JP2019208491A - 釣り竿の軸受ガイドリング - Google Patents
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Abstract
【課題】天候や場所等の環境に影響されず、また、視力の低下が心配な場合でも、釣糸を簡易に短時間で導糸する事が可能である軸受挿入式ガイドリングや、軸受けの滑らかな回転により糸切れや釣竿の捩れ、バックラッシュを防ぐ事が可能である軸受回転式ガイドリングを提供する。【解決手段】軸受ガイドリングに釣糸を挿入する数ミリの開口部を設け、スライドカバーやキャップの開口部カバーを施す事により、釣糸に傷や曲げをつけず、摩擦等を防止出来るように装備された軸受挿入式ガイドは、リールから引き出された釣糸を指先でコントロールし押し込むだけの挿入式導糸となるため、細い釣糸でも糸切れや糸伸び、糸絡みを防ぐ事が可能となり、素早く穂先まで届き全てのガイドに対し容易に配置が出来、開口部を設けない軸受回転式ガイド、軸受揺動式ガイドも軸受の360度以下の回転と滑りの良い樹脂を使用する事で、糸切れや釣竿の捩れ、バックラッシュ等を防ぐ事が可能となる。【選択図】図6
Description
本発明は、釣竿の軸受挿入式ガイドリングと軸受回転式ガイドリング、軸受揺動式ガイドリングに関する。
今日に於ける釣糸は、化学繊維・金属繊維・インテリジェント繊維など非常に発展が目覚ましく、ヘラ釣りをはじめアユ等の敏感で繊細さを求められる釣糸、投げ釣りに使用される耐久性や強度が必要な釣糸等、指などで折れ曲がる様な不具合は稀である。しかしながら、釣りをする際には海藻根掛かり・ゴミや流木・岩礁摩擦・人的な障害物などのトラブルや糸の思わぬ疲労などの他、設定した釣糸に想定を超えるサイズの漁獲でない限り、糸切れが起こる可能性は少ない。一方、釣竿の穂先まで釣糸を導糸する為に付帯しているガイドは、竿体に接着するガイドと釣糸を通す孔であるガイドリングで形成されている。これらは竿の種類により様々な形状で進化しているが、リール竿では竿の長短サイズにより5箇所〜12箇所程度の複数ガイドが付帯されており、一般的には手元のリール側から穂先に向かいガイドリング孔の口径は段階的に狭くなり、穂先部分には最小のガイドが取り付けられている。また、ガイドフレームは純チタンやステンレス等、リングはセラミック等で製造され、如何にも強硬に図られたデザインと軽量化するなどの技術が種々提案されている。
魚類の重量は100g以下〜100kgを超え、時速30km〜100kmで水中を移動するが、釣り上げる際はこれらの動きを止めて取り込む操作性の融合は、釣竿がカーボン素材の出現により可能となった。強靭な硬い釣竿でありながらカーボン素材の張りの強さで細身に仕上げ、ガイドの総重量の軽量化を図り、通常の衝撃であれば釣竿は折れる事は無く、魚類を暴れさせず捕獲し、釣りをしている際に釣糸から感じられる引き味を十分に堪能しつつ釣り上げる事は心地良く体感する事が出来、リールに於いては高額にはなるが塩水にも強い防錆加工も施され進化が見られる。それらの進化している釣竿の中で、ガイドは旧態依然の状態である。
JSMEテキストシリーズ材料力学 矢部彰 丸善出版 2007年版
しかしながら、従来からあるリール竿のガイドは、リール2から引き出した釣糸3を竿1の先端部分である穂先8に向かい下から順序良くガイドフレーム4と一体化されているガイドリング孔の中を潜り通すだけであるが、5箇所〜12箇所程度の何れかのガイド数でも穂先8へ近づくにつれ、リング孔が段階的に小さく狭くなり、透明色が多い釣糸3では見辛い上、天候や風の強さ、場所等の環境、冬期等の手袋を必要とされる状況により左右されガイドリング孔を潜り通し貫通させる方法での導糸は今日に至るも改善進化させる開発は為されず困難の場合が多い為、細く狭いガイド孔に釣糸を導糸するのは簡易ではない。
さらに、比較的大きめなガイドリング孔までは導糸されても、釣糸が柔らかく細い場合、中途のガイドから落とす事や、風等による影響で誤って釣糸が抜け落ちてしまい絡まる等で釣竿を傾斜又は寝かす等、導糸し直す事や、導糸の不便さから位置方向や場所を余儀なく変更をする状況になる。
また、強度の観点から釣竿に生じるねじり応力が、竿の折れや軸のずれ、捩れにならない様に許容値以下になる設計をしなくてはならない。それは、竿の捩れがガイド位置で負荷が感じられ、このねじれ防止一般的に装着されている中空竿(内径d1、外径d2、内径比)
外径d2について解くと最小径を得る。
この式は強度を基にした設計の一例であるが、ガイドが釣竿の軸にも影響を及ぼす重要なパーツである事を示す。
外径d2について解くと最小径を得る。
この式は強度を基にした設計の一例であるが、ガイドが釣竿の軸にも影響を及ぼす重要なパーツである事を示す。
一方、大漁に漁獲する延縄漁には強靭で滑らかな回転を活かした軸受付きの巻き上げ機等を使用しているが、釣竿1のガイドリングに於いて、軸受の無い滑車状15の回転のあるパイプを静止している軸に差し込んだだけのガイドであり、パイプの不規則で不安定な回転により釣糸3がリール2に出し入れされている。精密で滑らかな回転をする軸受は利用されておらず、一般的な釣人に於いて、ドラッグ操作の技術進化が「止めて、寄せる」を具体化し、速やかに魚類の動きを止めるには、軸受により衝撃を和らげる事で糸切れの防止が出来る。特に、トローリング漁等では大型漁獲を目的としている為、絶対的に負荷となる重量・スピードを克服するには軸受の特質を利用する事で、糸切れ防止として特に穂先には揺動軸受が最適である。リール2から送り出された釣糸3がガイドリングでの摩擦抵抗、糸の重量、風圧、釣人のドラッグ操作の技術差で起こり、特にガイドリング抵抗が大きい場合は抵抗を小さくする事でリールの欠点であるバックラッシュを防ぐ事にある。その他、バックラッシュはスプール17に釣糸を巻きすぎた状態で発生し、糸絡み等が起こる事は公知されている。例えば、リール2のスプール部17からガイドを通し送り出される釣糸が、漁場目的に向かい竿を振り上げ、投げ飛ばし、それに釣糸を追従させなければならない。その際、糸送りのスピードが速くなければ釣糸が弛みバックラッシュは当然起きる。ガイドリングは送られてきた釣糸を速やかに穂先に送らなくてはならず、糸送りの速度が速いほどバックラッシュは防げる他、スプール17に対し釣糸3を少な目に巻く事も回避する方法である。しかしながら、根本的なバックラッシュを防ぐ重要な方法として、釣糸の多大な放出をさせないよう糸送りをする操作技術もあるが、これは長年の経験を必要とする事から操作技術を必要としなくても軸受ガイドの効果は大きく、トローリングでのマグロ・ヒラマサ・カツオ・イナダ等、一般的な船釣り実験により証明されており、これにより、本発明の軸受ガイドの有効性は確かめられている。つまり、従来からあるガイドリングに於いては、糸切れ防止を第一の目的としているが、本発明は糸切れ防止と併せ、導糸の利便性、バックラッシュの防止、釣竿の捩れ防止についても考慮し、釣り人の煩雑な手間を省き釣りを楽しむ時間をより多くする事ができるよう提供するものである。
ところが、釣りの道具は様々な形態で高性能・高額商品化が進み、それらにより釣竿の軽量化や製造材料の発展は見受けられるが、簡易導糸や糸切れ、竿のねじれに関する釣竿での開発はされているが、ガイド・ガイドリングでのねじれ防止は開発されていない問題があった。
従来から回転体を使用した釣竿は中型・大型漁用の穂先等に使用されているが、精密性がなく釣糸が回転体から外れ、糸切れを発生させ、その他にも構造上から釣糸をセットし難い問題があった。一方、トローリング等はリールから釣糸を引き出し、幾つかのガイドを通し穂先ガイド8まで回転体ガイドは利用されているが、回転体として精密で正確な軸受を利用していない。軸受は重量の問題や、精密性からくる塩による金属錆の結晶化問題があり、結晶化については海水濡れで乾燥後の塩の結晶化で体積膨張による破損、メンテナンス、釣り後の手入れの煩雑さで回避されている点も考えられるが、今日の軸受は、軽量な材料の樹脂・錆びない金属の開発であって、その上、一般的なガイドと同等な低価格での製造コストで製作されるに至り提供できる。
また、釣竿で大型の漁獲をする際には、魚からの荷重を釣竿の硬さや太さでねじ伏せるのではなく、回転体の軸受をガイドとして付帯する事で解消できる。これは漁師や多くの釣りを体験している釣り師が持つ高度な技術を、軸受を利用する事で誰でも同様な技術を取り入れる事が可能となる。それには軸受を横置きにし、スピードのコントロールの他、釣竿の捩れを左右回転させる揺動軸受を取付ける事によりガイド内で防止する。ただし、ここでの技術肯定としては、ドラック操作を指すものである。
本発明の課題は、以上のような問題点に鑑み、天候や場所等の環境に影響されず、また、視力の心配や視界不良でも、釣竿に付帯しているガイドに釣糸を簡易に短時間で導糸する事が可能な軸受挿入式ガイドリングや、捩れ防止と魚のスピード等による荷重を和らげ、釣糸への衝撃負荷の吸収だけでなく、糸切れ防止を考慮した開口部7を設けずに付帯させられる軸受回転式ガイドリング・軸受揺動式ガイドリングを提供することにある。従来からのガイドリングを使用の際、特に冬期等、氷点下の様な悪天候の場合は、手袋を装着したままの導糸が困難になる。後述の軸受挿入式ガイドリングの内輪ガイドや開口部7に装着した左右スライド式カバー11やキャップ10が氷結する可能性もあるが、凍結防止剤を利用する事で氷結は解決する。
また、トローリング等の大型魚に対応する為の軸受回転ガイドは、釣竿1に付帯させる位置を予め計算により導き出す事で、より効果が高くなる。
釣竿におけるガイド位置に関する力学的検討の一例として、市販の釣竿はその価格によって使用感が全く異なり、これは材質のみならずガイドのセッティングにも大きく依存している。そこで、本発明では釣竿のガイドセッティングに関してその個数とセッティング位置の違いが曲げモーメント・曲げ応力に及ぼす影響を検討し、より望ましい位置の提案をする。但し、他にも計算方法はあるがこの計算式は1つの参考であり、一例とする。図11に示すように、ガイド2個の釣竿について、全長Lの一様断面はりの先端に荷重PL、ガイド位置aに荷重Pa、固定端に荷重PRが作用するものとして解析モデルを考える。釣竿の自由端に荷重Pが作用する場合を考えると、位置xでのたわみyxはPL Pとして,次の式で近似される。
ここで、Eは釣竿の縦弾性係数、Iは断面二次モーメントである。Iは提案モデルでは円形断面を仮定しているので、円形断面の直径をdとして、次式のように表される。
次に、荷重PR、Pa、PLはそれぞれ式(1)によって計算される位置LでのたわみyLと、位置aでのたわみyaを用いて、図11のように幾何学的に力の分解を考えると、次式のようになる。
以上式(1)〜(6)に具体的な数値を代入し,表計算ソフトExcelを用いて解析を行った結果、式(1)〜(6)に以下の式(7)に示すような値を代入したときのガイド位置aによる固定端での曲げモーメントMRの変化を図12に示す。
さらに、図12より次のことがわかる。a=0.63mのとき固定端での曲げモーメントは最大値をとり、荷重Pを増加させると極大値をとるaの値は小さくなる。固定端での曲げ応力は提案モデルが一様断面のため、比例するので同じaの値で極大となる。まず、曲げ応力に関しては、断面が変化しないモデルでは曲げモーメントに比例するために固定端で最大となる。釣竿の耐久度という観点からすると、曲げ応力がより小さくなるようにガイド位置を定めることが望ましいといえる。しかし、実際の釣竿では固定端から自由端に向かって断面積が小さくなっていく形状のため、固定端で曲げ応力が最大になるとはいえない。よって、提案モデルにおいて曲げ応力という観点からガイドセッティングを考えるべきではない。次に図12の曲線においてa=0.63mのとき固定端での曲げモーメントは最大値をとっている。同じ荷重Pに対して曲げモーメントが大きくなるということは実際の釣りで考えた場合、魚が糸を引っ張る力(荷重P)を最も多く手元(固定端)に伝えられていると考えることができ、この魚の重量をより感じることもできる。すなわち感度がよいという観点から考えると、提案モデルではガイド位置a=0.63mが望ましい位置だと考えられる。また、ガイドの個数による違いを検討するために、その個数が1個(先端の穂先のみ)と3個の場合についても解析を行ったが、ガイドの個数が3個のものは1つ目のガイド位置をa、2つ目をbとしてaを0.3〜0.5mの範囲で0.1m刻みで固定しそれぞれでbを変化させたとき、固定端での曲げモーメントMRが最大値をとるaとbの組み合わせを望ましい位置として導出した。ガイド個数を1〜3個で変化させたときのそれぞれでの固定端での曲げモーメントMRの最大値と最大値をとるときのガイド位置を図13に示す。図13からわかるように、ガイドの個数を増加させると固定端での曲げモーメントMRが増加することがわかる。この結果および前述の曲げ応力での考察と同様な理由よりガイドの個数が多い方が感度のよい竿になると考えられる。実際の釣竿のガイドセッティングでは、ガイドの個数を増加させると釣竿の全重量が増加することに加え、ガイドとライン間の摩擦が増加して飛距離が減少するなどのデメリットが生じる。よって、これらの影響についても検討してガイドセッティングを行うべきである。以上の点から、望ましいガイド位置は、感度が最もよくなるという観点から、個数が2個の場合ではa=0.63m、3個の場合ではa=0.43m、b=0.84mが望ましい位置であるから、釣竿にセットするガイドの個数は、多い方がより感度がよくなる。以上のように計算式でガイドの位置決定をすることも1つの方法と考えられるため、参考文献とした。
ここで、Eは釣竿の縦弾性係数、Iは断面二次モーメントである。Iは提案モデルでは円形断面を仮定しているので、円形断面の直径をdとして、次式のように表される。
次に、荷重PR、Pa、PLはそれぞれ式(1)によって計算される位置LでのたわみyLと、位置aでのたわみyaを用いて、図11のように幾何学的に力の分解を考えると、次式のようになる。
以上式(1)〜(6)に具体的な数値を代入し,表計算ソフトExcelを用いて解析を行った結果、式(1)〜(6)に以下の式(7)に示すような値を代入したときのガイド位置aによる固定端での曲げモーメントMRの変化を図12に示す。
さらに、図12より次のことがわかる。a=0.63mのとき固定端での曲げモーメントは最大値をとり、荷重Pを増加させると極大値をとるaの値は小さくなる。固定端での曲げ応力は提案モデルが一様断面のため、比例するので同じaの値で極大となる。まず、曲げ応力に関しては、断面が変化しないモデルでは曲げモーメントに比例するために固定端で最大となる。釣竿の耐久度という観点からすると、曲げ応力がより小さくなるようにガイド位置を定めることが望ましいといえる。しかし、実際の釣竿では固定端から自由端に向かって断面積が小さくなっていく形状のため、固定端で曲げ応力が最大になるとはいえない。よって、提案モデルにおいて曲げ応力という観点からガイドセッティングを考えるべきではない。次に図12の曲線においてa=0.63mのとき固定端での曲げモーメントは最大値をとっている。同じ荷重Pに対して曲げモーメントが大きくなるということは実際の釣りで考えた場合、魚が糸を引っ張る力(荷重P)を最も多く手元(固定端)に伝えられていると考えることができ、この魚の重量をより感じることもできる。すなわち感度がよいという観点から考えると、提案モデルではガイド位置a=0.63mが望ましい位置だと考えられる。また、ガイドの個数による違いを検討するために、その個数が1個(先端の穂先のみ)と3個の場合についても解析を行ったが、ガイドの個数が3個のものは1つ目のガイド位置をa、2つ目をbとしてaを0.3〜0.5mの範囲で0.1m刻みで固定しそれぞれでbを変化させたとき、固定端での曲げモーメントMRが最大値をとるaとbの組み合わせを望ましい位置として導出した。ガイド個数を1〜3個で変化させたときのそれぞれでの固定端での曲げモーメントMRの最大値と最大値をとるときのガイド位置を図13に示す。図13からわかるように、ガイドの個数を増加させると固定端での曲げモーメントMRが増加することがわかる。この結果および前述の曲げ応力での考察と同様な理由よりガイドの個数が多い方が感度のよい竿になると考えられる。実際の釣竿のガイドセッティングでは、ガイドの個数を増加させると釣竿の全重量が増加することに加え、ガイドとライン間の摩擦が増加して飛距離が減少するなどのデメリットが生じる。よって、これらの影響についても検討してガイドセッティングを行うべきである。以上の点から、望ましいガイド位置は、感度が最もよくなるという観点から、個数が2個の場合ではa=0.63m、3個の場合ではa=0.43m、b=0.84mが望ましい位置であるから、釣竿にセットするガイドの個数は、多い方がより感度がよくなる。以上のように計算式でガイドの位置決定をすることも1つの方法と考えられるため、参考文献とした。
そこで本発明の釣竿に付帯させる軸受挿入式ガイドリングは、市販品で扱われているリングではなく、オリジナルのサイズに設計・製作した円形状の一部を破断した開口部を設けた外輪部と内輪部からなり、その中間部には球体やコロ、保持器となるケージ・保持板を挿入することで一体化させて形成し、破断開口部より押し込む形状でリールから伸ばした釣糸の両端を指で摘み、挿入口へコントロールしながらワンタッチで挿入後、内輪部を左右に回す事や、スライド式カバーまたはキャップにより破断開口部を閉鎖させるため、導糸した釣糸は外部に放出することはなく、ガイドリング孔の大小に限定せず簡易に導糸が出来る効果の有効性があるガイドリング形状を提供する。これは市場に流通する軸受構造の特徴である強度に優れ回転軸に対し常に水平・垂直でぶれる事がなく、角度に対し高精密で高速回転による磨耗性等に耐久し、温度の高低にも左右されない進化は長年の研究結果から形成されたものであり、円形状のゆがみや破損も少ない軸受構造利点は、NASA等の宇宙工学であるロケットや電子機器分野開発の要となる程の精密性を持ち、水や塵埃等も入らず、種類も多種であり目的に合わせた開発が為されている。これらの利点を用いて本発明での開発基本となり、要とされる外輪部はガイドとし、内輪部の回転を簡易にする事を可能とした前記軸受挿入式ガイドに於いても同様に要となる。また、使用する釣糸を1号以下にも適合し、手袋やグローブ等を装着したままでも可能である上、冬期に於いて問題となる回転箇所やスライド箇所の凍結を防止する必要も考慮するが、金属腐食性の少ない凍結防止剤を使用する事により僅か数秒で効果を得られる。但し、凍結を防止する軸受も現在では流通し始めており、これを適合させる事も可能となる。勿論、センサー等の電動化による事の開発は現在進行中で完成も待たれる。また、釣り上げる魚体が大型である場合等、円形状を破断する開口部を設けない軸受回転ガイドリングもある。
上記課題を解決するため、本発明は釣竿に装着されたリールから伸ばされた釣糸を通すガイドを簡易に導糸できる軸受挿入式ガイドであって、概円形をしたリングに破断開口部を設けた外輪部と内輪部、それらの中間に球体やコロ、保持器となるケージ・保持板を挿入し、内輪部の左右回転により中間部に設けた球体・保持板等で釣糸挿入口の開閉を確保する。前記内輪部の挿入口には釣糸保護のためロート形状の樹脂等ラバーを嵌合装着する事により、導糸時の滑らかな挿入と、挿入後の釣糸がガイド孔から放出をさせない形状となる上、不測の引っ掛かりや擦れ等が発生し難い構造となる。また、回転軸に対して常に水平垂直の為、ガイド内側には糸切れ・横連れ等からの釣糸保護の為、数ミリの釣糸挿入口を含め環状溝を施し、海水用には魚種により考慮した強靭剛性、柔軟性に優れたカーボン・セルロースナノファイバー等を環状溝から外れないよう深絞りする事で、ガイド内面の剛性も強くなり摩擦を抑え滑らかに形成する。その他、淡水用・海水用により、軸受回転ガイドリングは材料も異なり、海水での使用後は手入れ等もあるため、精密で高級なガイドリング・釣竿である場合、利用時の差別化当然とも言える。
さらに、釣竿の穂先に比重がかかり、単純な糸撓みが起こった時点と開放れた時点共に、ガイドリング孔に於ける擦れによる釣糸の位置は変わる事はほとんど無く垂れた状態でも瞬時に戻る擦れ防止樹脂等の弾力と硬質で張りがあり静止し難いため、釣糸が絡みつく事を回避できる。また、錘や漁獲等により一直線上に張る釣糸が、ガイドリング孔の上部で左右に擦る動きが起こすが、本発明の内輪保持器一体型機能を持つ球体またはコロは釣竿や釣糸の動きが内輪の左右回転により釣竿の捩れやぶれ、釣糸の弛み、糸切れ、開口部から釣糸が外れる事を防止する新規性の一体型軸受挿入式ガイドである。それらは超小型の軸受開発により各社で実践されたものである。
一方、トローリング等の大型魚で使用する釣竿のガイドに使用する軸受は口径も大きく、開口部を設けずに付帯させる軸受回転式ガイドリングもある。また、横置き据型、縦置き据型の他、揺動型を交互に設ける事により、捩れ防止と魚のスピード等による荷重を和らげ、釣糸への衝撃負荷の吸収だけでなく、糸切れ防止を考慮した。ただし、釣人による技術的な力量の違いから、縦・横据置きは任意となり、縦・横置き、一方で据え置きする場合もある。さらに、軸受の内輪溝により、糸切れが発生する可能性もある為、樹脂ラバーを付帯させる事により環状溝の凹部を埋め、防止する。これは、軸受製造社からの提案指導であり、ラバーを装着する事は本発明では重要な点となる。
また、穂先等のガイド孔の狭い箇所に対し、より簡単な操作を必要とするため、保持器を外した上で内輪孔部を広くし、破断開口部を樹脂のロート状で狭くし、ガイド孔が釣糸を保持出来る範囲とする事で、挿入口の開閉と材料の軽量化で強度も加わりそれを可能とした。これは、超小型軸受(口径5mmから小型サイズ)を基本にガイドリングとした事によるが、糸切れ防止のため、樹脂で製造されている。当然、開口部の無い軸受を利用する事も併せて提供出来るものである他、初心者には穂先を揺動軸受にする事により糸切れ防止となり高い評価を得る。
一方、悪天候により軸受挿入式ガイドリングに装着した内輪保持器一体型機能を持つ球体または超硬度線の針状コロを含む可動部分の凍結防止として、塩化ナトリウム系・尿素系・カルシウム、マグネシウム、アセテート酢酸のCMA系・酢酸カリウムのKAC等、種類が多い凍結防止剤の中で、防錆剤が添加され金属腐食性の可能性のある物を除き、生シリコンとアルカリ樹脂を特殊技術で融合させた凍結防止剤スプレーが最も適し、使用する事によりガイドリング孔の可動は可能で安定する効果が得られた。特に冬期での導糸には釣糸をガイド孔におさめる事が非常に簡易となる。ただし、樹脂の場合は必要としない。
本発明の軸受挿入式ガイドによれば、釣竿の重量を増す事や糸切れや糸伸びも無く、ガイドリングに開口部を設け、球体やカバープレート、キャップ、内輪保持板で釣糸の挿入口を開閉する事により糸通しを素早く容易に行われる。
また、軸受挿入式ガイドに使用する材質は軽量・比強度・高耐食性・生体適合性・非磁性の特性と、白金に並ぶ卓越した耐海水性があるβチタンとし、これはチタン素材に於いて、純チタンの比ではない上、特性のある軽量化や強い剛性を得られ、加工技術やメッキ技術も発展している事から錆び難い。ただし、構造上、重量が重くなる場合、カーボンまたはβチタン、アモルファスウイスカー、セルロースナノファイバー等が剛性・弾性を含め堅牢で最適な材料にもなる。また、釣糸を挿入する内輪保持器一体型機能を持つ球体または円柱コロは[0010]にも記した通り、クロムメッキを施し錆びの防止と併せ、研磨技術の高い今日では、釣糸との摩擦が無く接触は滑らかで糸に傷や折れ曲がりを防ぐ効果もある。その上、開口部に球体または円柱コロ保持板を施した事の新規性は類例が無く、それらには耐摩耗性と滑らかな表面仕上げのシリコン皮膜材が施される。また、ガイドリングや付帯する部品部材等もカーボン樹脂で形成する事も一考であるが、海水用の材料部分は錆対策として前述した通り、樹脂に対しての塩結晶対策としてはガイドリングの脱着式とする事により水洗い等を可能とする。
さらに、穂先等の小さいガイドに対しては、指先で簡易に導糸する挿入式を前提とするため、保持器を外した上で内輪孔部を広くし、破断開口部を樹脂のロート状で狭くし、ガイド孔が釣糸を保持出来る範囲を狭い口径にし、ガイド孔にする事で、開口部に対して糸ふけが無く、簡単で素早く導糸する事が出来る。当然、穂先用に使用する事を限定した形状ではなく、様々な箇所で使用するガイドにも該当させる事も可能とする高い技術は確立され、その価値は高い。
また、開口部や球体、コロ保持板にはジメチルポリシロキサン溶剤で優れた揮発性耐磨耗性膜を作り、糸傷がつかず滑りやすい特性があるシリコン皮膜材を使用し、耐摩耗性と滑らかな表面仕上げを形成する。
一方、開口部を設けない軸受回転式ガイドリングは、外輪の肉厚を薄く仕上げ、軽い金属であるβチタンや樹脂系であればセルロースナノファイバー、カーボン等を用いて高い許容量を有する。保持器は表面硬化で加工し、耐摩耗性を高くした上で樹脂ラバーを施す事で、一般的な軸受外側の内面にある鋭角で鋭利なリング縁や凹凸等の問題点を解決する事が出来、新規性のある軸受回転ガイドリングを提供する。
軸受挿入式ガイドは全てのガイドに、釣糸を直線的に張った状態で指先によりコントロールしながら押し込むだけの挿入式導糸であるため、通常1号糸と呼称されている細い糸や更に細い釣糸でも素早く穂先まで届き全てのガイドに対し容易に配置が出来る。但し、大型の釣竿に付帯されたガイドは形状も大きく導糸する事も簡易である為、本発明の軸受挿入式ガイドリングはその有効性の範囲とし、大型魚の場合は導糸が簡易で軸受の手入れが省けるため、破断開口部の無い軸受回転式ガイドが有効である。
さらに、本発明の軸受挿入式ガイドリングのガイド孔構造は軸受形状・機能を保持している為、釣糸がガイドリング孔内で左右上下のブレに対し、内輪部となるガイドリング孔そのものが左右回転を有する事により、糸ずれは極めて少なく、釣竿に対するねじれを防ぐ事が可能である。これは釣竿の軸に対しても影響を及ぼし、竿のねじれによる破損の回避となり、ヒットした獲物を取り逃がす事も防ぐ重要な軸受挿入式ガイドリングを提供する。
また、釣竿の穂先に何らかの比重がかかり、糸絡みが起こった時点と糸絡みが開放された時点共に、ガイドリング孔に於ける擦れによる釣糸の位置が変わる事は略無く、垂れた状態でも樹脂等のラバーが使用されている事から瞬時に戻る。さらに、錘や漁獲時により強い引きにより弧となるも、張り出している釣糸がガイドリング孔の上部で左右に擦れる動きを起こすが、本発明の内輪部が左右回転を有する機能を持つ軸受挿入式ガイドリングはシリコン皮膜を塗布し、釣糸保護性能の最も高い樹脂系で内部リング孔を形成する。一方、釣糸挿入口である開口部と交差する球体交点の通過溝で留める事により釣糸との接点は研磨され、滑らかな球体と釣糸が摩擦による磨耗を防ぎ、糸切れの原因を省く構造であり、同時にリング孔外部に釣糸が放出されない事となる。
一方、大型魚に対しての釣りは様々あるが、通常の多くはトローリング漁と呼ばれ、過酷な条件になるため、ガイドリングがより滑らかで強靭さを求められている。そこで、本発明は市場に流通されている軸受内輪に釣糸の保護をする樹脂系のラバーを嵌合させ、大型魚による過大な荷重を受け止め、軸受の回転による巻取り、釣り上げ時の動作の負荷を抑える事で、釣糸の糸切れ等を防ぐ。この場合、ガイド口径が広いことから、軸受の開口部は設けず導糸をするが、これらの開口部の無い軸受回転式ガイドを釣竿に付帯する位置は限定させない事を軸受製造社より指導され提供するものである。
また、左右に回転する軸受揺動式ガイドリングは、外形面に同形の球面に仕上げた内輪を組み込み、それらは高炭素クロムで加工する事により塩水にも強く、さらに剛性を増すために焼入し、精密研削で仕上げる。その上、燐酸塩被膜処理をし、二酸化モリブデンの被膜を施す事で、塩害には非常に強くなるため、これにより360度以下で揺動運動を可能とすることから揺動速度、揺動角度、周囲条件、密封状態を設定し、右往左往するターゲットの魚に対する可動域や順応力がし易くなるガイドリングとなる。
さらに、今日までの釣り具に於いて、魚種による選別が為され販売をされているが海水用と淡水用と大別することの方が、釣竿に施す加工技術も特徴を活かした物となる。ただし、塩水濃度が5%以下の場合は大別する事無く使用も可能となる。
一方、軸受は非常に精度の高いものであるが、リール同様、取扱い時に強い衝撃を与える事で傷や割れ等が生じ、故障の原因になる場合もある。そこで、本発明のすべてのガイドについては、通常、軽油または灯油を利用している洗浄油で手入れをし、常に清潔に保つことで錆びや金属劣化を防ぎ、長期の使用が可能となる。ただし、軸受はグリス等が初期段階で充填されおり、長期間に於いて洗浄油を補給しなくても良い。また、腐食性は潤滑性能の高さもあり、酸化安定性は適正な洗浄油で手入れする事により、金属のビツカス硬度も高く、厳選された高炭素クロム軸受鋼材を使用し焼入れ後、燐酸塩被膜処理をし、二硫化モリブデンをコーティングしてあるため、安全に使用可能となる。また、必要に応じ、油穴を設けることにより、潤滑も容易に出来る。
本発明の軸受挿入式ガイドリングや軸受回転式ガイドリング、軸受揺動式ガイドリングは釣糸が絡む事無く一定方向へ導くために、竿体の先端まで従来通り付帯させ、それらに釣糸を指先で押し入れ、竿の穂先から出した後に錘と針を装着し竿体の振り上げ振り降ろしにより目的位置まで飛ばす事が出来る。これらの研究は国内外の漁労関係者、漁師、水産試験場、水産学校等の研究データ指導に基づいた考案でもある。特に穂先の軸受揺動式ガイドリングの有効性については、強風時に釣竿は風の影響を受け、穂先が激しく暴れ釣糸が風に流される中、軸受揺動式ガイドリングの働きにより釣糸の動きは一定する事が報告され有効性が裏付けられている。
従来からの導糸方法は、リールから引き出された釣糸を、竿上に付帯された穂先まであるガイドリング環状孔の1箇所毎に指で潜らせるが、今日に至るまでこの不便な方法は変化をしていない。本発明の挿入式ガイドは、狭小のガイド間の幅での配置であれば、釣糸を複数個所へ同時に指先で押し込み導糸する事が可能となる。勿論、ガイド取付け位置等も釣竿や釣糸の条件を含め、図16の計算式で算出できる。
一方、従来から市場に流通されている軸受玉軸と呼ばれる球体形は、外輪・内輪・球体・ケージで構成され、球体とケージを嵌合し、これが回転する構造となる。また、針状コロと呼ばれる軸受は、細い針状円柱形のコロと外輪・内輪で構成され、円柱形が細いため回転部が小さい構造となる。この原理を元に、本発明では軸受挿入式のガイドリングや軸受回転式ガイドリング、軸受揺動式ガイドリングに利用するため、使用する材質は軽量・比強度・高耐食性・生体適合性・非磁性の特性と、白金に並ぶ卓越した耐海水性があるβチタン又は樹脂とし、これはチタン素材に於いて、純チタンの比ではない上、特性のある軽量化や強い剛性を得られ、加工技術やメッキ技術も発展している事から錆び難い。ただし、構造上、重量が重くなる場合、カーボンまたはβチタン、アモルファスウイスカー、セルロースナノファイバー等が剛性・弾性を含め堅牢で最適な材料を使用する。これらの材質を利用し、概円形をしたリングに破断開口部を設けた外輪部と内輪部、それらの中間に球体やコロ、保持器となるケージ・保持板を挿入し、内輪部の左右回転により中間部に設けた球体・保持板等で釣糸挿入口の開閉を確保する。内輪部の挿入口には釣糸保護のためロート形状の樹脂等ラバーを嵌合装着する事により、導糸時の滑らかな挿入と、挿入後の釣糸がガイド孔から放出をさせない形状となる上、不測の引っ掛かりや擦れ等が発生し難い構造となる。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例について説明する。図1で示す様に、ガイド開口部7は、一般的に流通されている釣糸3の最大幅が最大口径であり、それを基準として可能な限り狭くする事が第一であり、それにより球体回転式導糸挿入口を補完する。併せて、ガイド部外形12や脚部フレーム4の強度を保持することも可能となる。
図2ではリール2から引き出された釣糸3を指先で持ち、軸受挿入式ガイドに釣糸3を直線的に張った状態で押し入れ、挿入するが、従来からある全てのガイドに釣糸3を潜らせる事より、押し込むだけの挿入式導糸であるが、釣糸3の目覚ましい発展開発により、釣糸3は強く細い糸になり、切れる事や、曲がる、傷をつけるなどは殆んど無く、素早く穂先まで全てのガイドに対し容易に導糸が出来る。
図3では、釣糸が軸受挿入式リングに直線的に張った状態で挿入される図を示しているが、釣糸の発展により現在は糸切れや糸伸びも殆んど無く、挿入する際にそれらの問題が起こる事は無く、全ての軸受挿入式ガイドへ容易に利用出来る。また、ガイドリングの切断による開口部7強度を下落する事を防止する保持装置を装着し、開口部7は材料の硬度・強度・剛性のねじれ等の破損防止について機械的性質で示してある。但し、装着する釣竿等の条件にも左右される。
さらに、軸受挿入式ガイドや軸受回転式ガイドの形状は概円形状であり、釣糸3の挿入前後の糸切れや糸伸び、糸絡みも殆んど無いが、最大限の防止をするためガイドリング内側に環状溝を施し魚種によりセラミック・カーボン等を嵌合する。また、ガイド開口部7に保護ラバー6の接触は無いため違和感も無く1箇所の導糸にかかる数秒の時間も変わらない。
ただし、ガイドの形状については完全な円形にする事が理想で、開口部7や挿入口9の開閉部となるスライドカバー11やキャップ10を短くする設定が可能となる。それにより開閉口が保全包括する形状となる為、外部との接触における破損トラブルを防ぐ事も出来る。その上、軸受内部の形状による凹凸は樹脂により形成補整を施し更に滑らかな円形にしている。
さらに、スライドカバー11やキャップ10を装備する事により、釣糸3の放出や糸保全効果も大きくなる。
また、軸受挿入式ガイドや軸受回転式ガイドの内側に数ミリの環状溝を施し、魚種により強靭剛性、柔軟性を考慮したカーボン・セラミック・セルロースナノファイバー等を嵌合する事で、剛性が強くなり重い錘を使用して遠投も可能となる。
また、釣糸を軸受挿入式ガイドや軸受回転式ガイドのリング孔から抜き取る事は、従来と同様の方法となり簡易である。
その上、軸受挿入式ガイドはスライドカバー11やキャップ10により、軽いタッチで開閉をし、導糸の際は挿入口7を開口したままで導糸する為、釣糸3が金属同士で挟まる事は無く、さらに耐摩耗性と滑らかな表面仕上げのシリコン皮膜材を塗布する。それらにより、釣糸3が挿入しやすい概楕円状または直線である挿入口9となる事から、素早く挿入され釣糸ガイド孔の外部に引っ掛かりや外れる事を防止出来る。
図4は、概円形をしたリングに破断開口部を設けた外輪部(C)の内側には環状溝を施し、細い円柱棒をリング状にした中間部(B)も開口部の他、ストッパー差込受入口を設け、内輪部(A)の外側開口部付近にストッパーを装着する。これら(A)〜(C)の開口部位置は全て一致させることで釣糸の挿入口となり、(C)の環状溝に(B)の中間部を配置し、この内側に内輪部(A)を挿入する事で中間部(B)の細い円柱棒リングを挟み込む。内輪部(A)を回転させスライドカバーを、中間部(B)スライドカバー差込受入口に挿入し回転させると、中間部(B)はコロ14の働きをする為、一体化された内輪部(A)と中間部(B)により挿入口は2重閉鎖される(D)。一体化された内輪部(A)と中間部(B)は左右回転をする為、その際に、全てでは無いが流水との関係上、発生する揺らぎが障害物との接触を和らげ回避する。導糸された挿入後の釣をガイド孔から放出させない形状となる上、不測の引っ掛かりや擦れ等糸擦れや釣竿のねじれが無くなる構造となる。勿論、開口部7には釣糸3を保護する保護ラバー6を施す他、内輪部(A)の挿入口には釣糸保護のためロート形状等の樹脂等保護ラバー6を嵌合装着し、導糸時の滑らかな挿入と、一瞬の引っ掛かりや擦れ等を発生させない。
また、内輪部13と中間部に施したストッパーの形状は四角形や丸型等の任意となり、さらにセット方式として、差込式の他、ボタン式、ワイヤー式等、何れも任意な方式で限定させない。
図5に示すように、フレーム4に装着した軸受挿入式ガイドリングや軸受回転式ガイドリングはフレーム4によりリングの外輪部12が固定される。使用する材質は、軽量・比強度・高耐食性・生体適合性・非磁性の特性と、白金に並ぶ卓越した耐海水性があるβチタンとし、これはチタン素材に於いて、純チタンの比ではない上、特性のある軽量化や強い剛性を得られ、加工技術やメッキ技術も発展している事から錆び難い。ただし、構造上、重量が重くなる場合、カーボンまたはβチタン、アモルファスウイスカー、セルロースナンオファイバー等が剛性・弾性を含め堅牢で最適な材料を使用するが、あくまでも、本発明は海水用・淡水用で区分化されている。
本発明の軸受挿入式ガイドリングは、ワンタッチ式の簡易押し込みを目的としている為、釣糸の横擦れを含む摩擦による糸切れを保護する必要最小限の口径となるが、内輪部が回転して挿入口を閉鎖する為、外輪部の開口部口径は釣竿に付帯させる位置により任意サイズである為、より導糸の挿入が簡易となる。但し、大型魚を狙う釣竿に付帯するガイドリングはリング孔が広いため、ガイドリングの切断による開口部は必要としない。
さらに、これらの論理により、ガイドリング外径5mm程度で仮定すると、ガイドリング内径は2mm〜3mmの空間であれば1枚のカーボン板は3tにも耐える強度もあり、またはβチタン板でガイドを仕上げる事の方が合理的で強度・形状に無理なく、穂先等の小型ガイドに対しても精密機械構造とは違い簡易に仕上げる事の可能性も高い。
図6の様に、軸受挿入式ガイドリングの一例として、内輪部と中間部を一体化させ左右回転となるが、外輪部内側と中間部外側に概半円溝をそれぞれ設け、嵌合すると限定された一定の回転距離となり、挿入口を合わせる場合にはより簡易に出来る。ただし、これにより導糸された挿入後の釣糸が一瞬の引っ掛かりや擦れ等、糸擦れや釣竿のねじれが無くなる構造には変わりない。
図3で示した通り、釣竿1に配置するリール2はスピニングリールの他、電動リール等多種があり、全てにおいて対応が可能となる。
一方、釣竿は投げ竿だけでなく、従来から使用されている落とし込み竿上に付帯されたガイドリング孔を必要とする全ての竿に共有する。それらに使用する挿入式ガイドの形状は4種類以上あり、サイズの大・小の差はあるが、選別は任意となる。
軸受挿入式ガイドリングや軸受回転式ガイドリングは、釣竿導糸環として竿上に数か所または全箇所に同種類または数種類で付帯させる事も任意である。
軸受挿入式ガイドリングや軸受回転式ガイドリングは、魚等を釣り上げる竿に対し動的なエネルギー加重がかかるリール2に近い位置から付帯させ、軸受挿入式ガイドリングにはスライドカバー11やキャップ10によりリング内の上部より支える上で擦れ・ねじれ防止にも効果を持ち破壊防衛を図れる。
図7については、軸受挿入式リングを穂先用のガイドにセットし示したが、穂先用8以外の竿体1に付帯する軸受挿入式ガイドリングとしても利用可能となる。また、穂先8は柔らかく作られ、風や釣糸3から伝わる動作が敏感である為、内径を狭くし軽く、より簡易に挿入するように球体と保持器を外す事も一考となる。また、引き出した釣糸3の取り込みによる穂先での錘ヨリ戻しがガイドリングと衝突してもそれにより破損する事は最大120kgにも耐える強度を堅持する事で防御出来る。
また、一般的に竿上のガイドは、穂先8から手元リール側2に向かい内径が広くなり、強風の場合は、竿上のガイド間で釣糸が吹き飛ばされ、釣糸3が垂れる、糸ふけの現象が起こるため、本発明の軸受挿入式ガイドリングはリング孔を狭くする事により、それらの防止にもなる。
本発明の軸受挿入式ガイドリングは、挿入口9を上部に配置している場合は、釣竿1を立てながら押し入れる際にも簡易な導糸となる他、ガイドフレーム4に装着する際に、ガイドリングはどの形状も多方向に開口部7を向け、左右の利き手やリール方向に合わせ設置する事も可能となる。
一方、既存にある図10(A)・(B)のガイド滑車部分15を切断開口部7の設けていない軸受回転式ガイドリングへ変える事により、リール2の最大の欠点を補える事が考えられ、実験でもその効果は出ている。また、図10(C)穂先用8の滑車部分15も図20の通り、内輪部が回転する軸受回転式ガイドリングへ変える事で上述した効果が同様に得られた。その上、ガイドのデザインも含めた変更により、軽量化も図れ、バックラッシュの現象にも繋がり、スピードのある振り出しが出来る。
以上、本発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
1 釣竿
2 リール
3 釣糸
4 ガイドフレーム
5 ガイドリング
6 ガイド内保護ラバー
7 ガイドリング開口部
8 穂先
9 釣糸挿入口
10 開口部キャップ
11 スライドカバー
12 外輪
13 内輪
14 コロ
15 滑車
16 油注入口
17 スプール
18 潤滑剤
19 コロ圧力分布(正)
20 コロ圧力分布(誤)
2 リール
3 釣糸
4 ガイドフレーム
5 ガイドリング
6 ガイド内保護ラバー
7 ガイドリング開口部
8 穂先
9 釣糸挿入口
10 開口部キャップ
11 スライドカバー
12 外輪
13 内輪
14 コロ
15 滑車
16 油注入口
17 スプール
18 潤滑剤
19 コロ圧力分布(正)
20 コロ圧力分布(誤)
Claims (7)
- 釣り具である竿に付帯されている釣糸を導糸する為に複数あるガイドは穂先に移行するほど細く小さい円形状であって、ガイドはβチタン・その他合金チタンの金属で形成され、その内側には数mmの環状溝を施し、釣糸保護のためロート形状の樹脂等ラバーを前記環状溝や開口部に嵌合配置したガイド孔に、釣糸を挿入するための破断開口部が設けられた事を特徴とした釣竿用の挿入式ガイド。
- 円形状に破断開口部を設けたガイドは、内側に溝を施した外輪ガイドと、外側に溝を施した内輪ガイドを組み合わせ、双方の合致内には球体や円柱体、保持器となるケージ・保持板を設け、その内輪ガイドは左右方向に回転し、破断挿入口孔の開放閉鎖の導糸挿入部を形成した請求項1に記載の釣竿用ガイド。
- 外側に溝を施した内輪ガイドの破断開口部に左右スライド式カバーや蓋式カバーを装着し導糸挿入部を形成した請求項1に記載の釣竿用ガイド。
- 破断開口部横に突起を設けた内輪を一方向に回転させ、外輪との合致点である保持器の凹部に押し込みそれらを一体化させ、外輪内部に於いて回転機能を持たせた請求項1に記載の釣竿用ガイド。
- 概円形状であって、転動体に球体又は円柱体を用いて転がり運動で機能する軸受、球状の転動体である球体又は円柱体が転がる走路(軌道溝)を有する環状の内輪と外輪、その外輪は内面に軌道をもつ軌道輪であり、外面に軌道をもつ軌道輪の内輪、球体または円柱体を公転軌道上で等間隔に保つ保持器、回転させるための潤滑油、その潤滑油の漏れや異物侵入を防ぐゴム製又は金属製の環状蓋、それらの蓋を固定する止め輪を全て又は数種類を組み合わせた軸受の内面孔に樹脂系のラバーを嵌合させた事を特徴とした釣竿用ガイド。
- 概円形状であって、燐酸塩被膜と二酸化モリブデン被膜を施した左右に回転する軸受の外径リングに、同経球面からなる内輪を組み込み、揺動運動をする事を特徴とした釣竿用ガイド。
- 軸受ガイドリングの加工は海水用と淡水用に大別されている事を特徴とした請求項1から6に記載の釣竿用ガイド。
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---|---|---|---|
JP2018118303A JP2019208491A (ja) | 2018-06-04 | 2018-06-04 | 釣り竿の軸受ガイドリング |
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