の形態2では、嵌合ピンの断面形状は扇型形状であり、嵌合ピンの変形を抑制することができる。
図14は、この発明の実施の形態2によるダイカスト金型のブラケット成形用中子を示す側面断面図であり、実施の形態1における図6に相当する。図15は、この発明の実施の形態2によるダイカスト金型の固定型の溝側面38を示す側面断面図であり、実施の形態1における図9に相当する。図15では、溝側面38および嵌合溝41を点線で示している。
アンダーカット成形用中子230には、嵌合ピン40が取り付けられている。嵌合ピン40の長手方向に垂直な方向の断面形状は、扇型形状である。嵌合ピン40は、平坦面40aおよび円弧面40bを有している。ブラケット成形用中子220には、長穴42が設けられている。長穴42の長手方向に垂直な方向の断面形状は矩形である。固定型300の溝側面38には、嵌合溝41が設けられている。嵌合溝41には、下部案内部41aおよび上部案内部41bが設けられている。
型閉めの前の段階では、アンダーカット成形用中子230は、ブラケット成形用中子220内に収納されている。型閉めの工程において、可動型200が固定型300に嵌合される場合、嵌合ピン40は、上部案内部41bに干渉されず、下部案内部41aによって長穴42をガイドとして移動する。それに伴い、アンダーカット成形用中子230は、ブラケット成形用中子220から突出する。
溶湯が金型内に充填され、鋳造圧力が負荷された場合、アンダーカット成形用中子230は、嵌合ピン40の下方の平坦面40aを通じて、嵌合溝41の下部案内部41aから鋳造圧力を受ける。
型開き工程において、嵌合ピン40は、下部案内部41aから離間する。嵌合ピン40の円弧面40bは、上部案内部41bと接触する。上部案内部41bは、嵌合ピン40を開口部側に案内する。それと同時に、嵌合ピン40は、長穴42に沿って移動する。型開き完了時点において、アンダーカット成形用中子230は、ブラケット成形用中子220内に後退し、元の位置に戻る。
嵌合ピン40および嵌合溝41は、平坦面40aおよび下部案内部41aにおいて面接触となるため、実施の形態1と比較して鋳造圧力が負荷された場合の嵌合ピン40および嵌合溝41への応力集中がなくなる。したがって、嵌合ピン40の変形を抑制することができる。これにより、型開き時において、アンダーカット成形用中子230をブラケット成形用中子220内に円滑に後退させることができる。
この実施の形態2のダイカスト金型によれば、嵌合ピンの断面形状が扇形形状である。その結果、型開き時において、アンダーカット成形用中子は、ブラケット成形用中子220内に円滑に後退させることができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3によるダイカスト金型について、図16および図17を用いて説明する。実施の形態3では、アンダーカット成形用中子に接触する楔ブロックが設けられており、楔ブロックは、嵌合ピンの変形を抑制することができる。
次に、実施の形態3によるダイカスト金型について、図16および図17を用いて説明する。実施の形態3では、アンダーカット成形用中子に接触する楔ブロックが設けられており、楔ブロックは、嵌合ピンの変形を抑制することができる。
図16は、この発明の実施の形態3におけるダイカスト金型のブラケット成形用中子の側面断面図であり、実施の形態1における図6に相当する。図17は、図16のH−H線に沿った傾斜断面図である。
ブラケット成形用中子220には、収納穴7の底部から段差側面20までを貫通する楔ブロック穴44が設けられている。楔ブロック穴44の形状は、直方体形状である。楔ブロック穴44には、楔ブロック46が挿入されている。
楔ブロック46は、ブラケット成形用中子220とアンダーカット成形用中子230との間に設けられている。楔ブロック46は、アンダーカット成形用中子230と接触している。楔ブロック46は、アンダーカット成形用中子230と接触する先端側に傾斜面46aを有している。楔ブロック46は、後端側に後端面46bを有している。後端面46bは、段差側面20と面一となることが可能である。
収納穴7の底部および楔ブロック46の間には、楔ブロック穴44に沿って、レール45が設けられている。楔ブロック46は、レール45に沿って移動する。楔ブロック46には、切り欠きが設けられており、後端面46bに平行な切り欠き部分に切り欠き面46cが設けられている。楔ブロック穴44には、楔ブロック穴44に一部が突出する止め金47が設けられている。止め金47は、切り欠き面46cと接触することによって、楔ブロック46がブラケット成形用中子220から落下することを防止する。
アンダーカット成形用中子230には、ブラケット成形用中子220の内側の下端に、斜面である面取り部230aが設けられている。
ブラケット成形用中子220と嵌合する溝側面38の形状は、実施の形態1の図9で説明した通りである。ただし、この例では、嵌合溝39の幅は広げられており、下部案内部39aは、嵌合ピン19と接触しないようになっている。
型閉め工程において、可動型200が固定型300と嵌合するのに伴い、嵌合ピン19が嵌合溝39に嵌合するとともに、楔ブロック46の後端面46bは、固定型300の溝側面38と接触する。楔ブロック46は、溝側面38に押され、レール45をガイドとしてブラケット成形用中子220の内側方向へ移動する。楔ブロック46の傾斜面46aは、アンダーカット成形用中子230の面取り部230aと接触する。楔ブロック46がブラケット成形用中子220内を移動することにより、アンダーカット成形用中子230は、ブラケット成形用中子220の収納穴7から突出される。この場合、楔ブロック46の後端面46bは、固定型300の溝側面38と面一となる。
鋳造圧力が負荷された場合、アンダーカット成形用中子230の面取り部230aを通して、楔ブロック46に鋳造圧力が伝わる。楔ブロック46は、固定型の溝側面38によって楔ブロック穴44から突出しないようになっているため、鋳造圧力は、楔ブロック46および固定型300で受けている。
嵌合ピン19を嵌合溝39と嵌合させる場合、嵌合ピン19がアンダーカット成形用中子230に固定されている部分には、鋳造圧力に伴うモーメントにより、高い応力が発生する。そのため、嵌合ピン19が変形し、破損する可能性がある。しかしながら、この例では、鋳造圧力が負荷された場合に、嵌合ピン19は、嵌合溝39と接触していない。そのため、嵌合ピン19が変形し、破損するおそれは小さい。
また、楔ブロック46にも鋳造圧力が加わるため、楔ブロック46が変形する可能性がある。しかしながら、以下の3つの理由によって、楔ブロック46が変形する可能性は低下している。1つ目は、楔ブロック46が円筒形状の嵌合ピン19より剛性が高いことである。2つ目は、楔ブロック46がアンダーカット成形用中子230に固定されていないことである。3つ目は、鋳造圧力が負荷される場合に、アンダーカット成形用中子230の面取り部230aが楔ブロック46の傾斜面46aと面接触しており、面取り部230aおよび傾斜面46aの接触面積が大きいことである。
型開き時において、可動型200が固定型300から離間される場合に、嵌合ピン19は、嵌合溝39の上部案内部39bと接触し、嵌合溝39の上部案内部39bによってガイドされる。それと同時に、アンダーカット成形用中子230の面取り部230aを通じて、楔ブロック46にも力が加わり、楔ブロック46は、レール45をガイドとして後端面46bが楔ブロック穴44から突出する方向に、ブラケット成形用中子220内を移動する。この時、段差側面20は、溝側面38と接触していないので、楔ブロック46は、止め金47まで抵抗なく移動し、アンダーカット成形用中子230は、ブラケット成形用中子220内に後退される。
この実施の形態3のダイカスト金型によれば、嵌合ピンが破損される可能性を低下することができる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4によるダイカスト金型について、図18を用いて説明する。実施の形態4では、楔ブロックの傾斜面が、実施の形態3の場合と逆側の、ブラケット成形用中子と接触する側に設けられており、楔ブロックは、嵌合ピンの変形を抑制することができる。
次に、実施の形態4によるダイカスト金型について、図18を用いて説明する。実施の形態4では、楔ブロックの傾斜面が、実施の形態3の場合と逆側の、ブラケット成形用中子と接触する側に設けられており、楔ブロックは、嵌合ピンの変形を抑制することができる。
図18は、この発明の実施の形態4によるダイカスト金型のブラケット成形用中子を示す傾斜断面図であり、図16のH−H線に沿った断面図に相当し、実施の形態3における図17に相当する。
実施の形態4のブラケット成形用中子220には、収納穴7の底部から段差側面20に向けて貫通し、断面が矩形の楔ブロック穴48が設けられている。楔ブロック穴48は、図18における幅が段差側面20の側から奥に向かって狭くなる勾配面48aを有している。楔ブロック穴48には、楔ブロック49が挿入されている。楔ブロック49は、傾斜面49a、後端面49b、および切り欠き面49cを有している。傾斜面49aは、ブラケット成形用中子220の勾配面48aと接する側に配置されている。
型閉め時において、可動型200が固定型300と嵌合される場合に、嵌合ピン19が嵌合溝39に嵌合するとともに、楔ブロック49の後端面49bは、固定型300の溝側面38に押される。楔ブロック49は、楔ブロック穴48の勾配面48aに沿って、ブラケット成形用中子220内を移動する。楔ブロック49は、アンダーカット成形用中子230をブラケット成形用中子220の収納穴7から突出させる。この場合、嵌合ピン19は、嵌合溝39と接触していない。
鋳造圧力が負荷された場合、嵌合ピン19は、嵌合溝39と接触していない。そのため、嵌合ピン19が変形し、破損するおそれは小さい。
型開き時において、可動型200が固定型300から離間される場合に、嵌合ピン19は、嵌合溝39の上部案内部39bと接触し、嵌合溝39の上部案内部39bによってガイドされる。それと同時に、アンダーカット成形用中子230を通じて、楔ブロック49にも力が加わり、楔ブロック49は、後端面49bが楔ブロック穴48から突出する方向に、ブラケット成形用中子220内を移動する。この時、段差側面20は、溝側面38と接触していないので、楔ブロック49は、止め金47まで抵抗なく移動し、アンダーカット成形用中子230は、ブラケット成形用中子220内に後退される。
この実施の形態4のダイカスト金型によれば、嵌合ピンが破損される可能性を低下することができる。
19,40 嵌合ピン、38 溝側面、39,41 嵌合溝、46,49 楔ブロック、46a,49a 傾斜面、100 踏段、115 凹部(アンダーカット部)、130 ブラケット部、200 可動型、220 ブラケット成形用中子、230 アンダーカット成形用中子、300 固定型、B 左右方向(ブラケット成形用中子が移動する方向)、C 開閉方向(可動型が移動する方向)。
Claims (5)
- 裏面にアンダーカット部を有する、乗客コンベアの踏段を成形するダイカスト金型であって、
可動型と固定型とを備え、
前記可動型は、
前記ブラケット部を成形し、前記可動型が移動する方向と異なる方向に移動可能なブラケット成形用中子と、
前記ブラケット成形用中子内に保持され、前記踏段の裏面に、前記アンダーカット部を成形するアンダーカット成形用中子と
を有し、
前記可動型が前記固定型と嵌合されると同時に、前記アンダーカット成形用中子は、前記ブラケット成形用中子が移動する方向と異なる方向に前記ブラケット成形用中子から突出され、
前記可動型が前記固定型から離間されると同時に、前記アンダーカット成形用中子は、前記ブラケット成形用中子内に後退される
乗客コンベアの踏段を成形するダイカスト金型。 - 前記アンダーカット成形用中子は、前記ブラケット成形用中子から突出する嵌合ピンを有し、
前記固定型には、前記ブラケット成形用中子が嵌合する溝側面に嵌合溝が設けられ、
前記可動型が前記固定型と嵌合されると同時に、前記嵌合ピンが前記嵌合溝に嵌合することにより、前記アンダーカット成形用中子が前記ブラケット成形用中子から突出され、
前記可動型が前記固定型から離間されると同時に、前記嵌合ピンが前記嵌合溝から離間することにより、前記アンダーカット成形用中子が前記ブラケット成形用中子内に後退される
請求項1に記載の乗客コンベアの踏段を成形するダイカスト金型。 - 前記嵌合ピンの長手方向に垂直な面の断面形状が扇型形状である
請求項2に記載の乗客コンベアの踏段を成形するダイカスト金型。 - 前記ブラケット成形用中子と前記アンダーカット成形用中子との間に楔ブロックが設けられ、
前記楔ブロックは、前記アンダーカット成形用中子と接触するとともに、前記アンダーカット成形用中子と接触する側に傾斜面を有し、
前記可動型が前記固定型と嵌合されると同時に、前記楔ブロックが前記ブラケット成形用中子内を移動することにより、前記アンダーカット成形用中子が前記ブラケット成形用中子から突出され、
前記可動型が前記固定型から離間されると同時に、前記楔ブロックが前記ブラケット成形用中子内を移動することにより、前記アンダーカット成形用中子が前記ブラケット成形用中子内に後退される
請求項1から3のいずれか1項に記載の乗客コンベアの踏段を成形するダイカスト金型。 - 前記ブラケット成形用中子と前記アンダーカット成形用中子との間に楔ブロックが設けられ、
前記楔ブロックは、前記ブラケット成形用中子および前記アンダーカット成形用中子のそれぞれと接触するとともに、前記ブラケット成形用中子と接触する側に傾斜面を有し、
前記可動型が前記固定型と嵌合されると同時に、前記楔ブロックが前記ブラケット成形用中子内を移動することにより、前記アンダーカット成形用中子が前記ブラケット成形用中子から突出され、
前記可動型が前記固定型から離間されると同時に、前記楔ブロックが前記ブラケット成形用中子内を移動することにより、前記アンダーカット成形用中子が前記ブラケット成形用中子内に後退される
請求項1から3のいずれか1項に記載の乗客コンベアの踏段を成形するダイカスト金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018104504A JP2019209334A (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 乗客コンベアの踏段を成形するダイカスト金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018104504A JP2019209334A (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 乗客コンベアの踏段を成形するダイカスト金型 |
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Family Applications (1)
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JP2018104504A Pending JP2019209334A (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 乗客コンベアの踏段を成形するダイカスト金型 |
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Country | Link |
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-
2018
- 2018-05-31 JP JP2018104504A patent/JP2019209334A/ja active Pending
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